もったいない高級生地の切り落とし、小さな容積にしか作れない価値の不足を「専用ケースになる」という別の価値で埋めた【245】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年頃から「高級生地」をバッグ製作に取り入れるようになりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.17からおよそ5年後の2025.09.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年から振り返ると、高級生地を使用した製作に対して技術が追い付かず、ほとんど販売するまでのレベルにも至らなかったことが1種のフライングだったと思います。

しかしその反面、早々と踏み出したことで、技術の足りなさを高める必要性を高級生地とのあまりのギャップで早めに体感できたのです。

まだまだ技術が追い付かないからと変に納得して、安価な生地で作っていたとしたら。。いつまでも未熟さを心の底から認められずに低ゾーンを彷徨っていたかもしれないのです。

生地は、その時々の唯一の一発物も多く、その時にしか出会えない一期一会というようなことが多いのです。

高級生地を使い切るアイデア、「小さな専用ケースを作る」ということで容量の小ささに対する価値の不足を「専用」という価値で埋めるという姿と共にお伝えしてまいります。

高級生地をもったいなく余らせない、1mあたり¥3,980のブロンズカラーのフクレジャガードの切れ端を使い切るミニケースの製作

使用生地(表地・裏地共通):ジャカード、ポリエステル/49%、綿/34%、ナイロン/17%、イタリア製。

この生地は、【31】で巾着ショルダーバッグを、【422】のバニティーバッグ製作の残布です。

ブロンズカラーの濃淡が美しい花柄にあしらわれた織柄とフクレ加工による立体感にうっとり。

@¥3,980/mという価格。m単価万単位の更なる超高級生地に比べると中間的な価格だという見方もできます。

同じイタリア製の中の生地では、ツイードで@¥15,000/mという価格を実際に拝見しています。

しかし、@¥1,000/m以下でもバッグ製作は十分可能、そして擦れも起こる消耗品という見方も含めると、この生地を高級生地の分類に考えております。

マジックテープ付け:入り口開閉はマジックテープです。裏面の縫い付け跡を隠すため、一番最初に1枚仕立てで。
中表縫い:すべてのパーツをあらかじめ「中表」でひっくり返して縫い代をどんどん隠していきます。
マチの作り方:あらかじめ削らず、途中で「二等辺三角形」に折ってマチを作り、切り落としをしません。
裏地部分:この小ささでボリューム感あるフクレジャガードの表地と同じ生地を裏地にも配することが可能。

はぎれ製作は表地だけでも成り立つもので、裏地用に新たに生地を無理やり探さない、あるいは相性がベストではない別生地のはぎれを無理やり組み合わせるよりも良いのです。

完成した時の立体感:ふんわりと仕上がるのも元の生地の性質相まってのもの。真ん中だけがマチ付きです。
「コスメケース3点セット」:左上から時計回りに、シャドウケース・ペンシルケース・ファンデケース。

仮名称であっても、入れる目的をネーミングにすることで、入れる物の容量などのイメージが伝わりやすくなると思います。

更に、「これを収納したい」という特化型のケースであっても、はぎれで作ることが可能です。

あとがき

専用ケースがあること自体、時々使う物品ということの証、ケース自体も時々使われることで長持ちが見込めます。

だからこそ一重仕立てで短い時間で作り上げてしまうよりも、バッグと何ら作りが変わらない裏地付きで丁寧にお仕立てすることの価値が、その後の経年によって活きてくるのです。

目先のゴールに囚われて、たくさん作ることを重視していた過去、後でその作りの粗さ、機能の不足に項垂れた過去があってこの姿への見直しがあったということです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

丁寧な一重仕立てエコバッグの玉止めの隠し場所、見えてしまう内側よりもむしろ表にある「溝」に隠すことで解決【242】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で全7点を連続製作しながら、その都度の課題を見つけ次回で解決するというスタイルでこのデザインの作りを高めていくということをしてまいりました。

このたびが実はこの企画のラストになります。

この後も引き続き「支柱型エコバッグ:切餅(きりもち)」は定番バッグとして製作とそのノウハウの伝達を続けていくわけですが、連続製作の企画としてはここでいったん完了します。

ラストの課題の解決は、「玉止め」の隠し場所です。

一重仕立てでは、内側さえも表のようなもの、隠す場所が無いのです。

しかし、本当に無いのかというと、実はありまして、「溝:みぞ」に当たる部分に隠し込むことができるのです。

折ったり重なったりする構造においては、「膨らみ・厚み」が生まれ自然に「溝」ができてきます。

こういった特徴を上手く活かしながら、可能な限りすっきりとした丁寧な糸始末をしていきたいのです。

そうして、パッと見て良い作り、決して重んじることをされていない量産品のエコバッグとの良き差別化をはかるのです。

裏無しのエコバッグの玉止めの隠し場所の枯渇を突破、「溝:みぞ」は表であっても目に映らない隠すことができる唯一の場所

使用生地(黒):2級遮光ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。2級はレベルではなく遮る度合い。
裁断:黒にシルバーグレーのストライプ。歪みデザインと共に躍動感にあふれる動きをした柄です。

では、ここからは、玉止めを隠した様々な箇所をお伝えしてまいります↓。

支柱ベルトの上側の横ステッチ:取っ手の内側に溝が生まれており、ここ(右下写真)に隠れました。
支柱ベルトの下側の横ステッチ:支柱ベルトの縁のステッチにも溝が存在していました。ただ浅めですが。。
両サイドの地務いステッチ:てっぺんから2-3針目くらい内部に手縫い針を使って移動して糸を隠し玉止め。
両サイドの三つ折りステッチ:ステッチのわずかな溝に隠しました。ここも浅いので少し見えてしまうことが。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.14からおよそ5年後の2025.09.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この時は、浅めの溝の場合、「玉止め」が完全に隠しきれないことを「仕方がないこと」としていましたが、2025年現在ではもう少し攻めの姿勢で挑んでいます。

一度この場所で玉止めをした後まだ糸を切らずに、更に内部に手縫い針を進めて別の場所からうまく突き出してハサミでカットということをやってみました。

まだ研究中ですので、この後糸が飛び出してこないかは分かっていないです<m(__)m>。

マチの地縫い:縫い終わりから2-3針分内部に入ったところに手縫い針で糸を移動して玉止めを隠します。
マチのラッピング布の地縫い:先程の地縫いと同じで、内部に2-3針分糸を移動して玉止め、縫い閉じは溝内に。
ピンタックの上下:ピンタックは1本ステッチ、トップと底の両方を玉止め。トップは内部の溝、底は深めの溝を見つけて隠します。

ここも、底の部分の溝が浅く隠しきれない点が否めませんので、内部へ糸を送り、内部の溝で玉止めが良いだろうと2025年では考えています。

支柱型エコバッグ(変形ストライプ柄黒)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
お洋服とのコーデ:ちゃんと「スーツに合うエコバッグ」になっているのかのイメージ。

あとがき

これで、「スーツに合うエコバッグ」という企画を終えたいと思います。

この期間、細かい場所が徹底されたことを喜ばしく思います。

2025年のスタンスは、「著作権フリー」と同時に「ご購入後のリメイク→解体→リメイク販売」が自由ということまでを決定。

20年くらいは長持ちできるような優れた作りをすると同時に、その後のユーザー様の心境の変化の「自由」を重んじることを考え始めた動きです。

私も引き続き製作に参加しますので、生地の違いによる良きアイデアなどもお伝えできればと思います。

特に、生地に厚みがあり過ぎてなかなか製作が難しい極厚生地(セルヴィッチデニムヘビーオンスなど)も、このデザインに落とし込むとかなり素敵になると思います。

エコバッグのみの存在からメインバッグに飛躍しそうな予感がしますね(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「ニット」「一繋ぎ」「ウール」「ロング」特化のわずか3点、洋服の数によるボリューム感をしのぐ豊かさを生み出した【239】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年のファストファッション化は、大切なことを忘れさせてしまったようです。

平らなデザインと安価なお洋服1点ずつが大切に思われなくなったことに対して、危機感すら感じてしまいました。

このことは、これまでのレアアイテムの宝庫であった古着市場に妙な影を落とし始めて、魅力的な古着がなかなか見つからなくなった現状があります。

古着ライフは一番身近に踏み出しやすい「サスティナブル活動」の1つです。

なぜ身近なのかは紛れもない、お洋服が人間にとって必須アイテムだからです。

人間にとってありがたいアイテムだからこそ、良い物を選び抜く目や1点ずつを大切にする考え方をしっかりと持ちたいと思うのです。

このたびは、より豊富さを感じるワードローブをたった3展開でありながらお見せしてまいりたいと思います。

3という数字のリズム相まった最も究極で優劣の差がない渾身の3セット、複数の共通点に特化することでかえって豊富に映った

「着回し」というワードが雑誌や数々の投稿でもてはやされますが、お得感はあっても、その先の「見せるお洋服」としては優劣の差が生まれるデメリットも見逃せません。

一番の組み合わせ1セットずつだけを持つという方がどうもしっくり来るのです。

「AND SEARCH」様の黒のセットアップ。タグ付きの新古品。スカーフは「シャネル」様。ブーツは「RIZ」様。
黒白ツイードワンピは「PINKY & DIANNE」様。スカーフはシルク、ベルトは本革、パンプスは「MIHATO」様。
マルチ幾何柄ワンピースは「レナウンルック」様。ベルトは自作の本革、スエードブーツは「ランセル」様。

以上3セットは、すべて黒ベースで組み立て、すべて古着です。

1セットずつのみで着回しが無いとお伝えしたのですが、どれも一繋ぎアイテムなので着回しのしようがありません。

小物をシャッフルすることも可能ですが、やはり「これにはベストマッチ、これには今一つ」と優劣の差が必ず生まれるものなのです。

しかし、どうでしょうか、これだけの3セットなのに豊富に感じる不思議さがありませんか?。

これがお伝えしたい「特化型」の集め方なのです。

テイストちぐはぐのアイテムが集まるよりも、共通点が「ニット」「ウール」一繋ぎ」「ロング丈」と複数存在するアイテムが集まる方が、かえって豊富に映るという効果を生み出すようなのです。

あとがき

お洋服の数を極限に減らすということのその先に楽しみが無ければ、「ひもじさ」が生まれてしまうかもしれません。

この岐路を間違わないように、ミニマムが行き着く場所をしっかりお伝えしたかったのです。

物が溢れるこの時代、お洋服の数の多さでは十分に満たされない、少量でこそむしろ見えてくる余白と豊かさなのです。

たくさんの溢れる物品に囲まれてしまうと見えなかった大切なこと、数量をミニマムにすることで見えてくると思うのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>個人事業主の計上、都度その場で計上を済ませ毎日リアルタイムな帳簿が出来上がっている望ましい姿【238】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主をさせていただいております。

会社員時代は、長い間「経理事務」のお仕事をさせていただきまして、日々の計上作業や帳簿管理に携わった過去があります。

仕事好きで怠慢な性格でもないものだから、随分陰口をたたかれたものです。

「あいつは余計なことをやって楽しんでいる」と。

そのような声は、本来聞こえないはずなのに会話の端々に出現、非常に悔しかったものです。

当の本人としては大きな誤解、日々の計上をため込まずにリアルタイムで把握できるよう効率化を進めてきたつもりだったのです。

それでも、一方で手間をかける部分は見逃さないと、丁寧な記録も重視していたのです。

その姿が非常に野暮ったく、「余計なことをしてやっている気になっている人物」と映っていたようなのです。

そんな悔しい過去も、個人事業主時代に入っては大きく活かされることになりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.11の最初の投稿からおよそ5年後の2025.08.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この期間には、2022年から本格スタートの「電子帳簿保存法」が入り込みます。

それ以前は、どっぷりと紙ベースで計上をしていましたので、その懐かしい記録も交えながら、デジタル化のその後の変化と比較しながら綴りたいと思います。

デジタル化での計上作業の変化は劇的でした。

ただ、変わらずに引き継いだことがありまして、それがリ「アルタイム計上」と「ストーリー性」でした。

会計ソフト入力は最も基本的なツールで是非導入を、日々のこまめな仕訳入力が時間の余白を生み事業自体に専念

文房具:2022年以前は、シャープペン・消しゴム・マーカーペン・ふせんが基本アイテムでしたがすべて不要に。
仕訳記録メモ:2022年以前は計上前にメモをし証憑と共に保管することをしていましたが、会計ソフト内に集約。
A4用紙:かつてオフィスでは次々に使われたA4用紙。几帳面さから細かいエビデンスを貼っていた2022年以前。

2022年以降は、この貼る作業が消滅、同時に1つ上の記録メモも廃止、A4用紙は使わなくなりました。

プリンター/インク:定期的に購入しながら「純正は高額」という悩みが2022年以降解消。コピー機能は不要。

プリンターは、2025年でも少し使用することがあり(納品書の同封)、これも廃止をお伝えすればよいのですが一応持っています。

ネット購入では、未だに納品書が同封で届きますので、そこに倣っているのです。

プリンターのモデルもインクがカラーとブラックの2個のシンプルな、中古品で¥3,000代で購入の「Canon:PIXUS:ip2700」です。

後継モデルの「Canon:PIXUS:TS203」もインクが類似の形体で、全プリンターの中ではこの辺りが最もコンパクトなモデルだそう。

会計ソフト:「マネーフォワードクラウド」という名前の「(株)マネーフォワード」様のサブスクのクラウド型。

ログイン形式はクラウド型の特徴そのもの、質問もしやすく、他事業者様とも共通であることは安心なのです。

こういったところに独自のソフトとしてこだわる必要はないと思っています。

経理を長年してきた者は会社の自社システムのクセに慣れて最初は違和感がありましたが、慣れれば愛着あるソフトと化しました。

冒頭で「丁寧な記録も重視」という会社員時代からの引継ぎは、会計ソフト計上の「摘要欄」にその具体性をもって綴ることで、これまで記録メモに但し書きしていたことを続行。

見直す時には、会計ソフトの「摘要欄」は非常に役に立ちます。

私は、「数字だけを載せればよい、会計は数字の集結なのだから。。」という考え方には反対です。

現在の証憑の収納:A4に貼っていた以前からここまでコンパクトに。保管も当期末までのみで、期末後廃棄OK。

あとがき

2022年以降、完全デジタルということがこうも手間がかかることなのか。。と思う瞬間も否めません。

それだけ人間の動作が「機械的」ではないということなのかもしれません。

おそらく、デジタルでも手間がかかる部分という点を「AI」がフォローしてくれることになるかと。

とはいえ、全体としては劇的に作業がミニマムになりました。

いかに今まで同じ作業を複数回繰り返す無駄があったのかということを半ば強制的なデジタル化が気付かせてくれたということです。

デジタル化以外にも様々な分野でミニマム志向が同じタイミングで高まった時期、人間の集合意識の動きのすごさを見た気がしました。

そして、会社員時代から引き継がれた、「リアルタイムな計上」と「具体性」の姿勢のスタイルは今後も大切にしていきたいです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

バッグの四角フォルムをクリアに映し出す四つ角ピンタック、縫い始めと縫い終わりの糸を隠して整然と仕上げたい【236】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでのハンドメイドバッグ活動の中で、ラインをはっきりと示すのは「外表」がキーとなると考えています。

多くが「中表」で作られる縫い代を完全に内部に隠し込むやり方は、古来の手法であり大変奥ゆかしいものです。

しかし、製造によくあるジレンマの1つであり、縫い代隠し込みを追求すると、「中表」によるラインの柔らかさ・曖昧さという点にしっくりこない時があるのです。

そのような時に、「外表」という方法でラインをはっきりさせることがありまして、特にカーブとは対極の四角フォルムの際に必要とします。

外側に突き出す構造の「外表」はそのラインをパワフルにそしてシャープに仕上げてくれるのです。

このたびは、スタイリッシュなエコバッグ製作にも取り入れている四つ角ピンタックの手順と大切にしていることをご紹介したいと思います。

その真っすぐラインの強調は、結果的に「スーツに合うエコバッグ」の企画でも大いに効果が出ました。

スーツに合うためにはソフトな曖昧ラインよりもくっきりとした真っすぐラインの強調であるピンタックはベストマッチでした。

四角バッグの四つ角ピンタックは「外表」の構造の1つ、クリアでシャープなラインを出せることの証明になった

このたびは、一重仕立ての方がかえって味わい深い「セルヴィッチデニム14oz」を利用してピンタック部分のみの検証をしてみました。

分かり易くオレンジの糸でインディゴデニムに映えさせるステッチでご紹介します。

一重仕立てでマチ付きの「半完成品」を準備:ピンタックはこのように入り口ラインも関係してきます。
アイロンで正確な位置を折る重要性:マチ幅に均一に(ものさしで計る)四つ角すべてを事前アイロンします。
上部からスタートのピンタックステッチ:2mm程度の幅で上から下までフルにステッチ。
四つ角ピンタックの完成:紙袋みたいなフォルムになりました。一重仕立てでもしっかりラインが作れます。
トップの玉止め(左上から右下へ):バッグ内へ2本の糸(上糸と下糸の余り)をそれぞれ内部へ通します。
ボトムの玉止め(左上から右下へ):内部へ通さずに表側の底の溝に玉止めを隠しました。

ただ、これはどうしても完全に隠れ切らないので、内部に通してひっくり返して行う方が100%だと後の見直しをしています。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.08からおよそ5年後の2025.08.26にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この四つ角ピンタックは、むしろ一重仕立てでこそ生きるような気がしています。

5年経過の今でも引用しているピンタックは、やはり一重仕立ての支柱型エコバッグに対してです↓。

四つ角ピンタックが特徴の支柱型エコバッグ:ピンタックのおかげでシンプルな一重仕立ても立派になります。

四つ角のシャープさは強さの明示でもあると思うのです。

「抜け感」を総演出の曖昧ラインのバッグとの違いは、「強い者が力を抜いている瞬間」を表したいというある一人の人間の奥行きなのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

厚みの解消はスタイリッシュな裏無しエコバッグへの一役、両サイドの縫い代の三つ折りを平らにする部分的カット【235】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画名で全7点のエコバッグを連続製作中。

すべて素材が違い、どれも1点物です。

特にこのたびのケースのように、生地がジャガードの場合、裏面が良きコントラストに映るという一重仕立てならではのちょっとした素敵さが価値として加わります。

かわいいボタニカル柄、それでいて無彩色さが大人っぽさもある支柱型エコバッグ、どうぞご覧くださいませ。

途中ポイントの解説を入れてまいりまして、当回は両サイドの縫い代始末の三つ折りを平らにする内部の部分的カットの手法をお伝えしたいと思います。

肉厚カーテン地にこそ効果的、三つ折りの部分的カットによってスリムになった両縁がエコバッグ全体を瀟洒に映し出す

1点前の製作の【233】で、実は三つ折り内部の部分的カットの検証をしていました↓。

投稿の【233】の時に行っていた三つ折り内部の部分的カット:カットしていない方と比べて雲泥の差です。
使用生地(表地):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカベージュの濃淡の花柄。

ジャガードは反転の裏面がこれまた新鮮で「得した気分」が味わえます↓。

表地の裏面:ジャガード特有の反転構造で1種の生地を2倍楽しめることが、1点のバッグの豊かさを作ります。
別布(支柱ベルト):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。別布生地もコントラスト効果の1役。

実は、【233】の時の残布を利用して、配色布として使ったのです。

画像ではカラーが随分違うように感じてしまいますが、光の加減のせいであり、実際はばっちり合うモカグレー同士、相性は非常に良いです。

では、両サイドの三つ折りの解説へまいります↓。

本体単独の地縫い:この時まだ縁から2.5cmの位置を縫っていますが、後の見直しで7.5mm程度へ変更。

変更した細幅では、このたびご紹介のカットを地縫い前に行うという順番へ変更せざるを得ず、とりあえず分かり易い変更前の2.5cm幅の時のまま解説させていただきます。

そのまま三つ折りをした時の厚みのイメージ:ものすごく分厚くなります。カーテン地は特に肉厚です。
内部の1枚のみの斜めカット:三つ折りの時に内部に完全に隠れる1枚分のみを半分斜めカット(3cm分程)。
カット後の状態:2枚の重なりの上1枚が内部という見方。一番重なりが混み合う上部を多めに削ぎ落とします。
三つ折りステッチ場面:左上は事前にアイロンで折った状態。ここですでにすっきり感を感じます。
角度違いで見た三つ折りステッチの完成:部分的カットの効果として内部の生地のボリュームが随分減りました。
支柱型エコバッグ完成(カーテン地モカグレー花柄):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
内部に広がるジャガードの生地の裏面:裏地を用意することと同じコントラスト効果が得られます。
底面:まだこの時に「底ベルト」の位置が内部に寄ったまま、この変更はかなり後だったみたいです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.07からおよそ5年後の2025.08.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしてまいりました。

底ベルトの2本が内側に寄り過ぎている原因は縫い代も含むど真ん中に縫い付けているから。

なかなか出来上りをしっかりイメージできていない視野の狭さが長い間こうした変な配置を続けてしまったと思うのです。

底ベルトの位置の変更は随分後の2022年末くらいです。

そして、底ベルトを共布で、支柱ベルトを別布で。。というこの仕様も後にいずれも別布の方が美しいと判断するに至りました。

底面を見て「美しい」と感じられるなんてとても素敵な事、是非「らしさ」として大切にしていきたいと思ったのでした。

あとがき

黒を含まないマイルドなカラーの生地はパンチに欠けることがあります。

このたびのようにコントラストある濃い生地で支柱ベルトを配することで、シンプルな1一重仕立てのエコバッグが立体感ある立派なものに見えてきました。

一重仕立てのシンプルなバッグ作りでも、これだけノウハウを得ることができます。

一重仕立ては、裏地付きの同じデザインよりもかえって縫い代の始末に悩むことがあり、そこから得たノウハウというのは重要です。

壁に突き当たり、がんじがらめの中から生まれたアイデアは究極になることが多いものです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

一重仕立ての縫い代始末はすべて視界に入ると意識、美しく縫い閉じステッチが乗るエコバッグ両サイドマチのラッピング【233】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」と題したエコバッグの連続製作。

長い支柱を一繋ぎで裁断できる広幅の生地は、主にカーテン地で見つけました。

毎回課題を見つけその内容を高めていく連続製作、このたびは後半に入りました。

当回のポイントは、左右のマチのラッピングにおける見た目の綺麗さ。

内部の一番奥の場所でありながらも「表」と映るのだという見方で、美しい縫い閉じのステッチの位置を研究しました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.05からおよそ5年後の2025.08.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

最初の投稿時では失敗してしまったところで課題として持ち越したのですが、その後は解決策やコツを見出し成功率を上げました。

せっかくのブログの「手直し」、当時の失敗した記録も残しながら、その後の成功の記録も加えてより深みあるお伝えの仕方ができると思います。

一重仕立てのエコバッグのマチの縫い代ラッピング、肉厚なカーテン地の共布でも可能な均等配分の縫い閉じ位置

使用生地(表地のみ):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカグレー色でなかなかの肉厚。
ラッピング布:共布をエコノミーに利用。サイズは幅6.5cmx20cm。1.5cmの両端に印を付けています。
観音開き折り:最初にど真ん中を折ることから、両端を折り終わった後にもう一度ダメ押しの真ん中折りが◎。
地縫い:量産品と違い地縫いとラッピングの縫いを別にしています。本体マチの地縫いは隠れる7.5mmの位置に。
ラッピングの一度目のステッチ:ここは折り線に対してわずかに上(縁)にずれた位置で厚みを見込みます。

印をちょうど1.5cmに付けながらも、その通りに縫わないという点がポイントです。

返す瞬間の根元:ここで縫い閉じ前のアイロンを入れるのですが、この根元を引っ張り過ぎてもいけません。

引っ張り過ぎはステッチ線が顔を出すことがあり加減良く調整、どのように調整するのかという具体的な目安はこの写真に応えがあります↓。

ラッピング布の表面と裏面の重ね合わせ:ここで2両面におけるラッピング布の位置が重なっていることです。
待ち針で固定:ツルツルとすべるカーテン地はなおさらで、しっかり固定する効果はありました。
縫い閉じステッチの部分的脱線:部分的に脱線してしまいました。右下2枚の証拠から折りがずれていたと判明。

待ち針で固定してもずれたことは、ラッピング自体が縫う時にずれやすいものであるということです。

この事実を受け入れ、縫い閉じの位置を工夫することでカバーしていきました↓。

後に縫い閉じが成功した例:このたびとの比較で、随分内陸部(上の方)に寄ってステッチをしています。

そう、これがもう1つのポイントなのです。

際でステッチしたい気持ちがありますが、それは全体を俯瞰していないのです。

裏面にもちゃんとステッチが乗るためには、意識的に3mm程度の部分(イメージよりももっと内側寄り)が成功率が上がります。

支柱型エコバッグ(モカグレーのカーテン地)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
底面:後に見直した点は底ベルト(横向き)2本の位置。隙間が均等になる外側寄り(上下寄り)に改良。

この時はまだ内側に底ベルトの位置が寄っていまして、窮屈なイメージです。

理由は縫い代1.5cmも含んだど真ん中に縫い付けていたからです。

一番最初の過程なので、その後の出来上がりまで想像する力が当時はありませんでした。

出来上がった姿を見て初めて気づくこともあり、研究製作期間の大切さをかみしめるのでした。

お洋服とのコーデ:「スーツに合うエコバッグ」というコンセプト通りスーツに合わせました。

あとがき

成功率が高くないと良質さへつながりません。

この連続した研究製作活動の意味は実は作りやすいものにしていくことにあり、いずれ多くの方にノウハウとして広めていきたいのです。

2025年では、その後いくつかの改良をして、ほとんど完成型になっています。

それでも時々細かい見直しがあるもので、製造物の奥深さを実感しているところです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

寒さ感じる曖昧な季節にたった1点の黒のウールジャケットを持てばよい、豊富に映る4点の黒古着ワンピース特化モデル【230】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服コーデが苦手であると思う理由の1つにカラーコーデの複雑さを感じてしまうということがあるかもしれません。

意外にも、服好きは黒コーデ好きも多いもの、この私もその一人です。

黒に時々白を加えて十分ワードローブが成り立ちます。

このたびは、非常に敷居が低く、コストもかかり過ぎない黒コーデを、真夏・真冬以外の曖昧な季節限定で4点ご紹介したいと思います。

その構成は、4点共に共通に使える便利な抜け感ある襟無しウールループジャケットが共通です。

古着・黒・ロングワンピースの3つのキーワードを共通に揃えた4点、更にすべてに共通の黒のウールループジャケットでまとめた

登場するのはすべて古着、ここ20年来の古着ライフなのです。

それぞれが1点物で独自の世界観も出しやすい、その代わり流行に対しては逸脱した存在なので「今」を感じるもしくは「今後」を感じる新しさの表現はそれぞれの人の工夫する点になります。

4点に共通で装うと決めた黒のジャケット:毛/100%でずっしりと温かく、黒のループが季節感をならす。襟無し。
①ワンピース+ブラウス:ワンピースは「VIVID AKIKO NEWYORK」のネーム。ブラウスは「DECORA PINKY'S」。

ベルベットのワンピースにシフォンのブラウスという異素材のバランスは黒のカラーによるところ。

②黒サテン水玉ジャガードワンピース:「WING」というブランドタグ。無地ライクなジャガードが個性的。
黒白水玉プリントワンピース:「ZAZIE」のネーム。流行の「作り」が入り混じらない王道なデザイン。
黒白ボタニカル柄ワンピース:「MINA」のネーム。上と違い襟があるタイプで変化を付けます。寸胴なIラインはベルトでフォロー。

こうして、4点がそれぞれちゃんと別物になったラインナップを意識。

こんな点も、「豊富さ」に通じることだと気付いたのです。

水玉が3種類登場しましたが、「プリントの大きめ水玉」「プリントの小さめ水玉」「ジャガードの水玉」と黒の水玉に特化しているにもかかわらず更なる違いがあること。

この、類似品が集まりながらも少しずつ違うという差別化のようなことこそ、4点がバラバラで共通点が無いよりもむしろ豊かさを作っているのではないかと考えます。

こんなことを発見したのも、特化型コーデをしてきたからなのだと思います。

あとがき

「着回し」も非常にコスパの良いローテーションの仕方だとは思うのですが、1アイテムが共通になることで、比較が生まれ優劣を感じることがあります。

そうすると、毎日が究極のコーデとも言えなくなってしまうことも。。

そうしたことが起こらないのは、上下が繋がりたった1点のアイテムであるワンピースならでは。。ワンピースこそ最も究極のアイテムであると見ることもできます。

そして、ミニマム中のミニマムとでも呼べるような最も少ないアイテム数しかないすっきりとしたワードローブとなります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

一重仕立ての支柱型エコバッグ、丈夫に作りたいが嵩張らずにすっきりと仕上げるためのバランスの良い片倒しの向き【228】

アイキャッチ画像228

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で支柱型エコバッグを連続製作しております。

広幅が見つけやすいカーテン地中心に1点物として作っていくスタイルです。

前回の課題を今回で解決、更に得た課題は次回へ。。というように研究製作しながら内容を高めています。

このたびお伝えする部分は、一重仕立ての縫い代の始末の解決策の1つ、サイドの三つ折り。

三つ折り部分の片倒しは底やマチとも交わりますので、いかに嵩張らずスタイリッシュに仕上がるのかを研究し交わる部分は互いに反対方向に倒れる計算をしたのです。

裏無しエコバッグの内部は視界に入り外部のようなもの、サイドの三つ折りは底のラッピングと反対向きに倒し平らにならした

使用生地(表地のみ):カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。朱色の濃淡が個性的でエレガント。

柄物を表地に選択するとポップな感じになりがちですが、こうしたジャガードの整然とした配列の柄ならば「スーツに合うエコバッグ」にもなり得ると選択したものです。

両面使い:この生地の特徴の片面が無地である点も大いに活用、支柱ベルトのみ無地の面を使用。
底ベルトの面の向きの失敗:結果として見てみますと柄つぶれて汚いことからも、無地にした方が良かったかと。
支柱ベルトの縫い付け:ぼんやりした中間的なベースのカラーに対しては無地の部分はアクセントとなりました。

ここからは、サイドの三つ折りの記録です↓。

左右の地縫い:三つ折り分に使う2.5cm分に等しい端から2.5cmそのままに最初のステッチ。しかしこれは✕。

後でお示ししますが、このステッチをこの場所に入れることで、三つ折りの反対側にこの線が残ってしまいます。

何ともすっきりとしない三つ折りの仕上げを見直し、随分後になりますが2024年に最初のステッチは端から7mmの位置へ変更しています。

この7mmの位置は三つ折り内に隠れる位置なのです。

三つ折りアイロン:天地が逆ですが上が底のラインとしてご欄下さいませ。1.25cmずつ左右共三つ折りします。
三つ折りステッチ:左右共同じ面に向かって三つ折りをするという点がまずはポイントです。
三つ折りステッチの時のトップの始末:すでにトップを三つ折りしてある状態で行いました。

後の仕様では、トップはサイドの三つ折りの後に変更しましたが、このたびの解説には関係の無い場所ですので、また後日の投稿にて。

マチの製作:サイドの左右の片倒しの方向と底のラッピングの片倒しの方向が反対で平らになります。
上と別のショット:マチの真ん中の交わりでは平らにしなければその後のマチのラッピングが嵩張るのです。

ここで、先程の作業の三つ折りの向きが左右共同じ面になるようにというルールが活きるわけです。

もし、バラバラに別方向に向かって三つ折りをしていたとしたら、底のラッピンがねじれてしまうからです。

マチのラッピングから見るサイドの三つ折りの倒れ:倒れた向きの目に映る方が1ステッチのみの方。
縫い代始末の完了:作業の順番は、底のラッピングが先でその後にマチのラッピングを左右共することが必然。
支柱型エコバッグ完成(朱色ダイヤ柄ジャガード):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

実は私ある間違いをしていまして、支柱の縫い付け位置が外過ぎました。

かなり後になって気付きこのまま作ってしまい非常に恐縮なのですが、もっと内側に寄ったバランスが正解です。

底ベルトも配色であるべき大切な理由:底板のような役割でバッグを支える1つの機能なのだという分かり易さ。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2020.09.30からおよそ5年後の2025.08.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまりました。

途中「その後の改良」という表現をいくつかさせていただきましたが、この5年の間でこのモデルを事細かに改良しているのです。

最後に極めつけのピンタックによって「スーツに合うエコバッグ」らしくなっていった様子は、このダイヤジャガードでより感じたことでした。

毎回課題も多いのですが、実は良い方向に向かえたこともあり、2020年当時はまだそれが入り混じっていました。

より洗練されるためには、課題の早期解決だと思います。

良い部分に奢らず、ひたむきに課題をクリアしていくスタイルが2025年現在の定番モデル(内容が高まった完成型に近い状態)を作ったと言えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

貴重な年代物のお土産物のオニキスネックレス、メッキ留め具からお品物レベルに相応しいSV925への交換【226】

アイキャッチ画像226

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年前後でブームになった「パワーストーン」。

この時にこれまで目にしたことが無かったたくさんの天然石に魅了され触れてきました。

そんな中では、人気のストーンの1つだと感じた「オニキス」。

元は同じ鉱物、枝分かれ的に別の石となっている「メノウ」とは兄弟のようなもの、筋の入り方の違いで見分けるのです。

石屋様での新品の連の購入もありながら、同時に古いおみやげ物でも探すようになり、古物からもストーンの名前を探っていくこともあり、世の中にはこんなにたくさんのストーンの種類があるのだと驚いたものです。

そんな楽しいパワーストーンライフでは、自作も少しですが出来るようになり、よくあるシリコンゴムではなく留め具をちゃんと設置し、「パワストーン」という括りから「ジュエリー」へ寄せていったのです。

オニキスのショートネックレス:おみやげ物の箱に入ったおそらく昭和のお品。留め具がメッキのゴールド。

このたびは、この素敵な32面カットのオニキスネックレスの留め具をSV925に交換していくリフォームです。

ここまで素敵な本体に対してメッキとは味気ない、抜け感あるカジュアルコーデであってもせめてシルバー925は付けたいという判断からでした。

お土産物の素敵なオニキス32面カットのネックレス、メッキの留め具ではお品物レベルに相応しくないと925に交換した

ジュエリー用の道具:左から「ビーズリーマー」「ニッパー」「ヤットコ」「ペンチ」。右2つは同じ役割を使い分け。

まずは、これまでのゴールドメッキの留め具を外します↓。

ニッパーの使い方:パーツの根元の通し糸(この場合は細いワイヤー)をパチンとカットして外しました。
グラデーション配置の珠:小さい珠は首元へ、大きな珠は先端付近へという配置はUの字ラインを作ります。

もし、これがすべて同じ珠のサイズであればラウンドラインになるのでその違いがあります。

こうしたお土産物だからこそのUの字ライン、問屋様で購入の場合は1連売りなのですべて同じサイズなのです。

用意したテグスと925パーツ:テグスは14号が太め、8号がノーマルといった線径の感覚です。8号を利用。

ゴマのようなつぶし玉x2個もシルバー925製という拘り。

ネックレスの組み立て(前半):左上から右下へ流れます。つぶし玉を最初に通し、次に引き輪を設置。
ネックレスの組み立て(後半):元の配置通りグラデーション配置。最後はつぶし玉→ダルマ板の順に設置で完了。
留め具交換終了:すっきりとしました。これでオニキスの32面カットのレベルに見合う留め具になりました。
留め具の交換前と交換後:パッと見て分かりませんが、お品物全体の存在感は劇的変化だと思います。

このような簡単な表を作ってみました↓。

<留め具の材質><バランスの良いネックレス>
メッキコスチュームジュエリー
シルバー925美しい珠の天然石

↑こんな風に考えるようになりました。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.09.28からおよそ5年後の2025.08.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

こうした天然石の連は、925以上のK18YG/WGやPT850の留め具でも作ってみた過去がありましたが、世間の反応というのも大切で、その価値は理解されることはありませんでした。

どれだけ私が美しいと価値を置いても、お金に交換する価値として地金の重さで判断されるジュエリーの辛口な現実があるようなのです。

「レンタルジュエリー」の事業者として、このことは受け入れざるを得ませんでしたし、確かに連物ネックレスはややクセが強く装いにくさもあります。

それでも美しい物を素直に美しいと言いたいからと、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップからは廃止した天然石の連物ネックレスやブレスもこうしてブログ記事ではご紹介しています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク