まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回の記事は、取りかかり始めたばかりのハンドバッグです。
布でこのデザインを作るの!?という驚きもあるフラップ付きのバッグです。
フラップ付きのハンドバッグはエレガントなので、是非挑戦してみようと思っていたデザインです。
ファンシーツイードという生地について
ファンシーツイードは様々な種類がありますが、特にマルチカラーのものには惹かれます。
というのも、何か宝石のようでとても綺麗なのです。
今回チョイスのファンシーツイードは特にカラフルな明るい色をしています。
<表地:左>ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。
<裏地:右>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。
白地にいろいろなカラーが宝石のようにちりばめられたファンシーヤーン。
白地というところも爽やかなものになっているのかも。
これに合わせる裏地は何色なのかと悩みましたが、そのカラフルな中から1点同色の濃ピンクをチョイス。
その他、黄緑などもも候補でしたし、黄色、パープルなども検討してみましたがこのピンクが一番ピンと来て決断。
ただ、綺麗な物というのは、その美しさと引き換えであるかのように、不安定さや脆さがあることも多いもの。
このファンシーは、崩れやすい生地で、触っているだけでほつれてくるという事態に。。おっとと。。汗
特に何も力を加えたつもりがなく、生地の場所移動とか保管の最中に、こうなってしまいました(泣)。
ここからの学びは、保管はできるだけ短い期間が良いということです。
もし長期間保管するのであれば、ビニール袋などに端っこを隠すようにたたんで収納するのが良さそう。
他の生地との接触だけでこんなことになってしまいます。
なかなかの高級品なので、生地のこういったロスはもったいないものです。
裁断直後の様子:すでに縁が危ういです。
そっとして、早めに接着芯貼りの作業に移ります。
数種類の芯地を使い分ける
芯地は幾種類かを使います。
まずは、表地用の接着芯、そして、裏地用の接着芯、取っ手用のソフト厚芯、本体用のハード厚芯、側面や取っ手のタブ用のハード薄芯です。
ご紹介は接着芯とハード厚芯のみに今回はさせていただきますが、結構豊富に芯地を使い分けるのです。
それぞれ、その箇所に向いた芯地となります。
基本は、全面パーツに接着芯を貼った状態に、さらに追加でハードやソフトの無接着の芯地をボンドで付けたり挟み込んだりして使います。
表地用の織芯:このようなややごわついた織芯を接着芯に使います。そして、固定してもらいます。
接着具合はなかなかのもの。ほつれにくい効果も出そうです。
ところで、裏地のサテン地ですが。ナイロンが40%も入っているところに注意します。
ナイロンが入った生地というのは、弾力性に富み、織芯を貼ってしまうと気泡が出来ます。
ナイロンがアイロンの熱で縮み、その後冷めてまた戻るというような動きが原因かと思います。
以前にも何度もそういった経験があります。
時には、ナイロンでなくても織物なのに横にやたら伸び縮みする加工生地にもこういった性質があるので、ナイロンだけというわけでもありません。
都度、生地を触ってよく確認ということがお勧めですね。
初めての生地などは何もわかりませんので、こういった織芯に適さない場合があると悲劇です。
とても商品にならないくらい気泡でくちゃくちゃになるのです。
では、こういった伸び縮みのある織物生地にどんな芯地を使うのか、それは「ニット芯」です。
ニット芯を貼れば、うまく対応してくれて気泡など全くできる余地もありません。
ナイロンが40%入ったこのサテン地の裏地には、黒のニット芯を貼りました。
次はハード厚芯をご紹介したいと思います。
本体用のハード厚芯:これでハンドバッグらしいしっかりとしたものになるということ。
ハード薄芯とハード厚芯の差もかなりのものです。
このように周りに余白を作った上にパーツを置いて、ピラピラめくりながら縫い代部分んの縁だけを少しずつボンドで貼り付けていきます。
この後、アイロンの熱でボンドの接着力を増幅しまして、ハサミでパーツの通りにカットしてOKです。
あとがき
今回は、芯地を貼るところまでで作業終了です。
次回は、縫製に入っていきます。お楽しみにどうぞ。
ファンシーツイードは、「ファンシー」という呼び名通りに、まるで気まぐれと思えるような装飾的な糸の寄せ集めです。
よって、そういったものは、ちぐはぐして整っていないことも多いのです。
ファンシーツイードは美しいがゆえに、不安定で脆い。
このことを実際の製作の速やかなる作業に活かしていただければと思います(^-^)。