ファスナーの縁にタブを付けず本体に馴染ませてしまう強度は本当に大丈夫なのか【741】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「ポータブルポーチ」なるものを製作。

端切れで作った外出用の厳選のコスメアイテムだけを入れる小さめポーチ。

外出用のバッグ内に余分な物を省略するためのアイデアになります。

この1つ前の投稿の【740】では、その前の【739】で入り口ファスナーの端が横に飛び出すことを解消。

端と同じで終わるように設置したもののファスナーの端を心配し、タブを付けたことで野暮ったくなり失敗。

その続きがこのたびの【741】になりまして、今度は一重仕立ての生地でファスナーの端のタブを付けない作り方をしてみます。

見た目のすっきりさが感じられるのかどうかという目線でご覧いただければと思います。

ひっくり返しをしないファスナーの取り付け方で製作のポーチのファスナーの端っこの安全度はあるのか

いくらなんでもゴブラン級の厚みです。

ひっくり返しは到底無理で、外表のまま折りたたんで作っていく単純な構造のポーチです。

ひっくり返さずには作れない。。ということはありません、生地の厚みに応じて「中表」「外表」のいずれかを選択してゆけばよく、両者の混合も時には有効です。

一重仕立てのマチ無しポーチ:<サイズ>縦14cmx横18cm。20cmのファスナーの端同士を折ると18cmに。

たった1枚の「わ」の縦長の生地をファスナーに縫い付けていくようなイメージです。

パーツがたった1枚だけで良いという点が製作としては気軽。

縫い代は1cmをアイロンをかけて内側に折り込み、きちんと合わせてサイドを縫い付け重ねます。

難関と思われる、ファスナー周辺の2列のステッチは、トンネルのような筒を移動させながら縫っていく場面がありますが、可能でした。

途中で糸を区切らずとも、ひといきで行けます。

さて、ファスナーの縁なのですが、何となく曖昧にステッチに溶け込んで終了しました。

ファスナーはカットせずに使いましたので、折っただけで留め具が役割を果たし強度はそこそこ保たれていると思います。

見た目のすっきりさと強度のバランス、都度よく判断することが重要です。

あとがき

無駄のないすっきりとした、ありふれたデザインこそが込み入ったデザインよりも粋です。

ファスナー1本とはぎれ1枚でも随分奥の深い製作の内部を研究することになるものです。

特に柄物は、小さい面積だからこそ柄が生き生きと映った方が良いですので、単純なデザインの方がバランスが良いです。

ということで、既製品の数が豊富ではないファスナーにサイズを合わせた、18cm仕上がりの20cmファスナーを使ったポーチ、活かしてみて下さいませ(^-^)。

もっとシンプルなままで良かったか!?、ファスナーの縁を折った後タブを付けたことの野暮ったさ【740】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デザイン考案+製造は失敗の連続です。

成功例だけをアップすればそれはそれは素晴らしい軌跡として映るかもしれませんが、現実はそうではありません。

その途中の苦労の様子や、「こんなことに気づかなかったんだ」という過去の姿も大切なのではないかと思っております。

結果上手くいかなかったさんざんな結果ではありましたが、次への道筋をある程度は付けることを必ずその回ごとに行うことで毎回わずかな発展をしているとも言えるのです。

このたびは、ファスナーを左右に飛び出さないようにと工夫したつもりの製作がかえって良くなかった例です。

考えたアイデアが必ず正解ということもなく、「余計なことをした」ということもあります。

このたびはそれに該当するようなケースかもしれません。

非常にお恥ずかしながら、これがリアルな記録、格好などつけるつもりはありません。

普通は隠してしまうような見苦しい失敗の体験を実直にご紹介させていただいてしまおうかと思います。

最終的に、「あっ」と言わせるような品々を作るところのゴールへ行くことが出来れば良いのですから。。

ファスナーカバー、付けない方が良かったかもしれない

二重仕立てに縫い合わせた生地にファスナーを取り付けました。縁は折りたたんで内側へ折り込む形で収納。

もしかしてこのまま縁を縫い閉じて仕上げた方がすっきりしたかもしれません。

ところが、こんな風にタブで覆ってしまおうと考え実行したのでした↓。

そのまま縫い付けずに、さらにファスナーカバーのタブを付けてしまいました。

このタブが余分なごわつきを生んでしまいました。

これ無しだともう少しスマートに出来上がったのかな。

その他のヶ所では、ファスナーの「務歯:むし」の左右は、生地が「わ」の方が見た目がすっきりするという改善点も見つかりました。

あとがき

いずれ良きゴールがあればと思います。

ところで、記事番号の1つ前の投稿記事【739】では、リボン柄でファスナーが左右に飛び出したタイプを製作。

そして、このたびは、ファスナーを飛び出さないタイプを製作しました【740】です。

次回【741】は、このたび付けてしまった余分なファスナー部分のタブを無しにしてみます。

しかも、インテリア生地の厚手の端切れを使い、一重仕立てで作ってみます。

こうして、【739】【740】【741】が連続した展開になっている投稿という見方をしていただくことができます。

失敗部分も記事をご覧いただけた方への製作のヒントになればと思います。

大切なのは、最終的には製作の「軸」を持つこと。

「腑に落ちない」何かを感じる感想も非常に重要なのです。

マルチカラーのリボン柄に心躍る、外出用のためだけの小さめバッグに邪魔せず入れられるコスメポーチ【739】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという「はぎれ」で製作する企画制作をしています。

イメージとしましては、ハイブランドメインポーチがメインコスメポーチとしてあり、その中に整頓するような形で入れるアイテムごとのミニケース。

「ファンデーションケース」「シャドウケース」「ペンシルケース」とおおまかなコスメアイテムの汚れやすいものをピックアップし、それぞれのケースに入れることで、お洗濯しにくいブランドコスメポーチの内部をできるだけ綺麗に保たれるアイデアです。

このたびは、「外出用」というシーンを考え、メインポーチを持って行かないケースとして、バッグに入るコンパクトなポーチを考えてみました。

ミニケースをそのままバッグに入れても良いのですが、更にまとめたいケースにどうかと考えてみたものになります。

横から飛び出すファスナー有りか無しか、柄の可愛さでデザインっぽく飛び出したファスナーの端

左-シャドウケース:縦6cmx横8cmxマチ無し。右-ポータブルメイクポーチ:縦11cmx横18cmxマチ無し。

左側のシャドウケースは、このたび右と一緒に製作。

型紙が一応底の部分がカーブを描いていたのですがうまく出ていませんので、次からは、「わ」を徹底した方が良いと考えました。

ポータブルメイクポーチは、右のような感じになりました。

ファスナーの飛び出しは厚みが増さないようにまずは飛び出してみたのです。

また後日、ファスナーが飛び出さないタイプも製作してまいります。

その場合、ファスナーを折ることになりますので、厚みが増して綺麗に縫えないかもしれないところが関門となると思います。

とりあえず、このたびは、柄の可愛さの力も借りながらいったん完成としました。

このたびのマルチカラーの原色がかわいいリボン柄は、日暮里の生地屋様「要藤商店」様からの購入でした、ありがとうございました<m(__)m>。

少しレトロ感もある等間隔の配列が大人でも楽しめるリボン柄だと解釈。

リュック用の裁断後の残布を使いこの度の製作をさせていただきました。

あとがき

このたびの三つ折りをアレンジしたファスナー付きのポータブルポーチは、様々なサイズで応用ができます。

三つ折り自体が、長財布みたいになったり、縦に眼鏡ケースみたいになったりと可能性が高いデザインの基本型です。

ここへファスナーが付くことが良い意味で発展、セキュリ―ティー性も追求できます。

メインバッグ自体のデザインへも落とし込めそうです(^-^)。

ストーンの面積を広く使った四角の大粒ジュエリーに惹かれて。。カラットなどの数値を見ずに目で見て感じる重厚感【738】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

「高級地金+宝石」に特化した3アイテムを1セットにあらかじめ組み合わせた点が特徴です。

そして、全体的にどれもが「大きめ」という特徴もあります。

ジュエリーの「大きめ」を、「大粒」「大ぶり」「ビッグ」「メガ」などというワードで表現。

確かに小さい良さもあるのですが、小さいことは実現しやすくどうしても普遍的。

全体を俯瞰して見た時には、希少価値はやはり大きい方に軍配が上がるようです。

そうしたニッチな部分を担おうというスタンスで全体が大きめで取り揃えております。

その中で、好んで止まない形が「四角」。

このたびは、宝石の姿になった「四角」の魅力となぜ四角が美しいのかということもお伝えしたいと思います。

四角の美しさには面積の広さによる壮大さと整然さを感じる

どこか「安心感」のような心地が感じますのも、日常的な親しみのあるお部屋の窓・ドア・柱と同じ形をしているからということもあるかもしれません。

そして、角の無いカーブよりも縁までめいっぱい広がったところに迫力が感じられ壮大だという印象になると思います。

四角には「クラシックさ」も感じます。

心のどこかで、まっすぐにそびえ立った「建物」をイメージしているのかもしれません。

この整った感じは、ジュエリーにとどまらず、バッグの形などにも通じるところです。

ファッションコーデにおいて、いかに「形」がキーワードの1つになるのかということでしょう。

大粒と呼ばれるようなバチカン含まずに2cm以上縦の長さにも及ぶものもあるジュエリーアイテムの集まり。

四角フォルム、大変美しいです。

写真では分かりにくいのですが、実物はどれも迫力のアイテムです。

面積を広くとるこのカットは、元の鉱物をできるだけ活かした形の1つです。

ただ、鉱物のままの面積をそのまま活かした究極の形となりますと、例えば水晶などはとんがった多角形型になったり、いびつな形そのままだったりするところがカジュアル過ぎます。

いびつな形の天然石がなぜそのままの姿で売られているのか。。の答えの1つにもなると思います。

宝石になるということであれば、必ず研磨とカットがマストとなるわけです。

あとがき

宝石の情報が多々溢れ、いつしか数値で判断するようになってはいませんでしょうか。

確かにこのたびのような大きめは、当然カラット数の数値もすごく高いです。

しかし、もう見た目の感動でその答えは出ていると言えるのです。

やはり、見た目で受ける印象ということは、データによる既存の数値よりも大切なのではないかと思っております。

なぜなら、数値は1つでも、印象は多数に及ぶからこそです(^-^)。

滅多に微笑まない人だ、ドキュメンタリー映画の中のその険しい表情から感じ取った「不服」【737】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッション関係の映画を積極的に観るようになりました。

他の分野の映画も、もちろんそこからのヒントが斬新だったりすることもあるかもしれませんが、ファッション関係のあるお仕事をさせていただいている以上見ない手はありません。

今回「ココ・シャネル 時代と闘った女」を鑑賞。

1時間足らずの映画であり、ショートの部類です。

見た後の何かずっしりとした重み、この重い気持ちこそがこの映画から感じたことでした。

自分の生い立ちなどを語りたがらなかった主人公の代りに映画が語ってくれたこと

「ガブリエル・シャネル(通称「ココ・シャネル」)は、その眩いまでの成功によりたくさんのスポットライトを浴びてきたかと思います。

しかし、この映画はむしろ、そのウラハラの、知られていないような部分に注目していると言えます。

これまで随分多く映画の題材にもなってきた「シャネル」様でありますが、このたびの映画化の意図が「みんなが知らないシャネル」というような部分を伝えたかった点にあったのかもしれません。

家庭環境に恵まれなかった辛く厳しい幼少時代のバネの跳ね返りが人生すべてというほどのものだった

よく、「苦労した過去をバネに。。」などと言われますが、まさにそういう一人が「ガブリエル・シャネル」様だと思います。

幼少期に親に見放され、修道院生活をしてきた孤児。

その辛い辛い体験から始まり、疑問だらけの満たされない日々を自らの強い決断をいくつか突破しながら脱出していき、成功への長い階段を迅速に駆け上ります。

決して、育ちの良い気品あふれた。。などという雰囲気ではない、どちらかというとやさぐれたようなタイプ(と思ってしまいました汗)、嫉妬深くて決して言葉使いが綺麗とは言えません。

先見の明ともいうべき、ここぞという分岐点を自分で感じ取り判断し、大きく舵を切っていくという手腕はこれまでスポットライトを浴びてきた部分で多くの人々から評価されています。

この映画が1時間もない短いものであるのも、「ガブリエル・シャネル」様がいかに人生を精一杯全力で駆け抜けたのかという疾走感がより伝わるよう。

完全ドキュメンタリーではない部分が多いですが、本人がマスコミにインタビューなどで語る姿はリアルです。

どちらかというと気ぜわしく、せかせかしたイメージのお話のし方なのです。

途中に大きな戦争があったり、亡命などもあったりで、そんな事情からか、故郷フランスではなくスイスにお墓があるようです。

あの納得していないような表情は何なのかを自分なりに解いてみた

本当のことは本人しか分からないものですし、特に幼少の頃のことは隠し通していたとのこと。

隠して語りたがらなかったところに答えがあるような気がしています。

その映画の中に出てくるご本人の表情が決して幸せに満ち溢れた笑顔では決してないことがとても引っ掛かりました。

あれだけの成功をおさめていながらもなぜあのような表情をしているのだろう。

功績とのあまりのギャップに疑問は、ますます高まります。

「たった一人で時間をかけて下から這い上がっていくタイプ」なのか「他の人の力を借りながら迅速に登っていくタイプ」なのか。。いずれも同じ成功という結果です。

「手相占い」にも運命線がどの位置にあるのかで、その両者が分かれるとのことがよく語られます。

どちらでも同じゴールなら良いですし、力を借りた人に感謝して「ありがとう、おかげ様で。。」という言葉や気持ちがあればたどる運命が違った道順だっただけ。

運命を切り開いたのは良き人物との出会いや素晴らしい直感などです。

幼少の頃の疑問、「なぜ親は自分を捨てたのだろう」という解決ができないまま、その子供の時の強い疑問を持ったまま大人になっていってしまったという点が非常に悲しく、心の奥の未解決部分だったかと。

そのことを忘れるかのようにがむしゃらにお仕事されていったのかもしれません。

現在も存続の一大ブランドを作った人の本当の気持ちという視点で少しだけのぞいてみました。

名前だけの一人歩きもある現在では、その華々しい功績が語られることだけが多いですが、その生い立ちがバネになった結果であると考えると、「闇」の部分「心の奥底」の部分も成功と同じくらいの対極にある真っ暗闇なのだと。

そういった意味で、この映画は重要なスポットにご注目されたのではないかと思います。

あとがき

「シャネル」ブランドは、特にアメリカでは大きく支持された点も誇らしき功績。

他の皇室ご用達の伝統ブランド、貴族財であったアイテムを作ってこられた数々の「ハイブランド」様との違いが「シャネル」様にはあるのでした。

最初から良い位置付けに恵まれたブランド様とは違って、無名時代があり、底から登って行き、現在に至ってもそれらの伝統ある御用達ブランド様の数々と肩を並べている存在感の維持が素晴らしいところ。

当の本人が語りたがらなかった隠し通した幼少期の不遇時代。

現在のここまでのファンの多さとブランドの継続をどこかで見守り、どうぞ「微笑み」を浮かべてくださればと思います(^-^)。

製作したコスメケースが汚れることこそ、ブランドメインポーチを汚さない良きフォローになる【736】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で「コスメケース」をお作りしています。

主に、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースの3アイテム。

改良途中ではありながら作ったサンプルを実際に自分で使ってみまして、汚れた部分などを確認いたしました。

このたびは、実際に大きめのメインコスメポーチを使う場面において、中に入れて使う自作のミニケースの役割や存在を見てまいりたいと思います。

ポーチ内のケースの役割がちゃんと果たされていたことをミニケースの「汚れ」が物語る

ブランドのスエード製の大きめのポーチの中にハンドメイド製作のケースをこのように入れました。

コスメケースのターゲットの人のイメージは、ブランドが好きな人です。

同じような好みということになりますので、このように実際にブランドポーチに入れている様子が似たようなシーンが重なる部分の方にお伝えできればと思います。

ブランド品は高価ですので、コスパ良く長く使いたいと思うものです。

コスメポーチであっても立派なものなのです。

よって、作りの良い、高級な内側の部分が汚れないよう、直接粉の付いたスポンジや、チップやブラシをそのまま入れないということをまず考えたところからがスタートでした。

汚れたら洗えばよい布製の素材に一度ケースとして入れて、それをポーチinポーチするという使い方です。

ペンシルケースの中身:使う順番で並べるとスムーズ。シャドウチップやブラシに付いた粉が茶色く付きました。

ケース内で汚れてもメインポーチを汚さなければOK。

綺麗に使えること→長く使えることにつながります。

汚れても、ポーチの内貼りからは守られる、気になれば、ミニケースを定期的に洗えばよいのです。

ブランドポーチなどは、丸洗いしてしまえば一気に素材が傷みます。

この度の写真もブランドポーチのスエード。

そんなところへミニケースの存在価値が生まれます。

以前にバラバラで直接ポーチに入れていた時は、シャドウのフィルやファンデーションのフィルが割れたり、探すのに時間がかかりました。

しかし、こうして、布製のケースにふんわりと守られると、存在感が増し、探しやすいということも発見。

特にペンシルケースは、使う順番に並べて収納しておけば、作業がスムーズであり、ガチャガチャ探す手間が省けます。

あとがき

ハンドメイドスタートの2007年当初、単純な細長いペンシルケースを頼まれたことがありました。

ほんの数本のペンシルが入るコンパクトなもの。

レオパード柄だったと記憶しています。

きっとその方も、何かのメインポーチに入れるミニケースがほしかったのだと思います。

こういったポーチの中に更に入れるようなミニサイズはなかなかニッチなサイズの分野だと思います。

ただ、昔のレオパードも確か¥200というようなお値段だったと思いますので、「自作」できた方が本当は一番良いと思います。

その作り方も是非お伝えして行ければと思います(^-^)。

ハンドメイドバッグの未完成品の収納、傷みや汚れ防止とむさくるしくないインテリア映えの大判スカーフの活用【735】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

じっくりと時間をかけるハンドメイドバッグの製作では、1日で完成することがありません。

非常にもどかしいところですが、途中で切り上げ後日再スタートとなります。

進捗度が高まりますと、バッグも立体的になっていきますので、保管の仕方を工夫するようになります。

そのような途中の「未完成品」を収納する方法として、品物を傷めずふんわりと包み込むような保管の仕方を考えました。

それは、風呂敷代わりに使う大判スカーフです。

大判スカーフは、生地をのストックにも利用しています。

このたびは、そのようなふんわり包み込むように収納した「風景」のような見方で、インテリアの一部としてご覧くださいませ。

大判ながら丈夫で薄手のスカーフが風呂敷よりもグッド

半完成品であるのに細かくたたむのはやはり望ましくありません。

できるだけ大きく広げたまま収納できるには、大きなスペースのとれる大判のスカーフがよいです。

90cm四方周辺は寸法があった方が良いかと思います。

素材がガサガサしたものはつぶれ気味なのでツルツルタイプのシルクやポリエステルがグッド。

そうしますと和風の風呂敷などはあまり向いていませんので、生地自体の畳んでストックの方へ回した方がよろしいかと。

ふんわりと包み込み、未完成品を一番上に置くのが良いです。

スカーフと聞くと、シルク/100%のイメージがありますが、収納の場合はむしろ、シルクよりもポリエステルの方がしわが寄りにくく、厚みがあり丈夫。

装いのアイテムではないので、機能性重視です。

それでも、好きな柄を選びインテリア映えに至り、私の場合であれば薔薇が心地が良いのです。

何気ないようで収納は意外とインテリアの一部だと

むさくるしくごちゃごちゃ置くよりも、整理整頓をびっしりとすることで、現在のストックの把握もしやすくなるのです。

あとがき

小花のカラフルなスカーフは、入手時の面白いエピソードがありまして、同じお品を同時期に別々で4点入手しています。

古着屋様、ネットなどでほぼ同時期に同じものを集めました。それくらい魅力的な柄と使い心地です。

「ジュン」ブランドのものでした。

これだけたくさんあったということは福袋向けだったものでしょうか。。

想像するのも面白いですが、とにかくマルチカラーが非常に感じが良く明るい気持ちになれることが確かです。

整然とした「風景」はその中で作業する製作や技術に幾分か影響するのではないかとさえ思えてくるのでした(^-^)。

昭和時代のものと思われるの天然石ネックレス2本、もう1色の天然石を加えマルチカラーロングネックレスへのアレンジで増やす「出番」【734】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここに2連の色違いネックレスがございます。

薄グリーンが「ニュージェイド」、薄ピンクが「モルガナイト」。

2連を重ねてバイカラーで使う装い方に限界を感じ、一度見直します。

同じ長さの重ね付けはしっかり重ならないのでカジュアルなのです。もう1色ブルーを加えてロングへ。

モルガナイト(ピンク)が随分汚れていますので、後で洗います。

アクアマリンを追加。まだこの状態では、アクアマリンがゴムの連になっています。3種を順番に配置します。

ということで、この連をバラバラに解体して組み直し、ロングネックレスへ仕立てる作業を致しました。

いわゆる「ハンドメイド」でできる範囲であり、ストーン選びが無限の可能性ということになります。

お気に入りのストーンであれば、留め具を高級地金の18金やプラチナにもできますので、こうした自作の技術を覚え、トライしてみてくださいませ。

K18YGの留め具に初めて使用した、長めのつぶし玉がきらりと光るロングネックレス

では簡単に手順をご紹介します。

グリーンとピンクのネックレスを解体。ブルーも投入。おおよそ同じくらいの珠数。右上の留め具はK18YG製。
モルガナイトのピンク色が非常に汚れていました。珠交換は洗浄のチャンス。石鹸水xぬるま湯で付け置き。
いつもは、球状のミラーボールを使用しますが、初のシリンダー型。彫りが美しくつぶしやすそう。K18YG製。
ロングネックレスともなるとやや重みがありますので、やや太め14号の釣り糸(テグス)を使います。
まず、引き輪にシリンダーパーツをペンチでカシメて取り付け。縦が1cm。穴が一番大きいブルーが端。
こんな風に色が偏りなく散らばりました。こうして、マルチカラーらしくなっていきます。
完成:やさしいトーンの調子がそろったパステルマルチカラーロングネックレスです。
留め具のシリンダーは、ダルマ板程の長さがあります。この留め具部分も高級感のポイント。
108cm程度の長さのロングネックレス。一連使い・2連使いが可能。

以上、お仕立する過程でした、洗浄の写真が1枚あれば良かったですが撮影していませんでした<m(__)m>。

材料である天然石の選択、多種の中から最もピンポイントなものを「色・形・種類」で検索して見つける

もともと2連だったバイカラーのネックレス2本からの変化としては、一度に装着できること、そして、バイカラーからマルチカラーになったことで、コーデの幅が広がる見込みができたことが大きな効果です。

マルチカラーというのは3色以上のことを指します。

2色よりも3色の方がミックスされて偏りが消え、馴染みやすくなると言えます。

工夫した点は、そもそもアクアマリンのチョイスという点です。

本来、ニュージェイド、モルガナイト、アクアマリンと並ぶことはあまりないからこそ独自の色展開が生まれるのです。

それでもパステルカラーの雰囲気を活かす元の2色だった時の美しさはそのまま続行したつもりです。

あとがき

このような連のタイプのジュエリーは実は、全く受けが悪いです。

「トホホ」なのですが、個人的には大変好み。

おそらくこうした連物は、「パワーストーン」と見られてしまい、お目が高いジュエリー好きの方は、「高級地金+宝石」に価値を置かれています。

そういったことを感じ取り、当「本物志向のレンタルジュエリー」では、当初ラインナップにあったこうした天然石の連物、真珠も同様に2022年に完全廃止。

もともとニュージェイド(薄グリーン)が祖母からの譲受のネックレスだったことで、重ね付けに年代物のモルガナイト(薄ピンク)に出会い。。というストーリーがあったのです。

確かに譲受のネックレスはそれを受けた運命ですので付けたいところなのですが、それ1点ではどうしても昔臭さが出てしまって躊躇することがあります。

そのような時に、このたびのように新たなストーンを加えたアレンジをして出番の可能性を広げる工夫が上手くいけば、そのままで眠っているよりも天然石自体が喜んでくれるのではないかと思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

取り出す時もそのまま持ち上げるだけ、ビニール袋は使わないゴミ集めが素早くできる古新聞を使ったゴミ箱の使い方【733】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

インテリア好きとしましては、ゴミ箱さえも立派な「インテリアアイテム」なのです。

良質でおしゃれなゴミ箱(「ダッシュボックス」という呼び方がスタイリッシュかもしれません)を末永く持っていくために、内部を綺麗に保ち、しかもゴミ集めがスムーズという2つのメリットがあるアイデアを考えました。

どこのご家庭にもあると思われるなじみ深い「古新聞」を1枚(2ページ分)だけ使います。

どうぞ、この機会に一度やってみてくださいませ、これをスタートして約3年継続の現在となっております。

ビニール袋無しでも十分に「袋」になった、間違いなく「サスティナブル」な新聞紙をゴミ箱に敷くアイデア

よくゴミ箱にビニール袋を敷くことがあります。

一度よく考えてみてくださいませ。

防水効果が必要ないようなリビングのゴミ箱にビニール袋を敷く理由は何なのでしょうか。

近年ポリ素材の袋1つにしても物価アップの波に巻き込まれています。

どうしても必要な時以外は、新しく費用をかけない別の物を敷くことを考え始め、日に日にたまっていく古新聞の1枚を敷くことを思いつきました。

まず、新聞紙を1枚(2ページ分)だけ用意。
ゴミ箱の側面に沿って敷きます。底部分は縦が余ったはみ出す部分を使います。

写真は、あまり慣れていない時のやり方で古新聞が開いてしまっていますが、古新聞自体を筒状にしてストンとゴミ箱に立てに投入後、底の部分に手を入れ、くしゃくしゃと軽く丸めながら高さを調整していくというコツが後から分かってきました。

ゴミ箱の入り口と同じ高さまで沈めます。沈む分を底部分のクシャクシャに使ったのです。
最後に蓋をします。ゴミ箱に蓋はあった方が良いです(ゴミ箱内にたまる「邪気」をお部屋に広げないため)。

このやり方には2つの効果が出ています。

1つは、ゴミ箱の側面や底が汚れないというメリットです。

べったりとシールとかセロテープがゴミ箱の内側に付いたりすることがあります。

そういったことが防げまして、ゴミ箱を綺麗に使えるということです。

このサイズのゴミ箱に対しては新品の場合のビニール袋はサイズが大きく、コストがかかってしまいます。

そういった点で新聞紙は新聞代を払ってはいますが、目的は、新聞を読み終えた時点で果たせているので、この作業にはコストはかかっていません。

2つ目は、これがとても効果が絶大なのですが、ゴミ集めの時に、両サイドを両手で持ち上げますと、内部のゴミもろともすっぽりと抜け出し、一気に可燃袋への移動が可能。

まるで、鉢植えを入れ替える時にごっそりと土ごと抜けるのと似ています。

また、「隠し効果」も生まれ、不透明な古新聞ならではのメリットがあるのです。

あとがき

ハンドメイドでミシンを使った時の生地の切れ端とか、糸くず、そういったものが特に多いので、ゴミ箱のサイズは結構大き目。

このたびご紹介の写真では、高さが36cm、直径が22cmというものです。

少しゴミの量が多い時によく、ぎゅーっと押し込むことをしますが、ああいったこともこのような新聞紙効果はより固める感じになって、かえってまとまるのです。

ビニール袋の再利用も経験がありますが、その場合、ごみの量が多くて押し込んだ時に、たまたま付いたままのセロテープや宅急便の伝票の裏のカーボンなどがくっついてしまいましたので、古新聞は大変優れています(^-^)。

人の心に響くような品物には必ず「真心」が入る、取っ手の4本ステッチの等間隔を「美しく並びますように」と願う心【732】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世界中に知れ渡る伝統ある「ハイブランド」様、いかに数々の研究や技術を高める努力の日々の繰り返しであるかを知り、大変刺激を受けております。

そのレベルはともかく、表面的な「模倣」や「コピー」ではなく、そういった「姿勢」についてもっと学ぶべきなのではないかと。

その「名声」や「ブランド価値」のみに甘んじていては企業存続にかかわると、いつ座を奪われるかも分からない熾烈な他の伝統あるライバルとの競争の最中(さなか)にあるのが「ハイブランド」様の実態なのです。

そのこだわりの徹底ぶり、とことんというほどまでの研究が当たり前であるというような姿勢こそ真似をするべきではないのでしょうか。

このたびは、見る者を「あっ」と言わせるほどの美しい仕立ての根底にあるものは、「良い物をお届けしたい」という「気持ち」なのだということを綴りたいと思いました。

一目見て、「あっ」と言わせるような美しさのある部分を目指す箇所:4連ステッチに込める思い

バッグの取っ手や支柱に使う4連ステッチの技術:いかに等間隔に針目を美しく仕上げるかがポイント。

この4連ステッチの取っ手は、かなり初期のころから取り入れています。

一番最初の芯地も何も入れないペライチな袋物だったころからの発展として、まずは接着芯である薄芯を全面に貼り、中にもソフト厚芯などを入れて取っ手の貫禄や持ち心地を高めるものになっていきました。

そのステッチの綺麗さ1つとってみても、まずは幅が均等であることの美しさ、美しいためには適切な糸調子であるべきで、いくつかの細かな徹底した追求の末に技術が生まれると思います。

写真のようになったのはごく最近の事で、かつては、幅が不統一、縫い線も脱線してしまうこともありました。

縫う場面以前のアイロンがけの折り線付けの段階での徹底も綺麗な仕上げには大いに関連してきます。

そういった流れ作業ではあるけれども細かな作業の集まりが1つの技術となって結果美しくきらりと光る独自の特徴にまで行けるかと思います。

そして、4連である理由も、その幅では一番綺麗に映るのが4本であると感じたことからそうしています。

3本だと1本少ないので、作業が進むなど、そういった考えを横に置いてでも追求したい本数だったのが4本でした。

結局は、当方の都合だけでは考えなかったという点です。

徹底的とか、拘りとか口では言いますが、実際にどこまでの追求であるのかどうかは出来上がりがその答えを教えてくれるというとでも言いましょうか。

その辺りは、こちらの製造側以上に、お品を選ぶ購入者様側の目というのが鋭いもので、ちゃんと手間をかけてあるものかどうかは 結構見抜かれます。

とても厳しい目をお客様は持っていらっしゃるのです。

¥5,000以上のお品を販売しようとすると、すでにそういった点が物を言います。

¥3,000台は、格安の量産のお品でかわいいのが多くあるので、そこを超えていかねばなりません。

ステッチをするときに、心の中にその整然とした佇まいのステッチを見て、うっとりと眺め微笑むユーザー様の姿をイメージするのです。

あとがき

ということで、このたびは、技術を高める例として、長年お作りしてきました取っ手・支柱のステッチを例にとってみました。

とは言え、この4連もすべて線を引かずして等間隔にしていくわけなので、プロと呼ぶにはまだまだといったことを思う時があります。

偏って幅が均一でないこともしばしばあるのです。

難しい部分である箇所こそ技術の見せ所、そういう点を特に訓練と研究で磨いてゆくことに注視したいものです。

「やりにくいヶ所を綺麗にできる技術」を高める根底には、「良い物をお届けしたい」他者様へ与える「give」の気持ちが入っています(^-^)。