まるで動物の進化のようだ、ルビーとサファイアが元は同じ鉱物「コランダム」であったことのロマン【517】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在読ませていただいています、「金属のふしぎ:斎藤勝裕著」。

貴金属に関する疑問が解決できたり、新しい学びもあり大変有難い本でした。

世界四大宝石と括られる4ストーンのダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイア。

その後他の成分と交じり合いながら、カラーが付いたり、元は同じ鉱物であったのに混じる物質の違いで枝分かれするように別の天然石になってゆくのです。

ルビーとサファイアはもともと鉱物名が同じ「コランダム」で、そこから他の成分によって赤と青に分かれて違う宝石になっていきます。

このたびは、赤と青という遠い色同士と感じる色なのに元が同じ鉱物であったという驚くべきこの事実をお伝えしながら、宝石を見る時に「地球の不思議」をイメージするような見方をご提案したいと思います。

無色の「コランダム」という鉱物にどんな物質がそれぞれ混じり、赤い「ルビー」や青い「サファイア」に分かれていくのか

ルビーとサファイアはもとは同じコランダム。そこからこのように全く違う色になっていくその謎にせまります。

コランダムというのは、そもそもアルミニウムというなじみのある言葉でぴんとくるかもしれませんが、あのシルバーのような白のような色の物質の「アルミナ」と呼ばれる成分とのこと。

純粋なアルミナの結晶というのは、無色透明でありその状態がコランダムです。

ここへ不純物が混じっていくのです。

ルビーの場合混じった不純物というのが「酸化クロム」。1%程度のわずかな分量であの赤色になるみたい。

サファイアの場合混じった不純物というのが「酸化チタン」。

サファイアの多色展開の他の色は、また違う不純物が混じるということになると思うのですが、しっかりと書かれたデータを見つけることができませんでしたので、青のサファイアのみ今回はご紹介とさせていただきました。

ところで、ホワイトサファイアというのがありますが、あれは無色透明。

つまり、不純物が混じらなかったコランダムの姿を継承したということで良いようです。

そうするとホワイトサファイアはある意味「鉱物のままの姿に近い」という価値があると言えます。

そして、ルビーにかろうじて近いであろう同じような赤みをおびた「ピンクサファイア」は、ルビーに混じる不純物の更に10分の1程度の0.1%程だけだったために赤になり切れずピンクの色に落ち着いたということです。

ピンクサファイアは豊富ですので、そう考えるとルビーのようには簡単に真っ赤にはなりにくいものなのです。

あそこまで赤くなったルビーの価値というものとか希少さをさらにそこに感じます。

エメラルドとダイヤモンドの鉱物名は?

この際なので、四大宝石すべてに関して同じ見方をしてみます。

元はどのストーンも「鉱物」という状態でその姿を現し始めます。

よって、エメラルドやダイヤモンドも同じように元は鉱物なのです。

エメラルドは「ベリル」が元の鉱物名

同じベリルからの枝分かれは、「アクアマリン」と「モルガナイト」です。

アクアマリンはブルー、モルガナイトはピンクです。

そんな鉱物時代を寄せ集めたことが素敵なストーリーとして感じられる、ミックスベリルというネックレスがこちらです↓。

ミックスベリルのネックレス:エメラルドはグリーン、アクアマリンはブルー、モルガナイトはピンクです。

エメラルドだけ格上げされている宝石界隈ですが、アクアマリンやモルガナイトと元は同じ仲間だったということが意外過ぎますね(^_^;)。

最後に、ダイヤモンドに関してです。

ダイヤモンドは特殊で、鉱物名も「ダイヤモンド」です。

ダイヤモンドは「炭素のみから成る」鉱物。

特別視されるところにこんなところもあるのかもしれません。

あとがき

元は無色のところへ不純物が混じって色ができていく様子というのにロマンがありますね。

自然の力、地球の不思議を同時に感じられるのが宝石です。

元の鉱物時代の側面を知ることでジュエリーの見方が多角的になると思います。

宝石がお好きな方は、なぜこんなに好きなのかを紐解いてみると、実は地球で起こった奇跡にロマンを感じ惹かれていたというような潜在意識がじんわりと分かってくるかもしれません(^-^)。

バイカラーよりマルチカラーの方が断然易しいと分かるオレンジとピンク2色のフラワー連結ペンダントの行方【596】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「サファイア」という宝石はマルチストーンでジュエリーになっていることが多いです。

というのも、元は「コランダム」という鉱物に、他の物質が混ざり「ルビー」になった紅色、それ以外の青色を含む多色が「ルビー以外」として総称の名前が「サファイア」だという決め事があるからです。

マルチサファイアはそういう意味で同類の仲間が色違いで一緒に宝石になることが多いのです。

とはいえ、マルチカラーばかりではありません。

同じサファイアの組み合わせにバイカラーもあります。

このたびは、2色使いのサファイアの姿がバイカラー連結フラワーとして表現されたペンダントの組み合わせを考えた記録です。

どうぞ興味深くご覧いただければと思います。

普段この2色だけが組み合わせられることはない、暖色系のオレンジと青味のピンクのコンビの難易度の高さに悩む

フラワーが2個縦に連結したペンダントが非常にかわいいと入手のペンダントがありました。

比較的お花もサイズがたっぷりで華やかだったのです。

そして、他のブレスレットやリングを考えていきます。

〇ネックレス :K18WG台お花1cm四方強。真ん中にダイヤモンド。K18WG製の木目調チェーン49cm。
〇ブレスレット: K18WG台にピンクトルマリンとダイヤモンドコンビの6つ花のステーションデザイン。

とりあえず、フラワーのピンクの方へ寄せていくことを決意。

というのも、地金が銀色であるために青味のピンクとの相性がより良いと考えオレンジカラーはペンダントトップのみにとどめることに。。

〇リング: K18WG台に、ダイヤモンドの6つ花。透かしで2本のバーを含む地金が分厚め。サイズは13.5号。
3点セット:こうしてオレンジも入りながらピンクに寄せたセットに組んでみたのです。

ただ、後にしっかりと見直すことになります。

まず、チェーンの長さが50cmという平凡さが気になりました。

そして、リングの普遍的過ぎな点も気になることに。。

リングは廃止です。

ペンダントは、これ自体が素敵で活かす方法を考えました。

一度っきりなのですが、これまで収集してきた小花のペンダントチャームのお花を根こそぎ集めて、1つにするリフォームを依頼。

この中の右上の方にそのまま2連結のフラワーを入れ込んでいただきました。大部分がマルチサファイアです。

このたびのバイカラーペンダントトップがサイズが大きめであることをその他のプチペンダントトップと比較して実感できます。

こうして、台のある房型のブーケペンダントトップに活かしてもらったのです。

このペンダントトップは今までの小花の集大成ですので、こここまでの大きなモチーフはありません。

そして、ブレスレットはどこへ行ったのかですが。。

ブレスレットの行方:こうした別のフラワー連結のところへ移動です。白いストーンはすべてダイヤモンド。

あとがき

オレンジとピンクは自身の中では、タブーな組み合わせなどと思っていましたので全く難しかったです。

結局あのバイカラーだけではどうにもなりませんでした。

色々考えてもダメだったので仕方が無かったです。

そうして、その他の小花と一緒に1つの房型のペンダントトップにリフォームをしてもらったのですが、ああいったことはこれっきりにしたいと思います。

なぜかと言いますと、元の製造者様が考えた最高の組み合わせで、難解なバイカラーにも意味があると思われるからです。

あの房型のマルチカラーペンダントはこれまでのジュエリー収集時代のアルバムみたいなものですので、あれっきりのもの。

フラワーモチーフからの卒業の時なのかもしれません。

思えば、かわいいという目線でフラワーばかりを取り入れてきましたが、もう十分に見て、考え尽くしました。

実際のフィードバックとしては、実は「抽象モチーフ」の方がお洋服に合わせやすいのです。

フラワーモチーフはやはり癖があってあるお洋服には合うけれど万能ではない部分があるのです。

何かの機会にフラワーを過去のものとして、チェンジをしていくつもりです。

こうして綴ると随分いろんな事情があるわけですが、とにかくユーザー様に喜んでいただけるレンタルジュエリーをとことん目指すのみです。

ちょくちょくのぞいてみて下さいませ(^-^)。

和柄の中に洋風エキスを注入した新しい18金ジュエリーの装い方【595】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3つのジュエリーアイテムを相性の良い組み合わせで1セットに組んだセット組へのこだわりが特徴のレンタルジュエリーです。

このまままとめて1つのお洋服の装いに当てはめていくことが可能で、時短や装いにかけるストレスや悩みの解消、時には良きご提案になればと考えたコンセプトでございます。

さて、このたびは、いろんなテイストのジュエリーセットを組む中で、和風テイストの味わいがある18金ベースのセットをご紹介したいと思います。

とはいえ、自身も勉強の途中であり、一度考えた組み合わせを後になって考え直したその変遷もあります。

すべて余すところなく、そういったチェンジの様子もお伝えしたいと思いますので、是非楽しんでご覧になってくださいませ(^-^)。

きっかけは和彫りの牡丹が素敵な小判型ペンダントから。。その後和に洋を注入した記録

最初は、「和風のペンダントなのだから。。」と和の世界を作る案からのスタートでした。

和風のペンダントそのものがいにしえの日本を思わせる貨幣の小判型をしているところにおしゃれ度を感じました。

〇ネックレス : K18YGとPT900のコンビ彫刻仕様のペンダント。あずきチェーンの長さは76cm。
〇ブレスレット: シャープな四つ花デザインの幅広ブレス。K18YG製。

和彫りのペンダントにざっくりとした尖った柄が合うと感じ、こちらのブレスを選択。

幅広なので目立ちます。

〇リング: 左はK18YG製の和柄の七宝繋ぎが全体にある美しいリング、サイズ15号。右はブラウンダイヤの13号。

七宝繋ぎの柄が非常に和風テイストを色濃くしてくれます。

ただ、ボリュームが不足のため、別のブラウンダイヤモンドのリングも追加した2個付で配置してみたのです。

3点セット(前案):こうして一度セットを完成。

その後、1点ずつのジュエリーの存在の意味をじっくり考える中、リングが2点共平凡だと感じ始めます。

かなり厳しい目で見たことであり、この見直しこそレベルアップには必要な事なのでした。

そして、最終的に、新しいリングを投入していきます↓。

追加したリング:K18YG台にダイヤモンド1ct強と真ん中がマルチサファイア。これ1点だけだと洋風ですが。。
3点セット(後案):これで決まりました。不思議、洋風リングが和風に溶け込みなじみました。

「ブーケリングのお花はどんな種類のお花なんだろう」というもやもやした想像を、「ペンダントの牡丹のお花にイコールなのだ」と解釈したものになります。

事実、そのお花同士の形はとても類似しています。

和風の固定観念を打ち破り、本来洋風なフラワーと合わせてしまったという例です。

あとがき

あれこれ見直してレベルを高めていくことで、自身も学びがありますし、新しい発見もあります。

そうして全体の発展へベクトルを向けていきます。

ジュエリーはお洋服の量産と違って1点ずつが独自のデザインだったりする元々レアな存在です。

その希少さを大切にしかも活かせるよう自身が活かし方をご提案する役割を自ら引き受けています。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」よろしくお願いします(^-^)。

指のサイド部分にマーキス型の透かしが見える、付けた時のリングの素敵な横顔がイメージできるジュエリー探しのヒントに【516】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

リングを指に付け街を歩く姿。。

世間の人の目に映るのは実は正面だけじゃないのです。

いろんな動きのある人間の動作の中でリングが横から見えることもあるのです。

このたびは、そんなサイド部分に特徴のあるリングをご紹介したいと思います。

結果的には、正面に不足があり、当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止しておりますが、ジュエリー選びの良きヒントになるのではないかと、横顔の重要さをお伝えするためにピックアップしたいと思います。

地金の有効な使い方が目的と思いきや実際の厚みはちゃんとある、サイドに透かしがスタイリッシュに入ったフラワーリング

正面のフラワーは割と普遍的なこのたびのリングですが、地金部分のサイドに工夫がありました。

フラワーリング:K18WG台。ダイヤモンドの花びら、ピンクサファイアのお花の中心というコンビ。

むしろ台の方に先に目が行くほどの地金のボリューム感。

くり抜くことで地金を減らして材料をミニマムにしているともとれそうですが、地金部分は結構な厚みなのです。

その昔、友人がこのデザインと同じようなリングを付けていたのを思い出します。

その時、私は友人の横からそのリングを見つめていたと思います。

指のサイド部分は結構視線が集まるところだということをこのリングが教えてくれます。

とはいえ、その後はこのフラワーのボリュームの不足により廃止を決めました。

ただ、せっかくなので一度組み合わせたセットを記録しておきます↓。

3点セット:単純にピンク系フラワーつながりで3点を組み合わせましたが、やはりリングのお花に特徴が不足。

リングのサイド部分も重視していく考え方の学びとしては良い機会をいただきました。

フラワーとマーキスという形の組み合わせも、もっと違うフラワー以外の鋭利なモチーフがもう少し分かりやすいリングになるかもしれません。

あとがき

このたびのリングからも感じたこと、ジュエリーは地金の存在も多分にあるということです。

ジュエリーに対してはいろんな価値観があるとは思いますが、やはり分かりやすく、地金が十分で装飾も華やかな物に一定の価値があると映ります。

とてもわがままではありますが、お洋服にもうまくなじみながら、ジュエリー自体も芸術的なうっとり眺める時間があるというところに2倍の価値があるかと。

付けている時間よりも、付けていない時間の方が長いからです。

だからこそ、芸術的な素敵さも存分にあってほしいと思うのです。

そうして、そのジュエリーボックスも素敵なお部屋としてこだわりりたいところです。

ゆったりとジュエリーが羽を休められるような、素敵な大きめの木製ボックスながお勧めです(^-^)。

円の点在デザインリングを丸モチーフで解釈、エメラルドとサファイアコンビのエレガントな幅広リングの行方【515】

 まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

エメラルドに関しては、今まで、エメラルドオンリーのジュエリーを入手したことがないです。

細かくは一度極細のエタニティーリングを某ブランドのお品で一度は手にしたものの、華奢過ぎて魅力を感じず手放してしまいました。

結構エメラルドだけのリングは良質な品物を選ぶことが難しいと言えます。

そこで、他のストーンとの組み合わせにエメラルドが登場するタイプに目を向けます。

このたびご紹介致しますリングは、エメラルドがサファイアとダイヤモンドとのコンビでできた青味寄りのカラーのリングです。

赤みのあるルビーなどのリングとの比較でどうぞご覧になってみて下さいませ。

「TASAKI」様の上品なデザインリングをどう組み合わせていくのかの考案

ブーケ風リング:「TASAKI」製。サイドのパヴェダイヤもエレガント。K18WG台にエメラルドとサファイア。

とてもエレガントな作り、デザインのセンスが大いに現れているリングです。

真ん中のシェイプの効果も絶大で、サイドの壁がへこんだデザインになっています。

実は当ブログ投稿の現在もこのリングが他のジュエリーとの3点セットに出来上がっておりません。

まだ単独のままなのです。

意外に簡単ではない理由は真ん中のサークルデザインの「ひとクセ」のせいですかね。

ただこのブーケみたいなサークルモチーフこそ活かしたいフォルム。

こんな考案をしております。

もうすでに目を付けたダイヤモンドのペンダントトップがございます。

このリングのサークル状のブーケにも合うと思っております。

そして、更にです。

サイドのへこみのラインに合うようなへこみがある「ラムネ型」のペンダントトップなのです。

何度か時期を見ながら見直しましたが、このコンビは自身の中で最も相性が良いと考えます。

残るはブレス。

これにも丸いモチーフを入れていきたいと思います。

同じように丸モチーフが点在しているようなブレスレット。

これも実は見つけております。

セットとして出来上がると、「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに並びます。

もう、ワクワクして仕方がないです。

とは言え、自身が身に付けてお出かけすることはございません。

この喜びは、お客様のためのもの、お客様にご利用いただく以外にはございません。

私の役割というのは、そのための準備段階のセット組の担当です。

それこそが、自身の一番の喜びなのです。

あとがき

ジュエリーを複数持ってコレクションする際に、どんな装いにも平均的に。。と考えがちですが、実はこのたびのリングのように青味の色に偏った選び方も1つです。

また別のリングで赤みの色に偏ったものを選べば、それぞれの出番があります。

複数持つことのメリットは偏った選び方もちゃんとコスパを満たしてくれるところです。

どのお洋服にも合うようにと、無難過ぎるアイテムばかりでは、せっかくの18金ジュエリーの迫力に欠けてしまうことがあります。

1点だけを2点持つということにしただけでも、うんと装いの楽しみや幅が広がるのでございます(^-^)。

パーツ多数がつながれて成り立つチェーンネックレス、平面と吊り下げ時で柄が変わることをお伝えしたい【514】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「デザインネックレス」と呼ばれる18金のショートネックレスが素敵です。

ヴィンテージ物では特に豊富で、地金がたっぷり使われてストーン無しのイエローゴールド一色が特徴です。

当ブログ記事もそうなのですが、写真のショット1枚の場合平面に置いての撮影も多々あります。

ただ、チェーンネックレスはそこにちょっとした注意点がありまして、実際に吊り下げた時と置いた時とで大きく変わるデザインがあります。

特に小さなパーツをひたすらつなげていって一周行くようなこの度ご紹介のタイプも金属ながらつなぎ目で伸び縮みが起こり、ぱっと見の柄が変わることがあります。

是非ネックレス選びのヒントにお役立て下さいませ。

たくさんのパーツが混み合って素敵なひし形の柄のように見えたネックレスの吊り下げた時の姿

K18YG製のスタイリッシュな雰囲気のチェーンネックレスです。

じっくりとアップで見るとひし形のような多角形が重なって隙間の部分の形がくっきりと映ります。

実は、購入の決め手がこうしたアップの写真を見て惹かれたからです。

入手後の気づき:遠目ではこんな風に縦に伸びて隙間が見えなくなり、デザイン性が薄れると感じました。

一度他のジュエリーとセットを組んでみました↓。

3点セット:すべてK18YGベース。ネックレスよりもブレスの方がボリュームがありややアンバランス。

その後、このネックレスだけでは不足だと感じるようになっていきます。

吊り下げると隙間の美しい多角形部分はほとんど消え、普遍的なツイストチェーンと化してしまいました。

そこで、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップからの廃止を決めたのでした。

それでもこのままのセットで続行するならば、このチェーンにペンダントトップを付けることです。

しかし、最初から選択しないという道もありました。

あとがき

このたびのネックレスは他との差別化がなかなか実現できませんでした。

わっかをつなげたようなチェーンは、吊り下げたときにどう映るかがポイントになります。

このことは、なじみある定番チェーンの1つ「ツイストチェーン」でも分かりやすく現れています↓。

一番上がツイストチェーン、その他3本はパイプロープチェーンです。ツイストだけ向きにより見え方が変わる。

ツイストチェーンという名前ではなかったとしても、この作りに類似であれば同じことが起こります。

「角度を変えながらひねりながら繋がっていくらせん状の構造」の場合は、伸び縮みが起こり、見え方が変わるということになります。

パイプロープチェーンはしっかり固定されて動きませんので、いつも変わらない姿なのです。

だからこそツイストタイプが美しいとも言われているのですが、デザイン的な柄が特徴の場合、平面で置いた写真をそのまま信じ、手にした時には別物のようだったということがあるのです。

写真だけの静止画の美しさだけにとらわれないようお気を付けいただきたいと思います。

グリーンやピンクの他に蛍光色の黄色の存在がある、カナリートルマリン【513】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアには、色の展開がいろいろありますことをこれまでもご紹介してまいりました。

別のストーンであるトルマリンも色の展開が結構豊富な石なのです。

トルマリンのイメージは、グリーン、ピンク、黒など。

今回ご紹介しますのは、いずれでもないやや希少な黄色いトルマリンです。

グリーンにも近い、蛍光色のような「カナリートルマリン」です。

カナリートルマリンのみの使用されたリングが更にレア

カナリートルマリンリング:一瞬ペリドットと間違いそうな色ですが、もっと黄色みです。

「カナリートルマリン」は、言い換えれば、「イエロートルマリン」とも呼びます。

カナリアという鳥の黄色っぽさからの由来でそう呼ばれます。

これ1色のみを使ったリングは珍しいです。

ただ、これをどう合わせていくのかというのが難しいこと、面積がなかなか確保できないことから一瞬のお付き合いでした。

大粒はよほどでないと入手困難なのだと思います。

写真では、怪しいまでの蛍光色に映ってしまいますが、実際は。蛍光色といっても、もっと落ち着いたものになります。

あえて、この天然石のみだけを使ってこのリングを作られたこと、台を相性の良いK18YGの方にチョイスされたところに共感します。

カナリートルマリンがよりエキゾチックに引き立つのは台のカラーによるところも大きいかと。

あとがき

この度のカナリートルマリンに近いカラーのストーンを挙げてみます。

①クォーツ(黄緑色)、②ペリドット(黄緑色)、③ガーネット(原色グリーン)、④グリーントルマリン(ダークグリーン)、⑤グリーンダイオプサイト(ダークグリーン)、⑥シトリン(山吹色)、とこんな辺りです。

今まで実際に手にしたストーンばかりを挙げました。

多少黄色に寄ったり、グリーンに寄ったりですが、むしろこのたびのカナリートルマリンは難易度が高い色です。

お洋服で蛍光色気味のグリーンに何を合わせるかに悩むのと似ています。

それでも大ぶりなリングだったら何としてでも念を燃やしながら組み合わせを考えたかもしれません。

そこに至るにはデザインがやや普遍的だと感じました。

色が特殊だからデザインでバランスを取られているとも見えますが。。

とにかくせっかくのレアストーンをうまく解釈できなかったところにまだ自身の未熟さがあるのかもしれません。

特に「大粒」「ビッグ」「ダイナミック」がキーワードのラインナップですのでそういった特徴が際立っていた方がレアなカラーであっても何でも易しいのです。

和柄の王道「七宝繋ぎ」が総柄になった平打ちリングに求めるもの、「もっと重厚にならないですか?」【512】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私たちは日本人なので、なじみの昔ながらの柄を主体的な呼び名で「和風」と呼びます。

けれど、外国の方からすると和柄が異国情緒あふれた「東洋風=オリエンタル」などというように映るのかもしれません。

しかし、その目に映るものが心で思う印象というのは私達と共通するところが大いにあると思います。

今回出会ったのは、「七宝繋ぎ:しっぽうつなぎ」という和柄がリング全体にほどこされたリングです。

このリングを含めた他のジュエリーをどんな風に組み合わせた考案をしたのかも興味深く見ていただきたいと思います。

「七宝繋ぎ」という柄の意味が素敵♪、プレーンな平打ちリングとの違いは柄の意味が入る価値

七宝という言葉は仏教用語で、そのまま「七つの宝」です。

「円」が模様に描かれますが、元は同じ音の「縁」から来ていると。

そして、家族や人間同士の繋がりの無限を表現した一連の柄です。

七宝繋ぎ柄の平打ちリング:K18YG製。

プレーンな1枚板に七宝繋ぎ柄の面が貼り付けてあるような二重構造のような感触だと実際に試着してみて感じました。

お菓子のウエハースみたいです。

七宝繋ぎを正面から別のアイテムでじっくり見てみます。

自身のワードローブの中にあった七宝繋ぎ:〇モチーフが重なり合って四つ花みたいな柄が生まれます。

こちら、ロングワンピースの素材になっている黒色なのですが、まさに七宝繋ぎです。

配列良く永遠につながっていく縁起の良い柄なのです。

この柄をじっくり見る際に、円形の重なりとして見るだけでなく、重なった部分だけが織りなす柄のアーモンド型に注目したり、そのアーモンド形が集まった4枚の花びらがとがった四つ花と見たりしながら、他のジュエリーとコンビにしていく案を考えます。

柄もどの部分を見るかによって「解釈」なるものが変わるということです。

そうして、他のジュエリーとの組み合わせを考えていきました。

これ1つでは重厚感が出なかった「七宝繋ぎリング」への要望

3点セット:ペンダントは和柄。ブレスも和の雰囲気のあるものを選択。リングは2個。

リングを2個付けにした理由としてこの七宝繋ぎリング1つでは軽くてペンダントトップとのギャップがあり過ぎました。

後になってこのリングは当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止となりました。

七宝繋ぎの美しさに関しては何も問題ありません。

希望としては幅がもっと欲しいこと、そしてもっと重厚な作りが良いと思いました。

おそらく量産品だと思われます。

とにかくこのリング1点だけ見ると素敵な和柄なのですが、いかに他のジュエリーとのバランスとかボリュームなども重要なのかというところを自身が学んだ一品です。

平打ちリングは地金を存分に使ったものであってほしいという強い希望があります。

あとがき

このたびは廃止の七宝繋ぎのリングでしたが、もっと重みのある地金がたっぷり使われたものがあれば注目したいです。

とはいえ、個人のジュエリー集めの時代であれば間違いなくそのまま持っていたと思います。

使いやすさは十分にあり、華やかで素敵なリングです。

このたびの七宝繋ぎジュエリーに出会い、「柄に意味がある」ということが1つのキーワードとして貴重だと思っております。

「意味」を含むアイテムというのは今後の「商品」には重要なのかなと(^-^)。

六つ花が花びらになってさらに六つ花を形作った構造がしゃれている、1ct未満のダイヤモンドが1ct以上にも勝る優れたデザインの価値【511】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーは製造物の商品であるわけですが、「美術品」のような要素もあると思っています。

その出来上がったお品に込められた「意志や思い」、これが最終的にユーザーに感じられるお品というのは、「哲学が入った絵画」のようで価値が高まります。

ダイヤモンドジュエリーは、宝石店では必ずあるものなので普遍的な宝石だと思われるかもしれません。

しかし実際は非常に希少価値の高いストーンなのです。

鉱物としての出土の様子にスポットを当ててみますと、ダイヤモンドこそ奇跡的なストーンであり、本来は地上の人間が手にするような機会はないのです。

深く地下に眠る鉱物が火山噴火などで地上に噴出して、その中でもこういった白く美しくなっていく奇跡的な段階をたどることで出来上がった貴重な石なのです。

ダイヤモンドになり切れなかった石というのも多くあり、装飾品としての宝石まで行き着いた選び抜かれた逸品になったことが奇跡なのでございます。

このたびのご紹介のダイヤモンドフラワーペンダントは、巷で騒がれる「カラット数」に関しての執着や固定観念を一度フラットにしてみてはどうかという問題提起が根底にあります。

ラインがくっきりとしてすっきりと目に映る理由は地金の「台」の緻密な作りにある

ダイヤモンドフラワーペンダントトップ:K18WG台。よく見る1粒ずつのタイプより全体のサイズが大きいです。

このデザインの構造が非常に優れています。

まず、花びら1つずつを六つ花で作ってあり、それぞれの小さな小粒の花びらごとに地金の台が設置されているのです。

そのくくり1つをさらに花びらとして六つ花を作った構造なのです。

さらにそこで地金が使われ、ラインのくっきりとしたかわいいフラワーモチーフが出来上がっているのです。

これでもカラットは1ct以下(実際0.9ctほど)だということに非常に驚かれるかと思います。

結局カラットは結果的なものなのです。

ジュエリーはストーンを披露するだけの物とは思っておりません。

地金との組み合わせや地金の使い方のバラエティーにより、ストーン+地金で成り立つものです。

ダイヤモンドもカラフルストーンの内の「透明色」であると思っています。

丸いフラワーに相性の良いラウンドチェーンを付けました。

チェーンの存在も大切、ペンダントトップのラインやフォルムにぴったりのデザインを選んで相性良く使うことで素敵なペンダントになるかと。。

3点セット:丸いラインをすべてのアイテムに意識した渾身のセット。

とことん丸いラインを意識しまして、ペンダントチェーンとブレスのラウンドチェーンが同じです。

そして、リングのフラワーブーケもペンダントトップと同じ六つ花でとてもすっきりとまとまりました。

あとがき

決して大きくはないけれど、よく見ると根本的な構造が際立っていたフラワーペンダントトップ。

このペンダントトップの作りには、製造者様が込めたこだわりが入っていると感じています。

ダイヤモンドのストーン部分だけに注目しがちですが、地金の台の作りとか使い方も大きくデザインの素晴らしさに影響していると思うのです。

細部までよく見ると「縁の下の力持ち」のような地金の役割に気づきます。

ジュエリーも表だけを見るのではなく、ひっくり返した裏側の構造を見るということも大切にしたいです(^-^)。

あるモチーフにだけ相応しければそれでよい、仏眼のような透かしが非常に美しい18金のブレスレット【510】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージネックレスやブレスの中で、「切子/切り子:きりこ」と呼ばれる、パーツをつなげたネックレスが人気です。

このたび、その切子とも少し違う、ヴィンテージ感たっぷりの美しいブレスレットをご紹介したいと思います。

透かしの形とマーキスカットの宝石がぴったり相性が良い

18金の地金においては、1パーツが1.5cmもあれば結構大ぶりなパーツとなります。

約18cm前後の一周ではつなぎ目部分の協力もあり、8パーツで成り立ちます。

透かしブレス:K18YG製。「仏眼:ぶつがん」みたいなマーキスカットが神々しいほどです。

この思い切ったサイズ感が素敵です。

そして更に1パーツの斜めのカットの効果も大きいです。

際立った1種のみを丸カンでつなげているのにここまで美しくなることに感動♪。

地金のすごさを実感する逸品です。

存分に透かしの綺麗さを眺められるという点では、芸術品ともいうべき存在。

3点セット:あまりにもクセがあるモチーフなので今までこの組み合わせしか浮かんでいません。

ネックレスが少し見にくいですが、マーキスカットというアーモンド形。

つまりブレスの透かしにどんぴしゃの形なのです。

これらを一緒にしないなんて納得いかないほどの相性だと思いました。

また、ネックレスのマーキスカットの細かさをブレスレットで強調してくれるということでは、一緒に並ぶ意味があります。

リングもとがった結び目デザインで、ここへ組み合わせるにあたっては、実は形を大いに意識しております。

あとがき

今回のブレスはそれほど地金を多く使っているとも言えないです。

透かしの部分がくり抜かれていますし、計りますと6gという重さです。

それでもこんなに素敵なのです。

g数ばかりにとらわれたり、宝石のカラットばかりにとらわれたいわゆる「数字」をポイントに置いたジュエリーの探し方はこういった品物を逃します。

そもそも視野に入れていないからです。

だからこそ見たそのまま感じた「気持ち」を大切にしています。

g数はあくまでも、美しいと思った結果の確認のための数値であり、一番はやはり「美しさ」こそが宝石を見る際に一番大切にしています。

重さが比較的大きくはない理由がこの透かし。

透かしは、いろんなデザインのポテンシャルがあるので目を向けております。

固定観念にとらわれないジュエリーの見つけ方を今後も続行してまいりたいと思います。