ラインがふんわりと感じる優しい黒ボアx赤タータンのキルトリュック、背中で感じるあったかさの中に入れ込んだ平和な気持ち【864】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

5日間の製作日数を要しましたリュックが1点完成しました。

表地の正ダイヤキルトのシート製作や内蔵巾着袋に地道な手間をじっくりと込めながらやっと完成に至りました。

ボア素材の特殊さを改めて実感したこのたびの製作、通常では難なく完成していくショルダーも横に伸びて広がり、附属品のサイズさえ大きくせざるを得ませんでした。

このたびの完成品をご覧いただきながら、この製作に込めた「気持ち」の面を綴りたいと思います。

背中があったかく感じるボア素材、ショルダー部分も同じような感触を得るためにあえて共布

いつもの4本ステッチは均等が難しく、ジグザグステッチにしました。こちらの方がボアには向いているのかなと。

ボア生地が横に広がり、面積の変化により、細かい幅の統一を要する等間隔が美しいストライプのステッチが有効ではないと判断。

問題の無い、難易度が高くない方のジグザグステッチで対応。

ジグザグステッチも固定でいうと、キルトのようなものなので、丈夫にする効果は大いにあります。

表地のダイヤキルトの形状と相性が良さそうです。

別布で行う方法もあったかと思いましたが、「あったかい感触」をこうしてショルダーの部分にも配置することで、肩や前身なども寒い季節に心地よく感じるのであればと思い切ってボアのままショルダーにしたのでした。

ジグザグステッチのミシンの様子:ボア生地は糸がはみ出しやすいのでやや手前で方向転換することです。
金属パーツ:やや無理がありましたが、線コキを通常21mm巾を40mmで代用。36mmが無かったです。
Dカンは、36mmというのがあったので、それで対応。ナスカンは36mmがなく、40mmで対応。

では、遠目でまずは見てみます。

<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。ころんとしてかわいいボア特有のラインが出ました。
入口を開けたときの様子です。赤のタータンチェックが黒によく映えます。
細かい部分ですが、入り口サイドの巾着ひもの先に表地ボアを取り付け。ボンボンみたい♪。
中はこんな構造。巾着袋を開けています。

ここに映る入口フラップに関しては、すでに現在では定着の改良版の広い面積の方です。

セキュリティー性の不足はじゅうじゅう承知ながらも、取っ手の間に最大限にあるフラップで覆い、最大限の隙間を埋める努力をした姿となります。

巾着袋内だけに収納でも良いですし、大切な物のみここへ入れ、その他は前後の隙間に入れることも可能。

この「内蔵巾着袋設置」の構造に関しては、今まで「何とか安全性を確保したい」ということがやっと実現できたものになったと思っております。

巾着タイプのバッグはどうしても隙間が出来てしまいます。

メインの入り口を絞るということが限界だったことをそこそこで諦め、内部で守るということへ発想を転じた変遷があります。

あとがき

ボア生地の難しさで工夫するべき点が多くありましたが、出来上がってみるととても素敵になるようです。

かわいいバッグを作りたい場合は、大変お勧めの素材だと思います。

このパイルボアは、希少な「日本製」であったことも特徴。

その季節の生地の出始めに一気に売れていくようですので、早めに目を付けると日本製が見つかることもあると思います。

大半は、ボア生地に関しては「中国製」の現在です。

この度のこの素材は、毛混ではなく、アクリル/100%なので真冬のみではなくキルトもかけてありますし、その周辺の季節も延長して、主に「秋・冬」としてお使いいただけると思います。

素材が横に伸び広がる性質をよく心得ながら、うまくボアの素材をバッグ製作に取り入れてみてくださいませ(^-^)。

縫い目が埋もれて見にくいボア生地の細かいパーツにかける二重ステッチ、2回戦に分け表面からと裏面からとで正確に重ねる方法の成功【863】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中であります黒いボア素材の表地に正ダイヤキルトをかけ、裏地にはタータンチェックの内蔵巾着袋を設置のリュック。

いよいよ完成間近となった後半の最終局面に差し掛かりました。

ボア素材はこのたび初めて取り扱ったのですが、いやはや、他の生地との大きな違いをいろんな場面で実感しました。

そうして大変良き学びにもなりましたので、この製作も大変貴重な体験となりました。

このたびは、取っ手の付け根タブの8角形を含む細かいタブなどの細かいパーツを本体に縫い付ける時に、丈夫に二重ステッチをかける場面が多く登場します。

その時に、通常の生地とは違うボア素材の特徴が現れました。

それでも徹底した美しい二重ステッチを重ねるためにいつもと違う工夫をしましたのでご紹介したいと思います。

表面から二重ステッチをする時の2周目、黒地に黒糸の見にくさとボア地に1度目の糸が沈み込み視界を遮ることで、正確にステッチを重ねることが難しい状況があったのです。

連続で二重縫いが通用しなかった縫い糸が沈み込むボア素材へのステッチ、二度目の位置が分かりにくい悩みを裏面からのステッチで解決

二重ステッチの時は、表面から一度目ぐるり1周して、引き続き二度目を一度目に重ねて表面からなぞっていくやり方をしていました。

ところがこのたびのボア生地では、その二度目の位置がボアの中に一度目のステッチの跡が埋もれてよく分からないのです。

よく分からないままやった結果、裏側を見ると、とんでもなくずれていることが分かりました。

ここを解決しようとします。

まず、1周目は通常のように表側から見ながらステッチして、いったんそこで終わらせます。

その次に2周目をなんと、裏返しにしてステッチするという方法です。

裏面のハード薄芯に出ている1周目のステッチの糸目を見ながら、それをなぞっていくというやり方です。

二重ステッチの手順①:まず、一周目は表側からステッチします。
二重ステッチの手順②:二周目は、裏側のハード厚芯に出る見やすい1周目のステッチ通りになぞります。

そうすれば、二重ステッチが綺麗に重なることが確実に実現できます。

完成間近の様子:本体が完成しました。あとはリュックのショルダーを取り付けて完成です。

あとがき

細かいパーツは意外と重要で、目線が行くところです。

バッグの中ではアクセントの部分だと思っていますので、やはり綺麗に縫い付けたいもの。

このたびはボア生地なので、いつものやり方と変える場面もあり、素材によってやり方もそのように対応していくことが大きな学び。

次回は、いよいよ完成になりまして【864】の記事に投稿されます。

製作日数というのが全体で約5日。

生地の裁断、芯貼りで1日、巾着袋製作で1日、裏地製作で1日、ダイヤキルトがけで1日、表地製作で1日です。

なかなか手間のかかる製作ですが、こうした細かいところの徹底が「あっ!」と言わせる完成になればと追求しているところです(^-^)。

縫うとつぶれやすく変形しがちなボア生地、ハード薄芯を使い形をキープ、縫う位置を見失わずに成し遂げる小さなパーツの縫い付け【862】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ボア素材に正ダイヤキルトをかけ、裏地に内蔵巾着袋を設置したリュックを製作しています。

いよいよ最後の表地を使った製作場面、いわゆる「最終章」となります。

内側設置の巾着袋製作→裏地製作→表地製作という順番の主に3章のストーリーのような製作でやってきております。

このたびは、表地製作の段階に入ったところ。

特徴としましては、結構小さなパーツが多いことです。

この小さなパーツはとても裁断がしにくく、ボアがニットのせいもあって途中正確さが失われそうな時があります。

その際に「ハード薄芯」を貼りながらラインをはっきりとキープする工夫を実際の体験記録からご紹介したいと思います。

ハード薄芯の粗裁ちの後に、再度型紙に当てて裁断調整をすることで得られる正確なラインの確認

通常の接着芯貼りは、生地のみをまず型紙通りに裁断→接着芯を粗裁ち→余分をカットが多いです。

次にハード薄芯を粗裁ち→ボンドで接着→余分をカットという順番です。

しかし、このたび利用のボア生地の場合、明らかに最初の生地の裁断後にゆがみとかへこみが生じていて、このまま作ってしまうと、左右が違ったサイズとかデザインのように見えてしまい綺麗ではありません。

そこで、ハード薄芯の粗裁ちの段階で、今一度、型紙に当て直すということをしました。

ハード薄芯の粗裁ち後の状態:外にはみ出したハード薄芯の部分をとりあえずそのままにしておきます。
そして、型紙を今一度当てます。
この型紙に対してはみ出した「ハード薄芯」のみを見ながら、型紙に忠実に整えます。
そうするとこんな感じになります。生地の周りにわずかにハード薄芯が残った状態が型紙通りということ。

余分カットの時に黒い生地が削除されたりもしています。

同じパーツであっても、飛び出し方が違ったり、逆に生地部分をカットしたパーツもあります。

このハード薄芯のラインこそが型紙通りの裁断ということになるのです。

ボア生地は、基布がニットであることがほとんどです。

よって、クセがあってくるんとカールしたりして、生地のみの裁断の場合だと正確さが不十分です。

よって、以上のやり方で最終的に型紙通りに整えていくというわけです。

もう1つやり方があるとすれば、最初から表地自体を粗裁ちしておくというもの。

そこへ接着芯を粗裁ちのまま貼るというもので、そこで初めて型紙を当てるというものです。

そうすると型紙による裁断が1度のみで良いということになります。

しかしながら、その次のハード薄芯の時にボンドを貼りますので、そこでも結局粗裁ちをします。

最終的に型紙とずれていなければこのやり方はゆがみが少ないかもしれません。

ただ、型紙とずれていないかという調べをする場合に再び型紙に当てるので、結局この場合も同じことです。

効果が大きい方のやり方を採用するとと良いと思います。

あとがき

細かいパーツというのはこのたびのデザインの場合、特に表地に集中します。

細かいパーツが最終的に目や鼻や口みたいに見えるものになるので、注目を集める場所に自然となるようです(^_^;)。

それだからこそちゃんと左右が対称で美しく出来上がっているのか、歪みが無いなどの事が重要なのです。

黒バッグの中で赤のタータンチェックが素敵に広がるリュック、内蔵巾着袋に大切な物を守ってくれる安心感を感じる内部構造の価値【861】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックのデザインのみを集中的に製作しています。

このデザインを徹底的に製作し、「おしゃれ度」「優れた機能」を並行して高めていく研究も兼ねた製作となっています。

このたびは、裏地の完成場面のご紹介です。

まだまだリュック自体の完成に至らない途中ではありますが、内部全体としては、完成品に出来上がりましたのでいったんアップしてご紹介します。

ポケットも前後に2個設置しながら、真ん中に内蔵巾着袋も設置された、たくさんの入れ場所のある豊かな内部の構造を是非ご覧くださいませ。

ポケットx2個と袋とで3部屋が確保されたことで、自然に出来上がった隙間も更なるお部屋になった相乗効果

黒い部分は接着芯です。まだ裏地のみの状態。表地と合体する前の裏地の内部機能としてはこれで完成です。

内部に見えているのは、内蔵巾着袋を巾着ひもでしばった状態です。

整然と映るのが特徴で、いかにも整理整頓された内部という印象になります。

底周辺の部分。マチは、①巾着袋のマチの表地②その裏地③裏地本体のマチが重なって縫い付け。
実際は、この目線から中を見ることが多いです。裏地本体の両サイドのハギ目部分の柄が対称。

右の方のハギ目が少し段差ができてずれましたね(^_^;)。

ここで、空間にご注目いただきたいのですが、内部の①巾着袋②貼り付けポケット③隠しポケットの他にもお部屋が自然にできました。

④巾着袋の前後の隙間⑤巾着袋の左右の隙間⑥巾着袋の底の隙間、こんな風にいくつかの隙間が生まれましたのも、「内蔵巾着袋」あってのもの。

マチの左右の縫い代だけを縫い付けている構造がこうした新しい空間が生まれたことにもつながりました。

実際の使用の場面の想定をするにあたってお伝えできる新たな価値

少し、細かいご説明をさせていただきますと、写真では、随分内蔵巾着袋が控え目なサイズ感で感じられたかと思います。

しかし、これで裏地と全く同じサイズでやっています。

よって最大限でもこうして内側に沈むのだという特性が分かりました。

もっとめいっぱいにしたい場合は、縦の長さだけを余分に追加すると盛り上がった巾着袋になるのだと思います。

実際にユーザー側になった時を予測しながら使い方を考えてみますと、この巾着袋をまるで、「地下室」のような使い方ができるのではないかと。

地下には、大切な物を貯蔵しますので、その通りセキュリティー性を高めたいアイテムを入れ、その周りや隙間には、他の物を入れる容量があるのです。

場合によっては、巾着袋をペタンコにし、その上に積み重ねられるのです。

お弁当を入れる場所として巾着袋を使うアイデアもあります。

使い方次第で、この内部構造は可能性の広がりを見せてくれるのではないかと思います。

だからこそ融通が利いた接着芯のみにとどめておく柔らかさも正解だということになります。

あとがき

チェック柄は柄合わせの難易度が高いです。

全体に均一配置の小花柄、細かいストライプなどは結構やりやすいですが、先染チェックは何と言ってもクラシックで素敵です。

生地屋様にも先染めチェックの日本製は、定番品として豊富にあるようですので、コスパ良く裏地にご利用できるのではないかと思います。

次回からは、いよいよ完成に向かい、表地のパイルボアの部分を馴染む黒糸で縫っていきます。

是非完成までのその後の行く末を見守っていただければと思います(^-^)。

バッグのタータンチェックの裏地、柄合わせが必要な貼り付けポケットで「ほどほど」な柄合わせ、できれば隠しポケットの方が向いている【860】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在リュックを製作中でして、なかなか時間がかかるリュックでございます。

表地には3cmの正ダイヤキルト、裏地はタータンチェック、そして、内袋として裏地付きの巾着袋を内部に設置するという構造です。

このたびは、裏地のタータンチェックに特に何も考えずに企画してしまった貼り付けポケットを同じタータンチェックで重ねていく場面。

後になってからは、ポケット自体をこうした柄に重ねても特に影響がない、「隠しポケット」+「フラップ」のコンビへ仕様変更しました。

このたびは、貼り付けタイプでやったことの記録と、生地の分量が不足していることで「柄合わせ」が完璧にはできない場合に、「ほどほどに柄を違和感なく寄せる」という技術のようなものをご紹介したいと思います。

生地が余分にあったとしてももったいない生地の使い方になるので、内側なので影響がない場合には、それでもちゃんとした仕立てであると言えるようなバランスの仕様になるかもしれません。

タータンチェックの縦横は等しくないので縦横の向きを変えるとずれる、そのずれ方を視覚的に目立たなくする方法

今回の裏地であるタータンチェック、95cm巾という狭い面積のものでした。

通常50cmずつの調達を幅が少しだからと1mにしたところまでは想定、ただ、その後のこうした裏地も内蔵巾着袋も作るという仕様は購入当時は企画しておらず。

このたび、ポケットの袋布の本来の縦向きが余らなかったのは、裏地にも巾着袋にも同じタータンチェック生地を使用したためです。

よって、やむを得ず、ポケットの袋布を横向きで裁断しました。

タータンチェックの1マスは縦と横とで同じ柄でもなく、同じ寸法でもないのです。

当然どう重ねても柄同士が合わないことになります。

生地の余分が縦向きには足りず、ポケットの袋部分の「わ」のパーツが、横向きの裁断になりました。

生地が横取り裁断にならざるを得なかったことで、チェックの1マスが本来縦長の長方形なのに横長になったのでした。

当然本体の柄とポケットの表面の柄がぴったり重ならないですが、ずれているなりに近い位置であるというところがポイントです。

このフラップポケットのフラップパーツと袋パーツのみは柄が繋がるように合わせました。
内張りの柄とポケットのフラップの柄が横に少しずれていますが、パッと見た違和感をミニマムにしています。
フラップポケットのフラップを開けたポケット入口周辺。柄がだいたい合って繋がっているように映っています。
隠しポケットのみが付いている面。上のフラップポケットの面と反対側。比翼は柄が縦にそろうよ合わせました。
サイドのハギ目部分。左右対称に柄が分かれるような位置に型紙を置いて裁断していました成果がこれ。

以上が、ほどほどの柄合わせの例です。

見た目、視覚的な許容範囲、すっきり感の印象の範囲内でこうして、生地をコスパ良く使う工夫をしたのでした。

あとがき

このたびのやむを得なかった事情も含む貼り付けポケットは、裏地に設置のものだったから目立たないこと、そして、ほどほどに柄を近づけたことで目立たなくなったというちょっとした視覚的なまやかしのような工夫で完成に至りました。

これも、1つの経験ではあったのですが、上述のように、ポケットそもそものデザインを隠しポケットにすれば、柄合わせとは無縁。

そこに加わるフラップだけを柄合わせすればよいという「仕様変更」という手があったのでした。

フラップは細長いので面積が狭く、残布でぴったり合う部分を見つけることがそれほど困難ではないのです。

余計な回り道のようではありますが、「Q:良いポケットはどんなデザインのポケットですか?」の質問に対して、実体験からはっきりと述べることができ、しかもその理由もクリアにお伝えできるという「利益」を得たような気がします(^-^)。

リュックに内蔵の巾着袋の製作、巾着ひもホールに表れる3種類のステッチ①②③のそれぞれの大切な役割と意味【859】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ダイヤキルトがかかったボア素材の黒色でリュックの製作を続行中です。

少し心配なのが、あったか素材なのに季節が流れ、完成が春に近くなっていく感じがしています(^_^;)。

季節に合わせようと計画的にする企画は、「真逆の季節」というのがアパレルのしきたりのようなもの。

あまりそれを考えていなかったところは反省しております。

このたびは、内側に設置の裏地付き巾着袋のひもホールのステッチが3本表れるそれぞれのステッチの役割や意味をお伝えしたいと思います。

3本は少し多いと思われるかもしれませんが、それぞれ必要なステッチだと感じて縫った結果3本になったということになりましてどれも必要で大切な1本ずつなのです。

巾着袋のホールにかける3種類のステッチのそれぞれの役割と意味

表地(チェック)と裏地(黒無地)を中表に縫い合わせ、縫い代1.5cmを半分の0.75mmずつで折った状態。

あくまでも「内蔵巾着袋」の表地と裏地です。

半分に折った0.75mm巾の真ん中位置にステッチをかけてヒラヒラの二つ折りを固定。

このステッチは表には見えない内部に隠れるステッチです。

ひも通しホールの入り口周辺。上の写真はホール内部の縫い代を真ん中でさらに内側に折ったところ。

この時点で結構綺麗に始末はできてきましたが、まだ縫い代がぐらぐら不安定です。

これを一番最後に表面から縫って固定するステッチを入れていくのです。

表地と裏地を縫い合わせた後ひっくり返しした直後の場面。表面の中に裏面を入れ込んだ様子がこの写真。

中表をひっくり返す「返し口」は、まだ縫い付けていない「マチ」の穴を利用しています。

ここから、アイロンで内側の黒生地を少し控えてきちんと整えてからステッチのスタートです↓。

<3本のステッチ>①一番上:裏地の固定、②真ん中:縫い代の固定、③一番下:トンネル構造の受け皿部分。

3本のステッチが映っています、上から順番がステッチをかける順番に等しくなります。

<3本のステッチの意味>

①一番上:裏地の固定

②真ん中:縫い代の固定

③一番下:トンネル構造の受け皿部分

ということになります。

③はほぼ必須。①もきちんとした作りのお品にはやってあります。

②は拝見したことがあまりないですが、これこそ必要だと思ったステッチになります。

こうして目指していくところというのが、「良質な商品」ということになります。

あとがき

巾着袋は口をぎゅっと絞る時に圧力がかかります。

「ひもホール内は内側でありながら外側みたいなものだ」とよくブログでお話させていただいております。

このたびは、ひもホール内の見えない部分の強化もあります。

使っている間に、ひもホール内から糸が出てきたなどということはインテリア雑貨などでよくあること。

このたびの内部の構造においては、そういったことは起きないのです(^-^)。

2022年のYouTube動画のオープニングとエンディングの10秒程のメロディー自作の元音源、実はコードの知識はございません【858】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年の12月頃から2022年に向けて、いろんなリフレッシュ作業を行いました。

2022年1月からでは他の忙しさにかまけてなかなかうまくできないので、よく11-12月にそういったリニューアル的なことをやる実態です。

同じ時期に同じような考え方と思われる人がリニューアルされていましたので、一定数の方が次の年に入る少し前にリニューアル作業をする傾向があるとお見受けします。

「YouTube」のオープニング曲とエンディング曲をここ数年毎年変えています。

気持ちの変化に従って、変えたいと思うのがちょうどこの時期なわけですので、気持ちに従ったものとなります。

音楽の分野を問わずに結構幅広くいろんな曲に目を向けるタイプです。

このたび、抜粋のやり方で、元音源のあれこれメロディーをピアノで弾いてみた中から部分的に切り取って、オープニングとエンディングにそれぞれ当てはめました。

オープニングとエンディングを別の曲にすることもありますが、このたびは、1曲の少しのメロディーの違いの面白さと同じメロディーの繰り返しの部分との混合の10秒程ずつでやってみました。

特に曲名は付けなかったYouTubeのオープニングとエンディングの元音源の公開

美術品でも楽曲でもあるのです「無題」というものが。。

この題名についても、「ある/無し」は気持ちに従ったものになります。

題名が浮かんでこれば付けますし、浮かんでこなければ「無題」ということに。。

ピアノ演奏なのですが、優れた技術などは持ち合わせておりませんでして、何気ないミスタッチだらけの元音源ですが、もしかして楽器演奏へのきっかけのヒントにでもなればと思います。

特に音楽の分野を特定もせず、自由に浮かんだメロディーを弾いてみたのです。

よろしければご視聴どうぞ↓(^-^)。

あとがき

実はコードの技術は持っておりません。

押さえた和音、音の重なりが超基本的なC DEFGAB以外はどんなコード記号に表されるのかも全く分かりません。

しかし、浮かんだメロディーや伴奏は何かのコードを自然に作っているのだと思います。

浮かんだメロディーをアウトプットするのもコードを頭で学ぶよりも結構楽しいものだと思ってしまい、コードを学ぶということがなかなかできずにいます。

「勉強」となるととたんにやる気が出なくなってしまうのです。

もし、本気で音楽をやることを想像しますと、ある1つのイメージがあります。

それは、突然助っ人みたいにメンバーの中に入って演奏しても、ちゃんとメロディーを理解しコードを付けていける、即席バンドメンバーの1員になれるような技術ということになります。

コードを知らないくせにとても生意気で申し訳ないのですが、楽譜を見て演奏するというところを越えていかないといけないと思っており、そうすると何から学べばよいのかというのが「コード」だと思うのです。

弾く技術などは、少し後かな、それよりも思い描くメロディーにコードを付けることが出来ればおそらく音楽の道に入って行けるような気がします。

コードを全く知らない私などはとてもそのような位置には無いわけですが、ただ、「メロディーが浮かんでくる時がある」ということだけは紛れもない事実であり、何とかそれを短い時間の旋律にアウトプットしたということになります。

YouTube様がそういった自由が効いたからこそこの機会をいただいたということになると思います。

実は、当ブログ記事は、当初の2022.01.15の投稿から約3年後の現在2024.07.11に「手直し」の順番で補記したり削除したりした「リライト」なる作業をしているのです。

ちょうどこのタイミングの昨晩のこと。

キーボードで、そろそろ2025年用のYouTubeの曲を作っていこうと演奏してみたのでした。

ここ数日前に実はメロディーが浮かんでいたのでした。

その浮かんだ時に早い内にスマホの動画で口ずさんでメロディーをまず録音。

メロディーも数日後に忘れてしまうこともあるからです。

そして、更に遅い時間ながらボリュームを落として、スマホでググったバーチャル鍵盤の無料ソフトでもう一度メロディーを徹底して弾いてみたのでした。

そして、もう1つこれも昨晩のこと、ジャズコードの古本を読み始めました。

以前にメルカリ様で購入して「できそうもない」と投げ出していた同じ本を今一度手に取ってみました。

そうすると、以前よりもはるかに「覚えていこうかな」という気持ちに変わっていることに気が付きました。

キーボードで音を押さえながら、耳で聴きながらコードを覚えていくことになるかもしれません。

今何かが音楽に関して変わっているのを感じています。

またの機会に、「コードを覚えたよ」というアウトプットが当ブログ記事でできることがあるかもしれません。

その際には、当カテゴリーの<コーデ>でお知らせしたいと思います(^-^)。

<経理>「電子帳簿保存法」に沿うEメールのデジタル保存、メールに期ごとのフォルダーを設け生きたままを収納、メール本文の頭部分のスクショは良きツール【857】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1月1日から「電子帳簿保存法」が本格的に全事業者に向けて動き出しました。

実際にデジタルで保存しました感想としては、楽でもあるし、手間でもあるというのが正直なところ。

楽なのは、印刷しなくなったことで、今までいかに印刷の手間が積み重なっていたことかを一番に実感しています。

印刷1つやめるだけでこれほどにもスムーズなのだと感動しているのも事実です。

その反面、悩む点もありして、メールの電子保存がその1つになります。

このたびは、実際にメールの本文が請求書であるという例で、メールの電子保存をしなければならない件についての「生きたままのメールの保存、スクショは不可」の実行の仕方をご紹介したいと思います。

クラウドタイプのメール内で「請求書」をメール本文でお伝えしている「レンタルジュエリー」のケースのメールの電子保存の仕方

単純で良いと思い続けている方法が、メール本文の文章の中に請求書に値する文面や計算を記載する形で金額を表示し、それによってお客様にお代金をお振込みいただいているというもの。

つまりEメールそのものが「請求書」になっているケースです。

できるだけ単純に手間なくお知らせする方法としてこのベタなやり方を取っています。

その後、正式な納品書は、「レンタル明細書」と名の付くA4書類であり、時間的にもっと後の発行になり発送時に商品と一緒に同封しているのです。

そのため、入金前に必要な「請求書」は「レンタル明細書」とは別のものです。

「電子帳簿保存法」に当てはめたときに、まさにこれは、メールの電子保存を義務付けられるものに当たるということに該当。

クラウドメールからのエクスポートの方法もあるようなのですが、実際に試みましたが、実際にオープンして見る時に、ツールが有料で必要だったり本当に見れるのかどうかが不安でした。

案の定、何段階もステップがありかえって手間、ファイルが開かず、ファイル内を見ることに成功しませんでしたので、このエクスポートの方法が「望ましくない方法」だと判断。

そして、画面スクリーンショットではだめかを兼ね、「税務署」様へお聞きしました。

画面スクリーンショットに、メールの相手先、URLも入っているし、日付と時間も入っていて証拠のようなものにはなりますが、【不可】の回答をいただきました(そりゃそうさ)。

よって、とても困りましたが、お話合いをさせていただく中で、メールそのものの中のフォルダーに、別の関係ないメールとは隔離してお部屋を作りそこにストックすることで生きたままのメールを、メールのサイト内にそのまま保管することにしたのでした。

クラウドメール内であれば、当然ながら、そこは電子保存された場所と言えますので、ちゃんと満たします。

ただ、検索機能としては、1つずつメールにタイトルを付けることができないので、日付と時間が表示されているメールの頭の部分を可能な限りめいっぱいのスクショを並行して保管して、メールの場所探しのためのツールの「PNG」としています。

メールの件名には、合計金額を必ず入れることも徹底し、冒頭部分が映る分かりやすいメールの作り方も工夫するようになりました。

そのように一応メールに関しては電子保存に対応することが出来ています。

そのスクショは、後からたくさんのメールの中からの検索の際には大変役に立たつものであり、会計ソフトにはアップロードして控えとしてとってあります。

ということで、策としましては、そのメールと同じスクショを会計ソフト内に、会計ソフト内にはアップロードできない生きた状態の電子メールは、電子メール内にそのまま専用のお部屋を設けてストックという2本立てで解決。

やぼったいだの、手間だのは後のことで、とりあえず、問題なく「電子帳簿保存法」の規定を満たすためには。。ということを考えての自分なりの方法です。

あとがき

今回のメールに関しては、「PDFで単独に請求書を作ってメールに添付をした構造」であっても結局は、メール本文も必要になるので、メール自体を電子保存しなければならないのです。

よって、これまでのメール自体に請求書という形式は結局シンプルなやり方として、続行することになります。

こちらの都合だけでは考えない、お客様が手間が無く、分かりやすい方法を維持したい気持ちがあったのです。

そして、エクセルでお作りした「レンタル明細書」のPDF化はこのようにしました↓。

お客様には、間違いなく紙ベースでお品物と同封する方が分かりやすいですので、印刷して送付を続行(ご返却の際にカラー写真付きのこの書類が必要で、返却日も記載してあるからです。

一方、当方の控えの「レンタル明細書」はエクセルをPDFへ変換して、デジタルで保存させていただくということにしました。

お客様には何ら問題のないことです。

「Q:同じ証憑を相手先と当方とで別々の形式であっても良いのか」というご質問に対しては、「A:OK」との回答をいただいております。

PDFへの変換機能はエクセル内に機能として備わっています(2019年版にはありました)ので、「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSドキュメントの作成」のボタンですぐに出来上がります。

結局は、事業者本人がまずはしっかり分かりやすく把握できていることが一番大切。

自分が分かりにくいことは他人はなおさら分かりにくい、そんな見方です(^-^)。

<経理>減価償却は無い、本格的な「高級地金+宝石」のジュエリーのレンタル事業をしている個人事業主が商品仕入時と決算の棚卸時にする仕訳【856】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

スタートは、2020年でした。

最初からこの事業名であったにもかかわらず、その後のジュエリーの内容のレベルアップは階段を上るようなものであったことが振り返れば随分な成果であると驚きます。

日々「高めよう」という思いを抱きながら、時には「廃止」アイテムも当然出ましたし、その変遷は大きなものでした。

現在では、完全に「本物」に相応しい「高級地金+宝石」に特化したジュエリーが集まったラインナップに完成しています。

このたびは、そんな事業者側の「商品仕入」時の仕訳、「棚卸」時の仕訳の2つをご紹介したいと思います。

実際に「このようにやっています」「税務署様にも相談しての考え方」を盛り込んだものです。

とにかく、「正当」に行えれば、後は事業の実りを目指し日々の事業活動を頑張りたいということで、シンプルで実直な<経理>を目指しています。

18金やプラチナ台の宝石のレンタル用のお品物、「商品調達時」の仕訳

今回2つの場面の仕訳をご紹介しますが、まず、18金とかプラチナなどの貴金属主体の宝石のみを扱っているという点が重要なポイントになるかもしれません。

18金やプラチナは、質屋様での換金場面などがテレビなどでも印象的ですが、キズや破損があっても地金の価値を見てもらえるという考え方がベースにありますので、「減価償却」は無し。

車や建物と比べると分かりやすいかもしれませんが、劣化が非常に少なく、「壊れるものではない」という前提のもとほぼ一生物となります。

少し、特別なものだと言えますが、ただ、細かいことを言えば、「カケ」や「傷」も出ます。

「カケ」に関しては即「廃止」をしてきましたし、「傷」はなかなか簡単にはつくものではなく、お客様にも丁寧な扱いを呼び掛けていることでそのままの状態を出来る限りキープしているのです。

商品購入時は 「商品仕入 - 普通預金(現金・買掛金)」の仕訳をします。

キャッシュ購入がほとんど、クレジットの場合は支払いまでの解決に期間ができてしまうので、基本的に使いません。

ただ、振込・現金でも支払いが不可能な場合のみ、クレジットを使うことがほんの希にありますが、翌月のクレジットの支払で完了しています。

クレジットの場合は、「貸方」は、「買掛金」科目になります。

この「商品仕入」という言葉使いはただの拘り。

出来上がりの既製品を仕入れるので「商品仕入」といったニュアンスです。

ハンドメイドバッグ事業の場合に、生地や附属の材料を購入する時に、「材料仕入」という独自で作った科目を使います。

その区別で既製品を仕入れた場合のジュエリーでは、「商品仕入」という科目を設けているのですが、決算表では結局は、合算され「仕入」1本に金額が混じるのです。

ちなみに自社製造のハンドメイドバッグの棚卸仕訳の時は、「製品」という科目を使っていまして、ジュエリーは「商品」という区別です。

これらも、決算表では、「商品」に金額が合算されますので、ただの拘りに過ぎませんが、かえって事前の棚卸資産表は分かれている方がクリアでスムーズなのです。

さて、この購入時、実はネットの誤情報を信じた2020年「消耗品費 - 普通預金」で1年やってしまったことがありました。

そして、「減価償却費」を決算の時に計上してくとの誤情報。

ところが、「消耗品費」だと、仕入と売上が同じ期の中でひも付かないので間違い。

ネット情報も鵜呑みは本当にまずかったです。

何も分からない場合はいくつかの情報を見比べて本当に正しい情報なのかを疑うことも必要。

あるネットに長けた方のお話では、スマホのググりは趣味嗜好に集約され、情報が偏ることがあるとのこと。

パソコンで広く情報を集める方がネットのググりは有効だとのことなのでした。

ただ、一番良いのは「税務署」様へ聞くことです。

2020年の終わりに、「税務署」様へ念のため確認して確定申告前に分かったことでした。

ちゃんと質問用に専門の電話の窓口が設けられていますので、店舗の窓口よりもむしろ電話の専門の職員様は詳しいです(これ実体験)。

そして、すべての消耗品費でやっていた仕訳を計上し直し完了。

<まとめ>「レンタル業」である限り、レンタルする品物を仕入れる行為が必ずありますので、「仕入」の科目が購入時に発生する。

「レンタルジュエリー」の決算、「商品仕入」を使った計上をしたすべての品物を「棚卸資産」としてカウントするという認識

決算時の仕訳ですが、この1年で売却をしたものを除くすべての残りをカウントします。

貴金属類がほぼ劣化がないということで、棚卸資産にそのまま購入時の金額でアップ(これも「税務署」様との話合いでの結論)。

劣化しないものなので、しばらくずーっとこの購入時の金額を棚卸資産表に入力していくことになると思います。

ただ、コスチュームジュエリーなどのプラスチックやメッキが同じように該当するのかどうかは、改めてそのケースとして検討する必要があります(割れたり剥げたりする)ので、「税務署」様へのご相談をお勧めします。

ちなみに、「宝石が欠けたら事実上の原価償却になるのでは?」の問いに対してですが、欠けたようなお品物はお直しで復活するか、形が余りにも悪い欠け方は「即廃止」です。

お客様に破損をそのままレンタルすることは決してありませんので、「高級地金+宝石」特化の場合は理にかなっていると解釈しています。

さて、棚卸仕訳というのは、期首の商品の在庫高、期末の商品の在庫高を示すものです。

「期首商品棚卸高 - 商品」「商品 - 期末商品棚卸高」と2段の仕訳をすることになります。

貴金属類は、ほぼ一生物というくらい長持ちですが、調達を増やすとどんどん在庫が増えていきます。

この点では、ジュエリーが豊富で、たくさんの価値を持つようにも見えますが、実は、「在庫を多く抱える事業」であると言えるのです。

<まとめ>決算時には、「商品仕入」という科目を使った残存のジュエリーすべてを「棚卸資産」としてカウントする。貴金属ジュエリーは劣化無しというスタンスで「減価償却」は無い(期中の破損や欠けは期中内に解決しているというスタンス)。

あとがき

このたびは、レンタル業のその中でもレンタル物の内容に特化した事例です。

もしかして、レンタル品によっては、減価償却費に計上するものもあるのかもしれないので、その辺りは更なる確認が必要だと思いますのでお気を付けくださいませ。

また、高級地金であっても「傷だらけになったら価値は下がるのではないか」という突っ込みがあるかもしれませんが、そこまでその状態のまま放っておくということをしません。

常に良い状態のままをご提供する姿勢で行きますと、やはり古くなる前までに何か措置をしているので、常に良い状態のままということが基本的なスタンスなのです。

レンタル業であっても、古くなったジュエリーを手放す時には、「現金 - 売上」という形のいわゆる「売却」で、収益を発生させお品物が廃止になっていく経路をたどります。

そうすると途中の劣化段階のままということが起こり得ないことの方が断然多く、やはり「減価償却」の計上が無いというのは正解だと思います。

なかなか簿記の本などにはそこまで特化したことが書かれていないので情報が少ないです。

そんな時には、「税務署」様のご意見とか回答を得るのがすっきりと腑に落ちることがあります。

一番良いのは、自らの「意見」を持って質問することで、よく話し合うことです。

「税務署」様とも一応「話し合い」ということになり、「見解の相違」もあるかと思いますので、「自分の意見を持つ」ということだって大切なのです。

そして、よく分からないことであっても、常日頃「疑問」を持つスタンスは大切です。

ネット情報を鵜呑みにし信じてしまった当初の浅い捉え方からの反省は、「あれ?おかしいな?」と思った気持ち・心の声を大切にするということです。

是非、互いの事業が実るよう応援したいと思います、頑張ってまいりましょう(^-^)。

黒のパイルボア生地に馴染む黒糸でしっとりとかける3cm正ダイヤキルト、この手間が後に大きな価値となる地道な「今」の苦労【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

寒い季節には有難い「ボア」生地でリュックの製作をし始めました。

素材が「温かい」という機能を活かし、背中に温か味を感じるリュックになると想像しながら、しかもうっとりするような素敵さも表現できればと思っております。

モデルは、「餅巾着」という名前のリュック。

これは1日では到底完成できるようなものではなく日にちがかかります。

よってその段階ごとに見どころやポイントをご紹介しながら記事に綴ってまいりたいと思います。

このたびは、「表地へのキルトがけ」の過程であり、黒ボア生地に正ダイヤキルトを3cmでかけていく場面です。

やり方もご紹介しますので、当事業の「共有型のハンドメイドバッグ」の名の通り、共有していただき、「著作権フリー」のスタイルを大いにご利用いただければと思います。

3cm正ダイヤキルトの加工例、表地+接着芯+ソフト厚芯+ハード薄芯を同色ステッチで固定する構造の出来上がりの美しさ

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただくとしましょう。

4層構造のキルト地:①表地のボア②接着芯③ソフト厚芯④ハード薄芯の4シートがミルフィーユ状の構造です。

薄手の生地の場合は③ではなく比較的薄手の「中綿」がバランスが良くなると思います。

キルトの作図:丁寧に3cmダイヤキルトを作図。上部の端に直角2等辺三角形の底辺を引くことからのスタート。

最初の底辺の線は特に寸法の指定は無し、適度に縁に寄っていた方が固定されます。

そして、45度(バイヤス向き)に3cmずつ並行に横ずれしながら線を引いていくのです。

入り口フラップのキルトの下準備:ボンドは使わず、表地・接着芯・ソフト厚芯・ハード薄芯を待ち針。

細かいパーツなので、粗裁ちをして後でカットという方法が綺麗にできます。

入口フラップパーツのキルトの下準備:この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定。

内陸部にも待ち針を打つことが「しわ」「ずれ」防止です。

入口フラップのキルト作図場面:スタート時点が肝心。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげます。
待ち針する前に、ハード薄芯単独で作図のが正確にできるかもしれません。この時以降そうしています。
ミシンステッチの場面:端っこから順にミシンでステッチ。待ち針ステッチをかけた後で徐々に外します。

ずれ防止のために待ち針は「ステッチ前に外すことをしない」ということになります。

縫い代1.5cm内で最初と最後の端っこの返し縫いも1本ずつしています。

キルト完成(裏面):端っこはすべて玉結び・玉止めしてキルトがほつれないように留めています。

本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、2枚の本体パーツが作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。

。。ということは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということになります。

ただ、これも「だいたい」のアバウトなことであり、縫い合わせた結果柄が繋がるところまではやっていません。

そのためには、ものすごく余分な生地が必要だからです。

そう考えますと、いずれ、この「ハギ合わせ」デザインを、ハギ目の柄に影響がない、「丸底タイプ」にモデルチェンジした方が良いのではないかと気づき始めます。

キルト完成(表面):非常に美しい3cm正ダイヤキルトの完成です。うっとりと眺めてしまうほど美しいです。

キルトの効果としては、1)丈夫にする(機能の面)・2)華やかにする(デザインの面) と2点が特に感じるところでした。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、「内陸部にも待ち針をきちんと打つ」というポイントをちゃんと実行すれば、困難や難関は特にありません。

出来上がりの驚くほどの美しさにおそらく感動されると思います。

この「キルト仕様」はその他の製作にも落とし込める部分がありまして、ハンドメイドバッグの「価値」を高める1つの仕様になると思います。

じっくりと丁寧に作られていないものは安いお値段しかつかないし、その手抜きがユーザー様に見抜かれるとこの時に思ったのです。