<マチ>型紙に赤マジックで線を引きながら探る、トートバッグのマチの計算式にマチの縫い代寸は入れない理由【138】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、2020.07.02に投稿の1つ前の【137】と関連、以前はこちら【138】と1記事に合算してまとめておりました。

それもブログ記事の整頓の1つではあったのですが、その後の更なる「手直し」により、当記事の番がやってきた2025.05.20現在、新規投稿により【137】とは分けることにしたのです。

【137】では、「マチ付きトートバッグの出来上がり寸法からの逆算で作る正しい型紙」の作り方を解説しました。

積み算式に、縦と横を出来上がり寸法からのスタートで正しくマチ寸法と縫い代寸法を加えていく「方法論」のみです。

こうした計算式のみの提示で、数字を当てはめるやり方ですぐに引用できることを優先し、「理由」の部分を後回しにしていたのでした。

この【138】から続く後の【769】【807】【915】は、同様にタイトルに<マチ>が付き、その計算方法の正しさの解明の部分に焦点を当てた投稿なのです。

完全解明には、物理的なところまで迫る難しさがあり、そのことが混乱と複雑さを生むことで、最も基本的なやり方のみの投稿を【137】とさせていただいたのでした。

ということで、このたびからの<マチ>の投稿は、「マチの縫い代を計算式に含めない不思議」を紐解く物理的構造に迫る内容となっていきます。

単純で誰もが同じように実験出来て納得できるようにと、型紙を立体的にして実際にマチを作りミシンで縫う部分に赤マジックを印しました。

型紙を広げた時にその線はどこを走っているのでしょうか。。それがマチの計算式を納得する1つの解明方法になると思います。

<マチ>マチ付きトートバッグの型紙を立体的に組み立て、縫い代1.5cmに赤線を引いて広げたら出た答え

【137】の投稿でも利用したマチ付きトートバッグの出来上がりサイズと縫い代を含む型紙サイズの計算式。
実際のトートバッグではこの部分の構造を寸法の部分に焦点を当て解明していきます。
マチを作る時の風景(縫い代は1.5cm):トートバッグ製作経験者様はこの風景はなじみ深いと思います。
マジックシミュレーション:上の図と同じ状態の半分で見ていきました。こうして1.5cmの縫い代線を付します。
平面型紙での上のマジックの位置:削ったマチに内部に赤線が付き、右側に少しはみ出しました。
反対側も同じように赤マジック(点線):区別がつきやすいよう点線にした反対側。

ここで、暗いトンネルを抜け出たかのように明らかになったことは、ミシンで縫っている線は、平面で「Lの字」を縫っていることにイコールであるということ。

言い方を変えますと、実線の方は上糸、点線の方は下糸という見方もできます。

どうでしょう、マジックの線が型紙の1.5cm内側を完全に覆ったという実証から、逆説的に「マチに縫い代1.5cmを含めていないのに正しく出来上がった」と言える実験結果です。

寸法に焦点を当てた見方:7.5cmの型紙のマチを折った時の底辺は1.5cm右にはみ出した底辺が9cmでした。

左側は、本体の底の縫い代1.5cmに該当しますので、マチからは削除の9-1.5=7.5cmがマチの領域。

出来上がりのマチ7.5cm分よりも1.5cm右にはみ出して奪った1.5cm分は、底の縫い代である左側1.5cmと重複することの余分と打ち消し合って「0:ゼロ」なのだという見方で腑に落ちませんか?。

このたびは、ここまでです。

あとがき

このたびの赤マジックの検証でも、随分クリアになってきたのではないでしょうか。

私は、この実験をするまでこのような構造すらイメージできていませんでした。

しかし、今後アウトプットして多くの方にお伝えしていくにはもっと深堀りして腑に落ちねばとやってみたことでした。

じゃあ、縫い代が底は1.5cmでもマチの方が1cmという風に同じ縫い代ではない場合はどうなるのか。。など、多様なケースでやってみて、物理的法則や構造を掴んでいくことになります。

というわけで、続く【769】【807】【915】も投稿があるのです。

自らが納得したお品物は、きっと優れたお品物になっていくと思うのです。

素敵なバッグが完成できますよう、応援したいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

WEB上の小技が効かなくなる、「クッキー規制」によって個人情報のより強い保護の背景で見込み客に出会うすべ【1440】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ホームページも含め、自社ホームページを持っている商業者は、「プライバシーポリシー」という項目が設けられているかと思います。

ここに個人情報の利用の正当な使い方を誓っているわけです。

そして、ここ近年WEB投稿が最も盛んになった背景と共に、「クッキー規制」というユーザー様のホームページ来訪の際の足跡の分析を規制する動きが高まったということです。

「制限を設ける」ということであり、とことんまでも解析できなくなったと考えてよろしいかと思います。

ピクチャレスクのようなWEBに疎いタイプは馴染みが無いのですが、こうした分野の専門のお仕事も間違いなくあるはずで、これまでのようなことが出来なくなり頭を悩ませている広告業者様の姿を想像。

このたび、「クッキー規制を乗り越える!新しいデジタルマーケティングの本 :野村総合研究所 広瀬安彦 著」を拝読。

主に広告でのアプローチに役立っていた「クッキー」が得られなくなることで広告のスタイルに変化が出てくることにもなったということです。

すでに、インスタでは投稿に馴染むような広告で毎日溢れかえり、今までよりも個人の方の投稿が探しにくくなったところまで来ていると実感。

では、商業者はこぞってインスタの広告を利用するのか。。インスタの広告も随分レッドオーシャンではないのかと。

当投稿では、ノウハウ云々ではなく、今後のWEB発信全体の有り方が変わっていく様子を本の中の「小技の消滅」の部分を中心に綴ります。

本来発信するということが我欲の為であったことが多かったこれまで、本当の望ましい有り方に見直す動きを感じたことをお伝えできればと思います。

表面的なワードのみではなく内容で評価していただければ。。クッキー規制・AIのチェックによる小技抑制の動き

本当に自らの思いを読み手に伝えたくてブログを書いているライター様がどれだけいるのでしょうか。

特に2010年代が顕著で、ブログを書くことイコール「アフィリエイト」をしているというスタイルがWEB上を占めていたような気がするのです。

初めてブログを書き始めた2018年初頭、右も左も分からない中、時間をかけながらなんとか当「ワードプレス」スタンドにお世話になりながらホームページを開設。

その最初の頃は掲載したブログ記事のWEB上での映り方などの客観的な見方すらできず、多くをネット上の情報に頼っていました。

その中で複数の方が、ブログタイトルなどの「html」の手動の書き換えを推奨し、SEO対策としてWEB上で上位に来るようなテクニックとして紹介されていたのでした。

投稿生地のタイトルを決めたら、自然に出来上がる「html」のままの表示でそのような作業などしないものだと思っていました。

しかし、あまりにも複数の方々がそのテクニックを紹介しているので、非常に引っ掛かりがあったものです。

結局、私はその効果もよく理解できず、呑み込めなかったのでやりませんでした。

こうしたことについては、現在では、AIによるチェックで下位に引き下げられる評価となるようです。

つまり何も手動でいじる必要は無かったということで正解だったのです。

いつの時代もやや狡めのテクニックでもって競争の中を勝ち抜く手法が生み出されるもの。

その他、フリマサイトなどでも今でも見られるのが、惹き付けられやすいハイブランド名を無関係なお洋服の出品にハッシュタグとして付けるという行為。

上述と類似のテクニックではないかと思います。

やはり根底にあるのは、「楽をして早くゴールを得たい」という考え方に基づいたものでしょう。

こちらに関しても、「クエリ」の正当さ(検索したワードにヒットした通りの内容になっているか)などもAIによって分かっている現在なのだそう。

あとがき

「誠実さ」もある程度AIが判断できる最初の一歩なのでしょう、良い意味でAIが使われているのではないかとこの部分に関しては考えます。

あの時、2018年に小技情報を信じて実際に実行しなくて本当に良かったと思っています。

おかげ様で、2018年当初の拙いブログの文章も、2025年でも「手直し」を加えながら当時の苦労や考え方の未熟さをそのまま認めながら今でも残すことが出来ています。

「ワザ」を駆使する前に、発信に対してはやはり実直でありたいと思ってやまないのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

枝葉の分かれ方や昆虫の左右対称の「シンメトリー」、自然の秩序が教えてくれる人間の日常の望ましい所作【1439】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2025年に入って最初の大仕事、100点余りのナップサック製作用の表地と裏地の生地を集め、接着芯貼りと裁断の作業を4か月程続けてまいりました。

とにかく正直な心持ちに従い、何度も何度も見直しや考え直しをして、やっとここ4月内でひと通り腑に落ちた表地と裏地の組み合わせの生地配分がまとまりそうです。

この生地集めの大きな特徴は、これまでのフローラルな柄を多く引用したところから、幾何柄を多用することへの変化を含みます。

さて、この美しい幾何学模様をたくさん見たこの数か月間の中でタイミング良く1冊の本に出会います。

「シンメトリー:デーヴィッドウェード 著/駒田曜 訳」を拝読。

所謂「対称性」を深堀りされた本です。

「シンメトリー」は、対極の「アシンメトリー」と比較すると分かり易く興味深いかと。

正に「幾何柄/幾何学模様」を目の前にしている今のピクチャレスクには、この本を手に取ることが必然だったかのようでした。

この本を通して、著者様が伝えたかったことは何なのか。。そんなところをこのたび自分なりに探ってみたいと思いました。

むしろ「シンメトリー:対称であること」が自然の本来の姿、「乱れ」から「整い」への良ききっかけになる可能性

まず驚いたことがあります。

「シンメトリー:対称性」は、人間が人工的にこそ生み出せるものであると考えていたこれまで。

自然界の様々な事象は、ちぐはぐに起こっているのであろうと考えていたことです。

実際は全くの真逆、むしろ自然界の本来の秩序こそ調和のとれた「シンメトリー」そのものの姿だったということなのです。

植物の枝葉の分かれ方、昆虫の構造、ハチの巣のあの多角形の配列の意味するもの。。様々な自然界の出来事すべてが秩序よく整えられたミニマムなものだったのでした。

「シンメトリー」が左右対称、「アシンメトリー」が左右非対称という目で見える範囲の部分を大きく超えた深い部分まで「シンメトリー」がこの地球上に存在しているのだと。

それこそ、生き物すべては自然と繋がり、生き物同士もすべてが紐付いているのだということ。

結局は万物はたった1つの集合体なのだということを言わんとしているのかもしれない。。そのように思えてなりませんでした。

日常の中の「シンメトリー」:目で見えるもの、心の奥深くの部分までに及び無限に存在するものなのではと。

「美しい」ということは、最も単純には「整っていること」とも語ることができます。

その「整い」1つにしても見た目から、「肚:はら」の部分までも整っていることこそ本当の美しさであるということになりませんか。

あとがき

対極の「アシンメトリー」に関しては、お洋服の例で言うと、こちらも非常にスタイリッシュで美しいもの。

「シンメトリー」である左右対称に対して、ファッションデザインではテーマでもある「破壊」という反対の姿である「アシンメトリー」は人間の考案である証らしさ。

反対に、自然のそのままの秩序をそのまま受け入れたような「パターン化」の美しい模様などの配列も冒頭の生地にも表されている幾何学模様のように人間の考案なのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

服地パンツと解釈した、ライトブルー・ミドルブルー・濃紺・黒のカラー違いのデニムをジャケットだけで組み合わせ【1438】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで幾度か投稿させていただきましたデニムコーデ。

その都度の気持ちの変化やリフレッシュ感でワードローブの入れ替えのタイミングの記録でもありました。

このたびも、季節が大きく変わってきたこの4月に思い立ちまして、デニムだけの年間ワードローブを作ってみようと。

しかも、コーデにエッジを効かせるようなALLジャケットで。

随分ワクワクしながら、もともと好きなジャケットというエレガントアイテムと共に、デニムを柔らかい装いにする目標を持ちこのたびのワードローブ作りに挑みました。

共感していただいたり、新しい何かを見つけて下さったりなど、自由に「ジャケットに特化したデニムの部分的着回しコーデ」をご覧いただければと思います。

オールシーズン楽しめるための色違いデニムコーデ、ジャケットを配分良く部分的に着回しながら高めるエレガンス

ミニマムな数のカラー違いのデニムパンツ:下段真ん中は超濃紺が実際のカラーであり、上のブラックとは区別。
ウール混のミックスツイードジャケット:チャコールを思い浮かべがちですが、実は右下のライトブルーが素敵。
ボルドー系の2種のジャケット:ミドルブルーデニムに合わせた2点のジャケット、右はベロアマルチ幾何柄。
オリーブグリーンジャケット:ジャケット内にはアコーデオンプリーツタンク。右のスラックスタイプが相性良し。
超濃紺のデニムジャケット:デニム調などという領域を超え、超拘りのセルヴィッチデニムの厚みのジャケット。

このジャケットは珍しいバランスであり一目惚れではあったのですが、この後が難しかった(^_^;)。

なかなかボトムとぴったりにセットアップのように着ることが難しく、デニム1点ずつのそれぞれの落ち方と染色具合がこうも別々のものなのだということを実感。

写真では右が近いように映りますが、実際は違って左のスラックスの色の方がむしろジャケットに近いのです。

この難関は、自分だけではどうしても難しく、様々なスナップ写真を拝見してお力をお借りしました。

パリジェンヌ様や実際のブランドコレクションのデニムバージョンでは上下は必ずしもピッタリではなかったです。

かえってそれこそが現実をそのまま映し出した姿であり、無理やりぴったりに合わせる必要もなく素敵に自然に着られていました。

遠目では、少しの違いは「ほぼぴったり」と映るものであるという解釈も大切なのではないでしょうか。

王道の黒の別珍のテーラージャケット:1点あると複数のカラーのデニムに共通に合わせられます。

ブラックデニムが落ち着く組み合わせですが、拝見したパリジェンヌ様は、ミドルブルーにもライトブルーにも黒のジャケットを合わせていらっしゃいました。

柄入りのモノトーンジャケット:綾織りも立派な「柄」と映ります。モノトーン柄となると黒系デニムが断然瀟洒。

あとがき

このたびのデニムワードローブ作りの新鮮さは、①デニムジャケットを取り入れたこと②ミックスツイードジャケットと合わせた冬対応の2点。

デニム以外では黒一辺倒なお洋服ですので、カラーを持ったジャケットを配置できたことは、デニムのおかげなのです。

そして、今までの固定観念である、「デニム製のジャケットなどいい加減に作られたかつての流行物しか見つからない」ということに関しては、素晴らしい成果。

このデニムジャケットを企画をされたアパレル「ブルテンブラット」様、大変素晴らしいです。

そして、縁の無いブランド様だと思っていたミックスツイードのブランド様のこだわりと良質さも知りました。

こうして古着の中から感動や得られるものはたくさんあるのです。

夏の半袖シーズン用のご紹介は省略しましたが、実際は半袖もこのデニムコーデの中に混ぜています。

そうして、すべてのシーズンにデニムを着用できる機会ができました。

これまでは、1つの流行があることでそこに乗っかるように多数の人であふれかえった色濃さがより「人気アイテム」を生み出していたかと。

しかし、そういったことは今後は起きにくいと考えております。

代わりに、いかに自分のスタイルを持ち高めていくかがワードローブ充実のポイントなのではないかと思うのです。

決しておしゃれであることを目指すのではないのです。

「自分らしさのめいっぱいの表現」を目指すことで、結果的に人から「おしゃれである」と見てもらえるという順序なのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<型紙>素材が無限の定番デザインの楕円底ナップサック、シンプルなデザインに隠れた構造が盛り込まれる【1437】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事業活動名でもある「共有型のハンドメイドバッグ」。

この「共有型」というワードらしさの1つの企画として、型紙のすべてのパーツをご紹介するという回になります。

確かにデザインや作り方は自らが考案しましたが、その後というのは多くの方との共有のスタイルに、自分一人では到底広がらないノウハウやスタイルを広く文化として広がる目的1つに絞ることにしたのです。

こうした決断は、作家なる地位をお持ちの方では到底躊躇することであり、だんだんとこうしたスタイルに自然になっていったことこそがピクチャレスクらしさなのだと受け取っていただければと思います。

「素敵なバッグを作る方への応援」のような存在でありたいのです。

そして、自らもこのノウハウやデザインを共有し一緒に活動していきたいという、何ら先生とか指導者などというスタンスとは別のものなのです。

2024年末頃にデザインが確定してきた「楕円底ナップサック」の型紙と寸法を当投稿で伝達します。

ここ最近で楕円底のカーブを半径5cmから半径10cmへと変更、それに伴いぴったり合う寸法の本体の横の長さとの一致も確定しました。

ただ、その寸法が理論上であり、実際の生地の性質によりどこまで変わるのかなどは、自らもたくさん今後製作せねば分からないことです。

この機会に、是非一緒に製作をしていこうではありませんか。

<型紙>楕円底の大きめナップサックのすべての型紙寸法を表示、型紙からイメージする製作全体の流れの解説

ブログもYouTubeも「型紙」をメインに提示した場合は、今後タイトルの頭に<型紙>を付記します。

全く同じで作っても・アレンジでも・一部引用でも、とにかく「商業利用が可能の著作権フリースタイル(ただし「特許」などの独占は不可)」で行きます。

安心して、自由にハンドメイドバッグの製作を広げていって下さいませ。

楕円底のカーブ変更前のナップサック:写真が以前の半径5cmの製作品、もっとカーブが緩やかになりました。

近々、ピクチャレスクも製作をどんどん進めていきますので、ご質問など是非コミュニケーションを取りながら、一緒に活動していこうではありませんか。

アパレル用型紙で作ったナップサック用の型紙すべて:全部で①-⑩までの10種。ポケットパーツが多い特徴あり。
型紙の寸法(すべて縫い代込み):縫い代込みで統一した方が解釈がシンプルであるとこのスタイルに。

用尺に関しては、表地と裏地の他に別布を登場させるかどうかによって変わってきます。

だいたいで言うと、生地が広幅の140cm程度あると本体95cmの長さと底の35cmの長さが横に並びますので、表地のみで縦50cmの用尺が可能。

シングル巾ならば、縦に並びますので、余った分を裏地の一部に使ったり、共布ベルトに使ったりすることで1mの調達という手もあります。

裁断の時は、型紙のすれすれをカットするということになりまして、出来上がりタイプの型紙などとはやり方が違うと思います。

特にお洋服では、型紙の周りに縫い代を見込んで周りを空けてカットすると思うので、その違いのやりにくさの解消のために裁ちばさみを先のとがったタイプにしています↓。

先のとがった裁ちばさみの有効性:細かい部分のカットも正確、縫い代込みの裁断で型紙の横すれすれをカット。

おおまかな作り方を下に貼りますYouTube動画の後半で3分の2くらいの時点からざっくりとお話致しました。

ざっくりなのに、随分時間がかかったのも、そのノウハウがなかなかのボリュームであることの証拠です↓。

あとがき

音楽の作曲もそう、このSNS中心の時代を受け入れ大いに利用したらよいのです。

「こんな曲はとても披露できない。。」と思ってもどこかの誰かが共感してくれる可能性というのは、この世に出して初めて分かること。

そういった意味では実験的なことが許されるSNSは敷居が低いのです。

バッグ製作品もそう、たとえ未熟であってもせっかくの限りある人生の一部の時間を利用して作り上げたもの。

この世に出していくという意味では、どこかの誰か数人にでも知ってもらうことに意味があるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

今後製作のバッグの表地と裏地の組み合わせの考え直し、エレガント同士・カジュアル同士で着地した「心地」【1436】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当番号から少し前の【1432】からおよそ1か月弱の間、更に生地を追加調達する日々の中で別の考え方に行き着きました。

【1432】では、デニム生地を表地にした場合に、裏地に服地を組み合わせることもしていました。

その後「ミックス」に対して心に大きく引っ掛かりが生まれまして「ごちゃ混ぜ」と感じるようになってしまったのです。

そして、行き着いた組み合わせが、「エレガント」「カジュアル」を真っ二つにはっきりと分けてしまうことでした。

ミックスが良いという考え方もあると思いますが、随分ちぐはぐさを感じてきた「心地悪さ」をしっかりと受け止め、「心地良さ」へ向かおうと。

当記事内ではそれぞれのラインから代表的な数セットのみをピックアップしまして、この「心境の変化」があったことを軸に綴ってまいります。

バッグ素材の生地コーデのその後の心境の変化による組み合わせ替え、エレガント同士・カジュアル同士に行き着く

カジュアルテイスト、エレガントテイストという違いをそれぞれ色濃くしていくことにしました。

ただ、全体としては、いずれもエレガントに寄せていくという特徴こそが本当の姿。

どこまでがカジュアルでどこまでがエレガントなど、それぞれの価値観です。

ピクチャレスクとしては、すべてをエレガントな方向へ持っていきたいというたった1つの目標を持ちました。

2つのテイストにはっきりと分けたことが、かえって全体でのエレガント志向を際立たせると判断したのです。

ナップサック「餅巾着」の本体パーツ(横長)は黄色の包みに三つ折りにふんわり畳んで重ねてストック。

その他のパーツの底面やタブやショルダーなどは黒の方にまとめています。

接着芯貼りが完了し裁断が完了した本体パーツで見ていきます↓。

こんな風にふんわりと畳んでいます。ある程度の分量で括りを2段目に分けていかないと皺が寄りますので注意。
カジュアルなテイスト同士の組み合わせ。違和感の無いすっきりとした相性。デニムや綿/100%はここに集結。

ツイード以外はほとんど表地は無地、ユーザー様としてはおそらく柄物が表地ではクセが強すぎで使用の出番を失うのではないかと、これまでのバッグ製作+販売で手応えとして感じています。

ただ、時々抽象的な柄が表地でも良い場合や、厚手でどうしても表地でなければ成り立たない場合のみ柄が表地になります。

エレガントなテイスト同士の組み合わせ:主に高級服地に特化。(一番下の真ん中の黒は裏面の芯地ですので)。

以前はここにデニムをミックスしていましたが、このたび考え方を大きく改め、カジュアルとエレガント別物にすることにしました。

不思議と、そうすることでこそ全体がエレガントな方向性を色濃くしてくれるのだと解釈したのでした。

あとがき

生地の組み合わせは、ハンドメイドバッグ製作でここ2025年から最も「熱」を入れ込むタスクになりました。

ここで大半が決まってしまうと考えると非常に重要な場面なのです。

そして何より、この製作自体ができるのも生地のおかげではないのかと思うようになったこと。

2020年辺りも生地をたくさん集めましたが、その時以上に2025年の方がはっきりとした選び方をしていると思います。

製作するデザインを絞っていることで、素材を特化することに熱を注ぎ込めているということかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

教科書通りではない視点を持つ者の創造力のベースは「素直さ」、会計のみならずすべての事象に対しての教え【1435】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「稲盛和夫の実学 経営と会計:稲盛和夫 著」を拝読。

決められた基準もある規定概念たっぷりな会計分野で、自社流の見方を築き上げた「京セラ」様の創業者のノウハウです。

きっかけは、YouTubeでご紹介があったことで手に取ることに。。

発信主の方の「この本が好き」というフレーズが気持ちのフックに引っかかったのです。

通常は、「為になる」「参考になる」「是非ご紹介したい」などの言い回しを聞きますが、「好き」とまで思うのはなぜなのか。。これを知りたい、自分でも味わってみたいと思ったからです。

期待を裏切らず、非常に「好き」という感想に共感。

図書館で借りたのですが、「経営」のコーナーにあることが不思議なくらい、「道」「姿勢」を説いているのではないかと思うほどだったからです。

説かれる「姿勢」、事業の発展や改革もすべては正直さを持ったスタイルの一人の人間の数字への追求から始まった

創業者様が事業を始めた頃、今のような大企業への発展はまだまだという昔です、経理部の方とのコミュニケーションの中でたくさんの「Q&A」をしてこられました。

経理部の人にとっても、会計無知のフラットなまっさらな問いに対して、フレッシュな気付きもあったと思います。

会計はまかせっきりの代表者、自らがジャッジしなければ気が済まない代表者、などそのスタイルは様々。

会計が本当に事実と結びついたものになっているのかどうかを新しい視点で把握。

その道何十年の、ある意味固定観念たっぷりの会計担当に投げかける質問が非常にどれももっともでありピュアなのです。

会計知識がなかったまっさらな状態からスタートしたこと、そこから専門分野の者ではない新しい視点で疑問をクリアにし、最後には社内独自の管理会計システムを打ち立てられたのでした。

あとがき

冒頭の部分で、この本が「経営」の分類に括られていることの不思議さを綴りました。

こうした会社経営のノウハウの一部でありながらも、すべての事柄に対しての「姿勢」1つのみを説かれているような気がしたのです。

決して疑問に対して蓋をしない・目を背けない・そういうものだと1+1=2に当てはめない・引っ掛かりは納得するまで追求する姿勢です。

このような点が、「この本が好き」と思わせてくれるのではないかと。

必要以上に大きく見せたり良く見せたりなどの誇張的なことは決してしないという姿勢も非常に誠実、世の中の多くの事業者がやっていることに対しての対極です。

近道をして短い経路で良い結果を見せたい事よりももっと大切な事があるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

デニム特化のストライプパッチワークの馴染む糸の色選び、デニムの織り糸の白の見え方によってトーンダウンあり【1434】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在は、今後の製作の下準備を続行中。

下準備というのは、生地の調達・接着芯貼り・裁断などです。

ここに加わる特殊な作業として、最終残布のパッチワーク仕立ての作業があります。

特にデニム生地などの硬めタイプは、いつまでも生地のままストックしていては巻いておかない限りかえって折り目などで傷んでしまうのです。

素早く裁断し、包み込むように三つ折りして他の生地と重ねながら保管の折り跡が付かないようにしています。

このたび、デニム類のみを集めたストライプパッチワークを作っていた中で、ステッチの色選びに是非ご紹介したい学びがありましたのでそのことを綴りたいと思います。

<糸の色選び>デニム類のみ集結のマルチストライプパッチワーク、糸染めのぼやけた色にはトーンダウンで選択

「パッチワークはつぎはぎなのだから残り物さながら、価値が落ちる」という解釈もあるかもしれません。

ただ、そこに新しいスタイルでそうは思わせないよう挑むのも製作者自らができること。

生地を残さないように綺麗に最後まで使い切るためには、最終段階でパッチワークは有効。

しかも、このたびのようにデニム類に特化したバッグの製作を準備したことで、パッチワークに仕立てても立派なハギ目を伴ったデザインであると見てもらえる可能性を感じました。

それはそれはせっかくのチャンスだと。

ステッチの糸に対しても十分な美しさを入れ込んでいくために、元々曖昧なデニム生地の色に選ぶステッチの糸のカラーを徹底。

その糸選びと、実際のパッチワークステッチの出来上がりにおいての効果を見ていきます。

白糸の部分が多いデニム生地にはまともな赤は通用しませんでした。トーンダウンの上の方が瀟洒に馴染みます。
糸の選択によるステッチの見かけの違い:左上はくすんだ糸の方、右下は真っ赤な糸の方。

この比較で分かることは、高級感が感じられるエレガントさは断然左上のくすんだ色のステッチをした方。

「生地に馴染む」ということを頭の中だけで、「赤い生地だから赤」という理論のみによる発想は間違ってしまうのです。

ただ、カジュアルに表現したい場合にあえて右下のようにステッチを浮き立たせることもありますので、価値観の相違とも言えます。

ピクチャレスクの製作スタイルは、どんなカジュアルイメージのある生地でもすべて「エレガント」を目指します。

そうしますと、おのずと前者の価値観になるのです。

完成:一番端は幅の調整のためのモカグレー、ナップサックでは縫い合わせの部分の背中に接する箇所に来ます。

完成しましたストライプパッチワークのそれぞれに選択した糸はこちら↓。

ステッチに使ったそれぞれの糸の色:生地に対して結構意外な色の糸が来ていることも。。
白糸の部分が多いぼやけたデニムの方はかなり糸はトーンダウン。グリーンやピンクは生地に忠実な色を選択。

まとめますと、

<デニムの種類の違いによる糸の色選び>

①白糸が多く占める先染めデニム  ・・・思い切ってトーンダウンした糸の色

②後染め風の白っぽさが少ないカラーのデニム ・・・生地の色に忠実な糸の色

となりました。

①はモカグレー・赤・ネイビー・茶・インディゴで②はグリーンとピンクの2色。

頭で描くイメージよりも糸の色がかなり変わるのは①の方です。

あとがき

パッチワークの糸のステッチは、かなり注目の場所であり重要視しています。

瀟洒なバッグを貫くスタイルではステッチが浮き過ぎると雰囲気が分かりやすいまでにカジュアルになってしまいます。

カジュアルは言い方1つで「ラフ」「ルーズ」「粗雑」になることも。。

「打ち破り」「意外性」「新しさ」をご提案したい、アメカジのイメージでこれまで来たデニムの中に本当は眠っていたエレガントさを、バッグ作りを通して引き出したいと思っているのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

組み合わせの違いによる無限の可能性の中では渋め、カーキ系のブロックパッチワークが展開する新テイスト【1433】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ざっくりと、ハンドメイドバッグという分野の製作品は色が鮮やかで「かわいい」というテイストが大半。

ネットでは、明るい色が映え、注目されやすいという特徴は確かにあると思うのです。

ピクチャレスクとしては、そういったこともフラットに見る、渋めのダークカラーだって別の美しさを持っているという陰に隠れた部分を掘り起こしたいという思いがあります。

このたびの完成品のナップサック「餅巾着」もその部類、カーキ系でそろえた渋めのカラーコンビで出来上がったお品になります。

ここに明るい色を足すなどとは到底思わなかった、このカラーの集まりこそがこのバッグらしさなのだという点をこのたびお伝えできればと思います。

製作者本人が、完成後、何度か楽しく内部などを眺めてしまうほどでしたので、いよいよ「組み合わせ・コーデ」を軸に置いたバッグの製作に手応えを感じてきているのです。

色違いのヘリンボンを3色使用、クラシックなミニ格子とブロックパッチワークが溶け合った渋めテイストのナップサック

このたびと同じヘリンボン生地を使ったストライプパッチワークの同じモデルは【1430】で投稿↓。

【1430】で投稿のナップサック「餅巾着」:この時のパッチワークはストライプでした。

このたびは、本当の生地のラストなので、もっと面積が小さくしか余っていない残布の寄せ集め。

1パーツは型紙では縦10cmx15cmです。

縫い代1.5cmずつが左右と上下で消滅し、緻密なブロックパッチワークとなりました。

ブロックパッチワーク製作:縦10cmx横15cmの統一パーツを半分ずつずらしながらブロック風に配置。

横につなげる場合も二重縫い、縦に繋げる場合も二重縫いと地縫いの見えない部分はすべて強度を高めております。

「残り物」である価値の無さに対し、「上質」「緻密な作り」をフォローし、かえって付加価値としていくことです。

使用した4種類の生地(内左2点は色違い):別生地のヘリンボンも混じったことも粋。渋いカラーが大集結。

左から右へ生地名を記載致します↓。

①ヘリンボン(カーキグレー):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

②ヘリンボン(モカ):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

③ヘリンボン(濃グリーン):10番手ヘリンボン、綿/100%、日本製。

④ミニ格子(濃紺x茶):生地名不明(先染め格子)、混率不明、日本製。

全体にカラーが同じように集まっているところが渋さを作ったと思います。

③の濃グリーンは、ポケットのフラップのみに使用しましたが、単調な④のみの内部に良きアクセント↓。

内部:見やすくひっくり返しましたが、リバーシブルバッグではないです。このフラップの存在感は大きいです。
ナップサック完成(ヘリンボンブロックパッチワーク):<サイズ>縦42cmx横35cmxマチ18cm。

横はぺたんこにすると42cm、ショルダーの長さは絞った状態で上から付け根まで88cm。

調節機能を付けていないので、体型の違いの中間を設定、とは言えやや長めで背負ったり体格のビッグサイズに対応したものかと。

一番上のロット違い生地の切り替えの様子:左上は正面で、右下は後ろ面(背負う時の背中と接触の面)。

本当の生地のラストの部分でモカがわずかに不足、グリーンの飛び出し部分の余りをデザインを考えながら補填。

馴染むようなカラーのミニ格子の部分:裏地・巾着ひもホールタブ・巾着ひもの3つに使いました。
その他の角度:左上はサイド、右下は底面。底面もブロックパッチワークになっているのです。
背負って使用時に他人から見たイメージ:非常に良きフォルムで映るのでは。。トップの切替部分も効果的。

あとがき

2007年からのハンドメイドバッグ道。

この2025年スタートの時点で、やっと何かのスタート地点に立てたような気持ち。

2025年は全力でひたすら製作を進めてまいりますので、是非見守っていただければと。

同じデザインなのにこうも違うのかというそれぞれの良さを最大限にお伝えして行ければと熱を持って挑んでいきます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

無地の表地のバッグの中を覗き見る楽しさをお届けしたい、裏地にも表地と平等に熱を注ぐ唯一無二の組み合わせ【1432】

アイキャッチ画像1432

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作がいったん「節目」を迎えています。

これまでの生地ストックをほぼ一掃しまして、新しい製作スタイルで集めていった生地がここで一端整いました。

ずっと生地のままいつまでも残さない新しいスタイル、定番デザインであらかじめ裁断を済ませます。

もう自由にデザインを変更できないのですが、デザインが確定したところで、今度は作業のスムーズさを考えたのです。

このたびは、その結果バッグの表地と裏地の組み合わせが決まったコーデの姿をご紹介してまいりたいと思います。

最後に貼りますYouTube動画では細かくご紹介致しましたので、当ブログ記事では、おおまかな種類分けのようなお伝えの仕方をしてみようと思います。

バッグ製作前の表地と裏地のコーデ風景、両方共柄であっても良き相性を探したそれぞれ唯一の組み合わせ決定記録

裁断後のバッグ本体パーツをビッグ風呂敷に収納。接着芯購入の際の梱包に使われていた裏地を2つ折りで利用。
バッグの3つのライン「シングル」「ポピュラー」「スペシャル」の中の「スペシャル」のラインの生地の集結。

このたびは、「ポピュラー」はご紹介しておりませんので、悪しからず。

高級感あふれるインテリア生地のブロック柄の表地(左)に対して同じブロック柄のグレーを裏地(右)に。
表地は、右の無地のハードな薄手デニムのグレー。裏地は左の「桐生(きりゅう)ジャガード」という産地品。

ペールトーンのピンクに思わず目が行きますが、マルチカラーの中の少ない方の色を無地でコーデしていくとバランスが良く、カラーが偏らないという理論。

考え方はいろいろ、価値観も様々ではありますが、ピクチャレスク目線で見立てたベストなコーデとなります。

1種の表地に裏地が複数のケース:表地が多めに調達できたので裏地違いで違った3種の展開が出来上がります。

動画に登場するのはこれくらいの20種程です↓。

「スペシャル」ライン用の生地の組み合わせ:右が表地、左が裏地という配置で見て下さいませ。

主に無地を表地としておりますのは、お洋服に融通性があるようにと、コーデの自由度を高めるため。

とはいえ、生地もその時々の出会いであり、柄物を表地としたケースは厚みあるインテリア素材が該当。

やはり厚手生地は表地に相応しいと言えるからです。

あとがき

このたびの節目の機会に増やしたのが、「幾何学模様:きかがくもよう」/「幾何柄:きかがら」です。

フローラルよりも意外とクセが無く、柄物でも親しみやすく自然に馴染むような気がします。

中には、高級服地も多数入り混じりますし、ほとんどが日本製。

原産国に対してはフラットな見方をしていますが、製作者自身が、やはりそうはいっても日本製やイタリア製に拘りがあるのです。

その理由は、織りの緻密さにありまして、裁断したり接着芯を貼る作業で非常にそういったことから感じる良質さを実感したのです。

例えば「ファンシーツイード」という人気生地、「スペシャル」ラインにおいてはイタリア製のうっとりするような美しい生地を投入。

しかし、「ポピュラー」ラインにもファンシーツイードは登場するのです。

生地を広げた時にすでに「斜行:しゃこう」が起きていて、整える作業などを伴ったものは、原産国不明であってもイタリア製とは思いませんでした。

ただ、色使いや見た目の美しさは非常に高いのです。

こうしたことから原産国の違いをフラットに見ながらも、どこかでその違いが性質の違いに表れることも切り離せないという製造者の迷いのようなものがあります。

よって、この迷いの解決として、同じデザインでもラインを分けさせていただくことがありまして、これに対して非常に腑に落ちています。

ただ、どのラインであっても丁寧にお仕立てするスタイルは変わりません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク