ファンデーションケースを持ったメイクの横顔をキャッチ、素敵なゴールドカラーのケースを丁寧に末永く使っていくためのケース作り【1357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特にメイクには長けているとは言えない私ですが、ハンドメイドを通して、メイク用品を入れるケースをご提案することでお役に立とうとしています。

今回は、持ち物の例からのスタートで、2部屋つなぎの横長長方形のファンデーションケースを3点同時製作しましたご紹介になります。

メイクするその姿を他の人から映る目線で意識したご提案をすると同時に、素敵なファンデーションケースを末永く持っていけるアイテムになればと丁寧な作りのハンドメイドケースを作りたいと思います。

と手も作りやすい折りたたみ式で作るミニポーチの構造

裏地付きのミニポーチと言っても2種類あるかと思うのです。

1つは、バッグみたいに袋を各1個ずつ作って、最終的に重ねた箱のように入れ込んで裏地とする方法。

もう1つは、今回のご紹介に該当の作り方になりますが、同じパーツをピッタリと中表に合わせて1枚のプレート状のパーツを作り折りたたんで縫って固定して仕上げするという方法。

これが意外とスタイリッシュですっきりと仕上がりますのでお勧めです。

中表にしてすべての辺縫い代1cmで縫ってひっくっり返してこれを作ります。

カーブを美しく取り入れやすいという点もメリットの作り方です。

そうして、黒が2点完成。左は裏地がシルバーカラーの別生地。右は裏地も共生地です。

接着芯を表地と裏地共に貼っています。

横長ファンデーションケース:<サイズ>縦8-9cmx横12.5cmxマチ無し。

この2つ、実は折る分量を1cm変えています。

中に入れるファンデーションケースの微妙なサイズの違いをこの高さで調整することが作業の途中で可能であることもこの作り方の融通性です。

横はどうしようもありませんので、片方は1cmずつくらいゆとりがあり、もう片方は5mmずつのゆとり。

もう1つは、ベージュのちりめん素材。

ちなみに、こちらは3点の中では一番ぴったりサイズになります。

左右のゆとりがあまりない分出し入れに少し引っ掛かります。

ただ出し入れ以外の保管の時間帯はぴったりサイズである良さが活きます。

ファンデの厚みが両サイドのゆとりを奪いますのでぴったりとした入れ心地になるわけです。
ベージュには入れるファンデケースがゴールドというのが相性が良いです。
後ろ面です。柄の場合この後ろ面に関しては反対向きに出てしまいます。仕方がないですね。

型紙のご紹介:ファンデーションケース長方形モデル用

さて、このたびの型紙をご紹介したいと思います。

是非端切れを使ったハンドメイド製作にお役立ていただき、引用、コピー、商業利用などすべてフリーの著作権フリースタイルですので、どうぞ♪。

型紙サイズ:縦27.5cmx横15cm・・・カーブは半径5cmの円の一部を利用。
柄生地を使う場合の注意:この矢印が正位置の柄の向きですので、裁断はカーブが下に来ますね。

ドラマチックなシーンの演出♪、ゴールドの素敵なファンデーションケースを手で持ち、メイクをするその横顔がまるで女優!?

そもそもファンデーションケースにもこだわりたいところです。ゴールドとか真っ黒は高級感が増します。

どうでしょう。

このファンデを手で持ったそのメイクをする姿、自分では決してその角度で見ることはありませんが、まわりの誰かが見ていることがあるかもしれないのです(^-^)。

あとがき

日本製の工業製品の特徴として、蓋のあるものが、「カチャッ♪」とはっきりとした透明感ある音を立てて閉まることの素晴らしさを幾度か感じてきました。

ちょっとしたことながら、開閉は毎回のことなので、その積み重ねた心地良さの集大成が、「日本製の良質さ」「確かな品物」という「信用」に繋がります。

良い物を末永く使うには、傷めないこともその良さを維持するためには必要であるというところに陰ながら着目してみました。

これらの細かいポーチに入ったコスメは一重仕立ての巾着に詰め込んで保管。

こうして、それぞれがケースに入ったアイテムを詰め込んだ巾着袋自体のボリュームは大きくなるわけですが、こうした細かいケースは時として、必要なアイテムだけをミニバッグへ入れて外出できます。

バッグへポーチごと投入する発想を変え、小さなケースごとバラバラに入れるという発想です。

特に容量が最低限のパーティーバッグやクラッチなどにお勧めの入れ方です。

おうちでは、ちゃんとこのメイン袋に入っているわけですので、常に整理整頓ができていることになります(^-^)。

あえて巾着型で通帳ストック袋を作る理由、その後の気持ちの変化で違う使い方もできるようにと長持ちを意識したからである【1354】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服の「流行:モード」というものは、その根っこに、人間の「飽き」とか「心境の変化」があり成り立つモデルであると言えます。

かつてのアパレル全盛期では、その流行が何なのかをキャッチする媒体として雑誌やテレビがありました。

それがここ現在において大きく時代が変化。

多くの人にカリスマ的に1つのデザインが流行であることを浸透することに無理があり成り立たなくなったのではないでしょうか。

一人一人がそれぞれの個性あふれる唯一の人間であり、おのおのが隣の人と全く同じ趣味嗜好ではないということです。

今回は、臨時でとにかく通帳をストックして持ち歩く必要があり、厚みある生地のはぎれをストックの中から選び一重仕立ての巾着袋を製作。

一重仕立てながらの悩みもお伝えしながら、出来上がった「通帳巾着」をご覧くださいませ(^-^)。

一重仕立てならではの悩み、縫い代の始末をしたいけど厚みが増してしまうこと

使用生地(黒):ジャバクロス粗目、綿/100%、日本製。
あらかじめ2枚の長方形のすべての辺を1cmずつの三つ折りをしておきます。

何分一重仕立て用にと丈夫な生地を選択したことで、三つ折り同士の重なりが針が通らないリスクを抱えてしまいました。

マチを作るとその周辺がごちゃごちゃとかさばってしまうので、マチ無しです。

巾着ひもホールは一度だけ折ればもう縫い代始末がされているのでスムーズです。
三つ折りしてある端を両割れするので、幅をとり2cmで行いました。厚みある生地は細かい折り目は禁物です。

ループエンドの穴のサイズに見合った作業

江戸打ち紐が結構太い線径ですので結ぶとループエンドの中に隠れません。そこで伸び止めテープを利用。

伸び止めテープをアイロンで固定しながら、巻いていきます。

巻き過ぎも禁物。

その次にペタンコに幅広になった状態を二つに折り、真ん中辺りに返し縫の二重ステッチをミシンでかけました。

そうしますと、もとのひもの厚みよりも少しだけ増し、ループエンドの穴の中に入りながらも飛び出し過ぎることが防げます。

ある程度ひもがループエンド内に隠れたら、根本を一度結び固定。

この状態で巾着紐を全開した時に左右に3cm程のゆとりがあることがミニマムながらゆったりとしたのぞましいひもの長さのサイズ感だと思います。

通帳巾着:<サイズ>縦18cmx横28cmxマチ無し。

「8」が縦も横もつくので覚えやすいです。

どちらかというとゆったりと通帳を複数収納できるサイズ感です。

ちょうどのケースタイプも良いのですが、こういったざっくりとまとめて持ち運ぶケースにはご検討いただけそうな容積だと思いました。

巾着をしぼった風景:「しじみちゃん」とでも名付けたいようなかわいさが生まれました♪。

なぜ巾着型なのかの理由を語ります

四角いクラッチ型にしがちな通帳用のポーチですが、この度巾着でゆとりの余った部分が両端下に生まれています。

これは、後の使い方が通帳ポーチにとどまらず他の使い方を見越したことが理由です。

あくまで今だけの使い方をしているわけで、すでにこのブログ投稿の現在ではもう別のコンセントコード用ベルトのストックやコンセントタップの小さいタイプを入れる入れ物に変わっています。

こうした使い方の変化は、「飽き」や「心境の変化」に伴うものです。

では、冒頭のようなかつての流行やモードのように飽きたり、気持ちが変化したらどんどん捨てていくのでしょうか。

そんな気持ちには到底なりません。

使い方を変えてでも今後も持ち続けていくことの方がよほど作った甲斐も生まれますし、コスパも良かったと言えるアイテムになってゆきます。

そういったことを考えると、融通の利く他の物を入れることができるデザインという意味で「巾着型」が良かった場合もあるというわけです。

ただ、通帳ぴったりのサイズのケースにしていたとしても別に入れる物が見つかればそれは同じように考えられます。

あとがき

次々に手持ちのものを変えて、常に新鮮さを見せていく持ち方もこれまでは確かにありました。

しかし、今後ご提案したいのは、「古くなったものでも変わらず魅力的に持てる良さ」です。

何十年も同じ物を持っていることが粋(いき)であり、カッコイイのです。

「これは30年持ち続けているものだよ」と人に語るエピソード付きの優れたお品となることもあるでしょう。

きちんとお手入れされ、傷みを補修しながら長く使っていくその「スタイル」は、これまでの「そのビジネスモデル維持のために誰かを犠牲にしながら製造された製造者都合のお品を持つこと」と対極にあるものだと思います。

1つの物を大切に持っていくための工夫は、少し何かを作れる私がご提案できることだと思っておりまして、今後もお伝えしていきたいと思います(^-^)。

低反発クッションの下に敷いたシートカバーの意味、コクヨ製レアカラーのブラウンの座面のオフィスチェアを一生物にしたいからだ!【1352】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会社勤務の事務仕事の場合一人一台のデスクとチェアをセットで割当てられます。

これまで昭和時代からずっと基本的な事項としてあった総務関係の事項かと思います。

ところが、時代が大きく変化し、大半がまだそのような机や椅子を並べるオフィスの様相だとは思われます。

事業主になってデスクとチェアという組み合わせを3年程で終了。

その後は、立ちパソコンをスタートしてここで3年になりますので、ベースが机と椅子というコンビのデスクワークはありません。

それでも「机」という木製の茶色いあのインテリア品が好きで、現在は、1台はミシン専用の机として利用、もう1台はパソコンを置く台として利用しています。

椅子に関しては2脚。

1脚は、高い所に上るための四つ足の座面が木製の椅子。

もう1脚がミシン作業の時の椅子になります。

これが、今回の投稿の内容に関連する椅子になります。

「KOKUYO」社製のオフィス用チェア。ガスで上下に高さ調整ができ、ローラー付きです。座面の茶色がレア。

このタイプ、おそらくクラシックなデザインだと思いますので、KOKUYO製では、多くの人が見たことあったり、類似の椅子を会社で使っているよと思われることもあるかもしれません。

2018年にストレートネックを患い、全体の姿勢を見直すようにと探したのが、KOKUYO社様の椅子でした。

ふんわりとした何とも言えない感触や沈み過ぎない程好いクッション性が抜群。

体をまっすぐにキープしてくれるような作りなのです。

しかし、このモデルももはやヴィンテージもの。

現在は製造されていないかもしれなく、新興のモデルが他社でも続々と出て、オフィス用の椅子自体が事務用品の粋を越えていきました。

椅子を探す時には、家具屋さんやインテリアショップで探す方が多いと思います。

ただ、典型的なオフィス家具としては、このタイプの椅子はおそらく中古市場ではまだまだ見つかると思いますので、新品を探すよりも中古の中から未使用や傷みの少ない物を探すことは十分に可能だと思いました。

実際この茶色カラーの座面の椅子もまっさらに綺麗でしたので実体験で新古品みたいなものをゲットできたわけです。

経理事務のお仕事で同じ会社で14年強勤務させていただいたので、退社時は座面が擦れていました。

軽く自分なりに糸でお直しをして会社を後にしましたが、こういった布張りというのは、そのまま使用すると硬いジーンズなどでは特に擦れが起きていきます。

経年で少しずつなので気づきませんが、長持ちさせていきたい場合、今回のシートカバーの製作をお勧めします。

おそらく、一生行けると思います。

この椅子と共に働き、生活していく人生の一部にもなるわけです。

ただのシートなので簡単、ずれて下に落ちない工夫

低反発クッションカバーと共に完成。ピンクを基調としてコーデしました。
ポイントは、椅子の座面をゆったりと完全に覆うこと。全面も前に突き出すのが擦れ防止になります。
この長い共布リボンが全体を支えます。本当に動かないので下に落ちるストレスが無いです♪。

共布ひもと言っても、クッションカバーの薔薇柄と同じという意味の共布です。

使用生地:<クッションカバー>ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。
<シート>カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

ジャガードの凹凸感、カーテン地の織柄のマス目の美しさなど高級感がある素材の「はぎれ」であることがポイント。

ハギレも小さな面積だけではなく、大きな面積で余っているものもあるのです。

クッションカバーは、40cmのはぎれだったので、クッションとシートの共布リボンを作ってめいっぱい使い切りました。

ピンクのシートの生地は、もとは2.4mものはぎれだったのでお得に仕入れています。

その多いm数の最終が今回で、十分に面積がなかったのをTの字にハギ目を作ってつなぎ合わせたというエピソード付きです。

面積が不足の状態をTの字のハギ目で足していったやり方

座面カバーにはT字にハギ目があります。3枚のパーツを1枚に仕立てました。
Tの字の縦のパーツ2枚に関しては、地縫い後両割りし、縫い代を反対側に隠しステッチで固定。
固定ステッチは4本。縫い代の縫いとじ用両サイドとハギ目の真横両サイドの合計4本。
Tの字の横向きのハギ目は、ちょうど生地の耳にあたっていたので、それを利用。

この場合は、表面からのハギ目の真横の両サイドステッチのみです。

インテリア物は耳があればそれは見えてもほつれないのでその分最低限に生地が有効に使えます。

余った分を長い面積に役立てた方が良いのです。

こうして、レアな茶色の座面を完全に覆うカバーが出来上がりました。

あとがき

おそらく、大切に座面が使われていくので(私が使っていくのですが)、一生物の椅子になると思います。

茶色は薄い色に比べて汚れが目立ちません。

とはいえ、実際には汚れていくものなのが座面に組み込まれた布の運命。

よって、カバーで覆ってあげることは元のデフォルトの状態をキープする上で有効な手段です。

もしかして、「茶色に魅力を感じているのに、茶色を全面的に覆っていまって矛盾しているじゃないか」と思われるかもしれません。

確かに(^_^;)トは思うのですが、長い目でみて、この椅子も使いながらではあるのですが、「コレクション:収集」なのです。

すべての身の回りの使用アイテムが実は、拘りあるコレクションの一部だとしたら。。

大切にしたくなるのは当然ですよね(^-^)。

間違えて多めに購入してしまった生地のエピソードこそリベンジ品と共にリアルフリマでお客様へお伝えせよ!!【1351】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在カーテン、クッションカバー、テーブルクロスなど布製のインテリア品を製作中です。

その中で、一番簡単な端を三つ折りするだけで完成するテーブルクロスの洗い替え用の2点目に関して、サイズを間違えて生地を購入してしまいました。

1点目製作から少し日数が経過し、うる覚えでダイニングテーブル自体の横の長さを128cmの所を158cmと間違えて見積もってしまいました。

+30cmを余分に間違えたことによって、全体で幅なり1.6m購入した1点目に対し、2.5mも購入してしまいました。

よって約90cm余分ということになりました。

今回その余り布が大きなはぎれとして生まれましたので、これを活かしていきます。

ナイロン/100%のはっ水加工タイプは、結構しっかりとしたハリコシある生地ですので、裏地を付けない、一重仕立ての巾着袋を収納袋として製作しました。

一重仕立ての巾着袋に工夫した箇所x5点

今回出来上がりを見ながらのご紹介になります。

ビッグ巾着袋完成:<サイズ>縦33cmx横33/55cmxマチ15cm。
入り口付近の様子。
サイドの様子。
底の様子。

中に撮影用の中綿が入ってはいますが、一重仕立てにしてはなかなかのしっかり感だと思います。

今回の生地は、ナイロンツイルはっ水加工、ナイロン/100%、日本製です。

オリーブグリーンがクラシックな雰囲気です。

では、工夫の点を5点ご紹介します。

①薔薇のワッペンの接着+ステッチで固定

薔薇の花の赤い部分の真ん中を縦に往復縫いしました。葉っぱはそれぞれ3箇所往復縫いで固定。

最初にアイロン接着をした次の段階でステッチをしましたので、このペアの作業でしっかりとワッペンが縫い付けられたということになります。

ワッペンだけの接着ではお洗濯で経年の剥がれが起きることが見込まれるアイテムには、是非同色ステッチをなじませて固定する今回の方法をお役立て下さいませ。

一重仕立てなので裏面にはステッチが出ますが、そうは言ってもすっきりと最低限におさえ始末します。
糸の色をなじませましたので、遠目で見るとステッチをしてることがほとんど分かりません。

②最初の1枚布の時点ですべての辺を三つ折りして縫い代を隠しておいた

その後の作業終了後の写真ですが、もとは三つ折りで縫い代が始末されていますので綺麗。
巾着ひもホールもそのまま一度折り曲げるだけです。

③マチはカットせずにサイド側へ縫い付ける

マチを三角に作ったら、サイドの縫い代へ縫い付けました。

底へ折り曲げ縫い付けるやり方も考え方としてはありますが、バッグの中をのぞいた時に視界に入りやすい底を避け、サイドにしたという理由からです。

④巾着ひもは江戸打ち紐を購入せず、サテンタイプのリボンテープを使用

比較的リーズナブルなお値段で強固なサテンタイプのリボンひもを巾着ひもに利用。

同じ仲間のシフォンタイプは少し弱さを感じたので目の詰まったサテンタイプをチョイスしました。

一重仕立ての表地にバランスが合う軽いひもになりますが、表地のオリーブグリーンにちゃんと色を合わせています。

写真だとどうしても黄色っぽく寄りがちですが、実際は濃淡はあるもののもっと表地のナイロンにこのリボンテープの色がなじんで薔薇のアップリケの葉っぱ部分の色とリンクしてすっきりとしています。

⑤ひもの先にゴールドのループエンドを飾った

紐の先のほつれが綺麗に隠され高級感が生まれるスズラン型のループエンド。
リボンを蝶結びにした様子。

はい、こうして完成しました。

ここには、室内エクササイズ用の運動着を数点収納することに決めました。

タンクトップと短パンのエクササイズ用のアイテムをロール状にたたみ、横に並べて収納。

あとがき

よくブログに書かせていただくことなのですが、生地はその時の購入でないともう二度と入手できないような「一発屋」みたいなお品も多いです。

どんな1反もそれぞれが「レア」であることが多いのが生地の実状だと思います。

そうすると後で不足して困るからと多めに調達してしまうものですが、それでもコスパが良い使い方というのは、一度の製作で余ったはぎれを別のアイテムに使っていき、生地を完全に消化していくことです。

とはいえ、良いお品を作ろうと求めるあまり、はぎれだけではどうにもならず、附属品を新たに追加購入することもあります。

ですから、生地をコスパ良く使おうとするあまり、結果的に追加費用がかかってしまうという「ジレンマ」が起こります。

それでも、最終的に目指すゴールをしっかりと決めておくことをお勧めします。

それは、「良質なお品を作ること」です。

このゴールにたどり着くには、時には追加の附属品さえ受け入れていくこともあります。

良質なお品が出来がったならば、自分での使い道を探し、見つからなければ是非ハンドメイドマーケットで販売してみて下さいませ。

最寄りの「リアルなフリーマーケット」も楽しいですね。

その時にこそ、このエピソードを訪れていただいた皆様にお伝えするチャンスです。

「間違えて多く購入してしまったリベンジとして、大きい面積が特徴の巾着袋をインテリア映えするように工夫してお作りしました♪」と。

ミラー(鏡)やコーム(くし)をシックなハンドメイドの黒ケースで守ればペライチのハイブランド巾着袋に収納で十分となる【1307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中のコスメケース。

とりあえず私の身の回りの小物から順にケースを作っています。

材料ははぎれで十分。

小さくてもこんなに立派な作りになるんだと驚きのある製作が実現できます。

作り方も難しくはありません。

細かな作り方は別の投稿で後日お伝えする予定です。

今回は、まだケースの無い残りのグッズに対してそれぞれサイズに合ったケースをとりあえず作っていこうという段階です。

今回は2点同時製作しましたので、その自己評価の記録と、何しろ1点物主義の私が前と同じ型紙で作った同じデザインに変化を付けた様子ご紹介したいと思います(^-^)。

表地と裏地をひっくり返した1つだけのパーツで作る折りたたみ式仕様はいろんなサイズ感で展開できる

2点同時製作の完成のお写真です↓。

左:くしケース:<サイズ>縦8cmx横12cmxマチ無し。
右:鏡ケース:<サイズ>縦7.5cmx横7.5cmxマチ無し。
入れた中身:左にはくしを、右には丸鏡を。

実は、左は、初めてのご紹介ながら、着物のはぎれのリメイクで作った名刺入れの型紙をそのまま引用しました。

そうすると、くしにとっては、縦が長すぎると言えます。この3分の2程度でよいでしょうね。

しかし、誰もがこのくしと同じであることはあまり考えられないですよね。

どうなんでしょう、例えば、シャドウケースの大きめがあったとすれば、この名刺入れサイズも使える時もあるかもしれません。

凹凸感ある黒無地のこの生地は、ストレッチ丹後ふくれちりめん、ポリエステル/95%、ポリウレタン/5%、日本製。

ここに使った裏地は、生地名、混率、原産国すべて不明ですが、黒の花柄ジャガードの喪服系の生地です。

しっかりした生地で、呉服屋さんでの購入のはぎれとの情報で購入したものです。

すごく質が良いのが分かります。

さて、右は、以前に一度左のふくれちりめんの素材で作ったシャドウケースを丸鏡入れとして利用。

一度もうすでに同じデザインを作っているので、生地を変えて1点だけの存在にしていくのが私のスタイルです。

この凹凸感ある薔薇柄は、ビエラフロッキープリント、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

この混率の意味としてはこう。

基布がポリエステル/100%のビエラという織り方の綾のような柄が入ったタイプで、そこへ、フロッキーと呼ばれる柄の貼り付け加工の薔薇柄の素材がレーヨン/100%なのです。

その柄が全体の面積に占める割合で7:3を表現した表示の仕方がOKであるとされているみたいです。

フロッキー美しいですね。

柄のレーヨン/100%はベルベットのような素材だと思っていただいたら良いかと。

すごくエレガントで高級な生地になります。

こちらもなかなかのしっかり感があり、その理由は、ビエラの綾の織り方にあると見ています。

同じデザインの素材違いの比較、どちらも良い勝負こそ目指すべき目標

同じデザインの比較では、気を付けないといけないのが「優劣の差」です。

あまりやらないのが、色違いの同じ生地で作った同じデザイン。

これをしてしまうと、優劣の差が生まれ、商業用としてはデメリットであると私は思います。

ですから、「同じ」という時には、結構気合が入り勝負の時となるわけです。

どちらも捨てがたい、選べないという悩みを生み出すことこそが製造者の目論見。

2素材の比較:左は今回、右は前回。

やはり、元の凹凸感が全体にある素材である右の方が少しふっくらしていますかね。

しかし今回の左側も一部に柄が入り、フロッキーは凹凸感ある生地ですので、なかなかの勝負になったと言えます。

それぞれの良さがあり、どちらもそれぞれの表情がある、もし1つ選ぶように言われたときに「選べない」ということが目指すべき目標です。

それこそが、1点物の良さの証明です。

これらのケースを入れるメインポーチはどんなものなのか

実は、私としてはひそかに同じライフスタイルの人に通じればと思っていることがあります。

それは、ブランドバッグやブランドポーチを持つ人です。

この小さなハンドメイドケースの黒もあるブランドのペライチの巾着袋に入れるためです。

ハイブランド様のミステリアスな雰囲気に合わせてその足並みをそろえるかのようにすべて黒生地で作っていることにお気づきでしょうか。

お洋服も黒コーデ中心のワードローブである者がバッグの中に同じく黒系のモノトーンのシックなポーチをしのばせているのでした。

静かにひっそりとバッグに佇むそのコスメケース達は中身が安全に守られて、途中でぶつかって割れることなく最後まで丁寧にじっくりと使えるコスメでありますように♪と。

あとがき

小さいアイテムも楽しいですね。

小さいから、はぎれで作るから適当でよいのだという考え方よりも、小さいものなのに作りがよく立派であることが素敵なのです。

さりげないバッグの開閉時には、周りの友人達は意外と注目しているもの。

こうしたアイテムがきっかけで人との会話のきっかけを作り朗らかな日常の一コマを彩ることができれば幸いです(^-^)。

ひっくり返しタイプの失敗とプレート合体型タイプの成功のペンシルポーチを例にプレート合体型のデザインの無限性を知る【1305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの裏地付きトートバッグで採用されているひっくり返し型の作り。

表地と裏地を別々の袋として作っておきながら、最終的に合体して重ねて1つになります。

この同じ構造で先日ペンシルポーチを作ったのですが、ニットで作ったこともあり、ラインが上手く出ずにいびつな形になっていました。

おせじにも美しいラインとは言えません。
ただ、内側に裏地も設置の良い作りは目指したつもりだったのですが。。

この納得できなかった作りのペンシルポーチを今一度別の作り方でトライ。

元の型紙は全く同じ型紙を使い、2点の出来上がりを比べる実験です。

信じられない、この2つが元は同じ型紙であったことが。。出来上がりの大きな違い

<型紙>縦8.5cmx横22.5cm。
左右の下のカーブは半径5cmの円の一部をコンパスで利用。

前回のように同じ型紙を使用します。

表地x2枚、裏地x2枚にすべて接着芯を貼り、今回は、表地が丹後ちりめんのニット、裏地も黒無地のパワーネットでよく伸びますので、ニット芯が必須です。

そして、更に、伸び防止に伸び止めテープですべての辺の縁を固定。

カーブはバイヤス、横線はストレートなのですが、後からの反省としては、ファスナーのうねり防止のために、ストレートの部分は2-3枚重ねがお勧め。

作り方に関してはまた日を改めて作り方の回を設けますので、別の投稿で専用でご紹介となりますのでお待ちくださいませ<m(__)m>。

今回は、作り方の違いの比較ということで見てみます。

あらかじめ表地と裏地を中表で縫い、ひっくり返してプレートパーツを製作。

そして。ファスナーへ縫い付けて終わりです。

プレート組み立て型のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20.5cmxマチ無し。

裏面も見てみます。

今後の課題としては、この縫う位置の端からの位置の徹底でもっと綺麗になります。
ひっくり返し型:ラインが曖昧です。
ひっくり返し型の後ろ面:左右のバランスも合っていないですね。
厚みの比較:前者の納得いかない方はひっくり返しの物理的な影響で膨らみます。
バッグの中をミニマムにすっきりとさせたい場合、
今回のプレート組み立て型の方がペタンコなので場所を取らないとも言えます。

まとめ:カーブラインの多いものはプレート組み立て型で製作の勧め

結局は作り方の違いで一長一短あるわけですが、今回のプレート組み立て型では、カーブラインがはっきりと綺麗に出たことでこのデザインの場合はこちらが向いていると分かりました。

最もラインが曖昧になりがちなニットでやったことでもはっきりとした検証ができたことが良かったです。

一方で、ひっくり返し型の良い点というのも別のデザインではあります。

特にストレートラインばかりでできているところへふんわり感を出したい場合です。

トートバッグのような角張ったものをふんわり優しく仕上げたい場合にひっくり返し型の作り方はとても有効なのです。

よって、この2つの①ひっくり返し型②プレート組み立て型を作りたいデザインとを上手く組み合わせながらその都度選択されると良いですね。

プレート組み立て型の無限の可能性に注目

とは言え、プレート組み立て型には無限性もあります。

プレートさえ作っておけばあとは組み立てていくだけなのですから、すごくデザインの範囲が広がることが分かります。

ひっくり返し型では布では上手く形がシャープに出にくいバニティなども過去にはこのやり方で実現でしてまいりました。

複雑な構造にトライする際に出来るだけシンプルに敷居の低いイメージにしてくれるのがこの考え方ですので、「本当に作りたい形」を是非実現してみて下さいませ(^-^)。

あとがき

ハンドメイドバッグを製作するにあたって、最初の入り口はトートバッグだと思います。

トートバッグはしかしながら、多くの人が作っていて、おそらく商業としても最も多いデザインだと思います。

多くの中では、特殊なデザインがやはり際立ちます。

そんなことを目指す時に、今回の作り方の「プレート組み立て型」が個性を出しやすいです。

それはニッチなデザインになるからです。

あまりみんなが作っていないということも付加価値なので、製作品が埋もれてしまわないように、自分が本当に実現したいデザインというものにトライしていく「ハンドメイド道」を歩いてみて下さいませ(^-^)。

ミニコスメポーチ、ふっくら仕立てとペタンコ仕立てそれぞれにふさわしい中身を入れる使い分け【1300】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で、はぎれを使ったミニポーチ投稿をさせていただきました。

【1298】【1299】では、そもそもい型紙が分離しているか一つなぎかの違いで出来上がりにふんわり感かペタンコ感が感じられるその違いを発見。

今回の【1300】はその2種の作り方をいずれも活かすという、中に入れる物を選ぶことの使い分けのご紹介です。

このシリーズのいったんまとめの回となります。

ふっくらが必ずしも絶対であるということではなく、ぺたんこの相応しい出番があることも発見致しました。

実際にコスメアイテムのファンデーションやシャドウケースを入れて検証してみた研究の記録となります。

同時に同じ生地で2種の作り方で完成した2つのポーチの比較

左:ファンデーションケース(ふっくら仕立て)。右:シャドウケース(ペタンコ仕立て)。

右のペタンコ仕立てでもそこそこふんわりと仕上がっているのは生地のおかげ。

生地は、「ストレッチ丹後ふくれちりめん」という名前の生地、混率は、ポリエステル/95%、ポリウレタン5%で、日本製。

よく伸びる弾力性ある生地ですので、当然ながらニットの接着芯を貼りました。

ふくれはもともとふんわり感ある素材なので、その場合バランスを考慮し、右のペタンコ仕立てが大いに有りなのです。

では、中身に入れた様子です↓。

左:厚みのあるファンデーションが合いました。右:薄っぺらいシャドウケースが合いました。

このように、中に入れる物が相応しい1点を選ぶと望ましい組み合わせになります。

ファンデーションケースは2cm近く厚みがあり、右のようなペタンの1つなぎの作り方の方ではサイズはぴったりでも実際には入れにくいことがあります。

一方、シャドウケースはふっくらした左に入れてしまうと、たとえサイズは小さくなっていたとしても中にしっかり納まらず隙間が空きます。

右のペタンコのタイプ一番望ましいのがシャドウケースなのです。

こうして、それぞれの作りの特性にあったアイテムを入れていく使い方をすると、両方の作り方が活かされるということになります。

1つなぎ仕様で製作のシャドウケースの型紙

シャドウケースの型紙(ペタンコ仕上がりタイプ)
:縦22.5cmx横10cmの地の目の一番下を半径5cmの円の一部をコンパスで描いてカット。

生地は表地と裏地を変えるこの度のような場合各1枚ずつの合計2枚ご用意。

これだけでできてしまうことが非常にエコノミーな製作だと感じますね。

細長く余った生地をこのように利用できるのです。

もし、生地の向きが横向きであっても無地であれば問題ないでしょう。

ファンデーションケースの方の型紙は今回の作り方は難関があるので、その難関を取り除いた型紙へ現在変更中です。

結局、表地と裏地の袋の間に挟み込むことが綺麗にステッチの位置が出ないということになり、それを正確な位置に使用とする点があまりにも難しすぎるのです。

上手く出来上がった時の達成感は有りますが、スピーディーに作ることも重視したいもの。

最初からフラップを背の表側に縫い付けてかぶせるという型紙に変えるのがベストな判断だと。

そうしますと確かに生地の面積は多く必要になります。

いかに、蓋を中に埋め込むこれまでのやり方が生地が少なくて済んだかが分かりますが。。

それでも、完成率が高い作り方の方が多くの方が利用しやすいと考えたわけです。

また、後日の投稿でファンデーションケースの型紙改良版はお伝えしたいと思います。

今回の学びのまとめ

では、ここでこのたびの比較による学びのまとめです。大きく2つの学びを得ました。

①表地と裏地をそれぞれ袋に作って蓋を付けて合体していく作り方の「ふっくら仕上がりタイプ」には、厚みのあるファンデーションなどを入れることに適している。

一方で、表地と裏地をあらかじめ合体したプレートを折りたたむように作っていく「ぺたんこ仕上がりタイプ」には、薄いシャドウケースなどを入れることに適している。

②材料である生地がプレーンな平面素材の場合、「ふっくら仕上がりタイプ」の方の作り方で、フクレのような凹凸感あるふっくらした素材の場合、「ぺたんこ仕上がりタイプ」の方の作り方で仕上げることで、うまくバランスが取れる。

また、さらにいっそうふっくらとさせたい場合には、ふっくらした生地で「ふっくら仕上がりタイプ」の方の作り方をすればより一層クッション性が増す。

。。。とこんなところですね。

今回の比較実験は大変分かりやすい結果をもたらしてくれました<m(__)m>。

あとがき

その他、「ぺたんこのくし」や「ミラー」なども控えています。

これらもコスメグッズとしてコスメポーチの中に入れる物です。

特に旅行などには、普段のちょっとしたお出かけでは持ち歩かないアイテムも持っていくことがあります。

電車や車や徒歩などの振動で今回のような粉を固めたタイプは衝撃を受けます。

直接ポーチに入れ、他のアイテムとぶつかりながら持ち歩くのと、1つずつこうして丁寧に収納していくことの「その先にあるもの」ということを考えました。

1つは、アイテムそのものの状態の「長持ち」、もう1つは、「気持ち良さ」です。

こうして大切に1つ1つの物を持っていることの積み重ねが物に囲まれた気持ちの良いライフスタイルを作っていくと思います。

小さなコスメケースですが、間違いなく頻繁に使う日常のアイテムです。

頻繁に使うからこそこうして大切にしていく策を考える、「当たり前を大切にしていく」という考え方を入れ込んだ製作を引き続きご提案していくつもりです(^-^)。

同規格のミニポーチの究極の比較、難関箇所ある出来上がりに立体感が生まれるVSスムーズに製作できるが仕上がりがペタンコ【1299】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の番号【1298】の記事とも関連したのがこの度の【1299】です。

【1298】では、まるでトートバッグを作るかのような仕立てで、小さなコンタクト液ケース用のポーチを製作。

【1298】投稿のミニポーチ:この時に、蓋の型紙が本体と分かれているので、
狭い箇所にぴったりの縫い代で蓋を入れ込む困難があありました。
そこがこの製作の難関箇所となっていたのです。

出来上がりは苦労した成果があり、ふんわりと膨らんだ立体感あるお品に仕上がりました。

ただ、作りやすさというのも重要なポイントなのではないかと、やり直したような結果から、短い時間でスムーズに出来上がるもう1つのやり方をこのたび作業してみました。

そもそも型紙から違うことになります。

シンプルな1枚のみの型紙を組み立てながら出来上がる、前回と全く同じ規格のミニポーチ

一繋ぎの型紙(今回のやり方):縦18cmx横12.5cmの長方形の底面を半径5cmの円のカーブにアレンジ。
前回の型紙との比較:全く同じサイズに出来上がるには、左のつなぎ目の縫い代をカット。
それぞれ1cmx2=2cm分をカットしたものが右、これが出来上がりが同じサイズになる調整です。
完成:【1298】の時と同じ、縦5.5cmx横10cmxマチ無しです。

途中の製作過程は、後で貼りますYouTube内で大まかに口頭でお話させていただきました。

詳しくは、後日に作り方専用に投稿をさせていただきますね<m(__)m>。

コンタクトレンズケースだけでなく、こうした塗り薬も入りますし、鍵やバンドエイドも入ります。

この真っ黒生地はニットでよく伸びるタイプです。

パワーネットと呼ばれるタイプの生地で、接着芯は黒のニット芯を貼りました。

前回の作り方との違いが出来上がりにどう表れたのかを見てみる

さて、いよいよ今回のポイント、作りの違いが生み出す出来上がりの違いです。

左が分離型、右が一体型です。サイズは同じなのですが。。
左サイドのふくらみの様子:結構この角度が一番分かりやすく違いが見られます。
右サイドのふくらみの様子:こちらも歴然とした違いです。
底の様子:何となくラインが綺麗なのは柄の方ですかね。
形が整うorいびつになりがちの違いももしかしてあるのかもしれません。
背面の様子:型紙の違いでステッチ線が入る入らないの違いがあります。

どちらが良いのかということの最終的なジャッジ

私の好みだと、柄の方です。

手間をかけた分の成果がそのフォルムに分かりやすく現れた点にとても納得しました。

ただ、作りにくいので、とても慎重かつ困難な場面があることはデメリットです。

無地はその点気軽に作れるものになりまして成功しやすいです。

ただ、どちらも丁寧にお仕立てしていますので、作りやすい今回の一繋ぎのやり方でも十分に素敵になります。

これをどちらかに選択することが非常に難しいと思いました。

どちらの型紙も残し、その時々に応じてどちらかを選択しながら両方を製作し分けるというようなスタンスで考えています。

あとがき

今回の製作では、捨てないで、その生地を何か活かせる手はないかという時にお役立ていただけそうなミニサイズのお品です。

なかなか量産品ではミニサイズというのはニッチです。

そこに、ハンドメイドの出番があると思っています。

よくある王道なサイズは誰でも作ります。

誰でも作るサイズ感は、ハイブランド様が圧倒的勝利だと私は思います。

ハイブランド様の作りは大変手間がかけられたものも多く、斬新な仕立てであることも時々見ることがあります。

そして、最後にダメ押しの「ロゴ」の威厳と認知度のパワーで勝利なのです。

そうしますと、ブランド物のメインポーチの中に入れる小さなポーチというのは、狙い目です。

ハイブランド様はこのような小さなポーチは本気では製造されません。

自分で作ったサイズ感しか無いということも起きてきます。

はぎれはそんな時に有効であり、結果的に、はぎれになる以前の元のお品にもコスパの良さが影響していくのではないでしょうか。

原価のお話になりますが、元のメインで使った時の原価にはぎれ部分も入れ込んでしまうのか、それとも残しておいて、メインの分の原価を下げて、はぎれ分でははぎれ分の原価に入れていくのか、そんなお話も今後させていただけたらばと思います。

アパレル会社勤務時代に数々の原価表も作ってまいりましたので、そんな中で工夫した正当ながら利益の出やすい算出術などもお伝えできればと思います(^-^)。

程よいミニサイズがその用途を広げる縦横1:2の比率のサイズのハードコンタクト液ケース入れ【1298】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地の余り布が小さくて捨ててしまう前に、今一度ご検討いただきたい。

少しの余り布でも作ることができるミニケースのご紹介です。

サイズはいろいろ変えて製作してきていますが、今回作ったのは初のサイズで、目的はハードコンタクト液ケース入れとなります。

ハードコンタクトレンズケース:これを入れるポーチです。
液のこぼれ防止に中に封筒の底を設置して内袋みたいに使います↓。
こんな風に封筒の底をカットして余分の縁を折り曲げて袋として内部に設置します。

ハードコンタクトレンズのケースは円柱型で、細長いものです。

これを入れるにピッタリなサイズ感の横長タイプです。

ですが、内袋の分も考えてコンタクトレンズのケースその物よりもややゆとりを設けます。

型紙は2枚だけ、はぎれを最後まで有効的に使えるミニポーチを丁寧に製作

型紙:<本体:左>:縦12.5cmx横12.5cm。<フラップ:右>:縦7.5cmx横12.5cm。

製作過程はまたの機会にさせていただきますので、ここでは完成した場面へ移りますね<m(__)m>。

ちゃんと接着芯も貼って裏地付きの何らバッグと変わらない仕立てです。

コンタクトレンズケースポーチ:<サイズ>縦5.5cmx横10cmxマチ無し。
使用生地:モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

接着芯も貼り、裏地も付けてハリコシがあるため、マチ無しでも自然に厚みと立体感が出るものです。

マジックテープはシックな同色。裏地も表地と同じ生地で作りました。
中に内袋ごとコンタクトレンズケースを入れました。

今回使用の生地は、余り布ですが、過去に49鍵盤用のキーボードケースバッグに使用しました生地と同じです。

これで最終でした。

素敵な撥水生地なのでこんな風に最後に1つポーチが出来たことが喜ばしいです。

その他の用途が意外に豊富であったことの二重の喜び

今回、ニッチな使い方のコンタクトレンズ液ケース入れでしたが、もとはコスメケースの部類で、リップケースとして考えてもいたものです。

ただ、現在私は口紅を持っていないので(グロスのみ)、違う使い方を考えました。

その他の用途としましては、バンドエイド入れ、薬入れ、キーケースにも幅広くお使いいただけます。

ちょうど縦にするとキーケースのあの三つ折りタイプのサイズ感にそっくりです。

蓋の横幅が本体とぴったりであることの作業の難しさ

既製品でも多くが蓋をフルにカバーするべく横の長さを本体に合わせていることが多いと思います。

そうしますと、一重仕立てで作ることが楽ですが、裏面が見えたり、ハリコシは出ません。

以前に製作した【1229】の投稿のスマホポーチがあったのですが、あの作り方と今回は全く同じ作り方です。

蓋を表地と裏地の袋の間に入れ込む場面が非常に難しいと言えます。ちゃんと水平に内側に入れ込まないことには、ステッチの場所が変な位置に汚くなるという結果を招くのです。

今回は、そのため、最初に仕付けをしてステッチを入れて置くという工夫も入れ込みました。

それでも難しかったです。

隙間が両端に少し空いても良い場合は蓋の型紙を狭めると作りやすいですが、フルに蓋がかぶることの安全性に価値があるとも言えますね。

あとがき

ここ最近、余り布や在庫の生地を中心にどんどん製作しています。

新しい生地に目を向ける前に、今一度手持ちに眠っている生地を活かせないかを考えたエコノミーな製作のご提案を探っています。

目新しいものに飛びつきそうですが、「生地頼み」という依存に陥らないよう、「仕立ての充実」にこそ注目しています。

私はインテリア小物も好きなので、時々、ただのカバーなども端を三つ折りするだけで作ることがあります。

その時には、思いっきり「生地頼み」だと感じます。

生地をほぼそのまま使ったというような感覚で、縁の縫い代を隠す必要があるからそこを作業するだけなのです。

それは、完成品がカバーであるからこそで、とことん好きな柄を追求するわけです。

けれども、バッグやポーチは、少し違った考え方をしています。

持ち歩くということがあるので、「機能」の面を充実させていくということこそ製作する意味があるのです。

生地では何気なかったのに、ポーチに出来上がったら見違えたというような結果になればとても楽しく製作の意味があったと言えます(^-^)。

さすがにこれは量産品では見かけない、ハンドメイドで必要な数だけ作る好きな布製のコスメペンシルキャップ【1296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に、はぎれを使ってコスメケースのセットを考案してきました。

ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースと。

その中でペンシルケースに関しては、いったん一部屋ずつの差し込み式のタイプを作りましたが、実際に使ってみるとあまり腑に落ちない使い勝手だったのです。

マジックテープが留め具。この留め具を外すと。。↓
ペンシルのお部屋の仕切りのあるタイプでした。

きちんとした様相はしていたのですが、使い勝手は良いものではありませんでした。

いちいち差し込む作業や抜き出す作業すら手間だというのが正直な感想です。

このしっかりと場所が決まっている良さもあるので好みの違いですから良くないわけではないのでしょうね。

そうして、今一度、まとめて入れるペンシルポーチを裏地付きで作ってみました。

ニットの素敵な生地がうまく形が出ないという新たな悩み

ラインが失敗のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20cmxマチ無し。

横のサイズは既製品のYKK様のファスナーに合わせました。

どうでしょう、このいびつなライン、とても残念です。

ニットが伸びて少し変形気味であることや逆に引っ込んでしまって飛び出していない角などの影響で美しいカーブが出ていません。

また、ファスナー周辺のステッチの向きに工夫が無いので、そのまま単純に縦に走らせただけでは、ファスナーの先端や縫い代が混沌とs集まってしまい、変な形になってしまいました。

元の型紙を見たらとてもも驚かれると思います↓。

この型紙が、まさかの上のようないびつな形に出来上がってしまったのです。

型紙の角のカーブも半径5cmの円の一部を美しく利用したものです。

本来自然で緩やかな優しいカーブであるはずがあのようにいびつに出来上がる理由を探しました。

裏地付きの仕様でよりラインが曖昧になっていることや、ひっくり返しの作り方の曖昧さがとことん出たのだと思います。

もともとひっくり返し方法はラインが綺麗に出にくいことから採用していなかったのですが、最近製作の巾着袋の影響で、返し口を裏地の底部分に設けたやり方でトライしてみたのです。

確かにやり終えることはできたものの、まるで話にならない出来となってしまったのでした。

ポーチはひっくり返しだと裏側が混み合い綺麗にラインが出にくいことが多いです。

だからといって頑丈には作りたいのでステッチもしっかり入れていくのですが。。

今後の研究にしたいと思います。

どんな生地にも対応できるような作りを目指すとなると、返しをしないやり方の、プレート型が良いのではないかと思います。

あらかじめ表地と裏地を板のようにひっくり返しで作っておいて、最後組み立てて縁から2-3mmを地縫いするというものです。

これにも課題はあるのですが、ラインははっきりすると思います↓。

過去に作ったプレート組み立て型のペンケース:ひっくり返しをしないやり方で作りました。
これはこれで組み立てがぴったりと重なる必要があるのですが、フォルムははっきりとしたものになります。

粉で汚れが他に影響しないような「キャップ」の製作

さて、次にペンシルの汚れ対策です。

結局、冒頭の1部屋ずつの収納型の場合にも汚れは付きました。

シャドウの粉がポーチ内を汚すのです。

これも発想の転換。ペンシルにキャップを作ってみるということをしました。

シャドウチップやブラシ用のキャップ:<サイズ>縦5.5cmx横3.5cmxマチ無し。

これは、ペンシルポーチの裏地に使った花柄ジャガード生地で作りました。

やや横幅がダブついているように見えますが、実際に狭過ぎるとブラシ先を傷めますので、これくらいが程良いみたいです。

このキャップ案はなかなか画期的。

おそらくキャップはなかなか量産品でも見つからないでしょうから、ハンドメイドではぎれを使って作る価値がありそうです。

今回四角デザインで作りましたが、カーブがかったデザインとかフリルやレースを挟み込んだりしてお洒落に作ることへアレンジできそうです。

キャップが動物の顔になっているというのも愛着がわきますね。

キャップの型紙:とても単純な型紙です。
縦の長さはもう少し長くても良いかもしれません。

結局は使う中で心地よく感じるかどうかが大切である

今まで、いろいろデザインを変えてきても着地場所はなかなか見つかりませんでした。

腑に落ちていない証拠だと思います。

こういったものも、一度作ると案外長持ちです。

やはりしっかりと良いものを作っていきたいと思っています。

過去の私が腑に落ちなかったデザインがもしかしたら価値観の違いで他の方は良いと思っていただけることもあるかもしれません。

そうしますと、こうして記録に残しておくことも重要だと思っています。

私の判断がすべてということはありません。

いろんな考え方があっていろんなデザインが受け入れられているわけですので。。

あとがき

まだ、今回の製作には続きがあります。

ペンシルポーチをしっかりとしたラインに作り上げること、そしてペンシルキャップも違うデザインで作ってみたり、長さの変更をしてその使い勝手を見てみたいと思います。

とにかく、ハンドメイドも作り続けて研究し続けていくことです。

久しぶりに手を付けてみた小物類も、過去ではそこまでで精いっぱいであったと思われたところから、その後のいろんな経験によってまた発案があったりするところに驚きます。

結局はシンプルなことなのかもしれません。

とにかくその〇〇道という道をずっと歩んでゆくことです(^-^)。