工業用ミシン糸30番のスパン糸の下糸ボビンにフルに巻けるm数は17.5m、60番の50mに比較した極端な少なさでも二重ステッチを惜しまない【1039】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン縫い作業において、通常下糸のボビンは、上糸のコーンから巻き取る作業をします。

この時にストッパーが作用し、自然に止まるところがボビンにフルに巻いた状態です。

あの全体の長さってどれくらいなんだろう。。

一度はそんなことを考えるものです。

ありがたくネット情報を拝見しました予測をされた方の見解からは、「60番糸でだいたい50m」だと見ています。

30番糸をハンドメイドバッグに使用していますので、この糸の太さの違いはなかなかのもので、60番で50mであれば当然少ないm数しか巻けないことになります。

このたびは、実際に30番のスパン糸のボビンにフルに巻いた糸を測る実験をしました。

単純計算の「60番で50m→30番で25m?」を遥かに下回る結果に大変驚きました。

しかし、それでも量産品でよくある削減(使用糸の分量や作業の分量をそぎ落とすこと)を決してハンドメイドではするべきではないというメッセージをここに綴りたいと思います。

60番糸でだいたい50m周辺という情報から、30番の場合はどれくらいなのかをリアルに実験、スパン糸とテトロンでも違う巻きm数

ボビンに巻いた糸:黄色が30番、グリーンが60番。同じような分量に見えますが、実寸は黄色の方が短いはず。

細い糸はたくさん巻けますので当然60番のグリーン色のボビンの糸の方が分量は当然多いはずです。

まずネット情報の複数の見解を拝見したところからの予測では、だいたいスパン糸60番で50m、比較実験としまして、スパン糸30番で実験をしてみました。

単純計算では、「60番と30番でちょうど数値が1/2、50mは同じく1/2の25mになるのか?」とまず考えます。

しかしながら、実際の実験では、30番のスパン糸で17.5mの結果が出たのです↓。

フルに巻いて実際に巻き尺でボビンにある糸の合計m数を計った実験結果は17.5mでした。

同じスパン糸でもメーカー様によって違いがあるでしょうし、テトロンの場合は、細いのでボビンを巻き切るまでの秒数が長いことでテトロン糸の方が長いm数巻けていると予測します。

随分30番ともなると随分糸の線径が太いということを、この少ないボビン巻数の数字からも実感できます。

原価表に入れ込む糸の見積もりは常に200m使用までの範囲と仮定の一律で¥100を入力している

ここで少し余談ですが、1点ハンドメイドバッグを製作する時に、1点分の原価表をそれぞれ作っています。

これは、販売価格を決める際の資料ということと、期末の棚卸の際に原価表の合計の値を引用するからです。

1つの原価表で複数の活用があるわけです。

フォームはいたってシンプル。

商品を自社製造している方は加工賃は会計上は入れません。

請求書などが発生した「仕入」科目を使ったものだけを棚卸資産にリストアップしますので、自作は¥0であるというのが会計上の見方。

しかし、その分販売価格に見積もればよいので、製作者の裁量とお客様のお求めになる価格を考慮して売値を決定することになります。

それで、この原価表の中にも糸の項目を毎回設けています。

ミシンで何かを作るには必ずこの糸の項目が登場すると思うのですが、実際に出来上がったステッチの部分をすべて計って合計しても不正確。

そもそも、縫い始めと縫い終わりのあの糸の飛び出しこそが余分なロスであり、糸の使用度が進行していく大きなきっかけなのですから。。

よって、一律で200m使用する設定をしています。

このたびの場合、原価表には当然上糸の分も入れねばなりません。

糸を1コーン(2,000m巻)で購入の場合の原価は、購入時のm数から何分の1くらい使ったのかなどという見方で、1/10くらい(200m)というざっくりとした見方です。

そうしますと、糸代はよほど最高級な糸をわざわざ調達しない限り「数十円」という原価ですので、毎回計算せずとも、見積もりの固定価格を設定して、常にその分を糸代として入れればよいのです。

ということで、1点のバッグで一律200m使用の¥100を見積もっています。

ちなみに、アパレル勤務の会社員時代の仮原価表の算出の際にも、同じ¥100でやっていましたので、お洋服のコートやジャケットなどの重衣料の分量でこれくらい。

ステッチの量が非常に多い4本ステッチの支柱を設置するバッグを作る者でもこの範囲で大丈夫だと見込みました。

あとがき

附属品の既製品の金属パーツなどは高額です。

それを調達する代わりに糸で縫いを丈夫にするという手もあります。

目指すところは、あくまでも「良質」なお品物である所は変わりが無いのです。

しかも、材料調達の工夫としまして、糸を一度に複数購入のお得なパックでこれまで過去の在庫糸を調達してまいりました。

かつての国内縫製工場の使用糸はこちらもおそらく日本製で非常に良質。

新品で製造された糸よりもかなりお得なので、元々コスパがあるのです。

その分、惜しみなく糸を必要に応じて二重縫い、見えない部分の丈夫さの追求に役立てているのです(^-^)。

起毛タイプの生地には決まって色の濃淡の映り方が違ってしまう「並毛」と「逆毛」がある、1つに組み立てるバッグにも意識したい【1027】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作を始めようとした裏地の生地に、ベロアやコーデュロイに類似の生地が登場。

このたびは、この生地を裁断するにあたり、バッグの天地の向きを統一せねば、出来上がりに濃淡が出来てしまう、「一方方向裁ち」の解説を致します。

アパレル業界勤務時代に、お洋服作りでも出てきていたことであり、元の量産用の「マーキング:型入れ」も一方方向に配置することで「差し込み」よりも用尺が増えるということを教えていただきました。

バッグ1点作るにも、色の映り方が濃淡なく統一に映るようにと、まずはその見え方を整えておく必要があるのです。

「並毛:なみげ」と「逆毛:さかげ」の色の濃淡の映り方を目視、選択は企画者の裁量によりどちらでも良いが統一はマスト

過去に勤務していました「生地卸売商」の会社で多くの毛並みのある生地を拝見しました。

アンゴラ・ボア・ベロアなど毛が長い生地は、ツンとまっすぐ上に立っていることはほとんどなく、斜めに寝ていることが大半なのです。

実際に2枚を前後合わせた構造の巾着袋を作る時の裏地に選んだ黒無地の生地が、そういった種類のものに当たりました。

<並毛>先染めストライプベロアニット、ポリエステル/100%、日本製。黒色ですが、ライトに映ります。
<逆毛>随分上の写真と違った感じに黒色が濃く映りました。こちらの方が落ち着いた感じに映る印象です。

「並毛:なみげ」というのは、手で撫でた時にスムーズに滑りの良い方向、毛並みの向きとイコールの向きです。

「逆毛:さかげ」というのは、手で撫でた時に引っかかりがあり、毛並みの向きと逆らった方向です。

これらは、同じ正面から見ると、濃淡があり、様相が随分違うということが写真を見ても一目瞭然。

前面と後ろ面のある巾着袋やトートバッグなどは、この生地の向きを意識して統一する必要があると言えます。

どちらの映り方を基準に統一するかは、企画の段階で自由に決められますので、「お好み」です。

ちなみに、高級感を表現したい「重衣料:コートやジャケット」では、「逆毛」がよく採用されていた記憶です。

この実験のように、濃く整って映ることで、冬物らしさやクラシックさの表現の1つになるのだと考えます。

このたびの巾着袋の裏地に使用のケースでは、中に物を入れる時の手に触れたときの滑りを考えると、天地の向きに従った「並毛」でいくと判断しました。

あとがき

このたびは、わりと毛足が長めの分かりやすい生地でしたが、毛足が短めの生地も光の当たり具合で向きによって濃淡が出ることがあるのです。

いわゆる、スエードのようなタイプの生地が該当します。

いかにもモフモフしたような生地だけではないので、生地を手にした際には、常に方向性のある生地なのかそうではないのかをのチェックを通過してから製作することをお勧めしたいと思います(^-^)。

新型アクセサリーのご提案、蝶ネクタイをペンダントトップにアレンジ製作するための蝶ネクタイ専用の型紙2パーツ【1005】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブの中で1つ悩むことがありました。

それは、素敵ながらも難しい色のボトムの色と柄でした。

これに合わせる「トップス」がなかなか見つかりませんでした。

そこで、白のフレンチスリーブブラウスを持ってくるところまでは進みました。

その続きの工夫をこの度ご紹介したいと思います。

ここまで上下がそろったら、後は小物ということになりまして、蝶ネクタイを自作していくことに決めました。

とはいえ、クラシックな装いではなくカジュアル感を出していきたいと、その出来上がりのリボンにチェーンを通したペンダントにしようというアイデアなのでした。

このたびは、型紙をご紹介するとともに、蝶ネクタイを今すぐお求めだったり、「演劇や舞台用」などであればハンドメイドの方が舞台を作り上げる意味も深まると思いますので、是非。

暑い季節には、スカーフやネクタイに対して気持ちが乗らない場合の、「蝶ネクタイペンダント」のご提案

スカーフやストールも襟元にアクセントとして活用できますが、特に暑い夏に向くアレンジとなります。

そんなことを考えた結果、スカーフと同等な存在感も可能な蝶ネクタイのペンダントを思いつきました。

本格的な蝶ネクタイだと、スタンド襟の所にベルトを通してきゅっと襟元をしめる着け方なので、とてもクラシックで、お出かけ用にシーンが特別になりそう。

そこで、日常向けにでも蝶ネクタイのモチーフだけを引用させていただく、本来の蝶ネクタイの製作過程のベルト部分を省略したものです。

ベルト部分というのはリボンの真ん中のパーツではなく、首周りに取り付ける時の長いベルトのことですので、これは省略しますが、「真ん中:ノット部分」は専用の型紙を作り合体していきます。

通常ペンダントトップはここまで大きなものではないので、お好みで小さくもできますが、いかにも蝶ネクタイを着崩しているかのような面白さがあるのではないかと考えました。

よって、ほぼ基本的な蝶ネクタイのサイズでいきます。

右のループは6.5cm四方、とても単純です。

それで、一応地の目の向きはこのように型紙は作りましたが、ネクタイのようにバイヤス向きに裁断したい場合、柄がストライプを斜めにかっこよく出したい場合にこの小さめの型紙の向きの角度を変えることでそれが実現できます。

小さな面積ではありますが、こういったものは柄の出方は重要なので、拘りに合った向きで裁断されたら良いかと思います。

型紙はとりあえず、ストレート裁ち用にノーマルな向きにしてあります。

この度の実際の完成品は、実は自前のものなので、ある1点の出来上がりの古着ネクタイを解体してリメイクして作ったものでした。

よって、「著作権の遵守」の為に完成品を写すことを控えさせていただきました(^-^)。

ただ、それでは、とても残念過ぎますので、後日、新品のはぎれで別で作ったサテン地の花柄生地のお写真をこの後掲載します。

次の【1006】という番号のブログ記事で作り方一式をご紹介します時にも出てきますが、とりあえずここでその完成品のお写真を先に掲載したいと思います↓。

次の番号のブログ記事【1006】でもご覧になれますが、リメイクではない方の完成品。上の型紙で製作しました。

あとがき

コーデは本当に楽しいですが、難しい局面もあります。

特に古着であると、代わりのアイテムがなかなか見つかりにくくて困難な場合がありますが、そこをクリアしていったときの喜びがあってこそ熱が入ります。

そんな難しい局面こそが、ニーズだと思っておりますので、時間がかかったり躓いて悩んだことこそ是非お伝えしたいと思います。

いくら、「着崩す」と言っても、元の蝶ネクタイの本来の上品さやクラシックさは残す方がかえって意味があると思っておりますので、そんな「着崩し過ぎないバランス」を伝えできればと思います(^-^)。

型紙は礎(いしずえ)的存在、縫製工場の現場の方が実際におっしゃっていた、定期的に型紙にもアイロンをかけるのだと【1004】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

型紙はハンドメイドバッグを作る時には「命」とも呼べる最も大切なアイテムです。

これによって、ほぼお品物が決定付けられるので、大切に保管しておきたいもの。

ただ、面積の大きなものなので、どうしてもたたむ収納にはなってしまいます。

アパレル業の大きな封筒入りの畳んだ型紙を何度も過去に拝見してまいりましたが、確かに、畳んだものを広げた時の「折り線の影響によるずれ」が気になるものです。

そして、中国の縫製工場の中国人の方とのお電話(日本語ペラペラ)の中で、「型紙にもアイロンをかけるのですよ」という言葉を聞いたことがありました。

現場のことをこんな風に教えて下さった貴重なエピソードです。

このたびは、実験を兼ねまして、すぐに破れてしまうような質の型紙用紙がくしゃくしゃになった状態にアイロンをかけてみたいと思います。

型紙の作り直しはまだ先でもよい、決して邪道でもないアイロンに型紙をかける作業

裁断や、たたむ収納によって線が付いて数ミリのずれが気になるところ。

それをびしっと伸ばすということでも、アイロンは有効なのです。

ご用意しましたのは、比較的小さなパーツですが、実験用です↓。

こんな風にわざとくしゃくしゃに丸めてみました。広げると縁が安定感なくすべて浮いています。
そして、よくあるケースとしてたたみ線も付けてみました。
アイロンの温度は「中の弱」くらい。紙はアイロン熱に対しては結構対応できるものの、是非お気を付けを!!。

表面がガンガンに熱くなるようなことは危険ですので、くれぐれも温度を中以上にしないようお気を付けください<m(__)m>。

アイロンは圧力を強めにある程度ゴシゴシこすっても良いかと思います。

そして、こんな風にびっしりとなりました。さすがにくしゃくしゃの「皺」は跡として残りました。

ただ、外枠線はまっすぐになりましたので、裁断が可能です。

折った線に関してはかなり効果がありして、ほとんど映っていないところまでアイロンで消えました。

以上が、簡単な実験でした。

こんな風に裁断前にアイロンを型紙にかけることで生地の裁断がより正確にできる方向へとフォローできたら素晴らしいです。

あとがき

あまりに傷みが激しい場合は、新しく作ることもリフレッシュに大変良いと思いますが、頻繁にそうしなくても、このたびのような「アイロンがけ」は型紙用紙のコスパも高まります。

ちょっとした雑貨を作るくらいならと型紙無しで適当に作ってしまうことがあるのですが、単純な長方形であっても型紙用紙を使ってきちんと作ると、その品物は雲泥の差です。

型紙のパワーは、「美しいラインを正確に作ってくれる」所にあります。

技術に自信が持てるのも、元々、型紙をしっかり作るところにその基礎があると思うのです(^-^)。

ハンドメイドバッグの材料を入れている生地と附属のそれぞれのチェスト、その時々の内容の変化に応じた使い方のシャッフル【972】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

整理整頓がとても好きで、時々収納している入れ物内の中身をシャッフルした使い方をする見直しをすることがよくあります。

整理整頓も好き、インテリアも好きですのでリフレッシュを兼ねながらこういったことを時々しています。

目指すべきこの時点での目標は、結果使いやすくなる、うまく収納が落ち着くということになります。

2つの大、小の木製チェストは生地と材料入れとして使っています現在、そのシャッフルしたその後の様子をご紹介したいと思います。

生地と附属の収納場所を入れ替えるという内容とその効果

左-チェスト(大):今までここには生地を収納。右-チェスト(小)今までここには附属品を収納。

今までは、圧倒的に生地在庫がボリュームがあったわけですが、今年の2022年は在庫生地をほぼ一掃していこうという目標を立てましたので、生地がすでに減り始めました。

生地が減り始めたことを機に、今までの生地収納用のチェスト(大)と、附属用のチェスト(小)の中身をシャッフルするということをしたわけです。

ミシン糸:チェスト(大)に1段での収納になったので、すべてのカラーが一目で分かるようになりました。

糸は、正確にカラーを合わせたいので、一目見て見やすい方が良いとなると、2段になっていた以前よりも1段でパッと見てすべてのカラーが目に映る変化は大きいです。

黒白の柄生地:在庫生地の一掃で生地が減っていくことでこちらの小さい方のチェストで事足りるとなります。

あとがき

今後は、ハンドメイドバッグの作り方を広めていくところに力を注いでいきますので、そこへ本格的にシフトする前に製作する生地というのをいったん、一掃しようという試みを今年中に行うことが目標です。

かといって、今後何も作らないのかというと、いえいえ作ります。

やはり、実際に作っていないものをあれこれお話することはできませんので、自らも一緒になって製作していくスタイルです。

けれど、それほど多くの生地を今までのようにストックすることはもうしないのは確かです。

。。とここまで記事を綴ってまいりましたが、実は、当ブログ記事は最初の投稿が、2022.05.03でした。

そのおよそ2年後の、2024.08.14にブログの「手直し」の順番でここまで綴らせていただいた記事を書き加えたり、誤字脱字を治したり、追加したりしてきたのでした。

結局、2024.08.14時点では更に変化し、大きいチェストの方はお洋服入れになりまして、小さい方のチェストは糸の見の専用のチェストへ、その他の附属品は別の目に見える棚に収納で現在落ち着いています。

もう2024年では2022.05.03当時にあった生地在庫は一掃されています。

こんな風に状況に応じて中身を入れ替えることができた木製チェストもかれこれ20年以上。

いずれも2002年製のものです。

こんな風に、インテリアも取り入れながら、好きな整理整頓を交えつつハンドメイドバッグの活動を継続しています。

スタイルのシフトはあると思いますが、それも「発展」です。

材料の整理整頓をしたくなる時というのは、発展の時だと思えば、素晴らしいことではないですか(^-^)。

おでかけバッグ用に調達した在庫生地をそのままスライド、「インテリア収納袋」へのシフトチェンジをした、素材の可能性を広げた活動【954】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「技術が上がったら、高級生地でバッグを作っていこう」と高級素材に目を向け始めた2019年頃。

「いやいや、こう思った時点で早期に一歩を踏み出した方が良いのではないか。。」と思い直し、2020年の頭から技術云々はともかく、高級素材に足を踏み入れました。

ひたすら、イタリア製の風通ジャガードなどの@¥5,000/m以上するような生地まで調達。

それが良かったのか悪かったのか、早くも素材の扱いにくさに直面し、思うように美しく作れないバッグばかりが続出。

非常にもったいないことでしたが、もし一歩を早々と踏み出さずに後回しにしていたらこんなに早くには分からなかったことでした。

そして、ひと通り高級生地の中の、特に「フクレ加工」「風通加工」を中心に凹凸感がありマルチカラーが美しい生地でお出かけ用のデザインでメインバッグをイメージしながら製作。

ただ、高級な生地なのに元の生地の状態に付加価値が乗るどころか、かえって生地のままの方が価値があったかのように感じてしまい随分へこみました。

そして、結局行き着いた答えは、「柄が素敵なものはめいっぱいその柄を大きく見せるようなデザイン」でした。

そして「コスパ」のことも考えました。高級さに見合った「長持ち」です。

そこで、考えたことは、消耗度の少ないバッグ製作をしてみるということでした。

そんなこともあり、在庫を一掃していく目標を立てた2022年、片っ端から「インテリア収納袋」を作る活動をすることに決めたのでした。

このたびは、その「インテリア収納袋」の連続製作にあたって表地と裏地のコンビを考案している最中に考えたことをまとめたいと思います。

インテリア収納袋は、お出かけバッグ程の強度は必要が無い、出来るだけ大きな容量で生地をめいっぱい使う

在庫の高級生地:素敵な生地が集まっています。ここまでためこみ、思うようにん製作できなかった過去を反省。

お出かけ用のバッグとインテリア用の入れ物としてのバッグと比べて、1つ大きく違う点は、「製作時間の差」です。

実際に昨日インテリア用のバッグを製作してみました。見事に数時間で完成。

・お出かけ用のバッグ:5-6日で完成

・インテリア用のバッグ:1日で完成(数時間)

この2つの違いが顕著でした。

そして、こうも思いました↓。

バッグが傷みにくいのは、室内で静かにインテリア収納袋としてじっとしていることではないかと。。

おそらくこの考え方は正解だと思います。

動かすから傷むわけで、ただの入れ物であれば傷まないので永久のものになるのです。

あとがき

当ブログ記事は、2022.04.17の投稿からおよそ2年後の2024.08.08にブログ記事の「手直し」により、まさにこの部分を追記しています。

これまでお読みいただいた上の文章も当初の随分つたない言い回しを変えながら、ほぼ全文綴り直しをしてここまで来ました。

なぜそうまでして過去の記事を残したいのかという理由が今はっきりとしています。

それは、長いスパンでの変化をお伝えできる記事でありたいと思うからです。

例えば、上手く出来上がったバッグだけを綺麗なストーリーで書いた記事では、それは決して本当の姿ではないのです。

失敗の過去・そのありのままの姿・そこからの学び・改良をたくさん得てきたのですから。

その数年後にどんなバッグを作れるようになったのか。。これを1つの記事の中にまとめるスタイルに厚みを増すことが「手直し」で誤字脱字を修正することと兼ねて価値が高まる記事になるためにやっていることです。

今こうして2024年に2年前の昔を振り返るだけでも全く違った今があるのです。

この「変化」は「成長」にイコールであると考えると、何を一番お伝えしたいのかという内容の中の軸の部分が、「素敵なバッグを作れた」という過去の栄光では決してないのです。

どうしてもうまくできなかった、高級生地をせっかくありがたく手にしていながら、その良さをちっとも生かすことが出来なかった姿の中の、もどかしく悔しい気持ちを共有していただきたいのです。

そして、その後の改良までにどんな立ち上がり方をしたのか、どんな内容の努力をしたのかなどがちゃんと事実のままお伝えできることが、ブログ記事を書く本当の意味ではないかと思っているのです。

その後、2023年でこれらの生地はすべて巾着袋になりもう1つ残らず「インテリア収納袋」になりました。

そこで、今こういった高級生地に対してはどう考えるのかということです。

それは、「お出かけ用にもまた作らせていただきたい、技術が高まった自信が100%になった時にこそ。。その代わりお値段もちゃんと相当な価格にしたい、するべきである」と(^-^)。

お洋服のコーデみたいなモノトーンコーデ、表地・裏地・内蔵巾着袋の3パートを4種の生地で配置したリュック製作案【872】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、当ブログ記事は2022.01.25に投稿しておりまして、およそ3年後の2024.07.15の現在「手直し」の順番であり、このように綴り直しております。

3年も前のブログ記事を手直しすることの意味はいろいろ考えた上での間違いのない選択です。

もともと1点物製作をずっとしてきましたので、生地も1点分しか基本的には調達しておりません。

よって、過去の記録ももう二度と同じことを繰り返せない貴重な体験。

このことを残しながら、もっと読んでいただいて伝わるよう足りなかった記述の技術などを高めるという「リライティング」活動なのです。

この2024年1年がかりで、1日3記事を過去に綴ったすべてのブログ記事1,400あまりを手直し完了する目標を立て、着々と実行しています。

このような背景の中、当ブログ記事で準備したこの度の素材4種は当時の2022年ではリュックを製作する予定でしたが、その後の意向や心境の変化で、巾着袋を製作することで生地を消化。

作ろうとしていたデザインの「餅巾着」というリュックは製作を打ち切ったのでした。

その後は、製作をナップサック系に変え、もっとミニマムでスタイリッシュで、そして、高めたデザインのノウハウをその後はいろんな方へご提供するような活動に舵を切るということへ向かいたいという新しい活動の方向を見つけました。

そんな事情もありまして、このたび、生地のみのご紹介となります。

とても素敵な生地であることが確かでございまして、バッグやリュックを作る際に、数種類を組み合わせてパートごとに分配するやり方の一例として興味深くご覧いただければと思います。

再生繊維(テンセル)の良さが表れるさっぱりとした美しさのある生地をメインに使ったコーデして作っていくバッグへ

かつてレーヨンの仲間の「リヨセル」とか「モダール」、そして、下着にここ近年使われたりもする「テンセル」は、「指定外繊維」という呼び方であったことを記憶しています。

そして、近年は、「指定外」という呼び名ではなく、「再生繊維」などという呼び方に変わったのではないでしょうか。

この新しい呼び名の方が、製造方法が分かりやすいネーミングでクリアだと感じます。

「テンセル」は「再生繊維」の中では王道の生地。

特徴が白みがかったぼやけた色目が特徴のさらりとした触り心地です。

今回そのテンセル糸が織り込まれたフクレジャガードの大花柄ニット地を表地に組み合わせを考えました。

表地が決まってからの裏地や巾着袋地のチョイスが大変難しかったです。

あれこれ悩みながら決定したのが下の4種↓。

左上から時計回りに、表地・裏地・巾着袋外・巾着袋中というパートに分けました。
<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
<巾着袋地1:黒>生地名不明(ガサッとした素材)、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。
<巾着袋地2:白x黒>:レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製。

ちょっとした工夫なのですが、内蔵巾着袋の内側にこの白っぽい方の小花柄を持ってくる理由は、実際にリュックの中を開けるシーンで中身が見やすい明るい白が基調だからです。

一方、内蔵巾着袋の表地が真っ黒が良い理由は、内部の裏地の壁と同化して、黒同士で暗いことで巾着袋の存在をかすめまやかす役割です。

そうして、使い勝手が良いと同時にセキュリティー性を高めるという生地の配置の仕方を工夫したのでした。

あとがき

ということで、こうして、考案した4種はリュックに作り上げることは無かったのですが、後に巾着袋として姿を変えてこの生地が終わりました↓。

こういったランチバッグのような巾着袋はモノトーンの暗いカラーがかえってレアです。

明るいカラーで華やかに作られることが多いアイテムは差別化としてモノトーンで製作というレアな方向を探ることは1つのアイデアかもしれません。

透け感ある服地のネイティブ柄ジャガード生地のリンク先は、マルチカラーのラメ生地【865】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、大きな流れで「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックデザインに特化した連続製作中です。

製作の中で改良点を見つけてはどんどん改良するということをしながら、目指すところは、「おしゃれ感」「十分な機能」を高めるということです。

このたびは、季節感を少しだけ取り入れた「透け感」ある素材を裏地に使い、黒ベースのマルチカラーを取り入れた製作をします。

ファッションに対しては、古着ライフを続けておよそ15年。

バッグや靴もすべてリユース品です。

いっそのこと流行なんてなければ良いのだと思うことがあり、そのような思いが、「流行を無視」したような製作に表れているのかもしれません。

このたびは、事前の生地の組み合わせの場面になります。

「なぜこれらを組み合わせて製作するのか」の答えがここで分かります。

こんなネイティブ柄もある、マルチカラーのラメとの組み合わせに考えた黒ベースの3生地

ハンドメイドリュック「餅巾着」をこの3種の生地で製作予定:左が表地、真ん中が裏地、右が巾着袋地。
<表地>ラメ入りシーチングプリント、綿/100%、日本製。

特にベースは凝った素材ではないと思いますが、このマルチラメが特徴たっぷりです。

地のカラーも真っ黒ではなくて濃チャコールであるというところも、少し優しい雰囲気です。

<裏地>トリアセテート(こういう名前の生地)、トリアセテート/55%、ポリエステル/45%、日本製。

一目惚れというような惹かれ方をした生地です。

おそらくブラウスやワンピースやスカートに仕立てられる素敵な姿を想像しますが、あえてバッグの裏地というのはどうでしょうか。

この引用が大きなご提案になればとも思います。

固定観念抜きの引用元を問わない自由さから生まれた選択です。

素直な原色カラーが黒や白に映え大変美しく正統派な雰囲気のネイティブ柄を作っているかと。

このガサガサ感が暑い季節を感じさせる要素です。

こういった本来のカジュアルイメージなネイティブ柄より少しずれた、エレガントに寄った感じが新しいと注目した生地です。

<巾着袋地>生地名不明、混率不明、原産国不明(生地屋さんからいただいたもの)

黒無地です、おそらく喪服向けの日本製の生地ではないかと。

全体に素材感を「ざらざら感」で統一していくのです。

今回もダイヤキルトを表地にかけていくので、一番左の表地のラメ素材は、今この写真のイメージから、また少し変わるかもしれません。

あとがき

こうして、意外性のある生地の組み合わせとか、個性的な感じを「服地」からも引用することで工夫しました。

表地のラメなどは、調達時期が結構前になりまして、画像のデータで見ると、2020年10月の調達。

もう、1年以上は経過したものですが、今この生地を生地屋様で探してもどこにも見当たりません。

だいたい1年くらいで、入れ替わってしまうのが生地の流れ。

その時にしかない出会いというものがあるものです(^-^)。

バッグに使う金属パーツにもレベルがある、ゴールドやシルバーの塗装の表面の質感がプレーンなツルツルがたっぷりと使われる素材感と高級感を感じた【808】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハイブランドバッグ」を一目見て、「高級だ」と感じます。

素材や丁寧な縫い目。。そして、使われている金属パーツの金具も見た目には間違いなくアクセントであり、キラキラと艶めいて一層高級感が増しています。

「ハイブランドバッグ」の金属パーツは何か高級感のオーラが放たれます。

過去に内部の作りまで拝見したことがありまして(自主リフォームの為にやむを得なかったのですが)、「特注」に違いないと思う個性的なデザインの金具もありました。

このたびは、この金属パーツについて、どれも同じではなくレベルに違いがあるという点にスポットを当て、どの部分がそう思わせているのかを研究してみたいと思います。

今後の金属パーツ選びの際に、「コストを抑えてほどほどでいく」のか、それとも「コストが増しても見た目の高級感を重視」するのかの選択のヒントになればと思います。

どの点が違うことでぱっと見の違いに影響するのかは、塗装前の表面の処理の緻密さなのではないか

同じタイプのカンを、レベルを1-3の3つに分類してみます。

レベル1:内部の素材が塗装前ですでに甘いというかでこぼこしざらざら。メインの部分もどこかざらざら。

こちらは、デザインは非常に良いものの、内側の金属部分がなめらかでなくゴツゴツした風合いです。

サイドの太いバーもざらざら感の感じられる表面です。

しかし、とても整った作りの、間違っても折れたりはしないしっかり感はあるので、一定の基本的な基準はあるお品であると思います。

レベル2:溶接の仕方が少し1つ目と違います。バー4つがくっついてできた姿、ツルツル感はそこそこあります。

こちらになると、先ほどにはあったザラザラ感が見られず、少し高級感が出てきました。

表面の風合いだけでここまで違うのです。

こちらのデザインは、「タルカン」と呼ばれるもの、サイドの片方にマイナスドライバーの溝のネジがあり、回転するように作られています。

レベル3:ここからは、スタイリッシュにもなっていくレベル。高額でした。素材感は完璧です。

それほど数も豊富ではないので、既成品であれば、だいたいレベル1-3の3段階くらいから選ぶことになると思います。

ここにどこまでコストをかけるかの方針も大いにあると思いますが、選びますと「2」です。

金属パーツだけが品物の高級さを決定するわけではないのだという挑戦の意味もあります。

他の部分でも迫力を出していくわけですし、ある一定の良質さがあれば良いと思うと、決して「1」ではないのですが「2」という選択になりました。

ただ、その後分かったことなのですが、「タルカン」は回転するので、ネジが動きの積み重ねで自然に外れてしまい、気が付いたら落として紛失していたという事態が「3」で起こりました。

この事実が非常に大切であり、その後、留め具に「タルカン」を使用することはなくなりまして、すべて「Dカン」へ付け替えをしたのでした。

あとがき

このたびは、四角いカンを例にご紹介しましたが、すべての金属パーツにおいて同じことが言えると思います。

どれも、ある同じメーカー様の独占的な製造の品物がほとんどで、独自の金属パーツのモデルを販売されているメーカー様の品物は小ロット販売でネットでは目立つ存在ではありませんが、その作りはとても丁寧で高価です。

このたびのネジが外れたエピソードも含め、すべての金属パーツに対してのスタンスは、「永続的ではないものは廃止」ということ。

ほとんどの金具パーツの種類をひと通りバッグ製作に取り入れてまいりまして、最終的に「永続的である」と思えたのは、「Dカン」「ナスカン」「線コキ」のみです。

これらは、すべてミシンステッチで縫い付けで取り付けるタイプのもの。

それ以外の打ち込み式(打ち台や金づちを使うカシめるタイプのもの)はいずれ外れる日が来ると見ていまして永続的ではないと判断して廃止しました。

この度の例の「タルカン」も気が付いたら外れて紛失していたという事実からも当然「廃止」です。

そんなにほとんどすべてを廃止したら随分狭い製作になるのではないかと懸念されるかもしれません。

しかし、結局は3点程しか永続的な金属パーツがないという結論は、多くの貴重なバッグへの引用あってこその結果だと解釈いただければと思います。

いかに途中でどうにかなってしまうようなものが平気で世の中で使われているのかということなのです。

それでも決して「ゼロ」ではなかったわけで、残ったわずかな納得したパーツだけは今後も使わせていただくのです。

「なぜこれらのパーツしか使わないのか」の答えに一層深みが増すことになります。

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ピンク系のマルチカラーの生地だからピンク色の糸とも限らない、じっくり生地と糸を並べながら選ぶ「一番馴染む」ステッチ糸カラー【778】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私事なのですが、黒のお洋服がほとんどです。

それなのに一方で、マルチカラーもとても好み。

そんな趣味嗜好から始まり、黒コーデ用のバッグだったり、ジュエリーのチョイスを考えてきました。

このたびは、そのような黒ベースの組み合わせの深い部分、「縫い糸の色の選択」ということをテーマに綴ってまいりたいと思います。

基本的には好きな糸の色で良いのですが、マルチカラーにステッチする場合可能性が多いため、「一番」を決めることに迷います。

瀟洒に仕上げる目的を考えると、「なじむカラー」を選んでいくことになりました。

では、どんなカラーが「馴染む」ことになるのかをお写真と共に解説してまいりたいと思います。

ラメにはスパン糸よりテトロン糸ということからのスタート、マルチストライプのラメ生地に縫う糸が背景のグリーン系ゴールドに決まるまで

では、まず、対象の生地をじっくり見てみます。

使用生地:<裏地>シャンブレージャガード、ポリエステル/87%、レーヨン/10%、ナイロン/3%、日本製。

実際はストライプ向きに使います。ラメが全体にかかっていて、ゴールドめいています。

マルチカラーの場合、お洋服のコーデなどにも引用しているのが、その中の色を1つ選択という手法。

じゃあこの中でどの色なのか。。可能性はいろいろだと思うのですが、ラメのゴールドもかなりの存在感だというところに着目しました。

ということで、ゴールドベースというとらえ方をしてみたのがこのたびの方向性。

こんな風に角度を変えると一面ゴールドに映ることが多いのでゴールドっぽい色がなじみが良いと考えました。
そして選んだのがこの糸。ややグリーンがかっていて、「本当に合うの?」というほどの抹茶みたいな色。

ラメがかっているので、ツヤのあるテトロン糸の方がスパン糸よりはマッチするのは確か。

ゴールド=ベージュ系というとらえ方で色を移動しながら考えて選びました結果です。

実際に製作の巾着ひもにステッチをかけました。なかなかよくなじみました。

チェックしていただきたいのが、上の突き出したステッチ糸の余り部分と下の生地とのなじみ具合です。

ゴールドというと、黄色いようなイメージですが、実際こうして生地に当ててみると、単独の糸だけではあんなに抹茶みたいなグリーン系にも映った糸が、かえってなじむ意外があったのでした。

今回のチョイスは、この糸の色でしたが、候補がいくつかありました。

ゴールドに合うと一口に言っても、左から、黄色系、砂色、ブロンズ色といろいろな展開があるのです。
ぱっと見、一番い左の黄色はゴールドらしいとイメージしますが、実際に生地に当ててみると、少し浮きます。

しかし、このチョイスも無くはないです。

上の黄色系を実際にチョイスしたグリーン系の隣で見比べます。だいぶ色が違います。
これは、真ん中の砂色。モカとも呼べますかね。

結局、実際に縫った時になじむことをゴールとしておりますので、この中で一番なじむのは選択したグリーン系だったのでした。

その他の色は他にも出番があると思われ、この機会にこそ抹茶みたいな色ならではの出番だとも言えます。

出来上がりのステッチの様子はこんな感じ。

背景にあるアイロン台カバーの葉っぱのグリーンとリンクしてしまいました(^_^;)。

背景を白にしたお写真で今一度↓。

黄色ではない暗めトーンがダークな背景にも良いバランスであったと思われます。

向きによってはゴールドメースに映ることもあるのですが、真正面からは背景が黒なのです。

そうしますと、黄色系は明るいから浮いてしまうのかもしれません。

どちらにしても、趣味嗜好はあります。

マルチカラーの場合の糸の色合わせは多種の可能性があると言え、目的に合ったチョイスで迷いを無くしていきます。

あとがき

全体的なバッグ製作のテイストが「エレガント」「瀟洒」ですので、「馴染む」がキーワードになっています。

この対極にある「カジュアル」なテイストでは、糸の色が素敵に「浮き立つ」ことが見せ場だったりします。

このたびも、全体としてはピンク系のような色であったとも言えるのですが、結果は随分違ったものになりました。

まずは、方向をはっきりさせるところが糸の色1つにしても早く決まる、クリアに分かるといった結果になるような気がしました(^-^)。