デニムと心躍るマルチカラーのはぎれの集結、食欲も高めるポップなランチバッグ【174】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

夏という季節になんだかネオンカラーが合うと思ってしまうのはなぜなんでしょう。

あの明るい色目が、明るい太陽のもとで元気に躍動するみたいなイメージが沸き上がってきます。

このたびは、そのネオンカラー的な色を集めたはぎれが余っていましたので、デニム素材とのコンビでネオンカラーでお花のアップリケをした、お弁当袋を作ってみました。

ネオンカラーはそれとは対照的な濃くて強い色に映える

今回のデニムはネオンカラーの組み合わせのコンビの相手としては申し分ないでしょう。

ネオンカラーはバック(背景)が強くて、暗めの色に映えることでその良さが出ると思います。

そうすると黒はやはり一番最強。

しかし、今回ははぎれ。強い色味で余り布としてあったものが、インディゴデニムの濃紺カラーであったということです。

<表地>インディゴデニム(だいたい10オンス程度かと思われます)、綿/100%、日本製。
濃いめの紺色なのでわりと強めな色目です。
<アップリケ生地4種>イエロー、オレンジ、ピンク、青の4カラーでお花の花びらをアップリケ。

これらのネオンカラーは、ブロードとかローンです。

別布ラッピングの方法

ローンやブロードはよくある生地というイメージですが、こんなネオンカラーはなかなか入手しにくいカラーなので貴重です。

黄色も在庫の最終反だとのこと。

今回は裏地が付かないので縁の始末に関しては一重仕立ての場合悩みます。

そこで、この中のイエローカラーのブロード生地が多めに余っていることから、入り口の縫い代始末、底の縫い代始末を共にこのイエロー生地でラッピングしました。

サイド部分は、三つ折りをしてステッチをかけましたので縫い代始末が表地そのもので可能でした。

まず、巾5cmの長いテープを裁断。長めに裁っておいて最後に余分をカットする方法。
まず、1.5cmの縫い代で本体と中表同士でステッチ。

ちょうどサイドの三つ折り始末が映っていました。

サイドだけならこれが可能でしたが、上下は三つ折りで分厚い所をさらに三つ折りして無理が生じるので、ラッピングの方法が厚くなりすぎずつにさっぱりと仕上がります。

そして、反対側にアイロンでうまくくるみ込んで縫い閉めます。

実はこの後になるのですが、ラッピングが綺麗にできる研究の中では、5cmの巾は縦に4等分にアイロンで織り目を付けた均一の巾を見ながら行うということにしていきました。

そうすると最初の縫い代に沿った1.5cmというのは、1.5cmx4=6cmなので、5cmの巾だと最後の縫いとじが不足するのです。

なんとなく融通利かせてできてしまいましたが、5cm巾ではなく、6cm巾の型紙で裁断することが正解です。

生地に接着芯も貼っておらず柔らかいので融通が利いて何となくできてしまったというのが今回ですが、実は5cm巾は矛盾で、生地幅が不足してうまく綺麗にステッチが隠れるようなラッピングが出来ないと言えます。

また別の記事でこのラッピングの仕方は「正確に綺麗に仕上がるには」というテーマでご紹介したいと思います。

アップリケのお花の形の1つのデザインの考案

8角形の花びらパーツを表面と後ろ面用に2枚ずつ用意。
5cm四方の正方形パーツはデニム生地の裏面を使い、花の中心部分を作ります。
縫い代1cm程を折り込み、縫い代をすべて隠します。
実際にミシンで糸の色を生地に合わせてステッチ。幾何的なお花ですね。

リボンが取っ手代わりになるお弁当袋の完成

あえてもう1点特徴を上げれば、今回のお弁当袋のタイプがリボンタイプであることです。

蝶々結びをしてそのまま取っ手のように持ち上がります。

結構大き目で、サイズは、縦17cmx横23cmxマチ10cmです。
容量は、850mlの容器が2段重ねでらくらく入るほどありました。
このようにしっかりと入り口も閉まります。入口タブの役割も結構なものです。

マチに関しては、入れるお弁当箱の幅とぴったり一致しなくとも、10cm程度で十分だと思いました。

最初15cm程でやってみましたが、15cmともなると縦が短くなってしまい、生地が余分に必要。

どのみち、マチは、本体部分との境界線があいまいなので、10cmにしておけばあとは入れる時に対応してくれます。

15cmというのはマチを見込み過ぎ。野暮ったいフォルムになってしまいます。

それでも、結果的にちょっと失敗だった点は、お花がそもそも大きすぎたこと。

お花の一部が、底部分へ突入してしまいました(^_^;)。

お花がそもそも大きすぎてマチに突入してしまったのが残念な失敗点。
底から見るとよく分かりますね。

あとがき

ネオンカラーはなんとなく元気になれそうな明るい色です。

お弁当袋には気分を良くしてくれる向いたカラーだと思いました。

もともと巾なり10cm程度の長さのみの、少しのパーツに利用しただけのネオンカラーだったのですが、それでも余っていたところを今回コスパ良く使い切りが出来ました。

すべて日本製の生地です。

ネオンカラー、ビタミンカラー、パステルカラー、ビビッドカラーなどカラーの特徴が共通で集まったマルチカラーは印象的です。

いろんなマルチカラーを楽しんで、生地を本当に必要な分少しずつだけをカット代が無料の生地屋様で購入すればコスパの良い素敵なお品が生まれる可能性があります。

今回ははぎれを利用しましたが、あらかじめたくさん購入し過ぎない工夫の1つとしても取り入れてみて下さいませ(^-^)。

<仕立て直し>過去の自作品のクラシックな薔薇柄のビッグバッグ、取っ手も一繋ぎのランチバッグへ変身【63】

アイキャッチ画像63

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

思い出してみると確か2010年前半、インテリアコーナーにあったクラシックな薔薇柄の生地を自作のビッグバッグに一重仕立てで調達。

きっかけは、勤め先の同僚の退職の際にお礼を込めた贈り物として見つけたものでした。

その後、別の柄に変更、クラシックな薔薇柄は自分使いへ。。

当ブログ記事は最初の投稿の2019.10.03からおよそ5年半後の2025.03.04にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2019年当時でもかなりの年数が経過したビッグバッグを仕立て直すという決意、当ブログ記事ではサブカテゴリーとしてタイトルの頭に<仕立て直し>を付記したものが当投稿の他にもいくつかございます。

さらに初製作のビッグバッグぁら10年以上が経過したと思うのですが、現在こうしたクラシックな薔薇柄を日本製でインテリア生地のコーナーで見つけることがなかなかできないのです。

生地としてはヴィンテージ感溢れた貴重なもの、こういったクラシックな柄の生地を今後も大切に利用させていただくためのリフレッシュのような意味でも非常に有意義な作業なのです。

ビッグサイズのバッグの出番の無さと、2010年代前半の製作時の粗さが気になり、2点の小さめバッグを製作する分量が解体後に見込めました。

その内の1点、取っ手一繋ぎのランチバッグをこのたびはご紹介したいと思います。

中肉オックスフォード生地が向いていた、ビッグバッグを解体して作り直した取っ手一繋ぎのランチバッグ

一度大きな買い物バッグにして使ってきましたので、過去の自作品のリメイクというスタイルになります。

2019年から見て5年以上前の生地、当時生地情報を記録しておらず大変恐縮でございますが、予想を明記しました↓。

生地名不明(オックスフォード)、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(日本製だと思います)。
型紙:シンプルな2種のみ。本体を取っ手と一繋ぎにレジ袋風、タブにマジックテープを付けていきます。

こうした一繋ぎ型は、結構面積が必要、元々ビッグバッグであったことのゆとりが活かされます。

U字のくり抜き部分にタブパーツをはめ込むことで無駄なく生地が利用できます。

左右共、カーブの部分に伸び止めテープのバイヤス9mm幅を、丈夫さと三つ折りの融通で貼ってみたのです。
あらかじめ三つ折り:縫い代を先に始末しておきました。一重仕立てでよく使うやり方。7.5mmずつ折りました。

縫い合わせる時には、三つ折りの際(きわ)を縫っていきまして、しっかり両割りします。

右下は、マチを底面に向かってそのまま折り曲げて縫い代同士の範囲で縫い付け。

マチの始末:上の写真の右下の一段階前にこのようにマチ縫いをしてあるのです。カットしないやり方です。
タブ作り:中表をひっくり返すやり方。この時は縫い代1.5cmでしたが、後の製作では共通に1cmに見直し。
入り口の開閉の様子と底のマチ:左上から時計回りに、入り口閉じ→入り口開き→底のマチ7.5cm幅のサイズ感。
ランチバッグ完成:<サイズ>縦13cmx横24cmxマチ7.5cm。小さめなランチバッグと言えます。

あとがき

取っ手一繋ぎタイプの良さは、力のかかり具合がある場所1点に集中し過ぎない点。

取っ手をどこかに縫い付ける場合は、その縫い付けの部分が途切れているので、その継ぎ目部分にどうしても力が集中しがち。

一繋ぎのこのたびのタイプは全体を持ち上げていまして、取っ手自体が両サイドに広がって配置してくれる点も使い勝手の良さの1つ。

こうして、仕立て直しをして感じたことは、少し大げさですが「人生における分岐点のような心地」です。

きっかけにこうしたリフレッシュの機会を得たようで、そもそもこの行動自体を促した元の変化を求める気持ちが自分の中にあったということなのでしょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク