メッシュパンプス用のごわついた素材で作った巾着リュック、本来の目的のアイテムではない物の製作にずらす新鮮さ【745】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

リュックが1点完成しましたのでご紹介したいと思います。

名前は「餅巾着」。

バッグにメッシュ素材は時々ありますが、大変ユニークで、元はパンプスに使われるごわついた素材、混率はナイロンです。

ごわついているからこその良さというものもありまして、なかなか面白いものになりました。

本来いかにもそれを作るための素材のイメージを良い意味で裏切るような意外なアイテムへの「ずらし」の面白さをどうぞこのたびの例から引用してみてくださいませ。

とても意外、メッシュ素材が縫い易かったことで綺麗に出来上がった喜び

メッシュ素材は、ごわついて一見縫いにくそうなイメージでしたが、これが意外に真逆の結果でした。

もしかしたらメッシュの厚みなども関係するのかもしれませんが、このたびのメッシュ素材の場合に関してはとても縫い易かったです。

折り目もきちんと付き、まっすぐに出来上がるのが特徴です。

生地の重なりもずれにくく、非常に作りやすかったのでした。

さすがに、ハード薄芯は必要ありませんでした。

十分にハリコシがもともとあるので、入れたところで変わらないのです。

接着芯はメッシュですので多少透けますが、この場合は黒色がマスト。

接着芯も思いのほか相性がよくピタッとくっついたのでした。

完成:「餅巾着:もちきんちゃく」。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

右側にひょっこり出ているのは、入り口のリボン。

裏地の共布ひもの先に表地のタブで飾っています。

背の部分:ショルダーは調節可能。取り外してトートバッグオンリーでも使用可能。
中側の構造:巾着袋が丸ごと設置。空きの部分の多い巾着型のセキュリティー性の弱さをカバーします。

内袋の入り口の空きがやはり気になるところで、本来薄手の二重仕立てが良いのですが、生地の不足で一重仕立てで厚手を利用したことがここに表れました。

これも貴重な学びです。

ここで見えている幅広の共布ひもは、入り口用の巾着ひも。

内袋の巾着ひもとは別なのです。

内袋の巾着紐:こんな風にミシンで6mm巾の出来上がりの共布ひもへ作っていきました。
内袋の入り口:メイン口のリボンの中には、更に巾着の紐が現れます。6mm巾の既製品を使わない拘りです。

あとがき

すべての裏地パーツを共布で行うことによって、中の構造を一見分かりにくくし、セキュリティー性を高める効果もあります。

まるで昆虫が植物に擬態化して姿をくらますかのように。。

今回のメッシュ素材の類似素材があと2点ございます。

連続してメッシュ素材で同じモデルをお作りしていきますので、次はどんなメッシュの素材なのかをお楽しみにどうぞ(^-^)。

ロックミシンを使わず一重仕立ての巾着袋の縫い代を隠し込む最初の三つ折りステッチ【744】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作歴15年以上が経過。

随分いろいろなバッグを作ってきたものです。

ほとんどが表地と裏地を合体させる裏地付きタイプですが、むしろここ最近になって一重仕立ての製作もするように。。

初製作の2007年頃は一重仕立てからのスタートだったわけですが、その時の縫い代は、既製品のパイピングテープを生地の色に合ったカラーで選択してどのバッグにも縫い付けていました。

あれこそ難易度もあり、ややコスパが悪いと後になって思います。

実は裏地付きよりも一重仕立ての方が縫い代始末に悩むことが多いものです。

むき出しの縫い代をいかにスタイリッシュに隠していくのかがポイントになるのです。

このたびは、縫い代に更なる附属品を使わず、本体生地そのままを三つ折りする方法で仕上げるやり方をお伝えしたいと思います。

雑貨作り、カバー作りなどに大いに利用できる方法の1つだと思います。

先に三つ折りをしておくことで、早めに縫い代を解決してしまう

マチ以外のすべての縫い代をあらかじめ1枚ずつで三つ折りをします。7.5mmずつ折ることが作業しやすく丈夫。

その後は、通常のように巾着袋を地縫いしていくのです↓

内側の完成:巾着袋が一重仕立てで縫い代がすっきり隠れたものになりました。

表から見てみますね。まだひもを通していないです。↓

マチ部分の縫い代はこのままで大丈夫。本体と裏地のマチと一緒に挟み込みますので、隠さなくて良いのです。

以上のように、先に三つ折りをしておくと、見通しが早いです。

しかし、地縫いの時に凹凸があり縫いにくいので、ずれやすいのがデメリット。

待ち針でしっかり押さえ、目打ちなども使用してガクンとずれないように縫うことが注意点です。

あとがき

結局このデザインは、本来の裏地x2枚と巾着袋の裏地は4枚ということで、裏地だけで合計6枚のパーツというものすごいパーツ数です。

そこそこ厚い生地なので、二重仕立てで作るところを一重にアレンジ。

薔薇の生地が一重分しかなかったからでした。

このたびアレンジの機会があって、「一重仕立てならどんなもんだったのだろう」ということがそのとろんとした出来上がりで分かった気がします。

結果は、厚みのおかげでそれなりに存在感はありましたが、口にすき間が出来ていることが厚みある生地は本来望ましくないと言えます。

口がしっかり閉まりながら、ツンと立つには内袋の巾着袋自体が薄手で二重仕立てが望ましいということになります。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインなのですが、はるかに表地より裏地の用尺が大きいバッグです。

「裏地は附属的なもの」という考え方への挑戦状なのです(^-^)。

これがモットー、今日の仕事を終えるタイミングの時は明日への道筋が見えた時【743】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

経理部として勤務させていただきました過去の会社員時代のこと、数字の不一致が迷宮入りしていたことがありました。

そのことが解決、もしくは解決できなくても解決できるための手段の案が浮かんだ時点でやっと終了にするという区切りにしていたことがあります。

もちろん時間が長ければ良いというものでもありませし、はたから見たら、「自らブラック」みたいな仕事の仕方に映るかもしれません。

しかし、大切なのは、「気持ち」です。

やり遂げるまで終わらないほどの「熱」を持っていたことは確かなのです。

このたびは、長くも短くも、仕事の区切り目として、今日の仕事を終了できるタイミング例を綴りたいと思います。

明日への見通しなる「道筋」が見えた時がお仕事終了のタイミング、「モヤモヤ」だけはその日にはっきりとした見通しをまとめることで解決しておく

とことん咲き誇ったツツジの花。

以前、勤務先の経理のお仕事で、¥109というわずかな金額が合わず、なぜなのかの原因を突き止めるために時間をかけたことがあります。

その時は随分夜遅くなってしまいました。

その日は、とても印象に残っていますが、解決できずに時間がまずい域に達してやむなく切り上げました。

ただ、その切り上げ方も、その場での自分の考え方を心の中でまとめ、いくつかの食い違いの理解しやすい説明の仕方を考えてみました。

心の中では、お客様が入金金額を間違えられたものだったことで解決しているのですが、その間違えるには別の原因もあったからで、簡単に説明がしにくいものでした。

そんな苦いエピソードが経理の仕事の中で今でも印象に残る体験です。

とても重苦しい心持ちだったことを覚えています。

しかし、それでも、本をバンッと閉じるように仕事を終えるのではなくて、メモを残したり、明日その続きを再び考えてみることにつなげる今日の間にできることは尽くしました。

「今日できることを明日に延ばすな」は、はビジネスにおいても、よく聞くことでした。

次の日に問題をそのままで持ち越すことをしないということは大切だと思っておりますが、今日での全面解決はできない状況というこのエピソードのようなことも多いと思います。

ただ、明日へのわずかな何かしらの一歩が今日の内に行っておけることというのは必ずあります。

これがなぜ大切なのかというと、毎日の進歩や発展のためです。

事業は必ず前に進み、少しずつでも発展していくべきものだと思います。

そうしますと、今日は完全に解決できなくても、明日への何かの道筋をつけることができた時点で1日を閉めるというのが、明日、良いスタートを切れることにつながるのではないかと。

そうして、明日ならではの新しい状況や気持ちの中で前日からの件を再度引出し、再び解決の方向へ歩むのです。

この、「当日の内に見通しを立てるまでのことをしておく」というのがポイントとなる部分です。

誤差¥109のエピソードの結末、互いに相容れなかったお客様との見解に終止符を打つ

上述の誤差のエピソードのその後の結末ですが、退職させていただく際までずっと誤差のまま持ち越していました。

当方としては、「間違いなく合っている」ということを曲げずに誤差で通してきた期間がありました。

これが他の人からはとても分かりにくい実際に入金+消込をした本人しか分からない件、明細も莫大でした。

そして、タイミングは退職の時。

さすがに退職後もその数字を持ち越すことはまずく、解決のタイミングだと思ったのです。

そして、自己責任において特別な「端数調整」として計上して解決させていただき退職致しました。

「売掛金」はお客様が入金金額を間違えられたというのが私の解明でしたが、複雑すぎて、説明のしようがないようなことであることと、お客様がそれをゆずられませんでしたので、こちらで処理をして「折れた」という形をとったのでした。

ここで大切なのは、このストーリー、「こちらが折れた形での端数調整でしかなかった」ということです。

結局は最後の最後まで、自社が正解だったという記録を残したことに等しい作業なのでした。

金額がわずかでも、端数の域は越えていますので簡単に折れるのは本当はよくないのです。

同時にこのエピソードから思ったことは、「正直であることの素晴らしさ」でした。そして「身軽さ」も同時に。。

ごまかすことは最後までつきまとう変な苦しみを背負うだけです。

少し違っただけですぐに調整してしまうよりも、「違う」ことを明らかにし、原因を探ることをまめにした方が長い目で見て今後に繋がります。

そして、信じたことを最後まで貫き通す方法があるということ、折れたふりはする必要があったのですが、実際は決して折れることは無かったのです。

あとがき

「今日解決できなかったことは、明日への見通しを立てるまでしておく」こんな感じでまとめたいと思います。

経理事務に関する件だけではなく、事業全般に対してです。

それぞれの1日ずつがわずかであっても発展の毎日になると思うからこそ1日の終え方が重要だと思うのです。

これが1日ずつの大切さなのではないかと。

よくあるフレーズの「淡々とした毎日」などということは実はそんなことはないのかもしれません(^-^)。

バッグの取っ手の付け根タブの正八角形の向きが途中から分からなくなる、地の目の向きを裏側に印する方法で解決【742】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

織物の生地には、「地の目」というものがあります。

つまり縦の方向を指すものです。

生地の原反(げんたん)を見たことがある方はイメージが湧きやすいと思います。

生地屋様の店舗には原反ごと置いてありますので、ネット通販ではイメージしなかった現実を知ることができます。

両縁が「耳:みみ」と呼ばれ、人間をイメージした場合に天地の向きの縦に立つ人間の両端に耳が付いているイメージに重なります。

この縦向きというのは、実際に製作においても重要です。

というのも、生地によっては小さなパーツの地の目が違うことさえ、目に映る色の濃淡の違いが出来上がりが粗雑さに見えてしまうからです。

このたびは、裁断後にバラバラのパーツになった時に地の目の縦向きを把握し、縫い付け直前まで間違いのないまま続行できる対策をお伝えしたいと思います。

裁断直後に実行されることをお勧めします。

正方形・円形・多角形など向きが分かりにくいパーツの地の目の把握の対策は、裏面に書くチャコペンの矢印

「取っ手付け根カバー」というパーツ:正八角形でもないのですが、パッと見ただけでは向きを時々見失います。

この写真のような正八角形に近いパーツは縦と横の向きが混乱します。

そんな時手で横に引っ張ってみたり、縦に引っ張ってみたりして縦横の地の目を探ります。

硬い方が縦向きであることが9割型です。

例外が、カーテン地や外国産の生地です。

この話はさておき、硬めの縦向きと分かった時に、すぐに印を打ちます。その印がこちら。

周りの1cm縫い代線を邪魔しないよう、真ん中あたりにこのような縦向きを記した矢印を書きます。

アパレル業では型紙にこの矢印が使われまして、型紙における地の目の向きを表しています。

間違い防止とスムーズな作業への1つの貢献になると思います。

あとがき

待ち針を縦に打つことでも対策が出来るかもしれませんが、アイロンでの熱防止に外すことがあるかもしれないので(トップの部分が溶けます)、パーツに記載してしまうという発想です。

上述のように、生地にも意外に「向き」があることがあります。

プリント柄の柄の向きは当然ですが、無地であっても細かい毛並みが「並毛:なみげ」なのか「逆毛:さかげ」なのかという時に無視すると出来上がりに色の濃淡が目に映ることになるのです。

むしろ無地の生地こそこの知識を念頭にご注意下さいますと、せっかくの品物が美しく整然と出来上がることにつながると思います(^-^)。

ファスナーの縁にタブを付けず本体に馴染ませてしまう強度は本当に大丈夫なのか【741】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「ポータブルポーチ」なるものを製作。

端切れで作った外出用の厳選のコスメアイテムだけを入れる小さめポーチ。

外出用のバッグ内に余分な物を省略するためのアイデアになります。

この1つ前の投稿の【740】では、その前の【739】で入り口ファスナーの端が横に飛び出すことを解消。

端と同じで終わるように設置したもののファスナーの端を心配し、タブを付けたことで野暮ったくなり失敗。

その続きがこのたびの【741】になりまして、今度は一重仕立ての生地でファスナーの端のタブを付けない作り方をしてみます。

見た目のすっきりさが感じられるのかどうかという目線でご覧いただければと思います。

ひっくり返しをしないファスナーの取り付け方で製作のポーチのファスナーの端っこの安全度はあるのか

いくらなんでもゴブラン級の厚みです。

ひっくり返しは到底無理で、外表のまま折りたたんで作っていく単純な構造のポーチです。

ひっくり返さずには作れない。。ということはありません、生地の厚みに応じて「中表」「外表」のいずれかを選択してゆけばよく、両者の混合も時には有効です。

一重仕立てのマチ無しポーチ:<サイズ>縦14cmx横18cm。20cmのファスナーの端同士を折ると18cmに。

たった1枚の「わ」の縦長の生地をファスナーに縫い付けていくようなイメージです。

パーツがたった1枚だけで良いという点が製作としては気軽。

縫い代は1cmをアイロンをかけて内側に折り込み、きちんと合わせてサイドを縫い付け重ねます。

難関と思われる、ファスナー周辺の2列のステッチは、トンネルのような筒を移動させながら縫っていく場面がありますが、可能でした。

途中で糸を区切らずとも、ひといきで行けます。

さて、ファスナーの縁なのですが、何となく曖昧にステッチに溶け込んで終了しました。

ファスナーはカットせずに使いましたので、折っただけで留め具が役割を果たし強度はそこそこ保たれていると思います。

見た目のすっきりさと強度のバランス、都度よく判断することが重要です。

あとがき

無駄のないすっきりとした、ありふれたデザインこそが込み入ったデザインよりも粋です。

ファスナー1本とはぎれ1枚でも随分奥の深い製作の内部を研究することになるものです。

特に柄物は、小さい面積だからこそ柄が生き生きと映った方が良いですので、単純なデザインの方がバランスが良いです。

ということで、既製品の数が豊富ではないファスナーにサイズを合わせた、18cm仕上がりの20cmファスナーを使ったポーチ、活かしてみて下さいませ(^-^)。

もっとシンプルなままで良かったか!?、ファスナーの縁を折った後タブを付けたことの野暮ったさ【740】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デザイン考案+製造は失敗の連続です。

成功例だけをアップすればそれはそれは素晴らしい軌跡として映るかもしれませんが、現実はそうではありません。

その途中の苦労の様子や、「こんなことに気づかなかったんだ」という過去の姿も大切なのではないかと思っております。

結果上手くいかなかったさんざんな結果ではありましたが、次への道筋をある程度は付けることを必ずその回ごとに行うことで毎回わずかな発展をしているとも言えるのです。

このたびは、ファスナーを左右に飛び出さないようにと工夫したつもりの製作がかえって良くなかった例です。

考えたアイデアが必ず正解ということもなく、「余計なことをした」ということもあります。

このたびはそれに該当するようなケースかもしれません。

非常にお恥ずかしながら、これがリアルな記録、格好などつけるつもりはありません。

普通は隠してしまうような見苦しい失敗の体験を実直にご紹介させていただいてしまおうかと思います。

最終的に、「あっ」と言わせるような品々を作るところのゴールへ行くことが出来れば良いのですから。。

ファスナーカバー、付けない方が良かったかもしれない

二重仕立てに縫い合わせた生地にファスナーを取り付けました。縁は折りたたんで内側へ折り込む形で収納。

もしかしてこのまま縁を縫い閉じて仕上げた方がすっきりしたかもしれません。

ところが、こんな風にタブで覆ってしまおうと考え実行したのでした↓。

そのまま縫い付けずに、さらにファスナーカバーのタブを付けてしまいました。

このタブが余分なごわつきを生んでしまいました。

これ無しだともう少しスマートに出来上がったのかな。

その他のヶ所では、ファスナーの「務歯:むし」の左右は、生地が「わ」の方が見た目がすっきりするという改善点も見つかりました。

あとがき

いずれ良きゴールがあればと思います。

ところで、記事番号の1つ前の投稿記事【739】では、リボン柄でファスナーが左右に飛び出したタイプを製作。

そして、このたびは、ファスナーを飛び出さないタイプを製作しました【740】です。

次回【741】は、このたび付けてしまった余分なファスナー部分のタブを無しにしてみます。

しかも、インテリア生地の厚手の端切れを使い、一重仕立てで作ってみます。

こうして、【739】【740】【741】が連続した展開になっている投稿という見方をしていただくことができます。

失敗部分も記事をご覧いただけた方への製作のヒントになればと思います。

大切なのは、最終的には製作の「軸」を持つこと。

「腑に落ちない」何かを感じる感想も非常に重要なのです。

マルチカラーのリボン柄に心躍る、外出用のためだけの小さめバッグに邪魔せず入れられるコスメポーチ【739】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという「はぎれ」で製作する企画制作をしています。

イメージとしましては、ハイブランドメインポーチがメインコスメポーチとしてあり、その中に整頓するような形で入れるアイテムごとのミニケース。

「ファンデーションケース」「シャドウケース」「ペンシルケース」とおおまかなコスメアイテムの汚れやすいものをピックアップし、それぞれのケースに入れることで、お洗濯しにくいブランドコスメポーチの内部をできるだけ綺麗に保たれるアイデアです。

このたびは、「外出用」というシーンを考え、メインポーチを持って行かないケースとして、バッグに入るコンパクトなポーチを考えてみました。

ミニケースをそのままバッグに入れても良いのですが、更にまとめたいケースにどうかと考えてみたものになります。

横から飛び出すファスナー有りか無しか、柄の可愛さでデザインっぽく飛び出したファスナーの端

左-シャドウケース:縦6cmx横8cmxマチ無し。右-ポータブルメイクポーチ:縦11cmx横18cmxマチ無し。

左側のシャドウケースは、このたび右と一緒に製作。

型紙が一応底の部分がカーブを描いていたのですがうまく出ていませんので、次からは、「わ」を徹底した方が良いと考えました。

ポータブルメイクポーチは、右のような感じになりました。

ファスナーの飛び出しは厚みが増さないようにまずは飛び出してみたのです。

また後日、ファスナーが飛び出さないタイプも製作してまいります。

その場合、ファスナーを折ることになりますので、厚みが増して綺麗に縫えないかもしれないところが関門となると思います。

とりあえず、このたびは、柄の可愛さの力も借りながらいったん完成としました。

このたびのマルチカラーの原色がかわいいリボン柄は、日暮里の生地屋様「要藤商店」様からの購入でした、ありがとうございました<m(__)m>。

少しレトロ感もある等間隔の配列が大人でも楽しめるリボン柄だと解釈。

リュック用の裁断後の残布を使いこの度の製作をさせていただきました。

あとがき

このたびの三つ折りをアレンジしたファスナー付きのポータブルポーチは、様々なサイズで応用ができます。

三つ折り自体が、長財布みたいになったり、縦に眼鏡ケースみたいになったりと可能性が高いデザインの基本型です。

ここへファスナーが付くことが良い意味で発展、セキュリ―ティー性も追求できます。

メインバッグ自体のデザインへも落とし込めそうです(^-^)。

ストーンの面積を広く使った四角の大粒ジュエリーに惹かれて。。カラットなどの数値を見ずに目で見て感じる重厚感【738】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

「高級地金+宝石」に特化した3アイテムを1セットにあらかじめ組み合わせた点が特徴です。

そして、全体的にどれもが「大きめ」という特徴もあります。

ジュエリーの「大きめ」を、「大粒」「大ぶり」「ビッグ」「メガ」などというワードで表現。

確かに小さい良さもあるのですが、小さいことは実現しやすくどうしても普遍的。

全体を俯瞰して見た時には、希少価値はやはり大きい方に軍配が上がるようです。

そうしたニッチな部分を担おうというスタンスで全体が大きめで取り揃えております。

その中で、好んで止まない形が「四角」。

このたびは、宝石の姿になった「四角」の魅力となぜ四角が美しいのかということもお伝えしたいと思います。

四角の美しさには面積の広さによる壮大さと整然さを感じる

どこか「安心感」のような心地が感じますのも、日常的な親しみのあるお部屋の窓・ドア・柱と同じ形をしているからということもあるかもしれません。

そして、角の無いカーブよりも縁までめいっぱい広がったところに迫力が感じられ壮大だという印象になると思います。

四角には「クラシックさ」も感じます。

心のどこかで、まっすぐにそびえ立った「建物」をイメージしているのかもしれません。

この整った感じは、ジュエリーにとどまらず、バッグの形などにも通じるところです。

ファッションコーデにおいて、いかに「形」がキーワードの1つになるのかということでしょう。

大粒と呼ばれるようなバチカン含まずに2cm以上縦の長さにも及ぶものもあるジュエリーアイテムの集まり。

四角フォルム、大変美しいです。

写真では分かりにくいのですが、実物はどれも迫力のアイテムです。

面積を広くとるこのカットは、元の鉱物をできるだけ活かした形の1つです。

ただ、鉱物のままの面積をそのまま活かした究極の形となりますと、例えば水晶などはとんがった多角形型になったり、いびつな形そのままだったりするところがカジュアル過ぎます。

いびつな形の天然石がなぜそのままの姿で売られているのか。。の答えの1つにもなると思います。

宝石になるということであれば、必ず研磨とカットがマストとなるわけです。

あとがき

宝石の情報が多々溢れ、いつしか数値で判断するようになってはいませんでしょうか。

確かにこのたびのような大きめは、当然カラット数の数値もすごく高いです。

しかし、もう見た目の感動でその答えは出ていると言えるのです。

やはり、見た目で受ける印象ということは、データによる既存の数値よりも大切なのではないかと思っております。

なぜなら、数値は1つでも、印象は多数に及ぶからこそです(^-^)。

滅多に微笑まない人だ、ドキュメンタリー映画の中のその険しい表情から感じ取った「不服」【737】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッション関係の映画を積極的に観るようになりました。

他の分野の映画も、もちろんそこからのヒントが斬新だったりすることもあるかもしれませんが、ファッション関係のあるお仕事をさせていただいている以上見ない手はありません。

今回「ココ・シャネル 時代と闘った女」を鑑賞。

1時間足らずの映画であり、ショートの部類です。

見た後の何かずっしりとした重み、この重い気持ちこそがこの映画から感じたことでした。

自分の生い立ちなどを語りたがらなかった主人公の代りに映画が語ってくれたこと

「ガブリエル・シャネル(通称「ココ・シャネル」)は、その眩いまでの成功によりたくさんのスポットライトを浴びてきたかと思います。

しかし、この映画はむしろ、そのウラハラの、知られていないような部分に注目していると言えます。

これまで随分多く映画の題材にもなってきた「シャネル」様でありますが、このたびの映画化の意図が「みんなが知らないシャネル」というような部分を伝えたかった点にあったのかもしれません。

家庭環境に恵まれなかった辛く厳しい幼少時代のバネの跳ね返りが人生すべてというほどのものだった

よく、「苦労した過去をバネに。。」などと言われますが、まさにそういう一人が「ガブリエル・シャネル」様だと思います。

幼少期に親に見放され、修道院生活をしてきた孤児。

その辛い辛い体験から始まり、疑問だらけの満たされない日々を自らの強い決断をいくつか突破しながら脱出していき、成功への長い階段を迅速に駆け上ります。

決して、育ちの良い気品あふれた。。などという雰囲気ではない、どちらかというとやさぐれたようなタイプ(と思ってしまいました汗)、嫉妬深くて決して言葉使いが綺麗とは言えません。

先見の明ともいうべき、ここぞという分岐点を自分で感じ取り判断し、大きく舵を切っていくという手腕はこれまでスポットライトを浴びてきた部分で多くの人々から評価されています。

この映画が1時間もない短いものであるのも、「ガブリエル・シャネル」様がいかに人生を精一杯全力で駆け抜けたのかという疾走感がより伝わるよう。

完全ドキュメンタリーではない部分が多いですが、本人がマスコミにインタビューなどで語る姿はリアルです。

どちらかというと気ぜわしく、せかせかしたイメージのお話のし方なのです。

途中に大きな戦争があったり、亡命などもあったりで、そんな事情からか、故郷フランスではなくスイスにお墓があるようです。

あの納得していないような表情は何なのかを自分なりに解いてみた

本当のことは本人しか分からないものですし、特に幼少の頃のことは隠し通していたとのこと。

隠して語りたがらなかったところに答えがあるような気がしています。

その映画の中に出てくるご本人の表情が決して幸せに満ち溢れた笑顔では決してないことがとても引っ掛かりました。

あれだけの成功をおさめていながらもなぜあのような表情をしているのだろう。

功績とのあまりのギャップに疑問は、ますます高まります。

「たった一人で時間をかけて下から這い上がっていくタイプ」なのか「他の人の力を借りながら迅速に登っていくタイプ」なのか。。いずれも同じ成功という結果です。

「手相占い」にも運命線がどの位置にあるのかで、その両者が分かれるとのことがよく語られます。

どちらでも同じゴールなら良いですし、力を借りた人に感謝して「ありがとう、おかげ様で。。」という言葉や気持ちがあればたどる運命が違った道順だっただけ。

運命を切り開いたのは良き人物との出会いや素晴らしい直感などです。

幼少の頃の疑問、「なぜ親は自分を捨てたのだろう」という解決ができないまま、その子供の時の強い疑問を持ったまま大人になっていってしまったという点が非常に悲しく、心の奥の未解決部分だったかと。

そのことを忘れるかのようにがむしゃらにお仕事されていったのかもしれません。

現在も存続の一大ブランドを作った人の本当の気持ちという視点で少しだけのぞいてみました。

名前だけの一人歩きもある現在では、その華々しい功績が語られることだけが多いですが、その生い立ちがバネになった結果であると考えると、「闇」の部分「心の奥底」の部分も成功と同じくらいの対極にある真っ暗闇なのだと。

そういった意味で、この映画は重要なスポットにご注目されたのではないかと思います。

あとがき

「シャネル」ブランドは、特にアメリカでは大きく支持された点も誇らしき功績。

他の皇室ご用達の伝統ブランド、貴族財であったアイテムを作ってこられた数々の「ハイブランド」様との違いが「シャネル」様にはあるのでした。

最初から良い位置付けに恵まれたブランド様とは違って、無名時代があり、底から登って行き、現在に至ってもそれらの伝統ある御用達ブランド様の数々と肩を並べている存在感の維持が素晴らしいところ。

当の本人が語りたがらなかった隠し通した幼少期の不遇時代。

現在のここまでのファンの多さとブランドの継続をどこかで見守り、どうぞ「微笑み」を浮かべてくださればと思います(^-^)。

製作したコスメケースが汚れることこそ、ブランドメインポーチを汚さない良きフォローになる【736】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で「コスメケース」をお作りしています。

主に、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースの3アイテム。

改良途中ではありながら作ったサンプルを実際に自分で使ってみまして、汚れた部分などを確認いたしました。

このたびは、実際に大きめのメインコスメポーチを使う場面において、中に入れて使う自作のミニケースの役割や存在を見てまいりたいと思います。

ポーチ内のケースの役割がちゃんと果たされていたことをミニケースの「汚れ」が物語る

ブランドのスエード製の大きめのポーチの中にハンドメイド製作のケースをこのように入れました。

コスメケースのターゲットの人のイメージは、ブランドが好きな人です。

同じような好みということになりますので、このように実際にブランドポーチに入れている様子が似たようなシーンが重なる部分の方にお伝えできればと思います。

ブランド品は高価ですので、コスパ良く長く使いたいと思うものです。

コスメポーチであっても立派なものなのです。

よって、作りの良い、高級な内側の部分が汚れないよう、直接粉の付いたスポンジや、チップやブラシをそのまま入れないということをまず考えたところからがスタートでした。

汚れたら洗えばよい布製の素材に一度ケースとして入れて、それをポーチinポーチするという使い方です。

ペンシルケースの中身:使う順番で並べるとスムーズ。シャドウチップやブラシに付いた粉が茶色く付きました。

ケース内で汚れてもメインポーチを汚さなければOK。

綺麗に使えること→長く使えることにつながります。

汚れても、ポーチの内貼りからは守られる、気になれば、ミニケースを定期的に洗えばよいのです。

ブランドポーチなどは、丸洗いしてしまえば一気に素材が傷みます。

この度の写真もブランドポーチのスエード。

そんなところへミニケースの存在価値が生まれます。

以前にバラバラで直接ポーチに入れていた時は、シャドウのフィルやファンデーションのフィルが割れたり、探すのに時間がかかりました。

しかし、こうして、布製のケースにふんわりと守られると、存在感が増し、探しやすいということも発見。

特にペンシルケースは、使う順番に並べて収納しておけば、作業がスムーズであり、ガチャガチャ探す手間が省けます。

あとがき

ハンドメイドスタートの2007年当初、単純な細長いペンシルケースを頼まれたことがありました。

ほんの数本のペンシルが入るコンパクトなもの。

レオパード柄だったと記憶しています。

きっとその方も、何かのメインポーチに入れるミニケースがほしかったのだと思います。

こういったポーチの中に更に入れるようなミニサイズはなかなかニッチなサイズの分野だと思います。

ただ、昔のレオパードも確か¥200というようなお値段だったと思いますので、「自作」できた方が本当は一番良いと思います。

その作り方も是非お伝えして行ければと思います(^-^)。