リュックに作って分かったセキュリティーの脆弱さ、極厚の大花インテリア生地はむしろ裏無しのエコバッグに活かせる【259】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.10.31からおよそ5年後の2025.09.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

大花柄が美しいゴブラン織り以上の厚みとも考えられるインテリア生地でリュックを製作した記録なのですが、結果は完成したもののセキュリティー性が不足していました。

完成してもリュックとして使うことにためらいがあり、2wayのトートバッグの方を選択せざるを得ないという価値半減の出来上がりだったのでした。

これは2025年だからこそはっきりとそう思えるわけでありまして、2020年当時は完成してミシンの針も何とか無事に厚手にも通ったと締めくくりました点が当ブログ記事と後で貼りますYouTube動画との矛盾です。

その後の厳しい見方やアイデアが新しく生まれたことでどうしても当時の考え方のまま動画が残っていること、どうぞご理解いただければと思います<m(__)m>。

リュックに作って分かったセキュリティーの脆弱さ、極厚の大花インテリア生地はかえって裏無しのエコバッグと相性が良い

左:表地-インテリアファブリック、ポリエステル/100%、ベルギー製。右:パイルカーテン地、ポリエステル/100%、ベルギー製。
生地のズーム:表地も裏地も毛羽立ったタイプ。柄の方は椅子材やクッション、右の無地は元はカーテン地でした。
裏地で作った片玉縁風ポケット:このような厚地でも不可能ではないのですが、ステッチの幅が随分乱れます。
接着芯のみ:通常貼っている更なる「ハード薄芯」はこのたびはすべてのパーツ省略しました。
入り口の縫い合わせ2種:このたびはこれまでと同じ最後の口閉じの段階で縫い代を隠し、縫い合わせるやり方。

下の、「中表」で入り口を繋げて最後に裏地に作った返し口からひっくり返すやり方(参考の書籍もこちらです)を2025年からは採用しています。

返し口を後で縫い閉じる手間は確かにあるものの、何といっても入り口のラインがまっすぐに整いやすいと下のやり方に対して感じています。

底板投入:底板投入周辺のマチの縫い代内の表地と裏地の固定ステッチはこのたびと同じやり方でのみ可能。
入り口の留め具のDカンとナスカンコンビ:口の開きは抑止されるものの、背負った時の隙間の解消は不十分。
裏地で作るショルダーベルト:このような厚地でも一応可能でした。ただ、せめて中厚程度の方が綺麗です。
ピンクの濃淡のコントラスト:柄に対するアクセントのような存在の無地の濃いカラーとのコンビが美しいです。
大花インテリア生地の巾着リュックの完成(トートとの2way):<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
2wayのフォルム:随分印象が変わる2フォルムがそれぞれの良さ。ショルダーの長さはナスカン含む91cm。
背負った時の隙間の危うさ:背中に背負った時の隙間の不安が残りました。厚みでフラップが取り付け不可能。

では、このセキュリティー性の弱いリュックはどう解決すればよいのか。。です。

その後、他の中厚地程度のものには、すべてフラップで大きく覆うという製作をしばらく幾種類かの生地でしました。

ところが、フラップさえもセキュリティー性に限界がありこのモデルは廃止に。。

そして時は2025年、こんな考え方になりました↓。

極厚インテリア生地が望ましいデザイン:①一重仕立て②広々と柄が美しく活かされるという2つを満たすこちら。

ただ、取っ手は図の持ち手のみの設置ではなく、底から長く行き渡る「支柱ベルト」を考案。

極厚生地には最も相応しいデザインがあるのだということをしっかりと考えるようになりました。

ゴブラン生地の裏面も傷みにくい始末であれば、なお一重仕立てが作りやすいです。

この度の裏地の裏面:大花の表地の方も類似の裏面でした。これなら一重仕立てでも内部がすっきりとします。

あとがき

こうした不完全の出来上がりに、心から納得できなかったモヤモヤした気持ちは、「腑に落ちていない」として2025年では特に大切にしている気持ちです。

「これだ」と納得するには、それ以前に「モヤモヤ」「引っ掛かり」の気持ちをしっかりと受け止めることも大切だということになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

惜しくも成功に及ばなかったゴブラン織のボストンバッグの作り方の注意、底面の生地の重なりを避け両割りで縫える【255】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ゴブラン織は厚手生地の最高峰のような存在、おそらくバッグの作り手様の多くはゴブラン生地に注目されていると思うのです。

このたびは、しっかりとした織がバッグ製作をかえって悩ませる本格派のゴブラン生地に挑みます。

そして、やや無謀ながらもコンパクトなボストンバッグをリュック仕立てで作っていきます。

結果としては、最後の底の重なりがミルフィーユのようになったところで糸目が飛び、不完全な縫いという限界で失敗作となりました。

ただ、大いに可能性を感じたことも確か、重なりの解消さえすればゴブラン織で作ることが可能なバッグが増えるという良きゴールを得られるところだったのです。

ゴブラン織でも製作が不可能ではないことの証明、惜しくも底のミルフィーユ状の重なりで失敗したほぼ完成のボストンリュック

以前に製作したミニボストンショルダーバッグ:この時は薄手のサッカー生地。同じ作りでも余裕で縫えました。

このたびはもっとサイズが大きくなりますが、同時にこの写真の時の課題の取っ手の付け根の汚さを解決していくこともしていきます。

表地(ピンク):インテリアゴブラン、ポリエステル/50%、綿/50%、スペイン製、裏地(ベージュ)、シャンタン、
ポリエステル/100%、日本製。
使用生地のズーム:ゴブラン織りの横向きのうねりの織柄は、シャンタンの横筋柄に歩調が合いました。

冒頭の取っ手の汚さの解決策というのが、実は「取っ手付け根タブ」の設置なのです。

1枚仕立てに「接着芯」と「ハード薄芯」両方を全面に貼り、内側へ多角形の縫い代ラインを折り込んで作る単純なパーツ。

極厚のゴブラン生地なので「ハード薄芯」は省略、省略の意味は綺麗に作るためということです。

取っ手付け根タブ(変六角形バージョン):四角形・八角形などの偶数でバラエティー豊かにアレンジできます。

1.5cmの縫い代は混み合うので、ゴブランであっても1cmで十分だと後から反省。

あらかじめ織り込んだ端の3mm程度のステッチの固定をしておきます(写真右下)。

取っ手の設置:取っ手の設置の際にこのタブをカバーの役割として付け根に覆います。付け根は縫い代そのまま。

取っ手のみの冒頭の黒のサッカープリント生地の時のボストンショルダーでは取っ手の付け根は縫い代を隠す必要がありましたが、こちらの新しい仕様では隠さなくて良いのです。

隠すと混み合いすっきりと仕上がらないので、むしろそのままであるべきなのです。

取っ手付け根タブの裏面の当て芯:この当て芯は、「ハード厚芯」の方を使いました。縫い終わった後カット。
ファスナー付け:表地・裏地共にボックス枠を玉縁仕様にラッピング。ファスナーは間に挟まず裏地側に縫い付け。

このやり方は、ファスナーが結局は内部に隠されないことに不満、間に挟み込む方法を後に考える課題として残りましたが、しばらくの製作でこのやり方で行っています。

3箇所のショルダーDカンタブの設置:タブも同じゴブランで設置できましたが、別布にするべきでした。
底の重なり問題:この部分が写真の左下の最後の最後で糸飛びが起こってしまった原因。両割り仕様に要見直し。
ボストンリュック(ゴブランピンク大花柄)の完成:<サイズ>縦18cmx横28cmxマチ9cm。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.27からおよそ5年後の2025.09.15にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年ではこの時の製作をもっと違う目線で見ることができます。

①手持ちの生地の中から使うことに拘り過ぎない:タブを同じゴブランにしたことでより厚みが増したことからの学び。

②そもそもゴブラン織の美しい大花柄が活かされていない:コンパクトサイズの狭い面積のバッグを作ることの見直し、大花柄などの壮大な柄は広い面積のバッグが似合う。

①に関しては、2025年ではもっと細心の注意を払うようになりました。

たとえ手持ちの生地のコーデが合ったとしてもゴブラン生地に設置するタブは薄手で丈夫な生地であるべき、別に新しく生地を探すことにしています。

②に関しては、こんなに美しい大花柄をちゃんと引き継ぐべき、シンプルであってもゆとりを持って縫えるデザインで作るというのが望ましい姿勢。

ボストンバッグを作るのだ。。という固定観念ガチガチの狭い見方の過去は懐かしく、2025年では元あるそのままの美しい生地姿を活かすという「我欲」を捨てた考え方になりました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>失敗作のリュックのドットジャガード裏地、引き続き両面使いで濃淡を表しながら作り上げた旅行の着替え袋【252】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の投稿の【251】では、表地が厚みあるツイード生地、裏地を極薄のジャケットの裏地のような素材のコンビで製作したリュックが失敗。

失敗の理由の1つに、極厚生地と極薄生地との相性の悪さがあり、しわが寄ったり段差が出来て綺麗に縫えなかったということがありました↓。

ボツになったミックスツイードの裏地部分:生地同士の厚みの差があり過ぎると綺麗に縫えないことがあります。

裏地らしいサテン生地には光沢があり、なかなか素敵な生地であったことでもったいなさからこのたびの製作が生まれました。

ジャガードの両面をパーツごとに使い分け、1種類の生地だけを使う単調さを解消した濃淡の出方、是非製作のノウハウの引き出しにどうぞ。

巾着型バッグの失敗作の裏地をそのまま活かし、更に残布で裏地を補填することで誕生したスリムな着替え入れ

使用生地(表地・裏地共通):生地名不明(スクエアドットジャガード)、ポリエステル/100%、日本製。

失敗作のリュックでは、右のライトな方を表面に主に使用しましたので、引き続きこちらを裏地パーツとし、表地の方を左側の濃い方で新しく裁断しました。

新しく裁断した表地:前回は裏地だった生地が今度はメイン生地になる。。パンチある濃い方を表地に決定。
元の裏地と同じ寸法で袋に仕立てていきました。
取っ手作り:取っ手は新しく裁断して、表に見えるけれども裏面のライトな方を使用。ステッチはジグザグ。
サイドひもは元の裏地の時のまま再利用(濃い方)、マジックテープ・入り口フラップ・ポケットもそのまま。
裏地付き着替え入れの完成:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。非常にスムーズな作業でした。

あとがき

ハンドメイド活動を始めた2007年周辺の頃だったと思います。

現在の定型文が用意された最低限なやり取りではなく、もっと自分の言葉でメッセージをやり取りしていた時代のこと。

「ヤフオク」か「楽オク(現ラクマ)」で、出品物のご購入の際に、「旅行バッグにポーチを縫い付けて自己アレンジしている」と教えていただいた方がいらっしゃいました。

実用的な入れ物は、おそらく遠出や旅行に使えるバッグ内の優れた機能の一部になってくれることでしょう。

このたびのドットジャガードの着替え袋も、ある旅行好きな人の手に渡っていったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

元は服地のツイード生地は一重仕立てで想定されている、できるだけ重なりを減らしたトートバッグの延長型のリュック【251】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

人気のツイード生地、元は服地ではありますが布製バッグにおいても人気の素材であるとこれまでのファンシーツイードのバッグ製作で手応えを感じております。

このたび登場の生地は、ファンシーツイードよりも希少な存在のイタリア製のマルチツイードが非常に可愛らしかったのでバッグ製作にと選んだ生地。

生地だけ見ていてもうっとりするような美しさ、赤がベースなので明るく快活な印象です。

実際に手にして感じたファンシーツイードとの違いは、起毛であることで毛羽立ちが縫い合わせを困難にさせる厚みを生んでいたことです。

縫っている場所が見えず乱れたステッチや裏地の選定ミスで一度失敗に終わっています。

引き続き作業を遡り縫製スタートの時点まで解体、作り直しをして2度目の完成の姿を一番最後にお伝えしたいと思います。

起毛ウール素材ならではのぼやけの美しさ、マルチツイードリュックがきちんと出来上がるための縫う場所のクリアな見え方の確保

使用生地(表地):起毛ツイード、毛/58%、アクリル/22%、ポリエステル/15%、ナイロン/5%、イタリア製。

@¥5,800/mの良いレベルの生地です。

物流事情としては、おそらくヨーロッパからは飛行機だと思われるので(船は時間がかかり過ぎる)、輸送費等の輸入諸費用が含まれると予想すると、日本製で@¥2,000-¥3,000/mに該当するレベルかな。。などと考えました。

使用生地(裏地)(後にボツ):生地名不明(ジャガード)、ポリエステル/100%、日本製。一部この半対面も使用。

写真を両方写せていませんが、ジャガードで両面使いが可能な生地です。

フリル製作(ボツになった):無謀にも最初口にフリルを付けようとしていましたが、結果的には失敗。
共布フリルの限界:こんな辺りまで作ってみましたが、厚手の生地はすっきりとしたプレーンなデザインが向き。

ここでフリルをやめる決断をし、フリルを外しました。

取っ手(左)と入り口フラップ(右):フリル廃止後このような状態でいったん完成していきました。
ショルダーのDカンタブ:タブの作りが比較的薄くならされた作りなので、共布でも可能でした。
一度目の完成:一見良さそうですが、この時期に別生地の同じモデルで隙間問題が深刻になっていました。

そして、裏地のあまりの極薄さが、表地の厚みと相性が悪く皺が寄りがちで綺麗に縫えなかったという点もやり直しの1つの原因でした。

ここからは、上の一度目の完成後の仕立て直しの姿です↓。

解体した表地(左)と新規手配の裏地(右):裏地(オリーブ)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
フラップの除外:フラップは取りやめ。トートバッグにも使える2wayでフォロー。入り口はDカンとナスカン。
ミックスツイード生地の取っ手付きリュック:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
作りは同じ、両サイドにポケット2種(型玉縁風ポケットとフラップポケット)配置しました。

織が丈夫でありながら生地自体は普通の厚みのポプリンは、最初の極薄生地よりも相性が良かったです。

その他の角度:左上から反時計回りにサイド→底→背面。ショルダーは調節機能付き。ベルトの折り返しにカシメ。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.24からおよそ5年後の2025.09.11にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時期(2020年秋冬)ではこうした巾着型の隙間問題の解消を試行錯誤していました。

それでも結局は完全に塞げなかったことで、2021-2022年は巾着デザインを作りませんでした。

そして時は2023年、新しいアイデアが生まれそのアイデアは更に2025年現在にも引き継がれました。

巾着タイプのバッグの隙間の解決はこちら↓。

2025年製作のナップサック:残布での製作にて縦がオリジナルから15cm短い研究製作品。

確かに厚みある生地がくしゅくしゅとなり隙間はありますが、手を入れるなどということができない隙間が少しずつ均等に分配されることで解決。

完全に隙間を解消するならファスナーを使うところですが、インテリア生地は厚みがありファスナーとの相性は良くないのです。

そうした時に、「絞る」という物理的な動きを融通が利くように比較的薄手の生地で10個設置の巾着ひもホールタブで可能にしていったのでした。

2020年の時の赤系の起毛のミックスツイード生地は、何とか仕上げたことでその後ご購入いただいたことに感謝申し上げます。

2020年当時拙い製作ながら、認めて下さったことがその後の何よりの励みになったことが間違いございません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

天井と底含む方々に設置された5個のポケットに保冷材を投入、夏のお弁当やキャンプの食料運搬バッグへのアイデア【246】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

暑い夏。。心配事はお弁当の傷みや野外キャンプの食料の傷み。

保冷バッグは確かに専用バッグである保冷機能が付いた点で注目するバッグです。

しかし、ほとんどがボリュームがあり過ぎる収納の悩みもあるものです。

そこで、普通のバッグの姿をしていながらも保冷機能を付加することが出来ればと考えた案があります。

このたびは、5個のポケットにそれぞれ保冷剤を入れ込んで多方面からお弁当の傷みをカバーするランチバニティーバッグを製作。

バニティーバッグという姿ではなくても、食料保存用のバッグを製作する際のヒントになればと、実際の製作した出来上がりの姿をご覧いただこうと思います。

保冷剤用のポケットが専用に付いたバニティーバッグは非常にレア、更に素敵な心躍る生地で製作できればなお気分の高まりも得られると思います。

保冷を徹底したい夏のランチバッグ、無料でいただいた保冷剤5個を多角的な場所に設置のポケットに配分良く入れる使い方

表地(オフ):ナチュラルドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。裏地(ピンク):ドットプリント、ポリエステル/100%、日本製。
ポケット作り:同じ容量を5個設置。蓋裏1個・底面1個・側面に3個の合計5個。小さめの保冷剤用のサイズです。
「わ」の重なりの課題:この写真はやや多め、3cm程度で十分ですし、重ねずに「両割り」の方法が平ら。

後の見直しもありまして、製作当時の課題に加えてもっと良い方法も併せてご提案致しました。

ネック縫い付け:ネックは正方形でも可能、下までフルにあるタイプもかえってすっきりと映るかもしれません。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.18からおよそ5年後の2025.09.06にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

大きく見ると、2020年当時は「外表」で作っていましたので、縫い合わせの間から裏地がはみ出して目にラインとして映ります。

果たしてこれが良い物なのか邪道なのかのジャッジは、2025年では「未熟な過去の製作」として採用していません。

ただ未熟ながら早期にこうしたデザインにも一歩足を踏み入れることができたのも、「外表」の分かり易さのおかげだったのでした。

最後の底面の縫い合わせ:上から順番に組み立て、最後が底面という順序で製作。生地の厚みに限界はあります。
バニティーの取っ手にかかる負荷:全体を支えるたった1つの取っ手は重要。持ち上げるとてっぺんが膨らみます。
底面:決して美しい楕円とはいきません。どうしても歪みが残るのが技術の未熟さ。バニティーは難易度高め。
ランチバニティーバッグの完成(オフカーテン地):<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
内部のポケットの配置:側面に3個・底に1個・蓋裏に1個の合計5個。蓋裏の写真が無くて申し訳ないです。

このたびのような無撥水生地の場合、保冷剤はビニールに入れて利用されると現実的だと思います。

また、選ぶ生地そのものをナイロンオックスはっ水コーティングなどのお水をはじく素材ならなお良いと思います。

あとがき

このたびのバニティースタイルは、あくまでも1例。

ポケットが5個も付いているという機能がデザインに溶け込みます。

製作者以外の他人からの目線では、先にデザインが目に入りますので、5個ものポケットが付いたバッグだと見ます。

よって、蓋裏・底面などという場所になぜポケットを設置したのかを、「理由」として製作後に製造者本人が「言葉」をもってお示しすることを忘れてはなりません。

例えば、銀行の奥にしまわれた「金庫」のように、バッグの奥底にある「確かなセキュリティー性の姿」と理解された時、「なるほど」という共感や感動を生むのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

丁寧な一重仕立てエコバッグの玉止めの隠し場所、見えてしまう内側よりもむしろ表にある「溝」に隠すことで解決【242】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で全7点を連続製作しながら、その都度の課題を見つけ次回で解決するというスタイルでこのデザインの作りを高めていくということをしてまいりました。

このたびが実はこの企画のラストになります。

この後も引き続き「支柱型エコバッグ:切餅(きりもち)」は定番バッグとして製作とそのノウハウの伝達を続けていくわけですが、連続製作の企画としてはここでいったん完了します。

ラストの課題の解決は、「玉止め」の隠し場所です。

一重仕立てでは、内側さえも表のようなもの、隠す場所が無いのです。

しかし、本当に無いのかというと、実はありまして、「溝:みぞ」に当たる部分に隠し込むことができるのです。

折ったり重なったりする構造においては、「膨らみ・厚み」が生まれ自然に「溝」ができてきます。

こういった特徴を上手く活かしながら、可能な限りすっきりとした丁寧な糸始末をしていきたいのです。

そうして、パッと見て良い作り、決して重んじることをされていない量産品のエコバッグとの良き差別化をはかるのです。

裏無しのエコバッグの玉止めの隠し場所の枯渇を突破、「溝:みぞ」は表であっても目に映らない隠すことができる唯一の場所

使用生地(黒):2級遮光ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。2級はレベルではなく遮る度合い。
裁断:黒にシルバーグレーのストライプ。歪みデザインと共に躍動感にあふれる動きをした柄です。

では、ここからは、玉止めを隠した様々な箇所をお伝えしてまいります↓。

支柱ベルトの上側の横ステッチ:取っ手の内側に溝が生まれており、ここ(右下写真)に隠れました。
支柱ベルトの下側の横ステッチ:支柱ベルトの縁のステッチにも溝が存在していました。ただ浅めですが。。
両サイドの地務いステッチ:てっぺんから2-3針目くらい内部に手縫い針を使って移動して糸を隠し玉止め。
両サイドの三つ折りステッチ:ステッチのわずかな溝に隠しました。ここも浅いので少し見えてしまうことが。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.14からおよそ5年後の2025.09.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この時は、浅めの溝の場合、「玉止め」が完全に隠しきれないことを「仕方がないこと」としていましたが、2025年現在ではもう少し攻めの姿勢で挑んでいます。

一度この場所で玉止めをした後まだ糸を切らずに、更に内部に手縫い針を進めて別の場所からうまく突き出してハサミでカットということをやってみました。

まだ研究中ですので、この後糸が飛び出してこないかは分かっていないです<m(__)m>。

マチの地縫い:縫い終わりから2-3針分内部に入ったところに手縫い針で糸を移動して玉止めを隠します。
マチのラッピング布の地縫い:先程の地縫いと同じで、内部に2-3針分糸を移動して玉止め、縫い閉じは溝内に。
ピンタックの上下:ピンタックは1本ステッチ、トップと底の両方を玉止め。トップは内部の溝、底は深めの溝を見つけて隠します。

ここも、底の部分の溝が浅く隠しきれない点が否めませんので、内部へ糸を送り、内部の溝で玉止めが良いだろうと2025年では考えています。

支柱型エコバッグ(変形ストライプ柄黒)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
お洋服とのコーデ:ちゃんと「スーツに合うエコバッグ」になっているのかのイメージ。

あとがき

これで、「スーツに合うエコバッグ」という企画を終えたいと思います。

この期間、細かい場所が徹底されたことを喜ばしく思います。

2025年のスタンスは、「著作権フリー」と同時に「ご購入後のリメイク→解体→リメイク販売」が自由ということまでを決定。

20年くらいは長持ちできるような優れた作りをすると同時に、その後のユーザー様の心境の変化の「自由」を重んじることを考え始めた動きです。

私も引き続き製作に参加しますので、生地の違いによる良きアイデアなどもお伝えできればと思います。

特に、生地に厚みがあり過ぎてなかなか製作が難しい極厚生地(セルヴィッチデニムヘビーオンスなど)も、このデザインに落とし込むとかなり素敵になると思います。

エコバッグのみの存在からメインバッグに飛躍しそうな予感がしますね(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

厚みの解消はスタイリッシュな裏無しエコバッグへの一役、両サイドの縫い代の三つ折りを平らにする部分的カット【235】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画名で全7点のエコバッグを連続製作中。

すべて素材が違い、どれも1点物です。

特にこのたびのケースのように、生地がジャガードの場合、裏面が良きコントラストに映るという一重仕立てならではのちょっとした素敵さが価値として加わります。

かわいいボタニカル柄、それでいて無彩色さが大人っぽさもある支柱型エコバッグ、どうぞご覧くださいませ。

途中ポイントの解説を入れてまいりまして、当回は両サイドの縫い代始末の三つ折りを平らにする内部の部分的カットの手法をお伝えしたいと思います。

肉厚カーテン地にこそ効果的、三つ折りの部分的カットによってスリムになった両縁がエコバッグ全体を瀟洒に映し出す

1点前の製作の【233】で、実は三つ折り内部の部分的カットの検証をしていました↓。

投稿の【233】の時に行っていた三つ折り内部の部分的カット:カットしていない方と比べて雲泥の差です。
使用生地(表地):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカベージュの濃淡の花柄。

ジャガードは反転の裏面がこれまた新鮮で「得した気分」が味わえます↓。

表地の裏面:ジャガード特有の反転構造で1種の生地を2倍楽しめることが、1点のバッグの豊かさを作ります。
別布(支柱ベルト):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。別布生地もコントラスト効果の1役。

実は、【233】の時の残布を利用して、配色布として使ったのです。

画像ではカラーが随分違うように感じてしまいますが、光の加減のせいであり、実際はばっちり合うモカグレー同士、相性は非常に良いです。

では、両サイドの三つ折りの解説へまいります↓。

本体単独の地縫い:この時まだ縁から2.5cmの位置を縫っていますが、後の見直しで7.5mm程度へ変更。

変更した細幅では、このたびご紹介のカットを地縫い前に行うという順番へ変更せざるを得ず、とりあえず分かり易い変更前の2.5cm幅の時のまま解説させていただきます。

そのまま三つ折りをした時の厚みのイメージ:ものすごく分厚くなります。カーテン地は特に肉厚です。
内部の1枚のみの斜めカット:三つ折りの時に内部に完全に隠れる1枚分のみを半分斜めカット(3cm分程)。
カット後の状態:2枚の重なりの上1枚が内部という見方。一番重なりが混み合う上部を多めに削ぎ落とします。
三つ折りステッチ場面:左上は事前にアイロンで折った状態。ここですでにすっきり感を感じます。
角度違いで見た三つ折りステッチの完成:部分的カットの効果として内部の生地のボリュームが随分減りました。
支柱型エコバッグ完成(カーテン地モカグレー花柄):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
内部に広がるジャガードの生地の裏面:裏地を用意することと同じコントラスト効果が得られます。
底面:まだこの時に「底ベルト」の位置が内部に寄ったまま、この変更はかなり後だったみたいです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.07からおよそ5年後の2025.08.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしてまいりました。

底ベルトの2本が内側に寄り過ぎている原因は縫い代も含むど真ん中に縫い付けているから。

なかなか出来上りをしっかりイメージできていない視野の狭さが長い間こうした変な配置を続けてしまったと思うのです。

底ベルトの位置の変更は随分後の2022年末くらいです。

そして、底ベルトを共布で、支柱ベルトを別布で。。というこの仕様も後にいずれも別布の方が美しいと判断するに至りました。

底面を見て「美しい」と感じられるなんてとても素敵な事、是非「らしさ」として大切にしていきたいと思ったのでした。

あとがき

黒を含まないマイルドなカラーの生地はパンチに欠けることがあります。

このたびのようにコントラストある濃い生地で支柱ベルトを配することで、シンプルな1一重仕立てのエコバッグが立体感ある立派なものに見えてきました。

一重仕立てのシンプルなバッグ作りでも、これだけノウハウを得ることができます。

一重仕立ては、裏地付きの同じデザインよりもかえって縫い代の始末に悩むことがあり、そこから得たノウハウというのは重要です。

壁に突き当たり、がんじがらめの中から生まれたアイデアは究極になることが多いものです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

一重仕立ての縫い代始末はすべて視界に入ると意識、美しく縫い閉じステッチが乗るエコバッグ両サイドマチのラッピング【233】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」と題したエコバッグの連続製作。

長い支柱を一繋ぎで裁断できる広幅の生地は、主にカーテン地で見つけました。

毎回課題を見つけその内容を高めていく連続製作、このたびは後半に入りました。

当回のポイントは、左右のマチのラッピングにおける見た目の綺麗さ。

内部の一番奥の場所でありながらも「表」と映るのだという見方で、美しい縫い閉じのステッチの位置を研究しました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.05からおよそ5年後の2025.08.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

最初の投稿時では失敗してしまったところで課題として持ち越したのですが、その後は解決策やコツを見出し成功率を上げました。

せっかくのブログの「手直し」、当時の失敗した記録も残しながら、その後の成功の記録も加えてより深みあるお伝えの仕方ができると思います。

一重仕立てのエコバッグのマチの縫い代ラッピング、肉厚なカーテン地の共布でも可能な均等配分の縫い閉じ位置

使用生地(表地のみ):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカグレー色でなかなかの肉厚。
ラッピング布:共布をエコノミーに利用。サイズは幅6.5cmx20cm。1.5cmの両端に印を付けています。
観音開き折り:最初にど真ん中を折ることから、両端を折り終わった後にもう一度ダメ押しの真ん中折りが◎。
地縫い:量産品と違い地縫いとラッピングの縫いを別にしています。本体マチの地縫いは隠れる7.5mmの位置に。
ラッピングの一度目のステッチ:ここは折り線に対してわずかに上(縁)にずれた位置で厚みを見込みます。

印をちょうど1.5cmに付けながらも、その通りに縫わないという点がポイントです。

返す瞬間の根元:ここで縫い閉じ前のアイロンを入れるのですが、この根元を引っ張り過ぎてもいけません。

引っ張り過ぎはステッチ線が顔を出すことがあり加減良く調整、どのように調整するのかという具体的な目安はこの写真に応えがあります↓。

ラッピング布の表面と裏面の重ね合わせ:ここで2両面におけるラッピング布の位置が重なっていることです。
待ち針で固定:ツルツルとすべるカーテン地はなおさらで、しっかり固定する効果はありました。
縫い閉じステッチの部分的脱線:部分的に脱線してしまいました。右下2枚の証拠から折りがずれていたと判明。

待ち針で固定してもずれたことは、ラッピング自体が縫う時にずれやすいものであるということです。

この事実を受け入れ、縫い閉じの位置を工夫することでカバーしていきました↓。

後に縫い閉じが成功した例:このたびとの比較で、随分内陸部(上の方)に寄ってステッチをしています。

そう、これがもう1つのポイントなのです。

際でステッチしたい気持ちがありますが、それは全体を俯瞰していないのです。

裏面にもちゃんとステッチが乗るためには、意識的に3mm程度の部分(イメージよりももっと内側寄り)が成功率が上がります。

支柱型エコバッグ(モカグレーのカーテン地)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
底面:後に見直した点は底ベルト(横向き)2本の位置。隙間が均等になる外側寄り(上下寄り)に改良。

この時はまだ内側に底ベルトの位置が寄っていまして、窮屈なイメージです。

理由は縫い代1.5cmも含んだど真ん中に縫い付けていたからです。

一番最初の過程なので、その後の出来上がりまで想像する力が当時はありませんでした。

出来上がった姿を見て初めて気づくこともあり、研究製作期間の大切さをかみしめるのでした。

お洋服とのコーデ:「スーツに合うエコバッグ」というコンセプト通りスーツに合わせました。

あとがき

成功率が高くないと良質さへつながりません。

この連続した研究製作活動の意味は実は作りやすいものにしていくことにあり、いずれ多くの方にノウハウとして広めていきたいのです。

2025年では、その後いくつかの改良をして、ほとんど完成型になっています。

それでも時々細かい見直しがあるもので、製造物の奥深さを実感しているところです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

一重仕立ての支柱型エコバッグ、丈夫に作りたいが嵩張らずにすっきりと仕上げるためのバランスの良い片倒しの向き【228】

アイキャッチ画像228

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で支柱型エコバッグを連続製作しております。

広幅が見つけやすいカーテン地中心に1点物として作っていくスタイルです。

前回の課題を今回で解決、更に得た課題は次回へ。。というように研究製作しながら内容を高めています。

このたびお伝えする部分は、一重仕立ての縫い代の始末の解決策の1つ、サイドの三つ折り。

三つ折り部分の片倒しは底やマチとも交わりますので、いかに嵩張らずスタイリッシュに仕上がるのかを研究し交わる部分は互いに反対方向に倒れる計算をしたのです。

裏無しエコバッグの内部は視界に入り外部のようなもの、サイドの三つ折りは底のラッピングと反対向きに倒し平らにならした

使用生地(表地のみ):カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。朱色の濃淡が個性的でエレガント。

柄物を表地に選択するとポップな感じになりがちですが、こうしたジャガードの整然とした配列の柄ならば「スーツに合うエコバッグ」にもなり得ると選択したものです。

両面使い:この生地の特徴の片面が無地である点も大いに活用、支柱ベルトのみ無地の面を使用。
底ベルトの面の向きの失敗:結果として見てみますと柄つぶれて汚いことからも、無地にした方が良かったかと。
支柱ベルトの縫い付け:ぼんやりした中間的なベースのカラーに対しては無地の部分はアクセントとなりました。

ここからは、サイドの三つ折りの記録です↓。

左右の地縫い:三つ折り分に使う2.5cm分に等しい端から2.5cmそのままに最初のステッチ。しかしこれは✕。

後でお示ししますが、このステッチをこの場所に入れることで、三つ折りの反対側にこの線が残ってしまいます。

何ともすっきりとしない三つ折りの仕上げを見直し、随分後になりますが2024年に最初のステッチは端から7mmの位置へ変更しています。

この7mmの位置は三つ折り内に隠れる位置なのです。

三つ折りアイロン:天地が逆ですが上が底のラインとしてご欄下さいませ。1.25cmずつ左右共三つ折りします。
三つ折りステッチ:左右共同じ面に向かって三つ折りをするという点がまずはポイントです。
三つ折りステッチの時のトップの始末:すでにトップを三つ折りしてある状態で行いました。

後の仕様では、トップはサイドの三つ折りの後に変更しましたが、このたびの解説には関係の無い場所ですので、また後日の投稿にて。

マチの製作:サイドの左右の片倒しの方向と底のラッピングの片倒しの方向が反対で平らになります。
上と別のショット:マチの真ん中の交わりでは平らにしなければその後のマチのラッピングが嵩張るのです。

ここで、先程の作業の三つ折りの向きが左右共同じ面になるようにというルールが活きるわけです。

もし、バラバラに別方向に向かって三つ折りをしていたとしたら、底のラッピンがねじれてしまうからです。

マチのラッピングから見るサイドの三つ折りの倒れ:倒れた向きの目に映る方が1ステッチのみの方。
縫い代始末の完了:作業の順番は、底のラッピングが先でその後にマチのラッピングを左右共することが必然。
支柱型エコバッグ完成(朱色ダイヤ柄ジャガード):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

実は私ある間違いをしていまして、支柱の縫い付け位置が外過ぎました。

かなり後になって気付きこのまま作ってしまい非常に恐縮なのですが、もっと内側に寄ったバランスが正解です。

底ベルトも配色であるべき大切な理由:底板のような役割でバッグを支える1つの機能なのだという分かり易さ。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.30からおよそ5年後の2025.08.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまりました。

途中「その後の改良」という表現をいくつかさせていただきましたが、この5年の間でこのモデルを事細かに改良しているのです。

最後に極めつけのピンタックによって「スーツに合うエコバッグ」らしくなっていった様子は、このダイヤジャガードでより感じたことでした。

毎回課題も多いのですが、実は良い方向に向かえたこともあり、2020年当時はまだそれが入り混じっていました。

より洗練されるためには、課題の早期解決だと思います。

良い部分に奢らず、ひたむきに課題をクリアしていくスタイルが2025年現在の定番モデル(内容が高まった完成型に近い状態)を作ったと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

あの白いレジ袋のイメージカラーを継続した真っ白のエコバッグ、骨のような役割も果たす底の縫い代ラッピング【225】

アイキャッチ画像225

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在支柱型エコバッグを連続製作、前回の課題をクリアし、新しい課題を次回の解決へ繋げ内容を高める期間としています。

題して「スーツに合うエコバッグ」。

会社帰りの立ち寄りでのお買い物を想定、スーツ姿にも合うような素材を主にカーテン地から選んでいます。

このたびは、カーテン地の中で「レースカーテン地」を選択、レースなのに意外と丈夫であることをこの製作で知りました。

このたびは、丈夫な支柱ベルトが侵入した底の縫い代始末をラッピング式で対処した場面をお届けしたいと思います。

同様に左右のマチも同じことです。

一重仕立てだからこそ縫い代の始末の方法が課題、支柱ベルトが侵入する底ラインの縫い代始末を共布ラッピングで仕上げた

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.27からおよそ5年後の2025.08.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2020年当時のやり方を後で見直した部分は補記しながら見直し後のやり方を、その理由と共にお伝えしていきますので、2020年当時より内容が膨らんでいると思っていただければと。

使用生地(表地のみ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
本体の裁断:美しい薔薇柄のジャガードが広い面積で広がり、大きめタイプのバッグには相性が良いです。
本体への底ベルトと支柱ベルトの設置:先に底ベルト後に支柱ベルトという順番でここまで完了しています。

まだこの時は、底ベルトの設置位置が縫い代を含んでしまっている時期でしたので、この時点でど真ん中に付いていることが、完成の偏りになってしまうのでした。

次の段階は両サイドの三つ折りなのですが、このたびのポイントの底の地縫いとラッピングに飛びます↓。

地縫い:この時は縫い代1.5cm。地縫いの2重ステッチがラッピングからはみ出さないよう端から7mmへ見直し。

この7mmはその後のラッピングでは内部へ隠れてしまうゾーンなので、仕上がりがすっきと綺麗に。

ラッピング布:共布を幅6.5cmで用意、真ん中を折り両端は1.5cmずつ折るという配分です。
ラッピングの最初のステッチ:縫い代1.5cm。縫う時は1mm程度上(内陸部)を意識すると厚みが見込まれる。
ラッピング布の返し:地縫いの二重ステッチが上の状態でも隠れるようアイロンで引っ張り過ぎない。
縫い閉じのコツ:前後が平均的に配分良くなっていることが1つ、縫う場所はやや内陸部の3mm程度の位置が◎。

この理由は、反対側のラッピング幅にちゃんと乗るためであり、1mm程度の浅さでは反対側が脱線することが多いです。

支柱型エコバッグ完成(ミラーレースカーテン地薔薇柄):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
素材のデメリット:美しい反面ラッピングの部分が「井の字」を遮るもう1本の線として透けて映りました。

あとがき

ロック始末で完成してしまうことが味気なく、このようにラッピングの方法を採用しています。

そうすることで底のラインと両サイドのマチには、ラッピングによって骨組みのような丈夫さが生まれています。

そういった点が積み重なり、エコバッグがその範囲を超えるメインバッグとしてもご利用いただける可能性になっていくのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク