1894年製アンティーク純銀製ペンダントのモチーフの解釈の難しさと克服【320】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あれは、2015年の前半くらいの事だったかと思います。

シルバー925製のジュエリー集めの趣味の中で、イギリスのアンティーク物のペンダントを探していました。

きっかけは、かのファッションアイコン「ケイトモス」様のスナップ写真を拝見していた時のペンダントのモチーフの形がとても印象的だったことです。

遠目から見て素敵に映ることが装いの最終ゴールなのではないかと気づかせてくれた数々のコーデの中で、1つ「ロングペンダント」の存在を拝見。

このたびは、そんなきっかけがあり、探した象徴的なモチーフのペンダントを、他のジュエリーも追加しながら装いとして完成させた組み合わせの場面。

モチーフがなかなか難しいケースであり、随分悩みながら、1つ答えを出してみました。

どうぞ、ペンダントのモチーフが難しい時の組み合わせのヒントになりますよう。

なぜ難しいのかは、フラワーや単純な丸や四角ではない「ベル」モチーフだから

〇ペンダント:イギリス製の1894年刻印。純銀のため925の刻印は無し。4cmx2.5cmほど。80cm。

よく見ると、「ベル」を抽象化したモチーフだとうかがえます。

そして、周りのツタの葉はエレガント。

これが、何ともとらえにくいモチーフだと感じてしまうのです。

そうして、行き着いた先というのは、ペンダントと同じようにエレガントにもカジュアルにも寄るような受け止め方で他のブレスやリングを決めていきました。

〇ブレスレット:天然石ラピスラズリの青色にパイライトのゴールド色が混じるくり抜きバングル。内周20cm。
〇リング:シルバー925台のアラベスク調の透かしリング。 サイズは13号程度。

エレガントに寄り過ぎないツタの葉のようなラインということで、ハートをアレンジしたような羅列のデザインのリングを選択。

3点セット:いろいろ他にも選択肢はあるかもしれませんが、今はここに行き着きました。

決してカジュアルに偏らない、エレガントさを残したイメージです。

これならばスーツにも合わせられます。

そして80cmというチェーンの長さも上手く活かせると良いです。

長いチェーンは活動的で良く揺れるのです。

あとがき

ところで、このベルのモチーフだったペンダントは元は何だったのか。。

この謎については、ヒントが刻印に有りました。

どうもサッカーか何かのスポーツのチームの記念のものだったようです。

もしかしてペンダントではなくてエンブレムのようなものだったのかもしれません。

バチカンにはチェーンは無い状態でして、ステンレスチェーンは後から追加して付けたものです。

当時で¥12,000というようなペンダントトップのみのお値段。

感想としては、1894年というアンティーク級の品物なのにこういった良い状態で残っていることの軌跡が素晴らしい価値があり、コスパは大変良いと思いました。

イギリス製には銀製が豊富であり、かつての貴族のものだった「家財」から始まった銀製の文化がその後の大勢の人々の大衆文化として残っていったようなのです。

1894年というのは、現在の2020年からは、126年前です。

ものすごいことだと思います。

ジュエリーのすごさは、ほぼ永久的に残っていくことなのだと改めて感動した逸品。

うまく素敵に組み合わせた装いをしてあげることで、その価値をたたえたいものです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

グレー色のシェルが効果的に組み合わされるビッグフラワーのバイカラージュエリーセットの出来栄え【318】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お花ジュエリーがすごく気持ちがほころびます。

攻めた感じではない良さがあり、ほんわかした暖か味が感じられるのです。

このたびは、直径が4cmにも及ぶ「ビッグデイジー」デザインのシェルペンダントが主役になるように、そこに登場する色を銀とレモンイエローだけにしぼった4点を組み合わせてみました。

シルバー925台やステンレス、メノウ、プラスチックなどそれほど高級ではない普遍的な素材でも、ここまでエレガントになるのだという1つの提示としてご覧いただきたいと思います。

カラーの共通の他には、透かしの共通や形そのものの共通など複数の「共通点」がカギ

〇ペンダント:直径が4cmの大きなデイジーの花の天然シェル。真ん中の黄色も天然シェル。78cm。

おしゃれです。

お花の中心にひし形の彫りが入れてあるところも抜け目がないです。

〇ブレスレット:「シャネル」のプラスチックバングル。幅7mmn程度。3箇所金属ブランドロゴ。内周20cm。

ペンダントの中心のレモンイエローカラーにリンク。

素材がシェルとプラスチックで違うにもかかわらず、たまたま色が同じというのも嬉しいミラクル。

出会うべくしてこれらが一緒になったというところに関連付きとても重要な共通点になりました。

〇リング: シルバー925の幅13mmの透かし柄で線形の太い小花、蝶、ハートがぐるり1周分。サイズは14号程度。

非常に作りの良いリングで、はめ心地も抜群。

重みもずっしりとしていて、地金をたっぷりと使った比較的シルバージュエリーらしさ溢れるリングです。

とは言え、透かしになっていることでエレガントさもあり、重すぎないバランスがあります。

〇リング:巾10mm程の瑪瑙(メノウ)のくり抜き多面カットリング。イエローカラー。サイズは、17号程度。

カラフルなメノウの中のイエローも素敵な色です。

こちらも、この度のバイカラーに大きく貢献したアイテムになっていきます。

4点セット:銀色とイエローの配分が折半。細かい点では、リングの透かしとチェーンのフィガロがリンク。

あとがき

このたびは、カラーが2色のみ登場というすっきりさこそが、「粋:いき」につながる例になります。

「カラーをしぼる」ということはファッション分野全般に通じることで、引用しやすい考え方です。

色が共通で点在するだけではなく、細かい所では、バングルとリングのフォルムが相性が良かったり、透かしがリングだけに登場するのではなく、チェーンにもあるというところで、共通点が複数になり、寄り集まるべきこれらだという強めの意志表示となります。

ジュエリーの組み合わせ1つにしても、それを身に付ける人間の考え方、思い、さらには人生までも映し出してくれると言えそうです。

そういった主張が色濃い身に付け方というものには、「なぜその組み合わせなのか」などの「理由」の部分がはっきりと入れ込まれ、中身を持った装いということにつながるかと(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ジュエリーの形のそろえ方、四角い形じゃなくても四角く映る平打ちやくり抜きの円形を取り入れた四角コーデ【317】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーのペンダントのモチーフに四角型があります。

これが少しクセがあってまた個性的でかっこいいのです。

このたびは、最初に入手の四角い透かしペンダントを軸としまして、その他のブレスやリングをどのようにマッチするように同時付けしていくかという例として実際に組み合わせたセットとしてご紹介をしてまいりたいと思います。

最終的には、他の人の目にどういった形で映るのかが重要、丸い形をしても四角く映るアイテムの集結

アイテムそのものが四角いのはジュエリーにおいては、ペンダントトップがまず挙げられます。

その他、ブレスレットのパーツが四角いモチーフでつながったものなど四角だけに注目しがちなものですが、そればかりでもないのです。

例えば、「くり抜きバングル」と呼ばれる天然石のバングルは、確かに丸型ですが、腕にはめて遠目から見ると長方形の横長に映る瞬間があるのです。

同じように、リングも通常円形のものではあるのですが、「平打ちリング」が特に効果があり、腕と同じように指にはめた時に正面から見たら、長方形の帯のように映ることがあるのです。

この「映り方」をもって、それほど豊富ではない四角いモチーフのポテンシャルを高めます。

〇ネックレス:縦24mmx横15mm、シルバー925台。ステンレスチェーンの長さは80cm。

パヴェカットのストーンは、すべてホワイトトパーズ。

透明なのでダイヤモンドなのではないかとも予想するのですが、考え方としては、シルバー925台なのだから、ダイヤモンドと組み合わされることは希だと考え、ホワイトトパーズを予想します。

ダイヤモンドのような希少ストーンは一層高級感が高まる18金やプラチナの高級地金と組み合わせる方が相乗効果でジュエリーとしてのレベルが上げられるからだと思います。

とはいえ、ホワイトトパーズをメインにすることがまた珍しく、どの道このペンダントは優れていると考えます。

〇ブレスレット::チャロアイトという天然石のくり抜きバングル。幅が2cmの太めタイプ。内周は18cm。
〇リング:透かしの蝶や花のボタニカルな柄の装飾のシルバー925製。サイズは17号程度。
3点セット:この見方で遠目の見方を予想できます。「くり抜きや平打ちデザインは、四角と合う」の証明です。

あとがき

四角以外に実は、その他の共通点を合わせた部分があります。

今一度遠目の様子の3点セットです↓。

遠目で見た時の柄にご注目:ペンダント、バングル、リングがどれも込み入った模様と映ります。これが共通点。

ペンダントのアラベスクの透かし、バングルのマーブル模様、リングの透かしのボタニカル柄。

どれもが柄になっているのです。

遠目では〇〇な柄とははっきり分からない、このことが「抽象的な柄」とざっくりと目に映る。

これが共通点です。

お洋服のコーデにも言える、イメージと実際との違いを見逃さぬよう、鏡をよく見て「他人からの目線」で見ることの大切さに通ずるところなのです。

こんな風に、ジュエリーを組み合わせる際に可能性をどんと広げてみてくださいませ。

意外な相性、意外な発見がとても楽しくなると思います(^-^)。

ロゴが象徴的なハイブランドのジュエリー同士の組み合わせで気を付けることの詰め合わせ【316】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハイブランドのコスチュームジュエリーは、スタイリッシュなものが多く、ロゴが象徴的です。

同じブランドじゃないと合わない程の1点ずつの「クセ」があり、他のジュエリーとの組み合わせの際には、少し考える必要があります。

おそらくそれぞれのブランド様の願望が「すべてを自社ブランドで埋め尽くしてもらいたい」という気持ちがあるのではと。。

とはいえ、そこは購入者の選択の自由、装い方の自由という特権がありますから、装い方1つで独自の表現になることはむしろ素晴らしいことだと思っております。

このたびは、ハイブランド様によくある、そのデザインを見ただけで「ここのやつだ」と分かるようなジュエリー同士をバランスよくかっこよく組み合わせるポイントを「ロゴ」や「象徴的なモデル」にポイントを置きながらお伝えしてまいりたいと思います。

2ハイブランドの混合の場合、ペンダントとブレスは同じブランド、リングだけが違うブランド

〇ネックレス:直径18mmのそこそこな存在感ある「エルメス」のコインペンダント。メッキの刻印。60cm。

チェーンはもともと付いていないタイプ(「提案型」と勝手に呼んでいます)で、ステンレスのあずきチェーンを通させていただきました<m(__)m>。

〇ブレスレット:「エルメス」のシルバーベースに赤色の無地バングル。馬車ロゴが3箇所。内周は20.5cm。
〇リング:シルバー925製の「ティファニー」の「サマセット」というメッシュリング。サイズは13号程度。
3点セット:「エルメス」ブランドと「ティファニー」ブランドが登場。

まずリングだけが違うブランドとなっているわけですが、すでにペンダントにもう1ブランドのロゴが入っているのでリングは内側にさりげなくロゴが入るだけ。

もともと「ティファニー」は内側にプレートにブランド名が刻印されているだけのデザインが多いので外にロゴが現れることはありません。

ただ、このデザイン自体がティファニーを知る人は知っているような認知度だと思われます。

最もこのブランドを象徴するようなハートなどのモチーフではなく、ある時期に出たメッシュタイプなので、全体の中では比較的目立たないモデルかと。

よって他ブランドの「エルメス」と合わせても大丈夫だと判断しました。

また、バングルは、シンプルな馬車柄のみで、ロゴは登場していませんので、ペンダントでかなり主張したロゴをここでひかえていると言った意味もあります。

そうして、3アイテムのバランスをとっていきます。

あとがき

おそらく、合わせてみると感じると思うのですが、ロゴ同士がぶつかり合うと、「田舎」っぽくなります。

これはせっかくのハイブランド様が希望することではないと思いますし、かっこよく身に付けたいもので、それを基本的には避けます。

ただ、同じブランドだけで寄せ集めるのであれば、ロゴ文字がぶつかっても大丈夫なこともあり、やはりイメージする「シミュレーション」は必要です。

手持ちのジュエリーをまず実際に並べてみる、お店での追加購入に備え、写真1枚に手持ちを撮影しておく。

そして、お店で拝見しながら、その写真に近づけさせてもらうことをお願いするなど、購入時のシミュレーションの方法が浮かびます。

とにかく、かっこよく装えるような組み合わせには、まず、ネックレス、ブレス、リングの基本アイテムを事前に組み合わせることがイメージが湧きやすいです。

考えてみれば、ハイブランド様のジュエリーも「量産品」の1つ。

同じものをお持ちの方との違いは組み合わせの全体コーデにあるということになります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

練りサファイアのバングルの暖色イエローにリンクした、ほっと肩の力が抜けるような遊び心あるフルーツペンダント【314】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「遊び心」という言葉があります。

ある程度ジュエリーが集まってきた際に、今まで持っていたものとの差別化で心機一転したくなることがあります。

違ったテイストを求めている気持ちが芽生えた時です。

そうした時に、今でしかできないようなチャーム寄せ集めでアレンジして作るペンダントをご紹介したいと思います。

このたびは、モチーフが「フルーツ」という括りに特化し、いろんなフルーツが集まった楽しさを味わえます。

シルバー925の作りの良いチャーム1個よりも立派に出来上がる、複数寄せ集まったボリュームと華やかさのある1点物のペンダント

もともとチャームは、その名の通り小さいパーツです。

集まることで華やかさを表現していくことは、この度の果物にとどまらず、フラワーとか、動物などに引用できると思います。

フルーツチャームペンダントのセット:ポイントは差し色に山吹色を入れている点です。
〇ネックレス:チェーンは太さ3mmのステンレス製のパイプロープチェーン60cm。チャームはすべて925。

トップのチャームをまとめている大きな丸カンはシルバー925。

「東急ハンズ」様のネットで購入させていただきました。

なかなかこんな大きな丸カンはレア、直径が1.5cm以上あったかと。。

チャームは、マザーオブパールという天然石(シェル)の白りんご、あこや真珠、925のいちご、マザーオブパールの黄色りんご、925のぶどう、925のサクランボの計6個。

これだけ集まれば十分賑やかです。

差し色のイエローが効果大。

一見無関係なあこや真珠パーツも1粒入れていますが、マザーオブパールの白いりんごと関連付いてよく合っています。

そして、マザーオブパールの黄色いりんごと関連付きのカラーのバングルがこちら↓。

〇ブレスレット:サファイア。やまぶき色のサファイアのくり抜きバングル。内周は18cm。 

おそらく、高価ではなかったですし(¥3,000周辺)、この様相から「練り:ねり」と呼ばれる作りのバングルだと思います。

「練りタイプのバングル」は、天然石の大きなストーンをくり抜いたくり抜きバングルと同じ形をしていますが、その製造の仕方というのは違います。

天然石の粉末にプラスチックなどを混ぜて、高温で溶かしながらなどして固めた工業品的な作り方。

ということで、サファイアの粉状から作られた、半分コスチュームジュエリーに似た工業製品的な作りのものだということです。

当然、プラスチックなどの工業材料が入っているので、生粋の天然石くり抜きバングル(¥20,000などという高価さだと思います)よりも品物のレベルは下回ります。

それでも、天然素材が大部分は言っていることで美しいですし、全体のレベルとしては、シルバー925台やステンレスの地金との相性でバランスは釣り合っていると思うのです。

〇リング:2点。共に天然石のメノウのやまぶき色の多面カットくり抜きリング。サイズはいずれも15号程度。

こちらも色がよくマッチしていまして、2個を重ねて2連付けするとバングルのボリュームにより合ってきます。

こうしたくり抜きリングのメーカー様にもお電話でお問合せしたことがありますが、ほとんどが天然のカラーに「染め」を人工的に追加して発色を良くしているそうです。

そこでがっかりしたわけですが、とは言え、そういうものだと割り切れば、この3アイテムのセットのバランスはグッドですし、コスチュームジュエリーよりもハイレベルです。

あとがき

チャームに関しては、もっといろんな吊り下げ方があります。

今回は横に大きな丸カンの925製に通しただけですが、もっと1個ずつの存在をはっきり見せたい場合。

その時は、ラウンドチェーンなどのチャームが引っかけやすいチェーンをカットして段差で雰囲気を出しながらロングネックレスとしてアレンジも出来そうです。

別の例の琥珀(こはく)だらけのチャームペンダントのアレンジ例。1点ずつのチャームがクリアです。

アレンジしやすいことも、比較的低価格なシルバー925の利点です。

チャームが豊富で集めやすいのもおそらく925ならではの実現のしやすさでしょう。

とにかく、1つのチャームだけでは普遍的でも、複数集結することで個性的に立派になる可能性があるということです。

是非アレンジをお考えの際にこのポテンシャルあるアレンジの仕方を引用してみてくださいませ(^-^)。

彫りが龍なのにツタの葉に見えることをアドバンテージとする、白翡翠のビッグペンダントをうまくエレガントに寄せることへの挑戦の記録【311】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ごついイメージのある翡翠のペンダントやネックレス。

これを何とかエレガントに新しい装いにならないかと試行錯誤の一環で、このたびビッグな白翡翠のペンダントをそれだけで終わらず続きとして他のジュエリーと組み合わせていきたいと思います。

よくチェーンを布製のひもなどで設置された翡翠のペンダントは正直ごついです。

古物そのままの姿がよほどそうでなければならない理由などないのであれば、思い切ってテイストを変えねば新しくは装えません。

翡翠=昔のものという観念とごつさが頭から離れないからです。

ドラゴンの彫りは縁起物、はっきり分からないことをうまく利用し、ツタのモチーフと組み合わせていく

〇ネックレス:真っ白な美しい翡翠のペンダント。龍や鳳凰の彫り柄が抽象的。直径5cm。チェーンは80cm。
〇リング:925製の幅12mmの透かし平打ちリング。ハスの花が真ん中にあり。サイズは14号程度。
〇リング:、 白瑪瑙(メノウ)/アゲートの多面カットくり抜きリング2個。いずれも15号程度。 

特に意識したところは、ペンダントチェーンにエレガントなフィガロを採用したところです。

これ1つで随分ごつさから脱却できました。

透かしで、トップのごつさをバランスよく解消。

とはいえ、ステンレスチェーンなのでそこそこ重みのあるトップも難なく支えることができます。

ブレスレットはかわいいピンクではありますが、結局こちらも抽象的です。遠目では、ペンダントの白とこの抽象柄がリンクしているように映ります。

バチカンをどのように工夫したのかも突破口となった

細かい点なのですが、細い穴が開けてあるだけの状態へ、細くても頑強なステンレスの丸カンを通すことが正解でした。

穴は大きくは開けられなかったと思われますし、厚みもあるトップですので、直径が特注レベルの丸カンが必要でした。

そこで悩んだ挙句、二重リング(鍵などに途中に付けるフープ状の針金みたいな細さのキーリング)を途中でカット。

そして一重仕立てに変えたところで、ストーンを傷つけぬよう上手く細い穴に通しました。

一度通せばそうは簡単に外れることはありません。

あとがき

白い色をした翡翠だったからこその実現だったこともあると思います。

これについても、ドラゴンをイメージだけで組み合わせて、勇ましいテイストで考えていたのならば、このようには実現できなかったと思います。

最終的な装いによって、「遠目に映る姿」をイメージしたことがポイントだったと思います。

こうして、本新井いかついイメージのある龍のペンダントトップが新しいエレガントな装いとしてスタートを切りました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

マーカサイトがオニキスに組み合わされるととてもエレガント、日常着をお出かけ風に寄せるジュエリーの役割【310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金としては高価ではないシルバー925も、実は18金などの高騰に連動して以前よりも上がってはいます。

それでも、最近計算した実際の買取の際の比較では、18金の60分の1程しかシルバー925の価格の価値がありませんでした。

これもたまたま買取を18金とシルバー925の両方同時に見てもらったから分かったことです。

とは言え、銀も大変美しい地金であり天然らしさがいかにも感じられるすばらしい素材です。

このたびは、シルバー925台に馴染んで素敵に組み合わされる「マーカサイト」のペンダント中心にジュエリー同士をエレガントに組み合わせてみたいと思います。

とはいえ、地金のレベルも考えながら、日常着ながらエレガントに寄せた装いに合うようなセットを考えていきます。

なぜ、オニキスとマーカサイトが組み合わせられるイギリス製の古き良きジュエリーがここまで豊富なのか

そもそも、銀製品がヨーロッパで今でもアンティーク物が多い理由は、その昔18世紀以前の貴族の家財とも言える品々が銀製だったからです。

当然宝飾品も「財」として豊富にあったということです。

その後は、貴族の時代も終わりましたが、それでも文化として銀製品を愛でる風習が残り、素敵なシルバージュエリーがあるということです。

ただ、オニキスと組み合わせることがなぜ多いのかの理由については、もっと掘り下げて調べないと分かりません。

1つの予想は、オニキスに関してよく言われている「魔除け」。

大切な家財であるので、「験を担ぐ(げんをかつぐ)」ような意味があるという予想を立てていますが、果たして本当のところは。。

今後いろいろ調べていく中で、分かった答えが見つかればまた、記事に綴っていきたいと思います。

もう1つ、マーカサイトはなぜ銀製品と組み合わせられるかなのですが、ダイヤモンドの代替品になるという文化があったからだと言われています。

これは予想に過ぎませんが、マーカサイトは同じシルバーカラー同士でなじみやすいということで、新しい色が出てこないことが反対に上品であるという考え方があったのかなと。

これもおいおい調べたりなどして答えを見つけていきたいと思っております。

きらめくカットがよりエレガントなマーカサイト。

カジュアルな素材なのかもしれない黒のオニキスも銀ときらめくマーカサイトのおかげでエレガントにならざるを得ないということなのではないでしょうか。

〇ネックレス:バチカンを含まないで縦4cmx横3cmのビッグサイズ縁の部分はマーカサイト。

黒い天然石はオニキス、そしてオニキスの黒を背景にしたマーカサイトのブーケ。

ステンレス製のあずきチェーンのチェーンのみで80cm。

真ん中のフローラルな飾り部分も、特にペンダントの中でもエレガントに見える1つのテイストとなっているのがこちらが良いと思った理由でした。

セット:バングルは「シャネル」ブランドのプラスチック製。リングは、同じ物2付けのマーカサイトリング。
〇ブレスレット: シャネルのクリアバングル。オレンジ寄りなピンク色のクリアカラー。内周は19.5cm。
〇リング: 2点。シルバー925製のマーカサイトの縄模様がハーフエタニティ状のデザイン。共にサイズは15号。

2個の重ね付けが可能で、随分ボリュームが増す効果があります。

「マーカサイト」は「マルカジット」という発音でも呼ばれていますが、イコールで良いです。

そして、類似に「パイライト」という類似の鉱物があるのですが、「マーカサイト」と呼ばれながらも、実は「パイライト」である場合も。。

パイライトのバングル:「パイライト」であると謳われていたものがこれ。ややゴールド味があります。

何も知らなかった頃、このきらめきの割に安価であることに驚いたもので、実はダイヤモンドの代替品になるほどの評価がすでにされていたいにしえの物語があったということなのでした。

あとがき

イギリスの古い銀製品は大変ロマンチックです。

想像以上に昔のものだったりすると余計です。

ここで、アンティークの領域に達しているペンダントの銀製をご紹介↓。

1894年の刻印がありました。この素材自体925ではない1000だとのことなのです。

バチカンはうかつに使いたくなかったために、別で2連で丸カンを取り付けてステンレスチェーンを通しました。

意外と数が豊富なのでそれほど希少価値を実感しないこともありますが、ヨーロッパに集中しているがために見つけやすいだけで、銀製はとくにイギリスにおいては、独特の文化ではないかと思っております。

実は、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも、当初の頃は、この動画のようにシルバー925も半分以上取り入れていたのです。

その後の925の廃止、連物の廃止、コスチュームジュエリーの廃止をどんどんしていき、行き着いたところは、18金やプラチナの高級地金+宝石の本格派ジュエリーのみのお取り扱いに寄せていきました。

これらは、レンタルのお客様のニーズを感じ取り、間違いなくその必要性があったので改良してきたことではあります。

しかしシルバー925も安定のすばらしさ。

これをどのようにお伝えできるのだろうと考えた時に、やはりブログや動画でその組み合わせをしたお洋服とのコーデということなんだと思っております。

ジュエリーそのものだけだったら類似品も多いですが、なぜそれじゃなければならなかったのかが、またとない渾身の組み合わせによってお洋服に素敵にマッチする姿を実現することで紐解かれるのだと思うからです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

多面キューブカットがエレガントなペールカラーのネックレス、あんなに気さくな「ムーンストーン」がジュエリーになった瞬間【308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては、シルバー925のリングやペンダントに丸いカットで合わせられていたイメージのムーンストーン。

濁ったような白っぽさが特徴で、ジーンズというアイテムが全盛期と並行するかのようにそのカジュアルさに特徴があるアクセサリーの1つでした。

そんな頃の1990年代から時を経て、2010年代くらいからパワーストーンがブームに。。

夢中でいろんなストーンを知り、自作のネックレスやブレスが作れるようになっていきました。

そうして、いろんなストーンでたくさんのネックレスやブレスを作ってきた軌跡が出来たころ、ブームも下火に。。

そして、2018年、茶色系の天然石を自ら探し求め出会ったのが、「チョコレートムーンストーン」でした。

丸い形しか見たことが無く、カットで随分雰囲気が変わるものだというところにまず感動。

そしてネックレスを作りました。

キューブの多面カットです。

四角いカットが特徴がある中、更に多面カットという豪華さ。

エレガントに寄せようとムーンストーンのこれまでのイメージのギャップを考えた雰囲気に組み合わせてみました。

ペールカラーが魅力のムーンストーンネックレスに伴うその他のシルバージュエリーやコスチュームジュエリー

セット組(4点):キューブ型多面カットのムーンストーンネックレスを茶系でまとめました。
〇ネックレス:チョコレートムーンストーンという名前の7mm程度のキューブ型多面カット。42cm。 
〇ブレスレット:細口バングル。シルバー925製。パイライトの大粒の丸型とスクエア型が交互に一連に並んだ作り。
〇ブレスレット:マーカサイトの幾何柄が透かしの幅広ブレス。マーカサイト自体がエレガントです。
〇リング: 「シャネル」ブランドのプラスチックリング。サイズは15号程度。

もとは、このリングのチョコ茶に合う茶色の天然石を探したところからがスタートでした。

そして、チョコ茶に偶然にもキーワードが一致の「チョコレートムーンストーン」にたどり着いたのでした。

ムーンストーンがこれほどにエレガントなになる得るということに新しい可能性を感じました。

あとがき

こちらのセットは、「本物志向のレンタルジュエリー」を開始の間近に向けて準備したものでした。

その後、3年くらいの間に、こうした連物がすべて廃止に至るわけですが、この最初のステップは非常に大切だったと思っています。

宝石にはなり切っていないようなストーンでも十分美しく、半貴石やパワーストーンなどと呼ばれながらも、独特の個性がそれぞれあり、装飾品としては立派なのです。

ただ、レンタルジュエリーは完全貴金属と宝石のみに絞ったラインナップに行き着きましたので、こういったタイプの連物や、地金が925が並ぶことは「本物志向のレンタルジュエリー」ではもうありません。

とは言え、気軽に装えるカジュアルさの中では、とてもエレガントに寄る連物の魅力をお伝えしたい強い気持ちは変わらないのです。

真珠を始め、翡翠や琥珀や鼈甲など素材が連なった贅沢なネックレスやブレスは見逃せないアイテムとしてとても好んでいる個人的嗜好があります。

今回のように、カラーから天然石を探し出すことも、天然石が5,000種以上あることの面白みであり楽しさです。

宝石という括りは狭き希少価値の勢ぞろいなのですが、本当はもっと広範囲にわたる天然石があまり知られずにニッチな存在のままなのです。

そうしたストーンも今後ご紹介してければと思っております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハイブランドプラリングの自然なジュエリーコーデへの織り交ぜ方【163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一時、随分多くの天然石のネックレスやブレスをただひたすらつなげて作るということを趣味としている時期がありました。

2015年辺りのことです。

目指すは、ただ1つのゴール。

ブレスやリングと合わせるセットコーデをするところが完成です。

ネックレスに使う天然石も色や形を最初から決めて探すことが多いです。

そうでないとあまりに豊富な量の天然石から選べないのです(^_^;)。

このセットコーデというのは、ジュエリーのみで組み合わせる、3アイテムです。

ネックレス、ブレス、リングです。

ペンダントはネックレスと同類で、バングルや時計はブレスと同類ですので結局3アイテムのどこかへ入っていきます。

ネックレスを作るにもある目的をもってピンポイントで決めて作るというやり方をご紹介致します。

チョコ茶のシャネルのプラリングを主体としたジュエリー同士の組み合わせの考案

さて、今回は、リングやブレスがすでにもうコーデしてあり、それらに合うネックレスを作って行くということになります。

リングはシャネルのチョコ茶のプラスチックリング。

ブレスは、マーカサイトのスクエアモチーフが美しい2連です。。

プラスチックリング「シャネル」:チョコ茶ベースにシルバー色プレート風塗装がユニークなスクエアデザイン。
ブレス2点「マーカサイト」:左側も右側もスクエアなモチーフがベースで足並みをそろえます。

そうなりますと、これらに合うネックレスの石の1粒がスクエアな物をチョイスということに。。

そして、数多くあり選びきれないような豊富な天然石の種類の中から、ピンポイントで選ぶのです。

そこで、プラスチックリングのカラーの茶色とリンクするようチョコ茶の色の天然石を探しました。

こうしてどんどん形や色の関連付きでネックレスの天然石の種類をしぼっていくのです。

茶色の天然石にはスモーキークォーツが浮かびますが、今までスモーキークォーツは存分にロングネックレスなどを作ってきまして見慣れています。

それらも驚くほど美しいもので、レアなカットの仕方で魅力的でしたが、もっと目新しい天然石があればなあと新しい出会いを求めていたところです。

そこへ石問屋様の色別の天然石検索をさせてもらい現れたのが、「チョコレートムーンストーン」という天然石でした。

「ケンケンジェムズ」様というネットの自社HPの石屋様で購入しました。

私としましては、ムーンストーンのイメージがこのお品で一気に変わりました。

どちらかというとカジュアルなお洋服向きのストーンだと思っていたのですが、エレガントにもなるのだと感じたのは、その美しいキューブ型の多面カットのおかげです。

天然石のチョコレートムーンストーンの連:1連が短いので、ネックレスには2連使います。
ロットが少し違うようで、左側がやや濃いめ。
つなげる時には交互につなげるという単純な考え方で濃淡を均等にしようという案です。
サイズは7mm周辺。小粒寄りで華奢であることがかえって上品です。

こっ、これは。。。キューブカットであることが珍しいこととさらに多面カットもしてあり、よりツヤツヤときらめく美しさが見られました。

かつてはカジュアルなイメージだけだったムーンストーンがすごくエレガントに見えた瞬間でした。

金属アレルギー対策でダルマ板と引き輪をステンレスに、つぶし玉はステンレスが見つからず925で製作のショートネックレス

留め具を付けるにあたってポイントがあります。

綺麗なネックレスを作るために。。といった感じです。

まず、留め具の金属の色を統一。これは誰でもそうしたくなるので、当然かもしれません。

ただ、それでも悩みがあるものです。

ネックレスの基本留め具:引き輪、つぶし玉2個、ダルマ板があればネックレスができます。

金属アレルギー対策として、シルバー925の首に当たるネックレスに関しては、留め具をステンレスにしたいと思いました。

私に限ったことかもしれませんが、ブレスあたりは手首なので、首元よりもアレルギーをそれほど感じません。

手首の内側はたまにかゆくなったりもしますので少しは影響ありますが、それよりもシルバー925の良さが存分にデザインされたものを活かしたいので、925を選んでしまいました。

首部分は汗をかいた時に首が赤くなったりするので、一番アレルギーが出やすい部分です。

首はペンダントのチェーンにしてもネックレスの留め具にしてもシルバー925を避けたいというわけです。

上の写真のパーツすべてをステンレスでそろえることが出来たら気持ちが良かったのですが、つぶし玉のステンレス製にある問題がありました。

以前にそれ相応の穴の大きさでありながら、つぶし玉のステンレスを探したら、硬すぎてつぶれないという事態に。。

シルバー925とステンレスでは硬さが全く違い、シルバー925は柔らかいのでつぶし玉の役割としては十分。

その一方、ステンレスは硬すぎて、本来つぶし玉には向いていないと言えます。

ということで、仕方なくつぶし玉を925で。

一見色は同じなのであまり分かりませんが、金属アレルギーとしては、この小さな粒でも影響はあるのです。

ここが悩みの点ですね。

いずれ、ステンレスのつぶし玉のつぶしやすいものを見つけて解決していきたいと思います。

さて、ポイントの続きとなりますが、続いて、テグスである、釣り糸が最初と最後の位置が二重になるということで、その二重を天然石の穴に通すということ。

これが綺麗な仕上がりなのですが、通らないとこんな風に。

テグスの二重の片方が穴に入りきらずはみ出しました。

この対策は、最初の端っこの天然石、最後の端っこの天然石1粒づつの穴の大きい粒を選びすぐっておくこと。

不思議ですが、穴の大きさが統一ではなくてバラツキがあるのです。

どんな機械を使っているのか見てみたいものですが、実際穴のサイズに誤差があるのです。

ということで特に大きめ穴の2粒(最初と最後の部分1つずつ)を見つけておいてよけておくことがまず1つです。

それでもなかなか見つからなかったり、穴がまだ小さい場合は道具を使います。

「ビーズリーマー」という名前の小道具:真珠や天然石の穴が詰まっていたり拡張したりするときに使えます。
今回、つぶし玉の中にシリコンが入れてあって狭かったので、テグスが通りやすくする為にも使いました。

ジュエリー同士のセット組の出来上がりはこんな感じ。

チョコレートみたいなセットの完成。

クリーミーでピンクが混じったようなチョコレートムーンストーンのカラーがとても活きますね。

あとがき

今回のようなあらかじめセットになった組み合わせは、多忙で時間がかかるジュエリー選びに一役買えそうです。

「着回し」と同じように「付け回し」もあると思うのですが、だからこそ、迷う悩みもあるのです。

このセットそのままをお洋服と合わせていけばよいだけですので簡単です。

お洋服着用後ジュエリーの組み合わせを考えるのは時間が足りないことも多いものです。

最初から決めておいたセットの考え方、どうでしょう、一度引用してみて下さいませ(^-^)。

はぎれで作るミニポーチにもちゃんとした価値を入れるべき、バッグと同じ裏地付きで立派にお仕立てすることの勧め【160】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれを使うことが、何かいかにもついでのものでたいした作りではないと思われがちです。

この「はぎれ」という言葉もその呼び名がいかにも余った必要のないものというイメージを掻き立てるのかもしれません。

そういった固定観念により、作り手の方もそのつもりで作っていることがユーザー側にも伝わってしまい、「どうせはぎれで作ったものだから」と何か力が抜けたような売買になりがちなのです。

はぎれでも、「高級はぎれ」を使ってみたその出来上がりを見た時に小さいものでもその生地の素敵さに価値を感じた経験をしています。

それなら、生地頼みだけではなく、作りもちゃんとした作りにしていけば、はぎれの元の高級さ関係なく良い仕立ての良質なお品レベルになることができると、そんなことをお伝えしたいのがこのたびです。

とにかく小さめサイズをはぎれをうまく消化しながら複数製作の例

1日の一定の時間の中でどれだけの量作れるかというようなお試しも兼ねて、小さいものばかりを次々に作っていきました。

そうして、時間内に出来上がったのが、これらです↓。

割と効率よく作っていったつもりでしたが、結果出来上がったのがこれだけ。
あともう1点作りたかった次の段階のパッチワークポーチは、もう区切りとしてはタイムオーバー。
6点のみでしたが、右下の黒の水玉は、3点セットなので、4点の完成です。

すべて開閉はマジックテープになります。

マジックテープが小さなポーチでは生地には優しいでしょう。

ざっくりとはぎれの元生地の内容をご説明しますと、左上から時計回りに、寒色系のマルチカラーの薔薇柄ジャカードのイタリア製の生地のマチ無しポーチ。

マスクなどを入れても良いかも。

「金華山織」というピアノや椅子カバーなどに使われる厚いインテリア生地、日本製で白と紺のコントラストが美しいです。

これは裏地も同じ表地で作ったのが特徴。重い物とか、割れ物とか道具を入れるとよさそうです。

そして、黒の水玉がシックなナイロン/100%の撥水の効いた日本製生地で作ったコスメケース3点セット。

ペンシル、ファンデーション、シャドウとコスメ関係のミニサイズの小間物を入れるようなケースのセットです。

そして、マチ付きのシルバーグレー地と紺の薔薇柄のジャカードのイタリア製生地のジャガードのポーチ。

はぎれで作ったものではありますが、もともと生地が高級なものが多いので、小さいポーチでも素敵で高級感あるものに出来上がるのです。

これをいい加減な仕立てで作ってしまうと大変もったいないことだと思いますので、作ると決めたならさらに価値を高めるべくめいっぱい良い仕立てをした方が良いのです。

すべて、表地に接着芯を貼りましたし、裏地付きであり、バッグの仕様と全く同じであるところが短い時間で飽きられてしまうポーチとの差別化になります。

あとがき

ミニサイズのポーチは、その入れる物をある程度想定した「専用ケース」のような考え方をお勧めしたいです。

「何を入れても良い」というのは、捉え方によっては、「何も入らない」ということにもなりかねません。

実際に過去に小さなポーチ類を委託販売でお世話になった際にそのような「入れる目的が見つからない」というお客様からのフィードバックをいただいたことがあるからです。

大きい容積のバッグなどは融通を利かせてたっぷり入るようにしたりする工夫がありますが、小さなポーチにおいては、ちょうどにおさまる「すっきり感」とか「ぴったり感」がポイントだと思います。

そうすると、ある入れる物を想定した「専用ケース」という考え方は重要です(^-^)。