巾着バッグの入り口にタブを取り付けるたった1つの手間で高まる価値及び量産の工業製品との差別化【91】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、<簡易リュックシリーズ>というものに入りました。

「リュックというのはこのようなものである」、という固定観念を打ち破るような、簡単な構造なのに親しみやすく使いやすい、そんなリュックを作って行くということを目標に据えました。

表地も裏地も共通の1種のみで作るナップサック風リュック

<表地・裏地共通>生地名は不明(耳にpaper printedという表記)、ポリエステル/100%、日本製。

生地は薄手で、女性のワンピースなどに作られたデッドストック的な生地だと思えました。

これがワンピースだったとしたら、少しレトロっぽいですね。

これをバッグにしてしまうのが、picturesque流。

柄がとても素敵なボタニカル花柄で、こんな柄がナップサックになるとは、とても面白いのではないでしょうか。

そして、古き良き味わいとしての1つとして、生地製造に取り入れられているカラーの中間色の美しさを見ます。

赤に行ってしまわない手前のエンジ色、茶色に行ってしまわない手前のモカなど、いくつかの素敵な中間色が惜しみなく使われ、手間がかけられている様子です。

この手間が見られるところに「価値」のイメージが付きますね。

タブをワンポイントにする超シンプルリュックのデザイン

今回のデザインは大変シンプルです。

巾着袋の紐をそのままショルダーにして、入り口にちょんと、小さなフラップのようなタブを付けるだけです。

入口のタブ:カーブは簡単な、直線の六角形タイプ。マジックテープは1枚分のみに縫い付け。
そして、しっかりとした形のキープのために、ハード薄芯も貼っています。

巾着紐がぎゅっと絞られながらも、タブは変形してほしくないのです。

同じ場所でこの巾着の圧力に勝る硬さ当店が少し難しい点です。

ショルダーを兼ねた巾着ひもは1mなんてものではない、たっぷりとした1.5mの長さで。。

今回のA4相当のサイズのリュックに対して、ひもは、合計3m、片方1.5mずつという分量でちょうどよかったです。

目安は、口をオープンした状態で、取り付けタブを引っ張っていない状態で数センチのゆとりがあれば、背中にもいい具合な長さであり、開閉もすっきりとしたものになります。

とても、1m程度の長さなどではないということです。

巾着ひもの分量は、絞らない状態でちょうど本体を引っ張っていない分量が最低限で無駄がないです。

完成品で気になったひもの色の改善

巾着型リュック完成:<サイズ>縦32cmx横25cmxマチ10cm。

ひもは、モカ茶なんですが、少し汚いですね。

これを後日、紐を交換しました↓。

薄グレーのコードに変更したナップサック。

こちらの方が優し気に馴染みました。

とてもかわいい花柄♪、思わずじっと眺めてしまいます。

入口のタブがデザインに非常に良い表情を出してくれました。

シンプルなデザインは、1つ1つのパーツにインパクトが込められます。

あとがき

今回のような、巾着の入り口にタブを1つ設置するだけで、バッグに、「顔や表情」が現れます。

そうしたことが、「らしさ」になっていきますので、「よく見かけるお品」との差別化になっていきます。

「ハンドメイドバッグ」と呼ばれるアイテムは、個人が作ることが多く、量産品であると、「工業製品」というイメージになります。

工業製品をハンドメイド作家が参考にし過ぎると、ちょっとした矛盾が起きると思っています。

量産で行われる「手間の削減」です。ここを真似してしまうべきではないと。

この対極にある「手間をおしみなくかけていく」ことこそが個人で規模が小さいながら良きお品を作って行けるポイントだと思っています。

もちろん、その手間のかけどころは、上手く判断せねばなりませんが。。

どうしてもお気に入りの生地が撥水無しの場合に強力な撥水力を効かせる方法のご紹介【89】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、かつては、雨がたくさん降る梅雨の季節でなくとも季節の変わり目などに激しい雨が多いものです。

かなり、季節というもの形体がが変わってきたようです。

先日、メディアで見つけた記事で、「ここ最近の夏の期間の感じ方」というのが載っていました。

東京圏の人の調査によるデータのようでしたが、夏という期間が、長い人で4月から10月くらいまでと感じている人もいるようで、結局のところ、1年間の内、半分が夏の季節感であるという感覚のようです。

確かに。早く暑くなり始めて、長い間半袖で過ごすことになってきたような。。

雨に関しても、梅雨の時期には曇り空ではあるけれど、それほど大雨続きの毎日ということでもなく、いつの間にか梅雨が明けたなどと、あいまいないつの間にか出ていた梅雨明け宣言。

かと思えば、台風の季節の秋口とか、季節が大きく変わる節目の時に、どっぷりと大雨が降ったり、連日の雨であったりという感じです。

さて、今回このように予期せぬ雨や、常に雨対策をしておきたい日常に工夫するバッグとして、リュックのデザインで、<雨の日シリーズ>を行ってきました。

今回は、最終の5回目。

4回目までは、まずは素材をPVC素材とかコーティング施工済の生地で、ある程度その後の経年劣化を妥協した雨対策一番の素材ということで取り上げました企画です。

今回の最終回では、いずれ劣化すると分かっているPVCを、たとえ雨をしのぐにしても躊躇する気持ちに答えるべく、車のシートに使われる強力な撥水剤を劣化しない普通の生地に対して施工する形を取ります。

普通の布地、何もコーティングもしていない綿/100%の生地に、撥水剤の強力なパワーのある撥水剤を後からリュックの状態に施工することで、布バッグでも雨対策ができるのだということで結んでいきたいと思います。

今回使用の生地

使用しました生地は、サッカープリントという名前の生地で、凹凸があります。

柄は黒地にモカ色の薔薇のシックな雰囲気。

左:表地-サッカープリント、綿/100%、日本製・・・黒地にモカ茶の薔薇柄です。
右:裏地-ナイロンタフタ撥水アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製・・・黒色です。

撥水剤を施工するにあたって心配なのは、このサッカーという生地が凹凸感があること。

凹凸があると平面でないため、撥水剤の浸透の仕方が均一でなかったりする部分ができる懸念があります。

その辺りも、良い機会。実験も兼ねまして、この生地で施工が成功すれば、他の生地はだいたい行けます。

そして、他の凹凸感あるでこぼこ生地にも対応できそうだなどの目安が分かるので、よい機会です。

撥水剤の量の少なさが原因か?2度の失敗と3度目の成功

今回、最初の生地の状態で施工しましたが、撥水剤の量が1本分の300mlの半分ほどの150ml程度を1m四方の生地に施工したにもかかわらず、実験が失敗に終わりました。

ベタベタに浸透して、リュックの中へお水が入り込みました((+_+))。

以前一度大きなボストンバッグの布製の表面に150mlほどを出来上がりに施工した時に、

玉のように水をはじいたことがあったのですが、それに比べると同じ量の撥水剤の施工で、しかももっとサイズが小さい今回のリュック。

どういうことでしょうか。

以前成功した時のバッグはポリエステル/100%で、今回は綿/100%。

以前成功した時のバッグも、ある程度凹凸のあるストライプ状に線がぼこぼこ入ったジャガードでした。

以前に、このようなポリエステル/100%の凹凸がある程度あるスジのような柄のジャガード生地のバッグ出来上がりに150mlほど「セラミックプロテキスタイル」を施工してうまく水を弾き飛ばしました。

では、失敗から成功していくまでを写真でご覧いただきますね。

一般的な水の濡れ方:まずは、ただの何も施工していない同じ素材に、水をじょうろでかけてみました。
10秒以内で浸透し、ひたひたに水分を取り込み、このようなウエットな状態に。
この様子をお記憶にどうぞ。その後の撥水施工後と比べてみてください。
1度目の施工:まず1回目のトライ。生地の状態にまんべんなく隅々まで施工しました。製品になると行き届かない縫い目の間などにも元の生地であればすみずみまで余すところなく施工することができるという理論からです。
そして、リュックを製作し終えた時点でお水をじょうろでかけてみたのがこの写真。
撥水剤が足りないのかベタベタに濡れてしまいました。
一番最初の何も施工していない布よりはわずかにはじいている部分もあるような気もしますが、
大部分が濡れて、実際中まで染み込んでいたことを確認しています。
底の部分の縫い目からも水が入ってきていました。
2度目の施工:そして、こちらは、1回目が失敗した後。
しっかり乾かし、今度はこのリュックの状態に表面に撥水剤を施工して、
乾かして、じょうろで水を流した結果です。
どうでしょう、1回目よりはましですが、
まだらにベタベタな部分と水をはじいて乾いたままの部分と半分ずつぐらい。
3度目の施工:そして、3度目のトライ。
撥水剤のceramic pro textile(セラミックプロテキスタイル)の1本分である300mlを開封して、
新規にフルに空っぽになるまで施工。液がひたひたです。
この後、からからになるまで乾かします。
じょうろで雨を再現し、全体にたっぷり雨のシャワーを降らせます。
どうでしょう。水が玉状に踊り、ころころと転がりながら、比翼から下へ転がり落ちています。
事実上の撥水成功です(^-^)。ここまで来て、やっと3度目で成功です。
1度目、2度目の150mlずつくらいの施工も加えると、
このリュック1つに、2本分(600ml)ほどの量のセラミックプロテキスタイルを施工したことになります。
何はともあれ、施工が成功したことには、大変満足です。
アップで表面を見てみると、下に落ちなかった水滴も玉状に乗っていて、
中側を調べても、少しも浸透していませんでした。これこそが求めていた防水級の撥水力です(^-^)。

実験の結果からの考察

今回の実験は2度失敗しています。

そのことも含めて、下記のようなことが言えそうです。

・生地の素材によって撥水剤の浸透力に違いがあり、多くの量を必要とする素材もある

・今回のようなサッカーのような凹凸があるでこぼこした生地は、表面が一定でないので撥水剤の浸透も一定ではなくて、同じ量拭きかけても差が出てしまうことがある

上の2点は関連しているので同じことだとも言えます。

あと、理論で思う、「出来上がりのリュックに撥水剤を施工すると死角部分のような箇所に撥水剤が行き渡らないから最初に生地の状態で施工した方がいいのかどうか」ですが、私としては、「出来上がりで十分」だと考えます。

必要な分だけで良いのかと思います。

表に飛び出している部分にさえちゃんと施工していれば、そこでシャットアウトしてくれるのだから、隠れる部分にまで広くは施工する必要がないと思いました。

よって生地で施工しても出来上がりに施工してもあまり大差はないように思っていいのではないかと考えました。

撥水剤が乾いた後の完成品のリュックを見る

これで、雨対策を施したリュックが正式に完成したと言えます。

今回のリュックは、撥水をしてあるよくあるリュックにはあまりないテイストのフリルのついたエレガントな布テイストがそのままのリュック。

こんな風にやわらかい、フェミニンなお気に入りの生地でも撥水剤でここまでのものになるということがとても価値が高まりますね(^-^)。

完成したエレガントリュック:見かけは普通の布だけれど、強力な撥水剤が施工してある、
雨対策の施された優れものとなりました。

セラミックプロテキスタイル(ceramic pro textile)の副作用はないのか?

ところで心配になるのが、このような液体をひたひたに浸透させたことによるシミとか色あせとか、生地の劣化です。

私が幾度かそこそこいろいろな生地で試したところでは、何1つ問題はありませんでした。

色の変色もないと言えます。

生地がこの施工により傷んだということもなく、変わり映えはないです。

このことから、素材にはやさしい液体なのではないかと考えます。

「副作用はない」と言ってよいでしょう。

ただ、生地も多種。すべての生地を試したわけではないので、麻とか、もともと色移りのあるような生地に施す場合に注意せねばならないかもしれません。

この液体自体が影響を及ぼすのではなく、あくまでも生地の素材の顔料とか染色液側の問題に巻き込まれる可能性は分かっていません。

セラミックプロテキスタイル(ceramic pro textile)をバッグに施工することについての課題

とても良い効果が最後に出ましたが、何しろ費やしたコストが半端ないです(^_^;)。

ここが課題ですね。

これを施工してバッグのようなやや大きめの商品にすると、撥水剤代+その付加価値でとても商品が高くなってしまいます。

私としては、この撥水剤のご紹介をして、知ってもらう方が、バッグをお買い得な出来上がりに作れると思います。

ただ、時に良かったなと思うことがあるような事前対策としてはとても良いものなので、今回取り上げさせていただきました。

すばらしい効果の撥水剤だと思います。

もともと、「カー用品」なんですね。車のシートに使うということが最初のようです。

カーコーティングの会社様で「POLISH GARAGE:ポリッシュガレージ」様のホームページで宣伝されていたのをきっかけに知ったしだいです。

近所の会社様であったために、実際に見せてもらいにご訪問させていただきました。

社長様、本当にありがとうございました<m(__)m>。

あとがき

これをバッグに施工というのが、まだまだ例がないようです。ネットでもバッグに撥水施工をしている様子が見つかっていません。

YOUTUBEでは、靴とか帽子の小さいものにたっぷり拭きかけて絶大な効果を出している動画を見かけますが外国です。

バッグはやや面積が大きくなるので、私が今回使用したくらいの量は実際必要なのかもしれません。

実際とても素材にやさしく作られている液で、安心して使って良さそうです(^-^)

雨の日の憂鬱さなど吹き飛ばす程のかわいいリボンがトリプルで応援、モカグレーのコーティングリュックの活躍【86】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

<雨の日シリーズ>をここ最近お送りしてまいりましたが、今回は4点目となります。

巾着+フラップ型が最初の2点、比翼仕様のデザインが残りの2点です。

残りの2点目になります。

前回は、ナイロンオックスという撥水加工生地で黒白水玉のシックなリュックを製作しました。

その様子は、【84】の記事でご紹介致しました。

今回の【86】は、その同じ比翼デザインで、違う生地で製作。

今回ならではの装飾も登場します。生地の裏面に柄が入っていたのです。

これは何か利用していくのが良いであろうと、リボン型の装飾をアップリケでほどこしました。

コーティングとは何なのか

表地は、ストライプコーティングというややあいまいな名前。

コーティングとは?となりそうですが、表面にツヤがあり、雨をしのぐコーティング剤が載せてあるといった感じです。

このコーティング剤こそが、PVC樹脂だということでしょうか。。謎です。

もとは綿/100%の生地ですが、コーティング剤の影響でツルリと光って、とてもまったりとしているのが特徴です。

色がグレージュと呼ばれるようなカーキベージュなので、裏地の色は黒よりも焦げ茶が相性が良いと思いました。

チョコ茶だとマイルドになりすぎるので、この焦げ茶がマッチするのではとの組み合わせです。

表地:ストライプコーティング、綿/100%、日本製
・・・裏面がモカ系の色のストライプ柄になっているところがおしゃれな生地です。
カーキグレーというような色です。

さて、このコーティングの様子、ツヤがありますが、PVCとは異なるものなのでしょうか。

PVCコーティングと記載があれば良かったのですが、そうは記載が無し。

その点が謎です。何かPVCではない材料のコーティングなのでしょうか。。

今回は推察だけですので、詳しいことが明らかになり次第当ブログに付け加えたり別の記事でご紹介したりしてまいりますね。

<裏地>ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製
・・・焦げ茶色です。焦げ茶は意外なことにグレー系と合うことがあります。
チョコ茶よりぐんとクールな色です。

撥水加工にかんしては、PVC加工と違い劣化ということは顕著ではありません。

ただ、摩擦によって撥水剤が剥がれ落ちることで効果が薄まるとのことです。

劣化するわけではない点は、撥水加工は見た目のダメージが少なそうですね。

裏面のストライプ柄でリボンアップリケを施すことに決めたいきさつ

やはり、こういった無地は何かリュックにすると素朴すぎることがあります。

それも味の1つではあるのですが、今回は、逆に華やかにしてみようと試みました。

ということで、せっかく、裏面が素敵なストライプ柄なのだから、この裏面で、映えるように、アップリケを思いつきました。

台形型の型紙がありまして、上辺が5cm、底辺が10cmという単純な分かりやすい型紙です。
高さは7.5cm。これは、以前にお花の花びらに使用した型紙です。

今回もお花のアップリケを最初考えましたが、お花は円形なので場所を必要とします。

表には隠しポケットを結構深い容量で取り付けますので、ファスナーやフラップが真ん中あたりに来るのです。

そうするとお花が大きすぎることになります。

小さいお花であると、一番下が中途半端に開いてしまうようです。

お花デザインノアップリケの考案(ボツ):今回の場合だとややスペース的に難しいということになりました。
この写真でもお花を最小限に少ないスペースで配置してみましたが、
トップの本体の縫い代がやや不足気味です。よってこちらはボツ。
リボンデザインのアップリケの考案(採用):真ん中はフラップ上にという配置で3段。
お花は6枚の花弁だったので、リボンの数とぴったり。
真ん中の花びらの中心部分は、5cmx5cmの正方形。
1つは、そのままお花用を採用、あとの2つは、わずかに余っていた捨てる予定のはぎれからなんとかゲット。
よって、トリプルリボンということになりました。
真ん中は、このようにフラップの1枚分のみに先にリボンを縫い付けておくのです。

比翼取り付けに起こる物理的な矛盾についての悩み

型紙は、比翼と底部分をファスナーの終わり部分の先端周辺で切り替えています。

ところで、比翼のパーツの幅と底のパーツの幅は同じにしてあるのですが、実際比翼をファスナーを覆うように少し飛び出して取り付けると物理的におかしなことが起こりました。

前回の水玉の時にも同じようだったので、今後改善しなければならない点です。

少しわかりにくいのですが、おそらく、正面はファスナーの務歯に向かってやや斜めになっているかと思われます。

比翼が飛び出すことで切り替え後の底の部分が幅が同じ型紙なのに、比翼が飛び出して、反対側の地縫いの線が合っているというのが、「矛盾」です。

このように明らかに1cm弱ほど比翼が表に突き出しているのにもかかわらず、
反対側がぴったりで縫っているということが矛盾です。
縫い代もきちんと1.5cmずつで中に折り曲げているパーツなのにもかかわらず、
比翼の方が幅が広いかのように目に映るところが矛盾です。

矛盾の改善方法

こんなことを考えてみました。

まるでかぐや姫の髪型みたいな現在の比翼の先端部分を少し変形して、ゆるやかに細くなっていくように削ってみるということ。

今の状態でも悪いことはないのですが、もっとすっきりするのではないかと思います。

2度同じように矛盾が起きたということは、やはり引っかかるものがあります。

一度型紙の端を少し変えてみて作ってみてみたいと思います。

それで良い方に見栄えが変化することを目標に。。

完成品ご披露

では、出来上がりです。

仏頂面になりがちな素朴なリュック型だけど、こんな風にリボンのかわいらしさでおしゃれ感が。。
リボンの型紙は、今回は、花びらをそのまま使うしかもう生地がなかったのでそうしました。
余裕がある時には、リボンをもっと縦に長い型紙で行うと、もっと華やかになるかと思います。

この後、またのリボンアップリケの機会用に、型紙を縦に細長く変更しました。

また、いずれどこかで登場させるつもりです。どうぞお楽しみに。

あとがき

次回のお知らせなのですが、この<雨の日シリーズ>4点目の今回で終了の予定でしたが、もう1回分、<特別編>をしたいと思います。

特別編では、素材頼みの今までから一転します。

好きな布が、雨をしのぐどころかお水が浸透してしまうようなよくある普通の布でもお気に入りの布であれば、それで雨をしのぐことをしてみようと。

その方法は、「強力撥水剤」です。強力であるとはいえ、優しく作られた安心の定番品です。

これがあると、劣化するようなデメリットのある布のビニールコーティング・ポリ塩化ビニール・PVCを使用せずとも、雨対策ができるというものです。

まるでおうちの屋根のような役割、雨がファスナーの入り口を避けて下へ滴り落ちる比翼リュック【84】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいまお送りしています<雨の日シリーズ>。

雨の日専用に素材を工夫し、機能を雨対策を意識したものに工夫する研究をしながら連続してデザイン違いのリュックを2点ずつに分けて作っています。

1-2点目は小さめの伝統的なタイプのフラップ付きリュック。

3-4点目は少し容量が大きく、ファスナー開閉のタイプで行きます。

今回は、3点目になりますですのでデザインがここで変わります。

雨の日でもお洒落に楽しくと選んだ水玉柄と無地の切り替えコンビ

今回は、ナイロン素材に致しました。

ナイロンという素材は、もともと目が詰まっているという特徴もあるし、素材自体だけでも水をはじく性質をある程度持ち備えたものです。

さらにそこに撥水コーティングという加工をして水に対する防御をしてあるという点が最強です。

しかし、その素材も撥水剤を載せてあるだけですから、摩擦などによりその撥水在剥がれ落ちていくわけで、完全永久のものであるということはないわけです。

また、素材の種類も通常の生地に比べると豊富というわけではないのが悩みどころですね。

よく見る決まったプリント柄です。

左:表地の黒白水玉柄。ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製。
中:表地の切り替え用黒無地。ナイロンオックスハイパロン加工、ナイロン/100%、日本製。
右:裏地の黒無地。ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製。

ところで、真ん中の切り替え生地のハイパロン加工というのは、分かりやすくは、ゴム加工のようです。ゴムが載っている感じですかね。

今回は、黒白の2色のみを使って、シックな雰囲気にしていきます。

お洋服でもそうですが、黒白の水玉はとても粋ですね。

リュックの雨しのぎの比翼仕立てのファスナーの取り付け方

ここ最近流行だといってよいでしょう。

リュックのファスナーにファスナーが隠れるようなカバーのようにおおいかぶさった仕様をよく見ます。

あれを、比翼(ひよく)と呼んでみます。コートやジャケットの前立てにも付いています比翼と同じ。

リュックの場合は、横向きにファスナーのカバーみたいに雨しのぎができそうです。

おうちの屋根のような機能になります。

実際は比翼のせいでやや開閉しづらいものですが、雨しのぎのメリットを重視して採用した形ですね。

ファスナーの場所が分かりにくい点では、セキュリティー性も多少あると思います。

ファスナーの縫い付け場面:向きは反対側から見ていますが、正面から見ると奥側のファスナーサイドに
このように覆いかぶせるように2列のステッチでファスナーに縫い付けました。
そして、一番手前になるファスナーのサイドは直接ファスナーと本体を縫い付けるというやり方です。
ファスナーがすっぽりとかくれて、ひさしのような屋根のような役割の比翼が出来上がります。
出来上がりは、このような感じの見栄えです。ファスナーが中に埋まっていますね。

完成品のご披露

比翼仕立てのリュック完成。

黒と白の水玉と、黒無地の切り替えがとても粋です。

ナイロンのよくあるリュックのイメージよりも、少しエレガントになりました(^_^;)。

今回は、ポケットをぺたんこにしまして、隠しポケットにフラップを付けたものとなります。

そんなすっきり感もコーデには粋な要素となりそうです。

あとがき

少し腑に落ちていない箇所としましては、ファスナーの始めと終わりの周辺の縫い付け箇所ですね。

何やらあいまいで、少し形がすっきりしていません。

このデザインも、ちょっと流行にのってみたもので、もっと自分の中で腑に落ちたオリジナルデザインを追求していく必要があると思っています。

比翼使用機能はあれど、丈夫ではないとか開け閉めしにくいということがあるみたいです。

雨をしのぐだけが取り柄じゃなかった!リュックの出来上がりのふんわり感はPVCならではのもの【83】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま続行中のハンドメイドリュック製作の、<雨の日シリーズ>。

4点の雨をしのぐような素材をチョイスして、さらに機能で雨をしのいでいく企画です。

もともと、ある時目にした情報から、PVCは永遠のものではないことを知り、とても落胆しています。

「PVC」、「ポリ塩化ビニール」、「ビニールコーティング」、これらの言い方の違いはあっても、すべてPVCのことです。同じ素材を指します。

この素材は、特徴として、空気に触れた瞬間から劣化が始まるという性質を持っています。

空気に触れた瞬間からですから、バッグの場合、保管しているだけでも使わなくても消耗してしまうということです。

とても悲しい性質なのですが、だからこそ、使う場合にはとことん使う方がコスパはよくなりますね。どうせ劣化してしまうならとことん使いつくすのが良いのです。

こんな極めつけな悪い性質を持ち備えたPVCですが、じゃあ、最初から持たないのがよいのでは。。というのは、いやいや、本革レザーや布では勝てないような「最高の価値」が1つあるのです。

PVCの魅力は、雨をしのぐ力だけじゃなかった発見!

PVCの大きなメリット、それは、雨をしのぐ力です。

PVCは大雨のようなシャワーのようなパワーの水もしのぐ力があります。

このことは、布や本革レザーではとても太刀打ちできません。

雨の日シリーズに使う生地も、元は布なのだけれど、2層の構造の作りで、決まって表面にビニールコーティングがしてあります。

よって、基布:綿/100%、表面:ポリ塩化ビニール/100%などというように2層の構造の作りの混率表示になっているのです。

PVCは、雨の日における布のデメリットをカバーするどころかそれ以上の働きの素材です。

なので、雨の日専用として考えると、ダントツでPVCが有効です。

PVCのもう1つの魅力、「ふんわり感」が感じられたことの発見

今回、リュックをハンドメイド製作して、PVCの魅力をもう1つ発見しました。

PVC加工はごわごわするのですが、1枚仕立てでもふんわりとふくらみ、縫い代を中側にしてひっくり返した時の空間がとても立体的に形作られることを知りました。

あまり、今まで扱ってこなかった素材であることから、気づかなかった魅力ですが、今回出来上がってこの新たな発見がありました。

出来上がりのリュック:ポケットの中にも新聞紙で丸めたあんこは入れてはいますが、
全体的にぷっくりと仕上がる立体感が出るのもPVCの魅力であることが分かりました。

「ナイロンはっ水コーティング」という水をはじく生地を裏地で使用し、雨をしのぐ対策を内側にも備えております。

あとがき

素材自体で雨をしのぎ、さらに、屋根のように雨をしのぐフラップなどの「機能」でも雨に対する対策をしているとことん雨対策したリュックを意識して製作しました。

あと続いて、2素材ご用意がありますので、また、2点のリュックをお作りしましたら記事にアップしますね。

引き続き<雨の日シリーズ>お楽しみにどうぞ(^-^)。

お気に入りの本革バッグを長持ちさせるために、雨の日だけに持つリュックを決めておくという案【82】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特に季節の変わり目には雨は多いものです。

寒くなっていく変わり目、暖かくなっていく変わり目と。

お気に入りの本革の高価なバッグというのは雨には大変躊躇されます。

雨で革にじんわりと変なシミもできることがありますし、変形もします。

私も靴とバッグ両方で変形の経験があります。

実際雨に濡れると靴も横に開いてしまいましたし、バッグも縁がぺこんとよれてしまいました。

本革レザーバッグに大雨で染み込み、中の書類などの縁が濡れたという惨事も経験しています。

ファスナーが入り口に付いたバッグでしたが、染み込んだのは、底の角からでした。

ということで、雨の日には本革はNGであるという教訓から、雨の日に最もふさわしい素材を意識することになります。

今回のシリーズは、<雨の日シリーズ>という企画でバッグを製作していきます。

雨の日に一番向いているバッグというのはやはり、両手が自由であるリュック型が良いであろうということで、リュックというアイテムにしぼって作っていくシリーズです。

リュックはショルダーより、さらに雨の日には助かります。

傘をさしますので、手が空くことが有難いですし、重みが体にかかる負担のバランスも左右均等です。

雨の日に向く生地でありながらお洒落な柄の生地の選定

今回は、雨の日シリーズのまず第一弾。

私が作っている布分野の中で職業用ミシンが貫通して通る素材の範囲内で、コーティング系に目を向けました。

表地:ラミネートプリント、表面-ポリ塩化ビニール(PVC)、基布-綿/100%、日本製。

実はこちらの椿柄、地が焦げ茶なのです。

黒でないところがとてもマイルドでセンスを感じるプリント柄です。

ここで生地の商標権、著作権についてのお話

ところで、こういった、土台が綿などの生地に特に多いのですが、プリント柄の生地の耳にメーカー名が記載されていることがあります。

今回のこの生地も耳にメーカー名が入っていることに購入後気づきました。

なかなか購入時に生地の耳をじっくり見ることがないもので、後で気づくこともあります(^_^;)。

このように会社様の英文名が耳にプリントされていました。
その後お問合せメールにて、商業利用OKとのご回答をいただいた生地です。

ここにRマークが入っている場合は、商業用利用(バッグなどの商品にして販売)が不可な可能性が大いにあります。

今回の場合のように、会社名のみでRマークは入っていないから商業利用OKということでもありません。

やはり、メーカー様に直接問い合わせして商業利用可能かどうかの是非を聞くということをするべきです。

実際私もこのメーカー様の「コスモテキスタイル」様へ連絡をとりまして、ご回答をいただきました。

こちらの椿柄に関してはOKでした。

他の生地で不可のものがあるとのことで分類を教えていただけました。

乗り物、うさぎ、アリス、くまもん、この辺りは動物や主人公など、キャラクター性があるので「不可」の部類に入っているようです。

が、その辺りの判断もキャラクターっぽいから不可などとユーザー側が勝手に判断してもどうしようもありません。

すべては作り手側(生地などの材料を製造した会社様)の意向ということになるのです。

そこは、多少の時間を割いてでも、確認することは大切かと思います。

なので、私は、普段メーカー様の名前が入っている生地はできるだけ調達しないようにしています。

というのも、大部分の製作が商業利用を目的としているからです。

今回は耳に入っているプリントの文字をうっかり見逃したのですが、せっかくなので商業利用させてもらえたら良いなあとその是非をお問い合わせをして確認し、商業利用として使用させていただくことがOKになっているという回答をいただいたわけです。

普段綿のプリント物をよく利用して何かを作られている方は注意せねばなりません。

綿プリント物には、非常に商標登録されている柄が多いものです。

並行して「著作権」はプリント柄のデザインのデッサンが元となっている以上自明のものとして存在しているのです。

商業利用不可のものをそのままバッグなどにして販売してそれを見つけたメーカー様が訴えるということもできてしまうのがが商標権であり著作権です。

つまりバッグなどに製作して販売してお金を得ることが商業利用にあたり、商標権や著作権の侵害をしてしまう行為になるからです。

立体的なポケットへ初挑戦の結果

今回は、初めて、立体的なポケットに挑戦してみました。

アイテムがリュックです。

リュックの背には決まって立体的なポケットを取り付けるのが何か流行みたいなので、とりあえず、乗ってみました。

あの立体的ポケットがあいまいな作りな感じがしてどこかもやもやしていたのですがね(^_^;)。

ただ、立体的なデザインの良さとして、雨の日ということで、その立体ポケットにタオルを入れて、ふいたりする作業がリュックをわざわざオープンせずともできるということが1つ想像できました。

リュックの背の立体定なポケット:マチを上下に作っておいて、縁を本体に縫い付けるという方法です。

何か、あまり納得できないデザインになってしまいました。

ラインがあいまいなので、ラインを徹底させる必要があります。

ファスナーが隠れる比翼(ひよく)仕様が特徴でこれが現在流行っぽいポケットの作りだと思います。

この比翼は、ファスナーを隠して、雨の対策にもなると思います。

おうちの屋根みたいですね。

水滴がこの比翼を屋根のように伝い、ファスナーの隙間を飛び越えることで、バッグの中に水滴が入るのを防ぐ作りであるといえます。

さらにファスナー自体も雨で傷むのも防いでくれるということもありそうですね。

ただ、このポケットがかっこいいかというと、私はあまりそうは思いませんでした(;'∀')。

なので、次回は、このポケットでない、もう少しはっきりとした分かりやすいデザインで考えていこうと思います。

自分なりの立体型ポケットの方が気持ちが納得して良いお品に出来上がりそうです。

完成品ご披露

<サイズ>縦30cmx横25cmxマチ10cm・・・王道な分かりやすいサイズです。

小物だけの最低限な容量でして、通勤、遠出の旅行でこれ1つで歩く場合などにもお使いいただけます。

とても椿の柄がキュート(^-^)。

このポケットのフラップは、たまたま、型紙を間違えて裁断してしまって余分だったパーツだったのですが、さらなる雨除けに取り付けた追加アイテム。

本体も入り口がフラップなので、リンクしています。

「あまぶた」は、「雨蓋」という漢字で、雨対策のフラップなのですから、そのままその言葉通りの機能なのです。

そして、フラップによって、今回の立体型ポケットが隠れました。

こうして見てみると、デザイン的には、フラップの方がかっこいいようです。

あとがき

結局、最後にポケットにかぶせたフラップによって、古典的な感じのリュックになりました。

もともと本体の蓋のデザインも古典的でしたので、リンクしましたね。

あと、こうした合皮のような素材は、硬くて、とがらせたりするデザインは、傷みやすいと言えます。

できるだけ突出する部分が無いように作った方が劣化がしにくいです。

ラミネートも、何年も経過した際には、バリバリとコーティングがはがれてくるのを目にしたことがあります。

なので、PVCコーティングの「水を通さない」という大きなメリットを雨の日専用として活かすということになるのです。

そんな雨の日だけの出番でも、置いているだけでコーティングの劣化は起こってきます。

そういうPVCという素材の特性なので仕方がありません。

なので、長持ちさせたいようなバッグにはこの素材は利用するべきではないですね。

しかし、ここまで可愛いのに雨の日でも持てるという最高の価値が、雨の日の鬱々とした気分に少しでも光を指してくれそうです。

布バッグのチェック柄のサイドの柄合わせ、最低限ボーダー状の向きだけ段違いなく合わせる勧め【80】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作で、<チェック柄シリーズ>という企画をしてみました。

3種の違った形のチェック柄を同時進行で仕上げ、ミニサイズのショルダーバッグを製作しました。

ミニサイズのフォルムの可愛さと、3種が元は同じチェックであることが少し違った形で勢ぞろいするコレクションの面白さをお伝えできればと思います(^-^)。

様々なチェック柄、マルチカラーな糸使いが素敵な素材コレクション

今回は、表地も裏地も同じ生地を使いますので、3種のみが生地として登場します。

左:手織りジョントン綿、綿/100%、タイ製・・・ジョントンはよくジョムトンと発音されているようで、
タイの北部のジョムトン地方で織られる織物のようです。
白い筋が特徴。色使いが原色カラーの集まりで、生き生きとした柄です。
中:起毛チェック、綿/100%、日本製・・・起毛という名前から毛羽立ったイメージがわきますが、
実際はネルなどよりもはるかになめらかです。手触りは、さらふわといった感じ。
黒色を使いながらもその他の暖色が活きて全体的に暖かみのある雰囲気です。
右:先染チェック、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製・・・インディゴブルーのギンガムチェックが爽やか。
ネイビーや水色ブルーよりもレアなトーンのブルーだと思います。

ボーダー方向のみ合わせてもかなり見た目に効果があるチェックの柄合わせ

チェックの柄合わせとなると本来は、縦と横を両方合わせるのが完璧な柄合わせ。

柄合わせにおいて、縦とか横という言葉を使うと大変紛らわしく、どちらのことを指しているのかわからなくなってしまいますので、「ボーダー状に合わせる」とか、「ストライプ状に合わせる」などと呼びますね。

つまり、チェックを、ボーダーとストライプの組み合わせと考えていきます。

バッグでは、一番視線の気になる場所がサイド。ここのハギ目の柄の出方が良い見た目になるかどうかがキーポイント。

今回は、ボーダー状のみ合わせましたが、これだけで随分見た目がすっきりと見えますね。

つまり、ボーダー状に合わせることさえ意識すれば、整った印象ができる大きな効果が得られるのです。

チェックの柄合わせ(ボーダー状のみ)・・・矢印はサイドの縫い合わせのはぎ部分を示しています。

ボーダー状に柄合わせというのは、例えば真ん中でいうと、赤とか黄色の横線がちゃんとハギ目に対して横に対象に一直線に並んでいるのかということです。

並んでいますね。そういう見方で右と左も見てみてください。

そうすると、すべて段が一直線にそろっていますよね。これは、ボーダー状に柄をそろえたことになります。

一方、ストライプ状の柄のそろい方の見方ですが、矢印のサイドの切り替え線を軸に、左右が同じ配分で柄が出ているかというとどれもそうではないですよね。

一番右は、一見分かりにくいですが、黒い線をブロックで考えると、ハギ目から右は半分なのに、ハギ目から左はフルに1ピッチ分ありますよね。

しかし、ストライプ状にそろえることは、これを見た限り、それほどボーダー状にそろえることよりも結果が分かりにくいということです。

なので、まずは、ボーダー状にそろえることが綺麗に見える一番の秘訣と言えますね。

ガチガチにそろえすぎると、生地がもったいなくて、余らせなくてはならないのです。

超高級品はこのようなことを徹底して行い、生地を余らせた分のロスを商品の値段に反映させて、高価になるわけです。

この辺りも生地の高級さを見ながらの匙加減でしょう。

今回の場合は、ボーダー状のみそろえれば十分な効果が出るのでそれ以上は必要ないとの私の判断からこのように作りました。

それに、真ん中のジョントン綿は、白いストライプ状の霧のような柄があまりにランダムすぎて、ストライプ状に柄合わせは非常に困難です。

とにかく、段違いみたいな見かけが心持ちを悪くするので、スッキリと段がそろう「ボーダー状に合わせる」ことをチェック柄の場合の一番のポイントとさせていただきたいと思います(^-^)。

あとがき

こんな感じで3点が一緒である良さがあります。

チェックも種類の違うチェックを集めるととても楽しいものです。

販売においては、お店にディスプレイで並べるように、こういった柄違いの展開の仕方は、同じ生地の色違いではない楽しさが生まれます。

何でもない平凡な形のバッグですが、集まってコレクションのようになると随分躍動感が出るものです。

「家族でお揃いのデザインでどうですか」などのご提案もできるかもしれませんね(^-^)。

5 small sized handmade bags born in Japan,Origin of name Japanese traditional dish Obanzai【79】

Foreword

Hello.It's Picturesque.

I would like to write this article in English for foreigners.

Because I want to sell my handmade bags made in Japan overseas.

Work view

This time,I made a series of making five designs with the same material.

The purpose was to discover the difference between the same material but different shapes.

A series of making five designs with the same material

First of all, I think that Type 5 matches this material.

Front:Ventilated jacquard,cotton/54%,silk/26%,nylon/20%,made in Italy.

Lining:Lame twincle satin,polyester/60%,nylon/40%,made in Japan.

Originally I like the elegant taste, so the design itself is somewhat elegant even if casual item such as rucksack.

However, the drawstring type in the middle is expected to be a good finish even with a casual taste material.

Backpacks with this material also fit elegant dresses.

It can be said that the influence of the material is great.

Naming

I call Japanese Obanzai(home cooking style dish) name them.

I'm Japanese, so I want to sell it to the world because it's a handmade bag made by Japanese people.

Clockwise from left of top,Onigiri(rice ball),Tamagoyaki(fried egg),Nattou(fermented soybeans),Kamaboko(boiled fish paste),Mochikinchaku(glutinous rice in a pouch of fried tofu)
Japansese name to 5 mini bags by picturesque

Please drop in at these sight.

From this homepage, you can warp to YouTue or Instagram.

Now,please watch my YouTube vieo of this.

Afterword

Thank you for reading & watching.

I will continue to produce and sell bags in series.

Please look forward to it.

Thank you.

おばんざいの名前で5点集結、日本生まれの小型ハンドメイドバッグ【78】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3週間ほどにわたってYOUTUBE、当ブログでお送りしてまいりました、<同素材5型シリーズ>。こちらがついに終わりました。

この5型を今回は同時に見比べて、まとめて眺める回とさせていただきたいと思います。

その際に、1点1点にネーミングをしました。

愛着がわくよう、キャッチ―な素敵な名前を。。といろいろ案を練った結果です。

これまで作ってきた5種のデザインを同時に見比べてみる

同素材5型シリーズの5点のバッグ:どれもコンパクトな小さめサイズ。
それぞれが他とはかぶらない唯一のデザインであるようにとしぼった5型になります。

全体的には、今回のこのイタリア製の風通ジャガードという生地にマッチしたようです。

エレガントテイスト志向で生地を探しましたので、コットン系のカジュアルなプリント物の素材はなかなかチョイスに入ってきません。

ただ、この中でも、向き不向きはあったかもしれません。

特に巾着は、この素材で作るなら穴の数を伝統的な前6個後6個の合計12個から減らして、もっとタックが少なくなるように改良する必要もあったようです。

しぼりきれていなくて、あまり良い形になっていないのです。

12個仕様のままいくのであれば、もう少し、素材は融通の利く薄手でやわらかい方が開閉の巾着を絞る作業がスムーズであると反省しています。

1種の生地をすべてのデザインにはめていくことの難しさをここで学んだわけです。

バッグへのネーミング

このたび、これらの5型を今後も作っていくにあたって、名前を付けてみました。

海外の人にも販売していきたいので、いかにも日本らしい和風な名前を考えました。

そして、決まったのがこちらです。

形のイメージから和風なおばんざいのような名前にしました。

ドーム型→おにぎり、バニティ→卵焼き、巾着→餅巾着、ボストン→かまぼこ、リュック→納豆ということになりました。

あとがき

今回のシリーズは、同素材シリーズということで、素材が共通でした。

集めることが趣味なコレクション好きな一面からのひらめきです。

インテリア、洋服、アクセサリーでも、1つのテイストに片寄せて、なぜか集めてしまいます。

こういった1まとまりのテイストでバッグを作っていくスタイルというもののご参考になればと思います。

このようにまとめてコレクションした企画は、より雰囲気が伝わりやすく、販売するにあたって数多くあふれた物品の中からのチョイスをする際に選びやすいということにもつながりそうです。

今回のシリーズが、第1回目ですので、今後しばらく、〇〇シリーズ企画していきます。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

未熟な出来上がりから学びを得た組み立て式で作る布リュックのステッチ線が綺麗に出る対策【77】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、「同素材5型シリーズ」という同じ生地で5デザインのハンドメイドバッグを連続していく最後の型、ミニリュックの後半です。

このたびで完成となりまして、シリーズも最終です。

この企画で随分いろいろ学ばせていただきました。

最後のリュックは、人間が携える場合において、一番楽なデザインであると思います。

背中にすべてを任せ、両手が自由に解放されるのです。

しかも、ショルダーが均等ですので、ある意味負担が偏らない点で、「リュック」というアイテムが今後健康志向も相まって活用が高まっていくと見ています。

我流で始めたプレートの組み立て方式で作るバッグのステッチの悩み

今回に限らず、私がほとんどのバッグに取り入れている製作方法の「組み立て式」ですが、これに1点大きな課題があるのです。

縫い目の不ぞろいに関することです。

縫い目は板状のプレートパーツにする時に、周りに端から3mmのステッチをしますのがこれまでのやり方でした。

それを組み立てる際にまたステッチで固定しますので、その事前のステッチに重なるのかどうかが技術を要する部分です。

ただ、何度やってもぴったりでない部分がどうしても出てきました。

ステッチが重なっていない部分:あらかじめ板状のパーツの際にステッチをしてしまうから
こうなるのだというところに行き着きました。

ステッチが綺麗に1本だけ出るようにする解決策

ということで1つ考えてみたのが、プレート状のパーツにする時の端からのステッチを無しにして、空き口はボンドのみにしてみるという方法です。

そうすれば、余計なステッチが出てきません。

ただ、その一方、しっかりとプレートを作らないままの組み立てとなりますので、しわが寄ったりしないだろうかなど別の件も気を付けねばなりません。

とにかくやってみなければ何とも言えないので、後日その方法をトライした結果を、ブログとYOUTUBEでアップしていきたいと思います。

プレート状の時にステッチをしてある様子。・・・対策案は、このステッチをこの時点ではせず、
組み立ての時の縫い付けの線のみにするということです。
そうすれば、組み立て地のステッチのみなのですっきりします。いわゆるステッチの省略です。

完成品のご披露

今回は大きな課題が残る中での完成でした。

ミニリュック:<サイズ>縦23cmx横22cmxマチ7cm。

今回のシリーズはミニサイズでしたが、ステッチの課題を解決できれば、大きいサイズのリュックでも同じデザインでつくれそうです。

柄が素敵なものは、今回のようなファスナーポケットでくり抜いてしまうことは美しさを損ねますね。

これも今後の検討に役立てたいと思います。

また、取っ手が1つだけであることもミニバッグならではでなんとかOKのようですが、リュックを背負わない持つシーンもあるのではないかと考えると、取っ手は2つあった方が良いと思いました。

とにかく、いろいろ改善点があるような製作でしたが、この生地の美しさで目立たなくしてくれているような気がしてなりません。

有難いですが、ここでさらに思うのは、生地頼みというのは有効ですが、依存という意味では、独自の思考を入れ込み切れていない点では反省することも多いです。

せっかくの美しい生地なら、美しいバッグであることがやはり最高です。

生地がどんな感じで余ったのかそのゆくえ

今回、150cm幅x1.5mの長さの生地を5型作った時点で余った生地は、こんな感じです。

余った生地:縦が20cmほど、横が40cmほど。

もう1度、失敗した巾着を作りたかったですが、表面のパーツは取れても、裏面が無理でした。

この余りは、1点目の製作にも実は納得しておらず、他の黒無地との組み合わせで作り直しをする決心をしました。

それが出来上がると生地をほぼすべて1.5m分使い切ったことになります。

この余った部分を除外しても生地1.5m分で5型作れたということは、単純に平均1.5÷5=0.3mずつで作れたということです。

普段1点物のして調達する生地は最低でも0.35mで調達しますので、そこそこコスパ良くパーツがとれたことになります。

やはり、同じ生地でたくさん作ることにはこうしたメリットがあるようです。

大量生産の概念ですね。

今回は企画であったので、同じ素材ばかりを使ってきましたが、普段は1点物を貫いています。

やはり私のような小さなお店は1点物志向で、1点1点を丁寧に製作することが向いていると思っています。

あとがき

今回で、5型すべてが作り終わりました。

3点目の巾着型は失敗してしまいましたが、形としては出来上りましたので、後日また記事で全部5点をまとめた投稿をさせていただきたいと思います。

1点1点デザインに名前を付けることも楽しみですし、もうすでに頭の中に案があります(^_^;)。

この部分は、その後にブログ手直しの際に書き加えた箇所です。

【78】で5デザインそれぞれのネーミングの日本語バージョンのブログを投稿済です。

そして、なんと【79】では英語バージョンも初投稿しました。

よろしければお立ち寄りどうぞ(^-^)。