まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
よく、在庫を持たない事業がリスクが小さいということを提唱されているのを目にします。
この在庫を持つ、在庫を持たないというのが実際の経理の中ではどんな形でそれが表現されるのかなどをまずはご紹介したいと思います。
在庫を持っている状態の証とは?
年末の最終日、12月31日が個人事業主では、確定申告の1つの区切りの締めの日となり、バタバタ大掃除などで多忙の中、ひっそりと締め切られる重要な日となります。
その翌日からは、年明けのおめでたい日のお正月ではあるのですが、これも、早めに棚卸をして、分からなくなってしまわないうちに、残った在庫をカウントする作業が始まります。
この在庫をカウントするという在庫というものには、私のハンドメイドバッグの例ですと、材料である生地/附属類と、出来上がっている商品であるバッグ、そして、レンタルジュエリーのレンタル品の3種をカウントしていきます。
具体的に原価でカウントしていきますので、材料である生地や附属は購入時の計上してある仕入-買掛金もしくは、仕入-現金などというような仕訳の、「仕入」金額と等しい金額でアップします。
アップというのは、表にしていって最終的に合計金額を出す表です。
商品になったバッグは、原価でアップ。この材料の残る前の使った部分が主に金額の要素となります。
ここには、実際に製造して私がミシンでせっせと縫った加工賃なるものは入りません。
実際に費用がかかっていないものは入らないという考え方。あくまでも事実としてレシートや領収書、納品書が存在している外注などのエビデンスが存在する加工賃のみがここへ入ります。
ということで、在庫であるのだという証は、仕入という科目を使った計上をしているものかどうか、それに伴い、年末締めで棚卸作業をしたものなのか、ということが在庫を持っている状態ということの証となります。
レンタル業の棚卸はある、宝石のレンタル事業も立派な在庫を持つ事業
レンタル業というのが、私が行っているハンドメイドともう1つの事業、レンタルジュエリーがそれに当たります。
レンタル業というのは、同じ商品を消耗して破損しない限り、商品を調達してから長い間レンタルされていきます。
この最初の商品を調達する点で、ネットで意見が分かれています。
商品そのものの販売であろうがレンタルであろうが、商品を仕入れたときは仕入の科目を使うものだという意見。
これは、実際に税務署様にお電話でお問合せしてお聞きした貴重なご回答ですが、「在庫になる」というのが答えです。
仕入を一度どっさりと計上して、後に、売上が多数出るという日付の結びつきが一定でないアンバランスではありますが、仕入と売上は関連付いたものになります。
あとがき

以前に、いつかのブログでアップした時にお話したことがあります。
在庫を持たなくてよいから「予約販売」という形態が必要な数作れば良いというメリット。
これは、あくまで、外注依頼をしている業者さんにスポットを当てた場合です。
その外注先は、きっと、材料の在庫を持っていて、注文を聞いた時にはすぐに用意できる体制でないとスピーディーに成り立たないと思います。
そうすると、一連の川上から川下の流れを一度に見たときにどこかで在庫を持った状態の部分があるというのが、物販の正体だと思います。
けれども、予約販売が近年無駄がないという意味で推奨されているのも、最初から製品に作り上げてしまって売れ残るよりも無駄は無いと言えます。
余計な物は作らないという点では、在庫を持たないということに貢献しますね。
ただ、在庫というのは、材料と商品と2つあるから、その商品の部分を減らすというところにスポットを当てたのがよく推奨されていることの内容だと思います。
それに伴って、余計な商品を作らない分、材料も幾分かは少しだけ在庫を持てば良いということにつながるのかもしれません。
ということで、「在庫をおさえられる事業」などという言い方が一番相応しいような気がします。
