安全性弱めの巾着バッグに付加する装置「セキュリティールーフ」、使用したい時のみ使える構造【55】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、【54】の投稿でご紹介しましたダブルフラワーのアップリケの続き、ミニ巾着ショルダーバッグの製作過程の後半になりまして、完成に至ります。

その中で、ポイントとさせていただきたいのが、「セキュリティールーフ」の設置です。

巾着型はドレープが美しい立体感を演出し、非常に魅力的なデザインです。

しかし、その美しいドレープが隙間を作りその結果入り口がルーズ、そのカバーやフォローの役割りを考えていく必要があると思いました。

素敵なデザインであると同時に、影の立役者的な部分の安全性を高めることも大切なのではないでしょうか。

マジックテープを利用した一時的な「セキュリティールーフ」、必要が無い時には美しく馴染むように収納できる構造

「セキュリティールーフ」とは簡単にはタブ付きの蓋のこと。

巾着バッグは外から中身が見えてしまうというデザイン、現実的な安全性と共に「気持ち」の面の心配事を解消する効果があるのではと、その「心地」にもフォーカス。

では、マジックテープルーフ製作の場面からご紹介していきます↓。

「マジックテープルーフ」の製作場面:左から右への流れでご覧いただけます。左上は外枠の伸び止めテープ黒。

12.5cmx横25cmに接着芯を貼り、四方1.5cmの縫い代を内側へ折ります。

裏地は黒色のフクレジャガード、茶色い部分は接着芯の色が茶色なので、全面に貼ってあるということです。

左上の横長の1枚を二つ折りしたものが屋根の役割り、真ん中にマジックテープ付のタブを付けます。

オスの相方のメスのマジックテープは裏地本体に付けまして、もう1つ使わない時用のメスも縫い付けました。

よって、使用したマジックテープは、オスx1個、メスx2個ということになります。

「セキュリティールーフ」未使用の時の収納:上はタブのオスとルーフに付いたメスをくっつけ、下は完全収納。

こうすることで、マジックテープがむき出しによるマフラーやその他の布系の素材を傷めないという対策になるのです。

「セキュリティールーフ」の使用時:左上はタブを裏地本体にくっつけたところ、右下は口を閉じた時の内部。

バッグの口を閉じると内部がルーフで覆われ見えなくなるのです。

よって、無理に巾着を引っ張って力を入れて締めなくてもこの機能が口を閉じたとイコールのような役割を果たすということに。。

奥に隠れているファスナーポケット:実はここもセキュリティー性の工夫。ルーフの奥にはファスナーポケット。

「セキュリティールーフ」不使用時には、ルーフがバッグ本体の裏地の壁に下がります。

この下には、実はファスナーポケットが隠れているという構造なのでした。

安全性のコンビネーションの機能で成り立つ内部です。

ダブルフラワーアップリケの巾着ショルダーバッグ完成:<サイズ>縦22cmx横22/29cmxマチ10cm。
口を閉じてもフラワーは顕在:アップリケの位置も重要で、あまりに上の方だと見えなくなることの想定は重要。

では、まだ冒頭でお伝えしておりませんでした、このたび使用の3種の生地の詳細を記したいと思います↓。

アップリケの生地(チョコ茶):コチーボ、ポリエステル/100%、韓国製。ニット生地でつるりとした風合い。

私の目線ですが、韓国製はニットが得意分野、美しいニット生地が韓国製に多く見つかることがあります。

表地(あずき):フロッキープリント、ポリエステル/100%、日本製。裏地(黒):フクレジャガード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。
電車などで他人から見られる視線の角度:なかなかそれっぽい形であり、縦・横・マチのバランスはグッド。
お洋服とのコーデ例①:モノトーンのグレー色が混じった装いに相性が良いと思います。
お洋服とのコーデ例②:少しクセがありますが、柄にもカラーの相性で合わせてしまっても良いのではと。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.21からおよそ5年半後の2025.02.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時のあずきカラーは、2025年現在でもバッグには1色取り入れたいカラーとして注目しています。

元の幾何柄のフロッキープリントの素敵な素材をアップリケをしたことで余計なことをしたとも見ることができ大変恐縮しています。

生地製造業者様にとっては、生地は「製品」、バッグが出来上がった際には、有難く調達できた生地という製品(当方では材料)に必ず感謝します。

そして、その柄の素敵さがちゃんと効果的に表れているのかという見方を持つことを2025年では徹底するようになりました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

台形すべての辺を折り込む変形六角形のフラワーアップリケ、幾何柄に対して幾何的花柄を重ねる効果【54】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミニ巾着ショルダーバッグの製作にあたり、下準備のパッチワーク場面をこのたびお届けしたいと思います。

お花アップリケを幾何学的な多角形モチーフを用いてクールにバッグの正面に載せていきたいと思います。

アップリケは生地の柄のようなもの、バッグを作る前の作業ですので、通常の製作よりも手間が入ります。

ただ手間をかけた時間を価値にイコールとするのかは、そうは思わないのです。

あくまで、そのアップリケ自体の出来上がりにかかっていると思っております。

少し前の記事の【51】でもアップリケを行いましたが、四つ花であり花びらのパーツの1枚のサイズが大きかったです。

このたびの六つ花は、6枚並ぶよう1枚の面積を小さくしたパーツとなります。

元型紙を削り確認しながら花びらの型紙の台形のサイズを決めていきました。

台形の底辺5.5cmの細めパーツで花びらを増やした六つ花、元の幾何学模様生地に載せるフラワーパッチワークアップリケ

花びらの型紙:5cmx10cmx7.5cmの周りを1cmずつ削ったようなサイズ。斜め線は平行移動でカット。

このスリムなデザインを突然作図しようとするとやや困難、最初は方眼の区切り目通りに大まかに台形をカット、台形の状態から1cmずつ削ってサイズ感を調整するやり方↓。

平行線が引きやすい定規:こんな風に斜めの線を1cm削る時に使えます。記録メモとして残しやすい方法です。

ちなみに、花芯の正方形パーツは、以前の【51】の時の5cm四方を縦横共1cm削り、4cm四方です。

並べてシミュレーション:縫う前に配置を決めます。六つ花は安定した配置にしやすいですがこのたびは2個。
六つ花アップリケの縫い付け:最初は花芯からスタート。その周りを花びらで取り囲んで縫い付けていきます。

隣に2個目をわずかなサイズダウンで作ったアップリケで配置。

六つ花アップリケx2個の完成:反省点は、大小の差が足りなくてパンチが不足してしまいました。

同じようなサイズが左右に並ぶことに比べ、大小の差があるともっと雰囲気が高まったのではないかと猛省。

あとがき

柄物の背景は、「フロッキープリント」という名前の生地です。

完成の投稿の【55】でしっかりと記録したいと思います。

元のフロッキーの柄が個性的な生地であり、無地部分の隙間がもともとありました。

ただ、この隙間の意味がデザイン面からおそらく考案されていますので、お花の為の場所ではないのです。

色を茶色で選んで本当に良かったのか、そもそもアップリケをしたことでちゃんと価値が高まったのか。。

それを考えると大変未熟な出来と考案であったと振り返ります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.21からおよそ5年半後の2025.02.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

アップリケにしても、「なぜ」を追求した結果でなければ説得力はありません。

音楽で「メロディーの中になぜあの音が入っているのか、その効果がこんな風に出ているね。。」と伝わるように。。

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書き手:ピクチャレスク

お洋服になるとシーンの区別や縛りを感じることもある服地、バッグへの利用はその垣根を取っ払うことができる【53】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒いワンピースは、「喪服っぽくならないか」ということを気にすることがあります。

夏のロングワンピースは、「リゾートっぽくなり過ぎて場違いではないのか」などと気にすることがあります。

お洋服に向けて生産されたであろう服地、これをバッグに利用させていただくことで意外性や新しい発見を探しております。

とはいえ、大半の方が、バッグの生地は丈夫な長持ちのイメージの厚手の生地に注目することもバッグ販売の手応えとして十分に感じています。

あまりにも狭い分野にのみ範囲を括ってしまうことが、素敵な素材を逃すという懸念から、薄手の服地も厚手のいかにもバッグに向く生地もフラットに見るという意識を持つようになりました。

このたびは、アパレル業界の方なら、多くの方が手に取ったことがある、もしくは手元に常に置いている本「服地の基本がわかるテキスタイル事典:文化ファッション大学院大学教授 閏間正雄 著」を現物との照らし合わせに利用させていただきました。

バッグにエレガントテイストを盛り込みたい時に服地を利用のご提案、まだ2次製品になっていない無限の可能性

この本の中にもバッグのイメージの丈夫さある素材のデニムが登場。

ということは、服地の中の厚手の一部がバッグ向きであると考えられているに過ぎないということなのです。

全体の一部しか見ていなかったと考えますと、服地全体の中で能動的に選んでいくことが良き素材との出会いの可能性が高まると思うのです。

もう1点参考にさせていただいた本があります↓。

「洋服地の事典-サンプル生地つき-:田中道一著:関西衣生活研究会」です。

学生用のテキストなのでしょうか、実物の生地サンプルが貼り付けてある立体的な本。

昭和時代のものですが、大変オーソドックスであり、伝統的な生地がたくさん見つかります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.20からおよそ5年半後の2025.02.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は、2025年現在でも服地は大いにバッグ作りに利用させていただいております。

「とろみ生地」とよばれるようなものでも、キルトがけによってしっかりとさせて裏地に利用できます。

そのようにアレンジできる技術も持ったということになるのかもしれません。

表地はニーズも取り入れ、基本無地のデニムや帆布などの厚地に条件付け、裏地を自由に服地含む様々な生地の中から選んでいます。

特に「高級生地」と呼ばれる生地は限られた分野であり、広く世に出回ることがないようですが、ここにも素敵な生地がたくさん静かに佇んでいるのでした。

2025年に調達の高級生地を含むご紹介は、【1432】で投稿しております。

2019年との違いは、大きく見たピクチャレスクの製作スタイルが「エレガント」テイストに特化していること。

表地にデニムを使わせていただいたとしても、アメカジデニムのような方向ではなく、瀟洒な方向へ必ず向かうのです。

そんなところが服地を引用したことで生まれた製作のテイストです。

川上の生地製造業者様、生地を選び仕入て下さった生地屋様、バッグ作りの為の素材を有難く手にすることができることに感謝したいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

グレーのギンガムチェックのバニティーバッグ、取っ手縫い付け位置は楕円面の十文字に徹底の印付けがベース【52】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、高級服地の絹/100%のグレーのギンガムチェックのバニティーショルダーバッグが完成。

製作過程の中で特にお伝えしたい場面は、てっぺんの取っ手の付け位置の徹底です。

これがベースで、取っ手付けがまっすぐに付くのか、そして、本体と楕円の蓋や底との縫い合わせがぴったりと重なるのかというところに影響するのです。

非常に大切な「十文字」の考え方は、その他の楕円底バッグなどにも活かされます。

バニティーバッグの要であるたった1つの取っ手、ソフト厚芯を内蔵し正位置に取り付ける際の十文字印の大切さ

まずは、取っ手そのものを作る場面からお伝えしていきます。

中にソフト厚芯を入れ込むことは、入れない場合とでは雲泥の差だと感じました。

丈夫さ・持ち心地の良さ・美しさという複数の良き効果が出ています。

ただ、この「ソフト厚芯」もこれっきりの反であり同じ物が見つけられなくなりました(2024年をもって「ソフト厚芯」の在庫が終了)。

そして、こうした取っ手が要のハンドバッグの製作そのものを取りやめていったのでした。

「ソフト厚芯」の内蔵場面:「ソフト厚芯」自体の先端は折り込まずに、縫い代の中へまっすぐ差し込みます。

表地の短い辺は1.5cmの縫い代で綺麗に折り込みます(左下)。

ぐるり1周(外枠2mm内側程)にステッチで固定、続いては真ん中2本の合計4本ステッチが丈夫です(右下)。

取っ手の位置決め:十文字の位置は縦横それぞれを二つ折りすることで把握。裏面にはっきりと印付けをします。

その後の作業で何度もこの十文字の4つの印が必要になってくるのです。

サイドは縫い代込み左右の端から4cmの位置に取っ手を設置、縦のど真ん中は2cm幅の取っ手のど真ん中を見ます。

取っ手の両端部分の当て芯:「ハード厚芯」というごわついた芯地を支えとして当て芯に利用しました。
その他の箇所:裏地の「塩縮プリント」という黒い生地が裏地。実は生地不足で、底面も裏地と同じ生地です。
バニティ―ショルダーバッグ完成:<サイズ>27cmx横23cmxマチ12cm程。
完成品の取っ手の付け位置の確認:合格なのではないでしょうか。柄のおかげで付け位置が把握しやすかった。
その他の角度から:左上から時計回りに、正面・後ろ面、サイド。自己評価としては非常に未熟な完成品だと。。
コーデ例:綺麗なカラーよりも無彩色のお洋服の方が、よりシルク製であるバッグの良質さを引き立てます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.13からおよそ5年半後の2025.02.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この後も様々な生地でこのデザインを作っていき、全20点程製作。

角をもっと緩やかに楕円らしくしていったその後の改良も劇的でした(後の投稿でご覧いただけます)。

このバッグは、平面ミシンで立体的に作り上げることの限界を感じるデザインであったと振り返ります。

なかなか美しくは作らせてくれないのです。

だからこそ挑戦し甲斐はあるのですが、生地が高級であるにもかかわらず技術が追い付かずその価値が無駄になるもったいなさを感じたこのたびの完成。

ここまでその時の精一杯で作っても結果はボツ品にしかなりませんでした。

他のバニティーバッグにつきましては、ブログ記事の検索機能で「バニティ」を入力していただくとヒットしやすくたどり着くことができます。

最終的にこのデザインにはお手上げしたわけですが、そうはいってもやることをやって何度もトライした結果なのです。

難易度の高いレアアイテムであることも相まって、ご購入もしていただきました。

苦い結果ではありますが、こうして記録に残しまして、各箇所の工夫を、特にこのデザインではなくても引用できる部分があればと願います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

多角形を利用したミシン縫いの大花アップリケをバッグの正面に配置、四角は花芯・変形六角形は花びらへ【51】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティー型ショルダーバッグの製作にとりかかりました。

利用させていただく生地が単調なギンガムチェック、とは言え随分な高級品です。

この単調な柄にもう1つ立体感を表現しようと、このたび「アップリケ」の世界に足を踏み入れたのです。

特に表情を持たない「幾何柄」のようにと、多角形モチーフで作るシンプルなフラワーアップリケ。

元の型紙と作った手順を根こそぎお伝えしながら、その完成の様子をご覧いただく回としたいと思います。

無彩色カラーのバニティーバッグに自らの主張やメッセージを入れ込む、多角形パーツで作る四つ花アップリケ

表地(グレー):シルクサッカー、絹/100%、日本製。裏地(黒):塩縮プリント、綿/100%日本製、黒。

グレーのギンガムチェックは結構珍しく、黒白チェックとはまた別のマイルドさがあります。

更に絹/100%であり、高級服地なのです。

表地のサッカーのぷくぷくとふくらんだ様相に歩調を合わせた膨らみ加工の1つの「塩縮:えんしゅく」という加工の生地に出会い、こちらを採用。

更にストライプのプリントになっています。

黒の同色でプリントというところもなかなか個性的、一見ジャガードみたい。

このたびは、アップリケの場面をじっくりとお伝えします製作の前半部分となりまして、バニティーショルダーバッグ完成は次の番号の【52】の投稿でご覧いただけます。

型紙:2種。下の方に映る5cm四方は花芯の部分で1枚のみ、その他は花びらパーツで複数、縦7.5cmの台形。

このたびは、この角度をとりましたが可能性はいろいろありそうです。

花芯の5cm四方は、縦横共に真ん中に折り込み縫い代を隠しますと、およそ2.5cm四方の四角パーツが出来上がりまして完成。

花びらの折り方は少し複雑、下の6コマで左上から右の順番でお伝えします↓。

花びらパーツの折り手順:縫い代は1.5cmでやりましたが1cmで良いと後で考え直しました。

①縫い代の印付け②縦の長い線の左右を折る③トップを折る④折った時に水平な横ラインができるよう斜めに折る(これが結構分かりにくいですかね)⑤下辺を折る。。これで完成しました。

右下が花びら1枚の完成、所謂変形6角形です。

出来上りでは短い辺の方は、実は折る時には、上部だったという向きです。

縫い付け前のシミュレーション:最初花びらの数を6枚くらいにしていましたが、結果は4枚に決断。
本体への縫い付け:最初に花芯。続いて花びらを順にバランスよく縫い付け。向きの違いで見た目も変わります。
1枚目の花びらの縫い付け:これで方向性が決まる大切な瞬間。花芯の四角に並行に花びらの下辺を配置。
残りの花びらの縫い付け:4枚と正方形は位置が分かりやすいという難易度の低さでした。アイデアは様々です。
アップリケ完成:花びらを小さくすると四つ花以外がまた違った感じでできますし、重なった薔薇なども可能。

あとがき

この、多角形の利用は上述の薔薇のお花に発展した形でその後の製作に引用していきました↓。

薔薇のアップリケ:この度と同じ2種のみの多角形で重なる部分も作りながらたくさんのパーツを配置。

後の製作では考える余裕が生まれ、背景のバッグの本体との関連付きとして、コードレーンという先染めストライプ生地に相性が良い同じストライプばかりに特化して、良い意味で「クセ」を出していったのです。

元々、芸術的センスがあるかというとそうではありませんので、同じパーツをひたすら重ねて表現しただけの薔薇。

ここからの更なる発展で、パーツを大小に変化を付けたり形をもっと複数に展開することでそれぞれの芸術品になるのではないでしょうか。

その後の別の製作品でもフラワーアップリケを何度か引用していきますので、また引き続きブログ記事にお立ち寄りいただければと思います。

アップリケは子供っぽくなりがち、いかにクールに表現するのかという点では、表情をあまり感じない幾何柄モチーフはあっさりとしているのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ドーム型ミニバッグの存在感ある取っ手、美しく設置されるための望ましい付け位置のバランス・寸法・間隔の研究【50】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびドーム型ミニショルダーバッグが完成、暖色系のみかんのようなイメージのカラーが心温まるようなバッグになればと選んだ美しい生地でお作りしました。

ショルダー付きではあるものの、取っ手を付けましたので、ミニバッグには存在感ある取っ手をしっかり付けるようにと、左右の間隔と上からの位置の良きバランスを考えました。

特に、取っ手が意外に目立つ存在感を感じていただき、持つという機能を越え、バッグの象徴のような存在であることをお伝えできればと思います。

ミニドーム型バッグの取っ手の間はおよそ7cm、トップからはおよそ6cmに設置したバランスを完成品で確かめた

取っ手の付け位置の設定:左右の間隔は7cmに設定、上からは縫い代含み6cmの位置。完成は4.5cmの位置。
取っ手の高さ:30cmの型紙です。トップから上に5.5cm程の高さ。取っ手間の7cmとのバランスはグッド。
裏地の「プリズマン」というネーミングのジャガード生地のポケットを作る場面。柄合わせは不要。
「外表」の組み立て縫い:クライマックスの場面です。立体的なのにつぶして縫うことでずれやすい難易度あり。
ファスナー2本使いよりもダブルファスナー1本使いの勧め:仕方が無かったのですが、右のように始末が丸見え。

そもそも「ダブルファスナー」の既製品を選択するべきだったのですが、この黄土色のダブルファスナーが見つけられなかったのです。

こうしたことから、既製品の附属品の利用は妥協の部分が生まれることがあり、妥協を生むようなデザインを作るのかどうかということさえ後に検討するようになりました。

そうでなければ100%のお品にならないと思うのです。

完成:縦23cmx横27cmxマチ12cm程。このデザインの良さは小ぶりながらマチが大きい点。
背のファスナーポケット:ミニサイズにしては充実ですが、せっかくの柄を途切る残酷さを後に見直しました。
コーデ例:オフカラーのアイテムを取り込んだコーデに合わせやすく馴染みます。柄バッグはクセがあります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.01.19にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

そもそもなのですが、このデザインの型紙が間違っておりまして、山の裾のように斜めに降りていくラインでは写真の端っこのように底周辺のサイドの部分が反ってしまうのです↓。

この部分の「反り」は型紙間違い。余分な突き出しがあるということの表れで削る必要があると考えます。

このことを、後に研究し型紙修正などをしてみて地面にぴったりと重なるようなラインになるための平面でのラインの表現は。。などとやっていきましたが、結局は答えが出ませんでした。

とはいえ、このたびのような生地の温か味ある雰囲気をカーブを含んだラインのバッグに落とし込む1つのアイデアとしては引用していただけるのではないかと、苦い失敗作ながら記録に残しました。

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書き手:ピクチャレスク

裏地あっての表地という対等な存在感で考える、ハンドメイドバッグの生地コンビ選びはお洋服のコーデのようなもの【49】

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まえがき

こんちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、みかんのようなカラーの暖かいイメージをバッグ製作に引用。

暖色系マルチカラーの大花柄の表地を美しいグリーンの幾何学模様のジャガードと組み合わせてみたのです。

当記事【49】はドーム型ミニショルダーバッグ製作のほんの入り口、裁断の場面までしか進みませんでしたが、お伝えしたいのは、裏地のおしゃれ度を高める役割です。

決して表地のみでは出来上がらない良き立体的な世界は、表地のみの一重仕立てのバッグや表地も裏地も同じ生地で試してみたトートバッグ製作を試みた者がお伝えできること。

まるでお洋服の上下を組み合わせるかのような表地と裏地の組み合わせに力を注ぎこみました。

暖色系大花柄の表地と合わせたグリーン色の幾何学模様のジャガード裏地、形は関係なく「みかんカラー」のバッグに表現

一度「みかんウエストポーチ」というボツになったバッグ製作が過去にありました↓。

過去に製作の「みかんウエストポーチ」:課題が多すぎ失敗作でしたが、同じ表地の残りを利用するこのたび。
表地(暖色系大花柄):ジャガード、綿/55%、ナイロン/45%、日本製。

混率に綿が多く占めることで、親しみやすさのような風合いを感じます。

柄の優しさは丸いカーブを含むドーム型バッグには相性が良いと見込みました。

裏地(ライトグリーン):プリズマン、ポリエステル/100%、日本製。

過去に製作のファスナーのつまみのジャガードと類似品ながら別物。

あちらはまだら柄ですが、このたび使用の「プリズマン」は、尖った幾何学模様であり生地の種類が違うのです。

表地の親しみやすさを、もう一度エレガントな方向へバランスを傾ける役割のようなものをこの「プリズマン」のツヤときらめきに感じるのでした。

左が表地、右が裏地。どちらも対等に見ていますので、互いの存在感のバランスをよく考えました。

「決して裏地は附属品ではない、生地なのだ。。」そのようなメッセージを込めながら、今後もこうした考え方を「ピクチャレスクらしさ」の1つとしていくのでした。

裁断風景:本体の山型の横ラインは後に間違っていると判明、一番右の縦長の四角パーツは裏向き(間違い)。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.02.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でもちゃんと引き継いでいますのは、裏地も表地と同じレベルで対等に見る見方。

2025年にがらりと変えた製作スタイル、表地に無地を裏地には柄を配するスタイルで、よりこの両生地を同レベルに考えることを分かりやすく徹底。

よろしければ、生地集めをした直後の表地と裏地の組み合わせ考案の【1432】をのぞいていただければと。

2025年では、ほんのたまに表地が柄で(ツイード系が多い)、大半は表地が無地になっていて(デニム系が多い)、その代わり、裏地にはレア生地も高級服地も使われます。

いつの時代も変わらない生地の美しさに追いつくよう高めた技術。

素材の素晴らしさに対しても対等な作りのバッグでありたいという願いと生地へのリスペクトです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「ハンドメイドバッグ道」初期の2007年製のポーチ、現在から振り返って見ると気付く価値の不足は仕立ての粗さ【48】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドを始めて随分年数が経過しました。

スタートは2007年、一番最初は一重仕立てで芯地すら何も貼らない単純なもの。

不安定な動きの家庭用ミシンで、勤め先からの帰宅後1-2時間ほどで完成。

超シンプルなA4縦サイズのエコバッグ型と通帳サイズのマチ無し/マチ付き両方のポーチ。

何かワンポイントを証(あかし)にと、巻薔薇や木製のボタンなどを正面の真ん中に取り付けていたものです。

そして、それぞれに、やっと覚えた吊り下げ式ポケットを共通に取り付けていたのでした。

この吊り下げ式ポケットの付いたものは本当に初期の2007年の頃のもの。

最初に覚えた一重仕立ての布1枚で作れるポケットです。

もう少し、後のものが今でも持っているものが少しありましたので、このたびは、それらをご紹介しながら過去の製作の未熟さと今の視点の違いをお伝えできればと思います。

あれから15年。。ハンドメイドスタートの初期の頃の2007年製のポーチの行き届かない仕立ての粗さは価値の無さ

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.02.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

途中のブログ記事の手直しも経ています3ターン目くらいですので、タイトルの年数が変わっていきますが、2025年現在からは18年前ということになります。

ハンドメイドバッグ道に足を踏み入れ、ゆっくりと製作のノウハウを得ていきました。

販売にも力を入れました2007年当時でしたが、実際にご購入いただいた100点あまりの写真がもう1つも見つかりませんでした。

その100点販売直後のものが少し残っていまして、このたび今でも手元にあるもの、もう2025年では手放しているものをその理由と共にお伝えして、「価値」のヒントを探りたいと思います。

まだ一重仕立て続行の時のペンシルケース:3cm程の幅は量産品では見つけられないレアな存在。20cm。

当時、この細長タイプで横18cmくらいでのオーダーをいただいたこともあり(¥200で販売)、特殊サイズは一定のニーズがあると見ることができます。

ただ、随分ファスナーに依存した製作であり、お仕立ての粗さが角の曖昧さに出ています。

柄に依存した製作:確かに美しいマルチカラー。しかし、背景の紺に合わせた紺色のステッチ糸が柄を潰すミス。

この汚い3本ラインは、後のマルチフラワーへのステッチの糸選びの研究に役立ちました。

選びがちな背景の色に一致の糸カラーですが、正解はぼやけた曖昧な中間色で馴染ませるということなのです。

類似のクラシックな薔薇柄で製作のミニポーチ:角のラインがてんでお粗末。随分粗い仕立てです。裏地付き。

この辺りから、裏地を付けるようになっていますので、余計角が混み合って狭いために四角くならないのでした。

ナイロン製のミニポーチ:これで一応四角なのですから。。何とかブラシ入れに使用していますが、価値薄。

ここに掲載出来た写真というのは、お客様にまで渡らなかったものです。

最初の100点連続製作+販売は完売ですので、一応ハンドメイド品に注目の時代背景もあったかもしれませんがちゃんと受け入れられたということなのです。

このたび掲載の写真のポーチは、今の視点から見ると非常に粗く、ほとんどその後手放しリフレッシュしてしまいました。

これが、美しいフォルムで申し分のないお仕立てであれば永遠だったかもしれません。

自らが納得しないような作りには他の人にも当然理解は得られないと思うのです。

あとがき

ポーチは2007年以降はほとんど作っておらず、バッグのみに特化。

とはいえ、同じ袋物であり、ここからのヒントはたくさんいただきました。

角のあるポーチには、「わ」を利用すればちゃんととがります。

柄の向きのみを気にするあまり、「わ」を利用しなかった当時の考え方の未熟さは技術の未熟さにイコールということでしょう。

こんな風に振り返ることができるのも、現在もこの道を歩んでいるからであり、発展して技術も考え方も高まったからなのです。

随分難しい立体型のデザインにも挑戦した2019年の製作記録もありますが、あえて「作らない」という選択に行き着くことも、ちゃんと挑戦してきた結果の冷静な判断。

美しく仕上がらないデザインは作らないという選択も、良質な物を出していくという見方からすると必要だと考えております。

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書き手:ピクチャレスク

ニットと織物コンビという意外、グリーンとオレンジ柄の美しいコントラストが内部に広がる外表構造のミニリュック【47】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの【47】投稿は、1つ前の【46】の後半部分でありまして、カーキグリーンのパイル地で製作のミニリュックが完成していきます。

リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手など、折ってステッチで固定するベルトパーツが頻出、それぞれを定位置に設置します。

ミニリュックなので、パーツ同士の位置が隣り合うような混沌とした配置。

とはいえ、リュック自体のサイズは関係なく左右対称のパーツのバランス良き付け位置は存在すると思います。

混沌とはしているもののそれぞれの望ましい位置に配置された各パーツ。

その様子を含め完成までの様子をご紹介してまいりたいと思います。

取っ手付きミニリュック、ニットと織物コンビで完成のカーキグリーンとオレンジ柄の素材の美しさをうまく引き継げたのか

ファスナー付きの口布パーツ:四角さをしっかり出すために「中表」をせず「外表」で表地と裏地を合体。

次に、ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく順番で、ミニリュックにベルトパーツを取り付けていきました。

この取り付けは、「中表」に表地と裏地を縫い閉じる前に表地単独に縫い付けて仮止め。

複数のベルトパーツの取り付け:左上から右に、ショルダー→取っ手の順で表地のみに縫い付け

続きは、表地と裏地を中表に縫い合わせ(左下)、ひっくり返してショルダーを間に挟んだ取っ手という位置付けで完成(右下)。

まだこの地点で返し口が開いたままです。

最後に返し口(リュックでいうと底の部分)にDカンタブを挟み込んで縫い付けて返し口を縫い閉じました↓。

リュックの底部分の始末:Dカンタブを挟み込み、返し口である真っすぐラインを縫い閉じました。
「外表」の組み立て縫い:最後は、本体パーツとファスナー付きの口布パーツを「外表」で組み立てていきます。

課題としては、パーツ自体に縫い閉じのステッチがかけてあるにもかかわらず、更なる組み立てのステッチが出てしまう汚さです。

まだこの時点では縫いとじ箇所もボンドのみにとどめておくということに仕様変更を決めました。

ミニリュック:<サイズ>縦30cmx横25cmxマチ7cm程。
この肉厚パイル地に「線コキ」はかなりのチャレンジ。飾りのみならば必要ないとも言えます。

線コキの幅の広いものにこの後替えたのでしたが、あまりに横にすき間が空いても不安定でガタつくのです。

こうしたショルダーは、ほとんどが既製品のベルトを使う製作者様が多いと思います。

ファスナーをオープンした時に広がる内部:裏地の魅力がここで現れます。まずこの組み合わせは唯一無二かと。

あとがき

詳しくは触れていませんでしたが、表地の伸びるパイルニット地にはニット接着芯はマスト。

裏地にも同じニット接着芯を共通に使えば問題はありません。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.07からおよそ5年半後の2025.02.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は、うっかり織芯を貼ってしまった表地、私がニット接着芯のマストをやっていなかったのでした。

その結果として、完成の左端のようなアタリみたいなことが起こったかと。。

接着芯は、地の目の向きも忠実にちゃんと沿うように、ニット地とナイロン/100%(織物でも特別な素材です)にはニット接着芯を貼るようにという心得です。

ニットと織物を組み合わせることは、お洋服でも「破壊」の表現の1つなのかそのようなブランド様もあります。

「タブー」と言われていることを守り続けてしまうと、素材同士の相性を逃したり、またとない素敵な組み合わせの機会を失うといけないと思い、そういったことに囚われない製作をしております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ミニリュックにポケット2個の充実感、安全性高めのファスナーポケットと物の出し入れスムーズなフラップポケット【46】

アイキャッチ画像46

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグにも必須機能としてポケットが付きます。

どんなデザインにするのか、設置する数などはそれぞれの企画次第。

ただ、一番にはユーザー様の使い勝手の良さに寄り添ったものであるべきではないかと考えます。

2007年からのハンドメイドバッグ道、一番最初に作ったポケットはこちら↓。

吊り下げ式ポケット:一重仕立てで出来上がります。一重仕立ての製作では、このポケットを1個付けていました。

どこかで作り方をご教授いただいた仕様、その後は自らのアイデアでポケットを数種類考案していくことに。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.07からおよそ5年半後の2025.02.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年ではこうしたポケット1仕様のみに行き着きました↓。

コンビネーション型のフラップポケット:フラップを開けると中は片玉縁風隠しポケットがあるという構造。

このモデル1択に行き着くまの段階として、この2019年考案の2種類のポケットを2個設置するという期間がありました。

これはこれで、それぞれ1個ずつのポケットの良さや特性がありますので、このたびは、2019年当時を振り返りながらポケットを使う立場に立った見方でその完成部分をご紹介したいと思います。

ミニリュック自体の完成は、次の投稿の【47】になります。

ミニリュックの1面にそれぞれ最大限のサイズで設置したポケット2種、安全性と使い易さの両方を2個で実現

2025年というのは、このたび製作の2019年2個のポケットの特性をミックスしたものと考えていただくと分かりやすいかもしれません。

ミニサイズのリュックに、1面に最大限のサイズの2種のそれぞれのポケットを設置。

ファスナーポケット:こちらは表地の前面に設置。外面にあることでむき出しに対する安全性の実現。
フラップポケットは、先に袋の方を設置。マジックテープを設置して安全性をカバーしました。
フラップポケットの完成:背景と同じ生地ですが、気にせずに同じ柄で馴染むように設置してしまいました。
完成したそれぞれのポケットの俯瞰した眺め:左はファスナーポケット、右はフラップポケット。

ポケットの見かけは全く違いますが、ファスナーポケットは安全性が高い反面、ファスナーの開閉のわずらわしさが付きまといます。

右は、フラップの中はすぐに入り口なので、セキュリティー性がやや弱いことをマジックテープでカバー。

2個設置することで、互いのデメリットを解消しつつ全体の価値を高めるという工夫をしていたのでした。

使用生地:右が表地、左は裏地です。パイル地と服地などリュックには使われないような生地である点が差別化。
表地(カーキグリーンミックス):パイルニット、綿/100%、日本製。右は裏面。裁断すると端が丸くなる特徴。
裏地(グリーン系マルチ草木柄):ジャガードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

右は、プリントの一部にまるで自然界の「露:つゆ」のようなぼやけた水玉が表現してあります。

このコンビで成り立つ柄の素敵さにうっとりと魅せられます。

あとがき

小さいバッグの場合は、容量のフォローとしてポケットが2個も付くことで価値が高まると考えました。

ただ、2025年ではファスナーポケットを採用していない理由として、①開け閉めのストレス②ファスナーの色の少なさがあり、最も快適に使える具合をユーザー様の立場に立った中間的な仕様に行き着いたのです。

また、別の切り口からは、表生地に設置すると柄が途切れることなどから、外側にポケットを付けることはしておりませんのが現在の判断です。

そうしますと生地を広々と愛でることができるということになります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク