古着スラックスで研究させていただいた、裾上げのデザインや始末の仕方でエレガントなパンツが出来上がる仕組み【205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パンツなのかスカートなのかの選択をもし聞かれたなら、「パンツを好みます」と答えると思います。

無意識にワードローブの大半がパンツなのですが、その理由がしっかりお話できるかというと実際曖昧です。

ほぼ感覚的なものであり、パンツというアイテムがスカートよりも好きであるとしか言いようがないようです(^_^;)。

この度ご紹介しますパンツの裾にスポットを当てた解説で、意識していなかったパンツの魅力が見つかるかもしれません。

目指すところは「エレガントな装い/ドレスライクな装い」というところです。

究極、デニムのようなカジュアルアイテムであってもこれを目指していきます。

それこそが「スタイル」でありまして、おそらく日本製の古き良き味わいの古着もこんなテイストが多く実現しやすいし、日本人に馴染みが深いテイストだったのではなかろうかと私は考えます。

よって、世界からも「質の良い綺麗な状態の古着が見つかる」と称賛されている日本製の古着をお勧めてしていく中で、この度パンツの裾の種類のいろいろな種類を見ていこうと思います。

どうぞ、一緒に研究しましょう(^-^)。

手持ちのクローゼットの中から見つかった特徴あるエレガントなパンツの裾上げ方法

では、4種の特徴あるエレガントなパンツの裾のデザインやその仕立て方を見てまいります。

まずは、よく見る量産品に一番多いスラックスの裾上げのデザインからです↓。

ブランド:「カステルバジャック」。
ロックシングル:いわゆる「シングル」と呼ばれるタイプ。ロック+機械でのまつりがされています。

まつりが機械なので、表側にその糸目がちょんちょんと出ることがないのが特徴ですが、当然それには極細糸を使っていることからほつれやすいのがデメリットです。

いかにも量産品にありがちなことですね。

しかしながらこのやり方は王道であり、ロックをかけて二つ折りまではベースです。

その後で、手まつりをされているものも多く、それだけの違いでも高級感は感じるものです。

機械で行われたものは「表面的」であることも、ほつれやすい結果からうかがえます。

ブランド:「エンポリオアルマーニ」
三つ折り二重ステッチ:フレアータイプの先端でシフォン素材などに利用されている様子。
二つ折りの時点で一度ステッチをし、三つ折りでもう一度ステッチをしてあります。

実は、私ここ最近カーテンを手作りしておりまして、「あ、同じ考え方だ」と思いました。

カーテンの作り方ではご紹介されている様子も無かったこの二重ステッチは、しっかり固定するには採用したい考え方でした、

トップの芯を挟み込む際に芯がぐらつかないように、一度1cmの所に折り曲げてステッチをして、次に芯の巾分折り込んで縫いとじという二段階のステッチでした。

このワイドパンツの裾も同じことで、内側にはステッチが2列見えますが、表は1つしか見えないすっきりしたものに仕上がっています。

2倍の糸の分量を使うのですから、製造業者様は糸のコストや手間の作業コストよりも出来上がりの良さを選択したということが読み取れます。

このお品「エンポリオ・アルマーニ」様のお洋服なのが、あれだけの数を製造されているこのハイブランド様のこの追究に対して尊敬しています。

そして、世の中のネット上で一般的な作り方の中には決して出てこないようなこういった主張と理由が入った作り方を堂々と示していくことに勇気付けられます。

自然にそう納得した作り方は、決して本やネットの情報に無くても、ニッチなやり方で敬遠されようとも確かなものなのです。

ブランド:ノーブランド。
三つ折り手まつり:年代物のパンツならではのお仕立て。
三つ折りして「はしごまつり」のようなことをし、完全に糸目を内側に隠しています。

厚手のウール/100%だからできることだと考えます。

パンツに三つ折りというのも珍しいのですが、裏地がが付いておらずこうして三つ折りしながらも最終的にはカジュアル過ぎない程好いエレガントさを感じました。

中をのぞいてみると、黒糸ではしごまつりのようなまつりが隠れていました。

「隠す」ということの奥ゆかしさをここに感じました。素敵です♪。

ブランド:「ジョルジオアルマーニ」。
ダブル折り:立体感があり足元にアクセントが出来て究極のエレガンスの表現だと見ます。
ダブルの構造:一度シングルに深く折り曲げておき、表へ希望の幅の分折り返し両サイドを固定という手法。

内側の見かけはシングルと全く同じなので、ダブルというのは、シングルからさらに1工程進んだ追加のデザインだとも言えますね。

レザーのダブル折りも発見:幅が好みに調整され、やや幅広くなっています。
完全折半でなくてもよい:こちらを最低限残し多くを表に出して幅を広くしている様子です。

あとがき

一口にパンツの裾と言ってもいくつか裾上げのデザインや種類があることが分かりました。

量産時代以降は最初の方にご紹介のようなロックシングルタイプも多いですが、古着市場で見つかる昭和時代のパンツには驚きの発見と感動がありました。

YouTubeの動画内の最後の方では、当記事でお伝えし切れなかった、ステッチを表に出して裾上げするデニム/ジーンズについてもエレガントに寄せる裾の仕上げをご紹介しております。

カジュアル一辺倒よりもエレガントに装うファッションの方が「飽き」が来ず長く着用できるお洋服になりやすいかと思います。

時々遊び心で入れ込む子供っぽさやカジュアルさも上手い取り込み方でエレガントさは貫けると思います。

このたびの裾には、エレガントになる不思議な力が宿っているように見えました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

しとやかに着こなすことが粋!カジュアルなアイテムのオールインワンをドレスライクに寄せるジャケットの存在【1367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近特に、古き良き昭和時代のアイテムを中心に見ています。

その中で、日本製のそれほどメジャーではないブランドのデニムパンツなどが素敵だと思うことがあります。

その中で1点このたび、コーデュロイのオールインワンをアップしてみたいと思います。

以前の記事の【1147】で、複数のベストとの重ね着のラインナップの中にこのたびのオールインワンがすでに登場しています。

もしよろしければ、後程そちらものぞいてみて下さいね。

検索機能で【1147】を検索キーワードへ入力でたどり着けます。

もしくは、<コーデ>カテの目次の中にも番号順に並んでおりますよ。

さて、今回お伝えしたいことは、ワーキングアイテムのイメージの強い「オールインワン:つなぎ」をドレスライクに寄せて着ていくコーデのご紹介になります。

その際に、色と生地の種類にもこだわった選択をしましたので、あわせてお楽しみどうぞ(^-^)。

そもそもコーデュロイのオールインワンがレア

元はメンズの黒の細コーデュロイのオールインワン:ブランド名は、「HALF」、日本製です。

このタイプのオールインワンは、おそらく作業着として使われた古着であることも多く、良い状態で残っていることも奇跡的。

こちらは、着こまれていた様子が無く、大変貴重です。

つなぎでは珍しい、コーデュロイであることも選ぶ大きな決断の理由となりました。

コーデュロイのサイズも重く野暮ったいものではなく、細口の上品な素材です。

裾周辺にジッパーがありますので、裾上げまできません。

ロールアップをすることで、まずは、立体感を出していきます。

そして、こんな風に同じ黒のジャケットを重ねます。日本製の毛/100%。

遠目で見ると生地の風合いが分かりにくいですが。。

もっと寄ってみますね↓。

内側(オールインワン)は細コール、外側(ジャケット)はカルゼという素材です。

コーデュロイとカルゼはともに、しましまの畝(うね)が織柄として現れる凹凸感ある素材です。

同じしましまでありながら、コーデュロイは地の目に対して並行にストライプ状に柄が出ます。

一方、カルゼは地の目に対しては、斜めに綾のように柄が出るところが違います。

そして、カルゼは光沢があるのも特徴です。

こうしたうねりのある織り方は、他にも、グログラン(横段の織柄)、ビエラ(斜めの織柄)など同じような織柄の向きであったとしても細かくは別の素材であるわけで、生地の種類がいかに豊富であるのかということがうかがえます。

このたびのカルゼはその光沢ある特徴から、制服などに使用されてきた社会的なきちんとした「印:マーク」的な存在に相応しいものであり、カジュアルとは対極にあるような素材だと見て良いです。

そうしますと、バランスとしては、コーデュロイ製のオールインワンだけではくだけた雰囲気であるところを、このカルゼのジャケットがうまくドレスライクに寄せてくれる役割になると見ました。

スニーカーでなくパンプス、レザー素材のハンドバッグなどドレス寄りな小物を追加していきます。

同じ黒同士でも重ねることで立体感が生まれますし、細かく色を分析しますと、コーデュロイの濃さよりも明るめのカルゼのジャケットがロールアップの足元の明るい黒とリンクしましたね。

黒一辺倒とは言え、細かくは、濃淡のリズムがここに刻まれているのです。

あとがき

古着の日本製のお品を見ると、なんともヨーロッパの雰囲気があるものも多いです。

おそらく、組み合わせとしては、ヨーロッパ古着と日本製古着の相性は良いと思われます。

古着という呼び方も、新しいものではないという特徴をそのまま伝えるような呼び名ではなく何か別の呼び名を考えたいほどです。

新品でない物を着ることはもはや味わいにすらなっていき、今後は当たり前のこととなっていくかもしれません。

過去にアパレル品はたくさん製造されつくしたわけで、その残りを今後大切に選びすぐりながら自分らしく着ていく「楽しみや深み」を少々その分野が得意な者がお伝えできることかと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

身の回りの日用品はすべてがインテリアなのだ!100均コースター4枚入りを2つの洗濯用洗剤容器のドイリーとして使うアレンジ方法【1363】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日常の何気ない身の回りの整理整頓こそがインテリアを作ると言っても良いと思っております。

何かが乱れているとぱっと見の風景が崩れます。

それほど常に当たり前の配置やその景色を意識するところからすっきりとしたインテリアが広がってゆくように思えます。

このたびは、その些細な一か所、こうお話をあえてすることでもしない限りスポットが到底当たるような場所ではない「洗濯機周辺のインテリア」をご紹介したいと思います。

ほんの一部分の洗剤を置く場所の使い方ということになりますが、意外なアイテムの引用があるところにその特徴があることも面白くご覧いただけるかもしれません。

100均アイテムを無駄なく利用した洗剤容器のドイリー

もとは、ドイリーというのは、レース編みをした敷物に当たります。

けれども、レース素材に限らず、多種の素材でも何かインテリアで敷物として使うものをドイリーと呼んでしまっています(^_^;)。

洗濯機の周辺には洗剤の容器が置いてあるというのがどの方にも共通することかと思います。

たまたま洗濯機の前に置いています。

洗濯機自体がお部屋に設置みたいな賃貸物件の作りです。扉を開けたときにこんな風景が目に入ります。

この手前のグリーンの蓋の2つが洗濯用洗剤。

左側は純粋に毎日のお洗濯用、右側は「強力洗剤」でシミとか汚れを部分的に落とすために強めの威力あるタイプで、商品名は、「洗剤革命」と呼ばれるものです。

ブリーチのような極端な漂白剤と呼ばれるものとは違いそこに至るような強烈なブリーチではないところがかえって使いやすくて、お洋服を手洗いする際に必須アイテムとしています。

この容器自体も「Seria」様の緑茶ストッカーをアレンジしていますが、この蓋がしっかりしているところがすごく気に入ったことと、洗剤詰め替え用時には大きな口が洗剤がこぼれにくいことも実用的でした。

これと類似のデザインと容量の茶色い蓋のタイプはキッチンで複数使用していますのでそれとの差別化として違う蓋の色を探した際にこちらに出会いました。

そして、その容器を敷いている茶色い4枚の透かしが素敵なフェルトタイプのコースター、これこそがこのたびコースターx4枚を向きと使い方をアレンジしたドイリーになります。

まともにスクエアの向きでそのまま置くという使い方の「固定観念」だけではその直径が大きめの容器からはみ出してしまいサイズが小さすぎました。

とはいえ、入り口にドアがある作りには前に突き出すことも控えねばならないので、最低限の面積である敷物であることが要求されます。

そこで少し考え、せっかく4枚あるのだから2枚ずつ組みにして使おうとひらめきます。

そしてさらに、ひし形の向きに変え、少し重ねる部分を作ることで直径の広めの容器にも相応しく変身しました。

以上が我流のコースターアレンジ方法です。

このコースターがいかにも飲み物用らしいものではなかったことも功を奏しました。

コースターと1口に言ってもいろんな種類があったことで、このようなことが可能になったので、Seria様に感謝です。

1枚使いよりもはるかに安定感とおしゃれ感が出た敷き方になりました。

何でもない場所ですが、少し型破りな発想をしてみたことで、インテリアっぽさが出ました。

あとがき

現在世の情勢がとても悪いです。

そんな中で、とにかく今までと変わらぬ日常を送れることに感謝せねばなりません。

その日常こそいろどりある素敵な風景の1コマでありますよう、整理整頓を常に心がけ、整った心持ちで過ごしていきたいものです。

ちょっとしたほんの些細な工夫でしたが、それでも「小さな素敵」になればその積み重ねや集まりで全体とか今後が「大きな素敵」になってゆきはしないでしょうか。

そんなことを願いながら、このたびのような小さな工夫も今後ご紹介していきたいと思いました(^-^)。

適切な炎のパワー維持のために。。ガスコンロの小さな穴すべてからちゃんと炎が出るために「デニム用太糸」で詰まりを解消した【1356】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いつもキッチンでお世話になっているガスコンロ。

ありがたく、現在の賃貸の住まいはコンロ充実の3個付き。

どれもそれぞれの役割があり、強い炎・一般的な炎・小さな炎とその目的によってコンロが選べるなかなかの充実品。

せっかく分かれているのだからそれぞれの炎が正しくその威力を発揮してくれる炎の出方が望ましいです。

ところが、先日こんなことがありました。

小さな合計12個のコンロの穴が何らかの原因で塞がれ、2-3箇所炎が出ていない箇所があることに気付きました。

とても心配になりました(*_*)。

本来の炎のパワーが弱まることも良くない事態です。

そこで、実際の原因とやってみて効果があった対策をこの度ご紹介したいと思います。

つまり、穴が塞がって炎が出ない原因と、炎が出るように穴を開通してあげる方法となります。

ガスコンロの小さな穴が塞がってしまう原因は穴の中の油やごみの詰まり、デニム用太糸を使って穴内をこそぎ落とし立派に開通した【1356】

コンロ(大):それぞれ炎の出方が違う3種の内一番火のパワーが強いのがこれ。真ん中の細かい穴にご注目。

今は、お手入れ済なのですべての細かい穴からも火が出ています。

先日は、真ん中の3つの穴x4箇所の内、3つ程炎が出ていない穴を発見。

「これはまずい」そう思い、熱が冷めた状態で外してその原因を探りました。

その時に過去のある体験を思い出しました。

以前の住まいのガスの点検の方に「炎の出が最近悪くなかなか料理が進まない」という悩みを相談しました。

その時に、「原因は炎の出る穴が油や水の膜により塞がれていることなのだ」と教えてもらいました。

つまり穴が詰まっている状態にあり、炎が遮られているということなのでした。

当時の住まいのコンロの穴は上の写真と違いもっと分かりにくかったので、原因に気づきませんでした。

その後ガスの業者様がやってくれたことは、針金を穴に通してゴシゴシしてくれました。

するとものの見事に炎が通るようになりました。

以前の住まいは「1つコンロ」だったので、それが不調になるとお料理が致命的だったのでとても不安でしたが、なるほどそういう仕組みだったのです。

その体験を思い出し、自分なりに針金に変わるものを探しました。

使っていない6番のジーンズ用ステッチ糸です。タコ糸級の太さと丈夫さですので、針金の代替品になるかと。
そうして、炎が出ていなかった箇所の穴を糸でゴシゴシししてお掃除しました。

そもそもこのコンロに関しては油料理はしていませんでしたが、思い起こせば隣のコンロの揚げ物の時に置く場所がなくて、このコンロの上に置いて作業していたかも。。

そうすると油や水がこの小さな穴に入り膜を作って穴を塞いでいったと思われます。

いかに日常のお手入れが大切なのかということや、炎の出方のチェックの際にすべての細かい穴からもちゃんと出ているかを見る必要があるのです。

ましてや、ガスコンロの上では基本作業はするべきではないと言えます。

あとがき

カテゴリーを<コーデ>に入れていることご了承下さいませ<m(__)m>。

掃除・インテリアの分野をカテゴリーに作っておりませんでしてすべて<コーデ>に入れています。

<インテリア>という分野を作っても良かったのですが、インテリアコーディネートのご提案であるわけで、結局はコーデの一環となるので、やはり<コーデ>なのです。

ちょっとした日常の工夫や気づき、こうして今後もお伝えしていきたいと思います。

とにかく目の前の当たり前に毎日感謝することも大切です。

ガスの炎の状態1つでも無事であることが平和の1つの形、そんな風に思うのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

古物を現在も使い続けていられる素晴らしさ、素敵な昭和のボールペンのインクが廃版になりただの置物となっている姿が教えてくれた【1355】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実家でよく昭和時代の文具を発見します。

使っていた記憶はないのですが、もう今は目にすることも無いような昭和らしいレトロ感あふれた素敵な文具。

楽器の絵が素敵です。上部の金属質感が何とも感じが良く、パイプの内部のような音が爽やかなのです。

素材が不明ですが、「アルミ」でしょうか。。

ブランド名もあり、メロディーの所に「CANE'S」とあります。今調べてもネット検索では見つかりません。

このたび、これを使えるものにできないかとあれこれトライしてみた結果を記録に綴りたいと思います。

実はYouTube動画撮影後にボールペンの先に固まってしまったゴム状のインクをお湯や強力洗剤や針でつつきながらインクが通るようにとあきらめずにトライしました。

ただ再びインクが出る見込みとしては可能性は低く、使える古物にはならないかもしれません。

では、どんな理由が復活を妨げているのかをお話していきます。

交換タイプの芯の先が今は廃版の昭和時代ならではの特殊な極細であったことで復活の道が閉じられた、「使える古物」がいかに素晴らしいのかを実感

こういった交換タイプの芯ですが、実は通常はもっと太いものが現在の規格のようです。
当然芯に合わせて本体も直径が2mmほどの華奢な穴になっています。
現在の規格との比較:右は現在の規格。昭和時代にあった華奢なタイプの規格は現在その姿がありません。

そうすると左側の昭和時代のタイプはレア。

実は、このたび使えるものにしようと頑張ってできるだけ細いタイプを選んだのですが、その細さはあくまで筒状の本体であり、先端に関してはすべて太いのです。

そこで、せっかく購入した新しい液入りの芯をペンチで先端だけ昭和時代と交換してはめ込んだのがこの左の物。

そして、上の余分はボールペンのサイズに合わせてカット。

その後の長さの調整は、つまようじを筒へ上から入れ込むことで調整可能です。

カットし過ぎたところへつまようじをカットしながら補長。

それでも書けませんでした。

そこで、その理由として、筒の中でゴムみたいに固まっていた昭和時代の芯の中の液がきっと先端の筒の中にも入っているのであろうと仮説を立てました。

そして、強力洗剤を使いながら先端を洗い、針を使いながら固まっていた液を溶かしかきだしました。

強力洗剤+60度くらいのお湯へつけ込み固まったインクを落とそうとやってみました(^_^;)。
さらに針でインクをかき出します。もっと細い針も使いながら。。
最終段階。ペンチを使いなんとか先端を窮屈な筒へはめこみました。
そうして見事設置は完了です。あとは書けるかどうかを祈るばかり。。さて、結果はどうなるのか!?。
わずかにインクが付いた様子も一瞬見られましたが、最終的には二度と書けませんでした。終了です。
手をインクで汚しながら、やるだけのことは最大限やったつもりです。

日にちを数日置いて、もう一度書いてみて書けなかったので完全に諦めました。

たとえ書けたとしてもその喜びは限りあるものであり、インクの交換時にまた苦労して先端だけを芯にはめ込むなどの事をせねばなりません。

ペンチで先端をつまむことで先端にへこみもできています。

残念ですが、このお品は限りあるお品であり、永久のものではなかったということになります。

あとがき

ここまで、「改造」というようなことを自分でしたことがありませんでしたので良い経験となりました。

もっといろんな「ワザ」を持っていると成功したのかもしれませんが、自分としては方法を尽くしたと思っています。

そもそも製造の時点で長い目で見て作られたのかを考えてみました。

ちゃんと長い目でみて作られていたのだと思います。

芯が交換式であることからも明らかです。

ただ、ボールペンの先端の規格が変更になったことをこの製造時には予想していなかったのかもしれません。

だからこそレアであり、上手く使っていければよかったのですが、難しいものです。

そう考えると、永久的でない材料の「インク」があるアイテムは年代物でありながらこの先も使っていけるものにするのは難易度が高いということ。

いかに、現在でも使うことが出来ているペンシル類が素晴らしいのかということを思いました。

コレクター様には、このような経験があるのかもしれません、古いお品物には夢中にさせる何か魅力があるようでした。

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書き手:ピクチャレスク

年代物のハイブランドバッグ、部分的劣化は製造時の材料の選択の責任、良い部分の良質さのもったいなさをうまく活かすのもユーザー次第【1350】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送っておりまして、バッグも年代物を持つスタイルです。

元は高額で販売されていたハイブランドバッグも、30年も経過すると劣化や機能の不足を感じることがあります。

この度の投稿は、年代物の元は高価なバッグの劣化や不足の部分をどのように満たしていけるのかを3つの例で考えました。

主に改造と呼ばれる領域になることで、ハイブランド様の「著作権の侵害」にならぬよう、お写真は控えさせていただきます。

3つの年代物バッグのアレンジ例:①内張り替え②ショルダー設置③底板設置

年代物バッグに欠けている状態を補うリフォームを3つ体験しています。

1つ目から順にご紹介してまいります。

①内張り替え

古いバッグの良質なレザーで多いのが、内張りの劣化。

1980年代周辺というのは、レザー素材のブランドバッグも多かった。

内張りが合皮であることが多く、布の上にPVCが塗ってあるというようなイメージです。

②ショルダー設置

かつては、取っ手無しの「セカンド」「クラッチ」と呼ばれるバッグの流行もあり、年代物の多くの中にはポーチとしては大き過ぎる取っ手無しバッグが存在しています。

これを何とか活かしたいと後付けでショルダーを両サイドに縫い付けたアレンジをしたことがあります。

③底板設置

ほとんどのハイブランドバッグの底板は頼りの無いものです。

設置していないとまでは言い切れないかもしれませんが気休めのボール紙みたいな芯地のようなものであまり効果がありません。

そこへ物を入れると沈み込み、底が膨らんで恰好の悪いフォルムになってしまいます。

ここへ、厚みがあり割れない素材のプラスチック底板をバッグの柄や色に馴染む生地で包んで、ミシンを使って縫いとじ、リムーバルに設置すれば出来上がりです。

この効果は非常に大きく、もしかして、上着などを入れるためだけに考えられたサブバッグそのものが、底板の設置によって、「メインバッグへ生まれ変わる」という可能性にも満ち溢れるのです。

もとは、ハイブランドバッグというのは、デフォルトの状態をすべてそのまま受け入れてもらうというスタンスだと思います。

結果不満が一部出ることはご提案のフィードバックに他ならず、付き物になるスタイルだと見ています。

とはいえ、バッグの使い手は実際、ご提案型でも要望受入型でも、様々なフィードバッグが出るのが自然。

自分の物になったことでこうしたリフォーム、アレンジを追加して機能を高めていく自由はユーザーの特権であるべきなのでは。。

あとがき

時々ハイブランドバッグ様のバッグをじっくり細かいところまで見て下さると良い発見があるかと思います。

細部までいろいろ特徴を出したり、手間をかけている様子が特に中古品では顕著に見られる点が面白いです。

だからこそ長持ちしてほしいのですが、1つのバッグの中でも素材に差があり過ぎなど何十年も後で分かることがあるのです。

現在はおそらくこうした結果を受け止め同じことを繰り返さないようにはされていくと思うのです。

何しろ情報に溢れたデジタル時代、やったことはすべて足跡が付いてしまうからです。

ハイブランド様でさえも、学びからの成長や発展があると考えると、お高く留まっている場合では決してないのが、製造者であると言えると思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

扉やポールは無いがクローゼットの定義内にある「囲まれた空間」、クローゼット以外にも利用できる可能性を見込んだ「スペース」【1342】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引越しをするということも大変な作業ではありますが、経験としては価値あるものです。

このたびは、引っ越しを経験したことでクローゼット事情が変わった現在と、その他のクローゼットのスタイルの全3種を比較します。

クローゼットの使い方は、「自分表現」の1つとしてその人となりが色濃く表れるのではないかと思うのです。

ただの服入れではなく、その収納の出来上がったスタイルが人それぞれの考え方・価値観の投影であるというところまでのもの。

是非「myクローゼット」の考案の一助になればと綴らせていただきます。

賃貸物件では大半の「扉付きクローゼット」の一番の弱点は「縛り」だと実感した

「扉付きクローゼット」:2002年-2021年までお世話になった賃貸物件の備え付け。かなり広かったです。

2022年の引越以前の住まいは、十分なスペースのある大きなクローゼットがお部屋に付いていました。

とても有難く十分に活用させてはいただいたものの、こういった扉タイプは扉がこちらに飛び出す手前の周辺のスペースに物を置くことができません。

せっかく壁の内部に設置の機能も、はたして十分に効果があるのかと言えば半分です。

かえって模様替えの配置の場所の縛りができてしまうというデメリットを何度も実感したものです。

実際にクローゼットの正面周辺は何も置かないスペースにせざるを得ず、空き空間にしておかねばならなかったのです。

それでも備え付けは仕方がないので、その条件に従ったお部屋の模様替えの配置を工夫することで対応してまいりました。

かえってレア物件、「クローゼット無し」の物件の場合の洋服の収納方法はリビングにハンガーラックを置くことで対応

「ハンガーラック」2022年以降がこちら。150cm幅のアパレル業務用。ここへオールシーズンのお洋服を収納。

以前の扉付きのクローゼットよりも「どう映るか」という視点になって配置を考えるようになった点は、大きな発展でした。

伸びるニットのお洋服に関しては、別で木製チェストへたたんで収納しています。

ただ、クローゼットが無い代わりに、十分な奥行きのユニークな「押し入れ」があります。

かなり現代風な押し入れであり、これが非常にグッド、奥行きもかなり深くたくさんの容量があります。

もしクローゼットが備え付けられていたらこの機能的な押し入れにも出会わなかったと思うとこれも良い経験の1つだったのでした。

「自由スタイルの空間クローゼット」のメリットと使い方のポテンシャルの高さ

新築のクローゼット:あえて扉を付けていない空間だけのクローゼットへ要望。ここへお洋服を置かない選択も。

とにかく自由スタイルなのが、こうしたクローゼットの空間だけのタイプ。

コンセントも設置なので、パソコンを置くことにした場合も使えそう。

ここで寝ることも可能です。

クローゼットとして使う場合、ここへ、ハンガーラックをそのまま置いて、周りにバッグなどを置く、靴を置くなどして自由に空間を作っていくことができます。

様々な用途のイメージが膨らみます。

お洋服は好きなのですが、それ以上に一番のポイントを「自由」ということに置いた価値観。

これこそが、一番大切にしている価値観なのでした。

ワードローブに限らず、すべての「人生」における「自由」という価値観に一致したクローゼットの姿です。

あとがき

このたび3種のクローゼットスタイルをご紹介しましたが、まだ3つ目は空間のみであり実用化には至っておりません。

その後の動きがあった場合にはまた投稿していきたいと思います。

たった1人のクローゼットでもこのように変遷があり、独自のスタイルを語ることができるほどの特色あるもの。

人物の写し鏡のような大切な姿なのではないかと思うのです。

そう考えますと、常に整然としっかり管理をし、丁寧にお掃除するべき場所なのではないでしょうか(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

何十年も前の木製ミニチェストの引き出しの中の薬のにおいを吸い取ってくれる立体的に丸めた新聞紙を活用した消臭術【192】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昭和時代の木製家具を今まで集めてきました。

特にコンパクトなサイズはグッドです。

模様替えには持ち上げやすいので融通が利くのも小さめの良い所です。

家具とまではいかないけれど、ミニチェストも活躍してくれています。

ミニタイプは、中に入れる物は小物がとても合っていると実際に入れながら実感しています。

そんなミニチェストの中の1つなのですが、特に持っている中では古いと思われるものがありました。

それがこちら↓。

現在アクセサリー収納の立方体寄りなミニチェスト1辺22cm程度。年代物でありキズなどを塗装や補修済。

入手当初随分年季が入った様子で、キズが気になっていました。

たくさん使われていたのですね。それでもこの木の実柄が好みなのでこれしか目に入らなかったのです。

最初グリーン寄りのカーキ色でしたが、塗装のカラーの関係でやむなくブラウン寄りのカーキ色に生まれ変わりました。

その後実際にアクセサリーを入れている中でやっと気づきます。

「あ、薬のにおいがする」と。

USEDアイテムには前の持ち主のその使い道が垣間見れることがあり、おそらく薬箱として使用されていたと思います。

薬自体の臭いは気になるものではありませんが、結構強めであることで、アクセサリー入れとしての使い方とのミスマッチが気になりました。

そこで、臭いを消すということを考え始めます。

それが今回の投稿のポイント部分、「消臭」です。

何かにおい消しの新たな気体を吹きかけるなどするのではなく、親しみある身の回りのアイテムを使って気軽に行います。

新聞紙を丸めて立体的に箱に敷き詰めたにおい消しの驚くような効果

こんな風に新聞紙の反面1枚を軽くくしゃくしゃにして、隙間がないように箱の中に敷き詰めます。
3段のチェストなので、引出し3つとも同じように行います。そして、引出しを閉めたまま約1週間置きます。

そうした、結果、新聞紙を取り出してみて、新聞紙のにおいをかいでみますと、薬のにおいがたくさんしました。

つまり、引出し内の薬のにおいが新聞紙に吸収されたと考えられます。

においを吸収した新聞紙はここで終了。

その辺に転がしておかず、蓋付きのゴミ箱へ。。

そして、再び引出しの中のにおいをかいでみますと、明らかににおいが抑えられていました。

引出しから薬のにおいが取り除かれたということも分かります。

ただ、今回、意外ににおいが強く、3ターンまで行っています。

現在は3ターン目に入ったところでこの投稿をしましたが、2ターンが終了した後は最初よりも新聞紙、引出しの中共にもっとおさえられていました。

いよいよ3回目ではもうラストになりそうな予感です。

においのそれほど強くないものは、1ターンだけで消えることもあります。

過去に靴入れでは1度っきりで解消できたことがあります。

が、その時はトイレットペーパーでした。

人から教えてもらったトイレットペーパー1ロールを臭いのこもった場所に置くという手法。

これをトイレットペーパーから新聞紙にアレンジしたのが私独自のやり方になります。

トイレットペーパーは今回の引き出しにはそのまま1ロールは入りませんので、新聞紙はあらゆる箇所に融通が利くかもしれません。

ただ、トイレットペーパーだと1回だけで効いたことも事実。

もしかして、あの紙の重なりこそがその威力を発揮しての1発効果だったのかもしれません。

まだ、細かな謎は残りますが、新聞紙は身近なアイテムなのでどうぞお気軽にやってみて下さいませ(^-^)。

あとがき

スピリチュアル的には、「におい」は注意するものとして挙げられているようです。

直感でにおいが気になった時はすぐに対処するようにしています。

他のにおいの件で言うと、お洋服の古着です。

マーケットサイトなどで購入後、届いた時に自分の身の回りのにおいと明らかに違う柔軟剤のようなにおいがすることがよくあります。

柔軟剤を芳香効果として使う方もここ近年多くいらっしゃるかと思いますが、私にはあのにおいはちょっと強いと感じます。

そして、何よりも、ワードローブに違和感をどうしても感じるのが柔軟剤のにおいなのです。

よって、おそらくお洗濯していただいているようなきちんとした古着であっても古着購入後はホームクリーニング、もしくはクリーニング屋さんでバシャバシャ洗うタイプのクリーニングをしてもらっています。

今回のようなにおい消し対策というのは、USED品を手にした時の「気」なるものをいったん自分使いのスタート地点に入れ替えるというような意味を感じています。

この「気」なるものがなかなか表現しづらく、しっかりお伝えできたかどうかわかりませんが、こうした目には映らない感覚こそ重要ではないかと思いうのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

くすんだ色の古着ワンピースにこそ真珠の出番、古物のあこやロングネックレスは抜け感と共に素敵にコーデが仕上がる優れた小物【1320】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

誰もが1点はお持ちの真珠のネックレス。

多くは、決まって弔事に黒の喪服に利用するための必須アイテムとしてでしょう。

このたび、シーン別でもう1点カジュアルに着崩したあこや真珠のロングネックレスをご紹介したいと思います。

そして、最も望ましい姿で活躍できるお洋服との相性を考えてみたいと思います。

条件としましては、フォーマル用ではなく、古物のあこや真珠ネックレスを利用して、抜け感ある日常的な使い方ということでやってみたいと思います。

カラーパレットを3つのグループに分け、古くて質の良くないカジュアル使いのあこや真珠ネックレスに一番合う色のグループを探し当てた

あこやロングネックレス:3本のショートネックレスをつなげて1本にしてロングネックレスへ。質は悪いです。

この考え方ご理解いただけますかね、悪い質で使用感はあるが、レベルある「あこや」であるというこのバランスです。

フォーマルには向かないですが、日常的なカジュアルな装いにはもってこいのバランスと入手背景なのです。

カラーパレットを3種のグループで用意、それぞれに比較して考えていきます↓。

4色の種類で並べてた3種のカラーはそれぞれテイストが違います。

順番に、どう感じるかをご一緒に見ていきましょう↓。

パステルカラーとの相性:もともとパステルカラーは優しくフェミニン。合わないということはありません。

より一層フェミニンさは増しますが、元々質が良くないという点では、綺麗なお洋服のカラーにはあまり相応しくないと思います。

バランスが偏ると言いますか。。綺麗であることの中に古臭さが入ってしまうと思うのです。

強めの色との相性:コントラストが激しいです。一番左の黒が弔事にあたるコーデ。

どちらかというと奇抜なお衣装的な存在に。。そうするとこの黄ばんだ感じよりも真っ白の方が相応しいので一番とはいかないかもしれません。

くすんだ色との相性:実はこのカラーグループが私からのイチオシです。古い色褪せ感同士の程好いバランス。

実際に一番左のくすんだ薄グレー色のワンピースにあこや真珠を付けたことがあり、程好いお出かけ着になってくれました。

もし、お手持ちに、くすんだ冴えない色のワンピースなどをお持ちであれば、それこそ真珠の出番なのかもしれません。

あとがき

あくまで、気さくに身に付けられる真珠の装いとしてのご提案です。

高級なピカピカの真珠や高価な南洋真珠などはきちんとしたお洋服に合わせることがむしろ望ましい場合もあります。

ただ、高価だとのイメージのある南洋真珠のマルチカラーこそ大いにギャップを感じてもらい、こんな風にギャップを感じる組み合わせは新鮮さがあるかもしれません↓。

カジュアルなイメージのつなぎ(オールインワン)の黒+南洋真珠+グレイッシュなパンプス。

バランスは非常に大切で、作業着さながらのUSED感の無い、綺麗な真っ黒であることでもともとドレスライクに寄りやすいオールインワンを選んでいるところも大きなポイントです。

南洋真珠をエレガントに装うからマダムになり過ぎるのです。

そこからの方向転換は、思い切ったカジュアルアイテムとのコンビにしてみることも1つアイデアとしてはどうでしょうか。

ここ近年、真珠をTシャツと組み合わせるなど、真珠がやっとカジュアル分野に進出したと見ています。

かつては、ジェンダーによって区別されていた社会的な「証」みたいなことの垣根が崩壊し、すべてのアイテムがジェンダレスと化してきたと見ることもできます。

素敵な真珠の装い方のご提案を拝見できる可能性も今後増えていくと思うと楽しみです(^-^)。

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最強の色を纏い強さの「証」としたいのが黒を好む者の思い、黒1色で上下のセットを複数展開するそれぞれの違いの表現【1317】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々YouTubeでワードローブを紹介されている動画を拝見することがあります。

随分多くのお洋服をお持ちであり、ブティックのよう。。これらは「セレブ」の方のクローゼットだからです。

なかなか「お隣さん」のような現実的なクローゼットの中身は拝見できる機会がありませんが、そんな親しみやすい雰囲気ですべてが古着の我がワードローブをこの度ご紹介。

黒コーデ主体でありますので、カラーレスなミニマムさがありますが、1色のみの可能性を色以外の部分で感じ取っていただく良い機会ではないかと思います。

扁平になりがちな黒同士のコーデの工夫は「立体感」「奥行き」「凹凸感」など、黒1色をどう差別化しているのかの5つのポイントのご紹介

黒コーデは組み合わせることで扁平になりがちです。

せっかく上下に分かれていても一繋ぎなイメージであったり、また、一繋ぎのアイテムであっても喪服のイメージになることも。。

そこで、このたびお伝えする5項目をポイントに、立体感を出して装いを楽しく心躍るものにと閃きを得ていただければと思います。

あくまで、自らの経験からお伝えする我流のメソッドですので、そこは悪しからず。

これらはどれも黒色。上下をセットアップに決めてしまい、一番見合う4パターンを考えてみました。

①そのアイテム自体にすでに凹凸感が表れている

衣装風なシャツワンピース。最初から袖先のスパンコールやリブ、薔薇のお花のフリルで3次元的な仕立て。

ここに更に小物を利用、ベルトでウエストを絞り身体のラインに凹凸感を出していきます。

あとは、ロングネックレスを素敵に飾るのも良いでしょう。

とにかく、元々装飾された立体感あるアイテムなので半分はコーデが出来上がっているという点で実現しやすいアイテムです。

②上下の片方に柄を持ってくる

上下とも「アルマーニ」様の古着。ブラウスは無地のスエード調の素材。スカートは銀ラメドットスパンコール。

ブラウスののっぺりとした黒無地に対し、スカートにドットが散りばめられたことでバランスがとれます。

ブラウスが上質であることも、このスカートの華やかさが引き立ててくれているのかも。。

<立体感ある黒コーデ③>トーンダウンした黒を持ってくる

カットソーは「ミッソーニ」様。ブラックデニムは「アルマーニ」様。

カットソーもジャガードの糸の種類の切り替えによって約半分がグレーのように目に映ります。

デニムパンツはデニムの中ではブラックですが、色としてはグレー。

黒からトーンダウンしたこのデニムのグレー色。

同じようにグレーのように映る部分のあるカットソーとリンクして相性が良いです。

④異素材の上下で組み合わせる

再び同じカットソー。これらが実際のワードローブ内で決めたコンビ。スカートは「Sayuri」ネーム、羊革。

③では、トーンダウンしたグレーと合わせたこのミッソーニのカットソーですが、今度は同じ黒で合わせました。

レザーは、たとえ真っ黒でも光に当たると、目に映る色が黒からライトに映る特徴があります。

この視覚的効果を利用し、本革レザーという「異素材」をベロアのカットソーに対して組み合わせます。

そうすることで同じ黒なのに色の違いがあるかのように目に映り、それは立体感が生まれたことになります。

⑤ベストを持ってくる

ベストは「Gizenne」というブランド、羊革。パンツは、「MAGENTA」というブランドで牛革。

「ベスト」というアイテム自体が今後注目されそうな気配を感じています。

先日の新聞の中にも掲載のスーツのジャケットの「ノースリーブバージョン」が紹介されていたのです。

あとがき

黒は、時にきつくなり過ぎたり、近寄りがたかったりすることもあるかもしれませんが、それも黒のパワーによるところなのです。

複数の黒の解釈の中のから、「立体感」「奥行き」「凹凸感」を出していくという工夫をし、コーデを素敵に粋に装えるヒントになればと5つの例でお伝えしました。

1つ1つのアイテムに役割がちゃんとあるものがワードローブに取り込まれると、必ず出番があると思います。

お洋服を購入してそのままということのコスパの悪さや意味の無さは避けたいところ。

お洋服を侮ってはいけないのです、「人となり」を表すほどのアイテムなのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク