今でも考えることがある、なぜこれが人気なのかを。。ツイストモチーフをあしらった老若男女受けの18金ジュエリー【579】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3アイテムのジュエリーを1セットにあらかじめ組み合わせ、お洋服にそのまま当てはめるくらいのスピーディーでお手軽な装いのイメージを追求したお客様のワードローブの為のレンタルジュエリーセットです。

全てのセットに熱を注ぎ込み、人生をかけて作ったジュエリーコーデになります。

どれも同じように渾身のセットを作っているつもりなのですが、不思議なもので「人気」や「不人気」があります。

このたびは、「人気」だと実感した組み合わせをご紹介したいと思います。

これにも試行錯誤の変遷があり、どのように改良していったのかを面白くご覧いただければと思います。

スタートは趣味的「収集」からだった、いつの間にか本気で人の為の装いを考え始めた変遷

この18金の抽象的なモチーフが主体となります。はっきりわからないフォルムがかえってクセがないのかも。。
1案:2020年の組み合わせです。ベースは18金。チェーンは60cmでした。
リングは偶然の出会いで同じ物を違う時期に入手。ダブルで重ね付けが素敵だとこのリングに気づかされました。
2案:ブレスやリングを貴金属だけに寄せた2021年の改良でした。
〇ブレスレット:K18YGの幅広の変りチェーンデザイン。
〇リング:K18YG/PT900コンビのダブルリング。スタイリッシュなデザイン。サイズは、13号程度。

ここで、さらに特徴を出そうということで、ペンダントチェーンの細身を廃止、ブレスももっとはっきりとしたツイスト感が出たものへ変更していきます↓。

ということで、ここへ行き着いてついに納得できたのでした。

あとがき

動画は、1案から2案に変わる途中のもので当ブログ記事の2案よりも少し前です。

最後まで変わらなかったペンダントトップのあのモチーフは特に印象が強いようです。

裏側はこそぎ取られていますので、軽いものではありますが、事実一番人気であることから、「買取の重さ重視」へのアンチテーゼを唱えずにはいられません。

薄くて軽くても素敵なジュエリーは多々あるのです。

比較的大ぶりでボリュームある地金を重視したスタイルではあるのですが、とは言え、ボリュームだけが価値だという見方だけではありません。

軽くて目を向けられないような隠れた存在の中から「光るものを持つ何か」を私が救い上げていきたいと思っています(^-^)。

このハイブランドにもちゃんとコスチュームジュエリーラインがあった、思いのほか繊細で素敵な作りに感動し金銀2セットを組みました【576】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【568】【571】の記事では1ハイブランドのジュエリーのネックレス、ブレス、リングを1セットにまとめた複数セットを日替わりで楽しめる「〇〇ブランド三昧な日常」をご提案する組み合わせを考えました。

よろしければ後ほど、上の2つの記事にもお立ち寄りのほどを(^-^)。

このたびの【576】はブランド名が変わります。

比較的ジュエリーラインがあるイメージはなかった「フェンディ」製のコスチュームジュエリーを楽しむ回にしたいと思います。

かつては、そのブランディングの高さが宝石のレベルに並ぶとの解釈から貴金属の中へメッキであるコスチュームジュエリーを混在させてきましたが、ある時点でその考え方を見直しました。

そして、コスチュームジュエリーはハイブランド1社だけで寄せ集めた色濃いものにしていくよう改良しました。

このたびは、とても難易度が高くやっと出来上がった「フェンディ」ブランドだけのゴールド1セットとシルバー1セットの組み合わせをお楽しみくださいませ。

ブレスレットはほぼ見つけられず、充実の時計ラインから文字盤の形を意識したスタイリッシュなブレスレットとして配置のセット

「フェンディ」ブランドの2セット:上がゴールドベース、下がシルバーベース。中には1990代のものも。。
しっかりした作りであり、センスも高いフローラルなステーションネックレス。入手困難品。
〇ブレスレット:<モデル:320L>:文字盤は無地の黒が、撮影などしたライトに当たるとFロゴが出る細工。
〇リング:<モデル:不明>:ゴールドカラーのメッキ素材がベース。原色のバイカラーが印象的。16号。
〇ネックレス:<モデル:不明>:超ロングの100cm。1cm四方のキューブチャームが4箇所に配置。
〇ブレスレット:<モデル:660L>:四角型の文字盤がブルーの時計。ベルト部分のパーツの模様が特徴。
〇リング:<モデル:不明>:側面にFロゴのバイヤス向きの彫り。Mサイズ表記のはめ心地は14号強。

上の段のゴールドの方はカジュアルにフラワーアイテムを取り入れたバランスがとても難しく迷いました。

こういったコスチュームジュエリーは気軽にTシャツやカジュアルな服装に活きます。

同じブランド同士のロゴなら混在してもかえってカッコイイのです。

別ブランドとのコラボは控えることをお勧めしたいです。

この主張されたロゴの本当の意味を理解できた時腑に落ちてきます。

ハイブランド様は、自社ブランドで埋め尽くしたいという願望があり、その「証」が一目見て分かる象徴的なロゴに現れていると解釈しています。

あとがき

その後のストーリーがまだあります。

実は、苦労して組み合わせたこのセットも2022年の途中をもって、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから全面廃止致しました。

品物に不足はございません、ありがとうございました<m(__)m>。

レンタルジュエリーの中には「宝石+地金」でできるジュエリーだけを残し、今後もレベルアップをはかるということを追求していく方向にしたのです。

とはいえ、特にゴールドのフローラルなネックレスは抜群のセンスだと思います。

実はあのお花は金と銀の混合で作られているのです。

なんと申し分のないおしゃれさ♪

眺めているだけで良きヒントをもらえそうな迫力がありました。

Tシャツにでも、プルオーバーにでも、スーツにでも。。

合わないものは何1つないのだという強いパワーを感じるエレガントとカジュアルの間に位置するような優れたバランス。

コスチュームジュエリーの良い所は気負いなく気軽に身に付けることができるところにあります。

とはいえ、ちゃんとした優れたデザインと作りがあり、そのすごさを多くの顧客にも理解されているのだと思います。

「世界観」を作ることを一番のモットーとされているハイブランド様にはかないません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ジュエリーを身に着けた後の動き方を想像、軽めの両面プレートペンダントが風に素敵になびく時【573】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服を装った時の皺の寄り方、ゆとりの必要性などは前もってその場面を想定したデザインや機能が入れ込まれているものです。

そのお洋服の考え方をこのたび、ジュエリーに落とし込んでみました。

比較的重さは軽いプレート状のコインペンダントの装いです。

このジュエリーを身に付けた時に素敵に動く様子を想定してみたいと思います。

プレート2枚を両面使いのリバーシブルペンダントのラウンドモチーフがすべてのジュエリーアイテムに配されたセット

3点セット:すべてのパーツが丸い円形です。チェーンもラウンドチェーン、全体のまとまりがすっきり。
表面:クジャクの透かしデザイン。K18YGです。
裏面:和花の彫りがあしらわれたデザイン。K18YG。
サークル透かしデザインのチェーンの2連のブレスレット。プレートペンダントに似たヒラヒラ具合。
丸い粒が密集のシトリンリング。K18YG台。

シトリンがここまで繊細に作られたリングが珍しいです。

うっとり眺める価値もあるような芸術的な美しさを感じます。

こうして全体に黄色系でまとまった組み合わせが優し気な雰囲気です。

春のぽかぽか日和を想像してみて下さい。

そよ風が吹く中、リバーシブルペンダントが揺れてそれを身に付けた一人の女性が颯爽と歩きます。

その時にペンダントトップが1個だけだった場合と2個のリバーシブルのこのタイプだった場合とでは、後者が明らかに「ドラマチックな風景」であると想像できます。

実は、この組み合わせも、以前はリバーシブルではなく、1枚だけのものだったところから、ボリューム感、奥行きを追加してアレンジしました。

その変更前の組み合わせで後で貼りますYouTube動画はアップさせていただいております。

以前はこのような組み合わせだったのだと思っていただいたら良いかと思います。

ペンダントのトップも1点のみ。

その後の見直しでとことん特徴を入れて改良していったのが最初のお写真の組み合わせになります。

いろいろ学びを得ながら、より良きものへとレベルアップをはかるために精進の日々なのです。

あとがき

余談にはなるのですが、動画内の透かしリングは、その後ボリュームの不足から廃止です。

個人的な収集時代の時のものであり、そのまま事業へ献上した「本物志向のレンタルジュエリー」ではその後の見直しの際に廃止となりました。

ブレスレットは、十分合格です。

線径もがっちりしていて、今はなかなか見つけられない18金イエローゴールド台らしさが際立つデザインです。

では、このブレスはどこへ行ったのか。。実は、こんなところへ移動しました↓。

マルチブレスのその後の行方:ふさわしい位置に移動したと思います。楕円モチーフでまとめた別のセットです。

こんな感じで、廃止と移動があります。

大まかな流れとしましては、2022年の時点でかなり本格的なジュエリーらしいラインナップになったと思います。

今後も、まだまだ追求していく部分がありますので、「あっ」と言っていただくような素敵な組み合わせをご提供してまいりたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

18金プレートを曲げてフローラルな柄を出したアンティークロングネックレスの行き着いた末の姿【572】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

暑い季節などにジュエリーを選ぶ場合に、「涼し気」ということをキーワードに考えることがあります。

これは自然なことで、暑い夏のぐったり感を逆の方向からカバーしたりフォローしたりする「心地」的な意味があります。

実際の温度などで実感するものではありませんが、見た目の涼しさなど大いに気持ちには影響するわけです。

この「涼し気」を感じるジュエリーの作りに「透かし」があります。

このたびは、透かしのアイテムのネックレスを中心に、考えたジュエリー同士の組み合わせの変遷をご紹介したいと思います。

透かしは柄になっていることがほとんどですので、〇〇柄という解釈をまずはすることになります。

ただ難易度も高く、あれこれ考え直しながらの苦労があった変遷となります。

どうぞ興味深くご覧くださいませ。

地金のプレートを曲げて柄が作られた構造が見た目にも分かりやすい率直さが魅力

最初は、カラーストーンを入れずに、透かしの柄を意識して3アイテムすべてに透かしが入ったものを集めたセットからのスタートでした。

3点セット(前案):ネックレス、ブレス、リングすべてに「透かし」を意識した組み合わせ。
〇ネックレス:K18YG製の透かしデザインのロングネックレス。平たいプレートを曲げたような細工。80cm。

どうでしょう、この作り。

正面から見ると細い線に映りますが、実は横幅が2mm程のプレートを曲げて作られたモチーフの集まりです。

特に丸い四つ穴が柄になっているところが特徴です。

ハートのよう、お花のよう、ひし形のようにも解釈でき抽象的であいまいです。

そして、その後この四つ穴の丸の部分に注目しそっくりなブレスともう1点のチェーンブレスを絡ませ2連に組みました。

〇ブレスレット:K18YGのフラワー透かしとK18YGの細長粗喜平透かしの2連。

片方の四つ穴モチーフはネックレスと作りが全く同じ。

類似品としてこちらは合わせるに相応しいと思いました。

あのネックレスもコーデが非常に難しいわけで、類似の作りであることがうまくマッチする強味となりました。

もう1つの重ねた粗喜平も形は違えど、プレート風になっているところが歩調を合わせてくれています。

〇リング:K18YG/K18WGコンビ台に幾何柄の透かし。ダイヤモンドも配置。サイズは14号。

リングは、ネックレスのひし形も入っている透かしを選択。

リング自体はそれほど主張のあるものではありませんが、ネックレスを主役とすれば脇役であっても良いかと。

せっかく1つずつのアイテムが良いのに、それぞれが際立ちすぎると混沌として今一つかっこよく付けられないことがあります。

組み合わせは「バランス」が物を言うということです。

とここで、時の経過とともに違和感を感じるようになります。

「柄が多すぎた」、そう思えてきたのです。

そうして、もっとメインのネックレスを重心に置こうと考え直しをします↓。

3点セット(後案):ブレスレットは元の1連の透かしフローラルの方のみ。リングにフラワーが登場。

リングに柄はありません。ドーンとバラが1輪だけ。

薔薇が時にアンティークを匂わせます。

そんな一般的なイメージを抽象的なプレート板の細工を「お花柄である」という方向へいざないます。

このように、1つだけのアイテムでは雰囲気がはっきりと出し切れなかったことを他のアイテムが押し出してくれることもあるみたいです。

あとがき

以上の変遷は、あくまでも事業者目線の3点のセットにする中での解釈でした。

これ1つということはありませんが、コーデによる更なる何かが作られる、その何かは「世界観」のような物だと思います。

決して目に映って示していけるような物体ではなく「観念」ではありますが、これがなぜか一番得意とするところのようなのです。

よって、組み合わせ場面が無ければ私の出番がありません。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに役割を下さいまして、セットされたジュエリーのお洋服との合わせやすさを感じ取ってみて下さいませ(^-^)。

あの時求めやすかった1990年代の時計も今や貴重な年代物、1つのハイブランドだけでこだわり尽くした日替わりジュエリーセット【571】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の記事の【568】では、ハイブランドジュエリーのコスチュームジュエリーだけを集めて色濃くその楽しさを味わえるということを「ヴィトン」ブランドのセットでお伝えしたところです。

当【571】の記事では「グッチ」ブランドで同じように1ブランドだけで装うセット組をご紹介してまいりたいと思います。

「グッチ」様のジュエリーは天然の925や18金金属もかなり使用されていますので、そんなところも特徴が色濃い部分です。

では、お楽しみくださいませ。

すべてが古物となります。

ブレスレットに時計を入れ込み、ネックレス・ブレス・リングの3アイテムをすべてグッチだけで組み合わせる「1ブランドコーデ」のやり方

3点セットx3種類のグッチシリーズ:とうに20年を超すアイテムばかリの勢ぞろいです。

ブレスレットに時計を入れています。

どちらも四角い文字盤であることでクセを出し、他のアイテムの四角に歩調を合わせています。

時計の存在感は十分にブレスレットに相当するものであり、こうしてブレスレットの枠に入れ込んであります。

一番左上は、トップのみの「提案型」のようなシリーズで自由にチェーンを決められる購入者にその役割を与えられたもの。

シルバー925の金属アレルギーから、ステンレスのボックスチェーンを選択。

ロングでとてもかっこよく、チェーンの四角デザインがトップとベストマッチ。

右上のコスチュームネックレス以外はすべて四角いモチーフが入ります。

とはいえ、右上のネックレスの全体フォルムは幅広の帯のような四角のリングにリンクしています。

〇ネックレス:<モデル:不明>:925製。バチカン含まず縦2cmx横1.5cm程よいサイズ。チェーンは70cm。

チェーンはステンレス製です。

ブランド様とは関係の無い別物ですので、通してお写真を写すことを控えさせていただきました<m(__)m>。

とはいえ、提案型のトップだけの品物です。

人によって通すチェーンの素材やデザインがバラバラなところが個性が出て面白いです。

長さが70cmのチェーンともなるとペンダントトップが活動的な雰囲気に装えます。

人間の正面全体を覆う広いスペースを取った表現になることができます。

〇ペンダント:<モデル:310481 J89L0 8518>:AG925の刻印。バチカン含まず縦2cx横1.5cm。54cm。
〇ネックレス:<モデル:不明>:ブロンズ系ゴールド台に白xモカコンビのビジュー珠。長さ38cm。

こういったコスチュームジュエリーは「グッチ」ブランドではレアかもしれません。

大変作りが良く、決して「オモチャ」などとは言えないようなちゃんとした作りです。

類似の品物があったとしても、こちらの価値は高く、「刻印」によってブランディングが際立つ時が必ずあります。

〇ブレスレット:<モデル:不明>:925製のビッグスクエアのチェーンブレス。1パーツ19mmx横6mm。

シルバー925の優れたデザインの大ぶりタイプでは「グッチ」ブランドのデザインは抜群です。

ここまではっきりとした四角フォルムを強く表してくれているダイナミックなブレスレット。

非常にレアでなかなか同じ物が見つかりません。

〇ブレスレット:<モデル:1900L>:グッチの正方形スクエア文字盤黒の時計。作動中。
〇ブレスレット:<モデル:1500L>:グッチの長方形スクエア文字盤白オーロラの時計。作動中。
〇リング:<モデル:不明>:シルバー925製スクエア透かし平打ちリング。15号程度。

多くの類似品が出ていたのを見ましたが、このくり抜いた部分の真っすぐな窓のラインは群を抜いたきめ細やかさ。

比較すると雲泥の差で、こちらがはるかに美しい線が出ているのです。

〇リング:<モデル:不明>:セラミックリング。18号。側面の黒色は、セラミック製、上下はK18WG製。
〇グッチのセラミックリング: <モデル:不明>: 白のセラミックリング。側面の上下が共にK18YG。15号。

こういったハイブランドジュエリーは、カジュアルな日常着に装うのが「粋:いき」。

遊び心たっぷりに楽しめるものになります。

それでも所々に高級地金を入れていく「グッチ」様のメッセージや主張のようなものを感じています。

あとがき

さて、【568】と同様なのですが、当【571】のここまでご紹介しました「グッチ」ブランドだけで作る3セット日替わりコーデは、当「本物志向のレンタルジュエリー」からは、2022年をもって廃止。

廃止理由は、宝石と地金だけのジュエリーでの方向性として見直したからでした。

ただ、こうしたご提案としては是非お伝えしたいものでございましたので記録として残しました。

ハイブランドの装いは、全部同じか、もしくは、1-2点共通にするのみのミニマムな取り入れ方がお勧めです。

他のハイブランドとのロゴの混在は一番かっこよくありません。

別のブランドのロゴが目立たぬよう上手くデザインを選択を工夫すると同時付けのコーデが素敵に仕上がると思います。

そう考えますと、全部同じ「グッチ」ブランドがかえって易しいと思えてくると思います。

その究極の形がこのたびの集まりでした。

今後のハイブランドジュエリー集めにヒントがあれば是非ご引用下さいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

3つのジュエリー同時付けで景色のように完成、グリーンやオレンジが織りなす暖色系のマルチカラーをそろえる組み合わせ【569】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

マルチカラージュエリーが意外とお洋服に合わせやすいと考えたことはございますでしょうか。

七色のように色とりどりだけがマルチカラーではなく、むしろ「〇〇系カラー」と偏観った系統がかえってコーデの方向性が決まりやすいものです。

このたびは、〇〇系の中では、「暖色系マルチカラー」のグリーンやオレンジやイエローが入った色味のジュエリーを寄せ集め、明るく前向きなイメージの世界観を作ってゆくご紹介です。

気が付いたら全部サファイアだった、マルチカラーが配分よく集まったことで新しいサファイアの魅力に気づく

一番最初は楕円の透かしデザインが素敵なペンダントトップからのスタートでした。

マルチサファイアのボタニカルな柄がストーンと地金台で表現されています。

3点セット(前案):すべてK18WG台。結果的な事ですが気が付いたら全部サファイアだったことに驚き。
〇ペンダント:K18WG台にマルチカラーのサファイア。トップは縦3.5cmx横2cm程。チェーンは70cm。
〇ブレスレット:K18WG台のマルチカラーサファイアのステーションブレス。
〇リング:K18WG台の3色のマルチカラーのサファイアの四つ花モチーフ。サイズは13号。

後になって気が付いたら、すべてがマルチサファイアだったのでした。

暖色系が出来上がりやすいのもサファイアのカラー展開の豊富さゆえかもしれません。

その後、ある一部分を変えています↓。

3点セット(後案):チェーンだけが木の幹みたいな柄の80cmへ変更。前のベネチアンも70cmでロングでした。

70cmと80cmの違いって何なんだろうということの1つの答えとしては、希少価値のアップが80cmにはあることです。

もちろん70cmもかなり希少ですが、80cmはそれ以上です。

人間の身体においては、土手みたいな角度のデコルテ周辺ではきちんと座った状態のショートレングスに対して、ロングは空中なのでぶら下がった状態でありよく揺れるのです。

60cmと70cmの境界線が大きい1つの答えとしましては、「マチネ」というミドルレングスから、「オペラ」というロングレングスへの切り替わりのところだからです。

見た目も60cmから70cmではかなり変化が見られます。

後案の木の幹柄はベネチアンよりも少しだけこのボタニカルに松の幹みたいで相性が良かったことと、ややう普遍的なサイズの3アイテムの特徴を際立たせる80cmはとても望ましいものでした。

この後で貼りますYouTube動画の時は、前案よりもっと前。

動画でしか残っておりませんでしたので、当記事では前案と後案だけしか掲載致しませんでしたが、正式には1案、2案、3案だったということです<m(__)m>。

ブレスレットが角あずき寄りのチェーンで組んでいた時期の動画です。

それに合わせて最初は四角っぽいチェーンで合わせようとベネチアンの70cmにしていたと思います。

細かい所でも変遷があったのです。

https://youtu.be/hVzqXaXWitg

あとがき

動画の時のブレスレットの地金だけのチェーンからマルチストーンへの変化は大きかったと思います。

どのアイテムもサファイアの暖色系マルチカラーになっているという「とことん具合」が全体の暖色系の主張をより色濃くしてくれました。

とはいえ、個人的な気持ちなのですが、少し「パンチ」が無いとも感じていました。

そこへ、非常にレアな80cmのロングチェーンを持ってきたというとろに落ち着いたことが渾身のセットを考え尽くした結果です。

こうして、当「本物志向のレンタルジュエリー」の「セット」の部門の組み合わせを改変しながらレベルを高めていきます。

それが私事業者のお仕事の一番のポイントでございます。

そして、お客様が喜んで納得していただける組み合わせをこれからも考えていきます。

事業者である私がこれらのジュエリーを身に付けることはございません。

お客様がご利用いただいて初めてその組み合わせた効果が伝わることになります。

「本物志向のレンタルジュエリー」、どうぞよろしくお願いします(^-^)。

切子ネックレスの中でも特異な存在、透かしがエキゾチックに映えるプラチナ2連ネックレス【524】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よくジュエリーに点数を付けさせていただいておりまして(大変おこがましながら)、このたび、100点満点のジュエリーをご紹介したいと思います。

2連段差の切子ネックレスです。

切子パーツの間に素敵な透かしパーツも組み込まれて、デザインがずば抜けています。

切子(きりこ)に加えて透かしパーツの効果が非常に大きい

切子ネックレス:PT850製。文句のつけようのない美しさ。2連段差にアレンジしてあり元はロングかも。

古物ジュエリーの中の人気のアイテムの1つに、「切子:きりこ」デザインがあるかと思います。

「江戸切子:えどきりこ」などとガラス工芸分野では芸術的なお品とされています。

切子(きりこ)は、「切り子」と真ん中に「り」を入れてもよいようです。

要するに立方体のとがったパーツのことで、これをつなげてネックレスやブレスに作られていますので、宝石関係でも「切子」があったのです。

立方体なわけですから、中身がつまっている兼ね合いでずっしりと重みのあるものに仕上がるのです。

「こんな美しいジュエリーアイテムを取り入れずしてどうするのか」というくらいのもの。

もう昔のようには贅沢に地金をたっぷり使った装飾が新品ジュエリーに対しては当分なされないであろうと考えると、重みのある昔ながらのジュエリーは貴重なのです。

いろいろなカットの角度などでダイヤ型みたいだったり四角柱みたいだったり。。その中でもカットのデザインに更に種類が分かれます。

全体が映ったお写真です。まとまりのよい1アイテムになりそうです。

今回のネックレスは、ある意味2倍の魅力。

切子とのコンビのレースみたいな透かしもとっても綺麗なのです。

おそらく、切子だけだと重すぎるのかもしれないところを、実際の重さと更に見かけの印象の重みを軽くしてくれているのが、透かしパーツの効果。

切子だけのネックレスはそこそこ見つかりますが、この透かしパーツ入りはこれっきり見つかっておりません。

さらに、ここに使われているダルマ板にも驚きました。厚みがあって大きいです。

おそらく、このネックレス専用の物として作られたと思います。

既製品ではこんなビッグなダルマ板を見たことがありません。

ダルマ板とか引き輪パーツは、全体のバランスを考えて、お品の重さとかボリュームでサイズを選ぶことになっています。

お品に比例したダルマ板パーツが付けてあるということはお品に見合ったパーツがちゃんと考えられているということで、良いお品ということが導けます。

パーツの使い方、選び方にもその製造の姿勢が現れるものなのです。

あとがき

2連ネックレスは、遠目で見ると濃く躍動的に映ります。

プラチナは現在では金にその価値が負けていますが、過去のようにいずれまた勝る時があるのかな。

ここ最近は、断然プラチナの美しさに注目しています。

地金の価格など一切無視、その美しさを重視のスタンスから言うと、PT850のネックレスは大変素晴らしいと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

リングにおける台とストーンのカラーの組み合わせについて。。地金による宝石の寒暖カラーの「別」はあるのだろうか【523】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

リングの台の部分に関する刻印の中では、K18YG、K18WG、K18PG、PT900があります。

同じシルバーカラーの地金であってもK18WGとPT900では、PT900の方が柔らかめ。

リングの丸が変形しやすいのもプラチナリングの方です。

ましてや、プラチナ製の透かしリングともなれば、柄の部分の細い線が折れることも多々あります。

これは、指が頻繁に動作する身体の一部であることも相まって、リングは傷みやすいジュエリーアイテムだと言えます。

だからこそ薄っぺらなリングではせっかく地金を使っていても破損のリスクが出来てしまうのです。

そうすると、丈夫な方のホワイトゴールド台の地金のリングを選ぶのは正解です。

ただ、PT900代のリングはK18WGに比べて白っぽさが非常に神秘的でもあります。

この良さは撮影したその姿にも現れますので、ホワイトゴールドとプラチナは異質なものだということになります。

このたびは、プラチナの台が使われたPT900リングをご紹介しながら、その白っぽいシルバー色の台とカラーストーンの相性、そして、K18YG台とカラーストーンの相性を比較します。

そして、地金とストーンの組み合わせが法則があるほどの決まっているものなのか、そうではなく、いろんな条件によって相性が都度変わるのかを見ていきたいと思います。

PT900リングに相性が良いストーンは寒色系(だと私は思います)

マルチカラーの三つ花リング:使われている天然石は、ブルー、パープル、ピンクの寒色系マルチカラー。

それぞれ、ブルートパーズ、アメジスト、サファイアかトルマリン。

ピンクの石がよく判断が迷われ不明になっているようで、サファイアかトルマリンかの判断がぱっと見分からないことが多いようです。

カラーから見るだけでは可能性がいろいろあるからだと思います。

このリングのストーン部分は小さく控えめの三つ花。

マルチカラーがかわいいですが、全体の迫力の見直しにより、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップには結果的には並びませんでした。

ただ、この際かわいいリングですので、地金とカラーストーンのコンビの例として取り上げました。

台の溝もアクセントになっている、相当にしっかり感がある台ですので、個人コレクションとしては出番の多い柔軟なデザインだと思います。

ここに使われているストーンはブルー、パープル、ピンクの青味カラーです。

パープルやピンクは赤みの方へも入ることもでき、どっちつかずのような色ですが、3粒の内1粒オレンジ寄りのピンクで暖色だとしても、その他2粒が青味であることで全体が寒色系に寄ります。

3分の2という割合の影響力です。

ぱっと見、このリングは寒色系の素敵さが目に映るリングだと思ったのですが。。

この後のいろんなマルチカラーのリングを見て、それほど「決まりや法則」があるわけではないようだと思えてくると思います。

シルバー色の台=寒色系、ゴールド色の台=暖色系とだけでは分け切れない、実際のリングの存在を次に見てみます。

レトロ感、ストーンが際立つ効果など時々で地金による効果が変わる発見

マルチサファイアリング:K18YG台。銀色の台だともっと普遍的だったかも。昔の物らしさが出ています。

こちらも1粒のサイズはこの最初の写真のPT900代のリングと同じくらいです。

程よく赤みや青味のストーン(すべてサファイア)が混じり違和感はないですがどのような印象でしょうか。

台が厚みあるイエローゴールドであることによって、「昔らしさ」が増しています。

こんなところからも「古き良きおしゃれ度」を伝えてくれているようなのです。

マルチサファイアリング:K18WG台。一方こちらもサファイア。ストーンは暖色系なのに台が銀色です。

これはあくまで私の感想ですが、もし台がイエローゴールドならもっとぴったりなのに。。

と思ったのが第一印象。

ただ、ゴールドだとフラワーが小さめなので馴染み過ぎ、台にお花が埋もれてしまうから、お花の引き立て役になるようにホワイトゴールドを使ったとも見ることができるのです。

本当のことは分かりません、製造者様のみが知る「真意」なのです。

その都度の事情により判断されて組み合わされているのだという見方も捨てきれません。

地金とストーンには様々な組み合わせ方があることを実際のリングが物語ってくれました。

あとがき

結局結論は出ていないこのたびのテーマでした。

どう思われるでしょうか、地金とストーンの相性。

ルビーやサファイアのブルー色は平均的にイエローゴールドにもホワイトゴールドやプラチナにも使われているようですが、それでも私はシルバーカラーの方がいずれも合うと思っております。

こんな風にジュエリーを眺めながらあれこれ思うというのも気にかけている証拠です。

もし、一からオーダーメイドでリングを作ってもらうとすれば、必ずジャッジをゆだねられることだと思います。

その時にこうと決めた「自分なりの引出し」があると自分の意見を持つことができますね。

それと最後にお伝えしたいのは、ジュエリーも指輪だけをはめるというよりも、ブレスやネックレスと一緒に同時付けをすると思います。

よって、その他のジュエリーアイテムがどんなものと合わせていくのかも重要で、オーダーの際には、手持ちのジュエリーを持参するというくらいの「気合いと熱量」があることが渾身のジュエリーを手にするちゃんとした「理由」になるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

決して「オモチャ」なんかじゃない、ユニークな立体感の演出が抜群のハイブランドコスチュームジュエリー集め【568】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、事業者である私が追求する「本物」の定義があります。

かつて、宝石に地金が使われたきらびやかな効果なジュエリーに対して勝負を挑んだプラスチックジュエリーをあるブランドが作ってからというもの、コスチュームジュエリーというものが生まれました。

そこへ追従や競争の形で多くのハイブランド様がコスチュームジュエリーを充実させていかれます。

あるエピソードがありまして、真珠のジュエリーだと思ったのが全くのイミテーションだったことへ天然真珠を重んじ販売者へ猛抗議。

表現は「パール」でした。

天然なのかイミテーションなのかが価値の大きな分かれ目であることを当時から意識していました。

もちろん天然にこそ価値があり、イミテーションは「オモチャ」に過ぎないとさえ思っていました。

その理由が、イミテーションを製造した「ブランド」様が存じ上げない名前だったからです。

では、究極の話そのブランド名が「一流」であったとしたら。。

その瞬間に、プラスチックやメッキ素材のコスチュームジュエリーが「本物」になることがあるのです。

このたびは、この面白過ぎる現象の「ブランディング」の価値とその質のレベルを見ていきます。

ブランディングさえ確立していれば良いということもなく、とても作りの良い立派なコスチュームジュエリーを見ることでハイブランド様のたゆまぬ努力を見ていきます。

そして、ラインナップに取り入れてく、その取り入れ方にも変遷がありましたので、理由と共にその変遷を追っていく回にしたいと思います。

興味深くハイブランドコスチュームジュエリーをご覧くださいませ。

当初は、天然石やファインジュエリーとのミックスだったコスチュームジュエリーから同じハイブランドだけで片寄せることで価値を高めた

3点セット(前案):ネックレスとリングはスモーキークォーツ、バングルは「ヴィトン」の木製。

前案では、価値がバラバラでした。

ロングネックレスのスモーキークォーツは、確かにスクエアの多面カットで美しく素敵であり、留め具もK18YG製を使うというこだわりもありました。

しかし、その後連物自体が地金が一部にしか使われず良きフィードバックが得られませんでした。

リングも立派な大粒のスモーキークォーツ。

スクエアの連のネックレスと相性が良い四角で台がイエローゴールドの立派なリングでした。

結局その後この組み合わせは、色や形は合っているものの、価値がアンバランスであると見直し廃止しました。

そして、次のような後案へ行き着きます↓。

「ヴィトン」だけのコスチュームジュエリーセット:全部で6点。セットとしては2セットになります。

面白いのが、同じ茶色ベースでの比較です。

上段はまあるいラインが入ります。

木製にゴールドのロゴパーツを外側に貼り付けたようなデザイン。

一方同じ時期に出た下段は尖ったロゴデザインが入ります。

そして、同じ木製のシリーズである上段に対して、下段は柄が中に埋め込まれた「アンクル―ジョン」というシリーズの「レジン:樹脂」です。

〇ネックレス:<モデル:M68125>:ルヴィトンのロゴ透かしショートネックレス。アジャスター無しで40cm。

透かしが素敵です。

決して18金ではないところが、また気軽に付けることができる親しみやすさがあります。

ただ、これを何でもないノーブランドのメッキネックレスの作りと比較すると雲泥の差。

1パーツずつの繊細な作りやデザインがずば抜けます。

〇ネックレス:<モデル:M61083(エセンシャルV):パイプV字トップペンダント40cm。2019年もの。
〇ブレスレット:<モデル:M66010:シルヴァニア>:木製。およそ2013年辺りのモデル。
〇ブレスレット:<モデル:M65670 :アンクル―ジョン>:プラスチック樹脂バングル。2013年頃。
リング:<モデル:M65934:バーグシルヴァニア>:木製リング。サイズは、M表記の13号。 2013年辺り。
リング:<モデル:M65308:バーグアンクル―ジョン>:樹脂リング。18号程度(サイズ表記L) 。 2013年頃 。

このラインナップは、非常に肩の力が抜けリラックスできます。

このようなセットにしたのは、どうしても本来の高級ジュエリーとブランディングによる高級コスチュームジュエリーの混在が気になり始めたのが2021年の頃の事。

その気にかかりをきっかけに、コスチュームジュエリーを同じブランドだけで組み合わせが可能なセットにして日替わりで楽しめるものにしてみたのです。

こうして集まることの価値は、以前の混在した中に1つだけアイテムが入る時とは違います。

「価値の高め方」の1つの例として、こうして同じブランドでとことん合わせてセットを組むということが実体験からお伝えできることです。

あとがき

さて、最終的には、2022年の途中をもって、コスチュームジュエリーも全面廃止致しました。

同時にブレスレット分野に入れていたハイブランドの時計も全面廃止です。

「ブランディングの価値」は「本物のジュエリー」を超えることはないと、下した結論でした。

その結論に至った理由を理論的にお伝えすることができます↓。

プラスチックやメッキは、たとえブランドロゴが入っていても「消耗する限りある品物」であるということです。

割れたりひびが入ったり、汚れたり。。

それに対して、「宝石+地金」のジュエリーは「永久的な品物」ということを実体験で感じ取りました。

「ブランディングを高める」ことはあくまでもその製造者様(ブランド)だけの望みであり、「廃止」で1つの答えが出たということになります。

ただ、この答えというのも、レンタルジュエリーとしての答えです。

ハイブランドコスチュームジュエリーは、レベルが高く素敵な日常使いで楽しめるものであることは間違いないと思っております。

もともとバングルは2013年くらいに母に買ってもらったものでしたので廃止後も手元に残しました。

ハイブランドコスチュームジュエリー廃止後は、すっきり、まっすぐに1つの方向に向かう決意を改めました。

「本物志向のレンタルジュエリー」は、ブランド関係無し、「宝石+地金」で成り立つ高級で良質なレベルの高いジュエリーというスタンスに決めました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

古い物を新しい形でかっこよく身に付けるためにはどうすればよいのか、古物の琥珀ジュエリーの素敵な活かし方【566】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いかにも昭和感あふれるジュエリーに、翡翠(ひすい)、鼈甲(べっこう)、琥珀(こはく)があります。

ここ最近の記事では、翡翠と鼈甲に関してその組み合わせや装いをご提案してまいりました。

【562】【563】【564】【565】の記事が該当します。

当記事の【566】では、琥珀(こはく)について、昭和時代のものでも「令和」的に新しく装うためのジュエリー同士の組み合わせをご紹介したいと思います。

琥珀自体が、元は天然樹脂であり鉱物ではないところに特徴があり、非常に軽いというところも特徴です。

それなのになぜか重く野暮ったく感じるのは、天然色ながら浮いてしまうからです。

とはいえ、こんな素敵なオレンジ色が天然カラーであるロマンもたっぷりあるのです。

琥珀を取り入れた組み合わせは、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに変遷がございまして、その変遷そのままを興味深くご覧くださいませ。

まずは連物からのスタート、同じ琥珀で一気にその世界観を作ることをした

一番最初にあった多面カットの「コニャックカラー」と呼ばれていたミドルレングスの65cmくらいのネックレスからが収集のスタートでした。

うっとりするような美しさの琥珀ネックレス。65cmくらい。いびつな多面カットに味わいがあります。
琥珀のセット(前案):オレンジ色はすべて琥珀、リングにマルチカラー物を取り入れて偏りを緩和してみます。

ネックレスもブレスも、留め具が琥珀で同素材という馴染み方。

ネジの機能に彫られ、ひねって着脱します。

よくできた作りで、偶然にもネックレスとブレスがほぼぴったりのミラクルがありました。

そこへダメ押しの琥珀リングが18金の台で登場。

このカットも多面カットで味わいにあふれています。

そこへV字のマルチカラーリングも追加。

ルビー、エメラルド、サファイア(ネイビーと透明)が点在のデザインです。

ところが、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップからはこうした連物を2022年ですべて廃止しています。

そして、地金をふんだんに取り入れ、リングだけが琥珀はレンタル事業では残りました。

3点セット(後案):ここに行き着きました。
〇ネックレス:K18YGの八角形のスウィングペンダントチェーンは粗喜平の50cm。
〇ブレスレット:K18YG粗喜平のチェーンにダイヤモンドがエタニティーに囲まれるはしご透かし巾広ブレス。
〇リング:K18YG台の琥珀リング。分厚いビッグな琥珀の多面カット。サイズは14号。

琥珀自体の美しさを味わうならば前案の方がたっぷりと感じるものでしたが、やはりそこは事業でした。

お客様が心の底ではどう感じていらっしゃるのかを読み取りながら廃止しました。

その後、最後に残った琥珀リングも欠けまして、ラインナップから廃止しました。

琥珀とはすべて別れを告げるという結末になってしまいました。

ただ、当初の連のネックレスやブレスは是非同時に一緒にどなたかの手に渡ってほしいと同時に売却しています。

離れるよりも一緒の方が使いやすいからです。

琥珀一色でまとめるということをしてみると、あとは合うお洋服に当てていくだけです。

それまでのジュエリー同士の組み合わせにあれこれ時間をかけるということになります。

そのような大変なことはなかなか個人ではできることではないと、レンタルジュエリーで担うお仕事が「あらかじめの組み合わせ」です。

本気でお手持ちの琥珀を活かしたい場合は売却などは価値が認められない現実もあり、着用する方法として、「同じ琥珀で集める」というご提案でした。

あとがき

鼈甲のオレンジもご紹介した記事が【563】でございますが、同じオレンジ色の琥珀もややクセのある色です。

ただ、鼈甲(亀の甲羅)のオレンジよりも透明がかったところがやや琥珀(天然樹脂)の方が注目されているように感じます。

古物の連のネックレスは全体的にどうしてもごつくなりがちで敬遠されます。

そうしたものは、お洋服の中に溶け込むように目立たなく工夫するのが良いと考えます。

柄が際立つボタニカルなプリント柄の中にオレンジ色を見つけ、そこへ前案のようなネックレスやブレスを溶け込むように混ぜるという感覚です。

ごつく野暮ったいのは目立ってしまうからであり、目立たなくなじませるという工夫も装いの1つだと思います。

それでも埋もれるのではなく程好い差し色になっているという調整なのです。

そもそも、お洋服が主体なのか、ジュエリーが主体なのかということですが、クセのあるジュエリーはジュエリーを主体にしてお洋服を後から決めるくらいの逆の考え方もあるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク