次の作業段階に影響のないように薄くしておく工夫、ステッチ巾2.5cmの片面1枚を縦半分を切り落として行う三つ折りステッチの目を見張るような効果【845】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作においての限界は「厚み」だと思っております。

かなり厚手の生地にもすんなり対応できる「職業用ミシン」に慣れて約15年。

では職業用ミシンが最強かというと、厚みに関しては限界があります。

なぜなら、バッグは決まって三つ折りが登場し、さらに三つ折り同士が重なって厚みが増すことになりやすいからです。

これまでは、8号帆布、ゴブラン、セルヴィッチ25オンスデニムにわたって厚みの生地を職業ミシンで縫ってきた経験があります。

これらの生地は、裏地とのコンビでもある限られたデザインでなければ、針の16番や糸の30番でも追いつかないことがあります。

そんな際には、一重仕立てのデザインということも厚手生地をうまく活用するコツになります。

ただ、そうはいっても、一重仕立てにしても更に別の悩みが出てくるのです。

それは縫い代の始末です。

トートバッグを裏地付きで作ることは一見手間がかかるようですが、厚みの生地としては、縫い代が裏地との重なりで隠れるので両割りするだけで隠れてくれるので解決です。

今回製作しているのは、一重仕立てのエコバッグ。

エコバッグも必要な時にだけ取り出したいために重さの軽減やたためる薄さも追求しています。

そうしますと、そこそこ肉厚な「カーテン地」などは縫い代始末の際の三つ折りが困難を極めます。

その対策をしたのがこの度です。

厚み生地のお取り扱いの際には、是非お役立て下さいませ。

縫い代を二重のまま三つ折りが困難、片方を半分ハサミでカットして三つ折りする劇的な効果

サイドの縫い代は2.5cmで地縫いステッチ二重。三つ折りの上(内側)の1枚を7mm程度残してカット。
次に、アイロンで三つ折りするとカットしないよりもはるかに三つ折りがしやすくなりました。

当然ながら、三つ折りの厚みも一部そぎ落とされ薄くなりました。

三つ折りしてステッチしたものが下側の1本のステッチ。上に出ている二重線は地縫いの時のもの。

この、地縫い線が見えてしまうことの解消は、また別の機会に工夫していまして、ここでは見えるやり方をしています。

こうした時にど真ん中にに地縫いのステッチが位置すると三つ折りが正確な分量でできた証となります。
この三つ折りの時にカットした効果は、次の入り口1周の三つ折りが綺麗にできることで表れます。

厚みがあり過ぎると三つ折りステッチもぐちゃぐちゃになります。

よくジーンズの裾上げで折り伏せ縫いしてある硬い部分を三つ折りせねばならないのですが、あれを綺麗にできることが裾上げ担当者の技術です。

ジーンズは何とも仕方がないのですが、その時に金づちでたたくことをしてペタンコにしているので、考え方としては似ています。

つまり、「厚みを解消している」ところが共通です。

厚みある生地にとって、三つ折りは非常にやっかいな障害物なのです。

ということで、一重仕立てこそ裏地付きよりも工夫せねばならないことも出てくるのです。

内側といっても表なのだという厳しい見方になるからです。

あとがき

二重仕立てではなかなかミシンが追い付かないゴブラン生地、ヘビーデニムなどは、その縫い代始末に悩みます。

せっかくのレア生地であるならきちんと美しく作りたいもの。

この度のカーテン地はほつれやすいところも欠点で、いろんなデメリットが集まった生地であったことで、カットした効果が出やすかったと言えます。

視界からは遠い内側も美しく仕立てるという「姿勢」は、きっと誰かがどこかで見ている、そんな気がしてならないのです。

接着芯貼りの積み重ねで汚れたのりや糸ぼこりでざらざらのアイロンの表面をツルツルにお手入れするコットン+水+熱の利用法【215】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作において、「お手入れ」や「お掃除」も大切です。

余った生地などの整頓がなければ、材料の在庫の把握1つにしても困難。

やはり時折、ミシンや材料や道具のお手入れや整理整頓をしている日常です。

そうして、またそこから新たな出発のような気持ちでハンドメイド作業を続行していくのです。

趣味でやっている人でもそれはもう「ハンドメイド道」に乗ったのなら、「事業活動」のつもりで歩んでいくことが軌跡を残せて活動自体の「価値」も出てくると思っております。

是非、そういった意識で取り組んでみてはいかがでしょうか。

さて、このたびは、ハンドメイドバッグ製作では必ず出てくる「接着芯貼り」とその後のアイロンの様子からのスタートでお話させていただきます。

接着芯を連続で貼った後は、こうして、接着芯の織り糸のくずや糊のべたつきによりアイロンが汚れます。

すべて接着芯を貼り終わった後にアイロンを見てみると、こんな風に汚れて、表面が糊でざらざらしています。

このまま次の製作でアイロンを使ってしまうと、その次の材料の生地にこの汚れが移ってしまったり、アイロン自体に黒い塊としてこびりつきが起こるのです。

それを考えると気持ちが良いものではありません。

そういったことを避けるには、日々のすぐのお手入れや掃除がマストとなります。

ここ最近私が採用している方法で、コットンを使う方法がありますので、この度はこのやり方を実際の場面のお写真と共にご紹介したいと思います。

化粧用のコットンx3枚重ねを利用したアイロンの汚れの掃除

ここ最近やっている掃除の仕方なのですが、なかなかの効果なのでご紹介することに致しました。

お水を使うので、アイロンの熱とお水の相性の悪さからやけどをしないようくれぐれも空いた方の手をアイロンの近くに持って行かないようお願いします。

そして、アイロンの温度は、低めの「低」でお願いします<m(__)m>。

では、写真と共に手順をご説明いたします。

化粧用のコットンを3枚重ねにします。
ここへ、水道水を含ませ、ぽたぽたと下に落ちるところからもっとお水を抜きます。
お化粧時に顔に塗り終わった後のような感じの馴染んだ湿り気です。
温度は「低」でコットンをアイロン台の上に置いたクッキングシートの上でギューッとこすります。
そうするとこうして、汚れがアイロンからコットンへ移っていきます。
コットンの裏側も使ったり、2回戦目またコットンを用意したりして徹底的にアイロンの汚れをふき取ります。

アイロンをコットンにかけているのだけれど、実はコットンによってアイロンが掃除されているというニュアンスになります。

綺麗になったアイロンの表面。ツヤが出ましたので、接着芯の糊は除去されたと言えます。
アイロンから移った汚れの付いたコットンの様子。ものすごいですね(^_^;)。

洗剤とかたわしでこするということをせずにここまでになることに驚きます。

アイロンを壊してしまう原因になるので、お水+たわしというのはお勧めできませんね。

これは実際にやってしまっていた過去でアイロンが壊れた体験からの忠告となります(^_^;)。

あとがき

ハンドメイド製作に使用する道具なども、当たり前に毎回使用するものですが、だからこそ大切にしたいものです。

整理整頓とか掃除というのは、ルーティーンであり、当たり前であるがゆえに、最も大切な活動のベースとなるほどの大切なことなのです。

これなくして優れたお品が作れるのだろうかと。

きちんとした環境の中で丁寧に作っていくその「姿勢」が出来上がったお品にも現れるのだと思います。

その美しいうねりはまるで丹後の海のよう、「丹後ちりめん」生地との出会いから興味を持って出会った「うらにし」の物語【201】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをコンスタントに製作しております。

これまでは、販売することを重点においての製作でしたが、現在はぐるりと方向転換。

ハンドメイドバッグを作る人との共有を目的とした、「共有型のハンドメイドバッグ」というコンセプトで製作しています。

今までの販売目的ではなかなか見えなかったこともこの共有型のスタイルにしてからは見えることも多く、良かったと思っています。

まだまだ十分に共有し切れていないですが、間違いなく一歩は踏み出したと思います。

今後も製作したものを、その原価から細かいワザまで、隅々まで引用のしがいがあるものとしてお届けできることが目標です。

さて、これまでいろんな生地でハンドメイドバッグを製作してきましたが、特にこの生地は本当に美しかったという生地が「凹凸感ある生地」です。

ジャガード、フクレ加工、風通加工などふくらんでいたり、でこぼこした様相が高級感や美しさを作ります。

その中で、「縮緬:ちりめん」もよく使わせていただいた生地です。

今回、ある1冊の本を手にしました。

それは、「丹後ちりめん物語 「うらにし」の風土と人間 :八木康敞 著」。

京都の北部の海岸寄りの地域です。

ここを、「うらにし」とざっくりと呼ばれていて、主に地方の呼び名のようなものです。

「弁当忘れても傘忘れるな」の海岸沿いの地方に言われのある昔からの言葉があります。

天候には非常に悩まされるのですが、それこそが、湿気の多い地域ならではのメリットとして「ちりめん」という収縮率のある素材が生み出されたのです。

ちりめんは、「湿気が多いと縮む」という特徴があり、湿気こそが製造に必要な環境だということです。

中央集権的な背景からその伝統産業を守ってきた歴史

ちりめんのライバルは、「西陣織」。

ちりめんは、「女工哀史」という記録にも書かれているようなよく映画になった蚕から織物を作っていく機織りの女性労働者達の低賃金での苦しい労働に重なります。

メイン職にはならないようで、副業的に女性が長時間労働をさせられ、へとへとになりながら頑張ってきた産業。

そんな時代に、「課税」が施行され、大きな農民一揆が起こっています。

今でいうブラック企業の分かりやすすぎる姿だと言えます。

一揆は反発です。そうして労働者達の権利や人権を勝ち取るべくみんなで一丸となった奮闘記。

今後のサステイナブルな時代のヒントになります。

無理強い、対等でない雇用関係というのはいずれ反発や崩壊が起きるのです。

華やかな中国から伝来の生地とちりめん生地との比較

ちりめんの製造も現在は衰退しほんのわずかしか残らない状況のよう。

私がやっと見つけた、この生地↓。

黒:ストレッチ丹後ふくれちりめん、ポリエステル/95%、ポリウレタン/5%、日本製。

「丹後ちりめん」と名乗られた生地はこれしか今まで出会っていません。

元の丹後ちりめんは絹製ですので、現代風の服地になるものです。

ポリウレタンも入っていてニットみたいな弾力性があります。

ふくれ加工もしてあるので、元のちりめんの姿からすると複合型の生地ですね。

次は、ちりめんのイメージに一番ふさわしいもの↓。

イエローベージュ:ちりめん、ポリエスエステル/100%、日本製。

まず、ちりめんと聞いてこのイメージが浮かびます。

複合型ではないシンプルなちりめんでもこのようにうねりが全体にあって美しいです。

糸の撚りが格段に多く、ハサミでカットしたその切り口の糸のほつれはめったに起こりません。

グレー:ちりめんジャガードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

こちらは超複合型で、ちりめんに、ジャガードもプリントも両方組み合わさった豪華な素材です。

お出かけのブラウスやワンピースを思わず想像してしまう服地です。

ちりめんは、日本らしい和素材の1つですが、その他の和風な素材も元は中国から伝わってきたものです。

少し異国情緒あふれています。

・「蜀紅錦:しょうこうのにしき/しょっこうきん」・・・中国の蜀(しょく/四川省)で製作された錦(にしき)。仏壇の敷物みたいな装飾のイメージです。

・「繻珍:しゅちん」・・・繻子(しゅす)地に金銀やカラーの糸を模様で織った生地。上の蜀紅錦と同類。

・「緞子:どんす」・・繻子(しゅす)地に裏組織で模様を織った反転のようなジャガード。

・「綸子:りんず」・・・すぐ上の緞子に類似するが、もっとペタンコ(精練による)。

・「紗綾:さや」・・・上の綸子に同類。

呼び名は違いますが、それぞれ類似であったりするので、今のところはっきりした区別は私が出来ていません<m(__)m>。

ただ、これらと比較すると、「縮緬:ちりめん」はその見た目が明らかに違います。

上のキラキラした素材いくつかは金や銀などのカラーを豊富に使った装飾性がありますが、ちりめんだけは、シンプルな無地1色でもその凹凸感を表現してあり、最も素朴な織物と解釈します。

あとがき

この先、「丹後ちりめん」とはっきりと謳ってある生地にどれだけ出会うことができるのか。

おそらくわずかだと思います。

ちりめんも「ガチャマン時代」という1960年代の全盛期は過ぎた産業になってしまいました。

それでも、生地というもの自体がこの先も残っていくなら、是非この美しい特有のうねりのある粋な素材が残ってほしいと願っています。

「しなやかで強くて美しい」、そんな姿がとても素敵だからです(^-^)。

肌着みたいなテレコニット素材がナップサックになったことで感じた服地のバッグへの可能性、バッグも部分的には肌に触れる小物である【1328】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび「ナップサック」が完成。

オフカラーと優し気なブラウンカラーのコントラストがエコロジー、親しみやすく思わず触ってみたくなるような風合いです。

これらがストック生地の中でも最終のグループの残布であるということに対して、「まさかのコンビの実現」と思っていただければ大変光栄です。

オフカラーには差し色をもってまとめ上げるパンチも必要、2種の生地で作られる意味を感じ、服地さえもバッグになる可能性を広めたい

「ダブルナップサック」:縦29cmx横34/46cmxマチ15cm。

<表地/裏地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。

<部分パーツ:茶色>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

オフ生地がそこそこストックがあったので、裏地も同じ麻テレコニットを使用しています。

そこで、コントラスト効果も兼ねて、第2のカラーとしてブラウンを同じ麻系で歩調も合わせながら所々に配置。

では、どのパーツにコントラストカラーの茶を配分したかをお伝えしていきます↓。

巾着ひも兼ショルダーと巾着ひもホールタブ:一定の場所に濃い方の色が集まる入口を絞った瞬間が美しいです。
Dカンタブ:細かい部分ですが、「パーツは差し色で」という足並みみたいなもので、タブも茶色で設置。
ポケットのフラップ:ここへ強度を高めることも兼ね、3cmのダイヤキルトをかけました。裏地はキルトは無し。

後で思うのは、フラップもここまでのものにしたなら、裏地にもダイヤキルトをかけるべきであったと。

オフカラーに対して茶色というコンビは、元はお洋服のコーデからの着想、ベルト・靴・バッグなどの小物をオフカラーのワンピースなどに差し色的に所々にちりばめることに似ています。

本体とその他の細かいパーツというバイカラーの分け方で色を変えていくとこんな風に、目立たないオフカラーもかえって際立ちますし、主役らしくなります。

本体パーツに使っているのですからオフカラーが主役なのです。

その他、色が交じり合ったマルチカラーをその中の1色でまとめる役割を兼ねた使い方で柄生地にも有効です。

あとがき

「シンプル」と「粋」は実はイコールではないと考えます。

「シンプル」にはもう1つ「カッコイイ」などという感嘆の気持ちを表すようなテイストが入ってこそ。

どうぞ、素敵な組み合わせで独自のスタイルを閃いて下さいませ、一緒にハンドメイド活動を楽しんでいこうではありませんか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ワードプレスのブログ記事内の一部の文章を検索結果に表示、記事タイトルに並んでドラマチックな部分を是非表示したい【1327】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の記事【1322】では、増えてきたブログ記事のピンポイント選択がしやすいようにと読み手目線で、「VK Filter Search」という検索機能のプラグインを導入したことをお伝えしました。

このたびは、もう少しその後の読者様の動きを掘り下げ、検索した結果に表れる画面にスポットを当てたいと思います。

検索した結果に表示される文章の一部は、無設置の場合は、書き出しの冒頭の部分が抜粋されるのがデフォルトのしくみ。

今までは、その機能にお恥ずかしながら気付かずにいましたが、ある時に気付き、重要性があると認識したことで能動的に文章のある部分を抜粋+設置することをし始めたのです。

無設定よりもはるかに実際の記事にお誘いしやすいのではないかと、そんなところをこのたびお伝えできればと思います。

毎回ブログ記事を投稿するたびにやっていること、早期解決型の結論部分や、最もドラマチックな表現の部分を書き手自らが納得しながら抜粋

このたび導入した検索機能のプラグイン「VK Filter Search」を導入。

ブログ記事1つずつに「抜粋」という欄に文章の一番「際立った部分」をコピペして設置作業をすることで、「検索結果」のタイトルに並んで2段目に表示される機能です。

ブログ記事の編集画面:右の「ここ」にあたる部分は「抜粋」。文章の中からコピペしています。

この部分は、検索結果のブログ記事のタイトルと共に並んで表示される部分、どんな内容の記事なのかをキャッチーに判断してもらえるのです。

抜粋する文章は、およそ3-5行程度。

一番最初の方であることも、真ん中、一番最後の締めくくりの部分であることもあります。

それは自ら決めることができる裁量の自由度があります。

では、ここに何も入れていないと何も表示されなくて、大変な損をしてしまうのか。。

いやいやそんなことはありません。

それがこの「VK Filter Search」というプラグインの素晴らしい所。

何も入れていない場合は、文章の書き出し部分が表示されるという仕組みになっているのです。

「抜粋」無設置の場合:このように冒頭部分が表示されます。特徴は、「続きを読む」と表示されること。

冒頭部分は、まだまだ一番伝えたいことは書いていないので、本来抜粋したい箇所とは違います。

さらには、よく世間話のような導入部分から始めているという特性もあり、この【601】の例でもあいさつと少し+αのみの文章が該当します。

その代わり、その下に「続きを読む」が設定されていることで、この続きを自然な形でクリック後文章の続きとして読めるメリットはありますので、悪くはありません。

意図的に抜粋したやり方では。「続きを読む」は出ないのです。

さて、再び「抜粋」に入力した場合に戻ります↓。

記事の「抜粋」に入力した上で、キーワードを「オフカラー」として検索してみます。
検索結果は、その抜粋した「オフカラー」というワードがタイトルに入る文章の記事が一番上に来ます。

その他、「オフカラー」を文章の中に含む記事がずらっと下の方に続きますが、優先順位は、タイトルにそのワードが入っていると上の方に出るのです。

そして、抜粋した文章は、まさに「抜粋」にコピペ入力した文章そのまま。

この記事に興味を持ってもらえれば、タイトルのクリックで記事が開かれます↓。

記事の到達箇所は冒頭のタイトルがある位置になりますので、そこから読み始めていただけます。

やはり能動的に抜粋できる手動入力の方法がピクチャレスクは好んでいます。

ブログ記事の構成によっては、最初にドカンと結論をまとめるような文章を入れている場合は抜粋無しでも「続きを読む」というのがあるメリットで良いことも確かにあります。

ただ、音楽のメロディーのように、盛り上がりは後半分にあるものです。

実際に抜粋していますのは文章の中で一番ドラマチックな表現を含む部分が多いです。

もう1つは、「早期解決型」として結論のまとめのような部分、これをもうアイキャッチ画像と共に先に掲載してしまうという方針。

中身まで見ていただくことへのデメリットではないかということに対しては、そうは思いませんでして、「親切心」これに尽きます。

いち早く見つけていただいた読者様を記事全体にお連れするきっかけは、「パンチある文章や興味をそそる表現」だと言えるからです。

あとがき

これからブログを始められる方は、スタートする時点でこの「抜粋」の機能を知っていることをまずは知識として引き出しにインプットどうぞ。

なかなかさりげない機能であり、あまり目立ちませんでしたから、いつから始まったのかさえ気付いていないほどブログ開始から何年も知らなかったのでした。

しかし、その後の頑張りもあり、これまでのすべての記事に現在は抜粋分が設置されましたので、整った環境への一歩を踏み出すことが出来ています。

目に留まるブログ記事にするための工夫の切り口はいくつかあるもの、その基本的な切り口の1つとして「抜粋」があると俯瞰した見方でご理解いただければと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

肌着のような麻テレコ生地のオフカラーを本体に選んだ突飛さ、並びに、差し色的脇役に選んだ麻混生地のブラウンカラーの縁取り的役割【1326】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在のナップサックの製作は、過去の生地の余りを仕様しています。

おおかた2022年でストックは消化していたのですが、それでもまだまだ見つかる、「まさかこれをバッグには使わないでしょう」というマスク製作時代のオフカラーをナップサックに使用すると決意。

このたびはまだ完成していませんが、5cmのボックスキルトを表地にかけるところまで進みました。

肌着の優し気なオフカラーに必要なのはやや強めなカラー、とは言えソフトな雰囲気も持ち合わせたクリーミーな土色は正解であると、素材感を合わせ麻混で決定。

下着に使われているのを見たことがあるようなニットテレコの麻100%生地、同じ麻で歩調を合わせたブラウンカラーは良き助演を務めてくれそうだ

<表地・裏地>麻テレコニット、麻/100%、日本製。<配色>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

ストック生地の余り具合に合わせた意外な組み合わせ。

なんとメイン生地がオフカラーです。

もとはマスクの口に当たる裏地部分使用していたコロナ禍の2020年春のこと。

その後何度かの同じ生地リピート購入の末、マスク製作ブームが去り、大手企業によりマスク製造の安定化でハンドメイド製造の出番が終了。

良い意味の終了だと思います。

この麻/100%のニットということも素材としては貴重であったので、多めに調達していたところタイミング的には在庫になったということです。

その多めに余っているこの生地は表地にキルトをかけ、裏地にもこの生地を使用していきます。

こちらの麻混無地もストックがあとわずか、それほど大きなアイテムも作れませんので部分使いの利用にはちょうどでした。

巾着ひも兼ショルダーの部分、ショルダータブの2箇所、そして、内側のポケットのフラップに使っていきます。

オフカラーの所々に配分よくブラウンカラーが配置される予定で、まるで縁取りのような存在になると思うのです。

あとがき

ストック生地同士だからこそコンビになったこのたびの2生地の組み合わせ。

残り少ない過去の在庫の中にこの組み合わせがあったことを奇跡的に感じています。

もし、最初から選ぶとしたら選ばなかった肌着のような生地、意外にもなかなか良い雰囲気であることに驚いています。

新しい形というのは、末端の究極から偶然生まれてくるものなのかもしれないなどと思ってしまいました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

何十年も前の木製ミニチェストの引き出しの中の薬のにおいを吸い取ってくれる立体的に丸めた新聞紙を活用した消臭術【192】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昭和時代の木製家具を今まで集めてきました。

特にコンパクトなサイズはグッドです。

模様替えには持ち上げやすいので融通が利くのも小さめの良い所です。

家具とまではいかないけれど、ミニチェストも活躍してくれています。

ミニタイプは、中に入れる物は小物がとても合っていると実際に入れながら実感しています。

そんなミニチェストの中の1つなのですが、特に持っている中では古いと思われるものがありました。

それがこちら↓。

現在アクセサリー収納の立方体寄りなミニチェスト1辺22cm程度。年代物でありキズなどを塗装や補修済。

入手当初随分年季が入った様子で、キズが気になっていました。

たくさん使われていたのですね。それでもこの木の実柄が好みなのでこれしか目に入らなかったのです。

最初グリーン寄りのカーキ色でしたが、塗装のカラーの関係でやむなくブラウン寄りのカーキ色に生まれ変わりました。

その後実際にアクセサリーを入れている中でやっと気づきます。

「あ、薬のにおいがする」と。

USEDアイテムには前の持ち主のその使い道が垣間見れることがあり、おそらく薬箱として使用されていたと思います。

薬自体の臭いは気になるものではありませんが、結構強めであることで、アクセサリー入れとしての使い方とのミスマッチが気になりました。

そこで、臭いを消すということを考え始めます。

それが今回の投稿のポイント部分、「消臭」です。

何かにおい消しの新たな気体を吹きかけるなどするのではなく、親しみある身の回りのアイテムを使って気軽に行います。

新聞紙を丸めて立体的に箱に敷き詰めたにおい消しの驚くような効果

こんな風に新聞紙の反面1枚を軽くくしゃくしゃにして、隙間がないように箱の中に敷き詰めます。
3段のチェストなので、引出し3つとも同じように行います。そして、引出しを閉めたまま約1週間置きます。

そうした、結果、新聞紙を取り出してみて、新聞紙のにおいをかいでみますと、薬のにおいがたくさんしました。

つまり、引出し内の薬のにおいが新聞紙に吸収されたと考えられます。

においを吸収した新聞紙はここで終了。

その辺に転がしておかず、蓋付きのゴミ箱へ。。

そして、再び引出しの中のにおいをかいでみますと、明らかににおいが抑えられていました。

引出しから薬のにおいが取り除かれたということも分かります。

ただ、今回、意外ににおいが強く、3ターンまで行っています。

現在は3ターン目に入ったところでこの投稿をしましたが、2ターンが終了した後は最初よりも新聞紙、引出しの中共にもっとおさえられていました。

いよいよ3回目ではもうラストになりそうな予感です。

においのそれほど強くないものは、1ターンだけで消えることもあります。

過去に靴入れでは1度っきりで解消できたことがあります。

が、その時はトイレットペーパーでした。

人から教えてもらったトイレットペーパー1ロールを臭いのこもった場所に置くという手法。

これをトイレットペーパーから新聞紙にアレンジしたのが私独自のやり方になります。

トイレットペーパーは今回の引き出しにはそのまま1ロールは入りませんので、新聞紙はあらゆる箇所に融通が利くかもしれません。

ただ、トイレットペーパーだと1回だけで効いたことも事実。

もしかして、あの紙の重なりこそがその威力を発揮しての1発効果だったのかもしれません。

まだ、細かな謎は残りますが、新聞紙は身近なアイテムなのでどうぞお気軽にやってみて下さいませ(^-^)。

あとがき

スピリチュアル的には、「におい」は注意するものとして挙げられているようです。

直感でにおいが気になった時はすぐに対処するようにしています。

他のにおいの件で言うと、お洋服の古着です。

マーケットサイトなどで購入後、届いた時に自分の身の回りのにおいと明らかに違う柔軟剤のようなにおいがすることがよくあります。

柔軟剤を芳香効果として使う方もここ近年多くいらっしゃるかと思いますが、私にはあのにおいはちょっと強いと感じます。

そして、何よりも、ワードローブに違和感をどうしても感じるのが柔軟剤のにおいなのです。

よって、おそらくお洗濯していただいているようなきちんとした古着であっても古着購入後はホームクリーニング、もしくはクリーニング屋さんでバシャバシャ洗うタイプのクリーニングをしてもらっています。

今回のようなにおい消し対策というのは、USED品を手にした時の「気」なるものをいったん自分使いのスタート地点に入れ替えるというような意味を感じています。

この「気」なるものがなかなか表現しづらく、しっかりお伝えできたかどうかわかりませんが、こうした目には映らない感覚こそ重要ではないかと思いうのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

製造者自ら考案の仕様を3箇所も間違えたエコバッグはボツ品へ、それでも決して使い物にはならなくはない作りの良さがかえって分かった【1325】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっと連続製作のナップサック。

数か月ぶりにもう1点の定番品、「エコバッグ:切餅:きりもち」を製作しました。

というのも、このデザインは1枚仕立てで表地1種のみで作るので、縦が1m必要であり、そこそこパーツの数が多いのです。

支柱・取っ手・底ベルトなどの長いパーツが多いというところも特徴です。

一重仕立ては縫い代を美しく隠す工夫が必要で、丁寧な作りとなるとロック始末よりも「ラッピング:くるみ込み」を選択しています。

なかなか良い仕立てのジャケットやコートのハギ目に両端ラッピング/パイピングで縫い代を始末してあるタイプをご覧になったことがあるかもしれません。

ああいった作業が高級感の証(あかし)と言えるのも、手間をかけるからなのです。

さて、この用尺1mかかるデザインを生地ストックの中、「ちりめん」が使えそうだと取り出して製作したのです。

黄色がかったクリームベージュ色の無地のちりめんは凹凸感があって高級感が高まりました。

しかし、結果、3つの仕様ミスによりボツとなったのでした。

このたびは、そのミスの3つを解説しまして、ボツにするほどの理由と反対にボツになっても結局は使い勝手には何ら申し分のない現実もお伝えしたいと思います。

①ベルトの取り付け順間違い②三つ折り内部の生地カットし忘れ③トップの三つ折り幅間違い(幅狭過ぎ)の3つのミスでボツになったエコバッグは十分使えた

久しぶりだったのもあり、考案者自らがポイントを忘れて、3箇所仕様通りではない出来上りになりました。

一見問題ないようですが、その作り方に込めた意味があるのでやはりミスになりまして、試作品として自分使いの機会をいただきました。

自分使いの持ち心地などの感触に関しましては、別記事の【1324】に綴らせていただきました。

では、その間違いの場所をを解説してまいります↓。

切餅:<サイズ>縦37cmx横36cmx18cm。<表地:ベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。

大きめの箱も入る程のたっぷりとした容量が誇れる点です。

取っ手もたっぷりとした長さがあるので、少し箱がはみ出しても大丈夫。

現実的な買い物シーンではこうしてはみ出すことも多いと思います。

使い勝手に特に大きく影響することは有りませんでしたが。。

<間違い①>底ベルトの順番を支柱よりも後にしてしまったこと。本来は横向きが先に取り付ける順番です。

早速なのですが、肝心な底ベルトの縫い付け順を間違えてしまいました。

ここには深みある理由があり、まずは中に入ったものを底ベルトで底板のような役割で支えるのが第一。

そして、さらならるパワーとして縦の支柱を両サイドから全体を持ち上げるという意味です。

その意味を考えると製作してしまった順番はとんだ矛盾なのです。

このお話をしなければ気付かないことかもしれないですが、意味をこめていますので、非常に違和感があり「間違えた」とどうしても思えるのです。

自分が考案しながらも自らが間違えるというのが何とも。。

<間違い②>両サイドの縫い代の三つ折りの一番上。三つ折り内部の隠れた1枚をカットし平らにするのが正解。

この時は忘れても何ら問題がないように感じますが、その後のトップの三つ折りの時にごわつきます。

先に作業のサイドの三つ折り時点で薄くすいておかねばならなかったのです。

後から応急処置的に三つ折りの直前に分厚くなった状態を斜めにカットしていては、結局効果が薄くごわついたままなのです。

そうした結果、トップの三つ折りのステッチはこのごわついた箇所でゆがんでしまったという負の連鎖が。。
<間違い③>そもそもトップの三つ折りは、1.5cmの巾の三つ折りが正解。サイドと同じ1.25cmずつでミス。

1.5cmを1.25cmで三つ折りしてしまったその差0.25cmの差が意外と大きいのです。

その影響は取っ手の付け位置との距離が増えトップのラインがややたれ気味に。。

ちりめん生地の重くタランとなるという性質には打撃のミスです。

もう1つはバッグの入り口らしく幅をゆったりととりながら、それでいてすっきりとした1.5cmの三つ折りはベストな入口の様子だと確認した上での仕様なのです。

まるで、建築でいうところの「門:もん」のようなイメージですかね。

ということで、3箇所も自分で考えた仕様を間違えるというハプニングを伴った出来上がりだったのでした(^_^;)。

たためる範囲はこれくらいまで。これで縦21cmx横12cmx厚み5cmです。

それだけ頑丈な作りを追求していると思っていただければと。

あとがき

このたびの3つのミスによって分かった事。。ピクチャレスクはたまたま考案した役割を担っただけであるということです。

自らもその仕様の記録をしっかり見直してその通りに作る何ら第3者なのだという感覚です。

デザインは私だけのものでは決してない、多くの方にアウトプットし広める、「共有型」のものなのだと改めてそう思ったこのたびの製作でした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

美しい畝のちりめん生地を広く使ったエコバッグの持ち心地の実態、やわらかでソフトな肩への接触具合は是非お伝えしたい素材の特性【1324】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっと連続して製作の「ナップサック」から、少し離れます。

もう1つの定番バッグとしております、「エコバッグ:切餅」を試作。

試作品となってしまった理由は、自らの考案にもかかわらず、仕様を間違えてしまったからであり、自分使いをすることになりました。

時々製造者自らが使ってその使い心地を味わうと良いという勧めがおかげ様で生まれました。

何の変哲もないありふれたエコバッグのイメージを覆したい、「ちりめん」素材を日常的なデザインに落とし込んだ

エコバッグのイメージとは少しかけ離れている「ちりめん」をあえて利用させていただきました。

実際に使わせていただく中で、ちりめんの特性を感じる瞬間があります。

<表地:クリームベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。

実際はもっとクリーミーな黄色みが入ります。

このちりめんは、お洋服にはたくさん利用されますが、バッグに利用ということが意外。

しかもエコバッグ、高級感あるエコバッグになると思います。

ちりめんは織り目が密集していて丈夫なことがそもそもの特徴です。

そして、しわが寄りにくいとか表面の波のような模様がなんと言っても美しいというのが魅力です。

近く寄るとそのうねりがはっきりと目に映ります。大変美しく立体感に溢れます。

やや重くずっしりとしているのでたらりとした感じもありますが、実際は丈夫なのです。

まず裁断で思うことは、ほつれにくいのだと感じます。

それもこの織りに理由があると思います。

こうして、美しくて丈夫であるというメリットを活かします。

無地でも華やかさが感じられるちりめん、エコバッグの分野にとらわれることもありません。

上着入れやお土産入れなど常に必要ではなくとも、必要な時に取り出せるたためるものですのでその用途は幅広く考えていただけるものと考えます。

以前、この「切餅」デザインは、長い支柱/取っ手が一繋ぎでした。

一繋ぎでありながらエコノミーに製作できるためには。。を考え、生地幅が150cm程度の広幅に限定したご紹介でした。

しかし、そんなことでは、好きな生地で自由に作れない、かえって縛りがあると思い直しデザイン自体を変更。

そうして、継ぎ目を作ることで、シングル巾の110cm程度も可能になりました。

その継ぎ目をさりげなく隠すのが、四角いタブです。

このタブには、①機能:ハギ目を隠す②デザイン性:ぱっと見の目のようなアクセントの2つが入っているのです。

他の部分は一重仕立てですし接着芯を貼りませんが、このタブにだけ接着芯を貼りました。

一番力がかかる部分だと言えます。

このタブに関しての縫い付けも、他の生地よりもちりんめんは作業しやすかったと感じました。

完成したのですが、この中に間違いがあり、試作品として自分使いになったのです。その間違いとは。。

あとがき

さて、間違いに関しては、後日の【1325】の記事にてじっくりお伝えします。

間違いがあったとはいえ、使用には影響が全くありませんので、その使い心地を味わってみたのでした。

この畝(うね)による肌触りがまず気持ちが良いです。

そして、物を入れた時の持ち上げ肩に背負う時の感触が少し伸びる感じがあります。

それでも元に戻る融通性はちりめんの特徴だと思います。

持ち上げて伸びるなんて良くないことのように感じますが、ふんわりとした持ち上げ方と言いますか、心地は良いのです。

では、間違えた箇所というのを、次の【1325】で綴ってまいりたいと思います。

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書き手:ピクチャレスク

生地をもったいなく余らせることで完結するのか、それとも寸法の足りないバッグを作るのかの正解は実際に作って売れるかどうかにある【1323】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、はぎれと呼ぶにはもったいない余り方をしていたストック生地を同じマス目のブロック型でパッチワークにしてバッグにしていく製作が完成しました、

8号帆布最終ストックの消化を生地の残り具合に合わせて、縦の寸法が5cm不足の状態で仕上がりました。

ここに至るまでには決断があり、生地をもったいなく余らせて終了するのか、すべて使い切って寸法不足の訳あり品のような完成にするのかの選択がありました。

後者を選択した結果がどうであったのかは、そのお品物自体が受け入れられるのかどうかが答えなのではないかと思います。

5cm短い寸法は、ちょうど目で見て分かる範囲の狭間であり、なかなかの分量なので重要です。

このような選択の必要があったことで、問題提起も生まれ、結果的には意味のあるハプニングであったと思っております。

やや小ぶりだと感じる5cmの不足で完成のワンショルダーバッグ、残布を使い切らなければ「その先」が無かったことを思うと提示をしたことに一定の意味はある

パッチワークシートを裁断した時に、せっかく返し縫いした端っこの糸もカットされることが避けられません。
そこで、糸目6mmという粗い巾ですべての縁を単独ステッチして、ハギ目が避けてきているところを固定。

返し縫いするハギ目の箇所は3度同じところが縫われますので、それは安心感ある固定ステッチとなります。

「ワンショルダバッグ」:縦27cmx横21/41cmxマチ20cm。型紙では▲4.5cmが実際は▲6cmでした。

特別サイズとして、縦が短いバージョンで完成、生地は3種類使用しました。

1)<表地:オリーブグリーン>カラー帆布8号、綿/100%、日本製。

2)<裏地他:焦げ茶小花柄>小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。

3)<ポケットフラップ他:青緑>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

外側は3種類すべての生地が登場。不足部分はバイカラーのように半分ずつ使いながら対称になるような仕立てに。
ストッパーさえも面積が不足して、2種をハギにして作ったのです。これはこれで面白い切替です。
裏地は、メインが小花柄のブロードです。フラップは麻混無地でコントラスト効果。
ワンショルダータイプにはこうして線コキも取り付け、長さの調整を可能にしています。1.2cm巾のショルダー。
底面はパッチワークのハギ目がつながることが望ましいです。正方形の底面はリュック仕様の時の安定感を意識。
裏地:ベースが焦げ茶なのに、柄が混沌として詰まっているため焦げ茶の面積が控え目。色バランスが良いです。

あとがき

こうして残布を使っていくという選択をしたこのたびですが、結果的には寸法が不足した出来上がりにならざるを得ませんでした。

この選択が正解であったかどうかは、このワンショルダーバッグが受け入れられるかどうかが答えだと思っております。

事情をちゃんとご説明することで理解を得られることがあればと思います。

確かに、もともと寸法が足りないようなバッグはその時点でデメリットを背負うことも厳しい事実だという学び。

されど、受け入れられるためにはどう工夫していくのか、そんなことを考えるきっかけになったことでは、この選択は間違っていなかったと考えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク