無駄がない再利用製作のご提案、バッグの失敗部分の裏地をそのデザイン丸ごと使ったポケット付き巾着袋の製作【252】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1つ前の番号【250】では、表地が厚みのあるツイード生地、裏地を極薄のジャケットの裏地のような素材のコンビでバッグを製作した失敗がありました。

ミックスツイードのリュックを作ろうとして失敗したのですが、その時に裏地をボツにしています。

しかし、片玉縁風のポケット、そして、フラップポケットととなかなか充実のポケットを持つ共布リボンひも付きのその裏地は、役に立ちそうなのです。

そこで、同じ裏地の生地がまだたくさん残っていたので、それを追加し、旅行などに大きなバッグの中で入れ物として利用できるお洒落なドット柄の袋として完成しました。

裏地の素材の特徴の極薄はの良さは「かさばらない」こと

普段使う裏地とは違ったものだったのがそもそも【250】での失敗の原因の1つにもなっています。

あまりにも薄手なのです。

しかし、とてもツヤがあって美しい生地でもあります。

スクエアなジャガードがすごく粋で、カーキグレーというような中間色もおしゃれ。

ジャガードなので、表と裏が同じ柄の色違いのように利用もできます。

使用生地:生地名不明(スクエアドットジャカード)、ポリエステル/100%、日本製。

左の薄い色が失敗したハンドメイドバッグの裏地の再利用。

右の濃い色の面を使って同生地の残りを追加。

ジャガードはこのように同じ生地を両面使いできることがあるので、アイデアも広がります。

旅行の大きなバッグの中にかさばらずに使える、裏地素材で作る「着替え入れ」の考案

濃い方の面のカーキグレーに、接着芯を貼りトートバッグみたいに本体を地縫いします。
マチも同じサイズで作ります。
取っ手:丈夫にする為にジグザグステッチを入れました。
裏地がもう出来上がっている状態なので、とても楽ちん。縫い合わせて、出来上がり。

ここに見えているポケットは、元のデザインに設置していた内側の片玉縁風のポケット。

ふんわりな軽い袋みたいなバッグが完成。

着替え入れ、温泉用、タオルストックなど、軽い衣類などを入れる入れ物として活躍してくれそうです。

後でよく見てみると、ポケットを外側に持ってきたい場合リバーシブル使いも可能です。

使わない時は畳んで収納できる点も融通があります。

あとがき

失敗したけれど、ボツ裏地をこのように活かせました。

普段は裏地として当たり前に考えられている極薄素材。

それを表に出して使った珍しい例とも言えます。

極薄にも極薄の魅力があり、用途があることを知りました(^-^)。

柔らかいふりして実は重なると針が通らないツイード、バッグに仕立てる際には極力重なりを減らす工夫の勧め【251】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

そろそろ寒くなる季節、手触りが寒い季節には心地良いぬくもりある素材でハンドメイドバッグを製作致しました。

ミックスツイードのマルチカラーが文句なしにかわいい、厚手のツイードでの製作を試みました。

ところが、結果は失敗に終わっています。

今回の場合は、最後まで製作ができなかったという失敗。

針が貫通しないほどの厚手部分を複数作ってしまい、途中で断念せざるを得なかったということが原因です。

厚手の生地を取り扱う時の注意点として記録に残したいと思います。

ツイード地は縫い位置が分かりにくく、極力重ねるべきではない仕様への見直し

さて、製作は、もうあと一歩のところでストップしたわけですが、結局最後の表地と裏地を縫い合わせるところが出来ませんでした。

もともと巾着のようなリボンひも付きのリュックにもなるマチ付きをデザインしていました。

このような厚手のツイードなのにもかかわらず、入り口全体にフリルを考えたことも多少の失敗の原因。

この待ち針の後の縫いが、まったく、ゆがんで位置が分からずしつけ糸でもできませんでした。

そして、いっそのことフリルを思い切ってやめたのです。

そのかわりに蓋を取り付けようとしました。

蓋(フラップ)を工夫して正確に取り付けようと試みましたが、結果はうまく綺麗に縫い目が出ず(泣)。

もうこれだけ粘ってトライしてみてもダメなのでここで断念。

という今回の結果からの学びが浮き上がってきました。

表地と裏地との極端な厚みの差は縫製しにくいという実感

まず、裏地のチョイスがまずかったです。

柄や色はともかく、裏地が極薄でした。

これはこれで、ジャケットとかコートの裏地のツルツルのやわらかい感じのイメージをバッグに再現してみたいということだったのですが。。

しかし、実際あまりに厚手、薄手の差がありすぎて、裏地がくしゃっとなったり、表地になじむことから大幅に外れました。

ということで、まずは、このような裏地を選んでしまったミスがあります。

今後は、ここまでの極薄はチョイスしないつもりです。

こういった肉厚な表地にはもう少し厚い裏地が良さそうです。

そうしますと、厚みのある表地にそこそこな厚みの裏地を重ねるなど矛盾が生じます。

また、厚手なのに、フリルを施すなどということをしてしまったこともNG行為であったかと。

ただ、フリルの目的は飾りではなく、家の周りにセキュリティー性を高めるために植えられた木々のイメージ。

巾着は開きがちなデザイン。ましては厚手なので口がしっかり閉まらない。

よって、フリルでワサワサしてもらい、入り口から中が覗きにくくしようとする目的であえて取り付けようとしたのがきっかけです。

それでも、このような厚手には向いてはいなかったと言えます。

そうなると、やや複雑なデザイン過ぎたとも言えます。

また、2枚目の写真のように、その後フリルを思い切って取っ払い蓋を取り付けましたが、これもなかなか困難でした。

蓋を表地と裏地の間に挟み込む方法をとったのもいけなかったかもしれません。

間に入れるとその貫通した先にある位置がこちら側と一致していない事態が起こりやすく縫う位置が分かりにくいことになります。

もし、今後同じ仕様にするならば、蓋は外側に縫い付けるという方法が正解のようです。

それも多少の注意は必要ですが、中に挟み込むよりも正確に位置が把握できるかと思います。

ということで、このような多くの学びが得られた貴重な失敗経験でした。

あとがき

このお品は、その後フラップを外付けに仕様を変えて完成させて行き、裏地も別の裏地に取り換え。

その完成品は、なんとご購入いただきました。

この失敗が行き着いたその先には受け入れられた結果があったのです。

ありがとうございます<m(__)m>。

ツイードのような厚みのある素材は、重なる部分を極力ひかえ、シンプルな動きの無いデザインを考案するところにポイントがあります。

クシュクシュとした巾着型やフリルは失敗の元。

せっかく素敵なマルチカラーツイードの美しさをめいっぱい大きな面積でシンプルに作るということをお勧めしたいです(^-^)。

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保冷材を多面的にれ込むポケット5個が設置された、夏のお弁当の傷みの不安を解消するバニティ型のランチバッグ【246】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

暑い夏の心配事の1つに、作ったお弁当の傷みがあります。

常温というのはなかなかのリスクのある保管であり、いろんな工夫をおのおのされているのではないでしょうか。

このたびは、ランチバッグ自体に保冷剤用のポケットが多方向に設置されたモデルを考えました。

面積に決してゆとりがあるわけではないバニティ型に、ここまで多くのポケットを設置することができるということも見ていただければと思います。

美味しそうなネーミングの「卵焼き」というランチバッグ

以前の「卵焼き」はこちらのものです。

取り外しショルダーの付いたメインバッグ。

このバニティ型は、ショルダーになっても入り口がぱっかり開いた時に、やや使いにくかったりします。

立ったままの状態で開け閉めが多いシーンに使うと安定感にやや欠けます。

そこで、座って開け閉めするシーン限定のバニティ型で、ショルダーは付けずに作ります。

また、上の写真の時のデザインは過去のもので、カーブのラインがややスクエア調ですね。

このラインを円の一部を使ったもっとまあるいカーブに改良しましたのがこのたびです。

そして、もっとミニマムなコンパクトさを目指し、余計な隙間を解消してサイズダウンしました。

5個の充実したポケットは、多方向からの保冷を目的としている

今までの型にはなくて新型で初めて付いた機能がポケットx5個です。

ランチバニティのポケットの使用目的は保冷剤。

デパ地下で入れてくれる保冷剤をサイドにもてっぺんにも配置してくれるところからヒントを得たものです。

何と素晴らしい気遣いであろうと感動した百貨店のデパ地下での体験を、今度は私が受け継ぎアレンジ。

そして、今度は製作に落とし込み、自らご提案したいと思ったのです。

側面にはポケットが3個付きます。残り2つはてっぺん面と底面。

夏の保冷剤を入れる箇所ということで設けたポケットですが、実際の使用目的はいかようにも(^-^)。

表地と裏地の極端なカラーの差が隙間からわずかにはみ出すことについて

<ランチバニティ「卵焼き」>縦15cmx横22cmxマチ13cm・・・表地はカーテン地。裏地はサテンの水玉。
内側はかわいらしく明るく広がります。食欲が高まりますよう♪。

こういった表地と裏地が極端に違う色の場合、このプレート組み立て型の作り方は、濃い色の裏地が隙間から少し見えてしまいます。

これをどうとらえるかなのですが、裏地をできるだけ同色のものにするとはみ出し感はあまり感じず馴染みます。

このはみだし感の解消としては、間にフリルを挟み込むことで解決の案がふと浮かびました。

フリルは2箇所。

てっぺんと底になります。

はみ出しだけを解消する目的なら無い案では決してないと思います。

あとがき

すべての製作において、取り付けた機能がデザインと溶け合います。

必要があったからそういう姿になったのだという品物はミニマムで美しい。

これをよく「機能美」という言葉で表現されます。

装飾に関しても、余計な+α的な存在ではなく、その装飾によってどうしても隠したい部分があったからということであれば意味があることなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

内側に隠すことがベストとは限らない、裏無しバッグ作りの玉止めをすっきと綺麗に隠す場所探し【242】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

エコバッグ連続製作をしてまいりましたが、この度が最終です。

最終に選んだ生地は、一番最初とそっくりな見かけの黒地のストライプ生地。

といっても一番最初はざらざらしたタイプでありましたけれど今回はツルツル。

そして肉厚です。

見かけは中くらいの厚さに感じますが、ぎっしりと織り目が詰まった硬めです。

同じカーテン地でいくつも素材を変えながらの製作でしたが、カーテン地といっても様々なところが良い経験になりました。

そこで、カーテン地を採用したこのたびのエコバッグ製作の総まとめとしまして、まずは、カーテン地の「遮光」について深堀りしてみます。

2級カーテン地とはその生地の良質さではない、太陽の光を通す度合のことである

このたびの連続製作のカーテン地はどれも2級遮光でした。

2級という言葉は、カーテン界では専門用語。

これは2流とは違いまして、2級というのは太陽の光を通す具合です。

少し朝日を感じる通し方をするのが2級。

要するに一般的なおうちのカーテンに該当します。

1級だとカーテンを閉めていると夜と変わらないような遮り、3級だともっとより光を通すということの3段階とのことを「級」という呼び名で通してあるのです。

1級と2級の差というのは、遮光を9割方してくれた上での残りの割合の中での差であるようですので単純ではありません。

どの級にも遮光の機能は十分にあるわけで、機能もレベルも関係ない番号なのです。

今回使用の生地(黒):2級遮光ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

玉止めを隠す箇所は視界に入らない「溝」などが良い

では、玉止めを隠す作業のある場面の様々な箇所をお伝えしていきます。

支柱の取っ付近の下面:ちょうどここで縫いがいったん途切れます。裏面だと隠す場所が無く表面で解決。
支柱の取っ手付近の上面:ここにも縫い終わりが存在。
取っ手が動く上部なので比較的ここには隠しやすいと言えます。
地縫いのてっぺん:必ずこのように最初は上へ突き出しています。
上に突き出した上糸と下糸をそれぞれ別々に針目2つ分程下側へ糸を通して位置を移動します。
そうして、位置を移動した場所で2度結んで糸を切り完了です。この後はサイドの三つ折りで隠れます。
三つ折りのてっぺん:三つ折りの先端付近にある溝へ隠します。
このような位置に隠れました。
底のマチの地縫い:地縫いした直後に突き出している状態を針目2つ分ほど内側へ位置移動。
こんな位置に玉止めが移動したところへラッピングでかぶせられますので、完全に隠れます。
マチのラッピングの地縫い:先ほどのマチだけの地縫いと同じです。内側へ糸を移動して玉止めします。
ラッピングの縫い閉じ場面:このような内側に入りつつ、わずかなすき間へ隠します。
ピンタック:内側ピンタックのへこみへ糸を貫通させて移動。そして中側で結ぶという方法。
内側から見た様子です。このように、ピンタックの溝の中に玉止めを隠しこみました。比較的やりやすいです。
バッグ底のピンタック:ここのわずかな溝に隠しきることは難しいですが、極力隠します。

完全に隠れないのは仕方がないです。

内側へ通して行おうとすると望ましい位置に貫通せず、上手くいかない経験があります。

外側でこれも解決する方法をとりました。

もともと糸目が出ている場所よりも移動した底面付近の溝は、はるかに隠れる効果はあるようです。

以上、とてもたくさんの箇所でしたが、こんな風に玉止めを隠しました。

エコバッグを複数作ってきたまとめ

スーツに合うエコバッグ完成(黒練りストライプ柄VER):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

今回の一連で製作したエコバッグは、全体としては立派な作りです。

よって小さく折りたたむというのがなかなかできないのです。

メインバッグの一歩手前の状態で、ただ裏地が付いていないという感じです。

折りたためることをメインにするとどうしても破れるリスクを伴う弱々しいものになってしまうことを懸念。

もしものハプニング的な必要性に常にバッグの中に持っておくものなら、薄手で小さく折りたためるものが向いているかもしれません。

一方、買い物専用と決めた丈夫なエコバッグなら今回製作のようなたぐいのものの出番があるのではないかと思います。

「丈夫な作りを持ち味としていきたいので、弱いと分かっているものをなかなか作る決心がつかなかった」、そんなストーリーがこの「完全にたたむことが難しい」という結果に込められていると考えて下さいませ。

あとがき

この記事を初投稿の2020年10月14日から3年後の現在は、2020年12月5日です。

「ブログ記事の手直し」の作業の一環で、この番号【242】に当たっているところです。

3年という年月の間で、ここからも随分仕様を変えていきました現在です。

例えば、支柱に関しても、とても長いパーツだったのですが、3本ステッチから4本ステッチへよりきめ細やかに改良。

そして、そもそも支柱の長さも1本繋ぎでは生地幅に限界があり、どのような生地にも対応できるようにと、3パーツに分かれたハギ目2箇所が生まれました。

ハギ目は本来望ましいものではないのですが、「生地を問わない」ことに価値を置き、そのハギ目にタブを取り付けて覆いながら強度を高め、デザイン性も高めるというところに到達。

そういった新たなる改善をしたのも、このお品を購入してもらうだけでなく、この作り方を広めていくという新しい事業形態を考えたからです。

エコバッグは購入する時にはどうしてもお値段の安さを求めてしまいます。

それは「たかが」エコバッグだからです。

そうすると高級なエコバッグなど見向きもされず、良い物が作りづらくなってしまいます。

むしろこういったものは自分で製作する方がコスパが良いのではないかと。

そうしますと、何も販売することだけがすべてではないと思えて来ます。

よって、その手法やノウハウをご提供する事業を考えています。

そういう見方から、デザインの改良が生まれたこともすごく貴重です(^-^)。

すっきりと美しいラインで裏無しのバッグが出来上がるための、サイドの三つ折りを平たくするハサミカットの方法【235】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」というのをお作りしています。

いくつか素材違いでその雰囲気を楽しく味わえるようにと生地違いの連続製作。

どれも1点物です。

このたびの生地もカーテン地であるのですが、やや厚手なので、両サイドの三つ折り始末にご注意です。

今回は、このボコボコに膨らみなりがちな三つ折り始末に平らになるような工夫を入れていくところをお伝えしたいと思います。

厚い生地でも、かなりぺたんこになるという大きく効果の出る縫い代カット+三つ折り

なぜボコボコに厚くなってしまうのかというのは、生地が多く重なる部分だからです。

三つ折りで3枚重なるのに加え、縫い合わせの2枚分なので合計6枚重ねです。

薄手の生地なら気にせずクリアしていけますが、カーテン地は肉厚も多くそうはいかないことが多いのです。

まずこちらを見比べてみてくださいませ。左側は分厚く右側は平たくすっきりしています。改良後が右。

スリムになった右側の方が見た目が良くスタイリッシュです。

そして、三つ折りに無理が無いような安心できるような心地良ささえ感じます。

このたびは、柄の入ったカーテン地を使用します。

まず、縫い代2.5cmの印にステッチをかけます。

後日の仕様の見直しで、この2.5cmのステッチは、端から7.5mmへ変更と致しました。

理由は、三つ折り縫いとじ後のステッチの見え方がすっきりと1本だけになるために、この時のステッチを三つ折りの内側へ隠し込むことにしたからです。

何分、画像が変更前なのでごめんなさいね<m(__)m>。

通常なら、このまままとめてごっそりと三つ折りするのですが、いかにも厚そうです。
そこで、いったんこのように開けます。

そして、下側になる方(中にくるみ込まれて見えなくなる方)を斜めにカット。

こんな風に少しは縫い代を残してあげた状態で無理なくカット。そうすることで、厚みがぐっと減ります。
三つ折りしてみると。。とてもスムーズでペタンコです。思ったより効果が大きい所が嬉しいです。
三つ折りステッチをします。ミシンも乗り上げることなくスムーズにできました。

三つ折りステッチ縫い閉じの作業のしやすさにも影響したハサミカットの効果です。

出来上がった三つ折りの一番厚いところが、このようにすっきり平たく改良されました。
違う角度からも見てみます。先ほど削った分が除外されスリムになったのです。

モノトーンバイカラーが素敵な出来上がりの引用

完成したエコバッグはこんな感じ。

「スーツに合うエコバッグ:白xモカ花VER」<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

とても爽やかな感じがしまして、お花がかわいいですね。

ぼーっとしがちな無彩色ながら、支柱の無地のモカグレー無地が良いアクセントになっています。

たまたま花柄でしたが、例えばモノトーンのような黒白でもこのアイデアが落とし込めます。

柄の濃い方の1色(黒)に支柱ベルトを選ぶということです。

他の新たな3色目を登場させるよりも、もとある2色を有効的に利用した方がすっきりまとまってお洒落です。

複数のカラーの登場は時としておしゃれ度を下げることが。。

おしゃれさの中に「野暮」とか「混沌」といった言葉はなじまないからです。

あとがき

今回のの花柄は、草原に草花が映えている様子を写したような「天地がある柄」です。

花柄の中でも茎や葉っぱが豊富なボタニカルタイプはこうした「天地がある柄」であることも多く、裁断の際にはお気を付け下さいませ。

また、ジャガードの場合表面と裏面が反転していることがほとんどで、裏面が美しいこともあります。

このたび使用の生地の裏面:反転なのでお好みでこちらも利用できます。

もし、生地が豊富にあった兼ね合いで2点が有効の場合など、もう1点を全く同じで作ってしまわずに、ジャガードの裏面を使った2点目にするという案もございます。

とにかく1点の場合は、ベストな方を渾身のチョイスとして表に選んだ方が良いと思いますが、時々裏の方が断然良いこともあるもので、そこがジャガードのユニークさだと言えます。

次回がラスト1点でこのシリーズが終了です。

是非最後の1点もお見逃しなく(^-^)。

見えない内側も見られる前提で美しく仕上げたい、ラッピングの縫いとじステッチを両面同じ位置に均等配分される仕上げ方【233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作週間にしております「スーツに合うエコバッグ」。

こちらも後半に入ってきました。

今回使用の生地と残り2生地を終えたら、集めた生地が終了します。

スーツに合うということでいうと、このたびの生地はなかなかコーデの範囲が広い無地となります。

やっとここで登場の初の「完全無地」

よく考えましたら、これまで、ジャガードやストライプなど柄入り生地を使ってばかりでした。

このたびは、バイカラーの切り替えもしない、完全無地1色で作ります。

色は、「グレージュ」などと呼ばれるような色です、「モカグレー」とも呼べますかね。

この色はなかなか便利な色です。

黒にも合う、茶色にも合うといった中間色で、とてもクール。

そして上品さもあります。

そこへ、カーテン地のボコボコした織り目が「エモい♪」です。

<使用生地>生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。
このモカグレー色の中間色にボコボコした凹凸感のある織り目が特徴。結構厚手です。

マチにほどこすラッピングのテクニックを修行中

ラッピングは、ここ最近多く機会を得ていて大変勉強になります。

はっきり言って難易度は高めです。

技術が必要ですが、技術と言ってもたくさんのコツの集まりなので、それを見つけて1つ1つ忠実にそのコツを全うしていけば上手くできるものでもあります。

確かに単純なものではないかもしれませんが、この機会にたくさん経験して得意分野とまでになればと思います。

まずはマチ16cm巾分の地縫い。本体の端から1.5cmの縫い代を縫います。

ただ、後の「再考案」では、そもそも地縫い自体を縫い代1.5cmではなく縫い代側に寄った7.5mm程度に行い、完全に地縫いを隠せる位置にした方が確実と判断。

ここからも仕様が今後発展して改良されていきます。

巾6.5cmx長さ20cmのラッピング布を用意。両端1.5cmに縫い代の印を付けます。

ラッピングの幅が変わらないことで、地縫いを7.5mm程度に改良したことの効果が出そう。

完全に地縫いがラッピングによって隠されるのです。

縫い代の印通りにアイロンで折り線:最初に真ん中で折ったところを最後にもう一度ダメ押しアイロンが重要。
縁はくるみ込むのでこんな形に。アイロンのきちんとしたかけ方が活きます。
最初のスタートラインを1ミリ外(右)に突き出してスタート。

この突き出しの意味は、地縫いの線が見えないようかぶせる役割。

縫い終わったらアイロンをして、反対側へくるみ込みます。
そして、くるみ込んで閉じる方側に待ち針。
この縁の部分を見ることは表側と裏側に均等にラピング巾が配分で来ているかを確認の目安。
そして、縫い閉じた後の裏側ですが。。あれ?ミシン目が端の方数センチ落ちてしまいました。
ここにミシン目が乗っていない。。この原因は、表と裏でラッピング布が均等でない証拠です。
と、このように分かりやすい側面から見てみますと、確かに幅が違う。随分ずれていますね。
この生地は、伸びたりすべったりするし、厚みがあることも原因です。

ということで、できあがりが今一つなマチのラッピングでしたが、それだけ完璧に行うことに注意が必要な部分なのです。

しかし、今回の学びは大変有難いこと。

本などには決して書いていないこと。理論通りにやっても、生地によっては通用しない場合があったわけです。

確かに私も最後の方引っ張ったりもしていたし、目視もしていなかったので、この辺りをきちんとどの素材であっても行っていきます。

例えば、幅が表裏でずれがちなら、最初から反対方向へずらしておくとちょうどになるなど、

「職人技」の粋でコツを得ていきたいと思っております。

見えない部分と言えばそうですが、見ようと思えば、見ることが可能な部分ではあるわけですので、美しく仕上げたいです。

出来上がり:「スーツに合うエコバッグ:モカグレー無地VER」縦39cmx横35cmxマチ16cm。

あとがき

すでに上述しましたが、ラッピングのある場所の地縫いは、ラッピング幅よりも半分くらいに完全に隠れるように設定しておくと、その後のラッピングに集中できます。

これまでのように地縫いを1.5cm、ラッピングを1.5cmとしてしまうとラッピングの際に地縫いが見えないように気を付けることも加わり注意点が多すぎて苦労し過ぎます。

苦労するところは、どうしても必要なこと以外は解消し工夫してその悩みを消していくことも結果美しく仕上げるコツだと思いました。

このお品は、後に見本としてコンテンツにまとめ、作り方販売をしていきたいので、この時点で徹底的にメソッドを確立したいのです。

是非出来上がった暁には、コンテンツでじっくりご覧いただけると嬉しいです。

販売しますので有料なのですが、それ以上に腕をあげていく、他のバッグにも応用できるなどのたくさんの結果が出るようなお力添えを精一杯してまいります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

一重仕立ての支柱型エコバッグ、丈夫に作りたいが嵩張らずにすっきりと仕上げるためのバランスの良い片倒しの向き【228】

アイキャッチ画像228

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で支柱型エコバッグを連続製作しております。

広幅が見つけやすいカーテン地中心に1点物として作っていくスタイルです。

前回の課題を今回で解決、更に得た課題は次回へ。。というように研究製作しながら内容を高めています。

このたびお伝えする部分は、一重仕立ての縫い代の始末の解決策の1つ、サイドの三つ折り。

三つ折り部分の片倒しは底やマチとも交わりますので、いかに嵩張らずスタイリッシュに仕上がるのかを研究し交わる部分は互いに反対方向に倒れる計算をしたのです。

裏無しエコバッグの内部は視界に入り外部のようなもの、サイドの三つ折りは底のラッピングと反対向きに倒し平らにならした

使用生地(表地のみ):カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。朱色の濃淡が個性的でエレガント。

柄物を表地に選択するとポップな感じになりがちですが、こうしたジャガードの整然とした配列の柄ならば「スーツに合うエコバッグ」にもなり得ると選択したものです。

両面使い:この生地の特徴の片面が無地である点も大いに活用、支柱ベルトのみ無地の面を使用。
底ベルトの面の向きの失敗:結果として見てみますと柄つぶれて汚いことからも、無地にした方が良かったかと。
支柱ベルトの縫い付け:ぼんやりした中間的なベースのカラーに対しては無地の部分はアクセントとなりました。

ここからは、サイドの三つ折りの記録です↓。

左右の地縫い:三つ折り分に使う2.5cm分に等しい端から2.5cmそのままに最初のステッチ。しかしこれは✕。

後でお示ししますが、このステッチをこの場所に入れることで、三つ折りの反対側にこの線が残ってしまいます。

何ともすっきりとしない三つ折りの仕上げを見直し、随分後になりますが2024年に最初のステッチは端から7mmの位置へ変更しています。

この7mmの位置は三つ折り内に隠れる位置なのです。

三つ折りアイロン:天地が逆ですが上が底のラインとしてご欄下さいませ。1.25cmずつ左右共三つ折りします。
三つ折りステッチ:左右共同じ面に向かって三つ折りをするという点がまずはポイントです。
三つ折りステッチの時のトップの始末:すでにトップを三つ折りしてある状態で行いました。

後の仕様では、トップはサイドの三つ折りの後に変更しましたが、このたびの解説には関係の無い場所ですので、また後日の投稿にて。

マチの製作:サイドの左右の片倒しの方向と底のラッピングの片倒しの方向が反対で平らになります。
上と別のショット:マチの真ん中の交わりでは平らにしなければその後のマチのラッピングが嵩張るのです。

ここで、先程の作業の三つ折りの向きが左右共同じ面になるようにというルールが活きるわけです。

もし、バラバラに別方向に向かって三つ折りをしていたとしたら、底のラッピンがねじれてしまうからです。

マチのラッピングから見るサイドの三つ折りの倒れ:倒れた向きの目に映る方が1ステッチのみの方。
縫い代始末の完了:作業の順番は、底のラッピングが先でその後にマチのラッピングを左右共することが必然。
支柱型エコバッグ完成(朱色ダイヤ柄ジャガード):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

実は私ある間違いをしていまして、支柱の縫い付け位置が外過ぎました。

かなり後になって気付きこのまま作ってしまい非常に恐縮なのですが、もっと内側に寄ったバランスが正解です。

底ベルトも配色であるべき大切な理由:底板のような役割でバッグを支える1つの機能なのだという分かり易さ。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.30からおよそ5年後の2025.08.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまりました。

途中「その後の改良」という表現をいくつかさせていただきましたが、この5年の間でこのモデルを事細かに改良しているのです。

最後に極めつけのピンタックによって「スーツに合うエコバッグ」らしくなっていった様子は、このダイヤジャガードでより感じたことでした。

毎回課題も多いのですが、実は良い方向に向かえたこともあり、2020年当時はまだそれが入り混じっていました。

より洗練されるためには、課題の早期解決だと思います。

良い部分に奢らず、ひたむきに課題をクリアしていくスタイルが2025年現在の定番モデル(内容が高まった完成型に近い状態)を作ったと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

あの白いレジ袋のイメージカラーを継続した真っ白のエコバッグ、骨のような役割も果たす底の縫い代ラッピング【225】

アイキャッチ画像225

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在支柱型エコバッグを連続製作、前回の課題をクリアし、新しい課題を次回の解決へ繋げ内容を高める期間としています。

題して「スーツに合うエコバッグ」。

会社帰りの立ち寄りでのお買い物を想定、スーツ姿にも合うような素材を主にカーテン地から選んでいます。

このたびは、カーテン地の中で「レースカーテン地」を選択、レースなのに意外と丈夫であることをこの製作で知りました。

このたびは、丈夫な支柱ベルトが侵入した底の縫い代始末をラッピング式で対処した場面をお届けしたいと思います。

同様に左右のマチも同じことです。

一重仕立てだからこそ縫い代の始末の方法が課題、支柱ベルトが侵入する底ラインの縫い代始末を共布ラッピングで仕上げた

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.27からおよそ5年後の2025.08.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2020年当時のやり方を後で見直した部分は補記しながら見直し後のやり方を、その理由と共にお伝えしていきますので、2020年当時より内容が膨らんでいると思っていただければと。

使用生地(表地のみ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
本体の裁断:美しい薔薇柄のジャガードが広い面積で広がり、大きめタイプのバッグには相性が良いです。
本体への底ベルトと支柱ベルトの設置:先に底ベルト後に支柱ベルトという順番でここまで完了しています。

まだこの時は、底ベルトの設置位置が縫い代を含んでしまっている時期でしたので、この時点でど真ん中に付いていることが、完成の偏りになってしまうのでした。

次の段階は両サイドの三つ折りなのですが、このたびのポイントの底の地縫いとラッピングに飛びます↓。

地縫い:この時は縫い代1.5cm。地縫いの2重ステッチがラッピングからはみ出さないよう端から7mmへ見直し。

この7mmはその後のラッピングでは内部へ隠れてしまうゾーンなので、仕上がりがすっきと綺麗に。

ラッピング布:共布を幅6.5cmで用意、真ん中を折り両端は1.5cmずつ折るという配分です。
ラッピングの最初のステッチ:縫い代1.5cm。縫う時は1mm程度上(内陸部)を意識すると厚みが見込まれる。
ラッピング布の返し:地縫いの二重ステッチが上の状態でも隠れるようアイロンで引っ張り過ぎない。
縫い閉じのコツ:前後が平均的に配分良くなっていることが1つ、縫う場所はやや内陸部の3mm程度の位置が◎。

この理由は、反対側のラッピング幅にちゃんと乗るためであり、1mm程度の浅さでは反対側が脱線することが多いです。

支柱型エコバッグ完成(ミラーレースカーテン地薔薇柄):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
素材のデメリット:美しい反面ラッピングの部分が「井の字」を遮るもう1本の線として透けて映りました。

あとがき

ロック始末で完成してしまうことが味気なく、このようにラッピングの方法を採用しています。

そうすることで底のラインと両サイドのマチには、ラッピングによって骨組みのような丈夫さが生まれています。

そういった点が積み重なり、エコバッグがその範囲を超えるメインバッグとしてもご利用いただける可能性になっていくのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

160cm幅のレア生地を利用したたっぷりな取っ手のエコバッグ、三つ折りステッチ糸の見え方と底ベルトの隙間の課題【222】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「スーツに合うエコバッグ」の3点目がこのたび完成。

1点製作するごとに、その時の課題を見つけ次回にクリアしていくというスタイルで1デザインの内容を高めていきます。

当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.24からおよそ5年後の2020.08.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年では、このモデルは立派に完成型になったと判断、そのノウハウをコンテンツにまとめるところへ進めています。

まだこの当時は見直す必要がある箇所が多々あり、こうしたシンプルなデザインでも随分奥が深いことが分かります。

このたびは、ヘリンボンジャガードが美しいグレーのインテリア生地で製作、2つの課題が生まれましたので、その記録となぜ課題にする必要があったのかをお伝えできればと思います。

是非、製作におけるブラッシュアップのヒントに、このたびの記録をご覧いただければと思います。

160cm幅の特殊さが取っ手65cmの実現に貢献、それでもまだ未解決のもっと奥にある基本的な構造の課題を得たエコバッグ

使用生地(表地のみ):コットンヘリンボン、綿/100%、日本製。グレーがお洒落度を高める160cm幅の生地。

160cm幅があることで、長い支柱ベルトを幅いっぱいに利用すると、65cmの取っ手が実現できました。

ただこの生地は特殊で160cm幅などめったに無いために、すべての生地をカバーできる仕様ではないということに。。

この点も長い目で見た課題と言えました。

その他更なる2点の課題が見つかりまして、2025年ではいずれも解決後の仕様となってノウハウに記録されていますが、あえてお伝えしてまいりたいと思います。

前回の課題の解決:ベルト同士の重なりの順番の徹底。先に底ベルトが、その上に長い支柱ベルトという順番。

ただ、この順番だけにとどまらない出来上りで分かった課題がありました↓。

出来上がりの底部分:底ベルト同士が内側に寄り過ぎています。原因は縫い代を含めた真ん中に設置した為。
視覚的な違和感:ベルト自体の設置のみならずベルトの周りの隙間も整然とするために設置位置を見直す課題。

ぱっと見の違和感もそうですが、均等にど真ん中に付くということが底を平均的に固めるという意味にちゃんと理解されるのです。

もう1つの課題は、内部です↓。

三つ折りステッチの最初のステッチ位置の見直し:幅2.5cmを1.25cmずつ三つ折り。最初のステッチ位置は✕。
三つ折りステッチの裏面に出た2本のステッチの課題:最初に2.5cmの位置にステッチすると右下のように。。

これが必ずしも平行にならないことから、かえって難易度を高め美しくないと判断、後に最初のステッチの位置を5mm程度へ変更。

そうすれば、三つ折り内にステッチがくるみ込まれ、最初のステッチが隠れるので、縫い閉じの2本目のステッチのみが左上のように両面共美しく見えるということになります。

支柱型エコバッグの完成(グレーヘリンボンジャガード):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

取っ手は、幅2cmx65cmです、生地幅によってめいっぱい裁断することで取っ手の長さが変動するのです。

あとがき

作る前のイメージを上回る完成品で分かる結果、世の中に試作品が溢れ返るその実態は確かに頷けるものです。

表面的に完成したからと慢心になっていた過去が非常に恥ずかしい程、このようなシンプルさでもこれほどに課題が見つかるものなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

縫い付け順は底ベルトが先、後からの順番で大きく広くエコバッグ全体を覆う支柱ベルトの役割の的確な示し方【220】

アイキャッチ画像220

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

7種の生地で順に連続製作をしております「スーツに合うエコバッグ」。

このたびは、1点目である【216】の投稿の時の仕様から部分的に改良した2点目の製作。

改良部分は、①スタイリッシュに支柱の幅を細めたこと②底面に底ベルトを付け加えたことです。

特に②の底ベルトを付けることの深い意味をお伝えできればと思います。

ここまでのことがされているエコバッグは今まで拝見していません、日用品的なバックだからこそ長く持てるための「考え方」の部分も大切にしています。

エコバッグの底ベルトは本体の底板的役割の先付け、本体全体を大きく支える支柱ベルトこそ順番が後という理にかなった配置

使用生地(表地のみ):ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、ベルギー製。表面は黒で裏面はライトグレー。

このたび、この生地の特徴の表面と裏面の色が違うという点を配色として活かしていきます。

1種の生地のみで配色にも引用できるということは非常に素晴らしいこと、この表面・裏面両方の利用の考え方は様々な製作に引用できそうです。

本体パーツの裁断:生地調達は70cm。地の目に沿った縦向きに横2枚が並び余白で残り全パーツをまかなえます。
ベルト作り:支柱ベルト・底ベルト・いずれも観音開きの4本ステッチ仕様です。
支柱ベルト縫い付け:元の4本ステッチをなぞり、底からスタートして、外から内へと渦巻きで一繋ぎが可能。
このたびの反省点:底ベルトが後になってしまった順番がまずかった、底ベルトが先、支柱ベルトは後が◎。

このたび設置の順番を反省し見直した理由は、底板の役割が底ベルト、底パーツ含む全体を包み込み持ち上げる役割が長い支柱ベルトという意味だからです。

この縫い付け順は、完成した見た目にもその意味が分かり易く理解されるものになるのです。

ベルト付けの順番:このたびは上側ですが、その後見直した正しい順番は下。持ち上げる意味がクリア。
共布ラッピング:底とマチの縫い代は硬い部分なのでこのような仕様にしています。
コントラストの表現:同じ生地の両面を効果的に利用した濃淡がスタイリッシュでおしゃれ度を高めます。
支柱型エコバッグ完成(黒のバイカラー):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ15cm。ベルトは2cm幅。
スタイリッシュな横顔:4隅のピンタックが紙袋型のフォルムを作りスタイリッシュにしてくれます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.22からおよそ5年後の2025.08.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

徐々に改良していった作りの細かい部分、当回の底ベルトを支柱ベルトよりも先に縫い付ける順番は非常に大きな意味を持ちました。

また1つ、「なぜ」の部分の説明がしっかりと出来る根拠が確認できたのです。

バッグの本当の機能、「重い中身もしっかりと持ち上げる」ということに繋がる重要なノウハウなのでした。

その後は、目に映る底の部分のベルトが交差する美しさを見込んだ均等配置などを含むちょっとずつの改良をさらにしていくことになります。

2025年ではほとんど完成型になったことがまずは喜ばしいことであり、このバッグのデザインのノウハウ伝達にとどまらず、製作における大切な「考え方」も同時に伝達したいのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク