まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ミシン縫い作業は上糸と下糸のコンビネーション。
下糸はミシンの構造に沿い、ボビンという小さな巻きパーツに巻いて設置します。
このボビンがなかなかのミニサイズなのです。
ミニサイズであるがゆえに、一度に負けるm数が限られます。
私の見積もりでは、30番のテトロンで25m周辺。
1点のハンドメイドバッグを作るにあたり、必ず途中で下糸の交換が起きます。
しかも、その交換時期は突然訪れます。たとえ縫い途中の場所であってもです。
そんな時に、少し残念な気持ちになりながらも、予想不可能であるい仕方が無い現実に納得しながらボビンに糸を巻くところから再開していきます。。
さて、その縫い目はどうするのか。。。
いろいろその場面を経験する中で、前の段階に遡って糸をほどくことをせずに、その場所周辺から再開できる方法を見つけました。
しかし、不自然なつなぎ目は意味がありません。
今回は、ミシンの縫い目の美しさを追及する対策として、糸の途切れ目が表からは分からないようなつなげ方をご紹介します。
糸がバッグから飛び出していないお品にするための玉結びと玉止めを裏側に隠す徹底
糸が途中でぶちっと途切れるのはそこがほつれの原因になったり、見た目が粗い縫製に感じたりで決して良質とは言えません。
かつてハンドメイドバッグを作り始めの頃は、返し縫いで縫い付けてしまえば丈夫になったのだから良いと思っていました。
今は、随分と視野の狭い見方だったと思えます。
いろんな箇所でそれを行うと、ぱっと見の糸のツンツンした飛び出しが複数になり、目に付くものです。
その後、目の前にあるお品をもっと俯瞰して見るようになったようです。
ここ数年は、良いお品を作るという前提のもと、糸の縫い目は表には出ないことを徹底しています。
が、そのようにな意識をしていても、糸が途中で途切れるというハプニングがどうしても起こってしまうことがあります。
<糸が途中で途切れてしまうケースの例>
・下糸がなくなった時
・厚手の生地を縫っていて不意に脱線してしまった時
・間違えて押さえを上げてしまった時、
・糸がどこかしらに絡まり、やむなく途中で切って対処した時
こんなことがたまに起こります。
どれも起こってしまうことは仕方がないことです。
そうした時に、対処できる方法、そしてその後もその続きから再開できて、糸の縫い目が表から見て、何の問題もなく自然につながる方法があります。
最初からほどいて縫い直すことも、実はリスクを伴うことがあります。
薄手の生地とか、ミシン穴の跡が目立つ場合などです。
まずは、このたらりと長く余っている糸は切らずにそのままです。
後で結ぶ時に数センチ必要ですので。
続きは連続ショットでご紹介します↓。
なかなか写真では省かれてしまうシーンがどうしてもあるので、必要とあらば、YOUTUBE動画でもご確認してみてくださいね↓。
ところで、この作業は言うまでもなく頻繁に行うものではありません。
あくまで、どうしようもない状況の時です。表には見えなくとも、一気に縫えることが一番綺麗です。
さらにやばい状況、糸が短くてすぐに玉止めできない場合や縫い終わった後で途中を一部だけ縫い直したい場合にはどうするのか
そして、発展バージョンとして、糸の長さが足りない状況、プチっと切れたハプニングの時に糸が短くてその場所ではとても玉止めできそうもない場合は、数センチ余分にほどきます。
1目1目慎重に裏側から糸を引っ張って結べる長さになるまでまずほどきます。
また、別の状況としては、縫い目が途中部分のみ外れている場合、本来は最初からやり直すのがいいのですが、そうもいかない場合です。
真ん中でまず糸を切っておいて両サイドを数センチずつ左右にほどいて同じことを行います。
とにかく表の糸目を見て確認しながらなのですが、場合によっては、針に糸を通して、裏面へ送ったりなども時々取り入れています。
ただ、これが可能な場合というのは、裏地を貼る場合など、結び目が隠れることができる場合に絞った方がよさそうです。
こうしたハプニングのピンチの際には、すっきりと綺麗に見える出来上がりにするには?を考えてのやむを得ない判断です。
決して頻繁に行うものではないです。
あとがき
細部まで行き届いた仕立てというのは地味な箇所なようですが、美しいものです。
今回は、<HMB教室>からお送りしました。
ハンドメイドバッグを綺麗に作る方法やコツをお伝えしています。良質なお品というのはどういうものなのかという研究を私も共有しながら一緒に行ってまいります。
このカテにノウハウが集まっていますので、よろしければ今後も<HMB教室>へお立ち寄りどうぞ(^-^)。