<パッチワーク企画⑤>どうしても十文字がずれてしまったパッチワークのハギ目ステッチ、ステッチ自体を十文字に意識した位置に決める【1176】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ここ3年間にストックし続けてきましたはぎれを一掃し、パッチワークシートに仕立ててナップサックを4点作るという製作を進めています。

同時4点進行中で、現在はパッチワークシート製作中にあります。

4点共裏地もパッチワーク、おそらくこのようなナップサックは世の中には滅多に無いでしょう、レア感を感じていただけると思います。

パッチワークの配置とどんな表地と裏地に組み合わせるのかということまでが決定済み。

その後はひたすら製作してくという段階に入りました。

パッチワークシート作りに一番時間がかかります、シート完成後は結構進捗度が増していくと思います。

試作品として、ダイヤキルトをかけたものは製作済ですので、キルトに類似なのだけれど非なるパッチワークで作るとどんな感じになるのかも楽しみです。

そんなパッチワークシート作りの中で、「悩み」が生まれることがあります。

それは、多種の生地の性質の違いによることもある1mm程度のずれです。

ハギ目が美しく十文字になるような工夫をしても、それでもずれてしまう場合、そのまま続行、続きのハギ目の両サイドステッチでカバー・フォローしていくやり方をご提案したいと思います。

Q:どうしてもハギ目が十文字につながらない時どうすれば?、A:表からかける仕上げのステッチを生地になじむ色の糸で十文字ステッチになるように意識するのです

ここまでの進捗度で思うことは、そもそもパッチワークの裁断こそがミリ単位で正確に行うことがベース。

特に、このたびの企画が、パッチワークパーツの枚数が豊富で、できるだけ大きなサイズの物を作るというテーマで行っていますので、パーツの数が多ければ多いほど「ずれ」が起こりやすいのです。

最初の裁断の1mmの誤差が、その後2mmくらいになっていくことも。。

そう考えると、まずは裁断の正確さがポイントとなります。

ただ、それをしても生地同士の性質の違いで少し横に伸びればずれるのです。

よって、対策しても起こってしまったずれは一度受け止めます。

確かにここではハギ目をそろえているのですが、4段にまでなると、下の方で十文字がずれる箇所が発生します。

そうした前段階で工夫してきても、それでもハギ目がずれてしまった時の対策をお伝えしたいと思います。

このたびは十文字が2mmくらいずれた例、その対処方法を最後に表からするステッチでカバーするということにしました。

ハギ目を見ていただくと十文字にならず、縦の線が左へ2mm程ずれているのが分かります。このまま行きます。

そして、表からのステッチ自体の幅を統一することでこのハギ目が目立たなくなるのです。

目に映るアクセントは、ハギ目よりもステッチなのですから。。

馴染む白糸ですので、目線はステッチに焦点が当てられます。

あとがき

一番良いのは、完璧に十文字のハギ目ができることですが、それがずれることもあるのがハンドメイドということでしょう。

しかし、ずれがどの箇所にも起こっているような生地として販売されているパッチワークは、見たところ大変カジュアルなものです。

おそらく機械で組み立てられたものだと予想しますが、ハンドメイドの良い所は、ずれやすいことと同時に、ピッタリにも徹底できることだとも言えるのです。

ずれた箇所はできるだけミニマムにとどめたいものですが、対策した上でもずれた場合は、この度のような工夫で事なきを得るような方向へ運んでいってみてくださいませ。

パッチワークをお仕立てする方を心より応援したいと思います(^-^)。

1,400あまりのブログ記事を投稿してきた者からのご紹介、「①タイトル②まえがき③本文④YouTube動画⑤あとがき」それぞれの役割り【1175】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ数年ですが、スタイルが徹底してきた、いや投稿数が増え組み直しが困難になったことで定番スタイルになったYouTube投稿・ブログ投稿・インスタグラム投稿・スレッズ投稿のルーティーン化があります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.09からおよそ2年後の2024.10.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2022年当時は、まだスレッズが始まっていないので後で貼りますYouTube動画では3つの媒体のみご紹介致しましたが、2023年にスタートのスレッズも含む4つの媒体が現在です。

前日にYouTubeに投稿した動画と同じ末尾の番号でブログ記事を翌日午前中に投稿、そして、ブログ完成後インスタグラムでも短い解説でブログの内容をご紹介、更にスレッズではYouTube動画をまるごとリンクしてのコメント付きの投稿というスタイルです。

不思議なもので、このルーティーン化によってすべてが投稿しやすくなりました。

苦しみながらよりもリズムに乗ってテンポよく楽しくルーティーンをこなす方が長く続けられることを、非常に多くのルーティーンを行っている本人がよく分かっているのです。

このスタイルはおそらく成功しておりまして、2024年現在でも続けているというところがまずは証明ということになります。

ただ、毎日投稿ではないですし、インスタグラムが2024年になって、その投稿スタイルを見直す必要性を感じ始めたという変化もあります(退屈な投稿スタイルになってしまっているので動画を複数「カルーセル」式にしようかと)。

では、このたびは、ブログ記事の構造をその役割と共に①-⑤の項目ごとにpicturesque(ピクチャレスク)スタイルとしてお伝えします。

5つの塊で構成されたブログ1記事、すべての項目の役割を徹底追求した、読み手様に楽しんでいただけるように、筆者本人が成長できるように。。

①記事タイトル

もともとWEB音痴ですので、ワードプレス様が示してくださるタイトルのボックスに記事タイトルを入力するだけでよい現在に感謝、2018年当時は確か「h1」だの「h2」だのを自己判断だったような。。

記事のタイトルは、後でも付けられますし修正もできますが、とりあえず文章を綴っていくにあたっては最初に打ち込んだ方が文章が展開しやすく書きやすいと感じます。

まだタイトルがキャッチ―でコピーライトの効いたものになっていなくても、とりあえずキーワードを入れた仮のタイトルというような気持ちでも何となく形にはしておいた方が良いと思うのです。

②まえがき

ブログ開始当初の2018年では、まえがきを項目として設けていませんでした。

しかし、まえがきのようなことを冒頭でどの記事にも書いていたことから、自然に「まえがき」という言葉を加えた方がキャッチーであり分かりやすい構造になると考えました。

まえがきを設置することで、これまた綴る本人も作業しやすくなるのです。

まえがきは、本代に入る前のステップのような役割で、ラフな気持ちから扉を開けるように読んでいけるようなもの、なかなか大切なポジションなのです。

読み手様を本題へとご案内するにあたり、突然本題から始めるよりもこのステップが設けられていることが自然であると考えます。

③本文

サブタイトルは1つだけの時が多いですが、複数の場合もあります。

ただ、2024年現在の考え方としては、ブログ記事の文字数をどれも1,000-1,800程度に均一にコンパクトにしたいと思っております。

いずれ過去の文字数の多い記事も良い意味で縮小していきたいという気持ちがあるのです。

それほどブログ投稿にも時間をかけ過ぎたくないことと、文字数が多いことが評価されるSEO的な考え方への疑問もあります。

実際に読み返してみて後味が良い文字数はそれほど多くはない1,000文字代であるというどうしても譲れない自らの考え方があるのです。

⑤YouTube動画

ブログ記事の中にYouTube動画を貼り始めたのが200記事くらいの投稿辺り、2019年だったと記憶しています。

200投稿もやってきてしまった時点でのYouTube動画を貼る作業は、結構大変でした。

しかし、不可能ということはありません。

こうした構造などの大きな件は、出来るだけ記事数が少ない内に独自のスタイルを固めることをお勧めします。

YouTube動画を記事の中に埋め込むスタイルはいかにもデジタルらしい立体感があり、お勧め。

ブログ記事を見つけていただくルートとYouTube動画を最初に見つけていただくルートは明らかに別物。

新しい可能性の道筋をここで作っていることになるのです。

よって、YouTubeの視聴回数にはブログ記事内をクリックしていただいた視聴数も加わるのです。

⑤あとがき

④でYouTubeをご視聴いただいたとして、またこちらのブログへ戻ってもらうには、あとがきの後にYouTube貼るよりも、むしろその前の本文の末尾が望ましいと判断。

YouTubeへいったん行っていただいた後に、もう一度こちらのブログへ戻ってもらい、あとがきを読んでいただくことで、その後のHP内の散策へご招待したいのです。

そんなこと関係ないのかもしれませんが、ただの勘です(^_^;)。

あとがきに書く内容に関しましては、実はここにある工夫を入れ込んでいるのです。

もしかして、同じような方針の方がいらっしゃいましたら大変奇遇であり気が合うと思います。

記事の内容を今一度まとめて繰り返すおさらいのようなことをあえてしない、話題をいったん完了し、切り口を変えた切り出し方をするのです。

常日頃このスタイルですので、向いているやり方なのかもしれません。

決して無関係でもない切り口であるところが非常に興味深く、全体を俯瞰したような見方と言いますか、退屈させない工夫と言いますか「リフレッシュ感」のようなものです。

ちょうどこの記事の最後のあとがきをご一読いただくと実際のニュアンスがお伝えできると思います。

あとがき

とにかく文章をできるだけフルに読んでもらうためには、魅力的な文章でなければなりません。

どなたかがググった事項がたまたまタイトルなどのキーワードに触れて、せっかくわざわざネット検索の結果訪れていただく巡り合わせがあったわけです。

このことに感謝し、お礼のような形とでも言いましょうか、見て下さったことに対するそれ相応のコンテンツのご提供がブログ投稿者からブログ読者様へのプレゼントのようなものになると思うのです(^-^)。

<パッチワーク企画④>後の固定ステッチの前の準備段階の十文字が大切、ミシンパッチワークのハギ目が美しく交わるための2つのポイント【1174】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在もったいなく余ったはぎれを使い切る企画を続行中。

あらかじめ、片面16パーツをハギ合わせパッチワークシートを作り、表地の前後そして裏地の前後と合計4面を、すべてパッチワーク仕立てにして製作するという構造。

シリーズは全部で①-⑪までをお届けしまして、合計4点のナップサックを完成させていきます。

シリーズの③では、最初の細かいパーツを横に4枚ずつ並べて縫い合わせて繋げる作業のみが終了しています。

次の段階であるこのたび④は、その塊を今度は縦に繋げて1枚のパッチワークシートが完成していく様子をお送りします。

十文字のハギ目が美しく出るための工夫、①待ち針をハギ目に着実に打つこと②裏面の両割りを丁寧に徹底

パッチワークはブロック型ですので、縦も横もハギ目が出ます。

そのハギ目が十文字に美しくぴったりと出ることを目標にしていきます。

そもそも、最初の裁断が物を言うというのが1つで、裁断をミリ単位で正確に行うことでこの十文字のそろいに影響があります。

そして、もう1つの十文字ぴったり対策は、縫い合わせの時の待ち針の場所です。

待ち針をハギ目から最初に打ちます。流儀の端っこからその間をとっていく留め方と違うことがポイント。
こんな風に中表の2パーツの縦のハギ目をピッタリ合わせて待ち針します。
まずは、ハギ目の3箇所を固定。そこは動かさずその間での調整になります。さらに間にも細かめに打ちます。
十文字の重なりの成功場面。:綺麗に十文字が重なりました。大変美しくハギ目の十文字が出来上がっています。
パッチワークシートの裏側:こんな感じにすべて1cmの縫い代が両割り+表ステッチにより平たく固定。
十文字失敗の箇所:こちらは裏面ですが、1mm程ずれてしまいました。ハギ目が縦に連なっていません。
ハギ目ステッチ:仕上げです。表面からハギ目の両サイド1-2mmにステッチ。糸の色は生地に合わせ交換します。

パッチワークにすることの中で起こる悩み、生地それぞれの性質の違いによる伸びなどから1-2mmほどずれてしまうことがある

いろいろな生地が集まるので、薄手の生地がヨレッとなり。少し皺が寄ることがありますが仕方がないです。

もし、しっかりとしたトートバッグ型で行く場合などは、このステッチの時に、裏側にハード薄芯をシートとして当て、待ち針で留めて、このステッチを入れることで風合いがもっと違った感じになっていくと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.09からおよそ2年後の2024.10.21にタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2年前を振り返った2024年から思うことは、まだこの当時は本体を曲げて巾着ホールを作っていた時代だったから仕方がなかった作り方であったと。

2024年のメソッドでは、裏にハード薄芯を貼ったキルトとパッチワークのコンビのようなシートに上部に仕上がり、巾着ホールは別付けでタブタイプに変わっている現在ですので問題ないのです。

また、2022年では1マスずつの並べ方をきっちりと忠実に重ねたから「十文字問題」が生まれたわけで、その後2023年からは半分ずらす重ね方へと発展。

そうしますと十文字ではなく「逆Tの字」ですのでずれの悩みを根本から解消しています。

ただずらすことで余分な切り落としや不足も起こりますので、元のパーツ数の枚数は余分に必要なのです。

懐かしい2年前の未熟さを2024年から振り返って見てみると感じるものです。

あとがき

まだ表地だけが出来上がったに過ぎません。

引き続き裏地用に決めたグループも同じように作業していくことでやっと1点目のナップサックの材料がそろうことになります。

こうして、手間をかけながらじっくりと製作していくパッチワークナップサックになります。

この度の様子をご覧いただいただけでも随分手間がかかった作業であると感じられたと思います。

とはいえ、厳しい見方も持っておりまして、材料の生地を作ったに過ぎないのだと考えると通常の表地を用意したまだ最初の過程なのです。

是非続きをお楽しみにどうぞ(^-^)。

自分が物を作り上げても複数存在する著作権の認識、すべてをパーフェクトに順守でやっと正当なコンテンツになるという見方【1173】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コンテンツビジネスによく効く、著作権のツボ:八代英輝 著」を拝読。

この本はある目的を持って手にとったものになります。

現在「ハンドメイドバッグの製作手法のコンテンツ制作」を進めています。

いずれ、多くの方にそのデザイン・ノウハウを「有料ソフト」としてご提供の予定。

特徴はノウハウ部分の著作権を解放した自由な商業利用可能という点、それが「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名の「共有」という部分にリンクするのです。

こうしたスタンスは、「著作権行使」とは対極にあり、「著作権放棄」のようなもの。

ただ、「放棄」も無関係でいる立場にはあらず見守る必要があると認識しています。

よって、「著作権の解放」などという呼び名がこのスタンスには望ましいと思います。

このデザインや手法さえ広まれば、独自のものである必要は無いという考え方を示していくのです。

こういった考え方はなかなかできないことでして、多くの製造者がそのノウハウを隠し秘蔵しライバルに負けないようにするのです。

そうしたことと反対のことをすることで、むしろ独自のスタイルになりはしないかと思ったこと、そして、「手放す」ということで得られる別のことに賭けたいのです。

そのきっかけは、製作してもその完成品のバッグやリュックがあまり広まらなかったことの「諦め」からでした。

ただ、「諦める」とうことが「辞める」ということではないことも大きく証明したかったこと。

実際、共有型なので自らも利用させていただくのであり、この姿こそ現実的な「共有型」の事業活動となっていくと思うのです。

これまでと同じように、ハンドメイドバッグを今後も作り続けるということなのです。

ただ、デザインやアイデアが自分だけのものではなくなるということのみの違いです。

「映画」の例が分かりやすいように、たくさんの著作権の集結のような1つのコンテンツの中に細かく「○○権」と細分化されている現実をこの本から教えていただいたのです。

外注が含まれるコンテンツは著作権が複数存在することになる、コンテンツ制作者自らがフリーにしてもその他の要素はフリーではないことも多々ある

以前はお恥ずかしながら著作権はシンプルに1つだけだと思っていました。

確かに「著作権」というワードは1つですが、権利の種類が細かく分かれているのでした。

少なくともハンドメイドバッグでは著作権が2つは存在するのです。

1つは、デザインの案を考え、手法を考えた自らが自明のものとして持たせていただける著作権、もう1つは材料の生地メーカー様や附属メーカー様の著作権です。

著作権が行使されている材料なのかそうではないのかということからのスタートで、他者様が生み出したモノやコトを利用させていただく意識こそ本来の望ましい製作の姿なのです。

事前によく調べて製作をするクセを正しく付けることが必要です。

さらに、もう1つは、完成したソフト自体の著作権についての行使の可否です。

これをフリーにしてしまうと、コンテンツをコピーして転売が可能。

中身無視のただのコンテンツというそのパッケージだけに価値を付けた商業利用が可能になってしまうことを考えると、ここは「行使するべき」なのではないかと思うのです。

金銭を払ってご購入の方が損をする構図になってしまうからです。

このことに関しては、転売禁止のルールを設けるなどして、しっかりとした意志表示の1つに入れ込む必要があると考えます。

ということで、「著作権フリー」を謳っているのはある一部分の著作権だけという見方ができます。

勘違いによるトラブルを起こさないためには、慎重になる部分だとつくづく思います。

あとがき

著者様は、お名前でピンとくると思います、テレビに多く出演されている方です。

その中の例も複雑な構造だと思えるテレビのケースが多く、具体的でした。

ただ著作権の複雑さには重っ苦しいものがありまして、この世の中がいかに著作権でがんじがらめになっているのかというような構造が見えてきます。

テレビがそのままアーカイブでYouTubeで流せない理由なども著作権との絡み。

ライブだと良いということも実際にライブ的にYouTubeで流されている番組だけは見つかることの理由が著作権にあったりします。

著作権に関しては、当たり前くらいに意識するべきで、アパレル関係では認識の甘さや緩さが問題視されています。

それほどに、「製作」にしても「制作」にしても作る者は責任を持って行動するべきということなのです。

¥1,000/m以下の生地でも製造者独自のアウトプットの製作品こそ、ミシンハンドメイドが生地価格に依存するものではないことの説得力になる【1172】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作る最初の段階の材料集めの1つ、生地の選択の時の生地の価格についてスポットを当ててみました。

どのくらいの価格帯の生地で十分であるのか、高額生地を選ぶ必要はあるのかなどの判断の際のヒントになればと思います。

ハンドメイドバッグの製作・商業利用ではメイン生地が原価に占める割合がほぼ原価を左右すると言っても過言ではないので、生地選びは最も重要なポイントになると思うからです。

高級な生地であれば良いバッグが作れるのかどうかを実体験で振り返ると、¥1,000/m以下の生地で十分にそれが可能だった

4種の凹凸感ある黒ベースの生地:右上がイタリア製で@¥1,000/m越え。残りはそれを上回りません。

今まで、ハンドメイドバッグを製作してまいりました生地の1m当たりの単価は様々です。

安くても素敵な生地も実はあるのです。

反対にどうしても輸入コスト等もあり、かなり高価格のヨーロッパ原産の生地もあります。

キーワードは、「バラ柄」「フクレ/風通」「ジャガード」「黒ベース」などできるだけ特化した分野に片寄せてまいりました。

この中の「フクレ/風通」が特に高価で、芸術品のような様相をしていることも多々あります。

過去に¥3,000-¥7,000/mの高価なイタリア製のジャガード生地を購入してハンドメイドバッグを製作した期間がありました。

ほとんどが、生地の素敵さに技術が追い付かず、惨敗(*_*)、2019年のことでした。

今思えば、技術が追い付かないまま早々と高級生地に着手してしまったことは、ある意味間違いで、ある意味正解だったと思います。

正解な理由は、思い切って高額な生地に触れることができたことでそこからの学びは多数であったからです。

これを、もっと先の夢のままにしていたとしたら、随分時代遅れだったことでしょう。

やはり、早い段階にこうと思ったことや願望を叶えていくことは、たとえ惨敗に終わったとしても、早く情報を得ることができたアドバンテージのようなものがあるのです。

大きくまとめますと、どれだけ高級な素材であっても技術が追い付かねば価値も半減した物しか出来上がらないことです。

実際に、2019年の高級生地を使った製作は、当時はほぼ全滅といった結果でひどいものでした。

では、反対に激安生地が悪い製作品にしかならないのかということを考えてみます。

大きな生地屋様で季節の変わり目の大幅値下げや訳あり品で、¥100/m(税込)という生地を購入したことがあります。

その生地はキズが入っていたので、その反ごとセール品になっていました。

1m購入してみましたが、その生地は綾が入っていて格好良く、良質な日本製の生地でした。

生粋の日本製の生地というのは、きめ細やかでしっかりと安定しているように思えます。

ただ、生地屋様の商業の事情に過ぎない値下げなどに踊らされることはありません。

確かに、¥100/m(税込)の生地は傷が一部入ったものでバッグには使えるものでしたが、カラーが自らの製作品にはマッチしにくいキャメルベージュでした。

生地のキャメルベージュはレザーのそのカラーとはかけ離れます。

そうしますと、「安いから購入」というジャッジの仕方こそ間違いなのです。

「どれだけ安くても、求める生地ではないならば選ばない」という選択肢を忘れがち、価格だけで購入してしまうのはいかにも浅い考え方なのです。

実は、当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.04からおよそ2年後の2024.10.20に、ブログ記事の手直しの順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年現在では、「技術が高まった」と堂々と言えるほどになりまして、過去の高級生地を現在再チャレンジしたら今度こそどれもが完成品になると思います。

ただ、2019年当時の無茶な高級品の生地の選択は、実際のバッグとしては現実的ではなかったカラーだったと思うのです。

よって、2019年当時はすべてがその時のみの見方でしかなかったのです。

今一度高級生地には挑戦していくつもりの現在ですが、製作するデザインも絞られていますし、市場全体の中の自らが作るバッグの位置付けも意識したものになると思います。

あとがき

バッグの製作は、生地の価格1指標のみでは成り立つものではないと言えます。

制作品は、必ず自らのアウトプットの表現であるべきなのです。

「ナップサック」というデザインを高級生地で続行していくという新しい決意が2024年では生まれています。

高級生地だから込み入ったメインバッグ的なデザインを作るのではないところが長年かけて出した結論の答えの特徴です。

「サブバッグ的存在」ということは市場の中の自らの立ち位置のようなもの、バッグ市場では「ハイブランドバッグ」こそが真ん中を取っていると思うのですが、いかがでしょうか。

<パッチワーク企画③>同種配列のモノトーンがシックに出来上がった2面、その代償としては種類の違うパーツが目立つ【1171】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去のもったいなく余ったはぎれを消化し、1マスずつの長方形に裁断しながらパッチワークシートを製作しています。

2019年-2022年までの間でハンドメイドバッグ製作に試用後にもったいなく余っているはぎれが随分集まってきました。

縦12.5cmx横17.5cmを1マスとした大きめのパーツで裁断。

接着芯も貼りながら、パッチワークシートをたくさん使用し、ナップサックを数点作っていくのです。

このたびは、パッチワークではよく採用される点在型ではなく同類を固めるタイプの並べ方をやってみました。

それが最終的にどんな風に目に映るのか、是非その行方を追っていただければと思います。

端同士を1cmの縫い代で繋げ、表からハギ目の両端をステッチして固定する作り方、まるで新たな生地を作っているかのような感覚

パッチワークのつなぎ合わせ場面。

1cmの縫い代で二度縫いです。

ここまで大きなパーツであると、やはり二度縫いが安心です。

本当は一繋ぎの大きな生地に価値がある理由はそんなところに表れます。

パーツの柄の向きは同じにそろえるのが美しく、特にボタニカルな柄などは、すべてのパーツに対して縫い合わせ前に柄をよくチェックして向きを決めます。

ハギ目をアイロンで両割りします。

長方形の横長パーツ(縦12.5cmx横17.5cm)を縫い代1cmで横へ4枚接結。

これを合計4段分の16枚がバッグの片面。

裏地もパッチワークシートで配置しますので、1点のバッグで4シート、合計64枚のマス目を使うことになります。

どんなテイストに感じるのかは並べ方が重要になってくるのです。

表面からもアイロンをびしっとかけます。

さて、ここで、パッチワークの生地の裁断の時のお話に遡りますが、地の目についてです。

地の目が正位置で裁てない場合、横向きに裁断、ちょうどこの柄が4枚で横一列にフルに並んだ方が美しいということで、採用しました。

ハギ目を境にした地の目の違いの結合部分の様子。地の目の向きが一定ではない部分も出てきますが採用。

この生地、一度大きなトートバッグを製作済の残りで、「シャンタンフロッキープリント」という名前の生地です。

左側はシャンタン織がボーダー状に見える向きが地の目の向きなのでこちらがイレギュラーな向き、右側は地の目通りです。

向きが変わっても影響がない柄作りをした生地屋様に感謝です。

シミュレーション①:せっかくなので、上からグラデーションのようにカラーを並べました。整っています。
シュミレーション②:こちらは全部黒。たまたま多くあった生地が集まって、まるで1枚のように見えます。

このたびは、ここまでです。

まだ、4枚のパッチワークパーツをつなげただけで、縦の縫い合わせすらしておりません。

ボーダー状に縫い繋げて、表から接結部分の両端にステッチをかけていってやっとシートが出来上がりますので、随分長い道のりなのです。

あとがき

モノトーンなので、この度の配列のような同類を並べるやり方はなかなか素敵に存在感あるナップサックになることでしょう。

ただ、裏地も更にこうしてパッチワークシートを作ることになるので、その後、残りのパーツはここまでの整ったものにはなりません。

そう考えますと、後で振り返って思うのは、はぎれで作るということには縛りがあり、たった1点だけを作って、余らせるやり方もあったと思うのです。

<パッチワーク企画②>1面に16パーツもの生地を並べて作るパッチワークナップサック、1点物にはなかった新しい価値の誕生が見込める【1170】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1168】の投稿で<パッチワーク企画>というものをこの<はぎれ>カテゴリーでスタートしました。

全部で①-⑪のシリーズでお届けしたいと思います。

製作できたナップサックは全部で4点、裏地もすべて両面共パッチワークなのですから相当なものです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.02からおよそ2年後の2024.10.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しています。

よって、ブログ記事の内容が当時2022年のままのYouTubeと違い見方が変わっていますことご理解いただきたいと思います<m(__)m>。

当ブログ記事は2024年に「手直し」しながら2022年を振り返った見方で綴り直しました。

縦横共に4列ずつを並べた片面16パーツの並べ方、バラバラで配列が良いのか、それとも色や柄を片寄せまとめるのが良いのか

パッチワーク完成後当てる型紙:縦40cmx横52.5cmxマチ7.5cm(出来上がりは15cm)。

よく使用しています中くらい程度の型紙ですが、はぎれで作るサイズとしては大きいです。

ただ、マチの分で1マスほどパーツが消えますので、パーツを豊富にするならば、もっと大きなバッグの方が良いかもしれません。

パッチワークの1マスは、共通で、縦12.5cmx横17.5cmではぎれを共通のサイズにしながら無駄なく使える最大限のサイズでした。

パッチワーク1マス分のパーツ:縦12.5cmx横17.5cm、結構大きなパーツ。ブロックのような柄になります。

とりあえず、全部同じサイズで裁断して接着芯も貼るところまで完了しています。

とりあえず、縦4パーツx横4パーツで組み合わせを考案してみたのですが↓。。

1列に必ず1つパステルカラーの街の風景柄を入れています。その他の無地などは重ならないように点在。
全体を青味で統一。多いストライプ柄は市松のように点在。
黄色や青味のカラーで相性の良いカラーを組み合わせますが、赤い色がどうしても入ってきます。
ベージュx茶色系の花柄中心。1種しか無い柄が浮き過ぎないように類似の柄を盛り込みます。
上の続きで似た感じのベージュx茶系。
和柄を集めて葉っぱのグリーンとリンク。
柄と黒などの無地を交互に配置しました。
数の多いパーツを市松に配置。この配置を採用しなかった2022年でしたが、今思えばこちらが正解だったかも。

この辺りで、バラバラに並べることに少し違和感を覚えた2022年、ここから考え方に変化が起こります。

同じ生地を連ねた方が良いのでは。。

その代わり、まとめると境目がくっきりし過ぎるかもしれません。

多いパーツは、8-10枚ああるので、くっつけるとまるで1枚の大きな布パーツのように映ります。

と、こんな風にシミュレーションだけして、もとのように、同じ物をまとめてとりあえずいったん保管。

今一度同じ種類の生地ごとに戻しました。たった1枚だけしかない生地も少しあります。

こうして、並べてみた結果、どれもぼやけたものになるかもしれないというのが2022年時点で懸念していたことです。

続きがありますので、ここまでにしたいと思いますが、最初のバラバラの考え方は2024年から振り返ると正解だったと思うのです。

あとがき

登場の残布は、過去の2019年から現在2022年までのものがほとんどです。

2019年からのスタートでマルチカラーを取り入れてきたり、その後2020年からは黒ベースにテイストを変えていきました。

そんな変遷も見られる製作者にとっては思い入れのあるはぎれになります。

実は、写真や動画では出てきていないですが、この倍くらいの量の真っ黒のジャガードや無地がありまして、同じように裁断して接着芯を貼り1パーツになって準備完了しています。

写真や動画に映しきれなかっただけなのです。

そもそもできるだけはぎれを作らないような製作であると良かったわけですが、それでも余った部分の有効活用もそれはそれで、元の生地の良さが集結したものなので別の価値が生まれると思うのです。

それが、はぎれで作るにしては大き目サイズであるというならなおさらです(^-^)。

思い切ったお洋服の総入れ替えの際に続々と出品、マーケットサイトでの売れ行きの結果分かったこと、複数同時購入したい心理は「世界観」【1169】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あれは2017年のこと、会社を退職後気持ちの変化も大きくありましたことから、これまで集めてきた古着を一気に売却することを決意。

ハイブランドのお洋服・リーバイス501の60点程度が中心の全100点くらいだったかと。

不用品販売も事業へのヒントになります。

たとえ個人間のお取引でも「取引」には変わりがありません。

ここから、実体験をした者が感じ取ったことをこのたびはエピソードとしてお伝えしたいと思います。

もしかして、事業のお客様の心をつかむことのヒントにもなることがあるかもしれません、是非ご一読下されば大変光栄です。

「ハイブランド古着」「リーバイス501USA製メンズW28」のキーワードの2種が織りなす世界観、それを求める人にとってはパラダイスだったテイストの統一

冒頭で少し触れましたが、会社を退職した直後は不安だらけでした。

気持ちの変化も相まって、整理整頓をせずにはいられませんでした。

そこで、心境的にこれまでのお洋服のコレクションを一気に手放し、入れ替えたかったのです。

大きく2つに分かれ、1つは「ハイブランド服」、もう1つは「リーバイス501のジーンズ」です。

お洋服とジーンズとで合計100点程だったかと思います。

ものすごい勢いで購入していただきまして完売しました。

その中で、一人の方がまとめて購入ということもありましたし、2点同時購入も頻繁でしたのでスピード感がすごかったのが印象的でした。

その理由は他ならぬ「特化型のお洋服のラインナップ」であったからこそだと思います。

リーバイスの501もすべてはメンズのW28でありUSA製がほとんど。

それはそれは価値を感じていただいたわけで、たった1点よりも同じ分野のアイテムがたくさんの集まったことが「価値」と「世界観」を作ったのだと思いました。

あれもこれも。。とたくさんの商品が存在するのがにぎやかな感じに一見思えますが、実はそうではないのです。

ある特定の分野をとことん追求した、すっきりとそろったテイストのお品を見せてくれるお店こそがファンを生み、魅力的で唯一となり得るということです。

商品というものを扱う事業すべてに活かせることではないかと思うのです。

あとがき

このたびのYouTube動画なのですが、蛍光色のピンクやブルーが入ってしまい、申し訳ございませんでした<m(__)m>。

原因はよく分かりませんが、編集ソフトからのダウンロード時にすでにそう出来上がっていたようであることまでは調べで分かりました。

この時の事業スタート直前の何でもない日用品のマーケットサイト販売体験は非常に重要でヒントが見つかりました。

「特化型」は成功の1つのスタイルなのではないかということです(^-^)。

<パッチワーク企画①>はぎれで小さい物を作ることとは別の考案、残布を上手に消化しながら大きなバッグを作るというアイデア【1168】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作した後に、必ずはぎれが出ます。

これを集めてストックしてきましたが、いよいよそのストックもたまってまいりました。

ここ最近は生地のテイストを黒っぽく統一しておりまして、そのはぎれも黒系が増えています。

その一方で過去のカラフルなマルチカラーの柄のはぎれも豊富です。

ここから出来上がりのカラーイメージをある程度想像していくのです。

これまでの考え方は、はぎれの大きさを基準にして小さいものを製作しようとしたものでした。

ところが、小さいものはなかなか価値が生まれにくいものだということも分かりました。

小さいと言ってもある程度の面積がなければいけないし、実際に小さいアイテムを販売の際のお客様の反応は薄いものでした。

何に使えばよいかが思い浮かばないというフィードバックも多かったのです。

やはり大は小を兼ねるのか、大きい入れ物は融通が利き、使い道が豊富だということは1つありそうです。

よって、ここからしばらく①-⑪に渡り<パッチワーク企画>と題しまして、端切れを使ったナップサックの製作をしながら、その「ノウハウ」を同時にアウトプットしていき当ブログ記事に「シリーズ」として記録してまいりたいと思います。

はぎれで大きなバッグを作るという発案、パッチワークナップサック製作の下準備の1マスの型紙作りと残布の裁断の様子

ということで、統一のたった1枚の型紙通りに裁断した長方形パーツをつなげて、面積を大きくしていくパッチワークシートを製作するところから始めていきます。

余った生地を合計すると結構大きな面積にはなるものの、バッグのパーツ1枚そのものとしてはどれも不足。

そうしますと、どんどんはぎれが膨大になってボリュームあるストックの山となるのです。

その問題や悩みを大きく解決の方向へ進めていきたいと思っております。

左:縦12.5cmx横17.5cmのパーツで裁断後(接着芯貼り済)・ 右:今後裁断予定のはぎれ(粗裁ちは完了)。
こうして見てみると随分バラエティーに富んでいますが、「花柄」は1つの共通点と言えます。

バッグも1点だけではなさそうな量、いくつか出来上がるかと思います。

そうした時に、それぞれに色や柄を片寄せることも工夫できます。

やみくもに並べたものは、何かぼーっとしていてポイントが見られないので安っぽくなります。

パッチワークであってももしかして1点ずつのそれぞれの拘りを入れ込むことができるかもしれません。

あとがき

そもそも、縫製というものが、裁断を要することなので、それ自体がはぎれを生むのです。

しかし、お洋服のラインが美しく出るのも、裁断してつなげていくことにあったりします。

肩のかっこいい袖付けラインは紛れもなく裁断によるハギ目が物を言うのであり、裁断は必要事項なのです。

よって、バッグも同じことで、一続きのバッグが味わい深いかというと、ハギ合わせによるミシンを使ったことの美しさが間違いなくあるのです(^-^)。

スラックスのダブルの裾上げはプロにおまかせ、お直し屋様にお願いしてでもシングルをダブルにしたかったドレステイストの演出【1167】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スラックスが好きでありまして、ワードローブに随分複数取り入れていることに気が付きました。

多くが「アルマーニ」様の古着です。

ラインが美しく、色がモノトーンカラーであることが永久的だと感じ価値を感じています。

上下の組み合わせを作っていきやすいこともよく感じています。

このたび、古着の「ジョルジオアルマーニ」製の素敵なスラックスが見つかり、丈が長いので裾上げをするということに。。

せっかく裾の部分が余ることもあり、ダブルにしたいと思いました。

ここ最近は、重要なパンツラインの場合は、リフォーム屋様にお願いすることがあります。

ドレスライクなパンツの装いの1アイテム「ダブル折りのスラックス」、折り曲げ部分を「く」の字に裁つデザインになっているからこそプロに外注した

パンツのシングルの裾上げに関しては、古着であることもありコスパを維持したいためなどの理由から自らお直しすることがほとんどです。

しかし、ダブルは特別、やり方をネットでググらせていただいたところ、「く」の字の裁断が必要な場合もあるとのこと。

パンツのラインによっては、ストレートではなくて斜め裁断で行わねば折り返しの時にぴたっとくっつかないパズルみたいなものです。

ここはお直し屋さんへお願いすることに。。

お直し前の画像が無いので申し訳ないですが、もとはシングルスラックスとして作られていたものです。

この裾上げで短くする時のついでのタイミングでダブルにしてもらったのです↓。

ダブルの裾上げ2.5cm巾/股下73cm仕上がり:メンズは4cmが定番とのこと。裾ラインがわずかにハの字。

大変美しいラインでして、股下73cmに仕上がっています、お直し屋様、ありがとうございました<m(__)m>。

ところで、デニムの裾上げとスラックスの裾上げの股下を2cm差を付けることがあります。

スラックスは、重みがすべて下に垂れ下がりますので、あまり長めだと地面に付いてしまい生地を傷めます。

よって75cmである股下の場合、▲2cmの73cmと短めに仕上げてもらいました。

これが正解、下に裾が付いてしまうのではないかとヒヤヒヤしながらストレスある状況を解消できます。

ストレスフリーで気持ちよくお出かけできそうなパンツになるのです。

一方、デニムは、クッションを足首の前に作りたい場合などは、実際の股下と同じで良いかと思います。

そんな感じで、生地の性質の違いを裾上げの股下に反映させています。

<裾上げの仕上がり長さ例:股下75cmの者>

・スラックス(重力に素直に下へ降りる)・・・股下から▲2cm

・デニム(遊びがありクッションができる)・・・股下と同じ

上述のように、「メンズのダブル折りの幅の定番が4cmとのこと」という続きになりますが、実は3.5cmも定番の領域だと思うのです↓。

3.5cm程の左右と比べると2.5cmの今回は幅が華奢です。ゆったりとしたエレガントさは3.5cmの方です。
ワードローブ内のダブルスラックス:上から時計回りに、黒のウール・黒のポリ・グレーのウール混。

あとがき

ダブルはシングルに比べて大きく雰囲気が変わります。

立体感が出ると共に、よりドレスライクになりましたし、良い意味の「アク」のような物を感じます。

シングルは普遍的だとどうしても感じてしまいパンチに欠けることがあります。

同じ形を3点持つということにしても、素材を変えたり色を変えたりすることで、ワードローブが豊富になっていきます。

意外なことなのですが、全く別々のデザインを3点持つということと、同じ分野なのに少しの違いでの3点ということを比べますと、後者の方が豊かに感じることがあり、特化型への拘りに通じるところがあります(^-^)。