小規模事業者はこのハイブランド様の形態が参考になる、「自由」こそがたゆまぬ努力の時間をあたえる逆説【724】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「シャネルの戦略:長沢伸也 編著/杉本香七 著」という本を読ませていただきました。

10年以上前に書かれた本ではありますが、現在でも大変参考になる内容です。

他のハイブランド様についても、著者様が多くの研究の末、書かれているのですが、今回は、その1つのブランドとしてまずは気になる「シャネル」様の事が書かれたものを手に取りました。

なぜ1900年代にに突如として現れたかのように急成長できたのか、なぜ100年も経過した現在も人気のブランドとして継続することができているかを、他の様子を伺い見ながらではなく独自の路線を貫き通した部分があるのです。

何と言っても「シャネル」様は、他の老舗ハイブランド様と違い、「皇室御用達」などからスタートした企業ではありません。

現在の「コングロマリット傘下(参加とも言えますかね)」に対して、「自社メゾン型」で継続している位置付けにも繋がっていったと見ています。

本の著者様も綴られていたように、大いに小規模事業者もヒントになるやり方ですので、とても貴重な事業のやり方のモデルとして見ることができます。

むしろプチ業者こそが参考になる「シャネル」様の方針・価値観・考え方、一度我が事業のフィルターに通してみるとよい

いろんな特徴が書かれていますので、是非この本をご一読くださればと思いますが、このたびは、この中から、「非上場の自由」というキーワードで綴りたいと思います。

意外ですが、あのビッグな世界中の人々が知るブランド様が、大企業の証である「上場をしていない」ということです。

これにも訳があり、かえってメリットがあるのです。

もしも上場したり、株式公開がされていると、事業以外の分野からのしがらみによって事業が自由にできない点が出てきます。

我々の目には意外ですが、陰での数多くの努力や、実らない日の目を見ない期間も長いと聞きます。

そうした努力の途中段階で目立ちすぎる存在でいると、落ち目だと悪い情報を流されたり、せっかくの将来の実りの為の種まきとか、地道なコツコツとした歩みがしにくくなるのです。

そういった点で、ひっそりと影の努力が人知れずのびのびとできている点がむしろ成長に大きくつながっているのだそう。

確かに上場は「地位や名誉」を求めやすいものですが、反対に身動き取れないほどの不自由さも感じることがあるのかもしれません。

自社にとって一番大切にしたいことが何なのかを冷静に考えた末の「上場」が本来の順番なのかもしれないです。

あとがき

高い位置ですました感じのイメージであるハイブランド様も、陰の人知れぬ努力を怠らなかった結果今があることを知ります。

あぐらをかいて遊んでしまっては決していけないという「継続した成長を目指す精神」は一番見習うべきところかもしれません。

綺麗なお洋服、高価な品物をご提供されている裏には、何としてでも伝統あるブランドの継続のための日々のたゆまぬ努力があることを知りました。

事業者が毎日毎日成長を願いながら工夫を凝らし発展を目指していく姿勢など、「当たり前」のように見えてきます。

上手くいっているからと遊びほうけたら終わりなのだとそんな戒めまで感じるほどです。

18金イエローゴールドにお似合いのアンティークテイストを見事に作ってくれた類似ブレスや透かし台のリングに感謝【723】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ネットで「18金アンティークネックレス」などとググると出てくる画像のイメージにぴったりのK18YG製の素敵なロングネックレスをご紹介したいと思います。

結構な年代物ではあると思います。

このロングネックレスの他のブレスやリングをどう組み合わせていったのかというところにも是非ご注目下さいませ。

素敵なネックレスの存在感は、一緒に付ける他のアイテムの影響も多大に受けるということも同時にお伝えできればと思います。

地金を板状のプレート型にし、曲げながら装飾性を高める美しい透かしのデザインに脱帽

ネックレス:構造が目で見てもクリア。ハート・ひし形・フラワーをイメージできる抽象柄。80cm程度。

細かいチェーンよりも装飾部分のパーツの方が圧倒的に多いので華やかです。

80cmという長さは、お洋服の前面をめいいっぱい飾ってくれますのでおしゃれ度に並行した「機能」のような働きもあるのではないでしょうか。

3点セット(2021年案):透かしがリンクしたそろえ方。ただ、ご覧の通りパンチが無く見直すことに↓。
3点セット(2022年案):ブレスを片方だけにしたことでかえってすっきりしました。リングに薔薇を投入。

↑この改案では、透かしの柄を「フローラル」と解釈し、薔薇のリングを追加しています。

何となくの透かしのリンクのさせ方であった2021年案のぼんやりしたものから、よりはっきりとした解釈へ改案。

ただ、それでもまだ引っ掛かりがあったのがリングのボリュームの無さ。

ついに、普遍的過ぎた薔薇のリングを2024年に廃止。

3点セット(2024年案):一緒に連れ添ったネックレスとブレスレットの透かしがリングにも現れます。

これで行き着くところまで来たのではないかと納得しました。

リングは琥珀、スクエアですが、台の装飾がフローラルで、まさしくこのネックレスやブレスにぴったり。

非常に喜ばしい結果となりました。

イエローゴールドが透かしになることで、ややギラギラするような18金をあっさりと見せてくれます。

これまで、形そのものをリンクさせたりカラーストーン同士をリンクさせたりしてまいりました。

確かに2024年案もベースの地金をK18YGで統一はしているのですが、遠目で見た時の相性をちゃんと見たものになります。

とても細かい部分なのですが、ネックレスに四つのサークルが集まったところが特にフローラルに映り、その四つのサークルはブレスにもリングにも入っていたのです。

さらにその四つの並び方がスクエアなので、琥珀のスクエアフォルムともよく合ったのでした。

細かな相性が全体を「粋」に形作ってくれた、最後に投入の琥珀リングにも感謝です♪。

2024年以降の当「本物志向のレンタルジュエリー」では、こちらがご利用いただけることになります。

あとがき

実のところ、このアンティーク風ネックレスも、これ自体は素敵だったものの、他のジュエリーとの組み合わせに何度も失敗しています。

どうしてもぼんやりとしたセットに映ってしまうのは、全体の透かしの難しさだと思いました。

これほどの難易度であったのですが、ふとした琥珀リングがそれを解決してくれたのでした。

最初の2021年からは実に3年後にやっと腑に落ちているのですから、組み合わせの担当の仕事も随分なものなのだと実感。

非常に楽しくてしょうがないのですが、とはいえ、実際は短い時間で決まったものばかりではないということです。

ということで、組み合わせの裏の部分をお伝えした回になります。

苦労の末に組み合わせの完成で喜んだ気持ちが、レンタルジュエリーをご利用いただけるお客様の喜びに変われば大変光栄でございます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

チェーンはUラインやサークルラインだけじゃない、PT850製Y字ネックレスのマニッシュなテイストへの一目惚れ【722】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ネックレスがカーブを描いたあのイメージだけだと思ったら、いやいやそんなことはありません。

このたびは、Y字と呼ばれる素敵なラインの多重ネックレスをプラチナ素材でご紹介したいと思います。

「タイ」みたいな存在に「マニッシュ」な装いをイメージしました。

当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに入っていきます。

Y字ネックレスをどのように解釈していくのか、是非美しい真っすぐラインを活かしたい

Y字ネックレスというのは、メンズ分野では一時期流行がありました。

天然石ブームの2010年代に、クロスチャームを先に吊り下げた小粒の天然石のY字ネックレス。

某「ミュージシャン」様にあこがれてメンズ分野で沸いている様子でした。

一時期メンズ向けにシルバー925ベースでハンドメイド製作し、2015年辺りに販売。

実際に音楽活動をしている方を含め、複数の方にご購入いただいたことがあります。

そのコメントの中で、ステージで利用するとおっしゃってくださいました。

ギターを弾きながら、リズムに合わせてネックレスがゆらゆら踊る姿を想像して「にんまり♪」とした記憶があります。

このマニッシュな感じのY字ネックレスをかっこよく、エレガントに装える本格派ジュエリーのPT850製でご紹介したいと思います↓。

Y字ネックレス:PT850製。まずは、Y字フォルムを見ていただきます。こんな風に遠目からは目に映ります。
チェーン1本は2mm厚。なかなかのボリューム。長さは先端で72cm。Y字路の地点までは60cmです。

この松の木の幹のようなチェーンが柄のように素敵な雰囲気を出してくれています。

3点セット(前案):真っすぐな線を3点でリンク。ブレスはPT850。リングはK18WG台にガーネットとヘマタイト。

↑これで前案です。前案は2022年の事、ここから2024年にはセットが二手へ別れていきました。

その後、ブレスとリングはペアで別のネックレスのところへ移動します↓。

この方がまとまりがより徹底されたと思っております。ネックレスはPT850。

では、当のY字ネックレスはどうなったのかです↓。

3点セット(新案):ネックレスの「二重」モチーフを3点共リンクを意識した3点セット。

あとがき

パンツルックだけに限らず、このY字のV部分との重なりを意識したV字の襟のお洋服にかっこよく馴染みます。

これほどに一目惚れのアイテムでしたが、無論、私がこれを付けて楽しむお出かけなどはございません。

レンタルのお客様が付けていただく専用のアイテムなのです。

それでもこうした組み合わせが完成しただけで、随分心が躍りました、事業者の役割とはそういったものです(^-^)。

この18金ネックレスに出会ったからこそツイストチェーンの「動きによる形状が変化する」という性質を知った【721】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ある1点の素敵な18金のチェーンネックレスに出会いました。

もとはひし形フォルムを探していた中で見つけたもので、他のリングやブレスとの調和の目的でのひし形でした。

たくさんのパーツを使っていることで、構造が立体的でありボリュームもありました。

そのパーツ1つ1つは美しい多角形型(ひし形)をしています。

合わせたいと考えているリングやブレスに合うと考えた「形」を重視した選択だったのですが、この見方がいかに表面的であったかを後で知ることになります。

ネックレスとして首に下げた時に全体的に重力で伸び、形状が変わったという意外な驚きがあったのです。

ここで初めてツイストチェーンの性質を知ることになりました。

今までペンダントチェーンにはこだわってきまして、いくつものツイストチェーンを見てきたはずなのに、この性質を知らなかったのです。

この度のネックレスはペンダントチェーンよりもはるかに幅もボリュームもあるので分かりやすくその性質を教えてくれた、何とも皮肉ながら「良き出会い」と言わざるを得ませんでした(^_^;)。

下に置いた時のデサインと実際がここまで違うチェーンは吊り下げた時の写真も追求するべきだった

デザインネックレス:K18YG製。幅広パーツなのでデザイン性がありますが、ツイストチェーンと同じ構造です。

大変美しいネックレスだと率直にこの写真を見ると思うのです。

ペンダントのツイストチェーンの同じみのタイプはこんな感じでしょう↓。

少し見にくいですが、ツイストチェーンというのはこういったものです。なじみある見かけではないですか。

ツイストチェーンはらせん状にツイストされるデザインが連なるよくきらめく美しいチェーンの種類です。

ただ、先ほどの幅広チェーンネックレスは吊り下げると重力に従ってチェーンの重なりが伸び、よりツイストが現れてくるのでした。

そうしますと、イメージが随分変わってしまいました。

以上が感想でした。

アップで見てみるとこのようなデザインです。ひし形が並んでいますね。
撮影時の吊り下げでももう形状が変わっています。まるでゴムが伸びるように。。

ということで、形状の変化後には納得できず、このチェーンネックレスは、当「本物志向のレンタルジュエリー」からは廃止に至りました。

下に置いた時の形状で組み合わせを考えていましたので、吊り下げた時に変わった形状はあまりにイメージと違ってしまったのでした。

とはいえ、非常に重要なことを教えてくれました。

今までのペンダントチェーンしか見たことがないままだったら知ることは無かったことです。

あとがき

ジュエリーにも「横顔」のようなものがあるのだということを知ったこのたび。

吊り下げた時の形状こそが「コーデ」した姿になりますので、この状態がどのような形なのかというところまで見抜く必要があったのです。

リングなどの硬い物体は置いた状態のまま変わりませんが、チェーン類に関しては「物理的な動きの変化」があることもよく知っていなければなりません。

この教訓を活かし、その後に楕円になったたくさんのパーツが連なったタイプのブレスに対して、形状の変化があることを予測でき判断できたという引用ができました(^-^)。

嗜好は正直、どうしても自然に現れてしまうカジュアルorエレガントのテイストの違いの面白味【720】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いくつかの記事でお話させていただいておりました、2021年のハンドメイドバッグ製作を「黒ベース」にしていく件についてもう少し深堀りしてお伝えしたいことが当記事になります。

もともとお洋服の黒コーデ嗜好の者が実際に持つバッグで重宝している黒のバッグ。

しかも凹凸感のある立体的な素材がピンときていました。

それをアウトプットの1つとしてバッグに製作して販売して行こうと決めたのです。

「テリーヌ」というブリーフケース「切餅」というエコバッグ、「餅巾着」というリュック、「巻き寿司」というリュック、「卵焼き」というバニティなど美味しそうな名前のデザインに黒ベースを落とし込んでいくのです。

組み合わせる裏地によって顔が変わる、メッシュ生地がエレガントなのかカジュアルなのかを反対に裏地の薔薇生地に教えてもらった

後で貼りますYouTubeY動画の中でも一番最後にお話させていただいておりますが、黒いバッグという分野に絞ったその中でも、テイストが主に2つに分かれます。

「エレガント」と「カジュアル」です。

お洋服でも、よくこの2つのテイストを比較することがありますが、結局は他の人などのお洋服と比較すると、独自の最大限は、「カジュアル寄りのエレガント」なのです。

これは、どんな物を集めてもそうなってしまう自然なことであり、どうしてもそうなるのです。

そうしますと、自らが製作するのでは可能性が狭いままというところまで考えるようになりました。

またそのお話については別の記事にするとしまして、このたびは、上述のような「カジュアル寄りのエレガント」を最大限に「エレガント~カジュアル寄りのエレガント」という範囲の製作であるという目で見てもらうと良いです。

左-<表地>グラデーションストライプチュール、ナイロン/100%、日本製。
右-<裏地>生地名不明(オックスフォード織)、混率不明(綿混)、原産国不明。

左の生地はチャコールグレーです。まるで網戸のようにメッシュでごわごわしています。

とても洋服には使われるような素材ではなく、ポーチなどのアメニティー関連では見かけたことがあるかもしれません。

実はこの素材、メッシュパンプスなどとして使われる生地なのです。

その余り生地を購入させていただきました(「ヤフオク」にて)。

右側は、一見キャンパス地かとも思ったのですが、オックスフォードでしょうか、詳細が不明です。

こちらもデッドストックのようなものだとのことで、「ヤフオク」にて購入させていただきました。

詳細不明でも、とにかく素敵でしたので採用。

この2種の生地で製作するのは、「餅巾着」です。

このたびは、これらの生地(メッシュと薔薇柄)がリュックに出来上がっていきます。

あとがき

このたびとても微妙な「テイスト」の深堀りをしてみました。

どうしてもその製造者が考案する場合「嗜好」が自然と表れてしまうというのが不思議であり面白味だということです。

そもそも、このたびのメッシュと薔薇のオックスフォード生地は見る人によっては違ったテイストに感じるかもしれないのです。

そう考えますと、「考案者」が変わることによって随分いろんな可能性が広がります。

この、「ポテンシャル」に重きを置く場合、私だけが製作するのではなく多くの方が製作できるように、多くの「考案者」が生まれるようにと、こうした文化を広めたいと思うようになりました。

今後、そのようなところを目指す活動として「共有型のハンドメイドバッグ」事業を進めていきたいと思います(^-^)。

ドキュメンタリーではないフィクション映画から得られるファッションビジネスの視点【719】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「日本経済新聞の夕刊」の一番最後のページに1週間に一度、新作映画の紹介のコーナーがあります。

邦画、洋画問わず映画のいち早いレビュー、記者様やライター様がすでに試写会などに参加されてか、公開の数日前に投稿されます。

ここ最近はこの情報でファッション映画を見ることが増えました。

今回は、ここ4日程前に封切りの「テーラー 人生の仕立て屋」を鑑賞。

EU離脱の危機のギリシャが舞台。

露店商があちこちにある風景が異国情緒あふれて印象的です。

このたびは、この映画から1つ「ビジネスの方向転換」という視点でこの映画の見どころとしてアウトプットしたいと思います。

元は老舗の「オーダーメイドスーツ屋」、「ウェディングドレス屋」への思い切った転換のベースの変わらぬ技術と誇り

今まで男性専用の紺・グレー・黒のような色味の世界、そしてウール素材のずっしりとした重厚感ある素材から、白やピンクの全く違ったカラーの世界、そしてレースに華やかなお花をまとったふんわりとした素材へ。。

この先続けていくためには、転換を図らねばならないという危機的状況の老舗テイラー。

父が長年名だたる人達のお誂えとして請け負ってきた型紙が残る中、時代の流れと共にその方達がどんどんこの世に別れを告げていき仕事が激減。

そして、当の父さえも病に倒れます。

そこで、その息子がどう引き継いでいったのかというのがこの映画に表現されています。

それは、思い切った女性もの、しかもウエディングドレス専門の特化型へ「シフト」したのです。

今まで、過去に固執し紳士服以外認めなかった父が、そのドレスをチェックしし、「良い仕立てだ」と。

ここに1つの答えがあります。

技術は何ら変わらないそのままで見かけのデザインや素材だけをシフトさせたビジネスの転換の仕方だったのです。

バリバリのスーツで身を包んだ男性が女性のドレスを販売、行商型で、青空マーケットみたいな空の下で採寸するその姿がコメディとして私達を笑わせてくれました。

ギャップと面白い違和感はとても微笑ましい光景であり、根底にあるものは決して譲らなかった息子の新しいビジネスの発想が多くの人をうならせます。

あとがき

事業を本当に撤退せねばならないのか、何か策はないのか。。という危機的状況のヒントになります。

ちょうど「コロナ禍」での映画であったことで、そのタイミングとしては抜群。

辞めずに続けていくためには、「シフトするだけ」という考え方は1つ引き出しとしては学べるものです。

技術などは到底短い期間で変えられるものではない不動のもの。

何かを変えて、根底にはそのままの技術がそこに存在していれば、成り立つという勇気をくれた映画です。

「0なのか100なのか」という極端な考え方ではなく続けていくための策ならば、大変嬉しいことであり躊躇せずに選択すればよいのです。

例えば、「ピアノの講師」という職業も生徒にピアノの技術ノウハウを教えるという存在からのシフトとして、癒し効果のある音楽専門の演奏や作曲などの形をヨガなどの事業者へ販売するなどの事業などを思い浮かべてみました。

どんな事業にも「方向転換」のタイミングはあるかもしれない、その時にこれまでの「技術と誇り」を残しながら続けていく方法を探す時のヒントになりそうです(^-^)。

コーデの最終的なゴールは他人目線、円形にもかかわらず遠目に四角に映る平打ちリングの四角モチーフへの取り込み【718】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

当レンタルジュエリーでは、ネックレス、ブレスレット、リングの3アイテムを1セットとしてご提供しております。

その3アイテムはもちろんマッチした3点でなければ意味がありません。

ご多忙であったり、コーデに悩みたくないような価値観のお客様がパッと見て、素早く決められる、視覚的にアプローチしやすい仕組みなのではないかと考えたアイデアです。

この3点をマッチさせる過程では、色・形・地金・天然石の「統一」ということをよく意識しています。

反対に「不統一」のそろえ方もあるかもしれませんが価値観の違いが大き過ぎるのと、おそらくハイレベルなジュエリーにとっては砕けてしまうと思われエレガント一辺倒でやっています(^_^;)。

このたびは、形をそろえていく中で、ある時期に気づいたことをご紹介したいと思います。

それは、アイテムそのものの形のみならず、人から見た時に映る造形というものを研究した成果で、四角いフォルムのジュエリーの組み合わせをするときに引用できるアイデアです。

是非ご覧くださいませ。

四角い形は物体そのものが四角くなくても、四角く目に映ることがある

例えば、スクエアモチーフのペンダントがあったとして、合わせるリングを考え中だとします。

こんな感じのモチーフのペンダントトップ。やはり実物が分かりやすいですね↓。
四角いペンダント:K18YG。美しい薔薇彫りにうっとりな存在感たっぷりなペンダント。

ところが、コーデというものは、遠目から他人が見るという視点も忘れてはならない点です。

K18YG製平打ちリング。幅広で彫りがかわいいです。

このリング自体は円形ですが、幅広の映りが効果を発揮、遠目で人から見た時に、右の見え方になります。

そうすると、丸いリングではありますが、四角い映り方をするのです。

横に帯のように広がるまさに最初の四角い図に一致するのです。

こうして、実際にどのように映るのかというのが結局は行き着く場所です。

手元にあるアイテムというのも、着けてこそ活躍するということを考えると、やはりファッションは人から見られるものになりますので、そういった自分側からだけではなくて、人から見たときに映る見え方という効果というものがあるということです。

同じようにバングルも筒形のようなものは多少ぷっくり膨らみがあっても、おおわくスクエアに映るものです。

そうすると、こういった「筒タイプ」は数が豊富なので見つけやすくなり、四角いモチーフの集結もしやすくなります。

その品物自体が四角いリングなんてあり得ないと思ってしまいますから↓。。

四角いリング:K18YG。ダイヤモンド。一応あるのですが、めちゃくちゃレアですし華奢過ぎます。
四角いペンダントと平打ちリングの相性:花柄が別の種類なので柄はさておき、四角い映りが一致しています。

無理やり四角い形のリングを探すよりもはるかにこの方がボリュームのバランスも良いです。

あとがき

大きな鏡(姿見)というのは、こういった人の目に映る姿や形を確認するうえで有効です。

自分側から、もしくは、上側から見ている見え方に比べて新しい発見があります。

頭の上の帽子から、靴下の色、靴の色、素材などと縦に長くそろえてあるのが分かるおしゃれに長けている方というのは、おそらく鏡で全体のバランスとか配分、素材、形、色などを人から見た時の視点でたくさん見ているのだと思います。

最もおしゃれだと慕うモデルの「ケイト・モス」様。

この方は、必ず全身を見てコーデを決めていると予想しています。

襟の周辺の重なりに柄同士を絡ませて一見異種の柄同士が、遠目で見たスナップ写真を見る私達からすると何ら違和感なくなじんだ粋なコーデとなって映ります。

インスタグラムの女性たちの黄色い声援を浴びておられるダンディな方は、ネクタイ、スカーフの色調を合わせ、靴とスラックスの間からその中の1色のカラーの靴下をのぞかせます。

と、こんな感じで、ジュエリーも実際はどのように映るのかというのを研究し続けると新しい発見があるかもしれません(^-^)。

一重仕立てで作るデニム・帆布・ゴブランに有効、ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるようなお仕立てだったのでした。

それなのに「ロゴ」のかわいさ、いわゆる「ブランディング」の力がものすごいもので、手放さなかったのです。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなどということをもし主張されたならば、本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っていますので、そのロックの効果は非常に大きいのです。

リフォームをしなければとっくにパンクしているところでした。

縫い代も5mm弱といった際どいもの、そのようなきわどい縫い代で作ることはありません。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい者が、そういった体験からの教訓を、ハンドメイド製作に反面教師で活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求したお仕立てを「セルヴィッチデニム」の例でご紹介したいと思います。

セルヴィッチデニムは、一重仕立てで製作することも多く、その他帆布の厚みがある号数のものやゴブラン織り生地などにも同様に引用していただけます。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末のロックミシンの隠し方

一重仕立ての巾着袋を作る途中では必ず縫い代の始末の悩みが出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかを実感するのが一重仕立てで製作の時です。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えなのです。

そこで、あらかじめ最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減。

その先の、一歩も二歩も踏み出した積極的なお仕立てがございます。

両端部分の拡大写真:地縫いの後両割れ15mmの半分7.5mmをアイロンで半分に折り、真ん中にステッチ。

その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。

この後再びアイロンで両割れのクセを付けると落ち着きます。

そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓

整然とした縫い代始末:視界には、ロックミシンはめったに映りません。裏側に隠れているからです。

このロックミシン隠し効果は、摩擦によるほつれの防止という機能とデザイン性あるコントラスト効果の美しさの両方です。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、「美学」がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にして様々なヶ所、様々な品物に、「技術」とか「哲学」を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かいヶ所を見ていただくと、「一流ブランド」として現在も君臨の「ハイブランド」様達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

「ハイブランド」様から感じた良質なお仕立ての姿勢を参考にしながらの研究の成果です。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということ。

そこに目を向けるよりも、もっと本当の奥にある「精神」や「姿勢」の部分に注目して、「ハイブランド」様の優れたところから学ぶべきなのです。

装飾的な美しさはメリットだが切れやすいボールチェーン、編み込みで束になったことで強度が見込めるタイプを選ぶ勧め【713】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に、友人との話の中で、「シルバー925製のボリュームのあるボールチェーンのブレスレットがお風呂場の栓(せん)のチェーンのようでお風呂を思い出してしまう」という笑い話がありました。

いかにもお風呂場のあの頑丈な分厚いチェーンにそっくりなボリューム感のブレスレットは、某有名ブランド様のシルバー製品。

そのカジュアルさが人気を博したかと思います。

1つここで、ボールチェーンの作りについて触れますと、珠と珠の間の細い部分が糸のように繊細なので、あまり強く引っ張るものではないという注意が必要。

この細い部分があってこその全体のデザイン性ということになっているので仕方がないのですが、ある業者様は、「ペンダントチェーンなどにはあまりお勧めしない」などとおっしゃっていたことを思い出します。

とはいえ、よくきらめくこの粒の集まりが美しく活かされ、束になることである程度強度も高められているので1本使いではない集結タイプのお勧めをしたいと思います。

凝った作りのパイプ状の編み込みブレスは装飾性も強度も兼ね備える

早速そのブレスレットのお写真です↓。

ボールチェーン編み込みパイプブレス:K18YG製。ボリュームがありボール玉があちこちできらめきます。

意外にこのパイプ状に編み込まれているお品はめったに見かけないものです。

だいたい平面状に幅広に編み込まれている別の種類のチェーンよりも束にしてねじられている作りが珍しいですし、頑丈なのではないかと考えます。

しかも、縁のレースのようなデザインは涼し気でエレガントです。

結構手の込んだデザインだとお見受けします。

すごく長期間にわたり、他のジュエリーとの相性に悩みました。

そして、悩んだ挙句このような結論に至ります↓。

3点セット:すべてベースはK18YG。ペンダントチェーンと同じ仲間であり、ツイスト上の形状がリンク。

この四角いペンダントトップは「クォーツ」。

通常なら、スクエアながらのデザインが相性が良いと見込まれ、「ボックスチェーン・ベネチアンチェーン・ペーパークリップチェーン」などから選ぶところですが、意外なボールチェーンを選んだのも、このブレスあってこそ。

このブレスの存在は、他のジュエリーにも影響を及ぼすのです。

そのことで、最終的に、ペンダントのスクエアとリングのスクエアが関連付き一緒に付けるセットにすることができたのです。

微妙な点なのですが、細かいボールチェーンの柄は、リングの間のパヴェのラインにもリンクしました。

ジュエリーの相性は遠目で客観的に見ることで分かってくることもあり、意外な気づきが得られるものです。

あとがき

実のところ、上の3セットの中のペンダントチェーンも、相応しい組み合わせが長期間見つからず悩んでいました。

もともと親戚からの昭和時代の贈答品でした。

そんな時には、「同じボールチェーンのボリューム感も相応しいもの」としてブレスレットが相性良くマッチしました。

全く同じデザインでお揃いである必要はなく、ボールチェーン仕様という関連付きで十分マッチしていくことがのぞめます。

もしよろしければ、ご参考になればと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

優しい雰囲気になったりおしゃれのレベル度アップにつながったり、K18YGとPT850のコンビジュエリーのぼかし効果【712】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

レンタルジュエリー事業をさせていただく中で、過去に自分で集めてコレクションしていただけの時に比べて、たくさんの学びを新たに得ることが出来まして、大変有難い事業活動となりました。

このたびは、こういった事業をさせていただいているからこそ分かったことの1つとしまして、K18YGであるゴールドと、PT850・K18WGなどのシルバー色が溶け込んだバイカラーの地金ジュエリーに面白い効果を発見しましたのでご紹介したいと思います。

K18YG/PT850やK18YG/K18WGコンビの金と銀が入り混じる美しさが感じられるジュエリーのご紹介

K18YGとPT850のコンビブレス:三つ編みデザイン。色の配分は3:2程でK18YGの割合が多いタイプ。

イエローゴールドの割合が多いにもかかわらず、金と銀が入り混じることで金色が強いイメージからの緩和が感じられます。

K18YGメインであることが留め具を見ても分かりまして、PT850を装飾的に附随させています。

これが1:1というのもありますが、このたびのような3:2であっても、金色が強く出るのをプラチナの銀色が抑えて、全体でぼんやりとした色に映っています。

この効果を利用して、台の色がそれぞれ違うようなアイテムも一緒に組み合わせることができる素敵さと可能性の広がりに気づきました。

色そのものに着目するだけでなく、目に映る視覚的な効果などの違いで、コーデやセット組を考える幅が広がります。

ジュエリーに関わる事業者として、ただ綺麗であるだけではなく、機能のような働きもあることが発見できたことにとても感動しています。

これ以来、いろんな金銀ツートンカラーに着目するようになっていきました↓。

K18YG/PT850(PT900やK18WGもあり)コンビのジュエリー:優しい雰囲気とおしゃれ度の高さがうかがえます。

あとがき

金と銀は本来の色でいうと、黄色とグレーみたいな色で、あまり相性が良いと考えたことがありませんでした。

しかし、ジュエリーの地金の場合、主にその2種しか色がありませんので、組み合わせるしかないような、そうなるしかなかった究極のものだという「観念」が「一緒に交わることの美しさ」を受け入れているような気がします(^-^)。