コイルのようなねじりデザインが2連になったブレスは是非ペンダントチェーンとそろえたい【632】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

糸というのは、細かい極細の繊維をまとめて撚り(より)をかけてねじりながら1本の糸にしていくという作られ方。

ハンドメイドバッグをいろんな生地でお作りしていることから、よく元の構造などを調べることがあります。

実は、地金のジュエリーでも似たようなことがされているのではないかと思うことがよくあります。

「ツイストチェーン」と呼ばれるチェーンがありますが、あれも、小さな輪パーツをらせん状に繋げて、ツイストのひねりを出すデザインです。

こんな風にヒラヒラと薄手のプレート型のコインペンダントトップにバランスが合います。

ねじるという行為がまとめて固める役割をなし、安定感が生まれます。

ねじらないと崩れます。

この機能があることからもツイストと呼ばれる名前のチェーンの種類が豊富であることが納得できます。

今回ご紹介のブレスレットも2連でツイストっぽいデザインなのですが、「コイル」と呼び分けております。

作りが繊維状の、どちらかというと生地の織り糸のような作りを彷彿とさせるもの。

とても素敵なチェーンで、同じデザインのペンダントチェーンにリンクすることでセットの効果が出ていく例をご紹介したいと思います。

コイルチェーンの2連のブレスレットと合わせたペンダントチェーンの同じデザインの粋なまとまり

細い繊維状の線をコイル仕立てにしていったような作りの2連チェーンブレス。K18YG。
3点セット:コイルブレスをこんな風に組み合わせました。3連のペンダントチェーンと同じデザイン。

多重のコイルが美しく、更にそれ同士がリンクしていて一緒に合わせた効果が出ています。

あとがき

ペンダント/ネックレス・ブレス・リングの3点の中で最初に主役として決めていくのはペンダント/ネックレスやリングであることが多いです。

なかなかブレスレットを主役にすることは少なく、むしろ付ける位置も人間の真ん中位置であることもあり上下の関連付きの役割が大きいと思っております。

このたびも、ペンダントチェーンと形が同じというところが大きく貢献したと思います。

少し型にはまっていますが、そんな見方も1つあるということです。

ブレスレットがペンダント/ネックレスとリングの橋渡しのような役割だと考えると集める順番が最後になる意味があります。

とはいえ、何となく自然にそうなっていくのです。

難しい時には、こんな考え方をしてみてジュエリー同士の組み合わせを成功していって下さいませ(^-^)。

チェリー風ツインペンダントトップの難しさ、形違いが混在した場合片方の形だけに寄せていく方法の発見【631】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「これはひとクセある」などというフレーズを聞くことがあります。

実は、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに検討する際にも、この「クセ」が組み合わせの難関になることが多いです。

例えば、花・フルーツ・動物・ハート・リボンなども難易度が高いモチーフ。

なぜなら、それ1点だけでは終わらない「組み合わせ」が待っているからです。

1点だけが象徴的で素敵でも、装飾するのは複数、互いに溶け込みそれでいて互いを尊重するような相性みたいなものを重視しています。

このたび、なかなかクセのあるペンダントトップを入手。

さくらんぼみたいなモチーフのボリュームあるサイズ感です。

ただ、その後ものすごく悩むことになったエピソードと学びをこの度は綴らせていただきたいと思います。

デザインの遊び心に惹かれるも、丸と四角の真っ二つに分かれるモチーフをどうまとめるかの難解を紐解く

ツインペンダントトップ:サクランボみたいな抽象的な幾何的なデザイン。シトリン。台はK18YG。

シトリンが黄色みのあっさりした色で、よくイエローゴールドになじみます。

そして、片方が丸型、片方が四角型と違う形でのツイン。

サクランボでいう、軸の部分の作りが横から見ると幅がなかなか立派なプレート板になっていて迫力を感じます。

まだこの段階ではペンダントトップですが、チェーンを付けてカジュアルなロングペンダントにその後アレンジ。

ただ、ブレスも貴重な丸と四角の連続のものを逃してしまい、リングも見つけたもののボリュームが足りなかった現実にお手上げ。

リングを廃止し、その後このペンダントトップも廃止したのでした。

思い切った廃止でしたが、この1点だけ見ていては組み合わせが完成に至らないこともあるのです。

丸と四角を同時に組み合わせたブレスやリングがまずなかなか見つかりません。

たいていどちらかに形を合わせた連続のデザインが多いのが現実ですので、このペンダントトップ自体が突拍子もないデザインなのです。

ただ、道はありまして、どちらかに片寄せてしまうことです。

ペンダントトップには丸も入りますが、その他のブレスを四角モチーフで、リングも四角モチーフでと全体に四角寄りなのだという主張をすることです。

その結果トップの丸は装飾的な役割に転ずるような感じで大枠の印象がスクエアなデザインだと認識されるのです。

この廃止を冷静に振り返ってみると、そんな教えをもらったような気がしています。

その後、こんなモチーフのペンダントトップを集めていくことに↓。

ダブルペンダントトップ:楕円やドロップも入っているのに四角いイメージである全体の見方を重視。

そうして、チェーンのデザイン、ブレス、リングを四角のモチーフに寄せていくことで、楕円やドロップが入っていてもその存在が弱まり全体の四角になじんで溶け込んでゆくのです。

この考え方ができたのも、当時のサクランボの左右が全く違う形という究極なデザインに出会ったことで悩み、導き出した考え方なので、廃止になっても意味があった出会いだったと言えます。

あとがき

そうはいってもこのペンダントトップはやはり廃止という運命だったと思います。

それはなぜなのか。

チェリーのデザイン自体が結局はクセが強すぎます。

これが縦に並んでいたり、横に複数並んでいたりするのではなく、ロゴのように2個だけを左右というのがとても何か引っ掛かるのです。

クセのあるモチーフを突破していく解説だったはずなのですが、結局は、突破しきれなかったのがこちらのペンダントトップだったと思います。

そうでなければ廃止していなかったと思うからです。

言葉がなかなか見つからなないのですが、「縁」がなかったとまとめたいと思います。

しかし、重要なことを教えていただいたという点では、これも「出会い」の1つだったと思います。

チェリーモチーフが好きで集めている方だっているのですから、相応しい方の元へ旅立って行ったのだと思っております(^-^)。

パイソン柄をエレガントに活かせないだろうか、まずは18金イエローゴールドのブレスから始めてみました【630】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、家の玄関の扉を開けたところ、小さなトカゲくん(ヤモリかも、ベージュ色でした)がちょんちょんと可愛く走って逃げるのを見かけました。

こんなところに来ているんだとびっくりでしたが、ヘビっぽくて触るのは苦手です。

蛇と言えば「パイソン柄」。

パンプスでも王道の柄でカッコイイです。

そして、ある時、ジュエリーにもパイソン柄があることを知りました。

18金の素敵なパイソン柄のブレスレットです。

2021年に入手してはいたものの、組み合わせが全く分かりませんでした。

苦し紛れに細かい1パーツの形をかろうじて合わせてみて組み合わせた初期のセットがこちら↓。

3点セット(初期案):一度このように組み合わせてみたK18YGベースのセット。腑に落ちませんでした。

こちらのセットはボツになり、パイソン柄のブレス以外を「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから廃止。

そして、時を経て3年後の2024年に3点セットがやっとまとまることになりました。

このたびは難しさのために3年間躊躇したジュエリーの組み合わせを、2024年に突破した決め手をお伝えしたいと思います。

難しすぎる場合は、「同じ」というキーワードでそろえるやり方で、3年越しにやっと腑に落ちたパイソン柄のジュエリーセット

そのパイソンブレスレットというのがこちら↓。

パイソン柄のブレスレット:K18YG製。ひし形がパネルのように整然と並び、全体にパイソン柄になっています。

なんて個性的で美しいのだと感動。

このブレスレットを主役にその他のネックレスとリングを探していきました。

ブレス1点だけが素敵でも、他のアイテムとの関連や溶け込み方がないとうまくいかないのです。

そして、腑に落ちたセットがこちら↓。

3点セット(新案):リングは前からあったのにこのブレスとの相性に気づきませんでした。ネックレスは同類。

ネックレスには変化を付けた金銀のバイカラー。。というかこれしかなかったです。

もしあったならK18YGのみの同じパイソン柄のネックレスでも良かったと思います。

物は考え方よう、全く同じゴールドのネックレスよりもバイカラーは面白さがあります。

PT850とK18YGのコンビでプラチナのシルバー色が入ることでとがった印象ではなく柔らかな印象になったことも感じられます。

あとがき

当記事は、最初に投稿させていただきましたのが、2021.06.23のこと。

その3年後2024.04.26にブログの「手直し」の順番が当記事にまわってきまして、現在リライトしているところです。

この偶然のタイミングで、やっとセットが決まったところだったのでした。

当「本物志向のレンタルジュエリー」は、もともとバラバラなジュエリーをあらかじめ3点を1セットにして組み合わせをしてある便利さでお洋服に合わせやすい工夫と価値を高めているスタイルです。

ジュエリー同士の組み合わせに迷う方へのサポート、反対におしゃれには非常に長けている方へのご提案や共有でもありたいと思っております。

それには、腑に落ちていないような3点セットは失敗となりいずれボツになるのは当然かもしれません。

とても厳しい見方をしておりまして改良は常に意識していますし、最終的にお洋服に馴染むようにマッチするところを目指しております。

難易度が高かったパイソン柄ですが、「ひとクセある柄」という括りでは「花柄」も同じように難易度が高いです。

他の柄への引用としまして、この度単純な発想ながら、「同じでそろえる」というポイント、いかがでしょうか(^-^)。

<経理>個人事業主の会計ソフト入力計上後の照合、「現金」の帳簿と「財布」の実際の金額の誤差は「お釣り」にヒントがある【629】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会社の経理事務担当者様であっても、個人事業主の事業主本人様であってもこの「現金」の「財布」との照合という作業は同じく必須です。

現金というのは、細かな紙と細かなコインという「物体」なので、細かいものが失くしやすいのと同じことなのです。

ここ最近のこと、実は¥4,000といういかにもピッタリな数字の誤差が出てしまいました。

今回はその解明をした記録と、誤差が出たときの早く解明できるコツ、「予測」の所にスポットを当てながら解説してまいります。

¥4,000事件なぜ起きた!?「5千円札のお釣り」という見方からの解明

最近というのも実は、この記事アップの前日の昨日のことです。

普段から、迷宮入りしたくないので、現金の照合はまめにやっていました。

ここ最近というのが、6/18辺りから、6/21くらいまでのほんの4日間程の間のこと。

それより前は、現金照合が一致していたということです。

そもそも、まめにそういった作業をすることは是非お勧めします。

1か月に一度のチェックでは、スパンが長すぎて誤差が出る確率と迷宮入りする確率が高まり、正直お話にならないかと。。

このたび¥4,000が帳簿に対して、実際のお財布(事業用)の中身が少ないという事態でした。

個人事業主の財布:上の紺色が個人用の財布、下のパイソン地が事業用の財布と使い分けをしています。

なかなか、苦戦しましたが、最終的に解明。

よく照合の時に誤差がある場合、帳簿の実際の費用の数字そのままに注目しがちですが、もっと裏を見るということがコツです。

¥4,000というのは、¥1,000のものを¥5,000を出した時のおつりであるという考え方で見ます。

この「お釣り」に答えが隠されていることがとても多いです。

マナカをチャージした¥1,000の記録が実際にあります。

この時に、¥5,000を事業用の財布から取り出してチャージしたそのおつりを間違えて、うっかり、個人用の青い方の上の財布に入れてしまったというストーリーが答えでした。

この時に5千円札を使ったという記憶も頼りになります。

または、その周辺の時の帳簿の残高から、5千円札が事業用の財布の中に実際にあったような様子も確認。

そうして、この解明に至りました。

こうして、おつりの中にあるヒントというのがかなりの手がかりになります。

実は、遡ること2か月ほど前にもお釣りに関する誤差のが出たエピソードがありました↓。

レジからお釣りをいただくアナログないただき方、お店のお釣りの渡し漏れが原因であったエピソード

実は、今回の誤差が出た、2か月程前にも誤差が出た件がありました。

その時は¥99の誤差。

この数字も正直意味深です。

¥99という数字そのままではなく、どんな支払に対してのお釣りなのかをイメージして見るのです。

コンビニに設置の機械でサイトとの連携で確認を行った後、レジにそのレシートを持って行って現金でお支払いする「コンビニ決済」というもの。

その時に、やや金額が大きかったことで、店員さんが現金に対して身構えます。

そして、紙幣を数えることなどに集中して、額が大きいと収入印紙も貼るのでそんないろんな立て込んだ作業が一度に起こりました。

そして、その時にもらうはずのおつりを店員さんが私に渡し忘れ、私もそれに気づかなかったというものでした(なんや自分ぼーっとしとるやないか!)。

翌日、たまたま現金照合をしていて、どうしても¥99合わないということで、前日のコンビニ支払いの時にお釣りをもらっていない記憶をうっすら思い出します。

そして、コンビニに実際に出向いて問い合わせたところ、コンビニでも、現金が合わない記録が同じ額で出ていたということで双方が腑に落ちました。

これで完全に解決でした。

そう考えると、早めの照合が大切であったり、そのシーンの記憶も新しい内に早く計上し、金額照合する作業をするべきです。

いずれにしても、1件だけだったことが解明にもつながった分かりやすい数字で出たと思いますので、いくつも重なった合計の誤差は解明の難易度が高まります。

短いスパンでの都度の現金照合作業をお勧めします。

このたびの現金不一致からの学び

レシートや納品書の記載のある目に映る数字などに注目しがちです。

しかし、お釣りが現在の残高の一部になって構成されているわけですから、お釣りは結構重要なカギを握ることが多いのです。

お釣りというものをソフトに記載するということがない(レシートには載ります)から分かりにくいのですが、カギを握ることが多いのです。

現金照合も誤差が出た場合すっきりと事実に基づいて解明できた方が良いです。

帳簿もずっとつながっていきますので、致し方なく、変な調整を一度してしまうと、後で新事実が発覚した時にまた困りますので、その都度まめな照合は長い目でみてスムーズです。

同時に「普通預金」も同じです。

こちらも頻繁にチェックしていまして、現金と同じくらいの割合で5日に1度みたいな感じとか、多く計上があった日に見てみるなどがお勧めです。

こういった「キャッシュ」のカウントは出来る限り現金をやめていく方法でも解消されますし、とにかくここに時間をかけることは事業活動にとってはかなりのロス。

スムーズに終え、常に正確な状態であることが本来の事業活動に集中できることに繋がります。

あとがき

この頃から、財布を2つ持つことをやめ、1つの財布で科目で事業用の計上と個人用の計上を分けることで対処していくように変えました。

個人用の計上では、本来計上しなくてもよいレシートを「事業主貸」という科目で計上する手間は確かにありますが、財布は1つで良い所がとても身軽です。

ただ、財布が1つになったからといって誤差は時々ありますので、この度の解明のコツは引き続き引用することがあります。

とにかく「現金」という細かい物体の存在がこうしたことを生むのです。

「キャッシュレス」は非常に事が正確だということも同時に実感した次第です(^-^)。

取っ手・ショルダー・支柱など長いベルトパーツに使える丈夫な4本ステッチがけの技の習得方法【627】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを一番最初に作り始めたのが2007年春のこと。

当初は一重仕立てのポーチとマチ無しトートバッグ、言ってみれば袋のようなものです。

その時にもすでに取っ手は付けておりまして、当時を振り返ります。

当時の完成品の写真は残っておりませんので恐縮なのですが、取っ手の作りは、当初から4本ステッチを取り入れていたと思います。

ただ、その技術はと言えば、特にステッチ同士の間隔を均一に徹底する意識も薄く、手作り感満載のものだったかと(^_^;)。

やはり本格的な技術力の意識は、2018年スタートの事業主としてのハンドメイドバッグをスタートしてからだと思います。

随分心意気の違いで、こうも変わるものなのだと実感しておりますが、「事業における商品」としての重みが趣味のハンドメイド活動からの大きな変化です。

そして、現在も変わることなくすべてのバッグに取り入れています4本ステッチベルトを、このたび長いたすき用に取り付けることになりました。

長いたすきは「エプロン」用となります。

多くのエプロンはたすきなどそれほど重視されていない附属のような作りですが、よく考えてみてください、たすきこそ一番動きのある場所であり大切なエプロン固定の要(かなめ)ではないですか。

これこそしっかりと作っていくパーツなのだと重視する考え方をしています。

幅の広いベルトテープは4本ステッチが生地の補強の役割もしてくれる

細めのベルトテープというと、1cm代くらいまで、太目となると2cm辺りから。

2cm程の幅のたすきを作るための7.5cm幅の型紙で裁断した細長い生地(地の目に並行か垂直、バイヤスではない)に接着芯の織芯を貼り、丁寧に四つ折り観音開きに折って美しくステッチをかけていきます。

その時に、ステッチの幅が均一であることこそ美しい秘訣。

合格の4本ステッチ:ステッチ間の幅が一定にそろうことが4本ステッチの目指すところです。

これまで10年以上作ってきても、集中が途切れた瞬間に幅が不統一になるものです。

それほど難易度は有りますが、たくさんの訓練で技術を高め、「経験と勘」が生まれます。

線は引きません、目で見てステッチをかけていく部分なのですから。

ちなみにこの生地は、チノクロス、綿/100%、日本製、カラーはモカです。

もう1本を解説しながら順にご紹介します。巾7.5cmの150cmロングの接着芯の布帛芯を貼っておきます。
四つ折り観音開きに折った生地をアイロンをかけますが、この部分にもう一度アイロンをかけます。

このダメ押しの最後アイロンこそが、綺麗にできるひと手間だと解いています。

そして、縁の先端の美しい直角の姿はきちんと折り込み縫い代を隠してあるがゆえのことです。

まずは、ぐるり1周ボックス状にステッチ。あとの2本は、ちょうど等間隔が空く位置にステッチをしていきます。

最初に外枠をボックスステッチし、次に真ん中2本の右側、左側と1本ずつ区切りながらステッチを分けました。

取っ手などの挟み込みタイプの場合なら先端の縫い代が隠れるので連続で横移動して次のステッチへ移ると効率が良いです。

しかし、縫い代を包み込むたすきの場合ステッチが汚くなることを防ぐために、真ん中2本はそれぞれステッチし、糸を端っこの溝に隠します。

完成の状態:合格です。かなり綺麗にできました。「おおっ!」というような歓声が上がるほどの美しさを追求。

もう1つうっとりするほど美しくなるコツとしまして、「生地によくなじんだ糸のカラーの選択」が挙げられます。

糸の色はあなどれません。

綺麗に縫っても浮いてしまったら台無しです(ステッチを業と強調する場合は別です)。

糸はストックを持ってカラー展開を豊富にしておくことをお勧めします。

ちなみに、現在はスパン・テトロンの合計で30番糸限定で135本です(今数えてまいりました)。

あとがき

職人的訓練の末、結構等間隔で4本ステッチができるようになってきましたが、目指すところはもっと完璧な美しいものなので、まだまだ発展途上にあります。

しかし、縫いだけでなく、今回ご紹介のようにその手前のアイロンこそ綺麗に仕上がるためのコツ。

全体としましては、「アイロンとミシン縫いのコンビが技術である」と考えた方が良いかと思います。

<HMB教室>のカテゴリーでも、取っ手の綺麗な作り方として図解と共にご紹介させていただいております。

このたびご紹介のコツは、「ちょっと綺麗」といったところです。

その後、「極上」というほどの美しさになるためのコツというものもあるでしょうから、ある程度のレベルになったら、是非目指していって下さいませ。

比較的幅が狭い2cm以下の場合はもともとステッチの間隔が狭いので誤差が目に映りにくいです。

このたびの2cmだとステッチの間隔が広いので誤差が目に付きます。

練習は2cmくらいでやった方が上達が実感しやすいかもしれません。

技術向上後に、いろんなバッグを作っていくと、いかにショルダーや取っ手のステッチの等間隔が見た目のポイントになっているかに気づかれることでしょう。

量産品では時間がかかり過ぎてしまい決して追求されない部分、こういったことこそ差別化として小規模で少ない数を製造する者がなせる業なのです(^-^)。

ヴィンテージ日傘がおしゃれ、長持ちするための袋のゆとり確保リフォームと留めベルト付け【625】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末くらいから、肌がボロボロと荒れたり、乾燥したりしてきたのが、この5月くらいで限界に達し、いよいよ皮膚科へ。

なんと、軽いアトピーのもよう。

ショックでしたが、薬以外でもケアできることを探ります。

1つは、単純に紫外線対策として「日傘」を持ってみようと決意。

せっかくなのでお洒落な日傘を探しまして、見つけたのがこちら↓。

ヴィンテージ日傘:おそらく昭和のもの。折りたたみの収納。傘自体は小さめです。

いろいろ探した中、こちらがダントツ。

布ライクなので、UV云々はさておき、おしゃれ度も大切。

持ち手の部分も木製で彫りがしてあり結構凝ったものです。

傘の柄の部分:持ち手が木製。葉っぱの彫もお洒落度が高くて丁寧な手作り感があります。

このようなヴィンテージ日傘において、2ヶ所をリフォーム作業した記録を綴りたいと思います。

収納が狭すぎると「擦れ」などで傷む原因に、ゆとりの確保もリフォームの1つである

この度のリフォームは、まず、留め具の部分の設置と、袋の窮屈さの軽減目的で広げるということの2つ。

なぜかまったく留めベルトの長さが届かない。これを別布を調達することで作り直していこうというものです。

なぜ、このような状態なのか詳しくは分かりませんが、とにかくこの状態だと留め具の機能がないので、収納できません。

生地は同じ物は当然ないので、そっくりさんの生地を探しました↓。

ベルトに使用の生地:「しじら」という名前の織り生地。マルチストライプの雰囲気もそこそこ同類。
縫い代をすべて隠すようにアイロンで折り込みます。四つ折り観音開きです。
ベルト出来上がり:柔らかめが使いやすいので外側一周のみのステッチで十分です。
もともと付いていたリングはそのまま使います。折り返し部分は、手縫いの2本取りで3度固定。
その後は、手縫いが続きます。こちらも3度を2本取りで手縫いで本体へ縫い付けます。

ここはミシンでは、生地が傷む原因になるのでソフトな手縫いがお勧めです。

そして、右下のようにリングの穴より小さめのボタンを縫い付けます。

留め具機能の様子の確認:やはり、リングの面積がタブ生地に占領され狭いです(^_^;)。
さらに、このリングにつまみタブを付けることで、もっとボタンにリングをはめやすくしていきます。
次に袋のタイトさを解消してゆきます。なんでこんなにきついのかなどは不明。
入り口のドットボタンが閉めれない状態にあり、タイトな袋の縫い代を広げてゆきゆとりを加えます。

まず、狭い原因の1つに、装飾的なタックが入っていました。

きつい原因にもなっていますタックをすべて外します。

タック外し:タックが結構入っているので、思い切ってすべて外します。
まず、タックをリッパーで外す作業です。
糸を外したらアイロンで整えます。ハトメ周辺は、ミシンで縫えない部分なので、手縫いで補助します。
縫い代を広げる作業:縫い代のゆとりをもらって、半分くらいの縫い代に変更することで本体の横幅を広げます。

5mm強程広げることで両サイドの計1cm強を広げることができました。縫い代はブランケットステッチ手縫い。

スカートのダーツやタックのリフォームも同様で、広げた分量の2倍が実際に広がるということので、かなりゆとり確保の効果が出ます。

そして、この部分も、先ほどのタックのドットボタンのように、一番下のアイレットリング/ハトメリングがミシンを妨げるので、手前でミシンをやめて、残りを手縫いです。

こうして、ミシンと手縫いをミックスした作業を致しました。

いったん完成:ゆったりと傘が袋に入れられるようになりまして、ドットボタンもちゃんと閉まりました。

この後更に、上述の留め具のリングにつまみタブを付けるアイデアを実際にやっていきます。

細かい作業ながら大切な部分、留めにくいストレスを生まないための留めリング用のつまみタブ作り

型紙無しで、なんとなくデザインしてみました。

当然左右対称に重ならねば縫えませんので、どんなデザインでも左右対称は必須です。

ポイントは、リング内にボタンがはまりやすいよう、その空間を邪魔しないようにシェイプされたデザインにするという点です。

こんな感じで、1本のテープながら細い部分があるものをイメージした細長い台形。
アイロンで真ん中を縦に折り、さらにそこへ向かって外側から包み込む感じで、周りをステッチ。

ひっくり返す「中表」のやり方ではありませんでして、折り込んでステッチで閉じる常に「外表」のやり方です。

リングに細い部分を通して、先端を手縫いで縫い留めます。実際は写真よりもっと深く折り込みタブを短く。
本当の完成です。このつまみタブがあると、機能としては大変スムーズです。

2箇所(袋のゆとり・ベルトの設置)のリフォームを終えて今思うこと

今回の日傘は、非常に布ライクで、ガサっとしてすべりにくいので、こういった素材は特に、留めベルトもやりにくいものです。

総合して思うのは、あまりきつくやり過ぎず、少し余裕のある程よいゆとりが傘の生地自体を傷めないコツだと思いました。

ツルツルの滑りの良い傘なら自然にキュッと縮まってくれますが、結構厚みがあるままなのでその点は傘の素材の種類による配慮といったものが出てきます。

今回のリフォームは、ヴィンテージの古いお品をリフォームすることで、大切に使っていけるための工夫です。

目につくリフォームにとどまらず、使い勝手の良さをとことん見直し、更に複数のリフォームをしていった記録となりました。

昔の物は本当に素敵な物が多いです。

日傘もなかなかこれといったものが見つからなかった中にこのたびの傘が、昔ながらの手の込み具合で、オシャレな輝きを放っているいるお品だったのです。

ヴィンテージ物の購入の際に、不良や難点が存在することも多いです。

そういった時に自主リフォームができると購入に思い切って踏み切れますね。

このように思うことが多々あり、せっかくのヴィンテージ色のある素敵なお品物を是非ごミシンを1台持ち備えるスタイルをお勧めしたいです。

もうすでに出来上がっているものの一部ですから、入り口の敷居は低いです。

こうして、今後もリフォーム記録を綴ってまいりますので、どうぞ、初めの一歩を踏み出してみてくださいませ。

あとがき

その後なのですが、ずっと薬を飲み続けるアトピーの治療に対し納得できず、病院通院1か月をもって勝手に終了(先生ごめんなさい<m(__)m>)。

そして、なんと、薬をぴたりとやめたのに、徐々に直っていったのです。

当ブログ記事は、2024年の1年間でこれまでのすべての記事を順番に「手直し」しています。

現在は、2024.04.24であり、この記事【625】の順番が来ました。

「ブログ記事のリライト」は本来1か月ごとなどということが言われていますが、とてもそのようにできません。

ただ、このたびの大掛かりな「手直し」は2024.12.31をもってかなりの成果を上げられる予定です。

今もアトピーはこの時以来、もう起こっていません。

そして、この日傘が現在どうなったのか。。

答えは、ずっと使っています。

ここ近年4月からすでに紫外線が強い感じなので、晴れた日には朝のウォーキングで日傘を使っています。

この時に直して本当に良かったと思っています。

ただ、変化はあり、取り付けた留め具のベルトはまた外しました。

布が破れる懸念があり、傘にありがちなロゴ刺繍のヵ所が弱ることに似ています。

そして、ゆとりを出すために広げた袋は、せっかくのヴィンテージ物のお揃いの袋ですので、傷まぬよう別で保管、「使わない」という選択を致しました。

年月とともに随分考え方も変わるものです。

ただ変化と共に高まった考え方があります。

それは、「古き良き品物を大切に長く使う」という思いの一層の高まりです(^-^)。

アパレルに儲けを極限に追求した反動、環境破壊と人権侵害を本気で憎む【624】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブログ記事は、YouTube動画と連動しておりまして、タイトルの末尾の同じ番号【】をブログにも採番致しております。

ブログが翌日投稿になりますので、この記事の前日がYouTubeアップの日であったというおおかたの見方です。

さらにその後、インスタグラムでも同じ番号、その次にスレッズでも同じ番号でそれぞれ少し違った書き方で投稿させていただいております。

インスタやスレッズはご覧いただく人の新たな開拓(新しい出会い)のようなもので、動画とブログにアップしたということをお知らせする機会のような使い方です。

よって、特に一番最初のYouTube動画投稿と翌日午前中のブログ投稿が主体です。

ただ、インスタやスレッズがあったおかげでYouTubeの登録者様が外国の方だったりなど大変光栄なこともある程度把握しております。

本当に皆様ありがとうございます(^-^)。

このたびは、昨日公開の映画を早速観賞、YouTubeとブログにアップさせていただいております。

観賞映画は、「グリード ファストファッション帝国の真実」。

いよいよ、「サステイナブル:永久持続性」をハイブランド様やアパレル品製造業者様の多くが意識し始め、実際に生産に取り入れてきているような昨今の中での公開は、悪しきしきたりの本当の終焉を告知したかのようで、このタイミングとして見ますとタイムリーだと言えます。

映画には、「いましめ」のようなものが入り混じり、いつまでたっても相変わらず儲けを追求して、人権などを踏みにじり続ける経営者に対する「怒りが膨れ上がった姿」もラストシーンで感じました。

大儲けの資本家の反対サイドで苦しむ低賃金、劣悪環境の労働者との差の問題

ビジネスたるもの、少ない資本から大きな儲けを追求することは基本的な考え方としてはあるもの。

しかしながらその裏側で労働賃金を極限に低く設定された交渉のもとで生み出されたその生産の結果、資本家と、労働者の裕福さの開きがあまりにありすぎるものに。

映画の中の2点の引用で、当記事にたどり着いてくださいました読み手様と共有したいと思います。

1点目は、主人公のファストファッションの経営者の部下や従業員人に対する経営者のトップの態度。

モラハラ・パワハラが問題になる現在の姿をいとも分かりやすく私たちにその様子を伝えます。

店の名前の看板1つに対してとにかく目立つような派手な色使いを強要、しかも出来上がった状態に対して後から指摘し、考案者の人格すべてを否定するような汚い言葉での罵倒。

このパターンが他の人にもなされる日常。

看板の色使いを決めるに至った持ち場の担当者の思いや、意見を聞きとり、話し合うなどの事は一切なし、ワンマン型の究極の姿です。

そんな場面が多く、別のシーンでも多く見られました。

凍り付くような寒々とした場面に唖然とする大勢の従業員対トップの彼1人との極端な「温度差」がそこにはありました。

2点目は、その提供に見合った金額のお金を払うべきタクシー代、ここでは、極端に値下げを要求。

かと思えば、自分誇示のためのパーティーの派手な演出などには多額のお金を湯水のように出費するという極端さ。

ここから、この経営者のお金の投じ方の問題が浮かびます。

ふさわしい場面に必要なだけのお金を支払っていくということを全くしていないのです。

非常に嘆かわしく、常に我欲が中心にありました。

自分が今あるのは、労働してくれている多くの従業員のおかげだとは微塵も思っていなかった人間の末路を、分かりやすい形で表現したオーソドックスな内容です。

あとがき

この映画は、ある意味「最終通告」のようなもの。

ついに、そのカードが切られた、もうそのフェーズに来たといったメッセージです。

映画の中では、分かりやすく究極な形でこれまでの悪いやり方の行き着く先を表現されていたわけですが、日常のアパレル事業の活動の中では小さいながらもこの考え方が根付いていることがあります。

世の中があれだけ性差を失くしジェンダーレス社会になっているにもかかわらず、「男尊女卑」が今だにファッション業界では残っています。

その他、実際に製造する者が、意見を言えず、とにかくきつい納期の中でひたすらイエスマンを貫かねばならない状況も。。

特にアパレル業はそういったことの大きな改善が遅れていると思います。

この原因は何なのでしょう。

かつての「ガチャマン時代」という、機織りをしていれば素材が洋服に変わりみるみる売れる良き時代があり、その栄光がいつまでも忘れられないことも1つにあるかもしれません。

あれこそが本当のアパレルの姿だと誤解をしている、そう思いたいということなのでしょう。

現在読ませていただいております生地の歴史の本においても、長い長い歴史で見てみると、布を材料に完全機会化は決してされない手仕事が必ず残る衣服の製作や生地の製造は、「大儲け」というのは本来はなかなか過去にも無かったこと。

生地の1つの素材でさえも、昔であってもある流行の波にたまたま乗ってその時は繁栄した時期が長く続いたことがあったという見方。

産地の素材1つだけとっても、衰退しそうになりながらなんとか作り続けてきたことなのです。

それなのに、洋服を作るまでの複雑な経路のアパレルの構造にもよるのですが、元の素材からスタートの部分を、表面的に見てうわべの判断で進めていく中間業者の無責任さはを感じることがありました。

儲からないなら「やめる」というのであれば、是非そうしていただきたいと思うのです。

本当にアパレルをしたかったわけじゃない、旨味を得たかったことが目的だったからです。

「多重構造の大きな怒りの塊」があの映画の中のラストのシーンで爆発しているようでした。

なぜ「銀河鉄道の夜:宮沢賢治 著」の物語があのような現実離れした世界観なのか【623】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「宮沢賢治と天然石:北出幸男 著」という本を読ませていただきました。

レンタルジュエリー業をさせていただいております勉強にと、図書館で検索して天然石関係を探っていたところ目に付いたタイトル。

かの有名な「銀河鉄道の夜」の小説に関しましては、当ブログの【365】でじっくりと年月をかけて推敲しながら記事に綴らせていただいております。

ただ、ネタバレ要素あふれる書き方をしてしまい、もしもご指摘を受けてしまう場合には対処してまいります<m(__)m>。

かなりの長文ですが、よろしければ後ほど【365】記事にもお立ち寄りいただければと思います。

このたびの本は、【365】の記事の「リライト」にも良いヒントにもなった内容の本であり、天然石を好む「宮沢賢治」様に宝石を扱う事業をしている者がわずかばかりでも繋がる部分があればと拝読。

「銀河鉄道の夜」がなぜあんなに「異世界観」を感じるのかの答えが、この本を一読すると分かってきました。

「銀河鉄道の夜」を読み解くにあたっても、このたびご紹介の1冊は重要な本だと思います。

「銀河鉄道の夜」の世界観は空想のものではない、実際に著者「宮沢賢治」様には見えている四次元の世界なのだ

「メルヘンチック」とか「ファンタジー」という印象を持っていた一読前の「銀河鉄道の夜」へのイメージ。。

しかし、実際にブログ記事【365】にも綴りましたように、あの銀河鉄道の夜の中の鉄道の旅のシーンはどこか現実味があり、「ハッ」とするような感じがしたのも不思議。

「主人公「ジョバンニ」には霊感があるのか、死後の世界を生きながらにして体験できた貴重な人物。。」などと綴らせていただきました。

この「霊感」というワード、実のところ、「宮沢賢治」様がそんなものを持ち合わせた「シャーマン気質」をお持ちだったようなのです。

そこに見える風景の中に天然石がたくさん登場するようで、見たそのままを書いたのがそれぞれの不思議な表現とかこの世のものとは思えないような風景の描写に表れているのです。

実際に「宮沢賢治」様の目には見えている、紛れもない実直な記録なのです。

あとがき

「宮沢賢治」様が見えているものというのは、もっと私達人間も自然と同化して、すべてが自然界の一部に溶け込んだ世界観といったもの。

そういう映像が、物語の描写に表れ、天然石も四次元的な姿で登場。

四次元は、お花などの姿も3次元以上にものすごく神秘的で鮮やかに見えるのだそう。

現在情報が随分増え、四次元の世界がこれまでの空想的なものから、どんどんリアルで科学的なものに感じてくるようになりました。

「シャーマン気質」を持った「霊能力者」様達がこんなに多くいたんだととても驚いております。

そんな背景をもとに、改めてシャーマン気質の「宮沢賢治」様の物語に出会ったことのご縁が少なくともあったわけです。

天然石は神秘的な感じがする。。程度には思っていまいしたが、「宮沢賢治」様は、もっと扉のさらに奥を実際にご覧になることができたのでしょう。

そのような記録が物語のどのあたりに表れているのかなどをたくさんピックアップしていただいたこの度の本は「宮沢賢治」様の他の小説の読み解きにも非常に役に立つと思います。

「おそらく、天然石に惹かれる者は、なぜか「宮沢賢治」様の小説や世界観も好きになるであろう」とのことです。

著者様も実際に天然石の石屋様なのでした。

「宮沢賢治」様も石屋になりたい願望を持っていたようで、空間の中でそこだけでもいろんなことがリンクしています。

そこをまた天然石に興味のある私が手にしたこの本との出会いのきっかけが、「天然石」だったということです。

「レンタルジュエリー」というレンタルにおいて宝石に触れる機会を持つ者が「銀河鉄道の夜」をふと読み始めたことも、さらにこのたびの本に出会ったことも考えてみれば直感のようなもので引き寄せられたと言えるのです。

このブログ記事を読んでくださったあなた様も、きっと何か繋がりがあってのことなのでしょう(^-^)。

<糸調子>デニムのような厚くて硬い生地は糸調子も特別、しきたりや固定観念を一度見直した独自の糸調子の取り方【622】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近のこと、デニム地や帆布などの厚手の硬い生地を縫わせていただくお仕事がございました。

今までにはハンドメイドバッグにはめったに使ってこなかった生地。

プチ量産の「エプロン製作」のお仕事をいただいた中で、複数のデニムや帆布を縫っていきました。

その中で美しいステッチを出すための糸調子を工夫する場面がございました。

このたびは、悩まれている方も多いと見ていますデニムや帆布の糸調子の取り方を、実際に美しい糸目で縫えた時にどんな糸調子をしたからなのかなどを、実体験から綴ってまいりたいと思います。

取扱説明書や本ではなかなか詳しく語られることのない難しく解明しにくい「糸調子の深堀り」です。

デニムや帆布はブロードやローンと全く糸調子が変わることをまず肝に銘じることからのスタート

現在、職業用ミシンの「JUKI:シュプール:TL25」というのを使わせていただいております。

その後の新モデルなどと比較すると初期型の古いモデルですが、一番基本的で好んで使わせていただいております。

職業用ミシンの使い始めは2010年頃。

家庭用ミシンよりははるかに安定感と強さがあり、綺麗な糸目に縫うことが可能です。

その職業用ミシンであっても、デニムや帆布は、何も考えずに縫うと、一気に縫い目がくずれます。

それほどに糸調子に対する難易度がある生地なのです。

糸調子ダイヤル:ブロードやローンは1.5-2くらいで整います。デニムや帆布は2.5-3くらいと決めています。

どんなふうにくずれるかというと、ブロードなどと同じ調子でセルヴィッチデニムを縫った時に、もさもさと下糸がループを作ってしまうことがありました。

このことは、上糸の糸調子が悪い(緩すぎる)ということに導かれ、上糸の調整をするわけですが、それにしても、2-3の間の2.5くらいまでにしています。

これ以上絞めても、このダイヤル周辺だけに影響するような感じに見てとれまして、訳が分からなくなっていた時期もありました。

そして、次の事に気づきます。

スパン糸でも糸案内にフルに通す:取説では真ん中を開けますが、フルに通すことで糸が全体的に絞まるよう。
これも大切。この時にピンと糸が張っているべきで、縫い始めたるんでいると糸調子に影響します。

たるんでいた場合に縫い始めに上糸を針穴から引っ張ってこのようにまっすぐなラインにしてみることも実際に効果がありました。

このことは、説明書にはありません、新しい発見でした。

そもそもデニムを職業用ミシンで縫う設定など想定されていないこともあるかと思います。

が、実際職業用ミシンでデニム製のお品を縫っていくわけですから、ある意味型破りの行為となりますが、可能なのです。

これは、デニムを縫う時に、時によってテトロン糸を使う場合ももちろん同じ。

糸調子ダイヤルを4などに絞め過ぎはあまりやりたくありません。

それよりも、糸案内に全穴通すことをスパン糸の30番糸でやるという行為でひとまず少しの効果が実現。

そして、下糸は基本的なボビンの吊り下げの時の鈍く下がっていく感じ通りに調整しておきます。

下糸の調子を常識外に締めすぎ・緩めすぎはかえって良くないようです。

糸調子ダイヤルを2.5-3で、糸案内にフルに通した30番スパン糸で縫ったセルヴィッチデニムの縫い目の結果の具合は合格

そうして、糸調子ダイヤルを2.5に、糸案内にフルに通した30番のスパン糸で縫った結果は、こちらです↓。

綺麗に目が出ています。裏側にも同じように出ていますので合格。

糸ループを作ってしまっていた時とは雲泥の差。

糸調子の大切さも、こういった極端な生地を縫う時に深く知ることになります。

いつもブロードとかローンのような薄手~中間の厚みの生地を縫っている場合はなかなか意識しなくてよいことなので気づかないことが多く、こういった経験は特別です。

この縫い目こそが綺麗な良いお品ができるかの明暗を分けると思っておりますので、とても重要なポイントになると思います。

ところで、糸屋さんに糸調子をご質問した時のエピソードをご紹介しておきたいと思います。

その時は、もっと太い糸の20番糸を帆布11号にステッチするという状況でしたが、「下糸だけを60番などの細口糸に替える」という案だそうです。

糸屋様の素晴らしいアイデアだと思います。

ただ糸の迫力は番が大きい(細い)と薄れ、両面で均一ではないということが起こりますので、見栄えも考慮しながら引用されてみると良いと思います。

両面が均一が徹底なので糸屋様の方法は実行していません<m(__)m>。

糸調子が難しい理由は、厚みではなく生地の密度の高さ、「ナイロン/100%撥水加工生地」も薄手ながら糸調子が難しい意外

糸の太さや生地の厚みだけではなく、織り目の硬さこそ見逃してはならない点です。

デニムはその点すべてを兼ね備えた生地。

密度もぎっしりで硬く、しかも綾織りですので、帆布よりも幾分かデニムの方が糸調子が難しめだと思います。

そして、意外なのは、比較的薄手のナイロン/100%の撥水生地なども、硬くで密な織りなので同じようなことが起こりました。

厚みなど特にないナイロン/100%で糸調子の異常な不具合が起こったことで、当時は随分混乱し大騒ぎしました。

しかし、今になって分かることは、反対に肉厚であっても織り密度が粗ければ糸調子は取りやすかったりするということもあるのです。

厚みが糸調子を決めているわけではなく、むしろ「生地の織り密度」であるということです。

あとがき

今回は、こんな感じで、実際に体験してきた調整のコツのようなことが幾分かクリアになってきたのでご紹介しました。

とにかく、せっかくセルヴィッチデニムで作るバッグ作りなどを夢見ながら頑張っているのに、糸調子が取れなくて悩んでいる方、心より応援致します(^o^)丿。

この度の事を是非一度同じようにやってみてくださいませ、そして、実感しながら糸調子の深堀りをして製作技術の「肥し」としていって下さいませ(^-^)。

ミニマムな人数の世帯及び一人世帯の数の多さよ、使い道が豊富なヴィンテージ物のミニチェストの収納例とポテンシャルの高さ【621】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

掃除好き→整理整頓好き→インテリア好きに関連付いてお部屋の収納が1つの趣味や特技となっています。

当ブログのカテゴリーに<インテリア>というものを設けておらず、<コーデ>で綴らせていただいております。

多くの整理整頓やお掃除の機会にお伝えしたいことをアウトプットしお伝えする場としてこのカテゴリーの役目があります。

木製にこだわる趣味嗜好から、コンパクトなサイズの引き出し付きのチェストを今まで集めてきました。

このたびは、ミニチェストの使用例で、現在の中身のご紹介をしてまいります。

よく「模様替え」をしますので、いずれ中身が違うものに変わる時期も来るかもしれませんが、その時の気持ちに実直にその時に腑に落ちた配置で収納をするという自由スタイル。

中身を変えても不動な木製チェストの姿を「インテリア」の視点からお楽しみくださいませ。

どこまでがミニチェスト?4段の引き出しに入れた物のご紹介と空間利用の置き場所の工夫

木製の4段チェスト:縦46cmx横35cmx奥行き30cm。このボタンみたいなつまみがデザインとしては好み。

ものすごく小さなものではありませんので、使い方の工夫のポテンシャルは高いです。

とはいえ、大きく場所をとるものではありませんので、机やテーブルの下の空間に配置することが上手い配置だと言えます。

中身:ジャージの上下1セットで1つの引き出しの容量を満たします。4セットのジャージを計4段使用。
現在のクローゼット内の配置:可能な積み重ねをして空間を縦に利用しています。

続きまして、この写真の一番下に映る「コーナーテーブル」の中身をご紹介。

木製コーナーテーブル:「コスガ」ブランド。ベッド周辺の使い道で作られたもの。奥行きが55cmという長さ。

木のカラーがカーキブラウンで非常にクール。

奥行きのたっぷりさから十分に奥まで物を入れられます。

細かい引き出しの使い道:タオルハンカチやマスク。一目見て分かりやすいです。手前から使っていきます。

広い方の引き出しの中身:靴下です。裸足が好きなわりには、靴下も好きという(^_^;)。

「世代」の影響でしょうか、靴下にロゴが付いていないと気が済まないのです。

あとがき

インテリアの楽しさといったらありません。

本来チェストも使い方は自由。

一時、結構大き目のチェストにはジュエリーを入れていたこともありました。

もちろん、その中に更にトレイなどを置いてはいましたが、チェストはある一定の深さがあります。

よって、ジュエリーは深さの縦の部分を使わないもったいない空間が残るため、その使い方は取りやめ。

ただ、とても見やすかったので、お部屋に余裕があればゆったりと利用する方法としてはお勧めです。

ヴィンテージ家具のユニークな使い方を共有し合うことも、他の方からの新しい情報が得られ、もっと楽しくなると思います。

決して新しい品物を購入することが「リフレッシュ」ではないと思います。

古き良きお品の入れ物へヴィンテージ物のお洋服や小物などを収納していく使い方のスタイルでも十分に「リフレッシュ」できています。

お部屋の模様替え、整理整頓、お掃除などはひょっとして、「心の中をリフレッシュすること」が本当の役目なのかもしれません(^-^)。