リュックの入り口の表地と裏地の縫い合わせ、裏地が薄手の場合に皺やタックが寄らないための伸び止め防止策の効果を得た感触【868】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「餅巾着」というリュックを製作中です。

このたびは、最終の段階で表地と裏地を入口で合体する入り口の縫い付けの場面。

この入り口1周にステッチを2度縫いで強固にかけていきますが、その時に裏地というのは一般的に表地よりも薄手にチョイスすることが多く、たるみがち。

同じパーツで裁断して同じサイズであっても、生地の横の伸び具合が織り方によって異なるからです。

ニットだけではなく、織物もある程度横に伸びるという性質をまずはここでお伝えしておきたいと思います。

待ち針で留める時にも力が加わり、伸びが生じることで生地が寄せられて他の部分が余るという現象にも気を付ける必要があります。

こういったことの解消に、初めての試みながら、伸び止めテープ(平)を入口1周に貼ることに決めました。

このたびは、伸び止めテープを貼ってステッチをするまでの過程をご紹介したいと思います。

完成品では決して見ることのない場面、貴重な記録としてお役立ていただければ光栄でございます。

裏地が薄手であったりとろみ素材の場合に有効な伸び止めテープ(平)を貼る場所は「ここ」です

では、入り口に伸び止めテープを貼るその位置などにポイントがありますので、ご紹介したいと思います。

伸び止めテープは9mmが使いやすくて定番。縫い代1.5cmの印の真上が下のラインに当たる位置に貼りました。

ここに貼った理由は、伸び止めテープを後の作業でミシンで縫い付け固定する必要があるから、ミシンのステッチがかかる場所に注視した貼り方であるべきなのです。

実際に赤色の点線がステッチの位置になる場所。

間違いがちなのは、ここで、生地の縫い代の先端に貼っててしまうこと。

そうしますと、ステッチの線が伸び止めテープにかからないので、「ステッチによる固定」が実現できないのです。

こうして縫い代1.5cmで折った時に、伸び止めテープの位置がトップの先端まで及んでいる必要があります。

そして、この後、トップから3mm程が表地と一緒に縫われることで伸び止めテープにもステッチが必ずかかります。

表地と縫い合わせた入口の裏地の様子:伸び止めテープを貼った効果は絶大でした。

あとがき

伸び止めテープにステッチがかかることに関しては、伸び止めテープど真ん中である必要は無いと思います。

可能な場合はその方が良いと思いますが、この度の場合ではど真ん中となると折り線をまたいだ真ん中ということ。

伸び止めテープが2重に重なりまた効果が変わってくると思いますし、余計な皺の出現を懸念してその方法はとっていません。

ただ、実験してみる価値はあると思いまして、伸び止めテープを2重にしたい場合には「わ」をまたいで使用するというのも有効な策かもしれないのです。

この裏地生地は、実際に作業してみて思ったことがあります。

とろみ生地と呼ぶようなものではあるけれど、もともとの織った作りが非常にしっかりとした素材だということです。

生地も、良し悪しがあると思います。

緻密に織られている生地は、薄手でもしっかりとしているということです。

伸び止めテープの今回の貼った感じのハリコシが上手く出たのも、もとの素材の良さもあってのことも大いに影響があると見ています(^-^)。