<カーテン作り①>片側のみで横が180cmある広い窓、180cmもの生地幅は存在しないので2枚を繋げタックつまみながら作るための図案【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済みです。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画などに助けていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、今度は自らがYouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」のみの解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅はせいぜい155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」を紐解いていきたいと思います。

そうして、カーテン作りを高額なオーダーメイドにお任せする1択にとどまらず、自作するところへの後押しになればと、応援の意味を込めましてこの記録を綴っていきます。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の「倍」のいう文字は生地の実寸に対する実際の必要分量の事を指している

現在のカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。ジャスコ(現イオン)のワゴンにて。
現在のレースカーテン:こちらも既製品。同じくジャスコ(現イオン)のワゴンにて2002年秋に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は現在の住まいの賃貸物件対応のカーテンなので、作りたい実家の窓よりも横幅は狭いです。

ただ、1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

作りたいカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですがすみません<m(__)m>。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は生地屋様のご提案では、+30cm見込むと良いそうです(実際にはこれでも多めですが裾曲げの分量の好みが分かれますので30cmは相当な判断です)。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5倍=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだの数・ひだ山の高さ・ひだ同士の間隔などで調整されていきます。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって28cmの余分を使ってしまうことなど、心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

新たな附属品は無用、布のみで完成できる最も基本的な正方形のクッションカバー(結びひも付き)【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

リビング・ダイニング・デスクワークなどシーンを問うことはなく引用できます。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーをおしゃれに作っていきます。

この企画、実は一度失敗しておりまして、ダイニングキッチン用の木製椅子のカーブ座面にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい椅子には馴染まなかった方の「正方形」から先にご紹介致します。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題までを綴ります。

重視するところは、多くの方がおそらく選択されるであろうクッションカバーの柄の向きが正位置になるように仕上げるという点です。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地には、草木や花柄などのボタニカルなタイプが多く、柄に向きがあることが多いです。

どうせなら、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいということです。

柄の向きを持つ3種の生地でウレタン38cm四方、出来上がり40cm四方の低反発クッションカバーを作った記録、ファスナーやマジックテープは不要

40cmより少し控えてある38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。40cm四方を作るための▲2cm。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。茎が天地に渡っていないところに違和感を感じます。

しかしながら、実際の裁断はこの横向きの柄が細長くなるように裁つことで、生地幅を使いながら縦の長さを押さえられるというコスパの良さが実現できます。

それは正方形ならではのメリットなのです。

柄が正位置:地の目通りに見た場合。こちらの方が柄がはっきとまっすぐに映りますので、この向きが正解です。

まともにこの向きに縦長に裁断してしまいますと、生地がもったいなく余り、コスパはよくありません。

1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すためです。1本だけでは足りません。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。ひっくり返すと先に折った下側は今度は上側に。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置は柄の向きから見るとサイドに付けるということになります。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせて2列ともステッチすると丈夫であり、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だからこそ15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対です。
こうして椅子を見ることが現実的には多いので、これが正位置の柄の向きであるとして正解なのです。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていません。椅子がカーブしたデザインだからです。うかつ過ぎました汗。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、このたびと全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:はぎれで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感です。

これぞインテリア、完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使ってストック生地の中から用意して作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さです。

カーブタイプはデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところです。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えるところにとどまります。

後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地で製作しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も更に登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

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扉やポールは無いがクローゼットの定義内にある「囲まれた空間」、クローゼット以外にも利用できる可能性を見込んだ「スペース」【1342】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引越しをするということも大変な作業ではありますが、経験としては価値あるものです。

このたびは、引っ越しを経験したことでクローゼット事情が変わった現在と、その他のクローゼットのスタイルの全3種を比較します。

クローゼットの使い方は、「自分表現」の1つとしてその人となりが色濃く表れるのではないかと思うのです。

ただの服入れではなく、その収納の出来上がったスタイルが人それぞれの考え方・価値観の投影であるというところまでのもの。

是非「myクローゼット」の考案の一助になればと綴らせていただきます。

賃貸物件では大半の「扉付きクローゼット」の一番の弱点は「縛り」だと実感した

「扉付きクローゼット」:2002年-2021年までお世話になった賃貸物件の備え付け。かなり広かったです。

2022年の引越以前の住まいは、十分なスペースのある大きなクローゼットがお部屋に付いていました。

とても有難く十分に活用させてはいただいたものの、こういった扉タイプは扉がこちらに飛び出す手前の周辺のスペースに物を置くことができません。

せっかく壁の内部に設置の機能も、はたして十分に効果があるのかと言えば半分です。

かえって模様替えの配置の場所の縛りができてしまうというデメリットを何度も実感したものです。

実際にクローゼットの正面周辺は何も置かないスペースにせざるを得ず、空き空間にしておかねばならなかったのです。

それでも備え付けは仕方がないので、その条件に従ったお部屋の模様替えの配置を工夫することで対応してまいりました。

かえってレア物件、「クローゼット無し」の物件の場合の洋服の収納方法はリビングにハンガーラックを置くことで対応

「ハンガーラック」2022年以降がこちら。150cm幅のアパレル業務用。ここへオールシーズンのお洋服を収納。

以前の扉付きのクローゼットよりも「どう映るか」という視点になって配置を考えるようになった点は、大きな発展でした。

伸びるニットのお洋服に関しては、別で木製チェストへたたんで収納しています。

ただ、クローゼットが無い代わりに、十分な奥行きのユニークな「押し入れ」があります。

かなり現代風な押し入れであり、これが非常にグッド、奥行きもかなり深くたくさんの容量があります。

もしクローゼットが備え付けられていたらこの機能的な押し入れにも出会わなかったと思うとこれも良い経験の1つだったのでした。

「自由スタイルの空間クローゼット」のメリットと使い方のポテンシャルの高さ

新築のクローゼット:あえて扉を付けていない空間だけのクローゼットへ要望。ここへお洋服を置かない選択も。

とにかく自由スタイルなのが、こうしたクローゼットの空間だけのタイプ。

コンセントも設置なので、パソコンを置くことにした場合も使えそう。

ここで寝ることも可能です。

クローゼットとして使う場合、ここへ、ハンガーラックをそのまま置いて、周りにバッグなどを置く、靴を置くなどして自由に空間を作っていくことができます。

様々な用途のイメージが膨らみます。

お洋服は好きなのですが、それ以上に一番のポイントを「自由」ということに置いた価値観。

これこそが、一番大切にしている価値観なのでした。

ワードローブに限らず、すべての「人生」における「自由」という価値観に一致したクローゼットの姿です。

あとがき

このたび3種のクローゼットスタイルをご紹介しましたが、まだ3つ目は空間のみであり実用化には至っておりません。

その後の動きがあった場合にはまた投稿していきたいと思います。

たった1人のクローゼットでもこのように変遷があり、独自のスタイルを語ることができるほどの特色あるもの。

人物の写し鏡のような大切な姿なのではないかと思うのです。

そう考えますと、常に整然としっかり管理をし、丁寧にお掃除するべき場所なのではないでしょうか(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

年代物のワンピースが好きな方への応援、3つの長さのインナーキャミを持ち合わせれば裏無しでも大丈夫【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中の古着ワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのが非常に易しいのです。

あとは小物使いでコーデが完成していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテム。

拘りの中心に「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域と決めています。

ワンピースの着丈でいうところの90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

古いワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

このたびは、3種類の丈のそれぞれの役割アップのための、インナーキャミの中で1点長すぎるロング丈をカットするリフォームをし、3種のサイズの最も望ましいバランスを作っていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと可能性に溢れ、出番も多くなるものにしていきたいと思います。

良質な黒のリブ編みの超ロングキャミ、あまりに長くワンピースのロング丈からもはみ出す現実から、10cmをカットした

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長過ぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長過ぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長過ぎるインナーはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのが現実なのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に、それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

基本的な考え方としては、着丈よりもインナーキャミは、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということです。

これ1点だけでは複数の丈の長さ違いのワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点がある古着ワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているワンピースを見つける選択視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうなのです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「バッグ製作ノウハウ」のデジタルコンテンツの内容に磨き、素材の違いによるアレンジの仕方までもノウハウに盛り込むレベルへ【1340】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から考案し始めた、「ハンドメイドバッグ製作」のノウハウのコンテンツ制作。

これがなかなか進みませんでした。

最初は、YouTube投稿の延長のようなやり方でとにかく一歩を踏み出すといったようなコンテンツにいったん完成。

しかし、ナレーションの声質の悪さがかえって質の悪いコンテンツになると却下。

一からナレーションの取り入れ方を考え直さないといけないと思いました。

そうするとスムーズなYouTubeだけでいいのでは。。などと思いながら休止していたのです。

そんなここ最近のこと、ふとアイデアが浮かびます。

今までの考え方から発展したコンテンツのまとめ方が浮かびました。

デジタルコンテンツ制作(情報商材)、1つのデザインでも発展した作り方がある、そこまでもノウハウとして内容を高めたコンテンツにする決意

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.25からおよそ1年半後の2024.12.15に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

この期間の間に、考え方も改めるということももちろん起こりまして、後で貼りますYouTube動画は当時の2023年のままです。

よって、少し考え方に違いがあることをご了承いただければと思います<m(__)m>。

ブログは修正が可能で、当然読みやすく最新の内容の方が意味がありますので、ブログ記事にはその後の変遷や発展があると思っていただければ幸いです。

現在のところコンテンツ制作は未完成。

とはいえ、2点のバッグのデザインがコンテンツにまとめることが出来そうなほど、研究の成果の改良が完成型に近づいています。

その2つのデザインは、①エコバッグ②ナップサックです。

ノウハウは基本だけで後はユーザー様の独自のアレンジの仕方に委ねるというスタンスで。。と当初は考えてはいたものの、アレンジの素敵さこそ自らのアウトプットなので非常に重要な部分です。

大きく見て、「ハンドメイドバッグ道の精神」をお伝えするというものであるとするならば、大いにアレンジ方法も盛り込むべきだと判断。

上のクリップで説明の通りなのですが、「エコバッグ」は、1生地のみで製作することもできるものの、よりおしゃれに立体感あるような、もはやエコバッグからメインバッグにもなるようなアレンジが可能です。

「ナップサック」は、①よりも時間がかかる作業ですが、存在としてはもとはナップサックはサブバッグ的存在。

薄手の生地でもキルトをかければ表地になり得るポテンシャルの高さ、キルトを使う場合と使わない場合の意味的なものもお伝えできます。

素材をそのままの姿で活かす方が良い場合、キルトで強靭性を高める必要がある場合など可能性豊かなナップサックは、もはやサブバッグの域を超え、メインバッグになるかもしれないのです。

こうしたことからアレンジの重要さも説いていきたいと思ったのです。

あとがき

コンテンツ制作も、その途中で変更点や改善点が見つかりなかなか進みません。

それだけ、バッグの製作自体が本当の完成と言えるまでには、長い長い旅路のようなものだと感じています。

どこかではノウハウのコンテンツは完成し、お伝えできる日があると思いますので引き続き続行していきます。

製作の中で重要な改善点があった場合は即座にコンテンツの方にも改善を加えていきたいので、完成度の高い内容に自然になっていくと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

キルトステッチがパステルマルチカラーの水玉柄をできるだけ遮らないように工夫、柄ピッチ5cm程度に6cmサイズのダイヤキルトをかけた【1339】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ナップサック製作をして、サブバッグ的存在のバッグの可能性を研究しております。

このたびから、トートバッグの前後の2面を合わせて作るタイプのデザインで、新しい生地でまた製作していく最初の段階です。

この度の素材には特徴があり、なんとレースカーテン地。

透けていて弱々しいイメージですが、なかなか頑丈なのがレースカーテン地の意外な素材感です。

なぜこの柄にしたのかの理由は、裏地の色が元々決めてあるからで、裏地→表地の順で生地を決めたケースという点でもこのたびならではです。

美しいパステルカラーの水玉柄を直線で遮らないための工夫、ダイヤキルトのサイズを柄ピッチの5cmをわずかに上回る6cmでかけた

<裏地:ブルー>ナイロンタフタはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。こちらが先に決まっていました。

もともとストックにあったこの綺麗なマリンブルーに合わせた表地を後から探す中、可愛らしいカーテン地を発見↓。

<表地:白xパステルマルチカラー水玉>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

水玉には黄色も入り、パステルマルチカラーが優し気です。

裏地のブルーにも色がリンク。

ブルーに色が偏り過ぎないこのカーテン地は最も望ましいと心が躍りました。

6cmのダイヤキルトの作図:上部の角から小さな直角二等辺三角形でスタートしていき、6cm幅で平行移動。
ダイヤキルトシートの完成:地と同じ白糸30番で、美しく均一にダイヤキルトがかけられました。
6cmの効果:キルトのステッチが水玉にできるだけ乗らないように避けられています。

どうしてもダイヤキルトは両方向からなので、どちらかの線が水玉に乗ってしまうことがあります。

ただ、このキルトのサイズを選ぶことで水玉を避ける工夫にはなりました。

もし、3cmだったら、4cmだったら、5cmだったら。。などと考えると、6cmで水玉同士の中間を通ったところから検討を始めていくと水玉にぶつかりにくくなります。

水玉同士の間にステッチを入れるイメージに一致したのが6cm。

この向きの水玉は6cmですが、反対の向きだと7cmくらいになるので、水玉に重なる部分がどうしても少しはできてしまうようでした。

あとは、地が白で白糸が馴染んでいることも重要です。

パステルカラーの水玉に白糸が重なることは、黒糸などが重なるよりもはるかに綺麗に馴染んでくれます。

よって重なってもなじむような糸の色を選ぶことと、そもそもの生地の作りが白ベース+パステルカラーであったことの良き出会いが美しく仕上げられたことのポイントだったと言えます。

あとがき

この製作では、裏地にもダイヤキルトをかけますので、それがどんな出来上りとなるのかというところも注目です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.24からおよそ1年半後の2024.12.15に、「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直してまいりました。

実は、この2023.08.24以降からこの製作が長い間休止となりまして、完成は、およそ1年後の記事、2024.08.12付けで投稿の【1402】で完成したのです。

およそ1年の間ずっとこのまま保管しておりましたが、続行する気持ちになったことでこのナップサック製作自体は間違いのない軌跡を歩んだと考えております。

そして、この前後2枚を合わせたトート型タイプで作るナップサックはこの【1402】を持って廃版としました。

これも時の流れ、その後キルトの柄も上手くつなげやすいような「楕円底」に改良していきます。

そして、サイズも「コンパクト」という分野から、もっとポテンシャルを秘めた「大きめ」へ改良していくのです。

こうした廃止や改良はあるものの、「ナップサック」というサブバッグ的存在の可能性を追求していく研究は終わることはありません。

是非、今後もこの製作活動を当ブログ記事で見守っていただければと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

20cmファスナーの15年後の透明樹脂留め具の劣化の現実、20年持ち続けることができるバッグに利用するのは金属ファスナーに軍配【1338】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハンドメイドバッグ」活動を始めて15年が経過、最初は2007年からでした。

まだ今でも活動のスタート当時の一重仕立てのポーチをインテリア使いしているものがあります。

その中の1つに耳かきを入れている細長ポーチがあります。

お店ではなかなか売られない特徴あるサイズ感で、縦が3cmくらいの細身です。

ポーチの中では、ペンケースなどはおおよそ縦が6cmありますので、こういったサイズ感は規格外。

この量産では手が届かない範囲のサイズ感をカバーできるところがハンドメイドの良さなのです。

2007年ハンドメイドバッグ活動当初に作ったペンシルポーチ:<サイズ>縦3cmx横21cmxマチ無し。

耳かきを取り出そうと、入り口がファスナー式のこの細長ポーチを開けた時の事。

「あっ!」、何かがぽろりと落ちたことに気づきます。

製作時の2007年からは、15年後が経過した2023年8月のことでした。

透明樹脂でできた20cmファスナーの留め具部分の劣化の瞬間、この部分は金属製であることがお品物の長持ちに繋がると確信した

透明な合成樹脂がはがれて右下に落ちています。おそらくナイロン混の樹脂です。15年の時を経て劣化です。

この透明樹脂はミシンに対してやや融通があり、金具との差別化で良いなあと思ったものでしたが、結果15年後の2023年現在このように劣化したのです。

この事実は大変重要で、最初に材料を選ぶ際に15年先を見越して選べるのかということへの「問題提起」です。

遠い未来を見越して物を製作できるのか・購入できるのかという大変重要な事柄を示していると思えて仕方がありませんでした。

この留め具のカバーが外れた樹脂だけで固まっているファスナーの端はいずれファスナーが開いてくると予想できます。

そうしますと、今この時点で何とかせねばなりません。

そこで、こんなことをして補修しました↓。

ファスナーの「務歯:むし」に馴染む糸を用意。30番のチョコ茶です。ピッタリな色。
二重に下糸を玉結びを内側に隠して、手刺繍をしていき樹脂留め具の範囲分横へ移動していきます。
最後の玉止めは、ひっくり返して内側で。
出来上がり。これで一安心です。同色の糸がうまくなじんでいます。

ということは。。

最初からこれでも良かったのでは。。

実は、ハンドメイドバッグ活動をスタートした2007年頃は、カードサイズ程度の「ミニミニポーチ」というネーミングの小さなポーチも作っていた時期がありました。

ファスナーも20cm以下だと特注となりなかなかピッタリの色が見つかりませんので、とにかく色をすっきりとなじんで合わせていくことに重点を置く決断をしました。

その代わり、20cmのファスナーをカットしてその端を上の補修の写真と同じように留め具としてハンドによる糸刺繍を利用していたのです。

既製品の留め具に合わせた20cm用の型紙でポーチを作ったのにもかかわらず、15年後にはこれを補修して規格外と同じ糸刺繍をするという皮肉。。

結局ファスナーに型紙のサイズを合わせた意味がなくなってしまいました。

このような事実から、留め具は金属製が良いと思います。

務歯(むし)の部分は樹脂ですが、留め具の透明樹脂と成分が違うと見ました。

務歯が劣化したことはこれまで経験していません。

よって、現在は留め具部分のみが金属のこのようなファスナーを選んでいます↓。

務歯は樹脂で留め具が金属の20cmファスナー。

留め具だけが金属、これははるかに永久的だと言えます。

ただ、その代わりに、デザインする時に型紙をファスナーに合わせる必要があります。

何を優先するかでこういった型紙の起こし方もちゃんと理由があるので、縛られた自由の無い窮屈な製作だとも思いません。

むしろちゃんと「なぜそのサイズなのか」の理由ができるわけですので、何となく作った型紙とは意味が変わってきます。

事情を持ったお品ということで、かえって深みは増すと思っていますので、こうした「理由」の部分をちゃんと販売時に説明すると良いです。

あとがき

このたびのように、15年経過して分かった事実ということは大変貴重だと考えます。

予想が付きにくい未来の状態を今現在の何も起こっていない時点で見抜くための一助になればと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

本革レザーは動物の生命を尊重せず・フェイクレザーは環境を汚染、そこまでして「レザー」を新規に製造することへの疑問【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を拝読。

出版は2023年5月、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した広範囲な内容。

ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

その中で、ピクチャレスクの向き合い方も含め、どうしても世の中の動きに疑問を感じる点を綴りたいと思いました。

これまでの本革レザーとの向き合い方の変遷、「革物」好きな者にも考え方の変化が起こった現在の自らのワードローブと代替品の製造への疑問

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト・靴・バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前くらいは特に、様々な革製品に興味を持ち触れてきたと思います。

それが、ここ近年世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しても一度踏みとどまる考え方をするようになりました。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことの惨さを今一度考え直す時代になったのです。

その他ミンクやフォックスやラビットの毛皮・ダウンジャケットの羽毛なども同じことです。

毛皮品も好きで、中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半にいくつか購入してきたことがあったのですが2018年で一掃。

古着市場では既に昔の製造物は存在しているので、頑なに拒否するところまでの気持ちにはなりません。

実際に、もう今後は購入しないとは思いますが、ずっと持っている牛革のコートなども綺麗な状態の古着で購入したものを持ち続けている現状です。

製造メーカー様は、現時点では違った形でレザー製作を続行しようとしています。

それが、「ビーガンレザー」などと麗しきネーミングの「フェイクレザー」の再登場です。

しかし、これは100%サスティナブルとは言えないと思っておりまして、「作らない」ことは決して選択していないからです。

しかも、天然素材を使わない代替品の素材というのは、劣化する道をたどる素材であるのです。

結局ゴミが出るという将来なので、環境には悪いという随分的が外れたシフトの仕方なのではないかと見ています。

いかに、「レザー」という言葉や素材の「ブランディング」が確立されているのかを窺い知る何とも言えない実態。

こうまでしてメーカー様は「レザー」を引き続き作り続けようとしているのです。

すぐには極端にレザーを消滅させることができない事情は、「事業の存続」にあると見ています。

いかにこれまで、「レザー」に依存してきたかということの残存のような姿なのではないでしょうか。

後で貼りますYouTube動画内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあり、その昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業と作業に携わる人々が写されることもなかった、むしろ隠されてきたのだと思います。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるからの「イメージ」のため。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようにされてきたのです。

しかし、もう裏事情を隠しきれなくなった新しい世の中が始まっているということなのではないでしょうか。

それでも過去にしがみつく体勢はいずれ破綻を迎えるでしょうし、人間一人一人がちゃんと考え始めることで購入を選択をしなくなっていくかもしれないのです。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は人によっては全く同じではないかもしれないです。

私のような中古品など既存の物は捨てずに有難く使わせていただけば良いのではないかという考え方もあると思います。

とにかく、一人一人が自らの持ち物の中のレザーの存在を見ながら「意見」「考え」を打ち立てることが大切。

これをきっかけに、もともとお洋服が好きな方も興味がない方もお手持ちのお洋服に新しい息吹が吹き込まれれば良いと思っております。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

大きなゴミ箱をミシンの隣に設置は作業の邪魔・遠いとこぼれる、使わない亡き家族のコーヒーカップを使った糸くずの捨て方【1336】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ダイヤキルトをかける機会が増加、糸を通常よりも多めに使用することがあります。

そんな中で、ハンドメイドキルトというの「機械の自動キルト」の一繋ぎと違って1本の線のステッチごとに区切ります。

そうしますと1列が終わるたびに「玉結び」「玉止め」を端と端に行うわけです。

プチっと糸を切ることは基本的に全くしておりません。

どの糸も頭と尻尾は必ずどこかへ隠したり、結んで始末してすっきりさせているのです。

それと同時に糸くずも出る機会が増えます。

最初に余らせていた糸15-20cmくらいの上糸と下糸で2本、縫い終わりの15-20cmくらいの上糸と下糸で2本の合計4本。

1本の線で4本が必ず糸くずとして出るわけですので、たくさんの線の集まりであるキルトでは非常に多くの糸くずが出るのです。

このたびは、この糸くずを都度どのようにしてゴミ箱へ捨てているのかということのご紹介です。

いろいろ試行錯誤を経て現在に落ち着いたユニークな方法です。

糸くずを捨てる瞬間、ミシンのすぐ隣のゴミ箱は邪魔・遠ざければ糸くずが上手く入らないというジレンマ、ミニサイズのコーヒーカップに溜める方法

以前は、ゴミ箱をミシンのすぐ横に置いていました。

この方法は誰でも最初に考えることだと思います。

しかし、大きな面積の生地を縫う場合などには、下に垂れ下がった生地がゴミ箱を倒したり、ゴミ箱の中に入ってゴミ箱内の糸をもう一度すくいあげてしまうことがあったのです。

そのことにとてもストレスを感じ、ゴミ箱を遠ざけて腕を伸ばして都度捨てている期間がありました。

ところが、ミシンの方に集中しているため、ゴミ箱には入らず外れることが多く、結局床にたくさんの糸くずが落ち、最後に拾うという作業に時間がかかるというものでした。

これをここ最近まで仕方が無くやっていました。

ある時、ふと使わないコーヒーカップがあることに気づき、「これかも♪」と思いました。

小さめのコーヒーカップをミシンのデスクではなく、隣のアイロン台の上に腕をのばせる範囲で起きました。

見事成功でした。

オレンジ色の20番糸がぎっしりのプチゴミ箱:最後に一度だけこれをゴミ箱へ傾けて捨てるだけ。

糸くずもピンポイントで投入できますし、ずっとためておいて、作業の最終の後始末の時に一気にゴミ箱へ糸くずを捨てるだけ。

コーヒーカップを傾けてのほんの2-3秒の事です。

このやり方はストレスが無く、現在も続行中です。

ポイントは、ミシン周りに置くと近すぎてコップが倒れたり生地に引っかかるので、ある程度遠くでありながら腕が届く範囲内ということ。

そして、コーヒーカップのようなやや重みのある入れ物で容量の少な目のコンパクトサイズが邪魔にならないことです。

あとがき

ストレスはできるだけ消滅させた方が良いです、たとえ小さなことでも。。

実は、このコーヒーカップ、実家にあったままのもの、2022年冬に父が亡くなる寸前まで使っていたコーヒーカップでした。

遺品を捨てずに、違う使い方で引き継いだ形となったのでした。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<糸調子>11号でも帆布の織りの緻密さ・硬さは普通地をはるかにしのぐ特殊なもの、縫った反対側の糸調子が整わない時にやってみること【1335】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は【1335】という番号なのですが、実は少し前の【1303】でも全く同じ生地で糸調子の記録を残しました。

同じ生地でありながら縫う箇所が違うケースだからなのか、全く同じ糸調子ダイヤルではなかったことでこのたびも別の記録として残したのです。

このたびの実験では、糸調子ダイヤルを【1303】では「3」周辺でお伝えしていましたのに対し、「3.5-4.0の間」で何とか合ったという結果でした。

随分上糸を引き締めて強くしていますが、以前の投稿の時よりももっと硬くなっていた状況だったと思われます。

予想できるこの違いの原因としては、縫う対象物の硬さが、以前の三つ折りのふんわりとした先端部分に対して、生地同士のハギ目の特に硬い部分だったからかもしれません。

しっかり結論が出なかったのですが、同じ生地でも決めつけずに、製作場所によっては糸調子が少し変わるということも心得として持っていると良いという例としてありのままをお伝えします。

そして、以前の【1303】ではお伝えしていない、下糸の段階からボビンと一緒に糸調子を合わせていった写真や動画を初めて掲載しました。

糸は20番スパン、帆布11号のパッチワークを作る場面で調整した例で、縫った時の反対側の糸目が美しく整う調整をした上糸の強め具合

①下糸の糸調子の整え場面

下糸はボビンに入れてクレーンのように吊り下げたときに、鈍く下がっていく感じがベストだと言われています。

糸は20番というデニム用などの太糸です。
ボビンケースに入れて吊り下げてみて糸調子を確認。
クレーンのように糸で持ち上げると鈍く下へ下がっていく感覚がベストとのこと。

最初、全く固まって下がらなかったので、ネジを「ミニサイズのマイナスドライバー」で緩め、今度はスルーッと勢いよく下がり過ぎたのでまた戻すという調整をしました↓。

マイナスドライバーでボビンのネジを絞めたり(右回し)、緩めたり(左回し)で調整します。

そうして、再びクレーンのように吊り下げその鈍い下がり方を確認したら、下糸の調整はこれで終了です。

②上糸の糸調子の整え場面

この後、上糸を、糸案内にスパンでありながら3穴とも通し、糸調子ダイヤルは占める方向の「3」周辺へ調整。

スパン糸は2つ穴だけ通すという「取説」からは大きく外れた行動ですが。。

3.5-4.0の間がいろいろ試した中ではベストでした。

このたびは、これくらいの糸調子ダイヤルがベスト。それ以上、それ以下だとよくなかったです。
地縫いをアイロンで割った次はこのように表側からステッチを入れます。
ステッチの裏側、つまり下糸側の様子です。満足はいきませんがこれが限界で許容範囲としました。
地縫いの両面:どんな糸調子でも上糸側は問題ないようなのですが、下糸側が乱れやすいです。これで精一杯。
ハギ目ステッチ:表面からのステッチはどのダイヤルでもほとんど綺麗。問題は下糸側、まだ乱れが残ります。

やはり、下糸側は腑に落ちない様相をしていまして、まだまだ本当は緩いと言った感じです。

しかし糸調子ダイヤルは3.5-4.0の間でやってもこれなのです。

めいっぱい糸調子ダイヤルを4.0にした場合の結果どうなったか

実験的に4.0でやってみたのですが、上糸の糸調子を4.0まで絞ると今度は良かった上糸の糸調子が狂い始めます。

強すぎる様相と同じのひきつった感じが現れてきます。

そうするとやはり、限度は3.5周辺だと言えますかね。

なぜ、【1303】では「3周辺」でよかったのに今回の【1335】では「3.5周辺」と糸調子ダイヤルが上がったのか

【1303】の記事では、両サイドから三つ折りをした3重でしたが、このたびのハギ目の部分よりも生地の重なりが緩かったのではないかと見ています。

【1303】の時の実験では、三つ折りのステッチを同じ生地で「3.0」周辺で合いました。

まとめ

最後にこのように実験しました。糸調子ダイヤルがブロードなどと同等の1.5-2.0では到底うまく縫えません。

上の写真の「反対側」の糸がループ状になってしまっている状態を糸を1か所切って引っ張ると、スーッと外れます。

これは、上糸でしっかり下糸を押さえながら自らもしっかり埋め込まれていないというようなイメージ、つまり上糸調子が緩過ぎる証拠として解釈します。

写真の下段の方の3.5ダイヤル周辺の場合「反対側」の糸目が許容範囲に整ってきています。

ただ、まるっと合格であるとは言い難く、完全ではないところをこのたびの記録とさせていただきました。

これをもっとうまく美しく縫い目が出るようになるコツが見つかれば、その時は是非アップさせて下さい。

糸屋様の貴重な言葉を思い出す、「下糸は番手を変える必要がある」というお話

実は、この糸を購入する時に、あれこれご質問をさせていただきながら納得して購入した経緯があります。

糸屋様は、上糸も下糸も20番でやるとうまくいかない確率の方が多いことをご存知のようでした。

「下糸を細い糸(50-60番など)でやると調子がとれる」というようなことをおっしゃっていました。

同じ太糸で行うことで、下糸側の糸が上手くいかないものなのかもしれません。

ただ、下糸を別の糸にして色だけは合わせていくなど非常に手間とコストがかかりますので私は今までやっていませんが、これも1つの手段だと思います。

あとがき

よくデニムなども、「縫える/縫えない」でまず判断されますが、実際はそれ以上に糸調子がちゃんと合わせられる範囲なのかということの方が注目するべき点なのです。

せっかく針が通っていかにも縫えている感じなのに下糸側の縫い目がぐちゃぐちゃというのは大変ショックで受け入れがたい姿です。

それは帆布やデニムの緻密な糸の織り目の硬さがもたらすことが原因であると結論づけています。

更に元の一重が製作が進んでいくにつれて、二重にも三重にも重なることで糸調子がどんどん難しくなっていくのです。

バッグを作るのだから当たり前ですし、「製品」である以上避けては通れない「重なり」という段階があるのです。

1つ言えることはできるだけ重ならない仕様を工夫すること。

様々な「作り方」を研究しながら、どうしても必要な部分だけ三つ折りにするなど、すべての重なりに理由付けをすると良いです。

糸調子に関しては、バッグのデザインの一部とまで考えても良いほどの美しくあるべき部分。

是非時間をかけて拘る場所としてじっくり解いていってみてくださいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク