「収納のファッション化」、これまでの固定概念をくつがえすような個性的かつ現実的な生活スタイルに合った冷蔵庫の使い方【168】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外食が多い人の冷蔵庫の中身は?

よく自分で料理する人の冷蔵庫の中身は?

など、ライフスタイルの違いによって、冷蔵庫の中の収納の様子が多様です。

今回は、冷凍食品を好まないライフスタイルの表れがよく出ている、冷蔵庫の中の特に「冷凍」のお部屋のユニークな使い方をご紹介致します。

そして、そこからさらに、「冷蔵庫に収納するもの」、「常温(冷蔵庫には入れない)で保管するもの」をどう分別しているかなどもお話していきたいと思います。

冷蔵庫は簡単には壊れない、2002年から20年以上使い続けてきた大満足の中型サイズのすすめ

「SHARP:シャープ」社製の「SJ-23TE」というモデル。2002年製の日本製。

当時、韓国製の冷蔵庫が登場。

もっとお値段がお手頃の立派なものを店員様に勧められながら、日本製にこだわって、長い待ち期間を経て入手したのがこちら。

これで正解だったと思っています。

現在も全く飽きることも無く、スペースが不足してもっと大きいサイズを求めることもありません。

一人暮らしの方でも冷蔵庫はあえて中型が良いです。

小型は使い勝手が良くありません。

かといって大型は野暮ったいです。

そう考えると、程よきゆったりさの中型は多くのスタイルにマッチするような気がします。

冷蔵庫の収納に表れた特徴

冷蔵庫:薔薇のシートをトレイに敷くところからのスタートで、多くが「Seria」様で購入の容器にin。

最初に附随していた卵ケースは使いません。

捨てずに保管はしていますが、卵はパックに入れたまま使うのが良いです。

わざわざパックから出す手間や、購入後早速プラゴミができてしまう煩わしさを考えました。

もはや冷蔵庫もインテリア。

好きな薔薇柄のシートを敷くことで、直接のプラスチックトレイへの汚れや傷みを守ると同時にインテリアを兼ねます。

「Seria」様で購入の容器は、すべてブラウンカラーベース。

これはお部屋のインテリアのベースカラーと同じなので、もはや冷蔵庫も「見せる冷蔵庫」なのです。

ちょっと意外な物も冷蔵庫で良いと調べで分かっていますが、しょうゆ、麺類、お菓子、パンなど常温なイメージのアイテムも冷蔵庫に入れています。

そうするとストック用の棚が別で必要はなく、冷蔵庫が収納場所としても機能しています。

「冷やす」という目的だけではないのが実は冷蔵庫なのです。

冷蔵庫のてっぺんに関しての大切な事、物を直接置くべきではない

ご存知かもしれませんが、冷蔵庫のてっぺんへ物を置く時は、直接置いてはいけないというふうに言われています。

電子レンジやトースターを置くのは特に良くないです。

冷蔵庫は冷気の場所、そこへ真逆の熱をおびるトースターやレンジは、気持ち的にも相性が悪いと、私は置かないようにしています。

しかし、実際には最も物を置ける場所であるとも言えます。

よって、直接べたっと置かなければ良いとのことなので、細い脚のついた金属の鍋敷きを置いてその上に、フライパンや鍋を置いています。

冷蔵庫のてっぺん:目につくところではないからこそ常に拭いています。
こうして足細いステンレス製の鍋敷きにづらいパンや鍋を置いています。

フライパンなどは、火で乾かしてからまだ熱を持っていますので熱のスムーズな放出には、シンク下の扉の中に入れて密閉してしまうより、開放的な冷蔵庫の上で熱を放出した方が自然です。

コーヒーから調味料まで、あっと驚く「冷凍庫」の収納の仕方

では、冷凍庫の中をご紹介。

冷凍庫:コーヒー、小麦粉、パン粉、スパイス、だし類などすべての粉物はここです。

あれあれ?食品が入ってない、と思われますね。

私は、冷凍庫に食品を冷凍しない嗜好です。

そうなると、冷凍庫がガラ空きになってきます。

その時に考えたのが、冷凍庫を収納場所としてとらえることでした。

食器棚も持ち合わせていないので、冷蔵庫の中に収納する場所を確保することとなったのです。

左上の氷の部分は、もとは、氷を作る場所でしたが、氷も作らないので撤去。

氷用トレイは別で保管しています。代わりに、だしを冷やす時に使う保冷剤入れとしています。

保冷材は、スーパーやデパ地下でもらった無料ものばかり、どんどんたまるので、パンクしたりしたら時々捨てていきます。

右上は、ガラスープや、粉だし、そして、隠し味に使うコンソメなどを入れています。

いわゆる味付けのベース的なものです。

そして、メインスペース上下は、コーヒー、紅茶、片栗粉、パン粉、小麦粉、桜エビ、鰹節、きな粉などです。

冷凍庫に粉もの?という驚きがありそうですが、このように使ってみて、賞味期限をあまり気にしなくなりました。

鰹節も、冷凍庫に入れると、サックサクだし、パン粉も同様、小麦粉や、片栗粉もさらりとなめらかです。

イメージだと粉は固まってしまうようなことを想像しがちですが、そんなことはありません。

そして、サイドの上下です。

上は、白ごま、黒ごま、刻みのり、青のりなど、料理の出来上がりの最後の方に飾るようなものを中心に入れています。

下段は、すべて、インドカレー用のスパイスアイテムとなっています。ターメリック(ウコン)、シナモンパウダー、クミン、ガラムマサラ、チリパウダー、グリーンカルダモン、クローブなどです。

カレーライスもトマトベースのインドカレーというこだわり。

野菜をふんだんに入れられますのでカレーだけでもランチとしてはOK。

冷蔵庫、冷凍庫以外のわずかだけが常温収納しているものである

「常温」:冷蔵庫や冷凍庫には入れてはいけないものを調べ小さめのトレイに常温置きしています。

結果、常温収納がてこの集まりです。

オリーブオイル、米油(通常の油)、ゴマ油、酢、みりん、酒、塩、コショウ、砂糖です。

ここにしょうゆとソースを置いていないことにご注目を。

それが良いとの調べによりそうしています。

常温だと醤油などは菌に関係に対して弱いそうです。

しょうゆ、ソース、めんつゆ、ポン酢なども冷蔵庫です。

この冷蔵庫の収納の仕方は、先ほどもお話させていただいた通り、食品ストッカーなるものが必要ないです。

お菓子なども冷蔵庫に入れているので、「冷蔵庫以外」がミニマムなのです。

この「ミニマム」という言葉ですが、必ずしも全体の分量をへらすことだけではありません。

それぞれの場所に最も有効的に相応しく入っていれば結果ミニマムな収納術になり得るということなのです。

あとがき

冷蔵庫は、ぱっと見て、自炊をする人かどうかが見分けられると言われていますが、自炊をすると言ってももっと深堀りするとその中での違いがあります。

それが各人のライフスタイルの違いです。

お洋服で自分を表現するように、冷蔵庫だって自分表現なのだと思います。

冷蔵庫の使い方にその趣味嗜好が現れ、もっと言えば「人生」までもが現れるのではないでしょうか。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

手間をとことんかけることの美しさ、パッチワークのステッチの糸をそれぞれの色に馴染ませたバッグ作品集【18】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パッチワークは時々ハンドメイドバッグ製作に取り入れています。

いろんな幅にしてみたり、デザインも工夫次第でバラエティー豊かに展開することも可能です。

何と言っても、オリジナルの生地を作っているかのようで、まだバッグも出来上がっていないのに、パッチワークシートが完成した時の満足感は大きなものです。

それをさらにバッグにしていくというなんという手間のかけ方。

私のスタイルとしましては、ファストバッグとは対極にあるバッグというコンセプトです。

手間をじっくりかけて、数少ないけれど特徴ある1点を完成していくというものになります。

今回は、3種類のパッチワークを同時に完成しました。

どれも同じデザインのショルダーバッグになっています。

同じデザインなので、柄違いみたいな感じで楽しんでご覧いただけたらと思います(^-^)。

アムンゼンというブツブツ感が特徴の素材の美しさについて

今回の使用の生地の素材は、肉厚な生地となっています。

アムンゼンという名前の生地で、オフ、モカ、黒(正式にはチャコールグレー/濃グレー色)です。

使用生地:アムンゼン(3カラー共通)、ポリエステル/100%、日本製。

生地の表面の感じ分かりますかね?

ぶつぶつが存在しているのが特徴の生地です。

せっかく美しい生地なので、まめに、そのステッチ糸をそれぞれの糸に馴染ませてチョイスしていったことでより美しく仕上がります。

本来、このアムンゼンは、厚みはそれほどないものが多みたいなのですが、今回の肉厚であるアムンゼンはレアであると思います。

この美しいぶつぶつの凹凸感ある柄の織具合を活かして、無彩色だけれども素敵なマルチカラーの柄を作っていくとお洒落なバッグになるかなということにワクワクしたものです。

パッチワークシートの製作やバッグの機能

今回の3種は、ストライプ、ボーダー、ブロックの3種の柄です。

手順をご説明しますと、まず短冊状にカットし、芯地を貼った生地パーツをミシンで地縫いしてつなぎます。

そして、裏をアイロンで割り、表に出たハギ目の線の両サイド1mm程度を再びミシンステッチで縫って、綺麗に固定します。

これでかなり丈夫でありながら、整った美しい柄が出ます。

手間のかかったお品だと言えるのは、このベ―スの作業をして柄のシートを作成した後に、通常の裁断と縫いの段階に行くので、前段階の作業の手間が非常にかかっているということになります。

3種の、ストライプ、ボーダー、ブロックのパッチワークに分かれます。

完成品x3点:左からストライプ、ボーダー、ブロック柄です。ストライプやボーダーで出来上がり幅が4.5cm程度です。細かすぎると縫い代同士がぶつかってすっきりしなくなるので、適度に幅は合った方がベスト。一番右のブロックはもっと綿密に計算して、どれも同じサイズのブロックが出るようにも可能ですね。

どんな柄がお好みでしょうか。

縦長寄りな形なので、ややメンズっぽさもあります。

これらのバッグは、目的がレジャーとか旅行などの遠出をイメージしています。

機能として、中側にポケットとは別にボトルホルダーを設置していまして、ペットボトルを入れていただける割と立体的なホルダーを付けています。

左上から時計回りに、ボトルホルダー、フラップポケット、フラップポケットのマジックテープ、更に内側の小さなフラップポケットと二重構造のポケットなのでした。

結構立派な内部構造機能です。

ポケットの方もマジックテープ開閉のフラップポケットで、スマホがらくらく入り、容量の大きさを十分にキープしたポケットにお作りしました。

やはり、ポケットは隠し部屋ですので、バッグの中身の中でも得に大切にキープしたいものを入れたいでしょう。

その辺りが、通帳だったり、カードだったり、スマホだったりと人それぞれの考え方と嗜好に対応できるよう、ボリューム感のあるポケットにしています。

小さいとどうしようもありませんので、ここは大は小を兼ねるというような考え方です。

このバッグのサイズ感

サイズ:縦31cmx横30cmxマチ無し。

さて、このバッグのサイズ感についてです。

実寸としましては、一番左がやや他よりも小さめです。

一番左が、縦31cmx横30cm、その他は、縦35cmx横30cmです。

バッグで1辺の長さが30cm以上は結構な容量だと思いますので、このバッグも、中にスマホや長財布だけにとどまらず、もう少しいろいろ入れていただけるかと思います。

動画を貼り付けますので、私が動画の中で、実際にショルダーを肩から掛けるシーンがあるのをご覧になって、サイズ感を見ていただけます。意外と大きいことが分かります。

また、動画の中で、1点1点のバッグについて説明やお伝えしたいことをお話しております。

このバッグは、1泊程度の簡単な旅行などにも対応できるのではないかなと思っています。

あとがき

もしかして、中身をコンパクトにおさえれば、1泊程度の旅行も不可能ではないかと思います。

もとのふんわりした肉厚感の素材をチョイスしたことで、こうした用途の広がりも想像できました。

アムンゼンという生地の素敵さがお伝えできればと思いました。

パッチワークはとても自由で無限だと思います。

ストライプやブロックにとどまらずにこのつなげる手法をもっと活かせるかもしれません。

無地の何でもないような生地でもつなぎ合わせてパッチワークによって新たなテイストに生まれ変わることも製作する本人が楽しむ空間と時間です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

こんな素敵な生地なのにリュックに製作したら素敵にならなかったのはなぜか【17】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今年2019年に新型のミニリュックを作って行こうと決断致しました。

リュック自体は、もともとカジュアルなテイストを持っているかと思います。

そこを、あえて、エレガントな柄で製作するところのギャップがで新しくて面白いものだということを伝えてみようと思って今回の製作をしました。

バッグには普通は使われない服地の利用で意外性を高める

今回の生地は、ポリエステル/100%の、名前がスエードプリントいうものです。

表面がスエードのよう(あくまで、スエード風の域で実際は布地です)ということで、スエードという言葉が使われているようです。

<使用生地>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

スエードという言い方はあくまでスエードのようだの「ようだ」を省略してあるだけで、実際は混率がポリエステル/100%のスエードライクとでも言うようなものです。

このさらさらとした、毛羽立ったような表面の手触りから、ピーチと呼ばれる桃の皮にそっくりな表面の風合いの生地の織り方にも似ています。

特徴は、さらさらとした表面ととろりとした風合いであること。

結果的に、このとろりとした具合が、実は、リリュックの出来栄えに影響した結果となったようです。(やや悪い意味で。。)

ミニリュックの大まかな製作過程

とても大まかですが、今回のミニリュックの製作を簡単にお伝えしますね。

ざっくりとは、リュック本体は、頭とボディーから成り立つ合体型にしました、

ミニリュックの主なパーツ:右上が頭の部分、左下が、ボディーの部分・・・頭とボディーを分けたデザインを考え付きました。

使い機能の良い開け閉めしやすいファスナーの入り口にしたくて、入り口がぱかっと開くイメージです。

そして、ボトムは、マチを6cm付けて、頭パーツと合体させて縫いあげるという構造です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B020190506-3-1024x288.jpg
ミニリュックの完成:正面とバックスタイル

出来上がりの自主チェックと腑に落ちない心持ちが残った製作だった

柄自体が大きめの柄なので、合体部分で柄が途切れます。そうすると、柄の迫力がやや落ちますね。

ということで、このリュックの場合、柄は、細かい柄の繰り返しのものがむしろよさそうです。

もしくは、柄を合わせて裁断し、途切れ目を極力なくすということをします。

この薔薇のような大花であれば、つなぎ目のない大きいのバッグの形に最も適しているのかもしれませんね。柄が自然に広がります。

そもそもの生地の選択とデザインに合っているのかということをまずは考えるべきであるということを学びました。

やはり最高のお品を作るんだと思う時に、それができるためには、生地の風合いやクセ、特徴とデザインが一番の相性である組み合わせを考えていくことが大切だと思ったのです。

とろりとした生地なので、生地の張りがもともと弱く、芯地を貼ってはいますが、それでも、出来上がりが、なにかしんなりしてしまったのです。

リュックらしい強固さもこういったデザインのリュックの場合はあった方がよいです。

この生地は、実は色違いで、白地に濃ピンクや黄緑のこちらも鮮やかなカラーのものを調達しています。

同じ生地の色違い:白地に濃ピンクx黄緑の同じ薔薇柄プリント

色違いバージョンではデザインを工夫するなどして今回の経験を活かしたいと思います。

あとがき

今回のこちらのミニリュックが作り映えしなかった件は、記録としてYOUTUBE動画にもアップしました。

上手くいかなかったものでも、今後の糧としたいため、むしろ貴重かと。

よろしければ、ご視聴くださいね(^-^)。

picturesque

自分が腑に落ちないハンドメイドバッグこそ失敗作認定のバロメーター、気持ちの正直な部分で感じた第一印象が正解であることが多い【16】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、考え方によっては貴重な経験を致しました。

製作のハンドメイドバッグのバニティーデザインが大きく失敗しました。

「失敗作」というのも人それぞれのジャッジのポイントがあるかと思いますが、私の場合、一番に「腑に落ちなかった」という心持ちがその指標となります。

何か気分が良くない、晴れないような気持ちです。

おそらく販売することを考えているので、「これではそのレベルに及ばない」と考えたことでそういった気持ちになるのだと思います。

その出来の良し悪しは、意外にも自分の心持ちが一番であるということです。

本来、こんな風に写真などをご披露するようなものではないのかもしれませんが、ある意味貴重だと思います。

隠しておくような失敗作をあえて、アウトプットすることで、何倍ものその先の飛躍に長い目で見てつながれば。。。と、失敗作を作った経験を大切にしています。

では、出来上がりと、なぜ失敗なのか、どこが失敗なのかをお伝えしていきます。

①裏地の選定がまずかった

今回作ったバッグは、バニティーショルダーというもので、以前にも同じ型紙でお作りしたことはあります。が、以前も実は失敗していたのですね。

それだけこのバニティー型は出来栄えを成功させるのが難しい形なのかもしれませんし、私が上手く作るコツや技術をまだつかめていないということでしょう。

出来上がりが良くなかったのはデザインの原因もある云々の前に、失敗の原因がそもそも素材の組み合わせにあったと思っています。

まずは、失敗して出来上がったバニティーショルダーを見ていただきます。

ショルダーは、取り付ける前に失敗作だと決めましたので、ショルダーが付いていない状態です。

ショルダーを作る手前での断念:バニティーショルダーバッグ

一見、問題ないようにも見えるかもしれません。

しかし、生地不足により、裏地に使う濃紺のジャガード生地を表地にもやむなく使うことで、このように紺の無地が表に出ていることが、コントラストを生みながらも主張が強くなっています。

紺色が暗く強過ぎていて、柄部分の高級イタリア製生地が引き立っていません。

しかも、この裏地である紺のジャガードが、裏地としては肉厚過ぎていて、重なるととても針が通らないくらいの硬い部分になってしまう事態も起こりました。

断念をせざるを得なかった直接の原因はこの無地の厚みが原因です↓。

非常に厚みがあり、ミルフィーユのようです。この重なりは全く縫えませんでした。

重なる部分がもともと肉厚な裏地であることも相まって、硬く分厚くなりすぎた状態。
16番の針でさえ通りませんでした。

これも、ミシンによってはうまく貫通できるのかもしれません。私が使っている職業用ミシンでは限界でしたし、たとえ針が通るにしても、ここまで分厚い状態はすっきりとしたものではありません。

ということで、裏地の選定がまずく、もっと薄手のものを選択せなばならなかったことと、同時に、そもそも裏地を表に使わなければならない事態になった表地不足は、生地調達ミスです。

よって、表面に関しては、すべてを表地で行うということで生地をもっとたくさん調達するか、裏地は今回のものは、素材・色共に、選ぶべきではなかったかという「タラレバ」になりました。

恋愛などでタラレバがあまり良く言われませんが、こうした質の向上のタラレバは初期段階の失敗ではとりあえずアウトプットする必要はあるでしょう。

②ポケットタブのカーブが綺麗でない

ポケットタブのカーブの部分がうまくカーブが描けず、変形した形になったところが、少々目立ちました。

ポケットフラップの右角が綺麗なカーブを描いていません。
イメージは、緩やかな丸みのある感じの良いカーブのはずでした。

これは、もともと生地が柔らかすぎて、薄芯は貼っているのだけれども、生地がふわふわしてしっかり固定されないのでこうなったとこともあります。

いわゆる、やりにくい事態です。

そもそもカーブの部分は、コンパスで作図した正確なカーブであること、そしてカーブを描きやすく縫うためには、ハード薄芯などの硬めの素材を加えて貼ると針がスムーズにカーブを描く動きがし易いかと。

生地によっては、必要な対策かもしれません。

縫い代の印付けも正確でなければ、せっかく元の型紙が美しいカーブでも意味がないです。

よって、カーブの縫い代は徹底して印を打つ工夫が必須ですね。

③組み立て時のサイズの不一致によるタック

今回2か所がパーツ同士の組み立て時にサイズに不一致が起きました。まず、1か所目は蓋と口布の合体時にサイズがうまく合っていなくて、しわが寄りました。

バニティーバッグのてっぺんのしわ:この中で、真ん中あたりが、口布の方が長くしわが寄っています。
バッグが可哀そう、生地が可哀そうって思います(*_*)。

そして、もう1か所は、もっと致命的で、バックのつなぎ目の部分の側面と底部分のパーツの合体時に、側面の方がサイズが大きくて、かなり目立つタックが寄りました。

ここまでのしわの寄り具合から、側面ラインと底面ラインで相当な寸法の違いがあると推測できます。
適当でもなく一応計って型紙を起こしていますが、縫い代など途中の段階を経ていくうちに、いつしかずれてこんなことに。。。

まず、1個目の蓋と口布の違いが起こった原因は蓋の縫い代が多く取りすぎた部分があって、少しだけ小さく出来上がってしまったので、周りの長さが少し小さくなり、反対に口布が余る形になったと検証しています。

蓋に、ハード厚芯を入れるので、縫い代を折り曲げる時に、印が見にくいのですが、この対策としては、今後、印をもっとしっかりと打つ必要があります。

また、ハード厚芯は必要な部分以外はカット。一周り/二周りりも小さいサイズでないと綺麗に出来上がらなのです。

縫い代までハード厚芯を貼るべきではないというのが正解だったのでう。今回貼っちゃいました(^_^;)。

特に印は、カーブの部分が大切なので、今後は点でなく、線で印を打つことも対策の1つになりそう。

そうすれば、折り曲げも正確にできるはずです。

最後の致命的ともいえるタックの寄りですが、この原因は、側面の重なり部分がよく見ると縦に線が走らず、斜めになっていたことです。

縫い代が一定でなく、下の方で広がって斜めになったから、1周の長さが大きくなってしまい、底の面の1周より余ったと検証しました。

こういった直線1本にしてもまっすぐに走らせる必要があると改めて痛感。

今後は、まっすぐの縫い代になるように、印をしっかりつけて、もちろん表からは印は見えないようにせねばなりませんが、印に忠実に、しっかりとした測定をしながらの作業を決意。

以上が、失敗箇所の原因と今後の対策のアウトプットでした。いわゆる失敗作レポートとなりました。

あとがき

表地は、幾何花柄のようなクールさもある素敵な柄であったのに、失敗してしまってとても心もとないです((+_+))。

でも、今後の対策をしましたので、この機会に少しずつ、技術がレベルアップすると良いです。

なんと、失敗作をYOUTUBE動画にも納めてしまいました(^_^;)、どうぞ、お時間ございましたらば。。

今回のバッグは失敗なので、当然販売するに値するようなものではありません。

この生地ももう在庫がないようなので、幻の製作となりました。

picturesque

ひも通し穴を伝統の12個を8個へ減らしたニュー巾着バッグ【15】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、30年程前のこと。

巾着型のバッグがハンドバッグの中で主役といってもいいようなポジションにあったような流行の時があった記憶があります。

雑誌の隅々に及んで、巾着タイプのバッグが並んでいた記憶です。

ただ、そのショルダーはハンドバッグの肩掛けと同じ部類で考えられ、カジュアルにショルダーのような現在のイメージのたすき掛けではなく、ほとんどが、肩にちょこんとかけるような長さだったと思います。

本体のサイズ感も1980年代の巾着バッグは、「縦長」が特徴でした。

私もグッチで1点、ハイブランドではない茶色の革のもので1点お気に入りを持っていました。

記憶をたどると、巾着紐の前面周辺が幾度も開閉をする際に絞るということの繰り返しで擦れて、古びていき、使わなくなっていったという手放し方だったと思います。

基本的な作りとしまして、バッグの入り口の口布部分にアイレットカンというリングの穴を均等に全12セット設置。そこに、ひもが通されます。

そして、キューっとひもをひっぱることで、タックが寄せられ、ストッパーなどで固定されて、台形型のような形のバッグのフォルムができあがります。

この使いながら変形するところが巾着バッグの魅力ですね。

その後の、トートバッグやリュックの新型タイプなどで、1990年代後半-2010年辺りまでは、主役の座からはしばらく遠のいていたかのような巾着バッグ。

今2019年となって、また、この巾着バッグもまた注目されつつあるようです。

流行はらせん状に繰り返される。。。そんなことの1つだと思いますが、かなり広い範囲のゆったりとした流行のように感じます。

古着好きな私は、流行のない間の期間も巾着バッグは中古市場で見つけてはそこそこ追っていました。

やはり、巾着という1つの形は流行関係なしに定番で持っていたいデザインだと思えてしょうがありません(^_^;)。

とても懐かしく巾着袋の1980年代を思い浮かべるのが私の年齢に近いの人々だと想像しますが、その1980年代辺りを体験していない若い方達は現在の巾着バッグに対して、斬新さを感じていらっしゃるかもしれません。

懐かしく注目する人と、新しいデザインだと斬新さを感じる人とで人数が倍増です。

今回の製作は、私が2019年現在に考えてみたデザインです。

かつての12個穴を8個へ減らしたことも大きな特徴になります。形が少しカジュアルで、絞る時の生地への負担などを和らげることに重点を置きました。

その代わり、セキュリティー性が弱まるので別の工夫も必要になりました。

ミニ巾着ショルダーバッグの形に当てはまる良い柄を探した結果のチョイス

巾着型にはどこかフェミニンさを感じています。

そやわらかな雰囲気には、まずは花柄がマッチすると思いまして、少し個性的な花柄生地を選択しました。

デザインと柄の見え方の関係を考えますと、巾着型は紐で引っ張って形がシェイプされ柄が隠れたり凝縮されたりするので、その出来上がりの動きもある程度想像することもお勧めしたいです。

途中につなぎ目のようなレースストライプが入った花柄の生地。プリントは転写というタイプです。独特の雰囲気です。

花柄自体が非常にエキゾチックです。

以前に同生地でバニティー型を作りましたが、あえなく失敗しています(+_+)。

ポケットを外側に付けたことで、柄がさえぎられて、美しくなかったのです。

その失敗作から、もっと広く面積のあるタイプに当てはめた方が良いであろうと今回のチョイスに至ります。

片面ハトメが8個に減ったセキュリティー性の甘さのサポート

では、写真を10枚ご覧ください。

縦23cmx横22/30cmxマチ7cm
表地:トリアセ転写プリント、トリアセテート67%、ポリエステル/33%。日本製。
<裏地:モカ>アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。
一般的なアイレットの穴の数は、表6個、後ろ6個の合計12個が古典的な巾着バッグの仕様です。
私は、今回8個で行いました。
減らした理由は12個では絞り切れずに結局口が中途半端に空いてしまうので、あまりしぼり過ぎないデザインを最初から作ってみたということになります。
口をしぼり過ぎていないためにデザインが少し違って見えます。そこが現代版巾着袋なのかもしれません。


地が白の上に、オレンジxピンクxパープルなどの、マルチカラーの花柄で、異国情緒あふれ非常に美しい柄です。

転写プリントというのは、金属などの板の上に生地を貼り付けて写しとるプリント方法です。

一般的なプリントよりも美しい仕上がりと言われていて、どことなくミステリアスですね。

機能の特徴としましては、セキュリティーを強くする目的の中ぶたをお付けした点です。

巾着型は、重なる部分が多く、口が完全に閉まることは難しいのが物理的事情。

よって、口は半開きでよいから中側にブロック的な機能を作ろうとしたのです。

その機能がかえって邪魔にならぬよう、使わないときは側面に一体化できるようあまぶたの重ね方式を機能として取り付けてみました。

マジックテープも付けています。

作業的には、中ぶたを閉める時に両手を使いがちなので、片手でも可能なように、もう少し形を工夫する余地はありそうです。

あとがき

巾着型は、ひっくり返しの作り方なので、物理的にまあるくふんわり出来上がることができます。

小ぶりであるとショルダーとしては下げやすく、小さめサイズというのが合っていそうです。

お出かけに下げるのが一番イメージが湧きやすいです。

今回初めて、こういった細い共布巾着紐にもトライしました。

巾着紐はアイレットリングの直径を意識し、スムーズに通るのだけれどもスカスカも巾着のしぼりの機能が半減するからとその巾などの工夫があります。

そして、元の細長い生地の内側に接着芯を貼ることでハリコシが出てリボンがびしっとなるなど、今後研究してまいりたいと思います。

とりあえず今回は接着芯は貼らずにやってみましたが、接着芯が無いとリボンに元気がなく、柔ら過ぎる印象です。

その後の長持ちも考えると、こういった細かいパーツの紐の中にも接着芯は常に貼るということを決断した今回の製作でした。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

見よ、これが日本製のフクレジャガードだ!、柄を引き立てるハンドメイドバッグデザインとは【14】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は新型の角々しいボックス型ショルダーが完成しました。

ボックス型は特に凝ったデザインではありませんが、その角をピンタックでつまみ、シャープな雰囲気を出したデザインです。

なぜ、このような凝っているわけではないデザインを採用したのか、このデザイン考案の意味をお伝えできればと思います。

ミニボックス型ショルダーバッグのイメージ

2019年から、新しい形の素材チョイスと共に、デザインも新しく考案しています。

布製なので、材料である生地というのは無限と言っても大げさではないくらいの豊富さです。よって、その分テイストは絞り込むのがよかろうとある特化した生地の種類の分野に絞っています。

それが、「フクレジャガード」生地です。

フクレジャガードの中で更に素敵な素材をチョイスできるといったことでより渾身の生地選定ができるということになります。

今回は、こんな感じの幾何柄をチョイスしました。

この幾何柄は、ピンタックとかボックス型との相性が良いかなと。

幾何柄のフクレジャガードの裁断場面:黒xピンクのツートンカラー

フクレジャガードの生地を中心に集めている中では、圧倒的に花柄系が多いのですが、たまにはこんな遊び心ある幾何柄も美しいと。

綺麗な上にかっこよさも感じました。

出来上がり風景

まず、写真10枚をご覧くださいませ。

表地/裏地共通:フクレジャカード、ポリエステル100%。日本製。・・・日本製のフクレジャガードはこういった控え目なふくらみのタイプが多いです。それも日本製らしさのかな。ダイナミックなのだけど、やや織りが粗いと感じるイタリア製生地のフクレジャガードに対して、日本製は控え目な柄だけれどきめ細やかな構造であると感じます。
<サイズ>縦18cmx横30cmxマチ6cm

それほど大きサイズではありませんので、長財布や携帯電話などの必須アイテムがとりあえずゆったりと入るようなサイズ感です。

四角いイメージからメンズライクな雰囲気も感じられます。

上述の「特に凝ったデザインではありません」ということを今一度振り返ります。

よくあるような平凡なデザインなのです。

この柄が生き生きするには、面を平たくとり、柄が引き立つような引き立て役的な役割をするデザインが良いだろうということです。

クシュクシュとたくさんのタックが寄って柄が隠れてしまうよりも、全面に柄を出すという方の見え方を選択したわけです。

あとがき

親しみやすい形ですね。

長財布がすっぽりと余裕で入れられ、ポケットにはスマホがゆとりを確保して入れられるところが意識した点の1つ。

YOUTUBE動画内では、最後の方で洋服コーデもしています(^-^)。

picturesque

せっかくの美しいエキゾチックなレアな花柄生地を素敵に活かせなかったバニティバッグの問題点を「タラレバ」でとことん綴りました【377】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年にメンズライクな製作で開始し、2019年ではバッグの素材をエレガントな花柄中心に変えています。

多くの方に人気のコットンのプリント物ではなく、お洋服に使われるような花柄ということろが多少の差別化です。

美しく、エレガントな柄や素材を厳選しての新たな再スタートを切っています。

このたびは、生地自体は縫いにくいものでもなかったのですが、非常に出来の悪い結果に感じたバニティバッグを失敗作とは言えあえてご紹介致します。

悪い例になるわけですが、失敗後の行く末を課題を持って前に進むための重要な姿としては記録に残そうと思ったからです。

なぜ失敗なのかということを「タラレバ」ではありますがとことん振り返りながら、今後に活かしてまいります。

失敗作だと思うことの1つに生地があまりにも美しかったということが大きな理由として挙げられます。

素敵な生地をそれに見合うように美しく作れなかったこの悔しく苦い体験を時間をかけながら巻き返していきたいと誓った貴重な失敗作だったのでした。

こんなに美しい生地なのになぜこのように出来上がってしまったのか

こちらが出来上がったバニティバッグです。

実は、失敗と言ってもどこかミスをしたわけではないのです。

それなのに信じられないほどの悪い出来上がりだということに驚いてしまいました。

そもそもこんな茶色いファスナーの選択は間違っていました。もっと俯瞰して全体を見る目を持たねばと。
ブランドネームも、後に友人(アパレル関係)からの指摘で、内側にひっそりと縫い付けるべきだとのこと。
マチがやや浅いです。10cm強くらいがこの写真ですが、15cmくらいの方がボリュームが良いです。
角が四角いフォルムだったのが共通にしているデザインですが、もっと楕円に丸い方がエレガントかな。
ショルダータブのバランスがごついです。もっとスタイリッシュに細いショルダーに変更した方が良さそう。
裏地にもこの生地を使いましたが、別生地の方が変化があり立体感が出ると思われます。
内側にも小さなポケットがあります。これも表地と同じでファスナーの色をライトに変えて馴染ませたいところ。
ネックパーツが左に歪んでいます。真ん中に取り付けるよう徹底、そしてパーツが長くて野暮ったいです。
遠目で見るとパープルがかっています。バッグの横幅の寸法のバランスがやや悪く狭くした方が良いです。

次に、使用生地についてご紹介したいと思います。

この美しい生地のぼやけた世界観は、「転写プリント」というここ最近の技術であり、ぼんやりとした雰囲気が特徴です。

<表地>:トリアセ転写プリント、トリアセテート/67%、ポリエステル/33%。日本製。

<サイズ>本体は、縦18cmx横26cmxマチ12cm。

取っ手は幅2.5cmx長さ26cm、高さ7cm。

ショルダーは、幅2.5cmx長さ80cm/150cmの調節可能。

外前ポケットは、縦11cmx21cmの隠しポケットでファスナーはチョコ茶色のYKK社製。

入口開閉は同じくチョコ茶色のYKK社製のファスナー2個で、真ん中で固定両開き。

中側前には、ポケットがあり、縦8cmx横13cm。

底の部分に「ベルポーレン」という割れない丈夫なプラスチック2mm厚の底板が入れ込んであります。

あとがき

いろいろ「タラレバ」を綴りました。

根本的なことを1つ挙げますと、そもそもこの生地をバニティデザインにしたのがどうだったのか。。ということ。

むしろ巾着袋の方が合うと思いました。

後に、巾着袋を作っていまして、ここでお写真だけご紹介致します↓。

同じ生地で製作の巾着バッグ:おそらくこちらの方が柄が壮大に広がって生地の美しさがうまく活かされました。

巾着のデザインの方が良さそうですね。

生地のデザインへの向き不向きもあるのだと思いますが、とにかく茶色いファスナーが柄の美しさを遮っていました。

この教訓からバニティバッグの正面にはファスナーは付けない仕様に徹底したということがあります。

失敗しなければわからないことがほとんどで、このことも今思えば必要な出来事だったのかもしれません。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

薔薇xレオパードコンビがイタリア製らしい、無彩色なフクレジャガードが美しい蓋付きショルダーバッグ【13】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【12】の記事に引き続き、ぷっくりと膨らんだ素敵な生地を利用させていただいたハンドメイドバッグの製作になります。

2019年より新しい分野の「高級フクレジャガード」に注目しての生地集めと並行しながらバッグ製作をしています。

この新しい分野の生地のテイストは、好みもあり、生地選びの時点で心が躍るような感動を覚えたものを選定しております。

去年の2018年だと、かっこいいようなメンズライクなテイストの素材でした。

メンズライクも非常に難しい点があり、それは、写真の映りの悪さです。

いかに世の中の写真がカラフルな写真映えするものであふれているかを考えると、メンズライクは撮影がとても困難です。

メンズライクの生地に比べて、的をとことん絞ったフクレジャガード生地はそれほど多くは見つかりません。

日本製とイタリア製ではイタリア製の方が見つけやすく、その多くが、「風通加工」というタイプの膨らみ方です。日本製はたまにぽつんと見つかる程度で、あまり膨らみがダイナミックでなく、織柄のじゃガードの方が主流みたい。

生地織の製造業者様の数の豊富さとかそういった事情も日本とイタリアで違いがあるのかもしれません。

とにかく数は少ないこのレア生地と言えますフクレジャガードが私は大好きで、その美しさに思わずうっとりとしてしまいます。

洋服では、アルマーニ様がこのフクレ素材を多く取り入れたアイテムが多いです。

私がアルマーニの古着が好きな理由にこの素材の拘りが1つ挙げられます。

アルマーニ様もイタリア製ですね。

今度はフラップ型のデザインで製作

ものすごくぷっくりと膨らんだ立体感のある素材です。

【12】の時のデザインとまた違ったタイプになります。

本体は、縦15cmx横30cmxマチ7cmです。

薔薇とレオパードがコンビになっているところが何ともイタリア製らしさがあります。

表地:フクレジャカード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%。イタリア製。

グレーの濃淡と黒の無彩色カラーでとてもシックです。この柄は、プリント加工ではありません。立体的にぷっくりふくらませたフクレ加工です。よって、より柄が立体的に浮かび上がって美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

入り口フラップがあることが、結構親しみやすいデザインだと思います。

フラップのみのセキュリティーの危うさを、第2の入り口のファスナーの口布でフォローしています。

旅行で、ゴロゴロと重い荷物を引きながら、このショルダーを肩から掛けるイメージで、できるだけ手がふさがらないようにと想像しながらお作りしました。

あとがき

今回の薔薇柄は、無彩色で、色が最小限にしぼられています。

それでも、素材の立体感とか、柄で十分に無彩色でも美しい表現ができるものなのですね。

更に私が、製作の技術をもっと上げて、素材頼みにならない、独自の特徴もちゃんと価値の大部分を占めることができるように邁進したいものです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

そのぷっくり膨らんだ凹凸感の美しさが多くの人々を魅了する、デイジー柄のフクレジャガード生地で作ったショルダーバッグ【12】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年より、ハンドメイドバッグのテイストをがらりと変えました。

2018年の1年間はメンズライクな柄や、黒やグレー色の生地を中心に製作してまいりましたが、2019年から大幅にテイストをチェンジ、華やかな凹凸感ある柄に挑んでいきます。

以前からとてもあこがれていた、凹凸感あるフクレ生地です。

フクレはぷっくりと立体構造で、平面な生地を素敵にしてくれます。

フクレ加工の生地は全体的に高級品が多いです。

高級品なのでもっと先に。。と思っていたのですが、考えを改めました。

「思いついたなら、今すぐやれ!」こんな声を聞いたのです。

そして、あこがれのフクレジャガード生地での製作を決意。

うっとりするほど美しい素材に技術がなかなか追いつかない悔しさが残る製作だった

まずは、10枚の写真を見ていただきましょう。

サイズ:縦23cmx横26cmxマチ無し。

こんな感じのミニのバッグです。

ミニの割にはそこそこスペースが確保され、ポケットの大きさが十分なゆとりがある、ゆったりとしたサイズ感のもの。

表地:フクレジャカード、ビスコース/60%、ポリエステル30%、綿/10%、イタリア製。

ビスコースとは、レーヨンの仲間です。

ベースがチャコールグレー色で、シック。そこへ、ピンクの濃淡のデイジーの花がぎっしりと埋め尽くされています。

この柄は、プリント加工ではありません。フクレ加工と呼ばれる生地を立体的にぷっくりふくらませた加工です。よって柄が生き生きとして美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

色はチャコールグレーで、表地のベースの色とマッチ。

あとがき

この生地は、この時の一瞬だけで、後はもうその姿を見ることはありませんでした。

生地の入手可能期間はとても短いです。

出会った時のインスピレーションでゲットしておくのも重要です。

この先も、しばらくフクレジャガード素材を中心に、バッグを複数製作していきたいと思います。

どこにでもあるわけではない、あまり見かけないような素材を選定していきますので、まずは、生地のチョイスによる1点物志向が実現できそう(^-^)。

今は、フクレジャカードに対してとてもワクワクしています。

バッグにした時の美しさが広がる様子が楽しみです。

ここからまだまだ美しいフクレジャガード素材が登場していくと思います。

多くがイタリア製です。日本製でぷっくりとここまで膨らんだ生地はあまり見かけません。

イタリアならではの良さだと言えます。

フクレジャガード♪、その魅力は飽きることがありません。レア生地だとは思いますが、今後めいっぱいご紹介していきたいと思います。

そして、その美しさに見合う、美しい仕立ての技術を高めるということも同時に行っていきたいと思っています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

おそらく一生使っていくであろう存在感がある素敵な小物、1990年代後半に流行の「PRADA」キーホルダーの健在具合【249】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「一世を風靡した〇〇」というブランド小物がかつての1990年代にはたくさんありました。

ある物や芸術などが広く大衆(マス)に受け入れられたものの1つ。

この記事を書いている昨今ですが、ある1つのものが一世を風靡する事態というのは、かなりの大事件であるぐらい、現在ではなかなかあり得ないことになのですね。

各々の個性が認められ、趣味嗜好が多種多様化している、そんな中で、同じ共通の品物を多くの人が買ったり受け入れたりということが稀であるのです。

今回は、そんな現在から、遡ること20年程前に一世を風靡したとはとても言いすぎな「プチ流行」があったと見るブランドキーホルダーの話題です。

もう1990年代でさえもここへ来て30年来の物になっているのです。

時の経過を感じます(^_^;)。

1990年代後半のブランドキーホルダーの魅力

1990年代後半は、この記事を書いています現在と比べると、円高傾向が顕著であったため、ブランドショップがたくさんあり、「並行輸入」の商業形態により、世界の有名ブランドの小物類がとてもお買い得に買える時代でした。

その頃に、今までは全く興味がなかったブランド品に目覚め、インターネットをする人の割合がまだ少なかった1990年代後半の頃ブランドショップに出向き、店舗でブランド小物をいろいろ購入して楽しんだものです。

そのような時に購入したキーホルダーが大変良いデザインと作りで、30年以上経過の今でもずっと持ち続けていることにここ最近の整理整頓で改めて気づきました。

1990年代後半の「プラダ」のプレートキーホルダー。

「PRADA」キーホルダーをここまで持ち続けてきた理由を考えてみた

オーソドックスといいますか、色を1色のみに抑え、バッグやポケットに入れやすいよう、2次元的なぺたんこの形をしています。

それでいて、重みもそこそこあるので落としても気づきやすいし、存在感はキープされています。

デザインと機能のバランスがしっかりとれていて、申し分のないお品だったから何も不満が無かったと言えます。

そして「キーホルダー」というアイテム自体に流行など無いこともあるかもしれません。

確かに、「ブランドプレートをキーホルダーにする」という製造側のハイブランド様の企画こそがもしかして、当時の小さな流行であったかもしれないです。

あまりにも「一世を風靡し過ぎた」品物であると少し古臭さが気になり今は持ちたくない気持ちになっていたかもしれないです。

そうは思わないこのアイテム、「程好いプチ流行」だったからこそなのかもしれません。

ブランドロゴそのままに従来のキーホルダーの機能を付けているシンプルな作りなので「普遍的」である点も「美しさ」なのだと言えます。

あとがき

身近にある自然に長年持っているものを一度改めて見てみると面白いものです。

途中で他のデザインとか新調をする必要が無かった「理由」を考えてみると、そこになにか重要なことが発見できるかもしれません。

1つ私がこの度発見したことは、「PRADA」キーホルダーには、「ミニマムなデザインと良質さ」があったことです。

長年持つという自然な事実が品物の良さを正直に物語るのではないでしょうか。

長く年月が経過しないと分からないことも「深み」ですね。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク