柄にあやかっただけに過ぎない製作品なのか、有難く利用させていただいた生地に敬意を払い、自らのアウトプットを織り交ぜた製作品なのかの違い【1143】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、素敵な素材や柄の生地で製作することの中で、1つお伝えしたいことを記事にしてみました。

根っこにある重要な考え方だと思いまして、長い目で見た今後に影響していくことではないかと。

ハンドメイドバッグを製作する最初の生地選びでは、当然素敵な生地を選びたい願望を持ちます。

ただ、そこでもう製作の大半を終えたような気持ちになってしまうことが意外と多いのです。

本来、この続きこそ製造者の重要なポジションであるということなのです。

一度全くの白無地でバッグを作ってみると良い、色や柄に何一つ依存しない製作、初めて本当に自らが生み出すものの有無が分かる

ブランドテイストの強い生地などは人気です。

しかし、商業利用して製作品を購入していただくようなタイプの製作の場合に最もお伝えしたいことがあります。

それは「生地頼み・柄頼みになっていないだろうか」という投げかけです。

確かに素材や柄にあやかるのは、そこそこ受け入れられることがあるのかもしれません。

しかし、「長い長いハンドメイドバッグ製作人生」と考えた場合には、それが原因でどこかで挫折してしまうかもしれないのです。

一時的に生地のテイストの流行みたいなこともよく起こっており、その流れでよく見てもらえたりすることもあるかもしれません。

問題は、流行が過ぎ去った後に見向きもされないことにななりはしないかということです。

その原因は、素材や柄の素敵さで魅力的にしていただけであり、自らのアウトプットが欠けていたということの証。

素材や柄の素敵さの盛り上がりの反面、ひっそりと技術や機能を高めていく一方の冷静な部分が必要なのです。

流行が去った時などには一気に状況が変わるかもしれない不安定な道を歩いていたとも言えるのです。

多くの方が利用している流行の生地を使わせていただくことも決して悪くはありません。

ただ、製作自体は独自のアウトプットであるかどうか、これがこのたびお話したかったことの軸の部分です。

こうして考えると、いかに「模倣」が依存的な製作であり自分軸の無い製作であるかということになります。

そのためには、日の当たらない日陰の部分での見えない努力や工夫こそ最も大切であることをお伝えしたく、この話題を取り上げてみました。

あとがき

例えば、「リバティ」という生地は、柄がほぼ無限に生み出されることが可能であるらしいのです(パターンの繰り返しの柄だからこそ)。

生地屋様には豊富にラインナップがあり、どれを1つ選択して良いか迷うこともある「リバティ」生地。

多くの人が同じようにこの同じ生地を使って製作し、商業利用する可能性の多さもその材料の豊富さが意味するところ。

当ブログ記事は、最初の投稿が2022.10.23でありまして、そのおよそ2年後の2024.10.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

現在は2024年、例に挙げました「リバティ」が現在もそのままの流行であるとはとても思えません。

こうして、流行は年月とともに変化するものなのです。

いかに生地頼み・柄頼みの製作スタンスは、別の何かに翻弄され自らの方針を持って安定した製作ができないかが分かります。

ずっとこの「ハンドメイドバッグ道」を歩き続けていくということは、他の別の何かに囚われ翻弄されてはならない、自らが舵を取った体勢でなければ続けることさえ難しい歩みなのです。

よく使いよく洗うランチボックスを入れるような巾着袋にはこれ、擦れや傷みが起こりにくいペタンと縫い付けた花柄のフラワーアップリケ【1142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【1104】では、ドイツ製の小花柄生地で、無地のパーツに薔薇のアップリケを縫い付けた作業までをご紹介致しました。

少し日数が経過しましたが、このたびの【1142】では、そのパーツを巾着袋に製作していく時が来ました。

「巾着袋:ミニ」というサイズでご覧いただけます。

前面・後面とで蕾がお花に咲いていく変化の様子を載せたような巾着袋、バッグに物語を演出できることの可能性は自作アップリケの醍醐味

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地/裏地:紺>ツイルクロス、綿/100%、日本製。<アップリケ:焦げ茶>ブロード、綿/100%、ドイツ製。

過去にも薔薇のアップリケは数点経験がありました。

その過去の薔薇とも少し違う、咲く途中の変化や動きなどを盛り込み、全体ではお花が咲いていくストーリーのように縫い付けた薔薇アップリケになります。

アップリケは、少しのはぎれがあれば可能、はぎれのみでアップリケの構想を練ることもできます。

このたびの小花アップリケも、すでに裏地に使用した残りのわずかな部分を利用したもの。

アップリケを取り入れると、生地をほぼ使い切ることが可能になります。

どうしても、「裁断」と呼ばれる過程のあるアパレル品、雑貨類の製作過程においては無駄が生じやすいものです。

その余った箇所が多いとコスパが悪い、もったいないお品ということになります。

現在も一部では高級品の柄をそろえるために、贅沢な裁断が施された製作が製造されているかもしれません。

ここは難しい部分であり、一概には良し悪しは言えません。

チェック柄は段がずれていると美しくないですし、柄が割れているなどせっかくのお品が残念なことになってしまうと製作した意味すら薄れてしまう、柄を合わせることを軸に置くことが正解のケースも。。

余った部分の使い道が豊富に見つかれば、生地がコスパ良く使われたということになり素晴らしい製作です。

柄合わせが必須のピッチの大きなチェック・幅広ストライプ・幅広ボーダー・大きな水玉・大花柄などは、そもそも生地の購入の時にこそ、本当にこの柄で作るのかということを冷静になってしっかり考える必要があります。

あとがき

ミシンだけで縫い付けるパッチワークは、このたびのような多角形は比較的作業がスムーズ。

一度内側に折るだけで縫い代が隠れていきますので、あとは端っこをミシンでステッチして縫い付ければ良いからです。

その他こうした多角形の辺の長さを変えることで、幾何柄のようなアップリケが生まれる可能性があります。

ただの飾りではない、コスパ良くもったいない生地を消化するためであるという背景がある「アップリケ」になれたら、随分奥深い製作になることでしょう(^-^)。

家のドアにも使われる伝統柄の市松柄、表地にも同じ歩調を合わせた織柄で粋な組み合わせを実現した、黒とグレー2色のみの素敵な世界観【1140】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日本の伝統的な柄の中に、「市松」という柄があります。

縦横平等に配置されたその正方形柄は安定感があり落ち着いています。

かつては、携帯電話のモデルにもそれが取り入れられて、その素敵さに愛用していた時期もありました。

さて、このたび「インテリア収納袋:小」が完成。

お洋服のコーデのようなコンビを決める際にも引用できそうな組み合わせの考え方を、このたびはお伝えしたいと思います。

市松柄同士のコンビに洒落を効かせ互いに柄がリンク、表地に使った「ジャバクロス」という編み込み素材の凹凸感たっぷりな素敵さに感動

遠目でも凹凸感を感じるこの素材、一目見て「バッグ向きだ」と思ったものです。

表面の凹凸感が素敵です。

<表地:黒>ジャバクロス、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。
<裏地:薄グレー市松>デニムコーディネート、綿/100%、日本製。かつてのマスク不足時代の生地の残りです。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。ループエンド到着後の完成です。

あとがき

もうこの時点で残る製作はあと3点となりました。

いよいよ「インテリア収納袋」シリーズが終了に近づきました。

トートバッグか巾着袋をサイズを選びながら、全部で50点強製作してきたことになります。

その連続の製作の中で、得意技も分かってきました。

これだけ連続製作したのは今までの中では断然この2022年が一番です。

<得意技>
・表地と裏地のコーデ
・均等な4本ステッチ(ショルダー/取っ手)
・ラッピング
・大花アップリケ
・ダイヤキルト(中綿/ソフト厚芯)

これらの<得意技>はすべてアウトプットし、広めていきたいと思っております。

4本線がどうのなどの著作的なことは関係無し、美しいと感じたデザインは多くの方々と共有するスタイルへ向かっていきます(^-^)。

凹凸感ある加工生地は希少、そのような時にこそプレーンな生地にキルト加工をして自ら凹凸感を表現していく考え方はすべてをカバーする【1139】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1年間は、過去の生地在庫の消化を目的としながら、比較的短い時間で完成するトートバッグや巾着袋を連続製作します「インテリア収納袋」をシリーズでやってまいりました。

現在は終盤、ハンドメイドキルトをかけた表地の巾着袋製作はこのたびで終了です。

このあと4-5点で「インテリア収納袋」シリーズ自体も終了になります。

当初はこのような小さめの巾着袋にキルトをかけるということは考えてもみませんでしたが、この予想外こそが後に重要な経験になっていきました。

キルトを様々なバッグに対して取り入れていくことが、ほぼ無限の可能性を持つことが分かったのです。

ゴールドと紫のコントラストは色相環では補色の関係、奇抜・華やかの巾着袋の表現に華やかな裏地に負けない表地をキルトで示した

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。ここへ3cmのダイヤキルトをかけました。

写真の上の方の厚紙は、最後の巾着ホールのステッチをかける時に上から3.5cmの箇所になかなか印が打ちにくいということのサポートとして、自作の厚紙ものさしです。

印は付けなくてもこのやり方で正確に位置を把握することができました。

材料は、石鹸の空き箱、指で持ちやすいサイズなのです。

そして、上からの3.5cm均一に整え、巾着ホールステッチ。

通常のものさしでは、縫う位置の狭い部分に手や押さえやミシンのボディーが混み合い、ものさしが上手く入り込む余地が無いので、こういった時に厚紙による自作「ミニサイズ」のものさしが有効なのです。

<裏地:紫x黄x赤マルチカラー花柄>ブロード(moda fabrics社製)、綿/100%、日本製/生機はアメリカ原産。

さて、この表地と裏地、コントラストが効いて華やかです。

黄色と紫は時に、タブーとも呼ばれることもありますが、組み合わせに良い、悪いは決められません。

むしろ、ファッションでは互いに映えることもあります。

色の基本図(色相環)の見方をしますと、ゴールドやブロンズは黄色に近く、その反対側に位置付く紫は、「補色:反対色」の関係にあります↓。

補色(反対側にある色):黄色と紫は補色の関係です。クリスマスカラーの赤と緑なども補色の関係。

生地の柄のカラー使いは、華やかでぱっと目を引く補色の関係を意識されることも大いにあるでしょうし、フラワープリントは葉っぱとお花が補色の関係にあることが華やかで目を引く1つの特徴です。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
中に何も入れていないのにこのハリとコシ。元のナイロン/100%の生地のすごさを感じました。

ここからは、ハンドメイドキルトのダイヤ柄をかけた巾着袋製作をしてまいりましての感想です。

確かに手間のかかる作業であり、キルトシートが完成したその時点が、通常の製作のスタートに等しいことを考えると強い気持ちが必要です。

とはいえ、キルトをかけていく途中は夢中で美しいステッチがだんだん柄になっていく様子は感無量です。

どんなに仏頂面のプレーンな生地でも、キルトをかけることでエレガントになっていく不思議なパワーがあると感じました。

ミニマムを3cmとし、最大限10cmまでくらいを作るバッグの容積に合わせて選んでいくことです。

あまり小さい容積で大きなピッチのダイヤキルトではバランスがよくありませんし、カジュアルで粗く感じてしまうので気を付けたいところです。

ハンドメイドキルトの良さは、1本ずつのステッチ区切られること。

裁断後にキルトをかける順番を徹底すれば、途中で糸が途切れずに永久的なお品物になります。

あとがき

フクレジャガードにこれまでこだわって集めてきましたが、なかなか数が少ないことを実感します。

見つからない時期は、プレーンな生地にキルトをかけることで自らが生み出した凹凸感ある素材が実現でき、このことはほぼ無限であると言って良いでしょう。

手間をかけることで価値が高まるのがミシン製作なのではないかと思うようになりまして、とにかく「良質さ」を一番の優先順位にしています。

「手を抜く」ということを考えない、いやむしろ考えなくてよいのだと言った方がよいのかもしれません。

手間をかけたくてもかけられられない量産的な効率の面の事情など「個人事業主」には関係無いのです(^-^)。

この連続製作で一度登場した表地使いを裏地に、裏地使いを表地にと逆転配置した巾着袋が新鮮、もはや別物になった【1137】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続製作中の「インテリア収納袋」、あと数点で終了しそうな現在、残り生地がモノトーンだらけに。。

このモノトーンの環境は非常にシンプルな条件のようなもの、限られたカラーに囲まれ、かえってカラーに依存しない工夫が生まれやすいと思います。

このたびは、「巾着袋:ミニ」を完成致しましたが、面白い点は、以前に全くの逆転で表地と裏地が反対で製作していたことがあったのです。

ブログ記事では【1123】が該当します↓。

ブログ記事【1123】で投稿した製作:このたびの表地と裏地の逆転ですので、比較が楽しみです。

表地と裏地を逆転しただけでも随分別物に仕上がる不思議、同じモノトーンでも「組み合わせ」の違いで生まれた新しい発見

では、逆転した生地使いのこの度の製作品をご覧くださいませ↓。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

表地のプリント柄のデイジーのモチーフが、裏地のジャガード柄・正面のアップリケにリンク。

足並みがそろって整然としています。

表地にはダイヤキルトをかけています。

少しガサッとした風合いのシフォン素材にキルトをかけることでしっかりと立つハリコシある出来上がりとなったところが素晴らしい変化です。

「ミニ」というサイズなのに、はっきとしている作りが巷の量産品との差別化です。

生地使いの反転の違い:全くの別物になりました。一度に2点全く同じ物を作るよりも1点物ずつの価値が出ます。

あとがき

こうしてシリーズで続けてきました「インテリア収納袋」、確認しましたところ、あと5点で終了を迎えます。

同じデザインをひたすら作ってきただけでも、1点物志向によって素材の違いなどに関する学びが多く得られ、プチ企画ながらこういった計画を立てた製作はお勧めです。

このキルトをかけた巾着袋を作ったというこのシリーズの中での終盤のハンドメイドキルトの経験は、後の「ナップサック製作」のキルト裏地を配していくという仕様のきっかけとなりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.10.19からおよそ2年後の2024.10.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、このキルト仕様は続行中で、製作する定番の仕様となっています。

ただ、この時にはまだあった「ソフト厚芯」はその後同じ物が二度と見つかりませんでした。

2024年現在では、代わりにハード薄芯で対応していますが、こちらも年々入手しにくくなっていくような気がしています。

代用の素材を「エンボス加工の不織布」が近いとは思ったものの、なかなか反では見つけられないものです。

良い代用品が見つかれば、当然情報をアウトプットしていきますので、この行く末をどうぞ見守っていただけると心強いです(^-^)。

巾着袋が手のひらの上でそびえ立つ、とろんとしていない容器のような風合いによりたくさんの使用シーンをカバーしてくれる【1135】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「インテリア収納袋」の連続製作の1点、「巾着袋:小」が完成致しました。

1つ前の【1134】では、事前準備と致しまして、表地の裁断パーツにソフト厚芯を重ねダイヤキルトシート5cmと3cmの2種を準備。

このたびは、その大きい方の5cmの方を「小」というサイズに作っていきます。

「小」や「ミニ」は小さめサイズの部類と区分してはいますが、「小」でもマチが15cmとかなりの容量でありまして、活用の範囲は広くなります。

キルトとは言え、中綿ではなくもっとスタイリッシュなソフト厚芯である所も使いやすさのための融通です。

同じデザインの連続製作でもそれぞれ違いが見られる面白さ、ナイロン/100%の素材の特徴のハリコシが影響し、手のひらの上でそびえ立つ巾着袋になった

キルトをかけた表地が、もともとハリコシのあるナイロン生地であるため、キルトによって尚しっかりとしてきました。

裏側に当てた「ソフト厚芯」に加え、ダイヤキルトのステッチとのコンビであるからこそ、両者相まってのしっかり感なのです。

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。手の上でしっかりと立ちました。
<裏地:ベージュxマルチカラー小花柄>ちりめんプリント、ポリエステル/100%、原産国不明(日本製と予想)。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。ころんとして素敵なフォルム。

同じデザインでも、キルトを加えることで、それぞれが1点物を追求できます。

すずらんループエンドについては、少しのデザインの違いと穴のサイズの違いで2種を使い分けしています。

拝見したいろいろなループエンドの中では、これらがダントツの素敵さだと一目惚れ↓。

すずらんループエンドx2種:左-「アイリス」様からの仕入れ品。右-「てぃぐま」様からの仕入れ品。銀もあり。
シェイプ型の左は、穴が大きい、ストレート型の右は穴が小さいという違いが重要です。左の方が出番は多い。

それぞれ紐の線径に応じて2本同時に1つの穴に入れたり、1本ずつループエンドを設置する場合なら5mm程度の紐は左がベスト、などと使い分けをします。

どちらもそれぞれ可愛いです♪。

あとがき

このたびは実用的な巾着袋型で製作しましたが、このブロンズ生地なら、デザインをもう少しバッグっぽく仕上げることでパーティー用の巾着型バッグになることができそうです。

素材とデザインの相性などは、いろいろ組み合わせた経験が都度「引き出し」になっていくものです。

せっかくの時間を使った製作ですので、都度それぞれの学びをうまくノウハウとしていかれますよう、製作活動する同じ立場の者として応援したいと思います(^-^)。

細かければ高級感があるというのか、それとも。。ダイヤキルトを同じ面積にかけて3cmと5cmで比較した実験、結果どちらも美しかった【1134】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、下準備のみになりますが、巾着袋の表地にダイヤキルトをかけたシートを作ります。

同じブロンズゴールドのサテン地にさらにキルトをかけることでその美しさが倍増♪。

3cmと5cmのダイヤ(正ダイヤ)の比較をしながら、前後の2面を仕上げ、2点の巾着袋用の準備をしました。

この時点でしか見ることができない思いっきり広がったダイヤキルトシートをそのキルトのピッチの違いでお楽しみくださいませ。

ダイヤキルトのサイズの違いの比較3cmと5cmの違いは目で見て感じられるもの、巾着袋の容積で選び分けるとバランスが良い

キルトの大きさ比較:左-3cmダイヤキルト、右-5cmダイヤキルト。どちらがどうとは言えない互いの良さ。

2cmの差は大きいもので、随分違った感じに見えます。

3cmの方は緻密さがあり、5cmの方は迫力があるという両方のメリットが感じられました。

1辺の長さがそれぞれ3cmと5cmということです。

使い分けとしましては、面積に応じ、小さいサイズの場合には、細かい方の3cmを、大きいサイズの場合には5cmをというのが基本的なバランス。

ただ、それをあえて打ち破り「破壊」をテーマにした製作もあり、小ぶりなバッグにピッチの広いキルトがかけてある商品を拝見したことはあります。

ただ、ぱっと見は、そのメッセージは伝わりにくく、「粗い」「カジュアル」といった「瀟洒」との対極なイメージになってしまうかと。

今回は同じ面積でキルトのピッチに差がありましたが、5cmの方も許容範囲だと思います、範囲は、3cm-10cm辺りまでといったところ。

それ以上はキルトの意味が薄れてしまう可能性があり、10cmを使うようなバッグはかなりの大容量というバランスを考えます。

生地が、ブロンズ色のナイロン/100%のサテン地であることで、余計にツヤが感じられ美しいです。

これらをそれぞれ、表地に使っていく予定です。

キルトの役割としては、装飾的な面もありますが、機能面も持ち合わせ、擦れなどが起きにくいということ。
凹凸感ができるので、まともに接触する面が減るという仕組みのようにも感じられます、生地のサッカーみたい。

裏側はソフト厚芯、この巾着袋製作で中綿は使用しません。

ソフト厚芯の方が、柔軟性と厚みのバランスが抜群なのです。

ただ、この材料もこれっきり。

2015年頃に過去のストックの残りのようなものを1反まるごと購入以来でしたが、同じ物が全く見つからないのです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の2022.10.17投稿からおよそ2年後の2024.10.07にブログ記事の「手直し」の順番で、当記事のタイトルから見直し、ここまで綴り直してまいりました。

この2024年では、裏地にキルトをかけるということが定着しています。

裏地にキルトをかけるとたるみが起こらずバッグの内側が整然とします。

そして、今後の製作の見通しとしましては、高級生地を利用した凹凸感たっぷりの表地をそのまま活かし、裏地にはダイヤキルトをかけていくというスタイルで一本化しようなどと考えています。

重要なことは、「薄手しか余っていなかった」という「枯渇した状況」がアイデアや閃きを生み出したという不思議です。

非常に重要なことを身を持って体験したのだと思います<m(__)m>。

わずかに茶が混じる濃グレーの木の実柄の巾着袋、手元にあった黒の江戸打ち紐を選ばずに新たな調達でも焦げ茶を選んだ正解【1133】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「インテリア収納袋」の連続製作としまして、大きな容積から順にトート型か巾着型かを選択しながら、だんだん小さな巾着袋製作へ向かっていきました。

もう現在は進捗度があり、小さな巾着袋の連続製作に入っております。

ストックが少なくなってきた現在、表地には難しいような薄手の生地が複数余ったことで、「薄手にも表地の機会を!」をテーマに、ダイヤキルトをかけることで貫禄を出し表地に使用し始めました。

このたびも服地である薄手の生地ですが、キルトをかけることでその素敵な「木の実柄」を主役として演出したいと思います。

完成間際でブレーキをかけた江戸打ち紐の色の選択、マイルドな中間色には焦げ茶の江戸打ち紐、黒とは違った1トーン落ちの柔らかさを演出できた

キルトが入った表地はハリコシが出て、はっきりしているためアイロンで非常に折り曲げやすいので綺麗に作れます。

もしこれが、元のとろみ生地+接着芯のままだと折り曲げにくかったかと思いますので、キルトにするメリットの1つです。

<表地:チャコール>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/60%、レーヨン/40%、日本製。

ここに3cmの間隔でバイヤス向きにダイヤキルトをかけました。

綺麗にダイヤキルトが出るコツというのは、ボールペンで実線で作図することです。

このボールペン使いから、ミリ単位でこの綺麗さが実現できると実感。使用の糸はなじむチャコールグレーのテトロン糸をチョイス。

<裏地:薄グレー>ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

モカ系のグレー色ですので、表地とカラーの相性がとても良かったです。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。江戸打ち紐が入る前。
黒紐も悪くはないのですが、せっかくの中間色のチャコールの良さが引き出せないと焦げ茶を手配。

チャコールとはいえ、光の当たり具合で赤味がかって茶色に寄るという映り方が引っ掛かりました。

ここで黒をそのまま使用してしまわないという拘りを追求した結果がこちら↓。

手配した焦げ茶の江戸打ち紐の設置:ばっちり馴染みました。時間をかけてもアクセントの紐のカラーは重要。

あとがき

この表地の木の実柄を購入の当初は、2020年の末頃でしたが、まさかこれを表地に使うとはとは当時は思いませんでした。

その時は、裏地に使っていくことのみ頭にありましたので、約2年後に違うひらめきが起こったということになります。

保管している期間が2年もありますと、さすがに心境や考え方が変化してしまうものなのです。

できるだけ生地ストックも持ちすぎないようにしたいものではあるのですが、時に新しい価値が生まれることもあるのだなとこのたび思ったのです。

経理上、生地のストックは、「棚卸在庫」「棚卸資産」と呼び、「資産」であるということを実感したような気が致します(^-^)。

これがハンドメイドダイヤキルトの効果だ、口を開けた状態のまま容器みたいに使える外壁に安定感がある巾着袋の高い価値【1131】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事の1つ前の【1130】では、キルトシートとして、ダイヤキルトを施した巾着袋のパーツが出来上がっていました↓。

【1130】でご紹介した巾着袋の表地の3cmダイヤキルトの完成。これを表地として巾着袋「ミニ」を製作します。

生地だけで使用した裏地の場合と同じようにそのまま表地に使うのではなく、キルト加工をしたことが一工夫。

薄手であるがゆえになかなか表地になることが無い生地でしたが、その素敵な華やかさを是非表舞台に出したいと思いました。

このたびは、「巾着袋:ミニ」の完成と共に、小さい容量にも価値が高まる様子をお伝えできればと思います。

広げるとキルトのおかげでハリコシある外壁が立ち、出し入れの途中の姿も整然としている容器のような役割をしてくれる巾着袋が出来上がった

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:朱色xゴールド花柄>ポリエステル/レーヨン混生地、ポリエステル/90%、レーヨン/10%、日本製。

中に何も入れていなくてもここまでしっかり立っています。もうここでは見えなくなった内部のキルトのソフト厚芯とステッチのコンビの成果です。

<裏地:ブロンズ>:ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

もし、キルトにしなければ、確実に裏地のブロンズの方が厚みがあるところですが、キルトによって表地が裏地を上回りました。

この関係がやはり安定するバッグに出来上がると再確認。

せっかくしっかりと立つので、そのような特性を活かしたシーンを考えました。

例えば、携帯用のメイクボックス、大げさなポーチよりもずっとコンパクトです。

巾着ひもを開けた時にしっかりと立つという特徴が、容器の役割を担い、お化粧途中の中身の見つけやすさや、口が閉じてしまうストレスが解消される高い機能を持ったことになります。

あとがき

ここからが、キルト加工が増えていくと思います。

本来は、裏地で終わるはずの生地を主役に持ってくる機会がキルトのおかげで得られました。

この方法をご利用いただくと、生地が無限であることが見込めます。

薄手だから裏地・ブラウス・ワンピースにしか向かないなどという固定観念に溢れた考え方から解放されるのです。

どんなに薄くても厚くなる「手段」によって可能性が無限に広がることが素晴らしい発見でした(^-^)。

薄手の生地をどうしても表地に使いたい、そんな願いを叶えるハンドメイドダイヤキルト、薄手も表地になれる可能性をたっぷりと感じた【1130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2022年、連続して過去のストック生地を消化する目的で、「インテリア収納袋」の連続製作をしています。

これまでトートバッグと巾着袋のミックスで累計45点を製作済、ここにきていよいよ終盤となってまいりました。

あと10点程で、いったん裁断して準備してあるストックは終了。

面白いもので、最初に2019-2020年に生地を集めたその時の表地と裏地の組み合わせのイメージと、今2022年の組み合わせはかなり違うことです。

時間の経過と共に考え方やインスピレーションも変わってくるのです。

このたびは、見るからに裏地使いっぽい薄手の生地でありまして、一度は裏地に仕様済の生地の残りでした(組み合わせる表地が面積が小さかったためそれに合わせたら余った)。

今度は巾着袋の「ミニ」というサイズでキルトをかけることで表地に使って新しいことをしてみようと。

この時点から、「ダイヤキルト」の仕様が加わった巾着袋が増えていくと思います。

裏地のイメージで調達した生地を今になって表地使いしたい場合の工夫、ダイヤキルトをかけることで表地として申し分ない「自作の素材作り」

以前に裏地に使用した生地を今度は表地に使います。表地としては薄手過ぎ。キルトをかけて貫禄を作ります。

通常キルト加工は、中綿を使用して厚みが増す「中綿キルト」が多いですが、厚みが増し過ぎると巾着袋は作りにくいのです。

よって、中綿までの厚みにはならないのが、「ソフト厚芯」というフェルト布のような芯地です。適度に厚みを出してくれる恰好の素材です。

2015年辺りの調達だったかと。。反ごとストックがありましてそれを少しずつ使用しています。

これまでは、取っ手に内蔵する時に使用していたのですが、キルトに使用というのがこの時がきっかけです。

「ソフト厚芯」:1mm弱の厚みでやわらかく接着機能無し。接着機能がない融通性あり。取っ手にも入れます。

このソフト厚芯は、2015年頃に購入した記憶です。

最初は60m巻くらいの電柱みたいな太さでした。

すぐに使い切るものではないですが、かなりお得にこんな良い物をいただくことができて当時の附属屋様に感謝です。

ハリコシを出すハードな芯地に比べて、ふんわりとした厚みをミシンのステッチとのコンビで実現できるのがこのソフト厚芯の良さです。

単独使いよりも、「ステッチとのコンビ」というところが、伸び止めテープなどと同じような機能なのです。

3cm正ダイヤキルト:まずはボールペンで作図から。適当なサイズの直角二等辺参加角形の底辺からスタート。

あとは、横に3cm幅で平行移動して作図を完成。

次に、内陸部にも均等に待ち針を打ち固定、端からストライプ状に順にステッチ。

ステッチは1本ずつ区切ります。

キルトの完成:3cm正ダイヤキルト。元の生地の薄さはなんのその。地の朱色と合わせた糸のカラーも重要です。

ここで学んだことは、わずかに残ったストックしかない環境であったからこそ生まれたアイデアだったということです。

豊富に組み合わせの可能性があるうちは、気付かなかったことで、もしかして1度目と同じように裏地にそのまま使っていたかもしれないのです。

「がんじがらめ」な状態は時として、あるアイデアを生むことがあるのです。

あとがき

このたび使用のグレー色の「ソフト厚芯」、もともと調達先の業者様が付けた呼び名でした。

もうその後の材料の事情もあると思うのですが、同素材をくまなく探してやっとほんのわずかに類似品を見つけられる程度で、随分高額でありレアアイテムになっているようでした。

「これは、代用品を探さねば。。」と思ったものです。

過去に丸ごと1反入手できていたことが奇跡だったと今気付いたのでした。

代用としては、「エンボス加工の不織布」がなかなか近い素材なのではないかと思います。

既製品の袋などを解体しては、やや「著作権侵害」に対してグレーゾーン、できれば反物で不織布が入手しやすいと良いのですが。。

その後何か情報があれば、またブログ記事に掲載致します(^-^)。