使い道の多い「フェイスタオル」のほつれ、残った繊維に接着芯を貼り三つ折りステッチでまとめるお直し方法【662】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

タオルは日常になじんだありふれたお品と思われがちですが、これが結構長持ちの約20年来のタオルが手元ではごろごろしています。

20年前に購入したのがだいたい同じタイミング。

贈答品のブランドタオルを未開封の中古品で購入してまいりました。

お洋服が古着購入スタイルですので、自然と雑貨類なども同じようにリサイクル品でお得に良い物を探すのが楽しいのです。

そうした良質なタオルであっても、お洗濯の積み重ねと共に、擦り切れが目立ってきたことがここ最近気になり始めました。

長年タオルをコスパ良く使おうとリフォームしながら使ってきて思うこと、タオルは結局洗濯機で傷むのだということです。

タオルに何か大きな力が加わり損傷することはほとんどありません。

結局、綺麗に洗おうとしたその洗濯機で傷むというパラドックスが何とももどかしいですね(^_^;)。

まず、お勧めしたいのは、ウォッシュタオルやバスタオルも洗濯ネットに入れて洗うのが長持ちの一番の秘訣だということです。

ただ、そこまでやると洗濯ネットだらけになってしまうので、実はそこまでやっていないのが実情です。

フェイスタオルの両端の擦れを接着芯を使ったリフォームで擦れを内側に隠しすっきりとお直しした記録

両端の擦り切れを接着芯とミシンのコンビでリフォームする方法です。

まだひどくはないので今のうちといったところです。一部縁が三つ折りラッピングが外れています。

これをラッピングし直してステッチしたいのですが、けば立った毛のような繊維をそのまま三つ折りというのは困難。

そこで、接着芯の出番です↓。

タオルには織芯が相性が良いと思います。毛並みの上にすき間を埋めるように生地のように補充して接着。
こんな風に幅を余分にはみ出して接着したら、後で適度な長さにカットし調整するのです。
飛び出した繊維の長さにカット。生地みたいな状態になりました。これで三つ折りラッピングができます。
元の三つ折りに馴染むようにアイロンで三つ折りし、ステッチミシンをかけて出来上がり。

左右対象の物はもう反対側もチェックして事前のリペアをしておいた

とここでポイントがあります。

タオルの片方だけが今回お直しの対象でしたが、偶然にも間違えて、大丈夫だと思われる反対のサイドを縫ってしまったことがきっかけで気づいたことがあります。

別のサイドももうすぐ同じようになりそうな状態だということが分かったのです。

今ここでお直しをしておけば、早い対処となり、ひどく劣化することから免れます。

対象のヶ所というのはおそらく反対側も同じようになっていくことが多いのでそちらもチェックしてこのタイミングで一緒にあらかじめお直ししておくということも「事前補修」の案としてはあるかもしれません。

橋などの重要建築物の劣化はそれが起こる事前に修復されることが多いと見ています、ああいった考え方です。

あとがき

タオル関係のリフォームの記録は、バスタオルを含め過去に4記事アップさせていただいております。

【185】【254】がバスタオル、【257】【260】がウォッシュタオルです。

内容ままた違った擦れ具合だったり、リフォーム方法が違っていますので、よろしければ、4記事にもご訪問是非(^-^)。

大半の人が、お洗濯においては、洗濯ネットにタオル類を入れることなとは少ないのかと思いますが、パイル地であるデリケートなタオルこそ本来洗濯ネットに入れるにふさわしいアイテムなのではないかと思っております。

毎日使う当たり前の物だからこそ、買い替えれば代わりが簡単に見つかるものだからこそ、同じものを長く使い続ける方が「素敵」ではありませんか(^-^)。

バッグの紐先のアクセントが重要、筒形のゴールドループエンドを取り付けたその後のバッグの姿が見違えた【661】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ひどい片頭痛で2日間まるまる寝込みました。

これは過去最高のひどさ。

片頭痛もここ最近軽いものになって来たと思っていたのですが、実はこの1か月程、就寝時刻が夜中2:00周辺となっていていろんなことが遅れた結果、のろのろとマイペース過ぎた結果です。

良くないと思っていたちょうどその矢先でした。

片頭痛の原因は複合的だと思われるので、これ1つだけではないと思いますが、間違いなく「就寝時刻の遅さ」は後押しとなる原因の1つ。

1-2日は寝込み、3日目の途中から復帰できまして元気になったところで活動開始。

その1つ目の活動に今まで経験の無いリフォームをしてみました。

ブランドバッグの紐先の始末を美しくする「ループエンド設置」のプチリフォームです。

ブランド様の著作権侵害を考慮し、バッグを写すことを控えさせていただきますが、劇的変化だったことが間違いなかったので、こうしてブログ記事に綴らせていただきます。

自前のバッグのワンショルダーバッグの紐先を整える工夫の、「筒形ループエンド」設置。

結構太目の紐先にゴールドのループエンドを付けました。こういうタイプはサイズ感に意外性があります。

こんなことをしたのが、復帰の最初の活動です。

自前のワンショルダーバッグ(ブランド品のヴィンテージ物)の紐先が気になって、スッキリまとめたいとの思いから、「東急ハンズ」様へパーツを買いに走ります。

以前別の製作の際にループエンドのサイズ感で失敗があった時の教訓から、結構太目のロープでもギューッと最小限に圧縮された時の直径に合わせたサイズを選ぶということを肝に銘じておりました。

このたびこそ失敗せぬようにと、ロープのような太めの紐に対して1cmもない直径のループエンドをチョイス。

これで正解なのです。

今回はこのサイズ感を特にお伝えしたかったのです。

見かけに翻弄されて、間違えて直径の大きな方を選択してはスカスカで外れてしまうのです。

筒の中に紐が所せましと隙間なく詰め込まれるイメージが正解。

中がスカスカなのに、無理矢理ペンチで圧力をかけてカシメようとするとパチンとパーツが割れて破損になりかねません。

よって、ちょうどになる程合いはひもの密度が関係しているということになります。

太いロープのような紐でもぎゅっと縮めると中身はスカスカなのでかなり凝縮するものです。

そして、紐の先をセロテープでまとめて少しカットしておくことも事前にやります。

そうして、このループエンドパーツの空洞の中にセロテープの覆われたひもの部分を隠すということをします。

最初入れ込むのがきついですが、ペンチの先の細いタイプなどで押し込んで入れてあげます。

気を付けながらですが、2本のペンチを使いながらで少し口を広げたりもました。

そして、紐先を入れ込んだら力の加減をほどほどにして、軽くカシメ閉じました。

このような丸い筒などは力を加えすぎると楕円形になりその後は破損なので、楕円になる前に注意せねばなりません。

さて、そんなコツのあるループエンド取り付けの後は、バッグが随分素敵になりました。

いわゆる「アクセントの働き」です。

あとがき

バッグの劇的変化をご披露できなかったのは残念です。

特にこの度のブランド様は以前に別件でお電話で「イヤリングをペンダントにアレンジしたものの商業利用について」お聞きしたことがありました。

答えは、「改造に当たるので不可」とのことでした。

元のデフォルトのままでない限り、アレンジも「改造」と考えるスタンスです。

ということは、自分使いの範囲内はもちろん、発信もぎりぎりOKいただけるひも先だけにとどめまして当然ブランド名なども綴ることはございません。

さて、このたびのちょっとしたリフォームの効果をまとめますと、どんな巾着バッグにおいても、ひも先はデザイン的にループエンドでまとめることが整然とするようです。

リフォームから得られた学びを新しい巾着バッグなどを作る際に活かすことも出来ます。

ところで、なぜブランド様がこれをやっていなかったのか。。

これに関しては謎、ブランド様のみぞ知るところです。

ただおそらくなのですが、水辺で利用するタイプのバッグでしたので、錆びないように金属を使われない選択をされたのかもしれません。

特にハイブランド様は「理由」や「考え」無しに物を製造することはほとんどないと考えます。

このバッグを水辺で決して使わないと決めていたからこのたびの金属製ループエンド追加作業が可能だったということになります。

はっきりした形こそクセが出てしまう、三角モチーフのダイヤモンドダブルリングがうまくコーデできなかったほろ苦い記録【660】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドリングの中でも、個性的な三角モチーフリングに出会いました。

ダイヤモンドリングは宝石界隈では非常に豊富であるがゆえに、個性的なデザインに魅力を感じたからです。

不思議なもので、希少価値が高いからこそのダイヤモンドストーンが、ありふれたもののように数えきれないほどあるこのパラドックス。。

とはいえ、ダイヤモンドを狙う人はお目が高い。。

特に優れたものから順番に求められていくのです。

このたびは、三角モチーフが美しく個性的であったダブルリングに対し、最終的にお手上げしてしまった記録を綴りたいと思います。

その理由を打ち明けたいと思います。

三角モチーフが珍しいダブルリングだけを見ていた。。他のジュエリーとの関連付きが何もできなかった結果

三角の枠にパヴェダイヤを敷き詰めたといったような三角の形の構造になります。

これがダブルリングになっているところがとてもカッコイイと思ったのです。

K18YG台のダイヤモンドリング1ct。

正三角形というところにかわいらしさもありました。

これを基準にしてでも他のネックレスとかブレスを探していくことになりました。

そして、考えた組み合わせのセット案が、こちら↓。

3点セット:合わないことは無いけれど、必ずしもこれらと合わせる必要があったのかを考えると疑問でした。

このように、いかに先にリングからスタートした組み合わせ方が難しいのか、そして、三角のモチーフのクセの強さを知ることに。。

K18YGベースでそろえただけというような腑に落ちないセットになり、その後廃止を決めました。

最終的にブレスレットのみを残しました。

では、ブレスレットはどう組み合されていったのかです↓。

3点セット:ブレスの柄と同じネックレスを組み合わせていきました。この時のリングはガーネットの赤。

あとがき

当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止の三角モチーフのリングでしたが、うまくまとまらなかった原因がモチーフのクセの他にあることに気づいていきます。

それは、リング自体にダイヤモンドが難しいということです。

考えてみれば、ラインナップに、リングのダイヤモンドはほとんどないのです。

このヒントから考えるには、リングをアクセントのようなものにする傾向がセットの組み合わせ方の1つの考え方だということ。

透明色であることでかえって難しいダイヤモンド自体のクセが原因だったとも思えてくるのでした。

ヴィンテージ物のチェコ製バーカウンターの椅子をひっくり返して使う芯地や生地などの反物入れの独特な使い方【659】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主は会社と違って、自分の使うものが自分の趣味の濃いものにできるというメリットがあると感じています。

インテリアなのか、それとも消耗品なのか。

事業で使うものは当然消耗品ですが、インテリア性のある消耗品にすることができます。

このたびは、ヴィンテージ物のチェコ製のバーカウンターチェアがあまりにも大き過ぎ、椅子として使用することをしないケースをご紹介。

では何に利用するのか。。ひっくり返してその背の高さを利用した「反物入れ」として使う決意と共にスタートしたその設置風景をお届けしたいと思います。

木製のハイチェアーが椅子としては大きすぎたことからの別案、ひっくり返して入れ物として使ってしまう

実はもともと、椅子として使おうとしていたバーカウンターによくある木製のハイチェアーの素敵なのを見つけました。

チェコ製とのことで、異国の地からの贈り物のように夢が膨らみます。

ところが、届いてびっくり。

腰を掛けるというものではなく、よじ登るというような高さだったのです。

チェコ製ということで西洋の方の体型に合わせたものなのでしょうか。

かなり日本人離れした大きなまるで机のような椅子だったのです。

その時、驚いたと同時に、机にも使えるのだと前向きに考え始めました。

ただ、机も今すぐ必要なものではなかったので、結果反対向きにして、反物立てに使用というアイデアが浮かびました。

「大は小を兼ねる」と言われますが、大きいと随分いろんな使い方の可能性が生まれるものです(^-^)。

芯地が複数のハンドメイド製作には有難い反物立てとしての姿

ハンドメイドバッグにおいては、芯地を2種-4種使います。

①基本的な接着芯②バッグに必要なハード薄芯③補強のハード厚芯④取っ手に入れるソフト厚芯で、それぞれを反ごとに購入しておりまして、立てると高さが1m前後あるものです。

これらはなかなかまとまりにくいもので、室内の片隅に壁に立てかけたとしてもバランスが必要です。

そのような悩みを抱えていた状況の中でこのたびのハイチェアの逆さ使いにより、見事に入れ物として誕生♪。

もともと同じハイチェアを1点持っていたところへ4ヶ月後くらいでしょうか、使い勝手の良さにもう1点をリピートし購入。

在庫があって本当に良かった(^_^;)、「ヤフオク」様にて購入でした。

ヴィンテージ木製ハイチェア:チェコ製。高さ80cm、直径35cm。価格は¥3,000程度。配送料が¥6,000程度。
反物立てとしての使い方:ひっくり返すと、良質な作りから途中のサークル部分が支えになり、反物立てが実現。
反物立て設置風景:下は絨毯が敷いてあるので特に机面のキズの問題は無し。中敷きとして吸着マットを設置。

あとがき

このたび独自の使い方の発案でしたが、全く同じ状況ではなくても、お品物の形とか作りを見ることで別の使い方をひらめくことがあると思います。

ヴィンンテージ物というのは、お洋服でも家具でも今から好みに作ってもらうオーダーメイドとは違って、そのままの姿をいったん受け入れる必要があります。

よく、ヴィンテージ物での販売で、「現状」と一言書かれていることが多いですが、この短い言葉には「この姿でしかないのだから受け入れてね」というメッセ―ジが込められていると思います。

その後のリスクと責任や品物との向き合い方がすべて購入者に委ねられる場面、このことをかえって「自由」だと考えています。

いかようにもできる、決められたスタイルが全くないヴィンテージ物は窮屈なようで本当は自由な品物だと言えるのではないかと思えてなりません(^-^)。

お部屋の風景にとどまらず、収納ボックスの蓋を開けた中に広がる小さな収納の世界も間違いなくインテリアである【658】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お部屋の掃除や整理整頓を始めとして、模様替えやインテリアがとても好きです。

こうした嗜好から、コスメボックスの中も「ミニインテリア」のような世界観で配置と整頓を徹底。

ハンドメイド製作のミニコスメケースの出番がいよいよ出てくるみたいです。

コスメケース自体の製作の場面をご紹介するだけではなく、その続きの場面「使用風景」をご紹介致しまして、製作したものが実際にどんな風に利用できるのかという実用的な面の可能性を綴ってまいりたいと思います。

コスメポーチはハイブランド品で持ちたい、その中の整頓のお手伝いができればと世には出ていないミニサイズのケースの出番を見つける

ハイブランド巾着袋に入れているコスメグッズ。

一重仕立てながら素敵なのも、「ブランディング」ゆえ。

作りの良い物も一重仕立ての簡単なものも、とにかくハイブランドロゴのおかげでその存在感には到底無名の者がかないません。

ということで、せめてブランドポーチの補助的な役割ができる良質なお仕立てで、マイペースに小さなお品を作っていくポジションの可能性に注目しました。

まずは、インテリアの一部コスメボックスの存在があります。この中にコスメポーチが入っています。
コスメポーチ:ヴィンテージの「バレンティノ」のお品物。スエード素材で作りはハイレベル。
コスメボックスの中の配置:縦長のボックスの作りのてっぺんの空間を利用して先程のコスメポーチを入れます。
ハンドメイドポーチ(ミニサイズ)の存在:わずかなすき間に入れられるサイズが内部を満たしていきます。

奥にはハンドメイドのファンデーションケースが、手前の黄色い小花柄はコンタクトの液入れ、右サイドはストック用のペンシルケース。

メインポーチは、携帯してバッグの中に入れて使えます。正面のポケットにはぺたんこのクシと鏡を収納。
鏡もコンパクトで可愛い丸型のペタンコのゴールド。左の奥に少し写っています。
コスメポーチの中身:ペンシルはこのままin。ここを解決するために後日ペンシル専用のケースを作ります。

あとがき

こうして見てみると、「小さな入れ物でさえインテリアなのだ」ということを感じてきませんでしょうか。

サイズが小さくなっただけで何ら大きなお部屋と同じインテリアそのものです。

インテリアは世界観が生まれます。

化粧ポーチはお部屋の大きさに比べたら小さな空間ですが、開けた時に広がる、世界観は同じように存在していました。

細かいケースの1つ1つが棚やチェストみたいな存在なのです(^-^)。

裏地はたまたま隠れる場所に設置される生地というだけ、表地とフラットな見方で時には「主役」にもなる【657】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あれは2019年のこと。。

生地屋様のレジの列に並んでいました。

手に持っているのは生地の反の最終、よく遭遇するのですが1反の最後は生地屋様の在庫の終わりであることも多いです。

その時に、後ろの方に「それ、何に使うの?」と聞かれました。

もしかして良いと思っていただいたのに反の最終だから欲しいと思われたのかもしれません。

そして、答えます、「バッグの裏地です」と。

そして、「裏地なんて安くて悪い生地で良いのにそのような生地を使うのは違うのではないか」とのこと。

その生地の値段は、@¥1,000(税込)/m。

生地の中では安物ではないレベルのお値段なので確かに一理あります。

マルチストライプのコットン素材でしたが、先染めではないプリントでした。

その頃から裏地も表地もフラットに見ておりましたので、そのご意見には「しきたり」や「固定観念」を思わず感じてしまいましたがかなりご意見としてはいい加減ではなく、固いもののようでした。

「裏地は裏に隠れるもので、そこそこレベルで良い」というのは、確かに分かりますが、バッグの場合はっきりと目に見える部分であり、むしろ中に物を入れる時に直接触れる部分ですのでそういった意味においては表地よりも重要な部分です。

今でもこの「表地とフラットに見る」という見方は間違っていないと思うのですが、多くのバッグはそのレジで後ろに並んでおられた方と同じ考えだと思います。

「そういうものなのだ」というのがまず一番に思うことなのかもしれません。

そんな頃、専門家による遥か昔の昭和時代の本を古本で手に取り、今でも大切に保管することになる本に出会います

そこから、裏地の役割や機能を「専門書」の教えとして学びました。

このブログ記事の最後に、裏地に対しての考え方を持ってみてくださいませ。

裏地は脇役でしかないのか、それとも主役になるのかを自分の意見だけではなく、専門書に書かれていることから答えを探してみた

少し前のブログ記事の【651】の「ベルトの起源」の内容の記事が「コラム」の中に書かれていた同じ本です。

「裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」、1983年製の教科書のような本。

専門学校とか大学などの服飾関係の科で使われたものではないかと想像します。

昔の本であっても裏地や芯地は姿や形が変わることが無く、とても典型的で本来の仕立てなどベーシックな部分が学べる貴重さというものを感じました

まとめますと、裏地は「縁の下の力持ち」的役割が主体となった「機能を主につかさどる存在」だと言えます。

よって、華やかにする必要が無かったりなどと思われるのかもしれません。

ただ、現在はこの本が発行されてからは40年の年月が流れ、手に取ったその後新しいタイプの考え方を持つようになったのだと言えます。

かつては裏地の大部分を占めていた「機能」、不足しているところが「おしゃれ度」の割合の少なさだったかと。

40年の間ではかなりの価値観が多種に分かれることになり、1つの同じ考え方一辺倒ではなくなってきたのです。

機能の部分は一番の基本としてこうした教科書に綴られていることを理解し、有難く受取り、あと私達が出来ることは、「美しい物に対して気持ちを満たす」価値を考えることになります。

そうすると、裏地にもおしゃれ度を入れていくということで裏地の存在も重視するのが自然に行き着いたことだと考えました。

あとがき

裏地があるおかげで、一重仕立てでは難しいバッグのデザインが上手く出来上がっていくことがよくあります。

実は、それほどまでに一重仕立ては難しい仕立てなのです。

今後製作していこうと予定を立てています黒ベースのバッグは、裏地の効果もあって黒なのに華やかさも入るテイストが作れると思っております。

ただ、レジ並んでいた方は、もしかして、「基本的な機能を重視せよ」ということを思っておられたかもしれません。

まさにこのたびのこの本の時代にハンドメイド活動真っ盛りの40歳くらいだったと予想されるからです。

その後、レジで並んだストライプ生地は、後ろに並ばれた方の助言も取り入れながら、1点のヘルメットバッグを表地に、残ったすべてを表地も裏地も両方ミニバッグに、そのストライプ生地で作ったのでした↓。

ヘルメットバッグ:裏地に選んでいた生地を表地使いに製作。
ミニバッグ:裏地に選んでいた生地を表地にも裏地にも共生地で製作。

本からの学びも得ながら、レジの後ろに並んでおられた方のご意見も違った形で受け入れました「表地にも裏地にも取り入れる」という形でこの生地の幕が下りたのでした(^-^)。

コスメケース3点セットの中のペンシルケース、まとめて入れるこれまでの仕様を改良し1本ずつ差し込む仕切りを入れた【656】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コスメケース3点セット」という企画の製作をしています。

大きい容量のコスメポーチでは果たしきれない細かいケースの役割を担おうということで始めた製作です。

よって、化粧ポーチというのはお作りせず、はぎれを使った細かな、ポーチの中で使うケースというものを考えていくポジションに携わろうと決意。

イメージとしては、「隙間ニーズへのアンサー」のようなものであり、今一つ整頓しにくい1部屋ポーチへのお手伝いのようなもの。

これで永久だとかつては思った2年前のコスメケース3点セットも結局は改善の時を迎えています。

あれで永久のデザインだなどと思ったのがいかに自分だけの目線だったと気づきます。

ということで、コスメライフにおいて、実際に使い勝手に悩んでいるところからのスタートで、新たなデザインを考えている途中です。

このたびは、1本をピンポイントで取り出しにくいペンシルケースをまとめて収納ではなく、1本ずつのペンホルダーを設けることで細かいお部屋へ収納し使い勝手を高める割と大きな改良をしたいと思います。

以前のペンシルケースからの課題、希望のペンを見つけるための苦労のストレスの解消の小部屋の設置

以前は、いかにもよくあるタイプの筒形でフラップが付いたものでした。

そこへ必要なペンシル類をまとめて入れる使い方。

複数のペンシル同士がぶつかりながらの摩擦の中でその配置は安定したものではありません。

右上から時計回りにペンシルケース、シャドウケース、ファンデーションケース。

これはこれで1つあるかもしれませんが。。

3点もあって充実しているところばかりに拘って、もっと1点ずつの機能とか使い勝手が本当に現実的なものなのかを考えるべきでした。

他の2つもあれでもいいと思うものの、コンパクトに1つに合体させたデザインも試行中です。

そして今回の右上のペンシルケースは単独のまま行きますが、デザインが大きく変わっっていきます。

以前のものは、結局お部屋が1つの中で数本入れると、がさごぞと探すストレスが生まれていました。

これでは、なんらポーチに直接入れていた時と変りがなかったのです。

と、そこで今回は、ペンシル1本ずつを収納できつつコンパクトにもポーチの中に収納できることも重視のミニマムなデザインを考えました。

1つ試作を作ってみたのですが、まだまだ完成型ではないのでここから修正していきます。

留め具はマジックテープ。マジックテープは外に邪魔にならないように付けるということに今後変えていきます。
こんな感じでペンシルタイプのお部屋をいくつか作るのですが、部屋が狭すぎてきつかったです。ありゃりゃ。

思うように本数が入らないことの課題が生まれました。

ということで、お部屋の幅の違いなどを工夫しながら出来るだけ幅を有効に使う工夫をすることが次回への課題です。

最初に型紙が大きすぎてカットしているので、横にたくさん並ぶように長くするのをとりあえずやめて、逆向きにも収納場所を設けるという方法も考えています。

それで使い勝手が悪ければ、幅を長くとって、くるくるっと巻物みたいに丸めてコンパクトにしていくという方法も考えていきます。

今回は、ほんの第一歩でしたが作って生まれる課題こそが次へのステップとして大切です。

こうして、今後の展望も見えてきました。

とにかく、ストレスがありがちな化粧ポーチの手探りで探す場面をいかに解消できるかという、「ストレス軽減の価値」を込めたペンシルケースにしていきたいと思います。

あとがき

はぎれで作る小さなものでもこんなに工夫とポテンシャルを秘めていることに感動します。

そう考えると、小さい物は比較的安い値段で、大きい物はその比率が常識にそぐうようにと高い値段ということにむしろ疑問を持つことがあります。

どんなサイズでも使いやすさや機能の優れたものを作ることに対しては、平等なのではないでしょうか。

いかに浅い所で判断されてしまう現状とそれに答えてしまう現状の問題点も浮かびます。

おそらく30年は軽く行けるであろう、丁寧にお仕立てした最も単純な壁掛けメモホルダー(改良版)【655】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

何気ない日常の動作の1つに予定のメモ書きがあります。

そのメモ書きをそのまま活かせる、書き写しや次の1ステップが何も必要がないメモのままホルダーに留めるという使い方をする「壁掛けメモホルダー」というものを考えました。

決してその予定を逃さない、1つ1つの用事をカレンダーに書き込むのではなく、メモ帳の形で実現していこうといもの。

カレンダーメモなどのメリットももちろんありますので、併用タイプとしていかがでしょうか。

生地のみで作れるミニマムな製作、両端にループを作って画びょうやフックに掛けるデザインの「壁掛けメモホルダー」の完成

改良前:取っ手デザインは「反り」が起こって失敗でした。その後改良したのがこの度の両端タブ式です。

↑せっかく「リンントンツィード」のはぎれで製作する機会を得られて喜んでおりましたが、取っ手型のフックの場合、縁(ふち)がメモの重みで手前に反ってくることが分かりました。

よって、今回その反りが起こらないような物理的対策をしたデザインに変えていきます↓。

改良後:両端のループによって、反りが起こっていた部分を固定。もう反りは起こりません。

一番手前に近々のメモの予定を洗濯ばさみで留めて表示。

残る予定メモはポケットに日付順に並べ収納するだけ。

ループは共布に接着芯を丁寧に貼り、四つ折り観音開きに折り、縁をステッチした作り。

インテリア品でここまでの仕立てはもしかして不必要というご意見もあるのかもしれませんが、これもハンドメイドバッグの仕立てをそのまま落とし込んだ作り。

ちょっとしたことですが、迫力とかしっかり感というのは、やはり比べれば感じるもの。

この度も本体の前面側に接着芯に加え、ハード厚芯も貼っています。

専用の型紙も作ってカットしたハード厚芯をボンドで貼って思いっきりハリコシを出しますと立派になります。

あとがき

では、以前に作った取っ手デザインはもう無いのかということですが、あれも、ひと工夫することで、あのデザインのまま行けます。

反った部分を反らないようにパイプ状の木の棒などを縫いこんで横に設置。

そうすると反らない取っ手バージョンも完成型になります。

ただ余計な材料が1つ必要になるので、とりあえず、今回の両サイドのタブ型がまずは布だけで作れるものになります。

今回のようなメモホルダーはかなり日常的なアイテム。

すぐにご利用していただけそうです。

物を作るだけではない、その後の使い方を予想した案をよく作る前に見通すことこそ製造主としての役割と責任です。

コスパの良いお品というのを目指していますので、そういった意味で、流行などとは無縁のインテリアアイテムである壁掛けは、何十年でも長持ちすると予想できます(^-^)。

3点のバッグを持つだけでこんなにも豊富で自由度の高いワードローブが出来上がる理由を解き明かします【654】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

心機一転、今まで持ってこなかったような色のバッグを持とうと、赤いバッグをハイブランドヴィンテージ物で購入。

黒や茶とは別の差し色になりやすい比較的強めのカラーが赤色。こちらはワイン/エンジと呼ぶような赤です。

こんな風に実際にバッグを追加することで、このたびの話題を思い付き、当ブログ記事に綴らせていただきます。

自分の体験がヒントになった、たった3点のみのバッグを持つことで十分展開の豊富なワードローブが彩られるということをお伝えしたいと思います。

たくさん持っていても出番が偏れば意味がありません。

やはり持つという機会があってこそのコスパですので、加えた甲斐があったような選び方をするには、まず3点の内訳を好みや望むテイストで配置する工夫をお勧めしたいです。

ということで、3点のバッグの集め方を4例程ご紹介したいと思います。

あくまで私からのご提案であり、集め方は無限で自由です。

ただ、その自由度を結果として良い形で残すには。。ということをそれぞれ追求した例です。

図解になりますが、是非楽しんでご覧くださいませ。(^-^)。

3点バッグを持つとしたら。。コーデが豊富、素敵になる3点のバッグの選択のポイント

バッグも渾身の1点だけを持つというのがなかなか困難。

やはりある程度バラエティーがないと充実感が得られないからです。

とはいっても、むやみにたくさん持つということではないミニマムな数量を「3」と算出したのが考えたメソッド。

3点という最低限の数のバッグをうまく活かすようなものになればと考えたその3点がどのような集まりなのかという例を4例ご紹介してまいります。

バッグ3点の集め方例①:デザインに違いがありながら、すべて同じ色で拘る集め方。

実際にやっていた集め方で、黒だけで統一してしまうことです。

バッグの黒はやはり最強。

ヴィンテージ物でも黒のバッグが残っていることがとても珍しく、出番の多い色であるという証拠です。

数が3点だけという場合だからこそ、黒のみで統一の効果は非常に大きいです。

どのバッグも出番が必ずあるということがまず見込めます。

バッグ3点の集め方例②:全部違う色でバラエティに富んだカラーを持つ。

先ほどの黒に拘るのと真逆。

カラー展開を豊富にするというもので、左から、ボルドー、黒、グレーです。

もともと別のデザインですので、カラーもすべて違うということでどんなお洋服の色にも対応できる体制を整えるかのような集め方です。

とりあえず、色も落ち着いた合わせる機会の多い色を選んでみました。

しかし、パステルカラーが好きな人なら、そういった色目ばかりをこだわっても良いですし、それならいっそ際だったカラーだけでこだわることで「主張」が生まれます↓。

バッグ3点の集め方例③:こだわった分野のカラー展開をする(この場合はビビッドカラー)。

こんな感じの色の展開は華やかですが、差し色に使うと決めれば、出番はどれもあると見ています。

次は、最初のALL黒にもう1つ変化を入れ込みます↓。

バッグ3点の集め方例④:1点だけ柄物を入れてみる。

最初の1の黒ばかりの中に1点のみ柄を入れてみます。

ベースは黒なのですが、ここへお花柄が入ることで単純に楽しくなります。

ということで、ほぼ無限!?にいろんな集め方が考えられるのです。

落ち着いた感じで安定した長持ちを目指すのであれば、1や2の例、華やかなコーデをしていきたいのであれば、3などもありです。

バッグを同時に3点並べるのは最初集める時だけで、あとは日々のコーデに1点ずつ添えられるということもイメージとしては重要です。

ここでは、ええっ!?と驚くような3などのビビッドなカラーばかりな展開もお洋服とのコーデの場面ではそんなに驚くものでもないのかもしれません。

あとがき

たった3点のバッグであっても、その人の「人となり」が現れるものです。

どんな3点になるのかは人それぞれの独特のチョイスが入ってとても興味深いと思います。

面白いのは、品物を見ただけでその人の考え方や人生までもが現れることがあるということ。

そう考えましたら、バッグ1つでもただの「入れ物」ではい非常に重要な「持ち主の写し鏡」とさえ言えると思います。

今一度、心から納得したバッグを選んでいくということを見直し、数がミニマムでもここまでできるのだというところを考えてみてくださいませ。

たくさん持っていれば「おしゃれ」なのだということでは決してないことが分かってくると思うのです(^-^)。

たすきの先端の玉止めはサイドの溝へ糸を集めて結び隠す、最後の作業まできめ細やかに行う手間の大切さ【653】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

エプロンを複数製造させていただくお仕事をいただきました。

大変有難いお仕事の中で学びをアウトプットし、同じ品物を作れるように、もしくは更に良きアイデアにより発展した製造になればとお伝えしたいと思います。

テクニックというほどの大袈裟なものでもないかもしれませんが、「当たり前の丁寧さ」のようなものだと考えております。

アレンジしたものではあるのですが、同じ人間のすることですので、きっとどこかのどなたかも同じように、もしくはもっと工夫されたレベルの高さでもって解決されているかもしれません。

それが分かるのも、まずアウトプットすることであり、この<製作>のカテゴリーではそんな技術や裏技を同じハンドメイドをされる方向けに「共有」という意味をこめて綴らせていただいております。

端っこの糸を集めて束に、そして、一括りに結んでサイドの溝へ隠す手法で現在腑に落ちている

たくさん並行にステッチするなどのベルト製作の場合、このように端っこに糸がひげのように集まります。

これを針に通して、左側の溝のようなくぼみへ内側から見えないように移動。

ポイントとしては、最初に糸を綺麗に同じ長さに均一に切りそろえておくことです。

これで作業が幾分かスムーズになります。

そうして、こんな感じで糸が同じ場所に束のようにまとまったら、糸を均等に半分に分け、2度結びます。
サイドのてっぺん周辺の溝の部分に玉止めが隠れました。

このような作業をするのも、端っこが隠し込まれないむき出しのケースだからこそ。

バッグの取っ手を埋め込む場合などには、特に考えなくてよいことです。

ケースに応じて手間を適切にかけていくという意味です。

少し簡単に進んでしまいましたが、実際に作業している様子などはYouTube動画におさめました。

あとがき

今回のこの手法は、まつり縫いなどに最後の玉止めを内側に隠す時の違う場所へ針を刺すということからのヒントです。

糸はスパン糸の方がはるかに固定されやすいですが、テトロン糸でも同じようにやってしまっています。

その場合玉止めをかなりきつくギューッとやらないとスルリとほどけてきた時にかえって糸が集まってみっともなくなるのでその点は注意です。

なかなか手間のかかる部分ですが、これをするとしないでは雲泥の差。

見た目のすっきり感と今後の長持ちをイメージした必要手間だと考えております(^-^)。