モノトーンニットボーダーパッチワークの失敗作を取っ手付きの縦長ポーチに活かす、不足の裏地もパッチワーク【96】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの連続製作が増えるにつれて、当然「はぎれ」も生まれます。

裁断を伴うカーブラインや斜めラインがスタイリッシュなフォルムを作っていくからです。

その「味わい」と引き換えに生まれる「はぎれ」を当カテゴリーの<はぎれ>という括りでご紹介しています。

残布が多い場合にはミニバッグなるものも製作可能、このたびはどちらかというとそのタイプに近い取っ手付きの縦長ポーチを作りました。

メイン製作【60】のミニリュック製作ではやっていなかった、取っ手のパッチワークは、ミニサイズだからこそということになります。

元のパッチワークシートの色ごとのステッチ糸の交換を引き継ぐ、3色のモノトーンボーダーの取っ手付きミニポーチ

<表地:右>スポーツメッシュ、ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。<裏地:左>フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。

表地のボーダーはニットで、その素材的相性として織物でありながら横伸びするタイプのフクレジャカード生地の組み合わせに至りました。

取っ手付きミニポーチ用の裁断:左の裏地の黒の切れ目はハギ目。生地が不足の場合にハギ目を作り面積を確保。
スタイリッシュなハギ目:左上のように縫い代1.5cmで縫い合わせ両割り、表からハギ目の左右をステッチ。
入り口のマジックテープ付け:裏地のみの段階でオス・メスをそれぞれの面に縫い付け。
中表による裏地の縫い合わせ:コの字です。そこそこ厚手のニットなので角は出にくいです。
取っ手:元のパッチワークの配列そのままを縦向きに裁断して活用。ステッチ糸は生地の色によって交換。
難関の入り口の縫い閉じ:小さいので意外に狭い部分の1周縫いは難関ですが可能。ここが丁寧にできるとグッド。
スポーツメッシュモノトーンパッチワークの取っ手付き縦長ミニポーチ完成:<サイズ>縦20cmx横14cm。

マチは無しですが、「中表」により、ふんわりと自然に厚みが出来たことが活かされます。

取っ手の柄そろえ:可能な限りこういった視線の行く場所をそろえるとより高級感が増します。
少し斜めからの角度:思わずサイズを確認してしまうほど。大きなサイズのバッグと何ら違いはない同じ作りです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.17からおよそ5年後の2025.04.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でも「はぎれ」は大いに利用しています。

この時に手間をかけた生地と縫い糸との色合わせや裏地付きであること、接着芯全面貼りなど何らメインバッグと変わらないお仕立てのスタンスを貫いています。

「はぎれ」が生まれたのは製造側の都合の部分が占めていて、はぎれでも物品を作って世に出してしまえば、見る側はメインバッグとまずは同等です。

よって、すべての製作に対してフラットに丁寧さと必要手間は重視することになります。

はぎれで作ったという事実は、出来上がって初めてエピソードとして加えるもの。。

はぎれであることの気楽さなどを製作の姿勢に投影してしまうようなことは、良い物品は生まれないと思うのです。

時間を割いて挑む以上、すべての生地に対して存分に活かせるような気持ちの置き方が重要なのではと。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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