まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
パンツなのかスカートなのかの選択をもし聞かれたなら、「パンツを好みます」と答えると思います。
無意識にワードローブの大半がパンツなのですが、その理由がしっかりお話できるかというと実際曖昧です。
ほぼ感覚的なものであり、パンツというアイテムがスカートよりも好きであるとしか言いようがないようです(^_^;)。
この度ご紹介しますパンツの裾にスポットを当てた解説で、意識していなかったパンツの魅力が見つかるかもしれません。
目指すところは「エレガントな装い/ドレスライクな装い」というところです。
究極、デニムのようなカジュアルアイテムであってもこれを目指していきます。
それこそが「スタイル」でありまして、おそらく日本製の古き良き味わいの古着もこんなテイストが多く実現しやすいし、日本人に馴染みが深いテイストだったのではなかろうかと私は考えます。
よって、世界からも「質の良い綺麗な状態の古着が見つかる」と称賛されている日本製の古着をお勧めてしていく中で、この度パンツの裾の種類のいろいろな種類を見ていこうと思います。
どうぞ、一緒に研究しましょう(^-^)。
手持ちのクローゼットの中から見つかった特徴あるエレガントなパンツの裾上げ方法
では、4種の特徴あるエレガントなパンツの裾のデザインやその仕立て方を見てまいります。
まずは、よく見る量産品に一番多いスラックスの裾上げのデザインからです↓。
まつりが機械なので、表側にその糸目がちょんちょんと出ることがないのが特徴ですが、当然それには極細糸を使っていることからほつれやすいのがデメリットです。
いかにも量産品にありがちなことですね。
しかしながらこのやり方は王道であり、ロックをかけて二つ折りまではベースです。
その後で、手まつりをされているものも多く、それだけの違いでも高級感は感じるものです。
機械で行われたものは「表面的」であることも、ほつれやすい結果からうかがえます。
実は、私ここ最近カーテンを手作りしておりまして、「あ、同じ考え方だ」と思いました。
カーテンの作り方ではご紹介されている様子も無かったこの二重ステッチは、しっかり固定するには採用したい考え方でした、
トップの芯を挟み込む際に芯がぐらつかないように、一度1cmの所に折り曲げてステッチをして、次に芯の巾分折り込んで縫いとじという二段階のステッチでした。
このワイドパンツの裾も同じことで、内側にはステッチが2列見えますが、表は1つしか見えないすっきりしたものに仕上がっています。
2倍の糸の分量を使うのですから、製造業者様は糸のコストや手間の作業コストよりも出来上がりの良さを選択したということが読み取れます。
このお品「エンポリオ・アルマーニ」様のお洋服なのが、あれだけの数を製造されているこのハイブランド様のこの追究に対して尊敬しています。
そして、世の中のネット上で一般的な作り方の中には決して出てこないようなこういった主張と理由が入った作り方を堂々と示していくことに勇気付けられます。
自然にそう納得した作り方は、決して本やネットの情報に無くても、ニッチなやり方で敬遠されようとも確かなものなのです。
厚手のウール/100%だからできることだと考えます。
パンツに三つ折りというのも珍しいのですが、裏地がが付いておらずこうして三つ折りしながらも最終的にはカジュアル過ぎない程好いエレガントさを感じました。
中をのぞいてみると、黒糸ではしごまつりのようなまつりが隠れていました。
「隠す」ということの奥ゆかしさをここに感じました。素敵です♪。
内側の見かけはシングルと全く同じなので、ダブルというのは、シングルからさらに1工程進んだ追加のデザインだとも言えますね。
あとがき
一口にパンツの裾と言ってもいくつか裾上げのデザインや種類があることが分かりました。
量産時代以降は最初の方にご紹介のようなロックシングルタイプも多いですが、古着市場で見つかる昭和時代のパンツには驚きの発見と感動がありました。
YouTubeの動画内の最後の方では、当記事でお伝えし切れなかった、ステッチを表に出して裾上げするデニム/ジーンズについてもエレガントに寄せる裾の仕上げをご紹介しております。
カジュアル一辺倒よりもエレガントに装うファッションの方が「飽き」が来ず長く着用できるお洋服になりやすいかと思います。
時々遊び心で入れ込む子供っぽさやカジュアルさも上手い取り込み方でエレガントさは貫けると思います。
このたびの裾には、エレガントになる不思議な力が宿っているように見えました(^-^)。