5点同時完成のモノトーン巾着袋、それぞれの凹凸感の特徴を味わいながら、1点物同士が集結した演出を受け止めていただきたい【1129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

在庫生地の消化としまして、「インテリア収納袋」を連続製作しています。

生地幅による面積の違いで、これまで巾着袋やトートバッグを連続製作してまいりました。

普遍的な最も定番のデザインに、新しい発見があり非常に有意義。

大きいサイズからの順番で、現在は小さいサイズまで進んでおります。

このたびは、偶然にも真っ黒の生地が集まっていましたので、5点を同じ黒糸を使用しながら効率的に短期間で同時完成しました。

糸が共通であることはこれほどまでにスピーディーさに大きく影響するのだと実感した次第です。

もう1点、黒系に特化した同時完成の良さは、より細かな違いをかえって発見できることです。

では、それぞれに味わいのある5点の裏地付き巾着袋を是非ご覧くださいませ。

本来巾着袋には使用されないであろう服地も含む個性豊かな5種類の生地、黒なのに扁平な感じがしない立体的な美しさを5点が同時に教えてくれた

5点:上2点は「小」縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。下3点は「ミニ」縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。

同じコンパクトサイズながら、小とミニとの容量はかなり違いまして、サイズの細分化の意味があるのです。

「インテリア収納袋:小」:パイルカットのタイプのタオル地が優しい雰囲気。シャープな黒でも優しいのです。
<表地:黒>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。パイルカットのタイプはノーカットに比べて都会的。
<裏地:黒x白>先染ストライプ、綿/100%、日本製。内側はメンズライク。黒と白しか登場していません。
「インテリア収納袋:小」:黒の葉っぱ無し巻き薔薇をたっぷりと広がるように縫い付け。良きアクセント。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:ここから3点はすべてミニ。巻き薔薇2個ずつが前後面両方に配置。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。

巻き薔薇のデザインが新しいタイプで使い易く、非常に美しいです。

<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:黒柄が表に来ました。完全に服地ですので、巾着袋としてはレア度が高いです。
<表地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒卵柄>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。やや地味な柄は裏地に配置しました。
「インテリア収納袋:ミニ」:この不思議な素材は、ナイロン/100%生地。非常にレアです。灰みたいな様相。
<表地:黒>フクレ/撥水加工、ポリエスエステル/ナイロン混(比率不明)、日本製。

縦に立ったような渦巻状の巻き薔薇、巻き薔薇1つでも多様なのです。

<裏地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。

この5点中には、共通の生地を使っているものがいくつかあります。

ただし、生地の配置を被らずに別々の場所に使用することで1点物志向を意識。

裏地でしか出番がなかった生地がフクレジャガードの卵柄。

なかなか丈夫なしっかりとした生地なのですが、パンチに欠けていて実はピンと来ていませんでしたので表地には決して使用しませんでした。

その納得しなかったわずかな気持ちをも大切にし、機械的に無理矢理公式に当てはめ過ぎて、この柄も無理やり表地に使ってしまわなかった判断は正解、無しは無しで良いのです。

あとがき

この5点同時製作で、かなり進捗度が高まりました。

残るは9点、これらは裁断済で組み合わせが決定済。

それ以上に関しましては、ひょっとして追加するかもしれませんが、年内には間違いなく裁断したすべては完了しそうです。

結局、数量としては今年2022年がこれまでで一番多く製作した年になりそうです。

それは、以前の2020年に特にたくさん集めた生地ストックからがほとんど、長いスパンでのやっとの生地消化となったのが長い道のりでした。

調達したものをすぐに消化できなかった事情みたいなものを生んでしまったことを今後は、生地の確保の必須を理由にするのではなく、自らの方針を立てながらちゃんと見直します。

本当は、材料調達後は早めに製作していって生地を消化していきたいのです。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.13からおよそ2年後の2024.10.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、この時の「インテリア収納袋」の経験から、たまたま生地が余分にあったことで作ったナップサックがきっかけで、その後は、ナップサックモデルを軸として製作活動を続けているのです。

きっかけというものは、たゆまぬ活動の中にある、ふとした「イレギュラー」から生まれるのではないかということに気付き始めています。

確かに「常に同じ」は安定感があるのですが、時に起こるハプニングを恐れずに素直に受け止め対処していくことで、実はそれがあってこそ、後の良きベクトルになることがあるのです(^-^)。

表地のジャガード柄・裏地のプリント柄・装飾のアップリケの3箇所をデイジーでリンク、白黒以外に決して第3のカラーを入れない攻めた製作【1123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あまり好まないYouTubeのショート動画投稿なのですが、このたびはいつも記事の最後の方(あとがきの前)に貼ります動画がショート動画を余儀なくされてしまいました。

というのも、2007年来の使用の「DELL」製のパソコンのモニターが壊れたのでした。

その代わりと言っては何なのですが、この度の製作「インテリア収納袋」のシリーズの「巾着袋:小」がなかなか出来が良かったので、是非お楽しみ下さればと思います。

表地の花柄が「デイジー」であると決定付けた裏地のプリント柄と正面のアップリケ、有色を入れない方針がクールで美しいミステリアスな巾着袋を実現した

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

<表地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

<裏地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

黒の中に少し見える白地の裏地が素敵です。

裏地の小花柄のデイジーとリンクして、正面のディジーのアップリケの黒と白の2個が装飾。

どうしても写真には隠れてしまいましたが、上下の上側に黒のデイジーのアップリケが実は付けてあるのです(斜め右上に埋まるように隠れています)。

デイジーは、表地のジャガードの柄にもモチーフとして使われています。

ということで、デイジーが3箇所リンクしている粋な巾着袋になりました。

ここでお伝えしたいことは、元の生地頼み一辺倒よりも、それを取り入れて新たに独自のフィルターでこすことこそ、出来上がりが唯一の世界観を作って行くことです。

もしかして同じように発想する人もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで気が合うのです。

本来は服地であり、バッグの表地に使うことが珍しい素材の調達は、そういったスタートからなので出来上がりが唯一になりやすいです。

デイジーの3箇所のリンク:①表地のジャガード柄②裏地のプリント柄③正面のアップリケ。奥行きも深まります。

あとがき

こうしたハンドメイド製作は、材料あってのものです。

そのまま1種だけを利用した製作は、他の同じハンドメイド製作者様と肩を並べることになります。

良きライバルであると同時に、せっかくの苦労も不変的に均一化しやすいのです。

そうしたことからは早期に類似の競争から逸脱したスタイルへの移行をお勧めしたいのです。

1つには、裏地にもこだわることで、被る可能性も激減、唯一の製作になりやすくなります。

これは、唯一の特技でもある「コーデ」が好きな者からお伝えできることです。

生地の柄だけに依存した製作はかえってリスクを孕むと言えます。

独自の道をマイペースで楽しくハンドメイド活動していくには、材料を有難く拝受しながら、今度は自分が作り上げる「組み合わせ」を持つことです(^-^)。

メンズテイストをドレスライクに表現、日本製の生地を丁寧に選び、かつての「マスク用生地」のストックをそのまま利用した巾着袋【1122】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在過去の生地ストックを一掃する目的で、比較的短い時間(3時間くらいはかかります)でお仕立ての「インテリア収納袋」を連続製作中。

1週間くらいかかってしまう複雑な仕様のバッグに比べれば簡易的な仕様ではありますが、裏地付きであり、じっくりと組み合わせを考え、糸のカラーも馴染むようにそれぞれ上糸と下糸を別々にしています。

このたびは、巾着袋「小」というサイズを、ストック生地を最大限に消化して作っていきました。

あの「コロナ禍」の時のマスク用の生地として友人と企画した生地の残りです。

普段選ぶことが無い生地で友人が選びましたので、他のこれまでのストックと少しテイストが違うところが新鮮。

あえてコントラストを付け過ぎずにブルーカラーの同色ベース同士のコンビ、表地に無地・裏地にはペイズリー柄を配した生地のフレンチな巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
<表地:ブルー>フランス原産ピュアリネン、麻/100%、フランス製。
<裏地:ブルー>フラワーペイズリー、麻/100%、日本製。

幻想的で優しいプリント柄だと思います。

マスク製作の頃の生地なので2020年春入手の生地でした。

このブルーカラーを好まれる方は意外と多いと思います。

ただ、これまで全く手にしたことがなかった分野です。

デニムのインディゴブルーにも近いのですが、テイストとしては完全に欧/米の「欧」寄り。

麻素材ですので、お弁当入れにも楽しく持っていただけるようなものだと思います。

その他、旅行や温泉の時の下着入れなどは実用的なのではないかと。

このたっぷりなマチ15cmが使用目的の可能性を広げてくれています。

あとがき

普段強い色の黒を好みますが、こうしたマイルドな雰囲気のカラーに思うところは、「ホッ」とするような感覚です。

いかに黒が攻めた戦闘的なイメージのカラーなのか、そしてそれを好み常に装備している者がいかに力が入った毎日なのかを思い知る瞬間でした。

このように、同じモデルの巾着袋を生地を替えて連続製作しています。

実際にこうしたインテリア用の巾着袋使用する立場としても体験しています者が言えることがあります↓。

同じモデルでも、色や柄が違うことで思い入れが変わります。

自前の物というのは、ただバッグの中の入れ物に過ぎなくても、気に入った色や柄で作られたものでなければ納得しないことがあります。

こうしてひたすら作ってはいますが、今回の在庫一掃後は、ちゃんと考え直し、本当に求められているところまでを追求した生地の仕入をしたいと思っております。

安易に生地を持っていても結局は在庫になるだけです。

最初の生地の調達はそのきっかけを作りますので非常に大切、これまでの「とりあえずストックしてキープしておく」というような結果がこうした何年後にも残っていしまうことを生んだのです。

ちゃんと受け入れられる素材のレベルを研究して、生地調達から生地消化までのスピードをアップするスタイルに変えていきたいと思っております。

「在庫を持つ事業形態」はそれがやりたい事なら仕方がないのです。

「在庫を持つ」という1つのワードにしても、抱えきれないほどのオーバーな数量なのか、わずかで事足りるのかの差で埋められるので。

在庫を持たずして何ができるのでしょうか、在庫はあって当然、引け目を感じることなど無いと思うのです(^-^)。

ポリエステル100%も奥が深い、金銀ラメのジャガードが金属的な風合いを新しくご提案してくれる抽象柄の巾着袋【1121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「インテリア収納袋」。

このたびは、「小」というサイズで表地・裏地共に衣装生地のコーナーで購入の生地を使わせていただきました。

お弁当袋のような巾着袋とはシーンが違うような巾着袋に仕上がりましたので、使うシーンの想像を巡らせながらご覧いただければと思います。

表地に登場の濃淡の金銀以外の色をそれ以上混ぜないことで表地のツタの葉柄のような抽象柄と裏地のまだら柄が程好くマッチの巾着袋

<表地:ゴールドxシルバー抽象柄>パンデミック、ポリエステル/100%、日本製。

「コロナ禍」で購入の生地にこのような名前(おそらくそれ以前から名付けられた生地だと思います)も、「何たるシンクロ!?」と驚いたものですが、奇しくも非常に美しい生地だったのでした。

<裏地:チャコールグレーまだら模様>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

これまで、ほとんど全色を裏地に使わせていただいてきた生地です。

チャコールグレーは表地の銀色の部分とリンクして相性良し。

柄同士ですが、余計な色を追加していない分、合わせてしまえたのでした。

「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
こうして三つ折りにたたみます。生地にハリコシがあることが感じられます。

柄の中のシルバーの割合が高く、すっきりとしたジャガードです。

ループエンドは主役寄りなシルバー色に合わせて「ニッケル色」を選択。

江戸打ち紐は、登場はしていないですが黒を使いました。

ねずみ色のグレー色が良かったですが、手持ちのグレーは青味のグレーで合いませんでしたのでかえって黒が正解。

既製品の江戸打ちひもの色は豊富なようで、実際はぴったり合わないことが多く、その点は残念です。

裏地がチャコールグレーであったことで、3段階で色が濃くなっていく感じ、紐が一番濃い黒色といった具合で見ていただくと、黒色を違和感無く受け入れていただけるかもしれません。

以前にも別記事でお話致しましたが、ラメ生地は使いやすいのが意外です。

アイロンの折り線がきちんと付き、薄手でもハードさがあります。

同じようなグレートーンの糸を1つだけ選んで上糸と下糸共通で使用すると、どちらかが浮きます。

よって、まめなようですが上糸と下糸は微妙なカラーの濃淡の違いで別のカラーを使い分けました。

表地側には薄い白っぽい感じに映るグレーの糸を、裏地には、チャコールグレーに馴染むような濃グレーの糸を。

巾着袋のひもホールの下部分とコの字部分のステッチというのは、結構目に付きやすく、ポイント箇所です。糸の細かいこだわりの効果はやはりあったようです。

あとがき

金属質な風合いで出来上がった巾着袋、もしかしてメインバッグのように持ち歩きができるかもしれません。

なかなかゴージャスな仕上がりなのです。

巾着袋に要する製作時間はALLで、だいたい3時間くらい。

チャチャッと作るものでもないことがこの時間でご理解いただけるかと思います。

その3時間の中には、上下の糸の色を変えていることで、時々糸の交換があること、そして玉結び・玉止めの部分の糸ぶち切りせずにすべて目に付かない場所へ隠しています。

この作業が意外に時間を要するのですが、やはりこれも長い目で見た時常にさっぱりしていて美しい巾着袋でありたいという方針からです。

何ら強度にはそれほど関係ないことでも、すっきりさや上品な雰囲気みたいなものは、細かい始末の丁寧さからくるものだと思います。

この美しい生地であったからこそ、汚(けが)さぬようその続きのストーリーとして良いお仕立てをしたいと思うものです。

そういう意味では、良い生地を選ぶことは、結局は良質な高級感あるお品物の完成というところに繋がっていゆくのではないでしょうか(^-^)。

ふんわりシフォンのような軽くて美しい衣装生地がドレスライク、本来作られることがない巾着袋に作ってバッグへのポテンシャルを高めた【1118】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、過去のストック生地を一掃の目的で「インテリア収納袋」というトートバッグや巾着袋を比較的短い時間で完成するデザインを中心に連続製作しています。

過去の生地在庫一掃の目的は、事業活動をシフトしていきたいと考えているからです。

製作することを続行しながら、「ノウハウ」を「コンテンツ制作」にまとめてこちらもご提供したいと考えるようになりました。

こうしたシンプルなデザインは、その生地自体の素敵さを引き立ててくれます。

このたびのような元はお衣装用の生地も、インテリア使いに特化しますと長持ちするということも予想しています。

もともとお洋服は使い捨てというものではないわけで、バッグや袋というアイテムも同じように考えていきます。

こうした「長持ち」がテーマの製作は「ファスト」に対する長き闘い。

多くの人々が「長い目で見る購買」に気付いていただければ、いずれ理解されることです。

ファッションアイテムは、まだまだ見た目やその時だけの良さを表面的に重視される傾向があります。

地道ながら内部の工夫や長い年月をかけて感じていただける良さなどをお届けできればという活動です。

インテリア使いに特化することで長持ちが見込める、質も嘘偽りなく伴った高級生地を選んだ製作は、「商業的」な製作よりも「現実的」な製作なのだ

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

生地が素敵で明るい気持ちにしてくれるような良さが感じられます。

クシュクシュっとした加工がされていますのは、「縮加工」というタイプの加工になります。

凹凸感の表現1つとして「生地を縮める」という考え方の元に作られている構造です。

<表地:白xマルチカラー花柄>縮加工、ポリエステル/100%、日本製。衣装生地特化の「あざみや」様で購入。
<裏地:赤紫>生地名不明、ポリエステル/100%、原産国不明。濃ピンクに映ってしまいますが、実際は赤紫。

ただ、この表地と裏地、いずれもアイロンの折り目が付けにくいです。

どちらかというと「縮加工」の方がまだやりやすかったですが。。

「縮加工」はアイロンで伸びると縮んで折れている場所が開いてしまい、カットしたサイズをはみ出しますので一瞬サイズが変わります。

これをどう処理したのかですが、裁断の時は自然に立体的なままの状態でカットしておいて、三つ折りアイロンの時に飛び出した部分を少しカットするということをしました。

巾着袋の三つ折りは、両サイドのコの字のわずかな部分だけですので、このデザインの場合随分助かりました。

ここから思うことは、ここまで素敵な様相の生地であれば、作りがシンプル最低限のデザインがはまるということです。

柄を壮大に見せるための面積の確保の目的に加え、「作りやすさの確保」も大切な良質に出来上がるための項目なのです。

空気が入ったこの生地の構造が畳んだ時にも少し浮き、立体感を演出。ふんわりした様相を放ち見応えあり。

あとがき

この生地はこのたびで二度目。

最初は「中」というサイズを以前の記事に投稿しています。

このたびは裏地の種類は違いますが、2回ともパープル系を選んだことが共通です。

この生地の裏地はパープルが一番エレガントになるという解釈なのでした(^-^)。

ひときわクールな存在、モノトーンの大花柄が美しいフクレジャガードニットの巾着袋、高級感が巾着袋以上のメインバッグの可能性を秘める【1111】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の中で連続製作をしています「インテリア収納袋」の巾着袋ですが、ここへ来てモノトーンが増えてきました。

もともと、生地ストックを全部消化する目的の製作で、比較的早く完成できる巾着袋デザインかトートバッグのどちらかです。

このたびは巾着袋「小」で、モノトーンであり黒xグレーのバイカラー使い。

カラフルなかわいいお花柄の巾着袋とは、また違った味わいのテイストをお楽しみくださればと思います。

表地のモノトーンフクレジャガードニットに対して裏地は黒のちりめんニット、巾着袋を遥かに超えていくメインバッグの可能性を見た

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

柄がぷっくりと浮き出ていて非常に美しいです。

生地のお値段も@¥2,838/mというお値段、随分高級な生地で巾着袋を仕立てたものです。

<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
ひもは、5mmという太めの江戸打ち紐、レーヨン/100%、日本製。

その先のすずらんループエンドは「アイリス」社製。

ネットではあまり広まっておらず(こんなにかわいいのに)、アイリス様からの直接の仕入が可能、ここで広げていきたいと思います。

このすずらんループエンドはシルバー、ゴールドとシルバーの展開がありますので、生地によって使い分けています。

表地もニット裏地もニットの巾着袋のふんわりやわらかな雰囲気に感動です♪。

あとがき

この2022年をメインに行う「インテリア収納袋」の連続製作は、残りがモノトーン生地となる大きなくくりに入っています。

このたびのような高級生地は、もっと調達の分量が多いとメインバッグとして大花柄が壮大に映ったかもしれません。

生地幅が135cmあったから35cmのみの調達でも「小」を作ることができましたのでこのたびはこの姿でしかなかったのです。

今後類似の生地でバッグを作るにしても、このたびの巾着袋のやわらかなラインは見逃すものではなく、このようなふんわりとしたデザインが向いていることは確かです。

製作に学びが無いことは何1つ無いのです(^-^)。

取っ手の付け根部分は「縁の下の力持ち」のような場所、自然なステッチでありながら返し縫いをした丈夫さでもスタイリッシュなバッグ【1109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

表地と裏地が類似の綿ツイル生地をバイカラーに仕立てたトートバッグ型を「中」サイズでお作りしました。

こちらは、過去の生地在庫を一掃する「インテリア収納袋」の製作の流れの中の1つになります。

インテリア使いをイメージしていますので、ポケットは無し。

過去のストック生地を無駄なく一層することにポケット無しという条件が非常にマッチしました。

とはいえ、万が一のこと、外出時にもお使いいただけるようにと丈夫なお仕立てをしています。

コンセプトが「インテリア」ということだからといってその手間を惜しむようなことは決してしないというスタンスなのです。

こんなシンプルなバッグのどこに丈夫さの秘密が隠れているのか、取っ手の付け根部分をなじむように重ね縫いすることが隠れた奥ゆかしさ

「インテリア収納袋:中」<サイズ>縦32cmx横28/49cmxマチ20cm。取っ手は幅1.6cmx高さは17cm。

巾着袋をメインに連続製作していますここ最近の中では、トート型は珍しいですが、生地が多く残っていまして、やや大きめを作ることができたのです。

・<表地>コットンナイロンデニム(クリームベージュ)、綿/60%、ナイロン/40%、日本製。

・<裏地>ツイルクロス(ペールグリーン)、綿/100%、日本製。

似た生地なのですが、細かい混率を見ると随分違います。

表地のベージュはナイロンが入り、もう少しきゅっと引き締まっていて、弾力性があります。

このたびは、別で製作しました【1107】で製作のツイルクロスのペールグリーンカラーのみで製作の「大」というビッグサイズの次のサイズの「中」になります。

巻き薔薇もカラー物がいよいよ最終で、イレギュラーに余った3個のオーガンジータイプを1か所にまとめてブーケのように縫い付けしました。

さて、このシンプルな何でもないようなトートバッグなのですが、その丈夫さに対しては誇れるところがあります。

入り口周辺のステッチの重なり:上下に2段に渡って、それぞれ2周ずつの二重縫い。取っ手は上下とも4重縫い。

これが、目に映る範囲のステッチの丈夫さです。

実は、ここでお話することで判明する丈夫さが、更に内部にも隠されているのです。

それは、どのトートバッグでも作業の段階にある、両サイドの地縫いと底の地縫いです。

表地・裏地共に両サイド・底辺の3箇所とも二重ステッチなのです。

表には華やかに登場することはないのですが、しっかりと重みを支えてくれる重要なパートで覆われているのでした。

ここまでして、やっと腑に落ちたお品になります。

おそらく、この「中」というサイズは、1泊程の旅行にもお使いいただけると思います。

随分スタイリッシュに感じるのは、取っ手が1.6cm程度の細めだからです。

取っ手自体も4本ステッチで強固にしてありますのでスタイリッシュながらも丈夫さが実現しています。

あとがき

まだまだこれでもなかなか十分にお伝えできていないのが現状です。

一度手に取ってお見せしたいほどです。

すべての製作品がこうしたお仕立てですので、変な偏りや差を付けた製作はしないようにしています。

デザインが違っても、製作するものすべてを長持ちができるための良質な仕様に統一しているのです(^-^)。

カジュアルなペールグリーンと相性の良い「葉っぱ付きの花柄」、ここからの着想で巻き薔薇をブーケのようにまとめバッグに配置した【1107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃するという目標で1点ずつ「インテリア収納袋」を製作しています。

主にトートバッグと巾着袋、その後の月日の経過で大きい容量から順に作っていった現在が「小・ミニ」というコンパクトな巾着袋の製作の順番に流れていきました。

その途中で、更に大きな面積の生地ストックも追加参戦したのです。

よって、再び大きな容量のタイプも製作する機会を得たわけなのです。

このたびは、カジュアルな綿のツイル素材をメインに使用したトートバッグを製作しました。

デニムライクで本来カジュアルに大きく寄っていた素材に、「巻き薔薇」をブーケのように配置したバッグがエレガントに寄った様子を楽しんでいただければと思います。

カラー同士が特にリンクしていないのに背景に素敵に映るマルチカラーの巻き薔薇ブーケの融通性、デニムライクな素材が瀟洒なバッグへ

<サイズ>縦36cmx横43/65cmxマチ20cm。サイズがビッグです。1個ずつ巻き薔薇を同色でミシン縫い。

かなり丁寧にお仕立てしました。

巻き薔薇がぽろぽろとほつれてくることを防ぎ、整然としたバッグになりますようにと願いを込めました。

これまでの巻き薔薇飾りは、ある程度表地とのカラーのリンクを考えました。

それは1色だけを散りばめたからです。

このたびの巻き薔薇装飾は、複数のカラーの集まり、つまりマルチカラーなのです。

この3色カラーが集まることでかえってカラーに偏りのない融通性が生まれ、全く関連付かない色の青味グリーンに映える形でうまく合ったと思います。

持ち運びするシーンでは、体との摩擦で巻き薔薇が傷まないようにと表面だけに配置しました。

巻き薔薇を全部使い果たしていますので、3つそろわない箇所は2個使いもあることにお気付きでしょうか。

とても賑やかで、もとの土台の素材のカジュアルさが薄れ、随分エレガント寄りになったと思うのです。

ステッチの丈夫さの効果が表れる場所は取っ手の縫い付け部分、ここを「返し縫いと2段目の追加ステッチ」で強度を高めた

ところで、隠れた丈夫さをご紹介したいと思います。

当初の出来上がりは入り口を2周するという二重ステッチ1段のみでした。

<表地:青味のグリーン>ツイルクロス、綿/100%、日本製。ステッチは二重縫いで丈夫に仕上げています。

ここまでの丈夫さのある生地だとたくさんの物を入れる気持ちになることを想定、ステッチをもう1段増やしたのでした↓。

ステッチの2段目を追加しました。まず二周縫うということで強度を高め、二重ステッチと取っ手の返し縫も同様。

どんな箇所でも、狭い面積より、2段などにして、面積の広い範囲をステッチでカバーすると強固になるという工夫は1つの「メソッド」です。

この写真では、2段目の持ち手の付け根部分は1重ですが、この後の作業で下の段も3重へと更にステッチを加えて終了しました。

あとがき

ブーケ状の巻き薔薇の使いは、大きなポテンシャルが見込めます。

手縫いの設置よりも、薔薇をつぶしてでも縦の真ん中の二重縫いが丈夫です。

「つぶす」などとはいかにも乱暴なイメージですが、長い目で見ての傷みはこの最初の固定にかかっているのです。

ひと手間かけた薔薇の色に馴染む同色を是非選択いただければと思います。

糸のカラーの馴染みはエレガントへ直結するところ、非常に大切にしています。

クラシックなファッションを大きくイメージすると、お洋服においてもバッグなどの小物においても「馴染み」は「瀟洒」を作る大切な1要素のような気がしています(^-^)。

あまりじっくり見ないような内側も素敵にお仕立て、モノトーンのコントラスト効果をマチのラッピングに配した小花柄の巾着袋【1106】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃する目的で、比較的短い時間で製作可能な「インテリア収納袋」を製作中。

外出用のバッグとの大きな違いは、「ポケットの有無」。

いかにポケット製作に時間を要するのかということを改めて実感します。

在庫一掃の製作では、生地の最大限の面積を利用する目的がありポケットの分の面積までは残っていないのです。

このたびは、そんな背景とも少し違う、製作途中だったマチ付きリュックの内袋用パーツをそのまま使い続行した形です。

製作途中の「半製品」を活かすことでマチにラッピングが必要になった、表地とのコントラスト効果が美しい内部が充実の巾着袋へ

裏地内部に表地のラッピングが映えるコントラスト効果が美しい。特殊なケースだったからこそ得られた風景。

こちらも「インテリア収納袋」の仕様では一貫した裏地付きです。

巾着袋は通常表地と裏地の合体の時に完全に内部に縫い代が隠されますのでマチのラッピングなど本来は必要ないのです。

しかし、この度のケースは途中の半製品を利用したもので、マチの縫い代は表へ飛び出す形にいったんしておいて、裏地の縫い代に挟み込む仕様の裏地の内部に巾着袋を設置するモデルの半製品だったのです。

イメージしにくいとは思いますが、外へ飛び出した形の場合は、内部の巾着袋の外側が黒で内側が小花柄と逆だったのが当初の組み合わせでした。

解体せずにそのまま続行するにはラッピング布を追加したやり方がスムーズだったのでした。

よって、ひっくり返して縫い代を内部に向けながらもラッピングで覆う必要があったのです。

こうしたモノトーンは第3の色は入れないことこそ美しいものです。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/36cmxマチ15cm。ひもも黒で説得力アップ。
<表地:白x黒小花柄>花柄レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製
<裏地:黒>生地名不明、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。

生地も薄手であれば弱いということはなく、薄くても丈夫な生地というものがあるものです。

主に4種、①厚手で丈夫②厚手でゆるい③薄手で繊細④薄手で丈夫など、少なくとも4種の違いがあります。

表地のレーヨン生地も、薄手のとろみのようなイメージですが、実際はイメージよりもしっかりしていました。

そして、がさっとした感じの質感が裏地の黒とと相性が良かったのでした。

その後なのですが、正面の赤丸の中にフラワーアップリケの白黒を縦に2個装飾として追加致しました。

少し柄が単調なので、ワンポイント的に正面にアップリケを付けて視線を集めるのが目的です。

アップリケを正面の真ん中に設置することで、「説得力」のようなものが増します。

その他、ぼやけた曖昧な柄なども、対極のはっきりしたモチーフを飾ることで同じような効果が出ます。

「飾り」なのに「機能」も持ったというところが非常に興味深く面白いところです。

あとがき

ここ近年、モノトーンや白に注目しています。

モノトーンは非常にシンプルなのですがそのような環境の中でいかに別のテイストを製作者が出していくかなどの研究のようなことをさせていただいております。

確かに生地の柄が魅力的であり、カラーが素敵な配色である元の素材にあやかることも悪くはないのですが、そこから製造者が独自に生み出す別のものが入れ込めることが本当の「作る」ということではないかと思うのです(^-^)。

無地の前面にワンポイント的なアップリケを配置、花びらとつぼみパーツを縫い代で隠し込んで縫い付ける、独自に考案可能なお花デザイン【1104】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでハンドメイドバッグ製作をしてまいりました中で、無地のハンドメイドバッグの表面に時々アップリケを縫い付けることがありました。

縫い付けはすべてミシンで行うところが特徴です。

アップリケに関しては独学の我流、縫い代を1cm程度で内側に折ってミシンで縫い付けるという単純な方法です。

短い時間でまるで絵を描いていくようで、その過程に関しても非常に楽しいものです。

このたびは、小花柄でお花モチーフという入れ子式のようなアップリケをやってみました。

型紙用紙の四角パーツを利用して、斜めに削りながらアップリケパーツを考案していった、咲いたお花と咲きかけのお花をそれぞれ表現

咲いたお花デザイン(バッグの前面パーツに設置):1枚1枚パーツの裏側には接着芯が貼ってあります。

本体生地の裏面にはハード薄芯を当てて、生地を傷めないように行います。

この中には、正方形のパーツのサイズ違い・両端のつぼみを模したパーツ・正方形の折り方を変形したパーツなどが含まれます。

そのような姿がこの裏面のステッチに浮き出ているのではないでしょうか。

最初は大きな1枚のハード薄芯を当て、待ち針で隅っこを固定して、ステッチ後、余分を切り落とします。

ところどころの結び目は、1パーツずつミシンの始めと終わりを区切っているということです。

咲きかけのお花デザイン(バッグの後ろ面パーツに設置):後ろ面は、咲きかけの薔薇とつぼみです。
こちらもパーツは小さいですが、表面と同じことをしました。

あとがき

お花を作るためのパッチワークの生地自体がお花柄というところに洒落を利かせてみたのですが。。

こういったものは、デザインが無限です。

自由なので、自分の好きなように考えていけることが無限の可能性を秘めます。

ただ1つ縛りがあるとすれば、縫い代を見せないようにするには、三角形やひし形が難しく、三角形以上の四角形から始まる多角形の長さを変えた変形型が1パーツに自然になるという実体験からの情報があります。

実は、隠れていますが、お花の真ん中は、四角形のパーツが配置、少しだけ見えています。

スタート地点は、お花の真ん中の四角パーツからが毎回です。

パッチワークはどうしても子供っぽくなりがち、これをいかに大人っぽくするかも勝負のしどころ、是非トライしてみてくださいませ。

素材をツヤのあるもので選んだりクールなデザインの幾何柄的パーツを考案したりして、雰囲気を変えていくこともでき、アップリケは独自のアイデアの実現がしやすい装飾だと言えると思います(^-^)。