生地製造業者様にお願いしたい3つの表示、判断が難しい「混率」「織り名」「原産国」を川下付近のハンドメイド製作者は待っている【1096】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、バッグを製作するにあたり、メイン材料である生地をいろいろな生地屋様にお世話になってきました。

多くの生地屋様があるとはいえ、同じ生地でもお得であったり、素敵な生地があったりするメリットなどで、贔屓の生地様ができるものです。

このたびは、生地屋様の「生地情報」が非常に大切であるということを綴りたいと思います。

実際のところ、元の製造業者様から遠ざかるにつれて生地名が曖昧になっている様子をネットでよく拝見しています。

それぞれの生地は必ず他の生地との差別化が本来あるはずなのです。

最もベーシックに情報として求める3つをお伝えし、この思いが届くことを願っております。

末端まで届いてほしい!「混率」「織り名」「原産国」は製造業者様しか分からないことが多いからこそ最も重要な生地情報である

論外なのは、生地情報が何もない生地です。

商業利用が可能であるかさえ分からない、原産国も何も表示がない、ただ生地だけを販売してみえる生地屋様は、たとえどれだけ人気があろうとも購入しないと決めています。

もしかして、すべてをフラットな目線で見てほしいからこその意図的な表明なのかもしれませんが、その考え方はかなり偏っていると思います。

「知る情報を購入者に生地と共に並行して伝える」ということが行われていないと見るからです。

一番にお客様のことを思ったやり方こそ、実直にすべてをそのまま伝達することだと、何度考えてもそう思うのです。

生地の情報の中では、専門的には、「生地幅」「密度」「打ち込み本数」「ニットゲージ」などもデータとしてはあると思います。

しかし、これらは、視覚的に判断が可能な範囲なのでハンドメイド製作にはそこまで重視するところではありません。

生地幅は、確かに事前に裁断のイメージが浮かぶ点ではマストですが、ものさしや巻き尺を持ち歩いて実際の店舗で計らせていただけるのであれば究極視覚的に分かる範囲に入っていきます。

現実的には、必ず示されていることが多い生地幅は非常に有難いので続行で申し分のない現状だと思います、ありがとうございます<m(__)m>。

そして、「混率」「織り名」「原産国」の3項目こそ情報としては非常に大切なことになります。

生地を使ったハンドメイド製作者がより良き製作品に仕上げられることに伴うこれらの情報がより品物を高めてくれるのだと理解していただきたいのです。

あとがき

情報が親切な生地を購入したことで、情報が親切な商品を販売できるということに連鎖していくことをイメージしてみてくださいませ。

そうしますと、信頼できる生地屋様で継続して購入したいと思うわけで、情報表示のない生地屋様は、有名であってもどうしても難しいのです。

こういったことから、一人の力ではなくたくさんのお力添えのもと製作品が出来ているという現実を、まずはバッグ製造者として有難く受け止めることを忘れてはいけないと思っております。

そして、「お互い様」という言葉のように、製作品になっていくことで提供していただいた材料についても、惜しみないアウトプットを是非お願いできればと思うのです<m(__)m>。

<コンテンツ制作⑥ >デザインの自己主張をした争い事など決してしなくてもよいために。。フリーのノウハウからの独自の発展への望ましい道作り【1095】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作のノウハウをデジタルコンテンツにまとめる活動を始めました。

まさにこれが、当事業名「共有型のハンドメイドバッグ」に繋がる活動です。

技術アップや訓練期間に腕を磨くためにも是非ご利用いただきたい、ノウハウを「共有」という形で平等にお届けします。

その中で、この活動のコンセプトや「著作権」の理解などが必ず重要なポイントになると思いまして①-⑥に渡り1投稿ずつの記事でお伝え致しました。

このたびは、最後の⑥になります。

「著作権行使」は誰にも文句を言わせない、確実なスタンスだと思いますが、反対のことをしていきました。

考えたデザインやノウハウを「共有」という形で「商業利用OK」にするのです。

そうすることで、かえって独自の名案が生まれるきっかけになるのではないかと。

多くの方々にお手伝いになるようなことをしていきたいと思ったからです。

「優良作家」なる地位はございませんが、多くの製作をし、技術をこれまで磨いてまいりました。

その中でできることを探した結果がこの形でして、ハンドメイド文化のような広がりが望めればと思いながらの活動なのです。

価値がたくさん詰まったコンテンツでありたい、「有用」コンテンツが「無料」コンテンツをしのぐものであるために。。

「デザイン」がまたとない唯一さや特徴があるものというのは確かに独自のものであり、そこを主張したい気持ちがあるものです。

ただ、そのようなことで争うところまでというのは非常に労力も必要であり、立ち止まってしまい、時間だけが空しく流れていくのです。

それよりも、柔軟で幅の広い考案に時間をかけた方が本当は意味があると思います。

そういった「考え方」も、自らが考案したデザインを自由使い出来るというスタイルにすることで本来もっと広がるはずであった良き文化をせき止めないようにとお力になりたいと思うのです。

コンテンツ内に込める価値です↓。

あとがき

確かにYouTubeでもノウハウは投稿していますし、可能ですが、これまで1,400もの投稿をしてきてもYouTubeのみで十分に伝え切れるものではないと実感しています。

「無料コンテンツ」というのはそれほど実は未完成であり、不確かなものだとも言えるのではないかと。

お値段のついた「有料」が「無料」とは全く違ったものであるという説得力は今後作っていき頑張っていく部分なのです(^-^)。

同じ「フクレジャガード」という名前のニットと織物、表地と裏地それぞれに配した異色コンビでもあり類似コンビでもある巾着袋【1094】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年は、過去の在庫生地の一掃を目指し、半分を製作、半分を生地売りということで消化しています。

生地売り活動も初めて体験したのですが、得られる情報やフィードバックがなかなか豊富であり興味深いです。

到底追いつかない製作をあきらめ、他の方へ委ねたとも言えます、ご購入して下さった方、ありがとうございます。

製作の方は、残布を残さぬよう、生地のサイズに合わせてめいっぱい使用していくスタンスで、巾着袋のサイズを「大・中・小・ミニ」と決めました。

現在は時が経過し、大きめサイズはほとんどなくなり、残るは小さめのサイズ用生地となっています。

コンパクトなサイズの「小」でもマチが15cmとボリュームある貫禄のあるサイズ感。

このたびは、共通のネーミングで表示されていた「フクレジャガード」を織物とニットで組み合わせて1つの巾着袋に作り上げました。

「丸みがある」ことを共通にした組み合わせが類似、ニットと織物で異になったコンビの巾着袋が1点物らしさを高める

<表地:黒xモカ>フクレジャカードニット、アクリル/69%、毛/12%、ナイロン/6%、ポリウレタン/1%、残り12%不明、日本製。
<裏地:黒>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。表地と同じ名前なのですが、織物です。

卵のようなジャガード柄はややクセがあり少し敬遠しがちではあるのですが、表地の可愛さたっぷりに対して大人っぽさみたいなバランスを取ってくれているのかも。。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
表地と裏地を一緒に使う際には、ニット芯を両方に共通して貼る方が縫い糸の糸調子が安定するような。。

実は、両方に織芯を貼ってしまいましたこのたび。

横伸びの柔軟性に少し欠けることで、糸がピンと張ったように感じてしまいます。

糸は得にナイロン糸などを使わずしても、接着芯で融通が利くように本来はなると思うのです。

この点は反省でした。

ニット生地に対しては、にニット芯を貼るのが「マスト」という確固たる証明として、この感覚を忘れないでいたいと思います。

あとがき

「フクレジャガード」はまだまだニッチな素材。

このたびの表地も結構な高級品の部類です、@¥2,400/mくらいでしたから。。

もともと調達が少なかったために「小」でしたが、もし機会があればこうしたやわらかな癒されるような質感は、リュックなどの背負いながら肌に触れるようなバッグにも有効的だと思います。

ニット生地のふんわりした巾着型との相性は間違いなくこのたびの巾着袋で証明されたと思います(^-^)。

<コンテンツ制作⑤>ダウンロード型ソフトそのものの転売およびコピーによる商業利用は不可というルールの必要性【1093】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年下半期から少しずつゆっくりと取り掛かっておりますハンドメイドバッグ「製作のノウハウのダウンロード型コンテンツ制作」の活動を続けています。

コンテンツの中にはアイデアのアウトプットで作ったデザイン・型紙・ノウハウが含まれますが、実際にバッグを製作する時には生地や附属の材料をユーザー様各々で調達することになります。

そういった材料にも著作権が存在するようなたくさんの著作権の集まりであると見ることができます。

そして、コンテンツがいよいよ完成するとコンテンツのソフトそのものも著作物になるのです。

このたびは、その「ソフト」自体を著作権フリーにすると秩序が非常に乱れると判断し、コピーや転売を禁止するルールを設けることを決意しました。

「なーんだ、全部フリーではないのか」という声も聞こえてきそうなのですが、部分的には著作権を行使した方が問題が発生しにくいこともあると思ったのです。

結局のところ、「デザイン・型紙・ノウハウ」のみが自由に共有できるという部分的な「フリー」であることが秩序がまとまるはずだ

「著作権フリーのコンテンツ」というフレーズによる解釈として、デジタルコンテンツのパッケージそのものも著作権フリーである場合どんなことが起こるかを想像してみました。

そうしますと、ハンドメイドバッグの技術などを向上したい人ではない全く別の目的の人が、コンテンツの内容を無視して、このデジタルパッケージそのものを販売しようとすることが浮かんできました。

いっそのことそういったこともフリーにしてしまおうかと当初は思ったのですが、今はルールの中で禁止にしたいと強く思います。

あくまで、デザインと製作手法であるそのコンテンツの内容が著作権フリーであり、コンテンツのダウンロードソフトそのものは当てはまらないということにしました。

少しややこしいでが、「著作権フリー」の部分と「著作権行使」の部分があるということになります。

よって、巷では、映画とかDVDなどのコンテンツを違法コピーの禁止ということと同じようなイメージで伝わりますでしょうか。

購入時のシリアル番号1つで1コンテンツのご提供というお取引ということになりますので、分身がいくつも増えて無限ということは問題を生じさせる可能性が1%でもある限り起こらないようにすることも制作した者の礼儀のようなものではないでしょうか。

あとがき

「著作権フリー」のコンテンツなのに、かえって、ルールを設けなければならないというこの矛盾。

フリーこそいかに難しいことであるかを実感します。

フリーだから何でもかんでも自由ということは決してなく、それによって起こりうる問題を想像せねばならないという点こそが、コンテンツ制作者の心得なのだと分かってきました。

結局、ハンドメイド技術の向上・ハンドメイド文化を広げる目標でもあるこのコンテンツ。

ダウンロード型のパッケージそのものを販売が可ということは、時期早々過ぎると思うのです。

結果的に「怪しい情報商材」になることに巻き込まれそうで「禁止」が今は正解だと判断しています。

著作権はややこしいですし、結構いろんな起こってもいないケースを今から想像せねばならないことが大変な部分があります。

それでも、広めていきたいハンドメイド文化。

こういった難解事にも屈せず、是非実現していきたいと思います(^-^)。

視点が定まらない抽象的な大花柄、視線を集める正面位置に決めたマルチカラーの3つの巻き薔薇に対して初めて発見した「役割」【1092】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続製作中の「インテリア収納袋」、過去の生地在庫を短い期間で一掃する製作活動です。

このたびは、4サイズの中ではやや小ぶりな「小」、その下に「ミニ」がありますので、「小」とはいえややゆったりめなのです。

黒ベースの花柄なのですが、非常に抽象的であり、確かに美しくはあるのですが、見た目のモヤモヤ感を「ある1つの工夫」ではっきりとさせてみました。

どうぞ、このたびの製作品をご覧くださいませ。

かわいらしさのあまり装飾性ばかりに注目しがちな「巻き薔薇」、この度発見した抽象柄をはっきりとまとめる「役割的存在」を見た感動

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。真ん中に巻き薔薇を3個設置。

柄に馴染んで一体化していますね。これで良いのです↓。

<表地>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。そこそこ厚みがあり、使いやすい生地です。織物。

曖昧なラインの柄の中に、存在感ある3つのマルチカラーの巻き薔薇の存在は、「花柄ですよ」と説得力のある言葉を放ってくれているかのよう。

<裏地>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。綾織が美しいです。高貴な紫色はバッグの高級感に貢献。

抽象的な大花柄を小さめの巾着という面積の狭い一角にまとめているわけで、そうした時に真ん中にワンポイントとしての巻き薔薇の設置が効果的になったと思います。

本来、大花柄は大きいサイズのアイテムに材料として使った方が柄が生き生きと広がり躍動的に感じるものです。

しかし、そこまでも分量のなかったこのたび、狭い面積にぼんやりと入り込んだ柄に対して、もう1つの附属品の「巻き薔薇」の「機能性」を感じることが出来て心底感動致しました。

江戸打ち紐にも数種類の混率の違いがあることを知る、ツヤの無い風合いはナイロン100%、ツヤのある風合いはレーヨン/100%

使用の「江戸打ち紐」は、ナイロン/100%でした。いつものレーヨン/100%に比べて弾力性があります。

感じたメリットは、紐先がレーヨン/100%よりもほつれにくいです。

ただ、レーヨンにあるつるりとしたエレガントさとはこちらは対照的で、ナイロンはガサッとしていてカジュアル。

アクリル/100%もナイロンに類似の風合いです。

製作品の隅々まで細かに検討する場合に、「江戸打ち紐」1つにしても素材感の感じ方の違いがあるということを是非。

あとがき

現在の過去の生地のストックで残っていた大半が「プリント柄」でした。

普段、ジャガードやフクレ加工など凹凸感ある素材に特化していますが、数が足りないためにプリント柄にも手を出していったからでした。

馴染みのないプリント柄を使用して思うこと、意外にも「カジュアルテイスト」であるということです。

一見エレガントのように見えますが、もともと生地自体に凹凸感が演出されているジャガードやフクレ加工などを見てきたのでそう感じたのです。

こんな微妙な感想も是非ご共有いただけると大変嬉しいですし、実際に比べてどう感じるかを是非体験してみてくださいませ(^-^)。

「オリエンタルなブルージーンズのコーデ」、ブルージーンズの上下セットアップを「I:アイ」のラインで粋にまとめ、和柄がのぞく【1091】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近(2020年辺りから)は、デニムパンツもオーバーサイズだったり、スラックス調へ大きな流れが移ったのかなと。

しかし、「ジーンズ」というものは、長い期間の中で見ると、間違いなく歴史の中には足跡を残すような1つの永久アイテムだと思うのです。

このたびは、流行など一切無視の「ジーンズ」のイメージには一番しっくりくる、「ライトブルージーンズのコーデ」をしてみたいと思います。

ここへ、東洋的なテイストを入れてみたということです、是非ご覧いただければと思います。

まずは、ベストからが始まりだった、同じトーンの色落ちのブルージーンズを探しインナーに和柄の手作りキャミでまとめた東洋風な解釈

ジーンズを長い間はいてきた者としましては、流行などなくても時々思い返しては、ワードローブに置いておきたいアイテムになります。

抜け感もあって比較的どんなトップスとも合わせやすい融通と気軽さがジーンズにはあります。

ここ近年の数量をミニマムに絞り切ったワードローブ内であっても、ブラック→グレーへのトーンダウン、インディゴ→ミドル落ちの2本がありました。

そこへ3本目として、その2つとも違うカラーの、いかにもアメリカらしい「ライトブルージーンズ」を探したのです。

最近沸々と浮かんでいたイメージがあり、ベストとジーンズを上下でお揃いに着るというセットアップコーデ。

同じ色でそろえたら、かっこよく仕上がるのではないかとワクワクしてきました。

結果的には、ベストが先に見つかりました。

ベスト:BISON(バイソン):1970年代にベルボトムのヒッピーファッション流行の時の日本生まれのブランド。

このミドルな中間ブルーが素敵。

そして、この襟無しなVラインがすっきりとしてかっこよく、ポケットのカーブフラップもグッド。

「リーバイス」製を先に探しましたが、襟付きが多く好みのノーカラーはなかなか見つからなかったので、別のブランドに目を向けたところだったのでした。

このベストが1970年代のものかは分かりませんが、現在「バイソン」ブランドが違う形で復活して継続しているようです。

キャミ:着物地のハンドメイド品を購入。ブルーカラーのデニムには相性が良いパープル地です。
ジーンズ:「アルマーニジーンズ」でイタリア製。調べたところ1990年代初頭付近のモデル。

ベストよりもわずかにジーンズの方が色が薄いですが、おおわくセットアップになる近さです。

「アルマーニ」様の「アルマーニジーンズ」ラインのデニムは王道であり、クラシックなのです。

さて、これらをまとめてみました↓。

ライトブルージーンズの”I”コーデ:上下を同じトーンでそろえることで垢ぬけ、オリエンタルな「差し柄」投入。

あとがき

かの伝説のドラマ、「ビバリーヒルズ」では、懐かしいブルージーンズを誰もが日常にはいているシーンをキャスト達が披露。

それくらいアメリカでは日常のアイテムだということだったのでしょう。

日本人の我々から見るとかえって特別で、「アメカジ」というワードがアメリカらしさの象徴の1つであるという見方だったのかもしれません。

しかし時は流れました。

そして、その後好みも移り変わったのでした。

この度のまとめ方は、ヨーロッパの古着をアメリカテイストに取り入れながら東洋的なテイストとしたつもりです。

コーデのテイストは自分で作り上げることが出来る自由なもの、古着はミックスしたテイストから生まれる新しさの可能性にあふれた「市場」なのだと考えます(^-^)。

とろんとした薄手の花柄サテン地が表地の巾着袋、ひもホールステッチに一瞬でできてしまったピリは繊細な生地に16番の針という無茶によるもの【1090】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の大きな目標、「これまでの生地ストックを一掃の方向へ」ということを実行していっております。

半分のストックに関しては「生地販売」も体験できまして、そこから得られる傾向や今まで気づかなかった学びもあり初トライでしたが、売上高がどうのこうのを遥かに超えた大変有意義な活動でした。

残り半分は、引き続き「インテリア収納袋:大・中・小・ミニ」のサイズを選び生地を最大限に有効に使いながら1点ずつ裏地付きの丁寧なお仕立てをして製作。

このたびは、サテン生地のボタニカル柄で「小」サイズです。

最終場面で大きな失敗があり、ボツになってしまいましたが、その分アウトプットとしましてお役に立つような件をお話してまいりたいと思います。

ボツになった理由は、薄地のために針との相性が悪くピリが入ったこと、サテン地の薄手ともなればいつもの16番の針は間違っていた

非常に良い生地の組み合わせができていたのですが、最終のひもホールのステッチでシャーッとピリが入り終了ー(*_*)。

せっかくですので、その最後の場面でのポイントをその「ピリ」の姿と共に解説したいと思います。

薄手で柔らかい生地の場合、待ち針無しではタックやしわが寄っていきます。

よって、縦に等間隔で待ち針で固定することの効果が非常に重要になってくるのです↓。

待ち針が本体の天地に対して縦向きに留められました。最終のひもホールステッチをかけようとしている場面。

ここの最初の時点で返し縫いした後のステッチで、早くも縦にストライプ状にピリが入りました(+_+)。

一瞬の出来事でした。糸調子も良くなかったと思いますし、いつもの16番の針では耐えられなかったかと。。

非常に反省しています。

接着芯は貼っていますが、それも超えた負担が生地にかかったのです。

生地が薄くて、それに対応して、針をせめて、14番に換える必要があったのに、そのまま16番でいつものように続行してしまったからです。

待ち針を打ってもこの通り内陸部の方で皺が発生しています。
待ち針は外さずにそのままで通過していくのが良いと判断。待ち針の向きが反対の方が良かったかもしれません。
<表地:黒xマルチカラーボタニカル柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黄緑まだら柄>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

とりあえず完成させてしまいましたが、これが成功していたら。。と思うと悔しいですし、もっと材料の生地と丁寧に向き合う必要性を反省。

全体的に厚手に合わせた16番の針、糸調子などに対して緩んだ気持ちで挑んだ証拠だと思いました。

悔しい気持ちともう1つ、素敵な生地をご提供下さった生地屋様にも申し訳ない気持ちがあります。

おそらく、素敵な完成品を望まれていることでしょう、すべては「心の緩み」が招いたことではなかったかと。。

あとがき

ボツ品を作ってしまうと非常にもったいないことになります。

そこまでかけてきた時間や労力は実らぬものだったと残念に思うもの。

そんな時には、十分に反省し、こうしてお恥ずかしいことではありますが、「悪い例」としてアウトプットすることも「挽回」「リベンジ」の1つ。

おそらく多くの方がいとも優れた技術ですんなり作れたかのように「良い例」だけを記録したがりますから。。

「悪い例」は、気持ちの入れ込み方、考え方からしてすべてが悪かったからそうなったのです。

技術が劣っているせいだけではないのです。

それを考えると、「製作品」というのは、その時々の心の状態をも表すものだとも言えますし、この材料を使わせていただけることへの有難い気持ちを持つべきなのです。

表立ってはまだ見ていない倉庫の生地も教えてくれる、生地屋様の店舗生地はネットでは掲載し切れない多くの生地の宝庫【1089】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのメイン材料である生地。

この生地のチョイスの時点というのは、一番最初でありほぼテイストを決める大切な段階だと思っています。

ほとんどが目で見て実際の店舗での購入ですが、2020年辺りにネット生地をたくさん拝見して、たくさん購入したことがありました。

皮肉にも「コロナ」がきっかけです。

これまでなかった生地屋様の店舗の休業のため、ネットで探すことがあったからでした。

ネットのメリットは、遠方で店舗には出向けないお店の生地を購入できる機会が得られること。

同じく生地屋様も、店舗の代替にネットに進出し始められたことがコロナきっかけだったこともあったでしょう。

「遠州」の素敵な伝統織りの生地は静岡県、撥水の生地にもこんなに素敵な生地もあるのだと知った「大阪」の生地屋様、そしてかの有名な東京の「日暮里」の生地問屋街のお店の数々。

現地に行かずとも、ネットでこんな素敵な生地を販売していらっしゃるのだと初めて知ったのでした。

このたびは、そんな生地購入活動の中で、生地屋様から教えていただいた情報などの中に生地の本当の豊富さを知ることがありましたので当ブログ記事に綴りたいと思います。

ネットはほんの一部しか掲載できない事情あり、まだまだ優れた生地がもしかして倉庫の中で原反として眠っているかもしれない

ネットも結構豊富にあるのだと感激していた頃、生地の到着と共に、同封の「日暮里」のある生地屋様に日暮里界隈の一覧の地図が入ったパンフレットをいただいたことがありました。

旅行気分になり、パンフレットの番号のすべてのお店をネットで検索して、HPをお持ちなのか、ネットで生地販売をしてみえるのかを見ていきました。

そうすると、ほとんどのお店が生地をネット販売していない、自社のHPなるものはお持ちでないような感じに見えました。

そうすると、やはり、日暮里界隈の文化として、実際に足を運んで目で見て購入するスタイルが今だに主流であると見て取れました。

中には、SNS発信などもされている新しい、私達がこれぞ「今」と思うようなこともされている生地屋様も確かにありましたが、全体ではほとんどなかったということになります。

これには非常に驚きました。

そして、次に私picturesqueも在住の愛知県。

よく「大塚屋(本店)」様へ足を運びますが、ほとんど店舗でしか購入したことがありません。

近隣なので実際に目で見て購入できるならその方が良いのですが、ネット通販バージョンだとそれほど豊富ではないことがコロナ禍の時に拝見してそう思いました。

「大塚屋」様も、お店の方のノウハウが素晴らしく、奥にまだ余分があったりなどの生地の豊富さが抜群です。

そして、最後大阪で「カワイ繊維」様。

撥水生地を探していた時に、撥水生地の素敵な生地が多かったので、お店のホームページで複数購入させていただきましたが、お店の方とお電話する機会があり、お話していたところ、ネットはほんの一部とのこと。

実際はセンターというようなところに個人も訪問出来て購入できる場所があり、そこにはものすごい量あるのだということなのです。

よって、実際に目で見たい人のニーズ(事業者様が多いかもしれません)も大きいようなのです。

あとがき

生地探しは夢中になる一時(ひととき)になります。

いろいろ想像をめぐらせて、表地と裏地の組み合わせも考え、バッグのご購入者様の感動をイメージします。

こうして、探している瞬間の時こそ大事にしています。

少し興味深いお話なのですが、生地も反ごとに巻かれていて、同じ品番の同じ色の生地でも、時折ロットが違うことがあるのです。

えっ?と思うほど違う様相なのに、同じ生地だということもあったのですからとても驚きます。

実際に目で見る、そしてそのロット違いに関してもお店の方とのコミュニケーションをとり、その理由や背景を伺うなどの探究も、後のノウハウに繋がると思います。

店舗ならではのメリットも大いにあり、実物を実際に手にする感覚は当然優れた製作品へとつながるものであることも実感します(^-^)。

<コンテンツ制作④>皆で共有するデザインやノウハウであり、自分だけのデザインであると主張できないルールを設ける必要性【1088】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年から活動し初めました「コンテンツ制作」、ハンドメイドバッグの製作ノウハウを盛り込んだデジタルのダウンロード型ソフト作りです。

思いのほか単純なものではなく、いくつかの「著作権」についてのご説明を事前にまとめる必要性を大きく感じました。

そこで、ソフト内には綴り切れないノウハウ以前のことについてをシリーズの①-⑥でそれぞれブログ記事に投稿しまして、購入前の心得のようなニュアンスでお話させていただいております。

このたびは④、ここではみんなで共有するスタイルである以上、自分だけの独占にはできないということをお伝えします。

それこそが共有の裏返しでもありまして、独創的に製作していきたいこととは対極にある考え方です。

よって、誤解を解き、シンプルにゼロ/100のような分かりやすいご説明が必要です。

「自分ですべてを考案したもの」ではない限り「著作権フリー」というものには他の方との重複も存分にあり得ることへの覚悟とあきらめも持ってほしいということになります。

自分だけのデザインには決してなり得ないということは、picturesque(ピクチャレスク)も同じ、目指すところは独自の製作品ではなく「広がり」だ

よく考えたら当然の事なのかもしれませんが、人間誰しも自分の作ったものに誇りを持ちたいものです。

しかし、それが他の方の発信の「著作権」のあったお品だということが後に分かり、トラブルが過去にあったかのようなエピソードをネットで拝見しました。

ある時点(2019年春)から「著作権」の大切さに自ら目覚め、過去の良くない侵害のような行為は徹底的に見直し無くしてきたつもりです。

きっかけは、リメイク動画を出しまくっていた2019年春の3か月程の最中に、ふとジーンズメーカー様にお問合せのお電話をこちらからさせていただいたことがきっかけです。

どなたかから指摘されたのではなく、自分で何かが降りてくるようにふと「著作権の侵害をしていないだろうか」と気付き始めたのです。

実際にデニムのポケットのロゴ入りでポーチを作り、動画にアップしていたからです。

そのジーンズメーカー様へのお電話では、リメイクをされた側のメーカー様のお気持ちとや考え方はどんなものかをお聞きすることができました。

「大いに著作権を行使する」との表明でした。

その後、リメイクの動画アップ=著作権侵害行為だと、過去のリメイクの内容の動画とブログ等の発信をすべて削除するという決断があったのでした(40投稿ほどだったかと)。

あれ以来、YouTuber的道筋は望めなくなり長い間数字の面での停滞期が依然として続いてしましたが、それと引き換えに非常に大切な教訓を得たと思っています。

最近目にした過去の情報では、「著作権に気を付けていたにもかかわらず、他の方の著作権フリーだとの説明によりそのデザインを商業利用したら、結局それはフリーではなかったという誤情報であった」ということで大きくハンドメイド人生が変わってしまったというエピソードでした。

その著作権フリーだと偽った人物は一番悪いに決まっていますが、俯瞰して見てみると、最終的には、すべて残すところなく自分だけのオリジナルを作らなかった点が原因なのです。

他の方のアウトプットの型紙での利用はある途中の一段階にとどめるのみ、早い段階でオリジナルの型紙にステージアップされることが非常に望ましいです。

他の方に依存する部分というのはそれだけリスクがあるとも言えるのです。

では、制作のコンテンツの型紙なども同じことではないのか。。ということに関しては、いえいえ、ご安心下さいませ。

はっきりと「著作権フリー」をブログ記事にまで謳っているわけですので、間違いなく商業利用OK、型紙もそのままコピーしても全く問題なし、それを使って製作し販売してもOKなのです。

型紙だけではなく、作り方の1からすべてのノウハウに関して全般で商業利用OKなのですから。

ここが一番のメリットかもしれませんが、技術だけを向上していくだけでなく、同時進行で販売したそのお客様のフィードバックを試みる機会が早く得られるのも、この著作権フリーの醍醐味です。

訓練の期間などにもご利用いただいて技術向上の一助となればなおのこと嬉しいのです。

当然、もう自分だけのデザインではないという感覚ですし、皆様と同等にこのノウハウを利用させていただくような感覚で今後も製作に型紙を引用させていただくこともあるのです。

いずれは、自らの根こそぎ、オリジナル制作ができるようになるための前のステップとして安心な当コンテンツのご利用をお勧めします。

他の人の型紙などをフリーだとご利用いただくにしても、その人にちゃんとそのデザインが自作のオリジナルなのかをしっかり問うことが大切です。

「誰のものでもあるデザインとノウハウだが、誰のものでもない」といったニュアンスです。

まずは、ここのしっかりした認識が大切です。お願いしますね<m(__)m>。

あとがき

「著作権」は随分深いです。

現在の①-⑥にわたるシリーズも語り尽くせないほどの「著作権」の考え方にあふれています。

とはいえ、私だって完璧ではないこともあります。

悪気はなくてもうっかりということに関しては早めに気付いて改める姿勢をとり続けていきます。

たまたま自分が考案したノウハウだから「著作権」の権利があるからこそ「著作権フリー」が堂々とできるという不思議な矛盾があるのです。

「著作権フリー」というのは、実は著作権を行使していないようで、大いに行使しているとも言える行動なのかもしれません(^-^)。

巾着ホールの下辺ステッチと表地・裏地のサイドのコの字ステッチの横線、ぴったり一致の重なりを実現するための待ち針の役目【1087】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地ストックを比較的短い時間で製作可能な巾着袋製作で消化していますのは、「インテリア収納袋:小」です。

このたびは、かなり昔になりますが、2015年くらいかもしれません、古物で見つけた、出所が分からない反物購入の生地(新品でした)を使用。

ちりめんのよくある和風なイメージとは違い洋風要素が高く、マルチカラーの色の種類も豊富でどこか際立っていたのです。

柄物で目立ちはしないが、美しく仕立てたい巾着袋のコの字ステッチ、横辺が表地と裏地でピタリと重なる縫い目の美しさ

出来上がった裏地付き巾着袋はこちら↓。

<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

「大・中・小・ミニ」の4種を決めた中では、「小」というサイズは結構ゆったりした容量であり、お弁当袋よりももっと大きめです。

<表地:ベージュ>ちりめんプリント、ポリエステル/100%(おそらく)、原産国不明(おそらく日本製)。

原産国が日本製であると考えましたのは、推測ですが、ちりめんの古布は日本製が多いのではないかという見方からです。

現在は韓国製などの外国産のちりめんも豊富です。

<裏地:紅色>エステルサテン、ポリエステル/100%、日本製。
赤が差し色です。表地の中のマルチカラーの中から分かりやすく際立つ赤色を抽出し、裏地と紐をリンク。

それでは、巾着ひもホールのコの字のステッチの表地と裏地の重なりのコツをご紹介したいと思います。

何も考えずにただやっていくと、ずれるのが常です。

それぐらい意識して重ねていかないと重ならないものなのです。

表地側のコの字ステッチの重なり:左右共このように最後のホール縫い閉じステッチに重ねるのが美しい仕立て。

作業を遡ること、裏地の返し口からひっくり返した直後に待ち針を使って重ねるのがその重なりポイントを決めるタイミングです。

コの字の横辺と巾着ホールの底辺のステッチの重なり:右の白い部分は最後の玉止め。表地に合わせたオフ。

上述の「ひっくり返した直後にすぐに、待ち針でコの字を留める」という作業によって、その後の上部のステッチの時の微妙な位置も変わってくると感じました。

よって、すべては、待ち針で指定するその固定の部分が重要なキーポイントなのです。

ピンポイント解説:「2:37~」でコの字の待ち針の合わせ方とかそのタイミングをお話致しました。

あとがき

こんな風に連続して複数の裏地付き巾着袋を作ったことが過去にありませんでした。

連続製作では手が作業を覚えている内に次々に作っていきますので、違いや変化に気付き易いのか、それとも流れていって立ち止まることを忘れてしまうのかが微妙なところです。

慣れたからと言って、決して有頂天になって100%完璧なつもりになっては決していけないということが言えると思います。

どんなシンプルで簡単な品物でも、新しく知ったことは素直に、「今まで気づかなかった、大切なことだ」と受け止めることは技術を高めた凝り固まった観念からの解放でもあるのです(^-^)。