綿100%は特に注意、ふんわり収納しても重なれば折り跡が「焼け」になる、生地の長期保管を見込む収納方法は「棒に巻く」ことが一番【1054】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よくブログ記事でもお話していますが、ハンドメイド製作において、生地選びは重要でありその年ならではの一度きりの生地も少なくありません。

よって、どうしても先を見越して保管しておくということが多くなります。

多くの生地が多品種小ロットで販売されているところを、さらにミシン活動をする一人一人が細かくカットしていただいた購入生地を長期保管するのです。

前もって調達して保管しておく際に、1年半ほどでたたみじわが付いてしまった例が実際にありました。

その素材はどんな混率のものであったか、またどのように保管するべきだったのかなどを実際のリアルな写真をご紹介しながら顧み、実際に対策した例と共に、今後同じような生地を調達される方への一助となればと思います。

引出しに入れているからといって焼けないことは決してない、ふんわりも重なれば線が付きやすくなり陽の光も入る

引出しの中に収納生地のたたみ線の跡:真ん中に焼けたような跡。原因は「日光」と「湿気」でしょうか。

2つの生地は左が綿/100%と右がナイロン/100%。

こういったいわゆる使いやすい生地=折りやすい、アイロンでも跡が付きやすいような製作がしやすい生地こそが「折り跡」や「焼け」が起こるリスクある生地というパラドックスがあります。

それは硬いからでもあり、この性質が折り跡の原因になっていくと思われます。

ここでご紹介できるとすれば、たたみ線の箇所に跡出来やすい素材は、

・デニム

・帆布

・綿/100%の生地全般

・ナイロン/100%のハードな生地

このような辺りの生地の種類です。

特にバッグ製作で多くの方が材料に選ばれる生地そのものです。

上の2枚の写真もちゃんと大きな引出しのようなところにふんわりとたたんで保管していたつもりでしたが、結果はこの状態となってしまいました。

畳んだ場合は半年以内に使用をする心がけも大切です。

折り線が付かないよう前持って対策する生地の保管の仕方は、棒に巻くこと

すべての生地ではなくても、折り線が付きやすい生地のみこうして棒に巻いて日光の当たらない場所に立てます。

棒は生地屋様に1本その都度いただくとか、資材屋様にも棒は売っていますので、巻いて保管ということが対策になります。

ただ、綿/100%は特に、棒に巻いても「焼け」や「色褪せ」が縁の方から起こってくることがありますので日光を遮る場所の徹底を。

量産の工場ではこうしたことの管理体制はかなり徹底されていると思います。

量産用の原反はこんな風に寝かせて奥行きの広い棚に保管がアパレル業の生地卸商の倉庫の実際の風景でした。

あとがき

基本的には必要な分のみを調達し長期保管をしないそもそもの「企画のスタイル」にこのことをちゃんと考慮して取り入れていくということです。

そうしますと、「量産」というのは非常にリスクある形態であり、短い時間でたくさんを作り上げる重労働も伴いますので、少しずつを丁寧に早めに完成させていく方がすべての体勢が整っていると言えます。

「そもそも経年変化のある生地を選ばないバッグ作り」というのも1つのスタンスです。

実際に、上の2点の写真以外は、ほとんどが何年もそのままの状態で保管出来ていましたので、もともと綿/100%を滅多に使っていなかったことも幸いしていた面もありました。

それでも、綿100%やナイロン100%にはバッグの材料としての可能性は大いにありますので、このたびのお話がお役に立てれば大変光栄でございます(^-^)。

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