まえがき
こんにちは。picturesqueです。
少し前の記事【279】で、ドットボタン(スナップボタンのかしめるタイプ)を取り付ける場面の内容をお伝えしました。
その後引き続きミシンで縫いながら、ミニポーチの3点の完成までに至る場面がこのたびです。
今回は、パイル地の厚みのあるふんわりした生地を表地に、裏地には反対のプレーンな比較的薄手のポプリン生地とを組み合わせました。
このことで、重なった部分のステッチの位置が把握しにくく、困難な場面が出てきました。
そこから、実体験で得た失敗と学びから、そういった厚みの違う生地同士の縫い合わせのステッチをかける相応しい面について解説してまいりたいと思います。
厚くてはみ出した生地の方側から縫った場合の失敗
厚手の生地と薄での生地をコンビニした縫い合わせは、厚手の生地が数ミリはみ出します。
これを最初厚手の生地側を天に(上糸側)に縫ってしまいました。
このドットボタンの凸面が下向きになったことの不安定さの影響もありますが、縫う位置があまり分からなかったということも原因。
そして、ポプリン側から縫うということにやり直しました。
ということで、縫う面の向きをどちらにするかということが、こういった生地の厚みとか風合いに差がある場合に検討してから縫うということです。
基本的に、裏地付きのバッグでは、裏地の方が薄手であることが大半なので、トートバッグの口の縫いとじを裏地側を上にして行っていたことが思い出されます。
小さなものでも、そのように生地に厚みの差がある場合同じように考えると良いということになります。
お気づきでしょうか。
エステルポプリンが非常に多色展開の定番生地でありまして、左上の四角いケースの裏地だけライムグリーン、残りがオリーブグリーンという違いがあります。
これくらい色のトーンの違いだと表地に対しては共通に使えるというところがその他の製作に引用していただける点だと思います。
例えば、裏地の全くおなじものが不足の場合、色を変えても違和感がないことがあるということです。
あとがき
はぎれを使った製作というのは学ぶことがたくさん出てくるものです。
というのも、限られた面積がまず挙げられ、そもそも作る品物のサイズが限定的なのです。
その縛られた中の条件付きからいかにより良い物を作っていくかは、「完全自由」とは違った「訓練」のようなものがあると思っています。
はぎれの製作によっての新しい学びが、メイン生地での製作にうまく引用出来たり取り入れたりできると、生地が余ったことのロスの解消に加えた+αの価値が生まれることがあります。
良い製作のサイクルが出来上がることを切に願います(^-^)。