表からの見かけは同じに仕上がる、ニット素材で起こりがちな裾のインターロックミシンステッチのほつれの補修【1401】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2005年くらいからではなかったかと。。

出来るだけ毎日続けていますエクササイズ、時々タイミングを逃すと調子が悪いほどのルーティーン化の現在です。

エクササイズを行う時間帯は、今年2024年1年間がブログの手直しのため、1日3記事分のタスクが終わってからの午後です。

もっと細かくは、ブログ記事の手直し→曜日ごとの掃除ルーティーン→エクササイズ→昼食の順番。

さて、そんなエクササイズは、<食・健康>のカテゴリーでもご紹介したことがあったのですが、2005年辺りからずっとルーティーンとして続行の「ビリー隊長」様の「ビリーズブートキャンプ」を今では化石のような「VHS(ビデオテープ)」で行っていました。

その後2012年代の地デジ本格開始からはテレビが変わり、VHSの使用を停止、パソコンのネット上のチャンネルを見ながら、そして、2022年からはスマホを同期しながら、YouTubeで「ビリー隊長」様の運動をしています。

これ以外の運動は効果が感じられなかったので、「ビリー」様のエクササイズにこだわっているのです。

それを30分くらい、そして引き続きピラティス10分くらいとヨガ5分くらいを自分で定番メニューとして決めて続行。

この時の服装がエクササイズ用の伸びるタイプのハイテンションニット素材です。

このようなタンクトップと短パンでエクササイズに室内で自主的にのぞんでいます。種類の違う3セット着用。
インターロックのほつれ:このたび3セットの内の1つが、ネットに入れてのお洗濯でも、ほつれてきたのでした。

よって、このたびは、このほつれを補修していく作業をお届けしたいと思います。

それほどリフォーム技術には長けていないのですが、アイデアとして、もし同じ状況の場合に引用していただければ大変光栄です(^-^)。

内側のロック部分はブランケットステッチ(手縫い)、外側の二列のステッチは1列ずつをミシンステッチの補修

①順番としましては、まずこのような糸を内部にすべて収納しておきます。
②次に、内部のロックミシンが外れた箇所を手縫いのブランケットステッチです。
③最後に表側から2列共つながるようにステッチを完成。
表から見た完成の様子。随分すっきりしました。補修の跡は分かってしまいますが、こんなものです。

次はほつれないように、丈夫に返し縫いもしながら完成しました。

ハイテンションニットというのは、本来傷みにくい優れた生地だと思います。

ただ、運動に使うことでたくさん擦れたり動かしたりすることで、お出かけ着のお洋服などよりは傷みやすいのかもしれません。

ちなみに、元のインターロックミシンの糸は伸び縮みするようなナイロン系の糸でやってあるようでしたので、極力元の糸を活かし、最低限だけ追加しました。

追加した糸は、もし「レジロン」というようなナイロン系の糸を持っていれば相性が良いと思いますが、現在は「テトロン」か「スパン」しか持ち合わせていないので、「テトロン」でやりました。

ポリエステル糸なので全く伸びませんが、影響はありません。

あとがき

元々、このたびのタンクトップも「リユース」品です。

できるだけこうしたアイテムでさえも中古品で「古着ライフ」を送っています。

このような厚みのある良質さは、過去の製造品ならではで、現在は軽く薄手に出来上がっています。

確かに機能を研究されたものなのですが、水着のような分厚いこの素材は過去の貴重な素材だと感じますし、気に入っています。

素材の表面の傷みよりも縫製の傷みが耐えられず先に補修が必要になることが多いのではないかと思います。

そんな時には、ミシンを1台持ち、補修することで1アイテムを長くコスパ良く着用のスタイルをお勧めしたいです。

こうした「物を大切に長く使う」意識は、多くの人が持ったら非常に大きな効果を生むのではないかと思うのです(^-^)。

<マチ>型紙で実証しました、トートバッグのマチの型紙は出来上がりの半分、縫い代を加味しない理由はマチには縫い代が存在しないから【915】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで複数のトートバッグを作ってまいりました経験を活かしまして、活動をシフトチェンジ、「オーダーメイドを賜ることができる技術」をノウハウとしてお伝えする方向で研究しています。

このたびは、記事番号の【807】の続編のような検証を致しました。

型紙そのものに上から1.5cmをステッチ。手前のハギ目はバッグのサイドでありまして、こちらも縫い代1.5cm、
確かに15cmです。
ひっくり返すと、上の縫い目がマチになって完成。確かに表で計っても15cmで間違いないです。

型紙で7.5cm四方のマチを設計しておけば、実際に15cmが出来上がるということです。

この計算に縫い代1.5cmをなぜ含めなくて良いのかの検証を、今度は縫い糸をほどき、縫った線の跡を赤マジックでなぞることで解明していきます。

「マチ」は内部を縫っているのみ、交わって接している1.5cmずつの縫い代はサイドや底の縫い代でありマチ自体に縫い代はもともと無い

では、縫ったマチのステッチ15cmをほどき、元のペタンコの型紙に戻して赤マジックの場所を見てみます。

リッパーでほどいていきました。5mmという粗いステッチですのでほどきやすいです。
1.5cmの側面の縫い代が両割りになった上を重ねて縫った等脚台形のマチ。縫った場所に忠実に赤線。15cm。

そもそもこの時点で赤マジックが15cmだったことがもう証明になっているとも言ってよいのです。

次に元の2次元のぺたんこの型紙に戻していき、この赤マジックの場所を調べます。

サイドのステッチや底のステッチは縫ったままです。赤い線は、横6cmと縦6cmでした。
赤マジックのみは、確かに6cmです。
上の6cmに1.5cmの赤い部分が側面、底とありますので、それぞれ足して7.5cmにちゃんとなりました。

このことから言えることは、縫い代それぞれの1.5cmというのは、サイドの縫い代であり、底の縫い代であるので、マチの縫い代ではないということです。

ただ1.5cm内陸部を縫ったのだという見方ができます。

上は側面の縫い代が侵入しているだけで、下のように立てて際まで縫ったのと同じことをしています。

↑この見方でマチには縫い代はもともと必要ないのだという見方ができます。

しかし、実際下のように縫ってしまうと、おそらく真ん中に少し穴が開くのではないでしょうか。

どう考えても、しっかりとした品物ができるためには、上のやり方になるでしょう。

あとがき

マチの型紙のくり抜きは7.5cm、マチの出来上がりは確かに7.5x2=15cmになっていたという確かな検証結果が出ました。

ということで、実際の型紙から直接検証して見てみるやり方で腑に落ちていただければ大変嬉しいことです。

こうして、検証結果としましては、「トートバッグの出来上がりのマチの半分を型紙で表現するだけで良い」が正解ということになります。

このとことは、マチがどんな数字であっても、正確に型紙が作れるので、「オーダーメイド品」を賜ることができるのです。

せっかくトートバッグの製作技術を手に入れたのならば、人のために製作し尽くす、そして対価としてお金をいただくということをお勧めしたいです。

そのためには、この根本的な構造を知るところが自信にもつながります。

今後研究をし続ける点は、また違った、切り口から導くご説明を考えることです。

まだ、このたびの作業も、検証した結果から間接的に証明したに過ぎず、マチの形である「等脚台形」の性質に迫ることがいずれ必要だと思っております。

マチのステッチの際に、1.5cm上から降りた位置の底辺は1.5cm長くなるというような法則があると思うからです。

それが解明出来たら、また記事に綴りたいと思います(^-^)。

<マチ>トートバッグの型紙の5cm四方のマチが2倍の10cmに出来上がる時に、縫い代1.5cmを見込まなくても良いのはなぜか【807】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YouTubeの投稿の中では圧倒的に視聴数をいただいていますのが、「マチの計算」の動画です。

久しぶりに確認のためにネットをググると過去のマチの計算に関する投稿がずらりと出てきた多くがpicturesque(ピクチャレスク)本人の投稿だったことに驚き。

驚いたと同時に責任も感じておりまして、理解が深まる分かりやすい別の切り口からもお伝えしていこうと思ったのがこの度の投稿です。

マチの綺麗な仕立て方などは別の投稿にございますが、このたびは、そもそもの基本、型紙を作る際に出来上がりのマチの寸法の間半分(÷2)だけでよい、縫い代は計算には含めなくて良いのはなぜなのか。。を実際の型紙そのまま使って縫ってみて証明していきます。

この記事には、続きもございまして、このたびの【807】は、マチのサイズが違っても同じことなのかという検証と縫い代が1.5cmではなくそれ以外の縫い代でも同じことになるのかという条件からも同じ結果になるというところから導く検証です。

そして、続きの投稿は【915】と番号が飛ぶのですが、実際に型紙自体を縫ったこのたびの糸をほどき、その跡を赤マーカーで示して、「型紙のどこをどれだけの寸法縫ったのか」を調べることで、最終的に縫い代をマチの計算に含めないことが正解な理由を証明していきます。

では、このたびの、条件を変えるという前者の検証記録をどうぞ。

マチのサイズを5cm(出来上がりは10cm)、7.5cm(出来上がりは15cm)それぞれで型紙そのものにマチを縫った結果

とても大胆で、紙にステッチをかけるなどあまり望ましくはないので頻繁にはやらないことです。

実験用の型紙:右がマチのサイズを変えた左右で検証するもの。上下を中表に合わせて縫います。裏がこの面。
マチの型紙7.5cm(出来上がり15cm)の方:中表にし、サイドと底を実際にミシンでステッチしました。
垂直に折ってマチを作成+縫い代1.5cmをステッチ。出来上がりは15cmちゃんとになっていました。

次に、マチのサイズを小さくした5cmの型紙で10cm仕上がりの方をやってみます↓。

5cmのマチの型紙の方:垂直に折ることで等脚台形が形作られます。上から同じ1.5cmの縫い代で縫います。
出来上がりはちゃんと10cmになっています。この後、実際のバッグのようにこのままこれをひっくり返します↓。
実際の表面のマチはここです。先ほどの縫ったラインの10cmがここに表れました。真ん中のハギ目はサイド。

縫い代を1.5cmの場合と2cmの場合とで比較、同じ5cmの型紙のマチはいずれも10cmに仕上がった

では、次に縫い代を変えて同じ5cmの型紙が10cmのマチに仕上がるかを検証です。

縫い代1.5cmの方は、先ほど済んでいるので、そのままこの結果を使います↓。

先程の実験と同じことです。縫い代1.5cmでマチ5cmの型紙は10cmのマチに確かに出来上がっています。
縫い代が2cmの場合:内側は1.5cmの所に印だけ付けてしまいましたが、下の方の線が実際の2cmのところ。
確かに2cmの縫い代で10cmのマチに仕上がりました。縫い代を変えても型紙の2倍のみの計算が証明。

これらの写真のそれぞれの縫い代をもう一度隅々まで写真で確認していただきたいのですが、台形の真ん中に移った縫い代は、バッグの「サイド」の縫い代に当たります。

これらもマチのステッチの縫い代と同じにしたという条件もあります。

これこそが型紙の見積もりに等しい実際の作業でありまして、例えば、型紙では2cmの縫い代を見積もったのに、実際にマチを縫う時に急に適当に目分量でやってしまうなどしますと、下の写真のようにマチの出来上がりが変わってしまうのです↓。

5cmのマチの型紙を縫い代2cmの計画で、側面も2cmの縫い代でやりました。
本体の両サイドの縫い代が2cmであることをものさしで確かめています。
縫い代2cmでやった方は、ちゃんと10cmにマチが出来上がりました。型紙の見積もりに沿ったと言えます。
縫い代1.5cmでやった方は、マチが減ってしまい8.5cm。型紙の見積もりに背いてしまったと言えます。

あとがき

こうして、思った通りのマチのサイズに仕上げることは見積もった型紙の通りに実行すれば確実にできるということが分かってきました。

まだまだこれではお伝えし足りないのが、元のぺたんこの型紙のどこを実際に縫われたのかということ。。興味深いですよね。

次回【915】では、番号は飛びますが、この【807】の続編としまして、実際に糸で縫った型紙の糸をほどき、その跡をたどった赤マーカーでなぞりながら別の切り口から解明していきます。

少しでもマチの寸法の理解が深まり、今度は他の方へ教えるくらいに腑に落ちるまで、ここで考えてみることをお勧めしたいです(^-^)。

裏無しバッグのサイドの縫い代、三つ折りの縫い閉じだけ視界に見えるような最初のステッチの隠し技【794】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「共有型のハンドメイドバッグ」の事業活動の1つとしまして、「ノウハウのコンテンツ制作」ということを進めております。

その中で、完全に確立したと思われていたノウハウでさえも、まだ見直しがあるという貴重な場面がありました。

コンテンツを作るなどいかにも何でも知っているパーフェクトな人間がやることのイメージですが、実際はそうではないと思っています。

コンテンツ制作者が転びながら多くを学んできたことの集結だと考えますと、特別な作業でもありません。

こう考えますとサクサクと次々にコンテンツが作れるかと言うと実際は「確かな中身なのか」という意味では、たやすいことではないと実感しています。

日々の学びによって、コンテンツにまとめる内容にも変化があるのはもしかしたら当然の事なのかもしれません。

では、このたびの、一重仕立てのエコバッグ「切餅」の両サイド部分の三つ折りによる縫い代始末のやり方を見直した1つの「検証」、コンテンツにまとめる直前の見直しをお送りしたいと思います。

内部の整然さを意識、強度がありながらもステッチ1本だけすっきりと見せるための最初のステッチの隠し込み

検証生地2セット:右(黄色):古い三つ折りステッチのやり方/左(緑色):新しい三つ折りステッチのやり方。

色違いで同じブロードの検証用生地を2セット用意。

この時点では同じように端から2.5cmに縫い代線を印付けしておきました。

一重仕立てでは、縫い代を完全に隠すために両サイドを三つ折りするのです。

その三つ折りのやり方をこのたび見直していきまして、内部を眺めた時のステッチがすっきりと美しく映るよう改良していくのです。

まず、右(黄色)の方の古いやり方から↓。

古いやり方(黄色):2.5cmの線そのものにステッチ。その後1.25cmずつ三つ折りし再び縫い閉じのステッチ。
古いやり方の完成(黄色):最初の地縫いを2重にしたこともありますが、どうしても線が複数出てしまいます。

この混沌とした線の出方を解消していくためには、最初の2.5cmのステッチそのものを見直す必要があります。

そこで、次の作業の三つ折りのしやすさを誘導できるための機能も兼ね、端から5-7mmに最初のステッチをし、その後の三つ折りで内側に隠れてしまうという案です。

この新しい案でグリーンの方をやってみます↓。

新しいやり方(緑色):印の2.5cmではなく、端から5-7mm程度に固定のステッチ。ほつれやすい生地にも有効。

この後、アイロンで2.5cmの線に合わせて1半分の1.25cmを二度折るという三つ折りと縫い閉じステッチ。

新しいやり方の完成(緑色):内側に最初のステッチが隠れステッチした反対側が非常にすっきりとしました。
やり方の違いの比較:文句なしに緑色の新しいやり方が綺麗です。コンテンツもこれで作ります。

あとがき

一重仕立ては、隠す場所が限られて非常にがんじがらめの中考案することが多いです。

だからこそなのですが、その手法が上手くいった時にはそれ以外ないという究極さも生まれまして、これは大変良い改良であると言えるかと。

装飾したり追加したりということも選択肢としてはあることなのですが、むしろ「減らす」というミニマムに向かう方向に「粋」「瀟洒」「洒脱」の姿があると見ています(^-^)。

<経理>①代引②着払運賃③代引手数料の3つが混じった金額を合計金額1本でお支払いした時の仕訳、「代引手数料」は「仕入」に含めてはならない【790】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これは、先日の実体験となります。

商品を購入した際に「代引」を選択。

そして、運賃に関しては「着払運賃」、「代引手数料」も発生したケースがありました。

いろんな項目が混じり複雑ではあるのですが、宅急便業者様には、合計金額1本でお支払いをしたということでレシートを1つもらいました。

この「代引」のお取引では、間違い易い点がありますので、その仕訳にスポットを当てながら、商品代:¥10,000、着払運賃:¥800、代引手数料:¥1,000として解説したいと思います。

ポイントは、「代引手数料」は「支払手数料」という費用科目であるため「仕入」に含めないという決まり

よく知られているところでは、「送料:元払も着払も両方」に関しては、取得原価つまり「仕入」という科目に含めても良い、もしくは含めるものだなどとも言われ、実際の購入の際には、納品書には送料も掲載された合計金額を払うことがほとんどです。

このたびのケースは、「着払運賃」であり「代引手数料」もかかりましたので、なかなか複雑な内訳となった合計金額でした。

この時の仕訳はこのようにしました↓。

仕訳がアシンメトリーです。注意点は、「代引手数料」は費用であり個別計上せねばならないこと。

同じ配達業者様へお支払いしたということで、「代引手数料」が仕訳としては別物になるところを、着払運賃に混ぜてしまう間違いが懸念されます。

当然ながら、代引手数料が無料の場合もありまして、その時は仕訳が直線の1行のみです。

あとがき

「思わず」といった感じでうっかり全部1行でやっちゃいそうですが、十分にお気を付け下さいませ。

その後の繋がりとしましては、ここで「仕入」と「支払手数料」とにくっきり分けたわけですので、当然ながら、「棚卸資産表」に掲載の金額は、この商品に関しては、「¥10,800」が入力されることになります。

「棚卸資産表」が「仕入」の金額の集まりであるという見方です。

「商品仕入」「材料仕入」と科目をあえて分けていますが(商品と付く方は既製品、材料と付く方は製造するための材料という意味での既製品という分け方)、決算書では合算されていき、結局「仕入」に入って混ざりますので、あくまで自分だけの括りです。

とにかく、「仕入」の金額は「棚卸」の金額にイコールなのだということも併せてお伝えしておきます。

それでは、日々の事業活動にエールを送りたいと思います(^-^)。

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縦25cmx横30cmの特殊サイズ、1つの低反発クッションなのにカバーが複数にマトリョーシカのような構造の理由【628】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび縦25cmx横30cmのスツールの座面に敷いていた低反発クッションがペタンコになりました。

長時間座るための厚みのある思い切ったものを作りたいというのがきっかけで、低反発クッションカバーを製作。

特殊なサイズですので、低反発ウレタンをカットしてまずは25cmx30cmくらいにしたところからのスタートです。

カバーの作り方は比翼タイプの【1343】【1348】で作り方などを解説させていただきました。

このたびは、その発展バージョンのようなもので、元々4cmの厚みのウレタンを8cm使いに二重に重ねていく構造をどう製作したのかを見どころにご覧くださいませ。

独自の解釈:なぜウレタン4cmを重ねて8cmのままメインカバーに入れなかったのか

まず、ウレタン自体の内袋もウレタンカットと共に調整のカットを入れます。
4cmのウレタンを2点購入していまして、それぞれに色違いでカバーを作りました。

内袋もあったのにここまでわざわざそれぞれのカバーを作ったことが余分ですが、別々に使う時の対応のためにやってみたのです。

以前に製作の失敗作のカバーを利用:カーブの椅子に四角が沿わなかったことでボツになった正方形をカット。
メインカバーの完成:既製品をカットして縫い閉じるので迅速に完成。中にカバーに覆われた2点が内蔵。

まるで、マトリョーシカみたいな構造です。

ウレタンに内袋があるのですから、いきなりこのメインカバーに入れても差し支えないと思います。

完成:立派な厚みのカバーが完成。低反発は沈みますので、8cmでちょうど良いくらい。
使い方:元の薔薇柄のクッションカバーに紐が付いていたのでそれを利用してこんな使い方。

あとがき

最終的に使い方は、更なるアレンジにより、元のペタンコのウレタンの紐を利用しました。

随分といろいろ重なったクッションになっていきましたが、独自のアレンジです。

なかなか他の方には伝わりにくい独自の製作ではありますが、この中の無駄の部分は省いていただいて、適切だと思う製作に引用いただければよいです。

 なかなかピッタリのウレタンカバーは売ってないもので、カットして使うことになるケースもあるかと思います。

カットの際には、フォルムをきちんと作るようにウレタンにボールペンなどで線を引き(サイドの厚みの部分も線を引く)、大きめの深いハサミで前・後・サイドの角度すべてにストレートに切り込むという丁寧な裁断もお勧めしたいです(^-^)。

「コスチュームジュエリー展」で拝見した多数の模造品、ヨーロッパとアメリカとのデザインの違いに表れる気質や文化【626】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

巡回型の「コスチュームジュエリー展」に足を運んできました。

場所は美術館。

「コスチュームジュエリー展」:2024.04.26-2024.06.30愛知県美術館(愛知芸術文化センター10F)にて開催。

そもそもコスチュームジュエリー展が美術館で開催というところにもうすでにコスチュームジュエリーに対する扱いが見て取れます。

ジュエリーを「芸術品」なるものとしてとらえているということになります。

ファッション小物とは一線を画すようなそのコスチュームジュエリーが生まれたのは、「ポール・ポワレ」という男性が先駆者と言われています。

その後同じ考え方の、ドレスのコルセットを解放した自由な服装への提案をコンセプトにした「ガブリエル・シャネル」様の影響は大きいです。

ライバルであったような存在の「エルザ・スキャパレッリ」、そして「クリスチャン・ディオール」もコスチュームジュエリーを多くの人に広めていった功労があったということです。

このたびは、実際に現物を拝見したことに伴い、展示会内でも説明のあった「ヨーロッパとアメリカのデザインの違い」に焦点を当てた切り口でコスチュームジュエリーについて綴りたいと思います。

工業製品であるコスチュームジュエリーはある意味自由自在、にもかかわらずヨーロッパがお花や葉っぱのモチーフに固執した理由

これも趣味嗜好が関係してくることだと思うのですが、植物などを美しくかたどったジュエリーのデザイン一辺倒のヨーロッパに対して、アメリカ生まれのコスチュームジュエリーは虫とか新しい分野のモチーフをどんどん取り入れていきました。

その違いが文化や気質の違いとして作品に表れていました。

カジュアル過ぎるアメリカのモチーフよりも、クラシックさを曲げないお花や葉っぱなどのモチーフをずっと作り続けるヨーロッパの作品が好きです。

それはお洋服のテイストにも現れて「エレガント」ベースだからです。

この違いは本当に対極にあるテイストであり、元はヨーロッパからの発信をアメリカは独自のアレンジでもって表現していったということが言えると思います。

伝統に固執するヨーロッパの良さももちろんあり、変化を楽しむアメリカの良さも大いにあると思うのです。

あとがき

YouTubeの中でお話させていただきました切り口と当ブログ記事の切り口が違いますので、両方見ていただけると2倍の情報になります。

コスチュームジュエリーに対してはとても有難いジュエリーだと利用させていただいております。

何せ、活動的な場面で高級ジュエリーはハラハラドキドキせねばならないことでその本来の目的が十分に楽しめなくなってしまうかもしれないからです。

例えば遠方へのお出かけにはそれにふさわしいジュエリーとしては、コスチュームジュエリーの出番があると思っておりまして、「気軽さ」があります。

もし、破損したり失くしたりしても代わりが利くというのも「工業製品」のメリットです。

ただ実際はコスチュームジュエリーさえも1点物のような物を選んでいるので、大切にしていくということになります。

コスチュームジュエリーが偽物だということは見た目で重々承知のもと。

分かっていてイミテーションパールや模造トルコ石のジュエリーを装うことに対して、肩の力が抜けて付けられる良さがあるのです。

それでも、こんな工夫も考えました↓。

大ぶりなコスチュームジュエリーをあえて小ぶりで集めること。

小さいということが、遠目で見て「本物かもしれない」というまやかしを起こします。

「偽物」なのに「本物」に見えるというアイデアを自らのアウトプットとしてお伝えしたいと思います(^-^)。

座椅子カバー2種①フルカバー(脚無し用)②ハーフカバー(脚付き用)を3年越しの生地のロット違いを組み合わせた製作【1398】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実家で母が座椅子を購入とのこと、拝見すると、なかなか立派なものでした。

張りの生地はツイードと帆布の間くらいの厚み生地。

イメージとしては、長く使っていく場合そのままでは、生地が擦れたり破れたりするのではないかというもの。

そして、カバーを作ることを提案し製作することになりました。

その座椅子は、木製の脚(あし)がネジ式で設置してあり、取り外し可能。

脚付きの使用と脚無しの使用が使い分けられるものでした。

このたびは、その両方に合わせ、カバーを2種作る方法を選択。

1つのカバーで2タイプを兼ねるとカバーに脚の部分の穴が必要で、遠方に住みながらの製作では穴の位置が正確ではなく、かえって2種のカバーを作った方が良いと判断したのでした。

座椅子を出来る限り末永く持つためのカバー、必ず何年後にはカバー無しよりも大きく効果が出ていくと思いますので、座椅子購入の最初に検討することとして、是非ご参考にどうぞ。

手持ちの在庫生地のラストを飾ると同時に、不足は生地屋様で同じもののロット違いを追加購入

使用生地(カーキグリーンとカーキブラウン):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

2年前の反で購入のカーキグリーンのが手持ちで最終でした。

右のカーキブラウンは当時には購入しておらず、まだ2年前のストックが売り場にあったというミラクルで追加購入ができました。

座椅子も面積が大きいので手持ちだけでは不足を、現在でもまだ生地屋様に同じものがあった奇跡。

反が違い随分ロットが違いますが、組み合わせたバイカラー仕様が可能だとひらめきます。

そして、不足分のみを最低限に追加購入し、この度の製作に利用させていただきました。

縫い代はすべて2.5cmで1.25cmずつの三つ折りステッチ。一重仕立ては先にすべて縫い代を隠してから合体。
バイカラーの様子:半分がグリーン系、半分が茶系と整然とした配置になるよう途中でハギ目も作りました。
2種のカバーの内①フルカバーの方には座椅子を包み込むためのマジックテープを片方のみに横配列に3箇所で設置。
マチの縫い代の始末のみパイピング:ラッピングとも呼んでいますが、マチのみ縫い代を共布でカバーします。

①フルカバー②ハーフカバーの完成をふりかえりました

無事に完成しました。

フルカバーは、布団カバーなどと同じ作りなので、上述のマジックテープの入り口が特徴意外はお写真を省略です<m(__)m>。

写せたらよかったのですが、現在の使用が脚有りのハーフタイプ用ですので、時間がなく写せませんでした。

ハーフカバーに関しては特徴があり、現在の脚取り付け状態に合致して写すことができましたのでこちらを中心にご紹介します↓。

②ハーフカバーの全体:上から写しました。背面はかぶせていまして。座面は敷いているといった機能。
②ハーフカバーの背面(サイド):はこうしてマチがつくってありまして、かぶせています。
②ハーフカバーの背面(後ろ面):50cm分だけなので少し足りなかったです。生地在庫がもう限界でした。
②ハーフカバーの座面:背にはカバーがかぶり、座面はシートになっている切替の部分が少し不自然です(^_^;)。

寸法の割り出し方:小さくて入らないことを防ぐための5cmの追加の実際の効果

シミュレーション:型紙は作っていませんが、メモ書きはあると良いです。座椅子の実寸は120x65x18cm。

<縦>の9はマチ18cmの半分、3というのはハギ目を作り延長した分のハギ目の縫い代両側合計の3cm、少し足りませんが余分の5cmのプラスに吸収されたと思います。

2.5というのは、三つ折りの縫い代の始末1.25cmx2=2.5cmのことです。

最後に足した5は5cmの余分を縦も横も見積もったという意味。

カバーに余裕がないと本体の生地と擦れたりして傷めますので、ゆとり寄りに仕上げるために5cmを見たのです。

当初ゆとりがあり過ぎたら行おうとしていたピンタックも辞めました。

5cmの余分の見積もりはまずまずの効果を出したと思います。

とろみの生地ではないところがこの度の綿/100%の比較的厚手の生地の良さ。

よく座面にもなじみずれることがすくなくうまくフィットしました。

あとがき

このたび製作の座椅子カバーも決して小さい雑貨品ではありません。

面積の大きなものを作る際には、出来るだけものさしを使わない方法が楽でスムーズ。

ヘリンボン織の織柄がストライプなので、その柄に忠実に裁つことを目安に随分スムーズでした。

もっと大きな寝布団カバーやこたつ布団カバーならば、なおさらです。

そうしますと、もし手作りで柄or無地に迷う場合は、せめてジャガードにすると柄が目安になり助かることが多いです。

カーテンも同じことだと思います。

初めての場合は何か必ず課題が残ってしまう完成になることが仕方がないわけですが、その分その教訓や課題の解決の糸口は都度製作後すぐにお伝えすることができます。

綺麗な完成だけをお伝えしても現実的ではありませんので、むしろこうした課題の残った完成品から得られる情報こそが重要。

是非、製作にこのたびのアウトプットを活かしていただければと思います。

素敵な完成を祈っております(^-^)。