ユーザー様のリアルなシチュエーションをしっかりと思い巡らした、帰宅途中のオフィス着に馴染むお買い物用エコバッグ【216】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年7月から本格導入の「レジ袋有料化」。

それに伴い、ハンドメイドバッグ活動においてもエコバッグを検討するようになりました。

ただ、一斉に同じ動きがあることも当然予測するところ、ラットレースに参加するにあたっては「差別化」を意識することになりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.18からおよそ5年後の2025.08.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年ではピクチャレスクが企画したエコバッグは、コンテンツにまとめてそのノウハウを多くの方に広める方向も進めております。

ノウハウにまとめるほどですので、その後様々な改良を重ね完成型に行き着いたからです。

そんな2025年現在から見ると随分「初期型」と言えるこのたびの回ですが、「初期型」ならではの課題を見つけ現在では改良されている点も同時にお伝えできればと思います。

こうして過去のブログ記事の「手直し」が、過去の投稿の内容の不足を補填し、新しい考え方やアイデアも盛り込めることを非常に有難く思っております。

投稿内容の部分的変更が難しいYouTube動画は、良いも悪いも当時のありのままの姿としてはむしろ貴重だと受け止め、現在の改良後の比較対象として見ていただこうと考えました。

会社帰りのお買い物シーンの想定、黒のシックなストライプ柄をシャープな角のあるスタイリッシュなエコバッグに利用した

使用生地(表地のみ):ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。色は黒。ストライプ柄は先染めです。
「支柱」パーツの裁断:細長いですが、生地を広げて一重仕立てで型紙を当てて裁断。幅は7.5cm幅で観音開き。
「支柱」ベルト作り:観音開き折りを外枠ステッチ+内部の2本ステッチの均等な4本ステッチが美しく並びます。
「支柱」ベルトの配置:横の最長60cmの20cmの位置に左右共ベルトの端が来る位置に設置。

このたびは、ざっくりと1ショットずつの場面を写しましたので、細かい寸法はお示ししていませんがすみません<m(__)m>。

固定ステッチの準備:底からスタートし、もとある4本ステッチの上をなぞりながら、外枠から内枠に渦巻き。

後の投稿【1215】で、この渦巻のステッチが途切れずに一気にできることを解説しています。

両サイドの三つ折りステッチ:一重仕立てではここもポイント。縫い代を隠す方法の1つのエコノミーなやり方。

「初期型」では、先に1.5cmを地縫いして、次の段階として三つ折りステッチをしていました。

しかし、最初の地縫いのステッチが丸見えで、これを2024年に改良。

地縫いは省略せずに行うものの5mm程度の場所、そして、次の三つ折りステッチの時に、最初のステッチがくるみ込まれて隠れるといったすっきりとした出来上りへ。

出来上がりの内部の構造:底とマチは共布でラッピングをしています。もう1つのハギ目はサイドの三つ折り。
入り口の縫い代始末:1cmずつの三つ折りです。ここは後に1.5cmずつの三つ折りへ変更しています。
最後に行うピンタックステッチ:これがあるのとないのとでは雲泥の差。ビジネスライクに寄るのもこのおかげ。
完成した状態の取っ手の固定:「初期型」では上下の二重ステッチで固定していました。

そもそも、この長い支柱パーツは横向き裁断がコスパが良く、長い「支柱」の為には広幅生地に限定されるものでした。

その制限からの解放として、2023年初期辺りにハギ目を2箇所作った3パーツから成り立つ構造へ改良、生地幅が110cmなどのシングルにも十分対応できるようになりました。

その代わり、2か所の左右のハギ目がこの赤丸の位置に出るので、そのハギ目カバーと固定の役割りとして「ハギ目カバータブ」が誕生したということになります。

支柱ベルトの底の重なり:「初期型」では、縫い代の中へ入れ込んでさえいなかったのです。
黒のストライプのエコバッグ完成(初期型):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ15cm。
お洋服とのコーデ:オフィス着らしい黒の上下に合わせてみました。

あとがき

一重仕立ての何でもないエコバッグこそたくさんの追求がありました。

これは、シンプルなものほど奥が深いということに繋がるものです。

お洋服にもあることで、たくさん装飾されたものが必ずしもじっくりと考案されたかどうかは分からないということ。

余分が削ぎ落され、本当に必要なパーツだけで成り立ったシンプルさは、実はよく考えられた深みある製品だと見ることもできるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ブラックとインディゴには垣根がある、ジーンズのカラー別の本質的な違いをトップスとの一番の相性の違いで嗅ぎ分けた【214】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでの大きな流行としては、長きにわたってジーンズ中心のスタイルが定番としてあったと思います。

しかし、ここ近年その節目を迎え、アメカジ的な装いはニッチな分野に(一定の根強いジーンズファンはこの先も健在だと思われる)、デニムパンツというイメージでややスラックスに寄った方向になったのではないかと。

もともとマイペースな着方でジーンズにもパンプスをあわせていた者としては、むしろジーンズがいったんニュートラルな立ち位置になったと見ています。

たくさんの布地の中の1存在であるデニムという見方は、ハンドメイドバッグにも落とし込んでいまして、服地含む様々な生地の中の1生地として並べています。

このたびは、黒コーデを好む者が長年のジーンズコーデの中で気付いた、デニムの2つのメインカラーの違いによる垣根に注目。

ブラックデニムとインディゴデニムに一番の相性のトップスをカラーで見比べることで間接的に別物であるというところにお導き出来ればと思います。

ブラックなのかインディゴなのかに迷うその理由が、別物だからこそなのではないかというところに迫ります。

ただ、こうであるという押しつけは禁物、こうしたコーデの発信者が気を付けねばならない点でもあり、「1つの考え方」として受け取っていただければと思います。

1本の選択に迷った時はブラックとインディゴ2本を入手、似て非なる紺と黒の垣根を最も相性あるトップスの違いが教えてくれた

ブラックデニムとインディゴデニム:いずれもミドル落ち程度のもの。YouTube動画内とはブランドが替わります。

ブラックは「アルマーニコレツィオーニ」様、インディゴは「フェンディ」様。

大きく2パターンに分けたパレット:①-③は無彩色、④-⑥は有彩色というざっくりとした2種の分類。
ブラックとインディゴデニムのベストな相性:ブラックには無彩色が、インディゴには有彩色がベストマッチ。

①-③は、モノトーン柄なども含み、④-⑥は原色カラー・マルチカラーの柄なども含みますたった2つの分類です。

「インディゴデニムに合わないカラーはない」ということもよく言われてきましたが、究極の相性を考えるとやはり分かれると私は思います。

「合わないことは無い」だとかっこよくならないからと、ベストマッチ以外は厳しく除外しているのです。

先日のこと、朝のウォーキングの途中で目の前をある人が横切りました。

その服装は、蛍光色に近いような黄緑色のシャツにノンウォッシュのインディゴデニムパンツ。

そして、乗り込んだ車は紅色でした。

何ともその3色のコントラストが明るく快活な印象だったのです。

まさに④-⑥の分類のコーデだったと見ることができまして、黒は登場していなかったです。

紺と黒は見間違う程違い色なのに、ちゃんと「垣根」があるのだということを、実際目にしたストリートファッションからも感じたのでした。

あとがき

このたびの考察からは、ワードローブの中にミニマムながらもブラックとインディゴの2点のデニムが入っていることは、ワードローブの豊かさに繋がると考えます。

垣根があると見たこの2つのデニムは、それぞれのベストなトップスと共に、たった2本でも豊富に映るワードローブを展開してくれることでしょう(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ボディコン服はその究極のデザイン、衣服は身体を覆い隠す目的よりもむしろその美しいラインを表現するツール【212】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

衣服に関する研究を兼ね、「ファッションの哲学:井上雅人 著」を拝読。

素晴らしいです、ファッションの本当の根底にあるものを教えていただいたと思います。

「哲学」という言葉がいかにも堅苦しそうですが、実は身近なもの、「なぜ」「理由」の部分が作り上げるものだと考えます。

着飾ることでどうしても表面的に映りがちなファッションだからこそ、本当は深みがあり、伝えたいメッセージが宿るものであるという本当の姿が隠れてしまっているだけなのです。

本当に見せているものは服のデザインや装飾ではない、その有難いツールを通じた一人の人間の特徴なのではないか

タイトルに「ボディコン」を引用させていただきましたが、ただ華やかなパーティーファッションと見るところからもう少し見方を変えてみます。

女性の身体の特徴を分かり易く惜しみなく表した究極なデザインであると見れば、非常に素敵なお洋服なのです。

ただ、日常着としてはシーンに馴染まない、ステージ衣装として引用されることが多いと思います。

しかしここが特殊、バブル時代のディスコのお立ち台は誰もがステージに立てる「ハコ」の構造、「お立ち台」は身近なステージであったところにみんなで楽しめる素晴らしさがあったかと。

衣装さながらではなく、日常着の延長であり兼用という気軽さ、お仕事着の延長もあり得ました。

さて、日常のお出かけ着において、ウエストのベルトの装着は、ベルト通しによってずれを防止する機能のパワーアップの一方で、シェイプされたウエストの美しさを見せることができます。

超ロングスカートが一番素敵なのかというのはそうとは限らない、くるぶしが見える丈の切り替わりの部分に美しさとバランスが生まれ、背丈に合わせた一番のベストポジションを探るポテンシャルの部分です。

コーデというのは、服のみならず人間の身体と共に作り上げるもの、時には黒髪を利用した黒コーデへのバランスに、ブロンドヘアーを利用したライトカラーコーデのバランスに人間の身体の一部も参加しているのです。

そのようなことに気付いているコーデの達人達は、多くのアイテムを使い過ぎずに、最低限のアイテム数で見事に「粋:いき」なコーデを完成させていきます。

「ファッション」=「おしゃれ」という考え方は敷居を上げてしまう考え方。

それよりもまず先にやることがあるのです。

それは自分を知ること、これに尽きるのではないでしょうか。

自分はどんな考え方を持っているのか。。例えば究極「服嫌い」の人。

「服嫌い」がどうしても着なければならない服の装いにその「考え方」が表れるということになります。

あとがき

「なぜ」の答えがちゃんとある製造品、必ず良い方向へと高まっていくと思います。

小さくハンドメイドを始めたということであっても、規模など関係なく同じことです。

是非「哲学」を持った「ものづくり」に取り組み、優れた文化の1役とになっていこうではありませんか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

昭和後期10代~平成初期20代の頃のモノトーンコーデ、冴えない日々の唯一の拘りが古い写真に現れていた【211】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特に主義主張も持っていなかった10代-20代にかけての自分の人生。

そのように振り返る一方で、残る古いアルバムの写真には、当時の自分で決めたコーデがたくさん見つかりました。

現在に通じるような、黒に特化したコーデはすでに10代からのものだったと改めて気付くことができました。

このたびは、実家で眺めた古い写真から、たくさん見つかったモノトーンコーデの表現をご紹介。

当時の10代-20代の自分が表したかったこと、向かいたかった方向が本当はあったのではないかと読み解く回にしたいと思います。

アルバムのフィルムをめくってはがして撮影できなかったため、やや写真が見辛いことをお詫び申し上げます<m(__)m>。

何も考えていなかった芯の無い自分だったと思い込んでいた10代-20代、古い写真のコーデにはちゃんと考えや主張があった

下に貼りますYouTube動画では写真1枚ずつをご紹介していますが、当ブログ記事では1クリップにまとめさせていただきました<m(__)m>。

10代後半-20代前半の頃のモノトーンコーデ:ピックアップしたというより、ほとんどがモノトーンコーデでした。

私の10歳-20歳というのが、西暦では1983年-1993年に当たります。

遡ること10代以前というのは、4つ下の弟とお揃いも多く、ショートパンツなどの少年のようなテイストを親が決め、色も黄色や赤などの原色に近い物。

そこに対する反発もあり、「フリフリレースのブラウスが着たい」「大人っぽい服装がしたい」などの気持ちが生まれたとも言えます。

数多く見つかった黒白モノトーンコーデの数々は、もしかしたら「反発」がきっかけなのかもしれないのです。

当時では、かなりの大人っぽさであると、小学校6年生の卒業アルバムに掲載用のグレーのノースリーブボーダーカットソーとグレーのレーススカートのコンビの写真がどうしても見つからず。

ある時に、振り返って「これは良い」とどこかに保管しておいた数枚の抜き出しコーデ写真こそ本来掲載したかったものです。

それらがどうも今探すと見つからず、どこかへ隠れていまして、見つかった際には是非ここへ追加掲載したいと思います↓。

2025.08.01のブログ記事の手直しの現在でもまだ見つかっていません<m(__)m>。

あとがき

このたびの写真全体に見られる今に通じるモノトーンコーデには、ちゃんと自分らしさの表現があったのでした。

特に何も考えない何となくの日々だったと振り返っていたものでしたが、ちゃんと拘りや主義主張が写真にしかと記録されていたのでした。

ここから何が言えるのかということです。

「装い」は、どんなに口下手でもどんなに自己主張が苦手でも、いとも自然な形で自分という人間を表してくれる鏡のようなものだということです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

すべて10歳前後の時のいただき物、実家で見つかった4つの雑貨古物の新しい行く末・使い方・新しい意味【210】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々実家に帰省する時に、幼少の頃の保管品を見つけることがありました。

その中でいまだに状態も良く使えそうなものを集めいくつかが集まりましたので、見つけた時期は違いますがまとめてこのたびご紹介したいと思います。

ポイントとしましては、そのアイテムの当時の入手経路、そしてその後の行く末でき。

当ブログ記事が最初の投稿の2020.09.12からおよそ5年後の2025.07.31にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

見つけた当時はまだその後の行く末が曖昧だったものも、2025年では決まっています。

1つのものが、40年にも渡り持ち続けられていくその意味と価値をこのたび是非お伝えできればと、昭和時代の懐かしいアイテムについて綴らせていただきたいと思います。

何となく保管の40年も前の昭和時代の雑貨類、まずここまで無事に残っている事を重んじ今後の行く末をしっかり決めた

オルゴール:メロディーは「白鳥の湖」。その他いくつかのオルゴールの中で極めて状態が確保されていたもの。

こちらは手土産で誰かが下さったものという親からのエピソードのみ。

1970年代の漫画タッチの絵だと思われますので、10歳以前ではなかったかと。

中のピンクのトレイも非常に綺麗でした。

動画内で写していますが、てっぺんの白の部分の黄ばみや全体の汚れはすべて綺麗にまっさらによみがえったお手入れをこの機会にしています。

こちらのその後の行く末ですが、「メルカリ」で販売し、ありがたくご購入いただきました<m(__)m>。

自分では使わなくても欲しい方がいるという価値観の違いが生むバランスの素晴らしさを感じます。

木製の小物入れ:きちんと「蝶つがい」が付けられた15cm四方のもの。2025年現在は乾電池入れとして使用中。

家に来た誰かが手土産としてくれたものだったというエピソードのみ記憶に残ります。

こちらも比較的綺麗でしたが、クマのお顔のシミは限界がありました。

内部のベルベットの部分は気持ちよく使える十分な綺麗さです。

カモのぬいぐるみ:10歳くらいに叔母と同じ物を買ってもらったエピソード付。クラッシックなおしゃれ感あり。

こちらは、元々大切に袋に入れて汚れないように長年保管してきたものです。

一度2023年頃手放そうとしたのに、どうもその機会を逃し、この先も持ち続けていくようにとの方向を示されたように感じ取りやめに。。

木彫りのペンダント:北海道旅行の12歳の時の自分購入だった記憶。ただ、ファッションとしてはコーデが困難。

こちらは、少しの間出品していましたが、なかなか受け入れられなかったようで、その後処分してしまいました。

裏に、自分の名前がカタカナで彫られていたという点も他の方には難しかったかもしれません。

あとがき

4アイテム中3アイテムは人からもらったもの、1アイテムだけは自分で購入のものでした。

案外人からもらったものというのは手放しにくいものなのかもしれません。

遥か昔の記憶で誰にもらったのかさえも分からないことが非常に悔やまれます。

こうしたことから、人とのコミュニケーションの丁寧さ、しっかりとした記憶や感謝、その一時ずつに対する姿勢は大切であると考えました。

もう過去のことはどうしようもありませんが、この先のことについては、過去の惜しかった点を活かせるチャンスだと考えるようにしたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

デニムバッグの丸底ラッピング6mm仕上げの成功確率が格段に上がる、ナイロンオックス生地のバイヤス25mm幅の利用【204】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

複数同時製作がどれも均一に美しく仕上がるように。。ハンドメイドでは時に「訓練期間」も必要な時があると思います。

特に、初めてその仕様を取り入れるという際には、手が慣れ技術が高まったその後の出来栄えはかなりのもの。

このたびは、セルヴィッチデニム製の一重仕立ての袋物の丸底にラッピングをする時のコツを記録として残したいと思います。

冒頭の通り、最初はありがちな「ステッチの脱線」もあり、そこからちゃんとラップ上にステッチが全て乗るようにと技術訓練をしてこその、「職人の勘」みたいなものが得られました。

デニム袋の丸底1周に出来上がり幅6mmのラッピング、厚みも見込んだ25mm幅のナイロンバイヤス生地で成功

下準備:セルヴィッチ14oz程度の場合。一重仕立てにはロックミシンがかけてあると良いです。ロック幅は4mm。
ありがちな未熟な例:縫い閉じのステッチの半対面では、「脱線」が起こっていて、この原因をまずは研究。
ミリ単位での正確な印付け:この場合は目分量は論外、ちゃんと印を付け、点線よりも実線の方が良いです。
図解:25mm幅のバイヤス(45度)裁断のナイロンオックス(ナイロン/100%)を利用。接着芯は貼らず。

25mm幅の両端の縫い代5mmに直線で印、内側部分の15mm分は、6mm仕上げによる両面分の12mm+厚み分3mmを見込んでいるのです。

セルヴィッチデニム14oz程度で3mmの厚みという見方で、ゴブランならどうなのか、帆布なら。。などと細かい単位で検討する事前研究は効果的だと思います。

最初のステッチ:先端を折り込み5mmの実線通りにステッチ。よく言われる1mm端寄りというコツは引用せず。

あくまでも、セルヴッチデニム14oz程度に特化した寸法をあらかじめ決めたやり方、このたびは印通りにステッチしていくというノウハウです。

折り返し直前のアイロン:配分良く反対側に折る時に、付け根の部分からはみ出す程引っ張り過ぎないように。
最後の縫い閉じ:この向きが当然綺麗にステッチが出ますので、あらかじめ目に映り易い方に計算した向き。

実際に訓練した者からコツをお伝えできるとすれば、際を縫い過ぎないことです。

ややテープ側に入り込んだような位置にステッチすることで、反対側にもちゃんとステッチが乗りやすいということになります。

視界に入る方:こちらは縫い閉じの時の上糸側です。「中表」では逆の底面の方側に配置しているのです。
視界に入らない方:「中表」では視界に入りやすい方に位置していますが、最後ひっくり返すと逆転して隠れます。

あとがき

デニムにナイロンオックスの組み合わせは異種素材同士、もしかして違和感を感じられるかもしれません。

たまたま手元にあったことがきっかけでしたので、もしかして、他の生地の種類でも見合うものがあるかもしれません。

ただ、ナイロン生地というのは、薄く・硬く・良い意味でのごわつきがあり、デニムにレベルが見合うラッピング布であったと思うのです。

このたまたまの持ち合わせの偶然からの成功に対しても、感謝するところです。

作業し易いコツを得ることというのは、最終的には美しく出来上がることにつながるかと。

困難を極める成功率の低さは出来上がりも美しくないわけで、決して楽をするわけではない「苦労の回避」ということも重要なのだということが分かります(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

厚地のリュックのファスナー周りを完全密閉、薄手で丈夫なちりめん生地を使った隙間ゼロの口布の十分な安全性【203】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭で早速ながらお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.06からおよそ5年後の2025.07.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

この5年の間に随分バッグ製作の技術が向上、綺麗に作れないデザインは廃止という選択で、とにかく根本から製作スタイルを見直し。

たとえ1デザインのみでも決して乏しいものではなく、渾身の1デザインがあるということ。

どんな生地でも作ることが可能であるという「すべての生地に対応できるデザイン」こそ本当の意味のバラエティーの豊かさであるという考え方です。

2020年当時はまだ技術が未熟、アイデアも豊富というわけではない中、それでも当時の精一杯の工夫があったことで今があると思っています。

キラキラと輝くようなその先の未来、しかし、それ以前に泥にまみれながらの苦労があったことを決して隠しません。

このたびは、厚手のインテリア生地、もしかして椅子材にも使われるかもしれないごわついた生地に入り口のファスナー周りを完全に塞ぐ策を考え挑戦しました。

厚手だからという条件に振り回され妥協した隙間のあるリュックの見直し、別布でファスナー周りが完全密閉できた

このたび製作しましたのは、楕円底のミニリュックです。

厚手の表地に、もともと選んでいたちりめんのボーダー柄に素材を合わせ、別布としてファスナー周りの隙間を完全密閉したデザインです。

表地(カラシ)と裏地(マルチボーダー):表地-インテリアカバー地、レーヨン/62%、ポリエステル/38%、スペイン製。裏地-裏地:ちりめん金彩プリント、レーヨン/100%、日本製。
表地と裏地のズーム:表地はごわついた厚手の生地。とはいえゴブランには及ばない柔らかさもありました。

裏地は、元はストライプ柄、向きを変えてボーダー柄に使う方が素敵であると判断。

別布(共通生地の色違い):鬼ちりめん、レーヨン/100%、日本製。上がライムグリーンで表面用、下がメロングリーンで裏面用。
表地と裏地をそれぞれ「中表」で本体面とマチ布を縫い合わせします。底のハギ目と同じ1.5cmの縫い代。

その後の改良で、こうした半月型や楕円などのカーブを伴う縫い合わせの縫い代は7mm程度が一番美しい、1cmは内陸部過ぎて綺麗に生地を拾えない、5mmでは浅すぎてパンクの心配があるのです。

底板の挟み込み:底板は無しでもよかったと思います。底板設置前に3箇所ずつ縫い代の真ん中を返し縫い留め。
トートバッグがいったん完成:ポケット付きの裏地が設置してあります。ここからまだ続きがあります↓。
ファスナーの取り付け:ボックス枠にくり抜いた楕円パーツに枠をくり抜き、裏面にファスナーを設置。

こちらに表側からラッピングされた明るい方のちりめん生地が少しファスナーからはみ出してしまいます。

このやり方も2025年では見直しておりまして、ファスナーがサンドイッチのハムのように2種の生地の内部に挟むやり方に落ち着いています。

ファスナーのボックス枠:周り2枠のステッチの意味は、裏面に見えるファスナーの端の安定感ある固定のため。
ファスナーパーツの完成:縫い代が全て隠れた楕円のファスナーパーツ。裏面のファスナーもすっきりと設置。
外表のファスナーパーツの縫い付け:ここで薄くて丈夫なちりめんの良き性質が活きました。

ただ、ぴったりに綺麗に重なる美しいものではなかった点が当時の未熟さ。

後にこの「外表」のやり方も不完全なまま解決できなかった理由から廃止していきました。

半月型ミニリュックの完成(厚手インテリア生地):<サイズ>縦16cmx横27cmxマチ10cm。
設置したファスナーパーツ:寸法はだいたい良かったと思いますが、ゴツゴツ感が否めませんでした。
斜め45度くらいからの角度:机の上にリュックを置いた時のシーンではこんな風に映ると思います。
背面:取っ手が本体の縦の幅ほどもあるバランスの悪さも反省点、この場合は短い取っ手の方が良いのです。
コーデ例:カラシ色がスカートのカラーにリンク。お洋服は上下ともちりめん、バッグのちりめんに相互リンク。

あとがき

このタイミングで当ブログ記事の手直しだったことが非常に良かったです。

実は、2019-2021年くらいまでの間苦肉の策として続けていた「外表」の組み立てを2025年で「中表」で作り上げることに初めて成功しやっと廃止を決めました。

ただし、裏地の返し口の「手まつり」を伴うものではありますが、当時のごつごつしたラインや、しっかり重ならない悩みは「中表」では無縁です(^-^)。

2025年で初成功した最初から最後まで「中表」で完成したボディーバッグ:2025年7月の投稿で改めて載せます。
ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ある出来事が伴うジュエリーとの出会い背景が劇的、人に語り継ぐような思い入れを作ったコミュニケーションが入り混じる収集【198】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、目に映る「モノ」に「コト」が常に寄り添っていたことをジュエリー購入体験エピソードとしてお伝えしたいと思います。

物を購入する時に伴う1の体験が、その後語り継いでいけるような素敵な価値になることがあるのです。

まるでアルバムのよう、ジュエリー購入にまつわる「ユニークエピソード」の数々には素晴らしき人間模様が伴っていた

名前の分からなかった天然石の名前の追跡:左上は「十勝石:とかちいし」、右のピンクは「モルガナイト」。

2010年以前だったと思います、パワーストーンのお店で見てもらって店員様の予想をお聞きしてみたりなどの調査をしました。

なかなか答えは出なかったその後、2012年辺りに一気にネット情報が盛んになり、確か「メルカリ」サイトで全く同じ様相のものが見つかったのが「十勝石」、北海道の名産品だったのです。

ライトグリーンの珠の連ネックレスは祖母からの継受ですが、おそらく「ニュージェイド」あたりかと。

商品券での購入:2015年頃、住まいが突然の給湯器の壊れで1か月以上に渡り銭湯通い。不動産屋様からのお詫び。

当時は、まだ金の高騰もその後から思えば緩やかで、まだ中古品でこれくらいのものが購入できたのです。

大粒パールはK18WG台で¥19,000、右上のK18YGダブルチェーンリングは¥24,000程、右下のパールリングは¥12,000くらい。

給湯器が壊れて困った苦労を末永く残る18金ジュエリーに替えたのでした、不動産屋様ありがとうございました<m(__)m>。

競り合い形式の「ヤフオク」にて落札のリング:いずれも2010年周辺に当時盛んだった競り合いでゲット。

左はサファイアのマルチカラーで、¥22,000くらい、右はトリコロールの3大宝石がお洒落なK18WG台、¥25,000程度だったかと。

怪しい業者様も多かったサイトでも、ちゃんと社長様のお写真をネットに出していた出品者様でした。

いただきもの:左は友人と2005年頃だったか「エンポリオアルマーニ」の925とのプレゼント交換。右は母から。
何度も検討:足繁くお店に通い決断したのは確か2005-2007年頃。「アミュレット:お守り」ジュエリー流行の頃。

随分慎重になっていた購入時でしたが、後に「レンタルジュエリー」に活かすことになりましたので購入は正解でした。

購入価格は¥67,000。

お店の方の印象の良さ:925製のトルコ製のタッセルペンダントトップ。当時類似品を探した中ではダントツ。

購入時に何度かメールのやり取りをしました。お顔は分からずとも非常に感じが良かったお店、¥12,000というような価格だったと思います。

アンティーク品:刻印の1894年から価値ある逸品。「ベル」のモチーフ、おそらくスポーツチームのチャーム。

「楽オク(現ラクマ)」で購入でしたが、¥11,000くらいだっかたかと。

出品者様による、「この丸カンの開閉でお怪我をされませぬよう」という気遣いが非常にあったかかったです。

そしてこうお伝えしたのです、「丸カンは開閉には使いません、そのまま大切に残しながら別の丸カンを向き違いで付けて傷まないように利用させていただきますよ」と。

おそらくこれを聞いて、その後のこのお品の行く末に安心されたのでは。

持ち帰り忘れ:今は無きデパートの一角のジュエリーショップ。店員様の快活さが魅力で会話が大盛り上がり。

しばらく持ち帰り忘れに気付かなかったのですが、クレジットカードの名前履歴から、店内放送で呼ばれたそう。

シェルのビッグデイジーです。

それは聞き逃したのですが、気付いて戻り大変ご心配をおかけしたことを謝罪、なかなかの劇的エピソードが生まれたのでした。

「サザエ」様に良い勝負を挑んだわけです(^_^;)。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.04からおよそ5年後の2025.07.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年から過去を大きな括りで振り返りますと、こうしてジュエリーを集めてきた2005年辺りからの20年が非常に変化に富んだ人生となりました(私の尺度ではということです)。

良いことばかりではありません、むしろ信じられないような体験もしてその1件ずつが非常に苦労を伴うものでしたが、それに平行するようにあったのがこれらのジュエリー。

もしかして、ジュエリーは、良いも悪いも「変化」や「劇的」な事柄を見守るようなものと思えてしょうがありません。

劇的であってもその時々をちゃんと解決し紐解いていくライフスタイルで良いのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

フィードバックでさえも得られない本当の使い勝手の発見、失敗作のリュックを試用する中で得た7つの掘り出し【202】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お客様からのフィードバックは、事業活動の変化や発展に大きく影響すると思います。

ただ、どこまでご意見を頂戴することにお付き合いしていただけるのかというのは、購入直後までというのが現実、その後の数年後に感じる使い勝手などを聞くことが難しいのです。

マーケティング活動においては、購入して受け取るまでのフィードバックの記録が多数、その後の長年かけての使い勝手は埋もれたままなのではないかと。

そんな点にこのたび着目、まずは失敗作を自分使いで試用をさせていただき、より現実的な使い勝手を調べてみました。

失敗作のミニリュック:大失敗という程でもないのですが、右下のように合体の際に歪みが生じていてボツに。

製造者が思うよりもはるかに現実は粗い使い方をされているのではないかというのが一番のポイント。

そのような貴重な記録は、失敗作の損失との引き換えで得られる新しいノウハウや学びに替わるのです。

必ずしも上品に使われるわけではない現実的な粗さ、試用から得た7点の発見を今後のリュック製作に活かす

では、実際に日常的に試用させていただく中で発見した7つのことをお伝えしていきます。

①ファスナーで持ち上げてしまう:非常に荒々しい使い方とは言え、おそらくファスナー付きではよくあること。

この現実も、あり得ることだとまずは受け止めます。

これまでも徹底していましたが、やはりファスナーの縫い付けは二重縫いは正解。

ファスナーは開け閉めの機能にとどまらず、現実的には持ち上げられ圧力もかかってしまう場所だったのです。

②ポケットのフラップを持ち上げてしまう:①と類似です。ポケットも物を入れる機能の範囲を越えます。
③ショルダータブこそが全体を支えている:こんな小さなパーツこそが重要であることが本当の現実。

以前に某ハイブランドバッグでショルダータブが外れ困りました。

本革レザーの野暮ったさを革を漉くことでスタイリッシュに見せたことや、縫い付けやすさの限界などがあったことが予想されます。

では、仕方がないことなのでしょうか、いいえ、ショルダータブは要のパーツ、丈夫に縫い付けることを一番に優先するべきです。

④片方のショルダーだけで肩に背負ってしまう:これをリュックを背負う際にやらない人はいません。

このことは、次の⑤にもつながっていきます↓。

⑤角カンは傾きがち、Dカンや丸カンの方が良い:四角いフォルムに角カンが合うなどという表面的な見方を反省。

ショルダーならまだしも、動きが多方向という複雑さを伴うリュックはショルダーとは違うのです。

⑥糸の始末がほつれてくる:当初から「玉止め」はしていたもののテトロン糸は結局はほどけてしまうことが。

この対策としては、玉止めを隠れた溝の部分で頑丈に行い内部へ隠すということです。

⑦鋭利なマチよりカーブのマチは擦れにくい:トートバッグは角が尖りますが、あれこそ傷みのスタートライン。

確かに角は擦れやすい場所ですが、せめて製造の時点でそう思わせないカーブラインは望ましいデザインであると考えます。

また、そもそもこの時の「スポーツメッシュ」という傷みにくいビクともしない生地を選択したことも長持ちにつながると思います。

綿や毛や麻ではない、ポリエステル素材のメリットです。

あとがき

お客様からのフィードバックではなかなか聞けない本音、自分使いでは痛いほどリアルに本当のことが分かりました。

特にハンドメイドでは、「せっかく作ってくださった」と考えていただける良い方も多いと思いますので、悪い評価が付きにくいということもあります。

そこに甘んじて天狗になるのは、本当の現実を見ていないということ、「試用」という行為を厳しく実体験した者はおのずと厳しい目線を持つことになりました。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

手動で動かすカーブラインを盛り込む即興ミシン刺繍、直線専用の職業用ミシンの可能性を感じたうさぎのいる風景画【200】

アイキャッチ画像200

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ちょっとしたブレイクタイムに遊び感覚でミシン刺繍にトライしてみました。

ハンドメイドバッグ製作では、生地に馴染ませる糸カラーをバラエティー豊かに展開、上糸と下糸の色が違うことも当然であり、ボビンに巻いたカラフルな糸が余ることがあります↓。

下糸用のカラフルな糸の余り:次に同じ糸を使う良きめぐり合わせもありますが、残ることも。。

このたびは、こんな風に余ったボビンを職業用ミシン「JUKI:シュプール:TL25」モデルに上糸としてボビンごと設置しながら、刺繍をしてみたのです。

直線縫い専用、基本的には前後のみの動きのミシンでは、その他の動きは手腕に委ねられるところになります。

作図も無しの即興でうさぎさんが佇むのどかな風景画をマルチカラーでミシン刺繍、直線ミシンの横顔が覗き見れた

はぎれのセルヴィッチデニム:縦25cmx横35cmくらい。これをキャンパスだと思いながら進めていきます。
木を刺繍:幹は茶とベージュで立体感を作ってみる、メルヘンチックなこんもりした枝葉はカーブライン。
ウサギさんを描く:オフカラーのふんわり感をイメージ、目は黒で塗りつぶすようにミシンを動かしました。
デフォルメなお花:こちらも立体感を出すために、ピンクと紅色の二重枠でまあるいフラワーを演出。
完成した「うさぎのいる風景画」:ウサギさんが逆立ちなどとはいやはや、寝そべっている遠近法無視の構図。

あとがき

以前、「ヤフオク」だったかと思いますが、子供が考案した動物や風景をママがハンドメイドバッグに取り入れておられました。

優し気なほっこりした世界が素敵に広がっていました。

製作をする中で、技術を高めスタイリッシュに作り上げることは目指すべきところではあるのですが、そうしていくうちに忘れて手を付けじまいの点があるかもしれません。

それは、世界観の演出のためのアイデアのようなもの。

多くの方が同じように同じようなモデルのミシンを使う製作品はどうしても類似になるものです。

そうした中でも更なる差別化ということを考えますと、その作り手ならではの味わいやスタイルということになります。

あるメロディーを聴いて、このミュージシャンらしいなあと感じるということは音楽活動そのものにちゃんとスタイルが備わっているということなのでしょう。

ハンドメイドも音を紡ぐのと同、材料を組み立てて紡ぐ創造的な産物なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク