巻き薔薇の配置が悪く作り直し、カジュアル感あふれるデニムライクな素材をエレガントに近づけた巾着袋の裏地の薔薇柄と巻き薔薇の役割【1100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事件は、1つ前の記事【1099】で起こっていました。

巻き薔薇の配置ミスをし、正面に巻き薔薇が来ていない事態に。。

ということで、解体して1からの作りをしたのがこのたびです。

巻き薔薇はミシンで縫い付けてありましたが、外すのではなく、表生地は在庫があるので、再び裁断して1からの作り直しでした。

裏地は製作した「中」サイズに設置していただけしかなかったので、解体して、小さく裁断し直し「小」で出来上がったのがこの度の完成品です。

作り直しの結果分かってきた巻き薔薇の配置図、裏地の薔薇柄とリンクして本来カジュアル志向なデニムライクをエレガントに表現した巾着袋へ

今度は、巻き薔薇は1個ずつ個別に縫い付けることに変更です。

そして、薔薇同士の間隔を出来上がりで均一に映るようにと考えました。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
巻き薔薇は青味のピンク。前面と後ろ面の両面装飾です。写真よりも実際はもっとピンク色が付いています。
小さめながらマチたっぷり容量であるところが「小」というサイズのポテンシャルの高さです。
裏地は、解体前の「中」サイズの時のものを小サイズへ面積を落としてそのまま継続利用できました。

失敗すると容量が減ることがあるので、本当は望ましくないことです。

巻き薔薇の数は全部で9個ずつx両面の18個使いでした。

巻き薔薇の配置のシミュレーション:左右の2段目がわずかに外側に配置しても良かったと思います。
2022年に初の「ショート動画」にチャレンジ。非常に投稿しづらく、全5回程度のみの利用でした(*_*)。

あとがき

巾着袋作りは、「インテリア収納袋」のシリーズ製作であり、短い時間で完成できるアイテムを短期間で、過去の在庫生地を一掃する目的で始めました。

もう在庫生地はおおわく一掃できた2024年現在、少しだけその後にまた増えた生地が残っているのです。

きりがないことではあるのですが、過去よりももっと特化した生地を今後調達するようにしていくつもりです。

そして、ノウハウのコンテンツ作りの方も進めています。

こうして、活動の方向性もはっきりとしてまいりまして、この2024年はおそらく今までで一番方向性がまとまる年末を迎えるのではないかという気がしています。

本日、ハンドメイドバッグをご購入していただくことに恵まれました(先ほど発送完了)、心より感謝申し上げます<m(__)m>。

巾着袋は三角形に絞られるフォルムだということを忘れてはならない、配置の失敗から学ぶ巻き薔薇の望ましい配置【1099】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1098】で巻き薔薇を全体柄として配した巾着袋の「小」というサイズの巾着袋を製作した記録を投稿致しました。

巻き薔薇の良さを引き続きお届けしようと、今度は1個が小さな巻き薔薇を2個ずつセットでボリュームを出しながら全体柄として試みたのがこのたび。

今度の巻き薔薇は、種類が違ってペタンコではなくて上にツンと立っている作りです。

ミシンのテクニックが必要であることを心配しながら製作したわけですが、全く別の点で失敗が起こってしまったのでした。

薔薇の柄の配置を正面から見て逆三角形に配置してしまったのでした。

冷静に考えてみてください、巾着袋は絞った時にはおおわく三角形のフォルムになるではありませんか。

それならば、絞られた時の三角形のフォルムに配置していない、ましてや逆三角形となれば、タックの中に巻き薔薇が隠れてしまうということを全くイメージできていなかったのでした。

こんなイメージミス・イメージ不足を大いに反省し、悪い例として是非ご覧いただき、この続きとしてやり直しをする計画のところまでを当記事でお伝えします。

悪い例などなかなかネットの画像で見ることができません、貴重な例として是非お役立ていただければ、失敗も意味があったことになるでしょう。

裾広がり気味に巻き薔薇を配置するのが正解、逆三角形に配置してしまった結果、巾着袋の真正面に巻き薔薇が存在しなかった失敗作

「インテリア収納袋:中」<サイズ>縦32cmx横29/48cmxマチ20cm。

表地は、ツイルクロスという名前のデニムライクな生地です。

ジーンズのような厚みではなくダンガリー程度のものですが、それでもブロードやローンなどよりははるかに厚みと重みのある生地です。

この生地に巻き薔薇を2個ずつペアで一度に縫い付けるやり方で配置しましたが、完全に配置ミスです↓。

巻き薔薇の配置ミス:逆三角形はむしろ不正解。巾着袋の出来上がりはこれでは上の左右の巻き薔薇が隠れます。
<裏地>ファイユ花柄プリント、ポリエステル/100%、日本製。

裏地がエレガントですので、表地のコットンのカジュアルな素材に、巻き薔薇を装飾するデザインはエレガントに寄っていくようなバランスが取れたと思うのです。

ということで、せっかく生地に関しては良い感じで出来上がったものの、やはり、薔薇の位置が悪いことでその後解体することに決定。

後で貼りますYouTube動画では、出来上がり場面までしか映していませんが、その後の決断がありました。

もう1つサイズダウンの「小」というサイズで裁断し直して、新たに製作し直すことでした。

表地は、別の残布で、裏地は、それしかもうなかったので、解体してそのまま型紙を「小」で当て直して裁断です。

「小」サイズで裁断し直し:巻き薔薇のミニサイズを今度は1個ずつ量を増やして縫い付けました。

このやり直しの完成品は、【1100】の記事でご覧いただけます。

あとがき

こういった簡単な巾着袋でも、作るたびに学びがあります。

巻き薔薇の並べ方1つとっても、いかに何も考えずに配置していたかを反省するこのたびでした。

2次元的平面の状態で3次元をイメージすることに対して非常に苦手だということも分かりました。

そもそも巾着袋の「巾着ひも」が左右に引っ張ることで絞られていくことを最初に考案した人物はどなたなのでしょうか。

その方はおそらく2次元で3次元をイメージすることが得意とする人物に違いありません。

非常に尊敬していますし、良き考案をして下さったお礼のような気持ちをこめながら、素敵な巾着袋を丁寧に作り上げていきたいです(^-^)。

柄の続きを「巻き薔薇」で描くように、草木柄のジャガード生地をボタニカルに寄せる追加的附属品の存在の利用の仕方【1098】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で、「インテリア収納袋」という裏地付きの巾着袋を製作しています。

生地をめいっぱい使うということがコンセプトなのですが、面積の多い大きいサイズから順番に作って行きました。

サイズ展開は「大・中・小・ミニ」の4種。

大と中もその差は目で見て分かるほど歴然、小とミニに関しても似たコンパクトサイズながら、マチが15cmと10cmでその差は目で見て分かる違いです。

こうしてできるだけ1点1点の存在価値を高めています。

大きいサイズから順番に製作し、月日が流れ、現在では小やミニの段階になってきました。

このたびならではの特徴の部分は、「巻き薔薇」を思い切って存分に利用したことです。

ワンポイントでなく、全体に柄のように散りばめるという配置の仕方なのでです。

このたびお伝えしたいのは、草木柄にお花を飾ることを次の段階として製作しながら加えていく元の続きのような不思議な繋がりです。

是非お楽しみどうぞ、そして別の例でもご引用下されば大変光栄でございます。

ジャガードの表面と裏面をそれぞれ表地と裏地に使った濃淡の違いが一本調子を解消、巻き薔薇でさらに凹凸感が出た

<表地:オフ>インテリアジャカード:ファイユ、ポリエステル/100%、日本製。

クッションカバーやカーテン地になるようなインテリア生地です。

幅もたっぷりあり、つるりとした高級感がある生地が多いのがインテリア生地。

ただ、このオフ色は裏地選びが難しく、どの裏地も浮き過ぎてしまうということで、結局同じ生地の裏面を使うことにしたという経緯。

生地屋様で表示がされていた表面は、背景がベージュで柄が白。

一方、内側の裏地は、この反対の面を使いましたのでカラーの出方が反転しまして、背景が白で柄がベージュです↓。

<裏地:オフ>インテリアジャカード:ファイユ、ポリエステル/100%、日本製。

上の表地と色の出方が真反対で違った感じが新鮮、ジャガードではこういったことが起こるので、裏面も楽しめます。

裏地側の面の方が白く映りますが、両面使いをそれぞれ比べることで、示された通りの片一方だけで裏面が内部に隠れてしまうよりもはるかに新しい発見が広がります。

互いに違うということこそがお品全体の価値を高めてくれる可能性を秘めます。

巻き薔薇を飾った理由がただの「飾り」ではなくなる時、草木柄にお花を咲かせたのは生地ユーザーであったという業界全体のストーリー

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/43cmxマチ15cm。

過去に、巻き薔薇を使ってある小物などのお店で拝見したところ、ほとんどが、巻き薔薇は正面にしか付いていませんでした。

持ち歩く時に擦れて薔薇が傷んだりほつれたりするから正面だけということなのだと思いますが、インテリ袋としての差別化をしたいと思ったのです。

後ろにも同じようにたっぷりと薔薇を飾りました。

サイドにも下の方に現れる配置になりましたので、存分に巻き薔薇を配したことになります。

草木柄に「柄の続き」とでも呼ぶようなアートな作りをしたことになります。

部分的にワンポイントとしてしか使ってこなかった過去からは新しいタイプの巻き薔薇の使い方ができたこのたびでした。

あとがき

巻き薔薇はキュンとするかわいらしさがあります。

ただ飾るだけではなく、意味を持った機能的な一面も巻き薔薇にはあったのだという新発見。

この度で言うと、柄になったという役割です。

こうしたことをいろいろな別の事柄に落とし込んでみてくださいませ、考え方1つで今までは見えなかったことが広がってくる、新しいことが見つかるかもしれません(^-^)。

イメージのみで合わせた糸の色が汚く浮いてしまうケース、バッグの糸の色選びにおいては生地に対して濃いめは不正解、薄めが馴染み美しい【1097】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地在庫一掃に向かい「インテリア収納袋」という連続製作をしています。

生地の面積をめいっぱい使用することを目的に、「大・中・小・ミニ」とサイズを4展開に、このたびは「小」を裏地付き巾着袋に製作しました。

同じデザインを連続製作していくことで、生地の違いの性質を知ることができたり、巾着型に最も相性が良い生地が見えてきたりするものです。

基本的に30番糸は馴染む色を選びエレガントに仕立てています。

間違った色を選ぶ落とし穴もあり、独自の解釈ではありますが、これまでの経験上確かな答えとしてこのたびの縫い糸のカラーの相応しかった色をお伝えしたいと思います。

生地の上に糸を置くことで明らかなカラーコンビの相性の良し悪し、「生地対して濃い糸の色」が必ずしも正解とは限らないのではないか

完成した巾着袋はこちらです↓。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:パープルxゴールド>生地名不明(ブロードと予想)、綿/100%、日本製。

柄は日本らしくありません、詳しくは生機(きばた)がアメリカ原産なのです。

日本では、染色加工などを最終整理として行ったということです。

もとはパッチワークの生地を製造の「Moda Fabrics」社様のデザインです。商業利用が可能のプリント花柄です。

<裏地:パープル>生地名不明(綾織り)、ポリエステル/100%、日本製。
横に走るステッチ糸の色にご注目を。柄を遮るように黒っぽく映り、気になります。糸選びのミスです。

日ごろから、よくご紹介しているにもかかわらず、この時に固定観念の紫には紫の糸というように選んでしまいました。

糸選びは、生地にぴったり当てて、暗い光、明るい光いずれにおいても納得できるなじみ具合が結局は美しく仕上がるのです。

今回、左を選んでしまいました。右の存在を見落としていたからその時は見つけることができませんでした(^_^;)。

いかにも左の方が合いそうに想像しますが、実際は写真のように黒っぽく浮き出る仕上がりなのです、写真が本当のことを教えてくれました↓。

右の赤みの色の糸を当ててみるとなじむような感じです。こちらを選ぶべきだったと反省しております。

あとがき

糸の選び方は、生地に対して濃いめとの事ですが、洋服に限ってなのでしょうか。

なぜそのように言われているのか、実際に非常に違和感を感じました。

間違いなく濃いめは、柄などを遮り汚く仕上がっていたことが写真でも証明されました。

とにかく、糸を実際に生地に当てて、紫だから紫色という固定観念やイメージのみで決めてしまわないことです。

たくさん糸を持ち合わせていたことでこういったことも分かったのです。

「縛り」があると本当のことを見失うことがあります、気持ちの正直なところに従う創意工夫を応援したいと思います(^-^)。

同じ「フクレジャガード」という名前のニットと織物、表地と裏地それぞれに配した異色コンビでもあり類似コンビでもある巾着袋【1094】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年は、過去の在庫生地の一掃を目指し、半分を製作、半分を生地売りということで消化しています。

生地売り活動も初めて体験したのですが、得られる情報やフィードバックがなかなか豊富であり興味深いです。

到底追いつかない製作をあきらめ、他の方へ委ねたとも言えます、ご購入して下さった方、ありがとうございます。

製作の方は、残布を残さぬよう、生地のサイズに合わせてめいっぱい使用していくスタンスで、巾着袋のサイズを「大・中・小・ミニ」と決めました。

現在は時が経過し、大きめサイズはほとんどなくなり、残るは小さめのサイズ用生地となっています。

コンパクトなサイズの「小」でもマチが15cmとボリュームある貫禄のあるサイズ感。

このたびは、共通のネーミングで表示されていた「フクレジャガード」を織物とニットで組み合わせて1つの巾着袋に作り上げました。

「丸みがある」ことを共通にした組み合わせが類似、ニットと織物で異になったコンビの巾着袋が1点物らしさを高める

<表地:黒xモカ>フクレジャカードニット、アクリル/69%、毛/12%、ナイロン/6%、ポリウレタン/1%、残り12%不明、日本製。
<裏地:黒>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。表地と同じ名前なのですが、織物です。

卵のようなジャガード柄はややクセがあり少し敬遠しがちではあるのですが、表地の可愛さたっぷりに対して大人っぽさみたいなバランスを取ってくれているのかも。。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
表地と裏地を一緒に使う際には、ニット芯を両方に共通して貼る方が縫い糸の糸調子が安定するような。。

実は、両方に織芯を貼ってしまいましたこのたび。

横伸びの柔軟性に少し欠けることで、糸がピンと張ったように感じてしまいます。

糸は得にナイロン糸などを使わずしても、接着芯で融通が利くように本来はなると思うのです。

この点は反省でした。

ニット生地に対しては、にニット芯を貼るのが「マスト」という確固たる証明として、この感覚を忘れないでいたいと思います。

あとがき

「フクレジャガード」はまだまだニッチな素材。

このたびの表地も結構な高級品の部類です、@¥2,400/mくらいでしたから。。

もともと調達が少なかったために「小」でしたが、もし機会があればこうしたやわらかな癒されるような質感は、リュックなどの背負いながら肌に触れるようなバッグにも有効的だと思います。

ニット生地のふんわりした巾着型との相性は間違いなくこのたびの巾着袋で証明されたと思います(^-^)。

視点が定まらない抽象的な大花柄、視線を集める正面位置に決めたマルチカラーの3つの巻き薔薇に対して初めて発見した「役割」【1092】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続製作中の「インテリア収納袋」、過去の生地在庫を短い期間で一掃する製作活動です。

このたびは、4サイズの中ではやや小ぶりな「小」、その下に「ミニ」がありますので、「小」とはいえややゆったりめなのです。

黒ベースの花柄なのですが、非常に抽象的であり、確かに美しくはあるのですが、見た目のモヤモヤ感を「ある1つの工夫」ではっきりとさせてみました。

どうぞ、このたびの製作品をご覧くださいませ。

かわいらしさのあまり装飾性ばかりに注目しがちな「巻き薔薇」、この度発見した抽象柄をはっきりとまとめる「役割的存在」を見た感動

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。真ん中に巻き薔薇を3個設置。

柄に馴染んで一体化していますね。これで良いのです↓。

<表地>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。そこそこ厚みがあり、使いやすい生地です。織物。

曖昧なラインの柄の中に、存在感ある3つのマルチカラーの巻き薔薇の存在は、「花柄ですよ」と説得力のある言葉を放ってくれているかのよう。

<裏地>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。綾織が美しいです。高貴な紫色はバッグの高級感に貢献。

抽象的な大花柄を小さめの巾着という面積の狭い一角にまとめているわけで、そうした時に真ん中にワンポイントとしての巻き薔薇の設置が効果的になったと思います。

本来、大花柄は大きいサイズのアイテムに材料として使った方が柄が生き生きと広がり躍動的に感じるものです。

しかし、そこまでも分量のなかったこのたび、狭い面積にぼんやりと入り込んだ柄に対して、もう1つの附属品の「巻き薔薇」の「機能性」を感じることが出来て心底感動致しました。

江戸打ち紐にも数種類の混率の違いがあることを知る、ツヤの無い風合いはナイロン100%、ツヤのある風合いはレーヨン/100%

使用の「江戸打ち紐」は、ナイロン/100%でした。いつものレーヨン/100%に比べて弾力性があります。

感じたメリットは、紐先がレーヨン/100%よりもほつれにくいです。

ただ、レーヨンにあるつるりとしたエレガントさとはこちらは対照的で、ナイロンはガサッとしていてカジュアル。

アクリル/100%もナイロンに類似の風合いです。

製作品の隅々まで細かに検討する場合に、「江戸打ち紐」1つにしても素材感の感じ方の違いがあるということを是非。

あとがき

現在の過去の生地のストックで残っていた大半が「プリント柄」でした。

普段、ジャガードやフクレ加工など凹凸感ある素材に特化していますが、数が足りないためにプリント柄にも手を出していったからでした。

馴染みのないプリント柄を使用して思うこと、意外にも「カジュアルテイスト」であるということです。

一見エレガントのように見えますが、もともと生地自体に凹凸感が演出されているジャガードやフクレ加工などを見てきたのでそう感じたのです。

こんな微妙な感想も是非ご共有いただけると大変嬉しいですし、実際に比べてどう感じるかを是非体験してみてくださいませ(^-^)。

とろんとした薄手の花柄サテン地が表地の巾着袋、ひもホールステッチに一瞬でできてしまったピリは繊細な生地に16番の針という無茶によるもの【1090】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の大きな目標、「これまでの生地ストックを一掃の方向へ」ということを実行していっております。

半分のストックに関しては「生地販売」も体験できまして、そこから得られる傾向や今まで気づかなかった学びもあり初トライでしたが、売上高がどうのこうのを遥かに超えた大変有意義な活動でした。

残り半分は、引き続き「インテリア収納袋:大・中・小・ミニ」のサイズを選び生地を最大限に有効に使いながら1点ずつ裏地付きの丁寧なお仕立てをして製作。

このたびは、サテン生地のボタニカル柄で「小」サイズです。

最終場面で大きな失敗があり、ボツになってしまいましたが、その分アウトプットとしましてお役に立つような件をお話してまいりたいと思います。

ボツになった理由は、薄地のために針との相性が悪くピリが入ったこと、サテン地の薄手ともなればいつもの16番の針は間違っていた

非常に良い生地の組み合わせができていたのですが、最終のひもホールのステッチでシャーッとピリが入り終了ー(*_*)。

せっかくですので、その最後の場面でのポイントをその「ピリ」の姿と共に解説したいと思います。

薄手で柔らかい生地の場合、待ち針無しではタックやしわが寄っていきます。

よって、縦に等間隔で待ち針で固定することの効果が非常に重要になってくるのです↓。

待ち針が本体の天地に対して縦向きに留められました。最終のひもホールステッチをかけようとしている場面。

ここの最初の時点で返し縫いした後のステッチで、早くも縦にストライプ状にピリが入りました(+_+)。

一瞬の出来事でした。糸調子も良くなかったと思いますし、いつもの16番の針では耐えられなかったかと。。

非常に反省しています。

接着芯は貼っていますが、それも超えた負担が生地にかかったのです。

生地が薄くて、それに対応して、針をせめて、14番に換える必要があったのに、そのまま16番でいつものように続行してしまったからです。

待ち針を打ってもこの通り内陸部の方で皺が発生しています。
待ち針は外さずにそのままで通過していくのが良いと判断。待ち針の向きが反対の方が良かったかもしれません。
<表地:黒xマルチカラーボタニカル柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黄緑まだら柄>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

とりあえず完成させてしまいましたが、これが成功していたら。。と思うと悔しいですし、もっと材料の生地と丁寧に向き合う必要性を反省。

全体的に厚手に合わせた16番の針、糸調子などに対して緩んだ気持ちで挑んだ証拠だと思いました。

悔しい気持ちともう1つ、素敵な生地をご提供下さった生地屋様にも申し訳ない気持ちがあります。

おそらく、素敵な完成品を望まれていることでしょう、すべては「心の緩み」が招いたことではなかったかと。。

あとがき

ボツ品を作ってしまうと非常にもったいないことになります。

そこまでかけてきた時間や労力は実らぬものだったと残念に思うもの。

そんな時には、十分に反省し、こうしてお恥ずかしいことではありますが、「悪い例」としてアウトプットすることも「挽回」「リベンジ」の1つ。

おそらく多くの方がいとも優れた技術ですんなり作れたかのように「良い例」だけを記録したがりますから。。

「悪い例」は、気持ちの入れ込み方、考え方からしてすべてが悪かったからそうなったのです。

技術が劣っているせいだけではないのです。

それを考えると、「製作品」というのは、その時々の心の状態をも表すものだとも言えますし、この材料を使わせていただけることへの有難い気持ちを持つべきなのです。

巾着ホールの下辺ステッチと表地・裏地のサイドのコの字ステッチの横線、ぴったり一致の重なりを実現するための待ち針の役目【1087】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地ストックを比較的短い時間で製作可能な巾着袋製作で消化していますのは、「インテリア収納袋:小」です。

このたびは、かなり昔になりますが、2015年くらいかもしれません、古物で見つけた、出所が分からない反物購入の生地(新品でした)を使用。

ちりめんのよくある和風なイメージとは違い洋風要素が高く、マルチカラーの色の種類も豊富でどこか際立っていたのです。

柄物で目立ちはしないが、美しく仕立てたい巾着袋のコの字ステッチ、横辺が表地と裏地でピタリと重なる縫い目の美しさ

出来上がった裏地付き巾着袋はこちら↓。

<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

「大・中・小・ミニ」の4種を決めた中では、「小」というサイズは結構ゆったりした容量であり、お弁当袋よりももっと大きめです。

<表地:ベージュ>ちりめんプリント、ポリエステル/100%(おそらく)、原産国不明(おそらく日本製)。

原産国が日本製であると考えましたのは、推測ですが、ちりめんの古布は日本製が多いのではないかという見方からです。

現在は韓国製などの外国産のちりめんも豊富です。

<裏地:紅色>エステルサテン、ポリエステル/100%、日本製。
赤が差し色です。表地の中のマルチカラーの中から分かりやすく際立つ赤色を抽出し、裏地と紐をリンク。

それでは、巾着ひもホールのコの字のステッチの表地と裏地の重なりのコツをご紹介したいと思います。

何も考えずにただやっていくと、ずれるのが常です。

それぐらい意識して重ねていかないと重ならないものなのです。

表地側のコの字ステッチの重なり:左右共このように最後のホール縫い閉じステッチに重ねるのが美しい仕立て。

作業を遡ること、裏地の返し口からひっくり返した直後に待ち針を使って重ねるのがその重なりポイントを決めるタイミングです。

コの字の横辺と巾着ホールの底辺のステッチの重なり:右の白い部分は最後の玉止め。表地に合わせたオフ。

上述の「ひっくり返した直後にすぐに、待ち針でコの字を留める」という作業によって、その後の上部のステッチの時の微妙な位置も変わってくると感じました。

よって、すべては、待ち針で指定するその固定の部分が重要なキーポイントなのです。

ピンポイント解説:「2:37~」でコの字の待ち針の合わせ方とかそのタイミングをお話致しました。

あとがき

こんな風に連続して複数の裏地付き巾着袋を作ったことが過去にありませんでした。

連続製作では手が作業を覚えている内に次々に作っていきますので、違いや変化に気付き易いのか、それとも流れていって立ち止まることを忘れてしまうのかが微妙なところです。

慣れたからと言って、決して有頂天になって100%完璧なつもりになっては決していけないということが言えると思います。

どんなシンプルで簡単な品物でも、新しく知ったことは素直に、「今まで気づかなかった、大切なことだ」と受け止めることは技術を高めた凝り固まった観念からの解放でもあるのです(^-^)。

生地の裁断における小花柄の方向性の判断の仕方、葉っぱの向きが天地の向きを教えてくれることが多い【1085】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、古い生地ストックの一掃としまして、「インテリア収納袋」を短い時間で製作しています。

このたびは、2019年に購入の生地が眠っておりまして、やっと製作のタイミングとなりました。

生地選びで反省するのは、生地自体の華やかさだけに依存してしまう過去の選び方です。

黒ベースの後の製作テイストの変化を思うと、この当時のオレンジはちょっと浮いていました(^_^;)。

とはいえ、美しいマルチカラーのオレンジベースのちりめんの華やかな小花柄、3年越しの使用ですのでしっかり丁寧にお作りしました。

柄の向きを2つの面で互い違いにしてしまった裁断ミスからのサイズダウン、葉っぱの向きが天地の向きを教えてくれていた小花柄

<表地:オレンジ>ちりめん金彩プリント、レーヨン/100%、日本製。

表地には、こういった柄を使いました。

洋の要素がある和柄というところが何とも素敵。

こういったちりめんの和柄は、多くが斜めに着物風な波が入っていて、あれこそが和風なのですが、多すぎてレア感がありませんでした。

1つだけ選ぶとしたら。。ということになるとこれがダントツだったのです。

生地購入は2019年11月、そこから3年ほど経過しています。

大きくたたんで生地ストック用の引き出しへふんわり収納して保管してきたこの3年。

いよいよ出番がやってきたのですが、意外に難しいのが裏地選びでした。

<裏地>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

当初パープルを選んでいますが、ブロンズの方がオレンジに上品に馴染むようです。

葉っぱのみに注目していただくと、完全に天地の向きがあることが分かりました。サイズは「ミニ」にダウン。

柄に向きがあることに気づいたのが、1つ大きいサイズの「小」という巾着袋のサイズでの裁断の後でした。

10分ほど悩み、それほど目立つものでもないと思ったりもしましたが、間違ったままの続行は取りやめ。

「ミニ」というサイズでの裁断を正しい向きでやり直したのです。

ここでそのまま進めてしまうと、その後の作業の丁寧さやじっくりと縫い込む価値がこの柄の向きのミスですべて台無しになると思ったからです。

<インテリア収納袋:ミニ>サイズ:縦17cmx横17/26cmxマチ10cm。

巾着ひもは馴染む色の同じオレンジ色の江戸打ち紐3-4mm程度、ループエンドはゴールドカラーのスズラン型が相性が良いです。

撮影用に、中には、新聞紙(しんぶんし:印刷あり)をまるめてそれを新聞紙(しんぶんがみ:印刷無し)で包んだ小さめあんこが1つ入っています。

実際にこうして物を入れると、こんもりとしてかわいい巾着袋です。

写真だとサイズ感が分かりづらいですが、小というタイプは、もうひとまわり大きいのです。

サイズの違いを小さめ同士で比べてみると、

・「小」・・・縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

・「ミニ」・・・縦17cmx横19/26cmxマチ10cm・・・このたびはこちら

横が共通する19cmですが、マチが5cmも違うと、縦と横ともに5cm以上寸法の違いがあり、見た目も結構違うと分かるのです。

ただ、このミニサイズも、ミニとはいっても結構な容量であり、全体的にたっぷりと容量をとるというスタンスです。

幅の狭い生地は「小」が難しく「ミニ」になることがありました。

そういった状況に対応するべく、このミニサイズを設けたという経緯があります。

あとがき

裁断の向きのミスによって、変な風に生地が余ってしまったのも残念です。

ミスがもったいない結果を招いてしまいましたことは反省する部分でした。

ちりめんもシルク紬と似ていて、とろんとしながら丈夫な素材です。

かわいくコロンとまあるい優しい巾着デザインが非常に向いていたことで良い形に出来上がったことは幸いでした(^-^)。

花柄だけが美しいとは限らない、抽象柄のパープル系マルチカラーのシルク紬の神秘的な美しさを巾着袋でお伝えしたい【1083】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま、過去のストック生地の一掃企画ということで、インテリア収納袋を短い時間で製作しています。

短い時間とは言え、裏地付きの巾着袋であり、しっかりと丁寧なお仕立てをした上でのスピードということになります。

多くを花柄で占めているのですが、このたびは、「抽象柄」の素敵さをお伝えできればと思います。

巾着袋には向いているしなやかながら強靭さも持ち備えた「シルク紬」です。

生地は高級であり、素敵ですので、柄違いや色違いでその他2種ほど別でも製作しています。

「シルク紬」のようなとろんとしながらも強靭さを持つ生地は巾着袋のようなふんわりしたデザインに落とし込むのが正解

インテリア収納袋(小):<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

モヤモヤした柄で、黒ベースでパープルの濃淡が非常に美しいです。

なかなかの高級品であり、たやすく巾着袋にしてしまっていることに多少ためらいもありますが、かえってよくある巾着袋との差別化になるかもしれません。

<表地:黒xパープル系マルチカラー抽象柄>シルク紬(つむぎ)プリント、絹/100%、日本製。

花柄の時は迷わず「すずらん型」のループエンドを選びましたが、抽象柄では少し変化をつけまして、コイル型のプレーンタイプにしてみました。

コイル型の彫りと「シルク紬」の節の相性が非常に良いと新たな発見も、こうして「いつものやつ」をそのまま使わず、気持ちを一新したことの良き結果です。

<裏地:シルバーグレー>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

1つ学びがあったのでお伝えしまして、最後に他の「シルク紬」の製作品もお写真をアップしたいと思います。

こうして、本来表になる面を今一度ひっくり返して、内側にしながら柄の方へステッチするやり方をしました。

こうして、器のようにかけることが見やすくて綺麗にステッチができる向きだと分かります。

そのままの状態だと裏地側が上糸側になりますので、表面を上糸側にしたかったからひっくり返してこの体勢で縫ったのです。

この時に、縦に待ち針を均等に打ち固定してステッチをかけていく方が皺やタックが寄りにくいです。

さらに、巾着ホール周辺のコの字の下の線に重ねてスタートすると出来上がりが綺麗。

では、同じ「シルク紬」の他の製作品です↓。

柄違いの2点:2点同士は同じ花柄の色違いになります。バニティーバッグはとろんとし過ぎ型の選択ミスの過去。

あとがき

抽象柄のかっこ良さを教えてくれた生地でした。

マルチカラーだからこそ華やかになっているとも言えます。

結構早い時期に最初のバニティー型を作ってしまい、とろんとして失敗していたのでしばらくこの生地に手をつけなかったこれまで。

やっとここで、ふんわりとしたデザインが「シルク紬」にはお似合いだと確信。

生地とデザインとの相性の重要さも出来上がりの100%の素敵さには非常に重要な事なのです(^-^)。