裏地のマルチカラーの色に迷った時はシンプルに考える、表地に使用の糸カラーをそのまま裏地にも使用が時間短縮のコツ【1271】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日暮里商店街の生地屋様「要藤商店」様にネット購入でお世話になった生地をこの度使用させていただきました。

日暮里はなかなか遠方で、気軽に行ける場所ではありません。

よってネット販売は大変有難く、多くの日暮里商店街の中の生地屋様の中でも、他の地域向けにこうして全国展開してくださると嬉しいです。

しかしながら、意外と実情は、実店舗販売が主流と私には映ります。

やはり、実店舗ならではのお品の豊富さがあるかもしれません。

以前どこかの生地屋様がネットには載せきれないほど実際はあるとおっしゃっていたのが印象的でした。

今回、よくメルマガをいただくので、たまたま自分用の薔薇柄を探していた所、良いめぐり逢いがあったのです。

マルチカラーにかける10cmダイヤキルトのステッチの糸の色を黒に選ばなかった理由

さて、この生地にキルトや縫い糸の色を選ぶ場合どんな色を選びますか。

バックは黒ベースのマルチカラーです。

もしかして、黒を選ぼうとされませんでしたでしょうか。

それは、ちょっと待った!ということになります。

過去の経験から、黒ベースのマルチカラーに黒のステッチをして、何度もがっかりした経験をしてきました。

ここまでの鮮やかなマルチカラーはなおさらなのですが、黒の部分にステッチが走るというのが割合としてはそれほど高くないということを冷静に見なければなりません。

結果、綺麗な色のお花の上に黒いゲジゲジした汚い線が載って柄を変に遮ってしまうのです。

そうした苦い経験から、マルチカラーには、黒ベースであっても、黒以外のライト寄りな色を使うということに注意し始めました。

このたびのこの薄手のマルチカラー生地も同じです。

表地のカーキ茶のデニムに馴染むように合わせたモカ色の糸を裏地にも使用。

上の写真はキルトをかけ終わった状態です。

変にステッチが目立つことが無く、柄がちゃんと活かされていますね。

主役は薔薇のお花。

キルトは、機能中心のものであり脇役なのです。

よって、キルトが際立つ必要はなく、あくまで、ふんわりシートのソフト厚芯(グレー色)を固定することに貢献しています。

表地に使用の糸と同じ色の糸がなじんだのもマルチカラーの色が豊富であった有難い偶然も相まったこと。

薔薇柄のカラーの中に表地と類似の色が存在していたということも更なる良きめぐりあわせでした。

あとがき

今回は、キーボードケースの裏地を作る最初のキルトがけの場面でした。

表地はデニムのパッチワークであり、その厚みと硬さで中身をプロテクトします。

裏地は、キルトでふんわりとさせて優しく楽器を守りたいのです。

一度横幅が狭くて49鍵盤用にしかならず失敗した前回。

今度こそ61鍵盤用で上手く出来上がると良いです。

楽器だけでなく、機材入れなどにもこういった考え方は引用できるかと思います。

丈夫な生地で守り、ふんわりとした綿などを使用することでクッション性を高めるなど、とにかく機能を入れていく必要があります。

更には、お店には決して見ることのない薔薇柄はレアです。

苦労して手間をかけて作ってゆく意味は大いにあります。

次回の投稿では、完成品がご披露できると思います(^-^)。

カジュアルなイメージのあるデニム生地をエレガントな使い方としてご提案したい、粋に仕上がるセルヴィッチデニムのステッチ糸なじませ策【1268】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿の【1265】で、キーボードケースが完成していたのですが、あれは、49鍵盤用でした。

実は61鍵盤用を作ろうとして横幅が不足して出来上がったものでした。

何とも残念ではあったのですが、このたび、気を取り直し61鍵盤を再び製作中です。

ただ、繰り返しでは面白みがありません。

全く別の生地で製作することに致しました。

49鍵盤の時は、ナイロンの撥水の花柄生地でしたが、今回は、セルヴィッチデニム生地です。

はぎれとして小さめの面積のパーツがたくさん余っている、元は原反から裁断しました残りの生地になります。

これがなかなかもったいなかったので保管してあり、パッチワークとしてこの度利用させていただきます。

1マスが13cmx22cmのビッグなブロックパッチワークの製作風景

出来るだけハギ目同士が遠い方が硬くなり過ぎずにしなやかに出来上がると思い、残っている生地を最大限に1マスずつ使用しました。

そして縫い代1.5cmで出来上がった1マスが縦13cmx横22cmです。

長方形のブロック型で、これをおうちのブロックみたいな並べ方にしてパッチワークシートを作りました。

3段でキーボードケースの1面くらい。この横長シートを2枚作りました。

ブロック塀のように、段差が設けてあります。

これがかえって美しく映るのではないかと初めてずらしたタイプのパッチワークをしてみたのです。

まずは、横長に作り、最後に段をずらして縫い付けることでこうして出来上がります。

上と下の段は全く同じ配置で、真ん中だけ半分ずらすといったやり方です。

とても単純ですが、ずらすだけで随分スタイリッシュなデザインが出来上がるのだと驚きます。

段階的には取っ手を取り付けるところまで進みました。
取っ手にはジグザグステッチを入れています。
1.5cmの縫い代を割り、ハギ目の両端をステッチしていくと、こんな感じで裏面が収まります。
取っ手は、多重にすると厚みのバランスが本体と差が出過ぎるという経験がありますので3重です。
有難くセルヴィッチ特有の「耳」が利用できたので3つ折りが実現できたのです。
さて、ここでお伝えしたいこと、それがこの度のポイントです。
ステッチ糸をデニムでありがちな、コントラストの効いた色を使わないことです。
あくまで馴染む同色カラーを徹底しました。

この結果、パッチワークでありながら、デニムでありながらも、スッキリとエレガントに仕上がりました。

これは、糸のカラーの効果が非常に大きいと思います。

セルヴィッチデニムのエレガントな使い方のポイントとなる部分だと思います。

あとがき

今回は、ここまでです。

この製作でお伝えしたいポイントの「デニムをエレガントに仕立てる」ということが、完成でご披露できる裏地にも現れます。

とりあえず。このキーボードケース61鍵盤用は、自身のキーボードケースが無いから製作するというのがきっかけでした。

たまたま今回は、自分用であったり、はぎれで作ったものであったりする製作ですが、それよりも、「デニムをエレガントに解釈するその考え方」がお伝えできればと思っています。

お洋服にしても、元はエレガントなテイストを盛り込むスタイルである私ができることというのは、こういったことです。

これができるのも、周りの傾向とか一般的な解釈などを全く気にせず、自身の奥に眠る思いや気持ちをそのまま実直に出していこうとしているからです。

この考え方に共感していただける人がいると大変嬉しく心強いです(^-^)。

そこにはちゃんと奥に込められた哲学があったのだ!バブルスーツの古着に見るボリュームある肩パッドが活動的なライフスタイルの象徴であったという見方【1267】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スーツやコートには肩パッドが入ります。

過去に私も古着の目立ちすぎる肩パッドを取り外してカジュアルにジャケットを着用できるリフォームをご紹介したことがあります。

肩パッドが目立つ古着というのが多くの人がイメージするバブル時代の1980年代後半-1990年代前半のスーツやジャケットです。

これを今見ると何か違和感を感じ、強調されたものでない着方をしたいと思うのも時代の流れ。

むしろ現在はこの時代と対極と言っても良い時代なのかもしれません。

今回は、肩パッドのボリューム感がどんな意味をなしていたのか、そんなところを考える回になります。

バブルスーツも表面的な見方ではなく、意図されたデザインであったことに感動されると思います。

アグレッシブな戦闘服のイメージで作られたボリュームあるスーツ

実は、バブル時代のあのボリュームある肩パッドというのは、活動的な時代の象徴だと言えるのです。

たくさん働き、たくさん遊ぶといったようなアグレッシブさがその時代の肩パッドの迫力に投影されているということです。

そのように見てみると、ただ肩パッドもボリュームがあり過ぎて違和感があるというもやもやした気持ちだけではなくて、今とライフスタイルが随分違っていたのだと冷静に見ることができます。

そうして見てみると、その良き時代がお洋服の一部に形として表されているなんて、なんて素敵な事なのだろうと思えてきますね。

このように、デザインとか作りの一部にもその時の世の中を反映したような製品というのは私は、優れていると見ています。

音楽に例えてみると顕著です。

歌詞の中に今ではあまり使われない固定電話を主流にやりとりしていたような、「受話器を置く」という歌詞が出てきたり、「汽車に乗る」という何ともノスタルジックなシーンは、その歌詞を聞いただけで時代が浮かぶほどのパワーのある歌詞です。

お洋服もとても類似しています。

そのパーツにそこまで大きな時代背景が映し出され、そんな大きなことをほんの一部のパーツに入れ込んだということが素晴らしいことだと思うのです。

ということで、バブル時代の肩パッドはごっつい不必要なものという否定的な見方だけでは表面的です。

この立派なまるで鎧(よろい)を彷彿とさせるような肩に勇ましさ、ポジティブさがある時代の特徴として今でも古着に残り、私達に見せてくれるのです。

その時限りの数年間の貴重でとても素敵な時代を懐かしむことができる部分は、古着の良さの1つです。

あとがき

このたびは、肩パッドの例でしたが、もしかして、ご自身で製造をされることがあるならば、こういったことは重要なヒントになるかと思います。

良い作品、良い製品には、「哲学」が入っているものだと思います。

ただ何かの一見豪華な飾りを飾るということではなく、なぜその飾りをその場所に付ける必要があったのかなどを追求します。

そうすると、その「なぜ」という理由が見つからないものは、説得力のないお品になってしまい永久的に好まれるお品にはなれそうもありません。

そういった意味のない箇所をそぎ落として、「なぜ」がしっかり説明できるものだけしか入っていないお品というのはシンプルで何年経っても使われたり、利用されるものになっていくのではないでしょうか。

そう信じております。

ですから、「流行の波に乗るデザイン」というのもその流行の意味を解釈するところからが本来のスタートなのかもしれません。

ライバルが少ないハンドメイドの楽器ケース製作、ネットをくまなく探しても見つからなかった花柄キーボードケースの完成【1265】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1か月半程前にキーボードを初めて購入。

メルカリの中古品でありがたくいただいたYAMAHAの61鍵盤。

ピアノの88鍵盤からはかなり範囲が狭まりますが、持ち運びも考えると心地よく演奏できる可能な範囲内です。

コードを覚えていきたいという学びもあり、手持ちに楽器を持っていることを一度体験してみたわけです。

YOUTUBEのオープニングとエンディングはここ数年自作曲です。

たった10秒ほどの短かい曲なので浮かんだメロディーに対してベースのような伴奏を入れていくスタイルです。

実家のピアノで録音したり、居住のレンタルでピアノをひきに行かせていただいたりでこれまで録音してきました。

キーボード購入後の目標は、コードに対してメロディーを埋め込んでいくという作曲ができるようになりそうだというワクワク感があります。

そういったワクワク感にともない、キーボードも末永く使っていけるよう大切に保管したいと思いました。

そこで、自作でキーボードケースを製作するに至ったのです。

最初にここでお話ししてしまいますが、結果は小さすぎて入りませんでした、なんと(*_*)。

型紙を作らずにマチ無しでイメージで設計してしまいました。

ところがキーボードは意外と厚みがあり、その厚みに生地がもっていかれて、マチ無しの分をマチ付きへ変更したその10cmのマチの分の左右各5cmずつが短くなったのです。

生地もストック生地のある分量でやりましたので、それほど余ることもありませんでした。

見積もりミスでしたね。

ということで、61鍵盤タイプだとそもそもその鍵盤数だけの幅が不足なので、その下の鍵盤数になる49鍵盤に対応するものになってしまったかと思います。

しかも、今度は余るかもしれません。

けれども、始終丁寧に気持ちを熱くして作って行きましたし、出来上がりは大変満足のいくものになっています。

楽器屋さんやネットですらなかなか見かけない花柄のスタイリッシュなキーボードケースの完成

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。
・・・61鍵盤でほぼぴったりのサイズに作ろうとしたところ、サイズ不足で失敗。
49鍵盤だとゆとりのある入れ方になるかと思います。

どうなんでしょうね。

61鍵盤が入らなかったから49鍵盤だと隙間が空き過ぎるのかちょうど良いのか。。。

しかし、間違いなく一番近いのは49鍵盤用ということになります。

<表地:黒x白花柄>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

<裏地:黒無地>ダブルラッセル、ポリエステル/100%、日本製。

そもそも、ネットで販売されている黒いナイロン生地のよくあるタイプはおそらく生地も日本製ではないでしょう。

そんなところも良くあるタイプとは差別化された楽器ケースとなれるかもしれません。

生地に施したいろんなふんわり感を見る

横向きでは取っ手付きなのですが、電車などのシーンを想定し、縦向きにもワンショルダーを設置。
この肩に当たる真ん中部分はベルトが重なって3重ほどになったショルダーパッド式です。
裏地のボックスキルト(縦17cmx横14cm):もともと1mm程の厚みのあるクッション性ある生地です。
よくノートパソコンケースなどに利用されているようなあのふんわりメッシュのタイプに類似。

このキルトがかかっていることで、何か安心感というか安定感がありますね。

もともと生地自体もしっかりと整ったものですが、やはりキルトの効果は大きいです。

見た目の高級感も増すところです。

表地のダイヤキルト(10cm)と取っ手のジグザグステッチ装飾
:大きなサイズなので、よく利用しますダイヤキルトも10cmという大きめにしました。
取っ手のジグザクステッチはダイヤキルトに足並みが揃い、より丈夫にお仕立て。
ごわついたタイプもたためるかもしれませんが、たたんだ姿がしなやかであるのはこういった布地の良さ。

と、至る所でふんわり感を演出。

ふんわり感と共に、しっかり感もステッチによって生まれました。

活躍のプラスチックパーツは王道の「NIFCO:ニフコ」社製と「YKK」社製

幅38mmのバックルは「NIFCO:ニフコ」社製:バックルは確実な留め具の1つ。
これを全部で4セット均等な間隔で取り付けました。
バックルを外した時の様子。
横向きのワンショルダーのDカンとナスカンは50mm:こちらは「YKK」社製。

取り外すことが出来たり後の長さ変更ということがあれば、やはり直接縫い込むよりも、Dカンで1クッション置き、更にナスカンで留めるという2クッション置きました。

無理な体勢はステッチが歪みますので、製作そのものの縫いやすさもありこうして切り替えたのです。

バックルの長い方の付け根の様子(右の共布生地の方です)
:こうして背の部分に長い方を取り付けて、アシンメトリーに設置。
てっぺんだとキーボードが傷つきやすいからと影響のない位置に引っ込めるのです。

あとがき

意外とスムーズに作れたなあというのが感想です。

その理由の1つには、ダイヤキルトやボックスキルトが大きいからです。

そして、そのステッチの針目が5mmというのも進みが格段に速かったです。

それでも、こうした手間がかけられたものに仕上がります。

大きいものは、キルトの大きさと針目の調整でスピードを工夫できるヒントになるかもしれません。

かえって、通常の3mmなどでは、キルトにしわが寄ることもあり、5mmが楽をしているわけでも決してないのです。

自分に使えなかったことが非常に残念ですが、結局、「よくできたものは他の人にご利用いただくという運命」なのかもしれませんね。

自身の分は、違った形でまた再製作を始めています。

今回とは全く違った生地で作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

楽器を大切に収納していくためのハンドメイド、機材入れなどに使われる1mm厚の生地を裏地に利用したキーボードケース作り【1260】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の製作は、自分用ですが、是非ご紹介してまいりたいと思いまして、その過程を動画や写真におさめています。

楽器入れというのは特殊な形になりますので、気軽に好きな柄で既製品を購入することが難しいです。

そんな時こそハンドメイドの出番。

ハンドメイドをしている自分が初めて作るキーボードケースになります。

それほど複雑な形でなくても良いと思います。

ファスナーは入り口で楽器を傷つける可能性を考えて使用しません。

横に長いので手持ちのストックの中から選ぶ生地が限定的になりますが、そのような中でも素敵に持てそうだと思った組み合わせを考えました。

今回は、まだ完成ではないのですが、キルトを表地にも裏地にもかけた様子をお届けします。

表にかけたキルトと裏にかけたキルトのデザインが違うところもユニークかもしれません。

表地には10cmのダイヤキルト、裏地には大きめのボックスキルトでしっかり感を実現

最初は張り切って、表地にも裏地にもキルト用のソフト厚芯というシートを使おうと思っていました。

しかし、ソフト厚芯も重なれば、ミシンの針が折れるほどの強固になってしまうものです。

このソフト厚芯、質が非常に良いのです。

よって、表地だけに使用することにしました。裏地は、接着芯のみです。

<表地:黒白>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

あまり目立ちませんが、黒糸で10cmのダイヤキルトをかけてある状態です。

糸がなじんでキルトがよく分かりませんね。しかしこれで良いのです。

なじむことが美しいという考え方でいっています。

キルトは10cmというビッグなもの。

大きな面積なので短い時間で作れるようにとやってみました。

自分使いのものはそんな風に思うものですね(^_^;)。

針目もいつもは3mmですが、5mmに幅を広げたことで非常にスムーズに進んでいきました。

裏面の様子:これを見る限りキルトがけは成功と言えます。

真ん中付近は皺が寄りがちなので、待ち針をまめに打ち、気を付けました。

上手くできたと思います。

これを3mmでやると皺が寄りがちになります。粗い針目であることが、キルトが平らにかかることに影響するようです。

これは新しい学びでした、良かったです(^-^)。

<裏地:黒>ダブルラッセル、ポリエステル/100%、日本製。

裏地は、生地自体が1mm程厚みがありどっしりと重いです。

ここへソフト厚芯を貼ると重みが増し、ケースが重すぎるような非常に使いにくいものとなると想像し、接着芯のみにしました。

それでもキルトはかけていき、緩い感じを固定しようと思いました。

そこで、在庫として余っていた接着芯風の伸び止めテープを貼ってみました。

裏の様子:伸び止めテープをステッチの印を兼ねてボックス状に貼りました。
貼る時は、真ん中で折りながら仕切っていくやり方。線などは引きませんでした。
ステッチはそのまっすぐ貼ってあるど真ん中を通過し固定します。

全面的にソフト厚芯を貼ってしまうよりはるかに軽いです。

ただ、この伸び止めテープの効果がどこまであったかははっきりわかりませんでした。

生地の伸びがほとんど見られず、安定してキルトが出来上がったことで伸び止めテープを貼った効果があったかもしれないなと、一応これで良しとしました。

今回はここまでです。

この後、容器のように作って行きます。

取っ手も取り付けますが、ショルダーも付けたいと思い、そうするとショルダーは斜めに背負う形になるのが実用的。

よって、口はしっかり閉まらないといけないという点などは、工夫が必要です。

現在は、ファスナーではない、マジックテープかリボンで口を閉めることにしていますが、楽器が中から飛び出してこないようにせねばなりません。

あとがき

上述にもありますが、3mmと5mmとのミシンの針い目の違いでこんなにも進み具合が違うのだというところに驚きました。

販売用だと3mmでやろうとしたかもしれませんが、自分用だから5mmでいいやと思ったこの機会で分かったことです。

たまに自分の分も作ってみると、ひょんなことから新しい発見があるみたいです。

楽器のケースは本当に特殊です。バッグとはまた違った機能重視の部分があります。

ただ、ハンドメイドをしている者にとっては、なかなかお店では売られていない、楽器屋さんんではよく見かけるデザインや素材ではなく、独自のものに工夫できるチャンスですね。

「入れ物」というものは、インテリアにも通じていると思います。

楽器も、使わなければ収納して、その間はインテリアになるわけです。

そんなところも意識した製作が出来ればと思います。

次回は完成品を投稿できればと思っております(^-^)。

重量のバランスを考えた、たためて収納もできる気軽さと高級感の両方を感じるブルーの温泉バッグ【1255】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、やっとのことで1点完成に至りましたバッグがございます。

撥水加工の生地を3種使用のダイヤキルトの美しいブルーの温泉バッグです。

このたび、初めてやってみたパーツのデザインなどもありまして、そんなところをピックアップしてご紹介してまいりたいと思います。

トートバッグは本当によく見られる作りやすいデザインなのですが、よくある普遍的なデザインだからこそ突き抜けた特徴が魅力的になるカギを握ると思っています。

上手くいった成功の箇所

「温泉バッグ」:<サイズ>縦31cmx横40/59cmxマチ20cm。

ぱっと見た感じのスタイリッシュさがその支柱/取っ手に現れます。

ブルーと紺のコントラストが可愛いです。

底のハギ合わせで、支柱がぴたりと合うこと:この見かけになることが◎です。
このフラップの下には、隠しポケットがあります。
斜めに設置のサイズ違いにデザイン性が生まれます。
小さい方のフラップの下
:隠しポケットが設置されていてフラップによる安全性を機能+デザインのハイブリッドで実現。
カードやキーを分かりやすく単独で入れられます。
こちらは「中」サイズ。
もう1つ1面にたっぷり容量をとった「大」というサイズもあります。
取っ手で重みを負担する箇所の1つ:このタブは機能としては重要です。
ただデザイン性も出すということで、ダイヤキルトに歩調を合わせた向きに設置。

ご理解いただけるかと思いますが、実は、このステッチは一続きで縫えます。2重縫いを外枠+十文字で途切れることなくできます。

大まかに縫う順番をご説明しますと、まず外枠を1周まるごとステッチ。

次に2周目に行きますが、最後の1本だけ残して、十字へ移ります。

そして、十字のどちらかを行って帰ってきたら、外枠の残った辺の2度目を縫い、最後に十文字の縫っていない方を行って帰ってこればすべての片が二重縫いで縫われます。

また、この順番に関しましては、1つの投稿でそれだけの内容でアップしていきますね。

今後の課題のあったパーツ、ファスナーのサイド布の多角形の傾斜の不足について

では、課題のあったパーツをご紹介したいと思います。

ファスナーのサイド布:斜めの傾斜が不足していて少し野暮ったくなっています。

バッグに物を入れる量によって、バッグのサイドのマチの開きが多くなったり、少なくなったりしますが、設定としては、中間的な感じが望ましいようです。

マチが開き切った時なら隙間が覆われて良いのですが、そうでない、少量をボリューム感無く持ち歩くケースの場合は幅があり過ぎるのです。

よって、1.5cmずれた位置へ傾斜を激しくした型紙に直しました。

その他、応用編としましては、ここまで覆うのであれば、完璧に覆いたいというニーズにお応えする作り方として、ファスナーくり抜き型があります。

サイド部分をコンパスで円の一部を利用して丸くバッグとピタリと一致させた長さに調整した蓋みたいなものを作り、真ん中をくり抜いて、ファスナーをはめ込むという構造。

これは、デメリットもあって、ファスナーが内陸部に設置されるので、完全にオープンされないから出し入れはしにくいです。

今回のファスナー飛び出しタイプは完全に口がぱっかり開きますので、乾きやすく、中身も見やすく取り出しやすいという利点があります。

しっかりとした作りでありながらたためる柔軟性

しっかりし過ぎた芯地が入ったバッグは気軽にたためません。

跡がついてしまい変形の原因になるからです。

しかし、たためるようにソフトな芯地だけを入れているこの度のバッグはたためるものになっています。

こんな風に底のマチからたたんでいきます。
サイドから三つ折り:ここまでですね。
これ以上は安定しないので、結構しっかりしたお品だということです。

底板は設置しませんでした。

サブバッグ的な機能もあった方が収納しやすく、かえって長持ちになることを想定しました。

何でもかんでも硬く仕上げれば丈夫なのだという過去の考え方から現在は発展しています。

あとがき

キルトはこのたび5cmというサイズです。

大きなバッグなのでキルト柄がたくさん出やすいので、手間をおさえた5cm。

小さいバッグのサイズでは3cmでこれまでキルトをかけてきました。

ただ、ハギ目の柄合わせは今回も含め、どれもしていません。

底が偶然ピタリと合う様子なのは、そもそも、作図の時に同じ方向からやっているからかなと。

しかし、サイドの部分は合っていないのです。

これを合わせているハイブランド様のレザー製品というのは、かなり捨てる部分も多いと思います。

キルトはシートでやります。そこへ型紙を良い位置に当てていくイメージです。

そうしますと柄を合わせるためにあちこち置く場所が移動されるというようなことでロスが起きます。

そこは、生地をエコノミーに使う方針でいきました。

かなり手間はかかっていますが、実際は売れるようなものではないかもしれません。

これも1つの研究で、このたび初めて得た学びもありますので、まずは、それをアウトプットし、お伝えするということをやってみました。

何かここからヒントを感じていただけたなら、とても光栄です(^-^)。

<経理>買掛金、未払金は消込必須、常に残高があるからこそ迷宮入りしがちな間違いを防ぐための完璧な確認方法【1254】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前14年程会社の経理部門で働かせていただいたことがあります。

この長い間、決して、第一線で活躍した敏腕経理と呼べる存在ではありませんでしたが、簿記の世界観を背景にきちんとした答えがちゃんと出ることの数字の確かさを学びました。

簿記は矛盾などがあったりごまかしがあるとちゃんと最終的には暴けるものであるという結論に至っています。

ということで、実直にひたすら記録してゆけばよいというのが、個人事業主では実践していることです。

会社だといろんな工夫をしないと歯車が回らない難しさがあることも少し分かります。

ということで、個人事業主様向けになりますが、この先会計ソフトさえ契約してお世話になれば経理は自分でやって行けると思っています。

ただ一方でデジタルの保存が義務付けられ始めた2022年以降はデジタルであるがゆえにいろんな作業も増えそこそこ時間がかかることも実感しています。

とにかくこの経理分部をゆくゆくは経理担当者にお任せし、自身は事業活動に専念するという分担もかなり効果的であるかもしれません。

それにしても、最も大切なことは、自身が経理を知っていなければならないということになります。

ということで、今回実際に会社の経理部としてもこの場面に多く遭遇するという元帳の残高を確認するやり方を未払金の元帳を例にご紹介したいと思います。

買掛金も同じことですし、とにかく、〇〇金と呼ばれる科目は、仮のツール科目であるためにいずれ取消の仕訳が起こり消えてゆきます。

それが「消込:けしこみ」です。

それでも残った、取消の仕訳がまだ起こっていない計上の合計が「残高」と一致するのです。

月末の計上がすべて終了した後にする「消込:けしこみ」作業とは

当たり障りがない範囲で、未払金の実際の元帳を写真に写してご紹介します。

その方が具体的かなと思いました。

会社だと自社の元帳をこんな風に投稿するなんて「タブー」です。

個人事業主だからこそできることです(^_^;)。

先月(2月分:2/1-2/28)の「未払金」の元帳一部抜粋
:当月(3月分:3/1-3/31)の消込では、前月の残も関係してきます。

未払金は買掛金と同じで「購入」という行動が伴いますので、クレジットの支払いの明細の中の科目は、発生時に「仕入-買掛金」という仕訳で計上したものか、もしくは、「消耗品費-未払金」で計上したものかのいずれかが多いです。

消耗品費の部分はそれぞれ科目が独自のものになることもありますが、相手科目は、「買掛金」か「未払金」です。

それをクレジットの引落日に、「買掛金-普通預金」や「未払金-普通預金」という仕訳で2度目の計上をするのです。

そうすることで、元帳では、前者の発生の方が右側(貸方)の位置に、後者の引落の方が左側(借方)の位置に掲載されるのが「元帳」です。

そうしますと、ピンクのマーカーですでに消し込み済の¥185の左側の2明細はクレジットの引落の時の計上なのです。

一方、¥395の2明細の右側は、翌月のクレジットの引落、つまり今回でいうと3/27の引落の時に、左側の明細とコンビになった(ここではそのコンビが映っていませんが)のでマーカーで消し込みをした状態です。

そうしますと、シャープペンで〇を打った¥490は、今月の3/末時点では、「残高」になった分です。

残高という言葉はややイメージしにくいかもしれませんが、クレジットカードの引き落としは、その次の4/27の予定のもので、発生の計上がしてあるのみの状態なので、コンビがまだ現れず残っているのです。

このページは、すべての明細が残高のみです。

残高確認の最もスピーディーなやり方-「一番右の残高の末尾-最初の明細の1つ前の残高」という公式

さて、この写真のように、残高を確認していく場合に、これらを合算した金額と末尾の最終の3/31の残高の金額の一致で確認ができたことになります。

その場合に、この〇を1つ1つ足すということもできますが、項目が結構多いです。

そうした場合にスピーディーなやり方があります。

一番右の残高である大きな金額のしっぽから頭を引けばよいです。

数字にスポットを当ててみますね。

最後の明細の¥714の隣の残高は、¥82,066です。この¥82,066をまず計算機に置きます。
次に、このページの一番上の明細を見ます。¥500が一番最初に登場した明細ですが、その隣ではなく、その1つ前の斜め右上の残高である¥46,934を先ほどの¥82,066からマイナスするのです。

そうしますと、¥82,066-¥46,934=¥35,132です。

¥35,132という数字は、このたくさんの〇を計算機で一生懸命足した金額に一致します。

この法則が分かっていれば、末尾-頭の明細の斜め右上(1つ前の残高)という式でジャンプしてスピーディーな計算ができます。

計算機もたたけばたたくほど間違いのリスクも増えますので、最小限で良いのです。

途中に消込項目がある場合の残高の計算はどうなるのか

途中に消し込み項目がある場合の計算
:ピンクのマーカー分は消込されているので、残高からは「除外」せねばなりません。

そうしますと、上の3つだけは、さっさとそのまま3つをまともに足して、残りの8明細は、「末尾-一番上の明細の1つ前の残高」に従い一番早い方法で計算できますね。

月末の残高の金額の値と〇の合計金額が一致しない場合の原因

とにかく、細かい明細の合算金額と、元帳の一番最後の残高がぴったり一致が「消込が正しい」ということになります。

これが一致しない場合の原因は、「買掛金」と「未払金」の科目をどこかで間違えていることがほとんど。

発生時に買掛金で計上したなら、クレジットの引落日の取消計上も「買掛金」であるべきです。

これが「未払金」と間違えることで、「買掛金」、「未払金」両方の元帳の残高が同じ金額分狂います。

あとがき

会社様の場合、消込さえもマッチング機能で打ち消すということがソフトの機能として導入されていることもあるみたいです。

お取引が莫大な数の大手様の会社専用の経理ソフトの様子になりますね。

ただ、その消し込みも金額と摘要欄の文言の定形のルールがないと間違って消し込まれてしまうこともあるかと。

とりあえず、規模の小さな私みたいな事業者などはこうして消し込みに関しては紙ベースが分かりやすいというのが今の現状です。

デジタルの時代に何か違和感があるかと思いますが、消込はただのチェック作業であり、会計上の必須の決め事ではないためにこうしていつまでもデジタル化にならずに残ってしまっていると思います。

ただ、紙ベースでその基礎的なことを理解していると急にデジタル化が可能になったとしてもスムーズだということで、こうした古典的な作業も決して無意味ではありません(^-^)。

やり直し後の抜群のハリコシの実現で今後徹底することに決めた隠しポケットの比翼の伸び止めテープ【1252】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

温泉や海に持っていくようなお水対策のされた撥水加工の生地3種寄せ集めのバッグを現在製作中です。

前半のダイヤキルトや支柱の取り付けが終了し、現在は裏地の隠しポケットを作っています。

隠しポケットはこれまでずっと採用してきたポケットでしたが、それでも今になって作り方の一部を改良する点も出てきました。

たやすく、コンテンツにまとめるなどということが今本当に相応しいのであろうかと考える良い機会にもなりました。

長いこと同じようにやってきたのに、今になって変更するなどということがあるのだろうかと思いますよね。

これが、意外と固定観念や思い込みのせいでそれが一番だと思っていただけであることもしばしば。

いかにこれまでやってきたことをちゃんと再確認しながら継続していくことが重要であるかということです。

隠しポケットの比翼に伸び止めテープを貼らずにやったことでやり直しとなった理由

ナイロンオックスはややごわついた素材です。

よって、比翼部分も接着芯のみで大丈夫だと思ってしまいました。

しかし、その判断が間違っていたようです。

比翼部分に伸び止めテープを貼っていない状態:ぱっと見はその形を成していますが、
機能としては問題があるのが、口が開きがちに出来上がっていることです。
この原因は2つ。比翼の軟弱さと比翼の取り付け位置のまずさと見ています。
もともとごわっとした素材のナイロンオックスなのでピンと来ないかもしれませんが、
伸び止めテープを貼ったことがある経験から明らかに華奢な風合いだと感じます。
これでも三つ折りしてあるのですからハリコシが不足していると言えます。
こんな風に比翼の厚みを見ると全体とのバランスが悪いです。
ここは重要な入口であり、むしろしっかりとしたシャッターのような役割でないといけないのです。
そこで、一度解体してやり直しをしました。
その時に伸び止めテープを三つ折りの幅の2cm分の領域に平行に9mmを並べて貼りました。

伸び止めテープ間の隙間があると表に響くので、気持ち重ねました。

2cm幅を持ち合わせていたならそのようが良いかもしれませんが、よく使う幅がこの9mmですものね。

そうして、同じ作業をやり直してポケットを完成させました。

少し写真の色が変わってしまっていますが、ずっしりとした重厚感が生まれています。
持ち上げているにもかかわらず口もちゃんと閉まりました。
伸び止めテープを貼ってやり直した際に比翼を下のステッチにかぶせる気持ちで取り付け。
その結果口がきちんと閉まりました。
こうして伸び止めテープ使用前と後では比翼のボリュームと隙間の解消が実現しました。

あとがき

隠しポケットは、2018年から取り入れてきて、最初はファスナータイプ。

そして、2019年頃から比翼タイプにしてまいりました。

ファスナーは確かにセキュリティー性もあるのですが、開け閉めの苦痛も一方ではあり、程好いセキュリティー性を追求した結果このたびの、比翼+フラップという片手で出し入れ可能なタイプです。

こうして、比翼式を取り入れてから随分経過していますが、今頃になってまだ新しく気づくこともあったわけです。

そうすると、常に研究や改善は欠かせないものであるということになります。

今考え中であることは、コンテンツ販売などということをたやすくできないなあということです。

コンテンツにまとめたということはそれ以上修正の無い状態であることが望ましいわけで、なかなかそこにはまだ至っていないのではないかというのが現在の考え方です。

とりあえず、YOUTUBEでたくさんの実直なる投稿をリアルタイムでしていくことを続けてみます(^-^)。

2色の補修クリームを混ぜて元の鮮やかな色へ、DIYを楽しみながら行うヴィンテージバッグの色の復活作業【1251】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は、1つ前の【1250】の続きになります。

ヴィンテージで購入の綺麗なグリーン色の本革レザー型押しのミニバッグが経年により裏地の汚れ、表面の色褪せが起きていました。

そうは言っても今後も使えそうな素敵なバッグです。

流行を感じないいつの時代でも思い切って持てそうな点がデザインの素晴らしさだと思います。

こういった流行のあるアパレル品のお洋服と共に、そのブランド様が製造されるバッグというのも流行が色濃く入ることが多いです。

それでもおそらく30年程度は経過しているであろうと思われる古いバッグが今もこうして使いたいと思えるそのデザインに脱帽です。

【1250】では、裏地のお洗濯をする場面をご紹介しました。

運が良く裏地が飛び出す作りであったことも何かのご縁、そうして、前半の作業が無事終了しました。

後半のこのたびの【1251】では、色褪せのレザー部分にカラークリームを塗布していくという作業です。

おそらく、こちらの方が難易度は上がります。

そして、既存の色のクリームのカラーがなかったというところからのスタートでした。

色が無いなら2色を混ぜて色を作れば良い←売り場の店員様からの推奨

色を混ぜて塗るという行為は何も絵画だけではなかったのです。

こうした補修の作業の特殊な色でも混合ということが成り立つようです。

メロングリーンのような色の色褪せに、紺と黄色をこんな割合で混ぜます。
そして、クリーミーなグリーンが出来上がりました。
こうした色は、パワーの強い暗い色は控え目に加えるところがポイント。

発展的な考え方としては、紺+赤=紫、黄+赤=オレンジ、などと新しい色を生み出していけそうです。

ただ、白が存在していないようです。

元の既製品のカラーは、革物でよくある色の黒、茶、グレーなどが並んでいますので、もちろんその中からぴったりの色があれば混ぜる作業は省略できます。

「サフィール レノベイティングカラー補修 チューブ」という名前のクリームで、10年前くらいに「東急ハンズ」様の売り場の店員様に強くお勧めいただいたことで使い始めたものです。

過去には、黒をはじめとして。茶の2パターンの色、グレーなどを使ってきました。

びっくりするくらい擦れやはげの部分が解消されます。

本革レザーバッグはヴィンテージの少し傷みのあるもので十分だとこのクリームに出会って思うようになりました。

今では、ヴィンテージ物の本革バッグに¥5,000以上をかけることすらありません。

クリームタイプは別でツヤ出しが必ず必要であるという知識

実際に塗布すると分かることですが、せっかく色自体は補修できても、ツヤが足りません。

こういった柔らかい半液体のようなクリームでもツヤというのは別になります。

よく分からない素人の私の範囲内で考えたことは、ツヤ出しそのもの自体がコーティングのような役割であるから、色の補修の段階で混ざらないという理論です。

合ってますかねえ(^_^;)。

よって、この作業が終わった後に、ツヤ出しをしました。

ただ、バッグの本格的なツヤ出しは少し複雑ですので、ちょっと邪道なことをしてしまいました。

それが私流のやり方になります。

靴クリームメーカー様のイメージもありますので、ここでは文章だけになりますが、靴用のリキッドタイプの汚れ落とし、カラー補修、ツヤ出しが一体化した1本の無色透明カラーの液を、使ってはいけないとされているバッグに塗りました。

今まで何度もやっているので、私個人としては硬めの本革レザーなら使っても良いのでは。。と思っています。

しかしメーカー様はタブーを謳われていますのでそこはその通りなんだと思います。

ヴィンテージ物ならではの強硬策といったところです。

そうして、見事ツヤが出て完成です。

テカリが出ましたね。やはりこれが気持ちが良い仕上がりです。
サイドからの様子。かなりグリーン色が黄緑寄りになりました。

ツヤの件に関しては変化の様子をさらにじっくりご紹介します。

補修クリームのみ:ツヤがありませんね。
靴専用のリキッド補修クリームでツヤ出し後:何かしっくりくるものがあります。

あとがき

今回のカラーについてですが、実は、元のメロングリーンよりは、黄緑寄りになってしまいました。

元がどうだったかというのは 色が褪せてはいたもののこのブランド様がチョイスされたカラーというのは、メロン寄りの方であっただろうと思われます。

それは、予想に過ぎませんが、このブランドのいろんなお洋服の古着を着用させていただいて、メロングリーンが登場することがありました。

メロングリーンはグレーと相性が良いこともあり、その色にこめた考え方なのだろうと予想する中で、私が塗装した黄緑に仕上げるということはブランド様の製造段階ではなかったと予想しました。

その点はちょっと違った色になってしまったということが言えますが、完璧にはいかないものです。

今回の例は、色を混ぜて補修するということのヒントになりそうです。

何かのDIYリフォームの際にお役立ていただければと思います(^-^)。

片玉縁風+フラップ付きの良質かつスタイリッシュな作りのポケットを大容量バッグに3箇所も設置する理由【1244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、表地も裏地もナイロン撥水の生地を利用して、大容量の温泉バッグなるものを製作中。

水辺のシーンを意識していますので、まずは素材を撥水にすることを選択。

そして、その後のバッグ内の構造にもお水対策をした工夫をする案をこの度考えました。

3つのポケットのサイズの違いの意味と配置

まず、今回製作するポケットは、今までの私の製作の中でのポケットのハイブリッド型とでも呼びましょうか。

貼り付けポケットに使用のフラップと隠しポケットのコンビになります。

↑隠しポケットの入り口をフラップで隠します。この図は、フラップをオープンした状態。
↑フラップを降ろすと、こうしてポケットの入り口が完全に隠れます。
↑分かりやすくポケットに色を付けました。

今までは、貼り付けポケットにしかフラップを使用していないことがほとんどでしたので、この様相は新しいデザインになります。

あくまでも私の製作の中では。。ということです。

そして、更に、3つのポケットの内の1つは、めいっぱい大きな容量のものにします。

そうすると、1個のポケットで片面を使用することに。。

一方残りの2個のポケットは、反対面に並べて配置します。

中サイズのポケットと小サイズのポケットをこうして斜めに配置することに決めました。

今回の場合は、真横に並んでも斜めにしても重ならないようにサイズを設定しましたが、隠しポケットの場合は、内袋同士が重なっても大丈夫なところが融通が利きます。

発展版:横に並ばなくても段差でも隠しポケットの場合は内袋が邪魔をしません。

このことは、狭い面積に豊富にポケットを設置したい時のヒントになりそうですね。

同デザインで3サイズのポケットの裁断(接着芯貼り済):大-35cm巾、中-20cm巾、小15cm巾。

裁断からは、左右が縫い代で各1-1.5cmずつ奪われますので、出来上がりはもっと狭まりますが、どれもなかなかの容量です。

一番大きい片面にめいっぱいの容量をとるポケット(大)は、本、靴下など、メインスペースでは濡れがちなケースを想定し、避難場所としてのお部屋を確保したものになります。

しかもゆったりとした十分な容量をとることで、お客様にその使い勝手を私の方が教えてもらえる可能性が高まります。

容量の不足したポケットなど不満しか返ってきません。

そして、(中)はお財布やスマホが、(小)はカードやパスが入ります。

これだけの充実のお部屋をご用意すれば何かしら便利な使い方をしていただけると、とりあえずはそう考えました。

あとがき

もっとも重要なことは、このバッグをご利用いただくユーザー様が主役であることです。

そうしますと、製造者である私などはとにかく、いかに最大限に使い勝手が良い物になるかどうかをユーザー様の立場に立って製作することです。

以前、あるメディアで、どなたかがブランドバッグへの不平不満ということで、とても高価なのに、その機能が十分でなくただの飾りのようだとおっしゃっていることが印象に残っています。

おそらくハイブランドだと思われますが、ハイブランド様はその名高さがあるからそういった不平不満も吸収してしまえるだけのそれ以上のパワーがあるのです。

だからこそ鈍くなりがちなのかもしれませんが、私のような「名もなき製造業者」はかえって、そういった隙間をチャンスとしていかねばなりません。

ただ、そうは言ってもよくよく考えてみれば、当然やるべきことだとも言えるのです。

自分の思い込みや固定観念、押しつけなど、こちらが良かれと思うことと実際のニーズの隔たりにアンテナを張り、ちゃんとそのギャップをキャッチせねばなりません。

今回の私のポケットも、こうは考えてみたものの、実際は分かりません。

よって、後の反応やフィードバックを得てのその後の改善になると思います。

ただ、最初からの姿勢としては、使う人の事を思ったものであることは当たり前のことであることは間違いなさそうです。