ヴィンテージブラック501が教えてくれる、緊張感ある真っ黒コーデから一息ついたグレーのマイルドさ【149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一時は50-60点を収集した「リーバイス501」のヴィンテージ物。

これらを集める中でカラーの好みを感じることがありました。

確かにネイビーがライトに落ちたアメリカンなイメージに相応しい「ブルージーンズ」と呼ばれるライトブルーカラーも素敵です。

ただ、コーデしやすさとなると、これが「ブラック」に軍配が上がるのではないかと思うようになりました。

そして、糸染のブラック「501」が色落ちたヴィンテージ物の中に味わい深いグレーを多く見つけることがありました。

このたびは、グレーという色の素敵さをヴィンテージ「リーバイス501」のカラーのわずかな違いを見ながらお伝えしたいと思います。

これは古着でなければ感じることが無かった素敵さであり、是非ご注目下さればと思います。

ブラックには糸染めと後染めとがあり、味わい深い色落ちは断然糸染めの方

「リーバイス501」の古着のブラックは、糸染めのブラックと後染めのブラックがあります。

糸染めは糸の段階から黒糸と白糸を織り交ぜる構造です。

後染めは、生地の出来上がりを黒く染めているかのようなイメージ。

同じ黒でも大きく違いがあるのです。

古着を見る時に、そもそもどちらなのかでその未来の色の変化に違いが出てくると予想します。

ここで、いわゆるジーンズであるデニムの生地の作りを簡単にお伝えします。

デニムは通常、横糸に染めていないオフ色を、そして縦糸に紺とか黒が配置される織り方がしてあります。

ダメージ加工のジーンズをじっくり見ると、白糸が横にボーダー状に配置しているのではないでしょうか。

染めていないオフ色の糸と色のついた染めた糸の組み合わせで織られているのですね。

デニムは綾織りの部類に入ります。

綾織りというのは、横糸数本の間に縦糸を絡める織り方。

横糸に使われているオフ色の糸が縦糸の色糸より多めだということから、特に色落ちした時に見栄えが白っぽく味わい深く映るのです。

細かい世界なのでなかなかイメージが付きにくいものですが、前述のダメージ加工にその構造がよく現れています。

穿き込んだリーバイス501のブラックの色には素敵な未来が待っている

さて、ブラックの501の先染めの方のお話です。

後染めも穿き込んだものはグレーイッシュにはなっていくけれど、やはり糸染めのブラックほどの味わいにはかないません。

ただ、後染めはドレスライクにはきやすく、黒コーデのボトムにはかえってなじみますので出番は大いにあります。

実際の後染めタイプの履き心地の柔らかさは今でも記憶に残るところです。

では、糸染めのブラックの話に移ります。

糸染めのブラックのヴィンテージの物の面白さは、薄く色落ちしたものは、グレー色になっていることで、黒っぽさから離れてマイルドになっていることです。

さらに、何本かグレー系に色落ちした「501」のブラックを集めていく中で、あることに気付きます。

濃淡や色味の違いのあるグレーのリーバイス501。

何点も持っているのにほとんどぴったり同じグレーがない、かぶらないという事実。

そして、モカ系のグレーとか、ブルーグレーのような青系に枝分かれして存在しているようでした。

グレーといってもカラーの細かい部分は奥が深いようです。

コーデするとき、モカ系のグレーの「501」は焦げ茶の他のアイテムと合わせたりなどしていました。

グレーも黒の延長というわけではないのです。

これがとても素晴らしい味わいと言えるかもしれません。

そして、先ほども記しましたように、色落ちたグレーのコーデは、ブラック系のコーデであってもやわらかい印象になります。

シャープになり過ぎず、マイルドにまとめられるのです。

しかも色の調子に違いがあるので、集めるのも楽しいということ。

グレーといってもバラエティーに富んだ様々なトーンの違いのグレー色が楽しめるというのが真っ黒そのままにはない醍醐味です。

あとがき

YouTube動画でチョイスした「501」は中間に色落ちしたそれぞれの色でしたが、

これらをはき込んだ行く末は、薄ブルーや薄グレーになってきます。

色落ちの楽しみとコーデの楽しみと両方をダブルで味わえます。

長い間黒コーデ好きだったのですが、途中から同時にグレーコーデも好きになりました。

そのきっかけが色落ちした糸染めの「501」のグレーにあったのです。

「リーバイス501」のブラックの色落ちしたものをグレーの色ととらえて、コーデしていくと黒系コーデもその幅が広がってゆきます。

黒色は他のどんな色にも負けない色自体の強さを持っています。

実際に絵の具で黒に何を混ぜても、黒が勝る色味にしかならないというところに証明されます。

そんな黒コーデでまとめることが好きな方というのはおそらく強さの表現であったり意志を洋服で表現したりすることを直感的にも感じている方なのかも。。

それに比べて、1トーン落ちたグレーという色というのは、緊張感ある黒から少し緩めな心地になるものです。

スーツを装うことで、気が引き締まるなどと言われますが、黒を着ることで、その色の強さ通り、それを身にまとう自身も強く見せたり、「自信」を自分でも感じたりできるものです。

グレーはそれに対して、色が抜けたことで、リラックスしたやわらかな気持ちで身に纏える色です。

黒コーデライフのワードローブに、少しグレーを入れ込むということで、豊かな人生にまでなれたら、それは素敵な事です(^-^)。

<経理>個人事業主のハンドメイド事業の棚卸作業と仕訳(前期からの繰越製品を今期に廃棄処分をした場合の仕訳も含む)【199】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主のハンドメイド業を持つ私が1月に入って早めに行うこと。

それは、決算の棚卸作業。

なぜ早めが良いかと言うには理由があります。

次の期になったとたんに、製作によって材料が減って変化していくからなのです。

そうしますと早くに在庫ストック分をカウントすることが分かりやすくて、後がとても楽です。

個人事業主のハンドメイド業者が1月になったら早めに作業しておくのがよい棚卸作業の内容

冒頭でもお伝えしましたように、1月に入ったらすぐに意識すること。

それは、棚卸作業を早めに行うことです。

棚卸作業というのは、主に2点のことを行うこと。

①遡ること12/31時点の「材料」の未使用分を数える。

②同じく12/31時点の「製品」の売れ残った数を数える。

です。

この数えるという言い方があいまいですが、数量の把握と同時に、①と②をそれぞれ「金額」で把握するのです、しかもその金額というのは「原価」です。

①の場合は、原価というのは実際の購入価格そのまんまで正解です。

ですから、過去の「材料仕入-買掛金」もしくは、「材料仕入-現金」という仕訳を帳簿で確認したり、材料購入の納品書や領収書、レシート等を見返す作業が必要となります。

②の場合は、下準備が事前にあってこそスムーズにできるものです。

原価表というものを1商品につき1つずつデジタル(エクセル等)で作っている状態にしておくと、この作業がものすごく簡単になります。

昨年度は、私は個人事業主1年目だったので製品原価表の中の材料の部分が事業主以前の何年も前のストックだったりして、正確な原価表というのは作っていませんでした。

しかし、今年度は新たに購入の事業主スタート後の材料だらけになってきて、正確な原価表が可能になりました。

そうすると原価表のエクセル表の合計の値を拾えばよいだけで楽です。

日々のコツコツとしたまめな作業、これは製品完成の時点でそれぞれ行っていけば、作業が散らされて5分程度で1点の原価表が完成するぐらいの短い作業となります。

原価表の作り方などは、また別の記事でアップするとしまして、ここでは、そこから合計「金額の値」を引っ張ってくるだけでよいのだということをお伝えするにとどめますね。

ところで、実は①の材料についても準備があるとよいと言えるのです。

確定申告の時期になって慌ててバタバタと過去の領収書を調べたりなどはなかなか骨の折れる作業。

そのようなことをせずとも、事前の材料のリスト作りで、その表だけで棚卸資産表を作るところへ進めるのです。

それをYouTube動画におさめていますので、よろしければ、ご視聴どうぞ(^-^)。

あくまでYOUTUBE動画はまだ①に関してしかアップしていませんので、②をアップしたらまた、貼り付けますね。

棚卸の仕訳(材料と製品それぞれの残り分の金額把握)

さて、仕訳をするにあたって、①材料在庫の棚卸表、②製品在庫の棚卸表とをエビデンスとして完成させていきます。

①材料在庫の棚卸表の例
②製品在庫の棚卸表の例

数字や写真はあくまでも例です。

そして、①と②を分けてそれぞれで仕訳するのが良いとのことです。

この合算してしまわず2種で計上するというのは税務署様からの推奨でした。

この2種というのは材料と製品の2種。

仕訳の行数は、材料で通常棚卸は2行1セットの仕訳ですから、①と②それぞれ2行ずつ合計4行の計上です。(すみませんややこしい言い方で<m(__)m>)

また、②が写真付きであるのかどうかは、私が自分自身の把握でして、あった方が分かるのでこうしています。製品番号だけでも本来十分ではあるかと思いますが。

この写真は、次の事項になる廃棄処分の時にイメージがわきやすいので、この表を利用する廃棄処分の仕訳の時に有効だからということで写真を使っているということも大いにあります。

では、まず材料の棚卸の仕訳。

2019.12.31・・・①材料在庫棚卸仕訳(前期末に¥5,000だったと仮定)

5,000 期首材料棚卸高 ※今期首時点の材料在庫 材料 5,000

10,000 材料 ※今期末時点の材料在庫 期末材料棚卸高 10,000

はい、今度は製品の方。

2019.12.31・・・②製品在庫の棚卸仕訳(前期末に¥7,000だったと仮定)

7,000 期首製品棚卸高 ※今期首時点の製品在庫 製品 7,000

14,566 製品 ※今期末時点の製品在庫 期末製品棚卸高 14,566

これで、12/31時点で、¥14,566分相当の価値の製品が売れ残っていたということが正式に帳簿に計上された、(事実としてアップされた)ということです。

製品廃棄をした場合の仕訳

期の途中で製品を廃棄することがあります。

私の場合まだ技術が未熟で今後販売するには説得力がない作品のバッグをまだまだ今回も廃棄処分したものがあるのです。

その仕訳をお伝えしたいと思います。

実際廃棄処分をした日は、期中の6月頃だったのですが、廃棄した商品の記録だけは別紙でエクセルに記録してありました。

昨年の棚卸表の横に「廃棄」などとメモ的に記録しておくことが最も分かりやすいかと思います。

そして、廃棄処分のエビデンスとして、前期の製品棚卸表の横に廃棄と記入した別表をコピーしながら作った廃棄処分表みたいな表を用意するのです。

廃棄処分額は製品原価ですので、金額もその棚卸表である製品原価をそのまま利用できます。

製品廃棄処分表:前期の製品棚卸表を加工して使うのがスムーズ。

そして、仕訳は、

2019.12.31

4,000 製品廃棄損 ※前期末製品在庫5点中2点を廃棄処分 材料仕入 4,000

と行います。

私は最初、この借方の「材料仕入」を「製品」という科目で行おうとしていました。

そうすると、先ほど行ってきた棚卸の仕訳の金額に矛盾が生じてしまいます。

確かに前期の製品から廃棄したから、振り替えて製品の金額を減らすと考えてしまうのですが、そうするとここで急に確定したはずの製品の金額を変えてしまうので、いじってはいけない、それ以上触ってはいけない数字だと考えられます。

そしてやむなく、「製品」という科目を避けるために、「材料仕入」という科目を借方に持ってくるということに至ります。

そうするとこの廃棄の仕訳のタイミングは上記の製品や材料の棚卸仕訳の前も後でもどちらでもよいということになります。

「製品」という科目を使ってしまう場合、たとえ棚卸仕訳の前の順番で計上するとか、もしくは、6月の廃棄を実際にした時点で6月で計上したとしても結局は、前期から繰り越してきた「製品」の金額が突然期中で変わってしまっていますから、期末で行う棚卸の仕訳の「製品」が前期末と一致しないというおかしな矛盾が起きます。

よって廃棄処分の際に「製品」という科目を使わないというのが正解でしょう。

また、製品廃棄処分の計上は期末に行うと、在庫を減らそうと悪い操作をしているかのような疑いがもたれるから、期中に行っておくのがよいという意見もあるようですが、そんなことはないです。

いつ廃棄したかは、12/31の計上時に摘要欄に記載すれば、期末でOKな仕訳だと思います。

なので、

・廃棄した日付:6月頃

・廃棄した理由:製品の技術の未熟さと付加価値の不足、今後売れそうな見込みがない等の判断による

などをエビデンスに記入しておくと実直です。

なにも怪しいことをしているのではないのです、実際にそういう場面が事実としてあったということなのですから。

廃棄処分すること自体は認められた行為です。

ただ、SDGs分野からは今後は起こらないようにしていきたいものです(^_^;)。

あとがき

今回は、ここまでですね。

廃棄処分の仕訳はわざわざ行わないということもできてしまいます。

しかし、今後は廃棄などしないで済むような納得の製作になることの改善もあって前期からの在庫の分からの廃棄は「製品廃棄損」科目をあえて計上しています。

そうしないと見えないところで利益も変わります。廃棄した場合としていない場合を区別したいわけです。

ところで、当期内に出来上がった製品を当期内で廃棄の場合を税務署さんに聞いてみました。

税務署さんに問い合わせした時のお話では、前期末からの在庫でなく当期で新規に作って、当期で廃棄の場合は、材料仕入-買掛金の材料購入時の仕訳そのままを活かした費用で終わらせるということでよいようです。

すべてそれを製品廃棄損で仕訳するのはきりがない、本来はそれがベタベタなやり方かもしれないけれども、その必要はないとのこと。

よって当期に作った製品は、当期に廃棄しても、わざわざ廃棄処分仕訳をしないということです。私もそれには納得していまして、それで良いかと思います。

実際は、当期製作のものは、もう少し粘って販売しますので、当期内でやすやすと廃棄処分することは稀(まれ)ですのであまりこのケースにはなりませんし。

では終わります。経理ブログ増やしてまいりたいと思います。もしご参考になる点があったなら、幸いです。

遠出用の安心ジュエリー3セットの組み方で自分らしさが出せる、「同素材同色型」と「別素材別色型」の比較【375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ジュエリーをたくさん集めてまいりました。

コスチュームジュエリーのようなメッキ物から18金やプラチナに宝石が乗った本物ジュエリーまで様々です。

数多くのジュエリーを集め、多くの組み合わせを考えました中で1つ言えることは、シーンによってのジュエリーレベルの使い分けです。

このたびは、遠出や旅行などの、意識があちこち散漫になるような忙しいシーンを想定し、万が一不慮の事態が起きることにも備えられるような丈夫で比較的安価で装えるジュエリーのセットをご紹介したいと思います。

ただご紹介するだけではなく、比較入りの企画としまして、「同素材同色」と「異素材異色」との2種を比較してみたいと思います。

それぞれに3セットずつ組み合わせのセットを設けましたので比較しやすくなっていると思います。

どうぞじっくりと楽しんでいってくださいませ(^-^)。

2種類の集め方の比較、①ステンレスやシルバー925の地金だけを集めた3セットと②地金や天然石にカラーが豊富に入った3セット

①の集め方:シルバー1色で、ロングネックレスをメインとして集めた3アイテムx3セット

では、今回のテーマに沿い2種の集め方を比べてみましょう。

どのセットにもネックレス、ブレス、リングの3アイテムが必ず入った3アイテムで成り立つものになります。

1つ目は、一応3セットに分かれてはいるけれど全体としては似たようなテイスト。

チェーンの1つ1つのパーツの形をブレスとネックレスとでそろえているところが同じです。

全体としては、ほぼシルバー1色だけの色使いで、同色のシルバーながらネックレスの段差とか太さで変化を付けてその違いを楽しめる異種の3セットとしました。

メッキは1つもなくそこそこなレベルであり、ネックレスとブレスはすべてステンレス製。

リングはシルバー925製です。

そして、時々「ティファニー」様のブランドリングなども混ぜています。

次は②の集め方です↓。

②の集め方:シルバー、ゴールド、カラーとかたまりごとに色目を特化させて集めた3アイテムx3セット

3種がそれぞれ色がはっきりと区別されています。シルバー、ゴールド、カラーというように特化した色のセットにしています。

①との違いで際立つのは、パッと見てカラフルなところです。

一番左はゴールドといってもすべてはステンレス製。

真ん中はシルバーカラー1色。

右はクールなマルチカラーです。

色とりどりのマルチカラーはサファイア。

研磨の度合いでこうした濁った鉱物に近い形のサファイアも親しみやすくて良いものです。

バングルは「フェンディ」様の馬の透かしモチーフ。

こちらにもハイブランドジュエリーを取り入れました。

比較という点においては、①はとにかく銀色に特化したことを深堀りするようなもので、銀色が共通にベースになっています。

違いがどこにあるのかというのは、チェーンのデザインや2連の段差の有無などの違いです。

対する②は、一目瞭然に分かりやすい別の3セットなのだということの表現です。

どの1セットも別物であることが明らかで、ゴールドはゴールドの出番がありますし、真ん中のシルバー1色はこれも色がにぎやかなお洋服の場合はかえって選択するに相応しいものになります。

一番右は、地味過ぎたり物足りない単調なお洋服に対して満足度を高めるためにこのジュエリーでフォローしてあげることができるのです。

そうしてどのセットにも出番があるように割り振るということをしました。

ただこうも言えまして、①のシルバーだけの3セットは、②よりも「豊富なジュエリー」の印象になることができます。

共通点を多く含む①は、かえって拘りやオシャレ度がより高く感じてもらえるというメリットがあると見ています。

あとがき

この度の比較において分かりやすく2ケースをご紹介致しましたが、いろいろアレンジ可能ですので、これと決まっているわけではありません。

ただ、「遠方用」の安心ジュエリーとしては3セットあれば十分だと思っています。

この「3」という数字をキーワードとして、3アイテム3セットと「3」で考えたメソッドになります。

遠方へお出かけの際は、高価なジュエリーは控えられた方がよろしいかと。

海外だと目を付けられ、犯罪のターゲットになりかねませんし、安全という印象の国内でもアクティブなシーンでは気持ちの散漫さから紛失のハプニングが起きやすいからです。

思いっきり楽しめる素敵な旅を是非、そして、おしゃれなフォトにその素敵な装いが「パシャリ♪」とおさめられますよう(^-^)。

ポケットが付いていないならポーチを作ってお部屋を1つ追加する案【104】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、<黒白ボーダーシリーズ>いうタイトルで、3点黒白ボーダーのバッグだけを作っていくという、細かな部分にスポットを当てたシリーズです。

とはいえ、黒白ボーダーは洋服でも、王道の柄。

今や当たり前というか、どこにでも散在するようなイメージかもしれません。

それほど、珍しい柄でもなく、広く行き渡って知られた柄で、黒白ボーダーのお洋服は日常着のイメージなのかな。

だからこそ、ひょっとすると逆に素敵な物を選びだすことが難しく、その点がセンスの見せどころである思う時があります。

黒白ボーダーでもいろいろなテイストに分かれていて、粗いピッチなのか、細かいピッチなのかなど、黒白ボーダーと的を絞ったようでも、さらにそこから細かく分かれています。

昔懐かしい1980年代に着た黒白ボーダーの洋服の記憶のイメージ

私も、その昔子供の頃に黒白ボーダーの洋服を着ていたことを覚えています。

2点ほど記憶にあるのですが、1つは、小学校の6年生あたりに、卒業の写真撮影用もあって、洋服を新調した時だったと思います。

なので、探せば、きっと写真は出てくると思うのですが、ノースリーブに胸にリボンが共布で付いていたドレスライクのもの。

小学生にしては大人っぽいノースリーブ。

黒白というよりチャコールグレー×生成でした。

そのノースリは、ニットでやわらかくて薄手の春夏素材。

そして、ボトムのスカートは裏地付きのかぎ針ニットのひざ丈スカート。

こちらが濃グレー。

ボーダーの濃グレーとスカートの色がマッチしていたかと記憶しています。

なんか思い出しているとその写真が見たくてワクワクしてきました。

もう1点は、中学生の頃だったかと思います。

半袖の黒白ボーダーなのですけれど、ボーダーのピッチが2cm巾ほどあるやや太め。

得にどこかのブランドということでもなかったと思いますが、着やすくて、合わせやすくて何度も着た記憶です。

ネックのラインのラッピングが、白い生地で行ってあったということが爽やかに見える1つの特徴であったかもしれません。

ボトムには、デニムのミニスカートを合わせていたかと思います。

ブルー色の薄い色のデニムが、黒白ボーダーとロックっぽいテイストでてっぱんコンビです♪。

という、私なりの黒白ボーダーのお洋服の思い出の記憶のお話でした。

このことが何らかこの度のボーダーのポーチ製作に影響しているのではと思い呼び起こしてみたエピソードです。

ポーチに手間をかけたパッチワークボーダーに仕立てる

もともと黒白パッチワークボーダーのみのボディーバッグを作ってありました。

その様子は、【101】の投稿でお伝えしました。

もともと<はぎれシリーズ>の一環として作ったものですから、ポケットが付いてなかったのです。

しかし、出来上がりがなかなか立派なものになったので、ポケットが無いことのフォローを兼ねて、セット物にしていこうと試みたのが今回のボーダーのポーチの追加です。

バッグの中で使用するポーチですが、サイズもたっぷりとあります。

左-黒白パッチワークボーダーボディーバッグ:<サイズ>縦21cmx横21/26cmx✖マチ10cm。
右-黒白パッチワークボーダーポーチ:<サイズ>縦19cmx横16cmxマチ無し。
<表地-黒と白>スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。
<裏地-黒:バッグ用>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
<裏地-グレー:ポーチ用>素材名不明、綿/100%、日本製。

バッグの中にポーチは一応入ります。

結構ここまで細かいパッチワークボーダーは手が込んであることになります。

先端の色に合わせたラッピングの色を選ぶことで柄の流れがスムーズに映ります。

端同士をオフと黒とで、ラッピング布を使い分けていますね。

あとがき

1980年代のお洋服のエピソードをたくさん書かせていただきましたのは、実はあそこに今回のヒントが入っているのではないかと感じているからです。

ボーダーの巾の違いを複数の黒白ボーダーでお洋服で着用体験済みであったということ。

粗い方をボディーバッグに、細かい方をポーチにという発想が出来たことが何かしら過去からヒントを得ていると思います。

また、小学生の時のノースリーブのセットアップのお洋服は、おそらく卒業のアルバムの撮影用に買ってもらったお洋服でドレスライクです。

そして、下に合わせたチャコールグレーのスカートがニット編みだったので、今回のニットの素材の凹凸感あるスポーツメッシュという生地を使ったボーダーという選択も何かしらそこにリンクしているかのようです。

小さいころの感覚というのは結構あなどれません。

何気なく見たもの、聞いたものこそかえって何十年も経過した今思い出すこともあるものです。

人の、「ひらめき」とか「発想」というのは、ここ最近の学びとか見地からだけではない、生まれてからここまで歩んできた道の途中にあったすべてのことに結びついたものであると思います。

そう考えると、これまでの長い時間は決して無駄ではないということです(^-^)。

ボタンのマーブルに表情あり、うるんだ瞳がキュートなフリースねずみボディーバッグ【103】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、動物シリーズの3点目。

今年の主役、ねずみのボディーバッグを作りました。

この時に使った素材がフリースです。

モフモフしてはいるけれど、出来上がるとそれほど季節感は問わない感じのフリース。

とても偶然で、今年がねずみ年などとは、何も意識もせずに、フリースのグレーの生地を去年から調達していました。

まさかネズミをバッグで作るとはその時は、考えてもみませんでした。

持つ人はもちろん、そのバッグを見た側の人もキュンとくるようなお品になればと工夫をしました。

柔らかいラインのフリースで多角形を形作ることの難しさ

ねずみボディーバッグ:<サイズ>縦15cmx横25cmxマチ7cm。
<表地>フリース、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。

ねずみの耳を変形の8角形に形作りました。

ひっくり返すと8箇所もの角をすべて綺麗に出すことは不可能であるということで、縫い代を折り込んでの貼り合わせです。

角が出やすいのと耳がピンと立つように2枚共に接着芯に加えてハード薄芯を貼りました。

その効果はなかなかのものです。

ただ、そうしてもやはり角が出にくいのはフリースという素材の柔らかさのデメリットでしょう。

目に表情を出す工夫の1つ、マーブルのボタンの瞳の潤み効果

今回③ねずみに使用のボタンは、①犬②うさぎの時と違う種類のボタンです。

共通する点は、大きいということと、ボタンの足が無いタイプということです。

足があることでキョロキョロと動いてしまうことは意向に沿いません。

「まなざし」というものを非常に重視して、目が泳がぬよう、そしてキュートな感じがたっぷり感じられるということで偶然にもマーブルが入っていたこのたびのボタンがとても有効でした。

目の表情:マーブルが入っていることの効果は大きいです。
目に表情が出ていて、良きボタンとの出会いでした。

あとがき

動物シリーズはこのねずみさんで最終です。

犬、ウサギ、ネズミとそれぞれ耳に特徴がありその違いをどう区別するのかなど大変私が良き経験となりました。

バッグの製作に動物を取り入れるそのデザインは、完全にデフォルメです。

かえってこのデフォルメデザインというのは、難易度があるかもしれません。

デフォルメできるということは、物の形をよく見て、その特徴を集約できることだと思うので、ある意味「対象物のとらえ方」みたいな技術だと思います。

特に絵やデザイン画の技術を持っていない私が、単純に今までのやり方をそのまま取り入れながら出来上がったこのたびの3つの動物バッグでした。

一度っきりの製作にはなりましたが、この製作が将来の何かの時にエピソードとして語ったり、ヒントになればと思います。

大変この<動物シリーズ>は貴重な経験でした<m(__)m>。

かわいいと思うキュンとした気持ちをバッグにして表現することに挑戦、花柄ウサギさんバッグの製作【102】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

もともと長年のうさぎ好きな私です。

ウサギのマスコットとかキーホルダーをこれまで随分集めてきました。

ほんの一部ですが、少しご紹介したいと思います↓。

左上から時計回りに:「COACH(コーチ)」様のうさぎのキーホルダー、
木製のうさぎの鍋敷き、
「russet(ラシット)」様のうさぎのキーホルダー、
「aranziaronzo(アランジアアロンゾ)」様のうさぎのキーホルダー。

こうしてみてみると、結構バッグブランド様もうさぎのモチーフに注目して商品を製造されていたのですね。

今回は、こういったミニサイズのものではなく、もっと大きなアイテム、うさぎのお顔そのものが入れ物になったバッグを作っていこうと思いました。

ただ今進行中のハンドメイドバッグの<動物シリーズ>という企画の中に好きなウサギさんを盛り込みました。

シリーズの①は犬のボディーバッグでした。

【98】の投稿の犬のボデイディーバッグ:目のボタンが今回のウサギさんと同じです。

今回の②は、うさぎの耳を持ち手に活かした袋型のバッグを作ります。

うさぎの顔の形が出来上がり、かわいい仕掛けを入れ込んでいきたいと思っています。

落ち着いた大人の可愛さがある柄の選択

大人が持つバッグです。

うさぎを可愛く作ると同時にシックでもありたいのです。

そこで、生地は、かわいらしさもありながら、高級感ある感じのをチョイス。

<表地・裏地共通>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。
・・・エスパンディーというのは、縦糸と横糸の収縮率の違いを利用した生地の作り方の1種。
ストレッチ性を生む効果とか肌触りの良さが感じられる洋服用の素材のようです。
今回は、これをバッグにしていくのです(^-^)。

小花柄はたくさんあるかと思うのですが、お花がエキゾチックで色もはっきりとしていて美しいです。

白地というところもあっさりしていてクリアです。

うさぎさんの丸みをこのニットのやわらか素材で表すことが出来ればとも思っています。

縫い代の隠し方2通りをコンビにした作りが特徴

さて、私がバッグのいろいろな形を作っていく時によく使っている方法の、縫い代を内側に表地、裏地互いに折り込んで、1枚のプレート状のパーツにして、最後に組み立てるだけという方法があります。

この方法を一部取り込みながら、ひっくり返しの方法とのハイブリット構造です。

うさぎの顔の下の方をぷっくりさせる時にはやはり、ひっくり返しの方法が大変有効でふんわりと仕上がります。

よって、2通りの方法をそれぞれ相応しい場所に採用していきました。

本体部分の裏地側:すでにポケット取り付けが完了しています。
そして、この持ち手周辺のうさぎの頭の位置のような部分のU字カーブも貼り合わせなのです。
表地と裏地を縫い代1.5cmで中側に折り込み貼り合わせ、ウサギ型の1枚のプレート状のパーツに。
前後2枚のプレート状のパーツができるわけですね。
それを最終的に縫ってくっつけて袋にしていく方法です。

この作業のとても重要なことは、ウサギの耳周辺のカーブが主に4箇所あるわけで、そのカーブをいかにうまく縫い代1.5cmで中側に折り込むかという部分です。

ただただ折り込むのはカーブは物理的に難しい。

ということで、カーブに、切り込みを入れます。

そうすると、切り込みが左右に開くので、カーブを描きやすくなります。

生地が狭い動きから広い動きができるようになる効果があり、縫い代が開放的になって良い行き場ができます。

この方法で、4箇所のカーブをうまく綺麗に仕上げます。

切り込みも1つの手段ですが、切り込みを入れる前に、伸び止めテープのバイアスをカーブの部分を中心にその周辺数センチに貼るということもしました。

伸び止めテープの役割として、カーブの生地を伸びすぎないように固定することもあるし、やはり、綺麗なカーブを出すための1つの工夫になるかと思うのです。

この伸び止めテープ(バイアス)+気持ち深めの切り込みによってまあるく美しいカーブに作っていくのです。

底のマチは裏側でつまみひっくり返します。
表地と裏地を両方重ねて1つのマチを作るところが少し個性的かもしれません。
マチの共布ラッピング:まずは、1cmの地縫い+ラッピングと作業の段階が分かれます。

1cmの縫い代に対して、4.5cm-5cmの幅の共布テープをラッピングというのが綺麗にできるサイズ感。

生地の厚みや中に入れてある芯地などにより多少変わるので4.5cm-5cmとお伝えしておきます。

この場合ニットであることの融通と特に厚みがあるわけではないので、4.5cm幅のパイピング布で行えました。

そうして、このようにひっくり返しをしまして、底板も共布くるみ底板で取り付けて、完成です。
ひっくり返し行うことで、サイドとか底の部分のラインがぷっくりと丸みをおびます。

これで、うさぎさんのお顔のぷっくり感を表現したということになります。

それで、ひっくり返しの過程で少し分かりにくかった部分をあらためて、お伝えしたいと思います。

プレート状では縫い代がすべて隠されて、それでもサイドの部分はひっくり返しになっていますね。

それでも、更にひっくり返したというのは。。。

内側から見たサイドの縫い合わせ部分
:ほんの僅か数ミリをつまんで縫い合わせるだけのすっきりとした縫い代です。
もともと本来のゲジゲジの縫い代はプレート状にする際に隠れ済みです。
この時には当然ゲジゲジは存在しませんので最低限の数ミリだけつまめばよいのです。
薄地ならではの可能なやり方ですね。厚みがある生地ではこのようにはいきません。

真ん丸な目がキュートなウサギバッグの完成

ウサギバッグの完成:24cmx横34cmxマチ8cm(取っ手部分は26cm程)。
大きなボタンの目力でキュンとするような可愛さを生み出したいのです。

想像していていた感じに思うように出来上がりました。

動物バッグは、眺めているときのキュンとくることなどの心持ちにも価値が生まれます。

自分だけでなく、電車などで持っている時に他の人が見ても他の人にも可愛いと思ってもらえ、注目を集めるなどの想定ができます。

あとがき

ここ最近、youtubeで、うさぎさんを飼ってみえるお二人のチャンネルをそれぞれ登録させていただきまして、毎回視聴させていただいております。

今までうさぎが好きでしたが、その2匹ともメス。

とても動きがかわいかったり、何か人間に近い様子なども面白いく、そしてなんといっても2匹ともべっぴんさんです。

アップでウサギを撮影されているので、今まで思わなかったまたさらなる可愛さなどを知ってしまいます。

そういう動画を見ていたから今回のようなウサギバッグが製作できたと思います。

私も何かしら、その可愛い動画で観察していたのですね。YouTubeの飼い主様、ありがとうございます(^-^)。

お気に入りのイタリアブランドの品質表示を多数見ながら読み解く、ツヤのある素材の多使用によって作りたかったテイスト【278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フェンディ」様、「アルマーニ」様のイタリアブランドの素材の良さにはまり、この2ブランドの洋服ばかりを見つけようと古着市場を探索していた時期があります。

一番に良質さがぱっと見で感じられるということがあるのですが、素材のユニークさとか、使っている混率お洋服の表面に分かりやすく現れるような特徴のあるものです。

今回は、そのような魅力的な混率というのはどんな素材がどれくらい入っているからそのような素敵になるのかということを、もう少し深堀りしてみましたとても現実的なお話です。

キャミとセーターそれぞれの品質表示をじっくりと読み解く

アイテムの実物写真がもうなくて、大変申し訳ないですが、キャミソールとセーターに付いていた品質表示の記録だけ残っていましてそれを見ていきたいと思います。

「フェンディ」ブランドの方がキャミソール。

このキャミは、前面が、柄みたいになっていて、凹凸感のある黒色でした。

背面は無地のつるりとした黒無地です。

どちらかというとインナーに着るよりも表に見せて着るようなわりと厚手なものでした。

下の写真の①になります。

左上の①は「FENDI:フェンディ」の黒のニットキャミの品質表示です。

「フェンディ」様は、イタリア製が主流のようです。

まず、このタイトルのような記載のイタリア語でいう「tessutto」というのは、「生地/素材」というような意味になります。

「composizione tessuto」で、「生地の混率」というような言葉です。

このⅠとⅡは、パーツの場所を表しているかと思います。

一般的に前面がⅠ、背面がⅡかと思われます。

この「PA」というのは「ポリアミド」の略。

ポリアミドは、「ナイロン」とイコールです。

イタリアものでは、ナイロンと表現せずに、「polyamide」の頭文字をとって「PA」と表記されることも多いです。

それなのに面白いのは、背面のⅡはPAでなく、NY(ナイロン=nylon)と表記されているのが不思議です(^_^;)。

表記の仕方がバラバラなのはなぜなのでしょうね。

そして、25%の「EA」は、elastane(エラスタン)の略です。

これは、ゴムの素材ということで、ポリウレタン:「pu」とか「スパンデックス:spandex」にイコールです。

右の②は、「アルマーニ」様のサンドベージュのセーターです。

とても素敵なエコロジーなベージュ色なのですが、こちらの混率に「ビスコース」が記載されています。

ビスコースはレーヨンのことと言い切ってしまうのは、ちょっと待ったであり、「レーヨンの仲間」という表現が良いかと思います。

イタリアの表記では、レーヨン:rayonは使われていないのです。

決まって、このビスコース:viscoseです。

「フェンディ」様や「アルマーニ」様の古着が味わい深い理由に、この素材が大いに関係していると思います。

ナイロンとかビスコースの素材には高級感があってお出かけ着にはもってこいといった感じです。

ナイロンは目が詰まっていてツヤもあり高級感があります。

素材的にも長持ちで傷みにくい頑強な素材だと思います。

ビスコースはとてもしなやかで、こちらも高級感があります。

いいなあと思った時に品質表示を見ると、ナイロンとかビスコース入りであることが多いのです。

シルク:SILKも一部分に混ぜてあるものもよく見かけます。

そういう部分からすると、日本製の洋服は、綿とかポリエステルが圧倒的に多いと思います。

その辺りが文化や志向の違いなのか、イタリア製ならではの混率に見られる魅力かもしれません。

光ったり、ツヤのある素材が特に多いのがお出かけ着などにとてもはまります。

こうして、ツヤによる高級感を出し、お洋服をたたえているかのように思えます。

いつでもお出かけ着を纏い、常によそ行きのような感覚を感じます。

イタリア製ブランド、「 LUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループジャケット

では、違うブランドのイタリア製のお洋服も見てみましょうか。

今度は冬にも着れるウール系のループが素敵なジャケットです。

襟無しでとても粋、抜け感が演出できる衿無しジャケットはお勧めアイテムの1つです。

ループであっても冬物感があまり感じられないので、まだ寒い春先などにはもってこいです。

さっくりと羽織ることができて、意外に季節が長く着られるようなものです。

ロングジャケット:「ROUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループが素敵な襟無しのダブル。

ワンピースの上にサクッと羽織るように前開きのまま来たりするのが雰囲気◎。

ブランドネーム:背ネームにちょっと汗染みがありますが(^_^;)。結構有名なブランド様みたいです。
表地の品質表示:毛/97%、ナイロン/3%だという表記がされています。

この、97%入っている「ラナ:lana」は、「毛/ウール」の事で、毛の中でも羊毛です。

通常毛というのは、大部分が羊の毛ですので、毛とだけ表記があるものは羊さんの毛だと思ったら間違いありません。

その他、特別な毛として、カシミアやアルパカが存在していて、それは、表記がまた別のイタリア語になります。

例えば、カシミアであれば、「cachemire」か略語表記の「WS」という表記になりますので、ちゃんと毛の種類の違いは表示されるわけです。

ところで、次にご紹介します混率について、かなり表面の感じに影響する良い混率だと思っています。

毛が97%で100%でない、残りの分がナイロンが入っているというこの組み合わせです。

もっと混率が区切りよく、毛/90%、ナイロン/10%というのが、ビンテージのピーコートとか、スタジアムジャンパー(スタジャン)で見ることがあります。

この毛/90%、ナイロン/10%というのは、通称「メルトン」という呼び名があるような風合いの生地で、毛特有のもさもさした感じをナイロンの10%が滑らかに強固にしてくれています。

よって長持ちしたり、いつまでも良い表面でいられたり、高級感があったりなどのすぐれた質のものだと思います。

そういったメルトンに近いような、このナイロンを組み込んだ混率は、むしろ、毛/100%だけでできているよりも、ツヤがあり表面の感じが毛羽立たないでいられるようです。

その先にある未来は「長持ち」ということが見込めます。

いつまでもツヤ有る良い様相を保ってくれるので、過去にメルトンの紺のピーコートを学生時代に何年も着用し続けました。

毛/97%、ナイロン/3%の表面の風合い:毛羽立っていなくてツヤもあるのは、ナイロン/3%の混入の成果。

ということで、もし、コートとかジャケットを選ばれる際に、一度品質表示を見てみて、ナイロンがわずかでも入っていると長い目で見て良質さが保てるものだと思っていただくとよいかと思います。

毛/100%よりも使用後の傷みが断然起こりにくいと言えますので、毛/100%だけにこだわるよりも視野を広げることをお勧めします。

裏地の品質表示:レーヨン/65%、アセテート/35%ということが表記されています。

ここにも、ビスコースが出てきましたね。

イタリア製ではビスコースは表地、裏地問わず取り入れられる活躍の素材であるようです。

日本製では、なかなか裏地にレーヨンは使われていないですので、この辺りも国や文化の違いでしょうか。

アセテートも裏地には時々使われる素材です。

アセテート/100%という素材がさらさらしていてしっとり感もある特徴がある記憶があります。

ハンドメイドバッグに使用したことがあるアセテート。

洋服の場合裏地にしっとり感やさらっと感を加えてくれるアセテートの存在も確かなものです。

裏地に使われる素材はそれほど多くはないかと思います。

なぜなら、条件があり、着脱がしやすいためには、袖を通したりする部分や背の部分を滑らせて着用しますので、つるりとしていてなめらかな表層でないと具合が悪いわけです。

そうすると、主に数種類だけが裏地に使われている素材としてよく見かけるものになります。

まずは、ポリエステル、これが一般的ですね。

そして高級なコートやジャケットの場合キュプラもあります。

キュプラは、ツヤもひときわ、そして、サラサラ感も伴っているもので、見た目の高級感も感じられます。

その他は、レーヨンやアセテートです。

レーヨンはややしんなりしているので、裏地には向きな混率なのですね。

今回のようにアセテートと組み合わせた混合のものになっているのも納得です。

裏地の素材感には、滑りやすい「機能」が入っているわけです。

今回もYouTube動画がございます。

ところで、動画をご覧いただく前に1つお伝えしたいことがあります。

YouTube動画内で、前述の「フェンディ」ブランドのⅠ、Ⅱについての表記が、前面がの柄なので混合の方の表記のⅡにあたるのではないかというお話をさせていただいておりますが、動画をアップした後から考えてみると、いやいや、Ⅰが前面、Ⅱが背面のことでいいのではと思えて来ました。

そのあたりが、ブログ記事とYouTube動画内と内容が違っていますので、申し訳ございません<m(__)m>。

私が、前面の柄が入っていることが混率も混合だという判断をうっかりしてしまいましたが、そうではなくて、ナイロン/100%というのは、基布の部分も柄の部分もナイロンだからそういう1本の表記で良かったのかとも思えます。

そして、背面のナイロン/75%、ポリウレタン/25%は、無地なんだけどびよーんと伸びるように作ってある無地ということで、黒無地だけれど混合された混率であるという考え方で良いかと思い直しました。

そうすると、やはり一般的な考え方のⅠが前、Ⅱが背という示し方で合っていると思えてきたのです。

あとがき

今回は、イタリア製のアイテムの品質表示を見てみました。

こうして品質表示をじっくり見てみると面白いですね。

イタリア語は自身も未知ですが、数多くイタリア製の洋服を見たことから何かその表記の部分に関しては親しみを感じています。

イタリア語の謎というか、なぜ4種も似た語尾の違いの表記を並べるのかはまだ分かっていないのでその辺りに関しては、興味があるところです。

おそらく、語学の決まりのようなものがあって表記を多数せねばならない事情があるのかと思いますが。。

洋服も見た感じ、着心地などはまず重視する部分ですが、こうして品質表示をじっくり見る中で何か見えてくるものもあるようです。

なぜこの素材を使ったのか、製造業者様、デザイナー様は何を伝えたかったのか。。

そんなことが分かった時は、洋服の作り手とユーザーの波動が合った時なのかもしれません。

そして、ユーザーにまでその意味が伝わる洋服というものには、「哲学」が込められた商品ということになるのではないかと。

パッチワークでボーダーボディーバッグを作った時の柄の美しい現れ方の研究【101】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ニット素材のスポーツ衣類向けの生地でバッグを作っていきました。

多めに余ったはぎれを使いますので、はぎれで作った割には本格的に出来上がるところがお楽しみいただける点になるかと思います。

ハンドメイドを始めた当初からパッチワークボーダーをよく作ってまいりました。

その理由として、まず生地の面積が多くは必要でないことがあります。

よって、生地が調達しやすいと言えます。

メイン生地でなくとも、今回のようにはぎれをかき集める方法でも、作ってしまえば立派なものです。

元の材料がどんな風に余っていたのかなどは美しく出来上がってしまえばあまり重視されるところではありません。

だからこそ、はぎれ1つであっても、メイン生地と同等に丁寧な製作をするということをお勧めしたいのです。

よく、はぎれだから適当で良いなどと思いがちなのですが、「製作」という作業は何ら変わりがないわけで、その材料の余り方に惑わされたり、固定概念に翻弄されたりということがいかに多いかということです。

重要なのは、元の材料ではなく、作り手の一番の見せどころである「縫製の技」なのです。

ボーダー柄は3段十分に見せられると美しいようだ

2色ボーダーで長財布が縦も横も入るサイズのボディーバッグを作りました。

マッチする色同士であれば、少しずつでもパッチワークボーダーになるのです。

想像以上にゆったりとしたサイズの入れ物ができました(^-^)。

かなり縦もたっぷりの分量をとりましたが、パッチワークボーダーの巾の兼ね合いで何とかオフが3段現れたかなという感じです。

小さいサイズのバッグの場合には、ボーダーの巾も狭めがたっぷりと柄が出てくれるということを学びました。

黒白パッチワークボーダーボディーバッグ:<サイズ>縦21cmx横21/26cmxマチ7cm。
 <使用生地>表地(黒・オフ):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。
裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

まずは、この素材の素敵さが感じられます。

ニットのソフトなタッチがつるりとしたイメージのボーダー柄に意外性をもたらします。

このスポーツメッシュの素材は、色が豊富に展開されていますが、何しろ定番生地ではなくある一定期間だけの貴重な企画のようでした。

そして、1つお伝えしたいこのたびの製作のポイントは、ファスナーの付け位置です。

ファスナーの付け位置がてっぺんではないところがボディーバッグらしいかもしれません。

あまり上の方にマチを付けると体に沿わないので、てっぺんにマチを持ってこない/入口にしないというやり方です。

そうしますと、上寄りの部分にファスナーを水平に取り付けて、上部先端部分は中に物を入れたときにお部屋のゆとりの一部としてその容積を使用させていただくのです。

表からは、ボーダーが綺麗に出るように映るために、ファスナー設置が裏面であることもポイントです。

ショルダーベルトには、車用の「シートベルト」を使っています。

たまたま黒なのでこの度のモノトーンカラーには真っ黒シートベルトは相性が良いです。

こうして、黒白だけで作られたバッグは意外とレア。

黒無地のお洋服には良い意味でボーダー柄が映え、効果的です。

あとがき

ボディーバッグやウエストバッグは小さいながら付加価値を入れていく点が難しいところです。

コンパクトでありながら実はそこそこ生地も必要です。

そんなボディーバッグをパッチワークで生地の余りを集めながら作ることは今回のはぎれならではの機会でした。

このたびのファスナーの取り付け方には課題もありますので、いろいろファスナーの取り付け方の違いをもっと研究していく必要があると思っています。

このスポーツメッシュ、素敵です。

カラー展開は、地味目の色のブルー、抹茶、グレー、紺、グリーンといったラインナップ。

今の時点では、まだ生地屋さんで色違いが調達できるので、後の製作で取り入れていきたいと思います。

やはりせっかくの色の展開があるので切り替えてマルチボーダーにも挑戦してみたいと思っています。←マルチボーダーで後に制作した投稿の該当番号は【274】。

折り曲げながら作って行ける分かりやすい構造、それでもきちんと仕立てることはマストのジャガードのふくさ作り【100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は年始初の製作作業をしました。

はぎれで小物を作るという短い時間で出来上がる製作です。

短い時間で出来上がるとはいえ、きちんとしたものを作りたいということでひと手間かけていくスタンスは変わりません。

サイズを変えて他の小物製作にも応用できる折りたたみながら作って行ける「ふくさ」デザイン

折りたたむ構造のバッグやポーチは、作る前のサイズ感のイメージがしにくいものです。

しかし、マチ無しである「ふくさ」であれば比較的容易です。

ふくさは、通常20cmという横の長さで販売されていることが多いようです。

ここでは、一般的な量産品との差別化として、大きいサイズのご祝儀袋などにも対応するべく+2cmの22cmという長さに出来上がりを設定しました。

これもバッグに入らねばならないので、やたらと大きすぎてもいけません。

「適度なゆったりサイズ」ということがポイントになります。

まず最初に縦35cmx横25cmの長方形を2枚ご用意いただきます。

これくらいのサイズであると、はぎれで作ることができるのです。

もったいなく多めに余ったというようなはぎれが出たときはこのアイテムの検討をしていただくと上手くはぎれを活用できると思います。

今回使用の生地(ベリー色):<表地・裏地共通>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
用意した縦35cmx横25cmの縦長の長方形2枚。
片方ずつ、両端先端を端から5cmのところに印を付けます。
先端から5cmの位置の2点を結んだ直線の2等辺三角形の底辺に当たる部分をカット。
1繋ぎの1枚仕立てを折りたたむ構造です。右側が蓋(フラップ)になります。
これを、もう1枚も同じように行います。
2枚とも、まず、接着芯のを貼ります。
表地に当たる面の1枚だけにハード薄芯をボンドで貼り、余分な部分をハサミでカット。
まずは、ブランドネームを縫い付け。表に出ないように隠れる位置のフラップの裏側に。
表地裏地ともに1.5cmの縫い代を全辺分印付けします。
アイロンで中側に互いに折り込み、ぴたっとそろえて、待ち針します。
待ち針は角を最初に打ち、その後綺麗に調整して全体に細かく打ちます。
裏地側から飛び出ないようにわずかにひかえて打つのが良いです。

ひっくり返しをしないやり方で今回は行いました。

このやり方のメリットは角がシャープに出ることです。

そして、待ち針を外さずに、端から3mm程度をぐるり1周縫います。
10cmほど折って、メイン部屋を作ります。
そして、両端を2度縫いして出来上がります。
玉止めは、綺麗に溝の中に隠すのがすっきりした良質さに繋がります。

完成品を見てのコメント

ふくさ:<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。

完成しました。早いですよね。あっという間でした。

横が22cmというのは通常一般的な20cmよりも大きめ。

より豪華な祝儀袋にも対応できます。縦は12.5cmと普通にしましたが、アイロンの折り方で、大きく対応できます。入れるスペースが深いので、結構融通の利くものになりました。

あとがき

今までのはぎれシリーズの中でも極めて短時間で出来上がりました。

マジックテープやファスナーを付けないから作業もスムーズであることも迅速なことに影響しているかもしれません。

今回は、袱紗(ふくさ)として、高貴な感じの素材を選びましたが、この構造自体はいろいろなものに応用できます。

まずは、ほんの入り口として一番単純な仕様でご紹介しました。

この作りをサイズを変えて、カード入れ、通帳入れ、これにマジックテープを付けていったりなどの追加機能でいろいろバラエティー豊かな小物展開にして行けそうです。

ふくさの場合はシーンがきちんとしたものですので、素材のもとの高級感などを飾り過ぎずに活かしたわけです。

カジュアルなアイテムならば、無地にキルトをかけていったり、刺繍したりアップリケしたりなど楽しく製作に装飾を加えていくことも見込めますね(^-^)。

ハンドメイド業の仕事場の整いが製作品にも現れる、年末の整理整頓風景【99】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年に入りました。

昨年の暮れ辺りから、ますますやる気がわいてきまして、新たなる決意もしています。

2020年は、ネットだけでなく、リアル店舗での販売とか、フリマ、ハンドメイドマーケットなど、リアルなオフラインでの販売を経験していきたいと思います。

私は、店舗は、リアルでは構えていません。

よって、12月の末頃から、お店のレンタルボックスをお借りしての販売をスタートしてみました。

スタートそうそうの商品設置後4時間後くらいに1点ご購入いただいたようです。

ネットで注目される商品とリアル店舗ではやはり違いがあるようで、じっくり見て、良さがわかるもの、ぱっと見の良さなど、その違いなどの勉強になります。

この辺りも、2020年のリアル店舗販売でよく研究していきたいと思います。

また、何か発見があったら、その都度発信していくつもりです。

さて、今回、11月ころから、仕事場をもっと使い勝手がよくなるように、そして、撮影もスムーズにできるようにと、リニューアルをしました。

木製のインテリア映えするヴィンテージ机が使い勝手もあることの発見

私は、家具において、木製のダークブラウンがとても好きで、そんな感じの色味のインテリアにしています。

個人事業主の特権として、会社勤めではなかなか実現しない、自分の好きな備品を調達できるという点があります。

半分個人で、半分事業の個人事業主としては、このメリットを存分に楽しむことも悪くないのです。

今までは、悩みの種の1つとして、アイロンを床に置いた脚付きのアイロン台の上でかけるというやりずらさがありました。

カメラの撮影時に苦労しながら、カメラの三脚の脚をのばしたり縮めたりの難儀を要する点などの解消目的もあり、机を2台購入しました。

リニューアルによって机が3台並んだpicturesque(ピクチャレスク)の仕事場
:一番左はもともとミシン台として今まで使ってきたもの(¥43,000/定価は¥80,000程度)。
右2台が今回のリニューアルで新しく調達したもの。
真ん中は新品の東南アジア産(¥2,8000/定価は同じ)。一番右は中古の日本製(¥9,800/定価は¥50,000程)。

結局値段とか高級さは、左右がなかなかです。

左は、日本製の「大塚化学」様の商品です。右は、「モーリス」というブランド。

私は気の木目が出た感じがとても好みなので、「マホガニー」と呼ばれる表側に木の木目が出る作りで、木をしっかり使ったものをよく探します。

こういうものは、末長く使っていくもの、おそらく一生物になるでしょう。

なので、飽きの来ない、後々どのようにも使っていけるということも考慮の上、棚のようなものではなく、机の形になっているタイプが断然良いです。

机だと、棚みたいに物置にもなります。

一番左のように机を置くだけで、上と下が2段式の物置きになる。

このような使い方でもよし、そして、真ん中のようにさらにアイロン台を置いて立ってアイロンがかけられる仕組みもできます。

そして、用事のない下部分は、やはり物置になる。

一番右のミシン机:上には常にミシンを置いています。
そして、1部屋仕立ての引き出しにはミシン専用道具が入ります。

一番右は、幅がちょっと狭めの80cm幅のもともと化粧台のような目的で作られた机。

これをミシン専用の台にと。。

中心の引き出しは、1部屋仕立てでとても広くて使い勝手が良いです。

ミシンの作業道具は細かいものが結構あるので、この引き出しにすべて入っています。

その他の針のストックとか、ミシン油のストックなどは、一番左の机の引き出しに、型紙を置く文鎮も引き出しに、と机に引き出しが付いているものを選んだことも正解でした。

真ん中のアイロン台:このように机の上にアイロン台を置くことで、
立ってアイロンをかける高さにちょうどよいです。

製作過程の動画撮影時もアイロン後、すぐに右隣りのミシンへ移るシーンがスムーズに撮影できるようになりました。

アイロン台の下にも空間ができるので延長コードとかアイロン、クリップ用の洗濯ばさみなどを置いています。

引き出しには、型紙を入れ、引き出しがあることがとてもありがたいです。

棚とかテーブルなどよりも机ということがはるかに使い勝手が良い所がポイントです。

では、次々に写真まいりますね。

ヒアウィーゴーッ(^o^)丿。

一番左の物置の机:引き出しが左右にあります。右の引き出しには、このように文鎮が。。
習字用のものがほとんどで、一番右上の丸いブラウン色のみ手芸用のものです。

グリーン色の牡丹(ぼたん)の花の彫刻の文鎮は、習字用で、サイズが分かれていて、芸術品並みの美しさです。

一番左は長めなので、細長い型紙を布に当てて裁断する時に活躍。

黒壇(こくだん)と呼ばれる重い木製の文鎮です。以前、天然石の文鎮を使用していましたが、あれはすぐに欠けてしまってあまり縫製には向きません。

一番左の机の引き出しの左側:しつけ糸、待ち針、ミシン針、縫い針、ミシン油などのストック入れです。
ミシンからは一番遠い位置。たまにしか開けない場所です。
そして、こちらは、おまけです。今回の机リニューアルとは別ですが、たんす。
先ほどの一番左の机と兄弟みたいな同じメーカーの商品です。

たんすとしては使用せず、経理事務の用具や書類をストックする場所です。

一番上が左右の2部屋の作りになっています。事務用品とか計算器、事業用の財布、ペン、ふせんなど。

ここ最近の経理にはふせんが活躍しています。クレジットカードの引き落とし日を最初の計上時に貼っています。

会計ソフトへの入力で事足りるわけでもなく、やはり書類のストックの義務はまだまだ今後も法律上必要事項のままならば、こういう場所も必要です。

事業用は、上3段ほどで、残りは昔のアルバムなど個人使用のままです。
一番下は、ドライバーとか、ビニールひもとかボンドなどの道具入れ。
2段目の一番左は、クリアファイルにレシート。
事業用専用にクレジットカードを作らなかったので、事業用と個人用の請求が1枚のクレジットに混在。
しかし、これこそが個人事業主っぽい姿。

なんら、クレジットカード自体を新しく発行してまで事業用と個人用を分ける必要性は今は感じないです。

個人の生活と一体化していた方が経営状況や資金繰りが逆に把握しやすいです。

このファイルのレシートも出前のものとかもあり、月末に経理作業として、カードの請求の中から事業用と個人用と分けて計上作業をします。

事業用は、その都度ちょこちょこ納品書やレシートを入手したらすぐにまめに計上しています。

月末では、その支払いの振替計上と、個人用をまとめて、事業主貸-普通預金(事業外費用総合計)という仕訳で締めくくっています。

そして、普通預金の金額と現金をぴったり一致させて翌月を迎えます。

せっかく事業用にカードを作っても、必ずイレギュラーが発生するもので、個人用から引き落ちてしまったりなど、完璧にいかないものです。

それなら、このように混在していても同じことなのでは。。(と私は思う(^_^;))。

ここは、たまに開ける場所。一番右の本は昭和のまっただ中に書かれた本。
なかなか今や入手困難なサンプル生地が貼ってあるような非売品みたいな本。
基本的なオーソドックスなことが書かれていることがとてもいいなあとたまに参考に見ています。
その他のファッション史や、アパレルの本はすべて図書館で借ります。
基本的に本は場所を要するので、買わずに借りるということにしてます。
机の方に戻りますが、下には、副資材がストックしてあります。
右の方は、50本程度の糸。できるだけ最低限の色で良いかと思ってもこれだけ集まりました。

グレーがやたら多いです。

左側は、マジックテープとかループエンド、革ひも、撥水剤、ショルダーベルトなどです。

これも、もっと使い切れば、コンパクトになりそう。

そして、真ん中のアイロン台の机の下には、生地のストックが風呂敷ごとに分けてあります。

一番下は表地、その上は、裏地とおおまかにストック。

ストックも多すぎないように、できるだけリアルタイムで調達して、シリーズごとに使い切って、残りははぎれシリーズで作ってしまうというようにうまく償却していきたいものです。

一番左の机の上に置いてあるのは、「アイリスオーヤマ」様のブラウンのかご。
とても便利なかごで、洗濯物を入れるのが本当の使い方みたいです。
これに、梱包材(右)、ファスナー(真ん中)、底板(左)を入れています。

あとがき

今回ご紹介の配置の仕方は、私の方針や「らしさ」が入ったもので、人によっては違う配置なのかもしれません。

ここでまとめたいのは、「整頓」ということがいかに重要な事であるか、人生を表すと言っても過言ではない作業なのではないかとさえ思えます。

身の回りがすっきりと整然となっているということが仕事に何も影響しないなどとはとても思えません。

そのすっきりとした配置での心持ち、意欲、そして、良いお品になるために活躍してくれる材料への感謝もあります。

ぐちゃぐちゃの収納の仕方よりも、きちんとすっきりと並べられたその材料が出来上がるお品の良質さや美しさに繋がらないわけがありません。