附属品に依存するバッグの製作の見直し、ミニマムな既製品の利用で大半は製造者のアイデアが詰まる製作へ【34】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいことがございまして、当ブログ記事は最初の投稿の2019.08.11からおよそ5年半後の2025.02.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2019年当時は、技術も未熟な研究段階、たくさんの附属品に触れながら自分なりの答えを見つけていったバッグ製作時期でした。

現在の2025年では、附属品の数は極めてミニマムになりまして、製作品自体がシンプルに行き着きました。

このことは、決して短い時間で完成する単純さとは異なるものであり、むしろ製作日数は手間をかけるべきところに惜しみなく時間を注ぐスタイルです。

それでもシンプルなデザインに行き着いたことは、目指すべき製作品が「瀟洒なバッグ」であることに定まってきたからです。

あれこれ附属品の力を借りながらの製作をもってしても、不完全な作りにしかならなかった苦い経験、そうした過程を歩みながらここへたどり着いたということになります。

とはいえ、未熟な技術しか持ち備えていなかった時代にこそ、附属品などの素敵さや材料に依存してでも作り上げることができたことは貴重な軌跡であったと考えています。

最後の方に貼ります2019年当時のままのYouTubeよりも、2025年現在はほんのわずかな副資材しか利用していないという変化についてもご注目いただければと思います。

当ブログ記事は、「手直し」が可能なスタンドでございますので、最新の内容に更新しながらいつの時代においても定番内容としてお伝えできるものになればとこうして綴り直しをさせていただいております。

優れた附属品を丁寧に選びたい、時々行う整理整頓で感じるバッグの大切な「機能」となってくれている実態

2019年当時のハンドメイドバッグ用附属品:2025年では、一番下の段の3つのみ使用。非常にミニマムな現在。

左上から右へ見ていきますと、ファスナー・レザーひも・ループエンド・底板・織ネーム・線コキ・マジックテープ・伸び止めテープ・Dカンと複数が勢揃いしていた2019年。

2025年現在では、上2段はすべて廃止、残った分は在庫終了まで機会を見て使わせていただきますが新規調達はありません。

驚くべき点は、ファスナーを廃止していることや織ネーム(ブランドネームです)を廃止している点。

別の複数の記事で過去の附属の多くを廃止した決断の意味をじっくりお伝えしています。

ここで短くまとめますと、「デザインの種類がミニマムに絞られたこと」「デザイン自体がミニマムなモデルであること」が経緯なのです。

そして、気になるブランドネームの廃止は、当事業活動の「共有型のハンドメイドバッグ」のネーミングでも感じられる「共有型」であることで独占的な考え方を捨てているのです。

では、こうまでミニマムになった中でも残った3種の附属品はどこに使っているのかを最後にお伝えしてまいります↓。

マジックテープ:「はぎれ」で作るポーチの開閉にマジックテープを使います。三つ折り式のペタンコポーチ。
伸び止めテープ:補強やハリコシを出す部分に「平」を、カーブ部分に必要に応じて「バイヤス」を使用。
Dカン:2025年現在では複数を製作の「ナップサック」のショルダー用の「Dカンタブ」をこれに通して縫い付け。

あとがき

「附属品を装着することがかっこよく華やかである」という考え方は表面的、ある時期に根本的に見直しました。

絶対に無くてはならない部分にのみ使っていくということを常に意識すると意外とそこまで多種までは必要がないことに気付きます。

写真には出ていませんが、打ち込み式の「ハトメ」類はほとんどのタイプを経験しました。

全体として言えることは、「カシメる」という支え方というのは、随分不確かなものだということです。

これは、附属品自体のせいではなく、本来レザーに利用するための物品を布地に利用している間違った使い方にあるのです。

案の定、その場では完成しても、その後数年で使用中に外れるような不安を製造者自らが抱えてしまうのでした。

バッグは、せめて20年は持続できる製品を目指していますので、あるパーツのせいで途中でバッグが使用できなくなることなどあってはならないと思うのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

1点物バッグ製作者の生きがい、表地と裏地のまたとないコーデをじっくりと創造する時間を惜しみなく過ごすこと【33】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地を選び生地の表地と裏地の組み合わせを考える時間、ハンドメイドバッグ製作者にとって至福の時です。

バッグが完成する前の、柄が広々と配された美しさを100%で感じ取れる段階なのです。

この生地のままの美しさをいかにして完成品(バッグ)に継承できるのかということを意識するようになりました。

良き完成品にならなかった場合は、最初の段階の素敵さを仇にしてしまったと思うことがあります。

このたびは、現時点での製作予定の生地を複数ご紹介しながら、グループに分類して、より生地の性質や存在を大きく見てみる回としたいと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.11からおよそ5年半後の2025.02.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ここに登場のすべての生地は、その後の製作でバッグに作られていきました。

多くが失敗を伴った未熟な期間だと今思えばそう振り返ることができますが、どれも2019年でしか出会えなかった貴重な生地、ほとんどが2025年では見つけることができません。

では、ピクチャレスクの視点で分類をしながらご紹介してまいりたいと思います。

すべての生地に、細かな混率や原産国の情報がありますので、そういった点にもご注目いただければと思います。

たとえ無地でも織柄やミックスカラーを選択、「ジャガード」「マルチカラー」がキーワードのハンドメイドバッグ生地集め

ヨーロッパ製のジャガード生地6点:ジャガードにも様々な種類があり、それぞれの立体感の表現があります。

左上から時計回りに詳細を記載します↓。

インテリアジャカード(うろこ柄)、綿/100%、トルコ製

②ジャガード(暖色系大花柄)、綿/55%、ナイロン/45%、イタリア製。

③ジャガード(黒xゴールド薔薇柄)、ビスコース/70%、ポリエステル/30%、イタリア製

④風通ジャガード(グリーン系ボタニカル柄)、ポリエステル/75%、絹/22%、ナイロン/11%(全体で100にならないため、生地屋様の記載間違いだと思われます)、イタリア製。

⑤ジャガード(シルバーグレーxピンク丸花柄)、ポリエステル/100%、イタリア製

インテリアジャカード(原色系花柄)、綿/100%。スペイン製

日本製のプリント花柄生地6点:曖昧な色こそ「手間」が入っていて高級で優れた生地だと見ることができます。

①ちりめんジャガード(グレーxエンジxモカ花柄)、ポリエステル/100%、日本製。

②つむぎシルクプリント(黒地xブルーグレー小花柄)、絹/100%、日本製。

③エスパンディーニットプリント(白地赤小花柄)、ポリエステル/100%、日本製。

④スエードプリント(濃ピンクx黄緑薔薇柄)、ポリエステル/100%、日本製。

⑤サッカープリント(黒地xセピア薔薇柄)、綿/100%、日本製。

⑥paper printed(ライトグリーン地xマルチフラワー柄)、ポリエステル/100%、日本製。

ネイティブ柄の生地2点:抽象的な模様がかえって落ち着いた感じに映ります。幾何柄のような柄も含みます。

左から順です。

①ジャガード(インディゴ)、綿/100%、日本製。

②バティック(ピンクxグリーンx黒マルチカラー)、綿/100%、タイ製。

柄の外枠が必ずゴールドの線で囲われたこの作りは、「バティック:ろうけつ染め」の特徴です。

ボタニカルテイストの草木柄生地x2点:フローラルとは違ったかっこよさがあり、お花よりもクセが無いのでは。

左から順に行きます。

①インテリアジャガード:フィーユ(カーキグリーン)、ポリエステル/100%、日本製。

②ジャガードプリント(カーキグリーンxオレンジ)、ポリエステル/100%、日本製

無地ライク生地x5点:無地と謳われながらも織柄が出ていたりミックス感がある糸のカラーの織り交ぜが美しい。

左上から時計回りにまいります↓。

①フクレジャガード(黒)、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。

②塩縮プリント(黒)、綿/100%、日本製。

③パイルニット(カーキグリーン系ミックス)、綿/100%、日本製。

④合繊無地(キャメルベージュ)、ポリエステル/100%、日本製。

⑤クリスティーヌ(ゴールド)、ポリエステル/60%、メタル/40%、日本製。

裏地に色違いで何度も使わせていただいた万能生地:ジャガード(まだら柄)、ポリエステル/100%、日本製。

あとがき

生地の状態の時にも画像や動画でできるだけユーザー様にもお伝えするようにはしていますが、生地の状態をじかに味わうことはバッグの製作者しかできないこと。

十分に眺めイメージしながら楽しませていただく部分は作り手としては必要な時間であり、バッグを作る者にとって大切なことです。

そうして、味わわせていただいた良き心地と引き換えに、良質で素敵なバッグを全力で製作していくのでございます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<糸の色選び>1点物を丁寧に仕立て上げる製作スタイル、すべてのカラーをカバーする糸コレクション【32】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグが出来上がるために必ず必要なのは、生地と縫い糸。

この2種のみでも成り立つバッグ製作ですが、強度を高め機能を高めるためには「副資材」が複数に渡るのが自然です。

ミシン糸は、毎回使用させていただくメインの「副資材」、常に重視しています。

ハンドメイドバッグ道を歩み始めた2007年当初は50-60番でしたが、2018年で30番に徹底しました。

主にスパン糸とテトロン糸に分かれますが、個人的好みはテトロン糸。

とはいえ、生地との相性もありますので、両方を持ち合わせるというスタイルです。

バッグ用の30番糸カラーを豊富に持ち備えていたおかげで分かる、糸の濃淡やトーン別の映り方の違い

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.03からおよそ5年半後の2025.02.01にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2018年では全50コーン程であった数が2025年現在では136コーンに増加。

マルチカラー生地や複雑な織り糸が絡むジャガードの利用が多く、すべてのカラーに対応できるようにとあらかじめミシン糸を大箱いっぱいにストック↓。

2019年当時の糸ストック(すべて30番):ざっと50コーン程度。この時はまだ大箱+αで何とか収納できました。

その後は製作の広がりとともに糸の量も増え、専用チェストに収納することに↓。

2025年現在の糸ストック(すべて30番):136コーンに増えました。購入時にセットで多色を一度に仕入れます。

確かにまだ未使用のカラーもあるのですが、よく使用する色は複数仕入、1コーンあれば十分なレアカラーは1コーンずつ仲間のレアカラーと一緒にお得に仕入、という集め方でここに至ります。

出来るだけ類似の色同士を近くに配置することがポイント、1コーンずつチャック袋(サイズは17cmx12cmの縦長サイズ)に収納。

ある一部のメーカー様のコーンが少しはみ出しますが、9割がた覆うのでむき出しよりも断然効果的。

新規購入の包装袋があればそれでOK。むき出しでは糸同士が擦れ、特にテトロンはぐちゃぐちゃに。。

ここからは類似のカラーの糸を濃淡やトーン違いで複数持つメリットを証明していきます↓。

ベージュカラーの生地に合う糸探し:こうした多色が混合の生地が美しいのでよく取り入れているのです。
候補2色:グレーベージュとキャメルベージュです。離れて見ているとキャメルベージュが合いそうですが。。
上はグレーベージュ糸でステッチした糸目の色、下はキャメルベージュでステッチした糸目の色です。

こうしてじっくりと生地に近づけて比べてみると、本当の相性が見えてくることがあります。

私の選択は、上のグレーベージュです。

わずかながらキャメルベージュは違和感がありました。

しかし、どちらか片方しか持ち合わせていなかったなら何も考えることもなくそれが一番合うのだと思い込んでいたかもしれないのです。

イメージのみでは到底解決できないことを可能にしてくれるのも、比べる対象があるからであり、これこそが多色を持ち備えるメリット。

糸選び失敗例:固定観念で紺ベースだから濃紺を選択のミス。ステッチが汚く、ブルーグレーなど中間色を推奨。

花柄は、ほぼマルチカラーのようなもの。

糸のカラーの選択が難しいのですが、肝心の美しい綺麗な色のお花柄を地の濃紺で合わせた糸がつぶしてしまうのでこんな風にまともに選ぶべきではありません。

後日のブログで、タイトルの頭に<糸の色選び>シリーズとしていくつか例をご紹介してまいります。

あとがき

「在庫は最低限に。。」などというフレーズは表面的、こだわる部分には在庫を持ってでも良き結果になるためのスタイルを選択するのです。

本当のゴールは、素敵なバッグを作ることにあります。

確かに製作は計画的に行うものですが、縫い糸をその都度調達していてはかえって時間とコストのロス。

思い切ったこうしたストック方法は作業がスムーズ、他の事に悩みを集中した方が良いのです。

同じように、接着芯なども考えておりまして1反丸ごと購入というのも悪くありません。

「無駄」と「必要」の判断は表面的な一時的な費用のみならず、長い目で見た効果を見通すと良いと思います。

在庫を持たずして、商品など出来上がらないということ、たとえ外注加工であっても必ずどこかの役割分担を担う者が在庫を抱えているはずです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

布製ハンドメイドバッグ製作に相応しい芯地の定番はミニマム2種、ニット接着芯とハード薄芯がすべてをカバー【30】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

早速ながら、冒頭からお伝えしたいことがございます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.01からおよそ5年半後の2025.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

後で貼りますYouTubeは当時のままであり、3選で定番としてご紹介しています。

実は、その中の「ソフト厚芯」という芯地は近年レア素材となってしまい、2025年現在では調達することができません。

よって、現在は「接着芯」「ハード薄芯」の2種のみでミニマムに続行していますので、年月を経る中で変遷があったのでした。

ただ、2024年に使い切りによる終了をもって廃止の「ソフト厚芯」は、大変融通のある優れた素材でした。

ということで、2025年現在の新しい解釈も交えながら、当時の2019年での利用を3種、「接着芯」「ハード薄芯」「ソフト厚芯」で綴らせていただきたいと思います。

定番2種で十分、「ニット接着芯」は布帛・ニット両方に対応、「ハード薄芯」はキルトシートや重ねて当て芯になる

ハンドメイドバッグ用の芯地:上から斜め右下へ、「ハード薄芯」「接着芯」「ソフト厚芯」です。

真ん中の「接着芯」から順番にご紹介していきます。

ニット接着芯:上の画像やYouTubeでは「織芯」の方だった当時。ニットや弾力性あるナイロンにはニット芯必須。

確かに織芯タイプの良さもあるのですが、ニット接着芯の方を1反持っておけば、どの素材にも関係なく対応できます。

織芯を使っていた時代は、織芯に加えニット芯も別で持っている必要がありました。

織芯は、ハリコシが素晴らしく出る場合もあるというメリットもありますが、やはり条件付きの使用となってしまいます。

ニットや横に伸びるタイプの弾力性を持った織物であるナイロン/100%生地には織芯は不向き、風合いの失敗の原因です。

気泡ができ皺が寄ってしっかりと重ならないという苦い失敗の経験済みなのです。

接着芯使用:生地パーツすべてに全面に貼っています。部分的に貼ることはバッグには効果は無しと判断。
ハード薄芯:一時期「ハード厚芯」の方も使いましたが1mm近くの厚みで重さがありバッグが野暮ったいです。

確かに当て芯の部分で強度を高めたい場合には「ハード厚芯」の方が1枚で役立つのですが、「ハード薄芯」を二重や三重に重ねて対応できますので、わざわざ必要ないという結論です。

ハード薄芯使用:しっかりとさせたい蓋や取っ手の付け根タブに利用。キルトシートにはキルト芯として対応。
ソフト厚芯:これが入手できなくなってしまったウールライクな芯地。バッグの取っ手や支柱に入れてきました。

キルトも、最初はこの「ソフト厚芯」を使っていました。

キルトをかけるとしっかりするのでラインにハリコシが出るのですが、この芯地では自然に映るというメリットがありました。

ソフト厚芯使用:右上の3コマの写真はリュックのショルダーを作る際にまさにこの芯地を内蔵している場面。

ボンドなど必要なくアイロンで折って内蔵しやすいのが、この「ソフト厚芯」の優れた性質だとも言えました。

ただ、もう入手ができない素材、類似品としては、「エンボス加工の不織布」というラッピングの素材。

しかし、そういうことならハード薄芯で良いというところに結果行き着くのです。

現在は、ピクチャレスクは、ソフト厚芯を使わなくても出来上がるデザインだけになっていますので、問題の無い方向に対応していったという経緯があります。

あとがき

一度、通常の生地をキルト芯のように裏面に当ててダイヤキルトシートを製作したことがあります。

出来上がりは、ハリコシがなくふにゃんとしてしまいまして、貼ったというような感覚が無いほどの効果の無さでした。

そうした試みもしたことで、こうした不織布芯の良いところを改めて発見することになりました。

かつての取っ手の持ち心地がステッチと相まってぷっくりと気持ちが良いという感触が味わえるバッグは難しいということに。。

残念ではあるのですが、材料のおかげでバッグ1つが出来上がるという有難味をこのミニマムな現在の体勢で感じています。

ただ、不思議なもので芯地を2種のみに絞らざるを得なかったタイミングで、デザインが絞られ、1種に対して技術も高まっていったのも事実。

本来、材料のみに依存するのも良くないのであり、その後の製作の存続はバッグの製造者が生み出す付加価値が大きく占めていないと難しいのだと考えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ブランドバッグの主な素材に①本革レザー②フェイクレザー③布がある、購入時にこそまだ起こってもいない遠い将来の状態を想定するべき理由【177】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの素材を、メジャーな3種の素材で見てみます。①本革レザー②フェイクレザー③布です。

この3種の中では、フェイクレザーを持ち合わせておりません。

ずっと持ち続けられるというコスパをついつい考えますので、劣化する運命のフェイクレザーを避けてしまいがちなのです。

今回は、ハイブランドバッグの部分的劣化について具体例と共に、新品購入後その遠い何十年後かに起こる状態をお伝えします。

そしてその実際の例から、バッグの素材の将来の状態の見抜き方をお伝えしていく回になります。

せっかくの高級品でも内部の素材が劣化する素材であることで一生物ではなくなる可能性が大いにあるのです。

本当の一生物というお品はどんなお品であるのかを見極めていくことのヒントになればと思います。

合皮・PVCなどのフェイクレザーがあまり好まれない理由

もしかして、フェイクレザーが大好きな方もいらっしゃるかもしれませんが、フェイクレザーはどちらかというと、本革レザーと対極にあるという考え方があります。

本革レザー愛好家にとってはあまり好ましくない素材であることも。

不思議なもので、もとは、フェイクレザーは本革レザー(天然皮革)の代替品とか類似品として考えられた素材であるにもかかわらず、実は全く違う素材であり、同等に隣に並べないというようなレベルが劣った存在である一面があります。

似てはいるものの、違うということをはっきりさせることで本革レザーの存在感を際立たせたい強い考え方がフェイクレザーを別物であるとはっきりと区別することになっているように思えます。

そのように本革レザーと線引きされるフェイクレザー(合成皮革、人工皮革、PVC)ですが、それはその通り。

末永くそのままの状態でいるという良質さが無いのです。

それは、劣化が必ず起こることが運命であるとあらかじめ分かっているということです。

本革は一生ものとも言われるほど、半永久的な素材だと言っても過言ではありません。

一方、空気に触れたその瞬間から劣化が始まるフェイクレザーのその寿命は短いです。

そして、3つ目の素材の布ですが、本革より弱く、すぐ破れたりほつれたりするイメージも強いです。

ただ、本革に比べると、永久的というようなものではないにしろ、頻繁に使わなければ、かなり長持ちであることも事実。

おそらくフェイクレザーよりも布の方が永続的だと私は考えます。

ポリエステルでも、ナイロンでもとにかく純粋な布は、劣化は決してしないのが特徴です(PVCなどが構造の一部に含まれる場合は除きます)。

その布に比べても、フェイクレザーは寿命が数年といったところで劣化が目立ってきます。

合皮:写真で見ると本革と似ていますが。。

雨の日専用の素材としては抜群のフェイクレザー

結構多くの悪いイメージがあるフェイクレザーですが、その一方で1点だけダントツのメリットがあります。

それは、雨に強いということ。

撥水を上回る防水級の素材であるということです。

まず、撥水や防水についての言葉の引用ですが、よくネットでは謳い文句として防水という言葉もはっきりと使われているようですが、実際のところ、生地分野で完全防水は今のところ実現されていない状況かと思います。

なるべく、雨をはじき、限りなく防水に近づける努力をした加工はありますが、それも撥水(はっすい)の延長の「強めの撥水」という素材であるに過ぎません。

防水と言い切る表現はある意味誇張です。

撥水は、摩擦によりその加工がはがれてきますので、永久の機能ではないので、いずれ効果が薄まります。

よって、「防水級」という表現をさせていただいたのです。

やはり強い雨の日は、どうしても心配事ができてしまいます。

まず1つは、本革や布は、雨にたくさん当たると、中に入れている紙類などの書類が濡れる心配ができます。

ビジネスシーンでは神経を使う状況です。

もう1つは、お気に入りのデザインの素敵なバッグの表面が雨が原因で傷むということです。

本革レザー(天然皮革は)、雨がしみこまないくらい分厚く頑丈なイメージもあるかと思うのですが、実際は水を通してしまう構造です。

布は更に本革レザーに比べてはるかにスカスカですので簡単にお水を通してしまいます。

ですから、雨の日というのはフェイクレザー製バッグが一人勝ち。

この雨の日に強いということが、やはり最大のメリットです。

仕事では、特に雨はあなどれません。

ということで、雨の日にはダントツであるフェイクレザーですが、同時に心理的なメリットも並行して生まれます。

それは、「特に気を使わなくても良い」というストレスの軽減です。

本革レザーや布を雨の日に持ってしまう時の心理状況と比べればとても気楽です。

「雨でも大丈夫なのだ」という安心感で、繊細に気を使うようなストレスから解放されて1日を過ごせます。

そして、万が一フェイクレザーが傷ついたり破れてきたりしても本革レザーほどにがっかりすることは無いと思うのです。

なぜなら、元から永久的ではない素材である固定観念によって、「そういうものだ」という覚悟のような構えを持ちながらフェイクレザーバッグを所有するからです。

そして、素材をしっかり守らなければいけない呪縛から解き放たれるのです。

この心理状況は、フェイクレザーのバッグを持っていないと起こらないものなので、フェイクレザーならではの大きな価値であるとみなします。

ですから、フェイクレザーバッグを、雨の日専用に1つ持っておくという考え方は効果があります。

雨の日に使うためだけのバッグ。

あまり使わない場合でも必ず劣化していく運命だということを分かった上で、1つ持っておくのです。

ただ、毎日雨がるわけではありませんから、出番のない時も、心地よい気持ちで眺められるようなお洒落な合成皮革、人工皮革、PVC、ビニールコーティングであれば愛着がわき、かわいがることもできるでしょう。

高額ブランドバッグは本当の意味で高級品と言えるのかの疑問(ハイブランドバッグの内貼りの劣化例)

合皮の劣化というのが、空気に触れた瞬間から起こり始めるというのが衝撃的です。

この合皮は、格安品のバッグのメイン素材に使われているイメージがありますが、実は、ハイブランドなどの高額なバッグにも、ポケットや裏地など表面ではない箇所に使われていることも多いのです。

そう考えますと、高価格=コスパが良い物というのは誤った固定観念かもしれません。

目で真実を見抜き、結果として本当に長持ちしていくお品を正しく見つけられたバッグ、これこそが本当のコスパの良い優れたバッグということになっていくと思います。

私も数々の合皮の劣化を過去の古いブランドバッグで見てきました。

劣化もここまで徹底的に劣化するものなのかというほどのひどいものであることに驚きます。

一生もののバッグであるようにと20年前に買ったバッグを久しぶりに保管場所のクローゼットから取り出してみると、それほど頻繁に使ってもいないのに中側の裏地がボロボロだったり、ねっとりしていたりという事件が起こりました。

購入後20-30年くらいでボロボロの状態になっていることが多いです。

この光景はとても悲しいことです。

一生ものではなかった。。と後から気づく瞬間です。ここで大きくブランド様に対して信用を失う瞬間でもあります。

よって、高価なバッグを購入の際、特にずっと使っていきたいようなバッグに出会った時は、冷静になって、合皮/PVCが使われている部分がどこかにあるかを内部までもチェックすることをお勧めしたいです。

上:合皮の裏地の劣化・・・模様ではありません。壁がはがれたような様相です。
下:自主リフォームによって、新たな布製の裏地を形取り設置しました。

あまりに多くの部分にPVCが使われていたら、購入の是非をしっかり判断した方がよいかもしれません。

PVCだらけのバッグでも、数年使って終了すると決めているもともと低価格のバッグなら、問題ないです。

1-2年では、ボロボロにはならないでしょうし、数年使い向けと決めた納得した購入の仕方もあると思います。

合皮は雨にも強く、防水力もありますので。

先程の写真の自主リフォームも、実は、持ち手を取り外せたらもっと完璧に直せたもので、完璧ではないリフォームです。

入り口の裏地縫い付けがやりにくい箇所があり、100%の対処ではないと言えます。

こんなことになるのであれば、最初から布の裏地を付けてくれたらいいのに。。と思いませんか。

商業の事情により布よりも合皮を選択されているように見えます。

合皮は、レザー寄りに高級に映るので、布よりも最初の時点は見かけの良さが高いのです。

その辺りが何か商業の事情のヒントになりそうですね。

今後もそういった本革と合皮とのコンビのバッグは引き続き作られていくかもしれません。

よって、購入者様がもっと真贋(しんがん)の目を肥やしていく必要があるのです。

次の2件も、なんとか自分で対処できた劣化が起こったケースです。ご参考にどうぞ。

バッグの劣化、合皮使い部分は注意、裏地は布の方がいい
ルイ・ヴィトンのモノグラムの「マルゼルブ」:現在からは30年以上前のモデルだと思います。

この型が上品でとても気に入っていて、ずっと持っていたのですが、購入後、30年くらい経過したころに、内側のポケットがネタネタしていることに気づきました。

ポケットはなくなってしまうけど仕方ないということで、内側のポケットを外しました。

誰でもできる超シンプルな考え方、「劣化した部分の除外」です。

バッグの劣化、合皮使い部分は注意、裏地は布の方がいい
中ポケットが劣化したので外しました。

ミシンの縫い目の跡は残りましたが、この部分以外は、劣化しない素材なので、「除外」することで今後使い続けることができるお品へと生まれ変わりました。

でも内側のポケットが0(ゼロ)となってしまったのは、付加価値が落ちました。

メインの部分が今でもとても綺麗なので、合皮の劣化部分とのギャップがあまりに極端だったと言えます。

バッグの劣化、合皮使い部分は注意、裏地は布の方がいい
フェンディのナイロンバッグ:PVC製の取っ手がボロボロに劣化して本革へ取替えました。

今は、丈夫な革ひも1cm巾程度を付け直して、安心して使っていますが、最初はPVC素材の取っ手でした。

取っ手の作りは全く同じで、この写真と同じように結び目でストッパーの役割をする留め方だったので、素材を変えるだけの単純リフォームで今後も使えるバッグになりました。

劣化によりボロボロでとても持てるものではなくなってしまった一方で、布の本体がとても綺麗でもったいないのです。

過去のハイブランドバッグにはこうした極端な素材の差の表れ方も多いです。

この場合も、結局、布>合皮という価値を感じずにはいられません。

話は脱線しますが、ナイロンのバッグで、持ち手が本革レザーの商品、持ち手が全然良い状態のまま、本体のナイロンが破れてしまう場合もありました。

今回の劣化とは無関係なお話なのですが、取っ手がまだまだ使えるのにもったいないなあと思ったことがありました。

こういうのって、バランスの悪さが後でわかるケースです。

やはり、いかに高級に見せるかという商業事情により、布+レザー(本革も合皮も含む)という組み合わせになることも多いのです。

となると、布というのがレザー(本革も合皮も含む)に比べると高級感が劣るイメージのようです。

ということで、次は、布製のハンドメイドバッグをいろんな生地でお作りしています私が、布であっても高級感あるものがあることをご提案したいと思います↓。

高級バッグに相応しい布地のご提案

劣化することが分かっている素材で最初から高額なお品を作ろうとはとても思わないです。

そう考えますと、布の方が結局ははるかにコスパが良く、優れた素材だというところに行き着きます。

ここで、布製だけのハンドメイドバッグを作っています私からのご提案として、高級な本革のバッグの内側に生地を利用するとしたら。。という場合の生地のご提案です。

2種ご紹介したいと思います。

・グログラン・・・横にボーダーみたいなうねりが入った生地です。

過去に、グログランであるかどうかは正確には分かりませんが、その様相に近い生地がポケットになっていた高級ブランドバッグを見ました。

その高級感ある内ポケットは、何十年経過のバッグであってもとても良い状態を保っていました。

生地は劣化しないのです。このポイントは、合皮との大きな違いであり、布の大切な特徴です。

・シャンタン・・・シルクシャンタン、ポリエステルシャンタンなどに混率によって更に分かれますが、高級バッグであればシルクシャンタンであれば納得の裏地になるでしょう。

節が美しく、その様相は高級なバッグの裏地にはピッタリです。凹凸感ある素材は高級感を感じさせてくれるものです。

レザーという言葉は、生粋の本革もPVCや合皮もいずれも当てはまる危険!

レザーとは、簡単には「皮革」のことです。

この、皮革という皮(かわ)と革(かわ)というダブルの漢字のイメージが動物の牛や豚などの天然の革を思い浮かべます。

しかしながら、実際の広い意味での定義としては、レザー・皮革には、

・人工皮革

・合成皮革

という、ウレタンゴムや不織布という本革意外の素材を用いた本革の類似品である「人工皮革・合成皮革」も含まれるのです。

もちろん、本革は当然ながら堂々たる天然皮革です。

この、レザーという言葉には、言葉のイメージに翻弄されるような罠が潜んでいます。

特に、実際に手に取ることなく購入のネット販売されている商品などには、写真と説明分こそがとりあえずのよりどころとなります。

注意しないことには、うっかり勘違いの購入の可能性が免れません。

実際に、本革と勘違いして何人もの人が人工皮革や合成皮革の商品を購入してしまっていることでしょう。

やはり、そういう勘違いの誤購入が起こるということには、定義と呼び名の結びつきの曖昧さが否めません。

そこで、これはいけない!と思った私が、確実にはっきりと区別できる言い方を考えてました。

単純ですが、これが分かりやすいし誤解を招かない呼び方であると思っています。

・本革レザー:生粋の天然皮革のこと

・フェイクレザー:合成皮革、人工皮革、PVC

という呼び名の区別方法です。

末尾に同じように「レザー」を共通に付けることで、レザーという言葉が持つまぎらわしいイメージを払拭できます。

どちらもレザーなんだから、消去法で、残る本革という言葉とフェイクという言葉に注目してもらうのです。

あわよくば、本革と勘違いさせて売ろうなどと悪徳な売り主がいたとしても、本革という言葉を使う以上、実物がフェイクだった場合は「詐欺」にあたります。

この逃げも隠れもできない、真実を表す言葉の使い方こそが、購入者の勘違い、迷い、まぎらわしさによる躊躇を払拭できると思っています。

実は、私にも苦い失敗談があります。

ベルトに「fレザー」というタイトルが付けてあって、目立たない「f」を読み落として慌てて購入してしまったため、実物はフェイクレザーを手にすることになってしまいました。

このfと1文字で省略された商品名が、f=フェイクを表記していたのです。

文字数が限られているからfとだけ表現したなどの理由説明が周到に準備されているかのようです。

しかし、こういった分かりにくい表現の仕方も、購入を促す策なのではないかと後からは疑わしく思えてなりません。

購入者の立場に立つなどということとは裏腹の、とても悪意のある販売の仕方ではないですか!!。

今や、本革は材料としては高価ですから、本革以外をいかにおしゃれに本革に見せるかの商業の事情がその背景にあるのかもしれません。。

そこまでして、レザーに執着する意味は??。

しかし、そういった誤解を招くようなことは意図的であるにしろ、配慮の欠如による悪気の無いことであったにしろ、後の信頼を落とすことになると思います。

事業者も本当にユーザーの立場に立つ製造や企画をするために心を入れ替えていただく必要があると思っています。

そうでなければ、そのような偽りの事業は根本から考え直し、そんなことを今後も本当に続けていくのかということの見直しの時ではないでしょうか。

表面だけを見た本革レザーとフェイクレザーの見分け方、「不揃い」こそが「本物の証」という意外

では、本革レザーとフェイクレザーの見た目の違いを写真でご覧いただきましょう。

たまたま同じ黒色で持ち合わせていました本革レザーと合皮レザーの見かけがどんな感じなのかを写真で比べてみます↓。

左(本革):本革レザー
右(合皮):フェイクレザー

右の合皮(フェイクレザー)の皺がすごく美しく整っているのが分かります。

だからこそその美しさに思わず本革と思ってしまいがちですが。。

実は、その「逆の考え方」をせねばなりません。

左の天然皮革は、その刻まれた皺がまるで生きているかのような繊細さと複雑さがあると見ることができます。

この複雑さを人工で表現することが不可能なのです。

機械では均一に表現しがちなので、どうしても整ってきちんと仕上がってしまうという考え方をします。

いかにも不揃いであることがかえって「本物の証」であることを見せてくれます。

物を比べたり見極める時には、その裏側の事情を読み取ることで裏付けが得られるということもあります。

均一の美しさは「人工の証」であることも多いのです。

感触に関しては、フェイクレザーは触るとねっとりとした感じが少しありました。

さらりと気持ちの良い手触りの天然皮革の左側とは異質な手触りであったというのが実際に触った私の感想です。

と、このように似ていても実は異質である2素材なのです。

別の本革レザーの皺の寄り方。この緻密さ、複雑さは人工的に表現できるものでは到底ありません。

同じフェイクレザーの中の人工皮革と合成皮革の「構造」から見た違い

ついでに、もう1つここで。。

人工皮革と合成皮革は構造は同じです。

上層部と下層部の2層構造でできていて、上層部は樹脂層(人工的なもの)、下層部は布の場合が合成皮革、不織布であるものが人工皮革という定義です。

いずれも、本革が少しも使われていないですので、言葉の「合成」などにつられて、半分は本革なのではないか。。などということは定義にはあてはまりません。

が、しかし。。

ベルトで、上層部が本革使い、下層部が人工皮革の不織布というものを見たことがあります。そういった構造のお品は、定義としては、人工皮革でも合成皮革でもない別の名前が付かねばならないと思います。

半分は本革レザーが占める割合となっている構造だからです。

こういうお品もあることがかえって紛らわしいのですが、お品としては実際にはあり得ます。

けれど、せっかくの貴重な本革素材をALL天然で使用しないところに、これまた商業的な事情を感じてしまいます。

そのベルトは、本当に良いお品なのかというとそれは首をかしげる質のものになりはしないでしょうか。

本革レザーバッグ、フェイクレザーバッグ、布バッグがそれぞれ相応しいシーン

1:本革レザー

2:フェイクレザー

3:布

だいたい、どのバッグを選んでも、上の1-3のどれかに素材が当てはまるのではないかと冒頭でお話致しました。

まず、1:本革レザーは、鞄(かばん)本来の素材です。

鞄(かばん)という漢字の中に革(かわ)という字が入り、革で包むものこそがかばんと呼ぶアイテムであるというのが実は鞄の定義です。

それほど、王道であり歴史があるトラディショナルな素材が「本革」なのです。

2:フェイクレザーは、高価なレザーに似た風合いを出しながら、低価格でお手軽に持つことができる後発的な加工品です。

あるメーカー様においては、フェイクレザーにも名前がついて、その生地がブランド化するほどフェイクレザーも存在感が出てくるようになりました。

3:布は、本来の鞄(かばん)という定義からは外れて袋物のイメージですが素材や柄が豊富です。

では、次に、バッグが使われるシーンを挙げてみます。

・ビジネスシーン

・通勤シーン

・フォーマルシーン

・レジャーシーン

・トラベルシーン

などがあります。

ビジネスシーンと通勤シーンは、もしかして同じバッグを使うことも多いかもしれません。

さて、上に挙げたシーンにおいて、多くの方が実際に経験するシーンの1つビジネスシーンをピックアップして、相応しい素材を考えてみます。

会社で使用のビジネス用具である印鑑、通帳、債券、書類などは、落としたり、紛失したりできない大切なアイテム。

そんなビジネスにおける大切なアイテムを守る働きという点で、素材は重要になってきます。

上に挙げたビジネス用具は、ちゃんと収納する機能であるポケットなどが充実していれば1-3のどの素材でも良さそうですが。。。

ただ、予期せぬ状況というものが起きます。

「雨が降る」という状況です。

このとんだハプニングともなることがある雨降りは、ビジネスシーンでは特に緊張感が高まります。

書類など大切なアイテムが濡れて台無しになってしまう懸念。

そんな懸念の払拭から、ビジネスシーンにおいては特に3:布が外れます。

もっと突き詰めると、実際の雨というのは1:本革レザーも厳しいですがアウトです。

本革も実は、表面からのしみこみが元素材としてはあります。

その後のバッグ製作の加工などで目を詰まったものにしていき解消はされているようですが。。

そもそも雨が当たることのダメージが天然皮革を損ねますので、まず雨の日に持たない選択になるという心理的な考え方も強くなります。

そうしますと2:フェイクレザーが雨には一番良いのではないかということになります。

この3つの中では、防水相当のパワーとしては、はダントツ2:フェイクレザーで良いでしょう。

ですが、完璧な防水というものは存在はしないと言われています。

合皮でも大雨であればファスナー間の隙間や縫い目から雨が入ったりすることも実際にあります。

そして、もう1つ、防水級のイメージのビニールコーティングという布の部類の素材があります。

こちらも防水寄りではありますが、強い雨であると、ファスナーのわずかな隙間から、または底の縫い目のわずかなすき間から雨が浸み込みんだ経験を実際に体験しています。

よって、ビニコと言えども雨に対して完璧ではないのです。

よって、消去法といった方法で、なんとか一番安心できる素材としてビジネスにおいては、合皮はよく使われるのではないかと思います。

ビジネスシーンだけでなく、雨の降る場面は、実は、どのシーンでも共通に起こりうる場面となりますので、雨対策がなされた素材の出番がいかに豊富であるかということが分かります。

本革レザー、フェイクレザー、布それぞれのメリットの活かし方

最初の方にお話致しましたが、今一度それぞれの素材のメリットについて、その良さを活かす工夫をお伝えしたいと思います。

まず、結論から最初にお伝えしてしまいますと、1-3の素材の中では1つも、完璧璧な素材というのは無いです。

それぞれ、メリット(^-^)とデメリット(+_+)があって、使い手がシーンに応じて使い分けをするしかないのが現状です。

では、3種の素材のそれぞれで、一番の突出したメリットのみにもっと深くフォーカスしてみるところで、この記事の前半を終わりたいと思います(長編なので後半もあるのです<m(__)m>)。

1:本革レザーの一番のメリットは、やはり、高級感があるということでしょう。

ただ、お手入れ、保管具合で、高級感の持続性というものは変わってくるので、高級感というのも経年により期限付きとなってしまいます。

いかに世話をきちんとするかということで高級感が持続されるわけですので、覚悟を持って高額である本革レザーを持ち合わせることでメリットである高級感を維持できるでしょう。

2:フェイクレザーの一番のメリットは、上述の雨の日の強さですね。

クリップには載せていませんでしたが、それほど気にすることが無い持ち方ができるという点もメリットなのです。

雨の日に繋がることでもあるので、雨の日の防水級のメリットということの心理面に含まれると思っていますが、雨であっても気にしなくてよいですよね。

濡れにくいし、表面が雨でどうにかなろうとも、もともとが永続的な素材でないことが分かっている上での納得みたいなものがあり、気軽に使えるというものです。

会社などで使用のものは、個人の大切なコレクションアイテムとは違うものです。

よって、傷んでいくことに対する気持ちの下がりなどはあまり起こりません。

そんなものなんだという最初からの覚悟と言いますか、傷みに対して割り切れるものがあるのでしょう。

3:布は、劣化が起こらない素材ですので、ある意味永久的です。

意外とバッグは消耗品であることを実感することも多いです。

何と比べるかによって強味とも弱みともなる場合がありますが、強みとしてはずっとお気に入りの素材を持ち続けることができるという大きなメリットを持っています。

これが、私が製作しています布製のハンドメイドバッグの伸ばしたいメリットの部分でもあります。

ほとんどが内貼りの劣化、昔のハイブランドバッグを自主リフォームしてみた体験

さて、ここからは後半です。

すでに劣化してしまっているハイブランドバッグを自主リフォームした記録です。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
カーフ(仔牛)素材のバッグ。<サイズ>縦34cmx横44cmxマチ12cm。
表側は非常に綺麗ですが内側がボロボロに劣化しています。

ハンドバッグとしてはかなりビッグなバッグです。

とても残念なのが、表側はまだまだ今後も末永く使えそうなのに、内側がどうしようもないというこのバランスの悪さです。

こういったバランスの悪さは工夫をあれこれ考えねばならないことをユーザーにさせるという「無責任さ」を感じます。

しかし、当時の多くのバッグがこういった内側に劣化素材を使用することが多かった風潮であったようなのです。

製造者様もその事業の発展の過程においてたどってきた道であるので、その後はこういったアンバランスを見直しをすることになったかもしれません。

では、リフォームの過程をたどっていきたいと思います。

ここでお伝えしておきたいのですが、私はリフォームの技術は持っていないただのファッション好きです。

しかし、ハンドメイドバッグを作るミシン縫いの技術がある程度あり、布バッグを作っている者がやってみたリフォーム技術の範囲内であるとしてご覧いただきたいと思います。

どうすればよいのかのざっくりとした要領は分かるつもりでしたが、綺麗にはできませんでした。

まずは、リッパーで裏地が縫い留めてある部分の糸をほどいて劣化した裏地を全部外します。

左:リッパーで縫い糸を切っていく。 右:途中附属品を外す(これはマグネットボタン)。

なかなか一縫い一縫いが頑丈で沈んでいるので、外すのが大変困難でした。

マグネットボタンに関しては、磁気が起こるので、今後のデジタル時代、もうバッグには付けるべきではないと私は考えます。

大切なATMやクレジットカードが数回壊れています。原因がこれである可能性大です。

そして、外し終わった裏地のかたまりをどうぞご覧ください↓。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
左:こうして、裏地と表地の縫い目を全部外しました。 右:裏地を抜き出しました。

樹脂やボンドの劣化で粉だらけ。

中を開けてみて、附属品に感動と驚きがあったので、写してしまいました↓。

左:厚紙にハガネの板が貼ってあります。 右:ハガネの板が錆びています。

この鋼(はがね)板は、バッグを強固にするための芯のような役割だと思われます。バッグの入り口の部分に横になっていました。

触ると何かとても硬いと思っていたものはこれだったんですね(;'∀')。

バッグが重くなる理由にこういった隠れたパーツの重さも影響していると思います。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
左:マグネットボタンの相方。 中:ファスナーの飾り2個 右:ブランドタブ(共素材)。

マグネットボタンの相方は、前述のとおり、ここで廃棄です。

特にブランドのマグネットボタンは磁力が強くてパワフルですから。

そして、ファスナーのつまみとして付いていたゴールドのコイン型飾り。

これは、綺麗に拭き取ると見違えるようにきれいな金色が美しく、ペンダントトップやキーホルダーとして、後々お洒落に使えますので保管しておくとしました。

そして、右は後で裏地に縫い付ける予定のブランドタブです。本革なので、劣化の影響は全く受けていませんから、再利用が可能なアイテムです。

そして、次の作業は裏地を作っていきますので、型紙をまず作ります。

バッグのサイズである縦34cmx横44cmxマチ12cmを考慮し型紙作成です。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
縦44cmx横60cmの型紙をまず長方形に作っておいてから、入り口のカーブの部分にバッグを当てて製図。

マチというのは、2枚を縫い合わせるデザインの作りでにおいては、見込む分量が出来上がりマチサイズの半分を見込みます。

そうすると、2枚重ね合わせたときに倍になって希望のマチの大きさになるわけです。

ただ、型紙の平面においては、縦は半分を見込み、横は右端と左端と両方が関係してきますから、半分を見込んだ2か所分ということで、結局横の長さというのは、見込む数値がマチと同じ分量を見込むということになっていきます。

今回縫い代は2cmずつ共通にしたので、

【型紙における縦の長さ】出来上がりの縦34+マチ12÷2+入口縫い代2+底縫い代2=44cmが導き出されました。

【型紙における横の長さ】出来上がりの横44+マチ左側12÷2+マチ右側12÷2+左脇縫い代2+右脇縫い代2=60cmが導き出されました。

型紙が長方形で出来上がったら、バッグの実際の入り口がなめらかなカーブを描いていることを型紙で表現せねばなりません。

このカーブは、厳密にはこのバッグのデザイナー様しか分かりませんから、バッグを型紙に当ててなぞります。

そして、型紙の真ん中から左右対称に整えてカットします。

ミリ単位まで正確にせずとも、この方法でバッグをあてがって大まかなラインを知り、そのあと手直しの方法で良いと思います。

そして、生地に型紙を置いてカットし、印をつけて地縫いに入ります。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
左:カットした生地に縫い代2cmに印付け。 右:地縫い。

そして、マチを12cmつまんで作り、入り口部分を縫い代2cmで1つ折りで縫います。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
左:マチ12cmを作りました 。右:入口を縫い代2cmで縫いました。

そして、いよいよ、ここがクライマックス。

バッグへ裏地を取り付け、縫いました。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
左-タブは裏地のみにミシンで縫い付けました。
右-入口のトップから3mm程度をぐるり1周裏地を縫い付けていきます。内側からステッチしていきます。

はい、完成しました。ミシンの針が果たして、通るのだろうかと心配していましたが、通りました。

ミシンは、JUKIシュプールTL25、針はDB1という工業用針の#16という太い頑丈な方の針番です。

結果的に、下手な部分があって失敗箇所はここです。(下手ですね~(^_^;))

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
裏地が少し表に見えてしまいました(;'∀')。

自分使いで持っていくものなので、良しとしました(^_^;)。甘めな判断です。

そして、補色などのクリームで少しお手入れして、完成しました。

劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
裏地は、綿/100%の黒のミニダイヤジャガード。
劣化が激しい内貼りのブランドバッグを一生ものにリフォームした記録
完成:中に新聞紙のあんこを詰め込み、形を立体的にキープして収納し続けます。

自主リフォームを終えて改めて気づいたバンブーの自然の性質と無理のある構造

では、自主リフォームをした感想と今後をお伝えしたいと思います。

率直に下手です。技術が全く足りません。

お直し屋さんにお願いするとものすごく綺麗に仕上げてくれますので、そのバッグの重要度によってその辺りはジャッジすることになります。

ちなみに、過去の別のバッグの裏地交換で、¥20,000程度でお願いした記憶がございます。

で、今回のこのバッグを日常使いしていくのかどうかなのですが、結論は収納の容器のような使い方にとどまることになりました。

ただの物入れです。

その理由なのですが。。ここからが話が深くなっていきます。

まず、重すぎます。1kgはあると思います。

このバッグが作られた背景を考えてみます。

ズバリ、バブル周辺の時代の1980年代後半だと予想します。

車での移動も多く、この重さも気にならない環境の中での利用ならOK。

本来のバッグとしてのユーザーの使い勝手や持ち心地などの心理的な部分はあまり重視されていない部分も見られます。

この取っ手の竹の性質は強くまっすぐに伸びるのが本来の姿。

それをぎゅーっと曲げてあり、おそらく熱などを加えて曲げやすい加工を施しながらこのフォルムをキープしてきました。

本当にキープされているのか。。実のところ、経年により竹が本来の真っすぐなろうとする執念の力ともいうべきパワーにより、タブで固定されたその周辺で異変が起こっています。

竹がまっすぐに戻ろうとする力により、取っ手の縫い付けのタブが変形して左右によじれています。

だからこそ、分離してはいけない取っ手用のバンドがデフォルトでは付いていたはずです。

こちらのお品も中古品で、購入時にはバンドの姿は有りませんでした。

この竹の性質をよく知り、いかにUの字をキープするためのバンドが大切な役割であるかを理解していれば手放されなかったかと思うと、お品の細部の意味を理解されてこなかった点が見られます。

このたび、下手な自主リフォームで、大成功と呼べるものではありませんでしたが、別の学びも得られました。

私たち日本人は、小さい頃から、昔話とか、七夕、たけのこ料理、インテリア、容器などに使われる竹には親しみがあります。

バンブーの取っ手は、でこぼこの溝に指が当たった時に持ちやすく心地がよいです。

今回使用した裏地は、綿/100%のジャガード生地。高級感と雰囲気がある生地です。

ポケットなどを付けなかったので、非常にシンプルなバッグですが、ここまでで終了です。

その後、こうまで苦労してやってみたリフォーム後のバンブーバッグでしたが、気持ちに引っかかりがありました。

本来まっすぐに伸びようとする竹を曲げるということは、最後にはその自然の力に負けるということをありありとこの状態が見せてくれました。

元は、ハイブランド様のデザイナー様が竹の魅力に魅せられてこのように高級なバッグの持ち手に引用したアイデアでした。

ただ、竹にとってそれが一番相応しい使い方だったのか。。

丈はまっすぐで使われるべきものではないかという結論を持ちました。

実は、もう現在はこのリフォームしたバッグは私の手元にはこの姿では存在していません。

この仔牛(カーフ)素材を活かして、ベルトを作り、ベルトとして今後も持っていくことへ更なる自主リフォームをしたのです。

写真はあまりに姿や形が変わり過ぎてバッグから別のアイテムへと変化させてしまったので著作権侵害になるのでアップすることができませんが、無理のあるバッグの構造に愛想が尽きたのです。

過去のリフォーム依頼が大成功だった例x2つ

ここで、自主リフォームではなくて、お直し屋さんにお願いしてすごく良かったリフォームをバッグ限定でご紹介したいと思います。

1つは、中敷きの劣化による裏地の取り換えです。

これが上述の¥20,000程度であったもののことです。

元は、真ん中に仕切りがあり、その仕切り自体がポーチになっているファスナー付きであったのですが、ボロボロに劣化したため、裏地ごと一掃してもらい、新たに黒い生地で裏地を設置してもらい、ただの容器の構造に変えてもらいました。

というか、もうそれしかリーズナブルにお直ししていただく方法がなかったのです。

確かに真ん中のしきりがポーチになっているのは付加価値が高かったです。

あれをお願いするとほぼ全解体となり大掛かり過ぎコストも上がります。

ただの入れ物のような構造でも、何か大きな袋を内側に加えて使用するなどを工夫していくことで一生物として使えるものになりました。

もう1つは、マグネットボタンの除去をしてもらった喪服用のバッグがありました。

マグネットボタンの交換も自主リフォームでは簡単ではありません。

ある段階までほどいての作業であることと、喪服用こそ一生物ですので、プロにお任せした次第です。

その後マグネットボタンはマジックテープへと変更してもらいました。

マジックテープはケリーバッグなどのヒネリ錠の支えるような強度は有りませんので、バッグ自体のデザインによっては無意味である場合もありますが、取っ手で支えるタイプのバッグだったのでOK。

その後は、これらのバッグは今後も更に長く持てるものになり、おそらく一生持てると確信しています。

一時的にお直しもお値段が張りますが、その後一生使えるような本革レザーのバッグや布バッグであれば慎重な判断により依頼して使い続けることも大変意味があります。

あとがき

今後、今回の自主リフォームしたようなカーフなどの天然皮革のバッグが新規にあまり作られていかないと思います。

それは世界中における「SDGs」の高まりです。

動物の大切な体の一部分をいたわるべきであり、それを嗜好品に利用することが残酷なのです。

しかし、すでに存在している過去のお品はどうするのか。

もう今後は無いから貴重なので使わせていただくのか、それとも、そんなことすらするべきではないのか。。

とても難しくて答えが出ませんが今回のリフォームはまぎれもなく本革バッグですので、前者のジャッジをしたのです。

先日もとてもはがゆい記事を目にしました。

「街を綺麗にしようと定期的に水を抜き、ゴミを回収する作業をある池で行ったところ、逆にそれをすることで池が生き物達にとって住める場所ではなくなってきた」というのです。

よって、ある1つの事だけを中止してもかえって他のバランスが悪くなるジレンマもあるのです。

すべてを丸くおさめることの難しさがここにあります。

とにかく、ちっぽけな私のような者が自らができることとして、1つ1つの購入、製造、販売どれに対しても自分が関わるものは、その後のこと何十年も後の事も見越した行動であるべきだということです。

目には見えませんが、利潤の追求のみに焦点を当てたお品は今後生まれてほしくはありません。

フェイクレザーも必要な素材であり、ニーズのあるシーンはあるのです。

しかしです。私としては、その必要性は、購入者側が決めることであるということが前提だと思います。

よって、推奨しました呼び名、「本革レザー」と「フェイクレザー」、これをタイトルや商品説明などで、販売者側が正直に徹底してもらいたいと強く思います。

本革レザーを購入するのか、フェイクレザー、はたまた布製を購入するのかは、購入者に与えられた特権でなければなりません。

バッグというのはこれ1つで完璧に希望を満たすものがなかなか難しいのが現状です。

それぞれの素材のメリットを生かし、デメリットを補うような工夫を、製造者ユーザー共に工夫することが大切です。

バッグの製造者は、よりデメリットを補う工夫を凝らし、バッグのユーザーは、よりうまく使い分ける、このようなタッグを組むことがバッグが製造者からユーザーへ移行した後の成功を生むと言えましょう。

バッグの作り手として、お買い上げいただいたその後のバッグの状態のことも考えていくことは、非常に大切。

その時だけの一瞬の売れるためだけの工夫が長年かけてどんどん信頼を失う恐ろしい結果を招くことをしっかり考えねばなりません。

その場だけ乗り切っていくような考え方はいずれ「つけ」として今までの回収のごとくある時一気に信頼を損ねることになるかと思うのです。

そして、どう考えても粗悪品は作るべきではないと思っています。

そして、劣化すると分かっている合皮を高級素材とのコンビで作るべきではないということも。。

末永く使える親切なお品を作ることは、ご購入者様に余計な迷いや緊張感を与えず安心してご購入に踏み切っていただけることや、その後の何年もかけた信用をいただけることにつながります。

今一度雨の日のお話をしたいと思います。

雨の日の悩みは可能な限り解消したいものです。

ただでさえ外出しにくいストレスがありますので、携えるバッグに関しては気にせず安心して持てるフェイクレザーの出番によって気持ちをできるだけ安定させたいものです。

つまり、フェイクレザーのたった1つの最高の価値というのは、フェイクレザーでなければならないシーンにストレスを軽減してくれる「ありがたさ」にあると、そういうことなのです。

これは、ユーザーの気持ちを本気で考えたバッグであるのかどうか、というところに行き着きます。

バッグのシーンの使い分けのメリハリが結局、晴れた日に持つ本革レザーや布バッグなども含めたすべてのワードローブを気持ちよく着用できることにも影響するのではなかろうかと。。

そう考えると、私があまり好まないフェイクレザーの役割も偉大です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク