ある1つのあこがれと真似デザインの廃止、発案者しかできない正しい改良があることの学びと今後の決意【334】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近壁となっていますカーブ型のバッグの正しいフォルムがなかなかつかめません。

このたびは、最後の型紙として、改良した試作品を作っていきます。

これまでいくつか変更した型紙ではどれもラインが違い、イメージのものではありませんでした。

というのも、そもそもカーブ型のバッグはハイブランド様にあこがれて作ったからです。

言い換えれば「真似」となります。

真似も全くのピッタリ以外は、その追従を許さないほどのものがブランディングが完全に確立されたハイブランド様のデザインにあることを身に染みて感じました。

この度の試作を最後に、この「あこがれ」だけで始まったデザインを廃止することに決めました。

そして、ちゃんと発案の型紙に1か所ずつ丁寧にその「哲学」が入るような、たとえシンプルであっても「優れた品物」と言い切れるようなバッグを目指していく決意を致しました。

型紙と現物とのギャップが大きい理由、平面で出来上がりをイメージしにくいから

先回の【333】の記事からの続きとなります。

【333】では「おにぎり」デザインのバッグの底とサイドのラインがうまく沿うようにと考えたはずの型紙がてんで間違っており、この度の型紙に改めました。

「変な斜めの突き出した線は、型紙の線が斜めだからであり、まっすぐな直線に改めてはどうか」というこのたびの考え方の見直しです。

考え直した型紙:特徴は、サイドのラインが上からまっすぐ降りてくるストレートライン。

意外と分かりやすい型紙に戻りました。

本来、ここからスタートするべきだったのではないかと、ただの「あこがれ」で型紙に角度を適当に付けてスタートしてしまったことを反省。

ストレートラインは、立体的に出来上がった時にどうなるのかが見やすいです。

初期の型紙で斜めの角度を適当に決めてしまうと、その後どちらの方向へ調整したらよいのかの方向が分かりにくいからです。

実際のフォルム:型紙ではストレートな両サイドラインが内側に反りました。この発見は重要です。
正面から見ると、こんな風に内側にへこんだ出来上がりになってしまいました。

ここから何が言えるのかというと、ストレートラインで内側へへこんだのだから、調整するとすれば、ストレートから角度を「ハの字」へ広げるということです。

そうすると、一番最初の型紙である、角度が付いた型紙もあながち間違いではないということです。

ただ、これを最初にやっておくべきだったことは、ステップの悪さであり、階段を何段も飛び越えてゴールに到達しようとしてしまったことがいけなかったのです。

カーブ型のバッグのデザインはここで廃止、一から素直に思い浮かんだアイデアを改良したものとしてスタートする決意

さて、こんな信じられない結果となった製作でしたが、デザインと実物のギャップに大きな学びが得られました。

なんとなくのものでは、不完全さが簡単に見抜かれてしまうものです。

「おにぎり」という名前を付けるのが早かったかもしれません。

けれども、実は、おにぎりの形にふさわしいような1点、新しいデザインが用意してあります。

結果おにぎりみたいな形になっている台形を丸くしたようなものなのですが、こちらの試作を後日作ってみたいと思います。

あとがき

試作となれば、他の関係ない部分を省略したりして短い時間で必要な見たい部分のみを作ることも可能。

今回使用した生地は、綿/100%のマスタード色の迷彩柄のジャガードのような柄です。

結構丈夫くて中肉で使いやすい生地、日本製です。

これが黒だともう少し貴重になりますが、カラシ色はあまり受けないようで、このたび試作に使いました。

出番のない長期的にストックしている生地を研究のための試作品、もしくは試作パーツとして利用することも後に大きな成果につながると考えると無駄な使い方では決してないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

なかなか解決できなかった型紙と実物の照合、てんで間違った方向に狂った型紙を今一度振り出しに戻す【333】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事で綴る内容は、実直さを重視しておりまして、何も綺麗なストーリーでまとまることばかりではございません。

その激しい展開に対してもどうぞご理解いただき、こういったことを現実に体験しているというそのままの投稿であると見ていただければと思います<m(__)m>。

実は、ここ最近研究中のカーブラインのあるバッグの底の型紙が実際に完成した立体的なバッグではどうしても不格好であり、改良しようとしています。

ところが、なかなか思う通りのゴールに行き着かず、このたび、大変ショッキングな結果となりました。

それをそのままご覧いただいて、そうならば、振り出しに戻って考え直そうと新たなる初期的な型紙にもどってみたところでこの記事が終わります。

そんな風に結果に揺さぶられながら悪戦苦闘、試行錯誤の様子になりますが、そこにも何かヒントは無いのか。。ということで見守っていただければと思います。

本体の底部分のラインを徹底する型紙変更の変遷(初期~次の試作用まで)

まずは、カーブラインのバッグの一番最初の時の型紙からふりかえっていきます。

初期の型紙:ラインを何も意識せずにこのような型紙で作っていました。結果は、サイドが反りました。
一度目の改良:そこで、出来上がった時にまっすぐになるようにサイドを斜めに上げていくラインに改良。

ところが、その結果、このようなことになりました。

尖った部分が目立つことと、サイドがなんとまだまだ反っている出来上がりだったのでした。

ということで、このラインではだめで、余分をそぎ落とします。

ゆるやかだったカーブを急カーブにしてある程度底部分に沿ったラインを引いたつもりでした。
完全に間違ったラインで出来上がってしまいました。

どうしたものかと途方に暮れてしまいましたが、その後再び型紙を考え直します。

複雑な斜めのラインにするのではなく、もっとシンプルで単純な分かりやすい型紙を考え直します。

そうして、考えたのが一番上の方から降りてくるサイドの線が外へ開かずストレートなものということ。

この型紙は、思えば初めて。

これまで考えてみたようなカーブラインは型紙上でははもう出てきません。

ストレートライン同士そろえて、その楕円に底を当てはめるだけという風にしてみます。

やや横に長く感じますが、いったんこれで試作を次回作ってみます。底が水平ですが、初期とはまた違うのです。

まだ未知なので、果たしてこの型紙でうまくいくかどうかは分からないです。

最初からサイドラインがストレートに来ているのだから、出来上がりもストレートになるのは当然。。ということでよいのかな?。

ということで、次回は、この部分のみの試作を別生地で作ってみるという記事をアップしたいと思います。

あとがき

デザインを決めてからも直していくところが続出です。

ハイブランド様でさえも改良を重ねる血のにじむような努力の日々だと考えると、まだまだ数回の改良で何を言っているのだということになります。

迷いがあるものや不完全な点は、ユーザーに不安を与えてしまいます。

ちゃんと腑に落ちるところまで研究し尽くす必要があると思うのです。

次の試作が何かヒントをくれる製作になればと期待を込めているところです。

通常はたやすく披露しない型紙を撮影、綺麗な自然なラインを出すために改良した未完成の型紙の試行錯誤の様子【332】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、とても重要な型紙変更を致しました。

「おにぎり」デザインのハンドメイドバッグの底周辺のサイドのラインが反ってしまって綺麗にできていないのです。

これをまっすぐにするためには型紙を見直す必要があると、型紙のラインを変える検討をします。

結論からは、この度の型紙ではバッグを完成することさえできませんでした。

とはいえ、何もしなかったことはなく、以前のラインは未熟なものであったことは間違いないということです。

このたびは、試行錯誤の途中ながら、貴重な型紙の写真を撮り、この記録を苦い記録として残したいと思います(汗)。

以前の沿ってしまったサイドのラインを型紙で検証

以前に製作した、サイドが反ってしまった様子。それほどひどくはないですが、生地が余分です。
反り返って出来上がる理由を、底から上がっていくラインがゆるやかすぎると説きます。

なかなか、ここからカーブを急にすることが解決方法だとは思いつきにくいので、しっかり現実的に底の丸いカーブに型紙を当ててラインを描きます。

このように底パーツを当ててカーブの角度をそのまま写し取りました。
そして、直線部分は延長するというようなことをして完成します。

これで仮型紙として一度サンプルを作るということをやってみます。

このような急カーブの型紙になりましたが、急すぎるかもしれません。すごく個性的なラインです。

今回は、なんとなく底パーツにカーブのラインを当てただけですので未知です。

一応、この型紙で裁断して可能な限り作っていくのです。

使用の生地はニットを表地に、マルチカラーボーダーが美しいブルー系の生地をちりめんの裏地と合わせた

<表地>ジャカードニット。ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。
<裏地>ちりめん。ポリエステル/100%、日本製。

ブルーx黄色中心のマルチカラーが爽やかです。

以前に裏地にも利用したことがありましたが、今回はこのマルチカラーボーダーが主役となります。

あとがき

結果的には、この型紙修正も作り上げることさえできませんでしたが、ラインがおかしい時には、3次元に当ててみて、その出来上がりの形になるには平面ではどんな形で描けばよいのか。。ということを正確に素直にやって行けばヒントが見つかると思います。

お洋服で立体裁断というものを映像で見させていただいたことがありますが、ボディーに当てながらそのまま紙に作図しておられました。

それに類似のことをやっているつもりではあるものの現実答えは見つかっておりません。

ただ、デザインの不格好さは型紙を変更していくという視点と、物理的な学び(この作図でこの立体が出来上がるという経験)が重要で、ここが難易度が高いと思います。

少し苦手な分野です(汗)。

デザイン違いも盛り込んだ5点のバッグ同時製作を終えてバッグ作り自体を俯瞰、改良に終わりはない、果てしなく続く物語である【331】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年の12月の途中から5点同時に製作してきたハンドメイドバッグ、ついにこのたび最後の1点が完成しました。

デザインは「かまぼこ」というボストン型の小さめサイズです。

最も生地が多くあった抽象柄のピンクxグリーンのジャガード生地(イタリア製)での製作です。

ここまで作ってきてもまだデザイン変更の必要性を感じた果てしなく続くバッグ作りのストーリー

ところで、前回の【330】の記事でアップ致しました内容の中で、底のカーブをきちんと重ねることの対策として、仕付け糸を細かくするというものがありました。

バッグの底の重なり部分:角が急カーブなので、仕付け糸を徹底してもこうしてわずかにずれることが起きます。

先回の時点では、もっと徹底してきちんと本体と口布を重ねていくということでいったんまとめたのですが、その後考えが変わりました。

この部分は、この時点だけでなくそれ以前のひっくり返しの時もこの細かい角を正確に出さねば、最終的にぴったり合わないのです。

よって、難易度が高い場所になっています。

要するに成功する確率は低めなのです。

そもそも成功しにくいデザインを見直すべきではないのかということ。

そこで、こういった結論に達しています。

カーブが急であることが原因、デザインを緩やかなカーブに変えよう、と。

カーブが上手く重なったケースのゆるやかな角度の時と同じデザインにするのです。

そうしてデザインの大幅な変更を決め、全体の印象を大きく変えていくのです。

ただ、サイドのラインがストレートなままであると別の定番商品の「テリーヌ」と全く同じ形になってしまいます。

サイズは違えど、スクエアな四隅が均等のイメージになるので、テリーヌに近づくのです。

ということで、サイドのラインがまっすぐ降りていたのを斜めに変更していくことで差別化をはかります。

「かまぼこ:抽象柄VER」:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。

この写真を見ていただくと上の両端の緩やかなカーブから下まではストレートのラインで降りています。

元の型紙もまっすぐストレートに作ってあります。

これを外に開くようなカーブにして、上と同じ角度の円の一部分の時点になったところでつながるという型紙に変えてみます。

早速修正してまた、製作してアップしてまいります。

同時製作の結果分かった複数同時製作の効果が大きく出る条件

5点同時製作の完成品:1生地に関しては3デザイン共通。効率に関する実験や学びになりました。

複数同時製作の効率のことを見てみたくて、同じ素材、同じデザインをミックスした5点にしてみました。

この結果からの感想をお伝えしたいと思います。

そもそも、取っ手と取っ手の付け根タブ、ショルダーに関しては、「おにぎり」、「かまばこ」、「餅巾着」の3デザインすべてに共通にしてあります。

このことがかなり良い方向に影響しました。

最初の方の裁断の段階であまり進捗度は良くなかったですが、その後地道に共通のパーツをどっさり次々に作っていって取り付けていきました。

縫製の段階では、デザインが違っても同時進行できたことが作業がスムーズにできることに少なからず好影響を与え、そもそものデザインの共通部分ということにメリットがあると感じました。

では、かまぼこの3点は素材が全く違う3点で、糸の色をその都度変える必要がありましたことに関してはどう感じたのかです。

この糸の色を変えることは、同時製作にすごく不利ということは特に感じませんでした。

糸を交換するのはものの数十秒、デザインが違うということに比べると糸交換の手間は軽かったです。

まとめると、とにかく同じデザインを同時に製作するという条件は、生地の種類や色が違って糸交換が出てきたとしても、効率アップの効果があったと感じたというのが正直な感想でした。

あとがき

デザインを確定し、「これだ」とその時は思っても、その後少しずつの改善が出てくるものです。

むしろ、デザインを決めたからこそ見えてきたことなのかもしれません。

変化しなければ、発展はないという言葉が浮かびました。

もどかしいことですが、「これでずっと行くのだ」というデザインなど無いのかもしれません。

改善に改善を重ねて、もっともっと良い物に変わっていくことのその途中の試行錯誤こそが長い目で見た未来の品物に「詰め込まれる」ということなのかもしれません。

前面と後ろ面の合体であるボストンバッグの底のカーブラインの徹底的な整え方【330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「かまぼこ」という名前のミニボストンバッグが完成。

リュックにもなるところが個性的であり実用的です。

こちらをオレンジ系のデイジー柄のマルチカラーで製作。

プレート状の板を表地と裏地であらかじめ作っておき、ファスナー周りの口布と共に最後に組み立てるという作り方をしています。

最後の組み立ての場面でネックになるのは、底のマチ部分を介した前後の面の同じ位置への配置です。

これを徹底的に実現するにはどうしたらよいのかの工夫をこの度考えました。

ポイント1:とにかく最初の作業のひっくり返しを正確にすること

この角の部分を美しく前後に並ぶようにするための工夫として、プレート状のパーツ作りの正確さがあります。

そもそも、重ねる以前に本体の面の角のカーブが綺麗に正確なラインでひっくり返しをされている状態であるべきです。

縫い代に食い込んだり浅かったりしてカーブラインが崩れていると、口布との重なりからはみ出したりする部分が出てきてしまいます。

この写真はもうひっくり返した後ですが、その前の段階にもこうしてコツがあるということをまずお伝えしました。

急カーブの部分だけ切り込みを細かく入れ、ひっくり返した時のカーブのラインが出やすいようにするということもやってあるべきだということになります。

ポイント2:仕付け糸で細かく位置の固定をサポート

この仕付け糸をしっかりすると、綺麗に出来上がる効果が期待できます。

全体に仕付け糸を1重(ひとえ)で細かく縫い付けていきます。底のカーブの箇所は細かく固定。

この後やっとミシンで縫って組み立てていくのです。

ミシンでしつけ糸の上を縫ってしまうので、後で仕付け糸を外す作業があります。

あとは、仕付け糸を信じて元の口布の端のステッチの上をなぞるように縫っていく作業です。

ポイントを実行した効果はどうだったのか

さて、結果ですが厳しいことではありますが出来栄えとしましては、半分くらいでした。

そもそもひっくり返しが完璧でない部分もありました。

次回は、ポイントの1と2をもっと徹底して、より綺麗さを高めていきたいです。

底の左側:こうしてじっくり見ると口布と本体面のカーブの重なりがわずかにずれて裏地が見えています。
底の右側:こちらも人差し指で押さえているところがやはりわずかに重なっていないようです。

確かに難易度は高いのです。

ただ、ここをクリアしていくとぐんと良質さが増し立派になっていくと思います。

あとがき

2021年は、しぼったデザインをいろいろな素材でたくさん作ってまいります。

その中で技術力を高めようとしております。

具体的に「上手くなる」ということは、どういうことなのか。。

「課題→研究→成果→次回への課題」という風にサイクルを繰り返していった結果が「技術を高めていく」のだと思っております。

次回は、抽象柄で同じ「かまぼこ」を完成させていきます。

近いうちにアップできますので、お楽しみにどうぞ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ボストンバッグには内蔵しにくい底板、後付けでスタイリッシュな八角形は角の沿いが良い【329】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「かまぼこ」という小さなボストンバッグが完成しました。

このデザインは、当ハンドメイドバッグのデザインの中では、かなり初期のころから作ってきたデザイン。

縦や横の長さやバランスを改良し、本体の前後面と長い口布を合体して成り立つ分かりやすい形です。

比較的このデザインはスムーズに出来上がっていきます。

というのも、作りやすいからであり、作りやすいということは、結果綺麗に出来上がることに繋がります。

作りやすい工夫も技術の1つになります。

とは言え、長いこと作ってきたこのデザインでも初の学びがありました。

今まで四角で設置していたくるみ底板を8角形にするという変更です。

これによって、縁の四つ角に皺が入って結局は邪魔な部分であったところをそぎ落とし、うまく底に沿うように出来上がることができました。

八角形の縫い代を折る順番が綺麗にラインを出すカギである

8角形のパーツを2枚ひっくり返さずに貼り合わせて縫い付けるようなイメージの作り方です。

中に入れ込むベルポーレンの底板は角を緩やかに型紙に当ててカットしてあります。

底板は包み込み袋である裏地の生地よりも2まわりほど小さいので、底板専用の型紙をあらかじめ別で作っておいて、それに当てて裁断します。

8角形パーツのまず、一番短い辺である4箇所を縫い代の印1.5cmに忠実にアイロンで折ります。

この一番短い辺から順に折っていくというところが今回のポイントとなります。

2番目に短い辺2箇所を同じように縫い代に忠実に1.5cm分アイロンで折ります。
最後に一番長い辺を2箇所折ります。

この順番の理由は、短い辺の箇所を最後の方に残してしまうと、縫い代が見えなくなってしまい、ずれる原因になるからです。

「見やすい縫い代=正確に折る=良質に仕上がる」ということになるのです。

この後、もう1枚も同じことをして2枚を外表に重ねて外側からステッチしますので、ひっくり返して作ることをしないのです。

ぴたりと8角形の角がすべて合う必要があります。

その代わり、角のとがりが完璧に出せるのでそこがメリットです。

とても美しく仕上がります。

よって、折る順番のコツで角の位置をしっかり合わせるような下準備というのがあるわけです。

そして、完成したのがこちらです↓。

底板の完成(8角底板):ステッチをする前の前後重ね合わせた待ち針がとても留めやすいです。

その後ショルダーを作って、「かまぼこ」が完成。

結構整った形にどっしりと完成できました。

最後の場面の本体と口布を縫い合わせる時の下側の角の位置が、前後の面同士で並行になっているかがネックです。

「かまぼこ」:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm:イタリア製のジャカード生地に裏地が金茶キルトの組み合わせ。裏地は日本製のスラブ生地。

あとがき

紺色は、なかなか紺色1色ではカラーの強さがあってコーデが難しいものです。

どのようなお洋服に合わせたらよいかなど結構難易度が高いものになります。

しかし、このたびのようにブロンズゴールドのデイジーの柄、花の中心の黒色も合わせた3色のマルチカラー、そしてブロンズの裏地がお洋服を決めやすくしてくれます。

この中に登場している色の1つを意識するとベージュのセーターなども合うかと。。

「かまぼこ」は、あと2種の生地で2点が残っています。

生地違いではどんな風に違って見えるのかということにも是非後日の完成でご注目下さればと思います(^-^)。

ハイブランド様のバッグにあこがれたデザインを布製で作った結果の非常に厳しく辛口な自主感想【328】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

自分に対して、厳しいのか甘いのかということに関しては前者。

このたび、1点のバッグが完成。

非常に難しかったのが、突飛なデザインだったからというだけでしょうか。。

そうは思いませんでした。

もし、最初から少しずつオリジナリティー溢れた等身大のデザインからのスタートで改良していったものだったらこうは難しくなかったと思っています。

少し前の記事では、口が大きく開くがま口タイプのバッグでサポートしたい、サイドからの中身のこぼれ防止策を設置↓。

バッグのサイドに取り付けるロングファスナータブ(両端)。

このたびは、このパーツを含むバッグの完成となりますので、両サイドのこのパーツが設置してあるケ所にもご注目いただければと思います。

そもそも、ハイレベル過ぎる技術へのあこがれに飛びついてしまった「つけ」が完成品の未熟さに現れた

もともと、ハイブランド様のバッグでいうと、「ヴィトン:アルマ」というデザインにあこがれて型紙を考案したデザインでした。

他のハイブランド様でもその後類似のデザインが出回りますが、おそらくここが最初だったかと。。

1990年代初頭にこのタイプがその他のブランド様の多くでも本革レザー品で豊富にあったので、その時に一気に惹き付けられました。

その後、一定の流行がこのデザインに関しては消えた様子でしたが、その後の他のデザインや、トートバッグやリュックなどの流行が起こっていく中で、ニッチなデザインのヴィンテージ物として注目してきた長年のカーブ型のファンです。

そうして、このデザインにあこがれたものの、そもそも型紙の形が分からず試行錯誤。

そうして、いったん理論的には納得した型紙を完成し作ったつもりだったのです。

なにやらぐちゃっとなってしまいましたが、ロングタブをサイドに取り付けた様子です。

一番下の底のラインが綺麗ではないです。

これは誰がどうやっても完ぺきにはなりにくい部分なので、さらなるタブで覆って隠してしまうのが良いかと思っています。

某ハイブランドバッグもこういうデザインの場合ここは何かで切り替えて覆っているようで、必然なのでしょう。

やはりそういった細かな部分にも、表には発信されていない隠れた意味があるのだと思います。

「おにぎり」完成:<サイズ>縦22cmx横33cmxマチ13cm。
リュックにもなるところが意外かも。ハンドバッグとリュックの2WAYです。

さて、この出来上がりですが、底のカーブのラインがとがっているのが分かります。

これは、型紙をもっとゆるやかな底面に当てて同じ角度にしたものに変える必要があります。

あのとがりがないともっと綺麗になるかと。

カーブは底面と合わせながら、今回よりももっと急な感じで上がっていく形にせねばならないかとも思います。

まだ、サイド部分がのけぞって台形型に開いている様子なので、あれがまっすぐに縦に立つような角度のカーブのちょうどな具合を探る必要もあります。

このおにぎりは、まだデザインが確立されていないのだと今回分かりました。

あこがれだけで、階段を飛び越えたような製作をしたために、こうして「つけ」が回ってきたと感じています。

そういった意味で、「真似」のスタイルの製作は、到底馴染みませんでした。

ましてや、改良の数が半端ないこのデザインの発案に対しては、まだ未熟なのだと。

あとがき

この後、もうこのがま口タイプはその後作っていきませんでした。

ただ、「おにぎり」というデザインは、後に、こんな風に変わりました↓。

改良版の「おにぎり」。これこそ、基本的なボストンバッグ型からの作りで考えたファスナーバッグ。

ファスナーの周辺には口布が付くのでバッグを開けた時には、口布のせいで視界が狭まるということがちょっとした欠点に。。

それに比べてこの完成のがま口タイプは口布無しであったがゆえにぱっかりと開き中身が見やすかったのです。

一長一短あるバッグのデザインですが、どの点を一番重視に置くかということです。

その後の「おにぎり」は、入り口はぱっかり開く見やすいものではないですが、何よりも、そのフォルムはとても満足いくものに出来上がることができています。

あこがれや真似だけで背伸びして作ったような品物は到底良い方向へまっすぐ進んでいけないこと痛感したのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

大きく口が開くがま口タイプバッグ、サイドからの物こぼれ防止パーツの設置のスタイリッシュさの追求【327】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から製作を持ち越しました4点を今年2021年の頭で完成させていきます。

その4点中1点の「おにぎり」というデザインの製作です。

これは過去に作った、初期の頃の「おにぎり」。サイドのファスナーが下の方まで来ています。

こんな形をもっとサイズを変えて改良したものになるのですが、がま口タイプと呼ばれるデザインです。

口がぱっかりとよく開いて、物が取り出しやすいメリットがあるものの、物がこぼれやすい対策もしてあげねばなりません。

この辺りはつくづくバランスの大切さを学ぶところ。

このたびは、ファスナーが途中で止まるような細長いタブを取り付けるというアイデアを持ってファスナーにタブを取り付けるところまでの場面です。

完成は後の記事にアップとなりますが、とても重要な箇所だと思います。

大きく口が開くタイプのバッグのデメリットの解消策

とても中身が見やすいので、物を探すストレスが少ない一方で、ファスナーをフルに開け過ぎる場合物がこぼれる心配が出てきます。

そこで、両開きのファスナーで下の方まで開けすぎないように挑むのですが、それにしても、開け過ぎないようにとの注意をする必要がユーザーに委ねられます。

そういったところが余計な気を使わせてしまい、製造側が事前にストッパー的な役割を機能として設置してあげた方が断然良いという考えに至りました。

要するに、ファスナーが下の方まで開きすぎるから物がこぼれるわけなので、もっと上の方で止まるように強制的にせき止めてしまったらどうかという案です。

かといってせっかく中が見やすいという大口型なので、メリットは損ねぬようその塩梅はしっかり調整せねばなりません。

ロングファスナータブの製作、綺麗に本体に馴染むようなデザインの考案

ファスナーの先にちょんと小さいタブを付けていただけの今まででしたが、それを10cm程度のロングタブに変えました。

さらに、開閉時に、バッグの本体の一部分を引っ張ってバッグが変形せぬよう、引っ張る時のタブも同時にセットで取り付けるという機能を考えてみました。

今まで短かったファスナータブをロングにしたタブを取り付けます。

こんな風に包みこんで、ボックス型に縁を縫い付けるといった作り方です。

ファスナーの両端をこのように完成。プチタブを内側に挟み込む箇所は、丈夫に3度がけのステッチを施します。

このたびは、ここまでです。

これを本体パーツにいかに馴染ませるかなのですが、それは次回の組み立ての際の課題になると思います。

あとがき

完成まで一歩近づきました。

初のおにぎりの完成型が出来上がります。

このがま口タイプは、ハンドメイドバッグではほとんど作られているのを見たことがありません。

ハイブランドのレザー製のバッグで見かけるデザインです。

そもそもフォルムが縫いやすくスタイリッシュに出来上がるという2つを徹底的に研究しつくされているのがハイブランド様。

型紙が分からなかったため、明らかに間違ったラインで型紙を作ってしまった過去があります。

その後は、試行錯誤で型紙を直し、物理的にはやや複雑なこのモデルを完成させようとしているのです。

ここで思うのは、ハイブランド様のバッグのデザインにあこがれたところに問題があったと思います。

そのブランド様しか知らない型紙の詳細をぱっと見で到底同じように真似ることの難しさです。

この完成を機に、本当の自分の中からあふれた形の型紙を考案することが望ましいと思いました。

いわゆる「真似」の限界を見た気がします。

一番最初に発案したハイブランド様は、その後の追従をはねのけるほどのダントツな「デザイン」を生み出している、これが誰も追いつくことができない「すごさ」だと思います。

次の【328】の記事が完成です。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

複数のデザインに共通する深みのあるテイストこそ「ブランド」を作るのではないか、地道に改良を重ねたハンドメイドバッグの名前付け【323】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ2021年に入りました。

昨年2020年から立てていた目標として、ハンドメイドバッグのデザインの精鋭がありました。

そのためには、いろいろなデザインにも挑戦しないと可否が分からないものなので、いろいろトライしてみた2020年でした。

最終的にひっかかりが残る部分というのは、使い勝手やセキュリティー性の不十分さです。

これがないといくら素敵に見えても、ユーザー様をがっかりさせてしまうからです。

使い勝手というのも少々奥が深く、ストレスのない開閉や機能でなければと思い、頑丈に施錠しすぎて、かえって開閉がスムーズに行えないこともありました。

その辺りのバランスを見て、入り口が完全に閉まっているなら中側のポケットにはファスナーは必要がない方がかえって良いのです。

物の取り出しにストレスを生むことなくスムーズに使えるメリットがあるなど細かいバランスを検討してきました。

そうして、最終的に全7点のハンドメイドバッグを、2021年に製作していくものと決めました。

思えば、20デザインほどもともとあり、7点になったということはおよそ3分の1に絞ったことになります。

価格帯別でいえば、1つの価格帯で1点-3点といった割り振りです。

そして、とても重要になると考えているキーポイントがあります。

それは、1デザインごとにネーミングをしたことです。

このたびは精鋭の7点のそれぞれの「名前」をご紹介したいと思います。

7点のハンドメイドバッグの名前付け、親しみやすく日本製らしさが伝わるようにと「衣食住」の「食」から引用

ハンドメイドバッグ7点の名前・・・身近な食べ物が集まりました。
切餅(エコバッグ):形が切餅のような配分の直方体であることからのイメージ。実際に切餅も入ります(^-^)。
昆布巻き(フラップバッグ):包み込むようなデザインが昆布巻きに繋がりました。ごつい名前とのギャップw。
卵焼き(バニティバッグ):卵焼きを立てた時のイメージから。お弁当バッグにも良いかと思います。
テリーヌ(ブリーフケース):メンズが発祥のデザイン。内側の綺麗なお花柄が特徴。

外側と内側のギャップも楽しめるものになります。

「テリーヌ」はゼラチンを使ったおしゃれな洋食。

作ったことがあるので、よりイメージが浮かびやすかった名前です。

おにぎり(アーチ型バッグ):フリルは最終的に付かないものになります。こんな形なのにリュックになります。
かまぼこ(ボストン型):底がぴったり安定した感じがかまぼこをイメージ。こちらもリュックになります。
餅巾着(巾着型バッグ):ファスナーを一切使っていないのに、セキュリティー性が高い巾着型を実現。

どれも、最初からのサイズやデザインだったわけではなく、改良に改良を重ねて前向きに取り組んだ先の行き着いた姿です。

あとがき

以上の7点に名前を付けました。こうしてこの7点をじっくりと生地の違いを楽しんでいただくようできるだけたくさん作っていきたいです。

今回の写真のようなカラー物はいったん2021年の3月くらいで終了。

その後は、黒ベースのマルチカラーだったりだとか黒を絡めて、黒コーデに合うバッグということにもう少し特化していく計画を組んでいます。

では、2021年もどうぞよろしくお願いします(^-^)。

好きでとことんやってきたお部屋の模様替え・整理整頓が何をもたらすのかの1つの答え、「新しい未来」である【322】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末の最終は、やはり模様替えと整理整頓で終了しました。

もし、早く終わったら、ハンドメイドバッグの続きを製作しようと考えていましたが、甘かった(^_^;)。

意外に大がかりな模様替えとなりました。

数週間前から、頭の中では、チェンジ後の様子をイメージしたり、引出し付きの物の中身のみ入れ替え作業は済ませてあったので、これでも多少の効率は考えていました。

結果、終了が12月31日の夜8:00。

29日夕方からゆったりと始めてきた作業でした。

では、before/afterである複数のお部屋や場所にスポットを当てて、変化をお楽しみくださいませ。

新しく購入するのではなく、シャッフルするというところがこのたびの大きなポイントになります。

仕事場の模様替え:before/after

作業場の模様替え(before)・・・やはり年度末はごちゃついてきてしまいます(^_^;)。
作業場の模様替え(after)・・・多少すっきりしましたが、やはり仕事場なのでここまでです。
上の写真が切れた一番左の先、このミドルチェストはクローゼットからやってきました。

この中にはハンドメイドバッグの附属品パーツを入れることに。

木製の机とかチェストの使い道を変えています。こんな風にシャッフルするのがとても新鮮で、新たに買い足すということでなくても既存のアイテムで使い方を変えるのみというのも結構な変化になりました。

beforeの中で、一番右のミシンの机は、その後、パソコンのデスクトップやキーボードを置く机になり、左の方のダークブラウン色の3段のミニチェストはパソコンのハードとプリンターを置くことに。

そして、複数の引き出しには、用紙とか文具など作業に必要となるアイテムが身近に集まることになり使い勝手が良くなりました。

パソコンデスクの模様替え(after)・・・前は、デスクこたつだったパソコン机。
パソコンのハードとプリンターです。このダークブラウンのミニチェストは以前に生地入れに使っていたもの。

クローゼットの模様替え:before/after

クローゼットに以前入っていたミドルチェストをを仕事場の附属入れにしたという変化が特に大きかったです。

クローゼットの模様替え(before)・・・やや窮屈なイメージです。ここから下の方のミドルチェストが脱退。
クローゼットの模様替え(after)・・・とりあえず空間もある程度余裕が出てきました。やや家具が多いですね。

トイレの模様替え:before/after

トイレは、配置は特に変わりようがないものの、トイレマット一式を変えています。

風水的に1年に1度くらいのペースが良いそうです。

ずっと長く使っていくものではないようなアイテムだとのこと。

少々もったいないですが、確かに1年後にはかなり傷みと消耗が目で見てわかり、気持ちの面でも消耗度に対する気持ちの疲れみたいなものを感じますので、風水の教えもごもっともだと素人ながらに感じています。

トイレの模様替え(before)・・・これはこれで確かに気に入っている色味でした。
トイレの模様替え(after)・・・紺系へと変わりました。便座の蓋カバーは再び「ローラアシュレイ」で。

とにかく変化したことで気持ちがリフレッシュできています。

このリフレッシュには、今後の未来への希望ややる気が入っていることを実感。

何もしないそのままと、変化した身の回りでは目に映るものだけではなく、心の中や運気までもリフレッシュしたことにになると感じています。

あとがき

キッチンやお風呂も大掃除は行いましたが、特に大きく変化せず、整頓をし直したという感じのみです。

それでも気持ちが良いです。

お皿を複数枚割ってしまいましたが(;'∀')。。

そして、いろんなマットやカバーもお洗濯して、雪で天候が悪い中、室内の高い位置に干して何とか乾かしたりしながら、夜8:00辺りに終了。

その後、遅くにこの模様替えをYouTubeにアップしさせていただいたのでした。

2020年の途中からやり始めた、ブログの中に該当のYouTube動画を貼り付けるということは全部終了しました。

ここからは、ブログ手直しの際に書き加えた箇所になります。

その後、ブログ内にYouTubeはすべての生地に、更には、YouTube動画内に該当ブログのURLを貼るということを2024年末ですべて終了するように進めております。

そうしますと、発信媒体であるYouTube↔ブログ↔インスタグラム/スレッズが、互いにURLでご案内しながらぐるぐるとサイクルするという見方ができます。

随分このスタイルになるまで年月がかかってしまいますが、手直しの現在は2024年2月末です。

毎日3記事分を見直し、誤字や内容のリライトでどの記事も1,000文字を超えるものになっています。

時々、夢中で綴り3,000文字を越えていくことがあります。

お部屋などのインテリアにとどまらず、こういった「発信」における「整い」も同時に同じ「整理整頓」なのではないかと考えます。

どうぞ、目次も、キーワード検索機能もございますし、文章内のすべてのワードを拾う優れた検索なので、ご興味あるファッション分野の記事を楽しく読んでいただけると綴った甲斐もございます。

今後ともよろしくお願い致します(^-^)。