ダークカラーだからこそのおしゃれ度がある、これ以上の大粒はその後も見ないビッグスモーキークォーツの四角型ペンダント【489】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スクエアの大粒ペンダントやリングには特に注目しております。

宝石の面積をめいっぱい利用したダイナミックさと、その広い面積が混じりっ気のない美しい部分であったという証だとも言われます。

このたび、スモーキークォーツのペンダントトップをご紹介したいと思います。

なかなかここまでの大粒に出会うことは貴重です。

その後ここまでの迫力ある大粒には出会っておりませんでして、是非ともその迫力をご堪能下さいませ。

明るい色付けが無い生粋のカーキブラウンな天然スモーキークォーツの本当の姿

スモーキークォーツも「放射線染色」などで透明寄りに着色の処理をしたものが多いとのこと。

どうしてもダークカラーは華やかさに欠けるので明るくされてしまうのです。

綺麗で明るい茶色だからと、知らずに思わず入手にしてしまいそうですのでそういった事情を良く知り、気を付けねばなりません。

ただ、カラーの明るさを補った作業であることは意味があるので、宝石の美しさをより高めるための「処理」であるとも言えます。

見栄えが決して宝石らしくなくても「天然で手を加えられていない」という価値をより重視しております。

今回のスモーキークォーツは、これぞ本当の天然の色なんだと教えていただいたお品です。

ダークカラーの茶の中でも神秘的な深さがあり、ややカーキ寄りだというのが特徴です。

スモーキークォーツのペンダントトップ:ビッグと呼ばれる縦2.5cm程の大粒。

スモーキークォーツに色を付ける目的は発色を良くするための商業用の理由だと予測しますが、反対に、これこそが本当の姿であり美しいと感じます。

多くのスモーキークォーツがチョコ茶の印象ですが、こうしたダークなカーキ茶であれば貴重なカラーなのかもしれません。

多くのスモーキークォーツを見る時のヒントにしてみて下さいませ。

ベネチアンチェーンが四角いトップのフォルムによく合いました。70cmのロングです。
4点セット:同じスモーキークォーツの四角で合わせたトップとリング。ブレスも四角いデザインを選択。

装いとしては、ここまでの暗いカラーなので、反対に白やベージュなどのオフカラーのお洋服に合わせることがお勧めです。

濃いカラーには溶け込んで目立たなくなりますので、ダークさを際立たせるなら前者です。

スモーキークォーツは、ベルトや靴やバッグと共に、差し色に使える強いカラーだと思います。

あとがき

写真で写しますとどうしてもダークカラーのために映りが良くありませんが、実際に手にしてみますととてもミステリアスで静かな美しさがあります。

茶色はお洋服でも難しい色でなかなか映えることがなく敬遠されがちです。

同様にジュエリーでもスモーキークォーツは決して陽が当たる存在ではないかもしれません。

しかしどうしても長い間気になる存在でした。

最後に、とことんスモーキークォーツをあしらったロングネックレスを製作したことがありますのでご紹介したいと思います↓。

1cm四方のスクエアの多面カットのスモーキークォーツの連ネックレス(自作):留め具はK18YGで。

多面カットがより美しさを高めてくれている様子です。

スモーキークォーツはそれほどレアストーンではないので豊富です。

だからこそカットが特殊だったり、よくあるタイプとは異質のどこかポイントを見つけてそこにこだわると、普遍的なストーンのイメージからの脱却が図れそうですね(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

その見た目のグラデーションの5房のストーンが物語るサファイアの鉱物ストーリー【488】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアという天然石のイメージはネイビーカラーという方が大半でしょうか。

実は、サファイアはカラフルな色の展開があるストーンなのです。

この度ご紹介するピンクサファイアのグラデーションのペンダントは、サファイアにはなぜ色の展開があるのかということを物語るヒントのようなメッセージが入る素敵なジュエリーなのです。

元はコランダム、その後の物質の混じりによりルビーになった赤、そうはならなかったピンクサファイアの分岐点

ピンクサファイアのペンダントトップ:5房が濃淡で並んだ配置が素敵。台はK18YG。

この濃淡の配置は奥深いメッセージがあるように思えます。

それは、サファイアが鉱物から成り立つ様子を知るとヒントが見えるからです。

サファイアとルビーの元は、共通のコランダムという透明の鉱物が土の中で出来上がります。

そうして、その後その透明に物質が混じり、片方は真っ赤なルビーへ、もう片方はブルーのサファイアや黄色、グリーン、オレンジなどへ色が変化しまるで進化の用に枝分かれします。

その中で、ルビーになり損ねた色が完全に真っ赤になり切らなかったのが、ピンクサファイアです。

そんなことを知るととてもロマンチックな気持ちになりますね。

このペンダントの濃淡は、一番薄い色がほぼコランダムの状態に近いと思わせてくれ、そこからピンクサファイアへ成り立っていく「段階」のようなものを表したメッセージのようだと私は受け取っています。

本当の事は、製作者様本人のみが知るところ。

ただ出来上がった品物からはそんな風にサファイアそのものの成り立ちの1ストーリーを教えてくれているような気がします。

物言わぬ宝石がメッセージを伝えることがとても素敵です。

この房のモチーフはあまりクセが無いので、ブレスとかリングも合わせやすいかもしれません。

その一方で、何でも合ってしまうからこそ、かえって個性を出しにくく悩むのかもしれません。

あとがき

サファイアというのは、元はコランダムという鉱物であったところから、「ルビー」、「ルビー以外」のこの「ルビー以外」のものの総称です。

よくマルチカラーとしてサファイアだらけで装飾されているマルチ宝石も多いですが、あれも実はやみくもにカラーストーンを集めたものではないところにサファイア哲学なるものがあると見ています。

表面的な装飾品であると映りがちな宝石ですが、手間をかけて丹念に製作されるからこそ、そこに無言のメッセージが入れ込まれることは多々あると思います。

もし、ジュエリーに興味がわいた際には、品物を購入する以前に、鉱物について知る、歴史を知ることも良いと思います。

そうすると、今までの好みが変わってきたり、購入したい宝石の種類が変わってきたりとなにかしら影響力をいただくものです(^-^)。

なぜこれほどに気分が和らぐのだろうか、のどかな風景を抽出したかような18金製の和風木の実ペンダント【487】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

周りの人々が持っているから自分も欲しいという心理、反対に、誰も持ち合わせていないような特異な品物だから欲しいのだという心理。

かつてのハイブランド小物全盛期とも呼べるような昔、「あそこのこのモデル」というステータスが重視されていたことがありました。

反対に、またとない逸品も重視されても良いのではないでしょうか。

このたびは、同じ物を見つけることはおそらく難しいであろうペンダントのご紹介です。

サイズのバランスが満足できる和風の木の実柄の透かしペンダント

これと同じものをもう1つ見つけることがなかなか難しそうな個性的なお品。

マルチカラーで木の実や葉っぱを配し、重くなり過ぎないバランスが透かしデザインで作り上げられています。

このペンダントに関しては100点満点を付けたい程の満足度です。

透かしペンダント:K18YG台。天然石の木の実と葉の装飾。直径3cm。

遊び心もあり、抜け感も表現しやすいこのアイテムには、ロングチェーンの80cmを組み合わせました。

ペンダントトップがいわゆる「柄」なので、チェーンは引き立て役に回るようなプレーンな喜平で。。

その他ラウンドチェーンも枠の円や木の実の丸とリンクして合うかと思いますが、ラウンドチェーンのロングはなかなか見つかりません。

これは私の「内なるフィルター」にかけた答えの1つなのですが、木の実という柄はお洋服に合わせていくことがやや難易度があります。

そこで、まずは、ジュエリーだけで1つの世界観を作ってしまうのです。

そうして、あとは、このセットのまま付けるという前提で合うお洋服を探すだけです。

お洋服は既存のワードローブの中から一番合うものが1つあればそれこそが「渾身の装い」です。

いろいろバラバラにするからあれこれ悩み、時間もかかり難しくなるのです。

そういった難関を失くしていくような目的があります。

3点セット:すべてK18YG製。ブレスの透かしデザインはペンダントの葉っぱにリンク。幅広リングの彫りも和柄。

こうして、和風な世界観が出来上がったまたとない3点の組み合わせが完成。

あとは、気軽にお洋服にこのまま合わせていけばよいです。

1つの「小宇宙:ミクロコスモス」を作ることは当「本物志向のレンタルジュエリー」でも取り入れているやり方です。

多忙な日々の時短、余計なストレスを極限に解消できるお役に立てそうな装い方の1つだと考えたものになります。

あとがき

このたび登場のロングチェーンに関しましては、そもそも好みでもありまして、希少ながら注目している長さです。

40-50cmまでは一般的なので豊富なのですが、60cmを越えていくと急にレア度がアップします。

ショートチェーンにはない着用時の動きがロングチェーンには生まれます。

ペンダントトップが揺れるその一瞬が素敵な瞬間になりますよう(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

この感動どうお伝えしたらよいのか!?、指へのフィット感が楕円フォルムを感じ非常に心地良いマルチフラワーリング【486】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石類のお花のモチーフはクセのある形だということをよく記事でお話させていただいております。

けれど、それ以上にかわいらしさ、芸術的な美しさがとても魅力であり、一癖ある組み合わせの悩みや困難を上回ることがあります。

お花がたくさん集まったブーケリング、パステルカラーのマルチサファイアが文句無しの素敵なリングをご紹介したいと思います。

指への着け心地抜群のフィット感の正体は融通の利くチェーン繋ぎにある

お花リングもいろいろ見つけてまいりましたが、それぞれが「唯一のもの」であるように、特徴が際立ったものを選りすぐっています。

今回は、まあるい形のお花が集まったパステルカラーのブーケリング。

優しいカラーで可愛くて、サファイアで勢ぞろいしているところに「元は同じコランダムという透明の原石だったのだ」という「歴史と哲学」が入ります。

パステルカラーを作る天然石は、ダイヤモンドとサファイア。

透明がダイヤ、残りのカラーはすべてサファイアという構造で、色が優しくて気分が涼しくなります。

少し前の記事で、100点満点を付けたいというお話のボタニカルなフラワーリングをご紹介しましたが、今回のこちらも100点満点です。

はめ心地も心地よく、お花の連結部分がチェーンのような構造で柔軟性があります。

横から見るとわずかに楕円形のような円の形に映ります。

このことが、指に心地よくフィットすることの正体です。

台がK18WG。まあるい形のお花が集まったブーケリングです。縦の幅は2cm強のボリューム感あるもの。
3点セット:まあるいフォルムを意識した組み合わせ。ペンダントトップのフラワーの形はリングのそれとリンク。

このリングを中心にして他のジュエリーを決めていくセッティングの仕方が決まりやすいです。

何もスタートはペンダントからでもないのです。

このたびの3点セットのキーワードは「丸/ラウンド」です。

ペンダントトップのチェーンのラウンドチェーンとブレスのラウンドチェーンはサイズが違いますが同じ種類のチェーンです。

余計なフォルムを入れずにきっちりと意識して可愛い雰囲気を作ってみたところが工夫した点です。

あとがき

お花リングは、うっとり眺めてしまうような芸術的なものもあります。

身に付けて装うことができるところが、観賞のための美術品とは違うジュエリーの機能的な点です。

前述にもあります、クセのあるという点は注意しなければなりません。

同じお花同士でも、花びらの形が少し違うだけで別の2種のモチーフが同じ1場面に存在し、カオスに映ってしまいがちなこと。

そう考えるとこのたびのフラワーリング、他のジュエリーとの組み合わせは決して簡単ではありません。

そんな難しい所が私の出番だと思っております。

このリングを私が付けてお出かけすることはありません。

お客様がうっとり眺めながら楽しんで付けていただくためのお仕事をしております。

「本物志向のレンタルジュエリー」どうぞよろしくお願いします(^-^)。

ハイブランドジュエリーの有名モチーフを外しこれを選ぶ価値、ブラウンダイヤモンドのクロスリボンペンダント【485】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドのカラットにそれほど重点を置かないスタンスでダイヤモンドのジュエリーを見ています。

1カラットでも華やかで大ぶりであれば魅力的ですし、3ctあっても1粒タイプは緊張感があり過ぎて敬遠しています。

ダイヤモンドのカラーにつきましても、透明が一番価値が高いと言われていますが、いろいろ見る中で、ブラウンダイヤモンドの気さくな素敵さも見逃せないと思っております。

何が一般的か。。などの見方ではなく、自分の目で見て美しいものを一番軸に置いていますし、自然にそうでなければ腑に落ちないとなります。

ダイヤモンドのカラーのお話を少しさせていただいたところで、ブラウンダイヤモンドのライトな色味である「シャンパンカラー」というタイプのペンダントをご紹介したいと思います。

「タイ」のようなリボンの抽象的な形はクセがなくて付けやすい

デザインは一応リボンの部類なのですが、横に広がった蝶々結びがされているデザインとは違います。

クロスされ交わったフォルムに動きがあるお洒落なデザインです。

ダイヤモンドペンダント:1.38ct。台とチェーンはK18WG。シャンパンカラーのブラウンダイヤモンド。

ペンダントトップのリボンのフロントとバックとで、ダイヤモンドのカットの種類が変えてあり、単調さの解消と奥行きの増加が感じられ面白いです。

このクロスリボンを見るところ、スクエアな感じのラインが際立つので、四角いモチーフのベネチアンチェーンを組み合わせてあります。

チェーンのデザインもある程度種類があるので、ペンダントトップの形によく合ったものをしっかり選んだ方が、トップ、チェーン共々お品が際立つことになります。

なかなかチェーンをおざなりにしがちなのですが、チェーンこそ遠目で見た装いには目立つものなのです。

あとがき

リボンデザインは左右対称の整った形であると、きちんとしたしとやかな印象になります。

そうしますと、「きちんとしたシーンに合いそうだ」などとイメージしやすいです。

リボンモチーフこそジュエリーの中で多数あり、有名ブランドであるほどその特徴が際立ち「クセ」が出ます。

それこそが「ブランディング」なのだと思いますが、あえて、誰もが知る有名どころを外すこのたびのような見つけ方もお勧めです。

マイペースで装うことのできるこういったタイプは、いつの時代でもかえって古めかしくない安定感があるところに価値がありそうです(^-^)。

なるほど、その組み合わせに大きくうなずける、18金のアンティーク調の透かしネックレスにベストマッチなバラのストーンリング【484】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

薔薇柄でこだわるインテリア小物を集めていまして、薔薇モチーフはついつい目がいきます。

ジュエリーのリングの中でも薔薇は多く登場していまして、地金に透かし彫りの薔薇を見かけることがよくあります。

このたびご紹介の薔薇リングは、透かし彫りではなく薔薇のお花と葉っぱが宝石で忠実に作りを再現されているという点がレアなお品です。

一目見て薔薇だと分かるクラッシックさが魅力の赤とグリーンのストーンの配置で形作られたリングをアンティーク風な装いのイメージで他のジュエリーと組み合わせてみました。

ジュエリー同士の共通点が目で見て特にあるわけではないが、雰囲気でベストマッチする不思議

こういう作りの薔薇のリングは実は珍しいと思います。

葉っぱもきめ細やかに設置されます。

薔薇のリング:K18YG台。お花の真ん中がダイヤモンド、花びらがルビー、葉っぱがエメラルド。

このリング、実は合わせる他のジュエリーを見つけることがなかなかの難易度です。

薔薇のお花も他のフラワーと同じでモチーフにはひとクセあるタイプだと言えます。

そうした組み合わせを決める中で最終的に腑に落ちたのが、透かしのアンティーク風なロングネックレスや透かしブレスとの組み合わせです。

ネックレスブレス共に、K18YGだけで作られたもの。ネックレスは、70cm級のロング。

薄いプレート板状の18金イエローゴールドを曲げて細工してデザインが作られています。

四つ穴がお花風であり、あくまで雰囲気としてなのですが、「フローラル」というキーワードが浮かぶ様相なのです。

どの道行き場の少ないレアなクセの有る薔薇のリングです。

同じく、なかなかリングが見つけにくい透かしのアンティーク調のネックレスと偶然にも同じような作りのブレスごとまるっとこの薔薇リングに合わせていきます。

なかなか言葉では言い表しにくいのですが、アンティークな雰囲気が出ています。

それには、このリングのお花が、クラシックな「薔薇の花」である必要があります。

「薔薇以外だとパンチが出ないな」とどうしても思ってしまいました。

こうしてまたとない、唯一の組み合わせが誕生しました。

あとがき

このたびの薔薇のリングは、当初はストーンの情報が全くありませんでした。

単純に考えて、赤とグリーンはルビーとエメラルドというのが第一の予想だったわけですが、万が一、赤がルベライトでグリーンがトルマリンである場合も無きにしもあらずです。

その後、全く同じ品物をネットで拝見し、その情報にルビーとエメラルドがありましたので、確実な情報として取り入れました。

結果的には単純に予想した通りの答えだったのですが、単純とは言えどうしてルビーとエメラルドと思ったのかの答えも含み、一つこんな考え方をご紹介したいと思います↓。

ストーンが何なのかを予想する際に、ルビーの相手にはエメラルドをコンビにして作られることが多いという見方が1つあります。

宝石はわざわざ多数の手間をかけて作られる装飾あるアイテムです。

そこへ名だたる世界4大宝石の内の2つのストーンをフラワーの中に同時に取り込むことは「価値」が高まる意味では、ある1つの考え方なのです。

クラシックで王道なフラワーのイメージを持つ薔薇ならなおさらです。

そんな風にわざわざ手間をかける作業を名もなきニッチなストーンで飾るよりもまずは有名どころの高い位置付けとされている王道ストーンで配置するわけです。

そうすると予想もしやすいし当たることが多いです。

またそこを意表を突いたレアストーンのリングで作られる場合、きっと色が原色カラーから外れたものになって、複数持つ中での第2のリングにしようという気持ちを生みます。

たった1つだけをまず選ぶとしたら。。

これを考えた時に、宝石に使われるストーンに、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドが乗るということの多さにうなずけますね(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

珠つなぎの昭和真っ只中のヴィンテージネックレスをいかに新しく装えるかの1つの答え、あえて鼈甲だけでそろえる【483】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

伝統的な和風なジュエリーの1つに鼈甲(べっこう)があります。

プラスチックみたいで軽いですが、ある意味プラスチックよりも軽く、亀の甲羅(人間の爪に質感が似る)という点が合成樹脂のコスチュームジュエリーとは一線を画します。

鼈甲は高級品であると言えまして、本来希少価値が高い素材です。

現在は、樹脂が存分に入手できない事情とか、加工技術者などが不在などの事情があるかと思うのですが、新しく作られるものは数が多くない様子だとお見受けします。

多くは昭和時代に流行のヴィンテージ品の中から見つけやすいです。

鼈甲は1つは持っていたいと思うお品ではありまして、おそらくどのご家庭にも、先祖代々箪笥の中に眠っていたひいおばあちゃんのネックレスなどが見つかるかもしれません。

ただ見つけても色にクセがあり、コーデがやや難しい点があり、実際に着用の機会に恵まれない実状があるかと。。

ダークな色や合わせにくいカラーである鼈甲、装いに映えさせる目的には決められたあの色では合わない場合もあります。

そこで、母から受け継いだ作る前の素材としての珠(たま)の鼈甲をその後の友人やYouTubeから学んだ技術でK18YG留め具のネックレスに仕立てました。

オレンジ鼈甲のネックレス(留め具はK18YG)。

オレンジ鼈甲と呼んでいた鼈甲の名前は正式には白甲(しろこう)と呼ぶ

ネックレスは茶色寄りのダークなオレンジです。

これにカラーが合う同じべっ甲こそがかえって粋なのではないかと鼈甲だけで探すことを決意。

鼈甲も黒から黄色まで色の展開がある素材なのです。

よくあるヴィンテージ鼈甲ネックレスを個性的に装う1つの手としては、ブレスやリングも同じ素材で探すというチャレンジをご提案。

白甲(しろこう)の細口バングル:飴のように透明感が美しい。非常にレアアイテムです。これも昔のもの。

この黄色とオレンジの中間のようなトーンがとても明るく素敵です。

このオレンジを特に、鼈甲の中でも白甲(しろこう)と呼びます。

白と聞いて、「は?」と一瞬思いますが、鼈甲全体を俯瞰した時に、暗いダークな黒や焦げ茶に比べた言い回しでこのカラーをピンポイントに指すネーミングのアイデアだと思います。

あとがき

リングの鼈甲のくり抜きタイプもこの「白甲:しろこう」では珍しいです。

複数のレア度ある1つずつが集結することで、よくあるネックレスの1つに過ぎなかったその存在感を引き立てます。

こうして、他の貴金属類やストーンを入れずに同じべっ甲の同じカラーで突出した組み合わせは、またとない集まりとなりました。

オレンジ色は比較的際立ちすぎて難しいカラーかもしれませんが、レザーのライトブラウンに寄った色でもあります。

共通の色を探し、カラーをまとめることで他の小物と一緒に使いながら難しさを乗り切ることができそうです。

鼈甲は多くがコーデがごつくなりがちで難易度が高いです。

よく作戦を練ることで「おばあちゃんネックレス」が新しい装いの提案となるような生まれ変わりに期待したいです(^-^)。

小さな空間にボタニカル柄が実現、抜け感ある花柄ワンピコーデをワクワクしながらイメージするマルチカラーフラワーリング【482】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

フラワーモチーフのジュエリーをとことん集め、「本物志向のレンタルジュエリー」にラインナップしています。

このたび、ほぼ100点満点を付けたいほどの素敵なリングをご紹介したいと思います。

青味寄りのマルチカラーで、葉っぱも多く入るボタニカルな雰囲気たっぷりの幅広リングです。

配色が抜群、抜け感ある装いにリラックスした雰囲気ではまる付け方のすすめ

マルチフラワーリング:葉っぱも入っていることが素敵でボタニカルな雰囲気です。K18WG台。

まず、地金のホワイトゴールドの銀色とカラーストーンの相性が爽やかでグッド。

パープル、ブルー、濃ピンクなどは台が銀色が似合います。

リングの縦の幅も15mmほどあってお花の数も多く豪華。

葉っぱはペリドット、間に華やかに設置されていて配色のバランスが整っていると見ます。

紫はアメジスト。

ピンクが石の情報が無いですが、ピンクサファイアかトルマリンかな。

中間色的なもやっとしたトーンのピンクです。

このピンクの存在は大きいです。

このたびの葉っぱの豊富なボタニカル色の強いリングは、肩ひじ張らずに付けることをお勧めしたいです。

柄でも無地でもこのフラワーに合えば難しいことなどないのではないかと。

紺などのシャープなカラーに、やわらかテイストをバランス良く入れ込む時に、このリングは活躍してくれそうです。

とにかく青味カラーであれば、それほどカラーを問うことはないと思います。

真っ黒コーデにももちろん良いですね。

馴染ませる場合は、リラックスしたタイプのお洋服に向くかと思いますが、そうはいっても、上述のように、きちんとしたパンツスーツに調和をとる点では、スーツに合わないことは決してないです。

もう1つ考え方として、せっかくのこの小さな空間が際立つよう、主役にするという手もあります。

何もお洋服から順番にコーデを決めていくのだという決まりはないと思うのです。

ジュエリーを最初に決め、それに合うお洋服を探すというコーデの仕方もあっても良いのではないでしょうか。

3点コーデ:ブレスはリングの葉っぱとリンク、ペンダントトップはクセを出し過ぎずにバランスを取りました。

あとがき

多種のカラーのストーンの寄せ集めで成り立つマルチカラーのリング。

ただでさえ特殊なマルチカラーです。

どんどんこうしたマルチカラーのフラワーリングが見つけにくくなっていると感じています。

素敵なアイテムに出会った時には即決。

この時の気持ちは、「喜んでお客様に喜んでもらえるわ♪」といったものです。

自分で身に付けることはありません。お客様のためのリングだったのです。

普段から好みをはっきりさせ、常に出番をイメージし、入手後も付ける機会が多々あるものが結果コスパが良くなります。

複数あると、1つのアイテムの色が偏っていても、それはそれの良さと認めることができます。

それが複数持つことのメリットです。

このたびの例はフラワーのマルチカラーに特化した集め方の1つですが、「特化」ということが「こだわり」を示す1つの指標です。

いろんなそれぞれの拘りがあると思いますが、バラバラよりも何か1つの事に寄せた集まりというのは一層世界観が高まると考えます(^-^)。

どうしても縁に寄り過ぎるドッグタグペンダントの上部の穴、バチカンホールを確保しペンダントトップの邪魔をし過ぎないためのバランスの悪さは宿命か!?【481】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドにはカットの種類があって、その違いで随分雰囲気が違うものです。

このたびお譲りいただきましたプレート型の個性的なデザインのペンダントには、テーパードカットの細かいダイヤモンドがぎっしり埋め込まれた、小ぶりながらよくきらめくペンダントトップです。

四角っぽいカットには、「バケットカット」と「テーパードカット」がありますが、バケットカットは「生粋の縦長長方形」で、テーパードカットは「やや台形気味」という上辺と下辺の長さに違いがあります。

いずれのカットもダイヤモンドをめいっぱい広い面積で活用しようという目的を持ったカットという点で、1粒の面積が広いために、迫力を感じるカットなのです。

こんなことを一度でも考えたことはありませんか、バチカン穴の寄り過ぎた位置について

K18WG台のプレート型のペンダント:<サイズ>縦17mmx横10mm程度。シリンダーチェーンは60cm。

とても綺麗ですし、ここまでぎっしり詰め込まれていることが何か潔いです。

シリンダーチェーンの多角体の造形とペンダントトップの枠組みの形がリンクして相性が良いです。

ただ、1つ気になることがあります。

ジュエリーでは仕方がないことなのかもしれませんし、軽いからバランスとしては悪くないのかもしれませんが。。

バチカン穴が先端に寄り過ぎていると私は感じています。

ぱっと見の印象ではその部分が気になるところでした。

ただ、ここへバチカンを通すにあたって、その後のバチカンのスペースの確保としては無駄な距離を排除した結果なのかと。

前述のように、小さめだから軽いからとれているバランスだとすると、このプレートのサイズがやや小さすぎると思い、レンタルジュエリーには採用致しませんでした。

こちらの品物の同じタイプでもっと大きいものはその後見たことがありません。

デザインとしては際立った素敵なものだと思います。

あとがき

もっとサイズが大きければ間違いなく当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに入っていました。

このたびのようなプレート型で幾何学的な作りはとても注目するところです。

ハート、月、星、花、動物などの「クセ」が大いにあるモチーフに比べてコーデにとても馴染みやすいです。

とりあえずどんなお洋服にも合わないことはないという柔軟性のあるペンダントです。

個人でコレクションの1つとして持つには、他のジュエリーとの併用も素敵ですし使い道が多そうです。

お洋服の着回しならぬ、ジュエリーの付け回しが大いに可能な1融通の利くお品物でした(^-^)。

四角枠と楕円粒のコンビの曖昧さで選択ミスをしたことからの学び、豊富にあるシトリンのリングから1番のお品の選び方【480】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石というのは、掘り出した鉱物である原石のいびつな形を、研磨されたりなどして出来上がる製品であり、原石ではその姿は随分違うものです。

土から掘り出された瞬間では鉱物なので、「鉱物名」というものがあります。

宝石になるまでの時間、日数、年数がありますので、鉱物の状態のまま保管されていることも多いと思います。

そうすると呼び名は大切なのです。

このたび入手しましたシトリンのリング、このシトリンの鉱物名は「水晶:クォーツ」です。

和名では「黄水晶」とも呼ばれて、黄色寄りのオレンジ色がよくあるイメージですが、その濃淡は産地によっても違い、オレンジから随分かけ離れて黄色っぽいものもあるとのこと。

黄色っぽい方が価値が高いとも聞きますが。。

このたび1点のシトリンリングをご紹介しながら、面積の多いタイプが豊富なよくある普遍的なストーンのシトリンの中でもこれぞという1品の選び方を失敗例からご紹介したいと思います。

スクエア調の台に楕円という曖昧さからは不採用、はっきり統一感あるフォルムの勧め

K18YG台の大粒のシトリンリング:スクエア系の台に楕円気味のカットが設置。微妙な形に映ります。

シトリンはウォームカラーなので、K18YGを黄色ととらえると、ゴールドとの相性がとても良いと思います。

大粒で透明感があって綺麗なのですが、最終的には「本物志向のレンタルジュエリー」には突出したものを感じなかったので不採用となりました。

大粒でボリュームもあるのですが、シトリンは大粒が豊富です。

よって、ただ大粒なだけでは差別化がはかれないのです。

台も四角、カットも四角が元々希望でしたのでこの写真のお品はもともと希望とは違いました。

屈託のない四角そのまんまが美しく、他のブレスやペンダントもはっきりと四角い調子のものが良い調子で見つけていけるはずが、この形の曖昧さが組み合わせのイメージが沸きにくかった結果になりました。

好みや価値観様々ですが、普遍的なよくあるストーンだからこそ、どこかで突き抜けた特徴が欲しかった、そんな感想です。

その後発見の黄色寄りのシトリンリング(K18YG台)。さっぱりとしていて大粒です。

1点目との違いは、枠が見えていないので楕円フォルムがはっきりしていること。

むしろこちらのシトリンリングの方が他のブレスやネックレスとベストな組み合わせが見込めます。

黄色味のシトリンも上のオレンジ寄りのシトリンと同じで台はやはり18金ゴールドがぴったりです。

楕円であれば、楕円の形が目に映るようなデザインの地金チェーンネックレスなど(例えばペーパークリップデザインチェーン)と組み合わせる手もあります。

ということで、1つこんな組み合わせをご紹介したいと思います↓。

相性の良い組み合わせ:①同じ楕円②K18YG台で統一③同じシトリンがマルチに入っている④多面カットが共通。

4つもの共通部分のある2アイテムは出会うべくして出会ったというほどのベストマッチです。

こんな相手が見つかった際には、とても幸せな気分になり喜んでおります。

その先には、レンタルをご利用いただくお客様の喜びを想像しているからです。

あとがき

シトリンの他には「アメジスト」も豊富で見つけやすいので同じように考えていけばよいと思います。

アメジストは色の強さがありますので、アメジスト同士では一本調子だと感じるならば、「アメトリン」というアメジスト+シトリンの合体のストーンを選択されるのも立体感が出ると思います。

このたびの、最初の四角調の枠に楕円の粒が設置のデザインが選択ミスからその後のジュエリー選びには大きく役立ちました。

よって、こうして、結果的な不採用のアイテムもご紹介しています。

お品物それ1つだけ見ていてはいけないところがとても大切な部分です。

後に組み合わせしやすいはっきりしたフォルムであることが最終的なコーデを粋(いき)に作り上げていけると思います(^-^)。