まあるいキュートなデイジーのイメージの定着がファン増大の証、売却してでも残したかった大切なものは「これまでの軌跡」ではなかったか【1180】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」を映画館にて観賞。

ファッション系の事業のほんの片隅に携わる者として、ファッション映画を時々観賞し、思うところをブログ記事にまとめています。

有名デザイナー様が次々に映画化、この方も世界中で有名になった貢献者。

このたびは、事業の実りと人の一生を絡めた見方で、思うところを綴りたいと思います。

1つのブランドの永続がいかに難しいかということ、実るまでも1世代のみではなかったことも衰退もある中で「継承」の大切さもある

「マリー・クワント」様の旦那様の支えが大きかったと伝えられていました。

明るくマーケティング上手な周りの支えの1つ、成功の影には自分以外の大切な協力があるのです。

旦那様が50歳代で1990年に亡くなります。

特に日本が大部分の市場であったことからだと思うのですが、最終的には事業を日本企業に売却済の現在とのこと。

ブランド存続の危機の究極な場面で、魂の領域にまでに考えた「せめてこれだけは。。」というたった1つのことは何だったのか。。考えに考え抜かれたことだと思います。

これまで長きにわたって思い続けた「精神」を他企業様によるブランド継続に託したというような形に見えました。

今までの苦労や込めてきた思いをすべてその「精神」に詰め込んだと言えます。

とても切ないですが、ブランドの存続だけを一番に選択した判断。

自分が考えてきたデザインや製作は自分で見届け管理したいと思うものですが。。

しかし、現実としてそれが受け入れられなくなった時に、終了してしまわずに、それでも続けていける方法があるのか。。

これを考えると、一見矛盾しているようですが、「手放す」ということも実は「存続」につながることがあるのです。

そんな究極な姿なのではないかと思います。

一人の人間の一生の中で物事が華やかに達成されることは本当に恵まれています。

某有名ブランド様は「前世」が靴屋。

その時代は日の目を見ることが無かった地道な靴屋としての活動で一生を終えた人物がいたということ。

そして、同じ魂が次の世代で世界的有名ブランドとなったというのも、いかに人間の一生などはかないものなのか。。ということになります。

「継承」こそが大切、その良きバトンタッチのようなものがあってこそ、長く創業当時の「精神」が続いていくのではないかと思いました。

そういった意味でも、「マリー」様の最後の選択は良い選択なのではないでしょうか。

この映画公開のおよそ半年後、ご本人がお亡くなりになっています。

あとがき

「今後こんな優れたデザイナーは生まれないであろう」などと言われ、そのロゴやブランド名のみが継承されていくことがあります。

ご本人のデザイナー様がお亡くなりになってもその後ブランド名が存続するのは、継承の1つの姿。

それは元をたどれば最初の創業デザイナー様の「魂」がいまだに生きているということなのだと思います。

継承もただの商業目的では決してこうまで続いていないはず、いつまでたっても創業デザイナー様へのリスペクトありきであるべきで、実際にそのような気持ちで継承されてほしいと思います(^-^)。

自分が物を作り上げても複数存在する著作権の認識、すべてをパーフェクトに順守でやっと正当なコンテンツになるという見方【1173】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コンテンツビジネスによく効く、著作権のツボ:八代英輝 著」を拝読。

この本はある目的を持って手にとったものになります。

現在「ハンドメイドバッグの製作手法のコンテンツ制作」を進めています。

いずれ、多くの方にそのデザイン・ノウハウを「有料ソフト」としてご提供の予定。

特徴はノウハウ部分の著作権を解放した自由な商業利用可能という点、それが「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名の「共有」という部分にリンクするのです。

こうしたスタンスは、「著作権行使」とは対極にあり、「著作権放棄」のようなもの。

ただ、「放棄」も無関係でいる立場にはあらず見守る必要があると認識しています。

よって、「著作権の解放」などという呼び名がこのスタンスには望ましいと思います。

このデザインや手法さえ広まれば、独自のものである必要は無いという考え方を示していくのです。

こういった考え方はなかなかできないことでして、多くの製造者がそのノウハウを隠し秘蔵しライバルに負けないようにするのです。

そうしたことと反対のことをすることで、むしろ独自のスタイルになりはしないかと思ったこと、そして、「手放す」ということで得られる別のことに賭けたいのです。

そのきっかけは、製作してもその完成品のバッグやリュックがあまり広まらなかったことの「諦め」からでした。

ただ、「諦める」とうことが「辞める」ということではないことも大きく証明したかったこと。

実際、共有型なので自らも利用させていただくのであり、この姿こそ現実的な「共有型」の事業活動となっていくと思うのです。

これまでと同じように、ハンドメイドバッグを今後も作り続けるということなのです。

ただ、デザインやアイデアが自分だけのものではなくなるということのみの違いです。

「映画」の例が分かりやすいように、たくさんの著作権の集結のような1つのコンテンツの中に細かく「○○権」と細分化されている現実をこの本から教えていただいたのです。

外注が含まれるコンテンツは著作権が複数存在することになる、コンテンツ制作者自らがフリーにしてもその他の要素はフリーではないことも多々ある

以前はお恥ずかしながら著作権はシンプルに1つだけだと思っていました。

確かに「著作権」というワードは1つですが、権利の種類が細かく分かれているのでした。

少なくともハンドメイドバッグでは著作権が2つは存在するのです。

1つは、デザインの案を考え、手法を考えた自らが自明のものとして持たせていただける著作権、もう1つは材料の生地メーカー様や附属メーカー様の著作権です。

著作権が行使されている材料なのかそうではないのかということからのスタートで、他者様が生み出したモノやコトを利用させていただく意識こそ本来の望ましい製作の姿なのです。

事前によく調べて製作をするクセを正しく付けることが必要です。

さらに、もう1つは、完成したソフト自体の著作権についての行使の可否です。

これをフリーにしてしまうと、コンテンツをコピーして転売が可能。

中身無視のただのコンテンツというそのパッケージだけに価値を付けた商業利用が可能になってしまうことを考えると、ここは「行使するべき」なのではないかと思うのです。

金銭を払ってご購入の方が損をする構図になってしまうからです。

このことに関しては、転売禁止のルールを設けるなどして、しっかりとした意志表示の1つに入れ込む必要があると考えます。

ということで、「著作権フリー」を謳っているのはある一部分の著作権だけという見方ができます。

勘違いによるトラブルを起こさないためには、慎重になる部分だとつくづく思います。

あとがき

著者様は、お名前でピンとくると思います、テレビに多く出演されている方です。

その中の例も複雑な構造だと思えるテレビのケースが多く、具体的でした。

ただ著作権の複雑さには重っ苦しいものがありまして、この世の中がいかに著作権でがんじがらめになっているのかというような構造が見えてきます。

テレビがそのままアーカイブでYouTubeで流せない理由なども著作権との絡み。

ライブだと良いということも実際にライブ的にYouTubeで流されている番組だけは見つかることの理由が著作権にあったりします。

著作権に関しては、当たり前くらいに意識するべきで、アパレル関係では認識の甘さや緩さが問題視されています。

それほどに、「製作」にしても「制作」にしても作る者は責任を持って行動するべきということなのです。

販売に関するテクニックの羅列行動ではお客様はお見通し、本当に大切な事は相手の立場に立った人間関係の神髄に等しい【1166】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「買った後を想像させれば誰でもこんなに売れる!:坂本りゅういち 著」を拝読。

あえて難しめの言葉を使わずに読みやすく説かれたような文章は、まさにお客様の立場に立つように読み手のことをよく考えた販売のプロらしい書き方だと見て取れます。

著者様は、多くの販売員分野での賞を受賞された方であり、これまでの経験からの豊富な例が内容に盛り込まれます。

「商品が売れる」ということはすべての事業者が切望することです。

内容に関しては、実際に読んでいただいて感じていただくということで、このたびは、自らのアウトプットで販売に対する考え方を1つ綴ってまいりたいと思います。

「商品販売」、本当に大切なたった1つの事を自分の言葉で考えた、自分らしい伝え方で寄り添うような瞬間こそ販売にのぞむ態度の望ましい姿

接客の技術のようなことはこの本からも大いに学べます。

実際に接客を長い間してこられたベテラン様であるわけで、そのノウハウは確かなものだと思います。

この技術はありがたく拝受し、是非実際の販売に役立てていきたいと思います。

そして、心ある人間が相手である以上短い対面場面であってもより良きコミュニケーションが取れることを目指すことになると思います。

「コミュニケーション」などと難しい言葉で表現はしていても、結局は「屈託の無い情報提供」です。

何も難しいことは無いと思うのです。

情報を秘蔵せずに、知るところをアウトプットし尽くしてお伝えしていくことです。

ここに何がそんなに難しい技術が必要でしょうか。

それよりも、隠し事があるようなベースの商売こそが胡散臭くなり、つじつまが合わない言動となり怪しいのです。

では。。ということになりますが、そもそも自社製品を屈託なく誇れるようなお品物に育て上げているベースありきではないでしょうか。

言葉の節々にユーザー様はその裏側を感じ取るものです。

それだけ鋭くジャッジされるのも、対価をいただくから厳しく見られるに決まっているのです。

あとがき

お客様というのは、想像をはるかに超えた見る目の鋭さを持っておられると思います。

よって、あれこれ技術を駆使した機械的な接客や販売も見抜かれると思います。

商業というのは、もともと「お悩みを解決する」というベースのもとに成り立つ仕組み。

まずは、困ったことが無いかということに対して寄り添う気持ちからのスタートです。

「自らが主人公に」などの「我欲」は見抜かれるものなのです。

「時事英語」を遥かに複雑にした「科学英語」をシャワーのように浴びる程の体験、「SDGs」を背景に世界の現状に触れた【1162】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「日経サイエンスで鍛える科学英語 SDGs編 :日経サイエンス編集部 編」を拝読。

このようないかにも難解そうな本ですが、その通り正解です(^_^;)。

ただ、英文だけがずらりと並んだ1章分をまとめての翻訳の形式ですので、映画の字幕のような「シャドウ」形式とも違うのです。

「日経サイエンス」という自然科学分野の論文が掲載された雑誌からのピックアップ本であり、単語1つ1つが専門用語なのです。

タイトルの「鍛える」という表現が特徴的ですが、正にその通りなのです。

SDGsの中で取り上げられる環境・ジェンダー・動物との共存など様々な事柄、大きく1つにまとめて「自然の姿」を大切にしていくことなのではないかと説いた

「SDGs」の高まりに関しては、「建て前」も多く見られます。

あくまでも商業を優先した姿だと見ていまして、例えば牛革を使用しない代わりに合皮という素材を使うこと。

劣化してゴミになる合皮を使うことこそ環境問題を高めていませんかと。。

なぜ、こうしたことが起こってしまうのかは、「言葉の一人歩き」のようなもの。

根本的になぜ「SDGs」を考えなければならないかを忘れてしまい、ジャンプしてしまって「活動」「評価」などに意識が向いてしまっているからではないかと思うのです。

ここで、その思いを実直に綴りたいと思います。

地球には、たくさんの生物が住んでいて、それこそ40億年以上も前に最初の生物が海で生まれています。

たくさんの進化や、惑星の衝突により何度も何度もリセットされながらこの緑とブルーの自然で覆われた地球が存続してきたのです。

今ここに存在出来ているのも様々な進化の過程の1つであり、「人間」という恵まれた比較的生物界では守られた位置付けの生物として存在出来ていただけなのです。

これは、生物の進化の本を拝読してまいりましたことでより意識するようになったことです。

そうしますと、生きるための食料となった動物達を決して見下してはならない、弱い動物達が困っていて助けを求めてきているような際には手を差し伸べる姿勢が望ましいと。

そして、「ジェンダー」に関しても、大半がはっきりと区別された枠に収まっているのも、もしかして進化の途中であるかもしれないということ。

そこに当てはまらない、どうしても心の内ではそれを認められない人間は、新しいタイプの進化した性質を持っているのかもしれないと理解することではないかと。

そうしますと、「自然のあるべき姿」ということの大切さを見逃してはならないと思うのです。

自然にそう思うならそれが正解であり、自然に起こったことはそれが必要があって起こっているということへの理解です。

あとがき

実は、この本に似た構造の読みものを週に一度新聞で読んでいます。

同じ系列の「日本経済新聞:夕刊」の水曜日。

解説も含めて新聞半ページ分のコーナーなのですが、毎週趣味的にじっくり読んでいまして、「Step Up English」というコーナーです。

まずは、英文を注釈のある単語の意味を目にしておきながら音読。

ちなみに、TOEICは600点ちょうど(なぜかぴったり)がこれまでの最高に過ぎず、たいしたことはありません(^_^;)。

そして、その後日本文の訳を読んでいきます。

今回の本と同じ構造です。

ただ、登場の単語は「時事英語」程度のものであり、遥かにこちらの新聞の方が易しいのです。

その後いつものように新聞でそのトピック記事を読む時に少し易しく感じたという体験をしました。

ある意味この本で鍛えられたのかもしれません。

このたびは、SDGs編ですので、他にも分野の違うものがシリーズ内にあるようです。

少し英語に触れている方であれば、読む気にまではなると思いますので、その入り口はOKだと思います(^-^)。

これまで見逃していたかもしれない自社の唯一の誇れる部分や強味、他社の人が親切に言ってくれる印象にも大いに耳を傾けたい【1152】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、新書中心の読書をしています。

ファッション分野に関わらず、とにかく新しい本を他分野・他業種に関わるものでも、時には小説までもを事業のヒントにしていくというスタイル。

小説のどこが事業に繋がるのかは、「相手の心理の深い所を読む」という点です。

全く繋がらないことはない、小説には人間の心の奥の「機微」がたくさん表現されているからです。

さて、このたびはベタなマーケティング専用の本ではありますが、楽しく拝読。

「はじめてのマーケティング:久保田進彦/澁谷覚/須永努 著」です。

今更初めてではないのではないかということもあるのですが、いやいやそんなことはなかったです。

実際の事業の例をいくつも引用して書かれている点がタイムリーに感じますし、分かりやすかったです。

「はじめて」とタイトルに謳われながらも今がスタートではない事業者がこの本を読むことの醍醐味は、すでに行っている工夫などがマーケティングの本に書かれていることと照らし合わせながら読んでいける点です。

知っているようで知らなかった「ポジショニング」が当「本物志向のレンタルジュエリー」では何になるのかを考えてみたら奥の方にしまい込まれていた

本の中で登場の項目の「ポジショニング」は1つの最も大切なキーワード。

〇〇と言えば、「picturesque(ピクチャレスク)」だというような、競合他社との差別化ができる独自の持ち味みたいなもの。

レンタルジュエリーの〇〇に当たる部分は、「コーデされた」という言葉、あらかじめコーデされてセットになったジュエリーが1商品になっていることという意味です。

ただ、これも、真似ごとが次々に起きるとだんだんレッドオーシャンになっていくようで、常にそういったことにはアンテナを張っている必要があると思います。

レッドオーシャンの中には、「真似」というキーワードが混在していると思うのです。

これまでの発信によく登場させていたキーワード、もしかして真似されているのかも。。と気づいた時には、別の表現や差別化を強調し、素早くシフトしていく「アンテナ」を忘れずにいます。

とこのように、本を読む前に実は「工夫」というシンプルな言葉で考案してきたことがたくさんあります。

「ポジショニング」の項目では、その言葉を新たに知ったこと、やってきたことの確認という意味でも良き出会い。

すべてのノウハウが書かれた最後に、「とはいえ、マーケティングは簡単ではない」と述べられている点が非常に正直。

これだけやればOKとか簡単なことだと述べられた本よりもよほど実直であり、非常に好感が持てました。

そういった著者様の志がこの本に対する全体の良かったと思えるレビューになります。

あとがき

では最終的な感想です。

この本がまず、分かりやすくて実直な点がとてもお勧めであるということがまずとりあえずの一番の感想です。

そして、同時にマーケティングというものは技術のようなものに過ぎないことも否めませんでした。

マーケティングは確かに売れていくためのノウハウであり知っておくべきテクニックではあると思いますので重要です。

ただ、結局は技術のあれこれを駆使するだけではお客様は永久のお付き合いではないかもしれないと。

そう考えると「信頼」ということが結局は、一番長い期間を経て築き上げていく大切な事であると思っています。

マーケティングの手法は多くの人にリーチしていくためのものであるので、技術ばかり駆使していては、信頼を得るというところが希薄になってしまわぬよう注意するということもちゃんと心の片隅に持っていたいと思います(^-^)。

「美しさを最大限に伝える」ということに重点を置く考え方は時に実写真をも上回る、「魅せ方」の追求も真実の1つではないか【1149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ゲルハルト・リヒター 絵画の未来へ:林寿美 著」を拝読。

2022年8月の出版の本です。

これまでは、事業の内容に合致するような学びを得たいために、過去のファッション史や、宝石の図鑑などを中心に読んできました。

そんな読書スタイルをいったん終了。

分野を問わない新書に目を向ける読書を始めてみたのです。

ヒントはどこにあるかわからない、むしろ異業種・他分野にあるかもしれないからです。

写真と絵画のミックスの抽象画スタイルは、「一番美しく映る姿」を重視したもの、ジュエリーがカラットや地金の重さだけでは評価できない考え方に思わず結び付けた

「リヒター」様の特有の描写の手法に名前が付いています、この本の中に多く何度も登場するキーワードです。

ここでは読んでのお楽しみということになりますが、写真だけがその情景を最大限美しく伝えてくれるものではないのかもしれない。。

実写こそが本当の美しさだという考え方に対して挑むようなところもありそうです。

このような追求から、見たものを最大限に美しく伝えるということに焦点を当てて、徹底的にそれを追求した結果の作品になっているということになります。

人間の「目」という機能さえも装置に過ぎない、窓辺から差し込む光の干渉なども相まってこその本当の美しさになるのではないかということです。

アンモライトのペンダント:光の干渉で原色のマルチカラーに映るストーン。

本当のカラーは何なのかなどもはや関係が無いのです。

日常にも見当たる同じ考え方は、意外にもすぐに見つかりました。

そんなところを拾い上げ言葉にした著者様の技術こそ素晴らしいと思いました。

あとがき

このたびの本は、「真実とはそもそも何の事を指すのか」ということも考えるような深みがあります。

そうすると、結局は「一番美しく映る状態こそ真実」なのかもしれません。

このたびの本は、結局「共有型のハンドメイドバッグ」にも「本物志向のレンタルジュエリー」にも通じるところがあった本でした。

「美しさの最大限の追求」という言葉が忘れられません。

お洋服や小物のファッション分野は、非常に芸術に接触する部分があり、むしろ芸術なのではないかとさえ思えてくるのです。

出来上がったお洋服のコーデが、「どんな風に目に映るのか」という見方が非常に大切であることはここ近年気付き始めてきたことです。

「商品」1つ出来上がるためには、資源の採掘・人の労力が必ず伴わずしてはあり得ない、安物だけを求める傲慢さを今一度見直したい【1132】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

偶然にも似た形式で書かれている2冊の本を手にしまして、パラパラ読み形式の読書をしました。

じっくり最初から最後まで読むこととは違った読み方です。

1冊は「アフリカで生きる:ブレインワークス 編著」、もう1冊は「和僑:渡辺賢一 著」です。

いずれも形式が同じで、1項目ずつ一人の起業者を数ページで会社名等の宣伝を含め紹介するようなスタイルの本。

想像しにくい海外での企業のきっかけや現在、今後の見通しなどが綴られています。

得に、アフリカという場所は「最後のフロンティア」と呼ばれ、押さえ尽くした世界中の市場の中ではビッグ市場と呼ばれるポテンシャルのある残りの地域というような意味。

アフリカが発展していくということは経済の効果が大きいと見込めると考えられているのです。

輸出入の盛んな現在、遠くの人の力と資源があってこそのお品物の円滑な入手なのであるということに対してどれだけの人がそこまでの思いを巡らせているのでしょうか。

おそらく当たり前過ぎてピンと来ないと思います。

そこで、「資源の採掘」「人の労力」という2つのことについて今後意識していきたいことを綴りたいと思います。

地球に無事存在出来ていることにまずは感謝、自然の恵みが無ければ今はない、誰かの労力が無ければ必要なモノを買うことができない

本によりますと、海外での事業開始のきっかけの大半が「海外協力隊:JICA」の経験からの継続。

その地アフリカで生きていく決意のもと、起業して現地でビジネスを始められていることが多いようでした。

共通のきっかけが大半ということで、まだまだ新しい人の参入のゲートの狭さを感じました。

1つ商品の例では、「モリンガの木」という素材がアフリカならではの原料の1つ。

洗顔が好きで、毎日ルーティーンとして、朝晩泡立て洗顔を「米ぬか石鹸」で行っています。

モリンガの石鹸に対して興味が湧いたところから目をとめて、パラパラ読みの途中でじっくり読みも取り入れます。

「モリンガ」は通販でもあるみたいですので、すでに日本へ運ばれていることでしょう。

こういったお品物が激安ということは決してありません。

それ相応に「永久持続性」を考えられた相応しい値段が付けてあるのです。

もう1冊の「和僑」の方の東南アジアで働く15人の日本人達の本は、苦労した点をリアルに語られ、その苦労からの解決の様子なども綺麗ごとではない実直さがありました。

苦労をしてでも成し遂げた意欲や熱意が、人のためになる何かを生み出しているのです。

当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.15からおよそ2年後の2024.10.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、随分世界情勢が不安定で、国内でも「強盗」が多発しています。

非常にピンチな情勢に対して、今一度今ある有難みをまずは考えることから見直したいと思います。

人の物を奪うという上述の行為はもちろん憎むべきことです。

1つの品物がどんな風に作られたのかに思いを巡らせながら使うことは、製造に携わったヒトとの気持ちの共有であり非常に意味があることだと思うのです。

「我欲・儲け」のために「他人」を踏み台にして平気でいる行為は、上述の「強盗」にリンクする部分を感じます。

当たり前の毎日は「資源」あってのもの、「人の労力」あってのものだと感謝するべきなのです。

あとがき

ここ近年「サスティナブル」のワードが謳われますが、「建て前」も多く存在していると思うのです。

例としては、本革レザーは動物を犠牲にし、加工薬品で人間を犠牲にすることで合皮のような素材で代用することです。

結局その代用素材は環境に悪かったりするのですから。。「ヴィーガンレザー」がその例です。

素敵なワードですが、要するに「合皮」、経年劣化の未来が予想され、「サスティナブル」ではないと思っています。

それだけどこまでも「儲け」が商業の軸にあるのです。

確かに商業が成り立たなければ欲しい物を手にすることができないわけですが、「資源の採掘」「人の労力」に対する意識は忘れてはならないことだと思います。

ちっぽけな一人一人に何ができるのかということなのですが、まずは「感謝」だと思いますし、もう1つは「安物」に対して懐疑的な視点を持つこと、裏で苦しんでいる人間がいるかもしれないことを見通すことです。

何もなかった昔の日本を一から積み上げた功労者、車メーカーの創始者様に習いたい点は品物の別の役割りも発見するアンテナ【1124】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ざっくばらん:本田宗一郎 著」を拝読。

誰もが知る「ホンダ」という車メーカーの創始者様の語りがそのまま1冊の本になっています。

よく、偉人伝として格言をまとめられた本もあるかと思いますが、一人の人物に特化型の本でした。

談話の中にその格言のような言葉がところどころ入っていて、視覚的に見つけやすくなっています。

このたびは、一読後に、本の中にも出てきた例からお話したい1点のことを綴らせていただきたいと思います。

業界のみのしきたりやこれまでの役割にとらわれない、アンテナを広く持ちながら同じ品物でも違う役割があることに気付くことの重要性

動画内でもご紹介致しましたが、「車のファッション性」のお話がありました。

その例として、「女性の時計の文字盤がとても小さく、本来の時計の機能である時間を知るということを越えたファッション性が重視されている点」を挙げられていました。

まさに、そういった文字の書かれていない文字盤の時計ばかりを集めてブレスレットの代わりにしていたことを思い出し、大いに共感。

多くの人と出会われ、たくさんの分野に興味を持つその柔軟な性格も相まって、違った角度からモノやコトを眺める視点があるのです。

ちょうど、先日ブログに綴らせていただいた当「本物志向のレンタルジュエリー」についての記事においても関連付く点がありました。

「装飾」という役割を持つジュエリーは、本当にそれだけの役割りなのかということを改めて見つめ直したのです。

事業活動をする中で、装飾していない保管の時間帯でも「うっとりと眺める」という行動が大いにあることを教えていただきました。

そのことから、もう1つの役割り「観賞による感動や心の動き」などが新しい「価値」になると分かったのです。

そうしますと、おのずとどんなジュエリーをお届けしたら良いのかという答えが見えてくるのでした。

あとがき

他の有名創始者様との類似な点が1つありまして、小さいころから働いてこられたたということです。

かつての、日本のご時世が多くのハングリー精神を生み出していたとも言えます。

お仕事が子供の頃から身近にあり、そうせざるを得ない環境や背景があったことで自然に身に付いた力のようなものは「宝物」。

長い努力や経験の期間の結晶が「事業の実り」と考えますと、「早くに着手」というのはかなり大きなアドバンテージだったと思います(^-^)。

一人一人が品物の「購入」という行動にすら責任を持つべき時代、「捨てればよい」ではなく「いかに捨てないで持っていくか」の重視【1113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび拝読の本は今後のハンドメイド製作を考えるにあたり非常に影響を受けた本で、非常に有難いきっかけをいただいたと思います。

なぜなら、今後のアパレルファッション業界のあるべき方向を指し示してくれるかのような事業内容の会社様だからです。

一切の無駄やコストをそぎ落とした「横編機」を製造されている「(株)島精機製作所」様の創業者様(現会長様)のことが書かれた本、「アパレルに革命を起こした男:梶山寿子 著」です。

この本にも影響を受けながら、ちょうど考えている最中であった事業活動についての今後の決意のようなものをまとめてみたいと思います。

「サスティナブル」という言葉が登場するはるか昔から考えてきた「無駄の解消」の意識は「横編機」の姿で我々を説得してくれる

今でこそ、地球の環境・未来を守る意識が多く謳われ、その意識がファッションブランド様にも浸透。

しかし、もう何十年も昔から創業者様の「島正博」様はその方向性を意識した事業をしてこられました。

それが、裁断の無駄などが出ないような「横編機」です。

ニットは、織物よりもロスが出ないというのは、生地には裁断があり、その余分な切り取られた部分がどうしても残ってしまうからです。

仕方がないことですが、ニットの糸は余分が出ないことで、さらにその糸もロスの無さを徹底的に追求。

元は職業用の軍手からスタートの洋服関係への展開だったようです。

では、すべてがこの機械による洋服になっていくのかというとそうはいきません。

ファッションは半分「芸術的」な側面があり、「デザインの突飛さ」「おしゃれである」ということが重視されます。

理解はできても、魅力的なお洋服が果たして作れるのかどうかも重要なのです。

製作するバッグで想像してみますと、ニットの一続きのバッグを欲しいと思うのかどうかです。

ただ年々ニーズも高まっているとのことですので、「ユニフォーム」などの個々のおしゃれに対する要望が多種には渡らない、均一性が軸にあるものには最初に対応していけるのかもしれません。

製造する者としてはハンドメイドバッグ製作者も他人ごとではない、無駄を決して生まない今後の製作の姿勢を考える

ニーズが無い品物を先に作ってしまうことが本当に望ましいことなのか。

オーダーメイドだったらと一から要望を聞いた挙句、「思いと違うからやり直ししてほしい」などもとんだ無駄を生みます。

材料在庫を抱えないことが必ずしも無駄を排除できるとは限らないケースも多々あるのです。

そして、未だに数多くの量産品を一気に製造するスタイルは、表沙汰にはなっていなくても、必ずもったいなく材料の余りがあると見ています。

そんな背景もある中、1点物を作るスタイルのハンドメイドバッグ製作が無駄がないのかと言うとそうではないと思います。

そこで、現在の事業活動の実態もご紹介すると同時に、こんな風にまとめたいと思います↓。

<ハンドメイドバッグの活動:「共有型のハンドメイドバッグ」>

・余計な生地ストックを持たず、1点物スタイルのその時の気持ちの中で1番の1点だけをできるだけ順番に作っていく(これまでは生地を確保したくてたくさんの生地在庫をストックしていました)

・そもそもデザインに関して考案に盛り込む事項、余計な残布を生まない、容量いっぱいの「価値」を研究した型紙で製作。

・生地をもったいなく残すような量産活動は、その残布を何に活かすのかまでを考えた企画を組む念入りな活動であるべき。

・自作することの限界を受け止め、足りない時間やキャパを他の同じ仲間のハンドメイド製作者にむけてノウハウとして伝達:「有料デジタルコンテンツ制作」「YouTubeでの無料解説」など。

あとがき

個人的に私物でもやっている「サスティナブル」の意識を最後にまとめてみます↓。

・洋服は古着しか買わない。

・どんなお品でも、購入したものは、1つの物を大切に長く使っていく意識を常に持つ。

・簡単に洋服や製品を捨てない、別の活用方法や転売を一度考える。

こんなところです。

実は、お洋服の分野だけにとどまらず、「家具」なども中古品ばかりを購入するスタイルに変えています。

それこそ「住」の部分さえも中古物件というものがありますのでご検討してみる価値もあるかと思います。

洋服も「処分」ということがミニマムなのだというご紹介もありますが、あれを多くの人が同時にしてしまうことで、ゴミも増えるわけで、そこは非常にジレンマがあります。

一度はそういった処分の機会を持ったら、次はその教訓をもとに、今後の購入の仕方に関して自分なりのルールというかきちんとした心得を決めるなど、「これからのこと」こそ重要だと思っています。

そもそも購入の時点で余計な品物を安易に入手しないということも大変重要ですので、今後できそうなこととして、「後に手放さない購入の仕方」などの情報共有だなども浮かんでおります(^-^)。

ハイブランド服・洋菓子・料理・ガラス・陶器、衣食住すべてがフランスの文化に根付いた理由、人の一生ではやりきれない継承の重要性【1105】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フランスのブランド美学:鳥取絹子 著」を拝読。

有名ブランド様の多くがフランス生まれ、芸術・文化はずっと長きにわたって継承されています。

ファッションもいまだに老舗ブランド様の大半がフランス中心のヨーロッパにあるところも大変興味深い点あり、1つのことを成し遂げ継続していくことのヒントがあるのではないかと思うのです。

このたびの本は、フランス生まれの「老舗ブランド」様が集結して紹介された本。

有名どころのお名前の会社様の数々が確認できるところも楽しいです。

人の一生では到底成し遂げられないことを上手に次の長い世代へうまく継承する態勢・考え方をこのたびは綴ってまいりたいと思います。

事業を後世へ引き継ぐ「継承」あってこその「老舗」、人の一生では成し得ないことでも「魂」が受け継がれる

驚いたのは、「住」の章で登場のガラス製品や陶器製品の老舗ブランド様がいかに多いかということでした。

ほとんど存じ上げなかったのですが、世界中には知れ渡ってはいなくても立派な老舗であるメーカー様も多かったことに驚きました。

こうしてこの本を読んでみて、1つ素晴らしい点に気付くでしょう。

1世代だけでは成し得ることが難しいことを、後継者への上手いバトンタッチによってその継続を託すということをされていることです。

その引継ぎのすばらしさも、今でも健在であることの結果です。

会社創業者一族の名声などは二の次で、とにかく事業を末永く継続していくことだけを目標にした、後継者を社員の中から抜擢したブランド様などもありました。

「同族の中にはふさわしいと思える人が見つからなかった」とのことなのです。

シンプルに「継続」ということだけを「魂」の領域までにも及び執念を燃やしながら強く心に思ってきたのだと思いました。

結果そういったジャッジが今の存続を作ったとも言えると思います。

100年以上にもわたり継続していくこということは簡単なことではないのです。

あれもこれも欲を出すのではなく、シンプルに「絶やさない」ということだけをポイントに置いているということが究極です。

こうした伝統のブランド様達が気が遠くなるほどの長い年月をかけて築いてきたものは、たった数年の者が簡単に成し遂げるものでは到底ないわけです。

長い長いこれまでの過去の功労者達の成し遂げた1つ1つの精神や意気込みなどの集まりの総合が「今」であるということでしょう。

一人の一生涯を含む短い年月では到底無し遂げることなどできないことが、後に他の追従を許さない貴重な宝になっているのです。

きっとそうなるための細かい1つ1つのことを日々きちんとこなしてきた結果だと思います。

こういったことから「今」を全力で行動することの大切さを改めて感じ、そのようにしていこうと決意したのでした。

あとがき

当ブログ記事は、当初の2022.09.23の投稿からおよそ2年後の2024.09.28にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直してまいりました。

特にここ近年人の一生がいかにはかなく短いものであるかを思うことがあります。

一生かかってもできないようなことを挑戦するのが無駄なことなのか、それとも結果にめぐまれなくても次の世代では花咲くかもしれない良ききっかけになった一生であったのかということ。

地道な活動は決して無駄ではないことを証明してくれている老舗の集まりの本だったと思います。

短い時間で成果を上げることが出来ればそれは大変望ましいことではありますが、それを目的にしてしまっては「永続的」という実り方は難しいと思います。

世の中で「楽をして〇〇。。」などの謳い文句が溢れますが、その対極にあることこそが真実なのではないかと自分なりに読み解いています。