ただの入れ物としての箱がその価値を大きく越えた!インドネシアからの素敵な贈り物「パンダンボックス」のソフト感と高級感【209】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パンダンという葉っぱ(正式名称:パンダンリーフ)を編み込んだ「パンダンボックス」がとても好きで今までたくさん集めてきました。

パンダンは熱帯地域に生息する植物。

主にインドネシア含む東南アジアに育つ広々としたパンダンの葉っぱを編み込んでインテリア品の入れ物が作られます。

その編み込みの「イントレチャート」のような様相は大変高級感があります。

さらに親しみやすいのが非常にソフトな手触りだということです。

お部屋の上の方にも躊躇なく置けるのはこのソフトな素材感がもたらす心理的なメリットでもあります。

手触りがごつごつしていなくてなめらか、レザーの代替品になるようなレベルの素材だともよく謳われているようです。

パンダンボックスを最初に見つけた時のエピソード

一番最初にパンダンに出会ったのは、手芸屋さんにちょこんとと1つだけ置いてあったのが初めてでした。

他のお品物のついでのように置かれた雑貨類の1つでした。

年代で思い出すと1990年代後半だったかと。。

その当時は、まだまだパンダンを置いているお店などなかったと思います。

その色はナチュラルな、今思えばパンダンの製造の初期の頃の無染色のハート型の入れ物でした。

見たことも無い素敵な編み込みの素材と、きちんとした深さ7-8cmもあるのあるハート型にうっとりと見惚れていまいました。

即決でそのハート型パンダンボックスを購入。

当時パンダンという名前さえ知りませんでした。

何か個性的な素敵な雑貨を見つけたと喜んでいたものです。

これがパンダンボックスとの初めての出会いです。

その後アジアンテイストの雑貨屋さんが多く出てきて、ネット販売も浸透。

パンダンボックスをネットのECサイトでたくさん見るようになったのは、2000年代に入ってからだと記憶しています。

熱帯地方のお品なのですべて輸入品。

売り切れると入手がなかなか困難ななようで、見つけた時のタイミングでまとめ買いをしたものです。

インテリアにおいては茶色が好きなので、茶ばかり登場させていますが、現在は少しだけ色の展開があり、黒、ナチュラル、グリーン、ピンクなどがある様子。

茶も染めてあるので、水には弱く色落ちは多少出てきます。

パンダンに魅せられると、とことん好きになるのではないかと、自分のパンダンだらけの部屋を見て思います。

一度気に入ったら集めたくなってしまう心理、一度持つと飽きないアイテムなのだということを実感しておりまして、その魅力は不思議なまでにとりこなりました。

自分なりのアレンジの仕方でインテリアをユニークにする案

さて、長年のパンダン好きが行き着いたところというのは、使い方のアレンジです。

もともと「〇〇入れ」として入れる目的をしぼった販売されているところを、あえてそのサイズに着目し、自分なりの使い方をしていくことです。

このアレンジがまたパンダンボックスを楽しむ醍醐味の1つです。

ユーザーに使い方の自由を与えてくれる「入れ物」の素晴らしさがここにあります。

では、実際の使い方アレンジをご紹介をしてまいります。

蓋付きのトイレットペーパーストッカー→マット入れと決めて購入。
ヨガマットが入る便利な筒形ボックスです。

上の筒形は、もともとトイレットペーパー入れとして売っていたのですが、トイレットペーパー入れとしては一度も使わずに、ヨガマット入れを探す中でそのサイズの相性に納得し購入しました。

もとは蓋がついているので、これも活かし、ほこりがかぶらぬようぽんと載せて使います。

次の写真はシューズボックス。

紙製の靴箱に比べたら、かなりインテリア性が高く良い見栄えとなります。

ミニマム志向へ変更することで13足ぽっちの現在、すべての靴をパンダンボックスに入れることが可能。
リモコン入れのような小さなパンダンボックスもあります。
キッチンでもパンダンボックスを使用した過去。染めははがれがちですが、使い心地の良さはお皿には相性良し。

ボックスには、キッチン周りのお皿などはちゃんと乾いた状態で入れていますが、水まわりの場所であるので、ボックスの表面のブラウンが色むらになってきます。

元は同じ焦げ茶の2つの箱:上はかつてキッチンでも使っていたことがありますので染めがはがれました。

過去のビッグサイズが廃版になった事情とその後新産の折りたたみ式

折り畳み式のボックスがたくさん増えてきている事情というのは、輸入時のコスト削減だと読めます。

折り畳み式により体積の圧縮の工夫でリーズナブルさも実現。

そうすることで、パンダン購入者の需要が増えたことに対応した新しい作りだと思いました。

折り畳み式は輸送のコストダウンがはかれるようですが、折りたたみの際にハギ目の線が出ます。

しかし、初期の頃にあった今ではレアなビッグサイズのボックスに対して、非常に価値を抱いています。

すごく大きな箱で、折り畳み式がまだ出てきていなかった時のお品です。

折り畳み式は、上の写真のように、どうしても真ん中あたりに折り畳み用に必要な節目の線が入っしまいます。

「そのまま式」は、見た目が整い底も折り畳み式よりもうんとしっかりしています。

だからこそ、廃版になった今でも持ち続けるレア感と有難さがあります。

「そのまま式」のビッグサイズのパンダンボックス(2015年頃廃版):縦33cmx横44cmx深さ20cm。

これは、おそらくパンダンのボックスの中で一番大きいサイズではないかと思います。

バッグ作りをしていますので、このビッグサイズの5点程の内、材料の糸を大量に保管しておくのにも使用しているものがあります。

この大きなボックスは、廃盤になるということで、ぎりぎりの残り在庫を駆け込み購入した記憶ですが、その後はこのサイズに出会うことはありませんでした。

折りたたみ仕様にするにはサイズが大きすぎて壊れやすい/ぐらつきやすいのでもう製造されないとなると、かえって過去の輸入コスト削減前の貴重なサイズのモデルと言えるかと思うのです。

よく、衣類のストックにプラスチックの大きな箱がご紹介されますが、それに似たサイズ感のビッグタイプ。

クローゼットの中ではなくても、思いっきり外に出して「見せる箱」としても活躍できるのがその様相が美しく高級感あるパンダンの良さです。

あとがき

パンダンに関しては、折り畳み式が登場したり、色の展開が多くなったり、形がどんどん新しく増えたり、進化した変遷が見られました。

進化はユーザーの使い勝手や製造の存続を考えた試みだと思うのですが、一方で過去の良かったお品が消えてしまったことへの寂しさも持っています。

だからこそ、その時の直感で良いと思ったら購入するということも即断即決の勧めとしてございます。

これからも、パンダンを使っていきたいと、10年以上も使わせていただいているパンダンボックスの数々を持ちながら思っています。

そのソフト感というのは不動のものであり、デメリットである染色の色落ちを仕方が無いと受け入れるほどの圧巻の良さを持っています。

ここまでとことんパンダンボックスをとことん集めてきて言えることは、水と日光に弱い染色であるということでおうちの中の日陰で使用するアイテムだと気を付けていただくことです。

使う場所、使う方法などを失敗したいくつかのケースからもお伝えできることがそんなところです。

天然素材は難しい、素敵な雑貨を末永く持てるためには、そのお品自体だけに完璧を求めるだけでなく、長持ちできるような工夫を対策していくことも大切です(^-^)。

数多くのジュエリーを集め倒した者が断言、「洒脱感」漂うジュエリーコーデの源は、形/色/素材の統一にある【208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の番号の【206】の記事で、粋(いき)ということについて研究し、お洋服の全体コーデを野暮から粋へ変身するという研究を実践致しました投稿がございます。

おしゃれ系、ファッション系の本においては、「粋」と同義語の「洒脱:しゃだつ」という言葉が使われていることも多いようです。

とにかく、粋、洒脱、英語のchicはぴったり同じ意味の「垢抜けてすっきりしたさま」ということで良いです。

【206】がお洋服であったので、今回はジュエリーだけの組み合わせで示してみたいと思います。

【206】でも但し書きを致しましたが、本来出来上がった装いを結果的に評価する言葉でありたいと思うことは変わりありませんが、研究においてあえてそうした装いを意識して作ってみるという試みです。

その辺りはご了解くださいませ。

洒脱感を作る要素は、形/色/素材の統一であるという考え方で組み合わせたジュエリーコーデ

まずは、形/色/素材3つ共綺麗に統一して3アイテムのジュエリーを1セットとして組み合わせた2例になります↓。

形・色・素材すべて統一:形が同じ丸型、色も同じ白やグレー、素材も真珠、地金のK18YGやSV925で統一。

いわゆるまじめに公式に当てはめたようなスキのない完全なバージョンです。

・ペンダントやネックレス・・・necklace

・ブレスやバングル・・・bracelet

・リング・・・ring

これらを、綺麗に形/色/素材すべてをきっちりとそろえました。

きっちりと揃っていることですっきりしていますし、フォーマルの場にはこのきちんとさのテイストがよく合うと思います。

これをやったら、後は簡単♪。

ワンピースなどのお洋服にこのままセットごと合わせることができるのです。

次はメンズライクのテイストでまいります↓。

形:四角/色:銀色/素材:SV925ですべて勢ぞろい。さらにブランドがすべて「GUCCI」様でお揃い。

同じブランドの「GUCCI」様のお品ですが、これを4つ目の統一感にしても面白いです。

ただ、ハイブランド様同士の組み合わせの場合注意点がございます。

この場合ALLグッチなので、まとまりましたが、ここへ、たとえスクエア型であってもロゴが象徴的な他ブランド様を入れることが、実は落とし穴す。

ハイブランド様というのは、そのデザインが一目見てそれと分かるものが多いです。

ここへ入ると、ブランド同士がケンカして不統一な感じでかっこ悪くなってしまうのです。

ですから、ブランドを2種以上組み合わせる時は、十分に気を付けていただき、1つのブランドだけにするか、かえってノーブランド物を合わせるとこの方が素敵にハイレベルに仕上がります。

田舎者の私がなんですが、かなり田舎感が出てしまうのです。

さて、次は、少し発展的な統一感の解釈でできた組み合わせです。

形:正面ではスクエアに映る/色:白が入る/素材:不統一。

ペンダントトップの真珠は元は丸い粒ですが、編み込まれてスクエア型になったものを全体として四角ととらえます。

バングルやリングは、プレーンタイプ。

身に付けた際には、他人から目に映る部分が横長の四角なのです。

そして、素材に関しては、プラスチック、天然物と分かれて不統一です。

何も形/色/素材3要素とも統一をきっちりしなくてもすっきりとした組み合わせに出来上がることができました。

この不統一さのあることがかえって、最初の方のフォーマル要素のあるパールより「抜け感」ができて、装いのシーンがリラックスした場面に向きます。

それでももやもやした感じや煮え切らない見かけにはならず、すっきりと統一感を実現できていると思います。

形/色/素材に統一感を出すことに活躍するアイテムを見てみる

これまでは、ジュエリーについてだけ触れてきました。

全体コーデにおいては、形、色、素材に統一感を出すのに活躍するアイテムが小物に多く見られます。

・帽子・・・形や素材

・サングラス、眼鏡・・・フレームの形や色など

・ベルト・素材、バックルの形、本体の色、バックルの色

・時計・・・文字盤の形、色、ベルトの素材

・手袋・・・素材、色

・ネクタイやスカーフやストール・・・色や柄

・靴・・・素材やつま先の形、飾りの形や色

・バッグ・・・素材、形、色

見ていくと、結構あるものです。

「小物」と一般には呼んでいますが、洋服と小物をまず並べてみて、色、素材、形がばらばらな中から、何か同じ要素があるものを組み合わせます。

そうして、要素のどれか1つだけでも、意識してみてくださいませ。

きっと何か疑問を溶かしてくれるヒントが見つかると思います。

難易度の高いように感じられるコーデが、敷居の高いものではなく実は身近なものであるとして、「洒脱感」を表現できれば成功ですね。

それでは、形を意識してアイテムを集めたいろんなファッション小物の例です。

形、色、素材の内のどれかを統一して関連付けた小物アイテムの数々。

・形:丸を意識して、時計の文字盤の丸と、アクセのペンダントのコイン型の丸とペンダントトップやブレスのチャームの丸とをそろえました。

・色:レザーブルゾンの黒、デニムージーンズの黒、バッグの持ち手の黒、時計の文字盤の黒と、バッグのカーキグリーン、手袋のカーキグリーン、時計のベルトのカーキグリーンを統一しました。

・素材:何も意識しませんでしたが、結果的にこう見てみると、時計のベルトの素材とバッグの素材がなかなか相性が良いようです(無意識)。

ちなみに、このバッグはもともと、ショルダーついていなかったのですが、バイクに乗る時に、かごがないので、ショルダーである必要があり後から自分で作って付けました。

今思えば、ショルダーの色は黒の方が良かったです(^_^;)。

予想外に偶然の産物のようにマッチすることがあるのも嬉しいミラクルです。

ファッションアイテムを集める中で予想外にマッチした相性の良いものを発見した時の喜びもひとしおです。

あとがき

このたびは、「洒脱:しゃだつ」というゴールを目指してあえて計算したかのように前もって決めた組み合わせをしてしまいましたが、これも解説のためです。

本来もっと自然に、思い描く夢のようなイメージを1アイテムずつそろえていく楽しみこそが「キモ」だと思っています。

そうしていくうちに、お品物を大切にしたり、物の形をいろんな角度からよく見るようになるなどの選別にも変化が現れてくるかもしれません。

それこそが、ファッションアイテムが人間を変える瞬間です。

ライフスタイルにおいて、少しだけ持ちたいミニマム派なのか、たくさんのお品にかこまれた物持ち派なのかなど価値観は分かれるところ。

しかし、共通して感じられると素敵であるところは同じであり、ふんわりとしたクラウドのような「洒脱」という「概念」を一度感じ取ってみて下さいませ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

視覚的に納得していただきたい、ズドンとした古着ハイブランドワンピースの野暮な着方からあっと言わせるような粋な着方への変身を!【206】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「粋(いき)」という言葉がとても好きです。

お魚などがはねて元気な様子の「活き」と勘違いしていた過去もありますが、実際は別物です。

まずは、粋(いき)という言葉の定義ですが、

「気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。「粋な姿」「粋な柄」「粋な店」⇔野暮:引用-goo辞書より」

以上が、粋(いき)の定義です。

江戸時代にその文化から生まれた言葉だと言われていますが、このテイストをよく頭の中に置いている言葉です。

とはいえ、どんなことが「粋」なのかなど、なかなか「はい、これです」と示されることがありません。

だからこそ、あえてこのたび担当分野であるファッション分野において、「粋なコーデ」を「野暮なコーデ」からの変化として視覚的にお伝えしてみたいと思います。

ファッションにおいて「粋」という言葉が使われる場面

粋(いき)の辞書からの本来の意味から見るととても曖昧でぱっとイメージが浮かばない言葉のように感じるかもしれません。

そこで、いったん反対語の「野暮(やぼ)」の意味も見てみることに致します。

「言動や趣味などが、洗練されていないこと。無風流なこと。また、その人やさま。無骨。「野暮なかっこうをする」⇔粋(いき):引用-goo辞書」

反対語の野暮(やぼ)が「洗練」とか「風流」ということと反対なのだという表現からも、粋(いき)というのはかなり敷居が高いものなのでしょうか。

いえ、決してそのようなことはないと思っています。

粋(いき)というものは本来身近なものだったからこそ江戸の文化として大衆に広がったとも考えられます。

まずは、ファッション分野/お洒落分野に関して粋(いき)という言葉が実際にどう使われているかをネットなどで探索して集めてみました。

・粋な色・・・もともと粋の語源が江戸にあったことから、「江戸紫」と呼ばれるような紫色に対して使っていることが起源にあったようです。

・粋な形・・・面白みのある形や予想外の珍しい形の「創作物」に対して使われていました。

・粋な柄・・・江戸に始まった文化であることも相まって、伝統的な「和柄」に対してたくさん使われているようでした。

次に、粋な〇〇、というように区分けをしてみました。

・粋な小物使い・・・帽子、眼鏡、サングラス、スカーフ、手袋、ベルト、靴、ジュエリーに対して。

・粋なヘアスタイル・・・水商売の女性のまとめ髪のヘアスタイル、思い切ってショートカットした女性のヘアスタイル、男性が短すぎず長すぎないさっぱりとしたミドル丈の立体感がある髪型に対して。

・粋な着こなし・・・これは、ネット上に最も多く出てきます。お洒落な着こなしをした男性のコーデに対してたくさん使われていることにまず驚きました。

・粋なライン・・・あまりなかったですけど、ワンピースなどに少しこの言葉のイメージが当てられているようでした。

これまでのところで私が感じたのは、粋(いき)とは、決して「派手なにぎやかなもの」ではなく、どちらかというと「渋(しぶ)い、シック」といったものなのだということです。

では、再び「渋い」と「シック」を辞書検索。

・「渋い」・・・「派手でなく落ち着いた趣がある。地味であるが味わい深い。:引用-goo辞書」

・「シック」・・・「いきなさま。あか抜けしているさま。:引用-goo辞書」

シックが、粋(いき)と意味的にはイコールになるようです。

あかぬけているということは、言葉だけの音の漢字から、「明るい」を想像しがちですが、実は派手とは対極にあるということを勘違いされませんよう。

垢(あか)ぬけるという感じは、この垢のことでした。

垢(あか)はあのお風呂でたまに出るあの垢のことで古い角質のこと。

これが抜ける、ということですっきりするという意味になります。

こうしたことから、粋(いき)は、「すっきり」とした「さっぱり」としたニュアンスの意味を含んでいるところが大きなポイントなのです。

実際に「野暮コーデ」から「粋コーデ」へ変身を試みました

粋(いき)のイメージのお話を終えたところで、実践編となります。

ここからは私がその意味を辞書で調べたところから、いろんなファッション分野の学びを経て、自らで咀嚼した結果行き着いた1つの答えです。

粋(いき)は一文字だけですが、実際の意味というのはそれはそれは厚みのあるものだと考えます。

感覚や感情、知識や経験なども要素の一部に入ってくる非常に奥の深いもの、大げさに言ってしまえば、人生まるごと入っているようなものではないか、などと考えます。

この人のコーデは粋(いき)だなあ、と他人の目から感じるファッションコーデというものをそのまま真似て再現しにくいところに上記のような深みを感じています。

私個人的には、「潔(いさぎよ)い」という言葉も好きですが、何か粋(いき)に通じるものがあるかなと思います。

では、具体的なイメージがわきやすいように、あええてトライしてみた野暮(やぼ)から粋(いき)への変身のコーデ例をどうぞ↓。

粋(いき)という言葉が好き、粋なオシャレを考えてみる
左:ジョルジオアルマーニのワンピ+コールハーンのメッシュフラットシューズ 。
右:左に同じワンピ+エンポリオアルマーニのレザーベルト+フェラガモのスクエアバックルパンプス。

ということで、変身に至りました。

変身に至った工夫を解説致します↓。

このワンピースはカットソーがロング丈になったような、半袖のダボっとした、サイズは、かなりゆったりなXLの表記。

「ジョルジオアルマーニ」製なので、とても素材が良いです。

こうして古着のハイブランドをお得に古着市場でこだわって探しています。

大は小を兼ねるなどという言葉がありますが、大きいサイズに関しては着ることが可能。

品物の良さや、デザインが良ければ、オーバーサイズならそのサイズ感の不満を1点物だと割り切りいったん受け入れてその後工夫をしていけばよいのです。

もともとラインがズドンと作られているタイプのデザインなので、このまま着るといわゆる野暮(やぼ)ったいというような印象が否めません。

これを、変身後のように身体(しんたい)のラインを出してオーバーサイズ感を解消する工夫を、ウエストの黒の革ベルトで行いました。

靴はバランスをとるためにあえて日常着用のフラットなタイプから、お出かけ要素のあるヒールパンプスへ変えました。

同時に靴ブランドのレベルもハイブランドへアップします。

その他の細かい「粋を作る工夫」としましては、ベルトのゴールドのスクエアのバックルと、パンプスのゴールドのスクエアプレートが同じ形、同じ色でリンク。

こうした細かなパーツ同士の色や形を「同じ」ということにそろえることが、「すっきりと垢抜ける」様相を作る1つの要素です。

右側の方が、当然すっきりして見えることかと思います。

野暮(やぼ)から粋(いき)に変身した瞬間でした。

今回は、「粋」という言葉にスポットを当てましたが、ほぼ同義語としまして、上述の「シック」そして、「洒脱:しゃだつ」も同じ意味です。

本の中に多く書かれるのはむしろ「洒脱」の方のようなのですが、なじみやすいのはやはり「粋」の方ですかね。

日常に見つける「粋」な部分を探してみてはどうでしょう、これまでと違った世界を見つけることが出来そうです(^-^)。

あとがき

粋(いき)というのは、案外身近なところにあるものなのではないかと思うのです。

上の左右のコーデの対比は、あえて行ったことではありますが、このワンピースを着て出かけるとしたら、右側のコーデに決めると思うのです。

粋(いき)になるというのは、そもそも結果の話であり、前もって粋になるようにとは考えて作り上げることではないのでは。。

これまでの知識や経験を引き出した集大成のようなものなのではないでしょうか。

今回の場合であれば、ベルトをもってくると効果が出そうだとか、ベルトのバックルと靴のプレートの形を同じ形と色にそろえると、リンクしたその姿が見ていて心地よい、など何か自分の中の引き出しの中にそういったことをひらめくヒントがあったから、それを出した結果だと思います。

粋(いき)というものは、洋服の中にもともと入っている要素だけではなく、コーデする本人がアウトプットで作り出すものであったりもするのでしょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

素敵なお洋服を見せる立役者、きちんと作られた良質なハンガーはクローゼット内のワードローブのレベルの象徴である【169】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブを素敵に彩るのは、何も洋服だけじゃないと思っています。

その洋服に附随するハンガー。

木製ハンガー好きでかれこれ20年以上の実体験からご紹介します、これまで集めてきた木製ハンガーの魅力。

名脇役と言える木製ハンガーをご紹介しながら、洋服とその収納環境も素敵なワードローブを作る要素なのだということがお伝えできたらと思います(^-^)。

コートやジャケット用のボリュームある非売品の木製ハンガー

お部屋のインテリアが結構好きで、洋服のハンガーもインテリアの一部だという考え方をしております。

部屋のカラーを茶色でまとめているため、ハンガーも木製の茶を好んで今まで収集。

木製ハンガー(LARDINI):ハンガー単独では販売されておらず、洋服購入と共に附随する非売品。

こちらは、イタリアのメンズブランドでトラッドな感じのスーツなどを扱ってみえるブランド「LARDINI(ラルディーニ)」様のアウター用ハンガー。

ブラウンカラーはカーキ寄りの茶色である所が、これまたクール♪。

ただ、高級度合いで言うと、その作りはいたって普通だとも言えます。

何しろ無料でもらえるということもあり、それにしては素晴らしいものであるという見方。

本当に高価で超高級な木製ハンガーは1本仕立て。

非売品のこちらは、よく見ると真ん中で接ぎ木されています。

これが通常の木製ハンガーのよく出回っているお品の作りなのでどうということはありません。

色目はこのブランドならではで、カーキ系の茶色というところがレアカラー。

このハンガーは、スーツやジャケットの購入時に非売品としもらえるようです。

・木目が美しい

・色目が美しい(カーキ系の茶色がしぶい)

・分厚くてしっかりしている

・角度が立体的で体に沿っている

など、見事な出来栄えのお品。

サイズ的なところは、ハンガーの端から端までが、38cmと40cmが持っている中にはありました。

そして、分厚いところの幅が5-6cm、フック周辺の厚みが2cmでした。分厚いです。

ヤフオクで2015年くらいに集中して集めましたが、今は当時よりもっと高くなっていますし、お品もめったに見つかりません。

このお品でなくても、木製のハンガー自体がが大変高級なお品になっている現在。

おそらく木製ハンガー自体が貴重なお品ということになります。

現在は、多くのハンガーが木製ではなくプラスチック製です。

だからこそ、木製ハンガーの価値がここで出てくるとも言えるのです。

この逆説的な考え方は、コレクター様にはよく理解してもらえる価値観ではないでしょうか。

LARDINIハンガーを使用の風景:やはりコートなどのアウター類に向く厚みです。

非売品を集めるなんて本来不可能なことをしてきた、それだけこの「LARDINI」ハンガーの魅力があったということになります。

ボトム用のおしゃれな木製ハンガーは在庫処分SALEとの出会いでゲット

次は、ボトムハンガーの木製をご紹介です。

木製のボトムハンガー(日本製):金属パーツの部分がブロンズというものはレア。ほとんどがシルバーです。

こちらは、国産メーカーのもので、私が以前「楽天市場」様でまとめ買いしたお品です。モデルチェンジか何かでとても安かったので購入できました。

確か1本、税抜きで¥100だったと記憶しています。今ではあり得ませんし、何らかの理由で処分の当時のSALEにうまく遭遇することができたことが幸運でした。

メーカー様の名前を忘れてしまいましたが、多分木製ハンガーでは、名の通ったお店だと思います。

こちらは、

・木の色が濃い目の茶であるところがシック

・金属部分がブロンズゴールドである

ところがおしゃれで、

・頑丈である

・ゴムパッドの丈夫さにも行き届いている

などがとても見どころのお品です。

ジーンズなどもよくかけていました。

ジーンズは重みがあるので、丈夫でゴムパッドがちゃんとしっかり効いているものでないと、するっと重力にしたがって下へストンと落ちてしまうことがあります。

このお品は、500g相当あるジーンズもしっかりと支えるパワーがあるように作られていますので、こういった機能的な面でもかなりレベルが高いお品だと言えます。

使ってない分は、こんな風に収納して保管してあります。

ハンガーの収納:購入し過ぎと当初あせりましたが、現在では入手困難なタイプとなっています。

手放すと、また必要になった時に、これ相当のお品が手に入らないであろうと思うと、多少場所をとっても、こちらは保管してきました。

このボトムハンガーを入れているケースもご紹介します。

収納ケース:「ルミナス」というネーミングのケース。軽くてインテリア性が高いお品です。

このブランドタグ「LUMINOUS」を深堀りしようとネットで追跡していったら、店舗什器やインテリア家具などの「ドウシシャ」様という有名なお店のブランドであることが判明。

もう、この軽いお洒落なケースはモデルチェンジしてしまったのか、今では、ネットでこれと同じブラウンが出てこないです。

取っ手も2か所についていて、収納の向きによって持ち手の場所を考慮してあるような使い手側に立った作りのお品であるとうかがえます。

ブラウンのインテリアにこだわっているので、このブラウンの色に惹かれての「ディスカウントストア」での購入がきっかけだったのですが、使っていると、商品の良さをじわじわと感じます。

では、続きまして、第二部として、その木製ハンガーを利用しながらワードローブを個性的に作っていくお話に移ります↓。

賃貸によくあるタイプの両開きのクローゼットにミニチェストを加える収納

空間みたいな隙間もなるべく利用した配置:ミニチェストはこうして場所を有効利用することができます。

洋服をかけるポールが横に2mほどわたっているにもかかわらず、ミニマム志向で洋服の数を減らしたので、真ん中が空いたのです。

そこへ、ミニチェストを思い切って配置しました。

そして、その上へさらにパンダンボックスに入った小物(ベルト)を配置。

洋服は、左側がお出かけ用の春夏秋冬の2-3コーデずつのほんのわずか。右側は、コート類と喪服。

ミニマムのわりには、コート好きなので、3着あるというかなりの割合。

どれもが定番のロングダブルトレンチコートです。

手前は普段のジャージスタイルの上にはおる中綿キルトコート。

右の赤と黒は牛革でかなり長い季節(夏以外のALLシーズン)着ることができる優れもの。

普段はベッドの引き出しにたたんで収納の黒のアディダスのジャージスタイルですのでこれらはすべてお出かけ着です。

チェストの両サイドにごろごろと転がるブランド収納袋のハイブランドバッグは、バッグ好きな者のよくある風景。

25年程にわたるブランドバッグ(ヴィトン、グッチ、シャネルなど)を一番使いやすいFENDIの収納袋に主に入れています。

ブランド様ごめんなさい<m(__)m>、ごちゃまぜミックスですが、使いやすい独自の決め方で収納袋の良し悪しにも好みが入りました(^_^;)。

あとがき

お部屋の模様替えは心機一転できて素晴らしい整理整頓の機会だと思います。

もうすでに、模様替えをしたいと思うその気持ちが現れたこと自体、「変化の兆し」なのです。

こういった気持ちの変化は、「今後の発展」を暗示するかのような大切な兆し。

思い立ったらフットワーク良く早めに手を付けていくことをお勧めします。

この度のご紹介を是非ワードローブ作りに引用していただけたり、新たなひらめきとなりますよう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

見る人の心を揺さぶるようなデニムコーデをしたい、超不変のストレート501をパンプスをもってまとめ上げた瀟洒な表現【148】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの「オートクチュールブランド」、ひいては「ハイブランド服」はヨーロッパにその起源があります。

片や「アメリカ生まれ」というブランドが希少な中で、きわめてアメリカらしさの象徴とされるデニムメーカー「リーバイス」社があります。

この中で「501」は長い間貴重な存在、かつファンも多いブランドとなっていました。

メーカー名もさることながら、この「501」という呼び名がアメリカらしさだとも。。

501という数字は、考えてみると、1でもない1000でもない途中の数字なのですが、実はこの501に到達するまでには、それ以前の番号も数多く試作品のように研究され、練り直しされ、採番されてここに至ったとのこと。

これは、数年前に読ませていただいた本を拝読の際の大きな感動でした。

様々な改良の末、行き着いた「501」は、その後続く番号の最も原点の完成品の番号。

この「501」ファンは実に多く、あれこれ細部の作りに目を向け、その細かなステッチの仕方からも、真贋を見分けたりなどはファンの得意とするところ。

このたびは、元は労働着からのスタートだったというユニフォーム的存在のアイテムが、ドレスに寄った装いになる意外さと素敵さをお届けしたいと思います。

「501ジーンズ」をいかにドレスライクに寄せるかの工夫の1つ、スニーカーではなく「パンプス」をはくこと

ライトブルージーンズコレクション:この色こそジーンズの象徴。非常にあこがれますが古着でならではです。

わずかな知識なのですが、レディースの「501」というのは、古着では股上がメンズより1-2cmほど長く作られているようです。

実際に比べて計ったり、はき比べてその情報と照らし合わせ納得しています。

また、USED品の「リーバイス501」は、メンズの方が見つけやすく、レディースはあまり見かけないです。

これまで収集してきた「501」は実に50-60点程。

どれもメンズの28インチで統一。

ここまで集めた理由は、どちらかというと骨太はこのゆとりあるわたりの寸法や立体感ある作りに体型が合ったから嬉しかったという理由です。

ぱんぱんに隙間がなくはくと、とてもかっこいいのです。

はき心地としても立体感を感じられました。

もともと男性っぽく働く男たちのために作られたメンズ寄りな501をエレガントにはくために、ひと工夫してみたいと思いました。

・足元には、スニーカーではなくパンプスを持ってくる

・ジュエリーを真珠にしてみる

・かわいい色(ピンクやブルー)をトップス、ベルト、靴に持ってくる

などで、表現してみました。

これらの工夫は、後で貼りますYouTube動画内で具体的にご覧いただくことができます。

先染めのカラー展開の少なさに希に見た「赤」の糸染め501の魅力やその他のカラー展開

ここで「501」のカラー展開について書きたいと思います。

好みの色は、グレー。

ブラックが色落ちして黒糸の色が落ち白糸が浮き出てグレーイッシュになったのです。

元の糸は「黒と白のコンビ」で織られたものだったのでした。

ライトブルーもいかにもアメリカらしさのイメージです。

薄いブルーは、元は、濃紺と白のコンビの糸染めが長い間はかれて色落ちしたとか、ウォッシュ加工をかけることで、最初から薄い色ではけるというものですが、元の糸の色は「紺」が使われているのです。

「501」にもカラー展開がありますが、カラーデニムと呼ばれるものは基本的には、後染めばかりなので、糸染め(先染め)と呼ばれる色だけに限定しますと、紺か黒しかないと言っても良いほど限定されたものです。

ところが、珍しい赤色の糸染めにも出会っています↓。

レッドカラーの「501」:これが糸染めであることが非常にレア。
多色カラーの「501」:これらは後染めのようですが、そのようなことは関係無しに、明るくてかわいい色です。

あとがき

実のところ、上に貼りましたYouTube動画は、2016年1月開始のYouTube初参戦の初期の頃のものです。

チャンネル名も、現在の「ピクチャレスクのおしゃレポ」とは違う、「アクセサリーの部屋」という名前でジュエリーをご紹介していく動画100投稿程の12番目くらいが貼りました「501」の動画。

どれも3分足らずの「パワーショット」という「Canon」社製の小さなカメラに付いた画素が粗い動画機能を使っていました。

音声の小ささと画像の粗さで100投稿はほとんど消した中で、唯一多くご視聴していただいたこともある、「番外編」のこの「501」関連の内容の動画だけ残していたのです。

なぜかこの動画だけ10分近くの長さであったこともあるのか、ある時期注目され、「アメカジ」というタイトルの再生リストにも入れていただいたようです<m(__)m>。

その後、すべての動画やブログ記事の見直しで、一度消し、後からナレーションだけ入れ直して動画を新規投稿再び。

アクセサリーのことだけをひたすらやっていたら、この奇跡は起こらなかったかもしれません。

ちょっとした茶目っ気のような「番外編」が活きた形となったのでした。

この時の体験が、今でもYouTubeでは基本と言われる「分野を絞る」ということに反してカテゴリーを10種も設置して自由に投稿するスタイルに影響しているのです。

独自の考え方では、YouTubeも分野に縛られて自由に投稿できないもどかしさを決して味わいたくないのです。

それは、たとえ視聴数がそのせいで多くならなくても。。です。

動画の画素は粗いので見にくかった「501」の動画でしたが、今では貴重なコーデの映像です。

このたびのテーマは、ドレスライクに寄せた「501」の装いをご紹介しましたが、こんな考え方でいろんな〇〇ライクが考案できるヒントになればと思います。

思いっきり原産国アメリカらしいコーデというのもあるのかもしれませんが、それは、これまでたくさん見慣れた装いです。

ドレスライクは、「501」のイメージの意外性が面白い前衛型のコーデなのです。

このたびのように、本来のジーンズのイメージと真逆のテイストを考案することで、独の装い方に「考え方」というものを吹き込む重要さをお伝えしたかったのです。

当ブログ記事は、最初の2018.03.27投稿のものをその6年後の2024.08.07にブログの手直しの順番で綴り直した文章でお届けしました。

現在の2024年では、デニムはたっぷりとしたワイドな様相でスラックスのような新しいはき方がされています。

相も変わらず、デニムにパンプスを合わせてはきますが、「501」はもう1点も持ち合わせておりません現在です。

ヨーロッパのブランドの「アルマーニ」「フェンディ」の古着デニム合計3点のみです。

ブームを一度通り抜けた「501」なのかもしれませんが、間違いなくファッション史に残る存在であると思います。

デニムの流れは、また今後もどんどん移り変わると思いますので、「501」の古着がまた再燃する時があるかもしれません。

当ブログ記事をこのように綴りましたことで、ネットには「501」のことを探る方がいつか見つけて下さり楽しんでいただければと、不変的な内容であればと願います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク