磁気がカードに影響しその機能を狂わせた、デジタル時代のバッグ製造にマグネットボタンを使用するべきではない【161】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ナイロンという優れた機能の布をバッグに落とし込んだハイブランド「プラダ」様。

独自開発の高級感ある特別なナイロン素材は、本革レザーに匹敵するほどの市民権を得た言ってよいでしょう。

その後のナイロン素材がバッグに定番化した大きな流れへの貢献度があったのではないかと考えます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.17からおよそ6年後の2025.06.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

かれこれ20年に及ぶ古着スタイルの中、過去のニッチモデルのブランドバッグも同時に収集してまいりましたことで、ある問題が起きるようになりました。

それは、デジタル時代にバッグ内に携帯するクレジットカード・交通系ICカードなどの「磁気」を持つアイテムの存在。

ある時期に、通帳・キャッシュカード・クレジットカードが連続で機能不全になったこの事実の原因が、強力な磁力のバッグのマグネットボタンにあると解いたのです。

これ以降、マグネットボタン付きの古物バッグを選ばないという選択をするようになります。

ただ、元々持っていたマグネット開閉のバッグもあったわけで、このたびはマグネットボタンをマジックテープへ自主交換するというアイデアをご提示したいと思います。

マジックテープならば、安心して今後も問題なくデジタルな時代に持つ良き古物として更に末永くバッグを持ち続けていけるでしょう。

古いブランドバッグを購入する際の注意、デジタル時代にバッグ内部にあるカードの磁気を狂わすマグネットボタンからの回避

もうすでに一度マジックテープへの交換を同じブランドの別モデルで行ったことがありました↓。

過去に完了した留め具交換:元はチェーンショルダーバッグ。比較的困難無く仕上げることができたケース。
このたびのマグネットボタン交換のモデル:1997年頃に購入のトートバッグ。中綴じ仕様があり上よりも困難。
既存のマグネットボタンの設置の様子
元の留め具(マグネットボタン):これを一度すべて外していかねばなりません。少し範囲広がる解体あり。
マグネットボタンの取り外しのきっかけ部分:ステッチで一番近い箇所を起点にほどいて裏側に迫ります。
マグネットボタンの取り外し過程(左上から右下へ):ある程度でほどくのは終了しマグネットボタン外しへ。

実は、この部分がかなり大変で、簡単には取り外せないような構造でした。

そもそもマグネットボタンの足が放射線状であり、特注のようなもの。

鋼の板をマイナスドライバーで起こして、更にペンチでつぶして外す下準備。

引き続いて、根っこを生地から引っこ抜いたのですが、どうしても生地を破らざるを得なかったのです。

専用マグネットボタンの構造:左側はデザイン性はありますが一般的なダブル爪と同じ作り。右が特に特殊。
亀裂が入った生地部分の補修:この後マジックテープで覆われますが、馴染む黒糸で刺繍のようにカバー。
マジックテープ付け:オス・メスの位置はトートバッグなのでどちらでも良いと重視せず。
ファスナーが付いた方のマジックテープの設置完了:ファスナー付け部分もほどいていたので、縫い閉じして完了。
ファスナーが付いていない方の縫い閉じ-元は中表に始末の仕様だったことでその再現が出来ず部分的に「外表ステッチ」で解決
ファスナーが無い方のマジックテープの設置完了:赤枠のように元は「中表」だった通りの再現ができず「外表」。
両サイドのマジックテープの設置による縫い閉じ方の違い:上述のように元の構造が違うので別の縫い閉じ方。

マジックテープがいずれも歪んで付いてしまい、技術不足でした(^_^;)。

マジックテープ開閉のイメージ:その後付け位置をまっすぐにやり直しました。非常に心地良さを感じるように。
変更前と変更後の比較:どちらも内部のことなので表からは分かりませんが、持ち主本人の心地の違いは大きい。

あとがき

ますますデジタル時代が加速の今後です。

古着好きでバッグも中古品を探す際には、こうした細かな留め具の箇所をチェックしていただきたいと思います。

それでもそのバッグがどうしても欲しい場合には、このたび自主リフォームをしたよりもリフォーム業者様の方が腕が格段に上です。

リフォーム料金の事を思えば、その前にマグネットボタンではない留め具の類似品と比較検討したバッグ購入という点こそ大切。

とにかく、悪い影響をもたらすバッグが存在していること自体が解決せねばならないこと。

このことは、バッグ作りを今後していく方にもまずはお伝えしたいことだったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

あらかじめ「中表」に完成のプレート2枚を「外表」で縫い合わせた分かりやすい構造の薔薇柄のペンケース【11】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

高級なお洋服などは、特に柄をきちんと縦横共合わせて縫製されています。

そういった製作スタイルこそが、贅沢品・高級品の証であったこれまで。

贅沢品は極端な姿ですが、そもそも「裁断」という作業が入る縫製では、どれも材料の生地の多くがもったいない余り方をしている現実があると思うのです。

このたびは、もったいなく余った面積のはぎれの活かし方例としまして、表地も裏地も同じ生地を使用しながらペンケースの製作風景をご紹介したいと思います。

量産品で作られる「中表袋」を作るやり方とは全く違う、板状のパーツの合体の手法が斬新だと感じていただけるのではないかと思います。

はぎれからも立派な小物が製作できる可能性、「中表」のパーツを引き続き「外表」で組み立てるペンケースで証明

このたび利用させていただきました薔薇柄の場合は、ある一定のまとまり(「ピッチ」と呼びます)でひたすら繰り返されています。

「一番大きな薔薇の花が2個隣り合わせの部分」が1枚のはぎれの中で2回登場していますので、まずは半分ずつに分けられると考えました。

ダークなカーキグリーンベースの薔薇柄:縦37cmx横22cm。【10】の投稿のクッションカバー作りの残布。

この柄はお花や葉っぱの向きはあえて方向性が無いようにプリントされていますので、向きは気にしなくて良いということになります。

カットする前の1繋ぎの状態で接着芯を粗裁ちします。
粗裁ちした接着芯の余分をカット、アイロンで貼り、4等分にカット。ものさしを使わず折り線で気軽に続行。
縦37cmx横22cmを4パーツに切り分け。表地2枚と裏地2枚。真ん中2枚が華やかなので表地へ。

さらに、表地の方のパーツ2枚のみにハード薄芯を貼ることにしました↓。

ボンドでハード薄芯を貼り、端から1.5cmに印を付けます。後の反省としては縫い代は1cmで十分であること。

上側の口を開けておいて、コの字型に縫い、アイロンで割って、ひっくり返します。

ファスナーの先端には別布の切れ端(ぼやけた花柄)を見つけ、上下左右を折り込みカバーを縫い付けました。
ファスナーに本体の左右を取り付けていきました。この姿は、正に「外表」の仕立て方です。
「外表」組み立て式の作り方ではファスナーはむき出し。内側にファスナーが丸見えですので綺麗に始末します。

最後に表側から本体2パーツの縁2mm程度をピッタリ縫い合わせまして、2度縫いで強固に仕上げます。

完成したペンケース。<サイズ>縦6cmx横19cmxマチ無し。
お気に入りの「パーカー」社のボールペン。お好みで側面の色が多色展開のすべては黒インクのモデル。
ボールペン4本の他シャープペン4本も投入。合計8本入れることができたのは、マチ無しでもなかなかの容量です。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.16からおよそ6年後の2025.01.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

6年前の当時の作りを見て思うことは、まだまだ美しく作る技術が未熟であったと感じます。

すべてが粗野であり、革ひも先が結んだだけの粗さ・二重線の重なりの曖昧さ・重なりのずれ・ファスナーがむき出しにもかかわらず縫い付けが1本のみであるなど、課題の多い出来上がり。

これらは、その後の「外表組み立て式」を作る中で美しく見える工夫をしていく試行錯誤に繋がりました。

それでもそれなりにすっきりと出来上がったことは、こうした作り方も1つのアイデアなのではないかという点です。

その後に製作した様々な作りのペンシルポーチ:一番上から時計回りに「中表袋型」「外表半月型」「外表水平型」。

こうして、その後にも大いに活躍したのが、このたびの作り方と同じ「外表」のスタイルです。

新しい可能性として、一度引用してみてくださいませ、大きいバッグでは、より立体的な「バニティ」や「ボストン」にも挑戦しやすい作り方だと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

似て非なる色の黒と濃紺、古着販売業者自らがカラーの区別をしっかりと見極め古着ユーザーの信用を保ちたい【147】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着の黒と濃紺の違い、ハンドメイドバッグの生地の黒と濃紺の違いなど数多くの黒と濃紺の区別の場面を経験。

驚くほどの色間違いのケースが多発、本来正しく情報を伝えるべき販売者側が見極めを間違っていると思われる例によく遭遇します。

このたびは、ネット情報を信じて購入の古着ジャケットが極めて黒に近い濃紺であった例が引き合いです。

濃紺さえも黒と区別する黒好きの拘りと共に、難しいと思われる映りが似ている色同士の区別の着眼点をお伝えしてまいりたいと思います。

商品を仕入れて売る中間的立場の販売業者の責務、情報を惜しむことなく正確に伝えるということは後の信用の獲得へ

黒と濃紺の違い(左が黒で右が濃紺):並べると違いは分かりますが、別々に見ることのケースの方が多い現実。

古着は、新品よりも格段に情報量が下がるもの。

そんな環境の中では、まずは古着の販売者がミニマムながらも正確な情報を持ち、最大限にユーザーに伝えていくことが重要であると考えます。

これまでの黒と濃紺の誤購入の例は、私だけでも10件に及びます。

その理由の1つに、ネット購入スタイルになったことで、実物を正確に自らの目で確かめることができないことがあります。

大の黒好きな私は、濃紺と黒の見極めはどちらかというと得意分野であるはず。

それでも、ネット写真に附随した説明の記載の「黒」というワードを信じ購入してしまったのです。

ただ、もうここまで頻発した現在においては、「黒」と謳われていても写真に僅かに紺色のような一面が感じられた場合は、問い合わせをするか購入を検討しないという徹底ぶりとなりました。

誤購入の濃紺水玉ジャケット:後に濃紺と判明。黒好きとしては黒白水玉こそが粋であり紺はパンチに欠けます。

黒白水玉のジャケットこそが粋であるとワクワクしたその気持ちが、届いた濃紺の事実に打ち砕かれた瞬間でした。

では、ぱっと見黒に見える濃紺ジャケットがなぜ濃紺だと確信するに至ったのかの見極め箇所を具体的にお伝えしていきます↓。

縫い糸の色が濃紺:特に古き良き昔のお洋服では、生地に沿った忠実な色合わせで糸の色も選ばれているのです。
接着芯の色が紺:これは分かり易かったです。裏地付きでは裏地の色で判断できますが、裏無しでも芯地で可能。
裏ボタンの色が紺:良いお仕立てのお洋服では手間をかけて表地の生地カラーに別注染めがされることも。
表ボタンのカラー:実は元々付いていたボタンは付け替えてこんな茶のようにも映るボタンへ変更しています。

元のボタンはゴールドとのコンビの黒っぽいボタンで紺の面影は有りませんでした。

濃紺を手にしてしまったが着用していく場合、ボタンの色をあえて黒寄りに選び直すという手もあります。

ただ、紺は紺であり、やはり黒とはパンチがかけ離れるものだと黒好きはどうしても感じるのでした。

お品物を右から左へ流しているだけの古着販売業者様がいらっしゃるとしたら、是非その姿勢を見直していただきたいと思います。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.14からおよそ6年後の2025.05.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

このたびの記事の「手直し」で、この内容自体をユーザー様に向けていたこれまでから、古着販売業者様へ向けたものに変更。

なぜなら、ユーザー様の間違いの原因が販売業者様の情報の薄さにあると判断するからです。

これまでの黒として購入の濃紺ウールロングコートや、黒とのことで購入の濃紺のレース生地はすべて販売者の「悪気の無い勘違いのミス」によるものでした。

しかし、悪気はないとはいえ、色を見分ける力を培う努力をしていない怠慢さはあると思います。

お仕事というのは人の身になるものであり、誤情報を伝えることに対して呑気なその姿勢こそ事業者として見直すべきです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク


木製の良質なスツールの座面の保護と座り心地の追求、薔薇柄低反発クッション製作と経年のウレタン替え【10】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天井の高い賃貸のお部屋、慎重158.5cmにとっては届かない部分が多々ありました。

この天井の高さこそが住み心地の良さでもあったわけですが、例えばクローゼットの上の広い棚などの出し入れには、椅子が必要でした↓。

2015年頃購入のスツール:座面が木製、脚が金属です。しっかりした作りであり、記憶では¥6,400程の価格。

このたびは、ここに低反発クッションカバーを製作した2019年、そしてその5年後の姿も含む現実的な様子を含めて低反発クッションの有限性もお伝えできればと思います。

当ブログ記事は、最初の2019.03.15からおよそ5年半後の2025.01.10にブログ記事の「手直し」の順番で当記事を綴り直しています。

2025年現在もこの椅子は継続使用中なのですが、低反発クッションはもう新調しております。

ウレタンが経年でペタンこになり、元の厚みに戻らないところまで行き着いてしまいました。

後に貼りますYouTube動画は当時の2019.03.15のままですので、動画は最初に製作した2019年のままであることをどうぞご了承いただければと思います<m(__)m>。

低反発クッションのウレタン2枚重ねで四角で製作、椅子カバーもインテリアの一部なのだと教えてくれた薔薇柄

生地に選びましたのが、中間くらいの厚みの「ツイル」という丈夫な織り方の生地です。

ダークなカーキグリーン地に、バラの花がぎっしりとつまった好みのクラシックな薔薇柄は、このたぐいの柄一辺倒で集めたインテリアによく馴染みました↓。

使用生地:生地名不明、綿/100%、原産国不明。縦37cmx横92cm、カーキグリーンベース。美しい柄です。

この生地を存分に使用し、クッションカバーと固定用共布ひもを4本を製作。

中に入れ込む低反発クッション用のウレタンシート、40cmx40cm。これを半分にカットし二枚重ねで投入。
このウレタンの厚みは2cm、座面は縦22cmx横31cm、2枚重ねて厚みが4cmのクッションになる見込み。

できるだけ簡単に製作したく、型紙などの作成は無し。

①生地を真っ二つにカット:出来上がりの縦22cmX32cmに対して、縦横それぞれ+15cmずつのゆとり。

余計な材料は徹底的に省くこの度のケース、ファスナーは使いません。

最終的には縫い閉じて仕上げてしまいます。

よって、最後に空き口を縫う時にミシン目が4cmの厚みに引っ張られて、物理的に落ちてしまわぬよう、結構なゆとりが必要なのです。

②生地を中表に、返し口の1辺以外の3辺を、端より3cmで縫い合わせステッチ。
③この直後、3cmある縫い代を1cmくらいずつラッピングを兼ねた三つ折りステッチ。
空き口の1辺を残し、3辺の縫い代始末と縫いとじ完了。
④三つ折りを3方とも行ったら、ひっくり返して、1か所だけ残ったてっぺんぐるり1週を三つ折りステッチ。

ここですべての縫い代が隠されましたが、まだ返し口は開いたままです。

⑤ウレタンを2枚重ねて、カバーの中に入口をきちんと合わせてミシンで縫い閉じます。

この時が、ウレタンの厚みで、縫いにくいので、最初の15cmのゆとりが効力を発揮していました。

⑥余った生地で幅8cmのリボンテープを裁断、観音開き折理をしてステッチ後十文字の位置4箇所に縫い付け。

以上で完成です。

完成:リボンテープの長さは、左右は55cm、上下は45cmと椅子の座り面の差10cmを付けました。
横から見た様子:出来上がり2cm幅の共布ひもが立派です。

さて、ここまでが、2019年当時の完成の状態でしたが、その後の様子はここから↓。

【1379】という番号の投稿で製作過程の詳細を綴らせていただいたのですが、2023年に四角い座面を楕円形に仕立て直しをしたのです↓。

全解体後楕円型に仕立て直した2023.12.31の投稿は【1379】にてご覧いただけます。型紙から作りました。

その後、楕円の座面で完成した後は使用頻度が高まりまして、こんな風になっている現在↓。

見事なぺたんこぶりです。ウレタン2cmx2枚の合計4cmであっても、5年後にはここまでぺたんこに。。

最終的には、別のクッションを新調し、上に載せる使い方をしています2025年現在↓。

2025年現在:このジャガードのカバー製作は【628】の記事で投稿。5cmのウレタンを2枚重ねの10cmの厚み。

これでも座ると沈みますので、最初から10cmくらいで作ると良いのかもしれません。

あとがき

さて、グリーンの薔薇の物語はまだまだ続きがあるのです。

是非【1428】という記事で、その行く末をご覧になって下さいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

空きっ放しの枕カバー入り口にファスナーを後付け、毎日利用する寝具だからこそすっきりと映り乱れること無く使いたい【243】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッションアイテムやインテリア小物を時々自己アレンジすることがあります。

まるごと姿を変えてしまうものは「リメイク」となりますので、「著作権の侵害」に配慮してこうした発信を控えさせていただいております。

その代わり、ここ近年そのノウハウや記録を「リメイク図解」という形で自作のクリップで正当な形でご紹介することがあります。

このたびは部分的なアレンジ、判断としてはリフォームの領域であると、実物写真も掲載しました(慎重な判断のもとです)。

インテリア好きが、寝具のインテリア空間全体における存在感として眺めた時に感じた調整です。

このノウハウ、同じように気になっていた方がありましたら是非やってみてくださいませ。

枕カバーも立派なインテリア、ルーズな空きっ放しの入り口を後付けファスナーで閉じたことで整然と配置された寝具の新しい姿

既製の枕カバー:一般的なサイズの長さが46cmくらいのもの。入れた後に整える作業が必要で乱れやすいです。
ファスナーを設置した枕カバー:早速ながら完成を先に掲載。入り口の布にファスナー丸ごと縫い付け。

間に別生地を仲介するようなステップは入れませんでした。

ファスナータブ:ファスナー先端を綺麗にまとめる観音開きの作り。ひっくり返しよりもスタイリッシュです。
ファスナータブの観音開きの折り方:1-3の手順で縫い代を内部に隠し込みます。バッグ製作で使うやり方と同じ。
既存のステッチの利用:縫い付け位置がいかようにもなる点が悩みどころ、印を兼ねて元のステッチをなぞります。

この時に、縁からは物理的に難しく、無理やり続行すると位置が歪むのです。

よって、両縁8cm位を空けて確実な部分のみ部分縫いをしたということ、最初と最後の「玉止め」は、上手く隠します。

既存ステッチとの重なり:類似の糸で(むしろ元の糸よりも生地になじみました)元の状態を壊し過ぎぬよう。
玉縁式のアイデア:ファスナーを使用せず、布だけでポストのような枠をくり抜いて作ります。

これならば、余計な附属品が不要ですが難易度は高め、別布の元生地との相性に悩むと思います。

ファスナー以外では、「布ひもを用意して結ぶ」というアイデアもあります。

いずれにしても目指すところは同じ「すっきりさ」です。

あとがき

枕というアイテムは、頭を高くして寝ている時のバランスをより良く整えるものだと認識しています。

大切な役割をする枕、そのカバーも乱れやすい開きっ放しに手を加え、常に整えておきたいと考えたことから、このたびのリフォームをしたのです。

インテリアを常に俯瞰する眺め方、身近過ぎて見失いがちな「映り方」を客観的な目線で見る意識にも繋がるところがあると思いました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

そもそも流行の無いデザインの選択をした古物の本革レザーバッグ、角や縁の「擦れ」はピカピカに蘇ると想定できる【241】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフも20年来、同時にバッグや靴やベルトの小物も古物という徹底ぶり。

「古」という字のイメージとは裏腹に、これまで随分な美品を手にしてまいりました。

このことは日本という国のこれまでの豊かさを象徴するような部分なのではと思う程。

外国の古物に比べて新品同様に良い状態の古物が溢れているという特色が日本の古着市場に見られるらしいのです(外国人目線)。

このたび、古物で入手できたことが本当に幸運と言える、定番の黒の本革レザーバッグをご紹介。

入手時の「擦れ」がキラキラと美しく輝くまでの過程を、自主リフォームの形でお届けしたいと思います。

高級ハイブランドバッグもゆくゆくはお手入れが必要、古物の中から見つけたリザード型押しの黒のハンドバッグの擦れの劇的な蘇り

本革レザーバッグ(黒):リザード型押し。ブランド名不明、サイズは縦20cmx横31cm。

ロゴが無かったことからオーダーメイド品かもしれません、それならなおのこと逸品を見つけたことになります。

もともと型崩れも少なく、ハンドバッグの割にはサイズ感がゆったりとしていました。

そして無駄が削ぎ落されたミニマムなデザインは、古物によく見られる1クセの「流行の足跡」が感じられず、いつの時代にも使えるものだと感じた直観が購入に繋がりました。

「ヤフオク」様で¥2,700程度だったと記憶しています。

元は、おそらく昔でも¥20,000-¥30,000くらいの価格が付いていたと予想します。

部分的な擦れ:古物の本革レザーでは、必ず角周辺の「擦れ」が見られることが多いです。

ただ、この「擦れ」は、定番の黒の本革レザーという価値には及びません。

過去に、擦れた本革レザーの茶色の角を見事にピカピカにした自主リフォームの経験があったからです。

同じように、ピカピカに蘇ることに期待を寄せ、¥2,700以上の価値感をイメージしたのでした。

本革レザー小物に共通利用できる補色クリーム:「サフィール:レノベーティングカラークリーム」。

このクリームは業界では有名なアイテムのよう、色同士を混ぜても利用でき、元のカラー展開は最低限です。

柔らかい布で補色の作業:手袋は「ダイソー」様のもの。薔薇柄がかわいいです。布は保存袋をカットしたもの。
擦れの角部分の補色前後比較:塗布後の方の白い部分はテカリ、完全に黒で覆われたことを実物で確認しています。

ただ、ここでツヤの不足が気になります。

更に仕上げとしてツヤを加えるという作業をしたいと思いまして、邪道ながら、使ってはいけないという靴クリームの補色兼ツヤ出しの両方が1本になったこちらを利用↓。

靴用の艶出しリキッド(保革や白の補色目的のもの):「コロンブス」様の有名なアイテム。「ムショク」という色。

断り書きにも、「靴専用であり他の物品には利用不可」とありますので、本当は邪道の行為。

だからこそ、存在している黒バージョンをあえて使いませんでした。

あくまでツヤのみを目的とし、黒ではなく無色透明を選択したのです。

もし、黒を塗布していたら幕が張ったかのように違和感が出てしまっていたかもしれません。

これは自己責任においての私の判断。

ただ、こうした思い切った邪道も含む判断は、古物だからこそできたこと。

高級ハイブランドバッグでは躊躇することであり、古物である気さくさから手を付けることができたということ、結果購入当初のコスパを維持できました。

<バッグが擦れる場面>

・外出・帰宅時の玄関のドアや壁。

・満員電車やバスなどの人や物との接触。

・床にバッグを置いた時。

・自転車のかごの出し入れの接触。

そもそも、バッグを日々大切に丁寧に取り扱うことも心掛けると、傷み防止になると思います。

あとがき

このたびのリフォームは、本革レザーだからこそのノウハウであり、古物で本革レザー小物をご検討される際にちょっとしたその後のイメージになれば幸いです。

共通のバッグを製作する者として非常に参考になる点がありました。

それは、「直してでも使い続けたい、もったいない」と思ってもらえるほどの価値があったという点。

その後、ハンドメイド製作する布製バッグは、20年間持ち続けられるイメージで作ることを常に考えています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク


<仕立て直し>デフォルトのビニール素材の寿命は短い、その後の永続的なミシンカバーを薔薇柄で自作【9】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシンを大切にしていこうと必ず作業後にカバーをかけてきました。

デフォルトはビニール製の白、ミシンは「JUKI」社製の「シュプール:TL25」というモデルです↓。

デフォルトのカバーは、ビニール製の工業的なタイプ。かぶせたり外したりなどの摩擦によりいずれ消耗と劣化。

そのうちある部分から亀裂が入り破れ始めましたのは、ミシン購入後7年後くらいのことでした。

このたびは、これまでのデフォルトデザインを布製で引き継ぐような「ボックス型の蓋」デザインで製作。

使った材料生地の大容量バッグ(自作)そのものが、逆さにミシンにかぶせるとカバーみたいだったのでした。

とはいえここはリフレッシュ、バッグそのままのフォルムを活かすということはせず、全解体し一からミシンカバーに作り直すという作業を決めたのでした。

元の大容量バッグ:逆さにするとちょうどミシンカバーになる適正なサイズと見て、自作品のリメイクを決定。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.02.26からおよそ6年後の2024.01.09に過去のブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

仕立て直し後も過去の未熟な部分を持った製作なので、随分野暮ったいこともしてしまっておりますが、それも当時の精一杯のアイデアと技術ということで、悪しからず(^_^;)。

インテリア使いの大容量トートバッグを逆さにしたイメージで仕立て直しをした「TL25」用ミシンカバー

ここで、製作の作業のおおまかな手順をお知らせしたいと思います。

①元のトートバッグ解体

②型紙作り

③裁断+芯貼り

④取っ手部分くりぬき

⑤組み立て

⑥表地と裏地の縫い合わせ

以上です。

この中での、一番のネックは、④の取っ手くり抜きの位置の把握の難しさでした。

①元のトートバッグ解体:縫い目をすべて解体。このダークなカラーは裏地の焦げ茶です。
②型紙作り:3パーツ。1つパーツが映っていませんが、取っ手のくり抜きの比翼布のパーツもあります。

上のカーブは、半径10cmの円の一部を利用した緩やかなラインです。

<側面の型紙のサイズ>縦37.5cmx横50cm、<マチ布の型紙のサイズ>縦22.5cmx横58.5cmを3枚用意し1枚にハギ合わせ。

③裁断+芯貼りは画像を省略<m(__)m>。

④取っ手部分くりぬき:作図は、3cmx12cmのボックス。融通性ある4cmx15cmくらいが良かったかも。

取っ手はミシンのど真ん中ではなく右寄り、ひっくり返すことで位置が反転することもご注意下さいまして、作図としては出来りが反対の位置になるイメージを持って行うことを忘れずに。。

くり抜き作業は表地と裏地は別々でそれぞれ行います。最後にくり抜き穴をピタリと合わせて縫い合わせ。
収納時の取っ手がしまわれている時のカバーをこう表現。取っ手が飛び出すのは運ぶ時だけだからです。

「TL25」の場合ではありますが、くり抜きの位置は、「表から見た時」にど真ん中から右に1cm/ど真ん中より1cm下の位置にくり抜き穴の左端が来る位置が一番ぴったりであると解きました。

⑤組み立て作業:まだ表地のみの作業の段階です、組み立てて表地用のカバーを立体的に縫い合わせ。
裏地も表地と全く同じようにくり抜きを作りました。裏地は枠のくり抜きのみで良いです。
⑥表地と裏地の縫い合わせ:裏地は接着芯のみ。表地と合体時には、取っ手くり抜き部分は手まつり。
表地と裏地が完全に合体しました。完成です。
こんな風に取っ手を持ち上げる時にはここから飛び出します。
完成のてっぺんの姿:縦線のど真ん中から1cm横/横線のど真ん中から1cm下がくり抜きの左端になるよう。

この位置の把握は完成後に解いたことなので、この写真の完成ではかなり右にずれておりまして、1cmどころか3cmくらい右に寄っていますが、良しとしてしまいました。

なぜ3cmなのかは、ひっくり返すと位置が真逆になるということを考慮せずにやったことが原因だと思います(ハハハ(^_^;))。

インテリアとして見たミシンカバーの存在感、柄がクラシックで周りのインテリアにカラーが調和。

あとがき

苦戦しながらなんとか仕上げた元はバッグからのリメイクのミシンカバーの2019年製でしたが、実はあまりの野暮ったさにその後廃止。。そして、こんな姿に変身↓。

インテリアクロスを1枚上から覆っただけのミシンカバー、前後を覆います。全体を覆う蓋タイプはやめました。

その後、ますますミシンを使う機会も増え、こうした簡易型がスムーズでストレスが無いというところに行き着いた現在です。

相変わらず変わらないのは、クラシックな薔薇の柄だったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

パソコンの青画面が出始めたらやること1つ、まだ起動出来る内にUSBへの必要データのバックアップをして完全に壊れる事態に備える【380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

およそ2か月ぶりくらいのブログ記事投稿になります。

なぜかと申しますと、遡ること昨年のクリスマス辺りに、パソコンが末期症状と呼ばれる青画面の状態になり、完全に壊れてしまったのです。

パソコンの新調の納期にかかる日数と、それまでの間あれこれと何とかならないかとの試行錯誤から随分間が空いてしまったのです。

幸いなことに復活をした様子があったほんの一時的なタイミングでバックアップをとり、必要なデータだけは残すことができました。

このたびは、この大変な経験から、パソコンの青画面が出た時にやることとして、「バックアップ」を重点に、当時の様子やリアルな実態をお伝えしてまいります。

ネットでのご質問でもパソコンの不調の症状がたくさん挙げられていたのを拝見しましたが、まずここでお伝えしますと、「青画面」が出始めた時点で末期症状であり、替え時だと理解することです。

決して元に戻ることがないというあきらめが必要です。

このことをしないまま復活して直ると信じ余計な時間を用してしまいました。

理由は、ハードを購入後わずか2年しか経過していなかったからです。

そうなると10年も使用したパソコンであれば、「寿命」だと思う方が良いということになります。

青画面が出始めた時期にすぐ行うべき、バックアップは後でとてもありがたいと思える「宝」のような作業

実は、クリスマス時期に完全に壊れたとはいえ、前兆のような症状がさかのぼること2か月前の10月に起こっていたのです。

その時は、パソコンの修理業者様にも見てもらい、初期化の方法での対処となりました。

ただ、今から思うこういう初期化もやはり一時しのぎであったのだろうということです。

これで、完全に最良の状態に戻ったわけではなかったのでしょう。

つまり、青画面が出始めた時点で、買い替えの時期だということを思わなければなりません。

年末の不具合が、今まで経験したことがないような最悪な感じがパソコンに詳しくもない私でも感じました。

下の写真のような青画面が出ると、自分のコントロールがもはや不能で、勝手にシャットダウンしてしまう事態にまでなりました↓。

パソコンの青画面の症状が起こした悲劇のエピソードと教訓
通称「BLUE SCREEN/青画面」と呼ばれる末期症状:これが出たら「替え時」と覚悟を決めることが効率的。

そして、勝手にシャットダウンするだけでなく、再起動もするので、永遠にこの状態でPCが動き続けるという経験したことがない症状でした。

これにはもうお手上げ、クリスマス周辺はあっという間に年末ですから修理より新規購入が得策だろうとすぐに「ビックカメラ」様に買いに行ったのです。

ただ、気持ちは腑に落ちないものがありまして、2年前に買ったものだということが壊れるには早すぎるという思いが頭から離れなかったのです。

家電製品とかOA機器に関しては、詳しくないものですから、一度買ったものを長く使いたい方針。

もったいないなあと思いながらの新規購入だったのですが、動画編集や、画像編集なども同時並行して行う使い方なので、やはり16ギガの容量があった方が良いというネット情報などの判断から少々高めの値段となりました。

ちなみに壊れたパソコンは8ギガでした。

壊れた原因が分からないので、容量が不足してのパンクみたいな感じもあり得ると思っていました。

そうして¥135,000ほどの「DELL」様の結構幅の太いデスクトップ型を購入。

その夜1すじの光が。。。

なんと、新しく買ったものの、念のため壊れたパソコンの電源を入れてみたのです。

そしたら久しぶりに起動したのです。

「わあ♪」と感動する反面「結局は一時的かなあ」とも思っていました。

ただ、このチャンスはバックアップをとるためのものではないのか、と思えて仕方がありませんでした。

バックアップも何もしていないまま、壊れて立ち上がらなくなったので、すべてのデータはあきらめていました。

ところが、今ここにチャンスが来たわけです。

そーっとパソコンを付けっぱなしにしてそばを離れ、そそくさと「USBメモリー」を買いに走りました。

できるだけたくさん詰め込めることができる容量のあるUSBメモリーを探しに。。

そして、USBメモリーを買い、とにかく可能なかぎりそこへデータを詰め込みました。

とはいっても、結果は大した容量のデータを持っていたわけではなかったようで、空き領域は余裕のようでした。

しかし、いろんな控えや記録、そして当ブログの記事タイトルのリストなども重要だったので大変助かったのは間違いないです。

そして、その後再び立ち上がったパソコンをしばらく使ってYouTubeを見たりしていました。

問題なく動いているので、「慌てて買うんじゃなかったな」などと思い始めます。

そして、それから1日くらい無事に動いていたので、いよいよ今度は、新しく買ったパソコンが無駄ではなかったのかと思ってしまいました。

そして、翌日に直ったことをお店に話して購入をキャンセルしていただいたのでした。

と、これで無事に、費用がかからずに済んだと喜んだのもつかの間。

翌日は、もう立ち上がりませんでした。

その後二度と立ち上がることは無かったのです。

「DELL様のパソコン、キャンセルするべきじゃなかったのでは。。」と心が大きく揺さぶられました。

あの一瞬直ったのは幻だったのです。

「次はどうする?」、自問自答です。

あの「DELL」様の新品も、横幅がやたら太くて100%良いと思ったわけではなかったから、もう一度買うのではなく、中古のスリムなのを別で、しかも安く買おうという判断を今度はしました。

もうクリスマスまっただ中、メーカー様ももうすぐ休みに入ろうという時ですから、急がねばなりません。

よし、「ヤフオクで中古を探そう」そう決心しました。

そして、「DELL」製ののスリムで、内容も非常に魅力的な希望する16ギガあるものを、¥38,000ほどで落札し、送料入れて¥40,000ほどで購入しました。

非常に急いでいる旨を伝え、ご協力いただき、無事翌々日に到着しました。

もう、WINDOWS10(WINDOWS7からのバージョンアップをしてあるもの)が入れてあるので、すぐ使えるというのもありがたいと思いました。

試しに、YouTubeなどを見てみましたが、大丈夫なようで少しほっとしたのでした。

ところがです。

YouTubeの見始めの時の人の姿が黒い影になってなかなか映らないという現象が少し見られるのが気になりました。

間違いなく違和感のあるモニターの映りだったのです。

その翌日です、朝から、そのヤフオクで買った「DELL」製の中古パソコンの電源を入れたら、なんと青画面!!。

ウソでしょーーーーーー。

こんな立て続けの青画面の出来事は信じられませんでした。

壊れた「HP」製のパソコンと同じ現象で、中古とはいえ、買ったばかりの商品がもう壊れたのです。

これは大変な悲劇が重なりました。

初期化もできず、まるで壊れた元のパソコンが乗り移ったかのようです。

はてさて、次はどうすればよいのか。。

ということで、修理屋様に救急車のように連絡をしたのでした。

修理屋様も年末ですから、忙しいのと休みが間近に迫っている時期でした。

診断的なことをしてもらって、結局、最初に壊れたパソコン(これはHP製)の方が、もともと自分が新品で購入したものだから直すにも部品がまだ入手しやすいかもということで、HPの最初に壊れたパソコンを修理する方向にいったんしたのです。

ところが、その後がなかなか進まず、修理を始める段階にまで入れず、時だけが過ぎていきました。

結局、1月はまるまる1か月直せるのかどうかさえもメーカー様が返事できない状態が続きました。

いよいよ2月に入ると、確定申告でパソコンが必要ですし、なにせ初の確定申告なので、ゆっくり聞きながら時間を使いながら進めていきたい思っていたので、気持ちがあせってきました。

結局、直す方向は時間がかかりすぎるから、新調するのがよい、しかもメーカー品でなくて、「カスタムメイドパソコン」ということに決まりました。

新調の「カスタムメイドパソコン」:横に太くてごついですが、2019年からの使用で2024現在では問題なく順調。

「カスタムメイドパソコン」なんて、プロの詳しい人が持つものだと思っていたので、ちょっと抵抗がありましたが、修理屋様としては、部品が調達しやすいので、直す時もスムーズだからお勧めとのこと。

ということで、自作パソコンを購入すると決定してからは、とても早く2日くらいで納品していただけました。

お値段は、診断費やら全部込みで¥180,000。

相場ではあるのかもしれませんが、一番最初に壊れてすぐにに一瞬だけ買った新品のDELLの太い¥135,000が、後々思えばいかにお買い得商品だったことがわかります(^_^;)。

でも、値段はまあその時だけのことですから。。

それよりも、今後使っていく上で、修理屋様購入でも1年間保証付きですし、壊れた時相談できますから結局は今は安心しています。

この大ぶりな分かりやすい作りが修理もしやすいので長持ちのお品なのだそう。

その後、数年が過ぎ2024年現在も何も問題なく稼働中。

ほこりのお手入れもまめにやっています。

横の網格子から掃除機でほこりをシャーッと吸い取ることも。。

本当にありがとうございます<m(__)m>。

一連のパソコンが壊れた騒動を振り返り、良かった対応、まずかった対応のまとめ

さて、このたびの機器には疎いながらの対応として良かった対応とまずかった対応をまとめてみたいと思います。

<良かった対応>:データを全てあきらめる覚悟を決めたピンチの中、偶然の起動のタイミングでUSBにバックアップをとった判断。

これは、まさか自分がしたとは思えない行動でした。

それだけピンチの状態が際ど過ぎて直感だけで行動していたと思います。

教訓としては、青画面が出始めた最初にこのバックアップをすると良いです。

そもそも日常的にコンスタントにバックアップは必要。

パソコン内だけでは、壊れた時に後で費用がかかりますし、データの確保が本当にできるのかは未知です。

それよりもまずは、事前にバックアップを取った方が確実で、リムーバブルなバックアップの仕方をお勧めしたいです。

<まずかった対応>:こちらは複数あります。

・青画面は末期状態、結局直ることはないのに直ると信じていたことがまずかった。

・中古パソコンを購入してしまったことが非常にもったいなかったです。

スリムな見かけのハードに大容量を詰め込むこと自体がリスキーだという学びもありました。

なぜたった2年で壊れたのかの原因と予想できるものが、「ファイル」の手動での抹消作業←なんでそんなことやっちゃったのかな!?

2年だけの寿命だった「HP」様のパソコンはとても気に入っていました。

コンパクトでスタイリッシュでしたので場所をとらなかったのです。

緊急の時には決まって大ぶりなタイプしか残っていなかったのは、やはりスリムなタイプは多くの人々に人気があるからです。

ところで、そもそも2年足らずで「HP」製のハードが壊れてしまった原因についてです。

分かるはずもなく、修理屋様も「運が悪い製品に当たったと思うしかない」というようなことをおっしゃっていました。

ただ、自分では1つ原因として思い当たる節が見つかりました。

あることを手動でしてしまっていたのです。

よく、知らない間に出来上がった「ファイル」があるのですが、それを開けたり消したりしたことがあったのです。

心当たりがないものなので必要がないと消したもの、それこそが必要なものだったのかもしれませんし、更新時にできあがった重要なファイルだったかもしれないのです。

ファイルもアップデートなどの時に、わけがあって作られたのでしょうから、むやみに、心あたりがないものだからと消したりするのは決していけません。決して触ってはいけない部分もあるのです。

その後は、知らないものを極力少なくするために、自分でダウンロードしたアプリケーションなどは、そのままではなくて、フォルダーを作って、タイトルにそのアプリの名前をつけておき、後で何のアイコンか分かりやすいように整理する1手間を加えるようになりました。

それ以外のものは、勝手に出来上がったものであり、触らない、開けないということを徹底するように。。

あとがき

パソコンは、この先も決して得意分野にはなることはないでしょうけれど、最低限の認識は持って、なるべく外からの情報にも敏感になっておくことは心がけたいと思っています。

今回は、記事がずいぶん長くなってしまいました。とても悲劇的だったので、思わずヒートアップ。

事業者はホームページの更新などを自分で行うことがありますので、やはりパソコンが必須。

当ブログ記事は、必ずパソコンで行います。

スマホでは集中力は散漫であり、まだまだメインとして使えるものではないという意見です。

壊れかけの時こそアンテナを立て集中されますよう、そしてこのたびのエピソードがヒントになればと思います。

picturesque

種類の違うパッチワーク仕立ての4点、ストライプ・ボーダー・市松・バイヤスそれぞれに合わせた裏地の柄【8】

アイキャッチ画像8

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の番号の記事【7】では、今まで製作したことが無かった「バイヤスパッチワーク」をシートとして完成。

バックを作る下準備が出来ていました。

このたびはバイヤスパッチワークバッグを含むその他、ボーダー・ストライプ・市松を追加の全4種類のパッチワーク仕立てのミニショルダーバッグをまとめてご紹介。

無地だからこそ際立つパッチワークのデザイン違いの美しい柄、そして裏地にはどんな柄を合わせていったのかというところをポイントに完成品を眺める回としたいと思います。

是非お楽しみくださいませ。

4種のデザイン違いのパッチワークが織りなす柄、チャコールグレーの無地の渋めの生地の大いなる可能性の発見

【7】の投稿で準備しておりましたのは、初挑戦のバイヤスパッチワークでした↓。

バッグの前後2枚のバイヤスストライプパッチワークシートの完成
【7】で完成していたバイヤスパッチワークシート:前後の2枚を表地に、裏地を付けたショルダーバッグに製作。
完成:<サイズ>縦21cmx横21cmxマチ無し。大きなピッチのバイヤスパッチワークが面からはみ出す形。
使用の表地は、アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。チャコールグレーの無地は比較的珍しいカラーです。

このバイヤス柄を含む全4種、同じデザイン・同じ生地で裏地のみそれぞれ違うというスタイルで製作した完成品を見ていきます↓。

左から、「市松柄」「ストライプ柄」「ボーダー柄」「バイヤス柄」です。どれもそれぞれの味わいがあり1点物。

では、それぞれの裏地とのコンビを見ていきます↓。

「市松パッチワーク」の裏地:同じ市松に相性を感じながら、グレーのジャガード生地を選択しました。
「ストライプパッチワーク」の裏地:ストライプの整然さと水玉柄の柄同士の相性のご提案のようなコンビ。
「ボーダーパッチワーク」の裏地:細かい幅が個性的。ストライプ先染めを横向きに使用し足並みを揃えました。
「バイヤスパッチワーク」の裏地:斜め右上がりの意味があると言われる千鳥格子を選択し歩調を合わせました。

あとがき

このたびの製作には究極の部分が2つありました。

1つは、「無地ライクな生地」であったこと。

とはいえ、美しいぶつぶつの織柄は「アムンゼン」ならではの高級感と美しさです。

プリント物だけに目を向けるのではなく、元の生地自体の織柄の美しさに目を向けることの勧めのようなことになればと思いましたのが1つです。

そして、もう1つは、チャコールグレーという、冬のイメージのようなダークな生地は、ネット販売のようなハンドメイドバッグ製作には間違いなく敬遠されるカラー。

そこにあえて挑戦し、「美しいとは何を指すのか」の投げかけのようなことに対し、自らも1つの答えを出せた製作ではないかと振り返ります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バイヤス向きのストライプパッチワークシートがスタイリッシュ、自ら作りだした柄は製作品への自信の1つ【7】

アイキャッチ画像7

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

凹凸感のある生地は大変美しく立体感を生み出してくれます。

このたびぶつぶつの表面の織柄が美しい「アムンゼン」をパッチワークに仕立て、ミニショルダーバッグを製作する準備の段階に入りました。

ストライプやボーダーとはまた違ったタイプの柄、バイヤスパッチワークシートを作った記録です。

このシートがバッグとして完成する投稿記事は、次の番号の【8】になります。

反で購入するほど溺れた「アムンゼン」、「バイヤスパッチワーク」を仕立て自分が生み出せる柄の可能性を見つけた

パッチワークに「アムンゼン」生地の3色展開の内、反ごと調達のチャコールグレーを使います。

名前の由来は、あの南極探検隊の「アムンゼン」様の探検の成功から、同年に完成した新しい生地だったそう。

ポリエステル100%で、表面のぶつぶつが特徴、織り方としては、「梨地織」に属します。

アムンゼン生地:チャコールグレー色です。地味なカラーですが織柄が美しい。ポリエステル/100%、日本製。

「アムンゼン」としてはめずらしい肉厚、とてもふんわりしています。

この生地から、いったいどのようにパッチワークができていくのかを写真で簡単にお伝えししてまいります↓。

①生地をカット:生地を型紙にあてて、縦向きに短冊のようにカットします(10枚)。ちゃんと型紙があります。
②接着芯貼り:生地に風合いやコシ、張りを出すための目的で、1枚ごとに丁寧に接着芯を貼りました。
③ミシンで縫いつなげる:芯地が貼られた状態のパーツをミシンでつなぎ合わせます。縫い代は1.5cmです。
④アイロンで割る:裏側を両開きにアイロンで割り、平らにしていきます。
⑤ハギ目の両サイドのミシンステッチ:表側の溝の両縁をミシンでステッチ。固定の機能と美しさの表現の兼用。

これが実は、なかなかされていないことが多いです。

ハギ目のデメリットである弱さを補填するような丈夫さを作ってくれるのは、ハギ目の両端のステッチなのです。

さらには、パッと見た感じがビシッと引き締まり瀟洒になります。

⑥カットする:型紙に当てて、45度の向きにカットします。随分もったいなく生地が余ることが分かります。

出来上がってしまえば、このような事情が分からないので、大変貴重な場面になるかと思います。

⑦シート完成:パッチワークシートが完成しました。うっとりするほどの美しさです。

もともとぶつぶつの織柄がある生地に、更にパッチワークで立体感を出しました。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.12.13からおよそ6年後の2025.01.07に過去のブログの「手直し」の順番で、読みやすく綴り直しをしています。

随分手直しするまでに時間がかかってしまいましたが、今この時を振り返ってみても、このパッチワークの体験は大変良き学びでした。

「サスティナブル」な製作も意識する2025年現在では、見込みもなくやすやすと反ごとに生地を購入することはもうしておりません。

そして、確かに素敵なバイヤスパッチワークなのですが、せっかく縫った多くの部分が45度のカットによって削られました。

厚みがあり過ぎて残布をポーチにすることさえできないのです。

そうしますと、こういった余分な生地を余らせてしまう製作自体も後に見直すことになりました。

「どうしてもこのバイヤスパッチワークである必要があるのか」を考えた時の答えを大切にするのです。

そうやって、理由と意味を真剣に見直し、理由など無いような表面的なかっこ良さだけの浅い製作をしないという心得です。

理由や意味が入っている製作は、結局は深みある優れた品物になっていくのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク