<経理>ハンドメイドバッグの製作と販売の個人事業主、「ヤフオク」で材料の接着芯をお得に仕入れ、送料が着払いだった時の仕訳【352】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主たるもの、小規模だけに経費を最小限に抑えるべくあれこれ工夫したいもの。

文房具の事務用品なども、まともに購入ではなくて、古いデッドストックのようなものでもちゃんと使えれば、お安く購入したいという気持ちがあります。

そんな時に、「ヤフオク」様などは、とても有難いお品が見つかることがあります。

「ヤフオク」で購入したものを事業用に充当というのは、一昔前では驚かれたものです。

しかし、現在は、どんな購入経路であってもそれに沿った仕訳ができればかまわないことであると思います。

自身も会社員時代に、お客様にお出しするお茶の湯飲み、特に夏場のガラス製のものは、ヤフオクがやはり良いお品が安く購入できたので、よく利用していたものです。

バッグの材料の「接着芯」を「ヤフオク」で¥100で落札、しかし送料は着払¥1,015がかかるという「ヤフオク」あるある

このストーリーは実際に遭遇した場面です。

なかなか織芯も見つけにくい中、ヤフオクを探します。

そうすると、結構昔のアパレル会社様の倒産品だったり、古い使い手のない在庫商品などが出品されていることがあります。

今回は、アパレル関係の方ではないようで、「芯地か裏地がどちらか分からない」ということでの出品でした。

もし、裏地だった場合私にとってかなりリスキーな購入になりますが、写真をよく見ると、確かに裏地の可能性も否めないものの芯地っぽさがとてもありました。

よって、ここは勘を信じ落札、その商品がこちらです↓。

左-ヤフオクで落札した織芯:黒5m、薄ピンク5m 右-薄ピンクの方のアップ。

芯地の特徴は、ボツボツの点状の糊が載っているかどうかが決め手です。

載っているような感じだったので、芯地だと信じることにしたのです。

そして、到着してみて確認の結果、間違いなく両方の色とも芯地でしたε-(´∀`*)。

さて、ヤフオクで落札した価格は、やはり、m数が不明であったことと、裏地か芯地か分からないというあいまいな表記から、私しか入札者がおらず、晴れて落札♪。

落札価格は嬉しい¥100。

ヤフオクあるあるのお値段です。

ただ、上の写真は、届いた後で私がたたみ直したのでありまして、最初は、筒の棒に巻いてありました。

よって、幅も結構あり出品者様の意向で着払いでした。

その料金が¥1,015という着払料金でした。

せっかく¥100でお得に落札できたのに、送料が¥1,015かかったというところが、これまたヤフオク様ならではといった状況でした(^_^;)。

落札時の仕訳をすぐにせず、着払の運賃の支払いに合わせたタイミングまで据え置く仕訳方法を採用

落札した商品は、yahooかんたん決済(クレジットカード払い)で、落札した4/15に確かに決済のお手続きを致しました。

ここで仕訳をしようとすると、ヤマト様の配達がまだで、実際4/15発送の4/16到着でしたので、今回の場合は、経理でいうところの仕訳のタイミングの、

出荷基準:相手側が商品を出荷した日
引渡基準:商品が自社に入荷した日
検収基準:入荷した商品を検収した日

の中の、「引渡基準」を採用するのが都合がよいと判断したからです。

理由は、ヤマト様に現金で着払いの送料をお支払いしますから、現金が出ていった日がヤマト様の到着日と同じであることを基準にすると事実に基づいた正確な状況を仕訳できると考えたからです。

ヤマト様への着払運賃は、¥1,015。

ということで、仕訳の日は届いた4/16になります。

①の摘要には、【2019.04.16購入:ヤフオク(出品者:〇〇さんより芯地10m購入 yahooかんたん決済】などという感じが分かりやすいかと思います。

yahooかんたん決済は、クレジットで登録している方が大半でしょう。

ところで、この材料仕入れを¥100でなく、運賃の着払いを足した¥1,015でまとめて1行にしている理由があります。

簿記の決まりで「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」というものあるのです。

通常、多くが商品が何らかの形で輸送されてきます。

今は、遠く離れた地域からでも、ネットで注文したりして、トラックでの配送なのが常ですので、送料が必ずセットであるといえます。

よって、仕入れに送料を含めて、送料も材料や商品にかかる「付随費用」であり、商品代そのものに溶け込み一部となるという考え方です。

②の摘要には、【2019.04.16到着:ヤフオクで購入の芯地10m着払運賃 ヤマト】などという感じでよいかと思います。

このヤマト様の名前を書くところはポイントです。

なぜかというと、「証憑/エビデンス」として、ヤマト様の着払い料金の入った送り状は、「領収書や請求書」にあたるので、保管の必要があるから、それとの紐付けが「ヤマト」という言葉になるのです。

つまり、領収書や請求書の発行元の会社名が「ヤマト運輸(株)」様。

ここで、¥1,015の着払いの仕訳は完了です。

残るは、クレジットが関係しているために、後日、¥100の芯地代を、クレジットが引落ちる日に「振替仕訳(ふりかえしわけ)」を行う必要があります。

2019.05.27

100 買掛金    普通預金 100  ③

③の摘要は、【2019.05.27引落:4/16-ヤフオク(出品者〇〇さん) 支払 △△カード:□□銀行】で良いです。

この摘要の中のポイントは、5/27付けの仕訳なのだけれど、4/16に一度仕訳したものの関連の振替だよ、と分かる、4/16という日付を入れているところです。

後で、普通預金などの金額が合わずチェックする場面などがある場合に、この日付がとても有効で、帳簿の中だけで、ある程度探せます。

この日付がないと、ただでさえ複雑な領収書や請求書の塊の中から、ぱらぱらとさがす労力が必要となる場合があります。

そういった作業は最終的にどうしようもない場合だけにしたいものです。

③の摘要では、ヤフオクで購入した商品は省略しています。

そして、クレジットの会社の名前、引き落ちた普通預金の銀行名を書きました。

自身の場合複数の銀行でなく1銀行なので、補助科目を普通預金に設けておらず、摘要に記すことにしています。

エビデンスの綴じ方:ヤフオクのyahooかんたん決済画面をコピーし、金額入り伝票を貼り付けます。

この写真の、手書きの部分が、2019.04.15となっていますが、2019.04.16の間違いです。すみません<m(__)m>。

2019.04.15だとヤマト様がまだ到着してない日に現金を出ていったことにしてしまっているのはよくないので、同日であるべきでした<m(__)m>。

別の仕訳方法、商品が届くまでに日にを要するケースは着払運賃の仕訳を分離した方が良い

ところで、この度の場合は、落札後すぐに届いたから情報がまだホットでご紹介のような仕訳をしましたが、「スピーディーなリアルタイムな計上」というスタンスでいくと、あまり購入したものをいつまでも未計上でいるのも問題です。

そうした場合には、ルールである、冒頭の簿記の決まり「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」の、「含めて良い」を「含めないケース」として別々で計上しても良いです。

その場合はむしろ一番リアルタイムな計上が実現できるとも言えるのです。

の1本の計上を入れて完結しておきます。

そして、その後品物が届いた時(4/20と仮定)の着払運賃の計上だけを当日するのです。

ただ、自身の考え方としては、「送料を含めたい」「送料含んでこその材料の値段だ」との見解から前者の方のやり方を採用したのでした。

ちなみに。。ですが、今回は運賃着払いの場合なので、少し複雑になっていたので例としてご紹介しました。

しかし、通常は、元払いであることが大半であり、送料を商品と一緒に払うケースがほとんどですし、購入先様が発行していただく納品書には送料も含めた合計金額になっています。

1,115 材料仕入  買掛金 1,115

とシンプルに1行のみでよく、この金額の一部に送料が入っているわけですが、それを示すことすらしなくてよいのです。

そして、カード引落日に、

1,115 買掛金  普通預金 1,115

と、最初から最後まで運賃を含めた1,115という金額しか出てきません。

元払いの場合はこれでよいのです。

次に、勘違いしやすい、「代引手数料」の仕訳について追加としてここで一緒にお伝えしておきたいと思います。

「着払運賃」と「代引手数料」は混同しがちですし、両方混在する場合もありますが、実は全く別の意味合いがあり注意せねばなりません。

「代引き手数料」の科目は、「商品発送運賃」ではなく「支払手数料」に当たるため、仕訳は2段

1つ最初にご了承いただきたいのが、一般的に「荷造運賃」と呼ばれる科目を、独自に「商品発送運賃」としているのが自身の方針です。

自身が商品を発送した時にも「商品発送運賃」の科目を使い、着払運賃を支払った時も同じ「商品発送運賃」の科目を使います。

当方持ち、相手持ち関係なく「運賃」というものの負担を経費科目の分類に「商品発送運賃」を設けて登録してあるのです。

それで、ここでお伝えしたい注意事項は、「代引」で購入の場合のケースです。

ヤフオクでもほんのたまに、代引をやっておられる出品者様がいらっしゃいまして、実際にはありうることです。

代引手数料が今回の場合で¥800だったと仮定します。

その場合は、前者の場合のやり方で仕訳しますと、

左右が互いに合致していませんが、帳簿としては、「諸口:しょくち」として、分割されますので、会計ソフトにも入力できます。

ここで、「支払手数料」の科目だけ分けているところに注意です。

実は、「支払手数料」は簿記のルールとしては、「仕入には含めない」ということになっているのです。

この「支払手数料」つながりで言うと、ヤフオク様の「コンビニ決済」の場合現在の¥100の手数料は、あれも、この「代引き手数料」と同じ考え方で別の段で仕訳となりますので、合わせて。

あとがき

現在、ブログの手直しを順に進めています。

今日、2024.03.07がこの記事の番でした。

初めてこの記事を綴りました2019年当時は、「デジタル帳簿保存法」が完全に施行まで至っておらず、自身も紙ベースでしたので書類の写真が出てきています。

しかし2022.01.01スタートで、紙ベースを一切廃止に致しました。

ただ、変わらないのは簿記のルールです。

この度の内容については、何ら変わることがありませんので、紙ベースのお写真以外は今後もご参考にしていただけるものになればと記事の手直しをしながら書き加えました。

この記事を読んでくださった、個人事業主様の事業の発展を心よりお祈りいたします。

お互いに事業内容が違えど、事業の実りを目指し一歩ずつ前に進んでまいりましょう(^-^)。

picturesque

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