楽器を大切に収納したい現実的な仕様でハンドメイド製作、ハード素材向きな1mm厚のラッセル生地にボックスキルトをかけた裏地【1260】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの製作はキーボードケース。

楽器は特殊な形になりますので、気軽に好きな柄で既製品を購入することが難しいです。

そんな時こそハンドメイドの出番ではないかと。

それほど複雑な形ではなくても良い、敷居低く楽器ケースにトライしていこうと考えました。

ファスナーは入り口で楽器を傷つける可能性を考えて使用しませんが留め具はバックル式で考えています。

基本的には、手持ちの在庫を思い切った面積で使用して製作していきます。

表地の撥水のモノトーン花柄には10cmのダイヤキルトを、裏地のふんわりとしたラッセル生地には大きめのボックスキルトをかけ、ケース的な役割を高めた

最初は張り切って、表地にも裏地にもキルト用のソフト厚芯というシートを使おうと思っていました。

しかし、ソフト厚芯も重なれば、ミシンの針が折れるほどの強固になってしまうものです。

このソフト厚芯、質が非常に良いのです。

よって、表地だけに使用することにしまして、裏地は接着芯のみ。。それでも大丈夫な理由は、裏地のラッセルがダブル織り構造だからです。

<表地:黒白>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

あまり目立ちませんが、黒糸で10cmのダイヤキルトをかけてある状態です。

糸がなじんでキルトがよく分かりませんが、むしろこれで良いのです。

針目をいつもの3mmではなく、5mmに幅を広げたことで進捗度を上げるという体験をしました。

裏面:キルトがけは成功です。粗い5mmとはいえ、全体の大きな容量とのバランスは問題ありません。

真ん中付近は皺が寄りがちなので、待ち針をまめに打ち、気を付けました。

これを3mmでやると皺が寄りがちになりますが、粗い針目であることが、キルトがうまく融通をもってかかることに影響したことも新しい学びでした。

<裏地:黒>ダブルラッセル、ポリエステル/100%、日本製。ボックスキルトをかけました。

裏地は、生地自体が1mm程厚みがありどっしりと重いです。

ここへソフト厚芯を貼ると重みが増し、ケースが重すぎるような非常に使いにくいものとなると想像し、接着芯のみ。

それでもキルトはかけていき、緩い感じを固定しようと、在庫として余っていた接着芯風の伸び止めテープをステッチの部分のみに貼ったのです。

裏面:伸び止めテープをステッチする前の印を兼ねてボックス状に貼りました。線は引かず、折って位置決め。

全面的にソフト厚芯を貼ってしまうよりはるかに軽いです。

ただ、この伸び止めテープの効果がどこまであったかははっきりわかりませんでした。

生地の伸びのやりにくさなどはほとんど感じず、安定してキルトが出来上がったことで伸び止めテープを貼った効果があったかもしれないと。

このたびはここまでです。

あとがき

上述にもありますが、3mmと5mmとのミシンの針い目の違いでこんなにも進み具合が違うのだというところに驚きました。

販売用だと3mmでやろうとしたかもしれませんが、自分用だから5mmでいいと思ったこの機会だったからこそ分かった感触がありました。

たまに自分の分も作ってみると、ひょんなことから新しい発見があるみたいです。

楽器のケースは特殊デザインだらけ、バッグとはまた違った機能重視の部分がありながら、使っていない保管時の姿も素敵であってほしいと思うものです。

そのように、使っていない収納シーンのことも十分考慮すると良いと思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

たためて収納もできる融通と高級感の両方を高めたブルーの「水辺のバッグ」、完成で見つけた課題はファスナーのサイド布の傾斜の不足【1255】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、やっと1点完成に至りましたバッグがございます。

撥水加工の生地を3種使用のダイヤキルトのブルーの温泉バッグです。

このたび、初めて試みたパーツのデザインなどもあり、そんなところをピックアップ、そして重要なのは見つかった「課題」の部分です。

このまずかった点は、是非教訓としてバッグの製作の時に思い出していただけると発展的な継承ができると思います。

上手くいった成功の箇所:ダイヤキルトに歩調を合わせたひし形のつなぎ目カバータブとブルー系のコーデのまとまり

「水辺バッグ」:<サイズ>縦31cmx横40/59cmxマチ20cm。

ぱっと見た感じのスタイリッシュさがその支柱/取っ手に現れます。

ブルーと紺のコントラストが可愛いく出来上がってくれました。

底のハギ合わせで、支柱がぴたりと合うこと:この見かけになることが重要で、「底」も表側なのだという意識。
このフラップの下には、隠しポケットがあります。斜めに設置のサイズ違いにデザイン性が生まれました。
小さい方のフラップの下:隠しポケットが設置されていてフラップによる安全性+デザインのハイブリッド。
こちらは「中」サイズ。もう片方の面は、たっぷり容量をとった「大」というサイズ1つを付けています。
支柱のハギ目カバータブ:もとはハギ目を隠すための覆い、ただデザイン性も出すということが挑戦でした。

実は、このステッチは一続きで縫え、2重縫いを外枠+十文字で途切れることなく一繋ぎで出来上がります。

<縫う順番>

・まず外枠を1周まるごとステッチ。

・次に2周目に行きますが、最後の1本だけ残して十字へ移ります。

・そして、十字のどちらかを行って帰ってきたら、外枠の残った辺の2度目を縫います。

・最後に十文字の縫っていない方を行って帰ってこればすべての辺が二重縫いで縫われます。

また、この順番に関しましては、1つの投稿でそれだけの内容でじっくりと解説した記事を後日アップしていきます(【1256】で投稿済)。

上手くいかなかった課題ある箇所:ファスナーのサイド布の多角形の傾斜不足は是非伝承したいこと

では、課題のあったパーツをご紹介したいと思います。

ファスナーのサイド布:斜め傾斜が不足していて少し野暮ったくなっています。もっと極端な傾斜が必要でした。

バッグに物を入れる量によって、バッグのサイドのマチの開きが多くなったり、少なくなったりしますが、設定としては、中間的な感じが望ましいです。

マチが開き切った時・閉じられた時の両方のバランスを製作の時点で盛り込むことが必要だという学びがありました。

横幅に関してはこのままでゆとりをキープするのですが、斜めのライン4箇所に関してはもっと急傾斜にするべきだったのです。

よって、1.5cmずれた位置へ傾斜を激しくした型紙に直しました。

その他、応用編としましては、ここまで覆うのであれば、完璧に覆いたいというニーズにお応えする作り方として、ファスナーくり抜き型があります。

サイド部分をコンパスで円の一部を利用して丸い四つの角で表現、バッグの口の周囲とピタリと一致させた寸法に調整した蓋みたいなものを作り、真ん中をくり抜いて、ファスナーをはめ込むという構造。

これには、デメリットもあって、ファスナーが内陸部に設置されるので、完全にオープンされないから引っ掛かりがある出し入れになります。

このたびのファスナー飛び出しタイプは完全に口がぱっかり開きますので、中身が見やすく取り出しやすいという利点があります。

しっかりとした作りでありながらたためる柔軟性

しっかりし過ぎた芯地が入ったバッグは気軽にたためません。

跡がついてしまい変形の原因になるからです。

しかし、たためるようにソフトな芯地だけを入れているこの度のバッグはたためるものになっています。

底を折る:こんな風に底のマチを一番最初にたたんでいきます。
サイドから三つ折り:ここまでです。これ以上は安定しないので、結構しっかりしたお品だということです。

底板は設置しておりません。

サブバッグ的な機能もあった方が収納しやすく、かえって長持ちになることを想定しました。

何でもかんでも硬く仕上げれば丈夫なのだという過去の考え方から現在は発展しています。

あとがき

シンプルなデザインでもしっかりと作りを追求していくと、その姿が高まっていくのだと、それほどに製造は深みある可能性を持った作業。

複雑になった構造になることが模倣されにくく守備体勢のような考え方もあると思うのですが、その複雑さ1つずつに意味があり理由がしっかりと説明できるのかということです。

出来上がった品物の見方としてのポイントはそんなところです。

片玉縁風ポケットの入り口の比翼は硬めの方が使い易く安定して美しい、伸び止めテープ(平)を貼ることで高める細部パーツのハリコシ【1252】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

温泉や海に持っていくようなお水対策のされた撥水加工の生地3種寄せ集めのバッグを現在製作中です。

前半のダイヤキルトがけや支柱の取り付けが終了し、現在は後半部分へ突入、裏地のポケットを作っています。

フラップポケットは片玉縁風ポケットとフラップのコンビネーションで行き着いた現在のデザインです。

こちらの細部を徹底する決め事がこのたび生まれました。

それは、比翼部分の立派な作りを徹底する伸び止めテープの利用です。

片玉縁風ポケットの比翼が貧弱に出来上がってしまった理由を探した、そこには伸び止めテープが必要でハリコシがあるべきだとひも解いた

ナイロンオックスはややごわついた素材です。

よって、比翼部分も接着芯のみで大丈夫だと思ってしまいました。

しかし、その判断が間違っていたようなのです。

比翼部分に伸び止めテープを貼っていない状態:ぱっと見はその形を成していますが、口が開きがちでした。
近寄って見てみる:これでも三つ折りしてあるのですから明らかに華奢でハリコシが不足していると言えます。
更に近寄る:比翼の厚みを見ると全体とのバランスが悪いです。ここは重要、シャッターのような役割です。
そこで、一度解体してやり直しをしました。その時に伸び止めテープ(平)9mmを少し重ねて並べて貼りました。

伸び止めテープ間の隙間があると表に響くので、気持ち重ねて貼っています。

そうして、同じ作業をやり直してポケットを完成させました。

光の加減申し訳ないです<m(__)m>。確かな重厚感が生まれ、この姿こそ本来のバランスの良い姿だと思います。
持ち上げているにもかかわらず口もちゃんと閉まりました。わずかなミリ単位の重なりも意識して隙間を解消。

この直しからの学びは、「生地頼み」の固定観念を失くすこと。

ごわついたナイロンオックスなのだから必要ないと思っていた伸び止めテープの省略は、結局は周りの丈夫な同じ素材とのバランスが悪くなっていたのです。

薄手の生地でも厚手でも関係なく、この比翼部分には伸び止めテープを貼ることが「仕様」の1つとしてあるべき作業なのだと教えてもらいました。

こうして伸び止めテープ使用前と後では比翼のボリュームと隙間の解消が実現しました。

あとがき

隠しポケットは、2018年から取り入れてきまして、最初はファスナータイプでした。

そして、2019年頃から比翼タイプに、2023年でフラップとの混合に行き着きました。

ファスナーは確かにセキュリティー性もあるのですが、開け閉めのストレスもあり、バランスの良いセキュリティー性を追求した結果が現在の「比翼+フラップ」という片手で出し入れ可能なタイプです。

こうして、比翼式を取り入れてから随分経過していますが、今頃になってまだ新しく気づくこともあったわけです。

そうすると、常に研究や改善は欠かせないものであるということになります。

書き手:ピクチャレスク

温泉バッグ・水辺用のバッグには、回避や防衛の意味でポケットを複数付け、本体の中で濡れたくないアイテムを守りたい【1244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、表地も裏地もナイロン撥水の生地を利用して、大容量の温泉バッグなるものを製作中。

水辺のシーンを意識していますので、まずは素材を撥水にすることを選択。

そして、その後のバッグ内の構造にもお水対策をした工夫をする案をこの度考えました。

回避も1つの案、バッグの構造から見ると側面に位置するポケットの存在は良き避難場所、豊富な3つを設置した充実ポケットの意味はここにある

まず、このたび製作するポケットは、今までの製作の中のポケットの良い部分を組み合わせたコンビネーションです。

貼り付けポケットから引用のフラップと隠しポケットとのコンビになります。

隠しポケットの入り口をフラップで隠します。この図は、フラップを閉じた状態。デザイン性があります。
隠しポケットの入り口フラップをオープンにした状態。フラップはデザイン性と共に「隠す」機能を有します。

今までは、貼り付けポケットにしかフラップを使用していないことがほとんどでしたので、この時に生まれた新しいデザインになります。

そして、更に3つのポケットの内の1つは、上の図のように、大きく広がったたっぷりな容量に作ります。

一方残りの2個のポケットは、反対面に段差を付けて互いに邪魔しないように並べて配置します。

中サイズのポケットと小サイズのポケットをこうして斜めに配置することに決めました。

応用編の作り方としては、横の幅はもう1方へ侵入しても製作可能です。

というのも、裏面で重なる部分があっても袋が分かれていれば、互いに邪魔はしないのです。

過去のこのタイプの製作例(2018年製):横に並ばなくても段差で大きなポケットを取り付けることが可能です。

2018年当時は、ファスナーを使っていましたが、これも後に見直し、開閉の際の余計なストレスを解消したのが、「片玉縁風」であり、ファスナーは必要ないのだと行き着いています。

このずらした配置によった裏側での隠れた重なり構造は、狭い面積に豊富にポケットを設置したい時のヒントにもなると思います。

同デザインで3サイズのポケットの裁断(接着芯貼り済):大-35cm巾・中-20cm巾・小15cm巾。

裁断からは、左右が縫い代で各1-1.5cmずつ奪われますので、出来上がりはもっと狭まりますが、どれもなかなかの容量です。

一番大きい片面にいっぱいの容量をとるポケット(大)は、本・靴下など、メインスペースでは濡れがちなケースを想定し、避難場所としてのお部屋を確保したものになります。

しかもゆったりとした十分な容量をとることで、新しい使い方・想像を超えた使い方のフィードバックをいただけるかもしれません。

そして、(中)はお財布やスマホが、(小)はカードやパスが入ります。

随分充実したお部屋が実現できるのも、大きなバッグのメリット、大きなバッグを製作する際には、ポケットの豊富さも同時に価値の高まりに貢献してくれそうです。

あとがき

このたびは、裏地にポケットを取り付ける方針で進めるのですが、そもそも、水辺に特化のバッグということならば、内側にポケットを付けない、表面のみに付けるというアイデアもあります。

しかし、そうしてしまうと水辺以外には外れたセキュリティー性の甘さも露出。

ということで、用途は可能性を広げるために、外に飛び出しの無い隠しポケットによる内側付けを選択しています。

この出来上がりは、【1255】の記事でご覧いただけます(^-^)。

 書き手:ピクチャレスク

レンタル期間がまるっと2週間の意味、計画的にゆとりあるジュエリーのご着用、そしてコスパの高まりをじっくりと感じてもらうための現実的な期間【1242】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

その名の通り、18金やプラチナの高級地金と研磨されたカラーストーンや希少なダイヤモンドが登場の本格派ジュエリーです。

これまでに、過去の投稿でも当レンタルジュエリーの特徴をご紹介してまいりました。

開始当初から変わらずに採用の「2週間」というこの期間についての意味と価値をこのたびお伝えできればと思います。

2週間で@¥22,000(税込)はお得、ゆったりとした期間内での使用頻度でお客様の裁量でコスパが高められる自由度の高さ

ダイヤモンドが配された大ぶりなモチーフやマルチカラーが楽しいジュエリーが揃います。

ジュエリーの着用はある時間帯の行事などがまずは考えられます。

ただ、その時だけ突然付けて出かけるというのも実は現実的ではありません。

前日の準備や、他のジュエリーとの同時付けを決め、随分と日数を利用してゆっくりとイメージする日々を送られることでしょう。

そうした時の1つの工夫としまして、まずはそういった同時付けのお悩みやストレスがあるのかもしれないと、あらかじめ3点セットにまとめたお値段が@¥22,000/2週間なのです。

1点ではなくて、3アイテムが準備されているのですから。

そのままお洋服に当てはめるだけで良いという何とも安心で楽ちんな着用前の期間をお過ごしいただけます。

そして、万が一1週間の延期があった場合にととった2週間でもありまして、ハプニングもある程度考慮させていただいた期間です。

その他、着用していない間に、眺めて楽しむ価値もあるのです。

それが3点が1セットになった世界観の演出の意味です。

2週間の間に日ごとに眺めながら、良い心地を得ていただければ大変光栄なのです。

最後に、ご返却の時のご多忙の中のお手数の緩和の意味です。

確かに2週間たっぷりとあるのですが、1週間を超えた時点ではご返却のことも見通していただき、日程の調整をご負担なくしていただけるという意味も後半の期間にあるのです。

あとがき

事業者としては、この期間に関しては、ルールなどを見直すたびに「正解である」と確認してきたことです。

それでも変わっていない開始当初からの2週間は急ぎ過ぎないためのしっとりとしたジュエリーとの向き合い方の意味が込められているのです(^-^)。

トートバッグのコントラストの利かせ方、本体は無地・支柱ベルトは原色カラーの柄物で同じ青系カラーの濃淡を演出した【1241】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の、【1225】では、で今後製作予定のバッグをイメージ図解でご紹介しました。

その時の図案がこちら↓。

このたびは、いよいよこの図案をもとに、実際の製作をしてまいります。

まずこのたびの段階では、美しい5cmのダイヤキルトと、図案のイメージに合った濃いコントラストの効いた生地を見つけ、本体と取っ手/支柱のパーツが片面出来上がりました。

この作業で出来上がりのイメージもかなり具体的になりましたので、是非ご覧いただければと思います。

ポイントは、薄い無地に対して、それよりも濃いカラーの生地を選んでコントラストを付けた点。

更に、無地ではなく、マルチカラーの柄物であることが一層良い役割になってくれました。

淡いブルーカラーベースにパンチを加味、あえて原色カラーの柄物で支柱ベルトを配し、はっきりとした輪郭のようなものを作った

水色と呼ぶような綺麗なブルー色に同色ブルーのステッチで5cmのダイヤキルトをかけました。

裏面にフェルトに似た不織布、「ソフト厚芯」を貼りました↓。

キルト地作りで最近出番の多い「ソフト厚芯」:10年以上前の反ごと購入のデッドストック。エンボス布に類似。

キルト芯ではないところが出来上がりのバッグを軽くしてくれます。

キルト芯は膨らみ過ぎることと、重みが増すことがかえって大袈裟なのです。

一定のふんわり感がさえ得られれば、あとは、元々薄手の生地の固定や強化という目的もあるのです。

もう現在では見つけられないこの「ソフト厚芯」に替わるもの、現在探し中ですが、エンボス加工の不織布タイプの原反バージョンが見つかれば有効だと見ています。

同色の2生地で濃淡を演出する:すっきりとメリハリがつく2種の生地を選択、際立つ原色カラーは1つの良き例。

この出来上がったベルトひもは、巾約1.2cm。

もとは、恐竜さんが素敵な原色使いのマルチカラーのプリントです。

色のイメージがこのようであれば、恐竜以外では、車・街の風景などでも良かったのですが、たまたま恐竜柄しか見つかりませんでした。

四つ折りしてしまいますので、遠目には何の柄かははっきりしませんが、間違いなく、ブルーに対してのコントラストが効いて柄が目立ちます。

無地の紺よりも、このように原色系の柄が入る方が、カラーが偏らないことでマイルドに映るのです。

この度の進捗度はここまで。

この続きは、あともう1面キルトをかけることをして、裏地の方の作業に向かいます。

次回のこの件の投稿は、完成品でご紹介したいと思います。

あとがき

こういった配色生地を使うアイデアは、すべての生地に引用できます。

黒ベースに原色カラーの柄・パステルカラー同士など、かっこよくも、かわいくも七変化することでしょう。

本体のメインカラーに対してメリハリを思い切って付けるという色使いのご提案でした。

こうして、最終的な出来上がりのバッグをお洋服と合わせるコーデの前に、バッグの中の素材同士の組み合わせという事前段階にも力を入れています。

コーデを得意とする「ピクチャレスク」の強味の部分はそこです(^-^)。

巾着袋の立派な作りに対して江戸打ちひもが3mmしかなかった時、三つ編みアレンジと黒と茶2色使いが織りなすハーモニーがボリューム感になった【1240】

まえがき

こんにちは、picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服はハギ目が多いので、リメイク作業においては、1繋ぎで1パーツをちゃんと裁断できることを重視すると、小さめの巾着袋の容量が限界です。

それでも大きなバッグを作りたい場合は、ハギ目を入れたり、パッチワークの手法を使います。

このたびは、ハギ目を作ることなく完成した前者のタイプ、理由は柄が素敵で広く面積を使いたかったからです。

そうして出来上がったキルト仕様の花柄巾着袋だったのですが、巾着紐が3mm巾のものしか残っていませんでした。

そこで太い紐を新しく購入せず、既存の3mmで対応できる1つのアイデアを考えたのです。

三つ編みによる3倍のボリュームとともにデザイン性も生まれた江戸打ち紐の三つ編み、よくある巾着袋よりも個性を感じさせてくれた

江戸打ち紐3mm:小さな巾着袋にはバランスは良いですが、キルトの立派な巾着袋には迫力不足ではないかと。

さすがに3mmでは非常にバランスが偏り、せっかくのダイナミックな本体がこのか細い紐によって悪い影響を受けてしまうほどでした。

マチが15cmあるそこそこ存在感あるサイズの巾着袋ですので、ボリュームのある方へバランスを取りたいのです。

そこで、ひらめいたアイデアは、3本取りにして三つ編みをすること、早速トライしてみました。

そして、3倍のボリュームになり、しかもデザイン性の生まれた紐にアレンジできたのです↓。

3mmを三つ編みした江戸打ち紐のアレンジ:結果は良き手ごたえ。紐の分量不足により、黒と茶を半分ずつ使用。

色がバイカラーになっても、巾着紐では左右ありますので、こういった使い方も有効です。

少々黒の方が硬めなので三つ編みが粗いです。

三つ編みはペタンコなので、巾着ホールが十分に確保できていれば、余裕で通ります。

巾着ホールの縦の巾は、いつも定番としている3cmで行けました。

紐の先には、ゴールドのループエンドを設置。そして、そのネックラインを結び固定しました。

結ぶ部分だけは三つ編みが無い方が綺麗に結び目ができます。

空中で見てみた写真:もはやこれはウエーブタイプのデザインの紐になっています。
ゆったりと分量をとって、リボン結びができる長さにしてあります。なんとなく雰囲気が出ています。

インテリア使いでは、ゆったりと紐の分量があり、蝶々結びができるとすっきりとした収納になります。

このアイデアの引用元はジュエリー、地金チェーンの三つ編みが大変美しいブレスレットに着想を得た

ひらめいたと言っても、自分で考えたわけではないのです。

ジュエリーの三つ編みのチェーンをよく見ることがあったので、そこからの着想と引用でした。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業者でもあることで別分野からの引用ができたのでした。

K18YG/PT850コンビの三つ編みチェーンのブレス:ジュエリーも同じこと、1本のチェーンよりも幅広で華やか。

三つ編みは、単純ですし、誰もがとりあえず編み込める基本的な形だと思います。

頭と最後尾をしっかり固定すればほぐれてくることはありません。

あとがき

このたびは慌てて作業したもので三つ編みがやや粗めだったかもしれません。

三つ編み以外でも同じ考え方で別のデザインが生まれるかもしれません。

材料それ1つではなく組み合わせて使うというアイデアは、他の様々なことに引用できそうです。

出番の無かったひもも、このたび活躍の場ができたわけです(^-^)。

<リメイク図解>古着のウールニットネイティブ柄ワンピースのマルチカラーの素敵さに加え、追加した細長い部分はレギンスやパンツからのリュック【1238】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間作ろう作ろうと思いながら、裁断と接着芯貼りまでの進捗度で止まっていたウールワンピース。

そのリメイク材料の風呂敷包み(大判スカーフ)をオープン。

時折チェックはしていたものの、他の作業などを優先していて、早くも1年が経過。

今こそ、もう完成する時なのではないかといよいよ作業再開に踏み切りました。

もう記憶も薄いのですが、ショルダーをすでに作っておいた状態であるところが、この続きの作業をしやすくしてくれています。

リメイクも最初に一歩でも二歩でも踏み出しておくと、「結局は古着のまま持っていただけだった」ということにならず、最初に思い浮かべたせっかくの案が実行しやすいこともあります。

このたび作ったアイテムは、リュック。

黒ベースの赤系マルチネイティブ柄は、活動的で素敵な完成のイメージが浮かんでいました。

毛玉が多いのでエレガント寄りなワンピースではどうしても古着感が出過ぎるということで、別のアイテムにリメイクしようと考えたのがきっかけです。

元はワンピース、ネイティブ柄の特徴であるボーダー配列を活かした3cmボーダーキルトステッチを導入し完成したリュック

リメイクと言えども、何ら製作の手法ややり方を変えることはありません。

むしろ、限られた条件であったり、あまりバッグでは使用していないニットが登場したりすることこそ学びになります。

このたびのニットワンピースもよく伸びるタイプで、接着芯に加えてハード薄芯をボンドで貼ることで横伸びを抑えました。

こんな形のトートバッグそのままがリュックになったようなデザインを考案。
原色カラーのマルチカラーが快活なイメージの素敵なニット、毛玉がどうしても古着感が出て着用を躊躇。
形を裁断直後の段階に戻しますが、この状態で接着芯、ハード薄芯、3cmボーダーキルトをかけます。

ハード薄芯はボンドで縁だけを貼りますので、真ん中付近はゆるゆる。

ここをなんとか安定させていいこうと考えました。

ハード薄芯を貼った後に、3cm間隔でボーダー状にステッチを入れていったのです。

そのステッチも、柄を引き立てたいということで、ものさしで計った3cmの位置に来る編み糸の色に着目。

その3cmの位置にあるカラーと同じ糸でなじませるようにステッチしたのです。

そうするとニットなので、中にぐっと埋め込まれ、ステッチが目立ちません。

赤・青・グリーン・イエロー糸である場合と幾種類か登場したわけですが、手持ちのカラー糸が豊富であることがここで活きます。

ボーダーステッチは、印は3cmの箇所に最初のスタートだけ見れば、後はニット特有の編み目が配列良く出ていますのでその編み目をたどればものさし要らずでした。

そうして、表地の前面と後ろ面の両方を同じようにボーダーキルトして、その続きを製作していきました。

裏地は、更なる別のはぎれをマルチカラーの色に合うようにと、片方の面が、ワイン、もう片方の面がチャコールという2色使いで作りました。

ポケットもよくお作りしているフラップポケットの大きいのを生地をたっぷり使いながら設置。

入り口のファスナーの取り付け方例:全ステッチが不可能な場合の部分ステッチの方法でOK

ショルダーはレギンスの処分品の黒を細長く裁断して利用。縦長はショルダーに活かしやすいです。
ファスナーの取り付け:黒ファスナーに、比翼布は裏地の片面に使用のパンツからの切り取りと同じエンジ色。
表地のあまりのぶ厚さでまともに縫い付けは困難、苦肉の策で部分的なステッチで縫い付けました。

反対側は、真ん中に1つ、端寄りに2つという風に全体のセキュリティー性のバランスをとってみました。

出来上がりの隙間は、物がこぼれる様子は無く結構覆われています。両端は折りたたみ傘などが突き出すような入れ方も出来そう。

部分的な縫い付けと言っても、手を入れることができませんので、セキュリティー性は確保されるのです。

<リュックの完成サイズ>:縦24cmx横21/38cmxマチ15cm。

古着からできたリュックにしてはそこそこな容量です。

というのも、元のワンピースがゆったりとしたゆとりのある面積があったことで実現できたことです。

元のお品の良質さや有難い特徴などもリメイク後が良くなるためのポイントになっていました。

あとがき

こうして書くことがどこまで伝わるのか分かりませんが、このリュックなかなか素敵でして、完成してから10回以上眺めている現実があります。

それは、困難を乗り越えながら、結構成功している証、失敗するともう見たくもなくなりますから、今回は上出来です。

図解のみですが、お伝えしないよりもリアルだと感じていただけたのでは。。

今後も、リメイク記録をこのような形で投稿していきたいと思います(^-^)。

<リメイク図解>お洋服を捨てる前に踏みとどまった、古着の黒セーターと柄ベストからパッチワーク8枚ずつへ、そして裏地付きの安定感ある巾着袋へ【1237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、「サステイナブル」な生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。

ただ「リメイク」は、ファッション分野でいうと、お洋服などを解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうこと。

そうしますと、実物写真や映像を広告収益付きのYouTube投稿も含め、完成品販売などもすべて「著作権侵害による商業利用」にあたり違反であると把握しています。

実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた過去、ご返答はこの考え方で正解でした。

よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。

このことを考え始めたのが2019年の春の事。

よって、これまでの数年の間リメイクの投稿はやめていたのですが、ここ近年世の中の流れが一気に変わっていきました。

もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気で「SDGs」を一人一人が考えるべき時に来たのです。

そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが「図解」でした。

図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。

リメイク自体は素晴らしい文化だと思いますので、「捨てる」以外の「持続」の選択肢としては大いにあると思うのです。

このたびは、黒のセーターとパープル系のマルチカラーのベストの古着を解体し、巾着袋に仕立てるリメイク案を図解でご紹介したいと思います。

もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベスト、パッチワークシート作りを経て裏地付きのマチ10cmの巾着袋へと変身を遂げた

いずれも古着で購入。黒のハイネックセーター(左)。ネル風素材のマルチカラーのネイティブ柄ベスト(右)。

黒のセーターは毛/100%で温かいのですが、毛玉が思いの他あったことと、ジャケットのインナーで着用の際、上に上がってしまってうまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。

また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。

この辺りから、アメリカン古着の作りの粗雑さに対して疑問を持つようになり、USA製と別れを告げていきました。

どう組み合わせても、着用感があり過ぎたこの2点は、我が古着スタイルには合わなかったのです。

古着とは言え、ほぼ新品からの着用に変わりがないというスタンスこそ私のワードローブの特徴としているからです。

お洋服はハギ目が多いアイテム、細かく裁断し、パッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階の作業になります。

まず、型紙は縦12.5cmx横17.5cmの長方形1枚を合計8枚セーターとベストからそれぞれ上手く切り取り裁断。

ベストの方だけ、この図のようにハギ目ができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような配置に工夫。

いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。

そして、アイロンで両割りし、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定という手間をかけた作業。

バッグ底は「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。

黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。

ベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で9枚とれただけです。

1枚は余分なので裁断できましたが使いません。

そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作っていったのです。

手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。

巾着袋の出来上がりサイズ:縦15cmx横16/29cmxマチ10cm。

サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。

これが使えるものになるための秘訣。

ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。

小さくても10cmマチがあるというところはせめて実現したい容量です。

あとがき

お洋服のリメイクにおいては、「ハギ」や「パッチワーク」は結構ポイントになってくると思うのです。

このたびパッチワークとしては利用できなかった袖パーツも、別のモデルの取っ手付きでは、取っ手に利用できると思います。

お洋服のリフォームだけでは満足しきれないその「心の内」。

妥協せずに、思うままに形にしてみてはどうかとお勧めしたいです。

そして、もう1つ大切なことに気付いています。

リメイクをしてでも今後持っていきたいと思うお品物というのは、素材や柄が素敵であるからであることも否めません。

そもそも最初の古着購入の時点でたくさんの中から素直な気持ちに従った渾身の1点を丁寧に選ぶことも大切なことです。

お買い得だからとりあえず購入しておけばよいなどという「妥協」や「暴買い」行為は、それこそ「SDGs」の姿勢が不足した望ましくない考え方だと思います。

<リメイク図解>布の面積が不足の時にの広い面積の確保のアイデア、ストライプキルトステッチに真ん中のハギ目をなじませてしまう【1233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々投稿の中でお話させていただいておりますが、「SDGs」を意識した体勢で今後はすべての製造業者が臨まねばならないというところまで地球の環境が危ういとされています。

ファッション分野では、「古着のリメイク」こそが、個人一人一人が貢献できるアイデアだと見ています。

しかし、リメイクも「手芸の技術」が必要なのでなかなか広まらないのです。

業者様は商業利用をすることになってしまい、ほぼ全面的に著作権の侵害となってしまう、「リメイク屋」という業種のお店が無いのも当然です。

このとことは、大きな課題として常に考えている悩みです。

実物をご提供できないならば何ができるのかを全力で考え、1つ出したアイデアが「アイデアのみ」として図解で示していくことです。

このたびは、リメイク時に狭い面積しか得られない時にも大きなバッグを作りたいケースのアイデア。

「真ん中のハギ目をストライプキルトの一部として馴染ませる」ということを図解でご紹介したいと思います。

今できることは個人の範囲内、是非ミシンを1台お持ちいただくことをお勧めしたいです。

ストライプキルトをかける理由が後の深みあるエピソード、足りない面積を2枚ハギにし、ハギ目をストライプキルトに馴染ませるアイデア

リメイクというのは今後非常に可能性の高い分野だと思っていますので、あきらめたくはありません。

「図解のみ」にとどまりまっていますし、今後もそのままなのかもしれませんが、引き続きアイデアをアウトプットしていきたいと思っております。

トートや巾着袋を作りたい場合に横に広く面積が必要。お洋服の解体を考えるリメイクでは横幅が不足します。

一番は、お洋服のままで着用することが無駄が無く望ましいのですが、すごく難しいコーデで、コーデ好きな私もお手上げした色のブラウスがありました。

そこで、この絹/100%の高級さを継続して別の形で末永く持っていければと巾着袋を作ることに。。

ただ、洋服も結構ハギ目も多く、この1枚のパーツがなかなかとれません。

よって、半分ずつの2枚ハギを考えました。

まず、しっかりと同じ形の長方形の型紙を用意。接着芯を貼ります。縫い代1cmでアイロンで綺麗に割ります。
そして、キルト用の「ソフト厚芯」を裏面に待ち針で設置。エンボス加工の不織布なども良いと思います。
まずは、1cmの縫い代でステッチして両割りした真ん中のハギ目の溝をその線に重ねてステッチ。
その後は、左右5cm間隔でストライプにステッチ。真ん中のハギ目がまやかされ、ストライプキルトデザインへ。

これを2枚分作り、表地とします。

裏地は、別の生地の無地をロングのボリュームスカートから1枚仕立てで裁断できましたので、裏地付きの巾着袋がこれで準備できました。

はい、ここまでがこのたびのリメイク作業の進捗度です。

あとがき

真ん中のハギ目については、ハギ目の両サイドのステッチもよく採用しているデザイン。

このたびは、ハギ目自体にステッチをかけましたが、ハギ目を避けた両サイドステッチであっても真ん中なので問題ないと思います。

「小さなパーツを大きくしていく」という共通の手法は、どのようなアイテムの製作においても応用できることだと思います(^-^)。