1990年代初頭のジャケットを素敵に着崩したい♪、裏地に覆われた肩パットの取り外しリフォーム、綺麗な口の閉じ方【144】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1990年代初頭の古着のジャケット。

その頃はちょうどバブルの頃に当たります。

肩パットが入ったエレガントさが多くのジャケットのポイントになっていたことは周知の記憶です。

もう現在2019年からはバブル時代のお洋服も30年前くらいにあたり、随分年代物となってまいりました。

バブル時代のお洋服の現在の注目は大きく2手に分かれると私は見ています。

1つのグループは、かつての10-20代をなつかしく振り返ることができるという人達。

もう1つのグループは、バブル時代の親の子供達であったり1990年代後半に生まれた人達。

この人達はこういったシルエットが新鮮に映ります。

ここ最近にはなかった新しいお洋服の発見になるようです。

そんな人の層が集まって1980年代後半-1990年代前半の古着に注目が集まっていると考えます。

楽しいですね♪。

春先のピンク色のジャケットを崩して着てみたい願望の実現にむけてのリフォーム、肩パット取り外し

まさに、1990年代前半のお品であろうというショート丈のジャケットを発見。

デッドストックのような者だと思います。

非常に綺麗で一度も来ていないようなお品でした。ヤフオクで見つけたお品です。

おそらくセットアップ出会ったかと思われますが、このトップスだけを私らしく着ていきたいと思いました。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
ショートジャケット(ピンク):クレージュ。
混率:毛/65%、レーヨン/18%、ナイロン16%、絹/1%、日本製。

優しい春色ですが、毛の割合が高く、暖かいことは、まだ寒さも残る、春になりかけた3月や4月にぴったりだと思いました。

このたびこのジャケットを崩して着たくて肩パットを取り外すという単純なアイデアのリフォームをするわけです。

しかし、お洋服コーデにおいて、肩パットを邪魔もののようにだけ考えるのは少し違います。

このバブル時代の象徴とも言えるジャケットの肩パットは「鎧:よろい」とも言える「戦闘服」であるからです。

よく働き、よく遊びたくさんのお金が流れた時代。。

そんな活発な時代、アグレッシブなスタイルの象徴なのです。

そう考えるとこの肩パットが付いたジャケットそのものがその時代を表す鏡のようで、社会を象徴するような優れたお品だと考えることができます。

肩パット取り外しリフォーム過程

きちんとしたジャケットですので、当然裏地が付いています。

少し邪道気味ながら、これも古着の良い所。

分かりやすい方法で行っていきます。

まずは、ジャケットを裏返しにして、肩パットの付いている肩の部分の裏地の縫い線がTの字になっているカーブの方のハギ線を見つけます。

そして、中心周辺から縫い糸をほどいていきます。 

ほどく道具はリッパー。小ばさみはハサミを傷めますので、リッパーの方が向いています。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
Tの字の縫い線のカーブを描いた方をリッパーで必要な分だけほどきます。

このほどくとき、最初の1目が少々難しいです。

コツは、横に広げて、縫い目を出して、1目だけ糸のみをリッパーでぐりぐりっと切ります。裏地は繊細なので優しく扱っていただきます。

そうすると、そのあとは、スルスルっと糸がほつれていき、やりやすくなります。

ある程度まで開けると、肩パットが見えてくるので、そうしたら、ほどくのをやめ、裏地を引っ張らないようにできるだけ、中身を縮めて、開け口から引っ張り出します。

肩パットの取り付け位置が見やすいように、一時的ではありますが、袖も少し出す感じになりますね。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
開け口から袖ごとやさしく引っ張り出し、肩パットを本体からリッパーで外します。

そして、肩パットがミシンで緩やかに取り付けてあるので、リッパーで本体から外します。

そうすると、すっぽりこのように外れました。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
肩パットが完全に本体から外れました。

この後は、開けた口を閉じて終了となります。

この口の閉じ方は、私が最近勉強しました方法で、ハシゴとじとかコの字とじと呼ばれている方法です。

敷居が高そうで難しそうだったのですが、実際、YouTubeでアップしている人の動画を見させていただきその後のリフォームにも取り入れさせていただきました。

結果は、とても有効な良い方法だと思いうに至ります。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
コの字まつり/ハシゴまつりで口を閉じます。

ちょっとこの写真だけでは、わかりにくいですね。後で貼り付けます私がお作りしたYOUTUBE動画の7:00(7分ちょうどあたり)から数分がちょうどこのコの字まつりをしている部分となります。

要するに、表に縫い目が出ないような結果になるわけですが、そのために、糸を真横に飛び出して、そのあと反対側に渡り、そこでも真横へ針を刺して進んでいくという方法です。

この真横へ進むというところが、意外というか、は?って思う部分かもしれませんね。

そうして、最後は、玉留めを内側の位置にしたら、その玉留めの同じ位置に針を刺して、先へ進む場所から針を出して、引っ張ると、縫い目が中にひょっこりと隠れ、玉留めも一緒に隠れるということになり、仕上がりが綺麗です。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
完成。

私が不慣れで、元の位置から少しずれましたが、とても始末がすっきりしていると思いませんか。

これを見て感動してしまいました。

肩パットは、カーブを描いているので多少難易度があるのかもしれませんが、水平だともっとやりやすいかもしれませんね。

しかし、明らかに綺麗なまつり方法だと思います。

ちなみに、私がこのやり方をまだ学んでいない時の始末の写真が見つかりました。黒い方です。

黒なので目立ちはしませんが、明らかに、今回のやり方の方が見栄えもよいし、ジャケットを脱いで、裏側が見えるシーンを想像すると何か不自然なのが、黒い方。

今回のピンクは自然です。

肩パットの取り外しのリフォームの口の閉じ方の綺麗な方法
黒よりピンクの方が自然な見た目となります。

一度ミシンで縫ってあるものをほどいたのだから少しは、不自然感はありますが、黒よりはるかにピンクの方が今後も何も気にせずにずっと使っていけそうな気にならないものになった感じも大事なところですね。

気にかけたりするのはストレスですから、今後の「心地良さ」ということがとても重要なのです。

YOUTUBE動画の7:00(7分ちょうどあたり)から数分がちょうどこのコの字まつりをしている部分となります。

あとがき

今回、かなり私も勉強になりました。

このまつり方法を知っただけで、何か心強いものがあります。

何か口を閉じるという作業の時には、肩パッドに限らず、他のことにも使ってみて下さいね。

そして、自分らしい着こなしにできる自主リフォームライフが充実したもになることを応援しています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

バブリーな全14個もの金ボタンを総取替えし、黒ボタンでコーデの巾が広がった黒白ギンガムジャケット【304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今までもブログ内で幾度かお話させていただきましたが、洋服はすべて古着を着ています。

現在の一律的な類似だらけのデザインより、80年代辺りのようなデザイナーズブランドのテイストが色濃く出ているような少ない数しか出回らなかった魅力的な洋服が古着の中にはたくさん見つかるからです。

このたび「ESCADA(エスカーダ)」様(ドイツブランド)の、ウールジャケットを入手しましたところ、少し気になるところがありました。

肩パットがやや強調されすぎている、ボタンがゴールドでややバブル感が感じられボタンも少し浮き気味、余計な背のチェーンがゴールドで付いている、この3点。

今回この3点同時リフォームを自ら行いました中で、ボタンの交換の部分のみにスポットを当てた記事になります。

ボタンを交換するだけで劇的な変化、年代が色濃く出たゴールドボタンよりも普遍的な時代性を感じない同色ボタンの選択

たかがボタンとはいえ、このジャケット、実はボタンが全部で14個も付いているデザイン。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ゴールドのボタンがゴージャスなジャケット:「ESCADAエスカーダ」製。黒白ギンガムチェック、毛/100%。

やや80年代-90年代前半のような感じがしますね。

このままでも、回帰的に着るというのも悪くはないのですが、「流行」というものは「新しい装いを入れ込んだらせん状の繰り返し」がベースにあり、古着も新しいテイストを入れていくことでかっこよくなると思っております。

そこで、このままゴールドボタンのジャケットをそのまま着るのではなく、今あるボタンを外し、ボタンの総入れ替えです。

ボタンは、黒色のプレーンなもの、元のゴールドとは真逆の雰囲気です。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
交換する黒いプレーンなボタン:ツヤがあるタイプの四つ穴。ボタンストックから探しました。

新しくボタンを購入するのではなく、過去に着なくなったコートやジャケットのボタンを外しておいて、何かに後々使えるようにボタンをストックしていたものからの使用です。

14個は相当な数、なかなかこの数はそろわないものなのですが、だからこそ、今までのマメなストックが活きることになりました。

ボタンのストックケースなどを持っていると、使える時がありますのでお勧めしたいです↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ボタンケース:ある程度サイズ別にケースを分けています。

その後、またボタンが増えたら、同じ種類をチャック袋に入れる保管法も後に取り入れるようになりました↓。

収納の仕方:チャック袋のミニを利用します。同じボタンをまとめて使いやすく保管します。
全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
リッパーを使って根本の糸だけを切ってボタンを取り外します。

まずボタンをすべて取り外します。

生地に穴をあけてしまわないように気を付けます。

はさみは、こういうところで使うと刃がだめになった経験から、「リッパー」を使うことをクセにすると良いとお勧めしたいです。

無理矢理引っ張るのではなく、リッパーの刃を滑らせて負担の無い小さな力で取り外すことができます。

そして、今度は14個をすべて新しくボタンを取り付け直します。

前立て部分がベルベット生地に切り替えられている部分で、良いのか悪いのか、まるっとボタンの形アタリが付いていまして、そこへ同じように当てればよかい点が分かりやすかったです(^_^;)。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ボタンを取り付けます。

実はこの14個のボタンは元はすべて同じサイズというデザインではなかったのです。

袖の部分左右合計8個はひと回り小さめでした。

そんなうまい具合に手持ちのボタンが対応しきれず、袖の部分の8個にボタンホールが存在しなかったことで、同じサイズで飾れば問題ないとなり、同じサイズのボタンを1種だけ共通でで対応できたというわけです。

バランスも同じサイズによることで崩れるということも感じませんでした。

ということで、ボタンを交換しただけで劇的に変化したジャケット雰囲気の新しい姿です↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
リフォーム完成。ボタンをすべて付け替え終わりました。

以前よりしっとりと落ち着きました。

ゴールドのボタンの時より、ギンガムチェックの柄がより主役になります。

もう一度並べて比べてみましょう。

左:ボタン交換前 右ボタン交換後。

違いが顕著ですね。1色がなくなってシンプルになったとも言えます。

「粋:いき」という言葉がありますが、「すっきりとした整然さ」ということからは、より右側が「粋になった」と見ることができます。

決して華やであることが粋なのではありません。

誤解を招きやすいのですが、「粋:いき」のテイストはもっと違った意味であり、きちんと整っているようなさっぱりしたイメージを指すのです。

お魚などの活発な「活き」と音が同じなので、意外と勘違いしやすいテイストです。

黒ボタンへ変わったことで実現しやすくなったデニムコーデ

では、このリフォーム後のジャケットでしたかったコーデを実現していきます。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
インディゴブルーデニムパンツとのコーデ。

まず、このような色のデニム。

もともと、このジャケットはタイトスカート付きのセットアップスーツです。

いかにもお出かけ風なジャケットに、デニムでカジュアルなボトムを同時に装うという上下のギャップが面白いのです。

そして、このままデニムパンツの色を変えます↓。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ブラックデニムパンツとのコーデ。

黒のデニムパンツもすっきりとして良いでしょう。

使われている色がとても絞られていることこそが粋です。

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ブルーデニムパンツとのコーデ。

そして、最後はこのブルーデニムパンツ。

この3本のデニムの中では、このブルーが一番カジュアルでくだけていますので、ジャケットとの組み合わせの意外性があります。

この場合、さらに、小物、例えばショルダーバッグをデニムと同じカジュアルな感じのテイストものにするのか、エレガントなハンドバッグにするのかでさらにコーデのテイストがいかようにも分かれていくのです。

あとがき

ボタン交換するだけで随分とお洋服が「自由」を手に入れました。

ゴールドボタンは、今度は交換後の出番の機会を待ちながらストックしておきます。

この度のジャケットには合わせなかったけど、別のアイテムには合わせていくかもしれないからです。

そして、アウターの金ボタンが必要な時の出番を待つのです。

全てのお洋服アイテムに関して、ゴールドボタン=バブリーということではありませんので、ワンピースなどの別アイテムには見合うこともあるのです。

このように「シャッフル」ともいうべきボタンの交換をしていくことで新しくボタンを購入する必要がなくなるのです。

せっかくお得に得た古着ですので、その後のメンテナンスや維持に余計な費用がかからない方が長い目で見たお得感が実現できることになるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

磁気がカードに影響、デジタル時代にはバッグのマグネットボタンは選ばない勧め【161】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、1990年周辺のデザインであると思われる中古品のバッグを購入後、自分の希望するような使い方をしたくて自主リフォームを致しました。

基本的には、元あるお品をそのまま譲り受けて使っていければ良いのですが、時代の変化とともにそうもいかないことがどうしても起きていきます。

元のデザインは、正面のフックに外れないような頑丈な設置でチェーンが通され、全体で黒とゴールドのコントラストが効いた華やかなナイロンハンドバッグでした。

チェーンも斜めがけではなく、ハンドバッグを肩に引っ掛けるドレスライクな持ち方のいかにも1980-1990年のファッションを彷彿とさせるような長さです。

購入は2015年くらいですが、購入時にすでに思っていたことがあります。

それは重すぎるバランスの悪いチェーンが気になるのです。

ある時代では、チェーンのゴールドの輝きが華やかさとパワーを見せるというような価値があったかと思います。

しかし、現在は見かけよりも持ち心地とか体への負担の無さがより重視されているようであり同感です。

2015年の購入時も、「チェーンは外そう、入れ物として使っていこう」こんな風に思いながらの購入でした。

古い物の割には非常に綺麗で、チェーンのピカピカな様子、内側の新品同様の綺麗さから、ほとんど使用していないお品であることが見て取れました。

そのような綺麗な古物に出会えたことがまずはラッキーだと思いました。

その後、不可能であるチェーンの留め具の部分をペンチなどを使い時間をかけて取り外し、まずはセカンドバッグへ。。

その時にはまだ、マグネットボタンが付いていました。

そして、その後、このセカンドバッグへのリフォーム品の中に大切なカードなどを収納するようになりました。

そこで、気になりだしたことが、マグネットボタンの磁気。

以前にハイブランドバッグの入り口の強力なマグネットボタンの磁気によって(予想です)、銀行の通帳、カードと次々に磁気が壊れて使えなくなる不便な事態を経験。

その時気づいたのです。バッグの入り口のマグネットボタンの磁気に物の出し入れの際に影響していることを。

そして、マグネットボタンをマジックテープに交換したのが、下の写真です。

ある程度ミシンを扱えること、自主交換しやすいバッグのデザインであったことで、上手く行きました。

収納の為のバッグなので、持ち歩きなどの行動があまりありません。
インテリアとしてお部屋の中で収納専用のバッグとしての役目を担ってくれる存在になりました。

今度はトートバッグをそのままトートバッグで今後も使用していくマグネットボタンのリフォーム例

上述のお品は、過去に自主リフォームした記録でした。

今回、もう1点同じ黒のナイロンバッグに気になるマグネットボタンが付いているお品が手持ちの中から見つかりました。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
今回マグネットボタンをマジックテープに交換するバッグ。

1995年くらいに購入のお品です。

過去にマジックテープに付け替えたように全く同じ要領でリフォームしてみようと思いました。

すると、驚く光景を目にすることになりました。

個性的な形のマグネットボタンになっている理由を読み解く

少し脱線です。

マグネットボタンというのは、一般的な形としては、2枚のプレート状の刃を生地に差して反対側に折り込んで留めます。

下の写真では左側のような形です。

ところが、このたびのトートバッグのリフォームでは、マグネットの爪が一般的な左右のみの開閉式ではなく、放射線状のものだったのです。

写真では右側のものが今回のマグネットボタンです。独特ですね。

簡単には外せないようにしてありました。ここに製造メーカー様のデザイン変更への阻止策を見ました。

よくジュエリーのリングにサイズ直しできないようリングのちょうど真ん中位置に刻印が入れてあることに類似しています。

そんなことを考えると、とりあえず、「申し訳ございません<m(__)m>」とまず一言。

ただ、どうしてもリフォームする必要があったのです<m(__)m>。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
左:一般的なマグネットボタンの形(刃が2枚) 右:今回付いていたマグネットボタンの形(刃が放射線状)

左側が一般的なマグネットボタンのイメージと同じ形をしていますが、右が今回のバッグに付いていた形で、初めて見ました。

こちらは、裏面なのですが、表側のパーツと真ん中に本体の布を挟んで完全に一体化している様子でした。

おそらく、ドットボタンのような考え方で、道具で打ち込んで二度と外れなくする作りを独自に考案されたようなのです。

私はこうやりました!マグネットボタンをマジックテープに交換する作業の過程

特にリフォームの技術や長い経験のない私が行ったやり方です。

それほど複雑な形には見えないので結構簡単に作業できると最初は思っていました。

ただ、放射線状の特殊なマグネットボタンは、上述の通り、取り外しができないように固定されている作りなので、やむなく生地を少し破って取り外したことがちょっと気持ち的にあまり良いものではなかったです。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
元のマグネットが付いた状態。

まず、マグネットボタンのすぐ近くの縫い目から、必要な分だけ、ほどいていきました。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
リッパーで1縫い1縫いずつ縫い糸を外します。

入り口が「わ」なので、このファスナーの周りをほどかないとマグネットに到達できないのです。

2cm近く進むと、ほどきやすくなってきます。

その後は、開け過ぎず必要な分だけにとどめます。

めやすは、ファスナーの行きどまりの端っこ位置より1cm以上は手前でないといけません。

後でもう一度閉じる時に、3次元の世界になってしまって、普通のミシンでは行えないからです。

①これぐらい開けてマグネットボタンを取り外します。 
②取り外す時に生地を切ったのでこんな跡です。 
③後で見えなくはなりますが、糸をいろんな方向に走らせて覆い、切り口をカバーしておきます。

たとえ見えなくなってしまう箇所でも、糸で破れたところを修繕しておくのは、気持ち的にとても安らぎます。

その後も永く永く持っていけることにつながる見えない箇所の手間のかけ方の例です。

そして、反対側の相方であるマグネットボタンも取り外します。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
マイナスドライバーで放射線状のプレートすべて起こし面積を狭くします。
周りの布を最低限だけ切って取り外します。

まさかのマイナスドライバーの登場で、プレートを起こし、円の面積を小さくしておいて、リッパーなどで生地をカットして取り抜きます。

これでも生地にキズを付けることが乱暴で心もとないですが、ドットボタン形式に取り付けてあるので、どう引っ張っても取り外せませんでした((+_+))。

仕方がないのです。

そして、マジックテープのオスとメスをそれぞれ、もとのマグネットボタンのあった位置にかぶせるようにして、縫い付けます。

返し縫いをしながら、2.5mmほどのミシン目でまっすぐに、丈夫に縫い付けます。

黒いマジックテープになじむ黒糸はマストです。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
マジックテープのステッチを裏側に貫通させないよう生地1枚分だけに縫い付けます。

そして、同じことを反対側の相方のマジックテープも行います。

マジックテープのオスメスはどちらを前側か後ろ側かなどは、どちらでもいいと判断し、こだわりませんでした。

そして、この後は、一時的に開けていた空き口をふさぐという始末を両側とも行います。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
こちらのポケット側の方の口とじは、ファスナーの箇所と一体化した作りなので、しつけ糸で固定しないと、
変な場所を縫ってしまいますので注意です(一度失敗してやり直しました)。

反対側はこちらとまた、作りが違いますが、閉じる作業を行いました。

左側:しつけ糸をして口を閉じたファスナーが付いた方。 
右側:ファスナーでない作りの方。3次元の作りなので、やむなく2次元的に2枚重ねで閉じました。

左側の写真のファスナーが絡む方も、それほど簡単ではなかったです。

右の方は、そもそも3次元の世界。

今から、同じようにするには、ミシンがバッグの中に入り込まねばできませんので、そんなことは不可能で、やむなくつまんで山を重ねて縫うという方法になりました。

しかし、綺麗に縫えれば、中側であるし、黒いバッグということで、目立つものではありませんので、これは仕方がないことです。

私はミシンでやったのでこうなりますが、手まつりであれば、ある程度3次元の世界観で行えまして、ハギ目の突き出しが無いです。

いかにお直しがしにくいような作りに考えられていることがよく分かりました。

元の構造は、唯一のデザインとしての哲学が入っていることが見て取れました。

よって、なかなか後で手を加えにくくなっているバッグなのです。

見た感じは簡単な作りのように見えますが、実は隠れた内部の構造にものすごい工夫がしてあったという貴重な経験をしました。

では、これで、完成です。

磁気がカードに影響、バッグのマグネットボタンをマジックテープに交換
マジックテープが、両側とも取り付けられました。

この写真でははっきりわかりませんが、実は手前のマジックテープがちょっと斜めにゆがんで付いてしまいました(;'∀')。

このまま今回は仕上げてしまいましたが、ここから得たことは、マジックテープをマチ針1本で留めていましたが、2本ほど使うか、ボンドで縫う場所以外の数か所を貼り付けて、固定してから行うのがまっすぐに出来上がるコツかも。

さらに、縫い付ける時は、一気にぐるり1周して、その後、2度目のステッチに二重にするなどのやり方が良いですね。

私がずれてしまったのは、返し縫いしながら前に進めていったので、これもずれの原因です。

そうして、このように入り口の留め具が変身したわけです↓。

左:リフォーム前の元のマグネットボタン。 右:リフォーム後のマジックテープ。

あとがき

以前に、貴金属のお店で、こういう話を聞きました。「指輪のお直しは、実はできるだけしない方がよい、お直しによって石がぐらつきます」という店員さんの言葉です。

今回、どうしてもお直ししたいので修正しましたが、この時の言葉が思い出されます。

元の形というのが一番望ましく作られているものです。

後から手を加えたりすると、今回のように、生地を切らねばならなかったり、再び閉じた口が、前と同じようにどうしてもできなかったりということが起こってくることがありますね。

最初の形が一番美しいのだということを分かった上でリフォームした方が良いです。

私はそこまでしてもマグネットボタンが気になっていましたので、満足はしています。

でも、注意しなければならないのは、手を加えたことによって、弱いお品になるのはよくないので、広い目で行く先を予想するということもとても大切です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

あらかじめ「中表」に完成のプレート2枚を「外表」で縫い合わせた分かりやすい構造の薔薇柄のペンケース【11】

アイキャッチ画像11

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

高級なお洋服などは、特に柄をきちんと縦横共合わせて縫製されています。

そういった製作スタイルこそが、贅沢品・高級品の証であったこれまで。

贅沢品は極端な姿ですが、そもそも「裁断」という作業が入る縫製では、どれも材料の生地の多くがもったいない余り方をしている現実があると思うのです。

このたびは、もったいなく余った面積のはぎれの活かし方例としまして、表地も裏地も同じ生地を使用しながらペンケースの製作風景をご紹介したいと思います。

量産品で作られる「中表袋」を作るやり方とは全く違う、板状のパーツの合体の手法が斬新だと感じていただけるのではないかと思います。

はぎれからも立派な小物が製作できる可能性、「中表」のパーツを引き続き「外表」で組み立てるペンケースで証明

このたび利用させていただきました薔薇柄の場合は、ある一定のまとまり(「ピッチ」と呼びます)でひたすら繰り返されています。

「一番大きな薔薇の花が2個隣り合わせの部分」が1枚のはぎれの中で2回登場していますので、まずは半分ずつに分けられると考えました。

ダークなカーキグリーンベースの薔薇柄:縦37cmx横22cm。【10】の投稿のクッションカバー作りの残布。

この柄はお花や葉っぱの向きはあえて方向性が無いようにプリントされていますので、向きは気にしなくて良いということになります。

カットする前の1繋ぎの状態で接着芯を粗裁ちします。
粗裁ちした接着芯の余分をカット、アイロンで貼り、4等分にカット。ものさしを使わず折り線で気軽に続行。
縦37cmx横22cmを4パーツに切り分け。表地2枚と裏地2枚。真ん中2枚が華やかなので表地へ。

さらに、表地の方のパーツ2枚のみにハード薄芯を貼ることにしました↓。

ボンドでハード薄芯を貼り、端から1.5cmに印を付けます。後の反省としては縫い代は1cmで十分であること。

上側の口を開けておいて、コの字型に縫い、アイロンで割って、ひっくり返します。

ファスナーの先端には別布の切れ端(ぼやけた花柄)を見つけ、上下左右を折り込みカバーを縫い付けました。
ファスナーに本体の左右を取り付けていきました。この姿は、正に「外表」の仕立て方です。
「外表」組み立て式の作り方ではファスナーはむき出し。内側にファスナーが丸見えですので綺麗に始末します。

最後に表側から本体2パーツの縁2mm程度をピッタリ縫い合わせまして、2度縫いで強固に仕上げます。

完成したペンケース。<サイズ>縦6cmx横19cmxマチ無し。
お気に入りの「パーカー」社のボールペン。お好みで側面の色が多色展開のすべては黒インクのモデル。
ボールペン4本の他シャープペン4本も投入。合計8本入れることができたのは、マチ無しでもなかなかの容量です。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.16からおよそ6年後の2025.01.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

6年前の当時の作りを見て思うことは、まだまだ美しく作る技術が未熟であったと感じます。

すべてが粗野であり、革ひも先が結んだだけの粗さ・二重線の重なりの曖昧さ・重なりのずれ・ファスナーがむき出しにもかかわらず縫い付けが1本のみであるなど、課題の多い出来上がり。

これらは、その後の「外表組み立て式」を作る中で美しく見える工夫をしていく試行錯誤に繋がりました。

それでもそれなりにすっきりと出来上がったことは、こうした作り方も1つのアイデアなのではないかという点です。

その後に製作した様々な作りのペンシルポーチ:一番上から時計回りに「中表袋型」「外表半月型」「外表水平型」。

こうして、その後にも大いに活躍したのが、このたびの作り方と同じ「外表」のスタイルです。

新しい可能性として、一度引用してみてくださいませ、大きいバッグでは、より立体的な「バニティ」や「ボストン」にも挑戦しやすい作り方だと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

黒と濃紺は似て非なる色、古着選びで誤購入しないための洋服の附属品の色への注目【147】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こんな経験ってないでしょうか。

洋服の黒と濃紺を間違えて買ってしまったなどという経験。

ブルーとか、ネイビーと呼ぶ辺りまでの濃さであれば、紺色も黒ではないと分かりますが、限りなく黒に近いダークな紺色の場合は、一瞬黒と思ってしまう。。なんと人間の視覚というものがたよりない機能であることか。。

濃紺は黒以外のカラーの括りに入るという考え方

これは、私の考え方ではあるのですけど、黒と濃紺というのは、似て非なる色という言葉がぴったりな2色なのではないかと思っています。

黒の鋭さ、強さは、他のどの色にも劣らないとのこと。それが似ているような濃紺でも。

よって、濃紺は黒の代用というわけにもいかないのです。

例えば、黒の柄物が、同じ柄で濃紺色に変わった場合に黒よりやや強さが抜けます。

そういった意味で黒という色は唯一の色です。

ただ、黒に比べて、濃紺のマイルドな感じが程よいコーデを作ってくれることもあるので、濃紺の存在も確かな物なのです。

ということで、黒なのかそれ以外のカラーなのかでくくる場合に、濃紺はそれ以外のカラーの方になるかと。

やはり黒は唯一の色であり特別、最強の色であるとまで言われているようです。

限りなく黒に近い濃紺が黒と間違われたエピソード

この2色を比べてみてください。

私が、Windowsの中のユーザー設定というグラデーションのカラーの中からピックアップさせていただきましたカラーです。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
左:黒 右:限りなく黒に近い濃紺

このように2色並べれば何とか、左が黒で、右が濃紺と分かりますが、もし、右側だけを単独で目にした場合、第一印象は黒だと錯覚してしまいがちです。

実のところ、もともと紺が苦手なので、紺だったら避けるから確かめたくなります。

この難しい色、黒に限りなく近い濃紺にまつわるエピソードがありました。

よくヤフオクやメルカリでビンテージのような30年以上は前だと思われる洋服を探して、購入してはワードローブに加えています。

出品者様が、黒x白の水玉です、と記載していた半袖ジャケットを落札して、届いたところ、なんと、紺色だった事件があったのです。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
水玉のジャケット:限りなく黒に近い濃紺

私としては、黒x白の水玉こそが粋(いき)であると考えて購入しましたので、紺色となると、かなり話が違うわけです。

ただ、こういうビンテージ物は1点物。

同じ物が黒で見つかるなんて、ファンタジーの世界の話です。

よって、これは、着ていくことにしました。

その代わり、黒白水玉という雰囲気に近くなるように、ボタンを黒っぽいものにに替えました。色の変装です(^_^;)。

なぜ、黒として買った水玉ジャケットが紺だと気づいたのか

ところで、なぜ私は限りなく黒に近い濃紺なのに紺であることが分かったのでしょうか。

ここが、今回のポイントの部分になります。

実は、以前にも、ウールのコートで、黒だということで買ったものが、ダークネイビーだった経験がありました。

だから、この水玉ジャケットも黒だと聞いてはいても自分の目で確かめるまでは、紺かもしれないと疑う部分はどこかにあったと思います。

それで、なぜ、どこを見て濃紺だと分かったかなのですが、洋服に付いている附属品の色を数か所において確かめたのです。

①ボタンの色

②裏地の色

③糸の色

などです。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
裏ボタンの色が紺が使ってあれば、生地が紺であると考えてよい。

表のボタンは、黒に取り換えてしまってしまっているので、裏ボタンを見てみます。

そうすると、どうですか、紺ですよね。

洋裁とか縫製というものの昔からのしきたりや常識として通っているのが、メイン生地の色に附属品の色もマッチさせて作り上げるものだということがあります。

だから、私が取り換えたボタンがもともと紺が付いていたとこともそうですし、この裏ボタンも紺を使っていることから生地が紺色であることを導けるわけです。

紺色の生地に、黒のボタンを付けたりすることは、もしかすると、現代や未来には型破りのような形であり得ないことではないです。

しかし、このようなビンテージ物は、型通りのしきたりに従って縫製されていることが多いと思うので、メイン生地の色に合わせた附属品の色を選ぶという型通りの作業がなされているわけです。

ですから、ボタンの色が紺であることが、メイン生地が紺であると確定できる手がかりとなったのでした。

②の裏地の色は、今回の商品は裏地が付いてないので判断できなかったです。

③の糸の色は、なかなか分かりやすく表れていました。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
ロックミシンの糸は密集しているので単独ステッチ部分より色が分かりやすい。

1本線の縫い糸より、ロックミシンの糸がある場合はこちらを見た方が糸が密集していることによって色が明確に出ていますので分かりやすいと思います。

明らかに紺色の糸を使っていることが分かりますものね。

その他、芯地の色が紺色のようですし、生地の裏側が、表側よりも紺色が明るいので、生地の裏側を見てみるなんて手段もあるかもしれません。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
芯地の色が紺色を使っているもよう、そして生地の裏側の色が明るい紺

このように、附属品の色から判断するということがとても確かな色判断の手がかりとなるわけです。

今回たまたま裏地が付いていませんでしたが、裏地が付いていれば、裏地でほぼ確定して良いと思います。

それぐらい、裏地は表生地の色に沿ってチョイスされるものです。

ということで、この水玉ジャケットは限りなく黒に近い濃紺x白の水玉だったのでした。

言葉のご説明を頼りにしてしまうだけの判断が招いたことだとも言えます。

黒と濃紺は似て非なる色、限りなく黒に近い濃紺を黒と間違えないコツ
水玉のジャケット:限りなく黒に近い濃紺

YOUTUBE動画もございますので、よろしければ、是非(^-^)。

あとがき

今回は、濃紺と黒の見分け方および間違えないコツだったのですが、特にリサイクル品や古着でこういう場面に遭遇することが多いと思います。

情報がどうしても少ない古着を手にしたときに、一度今回の記事やYOUTUBE動画のようなことを思い出してみてくださいね。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク


木製の良質なスツールの座面の保護と座り心地の追求、薔薇柄低反発クッション製作と経年のウレタン替え【10】

アイキャッチ画像10

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天井の高い賃貸のお部屋、慎重158.5cmにとっては届かない部分が多々ありました。

この天井の高さこそが住み心地の良さでもあったわけですが、例えばクローゼットの上の広い棚などの出し入れには、椅子が必要でした↓。

2015年頃購入のスツール:座面が木製、脚が金属です。しっかりした作りであり、記憶では¥6,400程の価格。

このたびは、ここに低反発クッションカバーを製作した2019年、そしてその5年後の姿も含む現実的な様子を含めて低反発クッションの有限性もお伝えできればと思います。

当ブログ記事は、最初の2019.03.15からおよそ5年半後の2025.01.10にブログ記事の「手直し」の順番で当記事を綴り直しています。

2025年現在もこの椅子は継続使用中なのですが、低反発クッションはもう新調しております。

ウレタンが経年でペタンこになり、元の厚みに戻らないところまで行き着いてしまいました。

後に貼りますYouTube動画は当時の2019.03.15のままですので、動画は最初に製作した2019年のままであることをどうぞご了承いただければと思います<m(__)m>。

低反発クッションのウレタン2枚重ねで四角で製作、椅子カバーもインテリアの一部なのだと教えてくれた薔薇柄

生地に選びましたのが、中間くらいの厚みの「ツイル」という丈夫な織り方の生地です。

ダークなカーキグリーン地に、バラの花がぎっしりとつまった好みのクラシックな薔薇柄は、このたぐいの柄一辺倒で集めたインテリアによく馴染みました↓。

使用生地:生地名不明、綿/100%、原産国不明。縦37cmx横92cm、カーキグリーンベース。美しい柄です。

この生地を存分に使用し、クッションカバーと固定用共布ひもを4本を製作。

中に入れ込む低反発クッション用のウレタンシート、40cmx40cm。これを半分にカットし二枚重ねで投入。
このウレタンの厚みは2cm、座面は縦22cmx横31cm、2枚重ねて厚みが4cmのクッションになる見込み。

できるだけ簡単に製作したく、型紙などの作成は無し。

①生地を真っ二つにカット:出来上がりの縦22cmX32cmに対して、縦横それぞれ+15cmずつのゆとり。

余計な材料は徹底的に省くこの度のケース、ファスナーは使いません。

最終的には縫い閉じて仕上げてしまいます。

よって、最後に空き口を縫う時にミシン目が4cmの厚みに引っ張られて、物理的に落ちてしまわぬよう、結構なゆとりが必要なのです。

②生地を中表に、返し口の1辺以外の3辺を、端より3cmで縫い合わせステッチ。
③この直後、3cmある縫い代を1cmくらいずつラッピングを兼ねた三つ折りステッチ。
空き口の1辺を残し、3辺の縫い代始末と縫いとじ完了。
④三つ折りを3方とも行ったら、ひっくり返して、1か所だけ残ったてっぺんぐるり1週を三つ折りステッチ。

ここですべての縫い代が隠されましたが、まだ返し口は開いたままです。

⑤ウレタンを2枚重ねて、カバーの中に入口をきちんと合わせてミシンで縫い閉じます。

この時が、ウレタンの厚みで、縫いにくいので、最初の15cmのゆとりが効力を発揮していました。

⑥余った生地で幅8cmのリボンテープを裁断、観音開き折理をしてステッチ後十文字の位置4箇所に縫い付け。

以上で完成です。

完成:リボンテープの長さは、左右は55cm、上下は45cmと椅子の座り面の差10cmを付けました。
横から見た様子:出来上がり2cm幅の共布ひもが立派です。

さて、ここまでが、2019年当時の完成の状態でしたが、その後の様子はここから↓。

【1379】という番号の投稿で製作過程の詳細を綴らせていただいたのですが、2023年に四角い座面を楕円形に仕立て直しをしたのです↓。

全解体後楕円型に仕立て直した2023.12.31の投稿は【1379】にてご覧いただけます。型紙から作りました。

その後、楕円の座面で完成した後は使用頻度が高まりまして、こんな風になっている現在↓。

見事なぺたんこぶりです。ウレタン2cmx2枚の合計4cmであっても、5年後にはここまでぺたんこに。。

最終的には、別のクッションを新調し、上に載せる使い方をしています2025年現在↓。

2025年現在:このジャガードのカバー製作は【628】の記事で投稿。5cmのウレタンを2枚重ねの10cmの厚み。

これでも座ると沈みますので、最初から10cmくらいで作ると良いのかもしれません。

あとがき

さて、グリーンの薔薇の物語はまだまだ続きがあるのです。

是非【1428】という記事で、その行く末をご覧になって下さいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

毎日利用する寝具だからこそ気になる点は解消したい、空きっぱなしの枕カバーの入り口にファスナーを後付けする簡単リフォーム【243】

かんたんリフォーム:枕カバーにファスナーを後付け

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

寝具もインテリアの1つ。

眠るための機能とその配置の様子がお部屋の一部の大きな面積を占めるベッド周りのインテリアなです。

このたびは、この寝具の中の枕カバーをすっきりと見栄えの良いインテリアにしていくというリフォームをしました記録です。

かんたんリフォーム:枕カバーにファスナーを後付け
口が開きっ放しな枕カバー:中身が入れ込みやすく、いろんなサイズに柔軟なカバーだとも見えますが。。

もう中身のサイズは決まっていますので、当分交換することはありません。

そうした中で空きっぱなしのダブついた入り口が気になりました。

そこで後付けで入り口にファスナーを取り付けていきます。

最も単純なアイデアで簡単にファスナーを枕カバーに取り付けます

ファスナー取り付けというのは、基本的に縫製の途中段階で行う作業ばかりです。

しかし、今回その常識を打ち破りすでにもう出来上がっている枕カバーに取り付けることをやってみました。

後付けであっても美しく自然に仕上がるように。。

まず、ファスナーを取り付ける前に、ファスナータブを作って取り付けるという作業を入れ込みます。

ファスナー取り付けを簡単に行う分、見栄えがスタイリッシュになるよう少し手間を入れるというような意味です。

ファスナータブの製作手順:7.5cm四方の正方形の生地を1-3の順に折り包み込んで縫い留めます。

1-真ん中に向かって縦折り、2-真ん中に向かって横折り、3-真ん中を折る。

特に、枕に合わせてカバーをカットすることはしません。

そのままの長さを活かします。

かんたんリフォーム:枕カバーにファスナーを後付け
両端にタブを取り付け:インテリア物なので、単純に1か所だけ縫い留め。ただし二重縫い。

このように別生地を縦7.5cmx横7.5cmにカットして、裏に接着芯を貼り、くるみ込んでタブを作るわけです。

そして、下準備が整ったら本体にファスナーを取り付けます。

後付けである条件というのがここで出てきます。

どうしても、最先端からは物理的にうまく縫えないので、ファスナーの先端から8cmほどの位置から、終わりも8cm手前で終了という部分的な縫い付け方となります。

一般的なミシンは平面思考をせねばなりませんので仕方がありません。

かんたんリフォーム:枕カバーにファスナーを後付け
ファスナー取り付け出来上がり:このようにファスナーの端が少し飛び出ていますが、内側に引っ込みます。

縁の8cmの隙間があるので、このファスナー先端部分がやぼったければ、先端を中へ入れ込むことができます。

以上出来上がりまでのリフォームの過程でした。

縫い目の表面への出方

最初の状態で片方だけステッチが入っていて、そのステッチに重ねるような位置に数センチ内側に入った場所に取り付けました。

ここで少し見えている横ステッチは既製品にかけてあったステッチ。これに重ねてステッチ。

反対側はステッチが入っていないので、こちらと均等の位置にステッチして縫い付けました。

表側から見た様子(ステッチがもともと有る方):元のステッチに重なります。
表側から見た様子(ステッチがもともと無い方):ファスナー縫い付けの縫い目だけが出ます。

空きっぱなしは何か落ち着きませんでしたので入り口が塞がって良かったです。

同じ状況の人がいらっしゃれば、ぜひご参照どうぞ。

発展的な別案でファスナーの両端の隙間を解消する

このたびは1枚仕立てですが、発展的な案としましては、内袋をもう1つ別生地で用意。

枕のこの茶色のジャガードに相性が良い生地がかっこいいですね。

その生地にあらかじめファスナーを付けて置き、元の袋の口へ縫い付け合体するという方法です。

この方法であれば、最初と最後のファスナーの縫い付けの隙間問題は起こりません。

フルにファスナーを縫い付けることができます。

ただ、このファスナーの前もっての付け方も隙間が少しはできてしまうこともありますので、完全密閉ということであれば、作業がどんどん凝ったものになってしまいます。

そのような凝ったことをどうせするならと、ファスナー無しの方法で完全密閉されるご提案。

それは、玉縁式という方法。

下の場合は「両玉縁」タイプですが、片玉縁だと比翼みたいにアシンメトリーにカバーされます。

別案の入り口の様子:ファスナーを使わない玉縁式の別布の設置。

一重仕立てにこの立派な「バッグ用のファスナー」を付けてしまったのでややバランスが気になることでこの案を思いつきました。

入り口にこだわると随分立派な枕カバーにはなりますが、クッションが入った時の形をしっかりキープしてくれるようなものにはなるかと思います。

あとがき

今回のようなインテリアカバーになるものなどは、構造が単純ですので、自主リフォームがしやすいです。

その中では、ファスナー付けはもしかして難しい方になるのかもしれませんが、寝具などは毎日の利用アイテムなので一番の「心地良さ」が欲しいものです。

リフォームということ自体、そのゴールは「心地良さ」という心理状態であることが望ましいです。

そのことが、今後長く1つのお品を大切にしたいと思うことにも発展し、同時にコスパも良くなっていきます。

長く使えるほどコスパが上がるわけですので、そこにフォローするような役割のリフォームが一役担うわけです(^-^)。

picturesque

流行の無いデザインの選択+丁寧なお手入れ、年代物の本革レザーバッグが今後も流行に左右されない「安定の持ち」を実現できる可能性【241】

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつて、バブルと呼ばれる時代の頃ですかね、一世を風靡したようなハイブランドバッグがたくさんありました。

現在は、誰もが同じモデルに対して魅力を感じ持つという風潮はあまり感じません。

それぞれが個々の持ちたいバッグが平たく多品種小ロットで広がっているかと思います。

ハイブランドではなくても、その素材の良さや形のすっきり感を気軽に入手できるのが中古バッグです。

このたび、できるだけ流行を感じない古くささも感じないようなバッグを1点入手。

かなり何十年も前のお品ではあるかと思われる、ショルダ―すらついていない真っ黒のハンドバッグを見つけました。

これに手を加え磨きをかけて素敵に持てるエレガントバッグへとブラッシュアップしていきたいと思います。

古いバッグの気になる擦れやキズの箇所に同色で補色をする方法

バッグに、メーカー名が彫られていたのですが、経年で消えていて結局分かりませんでした。

ファスナーがYKKなどからの判断で、必ずしもとは言えませんが日本製であろうと思います。

とても丁寧に作られていて形がすっきりしています。

リザードの型押しの色は黒です。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
黒のリザード型押しの本革バッグ:ブランド名不明、サイズ:縦20cmx横31cm。

ゴールドの留め具がワンポイントの形がすっきりとしたハンドバッグ。

こうしたバッグをきちんとしたスーツに装うのではなく、抜け感を出したカジュアルに寄せた方向へバランスをとるとお洒落になります。

最初に一目見てそんなイメージが浮かび、ワクワクしていました。

では、サイドや角の擦れが見受けられるこのバッグに黒で補色をしたいと思います。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
補色をしたいと思った箇所:こうした古い物の本革レザーは良質なものも多くポテンシャルを秘めます。

写真がぼやけていてすみません。この角や底の縁が擦れているのが分かります。

気づかない内にダメージを受けていたのですね。

バッグが擦れる場面をアップしてみました。

【バッグが擦れる場面】

・外出・帰宅時の玄関のドアや壁

・満員電車やバスなどの人や物との接触

・床にバッグを置いた時

・自転車のかごの出し入れ・・・案外このケースが一番多そう。

まず最初に、バッグの汚れを確認して綺麗にする作業が必要。

このバッグはとても綺麗になっていましたが、一応お湯でよく絞ったタオルハンカチなどでひと通り拭いてあげました。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
補修に使用のクリーム(黒):「サフィール:レノベーティングカラークリーム」という有名なクリーム。

この黒いクリームを擦れた箇所に少量ずつ塗って、薄くのばしやわらかい布でやさしくこすってなじませます。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
手袋は「ダイソー」様のお品。 やわらかい布は、ブランドバッグの保管袋のはぎれ。

こんなふうに、手袋をして手に塗料が付くのを防ぎます。

塗料を塗りのばす時には、このふかふかした、ブランドバッグの保存袋だった不織布のはぎれを切って使っています。

そして、補色できたら次に今回行ったことがあります。

実は、前から気にはなっていたのですが、この塗料事態はツヤがあるものの、塗った後のバッグがどうもツヤが出ていないのです。

あくまで、補色作用のみに作られた塗料ということなのかも。。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
手の指のすぐ上の箇所のツヤのなさ:このクリームだけではツヤ出しまでは無理。

ということで、次に、私が自己判断でした作業をご紹介したいと思います。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
靴用の艶出し保革保革リキッド:「KNIGHT:コロンブス社製」のムショクという透明色。

こちらの商品は、本来靴専用です。

もちろん、この黒色バージョンも持っています。

しかし、「コロンブス」様のサイトでは靴用で「バッグには不可」となっています。

理由は、色移りがあるので洋服に付く可能性があるからだそうです。

私も、このことは今回初めて知りましたが、今までも靴にしか使用していませんでした。

ただ、ムショクの色であれば、少し使ってしまおうと試みたのが今回です。

確かにバッグは黒ですが、黒色を使わずにあえてムショク透明を使いツヤのない部分に塗りました。

結果は概ね成功です。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
靴用のツヤ出し液体クリームのムショクを塗布した後の複数の角部分の様子。

見づらいので4箇所中3箇所撮影してみました、多少ツヤが出たのが分かります。

そして、今一度全体をじーっとチェック。

すると、おやおや白い壁の塗料が付いたのか、点々に白くついたものが見られます。

クリームで落ち切らなかったのか見逃したのか。。

そこで、油性のマジックの細い方で、ちょんちょんと補色しました。マジックは、あくまでちょんちょんと小さめに使うのが目立たないです。

大きく塗りつぶすのは素材も変化してしまうので決して良くないと思います。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
油性のマジックでちょんちょんと色を補色します。

全体がぴかぴかになりました。

擦れの修理で思う、新品の格安バッグよりも中古の高級バッグが価値あり
補色完成:新古品みたいな綺麗さ。これなら今後新しい気持ちで使っていけそう♪。

あまり、中古感とは感じられませんね。

元の良質さが活きているのだと思います。

シンプルで流行が無かったからこそ、何十年も経過していると思われる現在も持持つ気持ちになったのだと思います。

何も新品を選ばなくてもこれで十分であり、自分でお手入れすることに対してそれほどためらいを感じなくても良いのが中古品の「気さくさ」です。

あとがき

古いものでも、しっかり作ってあったり、ある程度の高級な素材のバッグであれば、まだまだ今後も気持ちよく使っていけるバッグになる可能性があるということに大変感動しました。

その時だけの使い捨ての廉価なバッグよりも、同じ値段、もしくはそれ以下のはるかに安い値段の古き良きお品を見つければ、もうこれは大変有意義なことです。

あともう1つ、古いハイブランドバッグに関しては、内張りの劣化でリフォームに苦労します。

そうした長く使えるものではない状態になるものを新品で何十万円ものお値段を付けるということへはかなり不満があります。

それでもお直しをして劣化を取り除き今後こそは一生物にするのだと思うようなバッグだけはリフォーム屋さんへお願いすることもあります。

それを考えると特にハイブランドではないこの度のような本革レザーバッグには、決してそんなことが起こっていないことも事実。

ハイブランドに目を向ける人々の評価の観点にはほとほと呆れます。

こうした目立たないけれどもちゃんと作ってあるバッグにも一度目を向けてみて下さいませ。

その時に、長い年月を見越した配慮が感じられるユーザーを思いやった「気持ち」が感じられると思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク


<仕立て直し>デフォルトのビニール素材の寿命は短い、その後の永続的なミシンカバーを薔薇柄で自作【9】

アイキャッチ画像9

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシンを大切にしていこうと必ず作業後にカバーをかけてきました。

デフォルトはビニール製の白、ミシンは「JUKI」社製の「シュプール:TL25」というモデルです↓。

デフォルトのカバーは、ビニール製の工業的なタイプ。かぶせたり外したりなどの摩擦によりいずれ消耗と劣化。

そのうちある部分から亀裂が入り破れ始めましたのは、ミシン購入後7年後くらいのことでした。

このたびは、これまでのデフォルトデザインを布製で引き継ぐような「ボックス型の蓋」デザインで製作。

使った材料生地の大容量バッグ(自作)そのものが、逆さにミシンにかぶせるとカバーみたいだったのでした。

とはいえここはリフレッシュ、バッグそのままのフォルムを活かすということはせず、全解体し一からミシンカバーに作り直すという作業を決めたのでした。

元の大容量バッグ:逆さにするとちょうどミシンカバーになる適正なサイズと見て、自作品のリメイクを決定。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.02.26からおよそ6年後の2024.01.09に過去のブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

仕立て直し後も過去の未熟な部分を持った製作なので、随分野暮ったいこともしてしまっておりますが、それも当時の精一杯のアイデアと技術ということで、悪しからず(^_^;)。

インテリア使いの大容量トートバッグを逆さにしたイメージで仕立て直しをした「TL25」用ミシンカバー

ここで、製作の作業のおおまかな手順をお知らせしたいと思います。

①元のトートバッグ解体

②型紙作り

③裁断+芯貼り

④取っ手部分くりぬき

⑤組み立て

⑥表地と裏地の縫い合わせ

以上です。

この中での、一番のネックは、④の取っ手くり抜きの位置の把握の難しさでした。

①元のトートバッグ解体:縫い目をすべて解体。このダークなカラーは裏地の焦げ茶です。
②型紙作り:3パーツ。1つパーツが映っていませんが、取っ手のくり抜きの比翼布のパーツもあります。

上のカーブは、半径10cmの円の一部を利用した緩やかなラインです。

<側面の型紙のサイズ>縦37.5cmx横50cm、<マチ布の型紙のサイズ>縦22.5cmx横58.5cmを3枚用意し1枚にハギ合わせ。

③裁断+芯貼りは画像を省略<m(__)m>。

④取っ手部分くりぬき:作図は、3cmx12cmのボックス。融通性ある4cmx15cmくらいが良かったかも。

取っ手はミシンのど真ん中ではなく右寄り、ひっくり返すことで位置が反転することもご注意下さいまして、作図としては出来りが反対の位置になるイメージを持って行うことを忘れずに。。

くり抜き作業は表地と裏地は別々でそれぞれ行います。最後にくり抜き穴をピタリと合わせて縫い合わせ。
収納時の取っ手がしまわれている時のカバーをこう表現。取っ手が飛び出すのは運ぶ時だけだからです。

「TL25」の場合ではありますが、くり抜きの位置は、「表から見た時」にど真ん中から右に1cm/ど真ん中より1cm下の位置にくり抜き穴の左端が来る位置が一番ぴったりであると解きました。

⑤組み立て作業:まだ表地のみの作業の段階です、組み立てて表地用のカバーを立体的に縫い合わせ。
裏地も表地と全く同じようにくり抜きを作りました。裏地は枠のくり抜きのみで良いです。
⑥表地と裏地の縫い合わせ:裏地は接着芯のみ。表地と合体時には、取っ手くり抜き部分は手まつり。
表地と裏地が完全に合体しました。完成です。
こんな風に取っ手を持ち上げる時にはここから飛び出します。
完成のてっぺんの姿:縦線のど真ん中から1cm横/横線のど真ん中から1cm下がくり抜きの左端になるよう。

この位置の把握は完成後に解いたことなので、この写真の完成ではかなり右にずれておりまして、1cmどころか3cmくらい右に寄っていますが、良しとしてしまいました。

なぜ3cmなのかは、ひっくり返すと位置が真逆になるということを考慮せずにやったことが原因だと思います(ハハハ(^_^;))。

インテリアとして見たミシンカバーの存在感、柄がクラシックで周りのインテリアにカラーが調和。

あとがき

苦戦しながらなんとか仕上げた元はバッグからのリメイクのミシンカバーの2019年製でしたが、実はあまりの野暮ったさにその後廃止。。そして、こんな姿に変身↓。

インテリアクロスを1枚上から覆っただけのミシンカバー、前後を覆います。全体を覆う蓋タイプはやめました。

その後、ますますミシンを使う機会も増え、こうした簡易型がスムーズでストレスが無いというところに行き着いた現在です。

相変わらず変わらないのは、クラシックな薔薇の柄だったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

パソコンの青画面が出始めたらやること1つ、まだ起動出来る内にUSBへの必要データのバックアップをして完全に壊れる事態に備える【380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

およそ2か月ぶりくらいのブログ記事投稿になります。

なぜかと申しますと、遡ること昨年のクリスマス辺りに、パソコンが末期症状と呼ばれる青画面の状態になり、完全に壊れてしまったのです。

パソコンの新調の納期にかかる日数と、それまでの間あれこれと何とかならないかとの試行錯誤から随分間が空いてしまったのです。

幸いなことに復活をした様子があったほんの一時的なタイミングでバックアップをとり、必要なデータだけは残すことができました。

このたびは、この大変な経験から、パソコンの青画面が出た時にやることとして、「バックアップ」を重点に、当時の様子やリアルな実態をお伝えしてまいります。

ネットでのご質問でもパソコンの不調の症状がたくさん挙げられていたのを拝見しましたが、まずここでお伝えしますと、「青画面」が出始めた時点で末期症状であり、替え時だと理解することです。

決して元に戻ることがないというあきらめが必要です。

このことをしないまま復活して直ると信じ余計な時間を用してしまいました。

理由は、ハードを購入後わずか2年しか経過していなかったからです。

そうなると10年も使用したパソコンであれば、「寿命」だと思う方が良いということになります。

青画面が出始めた時期にすぐ行うべき、バックアップは後でとてもありがたいと思える「宝」のような作業

実は、クリスマス時期に完全に壊れたとはいえ、前兆のような症状がさかのぼること2か月前の10月に起こっていたのです。

その時は、パソコンの修理業者様にも見てもらい、初期化の方法での対処となりました。

ただ、今から思うこういう初期化もやはり一時しのぎであったのだろうということです。

これで、完全に最良の状態に戻ったわけではなかったのでしょう。

つまり、青画面が出始めた時点で、買い替えの時期だということを思わなければなりません。

年末の不具合が、今まで経験したことがないような最悪な感じがパソコンに詳しくもない私でも感じました。

下の写真のような青画面が出ると、自分のコントロールがもはや不能で、勝手にシャットダウンしてしまう事態にまでなりました↓。

パソコンの青画面の症状が起こした悲劇のエピソードと教訓
通称「BLUE SCREEN/青画面」と呼ばれる末期症状:これが出たら「替え時」と覚悟を決めることが効率的。

そして、勝手にシャットダウンするだけでなく、再起動もするので、永遠にこの状態でPCが動き続けるという経験したことがない症状でした。

これにはもうお手上げ、クリスマス周辺はあっという間に年末ですから修理より新規購入が得策だろうとすぐに「ビックカメラ」様に買いに行ったのです。

ただ、気持ちは腑に落ちないものがありまして、2年前に買ったものだということが壊れるには早すぎるという思いが頭から離れなかったのです。

家電製品とかOA機器に関しては、詳しくないものですから、一度買ったものを長く使いたい方針。

もったいないなあと思いながらの新規購入だったのですが、動画編集や、画像編集なども同時並行して行う使い方なので、やはり16ギガの容量があった方が良いというネット情報などの判断から少々高めの値段となりました。

ちなみに壊れたパソコンは8ギガでした。

壊れた原因が分からないので、容量が不足してのパンクみたいな感じもあり得ると思っていました。

そうして¥135,000ほどの「DELL」様の結構幅の太いデスクトップ型を購入。

その夜1すじの光が。。。

なんと、新しく買ったものの、念のため壊れたパソコンの電源を入れてみたのです。

そしたら久しぶりに起動したのです。

「わあ♪」と感動する反面「結局は一時的かなあ」とも思っていました。

ただ、このチャンスはバックアップをとるためのものではないのか、と思えて仕方がありませんでした。

バックアップも何もしていないまま、壊れて立ち上がらなくなったので、すべてのデータはあきらめていました。

ところが、今ここにチャンスが来たわけです。

そーっとパソコンを付けっぱなしにしてそばを離れ、そそくさと「USBメモリー」を買いに走りました。

できるだけたくさん詰め込めることができる容量のあるUSBメモリーを探しに。。

そして、USBメモリーを買い、とにかく可能なかぎりそこへデータを詰め込みました。

とはいっても、結果は大した容量のデータを持っていたわけではなかったようで、空き領域は余裕のようでした。

しかし、いろんな控えや記録、そして当ブログの記事タイトルのリストなども重要だったので大変助かったのは間違いないです。

そして、その後再び立ち上がったパソコンをしばらく使ってYouTubeを見たりしていました。

問題なく動いているので、「慌てて買うんじゃなかったな」などと思い始めます。

そして、それから1日くらい無事に動いていたので、いよいよ今度は、新しく買ったパソコンが無駄ではなかったのかと思ってしまいました。

そして、翌日に直ったことをお店に話して購入をキャンセルしていただいたのでした。

と、これで無事に、費用がかからずに済んだと喜んだのもつかの間。

翌日は、もう立ち上がりませんでした。

その後二度と立ち上がることは無かったのです。

「DELL様のパソコン、キャンセルするべきじゃなかったのでは。。」と心が大きく揺さぶられました。

あの一瞬直ったのは幻だったのです。

「次はどうする?」、自問自答です。

あの「DELL」様の新品も、横幅がやたら太くて100%良いと思ったわけではなかったから、もう一度買うのではなく、中古のスリムなのを別で、しかも安く買おうという判断を今度はしました。

もうクリスマスまっただ中、メーカー様ももうすぐ休みに入ろうという時ですから、急がねばなりません。

よし、「ヤフオクで中古を探そう」そう決心しました。

そして、「DELL」製ののスリムで、内容も非常に魅力的な希望する16ギガあるものを、¥38,000ほどで落札し、送料入れて¥40,000ほどで購入しました。

非常に急いでいる旨を伝え、ご協力いただき、無事翌々日に到着しました。

もう、WINDOWS10(WINDOWS7からのバージョンアップをしてあるもの)が入れてあるので、すぐ使えるというのもありがたいと思いました。

試しに、YouTubeなどを見てみましたが、大丈夫なようで少しほっとしたのでした。

ところがです。

YouTubeの見始めの時の人の姿が黒い影になってなかなか映らないという現象が少し見られるのが気になりました。

間違いなく違和感のあるモニターの映りだったのです。

その翌日です、朝から、そのヤフオクで買った「DELL」製の中古パソコンの電源を入れたら、なんと青画面!!。

ウソでしょーーーーーー。

こんな立て続けの青画面の出来事は信じられませんでした。

壊れた「HP」製のパソコンと同じ現象で、中古とはいえ、買ったばかりの商品がもう壊れたのです。

これは大変な悲劇が重なりました。

初期化もできず、まるで壊れた元のパソコンが乗り移ったかのようです。

はてさて、次はどうすればよいのか。。

ということで、修理屋様に救急車のように連絡をしたのでした。

修理屋様も年末ですから、忙しいのと休みが間近に迫っている時期でした。

診断的なことをしてもらって、結局、最初に壊れたパソコン(これはHP製)の方が、もともと自分が新品で購入したものだから直すにも部品がまだ入手しやすいかもということで、HPの最初に壊れたパソコンを修理する方向にいったんしたのです。

ところが、その後がなかなか進まず、修理を始める段階にまで入れず、時だけが過ぎていきました。

結局、1月はまるまる1か月直せるのかどうかさえもメーカー様が返事できない状態が続きました。

いよいよ2月に入ると、確定申告でパソコンが必要ですし、なにせ初の確定申告なので、ゆっくり聞きながら時間を使いながら進めていきたい思っていたので、気持ちがあせってきました。

結局、直す方向は時間がかかりすぎるから、新調するのがよい、しかもメーカー品でなくて、「カスタムメイドパソコン」ということに決まりました。

新調の「カスタムメイドパソコン」:横に太くてごついですが、2019年からの使用で2024現在では問題なく順調。

「カスタムメイドパソコン」なんて、プロの詳しい人が持つものだと思っていたので、ちょっと抵抗がありましたが、修理屋様としては、部品が調達しやすいので、直す時もスムーズだからお勧めとのこと。

ということで、自作パソコンを購入すると決定してからは、とても早く2日くらいで納品していただけました。

お値段は、診断費やら全部込みで¥180,000。

相場ではあるのかもしれませんが、一番最初に壊れてすぐにに一瞬だけ買った新品のDELLの太い¥135,000が、後々思えばいかにお買い得商品だったことがわかります(^_^;)。

でも、値段はまあその時だけのことですから。。

それよりも、今後使っていく上で、修理屋様購入でも1年間保証付きですし、壊れた時相談できますから結局は今は安心しています。

この大ぶりな分かりやすい作りが修理もしやすいので長持ちのお品なのだそう。

その後、数年が過ぎ2024年現在も何も問題なく稼働中。

ほこりのお手入れもまめにやっています。

横の網格子から掃除機でほこりをシャーッと吸い取ることも。。

本当にありがとうございます<m(__)m>。

一連のパソコンが壊れた騒動を振り返り、良かった対応、まずかった対応のまとめ

さて、このたびの機器には疎いながらの対応として良かった対応とまずかった対応をまとめてみたいと思います。

<良かった対応>:データを全てあきらめる覚悟を決めたピンチの中、偶然の起動のタイミングでUSBにバックアップをとった判断。

これは、まさか自分がしたとは思えない行動でした。

それだけピンチの状態が際ど過ぎて直感だけで行動していたと思います。

教訓としては、青画面が出始めた最初にこのバックアップをすると良いです。

そもそも日常的にコンスタントにバックアップは必要。

パソコン内だけでは、壊れた時に後で費用がかかりますし、データの確保が本当にできるのかは未知です。

それよりもまずは、事前にバックアップを取った方が確実で、リムーバブルなバックアップの仕方をお勧めしたいです。

<まずかった対応>:こちらは複数あります。

・青画面は末期状態、結局直ることはないのに直ると信じていたことがまずかった。

・中古パソコンを購入してしまったことが非常にもったいなかったです。

スリムな見かけのハードに大容量を詰め込むこと自体がリスキーだという学びもありました。

なぜたった2年で壊れたのかの原因と予想できるものが、「ファイル」の手動での抹消作業←なんでそんなことやっちゃったのかな!?

2年だけの寿命だった「HP」様のパソコンはとても気に入っていました。

コンパクトでスタイリッシュでしたので場所をとらなかったのです。

緊急の時には決まって大ぶりなタイプしか残っていなかったのは、やはりスリムなタイプは多くの人々に人気があるからです。

ところで、そもそも2年足らずで「HP」製のハードが壊れてしまった原因についてです。

分かるはずもなく、修理屋様も「運が悪い製品に当たったと思うしかない」というようなことをおっしゃっていました。

ただ、自分では1つ原因として思い当たる節が見つかりました。

あることを手動でしてしまっていたのです。

よく、知らない間に出来上がった「ファイル」があるのですが、それを開けたり消したりしたことがあったのです。

心当たりがないものなので必要がないと消したもの、それこそが必要なものだったのかもしれませんし、更新時にできあがった重要なファイルだったかもしれないのです。

ファイルもアップデートなどの時に、わけがあって作られたのでしょうから、むやみに、心あたりがないものだからと消したりするのは決していけません。決して触ってはいけない部分もあるのです。

その後は、知らないものを極力少なくするために、自分でダウンロードしたアプリケーションなどは、そのままではなくて、フォルダーを作って、タイトルにそのアプリの名前をつけておき、後で何のアイコンか分かりやすいように整理する1手間を加えるようになりました。

それ以外のものは、勝手に出来上がったものであり、触らない、開けないということを徹底するように。。

あとがき

パソコンは、この先も決して得意分野にはなることはないでしょうけれど、最低限の認識は持って、なるべく外からの情報にも敏感になっておくことは心がけたいと思っています。

今回は、記事がずいぶん長くなってしまいました。とても悲劇的だったので、思わずヒートアップ。

事業者はホームページの更新などを自分で行うことがありますので、やはりパソコンが必須。

当ブログ記事は、必ずパソコンで行います。

スマホでは集中力は散漫であり、まだまだメインとして使えるものではないという意見です。

壊れかけの時こそアンテナを立て集中されますよう、そしてこのたびのエピソードがヒントになればと思います。

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