ポーチの縦横共に10cm未満を意識した特殊サイズ、無難なサイズからの変更はハンドメイドならではの武器【193】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、何度目かのコスメケース3点セット製作になります。

何度か目であっても毎回その時の目標があり、徐々に変化して内容を高めているゆっくりな動きが実はあります。

「コスメケース」という呼び名は、ポーチのサイズ感が分かり易いようあえて付けた仮のネーミング、実際の使用はユーザー様に委ねることになります。

製造者では気付かなかった使い方や新しい発見をフィードバックによっていただければ、非常に嬉しいことです。

このたびの変更点は、これまでのサイズからもっと小さめにしたことです。

「大は小を兼ねる」。。容量が大きい方が無難であるという考え方から、もっと人間の心理を深く掘り下げた「価値があるサイズ」を考案をしてみたのです。

量産品にも溢れ返っているポーチ、特殊なサイズ感こそが差別化であり製作の甲斐があるというもの。

以前のやや普遍的なサイズから入れる物がより特化された一回り小さいサイズにしたのです。

そうすることで、やむなく諦めねばならなかったわずかな残布を救い上げ、製作可能になることも出てきました。

「メインポーチの中で活躍する存在」というコンセプト、巷ではレアサイズとみなされるミニミニポーチへのサイズ変更

接着芯全面貼り:はぎれを使った小さな小物製作もメインバッグと変わらぬ仕立てです。
多角形の蓋の作り方:変六角形。角をとがらせるために「外表」で縫い代1cmを折り込み重ね合わせ。
半月型の蓋の作り方:カーブを伴うタイプはかえって「中表」の方が美しく作ることができます。
本体への蓋の縫い付けを兼ねた入り口の縫い閉じ:縫い閉じステッチの始まりが蓋の縫い付け始めという位置。
マジックテープ設置位置の悪い例:入口の縫い閉じステッチがマジックテープと重なってしまいました。

この解決方法は、マジックテープを下へ1cmほどずらすと同時にフラップの縦の長さを増やす必要があります。

コスメケース3点セットの完成(菊の花のマルチカラーバージョン):<サイズ>ファンデ:6x9x2.5(cm)、シャドウ:3.5x15(cm)、ペンシル:5x4/7.5(cm)。

ペンシルだけは、10cm以上必要ですが、それ以外の1辺ははすべて10cm以下になりました。

以前のサイズとの比較:随分コンパクトになりました。ポーチinポーチが実現できるのはこのたびのサイズの方。

あとがき

こうして、決して主役ではないけれど、メインポーチの中で使える可能性が以前のサイズよりも高まったと考えます。

この考え方は、メインバッグでも同じこと、主役バッグの製作を諦め(良い意味で)、サブバッグ的存在を製作していくスタイルに落とし込みました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2025.08.25からおよそ5年後の2025.07.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在のメイン製作は、一重仕立てのエコバッグとナップサックというサブバッグ製作のみ。

たくさんの製造者がいる中で、自分の担当はこれだというポジションに自然に向かっていったと思います。

かつては、メインバッグを世に広めるなどと意気込んでいたことからの所謂「諦め」が新しい製作スタイルへいざなったと思います。

ですから、今後も裁断という作業がある限り生まれるであろう「はぎれ」は、ポーチの中でも「ケース」のような存在として製作していくと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください