完成、ゴブラン織の花柄バッグに片面ハトメの取り付け【43】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【42】の続きです。

ゴブラン織りの花柄のミニ巾着ショルダーバッグ作りの後半になります。

最後の完成がご覧になることができます。

片面ハトメの取り付けまでの大きな流れ

①生地を裁断、芯貼り

②表地と裏地共に隠しポケットを取り付け

この状態までいくと、表地と裏地を縫い合わせ1つの合体した袋物にすることができる準備が整ったといえます。

前回の【42】では、ここまででした。今回の記事【43】は、③から始めていきました。

③表地、裏地をそれぞれ1.5cmの縫い代で、前面と後ろ面を縫い合わせ、そして、マチを作ります。

④底板を見えない中側に取り付けて、表地と裏地の口を縫い合わせて閉じます。

この時に、忘れず、左右の脇に、ショルダータブを取り付けねばなりません。

⑤バッグの入り口をぐるり1周を2列縫う時に、ショルダータブも一緒に縫いこんで、金具とタブの一部がひょっこり表に飛び出すという風に仕上げます。

表地と裏地を縫い合わせます。2連にして丈夫く仕上げます。
(サイドにタブを縫いこみ忘れていますが、後で修正しました)

⑥この表地と裏地の縫い合わせが完了して合体できたら、いよいよ、後編の見どころのアイレットカンの取り付け作業に入ります。

アイレットカン/片面ハトメの取り付け作業

まずは、てっぺんの左右の長さをサイドのハギ目同士の間で計ります。

本体の脇と脇の間の長さが前後とも42cmでした。

アイレットカンを打ち込む位置をここで決めます。

アイレットカンは、典型的な前後6個ずつの計12個取り付けることにしました。

ということで、42cm÷6=7cm。脇からスタートして、7cm感覚に待ち針を打ちます。

このように、脇からスタートして7cmの地点に待ち針を打っていき、待ち針間が7cmとなるようにします。

そして、まだここで、この待ち針のポイント箇所が穴をあける位置と思ってはいけません。

この位置だと、アイレットカンが5個になってしまうので、この位置ではないのです。

待ち針と待ち針の間が本当のアイレットカンが付く位置と考えます。

ということで、ここで初めてチャコペンで印を打ちます。

待ち針と待ち針の間のど真ん中を生地を真半分に折って決定していきます。

上からの位置は、2.5cmと決めましたので、

ピンポイントで位置が決まりました。

端っこのアイレットカンの位置は、サイドのハギ目と1個目の待ち針のど真ん中という考え方でいきます。

そうしますと、全部で6個が均等に配置されます。

上からの位置は今回2.5cmで行いましたが、これ以上でもこれ以下でも、後の打ち込む道具の幅が足りなくなりやりにくくなるので、割と上の方が良いということになります。

そして、ブルーのチャコペンだと柄に紛れて分かりにくくなるので、確定したら、チャコペンの上に黒いマジックなどのはっきりしたもので、一目見てここだと分かる違和感ある色目の印を打つのがよいです。

どのみち、マジックは、ポンチで穴開けされて不要な部分なので、チョンという程度ならポンチの穴8mmの直径の中にすっぽりと隠れますので、印は分かりやすい方がよいのです。

そして、外へ出て、ポンチと金づちを使って直径7mmの丸い穴を開けます。

左手にポンチを持ち、右手に金づち下にはゴム製の台を敷くという配置です。
後になってようやく気付きましたが、この段ボールは不可です<m(__)m>。
クッション性があるとずれます。ご注意くださいね。

この時に、黒いゴム製の土台は、厚めで面積がそこそこあった方がやりやすいと言えます。

これの前に、小さな、面積の薄い板を使っていましたが、すぐにぼこぼこになり消耗してしまいました。

この丈夫なゴム製の板も消耗品なので、ゆくゆく交換はするべきものですね。

そうでないと綺麗な仕事ができません。

ここが写真の限界ですが、どのような音なのか、どのような力具合なのか、何回くらいたたくのかなど、YOUTUBE動画がやはり分かりやすいです。

たたくのは、意外と多く8回ほど結構な音を立てますので、そこかからも具体的に力の入れ具合など程度が分かります。

アイレットカンのパーツは2つで1セットです。1つは、飛び出した凸(とつ)の形のものと、
平ぺったいワッシャーみたいな形のものです。
そして右上のペンチみたいに手ににぎってプレスができる道具を使います。

まず、穴の表側から、凸(とつ)のパーツを裏地側へ飛び出すように入れ込みます。そして、裏地側にワッシャーのようなぺたんこを突き出た凸パーツにはめ込みます。

左:まず、表側から凸パーツを中側へ飛び出します。 右:ワッシャーを中側へはめ込みます。

これでセットができたので、あとは、道具でプレスをします。プライヤーという名前で、シルバー色のアルミタイプ専用のようです。

ゴールドには対応しないので、ご注意を。

左:プレス器の凸面を中側に、水平綿を表側に配置します。 右:ぎゅっとかしめて一度のみプレスします。

この作業を12箇所行います。

動画では、最初の2個、プレス器の当て方が反対で、凸面を表側にしてしまって、失敗しています(^_^;)。くれぐれもご注意を。

12箇所すべてアイレットカンが取り付けられました。

私のように、反対に間違えて当ててしまえば当然失敗しますが、正しく行えば必ず成功するということを考えると難しいものでもないようです。

これ1つで、すごくいろいろ応用が効きます。取っ手の穴にしたり、飾りにしたりなど。。

⑦その後、ひもを共布で製作し、通して、先に飾りパーツを取り付けて、ショルダーを作りなどの残りの作業を経て完成です。

とりあえず無事完成できてよかったです。

あとがき

今回、一応完成しましたが、私としては、バッグの縦の長さが不足していると感じています。

このサイズ感は次回同じデザインを作る時までには見直しをすることになるかと思います。

マチをもう5cm短くすることで縦の長さが5cm分確保されると言ったような調整を予定しています。

可愛い柄です。柄のにぎやかさで片面ハトメのパーツなどはなじんでしまいますが、この作業もミシンとは別に時間をとって行う特殊な作業であることを考えます。

このことも、後のバッグ製作に対する考え方が生まれるための貴重な体験となりました。

まだ、今後も片面ハトメは登場してくることがあります。

なかなか作業を映す余裕もないことが多く、動画や写真が貴重かもしれません(^_^;)。

イメージよりもはるかに作りやすいレースカーテン地の隠しポケット作り【42】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、初となりますゴブラン織りの生地でのバッグ製作です。

ゴブラン織は何しろ厚みがありますので、重なり部分にちゃんと針が通るかはデザインを選ぶ時点から注意するところです。

今回と次回でゴブラン織の美しさ、そして、レースカーテン地の使いやすさも同時にお届けできたらと思います。

ゴブラン織りは表地ですが、それに負けないくらいの美しい生地を裏地にチョイス。

ミラーレースカーテン地です。

ゴブランとは対照的に薄手のようなイメージのミラーレースですが、これが意外に丈夫なのです。

裏地のミラーレースカーテン地のほつれにくさとか強固さに驚かれると思います。

バッグ製作においてのゴブラン織のメリットとデメリット

ゴブラン織りは、伝統的な生地で人気が高いようですね。

その割にはあまり豊富であるとは思いませんし、日本製のゴブラン織は久しく見かけません。

生地を製造する産業の空洞化の事情だと思います。素敵なのに残念ですが。。。

その分中国製の台頭があります。

ただ、中国製の生地は昔の日本製のお品で見かけたデザインが移行されたようで目新しくはありませんでした。

そこで出会ったのが、スペイン製の新しいタイプの花柄です。

デフォルメタイプのカジュアルな柄です(^-^)。

表地(マルチカラー):インテリアジャカード、綿/100%。スペイン製。

鮮やかな色と中間色が配分よく、華やかな花柄です。

私としては、この生地をエレガントにとらえたいと思っていまして、そのような工夫として裏地をエレガントなツヤのある素材で選択。

裏地(ベージュ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%。日本製

カーテン用の生地なんです。メインカーテンの下に使うサブカーテンです。

これが、一見薄そうですが実は丈夫。

そして、きらめいて美しいジャガードの花柄になっていることもその特徴が突出していました。

表地と並べると、花の形がマッチ。

お花の形が良くマッチした表地と裏地:これを1つのバッグに一緒に使います(^-^)

さて、ゴブラン織りというのは、厚みがあっていかにも丈夫そうな点がメリットです。

一方デメリットもあります。

これは、メリットとも共通することなのですが厚みがあるゆえに、ミシンが対応困難な部分が出てくることがあるということです。

ということで、困難な部分の少ない巾着型にと思った次第です。

巾着型は、表、裏でそれぞれ袋を作って縫い合わせるので、別々の作業が多く厚く重なる部分は比較的少ないです。

隠しポケット作り

今回の巾着型では、表にも中側にも隠しポケットを同じ裏地で作るデザインにしています。

表に取り付ける場合と中側とで、最初の作図の場面が少し異なります。

表の場合は、ハード薄芯が貼ってあるので、このハード薄芯に直接ボックス型を作図します。

中側の場合は、薄芯のみなので、別で、パーツにカットしたハード薄芯に作図して、それを待ち針で留めます。

左:表地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い 右:裏地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い

このように作図の時点で少々の違いがあります。

この隠しポケットがとても作りやすかったことの理由に、レースカーテン地のほつれにくさ、扱いやすさがあります。

見かけとは違い、しっかりしていて、折りやすく作りやすい素材でした。

レースカーテン地は、ほぼ白ですので、このベージュというカラーもレアですね。

あとがき

今回はこのあたりです。次回の【43】の記事で、完成します。

後半の特徴ある場面は、巾着紐通し用のアイレットカンの取り付けです。

金づちなどを使い、パーツをカシメることで取り付けていくミシン縫いとは種類の違う作業になります。

このパーツの取り付けに関しては、アイレットカン(片面ハトメのこと)だけでなく、ショルダーの先端の留め具としてのカシメパーツ、スナップ釦、ヒネリ錠、差し込み錠などいろんな種類をとりあえず経験していきました。

その記録も<製作>カテの中でご紹介してまいりますので、ご参考にどうぞ。

そういったパーツの付け方だけでなく、最終的には感想とかかしめるタイプのパーツに対する考え方を私なりに持つきっかけになった数々の作業になります。

とても貴重です。

シルクのような柔らかい生地にバニティーが本当に相応しかったのか【41】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、つむぎシルクプリントの小花柄で作るバニティーショルダーバッグが完成しました。

前半の【40】の記事では、表地と裏地をプレート状にして組み立てる準備をしていきました。

今回はいよいよ組み立てて完成です。

入り口ファスナーの取り付け

バニティーの組み立てにおいて、やはり、ファスナーの取り付けは大きな作業です。

それほどやりにくいこともないですが、両開きのファスナーを1本で使用することをお勧めします。

今回私の場合は、在庫のファスナーの色がマッチしたので、2本を使用。

そうしますと、真ん中で止まるのが良いのか悪いのか、少し真ん中を合わせる意識に手間がかかります。

あとは、ファスナーの重なりの部分があまりきれいではないのに見えてしまうというデメリットがあります。

ファスナーの取り付け:ファスナーに伸び止めテープを貼りうねりを解消します。
真ん中の位置からファスナーが美しく取り付けられるように①ファスナーの折り方の研究②中心の把握を正確に
ということがポイントとです。

ファスナーの折り方は、最初に先端を手前に水平に折り、向こう側へ折り、そして、飛び出しを手前に向けながら中へしまい込む3段階です。・・・①

3段階の折り方の後、縁をはみ出ないように縫うとこんな感じで、
縁が金具より少し飛び出した状態で出来上がります。

そうしますと、空き口がぴったりとくっつくというあとあとの結果が生まれます。

また、中心を把握するときは、裁断後に真ん中の位置を把握しておくことです。

ファスナーは、金具を合わせがちですが、金具で合わせると、ファスナーが重なりがちで、綺麗に出来上がりません。

このわずかにどうしても物理的にはみ出る、金具から飛び出したファスナーの肉の部分の先端こそが本当の端となるという考え方です。・・・②

ネックパーツ(正方形)の取り付け

ネックは、バニティー特有のパーツだと思います。10cm四方の正方形を縫い代1.5cmで折り込んだ正方形7cmx7cmです。

これを先に裏地から先に縫い付けます。

裏地のネックをボックス周りぐるり1周、裏側から縫います。

そして、次に表地のネックを縫います。

表地のネックをボックス周囲ぐるり1周表側からた縫います。

こうして、ネックの中側にファスナーの端のゲジゲジが隠しこまれました。

シルクのような柔らかいしなやかな素材はこの型には不向き

<サイズ>:縦17cmx横22cmxマチ12cm。

以前のはもっと大きかったのですが、ほんの少し小さくしたことが、すっきりしたようです。

今後は、ネックをもっとまっすぐに取り付けるように工夫することと、後ろ側の中心の重なる部分が今回5cmで落ち着きましたが、もう少しカットして、重なる部分を最小限にしようかと考えています。

さて、全体のまとめですが、そもそもこのしなやかな生地にバニティーは違ったと思っています。

絹は袋のような優しいラインの方が活きると思いました。

もしくは、更に、絹の柔らかさをしっかりさせる工夫などが必要ですが、それよりも、元の良さを自然に活かす方が生地も喜ぶかもしれません。

作ってみて実感したことです。

あとがき

このデザインは、かなり立体的なのだけれど平面ミシンで縫うところに限界と難しさがあります。

ネックというパーツが登場しましたが、あの部分は本当に緊張感が走る場面です。

生地が厚みがあり過ぎると縫うことができません。

それでも、バニティーはしっかりと立ってほしいデザインです。

いやはや(^_^;)。。

面積の狭いバニティーバッグのポケットを二重に充実させる方法【40】

まえがき

こんにちは。

picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティーショルダーバッグを作り始めました。

今回の記事は前半、次回の記事が後半になります。

その過程におけるご紹介したい箇所を投稿させていただいています(^-^)。

和のようなテイストがある美しい高級生地を使用

表地は、つむぎシルクプリントという名前の日本製の生地です。

私のこれまでのバッグ製作の経験からは、バニティー型は、あまりぶ厚くてはいけない、やや薄手が望ましいと思っています。

背の部分が重なるので、重なってもミシンがしっかり通らないと縫えませんので、その点が注意する部分となります。

表地:つむぎシルクプリント、絹/100%、日本製

つむぎというと着物の紬(つむぎ)が有名です。節がところどころに入り、その折り目が凹凸感があって大変美しいです。

その同じつむぎで一致しています。控え目なマルチカラーがしとやかです。

リバティーのような小花柄もかわいいですがまた違った味わいです。

触るとサラサラとして手触りが心地よいところは絹の特徴を感じる点です。

一方、裏地はこちら。

最近よく利用させていただいている生地、まだらジャガードのグレーの衣装生地です。

地:ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

この、まだら柄がもやもやして、はっきりしていないところが、逆にどんな柄とも合わせやすく重宝です。

内ポケットを二重にする案

さて、前半は、裁断、芯貼り、裏地にポケットを取り付ける、表地と裏地を貼り合わせて板状のパーツにしていく、取っ手を取り付ける、というところまで行いました。

出来上がりの上の方から順番に縫っていきます。

まず、取っ手を作り、それをあまぶたに縫いつけます。

そして、マチ布兼口布を表地と裏地を貼り合わせて縫ってプレート状に。

側面も同じように、プレート状にします。

その側面をプレート状にする前までに、裏地にポケットを取り付けておかねばなりません。

バニティーバッグのポケットはなかなかスペースが見つかりませんから、ひと工夫しないといけません。

二重式のポケットにして、中側に隠しポケットを、その外にタブ付きの貼り付けポケットという構造という案です。

同じ場所に2個のポケットを取り付けるということです。

裏地に二重ポケットを取り付けた場面・・・上下の隙間を狭い中、きちんと確保することがポイントとなります。

 

裏地にポケットを取り付けた後、縁を1.5cm縫い代で中側に綺麗に折り込み
表地と裏地を完全に1枚のプレートにします。

あとがき

バニティー型は、ファスナーで蓋と本体が何とか固定されているだけなので、開けたときにセキュリティー性が急に弱まります。

そんなシーンを想像できますね。

だからこそのショルダーが良き機能になると思っています。

この完成ではショルダーが付いたことで、ちょっと珍しいバニティ―ショルダーが出来上がります。

もともと、ハンドバッグだけの領域のアイテムであることが多いタイプだと思いますが、遠方へのお出かけとか、活動的なシーンではショルダーの役割も大きいものです。

バッグの奥に内蔵できない底板をリムーバブルで取り付ける【39】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、【38】の続きです。

イタリア製の風通ジャカードの大花柄でミニサイズのカーブの入ったショルダーバッグを製作しました。

前編では、表地に取っ手を付けるところまで行いましが、その後いろいろ波乱が起きまして、とりあえずの完成となってしまいましたが。。。

底板のリムーバブルタイプの製作

内部に外から見えないように内蔵できるものは底板をそのまま入れ込みます。

しかし、今回のようなデザインでは、それは不可能。

よって、底板だけを別のリムーバルパーツとして生地でカバーしての設置ということになります。

中にベルポーレンというプラスチック底板を入れて、口を閉じて外1周ををステッチしている場面。
こちらは、本体に底パーツを縫い付けている場面です。
3次元的なことを2次元のミシンで行うことが非常に難しいです。

今後のこのデザインをどうしていくのか

<サイズ>縦19cmx横26cmxマチ11cm。
生地の素晴らしさのおかげで何となく素敵にも見えたりしますが。。。

あとがき

この時点では、このデザインを今後もやっていこうと思えた瞬間もありました。

YOUTUBEはそんな瞬間の気持ちの記録です。

ただ、後になってこのデザインの本当の難しさを痛感することになるのです。

また、それは、ずっと後の方に投稿の【328】で明らかになります。

よろしければ、その記事にもお立ち寄りどうぞ。

その後の年月の流れの変化と共にデザインも少し変わっていてそういった意味では興味深い投稿かもしれません(^_^;)。

ハンドメイドバッグの型紙間違い【37】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハイブランドのバッグのフォルムを見かけだけで真似してみました。

真似とは言っても、一から自身で型紙を作ります。

内部の詳しいことは全く情報がありません。

間違いがちな型紙のライン

以前にも類似のデザインは製作してみましたが、直す箇所だらけの良くない仕上がりでした。

その中で得に大きな間違いを発見しました。

気づくのに結構長い日数がかかりましたもので(^_^;)。

後になって、この型紙の中の左上の本体の形がこの型紙ではまずいと分かってきました。
縫い合わせる時に底に並行にならないのがこの型紙。
山の裾の辺り数センチが緩やかに上を向いた坂のように斜めの線が正解なのかな。

底のマチに関しては、このデザインの美しさが最大限に感じられるようたっぷりとることです。

かなり立体的なバッグなので、この平面だと立体的にしたらどうなるのかということが分かる必要があります。

分からない場合は、型紙を立体的にシュミレーションして、印を打つなどして実際に出来上がる予定のフォルムの印の跡が平面上でどう描かれたのかの実験が必要です。

その他の製作箇所

今回の裏地は、とゴールド色です。メタルという新しい糸が使ってある衣装用の素材です。

裏側に隠しポケットを付けました。
表地だけの状態のところで取っ手をたたきつけました。

あとがき

随分と後になって間違いだと分かった箇所もありますので、動画内と当記事があまり合っていない部分があるかもしれません。

動画は消さない限りそのまま残りまして修正しておりませんので、当ブログ記事を頼りにお願いします。

とはいえ、散々です。

これが前半なのですから、後半はどうなるかということなのですが、一応作って完成してしまっているのです。

後半へ続く。。。

2泊可能か!?、さっくりと軽い撥水ナイロンボストンバッグ【38】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

駅のコンコースを歩くと、ローラーが―シャッシャと雑踏の中を行き交います。

駅には旅する人々がいっぱい。

出張のビジネスマンさん、旅行の人。。

今回は、旅のお供に一役買えそうなビッグボストンバッグをお作りしました。

白っぽい生地であるからこその撥水の安心感

今回の素材は、ナイロン撥水コーティング生地の小花柄です。

ナイロン撥水は、ナイロンという水をはじくことにはもともと長けているタイプの素材と撥水と更なる加工が合わさった素材。

ただ撥水(はっすい)という言葉は防水とは非なるもの。

撥水だから、水を完全に100%はじくということは定義としてはありませんのでご注意を。

さて、今回の生地は非常にかわいらしさがあるものです。

表生地(パープル系マルチカラー小花柄):ナイロンオックスプリント(撥水加工)、日本製。

4色ほど展開がありまして、その他は、ピンク、ブルー、オレンジなど。この色が一番あっさりとまとまっていて美しいと感じましたのでこれのみを選択。

多色展開は、たった1点だけの一番を選びます。

そして、裏地です。

裏地(パープル):ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。

表地の中の一番濃いパープルに合わせました。まだら柄が非常に美しいです。

この柄が無地よりは華やかさがあって、柄がもやもやしてはっきりしないことが、かえって、いろんな表地の柄とマッチしてきます。

素材自体も、薄手ではあるけれど、弱すぎず目がギュッとつまったような作りになっているところが作りやすいという私の感想です。

この裏地は、結構色違いが豊富にあります。

すべての表地に、この裏地でという風に決めても良いくらいだと思いました。

製作過程のご紹介

このような大きなバッグは久しぶりであることと、そもそも新型となります。

初めて採用してみた、ファスナーくり抜き型のボストンバッグです。

どういうことかといいますと、ボックス型に穴をくり抜いて、そこへファスナーをはめ込みます。

この作り方の良さとしては、ファスナーが完全に口を閉じてくれることです。

隅っこにすき間が空くようなトートバッグに取り付けたファスナーから少し考え方を変えてみました。

そして、もう1つこれは全体の作りのポイントですが、本来の、表地で袋を作り裏地でも袋を作って返し口を作ってひっくり返し合体させる作り方ではないという点。

板状のパーツを組み立てるやり方です。

では、板状のパーツとは。。。

同じ面の表地と裏地を重ねて地縫いし、ひっくり返して1枚のプレート状にする作業です。

そして、これを整えると、このように↓。

ひっくり返したあと、アイロンで整え、端から3mm程度をぐるり1周ステッチかけます。
(この時にステッチをしてしまうのかどうかですが、最後の組み立ての縫いと上手く重ならないため、
ここではステッチしないことを後からの考案のし直しで決めています。)
その時に底の方の返し口も縫い閉じます。

そして、その板状のパーツ達を組み立てて、

縫い、バッグの形に形作っていくわけです。

ファスナーの付いた口布パーツと本体を組み立てて縫う直前の様子。

そして、組み立ての地縫いを2回ほどこします。

そして、最後の方の段階で底板をくるみ底板として、表地で包み、バッグの底に入れてなじませます。

左:底板を入れ込み、縁をぐるり1周縫います。 右:バッグの底へはめ込みます。

こうして、底板を取り付けたら、ショルダーを取り付けて完成です。

完成お披露目会

完成したビッグボストンバッグ(縦35cmx横50cmxマチ22cm)

1泊軽くお泊りというよりは、2泊くらいの容量です。後にこれを縦横5cmずつ小さくして、もう少しコンパクトな1泊程度のバッグにすることもしていきます。

なかなか、小花柄でこういったビッグボストンバッグは見かけません。

ファスナーのくり抜き仕様ですが、どうしてもファスナーの務歯だけが見える縁を隠したひっくり返し手法が習得できていません。

背に取り付けるワンピースなどで裏地が覆われているあの様相が果たして両サイドその必要があるバッグに応用できるのか。。。

あとがき

私の感覚ですが、ボストンバッグの大きなものをハンドメイドバッグ製作したいと思っている人は結構いらっしゃるようです。

まだ、後に小さくした別デザインでお作りしていきますので、ブログ記事に投稿してまいりますね。

ボストンバッグは、実際に既製品を購入しようとするとなかなか気に入ったものが見つからないと思います。

旅行であるとキャリーが主流の現在では、昔ながらのボストンバッグというアイテムは結構ニッチな分野だと思うのですが。。。

旅行というシーンだけではなく、容器としても考えるとインテリアにも使えそうですね。

みかんのへたが下を向いた失敗ウエストポーチ【36】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、みかんウエストポーチ製作の後編の記事となります。

前編、後編と分けているのは、YOUTUBE動画が長くなりすぎないように、2つに分けていることから、この当ブログもYOUTUBEと平行しているので、それに沿っているからです。

今回で完成致しました。

後半の製作で行ったこと

前半は、ファスナーのくり抜きまで行いました。

後半は、この続きになります、ファスナーをこのボックス型の穴にはめ込んで縫い付けるところからのスタートです。

ファスナーの縫い付け完成(表面):表側から見るとこのようになります。
ファスナーを当てて縁を縫うだけではありますが、
丈夫にするためにボックス型に2重にステッチをかけています。
もう1つ目的があり、丈夫なだけでなく裏側のファスナーの端が
ぴらぴらとして締まりがない感じをスッキリと解消します。
ファスナーの取り付け完成(面):側から見るとこのようになります。1重縫いのみですと、
ファスナーの縁がぴらぴらと波打ち美しくありません。
さらには、ファスナーの先端にタブを付け、裏地のグリーンになじませ綺麗に見せています。
ファスナーの縁そのままだと不格好だからです。

ファスナーを取り付けた後は、このマチ兼口布パーツの縁1.5cmの縫い代を表地も裏地もきちんと中側にアイロンで折り込んで、縁にステッチをかけ、1枚のプレートにします。

このように、縁縫い代1.5cmを完全に中側に折り込んで、縁の始末された綺麗な板状のパーツに作ります。
この後は、組み立てるように本体と縫い合わせていけば、出来上がってきます。
みかんの葉っぱを裏地のグリーンで形づくります。これをファスナーのつまみにするのです。
ベルトを作ります。中に、ソフト厚芯を入れ、立体的かつ、丈夫な強固なものに仕上げます。
このベルトにより、ベルト通しに入れてもポーチがだらんとならず。シュッとまっすぐに立ちます。
本体と、マチを縫い合わせポーチに形成します。
完成しました。
着用イメージ・・・ヘタの向きが非常に悪いです(+_+)。
完成したみかんウエストポーチの表側と中側

正直なところ、全く満足できませんでした。

根本的に変えていかねばならないところが多いです。

そもそも、組み立てを裏向きにしてひっくり返すやり方の方が、ふんわり仕上がります。

また、ファスナーは長すぎました。60cmまるまる使いましたが、長財布を入れた時など、底の部分から落ちそうになり機能としては危ういものです。

半分の30cmくらいで良かったかと思います。底部分がちゃんと受け皿になって安心して使えるものにしたいです。

また、ポケットには、スマホはらくらくは入りませんでした。

なかなかゆとりがとれない面積ですので仕方がないですが、本体全体を使ったようなポケットに変えた方が横が広がります。

そして、肝心なポイントのみかんの葉っぱ。これがよくなかったです。下へだらりと垂れて、かわいくないです。

ファスナーも両開きにして2個葉っぱを取り付ける。そうすれば、閉じている状態で、良い位置にみかんの葉っぱが配置します。

あとは、ファスナー取り付けの時に、波打ちを解消せねばなりません。

そして、ベルトバックルですが、これがひっぱると外れてしまうんです。

これでは、機能が不十分なので、カシャッと閉まるタイプのバックルに変える必要があります。

布なので、ベルト穴は開けても穴の周りがゲジゲジですので、望ましくないです。

ということで、大きく課題の残る製作となりました。素敵な柄に対して申し訳ない製作となってしまいました。

もっとその素敵な素材を活かすように作らねばなりません。

ただの巾着袋を作った方が100倍マシでした(^_^;)。

あとがき

結局失敗に終わりました。

ここからは、後になってブログを手直しの際に書き加えた部分です。

そもそも、最初のファスナーを縫い付ける時点でもファスナーサイドの布が見えない手法が洋服のコンシールファスナーの裏地付けで存在することを知りました。

そうしますと、綺麗にファスナーの縁が隠れます。

洋服の場合はコの字だから可能なのか、ボックス型に縫い囲う必要があるこういったバッグにも取り入れることができる手法なのか、興味があります。

お恥ずかしい製作でしたが、これが実際の製作の記録です。

こんな風にジャガード生地のマルチカラーを果物とか、動物とかを形作ることで、抽象的で遊び心が出るような製作というアイデアはどうぞ参考にしてみて下さい。

イタリア製の暖色系マルチカラー大花柄ジャガード生地のウエストポーチへの引用【35】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの時期は、夏の終盤。

スーパーでは、ちらほらみかんを見かけることが。。

みかんは、どっしりと座ったような、安定感のあるフォルムをしています。

今回は、この安定感に魅力を感じ、みかん型をしたウエストポ―チをみかんのイメージをおしゃれに出していくことで作ってみたいと思いました。

名付けて、「みかんウエストポーチ」です。

ウエストポーチの良さとサイズの限度

自転車に乗って、そこそこ遠距離を移動しているのかなと思うような人を見かけます。

バッグを自転車のかごに入れずに、身に着けています。

ボディーバッグのように背中に背負ったり、慎重に、視界の範囲内にと、前側で胸あたりに本体を持ってきたボディーバッグの着用の仕方だったり、腰に結構な大きさのバッグを巻いたり。。。

とにかく、両手がふさがった自転車に乗っているようなシーンでの着用はボディーにフィットする仕様であることが求められます。

そういうシーンでは、ウエストポーチも活躍できる1つのアイテムです。

ただ、あまり大きいサイズでは使いにくいというもので、その容積は決して多くはとれません。

かえって使いにくいものになっても意味がありません。

みかんらしい緩やかな楕円カーブには円の一部を利用

みかんウエストポーチの型紙:本体縦20cmx横30cmほどの横楕円形を中心として、
ポケットや、ぐるり1周のマチの長いパーツ、ウエストベルトなどが加わります。
このように、表地と裏地を貼り合わせて、ぐるり1周縫い、空き口を残して、ひっくり返します。
アイロンで整えて、空き口を縫い閉めるのを含めて、ぐるり外1周ステッチをかけます。
1枚のプレートが出来上がったと思っていただけると良いです。
ファスナーを切り抜き型から顔を出すように取り付ける方法をとりましたので、
裏地をラッピング布と兼ねた仕様で、ボックス型のくり抜きを作っています。

はい。ここまでが前編となります。

次回の後半では、ファスナーを取り付けるところからスタートして、最後組み立てて完成まで行きます。

あとがき

生地が暖色系であったことで、みかんそのままのオレンジの無地ではなくて、花柄をみかんにしていくことの遊び心みたいなことを考えてみた案です。

みかんだけでなく、他の果物、動物などでも応用ができそうな案であり、このたびはその一例みたいなものです。

多くのリメイク品販売が阻まれる「著作権」は自明のもの、著作者本人以外には100%正確な判断は不可能なのである【240】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、著作権に関する実体験からのエピソードが盛り込まれる重要な記事となります。

実は、2018年前半-2019年5月くらいまでの投稿の記事を20記事程削除致しました過去がございます。

当ブログのみでなく、YouTube、インスタグラムも同時進行なので、それらも削除の作業を致しました。

その削除したアップの内容というのがすべて「リメイク」のハンドメイド製作品のご紹介なのです。

当記事は、自身がリメイク動画をYouTubeでアップ(あくまでも自分使い)した際に使用したジーンズメーカー様にある日ふと自身で気づき直接お電話をして、リメイクについての本当のところをお聞きしたのがきっかけになります。

その結果、20投稿程を一気に削除させていただいたのです。

と、このように今回は重たい話題ですが非常に重要でございます。

どうぞご一読をしていただければと思います。

最初は「特許庁」様へ問い合わせるところからのスタートで、元のメーカー様へのお電話に行き着く

出来事の当日にそのまま当ブログに記録しています。

そのくらい、早急に対応するべき事柄であると判断したものになります。

お聞きしたジーンズメーカー様がお盆明けのスタートの営業日ということで本日を待ってのお電話でした。

最近、誰もが知る大手メーカー様のジーンズの古着をリメイクして、ポーチを作った動画や写真をSNSで複数紹介しておりました。

あくまで、自分で楽しむ範囲内にてということも同時に発信していました。

ただ、そういった発信をしながらも「疑問」があって前々から気になっていたのですが、ネットの情報を見ても、なかなか信用できそうな答えが見つかりませんでした。

それは、メーカーロゴやその製品の1部をリメイク品にして、それをネットで発信すること。

リメイクに関しては、よくグレーゾーンと言われることもありますが、「グレーゾーンなんてものは本当はないのではないか、黒白しっかり分かることではないのか」と思い始めていました。

そして行動に出ます。

「特許庁」様に聞けば、何か答えていただけるかもしれないと思い電話をかけます。

ところが、「こういうリメイクというものの受け答えは特許庁様の役割ではない」とのことで、「産業機構」様を紹介されます。

とはいえ、予想の範囲内でのご回答はいただけましたので。ありがとうございました。

そして、「産業機構」様とお話をすると、ざっくりとした見解などはお聞きすることができましたがお電話では応答に限りがあるとのこと。

さらに詳しい者と話も可能だとのことでしたが、何か事が起こった後でないと進められないようでした。

事が起こる前では遅いから知りたいのに、完全な答えがなかなか見つからないのです。

そして、リメイクしてもOKというジャッジの権利は、おおもとの、ジーンズメーカー様が握っておられる権利なのだということを言っていただきました。

そのジーンメーカー様との直々のコミュニケーションでなければ結局答えが出ないことであるのが著作権というものだったことを知ります。

「著作権を持っている本人の意向がすべて」とのことなのです。

よって、特許庁様とか、産業機構様が可否をジャッジできるということではない、ご本人であるということが一番のポイントです。

その後、3件目にしてついに元のジーンズメーカー様に電話をかけました。

ジーンズメーカー様は、とても親切にきちんとご対応下さいまして、ついにしっかりとした答えをいただきました。

ジーンズメーカーさんの意志と驚きの回答

まず、私の質問が2つ大きく提示してあります。

1:メーカー様の古着のジーンズを解体して何か別の商品を作って販売して利益を得るということ(リメイク販売)は、たとえロゴの入っていない部分の一目見てそのメーカーの商品だと分からないものでも商品の一部であれば、著作権、商標権侵害にあたるのではないのか。

2:私は、あくまで自分で楽しむ範囲内ということもコメントに附随して動画や生地や写真をアップしているけれども、これに関してはどう思われるか。

この2つです。

1に関しては、ネットの意見だと、品質表示やブランドタグの部分を避けて分からないようにこっそりという意味なのでしょう、「ロゴは避ければOK」などということを回答している匿名の人がいて、「んー?、不可じゃないかな」と私は思っていました。

あとは、古物商の資格を「警察」様でもらうと、リメイクもある程度はOKなどの記事も。。

これも、「古物商の権利=リメイクしても良い権利ということではない」から、別物として考えるべきなので当てはまらなさそうな。。

2に関しては、紹介のみで販売していない、しかも断りまで入れて注意も促しているから良いだろうと思っていました。

ところがです、メーカー様の回答は予想を覆すものでした。

まず、1は完全に違法であると。

ジーンズ1本のすみずみにまで権利がが存在し、ベルト通し1つでも製造メーカー様の権利となるとのことです。

メーカー様のロゴがその効力を実物全体に細部に及ぶまでに発揮しているのです。

さらに「本当はリメイク販売もきちんと見つけたいのだけれど、現状追いついていない」と。

「ただ、それが分かった時には訴えるなどの対処をする意向がある」とのことでした。

そして驚くは2についてです。

「たとえ、リメイクを自分で楽しむ範囲内の紹介であっても、その投稿を見る人に浅くとらえられて、リメイクしたものを販売することを助長、それに加担したような感じに間接的になるから、動画や写真アップもやめてほしい」とのことでした。

とても丁寧な対応のよいメーカー様がとても厳格な答えをされたのです。

これが、元の洋服を作ったメーカー様の「本当の気持ち」だと思いました。

私もとても甘かった、動画アップでリメイク商品を販売することに誘導しているとさえなりかねません。

とても大変なことをしたのだとはっきりと分かった瞬間でした。

とても重い気持ちになりましたが、はっきりと本心が聞けてとても貴重でした。

ジーンズメーカー様には心よりお詫びを申し上げげますとともに、分かりやすくお答え下さいまして、誠にありがとうございました<m(__)m>。

ネットの情報はさておき、これこそが本当の実際の著作者様ご本人の答えなのです。

私が想像した以上に著作権、商標権は固いものであり、本当はメーカー様は困っていたのです。

今回ジーンズメーカー様に問い合わせたから、その該当のブランド様の動画や写真だけが対象ではなくすべてにおいて同じことが言えます。

すべての洋服メーカー様が同じ気持ちだと想像できまして、これが大変大きなことです。

リメイクすることの夢のような楽しい部分だけを取り上げていますが、その陰で著作者様の権利を踏みつけていたのです。

ということで、すべてのリメイク動画、記事、写真を削除したわけです。

電話ばかりして大変な1日にはなりましたが、これで良いのです。

自分は「何か大切な事を忘れていた」と気づかされた大変貴重な1日でした。

誰かに何かを指摘されたのでは決してございません。

自分で疑問を抱いて、自分で追求していったことです。

リメイク動画がたくさん見られ伸びていく最中にふと冷静になれたこと、この「引っ掛かり」を見逃さなかった自身にも、(小さめの)拍手を送りたいと思いました。

事前に自分自身で振り返ることの重要さもあるわけです。

今後の自身のSNSの行方は未知、当分苦労するであろう予想

削除数は、現在の140件程のアップから20件ほどです。割合としてはそこそこなものです。

今後は、「リメイクの投稿をしない」ということになります。

リメイク動画や記事や写真を楽しんでもらえたことの代わりを、別の角度から考案し、また一から出直そうと決心したのでした。

YouTubeでよく言われる「視聴者のニーズに答える」というような視点から、リメイクが反響があるようだから、リメイクを意識して増やしてきた今までがありました。

ただ、ここで冷静にならねばならないのは、リメイクの反響が良いことと、「権利の侵害」とは全くの別物であるということ。

いつしか、YouTubeをたくさん見てもらうことだけに重点を当ててしまい、肝心かなめの元の権利などのことに疎くなっていたことを反省しています。

人の権利を踏み付けて、自分がYouTubeでうまくいくなんて、なんて「自己中心的」な考え方であろうと冷静に考えたらそういうことなのです。

では、次は、リメイクとは違う分野ですが、新品の生地を調達したハンドメイドバッグ作りにおける著作権の存在について書きたいと思います↓。

ハンドメイド製作品の「販売」で気を付けること、生地の耳にしっかり注目して生地を調達するくせを付ける

メーカーさんの名前が生地の耳に入っている、入っていないこの違いは何なのでしょう。

その1つに、生地の耳(反物の両端のこと)に生地メーカー様の名前が入っていることがよくあるのです。

これをメーカー様がわざわざ入れていることには意味があります、

一番はっきりと分かりやすいのは、生地の耳に「この生地を商業利用を禁じます」などの文面。

いわゆる注意書きです。

これがあれば、ハンドメイドバッグを作って売るためにこの生地を購入はしないという行動になります。

一番わかりやすい意思表示のされ方ですね、つまり「著作権を行使する選択」がされた生地なのです。

しかし、メーカー様の名前だけが入っていることも多々あります。

そうすると、これだけではどういう意図なのかが少々わかりにくい。

複数のとらえ方ができてしまうので結論が出ません。

こういった場合どうしたらよいのか。。

決まって私は、そのメーカー様のホームページから質問のメールを送っています。

そして、文面で可否の意志を確認して了解が得られれば使用ということになります。

実際、禁じる文面が無い場合ほとんどOKをもらえますが。。

生地メーカー様ごとの著作権に関する価値のとらえ方の違い

生地の耳にメーカー名が入っていた時にとにかく生地メーカー様にまめに直接問い合わせをしてお答えくださった回答が大変興味深いです。

それぞれのメーカー様の意志がそれぞれ違うニュアンスを持っておられるところに注目していきます。

では、今までの回答の例を並べてみます。

・A社・・・生地の耳に当社の名前が入っている場合、品物によって商業利用不可が分かれます。あ、い、うの生地については不可、それ以外はすべて商業利用OK。

・B社・・・生地を利用の場合当社の名前を表記しないという約束で商業利用OK。また、か、き、くの生地についてはライセンスがあるため、商業利用不可。

・C社・・・商業利用は基本的にすべて可。ただし、当社のブランドネームを取り付ける場合は、商品の全面積の?%以上の利用でネーム取り付け可。

こんな感じでご回答をいただいています。

とても興味深いのが、「権利」のとらえ方や「価値」の置き方がそれぞれのメーカー様ごとで違いがあることです。

驚いたのは、B社の名前を表記しないという点と、C社のネーム取り付けの場合、できるだけ生地を見せていくという点が全く反対とは言わないけれども興味深い価値の違いを感じました。

ここまでいろいろ考え方や条件があるのです。

商品によってこれは利用不可であるという個別の条件は、それぞれの生地に提携のデザイナー様が絡むと、メーカー様というよりもデザイナー様の著作権を守ってのものとなっていることもあるのかな。。

プリントを柄をあまり頻繁にチョイスしない理由

さて、こんな風に生地にも著作権があり、利用する場合に生地の耳に注目して問い合わせをまめにするのが良いようだというのはご理解いただいたかと思います。

このような著作物に該当する生地というのは、大半が「プリント柄」なのです。

プリントというのは、「描く」という行為がありますので、それには元の絵を描いたデザイナー様に著作権がピンポイントで存在するのです。

そうすると、プリント物をチョイスの場合しょっちゅうこういう問い合わせをすることが必要になってきます。

多少そこに時間は費やしますが、それは大変重要なやりとりであり、必要であることだと思います。

もともと、プリントというものにそれほど重点を置いてきておらず、ジャカード(織り目で柄を作ること)が多かったです。

たまたまの嗜好もあったのですけれど、プリント柄も選ばないわけでは決してありません。

よって、時々このように問い合わせをして確認をすることがあります。

どんなプリント柄が著作権の存在するものであるかの目安としては2点。

①生地の耳にメーカー名の記載(同時に商業利用の不可の意向が記載されていることも)

②個性的で独創的なモチーフのプリント(動物とか花など)

こんな感じの生地は、誰かが案を出して描いた「元原画」があるはずですから、著作権がそもそも存在することがほとんどです。

著作権というのは、前述のように「自明」ですので、描いたその時から発生するもの。

偶然プリント物志向でなかったから、たまたま商業利用不可の生地にはそれほど遭遇していないだけです。

ブログとかYouTubeで生地が映ることについての細かな解釈

やや細かなことですが結構大切。

以前リメイク動画やブログを多くアップしていましたのは、2018年5月-2019年の5月あたりまでの1年間くらい。

洋服をリメイクして何か別のものを作ったり、ジーンズをリメイクして何か別のお品に作り変えたり。。

これは、個人が楽しむ範囲内ではOKのことだと上述のジーンズメーカー様も仰せでした。

しかし、ブログやYouTubeでの不特定多数の方へ向けての発信となると話は深刻になります。

2019年6月頃にジーンズメーカー様へお電話をしました上述のエピソードにもありましたように、「あくまでも個人で楽しむ範囲内でとの注意を喚起した上でYOUTUBEなどの動画アップはよいのか」に対するお答えは不可でした。

理由は、「YouTubeでアップすること自体、そういうものを作って販売することを助長することになるから」とのことでした。

これ、別の角度からも「不可」だと言える理由があります。

それは「YouTube収益」との関連です。

一応自身も、1,000人以上のチャンネル登録者数をクリアして現在「広告収益」をいただいています。

「YouTubeでその商品の映像が映ること自体が商業利用」だったのです。

ブログに関しては、私はアフィリエイトというものをしないので、収益は発生していないものの、ある一定の数の人がご覧いただくと、YouTubeと同じように、ジーンズメーカー様がおっしゃった助長になりかねません。

ということで、今までのリメイク動画と記事はすべて削除したのです。

リメイクのおかげで今まで面白く見ていただいて登録者様が増えた2018-2019年のYouTube活動でしたが、全くリメイク動画がなくなったということで、変わり果てた内容にがっかりされたのか、登録者数が減り続けてしまいました。

ですから、一から出直しをしています。しかし、やめる選択肢は皆無。

これからの時代、動画なくしてどう分かりやすくアウトプットができるのでしょう。

YouTubeのような動画自体には非常に価値を感じていますしお世話になっています。

リメイクが面白くて期待してくれて登録してくださった方が大半なのでとても残念ですが、しかしその一方で「どこかすがすがしく心地良い気持ち」があります。

違反で実っていってもある日突然ドーンと底に付き落ちる日がやってくる可能性があります。

よって今は、とても地道なものではありますが、「受け」や「バズり」を狙うのではなく、長い目で見たアウトプット活動の継続と、その先にある事業の実りを目指して周りに流されない発信の仕方でいます。

生地の商業利用に関しても、発信者の存在がネット上で目立たなくてたまたま指摘がないだけで、目立ってきた時に大目玉をくらうということをよく心得て正しく利用させていただくようにしています。

なぜこのように思うのか。。それは、事業の本当の実りを目指すからです。

だからこそ、実った暁には心底喜べるよう、決して人を踏み台にしていくべきではないのです。

あとがき

かの2019年6月のジーンズメーカー様へのお電話の出来事を貴重なルポとして残しました。

今思えば、何もリメイクの形をわざわざとらずとも、リメイクでない材料を正当に使った自身の生粋のオリジナルであった方がかえって良いのです。

この記事の「手直し」作業をしております2023年12月5日現在、「リメイク」に関するYouTubeやブログの発信は、「図解」という形で品物を決して写さない、ブランド名も極力控えるという形をとって時々発信しています。

実は、リメイクに関してはとても「可能性のある文化」であると感じております。

アパレル業界が大きく変わり、洋服に対する考え方も、その製造背景を持って映画や書物をきっかけに変わっています。

古い物を大切に持っていくことは素晴らしいことではないでしょうか。

そう考えるとリメイク自体を否定するものではなく、反対に本当は推奨したいのです。

ただ、「著作権」が必ずそれを妨げるのです。

そうしますと、どうすればリメイクを伝えられるのかを考えた時に、現在で行き着いていることは、前述の「図解」でその手法をご紹介することやハンドメイドを通してミシン縫いの技術や方法を伝授していくことです。

自身の範囲内でとどめることができますので。。

ただ、技術が上がると、やはり人は商業利用して販売して行きたいと思うものです。

よって、自身のハンドメイドバッグ事業であれば、リメイクで練習し、新品で本番というような利用の仕方ですね。

試作品を不必要な洋服などで作るということです。

これは1つアイデアとしてはあるかもしれません。

今後の未来は、「リメイクがSDGsにもつながる」ことを誰もが思うことになると予想しています。

「著作権の侵害への注意」は、リメイク文化と同時にリメイクを紹介する者の任務であることが望ましいと考えます。