ハンガーからずり落ちるストレス解消の目的で設置したヴィンテージワンピースの背のVラインのクロス状の支え布の有難い効果【217】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服は、着るということはもちろんなのですが収納の場面も重要です。

着られない間のじっとハンガーにかかっているその時間というものは、よく考えたら結構なものです。

今回は、ハンガーにワンピースをかけて収納にあたっての悩み事を解決するべく、あるリフォームを致しましたのでご紹介したいと思います。

クローゼット内の悩みの1つ、ハンガーからずり落ちるストレス

ヴィンテージロングワンピース:「WING」問うブランド。黒のサテン地に水玉のジャカード、襟が広いV字。

ひだのようにアクセントある作りが布を存分に使った贅沢な仕様。

「WING」というブランドネームが付いています。

入手したヴィンテージワンピースが前も後ろも深めのV字開きです。

シャープなラインでかっこよい反面、収納時には少々悩みが出ています。

ハンガーからするりと簡単に落っこちてしまうのです。

他の洋服を触っていたのに、ハンガーが揺れたはずみでこのワンピースが落ちていたりも。。

何と嫌な場面であることでしょう、間違いなくこれも1つのストレスです。

落ちないように注意して動かさねばならないところが辛いです。

前面:V字開きがカシュクールのようになっています。
後ろ面:後ろもV字。首の下に空き部分があってエレガントですが、この気取らない着やすさが◎。

このワンピースのハンガーの部分に注目していただいたら分かるかと思います。

V字が前後両方なので、ハンガーからずり落ちやすいデザインなのです。

このせいでクローゼット収納時の悩みができてしまいました。

そこで、やや空きの多いネックラインの後ろ面を一部覆うというデザインのリフォームも兼ねて、布テープを左右に渡らせて、クロスデザインの支え布を設置しようではないかと思うに至りました。

ワンピースでたまに見られる後ろ面のネック下のあの編み込みみたいな仕様です。

1990年代初頭のヴィンテージワンピースに多く見るデザインです。

「クロス支え布」設置のリフォームの手順

ものすごく単純と言えば単純です。

まず、別生地を用意。質感がワンピースになじむよう同じくサテン地を、シャンタンという生地の裏面で利用。

ここに、縦7.5cmx横17.5cmの長方形の面を2枚裁ちまして、接着芯を貼りました。

そして、ここからは、普段のハンドメイドバッグ作りの手法を活かし、四つ折り観音開き仕立てをします。
ぐるり1周ステッチを入れます。
ここからが、今回初の試み。3箇所程均等に印を付けます。

肩線とVの先端地点の長さ20cmの半分、さらに半分という風に印を付けて、印が3つになりました。

そして、左側の一番上の印から右の一番下の印に布が渡るような位置に待ち針。

今回の場合、幸運なことに、縫い目が隠す場所がありました。ひだです。

このひだをぺらっとめくったその隠れる範囲内の位置にステッチしました。

折れ線と同じ位置は上手くひだが戻らずに浮いてしまったので、やり直して、折れ線より少し外側(この写真の場合左側)にずれた位置にステッチ。

当然反対側の中側は、分かってしまいますが、布テープの縫い代は始末してあるので良いでしょう。

そして、反対側も対象になるような位置に同じようにテープを取り付けます。これで完成。

どうでしょう、覆う部分が増えたのも落ち着いた印象になりましたし、何しろハンガーにかけても安定しています。

こんなに嬉しいことはありません。

もう、これでクローゼット内のスルリと下に落ちてしまう悩みや不安は無し。とても心地よい気持ちをゲット♪。

あとがき

今回のリフォームでは、整頓の結果の「心地良さ」を存分に味わいました。

この「心地良さ」の体験は非常に貴重であると思います。

この目では見えない感覚、「心地良さ」これこそが、事業をする上でお客様にご提供していくことの内側に存在するものだと思いました。

それを自身がこのたびのリフォームで感じられたこの体験を大切にし、今度は自身が作る製作物とか事業のサービスの内容にこの大切なものを内蔵できると良いです。

ストレスは無ければ無いほど良いです。

ストレスを無くすためにはどうすればよいのかを考えていくことは、難しそうな心地良さをどう作るかなどと考えるよりも分かりやすそうです。

そうした結果心地良いのだと自身が感じたり他の人に感じてもらえることに自然となってゆくと思います。

変なモヤモヤ感、腑に落ちない感、不満などはその感じた気持ちを素直にまずはすくいとるところから始める。

決して耐えすぎたり、目を背けたりせず、まっすぐに見つめ、早期に解決したいことです(^-^)。

ブランドバスタオルの破れの原因は硬すぎるロゴ刺繍にあり、お直しは裏側への当て芯で解決【185】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、最近気になっていたバスタオルのロゴ刺繍周辺の破れ穴を塞ぐリフォームをしてみました。

このバスタオル10年以上は使っているものの、このバスタオル以上にもっと長く使っているものに比べるとえらく早い段階で穴が開いてしまったようなのです。

その原因というのが、皮肉なことに迫力あるロゴ刺繍にあります。

ロゴ刺繍はブランドの見せ場。

とても迫力があり素敵なのですが、最初では気づかないことが何年にもわたるお洗濯により明らかになってきました。

タオル地と刺繍の硬さのバランスが最初から偏っていることが原因だと思います。

とはいえ、末永くまだまだ使っていきたい、そのような思いを実現するリフォームをこの度致しました。

原因は密で硬めの良質な刺繍、タオル地との相性があまりよくないことを把握するところからのスタート

「MCM」様のバスタオル:刺繍周りだけが先に弱って穴が開きました(泣)。

ロゴの刺繍がタオル地に対してかなり硬く、刺繍も密なことによるその後の経年の破れが出てきた最近。

10年以上は使用してきましたが、まだ縁などは擦り切れていなく、ここでリフォームを決意。

残念なことに穴が開いてしまっていますが、他のタオルと同じように使ってきたものなのです。

ここで、興味深い比較をしてみます。

同じブランド様の別のバスタオルがあります。これよりはるかに昔から使っている物。

「MCM」様のクラシックなデザインのバスタオル。30年以上の使用になります。

こちらは典型的な「MCM」様らしいロゴですが、上の刺繍ロゴに当たるような部分がこの薄れて姿が消えそうな四角いワッペンです。

ロゴはプリントなのですっかり消えかかっていますが、ワッペン自体の縫い付けが程良くタオル地となじみ、現在も問題なく破れなど起こらず使えています。

その代わりと言っては何ですが、写真には写していませんが、縁などの擦り切れが上の明るいオレンジの方よりも目立ち、本当はこちらの方が長く使っているバスタオルであることが縁の擦り切れで分かるのです。

これを見て、ますます、穴だけで手放す前者がもったいなく感じられてきました。

別のバスタオルがそれ以上経年しているのに無事であるということから、何とかして直してまだまだ使いたいと思ったのです。

タオル地というのは1枚仕立てなので、硬めの良質な刺繍が時にタオル地を傷めてしまうことがあるのですね。

しかし、これも長年使ったからこそ表れてきた状態ですので、使ってみないと分からなかったことです。

「コスパが良い」というのは長年使った結果の判定、一部の傷みだけですぐに手放すのは一番コスパが悪い

某ブランド様によるある発信を見たことがあります。

高価な自社のバッグに対して、「長い目で見てコスパが非常に良いので、実は安いのである」というアピールでした。

しかし、それは「長年使い続けたらね」という条件が必ず入ります。

ここで、経理で登場してくる「減価償却費」のお話に少し脱線。

例えば、¥60,000で購入のレザーのパンプスがあるとします。

靴で¥60,000というのはかなり高級な部類と考えて良いかと思います。

これを10年間はくとします。

分かりやすく、単純に10で割ります。

そうすると1年間で¥6,000の金額が出ます。

1年も持たない途中でダメになるパンプスを1年の中で数回買うなら、この¥60,000を1足の方が結果安いのであるという考え方が減価償却費から見るベタな考え方。

減価償却費は、細かい1年ごとの費用が小さい値の方がコスパが良いということになります。

しかし、ここで重要なポイントを見逃してはなりません。

果たして、同じ靴を10年も履き続けるのかということです。

なかなかそれは現実的には難しいこと。

人間には「飽き」というものがあるからです。

そう考えると本当のコスパの良さは、単純計算では測れません。

そこで、バスタオルに話が戻りますが、バスタオルも、比較的安い¥1,000くらいを新品で購入して果たして10年持つのかというのは、洗濯や何やらで敗れたり劣化や破損をして大変難しいことです。

よって、バスタオルをハイブランド様の良質な素材で持ちたいのです。

しかも、百貨店で高価な値段で買うのではない、もともと流行なんてないバスタオルなのですから、古き良き昔の「未使用品」で良いではないかというのが私の考え方。

よって、これまで、バスタオルやフェイスタオルをリサイクルショップの贈答品コーナーで箱に入ったそのままのブランド物を購入してきました。

今のたびのの「MCM」様のお品もその1点。

今回のお直し品でさえ使用後10年は少なくとも超えてきています。

使用し続けるバスタオルなら減価償却に当てはめても良いでしょう。

購入時の金額は¥2,000程度。¥2,000÷10年=¥200/年。

1年で¥200だけ負担しています。

これが今後さらに10年使えたならば、結果1年で¥100ぽっちの負担だけしたというとてつもないコスパの良い商品であったことに慣れそうなのです。

それには、今後もお直しして長く持っていくことが重要になってくるのです。

穴を塞ぐリフォームの方法

開いてしまった穴は本来どうしようもないのですが、ここはバスタオル。

気軽にミシンをかけていこうと考えました。

裏側に接着芯の織芯を4枚重ねに当て、それを隠していくように縦横両方にステッチします。

あくまで固くなりすぎないようステッチをたくさんし過ぎない限度を見極めながらです。

結局今回の穴の原因と同じことをしてしまうといけないので、「ほどほど」のステッチの量というのは一番重要なのです。

こちらは裏側です:4枚重ねたバスタオルの色に近い黄色の接着芯をカットしてアイロンで接着。

穴が見事に塞がれ、正方形の余計な角のとがりを取ったことで刺繍にスタイリッシュに馴染みましたね。

こんな風に時折アレンジも加えていくのです。

ジグザグステッチ:ふり幅が大きくなり過ぎぬよう少しずつ横へずらしながら。
横向きもやります。先ほど貼った接着芯の姿がおおわく隠れたらOK。

やりすぎてカチコチにしてしまうのは禁物です。かえってそこから破れてくる原因になりかねませんので、くれぐれも。。

表面の様子:糸の色がタオル地にぴったりが見つからなく少し浮きました(^_^;)。

糸がちょっとタオルの色にマッチしていませんが、糸だけ見ると立派なオレンジ。

たまたま難しいカラーでした(^_^;)。

言ってもバスタオルなので、こういったカジュアルなリフォームも良いでしょう。

少し隙間がある程度でやめたところがポイントです。

あとがき

コスパの件は、私が自分のハンドメイドバッグの値段を決めることにも非常に参考になったことでした。

「高級感のある素材で手間もかかるデザインであるから高額で販売するのだ」という考え方は、もう少し深く考える必要があるのかもしれません。

やはり購入側の人というのは、お得感を感じたいに決まっているのです。

そうすると、値段とどのくらいの期間使うのだろうかという点が非常に大切な憶測となります。

高級感ある素材では作りたいものの、高級の中でもレベルがあります。

「とことん最高級」にしたところで、値段ばかりが高額でも、実際1年程度で買い替えていくと考えている人にはもったいないのです。

それならば、ある程度の高級さでものすごくきちんとした作りであった方が意味がありそうです。

極端に高級、極端に安物いずれも長い目で見て永続的ではないと言えるのかもしれません。

デニムとスレキのコンビの強度の優劣の差に悲鳴、破れたジーンズのスレキをリベットを外さずリフォームする方法【244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブルージーンズが素敵です♪。

使い込んだ薄い色のジーンズを501で探したいと探したこのたび。

ただ、長年はきこまれてブルーの素敵な色になったわけで、傷みも伴っていたもよう。

その内側たるもの大変な様子で、スレキが破れていてポケットの機能が失われていました。

これは、「デニム」という耐久性のある密度の高い丈夫な素材に対して、裏地として使われる「スレキ」との素材の差があまりにも大きいことで表れた経年の現象です。

見たところ、一度リフォームされている地点が見受けられました。

ただ、さらに、そこから更なるスレキの劣化ということで最終段階としてこのジーンズを手放された方の古着だと思いました。

そのことを知らされずに表面だけ見て喜んで受け継いだ私。

こうなったら、リベンジ、なんとかお直しを考案します。

もう一度ポケットの機能を取り戻すスレキのリフォーム方法(リベットは外さない)

古着501の購入時の状態:スレキが破れてポケット袋の機能も失った状態。

見かけはすっきしていますが、本来スレキは2倍ほどの面積があり、内側まで広がっていないとポケットの機能がありません。

想像なのですが、ポケットの機能は諦めてそれなりに形だけを残したと思われます。

このリフォーム前の表側の状態は、手まつりでポケット口を縫い留めてありました。

ジーンズにポケット機能が無いことにとても不満で、このリフォームとは違う考え方をしていきます。

スレキの取り付け完成:先染めストライプ柄のスレキ風生地を利用。

真ん中に元の不完全な状態の「半ポケット部分」をストライプ生地2枚で挟み込みます。

表地デニム素材のポケット袋部分との合体をして出来上がった状態。

後ろ側のカーブは手まつり。

小さく残っているポケット袋のほつれ部分はスレキ生地をくるんでラッピングしてボロボロ部分が完全に隠されました。

新しいストライプのポケット袋の型紙は、表地デニムのカーブに型紙用紙を当てて、手の爪で跡を付け、そこに線を描き型作成しました。

出来るだけ丈夫にということで、ポケットの正面からの入り口カーブの部分はミシンステッチ。

デニムとスレキが合体する内陸部もステッチしました。

出来る限り可能な部分はミシン、ミシン不可能な部分は手まつりです。

手まつりした箇所は、中側のカーブ部分、中側のトップの細い横線でした。

これで手を入れた時に、深めのポケットが存在したことになります。

デニムと強度が格段に違う結果となったスレキを同じジーンズに使っていることについて思うこと

別布でポケット袋をまるごと新規に作ってしまうというこの方が考え方は単純で簡単。

私は、リフォームに関しては何の技術もない素人。

プロの方はもっとスタイリッシュに仕上げてくれると思いますので、あくまでアイデアの1つです。

自分使いだから少々不格好でも何もできないお手上げからは何とか這い上がれました。

元のスレキはここまで来ると、あまりあてにしてはいけません。

手で少し力を入れると、簡単に破れてしまうぐらい弱っていました。

今回の新しいストライプのスレキが今後ポケットの袋として活躍していきます。

今回のリフォームは、見かけだけではなくポケットの袋機能も復活した形になりました。

こう経年した状態であると、なんとスレキが頼りない生地であるのかと不満を持ちます。

しかし、ジーンズにはこれまで当たり前に利用されてきた素材。

表地より裏地の質は「下」というしきたりと、新品の状態ではスレキも綾織りで丈夫であると選択されてきた素材。

このたび自身が選んだストライプ生地も同じように、いやスレキよりもむしろ弱々しい状態になるのかもしれません。

ここまでジーンズを長い間はくことを想定されていないのでしょう。

年月の限界を突破したところにブルージーンズの行き着いた表面の素敵な姿があるのに裏面ではお手上げしているという「矛盾」を目の当たりにしたこのたびでした。

あとがき

作業の動画は申し訳ないことに消してしまっていますので、途中のリフォーム風景を細かくお伝えできていないことお詫び申し上げます<m(__)m>。

このたびの、デニムとスレキのコンビの経年の姿の大きな差というのは、レザーバッグと内張の合皮のコンビの経年の姿を彷彿とさせます。

最初に製造する時に、まさか何十年も使用するなど見込みもしていなかった様子がうかがえます。

ところが現実というのはその想像を超え、デニムが末永くはかれ、本革レザーバッグも長い間持たれているのです。

「裏地は表地より劣る素材」というこの考え方本当に正解なのでしょうか。

ここへヴィンテージ物の現在の残念な姿を見て疑問を投げかけたい部分です。

ボタンがぽろぽろと外れてしまうニットのストレスを解消、伸びたボタンホールを狭く塞ぐミシンステッチのやり方【306】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

好きなブランド1つにこだわった古着ライフを送っております。

そのブランドは、「アルマーニ」様。

ラインが美しく、素材のこだわりと無彩色なカラーが古着同士でも組み合わせ易いです。

このたび、金茶色の素敵なカットソーを購入。

その後左右に少し引っ張っただけなのに、くるみボタンがぽろぽろと外れていきました。

一般的な古着レベルのじ「状態」というものでした。

カットソーやカーディガンで起こりがちな、ボタンホールの伸びによる穴の開きを塞ぐリフォーム

カーディガン(巾着):「エンポリオアルマーニ」製。ボトムの黒に合わせたお部屋着として活用します。

基本的にルームウェアのようにお部屋の中での着用となるので、伸びる融通も利いてほしいのでニットということで選択したものです。

実際のこちらの素材は、トリアセテート/64%、ポリエステル/28%、ポリウレタン/8%です。

トリアセテートという素材が思ったより暖かいというかそこそこ保温性があるようなところが意外です。

十分真冬もお部屋着で着用できます。

と、素材感の方は良かったのですが、デザインがちょっと気にかかっていました。

前開きであるという点です。

基本古着は1点物であるがゆえ仕方がないことです。

よほどの量産品でなければ、全く同じものは簡単には見つけられないのです。

その上このカットソーは、「アルマーニ」ブランドの中では初めて見るアイテムでした。

金茶の色もお洒落であるし、このうねりのような高級感ある折り目の表面もかなり惹かれましたので購入したのです。

ところが、届いた矢先のこと、少し触っただけで前ボタンがポロポロっと外れたわけです。

ボタン自体はきちんと付けてありますが、ボタンホールから外れるという意味です。

ものすごくボタンホールが開いてしまい、ボタンが留め具の役割をもはや果たしていないのです。

このことがきっかけで、考えた末ボタンホールを小さく狭めることを考案。

そして、自分だけでなく、もしかして同じような状況の方にもお伝えできるかとこのように記事に投稿したわけです。

古着購入時のボタンホールはとても緩いものでした。

上からも下からもボタンホールが緩く、軽く前立てを引っ張るだけでボタンが外れる様子。

そこで、原因のボタンホールの横幅をを狭くすれば効果が出るのではないかという仮説のもと、思い切ったホールの両端の詰めをミシンで行いました。

ボタンホールの両端を数ミリずつミシン3mm巾で行ったり来たりの返し縫いをして、ボタンホールを塞ぎます。
ボタンホールを狭める作業の図解:写真1枚ではイメージがわきにくいので図に書いてみました。

こんな風に縦に開いてしまったのはニットの伸びのせいなのでどうしようもないので、サイドの隙間を埋める形でミシンで縦に行ったり来たりしながら横にずれていく動きをとるステッチを入れます。

そうして、ホールの横幅を「適切な幅に」狭くしていきます。

結構思い切って幅を狭めても、このニットの伸びは相当なものでボタンは余裕で閉められました。

むしろ、控え目にやり過ぎると、せっかくミシンをかけた意味がないくらい当初の状態と変化が出ないものです。

実は、この時も全8か所の内2か所ほどもう追加ステッチをしたということがありました。

そして、ミシンをかけた後の糸始末は、きちんと結んで玉止め始末するのが良いかと思います。

左:穴が大き目の針に糸を2本まとめて通し裏側へ針を通します。右:裏で片手で2本ずつで糸を持ち2回結びます。

2回目は糸が切れない程度の力を込めてギュギュっと結び、ほつれてしまわぬようにしっかり固定します。

このような地味な作業を1つ1つのホールについて行い、すべて完了したら出来上がりです。

リフォーム完成:圧力がかかってもボタンが外れず、「また外れてしまうかも」というストレスが解消。

あとがき

リフォーム自体は、いたって単純なものです。

しかし明らかにリフォーム前と後ではこういった洋服にも価値がプラスされると実感。

機能などの面というのは、使っていく中でじわじわと良し悪しを感じるものです。

もし、このままリフォームしなければ、ボタンがすぐ外れてしまうというたった1つの原因でもはや着用しない価値のない洋服になっていたことでしょう。

その後、季節がめぐる頃、この金茶色のカットソーとベロアのゴムパンツを実際に着用する季節に着用し始めました(^-^)。

picturesque

タックやダーツが豊富なタイトスカートのSサイズをLサイズ程度へ伸ばした時のベルトの不足分のユニーク追加方法【207】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着市場でボトムを探す際によくあること、1点物ながらの悩みです。

それは、素敵なスカートなのにウエストが小さいせいであきらめざるを得ないと状況というものです。

今回は、そんな時、はけるようになるという希望が持てる夢あるリフォームのお話となります。

実体験で自身がハイブランド既製品のタイトスカートを自主リフォームした記録となります。

小さいウエストがリフォームではけるようになる条件はダーツやタックの豊富さにある

とてもうれしい夢のあるお話ですが、その夢を現実にするためには条件があります。

何もウエストなど気にせずに、気に入ったスカートがすっぽりはければよいのですが、特に今回お直しすることになりますタイトスカートなどは、ウエストが小さすぎるのはもちろんのこと、大きすぎてもかっこよくないものです。

ちょうど体にフィットする感じの履き心地が一番カッコイイのです。

ということで、小さすぎるウエスト60cmほどの細いタイトスカートを今回はピックアップし、リフォームを施しました。

ヒッコリーストライプの裏付きタイトスカート(黒x白):「クリスチャンディオール(プレタポルテ)」。

なんとクリスチャンディオール♪。

古き良き味わいのデザイナーズブランドが好きで、ハイブランドの古着を探してはコレクションしております。

このタイトスカートもなかなか凝っていて、ダーツの部分とタックの部分に分かれているという立体感が存分に表現されたタイプ。

タックの部分の構造は、前にポケットがありそのポケットの延長のデザインを兼ねて、タック型になったラインが自然です。

そして、さらに前の左右共にタックが、後側にはダーツが左2つずつの計4箇所。

このように、豊富にダーツやタックを設置し全体に立体感を出しているデザインであると言えます。

さて、このダーツがまず1つ目のポイントです。

ウエストは60cmしかない細身の現状ですが、これだけたくさんのダーツやタックがあるということは、それをほどけば広がる可能性にまずは気づくところから始まります。

となると、この数の豊富さは、かなり夢が詰まっているスカートだということになります。

通常、どのタイトスカートもダーツは、1つまみ1.5cmほどが目安です。

1つまみで1.5cm分ということは、倍の3cm分が1か所において広げられると考えてよいです。

今回の場合は、すべてダーツを排除してしまうとウエストが広がりすぎますから、一部分残します。

ダーツは、残したい分量を選択できるというすばらしい環境があるわけです。

そして、2点目のポイントとなりますがヒップも調べる必要があります。

せっかく、ウエストは小さくできても、ヒップが小さければバランスが悪く結局窮屈なままです。

このタイトスカートは好条件でした。ヒップもウエスト60cmのヒップにしては、意外な88cmほどもあったのです。

サイズ表:S、ウエストは60cmほど。ヒップは通常L相当の88cmありました。

このヒップがゆとりがあったことも、大変好条件となりました。

そもそも、ウエストの細すぎるタイトスカートをお直しするために目を付ける点は、①タックやダーツが多めであること、②ヒップもかなりゆとりがあること。

この2点の条件がそろうと、ウエストを広げるお直しが成功してかっこよくはける可能性が高いということになります。

残すべきダーツの選択

ところで、先ほど、全部のタックやダーツを取ってしまったら、ウエストが広がりすぎるということを書きました。

ダーツは前述のように1か所で3cmも広げられるので、それを左右ですでに6cmも可能です。

ということは、今度は、広げすぎないようにバランスを考えねばなりません。

ちょっと、写真を見てみましょう。

スカートの前側のタックとダーツ:脇側から順に、ポケット、タック、ダーツの順に設置。

左右対称なので、反対側も同じことです。

そうすると、このポケットの一部になっているタックを触るとポケットまで形が変わってしまうことになるかと思い、前のポケットのすぐ隣のタックの左右ともそのまま残すことに決めました。

そうすると、消去法で前側のタックを左右とも一部減らすということをしました。

次は後側。

スカートの後ろ側のダーツ:左右2本ずつあるのがご確認いただけるかと思います。

後ろ側はタックはありません。

2本ずつのダーツが左右に対象に入っています。

今回考えた結果、お尻の一番高い位置に近いダーツを残し、脇に近い方左右を完全撤廃ということにしました。

ということで、全体で4個削減及び削除という作業をしました。

調整して縫い直した後のダーツを見てみる

申し訳ございませんことに、作業の場面は省略してしまい写真がございませんでした<m(__)m>。

前面のポケット部分でない左右のタックの2か所と、後面のダーツの外側左右2箇所の合計4箇所。

リッパーで丁寧に縫いをほついて、つまみ直して同じように縫い直しです。

上述のように、つまみ分量は1/2で全体の長さが2倍変わるという対称の構造ですので注意です。

ウエストの横ラインの裏地の縫い付けは、全部ほどいたわけではないので、残してあるところはその上から、再びダーツを取った部分は当然ほどけていますから、きちんともとの縫い線跡にできるだけ沿って縫い直します。

一部削減後の裏地との関係:裏地も同じように歩調を合わせ、元のように地縫いをし直します。

ウエストを広げることで不足するベルトパーツの追加方法

さて、地縫いが終わると、あとはベルトです。ここで1点難関がおとずれます。

ウエストのサイズを大きくしたことにより、ベルトパーツはもとのままでは足りません。

よって、同じような生地を丸ごと探す必要があるのです。

もしくは、類似の生地やストライプ柄と同じ無地です。

そっくりさんの生地を探したのですが、ぴったりはなかなか見つからないものであることを知ります。

この季節ヒッコリーストライプはたくさん生地も出回るようで、確かにたくさんあったのですが、この柄と全く同じとなると黒白ヒッコリー柄自体は複数見つかったにもかかわらず色のトーンがぴったりが1つもありませんでした。

微妙に色が違ったり、柄の大きさが違ったりで、結局のところぴったり一致のそっくりさんは見つからなかったのです。

それで、類似という妥協案にたどり着きます。

どの基準を大事にするかを考えました。柄基準なのか色基準なのか。。

意外に、合わせてみると柄は大きさが違うことよりも、色が違う方がはるかに違和感があると感じました。

ということで、見つけたそっくりさんは、ストライプの幅は違う極細ながら色目がぴたっと合った生地を選択するに至ります。

不思議と柄の大きさが違ってもあまり違和感は感じないのでこれでOKとしました。

その選んだ生地が、こちらです。

ベルト継ぎ足し用の別生地:極細のヒッコリーストライプで、色のトーンはほぼ一致。

同じ大きさの柄で色のトーンが違うものは、逆に違和感がありました。

そして、中のベルト芯も継ぎ足すのですが、よくバッグ作りに私が使っているハード薄芯を内蔵して芯自体も縫って継ぎ足しました。

中側に見えている白いベルト芯の延長は、ハード薄芯でつなげました。

本体は極細のヒッコリーストライプ生地でつなげて、アイロンで割り、開いた部分を内側に隠れるような位置でくるみ込み、ミシンで縫い付けて閉じます。

そして、出来上がったつなぎ目がこれです↓。

極細ストライプ別生地で完成したベルト追加部分の様子:11cmくらいの長さのつなぎ目部分です

随分大胆な分量を追加したベルトですが、こうもしてでもサイズアップが実現するという例になりました。

こうして、ウエストが最終的に70cmとなりまして完成です。

タック部分が前に残り、ダーツが後ろ部分に1つずつ残り、デザインを完全には崩さずに活かしたままのお直しができたのです。

あとがき

今回このような大胆な60cm→70cmというウエストのリフォームができたのも、もともとのデザインや作りに助けられての成功です。

ということは、そもそも品物をチョイスする時点で目の付け所をダーツとかヒップに置き、そのうえで購入するというところのその最初の時点こそ重要です。

ハイブランドのような高級な定価であった古着は、お直しもしやすい作りであるものも多いです。

生地を贅沢に使っていて、ゆとりも多い点も高級である仕立ての証であったりします。

逆に安いお品物は、コストを抑えるために最小限のことしかしていないことが多いです。

そうしますと、お直しもしにくくてどうにもならないことがあり、結局はコスパが悪いことになります。

お洋服は本来一時的なものではなかったはず。

ボロボロになるまで別の使い方をして消化していった歴史もあるのです。

それを考えたら、リフォームをすることなどわずかな調整と見ることができます。

そうして、とにかく我がままに納得したお洋服を選択していきたいものです。

高額な費用をかけなくても価値あるおしゃれなお洋服が入手できますように(^-^)。

picturesque

邪気を広げぬようゴミ箱にはフタが必須、DIYで追加するインテリア映えの「取っ手付き蓋」作り【194】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「トイレではスリッパは着用した方が良い」「寝るベッドの向きは壁に垂直がベスト」など日常の事柄も、「風水」のネット情報を拝見させていただき参考にさせていただいています。

そんな中、最近知ったのが、「ゴミ箱というものは不必要で捨てられたものの集まり、「邪気」が集まっているから、邪気が蔓延しないよう蓋が必須である」らしいのです。

それを知り、早速ゴミ箱の蓋を探しました。

パンダンという水草で編まれた、インドネシアなど東南アジアの産地品の、「パンダンボックス」と呼ばれる箱類が大好きで、ゴミ箱もパンダン製が多いです。

ぶつかってソフトな触れ心地なのがパンダンの良さです。

デメリットは塗料の茶色が日焼けや経年で薄まっていくことです。

左右とも、パンダンで編まれたダストボックス:ブラウンカラー・・・いずれも蓋が付いていません。

左側は、一応「蓋付き」などと謳ってありましたが実際は開いていますね。

右側も、もともとは、トイレットペーパー入れとして売られていて、蓋があったものだったのですがトイレットペーパー入れとしては使用せずに蓋を処分してしまっていまして、細長い筒などを収納していたものです。

その後、模様替えによってこのボックスがゴミ箱へと変わりました。

今回は、この風水的には望ましくない状態の蓋無しゴミ箱に、蓋をDIYで製作していこうという作業をした記録です。

蓋に選んだ材料は、100均で誰もが入手可能な吸着マット

できれば、同じパンダン素材で蓋だけ売ってないだろうかとくまなくネットを周遊しましたが、ゴミ箱本体とセットのものでも蓋付きは少なく、単独での蓋は皆無でした。

それならば、パンダンという同素材は諦めようということで、別素材での蓋を探しましたが、なかなか蓋だけというのは売ってないものですね。

ということで、木で作るか何かを考案しようとしていたところ、パンダンは軽いので、重さのバランスも考慮した結果、見つけたのがこれです↓。

「ダイソー」様で売っていた1マス分の絨毯みたいな吸着マット。

ご覧になったことあるのではないでしょうか、セリア様やダイソー様の定番商品です。

裏が軽い粘着質に加工してあり、とても使いやすいです。

これらを互いに重ね合わせて使うことを思いつきました。

いろいろ用途がありますし、日本製のお品である所が親しみ深いです。

絨毯が高額であれば、フローリングにこれをたくさん敷き詰めたって絨毯には金額は及びません。

ハサミでカットして自由なサイズにも変更できるし、なんてすごい融通の利く商品なんだろうと感動しています。

では、これを今回2枚重ね合わせて頑丈にし、ミシン作業入れながら、蓋を作っていきます。

吸着マットを材料にした蓋の作り方の手順

では、作り方を書いていきますね。

具体的には、動きのあるYouTube動画も後程登場しますので、併せてご視聴下さいますと嬉しいです。

①型取りをします。

①型取り:左-筒形の方は、ゴミ箱の入り口が狭い穴になっているので、縁と同じサイズで十分。
右-こちらは入り口がフルに開いている作りなので、蓋は2cm程拡大したサイズでカット。

②カットします。

チャコペンやボールペンで型取り線を描いたら、その線の上をハサミでカットします。

②カットします。そして、ゴミ箱に当ててサイズを一応確認するとよいですね。

③同じパーツをそれぞれもう1枚カット。

出来上がった片方のパーツを型紙代わりにして、もう1枚同じものを作っても良いです。

③同じパーツをもう1枚ずつ作り、二重仕立てにして貼り合わせました(2枚重なっています)

④取っ手部分をカット

④取っ手部分をカット:ストライプ状の溝を目印に利用し2.5cm程度の幅の取っ手x2枚をカット。

取っ手も二重仕立てにしていくのです。

⑤イメージを確かめる

⑤イメージを確かめる:こんな風に出来上がりのイメージをしてみます。

⑥取っ手の縫いつけ。

⑥縫いつけ:まず、取っ手のみをぐるり1周端から2mm程度の位置にステッチをして、2枚を固定。

この縫う時のポイントとして、まず、取っ手だけを先に縫って固定してから、本体に取り付けるという順番でいくということです。

もう1つポイントは、蓋に縫い付ける時に、蓋の1枚だけにまずは縫い付けて、裏側の縫い跡を中に隠し込むということです。

これで、インテリア映えのすっきりしたお品ができるかどうかの分かれ道なので、DIYといってもここは徹底した方が見栄えが非常に違いますね。

そして、最後に取っ手の付いた本体ともう1枚の本体の2枚を重ねて、外側ぐるり1周を端から2mmでステッチで縫い合わせをします。

最後にぐるり1周を端から2mmあたりをステッチかけて、終了となります。
完成です。取っ手がツンと立って、結構立派な蓋ができましたよ。

いよいよ、実際にゴミ箱に蓋をしたいと思います。

変わった形の細長い方:左-蓋無し/右-蓋あり。
入口穴の小さい太い方:左-蓋なし/右-蓋あり。

その他のゴミ箱の蓋の製作のDIY例のご紹介

当ブログ投稿もその後、手直しをしています。

その後、更に別の方法でのゴミ箱の蓋の案が数年後に出てきましたので、ここでご紹介し、記録としてブログ記事に追加をしたいと思います。

「セリア」様の厚手マット使用バージョンの蓋:こんなタイプの厚手のマットをはさみでカットするだけ。

ある意味上述の布製マットよりもミシンを使わない点が単純です。

真ん中にゼンマイやきりで穴を開けてストッパーの役割のループエンド、つまみの江戸打ち紐を取り付けています。

裏面の様子:裏もインテリアですので、見栄えがすっきりした仕上がりにしたいものです。
こちらにもループエンドでストッパーの役割を。。
木製鍋蓋使用バージョン:これが一番何も作業がありません。

ひとまわり大きな鍋蓋の雰囲気の良いタイプをキッチンで使用。

キッチンなので鍋蓋と分かってもあまり滑稽ではありません。ただ蓋をのせただけ。

こうして考えていくといろいろアイデアが浮かびます。

新聞紙を蓋にするような方法もできるのかもしれません。とてもエコノミーですね。

以上が、その後の別のやり方で蓋を作る案の例でした。

蓋の既製品は少ないですので、自作のアイデアは貴重かもしれません。

よりスタイリッシュに、インテリアに馴染むように工夫していくことがハンドメイドやDIYの醍醐味です。

あとがき

ところで、YOUTUBE動画の中でも申し上げているのですが、もっと完璧に仕上げたい場合は、重なり部分の白いラバーが見えてしまっている所に、茶色のマジックや塗装をするのも良いかと考えます。

そうすると、視覚的によりいっそう綺麗に映るかと思います。

納得いくまで追求していくと素敵な蓋になると思います。

「気」は目に見えないからこそ大切。

ゴミ箱、トイレの蓋など悪いものを充満させないためには、「蓋」が大切な機能としてその役割を担ってくれるのです。

心地良い「おうちライフ」をお送りくださればと思います(^-^)。

picturesque

わざわざ試着せずに仕上げられる、普段はいているパンツの股下データ&3cmの法則によるあっという間のデニムジーンズの裾上げのやり方【142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服を素敵に着ていく為の秘訣として、「自身のサイズを知る」ということが重要なポイントになります。

今回は、自分の股下データというものを持っている状態での裾上げをしてみます。

このことは、通販のような遠方の業者様に裾上げを依頼してもらったり、反対に遠方のお客様から裾上げをたまわる場合にも有効です。

このように、データをもとにカットする分量を決めていく裾上げの仕方をこのたびご紹介したいと思います。

股下データをお直しに活かすことの注意点

股下は自分の体を測ることが結構難しいです。

それよりも、実際にはいているお洋服のパンツ類の股下を測れば良いのです。

私の場合は、75cmほどの股下でジーンズをはくということが分かっています。

ここで注意点ですが、本来の股下はおそらく72-73cmほどであるかと思います。

デニムというのが、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程上にふんわり浮くということが分かっています。

ですから、股下データはデニムなら持ち合わせのパンツの中でも同じデニムの方が良いです。

ジーンズの裾の物理的現象:裾周辺が足の上にクッションして折れて乗っているのが分かります。

股下データの75cmというのは、あくまで、ジーンズ用の股下であるということを念頭に置いておかねばなりません。

ということは、スラックスなどのパンツの、何のクッションもなく重力にしたがってストンと下に落ちるタイプは、股下はジーンズよりも短くなるでしょう。

私の場合だと、本来の純粋な股下サイズである72-73cmになると思います。

さて、このリーバイス501は、計ると股下が80cmでして、これをお直ししていきました。

今回お直しをするリーバイス501。

80cmの股下のデニムを75cm仕上げにするためのデニムの裾上げ手順

最初に全くはく必要がない所が楽ちんですね。

こ状態の501の股下だけを測ります。80cmでした。

そして、計算を軽くします。80cmを75cmにしたいので、80-75=5cm分短くする必要があることが分かります。

そして、5cm短くする中に、三つ折りの縫い代を含まねばなりませんので、縫い代1.5cmx2=3cm分余分に長く見積もります。

そうすると、5cm-3cm=2cmをハサミでカットです。表から、裾の仕上がりの先端より2cm中に印を付けて、裾の2枚分まとめてカットするのを左右行います。

左:裾より2cmの部分に印をつけます 右:印の上をハサミで2枚重ねてカットします。

この後、三つ折りして、裾を縫っていきます。

その時に、固い部分が1か所あるので、金づちでつぶすということをして、多少ミシンを通りやすくします。

その硬い部分というのが、はいた時のサイドの「内側」です。

「折伏せ縫い」というような生地が重なった部分で、ジーンズではここがミシンの難関となります。

左:1.5cmを2回折ります 右:金づちで膨らんだ状態をたたいて、平たくつぶします

それほど、劇的な効果があるということはないですが、ふくらんだままだと、ミシンの線もぐにゃっとゆがみがち。

この作業が多少ではありますが、効果はあると言えます。

左:金づちでつぶす前 右:金づちでつぶした後 ・・・少しだけですがぺたんこになりました。

そうして、ミシンで両足分縫っていきます。

最初にこの難関といわれる固い部分が早速現れます。

この難関を最初にやらねばならないのは、内股の隠れがちな部分に、返し縫いを隠すためです。

外側に返し縫いが見えるのと、内側になるのとでやはり綺麗さが違いますので、見栄え的に内股部分からのスタートが良いと思っています。

一番の難関が最初から現れるとは言え、最初の針目を突然膨らんだ部分に通すのは望ましくありません。

2cm程度手前の平らな部分から少しずらしてスタートするのです。

このように勢いとパワーを持った状態の「途中」にその難関を配置することで、縫いがスムーズになります。

返し縫いも最初のずれた2cm手までで完了しておいて、その勢いで、膨らんだ山に登るのがスムーズです。

スタートと終わりの返し縫の部分を一番の難関の山から避けて、少しずれたところからスタートします。
それでも、ちゃんと内股側に返し縫い部分が隠れます。

あとがき

はい、このようにして、出来上がりました。

お直し後の試着で初めて履きました。

今回の股下データを知っているという状態でのお直しは、余計な最初の試着が無い点でストレスが軽減できます。

最後だけ出来上がりの確認のために試着したらよいのです。

股下データを持っていることというのは、いろいろ活用できるかと思います。

もし細かくデータを保管したい場合、

①スラックスの場合の股下:72-73cm

②デニムの場合の股下:75cm

などと素材の種類に分けてもよいですね。

こうしたデータは古着好きの者にとっては、使える情報になります。

古着はそれほどサイズを選べません。

極端な場合、そのパンツをはきたいために、エクササイズに励むというようなことまでして1点物の古着を着ていきたいという情熱をお持ちの方もいるでしょう。

「大は小を兼ねる」ですので、大きいものは小さくできることが多いです。

こうしたリフォームの便利さは、ワードローブの充実にもつながります(^-^)。

求める長さによる手間を惜しまない、ジーンズ裾上げのカットが先端の三つ折りより上の位置ならばそのままカット、三つ折り内ならば解体【248】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで30年以上もカジュアルな装いの王道であったジーンズコーデ。

ここ近年はデニムは、ドレスライクな方向へと大きな流行の波が移行した模様。

それでもなお、普遍的な存在感は健在の「リーバイス501」。

特にかつてのUSA製の501が生まれ故郷の原産であることで、より熱視線を向けられるようです。

今回このアメリカ製501のあるワードローブに新たに、2本の今まで持っていなかった薄めのブルー色を加えることにしました。

古着ではジーンズの長さがピッタリの方がむしろ奇跡的、好みに忠実な長さにお直ししたい

このような少し色のトーンの違う共に薄色のブルージーンズを2本共ワードローブに加えます。

とても楽しみなのですが、メンズのW28なのです。

丈がどちらも長すぎますので、裾直しをせねばなりません。

ネットのリサイクルショップで古着を購入した場合の裾直しは、自身でお直しするのがコスパが良いです。

ミシンを1台お持ちになり、裾上げはセルフというのは今後も良き節約術かなと思うのです。

自分で自宅での裾上げをしていただくことにお役に立てるよう、このたびは2種類の裾上げのケースでご紹介したいと思います。

非常に長い場合と少しだけ短くしたい場合とで使い分ける裾上げの仕方2通り

今回行う2本のリーバイス501ジーンズの裾直しは、実は全く同じやり方ではございません。

違う点があるのです。

かかと周辺を出来上がりにしたい場合:かかとから三つ折り分をプラスした長さがカットする場所。

ちなみにこの写真は右の水色ブルーの方です。少しだけ長い方になります。

セピア色がかった方はもともとかなり長めなので、長めではきたいにしても、デフォルトのままでは、ひきずってみっともないので5cmカット(実際切るのは2cm)をします。

この5cmカットをするにあたって、股下を測ると自分の股下がある程度把握できますね。私もやってみました。

股下の測り方:股部分の縫い目十文字ど真ん中から、折り曲げた出来上がり線の裾の先端までを測ります。

股下の測り方ということで、今後も何かにお役立てくださると良いと思います。

股部分のど真ん中が十文字になってハギになって出来上がっているのがズボン型です。

この十文字の交わったど真ん中1点から裾までのハギ目に沿ったまっすぐの長さが股下となります。

ちなみに、私の場合75cmですが、スラックスなどは75cmだと下に重みで垂れ下がり長過ぎます。

よって、スラックスなどの重くストンと下に落ちるパンツの場合は股下73cmくらいに合わせます。

ジーンズは、生地が立つぐらいごわごわしているので、股下ちょうどが程よいです。

今回、股下通り75cmに仕上げることにしました。

セピアがかった方は5cmカット、水色の方は3cmカットということになりました。

左:セピアがかった方・・・5cmカット、右:水色の方・・・3cmカット。

左:セピアがかった方・・・5cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は5-1.5x2=2cmカット) 。

右:水色の方・・・3cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は3-1.5x2=0cm)カット 。

右の方は計算式に矛盾が出ます。

まずは、三つ折りしてある裾の解体からスタートになります。

そして、折り目が付いている線を目印に、今先端になっているラインを1周カットすることになるのです。

そうしますと、この5cmと3cmで少しやり方に違う部分が出てきます。

5cmカットの方は、先端のデフォルトの三つ折り始末をほどかなくてもよい分量です。

それは、カットして、三つ折りを1.5cm幅で2度折るということをしてますので、もともとそれをしてある先端の1.5cmx2=3cmを最初から差し引いて少なくカットして帳尻を合わせればほどく手間が省けます。

5cmカットなので、5-1.5x2=2cmカットで出来上がりが合います。

この場合、裾先端から2cm部分を重ねてカットです。

右と左はそれぞれ行った方が正確にできますので重ねるというのはあくまで片方の「わ」の事を指しています。

<5cmカットのセピア>①裾から2cmで印をつけます。②重ねて2cmの印通りにカット。

こんな感じであとは、縫い代1.5cmを2回折り曲げて、三つ折りして裾が5cmカットとして上がります。

もう1つの水色の方は、3cmの部分なので、三つ折り部分を、現在の状態で三つ折りされているところをほどいてからやらねばなりません。

ギリギリの先端をカットしたとしても、三つ折りの縫い目が残ってじゃまなので、結局ほどくと同じ作業が入ってきます。

それならば、「リッパー」でほどいてから先端から3cmの部分をカットすることで、セピアの方と同じ考え方になります。

<3cmカットの水色>①リッパーで三つ折りを解体。②伸ばした状態の先端から3cmをぐるり1周カット。

この場合は重ねるより、この方が正確にカットできます。

写真のハサミの位置が写真の写り具合で紛らわしいですが、正しくは矢印の近くの線が当初の先端部分なので、そこをカットします。

あまり多くは語られていない、三つ折りしてミシンがけの時のコツx3点

2本とも1.5cmの縫い代を2回折る三つ折りをして、アイロンでしっかり折り目を付けて、ミシンで仕上げます。

この時に、少々コツがありますので是非。

<コツ①>:縫い始めと終わりは、返し縫いがありますから、返し縫いのやぼったい縫い目をなるべく隠すために、スタート時点を「内股部分」周辺にしています。

やりやすいのは、生地の薄い外側からですが、やはりずっと着用していくことを考えると視界に入りにくい内股側に返し縫いを隠した方が良いと思います。

いずれにしても、内股部分の折り伏せ縫いの重なったごわごわした硬い部分を通らねばなりませんから、最初の方で通っていくことになります。

つまり、ミシン縫いの一番の難関部分が最初にやってくるということです。

<コツ②>:折り伏せ縫いは本当に厚みがあり、固いので、縫う前に三つ折りした状態、もしくは、1つ折った状態でも、固まった状態をほぐすという意味で「金づち」でコンコンとつぶすということを行うと縫いが少しスムーズです。

また、後に貼ります動画も見てくださるといいのですが、適度な緩めの力で良いです。

目的は厚みのある膨らんだデニム生地をペタンコに薄くつぶすということにあります。

金づちで縫う直前に膨らんだ三つ折り部分をたたいてつぶします→効果は少しだけあります。

絶大な効果があるというわけではありません。

やはり、ジーンズの折り伏せ縫いはどんなものもごわついて固いものです。

ただ、この作業で少しましになるというものです。

この「少しまし」ということが実は結構な効果だとも言えます。

少しでもミシンの通りが良くなった方が良いですから、デニムの裾直しの時にはいつも行っている作業です。

特に「リーバイス501」は生地が厚めの13.5oz程のデニムですからなおさらです。

<コツ③>:そして、最後もう1点ポイントがあって、難関を一番最初に持ってくるとはいえ、本当のスタート地点を一番固い部分にしてしまっては余計に大変です。

そうではなくて、少し手前の2cm程前からスタートします。

返し縫いは平らな部分でしておいて、ミシンの動力の勢いもつけて難関の山へ登っていくという流れをたどるのが良いのです。

なので、このスタートは難関の少し手前、というキーポイントをどうぞ。

糸は、できれば30番辺りは望みたいところですが、50番や60番でも可能です。

ちなみに、糸は30番。針はDB1の#16という一番頑丈なタイプです。

ミシンの針板(張り周辺の穴が開いた板)も#16を設置しています。

ところで、前述の三つ折りステッチにおけるコツ①-③の図解もご用紙致しました↓。

スタート位置は星印から:折布施縫いの難関の2cm程て前の意味は、「助走」のようなもの。
完成後の試着:股下75cm仕上げ。
感想としては、股下73cm仕上げで良かったなあと。

ジーンズをパンプスとコンビではく場合、パンプスにかぶさらない方が歩きやすいです。

スラックスと同じで実際の股下ちょうどマイナス2cmで良いのかもしれませんね。

実際にやってみての肌感覚。

この事実も是非貴重な感想としてご参考にどうぞ。

職業用ミシンと家庭用ミシンのパワーの違い

今回お直し作業をしましたミシンは、「JUKI:シュプール:TL25」です。

現在のTLモデルからはかなり初期型なのではないかと思いますが、これで十分。

職業ミシンとしてはとても使いやすく、事業者様の多くが使用されるミシンです。

家庭用ミシンと見た目のサイズなどは何も変わりません。

ただ直線縫いのみということでロックも付いていないので、多くのご家庭では多機能付きな家庭用ミシンを選ばれることも多いのです。

しかしながら、直線縫いに特化したこのミシンのパワーは素晴らしいものです。

縫い目もブレが起こらないのでまっすぐで、ジーンズの裾上げなどには家庭用ミシンをしのぐ「出来上がりの美しさ」があります。

1台お手元にご用意いただくとこんな風に有意義に使えます。

あとがき

デニムは、このたびの2つのどちらかのやり方で裾上げが実現できます。

自身のサイズに合わせていくお直しの一番の入り口と言っても良い「裾上げ」。

ミシンを使うことがかえって希であり、ジーンズならではの作業でもあります。

慣れると余計な悩み無しに好みの古着ジーンズをゲットできる未来が見込めます。

アメリカ製のリーバイス501は過去の貴重なヴィンテージ品、古き良きお品を存分に着用していきたいですね(^-^)。

picturesque

ヴィンテージジャケットを素敵に着崩したい♪、裏地に覆われた肩パットの取り外しリフォーム、綺麗な口の閉じ方【144】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1990年代初頭の古着のジャケット。

その頃はちょうどバブルの頃に当たります。

肩パットが入ったエレガントさが多くのジャケットのポイントになっていたことは周知の記憶です。

もう現在2019年からはバブル時代のお洋服も30年前くらいにあたり、いよいよヴィンテージと呼ぶにふさわしい領域になってきました。

バブル時代のお洋服の現在の注目は大きく2手に分かれると私は見ています。

1つのグループは、かつての自身の10-20代をなつかしく振り返ることができるという人達。

もう1つのグループは、バブル時代の親の子供達であったり1990年代後半に生まれた人達。

この人達はこういったシルエットが新鮮に映ります。

ここ最近にはなかった新しいお洋服の発見になるようです。

そんな人の層が集まって1980年代後半-1990年代前半のヴィンテージ服に注目が集まっていると考えます。

楽しいですね♪。

春先のピンク色のジャケットを崩して着てみたい願望の実現にむけてのリフォーム、肩パット取り外し

まさに、1990年代前半のお品であろうというショート丈のジャケットを発見。

デッドストックのような者だと思います。

非常に綺麗で一度も来ていないようなお品でした。ヤフオクで見つけたお品です。

おそらくセットアップ出会ったかと思われますが、このトップスだけを私らしく着ていきたいと思いました。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
ショートジャケット(ピンク):クレージュ。
混率:毛/65%、レーヨン/18%、ナイロン16%、絹/1%、日本製。

優しい春色ですが、毛の割合が高く、暖かいことは、まだ寒さも残る、春になりかけた3月や4月にぴったりだと思いました。

このたびこのジャケットを崩して着たくて肩パットを取り外すという単純なアイデアのリフォームをするわけです。

しかし、お洋服コーデにおいて、肩パットを邪魔もののようにだけ考えるのは少し違います。

このバブル時代の象徴とも言えるジャケットの肩パットは「鎧:よろい」とも言える「戦闘服」であるからです。

よく働き、よく遊びたくさんのお金が流れた時代。。

そんな活発な時代、アグレッシブなスタイルの象徴なのです。

そう考えるとこの肩パットが付いたジャケットそのものがその時代を表す鏡のようで、社会を象徴するような優れたお品だと考えることができます。

肩パット取り外しリフォーム過程

きちんとしたジャケットですので、当然裏地が付いています。

少し邪道気味ながら、これも古着の良い所。

分かりやすい方法で行っていきます。

まずは、ジャケットを裏返しにして、肩パットの付いている肩の部分の裏地の縫い線がTの字になっているカーブの方のハギ線を見つけます。

そして、中心周辺から縫い糸をほどいていきます。 

ほどく道具はリッパー。小ばさみはハサミを傷めますので、リッパーの方が向いています。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
Tの字の縫い線のカーブを描いた方をリッパーで必要な分だけほどきます。

このほどくとき、最初の1目が少々難しいです。

コツは、横に広げて、縫い目を出して、1目だけ糸のみをリッパーでぐりぐりっと切ります。裏地は繊細なので優しく扱っていただきます。

そうすると、そのあとは、スルスルっと糸がほつれていき、やりやすくなります。

ある程度まで開けると、肩パットが見えてくるので、そうしたら、ほどくのをやめ、裏地を引っ張らないようにできるだけ、中身を縮めて、開け口から引っ張り出します。

肩パットの取り付け位置が見やすいように、一時的ではありますが、袖も少し出す感じになりますね。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
開け口から袖ごとやさしく引っ張り出し、肩パットを本体からリッパーで外します。

そして、肩パットがミシンで緩やかに取り付けてあるので、リッパーで本体から外します。

そうすると、すっぽりこのように外れました。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
肩パットが完全に本体から外れました。

この後は、開けた口を閉じて終了となります。

この口の閉じ方は、私が最近勉強しました方法で、ハシゴとじとかコの字とじと呼ばれている方法です。

敷居が高そうで難しそうだったのですが、実際、YOUTUBEでアップしている人の動画を見させていただきその後自身のリフォームにも取り入れさせていただきました。

結果は、とても有効な良い方法だと思いうに至ります。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
コの字まつり/ハシゴまつりで口を閉じます。

ちょっとこの写真だけでは、わかりにくいですね。後で貼り付けます私がお作りしたYOUTUBE動画の7:00(7分ちょうどあたり)から数分がちょうどこのコの字まつりをしている部分となります。

要するに、表に縫い目が出ないような結果になるわけですが、そのために、糸を真横に飛び出して、そのあと反対側に渡り、そこでも真横へ針を刺して進んでいくという方法です。

この真横へ進むというところが、意外というか、は?って思う部分かもしれませんね。

そうして、最後は、玉留めを内側の位置にしたら、その玉留めの同じ位置に針を刺して、先へ進む場所から針を出して、引っ張ると、縫い目が中にひょっこりと隠れ、玉留めも一緒に隠れるということになり、仕上がりが綺麗です。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
完成。

私が不慣れで、元の位置から少しずれましたが、とても始末がすっきりしていると思いませんか。

これを見て感動してしまいました。

肩パットは、カーブを描いているので多少難易度があるのかもしれませんが、水平だともっとやりやすいかもしれませんね。

しかし、明らかに綺麗なまつり方法だと思います。

ちなみに、私がこのやり方をまだ学んでいない時の始末の写真が見つかりました。黒い方です。

黒なので目立ちはしませんが、明らかに、今回のやり方の方が見栄えもよいし、ジャケットを脱いで、裏側が見えるシーンを想像すると何か不自然なのが、黒い方。

今回のピンクは自然です。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
黒よりピンクの方が自然な見た目となります。

一度ミシンで縫ってあるものをほどいたのだから少しは、不自然感はありますが、黒よりはるかにピンクの方が今後も何も気にせずにずっと使っていけそうな気にならないものになった感じも大事なところですね。

気にかけたりするのはストレスですから、今後の「心地良さ」ということがとても重要なのです。

YOUTUBE動画の7:00(7分ちょうどあたり)から数分がちょうどこのコの字まつりをしている部分となります。

あとがき

今回、かなり私も勉強になりました。

このまつり方法を知っただけで、何か心強いものがあります。

何か口を閉じるという作業の時には、肩パッドに限らず、他のことにも使ってみて下さいね。

そして、自分らしい着こなしにできる自主リフォームライフが充実したもになることを応援しています(^-^)。

バブリーな全14個もの金ボタンを総取替えし、黒ボタンでコーデの巾が広がった黒白ギンガムジャケット【304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今までもブログ内で幾度かお話させていただきましたが、洋服はすべて古着を着ています。

現在の一律的な類似だらけのデザインより、80年代辺りのようなデザイナーズブランドのテイストが色濃く出ているような少ない数しか出回らなかった魅力的な洋服が古着の中にはたくさん見つかるからです。

このたび「ESCADA(エスカーダ)」様(ドイツブランド)の、ウールジャケットを入手しましたところ、少し気になるところがありました。

肩パットがやや強調されすぎている、ボタンがゴールドでややバブル感が感じられボタンも少し浮き気味、余計な背のチェーンがゴールドで付いている、この3点。

今回この3点同時リフォームを自ら行いました中で、ボタンの交換の部分のみにスポットを当てた記事になります。

ボタンを交換するだけで劇的な変化、年代が色濃く出たゴールドボタンよりも普遍的な時代性を感じない同色ボタンの選択

たかがボタンとはいえ、このジャケット、実はボタンが全部で14個も付いているデザイン。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ゴールドのボタンがゴージャスなジャケット:「ESCADAエスカーダ」製。黒白ギンガムチェック、毛/100%。

やや80年代-90年代前半のような感じがしますね。

このままでも、回帰的に着るというのも悪くはないのですが、「流行」というものは「新しい装いを入れ込んだらせん状の繰り返し」がベースにあり、古着も新しいテイストを入れていくことでかっこよくなると思っております。

そこで、このままゴールドボタンのジャケットをそのまま着るのではなく、今あるボタンを外し、ボタンの総入れ替えです。

ボタンは、黒色のプレーンなもの、元のゴールドとは真逆の雰囲気です。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
交換する黒いプレーンなボタン:ツヤがあるタイプの四つ穴。自身のボタンストックから探しました。

新しくボタンを購入するのではなく、過去に着なくなったコートやジャケットのボタンを外しておいて、何かに後々使えるようにボタンをストックしていたものからの使用です。

14個は相当な数、なかなかこの数はそろわないものなのですが、だからこそ、今までのマメなストックが活きることになりました。

ボタンのストックケースなどを持っていると、使える時がありますのでお勧めしたいです↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ボタンケース:ある程度サイズ別にケースを分けています。

その後、またボタンが増えたら、同じ種類をチャック袋に入れる保管法も後に取り入れるようになりました↓。

収納の仕方:チャック袋のミニを利用します。同じボタンをまとめて使いやすく保管します。
全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
リッパーを使って根本の糸だけを切ってボタンを取り外します。

まずボタンをすべて取り外します。

生地に穴をあけてしまわないように気を付けます。

はさみは、こういうところで使うと刃がだめになった経験から、「リッパー」を使うことをクセにすると良いとお勧めしたいです。

無理矢理引っ張るのではなく、リッパーの刃を滑らせて負担の無い小さな力で取り外すことができます。

そして、今度は14個をすべて新しくボタンを取り付け直します。

前立て部分がベルベット生地に切り替えられている部分で、良いのか悪いのか、まるっとボタンの形アタリが付いていまして、そこへ同じように当てればよかい点が分かりやすかったです(^_^;)。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ボタンを取り付けます。

実はこの14個のボタンは元はすべて同じサイズというデザインではなかったのです。

袖の部分左右合計8個はひと回り小さめでした。

そんなうまい具合に手持ちのボタンが対応しきれず、袖の部分の8個にボタンホールが存在しなかったことで、同じサイズで飾れば問題ないとなり、同じサイズのボタンを1種だけ共通でで対応できたというわけです。

バランスも同じサイズによることで崩れるということも感じませんでした。

ということで、ボタンを交換しただけで劇的に変化したジャケット雰囲気の新しい姿です↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
リフォーム完成。ボタンをすべて付け替え終わりました。

以前よりしっとりと落ち着きました。

ゴールドのボタンの時より、ギンガムチェックの柄がより主役になります。

もう一度並べて比べてみましょう。

左:ボタン交換前 右ボタン交換後。

違いが顕著ですね。1色がなくなってシンプルになったとも言えます。

「粋:いき」という言葉がありますが、「すっきりとした整然さ」ということからは、より右側が「粋になった」と見ることができます。

決して華やであることが粋なのではありません。

誤解を招きやすいのですが、「粋:いき」のテイストはもっと違った意味であり、きちんと整っているようなさっぱりしたイメージを指すのです。

お魚などの活発な「活き」と音が同じなので、意外と勘違いしやすいテイストです。

黒ボタンへ変わったことで実現しやすくなったデニムコーデ

では、このリフォーム後のジャケットでしたかったコーデを実現していきます。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
インディゴブルーデニムパンツとのコーデ。

まず、このような色のデニム。

もともと、このジャケットはタイトスカート付きのセットアップスーツです。

いかにもお出かけ風なジャケットに、デニムでカジュアルなボトムを同時に装うという上下のギャップが面白いのです。

そして、このままデニムパンツの色を変えます↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ブラックデニムパンツとのコーデ。

黒のデニムパンツもすっきりとして良いでしょう。

使われている色がとても絞られていることこそが粋です。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ブルーデニムパンツとのコーデ。

そして、最後はこのブルーデニムパンツ。

この3本のデニムの中では、このブルーが一番カジュアルでくだけていますので、ジャケットとの組み合わせの意外性があります。

この場合、さらに、小物、例えばショルダーバッグをデニムと同じカジュアルな感じのテイストものにするのか、エレガントなハンドバッグにするのかでさらにコーデのテイストがいかようにも分かれていくのです。

あとがき

ボタン交換するだけで随分とお洋服が「自由」を手に入れました。

ゴールドボタンは、今度は交換後の出番の機会を待ちながらストックしておきます。

この度のジャケットには合わせなかったけど、別のアイテムには合わせていくかもしれないからです。

そして、アウターの金ボタンが必要な時の出番を待つのです。

全てのお洋服アイテムに関して、ゴールドボタン=バブリーということではありませんので、ワンピースなどの別アイテムには見合うこともあるのです。

このように「シャッフル」ともいうべきボタンの交換をしていくことで新しくボタンを購入する必要がなくなるのです。

せっかくお得に得た古着ですので、その後のメンテナンスや維持に余計な費用がかからない方が長い目で見たお得感が実現できることになるのです(^-^)。

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