<パッチワーク企画⑩>パッチワークとは言えきちんと配列したい、同パーツグループで形作られたベージュ系ナップサック【1208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<パッチワーク企画>の最後の4点目の製作が終わりました。

最後のナップサック「餅巾着」が完成したのです。

随分と複数の段階を経ての完成になります。

パッチワークシートを作ると言っても、1点のバッグなので4シートです。

1枚のシートが縦4列横4列で16パーツ。

それが4面ですので、全64面の充実のパッチワークだけでできているバッグなのです。

また、この次の記事の投稿ですべての総まとめをアップ致しますので、今回は、4点目の完成の様子をお送りしたいと思います。

マイルドテイストなベージュ系の完成

最初の方の1-2点目で黒ベースを多く使い、残りの3-4点目ではカラーが豊富な製作になりました。

今回のラストは、ベージュ系といった感じの仕上がりになりました。

外面はベージュ系で、内側はオレンジやマルチカラーで賑やかです。

<サイズ>縦29cmx横34/47cmxマチ15cmです。

表面の人から見える方(メイン):きちんと整った配列がやはり強さがありすっきりしていて、
こちらをメインにしました。
表面の背中と接する方:こちらが人から見える方でも良いのですが、ややボケますね。
片方の側面:4種のパッチワークが混在。
もう片方の側面:こちらも4種のパッチワークが混在。
底面:可愛らしい小花柄がすっぽりと底面へ隠れてしまいましたが、
これもパッチワークならではです。
内側:賑やかですね。無地のパーツが多い方の手前に
オフベージュの細コーデュロイ生地でポケットを付けました。
ポケット:こんな風に無地ライクの面の中にポケットを付けました。

だいぶ、4点目は慣れまして、スムーズでした。

シートにステッチをするところからのスタートで、3日間です。

もちろん3日間ずーっと作業ではなく、だいたい平均3-4時間ずつですね。

とにかく、パッチワークシートを作る前の段階の方が日数を要しますが、考えてみれば、あのはぎれの山がこのように、4点目の最後の終了をもっていったんすっきりしたことがとても良かったです。

あとがき

生地の厚手、薄手が混在するこういったパッチワークの寄せ集めの場合に、1つ工夫したことは、あまりにも薄手の生地には、もう1枚接着芯を余分に貼ることです。

そのタイミングは、シートになって、表側からステッチで固定していく際が望ましいと思います。

そうすることで、ハギ目の両割れが綺麗に寝ますのでステッチ自体もやりやすいのです。

そういった対策をしないと、皺が薄手の生地に寄りがちになり綺麗ではありません。

パッチワークにありがちな厚みの差はこうして接着芯などで解消していくと全体にすっきりとしたラインになったりするのです。

見えないところでそんな工夫もありながらの完成になっていきました。

豊富な110cm周辺の生地巾で選びたい、2枚ハギのツートン2色で作った共布ひも【1207】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、<パッチワーク企画>という多数のパッチワークパネルで表地も裏地も製作するナップサック型「餅巾着」を製作中です。

その中で1つご紹介したいスポットがございました。

ここ最近改良した2枚ハギの共布巾着ひもです。

これは、1枚一続きで150cm強の出来上がりのひもが望ましいものの、縦で裁断すると生地のロスが多く、横巾をうまく利用していく2枚ハギの方が現実的にケースとしては多くなると思ったからです。

150cm以上もの広い巾の生地は正直レアです。なかなか見つかりません。

カーテン地などのインテリア地は150cm以上が基本なのですが、インテリア地はこういった巾着型のように絞るタイプには不向きです。

厚みがあり過ぎて、口がちゃんと閉まらない、巾着をしぼりにくいなどのデメリットが生まれるのです。

よって、広い巾が多い生地ではこの仕様がうまく当たらないので、結局材料探しの困難のデメリットが生まれてしまいます。

ということで、2枚ハギにして、どの生地にも対応できるオールマイティーにしました。

そして、このたびの、パッチワーク生地の集まりのには、2枚ハギで色も変えるということをしました。

あまりにかけ離れた2色ではなく、近い2色で組み合わせ

左:麻/55%、ポリエステル/45%の茶色。 右:ナイロン/100%のサンドベージュ。

左側が土色、右側が砂色といったところです。

この2色は比較的色が類似でとても近い位置にあるので、バイカラーといってもなじんだ見かけ映ります。

この真ん中のハギ目は、後の作業でまるでデザインのように工夫したつなぎ目に出来上がりました。

そして、このハギ目が巾着では内側に隠れて、目に映らない位置に配置されますので見かけもOKになるのです。

ショルダー2本分:バイカラーながらなじむ映りです。

もとは、5cm巾の80cm(縫い代込み)の型紙を1cmの縫い代で合体して、ハギ目で▲1cmx2箇所、端同士の縫い代▲1cmx2箇所の合計▲4cmが差し引かれて、160cm-4cm=156cm。

約155cm程の出来上がりの長さで、Dカンに設置時に「わ」になる部分が▲5cm要するという差引により、結果出来上がりが150cmのショルダーに出来上がるのです。

こうした安定的に常に150cmで徹底できるのも、2枚ハギにしているからこそです。

内側に接着芯をフルに貼り、4つ折り観音開きで4枚仕立てへ。

そして、更に、ステッチが3本縫い付けられて、ハギ目にもステッチが溝の両端に走る。

ここまでしたショルダーが丈夫でないわけがありません。

出来上がり巾が、1.2cm程の華奢なタイプながら、十分な強靭さを追求したショルダーなのです。

あとがき

今回のショルダー/巾着ひもは、<パッチワーク企画>最後の4点目に取り付けるものになります。

もう間もなく4点目のナップサック「餅巾着」が完成します。

これでパッチワーク企画が終了となります。

パッチワーク企画の最終で今まで全4点を同時に比べる投稿を致しますので、この今の、エコロジーな砂色や土色のショルダーがナップサックの完成品の中でどんな存在になっていくのかもご注目いただける部分だと思います。

この2枚ハギへのショルダーの型紙変更も、別のデザインの「切餅」という長い支柱+取っ手で作られるエコバッグにも良いヒントになりました。

あちらも150cm程度、少なくとも130cm巾あるような広い幅の生地限定なら作ることができるデザインでしたが、もうここで仕様変更を決意しました。

やはり、結局は作りやすい、材料も選びやすいものでなければ、作り方やデザインをご提供しても十分にご利用いただけないであろうという結論に至りました。

そして、そのハギ目も隠す工夫、固定する工夫も追加して、ハギ目のデメリットを解消していくというヒントも同時に得られました。

2023年の年始でこの有難き気づきを得られましたので、モヤモヤしていた2022年末のコンテンツ制作の方ももっと見直して、新しい形で2023年進んでいけそうです。

もし、ハンドメイドバッグなどをご自身で製作なさる方は、デジタルコンテンツの制作+販売もしてまいりますので、また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

一方、ご自身では製作なさらない方は、並行して、私も自身で製作してバッグも今後も引き続き作ってまいりますので、また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

<パッチワーク企画⑨>はぎれの中でもカラーの特徴を集めたパープル系マルチカラーのナップサック【1205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年から年をまたいで引き続き製作しています、<パッチワーク企画>のナップサック。

このたび、全4点中の3点目が完成しました。

1-2点目は、黒ベースのものでしたが、その後だんだんとカラーが入ってきました。

今回も黒ベースの生地が裏地に一部ありますが、全体としてはあるカラーのテイストに出来上がりました。

では、いろんな角度から見ながら、パッチワークのバッグを部分的に眺める楽しさをお伝えできればと思います。

全体ではパープル系、角度によって少しずつ違う表面

正面:<出来上がりサイズ>縦29cmx横34/47cmxマチ15cm。
こちらがメインの正面(人から見える面)に決めました。
背面:背中とくっつく面です。少し色がぼやけるので、メインは上の写真の方にしましたが、
こちらも下におろした際には表面ですので重要です。
底面:複数の柄が楽しいですね。この面も階段の上り下りの際に人からは見えることがあります。
右サイド:柄と無地がはっきりと分かれていてすっきりしています。
左サイド:「パープル系なのである」という主張があります。

全体としては、パープル系で出来上がったこちらのナップサックは、「青味の色」を意識して表地に集めたことで実現。

そして、この巾着紐もご注目の部分です。

2色使いになっているのは、グレーの方が生地が不足していて、やむなく、モカグレーのような色も挟み込みました。

その結果面白いバイカラーの巾着紐が出来上がったのです。

それぞれの生地の厚みが違ったので、両方に均等にするには1本の巾着紐の中で、バイカラーになるようにハギ目を作ったやり方をしました。

同じ色でそろえて作ると左右のショルダーがくっきり2色に分かれますが、ミックスで出来上がったということになります。

パープルも一部含みながら、にぎやかにお花柄が広がる内部

では、裏面を見てみます。

まず、ひっくり返して、じっくりと両面をご覧いただきます。

裏面-背中と離れた方:上の方は黒ベース、下の方のピンク無地は、上の柄の中のお花の色にリンク。
ポケットはショルダーと同じ生地のグレーです。
裏面-背中と接する方:上の方は比較的生地が多く余っていた黒ベースの原色カラー柄。
下の方は、そのボタニカルな葉っぱの色とリンクした黄緑とグリーンが配列。

では、実際にバッグをオープンした時の風景をご紹介したいと思います。

上:背中から離れた方の面/下:背中に接する方の面
上:背中に接する方の面/下:背中から離れた方の面

内側は、結構賑やかです。

1つのナップサックでいろんな柄が見れる楽しさがあります。

あとがき

4点製作の後半の3点目でこのようにカラーの展開が豊富に出てきました。

次回の最終はまた違う種類のカラーの展開になります。

大きく見たカラーのポイントとしましては、この3点目で黒ベースの存在が終了になりますので、最後の4点目がいかに違った感じになるかも楽しみです。

このデザイン、別の仕様でキルトの加工がしてあるものの試作品を毎日使用させていただいています。

使ってみて、本当に無駄のないすっきりとした分かりやすいアイテムであると実感しています。

以前に、ファスナー仕様のバッグでやってしまったドジとして、ファスナーの閉め忘れがあり、信号待ちで中身の財布がまるっきり見えていることを人から教えていただいたことがあります。

しかし、このナップサックでは、背負うには、巾着ひもを閉めねば背負えませんので、自然に開閉を余儀なくされる点で、そういったうっかりのミスとは無縁です。

こんなことも実際に試作品の着用で気づきました。

とっても単純なデザインではあるけれど最も重要なポイントが確実に押さえられていると言えるのです。

この巾着の仕様を最初に気づいたはるか昔の先人様に敬意を持っています<m(__)m>。

今後製作していきたいものを在庫生地の消化を中心として考案してノートにまとめる様子【1203】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2023年に入って、年始のバタバタした棚卸なども落ち着きました。

そして、いよいよ、その最初の月も後半に入ってきた今、今年の製作を具体的に考案しました。

一番の目的は、去年2022年にまだ残ってしまった生地在庫を今年で大きく消化していくことです。

生地のストックに合わせて、更に今年ならではのテイストも入れていく製作になるよう考案しました。

アイデアや計画をノートにアウトプットする風景

ざっくばらんですが、ノートを持っています。ここへ図や絵なども交えて、自分のアイデアをまとめます。

今回の考案で、現在のストック生地の使い道をある程度決めました。

テイストはメンズライクです。

今までとがらりと変わるのが私も楽しみです。

ノートにまとめた内容:3)では、具体的にデザインも浮かんでいたものをこの機会にアウトプット。

2022年の年末時点で、在庫になることが分かっていた生地ですので、その頃から2023年に製作していくものをぼんやり思い浮かべることもありました。

3)の絵は、左側が小判型を横にしたようなブリーフケース調のマチ無しバッグ。

右はワンショルダーバッグですが、よくあるまあるい底を角ばった四角にできないかと考える場面です。

いずれもメンズテイストです。

ストック生地を裏地として使う考案

YOUTUBEはこの生地投稿より1日前です。

実は、この記事を書く前に、睡眠や朝のウォーキングなどが入っていました。

このことで、また更なるアイデアが浮かんできました。

3)のノートへのアウトプット時には、ストック生地をそのまま表地として使うイメージでしたが、表地として使おうとしていた生地が残ったという事実を見つめ直します。

意外ですが、この表地を裏地に利用するということ。

更に、表地には、今年ならではの新しい素材を調達して、「ハイブリッド」な考え方をしてみました。

浮かんだのは、表地には「メッシュ生地」ばかりを使っていくというもの。

生地ストックすべてが裏方である裏地にまわるという案です。

メッシュに関しては、非常に魅力を感じている素材です。

あのスポーツのユニフォームや、スニーカーの一部分などの穴のあいた凹凸感ある素材です。

丈夫でほつれにくいですし、メッシュの楽しさがお伝えできると思いました。

過去にも数度リュックを製作した際にパッチワークボーダーなどにして利用しました。

そうして、いろいろな素材という選び方だった過去から、一転した、1つの素材に注目した素材の選び方をしてみる、ただ、その反対に、いろんなデザインを今度は試してみるというように、あくまで量産をしないという方向でやってみたいと思います。

こんな感じで、ノートの続きが出来ました。

あとがき

ノートは、昔ながらのアナログですが、ノートの良さがあるようです。

デジタルだとお部屋が仕切られてしまって、二度と見ることが無かったり、それぞれが別々に考えがちになります。

1冊にいろいろざっくばらんでも、なんとなく、そのテイストが1冊に集約されていたり、全体では「文化」の分野であったんだ、とかその人物の「スタイル」ができるものです。

ブログを書く私は、カテゴリーの10種すべてがこのノートの中に詰まっているのかもしれません。

お気に入りの好きな柄の可愛いノートであれば、その辺に置きっぱなしでも、インテリア映えしますし、好きな時に目に付いたら読み直したり、変な束縛が無いアイテムだと言えます(^-^)。

生地をコスパ良く使いながら良質さも追求する地の目に逆らった横取り裁断可能な2パーツ【1201】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地は、元は、製造された直後からは、「原反:げんたん」と呼ばれる紙製の長い筒棒に巻かれ保管されます。

生地屋さんには、原反の状態でお店に並んでいることがほとんどですね。

ネット販売でも、原反の写真が入ったショットもご紹介されています。

まず、今回のお話の前に、原反で見る、生地の地の目のお話を致します。

巻いてある生地を開いていきますとこんな風に見ることができます。

「人」では、人間が縦に立った時にこの矢印の方向が天地で、顔に耳が両サイドに付いています。

原反も人間の配置と同じです。

矢印が生地の地の目で、縦方向になります。

経糸(たていと)と、緯糸(よこいと)の紡ぎ構造で成り立ったアイテムが生地です。

生地の耳は穴が細かく開いたメイン部分と様相の違う端っこのことです。

あのほつれない分厚い部分ですね。

人間の耳と同じで両サイドにありますね。

そして、縦向きは、生地を引っ張ると硬いです、横向きは生地を引っ張ると少し伸びます。

これは織物であってもこの特徴があることがこの度のキーになりますので、ここでお伝えしておきたいと思います。

やはり重力に従い、バッグの中に重い物を入れて持ち上げることで、硬い方の縦向きである地の目通りの裁断が型崩れを起こしにくくしてくれて、適しているのです。

基本的には地の目通りに裁断が良質の証!されど。。。

生地にも無地やプリントやジャガード等いろいろな種類がありますが、基本的な糸の重なりの構造は縦向きが正しい向きとして製造されています。

プリントなどが分かりやすいですが、天地があるような木や木の実が入ったボタニカルな柄は、絵画と同じように、木の幹が下側で葉っぱやお花が上の方という「向き」を持ったものです。

プリント柄も使いやすいように、あえて、向きが上下どちらでも可能に配慮されているタイプも多いですが、左右に関しては、向きが必ずあります。

そうしますと、地の目に沿う裁断こそが柄がベストの状態で美しく現れる良質なお品になるということです。

そうして、地の目を意識して型紙を配置していくわけですが、いろいろそういった体験をしていくと、そうもいかないことも出てきます。

例えば、最後のこのスペースで、このパーツの向きさえ変えれば上手くおさまるなどの状況があることも多いものです。

そして、これまで多くの裁断をし、多くのバッグを作ってきた経験から次の2パーツに関しては、特に本来の縦向きではなくて、横向きに裁断した方がコスパが良く、生地をエコノミーに利用できることが多い例になります。

長いショルダーパーツ:100cm以上のようなリュックとか支柱を含む取っ手などは横向きで裁ちます。

本来なら、ショルダーや支柱を含む取っ手などは、縦向きに出来上がりますので、縦に2本並べて裁断するのですが、長いものは、生地の巾(横の長さ)を利用した方が効率的です。

これをなんとしてでも縦で配置すると、その残りの生地の使い道の配分が悩みの種になるのです。

ショルダーは、力のかかるパーツなので縦向きの方が良いのではないか。。。ということに関しては、その後の対策があります。

横向きで伸びる方で裁断したというデメリットをカバーする、その後の、接着芯全面貼りと、四つ折り観音開き使用のテープに仕上げるということ、更に仕上げのステッチの本数が豊富であることではるかに「向き」を超越した丈夫さを追求しています。

よって、裁断の向きのデメリットはその後の製作面での工夫でカバーできるものだと考えています。

ポケットの袋布パーツ:セットのフラップは正向きで配置していますが、袋布パーツは本来縦で「わ」なのです。

ポケットの袋布も、「わ」で作っていますので、縦に長いのです。

意外にこのポケットの袋パーツが面積を要するものだということが分かっていまして、それでもゆったりとした満足のいくポケットを作りたいということで、この地の目に逆らい、横向きに配置するとコスパが上がります。

ポケットを横向きにすることで柄物の場合、柄に支障をきたすことは注意しながらです。

チェックの柄の時に、よく、バイヤスに裁断されていることがありますが、あれは、別の理由の縫い代がほつれにくいようにということもあるかと思います。

ポケットは簡易な作りである場合、縫い代をそのまま切りっぱなしで作られる一重仕立ても多いです。

そこは、今回のような「わ」で縫い代をすべて内側に隠しこんでいますので、縫い代の件は横向きでも縦向きでも問題ありません。

バイヤス裁ちは横向きよりも面積が必要になりますが、チェック柄などを同柄で重ねる場合には、柄がつながらないことの違和感を逆手にとって、全く違うバイヤス向きに出すというのもかえってすっきりと美しくなると思います。。

さて、話が少しバイヤス向きの方へ逸れましたが。。。

ここで横向きに戻ります。

おそらくポケットの袋は無地であれば、横向きに裁断したことで何か問題が起きるかというと「大丈夫である」とお伝えしておきます。

このように、横向き裁断可能な2例は、実際に私も取り入れている方法で、特に1つ目の細長いショルダーパーツは毎回です。

ポケットの袋布は、それに比べたら滅多にはないですが、こういった場面が過去に何度か出てきました。

では、すべてのパーツが向きを無視した場合どうなるのか。。。

良質なお品にならないと思います。

無地にしても、織柄というものがあって、例えば、カツラギなどは綾の斜め線が迫力があり美しいのです。

あの斜めの線が違う向きでは素敵ではないです。やはりどの面を見ても斜めの織柄が美しくそろっているのが「良質の証」となると思うのです。

よって、まとめますと、基本的には地の目向きで裁断が良質なお品を作る。

ただし、縦に長いパーツは横向きでも良い最低限のパーツを判断し、その後の丈夫な対策と共に良質に作って行くということです。

あとがき

接着芯は、裁断した生地の向きにそろえた接着芯の地の目で裁断が良いです。

ちぐはぐだと上手く沿わず風合いが綺麗に出ないことがありますので、横向きに裁断したパーツには接着芯も横向きが良いです。

このたびのご紹介は、私が実際に追加で①と②を作業している最中の実体験です。

こんな風に、今後も、実際の作業からホットにその記録をアップしてまいりたいと思います。

インボイス制度開始をきっかけに考えたい、税金分野だけで見る個人事業主でいることと法人の形態との違い【1195】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2023年3月からの申し込みで、2023年10月開始のインボイス制度。

これまで消費税を免除されていた小規模事業者様もいよいよ消費税を納税することになる選択が必須になってきます。

まだそれでも救済措置のような免除も残るようですが、今後発展していき、事業の実りを上げていけば必然的にこのインボイス制度の枠に入っていくのが良いと私は考えます。

インボイスと聞くと、かつて貿易事業者への勤務の過去がある私は、どうしても輸入の際の金額の入った納品書みたいな役割の「INVOICE」を思い浮かべてしまいます。

どちらかというと、このインボイス制度は、和製英語のようなニュアンスでインボイスという言葉が使われているように思えます。

その輸出入の必須書類であった貿易のインボイスとは別の書類として考えた方が良さそうです。

ポイントになるところは、「適格請求書」というものが「納品書」に当たるものである点。

ここへ、「インボイス登録番号」という2023年の3月申請時に税務署様から頂いた番号を掲載することで、今までの独自の納品書から適格請求書に生まれ変わるというニュアンスです。

本当にうまくいくのか、という心配の1つとして、自分だけが関わることではなく、納品先様や仕入れ先様にも関係するということですね。

請求書や納品書というのはお取引先あってのものですものね。

ということで、冒頭では、インボイス制度のお話をさせていただきましたが、このお話も今回の本の中で触れられていて、とても有難かったです。

このたび読ませていただきました本は、「起業から2年目までに知っておきたいお金の知識:元国税調査官/大村大次郎 著」です。

人気の本であることがうかがえるエピソード

いつも本は図書館で借りています。

所有すると置き場所やストックに悩むことが理由です。

図書館で借りることで、期限が設けられ、かえって読書のスピードが上がります。

そして、借りる限度の冊数は図書館のルールで決められているものの、大きく見れば、無限にあらゆる本を片っ端から読めるということになります。

ふと思ったのですが、私も「レンタルジュエリー」をやらせていただいておりますが、自身も図書館という場所でレンタルをしているのだということに今更ながら気づいております(^_^;)。

図書館で借りることが「レンタル」というイメージがあまりないですが、立派なレンタル事業です。

図書館は、私の行っているところは1期間(3週間)で6冊までレンタル可能というルールがあります。

自身のレンタルジュエリーでは1期間で3セットまでというところが類似です。

私は3セット(1セット3アイテム)だとアイテム数としては、9アイテムですので(^_^;)。

ところで、今回の本は、一度延長をしたのですが、それでも期限までに読み切れず、いったん返却した時に、次に申し込まれている予約の人が無ければ引き続き新規で借りることができたものでした。

それを期待したのですが、もう予約が入っていたのです。

そこで、その場でその次を予約させてもらい、後日借りれる状態になったという連絡をメールでいただき、再び図書館へ。

その時に、次の予約がまた入ったので、延長が不可で、新規(3週間)だけで返却をしなければならないとの事でした。

なんという人気の本なのでしょう!。

この本の人気の理由

そこで、なぜ人気なのかを、実際に読んでみて考えてみました。

まずは、何と言っても、著者様の経歴です。

この経歴が「現役税理士」様であった場合と比べ、「元国税調査官」様というのがド迫力です。

現役税理士様もとても詳しい知識や頼れる存在なのですが、元は、事業者を調査する立場にあった調査官であった人がその目線も持ちながら、反対の事業者側の「節税のコツ」を教えてくれるのです。

とても面白いですし、発想が新しいなあと思いました。

もう、現在は現役ではないことで、過去のキャリアを活かしたコンサルティングや執筆業をされているからこそ、何でも教えてくれるのです。

ということで、この本の人気の秘訣は、

・著者様の申し分ないキャリア

・著者様の実直な裏側のちゃんとした説明

・対極の立場の人が書いた

こんなところが読まずにはいられない本になっていったと思います。

個人事業主なのか法人なのかの選択

よく、個人事業主or法人で比較がメリット・デメリットと共に話されることも多いです。

私は個人事業主で継続中ですが、この本で、法人というのは、個人事業主よりも事業以外の節税対策にも力を注がねばならないことを知りました。

それでも、法人の方が得であることもいくつかあり、特に、規模が大きくなり事業が潤っていくと法人の方が有利であることも多くなっていくようです。

ですから、まずこの本を早めに読み、もう一度、個人事業主のままでいるのか、法人化するのかの検討を慎重に判断したいところです。

今、この時点で私が思うのは、法人は業務が莫大に増えるという印象ですので、良い所だけをかいつまんで、法人化した方が信頼されるなどと安易に謳うものではないと思いました。

選択を誤らないためには、知識を持つという上で、この本のご一読はとても価値があるとお伝えしたいです。

あとがき

本だけ読んでいては何にもならないという言葉も耳にしますが、本もかなり有益です。

いろいろ読まないと本の良し悪しも分からないですので、結局は気になった本をいろいろ読んでみるということが良いでしょう。

私は、<読書>カテを設けて、読んだ後に発信をしていますが、良くない本は感想すらなかったりすることもあり、過去にアップしていない本もありました。

やはり、2015年以降あたりの本の方がネット社会に沿った内容であり、読んでもしっくりきます。

この目まぐるしい変化の昨今では、できるだけ「最新の本」の方が説得力があるかもしれません。

また、活字離れをした現代の方達向けに、小難しい言葉をひかえ、分かりやすい書き方が工夫されているのもここ最近の本が圧倒的です。

ただ、図書館だと、「新書」が当然人気で、なかなか借りることができない現状もあります。

また、ミニマム志向の高まりからだと思うのですが、私みたいに手元に本を所有しない考え方の人も増え、おうち時間も重視されて、読書が1つの趣味や娯楽にもまた復活してきたのではないかと感じています。

先日も、この本を読み終わったのが、カフェの中でした。

カフェは、飲み物と一緒にリラックスして読書ができます。

意外と家よりもカフェの方が読みがはかどることもあります。

公園のベンチというのもあったかい季節にはよいでしょう。

こちらも過去に一度ありますが、なかなか読み進められるもので良かったです。

時々、絵画の紹介の本なども借りています。とてもリラックスして読めます。

興味が湧けば、特に分野をしぼらない方が他分野からのヒントが増えると思います。

最後に1つ、偏った分野から、本の分野を他分野へと広げていく読み方をご紹介したいと思います。

例えば、ファッションが好きで、最初は「ファッション史」を読んでいたのを、「その中に登場したあるブランドの歴史が書かれた本」→「そのブランドの事業戦略をマーケティング方面から見た本」などと、違う分野に、少しの関連でシフトしていくという読み方です。

私も含めてなのですが、ご自身の良き「知識」と事業における「創造や工夫」へ読書が何かのヒント1つにもなればと思います(^-^)。

ポケットを追加したい時に♪後から取り付け可能なフラップポケット【1186】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

小さな事であっても、「失敗からの学び」は大きいものです。

また、「ただでは転ばない」という強い言葉もとても好きです。

現在製作中のパッチワークナップサックの途中にポケットを付けなければいけなかったのですが、準備してあったにもかかわらず、縫い付け忘れてしまいました。

その後気づかず、裏地の返し口を縫い閉じてその後も進めていったかなり最終段階で気づきました。

せっかくなので、今までたどってきた作業はやり直さずに別の案を考えました。

それが、「後付けポケット」です。

手持ちのハイブランドのバッグでそのような作りのお品がありましたので、すぐイメージは浮かびましたが、そのお品は、ファスナー使いのポーチが共布紐でサイド部分に挟み込んで縫い付けてありました。

そこから、私なりにアレンジしたタイプの全く別のデザインのポケットを考案しました。

フラップポケットを上からまっすぐ吊り下げる仕様

手持ちのハイブランドのバッグでは、ポーチの位置があまり定まっていない点が、紐でつながれていながら探しにくいものでした。

そして、よくねじれるのです。

そこで、全く同じやり方をせず、自分なりの考案をしていきます。

安定感あるには、上からの真っすぐの吊り下げが位置が固定されてい見やすいです。

吊り下げ式ポケット:これだけで1つの商品みたいなポーチになっています。

あまり見かけないユニークなタイプです。

そのしっかりした様相は、まずは接着芯を貼り、更に、全パーツに全面にボンドでハード薄芯を貼ったからです。

この硬さが高級感がありますし、カーブも綺麗に出ました。

ハード薄芯を使用していないとふにゃふにゃで歪んだラインだったと思います。

もとは、フラップポケットで縫い付けるパーツをそのまま利用していますが、壁みたいな役割の新たな一周り広い背後の「わ」のパーツも利用しました。

上のひもはそれほど長いものではなくて、挟み込んで、上部を縫い付けます。

その縫い付ける位置はここを予定しています↓。

本来ポケットを縫い付ける位置とだいたい同じ位置に来るように紐の長さを設定。
巾着ひもホールのステッチに重ねて数度の返し縫で、自然な縫い付けができそうです。

これで、むしろ、素敵なデザインになるかもしれないということで、失敗をなんとかフォローしたのでした(^_^;)。

あとがき

こんなシンプルな作りのナップサックにこれ以上の工夫なんてあるわけがない。。。

そう思ってきましたが、今回のような失敗の際に工夫が生まれたのです。

条件の限られた中で、どうにかしてポケットを取り付けようと考案していったその結果は、むしろこのデザインが特徴のようなアイテムになったことに驚いています。

限られた条件の中、手段が豊富ではない、厳しい中で何とか考案していくことで生まれたものの素晴らしさがあると思いました。

今後のハンドメイド商品の製造では、少なくとも、完全オリジナルの考案ということは1つのポイントになると思いました。

まずはそのエピソードやストリーからして違ってきますので、なぜこのデザインが生まれたかなどを語る際にはこの「ドジ」な失敗経験が常に生きるのです。

ミスや失敗は苦い思い出ではありますが、冒頭のように、「失敗からの学び」や「ただでは転ばない」ということを常に心の中に持って今後も活動していきたいことを誓ったものです(^-^)。

正確に算出したい、ハンドメイドバッグ業のパッチワーク生地の原価計算【1184】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作する際に1点ごとに原価計算表というものを作っています。

1点1点の完成品それぞれについて、どれだけの材料を使用したのかを「金額」で積み算していくのです。

材料1つでいかにそのお品が割高になってしまうのかお得なコスパ良いお品になるのかの研究にもとても役立つのが原価表作りです。

ざっくり頭の中でも計算していけますが、正確な数字を出しておくことで、期末の棚卸の際にこの原価表の値は有効です。

よって、棚卸の作業もがスムーズになったということもあったきっかけで、お品1点ずつで原価表を作成することをずっと続けてきています。

大量生産であっても同じことです。

100点あれば、100点分の表を1つ作って、最後に合計の値を÷100すれば良いことなので1点分の原価表の作り方と全く同じで良いのです。

今回は、その原価の一部となる生地代を原価表に入力するにあたって、パッチワークの場合の生地の原価の求め方をご紹介したいと思います。

パッチワークは多くの生地の集まりで、しかも、細かいパーツです。

これを正確に算出できるのか。。。

できるのです(^o^)丿。

全64パーツもの複数の生地使用の生地原価の算出の仕方

1点のバッグにたくさんの種類のはぎれを使用していますので、ここでは、1種類のみピックアップして算出してみました。

ストライプ柄の部分の生地です。

1点のバッグ(ナップサック)の中に8枚のストライプパーツが登場しています。
この生地の原価が¥?になるというところは興味がわく部分ですよね。
まず、この1マス分である1枚で考えるところからのスタートです。
出来上りには縫い代も隠れていますが、生地原価は縫い代も込んだものです。
よって、元の型紙1パーツ分の縦12.5cmx横17.5cmの面積が
この生地の購入時の全体の大きなパーツのどのくらいを占めるのか
ということがカギになっていきます。

ということで、計算式がおのずと出来上がってきます。

この小さなパーツの面積は、購入時の生地1.5m分の面積のどのくらいの%であるのか、その%に生地購入時の全体の値段をかければ出ます。

それが8枚分なので最後にx8をします。

生地の巾は110cm巾なので、購入時の面積は、m単位では、1.5mx1.1mで表せます。

そうしますと、つなげた一続きの計算はこんな風に↓。。。

右上の写真を8枚分の写真に替えてイメージしやすくしてみますね↓。

この8枚分が¥60だと出ました。

さてこれがお得なのか、どうなのかというところです。

まだ他にも上下に生地がありますので、それぞれに同じように算出します。

そうしますと、それ相応な金額にはなっていくと思います。

他の同じデザインの1枚仕立てで作ったお品と比べると分かりやすいかもしれません。

ただ、パッチワークの良さは、本来一緒にコンビにならなかったであろう生地が集結する価値があると思いますので、その価値が実際の数字としてはどのような値段になるのかという点はとても興味がわきます。

まだ実際に原価表が出来上がっていませんので、今回はこの8枚分だけの算出ですがすみません<m(__)m>。

あとがき

イメージだけよりもこうしてきっちり事実をもとに算出した数字というのはとても意味があると思います。

ここへ利益を加えて売価を決める際にも、ほわっとした空想だけで売価を決めていくのと、原価をしっかり正確に把握した上での売価決めとでは、後者は根拠がはっきりしたものになると思います。

この面積を元に算出できるという点は生地のようなタイプの別の材料でも同じようにできます。

附属品の接着芯なども同じ生地の部類のような様相なので、芯地の巾が分かっている場合、もしくは、カットした状態でも、縦と横の長さを図れば面積が出ますので、そのように割合で考えていけば正確に算出できるのです。

この<パッチワーク企画>というものは、まだ続きますので、一度生地原価の合計をご紹介する投稿は、後日の投稿でアップしたいと思います。

また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

使用生地の選択肢がうんと広がる巾着共布ひも真ん中2枚はぎ案【1179】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、デジタルコンテンツ制作とパッチワーク企画のパッチワークシートで作るデザインが共通していまして、ナップサック型です。

ナップサックはリュックのように背負いますので、ここへショルダーを兼ねた巾着ひもを共布で作るということをしています。

その巾着ひも/ショルダーの長さがある程度長く必要なのです。

これまでは、150cmの型紙で1枚仕立てで作る一続きのものとして考案したのですが。。。

150cm巾の生地がレア過ぎる、狭い巾の生地にも対応した型紙への変更

150cm巾の生地というと、カーテン地とかインテリア生地に多いのですが、大きな生地というくくりで見るとレアな巾です。

やはり、多くが、みんなが好まれる綿/100%のプリント生地であったり、服地の多くも日本製であると巾は108-112cm辺りが多いです。

確かに1枚一繋ぎは途切れ目がないので、「高級の証」という考え方があります。

が、しかし。。。

現実的なことを考えると、150cm巾限定でこれを作る気になるかというと、とても敬遠されることになるのです。

気に入った一番の生地があるのに、生地巾が不足しているために妥協したりあきらめなければなりません。

それを思うといたたまれません。

そこで、ある決断をします。

意味のある2枚ハギであれば、それは、高級云々を上回る立派な哲学が入るのではないかと。

そして、もとは、150cmであった1枚の型紙を、80cmを2枚ハギ合わせで1本にする仕様へ変更しました。

少し気になっていた長さの不足分も同時に長くすることで、
2枚ハギの160cm程度(正確には縫い代が1cmずつ消えて158cm)の長さの型紙へ変更です。
その後、製作では、更に両端が1cmずつ縫い代で消え、ひも自体の最終仕上がりは156cmです。

早速この実験をしておりまして、結果はグッド(^o^)丿でした。

巾着ひもがフルに開かれた時に、本体の一番長いてっぺんも十分に広がることができました。

ここで、2枚ハギの仕様が始動です。

2枚ハギのハギ部分の強度についての工夫

基本的には、可能であれば1枚一繋ぎが丈夫であるという理論です。

今回は、やむを得ずハギにしましたが、ハギは「強度が弱い」とか「不安」なイメージがあります。

それを、「大丈夫ですよ」と納得していただける工夫をしております。

まずは、全面に接着芯を貼ることです。

全面接着芯は当たり前になっている私の製作ですが、これが意外と生地そのままで作られているお品も多いのです。

ぱっと見は中身まで分かりませんので、手間が省かれる部分のようですが、触ってみたりしたそのハリコシ、その後の経年でその違いは明らかです。

そして、更なる工夫がこちら↓。

ハギの地縫いは二度縫いで、さらに、表からハギ目の両端2mm程度にステッチをかけ固定します。
ひもの出来上がり:両端の固定ステッチはこんな風に出ます。
巾着ひもホールに通した状態のハギ目の位置:ど真ん中でハギを作ったので、
サイドの本体のハギ目の延長上の位置にあり、もう1本のひもの内側に隠れます。

どうでしょう。目立つものではありませんね(^-^)。

強度の強さをしっかり徹底しておけば、見た目は目立つものではないのです。

これで、1枚繋ぎにこだわる必要がなことをお伝えできればと思います。

このハギの方法で、本来一番大切な作業である、生地の選択というものを制限のないめいっぱいの渾身のチョイスができることになります。

80cm以下の巾の生地というのはあまりありませんので、この80cmの型紙は、ほぼすべての生地に対応できると思います。

あとがき

この型紙で作るナップサックの本体の容量は限られたものです。

非常に大きな旅行バッグに重さが10kgもある荷物を入れてのハギ目というのは、これまた強度の不安があります。

しかし、今回ご紹介のハギ目で作るバッグが、コンパクトなナップサックでありますので、その容量とのバランスも考えるとハギ目はあっても大丈夫という判断です。

もし、このハギ目の案をいろんなケースに応用する場合には、支える重さがどのくらいが最大限であるかなどを考えるということも同時に補足したいと思います。

厚み生地で作ってしまったナップサックの絞れない失敗からの学び【1165】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在制作中のコンテンツに伴い、同時に製作の方も進めていました。

そんなナップサック製作の最終局面で大きく失敗して一からやり直しとなった今回。

その失敗の原因を今後の製作のヒントになればと投稿致しました。

最終局面で起こったこと

最後の最後で巾着紐(共布紐)がこれ以上しぼれませんでした。

何とも残念(*_*)。

巾着ホールを縦に少し巾を広げれば良いということでもなさそうでした。

巾着の絞るという動きには、かなりの空洞が必要であるということです。

ということで、そもそも、この厚みあるカーテン地で作ったことの失敗です。

こんな風に江戸打ち紐での巾着袋なら絞れました。

ただ、この巾着紐がリュックのショルダー部分にそのままなるかというと、丈夫な安定したものではありません。

共布で、しかもある程度の幅がないといけません。

丸ひもは、縫い付けがあまくなるので、仕様が変わってきます。

ということで、そもそも生地の選択ミスということで、最初の生地選択からのやり直しとなりました。

厚み生地の失敗からの学びとは

ということで、今回の生地チョイスがいけなかったことからの学びとして、逆に素材選びの条件が整いました。

かなりの薄手のシフォンなどの生地が有効であるということが証明されたのです。

実はカーテン地は、重すぎたこともあったので、体には負担でした。

よって、「とろみ生地」とか「極薄生地」として、なかなかバッグには縁がなさそうな生地こそが、今回のナップサック型にキルトをかける作りの表地に相応しい生地であることが分かりました。

ソフト厚芯のボリュームも考えた表地の薄さが必要:こんな風にソフト厚芯をキルトをかける時に当てるので、表地はかえって薄くなければいけなかったのです。

あとがき

一からコンテンツの作り直しとなりましたが、別のナレーションの音声の悩みなどもありましたので、良い機会だと思っています。

薄手の服地をバッグにすることは世の中ではほとんどされていませんので、このことをチャンスととらえています。

洋服以外で薄地を使う機会が得られて、個性が生まれます。

そして、薄手ならではの素敵な生地も見つけられることに今はワクワクしています。

バッグも生地頼みなところがあって、どうしてもメインバッグを作ろうとしますと、丈夫な生地に目を向けます。

そうすると、デニム、帆布、ゴブランなどの最初に用意された厚手生地に依存します。

みんながそれをするので、せっかくの素材も唯一のものではなく、よくあるものになってしまうのです。

今回のような薄手を自分の手で厚みを出していくダイヤキルトの加工は、今後の生地選びの可能性のがとても広いと感じるものになりそうです(^-^)。