年代物のハイブランドバッグ、部分的劣化は製造時の材料の選択の責任、良い部分の良質さのもったいなさをうまく活かすのもユーザー次第【1350】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送っておりまして、バッグも年代物を持つスタイルです。

元は高額で販売されていたハイブランドバッグも、30年も経過すると劣化や機能の不足を感じることがあります。

この度の投稿は、年代物の元は高価なバッグの劣化や不足の部分をどのように満たしていけるのかを3つの例で考えました。

主に改造と呼ばれる領域になることで、ハイブランド様の「著作権の侵害」にならぬよう、お写真は控えさせていただきます。

3つの年代物バッグのアレンジ例:①内張り替え②ショルダー設置③底板設置

年代物バッグに欠けている状態を補うリフォームを3つ体験しています。

1つ目から順にご紹介してまいります。

①内張り替え

古いバッグの良質なレザーで多いのが、内張りの劣化。

1980年代周辺というのは、レザー素材のブランドバッグも多かった。

内張りが合皮であることが多く、布の上にPVCが塗ってあるというようなイメージです。

②ショルダー設置

かつては、取っ手無しの「セカンド」「クラッチ」と呼ばれるバッグの流行もあり、年代物の多くの中にはポーチとしては大き過ぎる取っ手無しバッグが存在しています。

これを何とか活かしたいと後付けでショルダーを両サイドに縫い付けたアレンジをしたことがあります。

③底板設置

ほとんどのハイブランドバッグの底板は頼りの無いものです。

設置していないとまでは言い切れないかもしれませんが気休めのボール紙みたいな芯地のようなものであまり効果がありません。

そこへ物を入れると沈み込み、底が膨らんで恰好の悪いフォルムになってしまいます。

ここへ、厚みがあり割れない素材のプラスチック底板をバッグの柄や色に馴染む生地で包んで、ミシンを使って縫いとじ、リムーバルに設置すれば出来上がりです。

この効果は非常に大きく、もしかして、上着などを入れるためだけに考えられたサブバッグそのものが、底板の設置によって、「メインバッグへ生まれ変わる」という可能性にも満ち溢れるのです。

もとは、ハイブランドバッグというのは、デフォルトの状態をすべてそのまま受け入れてもらうというスタンスだと思います。

結果不満が一部出ることはご提案のフィードバックに他ならず、付き物になるスタイルだと見ています。

とはいえ、バッグの使い手は実際、ご提案型でも要望受入型でも、様々なフィードバッグが出るのが自然。

自分の物になったことでこうしたリフォーム、アレンジを追加して機能を高めていく自由はユーザーの特権であるべきなのでは。。

あとがき

時々ハイブランドバッグ様のバッグをじっくり細かいところまで見て下さると良い発見があるかと思います。

細部までいろいろ特徴を出したり、手間をかけている様子が特に中古品では顕著に見られる点が面白いです。

だからこそ長持ちしてほしいのですが、1つのバッグの中でも素材に差があり過ぎなど何十年も後で分かることがあるのです。

現在はおそらくこうした結果を受け止め同じことを繰り返さないようにはされていくと思うのです。

何しろ情報に溢れたデジタル時代、やったことはすべて足跡が付いてしまうからです。

ハイブランド様でさえも、学びからの成長や発展があると考えると、お高く留まっている場合では決してないのが、製造者であると言えると思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り③>ハギ目の袋縫いが野暮ったかった、耳同士を繋げるのだから両割れすればかさばらないという考え方ですっきり仕上げ直した【1346】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

初の本格的なカーテン作りをする機会がありまして、まずはレースカーテンから順番に製作しています。

念入りに柄を選択し、新築の家の縁側用にと、ちゃんとした永久的な物を作っていきたいと思いました。

とはいえ、本格的なカーテン作り初心者でございまして、山あり谷ありだと思います。

このたびはレースカーテンの繋ぎ目の処理の1つのやり方、「袋縫い」の場面が前半です。

後半は「袋縫い」の出来上がりの野暮ったさに納得できず、両割れタイプに作り直した経緯をお伝えします。

確かに袋縫いは有効な時がありますが、その後のつまんでひだを作る作業の段階のやりにくさを考えると疑問を持ちました。

袋縫いのやり方:最終的には採用しませんでしたが生地の縫い代を奥ゆかしくカーテンの裏側に隠す美しい始末と考案されたものと理解

袋縫いと聞くと難しそうですが、要するに生地の縫い代を内側に隠してすっきりと収納して見えなくするという目的があります。

ただそれと引き換えに袋ができるのです。

実際にやった「袋縫い」のやり方をご紹介したいと思います。

この継ぎ目はカーテンの左右の片方で2枚のパーツを合体して横幅が長い窓に対応するためです。

継ぎ目などなくできるのは狭いワンルームマンション程度の窓が該当ですが、戸建てでは横が片方の窓だけで180cmもあるのです。

そうしますと、180cmというような生地幅の生地さえレアで見つからず、2枚をハギ合わせてひだを入れて生地を使用していくことで2枚仕立てで片方、というのが通常の考え方です。

そうすると、皮肉ですが、大きな窓用の良いカーテンを作りたいと思うことで、ハギ目が生まれてしまうというジレンマがあります。

このハギ目はオーダーカーテンのお店のお品ですら存在しているという現実がカーテンにはあるのです。

間違いのないようにお願いしたいのですが、袋縫いの場合「外表」にまず2枚を重ねます。
重ねた状態でこんな風に耳の内側部分を地縫い。右端から1cmくらいの箇所を縫っています。
割った耳部分を内側に、今度は中表にしていきます。現在見えている面は表面ですのでご注意を。
アイロンでぴっしりと折り目を付けます。現在こちらに見えている部分は実際の裏側です。
最後にステッチで縫い代を隠しながら押さえます。縁っこ過ぎてしまうとこうして表に耳が見えてしまいます。
ということで、袋の内陸部を縫い付けるのが望ましいです。
袋縫いの完成です。こちらは実際のカーテンの裏側に突き出す形で袋縫いが飛び出るのです。
出来上がりの実際の表側。綺麗に縫い代が隠れましたが。。
実際に袋縫いを頑丈にやり過ぎると、つってしまい、課題が残りました。二度縫いなどするべきではありません。

最後のお写真は、その先の裾縫いまでやってしまった状態の写真ですが、ご了承を<m(__)m>。

このことから、2つの事を考えました。

1)ハギ目の地縫いは引っ張り気味で縮まないように縫うこと、そうしないと裾のラインがこの位置だけ斜めに上がってしまう。

2)そもそも、袋縫いする必要はあるのか、もともと端っこは耳であり、隠す必要などないのでは。。

この2)については、だんだん強くそう思え、ほどいてやり直しをしていきました。

後日の投稿でやり直した完成を記事にまとめる予定です。

「袋縫い」を採用せずにただの両割れをすることで、更に次の段階の作業の「ひだ」をつまむ時に悩みが減るのです。

というのも、ひだと「袋縫い」の場所が合致してしまうことも可能性としてはあり、そうなったとしても決してごわつかないよう薄さをキープできるメリットがあるのです。

オーダーメイド屋様では、ここで「袋縫い」と「ひだ」がぶつからないように調整することをされるのだと思います(生地が余分に必要かも)。

さらに、耳なのにそもそも縫い代を隠す必要もないのではないかと思いました。

1)のひきつりの解消は頑丈に縫い過ぎないこと、やや粗い糸目の4-5mmで一度だけステッチを引っ張り気味にすることで解決できると思い最初からのやり直しをしています。

大変な事なのですが、最終的に出来上がった状態をすべてほどいてやり直すことで丁寧に理解しながら納得していくつもりです。

それぐらい、出来上がりが思うようなものではなかったということです(^_^;)。

カーテンは折って縫うだけとは言え、奥深いコツを知っていてやっと思い描いたように出来上がるのだと痛感。

あとがき

袋縫いのやり方をご紹介はしましたが、自作の場合袋縫いはしない方が良いと思います。

ただ、カーテンを閉めた時の他のタックにうまく溶け込むという意味が「袋縫い」にはあるのだと思います。

賛否あるかと思いますが、実際に袋縫いをして、野暮ったさの方が気になってしまい、両割れを選択しました。

ただ、袋縫いの手法はカーテンだけでなく、他の製作にも使えると思います。

この手法をせっかく学んだので、他の製作に活かすという広がった利用の仕方があることをここでお伝えしたいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

たくさんの「無形」を挙げ商業利用をイメージ、今後の事業活動を考える時のヒントになった「概念・観念」に価値を付けていくという発想【1349】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「無形資産経済見えてきた5つの壁 :ジョナサン・ハスケル/スティアン・ウェストレイク 著 :山形浩生 訳」を拝読。

現在から見ると、新書で2023年7月発行の本です。

「5つの壁」が何なのかが最後まで読んでも全くまとまりませんでしたが、大切な話題だと思います。

全く読み込めてはいない読書ではあったのですが、考えるきっかけをくれた本として感謝したいと思います。

そして、今後大切にしていきたいことでもある「無形」のものが具体的にはどんなものなのか、なぜ大切にしていきたいかを自らの言葉で綴ってまいりたいと思います。

「無形」こそ身近であり今後大切にしていきたい目に見えない宝、まずは思い浮かぶ限り集めてみるところから始め、今後の事業活動に活かせないかを考えた

まずは、「無形」に当たるものが何なのかに誰もが興味がわきます。

ここで、ネットによる情報になりますが、羅列していきます↓。

「スキル・人脈・経験・技術・ノウハウ・資格・知識・友人・家族・ブランド・信頼・口コミ心の・心の健康」などです。

どれも有形ではなく無形である表現として、「この箱の中に入っています」と示すことができないものであるものばかり。

いずれも物体ではなく「概念・観念」みたいなものでしょうか。

これらの無形の言葉こそが頻繁に日常で使われる確かな言葉であることもこうして見てみると不思議です。

身近なことこそ大切なのではないではないかと、改めて着目しました。

自らが考える「ハンドメイドバッグのノウハウコンテンツ販売:ダウンロード型」はまさに無形

そもそもこの本の「無形」というワードに惹かれたのも、無形の商品を作っていく予定があるからです。

まだ本格的に販売してご購入には至っておりませんが、間違いなく準備と予定をしていまして、いずれ、ダウンロード型のコンテンツ販売をしていくことにしています。

このダウンロード型コンテンツ、実は「壁」も感じていました。

この本の「壁」に一致するところを1つだけ理解できましたのでご紹介したいと思います。

「spill-over:スピルオーバー」というワードが出てくるのですが、この意味ですが、元の直の意味は「漏れ出す」という意味。

商業でいうと、囲い込みができ切れず独自の資産だけにとどまらず、他への流出があるため、ライバル会社やその他の分野の違う企業が思わぬ恩恵を受けてしまうもの。

「棚からぼたもち」みたいなことが起きるのです。

例えば、そのコンテンツにまとめたモデルと同じバッグを写真や出来上がりの動画だけ公開してしまうだけでも、パッと見て真似出来て商業に取り入れることができてしまうのです。

ミシン技術がある人は、見るだけでだいたいこれまでのノウハウがあるのでパッと見で分かることも多いです。

そのことを長い期間にわたってじっくり考えました結果、出した結論があります。

それは、「著作権フリー・ぱっと見の真似も良し」という、「完全共有型」にするというところに決心が行き着きました。

どのみち、私の考案など美術品級の独特のデザインではありませんでして、最も実用的な身近なデザインなのです。

共有型なので、同じデザインやノウハウはみんなが知れるけれども、誰一人として私も含めて個人の固有の資産として秘蔵するこができないという意味になります。

そうはいっても、仮に著作権を主張したところで、独自のデザインと認められる結果には到底なりはしないと予想できました。

ある意味、考案者であるピクチャレスクもユーザー様と同じ目線であるところが、お高く留まらず平等なのです。

この思い通じますかね、ピクチャレスクはある1つの役割り分担を担ったに過ぎないという意味なのです。

あとがき

この先の未来では「無形」の目には直接映っていないものをより大切にしていくべきなのではないかと思うのです。

「スキル・人脈・経験・技術・ノウハウ・資格・知識・友人・家族・ブランド・信頼・口コミ・心の健康」は、どれも大きな意味で「価値」を生み出す根底にあるものではないかと。

ブランドバッグ1つとってみても、そのブランドバッグの「ブランド」ってバッグのどの部分?となると、必ずしもロゴマークの部分だけとは言いきれません。

しっかりとミシンを踏み込んだ「縫い」であったり、丁寧に作業された様子が全体の雰囲気として「良質だ」と感じるものです。

そうすると、その「縫い」の部分には、ひょっとして、「技術やスキル」が見えないところで入り込んでいたり、「良質」なバッグであることで、後のバッグ製造業者の「信頼」につながっていく1つの過程であったりもします。

末永い事業の継続やその後の発展も「目に見えない無形の力」こそが本当の意味では、実は「原動力」なのかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ダイニングキッチンの椅子の座面はベル型、ラインにきちんと沿うカーブを取り入れた低反発クッションカバー製作の結果、よく馴染み座りやすい【1348】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の【1343】では、正方形の低反発クッションカバーを製作。

正方形は向きの融通が利くので、最後の設置のリボンの位置が横向きでも柄に並行になっていれば成り立つ易しいコスパの良い製作でした。

低反発クッション(正方形):ひもは椅子の背面に行くので柄と同じ向きになっていれば設置は可能。

ところがです。

ダイニングキッチン用のチェアには、スクエア型は、全く沿わなかったのです↓。

カーブを描いた座面が多いダイニングキッチンチェアに対しては、正方形型はうまく沿わないと気付きました。
前面においても、クッションが飛び出し過ぎて、結局ずれて設置されてしまうのでした。

このたびすべて作り直し、カーブを取り込んだデザインの低反発クッションカバーの製作の幕開けです。

まずは、試作見本製作をし、カーブラインの馴染み方み方を確認

座面の形に上手くなじみました。カーブに対してラインが沿うことは、四角よりもはるかに整います。
背の部分の座面もちゃんと覆われました。見た目の心地としても気持ちが良いです。
使用していない時のインテリアとしての風景としても大変美しいです。

型紙は後程ご紹介しますが、ここに、取り付けリボンも設置する形で製作していくことになります。

1つここで試作についてお伝えしておきますと、試作では、中身のクッションが40cm四方を使ったので、きつくてパンパン。

この試作さえも、後でウレタンを削ってバランスを調整するリフォームをしています。

実際にお店で売られている材料としての低反発シートはスクエアが多く、デフォルトで気を利かせた38cm四方であるものも日本製では見られました。

よって、型紙はどちらかというと38cm四方に相性が良いサイズに設定。

カーブの部分を削る作業はどうしても必要です。

型紙のご紹介

カーブの部分はこうして手で椅子に跡を付けながらその線をなぞって決めていきます。
左右両方共このようにあてがって、一度両方を鉛筆で描いたら、均等になるよう後で調整が良いです。
なんとなくカーブラインがが見えています。まるっきり正確ではなくても、左右対称にだけなっていればOK。
左:短い方:縦41cmx横45cmx1枚、右:長い方:縦61cmx横45cmx1枚。

サイズに示した縦はトップの真ん中の一番長い部分です。この左右のパーツ同士の段差の意味は「キセ」です。

中身の低反発を入れた時に入り口の空き口が重なる部分を10cmと見込んだ結果61cm-41cm=19cmの差となっています。

よく、ネット上での型紙は20cmの差で分かりやすく作られていることが多いようですのでだいたい同じ意見です。

作り方

完成の姿:張りつめたパンパンな感じよりも、ややゆったりとした感じに仕上がった方が生地に無理がないです。
長い方の真っすぐの線に伸び止めテープ12mmストレートを貼ります。
そして、12mmの伸び止めテープ幅に従い、三つ折りステッチ。
ジャガードなので分かりにくいですが、左上部分は裏面。
短い方のパーツも同じく三つ折りステッチ。
長い方を中表に上から15cm分アイロンで折り曲げ。
ここで、待ち針で固定箇所を留めます。
次に中表のまま、今度は短い方のパーツを下側のカーブの線に合わせながら合体して待ち針。
結果的に上が5cm程の差で短い丈の方が上側になった重なりの構造です。この重なり方を反対にしないよう注意。
ちょっと生地の種類が変わりますが、端から7mm程を地縫い。
カーブのところもずっと縫います。パンクしないよう7mmがお勧め。5mmはパンクが心配、危ないです。
そして、このようにひっくり返して表に向けます。
また生地が元に戻りましたが(^_^;)。。U字に2本のステッチで固定。1本目は端から2-3mm、2本目は間4mm。
出来上がったのですが、再び裏に返して端の縫い代がしっかり隠れているかをチェック。飛び出し糸はカット。

このやり方は「袋縫い」の仲間だと思います。

ロックミシンなどを使って端を覆わなくても縫い閉じてひっくり返してステッチで固定することで塞いでしまう方法です。

とてもエコノミーなので別の場面での応用を見込めます。

共布リボンの型紙と作り方

共布リボンx4枚:5cm巾で40cmの長さにしました。

生地を型紙に合わせてカット。

四つ折り観音開きにアイロンで織り目を付けて、短い辺の縫い代も隠しながらぐるり1周ステッチをして完了です。

型紙に真ん中を起点として10cm間隔で4本のひもの縫い付け位置を書いておくと便利です。

カーブの入った低反発クッションが無くても、スクエアをカットすればよい

さて、後半は、低反発クッションのカーブフォルムを探し回らなくてもカットすれば大丈夫だという製作例です。

使用してあるので型がが崩れていますが、低反発クッションの中身はこんなスポンジケーキみたい。38cm四方。

もともとここにスクエアの不織布カバーで覆われたりしているのですが、それは廃棄。

後で、薄手の在庫生地を使いながら綺麗な内袋へリフレッシュしていきます。

まず、カーブのあるフォルムに低反発自体をカットしながらカーブを作っていきます。

こうして、先ほどのカバーの短い方の型紙を使い真ん中をきちんと定めてカットする部分を決めます。
マジックで左右ともに印付け。このカーブラインは結構重要なので丁寧に作図します。
この赤い印付けは、両面ともやります。クッションの厚みがあるので、可能な限り正しくカットするためです。
ハサミも一気にカットせず、こちら側の奥行きの内半分くらいをカット。次に反対側からも半分くらいをカット。

そうして、出会った地点を確認しながら切りそろえます。

初めてなので下手なカットの出来ですが、やりにくいながらももう少しカーブを丸く意識すると良かったです。

低反発の内袋の製作

少し手間をかけますが、これも望ましきゴールの為です。左の型紙では長さが不足してしまいます。
左の型紙の丈から+4cmの45cmの部分で右側の長い方の型紙を折り、内袋の型紙として使います。

厚みある低反発が入った入口を縫い閉じるわけですので、ゆとりが必要だからという理由の「+4cm」なのです。

内袋は、横の45cmと同じ縦が45cmという型紙になり、縦横同じ長さという点が覚えやすいです。

ここは低反発を投入した後の最後の縫いとじの場面。非常にきわどい場面ですが、実際は難なく行えました。

先程決めた縦横45cmのベル型の型紙を2枚用意。

まずは、ここに映っている投入口の縫い代1.5cmを先にアイロンで折っておきます。

そして、折ったまま、縫い代1.5cmでUの字ラインの方を中表に縫います。

次にひっくり返し低反発を投入した状態が上の写真でした↑。

待ち針が斜めに刺さったのは、自然な物理的な兼ね合いからの結果。

これが一番やりやすかったです。

投入口の縫い閉じは2度縫いがお勧め。二度と低反発が姿を現すことは今後ないでしょう。

お洗濯の時には、この内袋ごと洗濯ネットに入れてお洗濯、もしくは手押し洗いです。

これがそもそもクッションカバーみたいですが。。あくまで内袋です。ストック生地のポリエステルサテン地。

内袋といってもキュンキュンに張り詰めた感じではないゆとりがあるところが特徴。

完成です。サテンの裏地素材なので、高級感があります。しかし、今後は外に姿を現すことはあまりないのです。
先程作ったカバーに内袋ごと当ててみます。中身はカバーよりもひかえたサイズ感が望ましいです。
逆位置:3種のラインナップです。おっと、こちらは逆さです。柄の向きが逆ですから↓。
正位置:ダイニングキッチンの場合、座る時にこちらから見ますので、柄の向きがこれです。

椅子によっては、デスクチェアなどで、反対に前面側がカーブになっているものもあります。

常に、椅子の座面の形において、カーブは奥なのか手前なのかも注意して見るようにどうぞ。

あとがき

低反発クッションは実用的ですっきりとしています。

現実的に腰を掛けるという作業はふわふわの分厚いクッションではあまりないことです。

実は、実家が新築がありまして、カーテンやクッションカバーを続々と作っているという今があります。

是非この貴重な経験をお伝えしたく、この度も、スクエアで失敗したところからのカーブでの成功までを記録として残しました。

インテリア雑貨は、実用的である面とおしゃれ感の2つを同時に追求していきたい欲求が高まります。

選ぶ生地についても、とても楽しい瞬間ですが、お部屋となじむのか、椅子とよく馴染んでいるのかなどもポイントとなります。

じっくりと考え、長く使っていけるものになれば、出来上がるまでの苦労が「コスパの良い手作り品」という価値と引き換えになると思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

手元から決して目を離されませぬよう、そしてぎゅっと踏み込まれませぬよう、ミシンのフットコントローラーの接触不良時に急に動き出す怖さ【1347】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近あるものが故障をきたしました。

それは、ミシン製作には要とも言える、「フットコントローラー」の故障。

あれっ?と異変を感じたのが1週間程前。

そして、時々接触が戻り、動き出してはまた次の開始時には踏んでも反応しないを波のうねりのように繰り返しながら、ついに先日全く反応しなくなりました。

ここで製作がひとまず不可能になってしまいました。

急いで新しいフットコントローラーをネットで注文。

フットコントローラーは「JUKI:YC-485」というモデル。接触不良の原因は、根元の向きが横向きだからです。

どうしても、収納には根元を曲げてしまいがち、ここは触ってはいけない場所なのではないでしょうか。

現在は到着を待っているところです。

完全に壊れていなくて時々接触が復活する時がこの1週間頻繁にありました。

このたび最もお伝えしたいのは、まさにこの「時々復活する期間」こそ注意するべき時であり、ぎゅっと踏み込んでしまい、急発進することの危険さです。

ついつい大切な基本の「手元を見る」ことを忘れがちなペダルの故障、動かないからとフットペダルをぎゅっと踏み込むと急発進する危険性がある

足元のペダルが壊れたということで、踏んでもびくともしない、そんな時に思いっきり踏んだり、手元から目をそらし、足元を見てしまうことがありました。

これがとても危ないのです。

急に動き出すのがいつなのかは予測できないので、ペダルの踏み込みが深い場合恐ろしいことになりかねません。

もともとミシンは慎重にペダルを踏むという使い方だったはず。

このような緊急の時に思わずそれを忘れ、注意が散漫になることで、思わぬ事故になりかねません。

手は決して針の付近に近く寄せないようにご注意下さいませ。

そして、いつものように踏み込んでも反応が無いなら、諦めて、深く踏み込まないようにすることが安全です。

アダプタータイプでよくある接触不良、アダプターも永久パーツではない限りあるアイテムだということ

以前シェーバー(脱毛器具)でもアダプターの接触不良がありました。

あの時も、同じで、すぐにダメにならず、時々また復活したりしながら、波がうねるように機能が降下していく様子でした。

こうした特徴を覚えておきながら、まず、最初に接触不良に気づいた時にすぐ次の新しい商品を購入するぐらいが時間のロスが無いかと思います。

欲を出してしまい、まだまだ使いたいと思ってしまい、結局注文が遅くなりました。

この記事を書いている本日はミシンをやりたくてもできないのです。

もうパタリと動かなくなってしまいました。

1週間の期間があったわけですので、すぐにもう寿命だと割り切って次の注文をしながら、時々使える状態で作業を何とか続けて商品を待つというのが時間を無駄にせず、効率が良いです。

あとがき

そもそも、接触不良にならないための対策も重要です。

本体とコンセントが繋がっている根元をぎゅっと圧力をかけてしまうから起こると考えます。

よって、常に解放感ある収納が望ましいと思うのです。

必ずしも、別の入れ物に収納することが良いわけではないようです。

開放的にその場でゆったりと無理のない向きでそっと置いておくというのも、かえって立派な収納なのかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り②>レースカーテンのフラワーペイズリー柄の中の「葉っぱ付きのお花」に向きあり、天地を正しい向きに把握してハギ目を繋げた【1345】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびカーテン作りの実体験をシリーズとして記録にまとめています。

本格的なカーテンを作ったことはこれまでありませんでしたので、実質初めての製作となります。

このたびは、②の過程におけるポイントになりまして、生地に柄の向きがある場合の把握の仕方について解説致します。

花柄やペイズリーは一見方向などが無いように織られているイメージですが、よく見るとこのたびの取り扱いの生地には方向性がちゃんとありました。

そのことから、こんな場合もあるのだという例として、方向のある柄を正しく見抜きながら、カーテンの上下の向きを決めていきます。

ペイズリーとフラワーコンビの柄の中の細かい部分、葉っぱ付きのお花には天地の向きあり、左右それぞれ2枚を正しい向きで繋げた

レースカーテン地:ペイズリーとフラワーコンビ。ツヤがあるミラーレースではなくツヤ無しのレアな素材。

このようにパッと見たところ何の方向性も無いように感じますが、よく見るとありました。

この指をさしたモチーフがところどころ登場しています。お花の下の株の部分の中の花柄に向きがばっちり。

登場したこのモチーフの向きはどれも一方方向だったのです。

ここでにも見つかりました。ペイズリー柄では向きなど分からなかったことですので貴重な発見と言えます。
ここも同じ向き、すべてのこのパーツはこの向きでちゃんと天地を示してくれていたのでした。
パッと見てすぐには分かりにくい、そういった場合には天地が存在する「葉っぱ」部分への着目は分かりやすい。

と、こんな感じで、この「株」みたいなフラワーモチーフが必ずこの向きで織柄として出ていることから、この向きを注目ポイントとして、上下の向きを決めたのです。

全体的な柄の様子:先ほどのポイントの柄が真ん中付近に2つほど位置しています。

このパーツを正しい向きにしていくと、その他の大きな柄もそこでやっと向きがあるのだと感じてきました。

ただ、どちらでも有効な大きい方の柄でははっきりと向きが分かりにくいので、この度ピックアップの小さな部分がより頼りになるのではないでしょうか。

あとがき

ボタニカルな柄は向きがどうにでもなるように融通性を持って織られているジャガードも多いです。

しかし、このたびのように、ある1つのパーツをすべての箇所で登場する様子を見てみるとそうとも言い切れないのです。

「〇〇を探せ」という楽しい遊び感覚で、1つのパーツに着目して、全体の中の他の場所に位置する同じパーツの向きを見ていってご判断下さいませ。

さて、こんなスタートを切りながら、カーテンを初トライして作っていきます。

途中山あり谷ありでしょうが、独自のフィルターにたくさんの苦労をこして最後に美味しいコーヒーをホットにお届けできるようじっくり作っていきたいと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り①>片側のみで横が180cmある広い窓、180cmもの生地幅は存在しないので2枚を繋げタックつまみながら作るための図案【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済みです。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画などに助けていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、今度は自らがYouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」のみの解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅はせいぜい155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」を紐解いていきたいと思います。

そうして、カーテン作りを高額なオーダーメイドにお任せする1択にとどまらず、自作するところへの後押しになればと、応援の意味を込めましてこの記録を綴っていきます。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の「倍」のいう文字は生地の実寸に対する実際の必要分量の事を指している

現在のカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。ジャスコ(現イオン)のワゴンにて。
現在のレースカーテン:こちらも既製品。同じくジャスコ(現イオン)のワゴンにて2002年秋に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は現在の住まいの賃貸物件対応のカーテンなので、作りたい実家の窓よりも横幅は狭いです。

ただ、1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

作りたいカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですがすみません<m(__)m>。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は生地屋様のご提案では、+30cm見込むと良いそうです(実際にはこれでも多めですが裾曲げの分量の好みが分かれますので30cmは相当な判断です)。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5倍=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだの数・ひだ山の高さ・ひだ同士の間隔などで調整されていきます。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって28cmの余分を使ってしまうことなど、心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

新たな附属品は無用、布のみで完成できる最も基本的な正方形のクッションカバー(結びひも付き)【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

リビング・ダイニング・デスクワークなどシーンを問うことはなく引用できます。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーをおしゃれに作っていきます。

この企画、実は一度失敗しておりまして、ダイニングキッチン用の木製椅子のカーブ座面にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい椅子には馴染まなかった方の「正方形」から先にご紹介致します。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題までを綴ります。

重視するところは、多くの方がおそらく選択されるであろうクッションカバーの柄の向きが正位置になるように仕上げるという点です。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地には、草木や花柄などのボタニカルなタイプが多く、柄に向きがあることが多いです。

どうせなら、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいということです。

柄の向きを持つ3種の生地でウレタン38cm四方、出来上がり40cm四方の低反発クッションカバーを作った記録、ファスナーやマジックテープは不要

40cmより少し控えてある38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。40cm四方を作るための▲2cm。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。茎が天地に渡っていないところに違和感を感じます。

しかしながら、実際の裁断はこの横向きの柄が細長くなるように裁つことで、生地幅を使いながら縦の長さを押さえられるというコスパの良さが実現できます。

それは正方形ならではのメリットなのです。

柄が正位置:地の目通りに見た場合。こちらの方が柄がはっきとまっすぐに映りますので、この向きが正解です。

まともにこの向きに縦長に裁断してしまいますと、生地がもったいなく余り、コスパはよくありません。

1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すためです。1本だけでは足りません。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。ひっくり返すと先に折った下側は今度は上側に。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置は柄の向きから見るとサイドに付けるということになります。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせて2列ともステッチすると丈夫であり、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だからこそ15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対です。
こうして椅子を見ることが現実的には多いので、これが正位置の柄の向きであるとして正解なのです。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていません。椅子がカーブしたデザインだからです。うかつ過ぎました汗。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、このたびと全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:はぎれで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感です。

これぞインテリア、完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使ってストック生地の中から用意して作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さです。

カーブタイプはデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところです。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えるところにとどまります。

後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地で製作しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も更に登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

扉やポールは無いがクローゼットの定義内にある「囲まれた空間」、クローゼット以外にも利用できる可能性を見込んだ「スペース」【1342】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引越しをするということも大変な作業ではありますが、経験としては価値あるものです。

このたびは、引っ越しを経験したことでクローゼット事情が変わった現在と、その他のクローゼットのスタイルの全3種を比較します。

クローゼットの使い方は、「自分表現」の1つとしてその人となりが色濃く表れるのではないかと思うのです。

ただの服入れではなく、その収納の出来上がったスタイルが人それぞれの考え方・価値観の投影であるというところまでのもの。

是非「myクローゼット」の考案の一助になればと綴らせていただきます。

賃貸物件では大半の「扉付きクローゼット」の一番の弱点は「縛り」だと実感した

「扉付きクローゼット」:2002年-2021年までお世話になった賃貸物件の備え付け。かなり広かったです。

2022年の引越以前の住まいは、十分なスペースのある大きなクローゼットがお部屋に付いていました。

とても有難く十分に活用させてはいただいたものの、こういった扉タイプは扉がこちらに飛び出す手前の周辺のスペースに物を置くことができません。

せっかく壁の内部に設置の機能も、はたして十分に効果があるのかと言えば半分です。

かえって模様替えの配置の場所の縛りができてしまうというデメリットを何度も実感したものです。

実際にクローゼットの正面周辺は何も置かないスペースにせざるを得ず、空き空間にしておかねばならなかったのです。

それでも備え付けは仕方がないので、その条件に従ったお部屋の模様替えの配置を工夫することで対応してまいりました。

かえってレア物件、「クローゼット無し」の物件の場合の洋服の収納方法はリビングにハンガーラックを置くことで対応

「ハンガーラック」2022年以降がこちら。150cm幅のアパレル業務用。ここへオールシーズンのお洋服を収納。

以前の扉付きのクローゼットよりも「どう映るか」という視点になって配置を考えるようになった点は、大きな発展でした。

伸びるニットのお洋服に関しては、別で木製チェストへたたんで収納しています。

ただ、クローゼットが無い代わりに、十分な奥行きのユニークな「押し入れ」があります。

かなり現代風な押し入れであり、これが非常にグッド、奥行きもかなり深くたくさんの容量があります。

もしクローゼットが備え付けられていたらこの機能的な押し入れにも出会わなかったと思うとこれも良い経験の1つだったのでした。

「自由スタイルの空間クローゼット」のメリットと使い方のポテンシャルの高さ

新築のクローゼット:あえて扉を付けていない空間だけのクローゼットへ要望。ここへお洋服を置かない選択も。

とにかく自由スタイルなのが、こうしたクローゼットの空間だけのタイプ。

コンセントも設置なので、パソコンを置くことにした場合も使えそう。

ここで寝ることも可能です。

クローゼットとして使う場合、ここへ、ハンガーラックをそのまま置いて、周りにバッグなどを置く、靴を置くなどして自由に空間を作っていくことができます。

様々な用途のイメージが膨らみます。

お洋服は好きなのですが、それ以上に一番のポイントを「自由」ということに置いた価値観。

これこそが、一番大切にしている価値観なのでした。

ワードローブに限らず、すべての「人生」における「自由」という価値観に一致したクローゼットの姿です。

あとがき

このたび3種のクローゼットスタイルをご紹介しましたが、まだ3つ目は空間のみであり実用化には至っておりません。

その後の動きがあった場合にはまた投稿していきたいと思います。

たった1人のクローゼットでもこのように変遷があり、独自のスタイルを語ることができるほどの特色あるもの。

人物の写し鏡のような大切な姿なのではないかと思うのです。

そう考えますと、常に整然としっかり管理をし、丁寧にお掃除するべき場所なのではないでしょうか(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

年代物のワンピースが好きな方への応援、3つの長さのインナーキャミを持ち合わせれば裏無しでも大丈夫【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中の古着ワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのが非常に易しいのです。

あとは小物使いでコーデが完成していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテム。

拘りの中心に「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域と決めています。

ワンピースの着丈でいうところの90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

古いワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

このたびは、3種類の丈のそれぞれの役割アップのための、インナーキャミの中で1点長すぎるロング丈をカットするリフォームをし、3種のサイズの最も望ましいバランスを作っていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと可能性に溢れ、出番も多くなるものにしていきたいと思います。

良質な黒のリブ編みの超ロングキャミ、あまりに長くワンピースのロング丈からもはみ出す現実から、10cmをカットした

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長過ぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長過ぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長過ぎるインナーはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのが現実なのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に、それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

基本的な考え方としては、着丈よりもインナーキャミは、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということです。

これ1点だけでは複数の丈の長さ違いのワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点がある古着ワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているワンピースを見つける選択視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうなのです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク