過去の日本人マダム達の風習は大ぶりな宝石を目立たせ浮いた付け方、馴染み溶け込む付け方は装い方の成長【313】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「成熟へのジュエリー:光野桃 著/ジュエリースタイリスト:伊藤岬」を拝読。

かつては「成金」「マダム」よろしく、キラキラのお洋服にギラギラと大ぶりなジュエリーを付けていた人々が見られた時代があり、それが日本のジュエリーの装い方の特徴でもあったらしいのです。

確かにお品1点ずつは豪華で素晴らしいのですが、どこか「浮いた」ものに感じるのはなぜでしょうか。

そこには、「誇示」という意識が根本にあったと分析します。

「◯◯のふりをする」というような本来の自分に蓋をして大きく背伸びをした風習です。

「誇示」は、己とかけ離れたところにイメージを置く姿そのもの。

そんな点が身に着けている人物に対してジュエリーが浮いてしまう根本なのではないかと見ています。

一方、「ジュエリー大国」と呼ばれるイタリアでは、多くの人々が洋服になじむジュエリーの付けこなし方が伝統として受け継がれています。

このような姿は、おしゃれ度の高さだけでは語れない一面があると思います。

「成熟」という観点からは、冒頭の成金的な姿は「未熟」であるとも言えるのではないでしょうか。

ジュエリーが一人の人間にうまく馴染み溶け込んで映る姿が美しい、まずは己をよく知り全面的に受け入れる姿勢がそもそもの始点

「自分らしさ」はどう表現することができるのかを考えてまいります。

自分らしい表現はアウトプットの姿ですが、それ以前に自分についての理解・把握をすることが重要です。

冒頭の大ぶりジュエリーを違和感たっぷりに浮いた感じで付けてしまうのは、そもそも自分らしさに蓋をしている行為、自分を分析していないと言えます。

自分らしいジュエリーは決してそのような大ぶりではなく小さく1粒が煌めくようなアイテムだったかもしれないのです。

ということで、まずは自分分析が第一ということになると思います。

難しいことではありません、日々その時々の瞬間ごとに、自分の行動と共に己の性格を把握するだけで良いのです。

その代わり、良いも悪いも平等に受け入れなければ成り立ちません、悪い部分にも目を背けず素直に受け入れ理解する「正直さ」も必要です。

これが出来なければ、背伸びをしたような不似合いな付け方をこの先もしていくことになってしまうのです。

あとがき

意外にも、技術的なことではなくて、そもそも自分をちゃんと認めてあげるということがカギを握ると思えてなりません。

ここをしっかりと築いていった時に、素敵なコーデが出来上がってゆき、「おしゃれ」に映る結果を得ることに繋がると思うのです。

どうしてもジュエリーを付けることが「良く見せる」ということ1点にとらわれがちなのが現状。

本当はそうではなくて、本当の自分探しの結果自分を見つけた「証」のバッジみたいな姿であるとよいです。

拝読の本のタイトルの「成熟」は、そうした人間としての望ましい姿を説いたものだと解釈します。

ジュエリーがより本当の自分に近い存在になりますように。。と今後を願いながら、ここで筆をおきたいと思います(^-^)。

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変8角形の取っ手付け根カバーは部品、裏にハード薄芯を貼り予め縫い固めることでシャープな多角形の角を美しく出した【312】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

5点同時進行のコンパクトなリュックを製作中です。

デザインが全く同じで生地違いとデザイン違いの同じ生地の両方を含み、同時進行の効率性を細かく確認する目的もあります。

各パーツを同じタイミングで作っていく進行の様子はこのようです↓。

バッグ5点分の取っ手作り:糸の色を交換する小休止も含みながら、全体としては同時に進行していくスタイル。

このような進行の中で、5点すべてに共通の「取っ手付け根カバー」の製作場面を写しました。

オクタゴン型の8角がシャープに美しく出るためにはどうすればよいかをしっかりと考えた回となります。

取っ手の付け根カバーはオクタゴン、硬めてしっかり折り込み事前の単独ステッチで部品のように整えた出来上がりのシャープさ

変8角形パーツの事前準備:接着芯貼り後型紙に当て正確に裁断。更にハード薄芯もボンド貼りしてあります。
過去の失敗例:出来上がりラインの不揃いの原因を解明。チャコペン使用を改め事前ステッチも取り入れます。
細い手芸用のペンを利用:消えるタイプですがボールペンでも全くかまいません。縫い代1cmを実線で印付け。
事前の縫い固め:本体に縫い付けと同時ではなく、事前に外枠を端から3mm程度でステッチして縫い硬めます。
完成した合格の変8角形パーツ:上下・左右がちゃんと平行なライン同士に出来上がりました。

このクリアなラインが、見た目の取っ手の美しさの一部となることが間違いないと思いました。

複数を引き続き製作した取っ手付け根カバーパーツ:この生地のみ3点分なので1点で4個x3点分=合計12個です。

このたびは8角形タイプですが、偶数の角の多角形はその他「四角」「六角」なども時々取り入れています。

奇数の「三角」「五角」は縫い代が隠せないので優れたパーツにはならないのです。

こうした必然が「なぜ8角形である必要があるのか」などの完成品に見る理由の部分になっていくのです。

あとがき

このたび改めて理解したことは「ハード薄芯」の役割。

ただ風合いをしっかり出すということのみならず、細かいパーツのはっきりしたラインも出してくれる「縁(ふち)の役割」のようなことです。

随分と重要なポジション、「不織布」の素晴らしさを見た回でした。

そして、縫い代1つの正確さは、先の細いペンを使用した実線という細かな部分においても出来上りに効果を上げるということです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

際立つポケットフラップのカーブもフラップトップの真っすぐ線の徹底あってこそ、縫い代を先に折っておく順番を決意【309】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

定番のシンプルデザイン、「らしさ」を入れ込むことでポケット1つ見ても製造者の特徴が感じられるようなこと。。まるでメロディーの1フレーズで作曲者を想像できることに似ています。

当バッグ製作においてもポケットは分かり易い作りながらも特徴あるもにと改良してまいりました。

1つにカーブがはっきりとしたフラップの存在があります。

このたびは、このフラップに関するトップの横線を美しくするための追求場面をお届けしたいと思います。

先に返し口のてっぺんの縫い代を折っておくフラップ作りの「先折り」、「後折り」では曖昧だったラインを遥かに超えた磨きを得た

トップ縫い代「後折り」:トップのラインが左右共に下り坂ラインに出来上がってしまう点が課題でした。

このような真っすぐではないラインになる理由は、「中表」の2枚をひっくり返し後に、「わ」になった状態で縫い代を折るからなのでした。

アイロン折りは、「わ」では正確さに欠けるというどうしようもない事情があったのです。

そこで、このたびこの点を見直しまして、「わ」になっていない段階でしっかりと折る「先折り」のやり方で新しいフラップを作ってみました↓。

「先折り」をした作り方:フラップの返し口のトップ線の縫い代を折ったままUの字。縫い始めは入り口の先端。
1周の固定ステッチ:てっぺん含むUの字も一続きで端から3mmを1周固定ステッチ。

後の見直しでは、Uの字のみステッチ→バッグ本体への縫い付け時に二重縫いで初めてステッチが入るというやり方へ変更しています。

トップ縫い代「先折り」:こちらの方がはるかに横線がシャープでまっすぐです。

歪んだラインになどなりようがありません。。というのも、先にはっきりと分かる状態でまっすぐにアイロンで折っていることがそのまま出来上がりに直結するからです。

本体への縫い付け完了:横線のシャープな真っすぐさは、かえってカーブラインの美しさも高めます。
貼り付けポケットの入り口も同様:形は違いますが「わ」で作る時の返し口がフラップと同様です。

これ以降、貼り付けポケットの入り口の真っすぐ線も「先折り」によって徹底することを決意しました。

「先折り」のデメリット:ただ1つデメリットとしては、後折りの時よりも両サイドの縫い代内部が混み合うこと。

しかし、このデメリットよりも、トップ線の真っすぐさのメリットを優先する選択をしたということです。

あとがき

「後折り」と「先折り」の比較において、「先折り」が真っすぐラインであるということがなかなか出来上り写真では劇的には感じません。

しかし、実際に製作した手応えとしては、「先折り」の方が「作り易さ」をしっかりと感じました。

さて、このようなわずかな部分を写したこのたびでしたが、完成の巾着リュックは【315】でご覧いただけます。

シンプルなデザインこそ、細部まで徹底追求することになるものです。

複雑であれば優れているということとは違う世界、分かり易さと共に「正直」であらねば成り立たないのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

口が開きっ放しのゆるーいトートバッグでさえも安全性は必要、裏地付きの作りの良いバッグみたいなおしゃれな内蔵巾着袋【307】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでバッグ作りにおいては、セキュリティー性を高める工夫に力を入れてまいりました。

バッグを開けた内部がすぐに見えないようなルーフ作り・入り口のDカンとナスカンコンビの留め具設置・共布サイドひもの設置などです。

このたびは、これまでの口を絞めるという動きとは切り口を変え、入り口の緩さの「抜け感」はいったん受け入れます。

その代わりに、内部を対極なクロージングな構造にしてみようというアイデアです。

当バッグ作りでは初めての考案、作りの良い巾着袋をそのまま内部に設置するというものです。

様々な抜け感あるトートバッグに引用できるアイデア、裏地付きで立派に作った巾着袋を左右のマチ底で挟み込み縫いの固定内蔵型

裏地付き巾着袋製作:巾着袋の表地・裏地は同じ「エステルポプリン」のくすみピンク。ひもホール製作場面。
巾着ひもホールの固定:上部をステッチで固定、内部の縫い代のヒラヒラが縫い閉じられます。

コの字ステッチは1枚仕立ての時にすでにかけてあります。

ホール底ステッチ:コの字ステッチの横線に等しい位置のトップから3.5cmの位置を1周ステッチ。
裏地付き巾着袋完成:これがバッグに内蔵されます。共布ひも先にはすずらんループエンドで素敵に♪。
単独の巾着袋との大きな違い:マチ底の縫い代をあえて外側に出している点が内蔵巾着袋の特徴です。

この後の作業では、裏地のマチにぴったりと合体して縫い代1.5cmで縫い付けます。

そして、挟み込む時に混み合う中で縫いこぼしが無いよう、この時点で端から5-7mm程度で2枚仕立てを重ねて縫っておくのです。

あとがき

出来上がった内蔵裏地付き巾着袋は単独でもそびえ立つ建物のようにしっかりとしたものです。

「ポプリン」は「ブロード」の織り糸よりも太い糸、出来上がりも立派になりました。

ほとんどのバッグ作りではこのような内蔵は計画されません。

しかし、こうして考案した以上、作って感触を得たいとコマを進めてまいりたいと思いました。

この続きは、リュックの内部に内蔵・Dカンとナスカンコンビのメイン留め具の設置・入り口すぐに左右の巾着ひも設置の3重のセキュリティーとなります。

完成の巾着リュックは、投稿の【315】でご覧いただけます。

ポケットの時でもあったような、セキュリティー性と使い勝手のスムーズさのバランスの見方からは、開閉がやや煩わしい3段階もの扉。

ただ、背中で目の行き届かないリュックにおいては、この口が完全に絞られる「内蔵巾着袋」は1つの大きな安心を得たことは間違いがないでしょう(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

鉱物名は二酸化ケイ素が結晶化の石英(クォーツ)で共通の2種のストーン、メノウ内の縞模様の中で並行部分がオニキス【303】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ジュエリーの基本ブック:宮坂敦子 著」を拝読。

ジュエリーの商業上の流通事情や、実際のお仕事をされている方のルポ、最後に基本的な有名ストーンの図鑑があるという充実の構造。

このたびは、実体験で目にした2点の有名ストーン、「メノウ」「オニキス」について、その違いの部分に迫ってみたいと思いました。

共通の鉱物名からさらに枝分かれしてストーンの名前が決まる実態、メノウとオニキスも同じ鉱物の「石英:クォーツ」である

上の写真の中では、「オニキスです」と謳われて入手したのは、右上の64面カットのネックレス珠のみです。

左上は、実家の庭で見つかったストーンで、「メノウっぽいな」と思って写したもの。

その他のリング状の指輪やバングルはすべて「メノウです」と謳われて購入したものになります。

メノウは「瑪瑙」という漢字で表記されることや、「アゲート/アゲード」と表記されることもあります。

この2種「メノウ」と「オニキス」は、曲線の縞模様を持つのが「メノウ」、その中で直線の縞模様を持つのが「オニキス」というように別物として扱われるのがジュエリーの実態。

しかし同じ鉱物であることも含めると、「オニキスはメノウの一部分のこと」という見方もできるのかなと。

実物を見る体験は、大きな置物のようなストーンの塊を見なければ分かりにくいことで、ネックレスなどになってしまうと見分けは難しいのが現実。

よって、これらの違いは購入時の「○○です」の商品説明を信じることになります。

世の「生物」というのは3つ、「植物」「動物」「鉱物」なのだそう。

この3つ目に石が入っているところに、いかにストーンが神秘的な地球上の存在感を持ったものなのかを思い知らされます。

あとがき

メノウやオニキスは最も入手しやすい普遍的な価値として、「パワーストーン」のような位置付け。

決まって高級ジュエリーが世界四大宝石中心に語られがちなのです。

しかし、実際に2010年前後の「パワーストーンブーム」の中で、写真のような多種のストーンを見たり触れてきたりしたことでどれもこれも非常に美しく神秘的な存在だと確かに感じたのが実際の肌感覚でした。

ジュエリーの素材の「価値」としてたった1本境界線を引くとしたら、やはり工業的なプラスチック製品である「模造品」「イミテーション」などと呼ばれるコスチュームジュエリーとの境になると考えます。

こうした天然石全般はジュエリーとしては工業品とは区別されるべきで、全く違った価値を持った地球活動の長年に渡る貴重な証であるという見方をしたいのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ミニボストンリュックを3展開の生地違いで製作開始、偏ったカラーのマルチジャガード柄に合う無地のコーデを楽しむ回【302】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、新しい製作に入っていきます。

「ミニボストンリュック」「ドーム型リュック」「巾着リュック」の3デザインを全5点に配分しての製作です。

タイトルの通り、同じデザインで生地違い3展開をほぼ同時進行していく効率性を検証する回です。

全く同じ量産製造とは違い、1点物でありながら効率化がはかれるのかどうかを確かめたいということで、まずは裁断からまとめて行いました。

このたびの進捗度は、接着芯貼りまでとなりますわずかなものでしたが、3点それぞれが違った生地の種類であることでなかなか濃厚な回となりました。

裏地の選定やファスナーの色選びの理由などをしっかりとお伝えできればと思います。

共通のミニボストンリュックを赤系・グリーン系・紺系の3種のマルチカラージャガードで展開、偏色に対する裏地とファスナーの選び方

ではまず、表地と裏地の組み合わせから始め、その後選んだファスナーも集まった全体のカラーバランスを見ていきます。

使用生地①:表地-ジャカード、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、イタリア製。裏地-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

この生地では「ミニボストンリュック」を作ります。

表地のデイジー柄のジャガード生地は、モカ色ベースの落ち着いた朱色の濃淡です。

随分偏ったマルチカラー、表地の中からは特に濃い朱色を裏地に選びました。

使用生地②:表地-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

この生地では、「巾着リュック・ミニボストンリュック・ドーム型リュック」の3点を作ります。

こちらは、表地の割合ではグリーンが勝ることのコントラストとして、弱めのペールピンクの部分を裏地に選択し、バッグ内部をピンク寄りに広げます。

グリーンに寄りがちな全体をピンクを増やしてバランスをとったということです。

使用生地③:表地-ジャカード、アセテート/53%、ポリエステル/27%、ナイロン/20%、イタリア製。裏地-モンキーブリッジスラブ、ポリエステル/100%、日本製。

この生地では「ミニボストンリュック」を作ります。

こちらはシンプルながらも一応マルチカラーの定義の3色以上で成り立つ紺系のデイジー柄。

ここには、登場のゴールドカラーの花びらとリンクした黄土色のツヤがあるピンタックキルトもかけてある特殊な生地を選択。

生地においては、ベージュ・黄土色・ブロンズ茶などにツヤがあればゴールドになり得ます。

ファスナー選び:何とか既製品でここまで合わせられました。大変有難かったです。

過去からの経験なのですが、例えば一番上に対してモカ茶の部分に合わせて茶色のファスナーなどを選択すると汚く映ります。

ファスナーは馴染むカラーで可能な限り濃く際立たせない方が良いと思います。

裁断風景:あらかじめ粗裁ちした裏地に接着芯も粗裁ち貼り、最後に裁断するとカーブラインがクリアです。
裁断後の3点:どれも接着芯貼りまでの進捗度が共通でこのたびの製作を終了しました。

あとがき

当ハンドメイドバッグ製作活動においては、裏地もかなり重視しておりまして、時々表地よりも購入価格が高額になることもあります。

その理由は、生地すべてをフラットに見ているからです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

年末のトイレマット一式の総入れ替えをワクワクした作業に。。シンプルな無地のトイレットペーパーカバーに巻き薔薇を装飾【301】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

トイレという場所は、「邪気」というものがたまる場所と言われる風水の教えがあります。

「トイレの蓋の開けっ放し厳禁・トイレットペーパーのビニールパッケージはトイレには相性が良くない」など。。の情報をこれまで得てきました。

とりあえず実行、「トイレの蓋は閉める・トイレットペーパーのストックは別の場所に保管」を徹底しています。

さて、2020年も12月半ば近くになり、次の年の2021年用のトイレマット一式を準備しました。

お揃いの一式の購入の仕方は、確かに一度のお買い物作業で済みますが、随分高額となってしまいます。

もっとエコノミーな揃え方はないであろうかと考えたのが、1アイテムずつをバラバラに組み合わせるバラ購入の仕方でした。

大のコーデ好きは、こうした順番にそろえていく楽しみとやりがいを感じるものです。

そんな寄せ集めのトイレマット一式を完成していく中で、1点のアレンジ例をこのたびはご紹介したいと思います。

後付けアレンジが可能な「巻き薔薇」はインテリア映えの素敵な装飾品、無地と柄物のコンビに相性を高めるブーケ縫い

2020年のトイレマット一式:ミモザのお花の便座の蓋カバーを中心に、別アイテムを順にそろえていった作り。

1年間でさすがにトイレマット一式は使用感を感じてくるのは確かです。

1年のみでは交換はもったいない気もしますが。。ただ年末は区切り目としては気持ちのリフレッシュを兼ねた良きタイミングです。

トイレットペーパーカバーへの巻き薔薇アレンジ:2個をミシンで二重縫い。裏への貫通のステッチは見えません。

三角に3個配置をしても豪華で素敵になると思いますし、巻き薔薇の色を違う色にしてもマルチカラーが素敵なバランスを取ってくれると思います。

トイレマット一式の集まり(2021年用):前年の2020年のピンク系とは違った新しい世界観です。

あとがき

このたび集めた中では、唯一トイレの便座の蓋カバーがブランドロゴ入りでした。

全部を同じブランドで徹底しなくても、1つ象徴的なアイテムに重点を置いて、残りはコーデしてまとめていくといったような感覚です。

実は、ネイビー系はそれほど得意ではありません。

しかし、薔薇柄のマルチカラーの部分が、グリーンのスリッパとの相性のヒントをくれましたし、巻き薔薇のコントラスト効果あるクリームベージュのおかげで1色への傾倒が緩和されました。

マルチカラーがバランスを取ってくれる優れたカラーであるということ、花柄はお花と葉っぱの色が対照的である以上お花柄全体がバランスあるインテリアカラーとしてたくさん使われている理由を実感します(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

夜景柄のミニボストンリュック、ゴブランの一歩手前のジャガード生地の適度なハリコシがはっきりしたラインを作ってくれた【300】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ゴッホ」様の「夜のカフェテラス」という絵画。。その人気は、夜の暗闇を黒のみで表現しない青と黄色の補色効果の美しさあってのもの。

そんな絵画みたいな美しさの生地を入手、このたびは「ミニボストンリュック」に完成した記録です。

製作過程は、【297】【298】からの続きでございまして、このたびは最終段階の「組み立て縫い」の場面です。

しばらくこの完成モデルと同じものを複数の生地でこの後製作していきますので、今後しばらくは生地の違いによる比較や面白味をご覧いただけると思います。

比較的緊張感あるカーブラインがクリアな「外表構造」のボストンリュック、元の生地の厚み加減と程好いごわつきのおかげ

本体面プレートの完成:この後は「外表」の組み立て縫いが待つのみです。ショルダータブも設置済み。
ファスナーが裏地とは違う色:表地のベースカラーの青色に近い紺色を選択。ファスナーサイドの固定は2列。

この2列のステッチの糸の色は、ファスナーに馴染む同色の紺が綺麗です。

外側の2本目ステッチの存在も大切、ファスナーの不安定さに安定感をもたらす役割があります。

ファスナーつまみとショルダーの設置:飾りは本革レザーとすずらんループエンド、ショルダーは裏地の共布。

ショルダーのグリーンは裏地の生地を使用、既製品よりも共布製作の方が味わい深いです。

ポケット2種:前後面に各1個ずつをデザイン違いの「フラップ型」「片玉縁風」で設置。
ミニボストンリュック完成(夜景柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。
少し斜めの角度:縁のカーブラインがクリアに仕上がりました。何といっても生地の良きバランスのおかげです。

あとがき

このデザインを、「かまぼこ」と名付けました。

その後は、生地違いで3点同時完成をもって、この「かまぼこ」モデルは廃止へ。

廃止理由は、底のカーブの困難さが成功率を下げるためです。

このたび良きラインが出たのも生地のおかげ以外にはない、他の生地だと失敗する可能性があるのです。

そして、カーブのコンパスの半径を大きくした緩やかなカーブの四角型と台形型を作っていく過程が後に続いていきます。

こうして作ってみなければ分からなかったこと、当製作も必要な過程だったと後で振り返ります。

実は、このたびの記事は最初の投稿の2020.12.11からおよそ5年後の2025.10.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在ではその後に半径を緩やかにしたタイプのも作っていません。

生地の良さを最大限に活かせない面積の狭さの課題は、ミニバッグだからということのみならずぶつ切り裁断のデメリットなのです。

そしてもう1点、こうした柄生地を表地に使うことを2025年では滅多にしないという方針、2025年ではこのたびの表地は裏地になる生地です。

ここまで5年の間に考え方が変わりました。

確かに美しい柄生地は表に見せたいものの、お洋服との組み合わせに余計な悩みが生まれてしまうのです。

しかし、2025年ではその辺りの多様な価値観に対応するべき、最初は表地を無地で製作しておきますが、その後に自由に解体しリメイクがしやすいデザインにしています。

2025年の定番モデル「餅巾着」というナップサックは、このたびの製作と同じリュック型、しかもたっぷりとした横幅95cmに及ぶ1枚生地から作られる構造です。

この構造ならば、仕立て直して表地に柄を出した逆転配置の2回目のバッグの使い方ができる、つまり「リメイク可能なバッグ」へと発展していくのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

真ん丸姿のあこや真珠は自然の美しさと人の知恵のバランスある優れた産物、眺めるにとどまらず実用使いすることの意義【299】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび1冊の本を拝読、「真珠 美の壺 著者:***:NHK出版」です。

この本は、かつてのテレビ番組の記録のような内容、番組スタート時に頻繁に実際にテレビで視聴したこご縁で手に取りました。

美術品の良さは、大量生産品に対して対極の細部にわたる丁寧な仕事や、その作品を通した強きメッセージを受け取る醍醐味があると思います。

様々な美術品の中でジュエリーも取り上げられていまして、このたびは本の中にもあった「あこや真珠」について、現実的な活かし方の例を私からご提案するメソッドを持ってお伝えできればと思います。

美術品として眺めるスタイルを持ち備えつつ、実用的でもあることがジュエリーの良さ。

そのような実用使いの潜在的な部分を掘り起こせればと考えております。

冠婚葬祭用のあこや真珠は祖母からの花珠、普段用のあこや真珠は昭和の古物をお得に購入で抜け感の装いの使い分け

ヨーロッパの人々が形がいびつなバロック真珠をユニークだと好むことに対極の日本人の特性は、粒のそろった整然さを好む傾向です。

こうした民族の特性による趣味嗜好の集団的な違いが興味深いところ、多種多様な文化があることの理解に繋がります。

いかにも日本人らしいあこや真珠に対する接し方の1つとして、「○○用」と複数を使い分けるその向き合い方にも興味深さがあります。

例えば、祖母から買ってもらったなかなかの高級品(定価¥500,000相当を30%OFFの¥300,000代だったと記憶)の真珠は、「花珠:はなだま」としてハイレベルな「あこや真珠」の1種とされているよう。

買ってくれた目的は「冠婚葬祭用」。

その「○○用」をしっかりと受け継ぎ、「慶弔」の時以外には使わない、「使い分け」をしっかりとしています。

定番のプリンセスレングスという40-42cmは、まさに落ち着いた厳かな慶弔事の場面に相応しいものとして定番です。

では、そのきちんとした真珠のネックレスをそのまま普段使いに使い回すことはあるのか。。とてもそのような気持ちにならないのです。

とは言え、大の真珠好きは複数のあこや真珠を持ちたいもの。

そうして、このたびのご提案が始まります。。普段使い出来るカジュアルなあこや真珠を独自にアレンジしていくメソッド。

過去の古いあこや真珠を集めた2010年代、その10年後には中古品すら気軽に購入できない希少なアイテムになってしまったのがあこや真珠ネックレスの実状。

真珠のお手入れは非常に繊細で、そもそもお水で洗ってはいけないのです。

ふき取ることしかお手入れ方法がないあこや真珠はふき取り忘れや湿気の多い季節をそのまま狭い場所で過ごす中、経年劣化して黄ばみ汚れていってしまいます。

そのような昭和時代の質が悪い状態の中古品、「あこや真珠である」というたった1つの不動の価値でカジュアルに普段着に身に付けられる真珠として整えていくことに夢中になった期間がありました。

時には、留め具のクラスプを付け替えたり、ネックレスを2本のブレスレットにアレンジしたり。。

中古品の「シルバークラスプ」も随分展開が豊富、素敵なデザインにたくさん出会いました。

中古の類似品の1粒リングを3つ集めて3連はめにしたりするアレンジも思い付きました。

こうして、カジュアルの王道アイテムのデニムにさえ相性の良い、バランスがとれた「あこや真珠」の装いを探っていったのです。

ちょっとしたお出かけには、中古品の傷んだ質の良くないあこやネックレスこそがかえって親しみやすく、装いに抜け感を出してくれるという良き存在になれるのです。

上述の「〇〇用」で言うところの、「普段用」とでも区分できる使い分けのもう1つのシーンなのでした。

あとがき

様々なアイテムを集める収集家としては、「収集用」と「使う用」などの分け方も、かえって心が落ち着きます。

好きな物を保管しながら得る豊かな心地と、装いに活躍してもらう攻めた気持ち、2つの心の内が共存して成り立つワードローブなのです。

バッグもそう、収集用の大きめ6点と小さめ6点はずっと持っているのみ(時々使うかもしれない)として、別で使い倒すようなつもりの普段使いとして5点程のバッグの存在が別にあるのです。

靴は、着用せねば劣化していくものであり全品を消耗品と考え、使用品のみをミニマムにそろえ、丁寧にはいて消耗していく方針。

このようなスタイルが私で言えば一番腑に落ちるわけですが、十人十色、一度どんなスタイルが一番しっくりくるのかを改めて考えてみると面白いと思います。

余計な物は持たないが自分にとってはそばにあってほしい物は何なのか。。をしっかりと見つけることができるきっかけになればと願っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

セキュリティー性の追求を試みたバッグのポケット、その後安全性とスムーズな取り出しのバランスも追求したデザインの変遷【298】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ミニボストンリュック」を生地を替えながら連続製作中です。

このたびは、製作の途中段階のポケットが完成する裏側の様子を動画に記録したYouTube投稿だったのですが、【296】のブログ投稿の際にこのことも掲載しております。

内容が重なることから、このたびは新たな切り口を考え直しました。

2007年からスタートしたハンドメイドバッグ製作活動における、ポケットのデザインの変遷についてお伝えする回と致します。

初期型からのその後のデザインに見直したその理由、セキュリティー性を確保したいものの実用的な使用のスムーズさも重要であると考え直したからなのです。

大いに納得できる意味と確かな作り、徹底されたパーツが集まって1点のバッグになってゆく過程をお伝えできればと思う

YouTubeの内容に合わせたサブタイトルになりますが、当記事ではポケット2種同時設置をも更に見直したしたその後の発展も含みます。

ポケットの数の2個は本当に1個よりも豊富だと言えるのか。。たった1点の混合型のポケットがかえって非常に豊かだと感じ、2個という数のみの豊富さを越えていったのでした。

初期型①:「吊り下げ式ポケット」と呼んでいます。接着芯無しで作るタイプなので材料が最低限で良い利点付き。

初期の接着芯も何も貼らない生地のみで進行していく作りのエコバッグ・マチ付きポーチ・マチ無しポーチの3種を1/3の分量ずつ100点を分配し、生地を替えながらどんどん作っていき完売した時代がありました。

その時に記憶が薄いほどのどこかの情報で教えていただいた作り方です。

よくサブバッグなどに設置されているタイプですが、デメリットもあります。

背面の柄が反対向きになってしまうことで、「わ」1枚仕立てで作ることが原因です。

初期型②:もう1種初期型がありまして、「貼り付け型」です。表地にも裏地にも配置をアレンジしながら設置。

当然ながら、物がこぼれやすいデメリットが否めません。

そして、どこか田舎っぽさを感じるベタ付けデザインそのものを見直したのです。

最も安全なポケットへ:「ファスナーポケット」を導入、「玉縁:たまぶち」の手法。袋が隠れ口が完全密閉。

確かに完璧な安全性なのですが、現実的な使用場面での開閉の煩わしさとストレスを生むことに気付きました。

片手で取り出しが困難なこともあり、安全性が極めて必要な時のみに引用することに見直しました。

このデザイン自体は非常に良いものだと完全廃止にはしておりません。

安全性とスムーズさのバランスのとり方:それぞれの良し悪しを持つ2種を前後面にそれぞれ配置するという方針。

これらが今回のYouTubeの内容の完成した姿です。

左の「片玉縁風」は見た目がスタイリッシュで、ファスナーが付かないことで取り出しがしやすくなりました。

セキュリティー性を少し緩めた形です。

その分右のフラップポケットのフラップは「覆い」の役割をしていますし、こちらもマジックテープやファスナーを付けません。

おしゃれ度と安全性のバランスを1本化:上のポケット2種を1つにまとめたような混合型で完全に腑に落ちました。

片玉縁風のみでは口が開くこともあるポケットの上にフラップで覆うというカバーのし方です。

ポケットそのものがコントラスト効果あるワンポイントデザインにもなっています。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.12.09からおよそ5年後の2025.10.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在も<最終改良型>と同じモデルを納得しながら続行。

改良の末行き着いたデザインでたった1つのポケットを設置する究極さは、2個付けよりも立派な姿ではないかと。

この「たった1つのポケット」の中には、これまでの変遷が詰め込まれているということになります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク